JPH11287516A - 給湯器の制御基盤 - Google Patents
給湯器の制御基盤Info
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- JPH11287516A JPH11287516A JP10105548A JP10554898A JPH11287516A JP H11287516 A JPH11287516 A JP H11287516A JP 10105548 A JP10105548 A JP 10105548A JP 10554898 A JP10554898 A JP 10554898A JP H11287516 A JPH11287516 A JP H11287516A
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- control board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制御基盤の交換に伴う新制御基盤への設定デ
ータの転送を確実に行い得る給湯器の制御基盤を提供す
るとともに、制御基盤交換時における設定データ転送を
速やかに行い得る給湯器の制御基盤を提供する。 【解決手段】 給湯器の制御基盤に設けられたメモリに
制御基盤の基盤識別データを記憶する。そして、データ
転送において、旧の制御基盤から送信される旧制御基盤
の基盤識別データと自己の保持する制御基盤の基盤識別
データとを比較し、この比較結果に応じて旧の制御基盤
から転送された設定データをメモリに上書きして記憶す
るか否かを判定する。これにより、基盤識別データとし
て、たとえばマイコンのバージョン情報や制御基盤の基
盤情報等を設定しておくことにより、新制御基盤に適合
しない設定データの書き込みを未然に防止する。
ータの転送を確実に行い得る給湯器の制御基盤を提供す
るとともに、制御基盤交換時における設定データ転送を
速やかに行い得る給湯器の制御基盤を提供する。 【解決手段】 給湯器の制御基盤に設けられたメモリに
制御基盤の基盤識別データを記憶する。そして、データ
転送において、旧の制御基盤から送信される旧制御基盤
の基盤識別データと自己の保持する制御基盤の基盤識別
データとを比較し、この比較結果に応じて旧の制御基盤
から転送された設定データをメモリに上書きして記憶す
るか否かを判定する。これにより、基盤識別データとし
て、たとえばマイコンのバージョン情報や制御基盤の基
盤情報等を設定しておくことにより、新制御基盤に適合
しない設定データの書き込みを未然に防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器の制御基盤
に関し、より詳細には、交換により取り外した旧の制御
基盤から給湯器の制御に必要な設定データの転送を受信
可能に構成された制御基盤に関する。
に関し、より詳細には、交換により取り外した旧の制御
基盤から給湯器の制御に必要な設定データの転送を受信
可能に構成された制御基盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス給湯器においては、給湯器の
制御基盤内に不揮発性の書き換え可能なメモリ(たとえ
ばEEPROM)を備えるとともに、該メモリ内に、給
湯器のシステムに関する設定(機種設定、ガス種設定、
排気バリエーションや燃焼補正用データ等)やユーザー
設定などの各種データ(以下、設定データと称する)を
記憶したものが提供されている。
制御基盤内に不揮発性の書き換え可能なメモリ(たとえ
ばEEPROM)を備えるとともに、該メモリ内に、給
湯器のシステムに関する設定(機種設定、ガス種設定、
排気バリエーションや燃焼補正用データ等)やユーザー
設定などの各種データ(以下、設定データと称する)を
記憶したものが提供されている。
【0003】そのため、このような設定データが記憶さ
れた制御基盤を、当該制御基盤の故障やアフターサービ
スによって新しい制御基盤に交換する必要が生じた場
合、図5(a) に示すように、給湯器に装着された新しい
制御基盤(以下、新制御基盤と称する)1と、給湯器か
ら取り外された従前の旧の制御基盤(以下、旧制御基盤
と称する)2とをリモコン線3などの通信線で接続し
て、このリモコン線3などを介して旧制御基盤2に記憶
された上記設定データを新制御基盤1に転送するように
している。
れた制御基盤を、当該制御基盤の故障やアフターサービ
スによって新しい制御基盤に交換する必要が生じた場
合、図5(a) に示すように、給湯器に装着された新しい
制御基盤(以下、新制御基盤と称する)1と、給湯器か
ら取り外された従前の旧の制御基盤(以下、旧制御基盤
と称する)2とをリモコン線3などの通信線で接続し
て、このリモコン線3などを介して旧制御基盤2に記憶
された上記設定データを新制御基盤1に転送するように
している。
【0004】ここで、かかる設定データの転送過程の概
略を図6に示す。まず、新旧両制御基盤1,2が接続さ
れた状態で、図6ステップS1に示すように旧制御基盤
2から新制御基盤1に対して設定データの転送が開始さ
れる。そして、このデータ転送開始とともに両制御基盤
1,2間で設定データの転送が終了したか否かが判断さ
れ(図6ステップS2)、終了したと判断された場合に
は、続く図6ステップS3に示すように、新制御基盤1
のメモリ(図示例ではEEPROM)に設定データの上
書きが行なわれ、データ転送の処理を完了していた。
略を図6に示す。まず、新旧両制御基盤1,2が接続さ
れた状態で、図6ステップS1に示すように旧制御基盤
2から新制御基盤1に対して設定データの転送が開始さ
れる。そして、このデータ転送開始とともに両制御基盤
1,2間で設定データの転送が終了したか否かが判断さ
れ(図6ステップS2)、終了したと判断された場合に
は、続く図6ステップS3に示すように、新制御基盤1
のメモリ(図示例ではEEPROM)に設定データの上
書きが行なわれ、データ転送の処理を完了していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな新旧制御基盤間でのデータ転送方法では、旧制御基
盤に記憶された設定データを、無条件にそのまま新制御
基盤のメモリに記憶させているため、以下のような問題
があった。
うな新旧制御基盤間でのデータ転送方法では、旧制御基
盤に記憶された設定データを、無条件にそのまま新制御
基盤のメモリに記憶させているため、以下のような問題
があった。
【0006】(1) すなわち、この種の制御基盤において
は、交換に際してたとえ同一形式(同回路構成)の制御
基盤を交換しても、新旧両制御基盤間で制御基盤上に搭
載されるマイコンのバージョン(マイコンリリースの順
番)が相違する場合があり、かかる場合、マイコンのバ
ージョンの相違から旧制御基盤から転送された設定デー
タでは新制御基盤に搭載されたマイコンが正常に動作し
ない場合があった。しかも、このような場合、新制御基
盤のマイコンが完全に動作しなければ問題の発見も容易
であるが、マイコンバージョンの相違の程度如何によっ
ては、とりあえず給湯器は動作するが燃焼不良等を引き
起こす原因となる場合があった。
は、交換に際してたとえ同一形式(同回路構成)の制御
基盤を交換しても、新旧両制御基盤間で制御基盤上に搭
載されるマイコンのバージョン(マイコンリリースの順
番)が相違する場合があり、かかる場合、マイコンのバ
