JPH07122968A - 振動子の支持構造 - Google Patents
振動子の支持構造Info
- Publication number
- JPH07122968A JPH07122968A JP5287469A JP28746993A JPH07122968A JP H07122968 A JPH07122968 A JP H07122968A JP 5287469 A JP5287469 A JP 5287469A JP 28746993 A JP28746993 A JP 28746993A JP H07122968 A JPH07122968 A JP H07122968A
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- JP
- Japan
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- vibrator
- vibrating body
- support members
- support structure
- support
- Prior art date
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- Pending
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性に優れ、振動もれが少ない、振動子
の支持構造を得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、振動子11を含む。振
動子11は、3角柱状の振動体12を含み、その3つの
側面に圧電素子14a,14b,14cを形成する。振
動体12の下面において、振動体12のノード点付近
で、かつ、重心付近に、支持部材22,24が固着され
る。
の支持構造を得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、振動子11を含む。振
動子11は、3角柱状の振動体12を含み、その3つの
側面に圧電素子14a,14b,14cを形成する。振
動体12の下面において、振動体12のノード点付近
で、かつ、重心付近に、支持部材22,24が固着され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動子の支持構造に関
し、特にたとえば、自動車などに搭載されるナビゲーシ
ョンシステムなどに用いられる振動ジャイロの振動子の
支持構造に関する。
し、特にたとえば、自動車などに搭載されるナビゲーシ
ョンシステムなどに用いられる振動ジャイロの振動子の
支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(A)は従来の振動子の支持構造を
有する振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図6
(B)はその断面図である。振動ジャイロ1は、振動子
2を含む。振動子2は、たとえば正3角柱状の振動体3
を含む。振動体3の3つの側面には、それぞれ圧電素子
4a,4b,4cが形成される。圧電素子4a,4b,
4cは、それぞれ磁器などからなる圧電層5を含む。そ
して、圧電層5の両面に電極6が形成される。これらの
電極6の一方が、振動体3に接着される。さらに、振動
体3のノード点付近の稜線部には、支持部材7が固着さ
れる。支持部材7は、たとえば金属線などで形成され、
溶接などにより振動体3に固着される。この支持部材7
はコ字状に形成され、その端部が振動体3の軸に対して
直交する向き、すなわち下方に延びるように配置され
る。そして、支持部材7の端部が、基板8に固定され
る。
有する振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図6
(B)はその断面図である。振動ジャイロ1は、振動子
2を含む。振動子2は、たとえば正3角柱状の振動体3
を含む。振動体3の3つの側面には、それぞれ圧電素子
4a,4b,4cが形成される。圧電素子4a,4b,
4cは、それぞれ磁器などからなる圧電層5を含む。そ
して、圧電層5の両面に電極6が形成される。これらの
電極6の一方が、振動体3に接着される。さらに、振動
体3のノード点付近の稜線部には、支持部材7が固着さ
れる。支持部材7は、たとえば金属線などで形成され、
溶接などにより振動体3に固着される。この支持部材7
はコ字状に形成され、その端部が振動体3の軸に対して
直交する向き、すなわち下方に延びるように配置され
る。そして、支持部材7の端部が、基板8に固定され
る。
【0003】この振動ジャイロ1では、圧電素子4a,
4bと圧電素子4cとの間に発振回路が接続される。こ
の発振回路によって、振動体3は圧電素子4c形成面に
直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振動体3の
軸を中心として回転すると、コリオリ力によって屈曲振
動の方向が変わる。それによって、圧電素子4a,4b
の出力信号に差が生じる。したがって、圧電素子4a,
4b間の出力電圧の差を測定すれば、回転角速度を検出
することができる。
4bと圧電素子4cとの間に発振回路が接続される。こ
の発振回路によって、振動体3は圧電素子4c形成面に
直交する方向に屈曲振動する。この状態で、振動体3の
軸を中心として回転すると、コリオリ力によって屈曲振
動の方向が変わる。それによって、圧電素子4a,4b
の出力信号に差が生じる。したがって、圧電素子4a,
4b間の出力電圧の差を測定すれば、回転角速度を検出
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の振動子2の支持構造では、支持部材7の長さが長い
ため、支持部材7が外部からの振動や衝撃によって変形
しやすく、特に振動体3の軸方向に変形しやすかった。
そのため、従来の振動子2の支持構造では、耐衝撃性が
弱かった。また、振動体3の軸方向に直交する方向で
は、振動体3の支持点を中心として、水平方向すなわち
図6(B)に示す方向Aに回転力が作用しやすかった。
そのため、従来の振動子2の支持構造では、振動もれが
多かった。
来の振動子2の支持構造では、支持部材7の長さが長い
ため、支持部材7が外部からの振動や衝撃によって変形
しやすく、特に振動体3の軸方向に変形しやすかった。
そのため、従来の振動子2の支持構造では、耐衝撃性が
弱かった。また、振動体3の軸方向に直交する方向で
