JP2001221639A - 振動子及びそれを用いた振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置 - Google Patents

振動子及びそれを用いた振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置

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JP2001221639A
JP2001221639A JP2000029410A JP2000029410A JP2001221639A JP 2001221639 A JP2001221639 A JP 2001221639A JP 2000029410 A JP2000029410 A JP 2000029410A JP 2000029410 A JP2000029410 A JP 2000029410A JP 2001221639 A JP2001221639 A JP 2001221639A
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Akira Mori
章 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電基板を用いた振動ジャイロにおいて、角
速度の検出が正確にできる振動ジャイロを提供する。 【解決手段】 第一の帯状電極及び第二の帯状電極は、
長手方向に三つに分割され、中央に位置する第一の電極
部104a、105aは検出電極となり、第四の電極部
106aは駆動電極となる。そして、両端に位置する第
三の電極部104c、105cと第五の電極部106b
とは、接続電極108aを介して中間電極103に接続
され、第二の極部104b、105bと第六の電極部1
06cとは、接続電極108bを介して中間電極103
に接続されている。 【効果】 両端に位置する電極部が中間電極と同じ電位
であるため、長手方向について振動子の電気力線分布が
均等になり、角速度の検出が正確にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子及びそれを
用いた振動ジャイロ及びそれを用いた電子装置、特に、
手ぶれ防止機能付きビデオカメラ、カーナビゲーション
システム、ポインティングデバイスなどに用いられる振
動子及びそれを用いた振動ジャイロ及びそれを用いた電
子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来の振動子の斜視図を示す。
図8において、振動子40は、一方主面に、第一の検出
電極104と第二の検出電極105とに分割された第一
の帯状電極が形成されるとともに、厚み方向に分極され
た第一の圧電体基板101と、一方主面に駆動電極10
6である第二の帯状電極が形成されるとともに、厚み方
向に分極された第二の圧電体基板102とを有してい
る。第一の圧電体基板101の他方主面と第二の圧電体
基板102の他方主面とは、中間電極103を介して貼
り合わされている。そして、第一の検出電極104、第
二の検出電極105、駆動電極106上における、振動
子40のノード点N1、N2に対応する位置には、リー
ド線の機能を兼ねる支持部材107a、107b、10
7c、107dが設けられている。そして、第一の検出
電極104が支持部材107aにより引き出され、第二
の検出電極105が支持部材107bにより引き出さ
れ、駆動電極106が支持部材107c、107dによ
り引き出されている。また、圧電体基板101、102
の一方の端面において、中間電極103がリード線10
7eにより引き出されている。
【0003】このような構成を有する振動子40は、中
間電極103が非常に薄い層からなり、また、圧電体基
板101、102とハンダとの密着性が非常に悪いた
め、中間電極103をリード線107eにより引き出す
作業が非常に困難であった。
【0004】そこで、図9に中間電極103をリード線
により引き出す作業が困難であるという問題を解決した
従来の別の振動子の斜視図を示し、図10にその平面図
及び正面図及び底面図を示す。図9、10において、図
8に示した振動子40と同一又は同等の部分には同じ記
号を付し、説明を省略する。なお、図9、10に示した
振動子41の基本的な考え方は、特開平11−1738
49号広報に開示されている。
【0005】図9、10において、振動子41は、振動
子40の構成に加えて、第一の帯状電極上に、振動子4
1の幅方向に沿ってノード点N1、N2に対応する位置
より端部側のノード点N1、N2の近傍に分割溝S1、