ージョンの相違から旧制御基盤から転送された設定デー
タでは新制御基盤に搭載されたマイコンが正常に動作し
ない場合があった。しかも、このような場合、新制御基
盤のマイコンが完全に動作しなければ問題の発見も容易
であるが、マイコンバージョンの相違の程度如何によっ
ては、とりあえず給湯器は動作するが燃焼不良等を引き
起こす原因となる場合があった。
【0007】(2) また、従来より、同一形式のマイコン
を異なる回路構成等を備えた制御基盤間で共通に用いる
ことがある。その場合、制御基盤に設けられるディップ
スイッチの選択操作等によって、マイコンの設定を適宜
当該回路構成等に応じた設定に合わせている。ところ
が、制御基盤の交換時にこのディップスイッチの設定の
選択等を誤った場合でも、選択された設定がマイコンの
設定として許容されるものであれば、たとえ制御基盤の
回路構成等に適合していない設定であってもマイコンは
正常動作を開始してしまう。
を異なる回路構成等を備えた制御基盤間で共通に用いる
ことがある。その場合、制御基盤に設けられるディップ
スイッチの選択操作等によって、マイコンの設定を適宜
当該回路構成等に応じた設定に合わせている。ところ
が、制御基盤の交換時にこのディップスイッチの設定の
選択等を誤った場合でも、選択された設定がマイコンの
設定として許容されるものであれば、たとえ制御基盤の
回路構成等に適合していない設定であってもマイコンは
正常動作を開始してしまう。
【0008】しかも、この場合、従来のデータ転送方法
では、ディップスイッチの設定等に誤りがあった場合で
もデータ転送および設定データの上書きが行なわれるた
め、制御基盤の交換を行なった作業者はこのようなマイ
コンの設定と回路構成等の不一致に気付くことなく作業
を完了してしまうおそれがある。このことは、特に上述
した回路構成等の相違点が電磁弁構成の違い(たとえば
負荷としての能力切替弁はあるが制御基盤上に能力切替
弁の駆動回路がない)などにある場合、燃焼後の火移り
が不確実となり生ガスを放出するなどのおそれがあっ
た。
では、ディップスイッチの設定等に誤りがあった場合で
もデータ転送および設定データの上書きが行なわれるた
め、制御基盤の交換を行なった作業者はこのようなマイ
コンの設定と回路構成等の不一致に気付くことなく作業
を完了してしまうおそれがある。このことは、特に上述
した回路構成等の相違点が電磁弁構成の違い(たとえば
負荷としての能力切替弁はあるが制御基盤上に能力切替
弁の駆動回路がない)などにある場合、燃焼後の火移り
が不確実となり生ガスを放出するなどのおそれがあっ
た。
【0009】たとえば図5(b) に示すように、給湯器の
バーナ周りが、ガス元電磁弁a、ガス圧を調節するガス
比例弁b、バーナの能力を切り替える能力切替弁c,
d,eと炎を検出するフレームロッドfで構成されてい
るとする。ここで、交換によって新たに装着された制御
基盤が能力切替弁dを駆動する回路を備えないものであ
っても、上述したようにディップスイッチ等で選択され
たマイコンの設定が上記能力切替弁dの駆動回路がある
場合の設定となっていれば、マイコンはその設定にした
がって正常に動作を開始することになる。
バーナ周りが、ガス元電磁弁a、ガス圧を調節するガス
比例弁b、バーナの能力を切り替える能力切替弁c,
d,eと炎を検出するフレームロッドfで構成されてい
るとする。ここで、交換によって新たに装着された制御
基盤が能力切替弁dを駆動する回路を備えないものであ
っても、上述したようにディップスイッチ等で選択され
たマイコンの設定が上記能力切替弁dの駆動回路がある
場合の設定となっていれば、マイコンはその設定にした
がって正常に動作を開始することになる。
【0010】そしてこの状態で燃焼指令が与えられ、ガ
ス元電磁弁a、ガス比例弁bおよび能力切替弁cをそれ
ぞれ開いてバーナに点火すれば、とりあえずフレームロ
ッドfでは正常な燃焼が検出される。ところが、この状
態で燃焼能力を徐々に上昇させると、制御基盤には能力
切替弁dを駆動する回路がないので能力切替弁dは開か
ないまま(つまり、能力切替弁dに連通するバーナは点
火されないまま)能力切替弁eが開かられることにな
る。そのため、能力切替弁eを開いても能力切替弁eに
連通するバーナには火移りは起こらず、その結果として
生ガスが放出されるというおそれがあった。
ス元電磁弁a、ガス比例弁bおよび能力切替弁cをそれ
ぞれ開いてバーナに点火すれば、とりあえずフレームロ
ッドfでは正常な燃焼が検出される。ところが、この状
態で燃焼能力を徐々に上昇させると、制御基盤には能力
切替弁dを駆動する回路がないので能力切替弁dは開か
ないまま(つまり、能力切替弁dに連通するバーナは点
火されないまま)能力切替弁eが開かられることにな
る。そのため、能力切替弁eを開いても能力切替弁eに
連通するバーナには火移りは起こらず、その結果として
生ガスが放出されるというおそれがあった。
【0011】(3) また、この種の制御基盤では、上記メ
モリ内に、給湯器本体および該制御基盤において制御を
行なう各装置(ないし部品)等の製品ロット番号等を予
め記憶させておき、この製品ロット番号等を用いて給湯
器本体ならびに各装置の管理を行なうものがある。つま
り、この種の制御基盤には、たとえば制御基盤で制御さ
れる各種装置(あるいはその部品)に故障が発見された
場合に、当該故障が発生した装置ないしは部品の故障箇
所や故障状況といった情報を上記製品ロット番号等と関
連付けて蓄積するソフトウェアが内蔵されていることが
ある。
モリ内に、給湯器本体および該制御基盤において制御を
行なう各装置(ないし部品)等の製品ロット番号等を予
め記憶させておき、この製品ロット番号等を用いて給湯
器本体ならびに各装置の管理を行なうものがある。つま
り、この種の制御基盤には、たとえば制御基盤で制御さ
れる各種装置(あるいはその部品)に故障が発見された
場合に、当該故障が発生した装置ないしは部品の故障箇
所や故障状況といった情報を上記製品ロット番号等と関
連付けて蓄積するソフトウェアが内蔵されていることが
ある。
【0012】しかしながら、上述した従来のデータ転送
方法では、新制御基盤には上述した設定データのみが転
送されるため、新制御基盤に旧制御基盤で管理されてい
た製品の製品ロット番号等が転送されず、その結果、上
述した各装置等の管理機能が十分に機能しなくなるとい
った問題もあった。
方法では、新制御基盤には上述した設定データのみが転
送されるため、新制御基盤に旧制御基盤で管理されてい
た製品の製品ロット番号等が転送されず、その結果、上
述した各装置等の管理機能が十分に機能しなくなるとい
った問題もあった。
【0013】(4) さらに、この種の制御基盤を備えた給
湯器にはリモコンが設けられることがあり、かかるリモ
コンを介して制御基盤に対して各種の遠隔操作指令が与
えられる。そのため、この種の制御基盤では電源が投入
されると、制御基盤側ではまずリモコンが接続されてい
るか否かの接続確認が行なわれる。
湯器にはリモコンが設けられることがあり、かかるリモ
コンを介して制御基盤に対して各種の遠隔操作指令が与
えられる。そのため、この種の制御基盤では電源が投入
されると、制御基盤側ではまずリモコンが接続されてい
るか否かの接続確認が行なわれる。
【0014】ところが、制御基盤の交換時には、新制御
基盤と旧制御基盤とが図5(a) のように接続されている
ため、この状態で両制御基盤の電源を投入すると新旧両
