JPH07208997A - 振動子の支持構造 - Google Patents

振動子の支持構造

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JPH07208997A
JPH07208997A JP6002519A JP251994A JPH07208997A JP H07208997 A JPH07208997 A JP H07208997A JP 6002519 A JP6002519 A JP 6002519A JP 251994 A JP251994 A JP 251994A JP H07208997 A JPH07208997 A JP H07208997A
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JP
Japan
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vibrator
parts
load
leg
pin
Prior art date
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Withdrawn
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JP6002519A
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English (en)
Inventor
Shinji Morita
真児 森田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 落下試験による衝撃等の過酷な取扱に対して
も、特性が損なわれない回転角速度センサの支持ピン構
造を提供する。 【構成】 振動子を支持する支持ピンを、振動子と支持
ピンの支点間で少なくとも2箇所で曲部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ナビゲーション
システムの角速度センサ、ビデオカメラの手振れ検知セ
ンサ等に使用される回転角速度センサに係り、特に、回
転角速度を検知する歪板が固定されている振動子の支持
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の回転角速度センサの振動子
の支持構造を示す斜視図と支持ピン部を説明する図であ
る。1は回転角速度を歪板2に伝える質量体の振動子
で、エリンバ等の高磁性材料で三角柱状に形成されてい
る。2は加えられた歪みに応じた電圧を発生する圧電素
子等の歪板で、振動子1の三角柱の中央部の三面に接着
等により固定されている。13、23は振動子1を揺動
可能に支持する支持ピンで、アーチ型に曲部13b、1
3c、23b、23cが形成されている。尚、支持ピン
13、23は同一形状で作用も全く同一であるため、図
3(b)においては、支持ピン13のみが記載され、支
持ピン23は省略されている。支持ピン13、23の懸
架部13d、23dの中央部13a、23aに振動子1
が2箇所で溶接等により固定され、支持ピン13、23
の脚部の開放端13g、13h、23g、23h(図3
(a)の斜視図では、13g、23gは振動子1の裏側
のため見えない)は基板6に半田付け等により固定され
ている。14、24は振動子1の長さ方向及び横方向の
過大な変位を防止するストッパ(A)である。15、2
5は振動子1の上下方向の過大な変位を防止するストッ
パ(B)である。振動子1とストッパ(A)及びストッ
パ(B)の間隙は回転角速度センサの保護のためにはで
きるだけ狭い方が望ましいが、通常は動作時の振動子1
の揺動範囲及び組立精度の関係で0.3〜0.5mm程
度である。6は支持ピン13、23、ストッパ(A)1
4、24、ストッパ(B)15、25を支持する基板で
ある。尚、上記構成の回転角速度センサは図示しないが
筐体に収容されている。
【0003】次に、回転角速度センサの動作について記
述する。一般に振動子1の中心(Y軸)に回転角速度が
加わるとある方向(Z軸)に所定の力(コリオリ力)が
生じる。この力を歪板2により検出し、コリオリ力に比
例した角速度を求めるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来構造で
は、振動子1は質量を有しており、その質量と加速度の
積に応じた力が支持ピン13、23に懸かる。通常の使
用条件では支持ピン13、23は応力に耐えるだけの強
度を有している。しかし、通常の使用条件を逸脱した過
酷な取扱い、例えば、落下試験による衝撃等の過大な加
速度に対しては支持ピン13、23が応力に耐えられず
永久変形する。回転角速度センサは組立時に出力が調整
されており、支持ピン13、23が永久変形を起こす
(応力を取り去った後には、また元の状態に戻る弾性限
界内では問題はない)と特性が変化し、使用不可となる
という問題があった。特に衝撃に弱い加速度の方向は上
下方向(X軸方向)で、振動子1の質量と衝撃による加
速度の積により生ずる荷重は脚部13e、13f、23
e、23fの長さ方向に懸かるため、脚部13e、13
f、23e、23fは殆ど変形せず、荷重は全て懸架部
13d、23d及び曲部13b、13c、23b、23
cに集中する。
【0005】その対策として、種々の方法が検討されて
いるが、支持ピンを太くして衝撃に耐えるようにする方
法では、振動子1の湾曲、振動が妨げられて回転角速度
センサの感度が低下する。また、支持ピンの支点間の間
隔(13d、23d)を長くして応力を分散させる方法