S2を有し、第二の帯状電極上に、振動子41の幅方向
に沿ってノード点N1とN2とに対応する位置の間のノ
ード点N2の近傍に分割溝S3を有し、振動子41の一
端面に接続電極108aを有する。そして、第一の帯状
電極は、分割溝S1、S2により、第一の電極部104
a、105aと、第二の電極部104b、105bと、
第三の電極部104c、105cとに分割され、第二の
帯状電極は、分割溝S3により、第四の電極部106a
と第五の電極部106bとに分割されている。そして、
第三の電極部104c、105cと、中間電極103
と、第五の電極部106bとは、接続電極108aを介
して接続されている。ここで、第一の電極部104aは
第一の検出電極としてはたらき、第一の電極部105a
は第二の検出電極としてはたらき、第四の電極部106
aは駆動電極としてはたらき、第二の電極部104b、
105bは浮電極となる。そして、第三の電極部104
c、105cと第五の電極部106bは中間電極103
に接続されて、中間電極103と同じ電位になる。
【0006】このような構成を有する振動子41は、中
間電極103が第五の電極部106bを介して支持部材
107dにより引き出されているため、中間電極103
にリード線を設ける必要がなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の振動子41は、
第五の電極部106bに支持部材107dが接続されて
いるため、中間電極103をリード線により引出す必要
がない。
【0008】しかし、図10の正面図に示すように、振
動子41の第五の電極部106bは接続電極108aを
介して中間電極103に接続されているため中間電極1
03と同じ電位であり、駆動電極である第四の電極部1
06aと異なる電位である。このため、中間電極103
と、駆動電極である第四の電極部106aとの間の電気
力線の分布が、振動子41の長手方向に関して非対称に
なる。また、振動子41の第二の電極部104b、10
5bは中間電極103に接続していない浮電極であるた
め電気力線が生じる。それに対して、振動子41の第三
の電極部104c、105cは接続電極108aを介し
て中間電極103に接続されているため電気力線が生じ
ない。このため、中間電極103と、検出電極である第
一の電極部104a、105aとの間の電気力線の分布
が、振動子41の長手方向に関して非対称になる。
【0009】このように、振動子41の長手方向につい
て電気力線の分布が非対称になると、振動子41の駆動
バランスが崩れるために、振動が乱れ、角速度を正確に
検出できなくなるという問題がある。
【0010】そこで本発明は、振動子41の長手方向に
ついて電気力線の分布を対称にすることにより、振動子
の駆動バランスが崩れないため、角速度を正確に検出で
きる振動子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動子は、一方主面に第一の帯状電極が形
成されるとともに、厚み方向に分極された第一の圧電体
基板と、一方主面に第二の帯状電極が形成されるととも
に、厚み方向に分極された第二の圧電体基板とを有し、
前記第一の圧電体基板の他方主面と前記第二の圧電体基
板の他方主面とが、中間電極を介して貼り合わされてな
り、前記第一の帯状電極及び前記第二の帯状電極の少な
くとも一方は、幅方向に沿って分割されることにより、
長手方向に少なくとも三つの電極部が形成され、両端に
位置する前記電極部は、前記中間電極に接続されている
ことを特徴とする。
【0012】また、本発明の振動子は、両端に位置する
前記電極部が、前記第一の圧電体基板もしくは前記第二
の圧電体基板の側面又は端面に形成された接続電極を介
して、前記中間電極に接続されていることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の振動子は、前記接続電極
が、前記第一の圧電体基板及び前記第二の圧電体基板の
長手方向に関して対称形状となっていることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の振動子は、前記第二の帯状
電極が、長手方向に形成された少なくとも三つの電極部
を有し、両端に位置する前記電極部の一方のみが、ノー
ド点の一つに対応する位置に設けられていることを特徴
とする。
【0015】また、本発明の振動ジャイロは、前記振動
子と、前記振動子を振動させるための駆動手段と、前記
振動子から発生する出力を検出する検出手段とを有する
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明の電子装置は、前記振動ジャ