制御基盤が接続確認を開始する。そのため、その間、両
制御基盤間での通信が非常に忙しくなり、伝送線上で通
信データが衝突する危険が高くなるという問題を有して
いた。その一方、このような事態を回避するために接続
確認の開始時期を遅く設定すると、たとえば給湯運転中
に電源が瞬断するなどした場合に、電源復帰後燃焼動作
が復帰するまでの時間が長くなるという問題があった。
基盤と旧制御基盤とが図5(a) のように接続されている
ため、この状態で両制御基盤の電源を投入すると新旧両
制御基盤が接続確認を開始する。そのため、その間、両
制御基盤間での通信が非常に忙しくなり、伝送線上で通
信データが衝突する危険が高くなるという問題を有して
いた。その一方、このような事態を回避するために接続
確認の開始時期を遅く設定すると、たとえば給湯運転中
に電源が瞬断するなどした場合に、電源復帰後燃焼動作
が復帰するまでの時間が長くなるという問題があった。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みて提案された
もので、制御基盤の交換に伴う新制御基盤への設定デー
タの転送を確実に行い得る給湯器の制御基盤を提供する
とともに、制御基盤交換時における設定データ転送を円
滑かつ速やかに行い得る給湯器の制御基盤を提供するこ
とにある。
もので、制御基盤の交換に伴う新制御基盤への設定デー
タの転送を確実に行い得る給湯器の制御基盤を提供する
とともに、制御基盤交換時における設定データ転送を円
滑かつ速やかに行い得る給湯器の制御基盤を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る給湯器の制御基盤は、少な
くともマイコンと、データを記憶するメモリと、基盤交
換時に旧の制御基盤からの設定データの転送を受信して
保管する機能とを備えた給湯器の制御基盤において、上
記メモリに制御基盤の基盤識別データが記憶されたもの
であって、上記旧の制御基盤から送信される旧制御基盤
の基盤識別データと、自己の保持する制御基盤の基盤識
別データとを比較する手順と、この比較結果に応じて上
記旧の制御基盤から転送された設定データを上記メモリ
に上書きして記憶するか否かを判定する手順とを有する
ソフトウェアを内蔵してなることを特徴とする。
に、本発明の請求項1に係る給湯器の制御基盤は、少な
くともマイコンと、データを記憶するメモリと、基盤交
換時に旧の制御基盤からの設定データの転送を受信して
保管する機能とを備えた給湯器の制御基盤において、上
記メモリに制御基盤の基盤識別データが記憶されたもの
であって、上記旧の制御基盤から送信される旧制御基盤
の基盤識別データと、自己の保持する制御基盤の基盤識
別データとを比較する手順と、この比較結果に応じて上
記旧の制御基盤から転送された設定データを上記メモリ
に上書きして記憶するか否かを判定する手順とを有する
ソフトウェアを内蔵してなることを特徴とする。
【0017】すなわち、この請求項1に係る発明では、
予め制御基盤のメモリ内に、該制御基盤を識別するため
の基盤識別データが記憶される。そして、制御基盤の交
換時に、これら新旧両制御基盤に記憶された基盤識別デ
ータが比較され、旧制御基盤の設定データが新制御基盤
で使用可能か否かが判断される。そして、設定データが
新制御基盤でも使用可能であると判断された場合にのみ
旧制御基盤から転送される設定データが新制御基盤のメ
モリに上書きされる。したがって、本発明の制御基盤に
よれば、上記判断の結果、旧制御基盤の設定データが新
制御基盤で使用不可(乃至は不適)と判断された場合に
は、新制御基盤に対して設定データの上書きは行なわれ
ないので、制御基盤の交換時のデータ転送に伴う制御基
盤の誤動作等を回避できる。
予め制御基盤のメモリ内に、該制御基盤を識別するため
の基盤識別データが記憶される。そして、制御基盤の交
換時に、これら新旧両制御基盤に記憶された基盤識別デ
ータが比較され、旧制御基盤の設定データが新制御基盤
で使用可能か否かが判断される。そして、設定データが
新制御基盤でも使用可能であると判断された場合にのみ
旧制御基盤から転送される設定データが新制御基盤のメ
モリに上書きされる。したがって、本発明の制御基盤に
よれば、上記判断の結果、旧制御基盤の設定データが新
制御基盤で使用不可(乃至は不適)と判断された場合に
は、新制御基盤に対して設定データの上書きは行なわれ
ないので、制御基盤の交換時のデータ転送に伴う制御基
盤の誤動作等を回避できる。
【0018】ここで、制御基盤に予め記憶させる基盤識
別データとしては、制御基盤に搭載されるマイコンのバ
ージョン情報の他、制御基盤の種類(基盤セットの種
類)や制御基盤の回路構成さらにはディップスイッチの
設定など制御基盤の機能や動作を決定するのに必要な基
盤情報を記憶させることが好ましい。
別データとしては、制御基盤に搭載されるマイコンのバ
ージョン情報の他、制御基盤の種類(基盤セットの種
類)や制御基盤の回路構成さらにはディップスイッチの
設定など制御基盤の機能や動作を決定するのに必要な基
盤情報を記憶させることが好ましい。
【0019】つまり、交換する制御基盤が同一形式(同
一回路構成)の制御基盤であれば、少なくとも当該基盤
に搭載されるマイコンのバージョンが一致ないし適合し
ていれば、後は作業者がディップスイッチの設定などを
誤らなければ制御基盤は正常動作を行なうので、請求項
2の発明では、最低限マイコンのバージョン情報の比較
のみを行なって設定データの上書き可否の判断を行な
う。これに対し、交換する制御基盤が同一形式でない
(回路構成が異なる)場合には、たとえマイコンのバー
ジョンが一致ないし適合していても、基盤セットの種類
や回路構成の相違などによって給湯器は誤動作すること
になる。また、ディップスイッチの設定の誤りなどによ
っても同様である。そのため、請求項3の発明では、基
盤セットの種類や回路構成さらにはディップスイッチの
設定など、制御基盤の機能や動作を決定するのに必要な
基盤情報を比較することにより、これらが交換される新
制御基盤において旧制御基盤のものと一致ないし適合す
るかを判断し、その結果によって上記設定データの上書
き可否の判断を行なう。
一回路構成)の制御基盤であれば、少なくとも当該基盤
に搭載されるマイコンのバージョンが一致ないし適合し
ていれば、後は作業者がディップスイッチの設定などを
誤らなければ制御基盤は正常動作を行なうので、請求項
2の発明では、最低限マイコンのバージョン情報の比較
のみを行なって設定データの上書き可否の判断を行な
う。これに対し、交換する制御基盤が同一形式でない
(回路構成が異なる)場合には、たとえマイコンのバー
ジョンが一致ないし適合していても、基盤セットの種類
や回路構成の相違などによって給湯器は誤動作すること
になる。また、ディップスイッチの設定の誤りなどによ
っても同様である。そのため、請求項3の発明では、基
盤セットの種類や回路構成さらにはディップスイッチの
設定など、制御基盤の機能や動作を決定するのに必要な
基盤情報を比較することにより、これらが交換される新
制御基盤において旧制御基盤のものと一致ないし適合す
るかを判断し、その結果によって上記設定データの上書
き可否の判断を行なう。
【0020】また、請求項4に係る給湯器の制御基盤
は、少なくともマイコンと、データを記憶するメモリ
と、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データの転送