では、回転角速度センサが大きくなる。さらに、衝撃に
よる振動子1の過大な変位をストッパ(A)14、24
及びストッパ(B)15、25に衝突させて吸収する方
法では、振動子1とストッパ(A)14、24及びスト
ッパ(B)15、25の間隙を非常に狭く保つ必要があ
るが、回転角速度センサの正常な動作時にはこれらが接
触してはならず、現状の組立精度では0.3±0.1m
m程度が限界で、それ以上に間隙を狭くすることは非常
に難しい。
【0006】本発明は、回転角速度センサの形状を大き
くせずに、また、センサの感度を低下させずに落下試験
による衝撃等の通常の動作範囲を逸脱した異常な加速度
に耐える回転角速度センサを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、直立した第1、第2の脚部と、第1の脚部
と第2の脚部との間に設けられた懸架部と、該懸架部の
一点に揺動可能に支持された振動子と、前記懸架部の該
振動子の支持点と前記第1の脚部との間で少なくとも2
つ曲部が設けられ、且つ、前記懸架部の該振動子の支持
点と前記第2の脚部との間で少なくとも2つ曲部が設け
られたことを特徴とするものである。
【0008】また、直立した第1、第2の脚部と、第1
の脚部と第2の脚部との間に設けられた懸架部と、該懸
架部の一点に揺動可能に支持された振動子と、前記懸架
部の該振動子の支持点と前記第1の脚部との間で少なく
とも2つ曲部が設けられ、且つ、前記懸架部と前記第2
の脚部との間で少なくとも2つ曲部が設けられた振動子
の支持構造において、前記第1、第2の脚部に近い曲部
の曲げ方向は振動子の長手方向と一致していることを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】質量体の振動子を揺動可能に支持する支持ピン
は、落下試験よる衝撃等の異常な加速度による力に対し
て、従来は基板に対して垂直に立てられた両脚間に懸架
され質量体の固定されている梁の両端の曲部に集中して
いたが、本発明の支持構造では、両脚部が脚部の途中で
2度曲げられており、質量体による荷重は振動子に近い
曲部と脚部に近い曲部とに分散される。従って、1箇所
(懸架部)に懸かる応力は小さくなり、支持ピンを弾性
限界内に保つことが可能になる。
【0010】また、曲部の曲げ方向は振動子の長さ方向
であるため、センサの高さ等、その外形寸法は大きくな
らず従来と全く同じにできる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例の回転角速度センサ
の振動子の支持構造を示す斜視図と支持ピン部を説明す
る図である。1は質量体の振動子で、エリンバ等の高磁
性材料で三角柱状に形成されている。2は加えられた歪
みに応じた電圧を発生する圧電素子等の歪板で、振動子
1の三角柱の中央部の三面に接着等により固定されてい
る。17、27は振動子1を揺動可能に支持する支持ピ
ンで、アーチ型の曲部17b、17c、27b、27c
が形成されている。さらに両脚部17e、17f、27
e、27fの中間で、略直角に曲げられた曲部17k、
17l、27k、27lと腕部17i、17j、27
i、27jが形成されている。支持ピン17、27の懸
架部17d、27dの中央部17a、27aに振動子1
が2箇所で溶接等により固定され、支持ピン17、27
の開放端17g、17h、27g、27h(図1(a)
の斜視図では、17g、27gは振動子1の裏側のため
見えない)は基板6に半田付け等により固定されてい
る。腕部(17i等)の長手方向と懸架部(17d等)
の長手方向は垂直である。腕部(17i等)と両脚(1
7e等)の長手方向も垂直、つまり、曲部(17k等)
の曲げ方向は振動子1の長手方向(A)と一致している
ので、振動子の支点(中央部17a)の高さは従来の高
さと変わらず、振動子の位置を変更する必要もない。従
って、スペースを余分にとることもなく、従来のものか
ら本例のものへの設計変更が楽である。17、27は形
状的には全く同一である。14、24は振動子1の長さ
方向及び横方向の過大な振動を防止するストッパ(A)
である。15、25は振動子1の上下方向の過大な振動
を防止するストッパ(B)である。6は支持ピン17、
27、ストッパ(A)14、24、ストッパ(B)1
5、25を支持する基板である。尚、上記構成の回転角
速度センサは図示しないが筐体に収容されている。
【0012】次に、本発明の回転角速度センサの支持機
構について記述する。尚、支持ピン17、27は形状
的、作用的に全く同一であるので、ここでは、支持ピン
17について説明する。上記構造の回転角速度センサに
上下方向(X方向)の衝撃が加わると、支持ピン17の
懸架部17dの中央部17aに固定されている質量体の
振動子1により発生する荷重(従来の荷重点で吸収でき
なかった過度の荷重は)は、曲部17k、17lにも懸
かり、曲部17k、17lの曲げ角度を変えるように作
用する。また、腕部17i、17jが設けられているた
め、力点(中央部17a)が直立した脚部17e、17
fの中心よりずれているため、荷重の一部は脚部17
e、17fの開放端(17g、17h)を支点として脚
部17e、17fの直線部を曲げるように作用する(図
中矢印ア)。即ち、振動子1の荷重は従来の懸架部17
dに集中していたものが、曲部17k、17l、脚部1
7e、17fにも分散される。
【0013】その結果、衝撃により生じた強大な荷重も
支持ピン17全体に分散されるために、支持ピン17の
いずれの箇所も材料の弾性限界内におさまり支持ピン1
7は永久変形を起こさない。本実施例において、振動子