イロを用いたことを特徴とする。
【0017】このように構成することにより、本発明の
振動子は、第一の帯状電極及び第二の帯状電極の少なく
とも一方に形成された電極部の両端が同じ電位であるた
め、長手方向について電気力線の分布が対称になり、振
動子の駆動バランス保たれ、振動が安定する。
【0018】また、本発明の振動ジャイロは、長手方向
について電気力線の分布が対称になる振動子を用いてい
るため、振動子の駆動バランス保たれ、振動が安定する
ので、角速度を正確に検出できる。
【0019】また、本発明の電子装置は、角速度を正確
に検出できる振動ジャイロを用いているため、精密な制
御機構を構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に本発明の振動子の一実施例
の斜視図を示し、図2に平面図及び正面図及び底面図を
示す。図1、2において、図9に示した振動子41と同
一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省略す
る。
【0021】図1において、振動子10は、振動子41
の構成に加えて、第二の帯状電極上に、振動子10の幅
方向に沿ってノード点N1に対応する位置より端部側の
ノード点N1の近傍に分割溝S4を有し、振動子10の
他端面に接続電極108bを有する。そして、第二の帯
状電極は、第四の電極部106aと第五の電極部106
bと第六の電極部106cとに分割されている。そし
て、第二の電極部104b、105bと、中間電極10
3と、第六の電極部106cとは、接続電極108bを
介して接続されている。したがって、第一の電極部10
4aは第一の検出電極としてはたらき、第一の電極部1
05aは第二の検出電極としてはたらき、第四の電極部
106aは駆動電極としてはたらく。
【0022】ここで、図2の正面図に示すように、振動
子10の第二の電極部104b、105bと第三の電極
部104c、105cとは、接続電極108a、108
bを介して中間電極103と接続されているため、中間
電極103と同じ電位である。同様に、第五の電極部1
06bと第六の電極部106cは、接続電極108a、
108bを介して中間電極103と接続されているた
め、中間電極103と同じ電位である。したがって、中
間電極103と、駆動電極である第四の電極部106a
との間の電気力線の分布が、振動子10の長手方向に関
して対称になる。同様に、中間電極103と、検出電極
である第一の電極部104a、105aとの間の電気力
線の分布が、振動子10の長手方向に関して対称にな
る。
【0023】このような構成を有する振動子10は、長
手方向について電気力線の分布が対称になるため、振動
子の駆動バランスが保たれ、振動が安定し、角速度を正
確に検出できるようになる。なお、接続電極108a、
108bは、印刷、蒸着又はスパッタ等で容易に形成す
ることができる。
【0024】次に、図3に本発明の振動子の別の実施例
の斜視図を示す。図3において、図1に示した振動子1
0と同一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明を省
略する。
【0025】図3において、本発明の振動子11は、図
1に示した振動子10の第一の電極部104a、105
aを、ノード点N1、N2に対応する位置より中央部側
で分割して形成された第七の電極部104d、105d
と、第八の電極部104e、105eとを有する。ま
た、支持部材107a、107bに代えて、支持部材1
17a、117bを有する。
【0026】第七の電極部104d、105dは、第一
の帯状電極におけるノード点N1に対応する位置に形成
され、第八の電極部104e、105eは、第一の帯状
電極におけるノード点N2に対応する位置に形成されて
いる。そして、支持部材117aは第七の電極部104
d、105dに接続され、支持部材117bは第八の電
極部104e、105eに接続されている。更に、支持
部材117aは突起部で、第二の検出電極である第一の
電極部105aに接続され、支持部材117bは突起部
で、第一の検出電極である第一の電極部104aに接続
されている。
【0027】その結果、支持部材117aが第二の検出
電極である第一の電極部105aに対するリード線の機
能を兼ね、支持部材117bが第一の検出電極である第
一の電極部104aに対するリード線の機能を兼ねるこ
とになる。
【0028】このような構成を有する振動子11は、支
持部材117a、117bを用いているため、支持部材
107a、107bを用いる場合に比べて、使用する部