を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制御基盤に
おいて、上記メモリに給湯器本体および制御基盤で制御
される各装置の装置等識別データが記憶されたものであ
って、上記旧の制御基盤から転送された設定データを上
記メモリに上書きして記憶する際に、旧の制御基盤に記
憶された上記装置等識別データの上書きを行なう手順を
有するソフトウェアを内蔵してなることを特徴とする。
は、少なくともマイコンと、データを記憶するメモリ
と、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データの転送
を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制御基盤に
おいて、上記メモリに給湯器本体および制御基盤で制御
される各装置の装置等識別データが記憶されたものであ
って、上記旧の制御基盤から転送された設定データを上
記メモリに上書きして記憶する際に、旧の制御基盤に記
憶された上記装置等識別データの上書きを行なう手順を
有するソフトウェアを内蔵してなることを特徴とする。
【0021】すなわち、この請求項4に記載の発明で
は、予め制御基盤のメモリ内に、給湯器本体および該制
御基盤で制御される各装置の装置等識別データが記憶さ
れる。この装置等識別データとしては、たとえば給湯器
本体や各装置の製品ロット番号を用いることが好まし
く、これによりロット番号等を用いて給湯器の本体や部
品の管理などを行なうように構成された制御基盤におい
ても、制御基盤交換にかかわりなく継続して部品等の管
理を行なうことができる。
は、予め制御基盤のメモリ内に、給湯器本体および該制
御基盤で制御される各装置の装置等識別データが記憶さ
れる。この装置等識別データとしては、たとえば給湯器
本体や各装置の製品ロット番号を用いることが好まし
く、これによりロット番号等を用いて給湯器の本体や部
品の管理などを行なうように構成された制御基盤におい
ても、制御基盤交換にかかわりなく継続して部品等の管
理を行なうことができる。
【0022】さらに、本発明の請求項5に係る給湯器の
制御基盤は、少なくともマイコンと、データを記憶する
メモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データ
の転送を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制御
基盤であって、動作開始後に所定周期でリモコンの接続
の有無を検知するための接続確認信号を出力し、リモコ
ンからの返答信号を受信してリモコンの接続を確認する
構成を備えた制御基盤において、動作開始後に他の制御
基盤からの接続確認信号を受信した場合に、当該他の制
御基盤に対して上記リモコンが接続されているかのよう
に見せる疑似返答信号を出力して、上記他の制御基盤に
リモコンの接続を検出させる手順を有するソフトウェア
を内蔵してなることを特徴とする。その際、この制御基
盤は、上記疑似返答信号を送出する場合に、自己が送信
する接続確認信号の出力周期を延長して、上記設定デー
タの転送を先行して行なわせる手順を有するソフトウェ
アを内蔵することが好ましい。
制御基盤は、少なくともマイコンと、データを記憶する
メモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データ
の転送を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制御
基盤であって、動作開始後に所定周期でリモコンの接続
の有無を検知するための接続確認信号を出力し、リモコ
ンからの返答信号を受信してリモコンの接続を確認する
構成を備えた制御基盤において、動作開始後に他の制御
基盤からの接続確認信号を受信した場合に、当該他の制
御基盤に対して上記リモコンが接続されているかのよう
に見せる疑似返答信号を出力して、上記他の制御基盤に
リモコンの接続を検出させる手順を有するソフトウェア
を内蔵してなることを特徴とする。その際、この制御基
盤は、上記疑似返答信号を送出する場合に、自己が送信
する接続確認信号の出力周期を延長して、上記設定デー
タの転送を先行して行なわせる手順を有するソフトウェ
アを内蔵することが好ましい。
【0023】つまり、この請求項5に記載の給湯器の制
御基盤は、電源投入(動作開始)後にリモコン接続の有
無を検知するための接続確認信号を出力する構成を備え
た制御基盤であり、このような制御基盤では、基盤交換
時に設定データの転送を行なうために新旧両制御基盤を
接続した状態で電源を投入すると、新旧両制御基盤がと
もに接続確認信号を出力することになるので、請求項5
の発明では、いずれか一方の制御基盤が、先に立ち上が
った他方の制御基盤からの接続確認信号を受信した場合
に、ソフトウェア上の処理によって疑似的にリモコンが
出力するのと同様の返答信号(疑似返答信号)を出力
し、他方の制御基盤に対してリモコンが接続されている
との認識を行なわせる。これにより、接続確認信号は上
記他方の制御基盤からのみ出力されることになり、通信
がビジー状態となるのを回避することができる。しか
も、他の制御基盤からの接続確認信号を受信した場合に
のみ疑似返答信号が出力されるため、通常時の電源瞬断
のような場合には、直ちに接続確認信号を出力するの
で、運転が復旧するのに時間的な遅れを伴うことがな
い。
御基盤は、電源投入(動作開始)後にリモコン接続の有
無を検知するための接続確認信号を出力する構成を備え
た制御基盤であり、このような制御基盤では、基盤交換
時に設定データの転送を行なうために新旧両制御基盤を
接続した状態で電源を投入すると、新旧両制御基盤がと
もに接続確認信号を出力することになるので、請求項5
の発明では、いずれか一方の制御基盤が、先に立ち上が
った他方の制御基盤からの接続確認信号を受信した場合
に、ソフトウェア上の処理によって疑似的にリモコンが
出力するのと同様の返答信号(疑似返答信号)を出力
し、他方の制御基盤に対してリモコンが接続されている
との認識を行なわせる。これにより、接続確認信号は上
記他方の制御基盤からのみ出力されることになり、通信
がビジー状態となるのを回避することができる。しか
も、他の制御基盤からの接続確認信号を受信した場合に
のみ疑似返答信号が出力されるため、通常時の電源瞬断
のような場合には、直ちに接続確認信号を出力するの
で、運転が復旧するのに時間的な遅れを伴うことがな
い。
【0024】また、この場合、疑似返答信号を出力する
側の制御基盤では、自己が送信する接続確認信号の出力
周期を延長して、旧の制御基盤から新制御基盤に対する
データ転送を先行して行なわせるので、基盤交換時のデ
ータ転送を円滑かつ速やかに行なうことができる。
側の制御基盤では、自己が送信する接続確認信号の出力
周期を延長して、旧の制御基盤から新制御基盤に対する
データ転送を先行して行なわせるので、基盤交換時のデ
ータ転送を円滑かつ速やかに行なうことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る給湯器の制御
基盤の一実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
基盤の一実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0026】実施形態1 上述したように、給湯器のコントローラの制御基盤は、