は、振動体3の支持点を中心として、水平方向すなわち
図6(B)に示す方向Aに回転力が作用しやすかった。
そのため、従来の振動子2の支持構造では、振動もれが
多かった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、耐
衝撃性に優れ、振動もれが少ない、振動子の支持構造を
提供することである。
衝撃性に優れ、振動もれが少ない、振動子の支持構造を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、柱状の振動
体を有する振動子と、振動体のノード点付近に固着され
る支持部材とを有する振動子の支持構造において、支持
部材は振動体の重心付近の下面に固着される、振動子の
支持構造である。
体を有する振動子と、振動体のノード点付近に固着され
る支持部材とを有する振動子の支持構造において、支持
部材は振動体の重心付近の下面に固着される、振動子の
支持構造である。
【0007】
【作用】支持部材が、振動体の重心付近の下面に固着さ
れるため、支持部材の長さを短くでき、振動体の重心と
支持部材の基板への固定点との距離が小さくなり、モー
メント(距離×力)が小さくなる。そのため、振動体の
軸方向に変形しにくく、振動体の支持点を中心として、
水平方向に回転力が作用しにくい。
れるため、支持部材の長さを短くでき、振動体の重心と
支持部材の基板への固定点との距離が小さくなり、モー
メント(距離×力)が小さくなる。そのため、振動体の
軸方向に変形しにくく、振動体の支持点を中心として、
水平方向に回転力が作用しにくい。
【0008】
【発明の効果】この発明にかかる振動子の支持構造で
は、振動体の軸方向に変形しにくいので、耐衝撃性に優
れており、振動体の支持点を中心として、水平方向に回
転力が作用しにくいので、振動もれが少ない。
は、振動体の軸方向に変形しにくいので、耐衝撃性に優
れており、振動体の支持点を中心として、水平方向に回
転力が作用しにくいので、振動もれが少ない。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1(A)はこの発明の振動子の支持構造を
用いた振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図1
(B)はその平面図であり、図1(C)は図1(A)の
線I−Iにおける断面図である。振動ジャイロ10は、
振動子11を含む。振動子11は、たとえば正3角柱状
の振動体12を含む。振動体12は、たとえばエリン
バ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラミッ
クなどの恒弾性金属材料で形成される。振動体12の3
つの側面には、それぞれ圧電素子14a,14bおよび
14cが形成される。
用いた振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、図1
(B)はその平面図であり、図1(C)は図1(A)の
線I−Iにおける断面図である。振動ジャイロ10は、
振動子11を含む。振動子11は、たとえば正3角柱状
の振動体12を含む。振動体12は、たとえばエリン
バ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セラミッ
クなどの恒弾性金属材料で形成される。振動体12の3
つの側面には、それぞれ圧電素子14a,14bおよび
14cが形成される。
【0011】圧電素子14aは磁器などからなる圧電層
16aを含み、この圧電層16aの両面に電極18a,
20aが形成される。そして、一方の電極18aが、振
動体12の側面に接着される。同様に、圧電素子14
b,14cは、それぞれ圧電層16b,16cを含む。
そして、圧電層16bの両面に電極18b,20bが形
成され、圧電層16cの両面に電極18b,20cが形
成される。これらの圧電素子14b,14cの一方の電
極18b,18cが、振動体12の側面に接着される。
16aを含み、この圧電層16aの両面に電極18a,
20aが形成される。そして、一方の電極18aが、振
動体12の側面に接着される。同様に、圧電素子14
b,14cは、それぞれ圧電層16b,16cを含む。
そして、圧電層16bの両面に電極18b,20bが形
成され、圧電層16cの両面に電極18b,20cが形
成される。これらの圧電素子14b,14cの一方の電
極18b,18cが、振動体12の側面に接着される。
【0012】振動体12の下面において、振動体12の
ノード点付近には、振動体12の一端から他端にわたっ
て、支持部材22,24が設けられる。支持部材22,
24は、たとえば金属線などで直線状に形成され、振動
体12に溶接やはんだ付けなどによって固着される。支
持部材22,24の端部は、その中央に形成された矩形
の孔26を有する薄板状の基板28の内側に取り付けら
れる。そして、支持部材22,24と基板28とは一体
化されている。
ノード点付近には、振動体12の一端から他端にわたっ
て、支持部材22,24が設けられる。支持部材22,
24は、たとえば金属線などで直線状に形成され、振動
体12に溶接やはんだ付けなどによって固着される。支
持部材22,24の端部は、その中央に形成された矩形
の孔26を有する薄板状の基板28の内側に取り付けら
れる。そして、支持部材22,24と基板28とは一体
化されている。
【0013】この振動ジャイロ10を使用する場合、圧
電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に発振回
路が接続される。この発振回路によって、振動体12
は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振動す
る。この状態で、振動体12の軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変わ
る。そのため、圧電素子14a,14bの出力電圧に差
が生じる。この出力電圧の差を測定することによって、
振動ジャイロ10に加わった回転角速度を検出すること
ができる。
電素子14a,14bと圧電素子14cとの間に発振回
路が接続される。この発振回路によって、振動体12
は、圧電素子14c形成面に直交する方向に屈曲振動す
る。この状態で、振動体12の軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって振動体12の振動方向が変わ
る。そのため、圧電素子14a,14bの出力電圧に差