品点数が少なくなる。したがって、第一の検出電極であ
る第一の電極部104a、第二の検出電極である第一の
電極部105aに、リード線と支持部材との機能を兼ね
る支持部材を設ける作業が非常に容易になる。
【0029】次に、図4に本発明の振動子の更に別の実
施例の斜視図を示す。図4において、図3に示した振動
子11と同一又は同等の部分には同じ記号を付し、説明
を省略する。
【0030】図4において、本発明の振動子12は、図
3に示した振動子11の接続電極108a、108bに
代えて、接続電極108c、108dを有する。そし
て、振動子12の一方端付近の両側面において、第三の
電極部104c、105cと、中間電極103と、第五
の電極部106bとは、接続電極108cを介して接続
され、振動子12の他方端付近の両側面において、第二
の電極部104b、105bと、中間電極103と、第
六の電極部106cとは、接続電極108dを介して接
続されている。
【0031】このような構成を有する振動子12におい
ても、図3に示した振動子11と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0032】また、接続電極108a、108b、及
び、接続電極108c、108dはそれぞれ、振動子1
2の長手方向に関して対称に配置されているため、構造
的に長手方向に関するバランスが保たれることとなる。
そして、接続電極を一方側面と他方側面、又は、一方側
面同士に設けても、長手方向に関して対称な配置にな
り、同様の効果を奏する。
【0033】なお、図3、4に示した実施例において
は、第一の帯状電極及び第二の帯状電極が、接続電極を
介して中間電極103に接続している場合を説明した
が、第一の帯状電極又は第二の帯状電極の一方のみが接
続電極を介して、中間電極103に接続していてもよ
い。そして、その場合には第一の帯状電極又は第一の帯
状電極の一方に関して、同様の効果を奏する。
【0034】次に、図5に本発明の振動子を用いた振動
ジャイロの一実施例のブロック図を示す。
【0035】図5において、本発明の振動ジャイロは2
0は、本発明の振動子10と駆動手段である発振回路2
01と、検出手段である検出回路202とを有する。発
振回路201は、第一のチャージアンプ201aと、第
二のチャージアンプ201bと、加算回路201cと、
AGC回路201dと、位相補正回路201eとを有
し、検出回路202は、第一のチャージアンプ201a
と、第二のチャージアンプ201bと、差動回路202
aと、検波回路202bと、平滑回路202cと、増幅
回路202dとを有している。
【0036】ここで、振動子10の第一の検出電極であ
る第一の電極部104aは第一のチャージアンプ201
aに接続され、第二の検出電極である第一の電極部10
5aは第二のチャージアンプ201bに接続されてい
る。中間電極103は、図示を省略した支持部材107
dを介して基準電位に接地されている。第一のチャージ
アンプ201a、第二のチャージアンプ201bは、加
算回路201cと差動回路202aとにそれぞれ接続さ
れている。加算回路201cはAGC回路201dに接
続され、AGC回路201dは位相補正回路201eに
接続され、位相補正回路201eは検波回路202b
と、駆動電極である第四の電極部106aとに接続され
ている。そして、差動回路202aは検波回路202b
に接続され、検波回路202bは平滑回路202cに接
続され、平滑回路202cは増幅回路202dに接続さ
れている。
【0037】このように構成された本発明の振動ジャイ
ロは20において、第一のチャージアンプ201aは第
一の検出電極である第一の電極部104aの発生電荷を
電圧に変換して加算回路201cと差動回路202aと
に出力し、第二のチャージアンプ201bは第二の検出
電極である第一の電極部105aの発生電荷を電圧に変
換して加算回路201cと差動回路202aとに出力す
る。加算回路201cは、入力された信号を加算してA
GC回路201dに出力し、AGC回路201dは、入
力された信号の振幅が一定となるように増幅して、位相
補正回路201eに出力し、位相補正回路201eは入
力された信号の位相を補正して駆動電極である第四の電
極部106aに駆動信号を印加する。
【0038】一方、差動回路202aは、入力された信
号を減算して検波回路202bに出力し、検波回路20
2bは差動回路202aから入力された信号を位相補正
回路201eから入力された信号により検波して平滑回
路202cに出力し、平滑回路202cは入力された信
号を平滑して増幅回路202dに出力し、増幅回路20
2dは入力された信号を直流増幅して外部に出力する。