故障時やアフターサービス時に交換されることがある
が、その場合、図5(a) に示すように、新制御基盤1と
旧制御基盤2の各接続端子をリモコン線3で接続して、
旧制御基盤2側に記憶された設定データを新制御基盤1
に対して転送している。そのため、ここで用いられる制
御基盤は、従来の制御基盤と同様の構成、すなわち、少
なくとも制御動作を司るマイコンと、データを記憶する
メモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データ
の転送を受信して保管する機能とを備えた制御基盤であ
って、上記メモリとして少なくとも書き換え可能な不揮
発性メモリを備えている。
故障時やアフターサービス時に交換されることがある
が、その場合、図5(a) に示すように、新制御基盤1と
旧制御基盤2の各接続端子をリモコン線3で接続して、
旧制御基盤2側に記憶された設定データを新制御基盤1
に対して転送している。そのため、ここで用いられる制
御基盤は、従来の制御基盤と同様の構成、すなわち、少
なくとも制御動作を司るマイコンと、データを記憶する
メモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定データ
の転送を受信して保管する機能とを備えた制御基盤であ
って、上記メモリとして少なくとも書き換え可能な不揮
発性メモリを備えている。
【0027】そして、本実施形態では、上記不揮発性メ
モリ内に上述した給湯器のシステムに関する設定(機種
設定、ガス種設定、排気バリエーションや燃焼補正用デ
ータ等)やユーザー設定などの設定データを記憶する領
域と、制御基盤の形式等を識別するための基盤識別デー
タを記憶する領域とが設定されている。そして、本実施
形態では、特にこの基盤識別データとして、制御基盤に
搭載されるマイコンのバージョン情報(マイコンリリー
スの順番等の情報)が、制御基盤の製造段階乃至は出荷
段階で事前に書き込まれている。
モリ内に上述した給湯器のシステムに関する設定(機種
設定、ガス種設定、排気バリエーションや燃焼補正用デ
ータ等)やユーザー設定などの設定データを記憶する領
域と、制御基盤の形式等を識別するための基盤識別デー
タを記憶する領域とが設定されている。そして、本実施
形態では、特にこの基盤識別データとして、制御基盤に
搭載されるマイコンのバージョン情報(マイコンリリー
スの順番等の情報)が、制御基盤の製造段階乃至は出荷
段階で事前に書き込まれている。
【0028】しかして、新旧両制御基盤1,2間でのデ
ータ転送は、制御基盤に内蔵されたソフトウェアに基づ
いて行なわれるが、本実施形態では図1に示す手順で行
なわれる。
ータ転送は、制御基盤に内蔵されたソフトウェアに基づ
いて行なわれるが、本実施形態では図1に示す手順で行
なわれる。
【0029】すなわち、まず、上記新旧両制御基盤1,
2間の接続が完了した状態で、旧制御基盤2の不揮発性
メモリに記憶された設定データおよび基盤識別データの
転送が開始される(図1ステップS1)。データ転送が
開始されると、続く図1ステップS2においてデータ転
送が終了したか否かが判断される。そして、この図1ス
テップS2でデータ転送が完了したと判断された場合、
転送されたデータは一時的に上記メモリの他の領域(不
揮発性メモリ以外のメモリ)に記憶される。そして、こ
の状態で転送されたデータ内にある旧制御基盤2の基盤
識別データと新制御基盤1内に記憶された新制御基盤の
基盤識別データとが比較される。
2間の接続が完了した状態で、旧制御基盤2の不揮発性
メモリに記憶された設定データおよび基盤識別データの
転送が開始される(図1ステップS1)。データ転送が
開始されると、続く図1ステップS2においてデータ転
送が終了したか否かが判断される。そして、この図1ス
テップS2でデータ転送が完了したと判断された場合、
転送されたデータは一時的に上記メモリの他の領域(不
揮発性メモリ以外のメモリ)に記憶される。そして、こ
の状態で転送されたデータ内にある旧制御基盤2の基盤
識別データと新制御基盤1内に記憶された新制御基盤の
基盤識別データとが比較される。
【0030】具体的には、本実施形態では基盤識別デー
タとして制御基盤上に搭載されたマイコンのバージョン
情報が比較され(図1ステップS3)、両制御基盤1,
2に搭載されたマイコンのバージョンが一致していれ
ば、続く図1ステップS4において、旧制御基盤2から
転送された設定データが、新制御基盤1の不揮発性メモ
リに上書きされ、データ転送処理を完了する。
タとして制御基盤上に搭載されたマイコンのバージョン
情報が比較され(図1ステップS3)、両制御基盤1,
2に搭載されたマイコンのバージョンが一致していれ
ば、続く図1ステップS4において、旧制御基盤2から
転送された設定データが、新制御基盤1の不揮発性メモ
リに上書きされ、データ転送処理を完了する。
【0031】一方、上記図1ステップS3において両制
御基盤1,2間でマイコンのバージョンが不一致である
と判断された場合には、図1ステップS4に移行するこ
となく、データ転送処理を完了する。つまり、この場
合、転送された設定データは新制御基盤1の不揮発性メ
モリに上書きされることなくデータ転送処理を終了す
る。
御基盤1,2間でマイコンのバージョンが不一致である
と判断された場合には、図1ステップS4に移行するこ
となく、データ転送処理を完了する。つまり、この場
合、転送された設定データは新制御基盤1の不揮発性メ
モリに上書きされることなくデータ転送処理を終了す
る。
【0032】以上のように、本実施形態によれば、制御
基盤交換時のデータ転送がマイコンのバージョンを比較
することにより行なわれ、しかもバージョンが異なる場
合には転送されたデータは新制御基盤1の不揮発性メモ
リに上書きされないので、たとえば、同一形式(同一回
路構成)の制御基盤でマイコンのバージョンのみが異な
り、旧制御基盤2の設定データでは新制御基盤1が正常
に動作し得ないような場合において、設定データの上書
きが行なわれないので、制御基盤1の誤動作等を未然に
防止することができる。
基盤交換時のデータ転送がマイコンのバージョンを比較
することにより行なわれ、しかもバージョンが異なる場
合には転送されたデータは新制御基盤1の不揮発性メモ
リに上書きされないので、たとえば、同一形式(同一回
路構成)の制御基盤でマイコンのバージョンのみが異な
り、旧制御基盤2の設定データでは新制御基盤1が正常
に動作し得ないような場合において、設定データの上書
きが行なわれないので、制御基盤1の誤動作等を未然に
防止することができる。
【0033】また、この場合、たとえば、図1ステップ
S4で設定データの上書きを行なった場合にのみ、この
書き込みに続いて、送風ファンを所定回転数で回転させ
たり、電磁弁をオン・オフ動作させるなどの試験動作を
行なわせたり、あるいは、正常にデータ転送が完了した
旨を表示させる等の手順を行なうようにソフトウェアを
構成することにより、作業者は、データ転送が正常に行
なわれたか否かを容易に知ることができる。
S4で設定データの上書きを行なった場合にのみ、この
書き込みに続いて、送風ファンを所定回転数で回転させ
たり、電磁弁をオン・オフ動作させるなどの試験動作を
行なわせたり、あるいは、正常にデータ転送が完了した
旨を表示させる等の手順を行なうようにソフトウェアを