1を支える支持ピン17、27が2方向に曲げられてい
るため、加速度により生ずる過大な荷重は支持ピン1
7、27の各部に分散されいずれの荷重点でも弾性限界
内に保つことが可能となり、落下試験による衝撃等の異
常な加速度に対しても支持ピン17、27は変形せずに
復元され、回転角速度センサの特性にも変化は生じな
い。
【0014】尚、前述の実施例では支持ピン17、27
の腕部17i、17j、27i、27jが振動子1に平
行で、且つ、互いに外側に向かって取付けられている
が、腕部17i、17j、27i、27jが互いに内側
に向かって取付けられても、荷重を分散するという効果
は同じである。図2は本発明の他の実施例の支持ピン部
の形状を示す外観図である。尚、装置への取付けは前述
の実施例と全く同じであるため省略する。
【0015】37は腕部及び懸架部が同一平面内で複数
回折り曲げられ、振動子を揺動可能に支持する支持ピン
である。尚、支持ピン37は同一形状のものを2個を一
対として向かい合わせに使用する。多段アーチ型の曲部
37b、37c、37m、37n、37p、37qが同
一平面内に形成されている。さらに両脚部37e、37
fの中間で、略直角に曲げられた曲部37k、37lと
腕部37i、37j、37r、37s、37t、37u
が形成されている。支持ピン37の懸架部37dの中央
部37aに振動子が溶接等により固定され、支持ピン3
7の開放端37g、37hは基板に半田付け等により固
定される。腕部37i、37jの長手方向と懸架部37
dの長手方向は垂直である。腕部37i、37jと両脚
37e、37fの長手方向も垂直、つまり、曲部37
k、37lの曲げ方向は振動子の長手方向と一致してい
る。
【0016】本実施例において、支持ピン37が2方向
に曲げられ、効果については、前の実施例と同様である
が、曲部を多くすることにより荷重の一層の分散が図ら
れる。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、振動子を支える支持ピンを少なくとも2箇所で曲
げることにより、支持ピンに懸かる力を支持ピン全体に
分散でき、衝撃を受けた後でも回転角速度センサの特性
が変わらないようにできる。また、曲部の曲げ方向が振
動子の長手方向と同じでありスペースをとらないため、
装置の設計変更が楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の振動子の支持構造を示す斜
視図と支持ピン部を説明する図。
【図2】本発明の他の実施例の振動子の支持ピン構造
図。
【図3】従来の振動子の支持構造を示す斜視図と支持ピ
ン部を説明する図。
【符号の説明】
1・・・振動子 2・・・歪板 14、24・・・ストッパ(A) 15、25・・・ストッパ(B) 6・・・基板 17、27・・・支持ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直立した第1、第2の脚部と、第1の脚
    部と第2の脚部との間に設けられた懸架部と、該懸架部
    の一点に揺動可能に支持された振動子と、 前記懸架部の該振動子の支持点と前記第1の脚部との間
    で少なくとも2つ曲部が設けられ、且つ、前記懸架部の
    該振動子の支持点と前記第2の脚部との間で少なくとも
    2つ曲部が設けられたことを特徴とする振動子の支持構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の脚部に近い曲部の曲げ
    方向は振動子の長手方向と一致していることを特徴とす
    る請求項1記載の振動子の支持構造。
JP6002519A 1994-01-14 1994-01-14 振動子の支持構造 Withdrawn JPH07208997A (ja)

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JP6002519A JPH07208997A (ja) 1994-01-14 1994-01-14 振動子の支持構造

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JP6002519A JPH07208997A (ja) 1994-01-14 1994-01-14 振動子の支持構造

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0800057A2 (en) * 1996-04-04 1997-10-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope
JP2002054929A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Murata Mfg Co Ltd 振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置
US6680559B2 (en) 2001-03-26 2004-01-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibration gyroscope and electronic device using the same
JP2014157162A (ja) * 2014-04-25 2014-08-28 Panasonic Corp 慣性力センサ

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Effective date: 20010403