【0039】このような構成の振動ジャイロ20は、駆
動電極である第四の電極部106aに駆動信号を印可す
ることにより、振動子10が厚み方向に、最低次のモー
ドの節がノード点N1、N2となる長手方向両端自由た
わみ振動をする。そして、振動子10に、長手方向を軸
とする角速度が与えられた場合には、コリオリ力により
幅方向に屈曲変位が発生するため、第一の検出電極であ
る第一の電極部104a及び第二の検出電極である第一
の電極部105aの信号の差から角速度を検出すること
ができる。また、第一の検出電極である第一の電極部1
04a及び第二の検出電極である第一の電極部105a
の信号の和から、コリオリ力の影響を受けない、振動子
10の厚み方向の屈曲変位に相当する信号を検出でき
る。
【0040】そして、本発明の振動子10を用いている
ために、振動子10の長手方向について電気力線の分布
が対称になるため、振動子の駆動バランスが保たれ、振
動が安定するので、角速度を正確に検出することができ
る。
【0041】次に、図6に本発明の振動子を用いた振動
ジャイロの別の実施例を示す。図6において、図5に示
した振動ジャイロ20と同一又は同等の部分には同じ記
号を付し、説明を省略する。
【0042】図6において、本発明の振動ジャイロ21
の発振回路211、検出回路212は、図5に示した第
一のチャージアンプ201a、第二のチャージアンプ2
01bに代えて、抵抗211a、211bと第一のバッ
ファ回路211cと第二のバッファ回路211dとを有
する点のみが、図5に示した振動ジャイロ20の発振回
路201、検出回路202と異なる。
【0043】このように、振動ジャイロは21は、第一
の検出電極である第一の電極部104aに抵抗211a
と第一のバッファ回路211cとが接続され、第二の検
出電極である第一の電極部105aに抵抗211bと第
二のバッファ回路211dとが接続されている。そし
て、第一のバッファ回路211c、第二のバッファ回路
211dは、加算回路201cと差動回路202aとに
接続されている。ここで、第一のバッファ回路211c
は第一の検出電極である第一の電極部104aの電圧を
加算回路201cと差動回路202aとに出力するため
のものであり、第二のバッファ回路211dは第二の検
出電極である第一の電極部105aの電圧を加算回路2
01cと差動回路202aとに出力するためのものであ
り、抵抗211a、211bは、第一の検出電極である
第一の電極部104a、第二の検出電極である第一の電
極部105aのインピーダンスを調整するためのもので
ある。
【0044】このような構成を有する振動ジャイロ21
を用いた場合も、図5に示した振動ジャイロは20と同
様の効果を奏することができる。
【0045】次に、図7に本発明の振動ジャイロを用い
た電子装置の一実施例を示す。図7は本発明の電子装置
であるビデオカメラに用いられる手ぶれ防止回路の一実
施例を示すブロック図である。手ぶれ防止回路30は、
本発明の振動ジャイロ20と積分回路301とサーボ回
路302と電流ドライバ303とアクチュエータ304
と位置検出センサ305とを有する。手ぶれ防止回路3
0は、振動ジャイロ20と、積分回路301と、サーボ
回路302と、電流ドライバ303と、アクチュエータ
304とが直列に接続され、アクチュエータ304の出
力が位置検出センサ305を介してサーボ回路302に
帰還されている。
【0046】このように構成された手ぶれ防止回路30
においては、ビデオカメラに与えられた手ぶれのうち、
角速度信号のみが振動ジャイロ20から積分回路301
に入力され、積分回路301は角速度信号を積分してビ
デオカメラの振れ角に変換してサーボ回路302に出力
し、サーボ回路302は、積分回路301と位置検出セ
ンサ305とから入力された振れ角の信号を用いて現在
値と目標値との差を演算して電流ドライバ303に出力
し、電流ドライバ303は入力された信号に応じた電流
をアクチュエータ304に出力し、アクチュエータ30
4はビデオカメラの光学系を機械的に駆動する。そし
て、位置検出センサ305は光学系が駆動した振れ角を
サーボ回路302に出力する。
【0047】このような構成を有する手ぶれ防止回路3
0を有するビデオカメラは、振動子の駆動バランスが良
好であるため角速度を正確に検出できる振動ジャイロ2
0を用いているので、ビデオカメラに与えられる手ぶれ
の影響を的確に除去できる。
【0048】
【発明の効果】本発明の振動子は、第一の帯状電極及び
第二の帯状電極の少なくとも一方に形成された電極部の
両端が同じ電位であるため、長手方向について電気力線
の分布が対称になり、振動子の駆動バランス保たれ、振
動が安定する。