構成することにより、作業者は、データ転送が正常に行
なわれたか否かを容易に知ることができる。
【0034】実施形態2 次に、本発明の他の実施形態を図2のフローチャートに
基づいて説明する。すなわち、この図2に示す実施形態
では、上記基盤識別データとして、上記実施形態1に示
すマイコンのバージョン情報の他に、制御基盤の種類お
よび設定に関する基盤情報を記憶したものである。
基づいて説明する。すなわち、この図2に示す実施形態
では、上記基盤識別データとして、上記実施形態1に示
すマイコンのバージョン情報の他に、制御基盤の種類お
よび設定に関する基盤情報を記憶したものである。
【0035】つまり、給湯器の制御基盤においては、異
なる形式の制御基盤において同一形式のマイコンを共用
することがあるため、上記実施形態1のようにマイコン
のバージョン情報を比較するだけでは、誤動作を確実に
防止することが困難な場合がある。そのため、この第2
の実施形態では、基盤識別データとして上述したマイコ
ンのバージョン情報の他、基盤セットの種類、制御基盤
の回路構成やディップスイッチの選択可能な設定パター
ン、さらには、実際にディップスイッチで選択されてい
る設定など制御基盤に関する各種情報を基盤情報として
上記不揮発性メモリに予め記憶させている。
なる形式の制御基盤において同一形式のマイコンを共用
することがあるため、上記実施形態1のようにマイコン
のバージョン情報を比較するだけでは、誤動作を確実に
防止することが困難な場合がある。そのため、この第2
の実施形態では、基盤識別データとして上述したマイコ
ンのバージョン情報の他、基盤セットの種類、制御基盤
の回路構成やディップスイッチの選択可能な設定パター
ン、さらには、実際にディップスイッチで選択されてい
る設定など制御基盤に関する各種情報を基盤情報として
上記不揮発性メモリに予め記憶させている。
【0036】そこで、次に図2のフローチャートに従っ
て本実施形態を説明する。まず、新旧両制御基盤1,2
間が接続された状態で、不揮発性メモリ内に記憶された
設定データおよび基盤識別データが転送され(図2ステ
ップS1)、転送が終了するとその内容が一時的にメモ
リの他の領域に記憶され(図2ステップS2)、続いて
マイコンのバージョン情報が比較される(図2ステップ
S3)点は上記実施形態1と同様である。
て本実施形態を説明する。まず、新旧両制御基盤1,2
間が接続された状態で、不揮発性メモリ内に記憶された
設定データおよび基盤識別データが転送され(図2ステ
ップS1)、転送が終了するとその内容が一時的にメモ
リの他の領域に記憶され(図2ステップS2)、続いて
マイコンのバージョン情報が比較される(図2ステップ
S3)点は上記実施形態1と同様である。
【0037】そして、マイコンのバージョン情報が一致
した場合、続く図2ステップS4で新旧両制御基盤1,
2間で上記基盤情報が比較される。具体的には、旧制御
基盤2から転送された基盤情報に基づいて旧制御基盤2
の基盤セットの種類や回路構成ならびにディップスイッ
チの設定などを識別するとともに、この識別された結果
と新制御基盤1の基盤情報として記憶されたこれらの情
報やディップスイッチの選択可能な設定パターンとを比
較して、新制御基盤1が旧制御基盤2と交換可能である
か否かを判断するものである(図2ステップS4)。そ
して、その際、旧制御基盤2と新制御基盤1とが交換可
能であると判断される場合には、さらに識別された旧制
御基盤2の回路構成およびディップスイッチの設定等な
どから、新制御基盤1のディップスイッチの設定等が正
しく行なわれているか否かも判断する(図2ステップS
4)。
した場合、続く図2ステップS4で新旧両制御基盤1,
2間で上記基盤情報が比較される。具体的には、旧制御
基盤2から転送された基盤情報に基づいて旧制御基盤2
の基盤セットの種類や回路構成ならびにディップスイッ
チの設定などを識別するとともに、この識別された結果
と新制御基盤1の基盤情報として記憶されたこれらの情
報やディップスイッチの選択可能な設定パターンとを比
較して、新制御基盤1が旧制御基盤2と交換可能である
か否かを判断するものである(図2ステップS4)。そ
して、その際、旧制御基盤2と新制御基盤1とが交換可
能であると判断される場合には、さらに識別された旧制
御基盤2の回路構成およびディップスイッチの設定等な
どから、新制御基盤1のディップスイッチの設定等が正
しく行なわれているか否かも判断する(図2ステップS
4)。
【0038】このようにして、新旧両制御基盤1,2間
で基盤情報の比較が行なわれ、新旧両制御基盤1,2間
でデータ転送が可能と判断された場合には、続く図2ス
テップS5において、旧制御基盤2から転送された設定
データが、新制御基盤1の不揮発性メモリに上書きさ
れ、データ転送処理を完了する。
で基盤情報の比較が行なわれ、新旧両制御基盤1,2間
でデータ転送が可能と判断された場合には、続く図2ス
テップS5において、旧制御基盤2から転送された設定
データが、新制御基盤1の不揮発性メモリに上書きさ
れ、データ転送処理を完了する。
【0039】一方、上記図2ステップS3またはステッ
プS4において両制御基盤1,2間でデータ転送が不可
能であると判断された場合には、図2ステップS5に移
行することなく、データ転送処理を完了する。つまり、
この場合、転送された設定データは新制御基盤1の不揮
発性メモリに上書きされることなくデータ転送処理手順
を終了させる。
プS4において両制御基盤1,2間でデータ転送が不可
能であると判断された場合には、図2ステップS5に移
行することなく、データ転送処理を完了する。つまり、
この場合、転送された設定データは新制御基盤1の不揮
発性メモリに上書きされることなくデータ転送処理手順
を終了させる。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、制御
基盤交換時のデータ転送にあたり、旧制御基盤2の基盤
情報と新制御基盤1の基盤情報とが比較され、その結果
によって、新旧両制御基盤1,2の回路構成等が全く異
なる場合や、あるいは、回路構成等は適合するが具体的
なディップスイッチ等の設定の選択に誤りがあると判断
された場合には、転送された設定データは新制御基盤1
の不揮発性メモリに上書きされないので、異なる形式
(異なる回路構成)の制御基盤間において制御基盤の交
換を行なった場合でも、新制御基盤1の誤動作等を未然
に防止することができる。
基盤交換時のデータ転送にあたり、旧制御基盤2の基盤
情報と新制御基盤1の基盤情報とが比較され、その結果
によって、新旧両制御基盤1,2の回路構成等が全く異
なる場合や、あるいは、回路構成等は適合するが具体的
なディップスイッチ等の設定の選択に誤りがあると判断
された場合には、転送された設定データは新制御基盤1
の不揮発性メモリに上書きされないので、異なる形式
(異なる回路構成)の制御基盤間において制御基盤の交
換を行なった場合でも、新制御基盤1の誤動作等を未然
に防止することができる。
【0041】実施形態3 次に、本発明の第3の実施形態を図3のフローチャート
に基づいて説明する。この第3の実施形態に示す制御基
盤は、制御基盤上の不揮発性メモリ内に、給湯器本体お
よび該制御基盤で制御される個々の装置等を識別するた
めの装置等識別データを記憶したものである。
に基づいて説明する。この第3の実施形態に示す制御基
盤は、制御基盤上の不揮発性メモリ内に、給湯器本体お