が生じる。この出力電圧の差を測定することによって、
振動ジャイロ10に加わった回転角速度を検出すること
ができる。
【0014】この実施例によれば、支持部材22,24
が、振動体12の下面において、振動体12のノード点
付近に固着されるため、支持部材22,24の長さを短
くでき、振動体12の重心と支持部材22,24の固定
点との距離が小さくなり、モーメント(距離×力)が小
さくなる。したがって、この実施例にかかる振動子11
の支持構造では、振動体12の軸方向に変形しにくいの
で、耐衝撃性に優れており、振動体12の支持点を中心
として、水平方向に回転力が作用しにくいので、振動も
れが少ない。
が、振動体12の下面において、振動体12のノード点
付近に固着されるため、支持部材22,24の長さを短
くでき、振動体12の重心と支持部材22,24の固定
点との距離が小さくなり、モーメント(距離×力)が小
さくなる。したがって、この実施例にかかる振動子11
の支持構造では、振動体12の軸方向に変形しにくいの
で、耐衝撃性に優れており、振動体12の支持点を中心
として、水平方向に回転力が作用しにくいので、振動も
れが少ない。
【0015】上記実施例では、支持部材22,24を振
動体12の一端から他端にわたって固着させたが、支持
部材22,24にばね性をもたせるために、図2に示す
ように、支持部材22,24の略中央部を上方に屈曲さ
せ、振動体12の一点において固着させてもよい。ま
た、図3に示すように、半楕円状に曲げてもよい。図2
実施例および図3実施例によれば、振動体12の振動方
向の衝撃に対して、支持部材22,24のばね性によっ
て、強度が向上する。上記実施例では、支持部材22,
24を線状に形成したが、図4に示すように、支持部材
22,24を幅のある薄板状に形成してもよい。この実
施例によれば、支持部材22,24が強度的に強くなり
より変形しにくくなる。さらに、図5に示すように、支
持部材22,24と一体化して形成される基板28を分
割してもよい。この実施例によれば、支持部材22,2
4が個別に変位するので、支持部材22,24によって
振動子11の振動が抑圧されない。
動体12の一端から他端にわたって固着させたが、支持
部材22,24にばね性をもたせるために、図2に示す
ように、支持部材22,24の略中央部を上方に屈曲さ
せ、振動体12の一点において固着させてもよい。ま
た、図3に示すように、半楕円状に曲げてもよい。図2
実施例および図3実施例によれば、振動体12の振動方
向の衝撃に対して、支持部材22,24のばね性によっ
て、強度が向上する。上記実施例では、支持部材22,
24を線状に形成したが、図4に示すように、支持部材
22,24を幅のある薄板状に形成してもよい。この実
施例によれば、支持部材22,24が強度的に強くなり
より変形しにくくなる。さらに、図5に示すように、支
持部材22,24と一体化して形成される基板28を分
割してもよい。この実施例によれば、支持部材22,2
4が個別に変位するので、支持部材22,24によって
振動子11の振動が抑圧されない。
【0016】上述の各実施例では、正3角柱状の振動体
12を用いたが、振動体12の形状としては4角柱状な
ど他の角柱状でもよい。また、圧電素子の数は3つに限
らず、必要に応じて圧電素子を増減してもよい。
12を用いたが、振動体12の形状としては4角柱状な
ど他の角柱状でもよい。また、圧電素子の数は3つに限
らず、必要に応じて圧電素子を増減してもよい。
【図1】(A)はこの発明の支持構造を用いた振動ジャ
イロの一例を示す斜視図であり、(B)はその平面図で
あり、(C)は(A)の線I−Iにおける断面図であ
る。
イロの一例を示す斜視図であり、(B)はその平面図で
あり、(C)は(A)の線I−Iにおける断面図であ
る。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図4】この発明の別の実施例を示す平面図である。
【図5】この発明のさらに別の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図6】(A)はこの発明の背景となる従来の支持構造
を用いた振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、
(B)はその断面図である。
を用いた振動ジャイロの一例を示す斜視図であり、
(B)はその断面図である。
10 振動ジャイロ 11 振動子 12 振動体 22 支持部材 24 支持部材
Claims (1)
- 【請求項1】 柱状の振動体を有する振動子、および前
記振動体のノード点付近に固着される支持部材を有する
振動子の支持構造において、 前記支持部材は前記振動体の重心付近の下面に固着され
ることを特徴とする、振動子の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287469A JPH07122968A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 振動子の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5287469A JPH07122968A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 振動子の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122968A true JPH07122968A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17717746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5287469A Pending JPH07122968A (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | 振動子の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07122968A (ja) |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP5287469A patent/JPH07122968A/ja active Pending
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