【0049】また、本発明の振動ジャイロは、長手方向
について電気力線の分布が対称になる振動子を用いてい
るため、振動子の駆動バランス保たれ、振動が安定する
ので、角速度を正確に検出できる。
【0050】また、本発明の電子装置は、角速度を正確
に検出できる振動ジャイロを用いているため、精密な制
御機構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動子の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の振動子の平面図及び正面図及び底面図で
ある。
【図3】本発明の振動子の別の実施例を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の振動子の更に別の実施例を示す斜視図
である。
【図5】本発明の振動ジャイロの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の振動ジャイロの別の実施例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の電子装置に用いられる手ぶれ防止回路
の一実施例を示すブロック図である。
【図8】従来の振動子を示す斜視図である。
【図9】従来の別の振動子を示す斜視図である。
【図10】図9の振動子の平面図及び正面図及び底面図
である。
【符号の説明】
10、11、12…振動子 20、21…振動ジャイロ 30…手ぶれ防止回路 101…第一の圧電体 102…第二の圧電体 103…中間電極 108a、108b、108c、108d…接続電極 104a、105a…第一の電極部 104b、105b…第二の電極部 104c、105c…第三の電極部 106a…第四の電極部 106b…第五の電極部 106c…第六の電極部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面に第一の帯状電極が形成される
    とともに、厚み方向に分極された第一の圧電体基板と、 一方主面に第二の帯状電極が形成されるとともに、厚み
    方向に分極された第二の圧電体基板とを有し、 前記第一の圧電体基板の他方主面と前記第二の圧電体基
    板の他方主面とが、中間電極を介して貼り合わされてな
    り、 前記第一の帯状電極及び前記第二の帯状電極の少なくと
    も一方は、幅方向に沿って分割されることにより、長手
    方向に少なくとも三つの電極部が形成され、両端に位置
    する前記電極部は、前記中間電極に接続されていること
    を特徴とする振動子。
  2. 【請求項2】 両端に位置する前記電極部が、前記第一
    の圧電体基板もしくは前記第二の圧電体基板の側面又は
    端面に形成された接続電極を介して、前記中間電極に接
    続されていることを特徴とする、請求項1に記載の振動
    子。
  3. 【請求項3】 前記接続電極が、前記第一の圧電体基板
    及び前記第二の圧電体基板の長手方向に関して対称形状
    となっていることを特徴とする、請求項2に記載の振動
    子。
  4. 【請求項4】 前記第二の帯状電極は、長手方向に形成
    された少なくとも三つの電極部を有し、両端に位置する
    前記電極部の一方のみが、ノード点の一つに対応する位
    置に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至3
    のいずれかに記載の振動子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の振動
    子と、前記振動子を振動させるための駆動手段と、前記
    振動子から発生する出力を検出する検出手段とを有する
    ことを特徴とする振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の振動ジャイロを用いた
    ことを特徴とする電子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6722622B2 (en) * 2001-02-26 2004-04-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrator support structure, vibrating gyroscope therewith, and electronic device using the same

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