よび該制御基盤で制御される個々の装置等を識別するた
めの装置等識別データを記憶したものである。
【0042】つまり、この種の制御基盤においては、不
揮発性メモリ内に給湯器本体や各装置などの製品のロッ
ト番号(装置等識別データ)を予め記憶したものが多
く、その場合、ここに記憶された装置等識別データを用
いて過去の故障履歴等の管理が行なわれている。そのた
め、本実施形態では、基盤交換時のデータ転送にあた
り、設定データとともにこの装置等識別データを新制御
基盤1に転送し記憶させるものである。
揮発性メモリ内に給湯器本体や各装置などの製品のロッ
ト番号(装置等識別データ)を予め記憶したものが多
く、その場合、ここに記憶された装置等識別データを用
いて過去の故障履歴等の管理が行なわれている。そのた
め、本実施形態では、基盤交換時のデータ転送にあた
り、設定データとともにこの装置等識別データを新制御
基盤1に転送し記憶させるものである。
【0043】具体的には、まず、新旧両制御基盤1,2
間が接続された状態で、不揮発性メモリ内に記憶された
データの転送が開始され(図3ステップS1)、設定デ
ータおよび装置識別データが順次転送される(図3ステ
ップ2,ステップS3)。その後、両制御基盤1,2間
での転送が終了したか否かが判断され(図3ステップS
4)、データ転送が終了したと判断された場合には、続
く図3ステップS5において転送された設定データおよ
び装置等識別データが新制御基盤1の不揮発性メモリに
上書きされる。
間が接続された状態で、不揮発性メモリ内に記憶された
データの転送が開始され(図3ステップS1)、設定デ
ータおよび装置識別データが順次転送される(図3ステ
ップ2,ステップS3)。その後、両制御基盤1,2間
での転送が終了したか否かが判断され(図3ステップS
4)、データ転送が終了したと判断された場合には、続
く図3ステップS5において転送された設定データおよ
び装置等識別データが新制御基盤1の不揮発性メモリに
上書きされる。
【0044】これにより、この第3の実施形態によれ
ば、制御基盤を交換した場合でも、旧制御基盤2に記憶
されていた装置等識別データが新制御基盤1に記憶され
ることから、基盤交換前と同様に製品ロット番号等を用
いて機器の管理を行なうことが可能となる。
ば、制御基盤を交換した場合でも、旧制御基盤2に記憶
されていた装置等識別データが新制御基盤1に記憶され
ることから、基盤交換前と同様に製品ロット番号等を用
いて機器の管理を行なうことが可能となる。
【0045】なお、図3のフローチャートでは、マイコ
ンのバージョン情報や基盤情報の比較を行なう手順を省
略したが、もちろん本実施形態においてもこれらの手順
を含むようにソフトウェアを構築することも可能であ
り、またそのように構成することが好ましい。
ンのバージョン情報や基盤情報の比較を行なう手順を省
略したが、もちろん本実施形態においてもこれらの手順
を含むようにソフトウェアを構築することも可能であ
り、またそのように構成することが好ましい。
【0046】実施形態4 本発明の第4の実施形態は、これまでの実施形態1乃至
3で説明したデータ転送に先立つ処理手順を含んだ制御
基盤を示している。
3で説明したデータ転送に先立つ処理手順を含んだ制御
基盤を示している。
【0047】すなわち、上述したように、給湯器の制御
基盤では一般的に動作開始当初にリモコンの接続確認を
行なっているが、この第4の実施形態では、制御基盤の
交換時に新旧両制御基盤1、2を接続した場合に新旧両
制御基盤1,2の双方がそれぞれ接続確認を行なうと通
信ビジー状態となるのでそのような状態を回避する手順
を含んでいる。
基盤では一般的に動作開始当初にリモコンの接続確認を
行なっているが、この第4の実施形態では、制御基盤の
交換時に新旧両制御基盤1、2を接続した場合に新旧両
制御基盤1,2の双方がそれぞれ接続確認を行なうと通
信ビジー状態となるのでそのような状態を回避する手順
を含んでいる。
【0048】具体的には、上述したデータ転送は、新旧
両制御基盤1,2を接続して電源投入してから所定時間
(たとえば8秒)経過後に、旧制御基盤2側からデータ
転送を開始する旨の突入信号を発することにより開始さ
れるように構成されるのが一般的であるが、電源投入後
データ転送開始までの間は、新旧両制御基盤1,2の双
方ともリモコンの接続確認のために極めて短い周期(た
とえば200m秒)で互いに接続確認信号の出力を行な
い、リモコンからの返答信号(ack信号)を待つこと
になる。そして、リモコンからの返答信号が得られる
と、制御基盤側では接続確認信号の出力周期を上記の短
い周期から比較的長い周期(たとえば5秒)にセットし
直して、以下この比較的長い周期でポーリングを行なう
ように構成されている(なお、電源投入後一定時間(た
とえば5秒間)この返答信号が得られない場合、制御基
盤側ではリモコンが接続されていないと判断するように
構成されている)。
両制御基盤1,2を接続して電源投入してから所定時間
(たとえば8秒)経過後に、旧制御基盤2側からデータ
転送を開始する旨の突入信号を発することにより開始さ
れるように構成されるのが一般的であるが、電源投入後
データ転送開始までの間は、新旧両制御基盤1,2の双
方ともリモコンの接続確認のために極めて短い周期(た
とえば200m秒)で互いに接続確認信号の出力を行な
い、リモコンからの返答信号(ack信号)を待つこと
になる。そして、リモコンからの返答信号が得られる
と、制御基盤側では接続確認信号の出力周期を上記の短
い周期から比較的長い周期(たとえば5秒)にセットし
直して、以下この比較的長い周期でポーリングを行なう
ように構成されている(なお、電源投入後一定時間(た
とえば5秒間)この返答信号が得られない場合、制御基
盤側ではリモコンが接続されていないと判断するように
構成されている)。
【0049】そのため、従来の制御基盤では、データ転
送時に新旧両制御基盤1,2を接続して電源を投入する
と、電源投入から最大5秒間は両制御基盤1,2がそれ
ぞれ極めて短い周期で接続確認信号を出力するため、そ
の間の通信が過剰になり伝送路上で通信データが衝突し
通信ビジーの状態となる可能性を有していた。
送時に新旧両制御基盤1,2を接続して電源を投入する
と、電源投入から最大5秒間は両制御基盤1,2がそれ
ぞれ極めて短い周期で接続確認信号を出力するため、そ
の間の通信が過剰になり伝送路上で通信データが衝突し
通信ビジーの状態となる可能性を有していた。
【0050】本実施形態では、このような電源投入後の
過剰な通信状態を回避するため、図4に示すような制御
手順を制御基盤のソフトウェアに組み込んだものであ
る。なお、図4のフローチャートでは、電源投入後、先
に立ち上がった制御基盤のデータ処理手順を送信側とし
て図4(b) に示し、また、後から立ち上がった方のデー
タ処理手順を受信側として図4(a) に示している。
過剰な通信状態を回避するため、図4に示すような制御
手順を制御基盤のソフトウェアに組み込んだものであ
る。なお、図4のフローチャートでは、電源投入後、先
に立ち上がった制御基盤のデータ処理手順を送信側とし
て図4(b) に示し、また、後から立ち上がった方のデー
タ処理手順を受信側として図4(a) に示している。
【0051】(1) まず、先に立ち上がった制御基盤側で
は、図4(b) ステップS1に示すように接続確認信号を
出力するためのタイマがタイマアップしたか否かが判断
され、タイマアップしたと判断された場合は、続く図4
(b) ステップS2に示すように、接続確認用の通信デー
タ(接続確認信号)を出力し、接続確認タイマが満了し
ていない場合は、図4(b) ステップS6に移行してタイ
マのカウントを続行する。
は、図4(b) ステップS1に示すように接続確認信号を
出力するためのタイマがタイマアップしたか否かが判断
され、タイマアップしたと判断された場合は、続く図4
(b) ステップS2に示すように、接続確認用の通信デー
タ(接続確認信号)を出力し、接続確認タイマが満了し
ていない場合は、図4(b) ステップS6に移行してタイ
マのカウントを続行する。
【0052】(2) 一方、後に立ち上がった制御基盤側で
は、先に立ち上がった制御基盤側から出力される通信デ
ータを受信することになるが(図4(a) のステップS
1)、まず、続く図4(a) ステップS2において、受信
したデータが本体からのデータか否か、つまり、他の制
御基盤(ここでは先に立ち上がった制御基盤)からの接
続確認信号であるか否かを判断する。そして、他の制御
基盤からの接続確認信号であると判断した場合、続く図
4(a) ステップS3に移行して、自己の接続確認タイマ
のカウント周期を延長させ(図示例では10秒に延
長)、接続確認信号が一定期間出力されないようにす
る。ここで、自己側、つまり後に立ち上がった制御基盤
側で接続確認タイマのカウント周期を延長させる程度
は、延長後最初にタイマアップするのが少なくとも上記
データ転送開始以降(上述の例では電源投入から5秒経
過後にデータ転送開始を知らせる突入信号が出力される
ので、少なくとも5秒より長い周期)となるように設定
される。
は、先に立ち上がった制御基盤側から出力される通信デ
ータを受信することになるが(図4(a) のステップS
1)、まず、続く図4(a) ステップS2において、受信
したデータが本体からのデータか否か、つまり、他の制
御基盤(ここでは先に立ち上がった制御基盤)からの接
続確認信号であるか否かを判断する。そして、他の制御
基盤からの接続確認信号であると判断した場合、続く図
4(a) ステップS3に移行して、自己の接続確認タイマ
のカウント周期を延長させ(図示例では10秒に延
長)、接続確認信号が一定期間出力されないようにす
る。ここで、自己側、つまり後に立ち上がった制御基盤
側で接続確認タイマのカウント周期を延長させる程度
は、延長後最初にタイマアップするのが少なくとも上記
データ転送開始以降(上述の例では電源投入から5秒経
過後にデータ転送開始を知らせる突入信号が出力される
ので、少なくとも5秒より長い周期)となるように設定
される。
【0053】そして、後に立ち上がった制御基盤側で
は、接続確認タイマを10秒にセットすると、続く図4
(a) ステップS4に移行してack信号(疑似返答信
号)を送出する。つまり、この場合、後に立ち上がった
制御基盤側では、自己が行なう接続確認信号の出力を一
時的に停止するとともに、先に立ち上がった制御基盤に
対してあたかもリモコンが存在するかのように見せる疑
似的な返答信号を出力する。
は、接続確認タイマを10秒にセットすると、続く図4
(a) ステップS4に移行してack信号(疑似返答信
号)を送出する。つまり、この場合、後に立ち上がった
制御基盤側では、自己が行なう接続確認信号の出力を一
時的に停止するとともに、先に立ち上がった制御基盤に
対してあたかもリモコンが存在するかのように見せる疑
似的な返答信号を出力する。
【0054】(3) そのため、先に立ち上がった制御基盤
側では、この疑似返答信号を受信することによりリモコ
ンが接続されていると判断してリモコン検知フラグがオ
ンとなる。ここで、リモコンの検知フラグについて図4
(a) を例にとって簡単に言及すると、受信されたデータ
が本体からのデータでないと判断された場合(図4ステ
ップS2で否定的な場合)、続く図4(a) ステップS5
において受信したデータがリモコンからのデータか否
か、つまり返答信号か否かが判断される。そして、リモ
コンからの返答信号であると判断された場合には、続く
図4(a) ステップS6においてリモコンを検出した旨の
リモコン検知フラグがオンとする。このように、制御基
盤では、リモコンからの返答信号を受信した場合には、
リモコン検知フラグを立ててリモコンが接続されている
旨を制御基盤に認識させている。
側では、この疑似返答信号を受信することによりリモコ
ンが接続されていると判断してリモコン検知フラグがオ
ンとなる。ここで、リモコンの検知フラグについて図4
(a) を例にとって簡単に言及すると、受信されたデータ
が本体からのデータでないと判断された場合(図4ステ
ップS2で否定的な場合)、続く図4(a) ステップS5
において受信したデータがリモコンからのデータか否
か、つまり返答信号か否かが判断される。そして、リモ
コンからの返答信号であると判断された場合には、続く
図4(a) ステップS6においてリモコンを検出した旨の
リモコン検知フラグがオンとする。このように、制御基
盤では、リモコンからの返答信号を受信した場合には、
リモコン検知フラグを立ててリモコンが接続されている
旨を制御基盤に認識させている。
【0055】そこで、先に立ち上がった制御基盤側で
は、接続確認信号を出力後(図4(b)ステップS2)、
リモコン検知フラグがオンか否か、つまり検知フラグが
立っているか否かを判断して、リモコン検知フラグが立
っている場合には、続く図4(b) ステップS4において
接続確認タイマを上記比較的長い周期(図示例では5
秒)にセットし、以下この5秒周期でポーリングを行な
う。一方、リモコン検知フラグが立っていない場合(図
4(b) ステップS3において否定的な場合)は、接続確
認タイマを上記極めて短い周期(図示例では200m秒
と)にセットして引き続いてリモコンの接続の有無の検
出を続行する(図4(b) ステップS5)。
は、接続確認信号を出力後(図4(b)ステップS2)、
リモコン検知フラグがオンか否か、つまり検知フラグが
立っているか否かを判断して、リモコン検知フラグが立
っている場合には、続く図4(b) ステップS4において
接続確認タイマを上記比較的長い周期(図示例では5
秒)にセットし、以下この5秒周期でポーリングを行な
う。一方、リモコン検知フラグが立っていない場合(図
4(b) ステップS3において否定的な場合)は、接続確
認タイマを上記極めて短い周期(図示例では200m秒
と)にセットして引き続いてリモコンの接続の有無の検
出を続行する(図4(b) ステップS5)。
【0056】このように、本実施形態によれば、制御基
盤の交換時など、新旧両制御基盤が相互接続されている
場合に、一方の制御基盤が他方の制御基盤からの接続確
認信号を受信すると、一方の制御基盤がリモコンになり
すまして疑似返答信号を出力するように構成したことに
より、この疑似返答信号を受信した他方の制御基盤側の
接続確認タイマの周期が延長されるので(図示例では2
00m秒から5秒に延長)、その分接続確認信号の出力
頻度が低下し通信ビジーの状態が改善される。しかもそ
の際、接続確認信号を受信した一方の制御基盤側におい
ても、接続確認タイマを延長(図示例では10秒)する
ように構成されているので、上記他の制御基盤側の出力
頻度の低下と相まってより通信ビジー状態をより改善で
きる。
盤の交換時など、新旧両制御基盤が相互接続されている
場合に、一方の制御基盤が他方の制御基盤からの接続確
認信号を受信すると、一方の制御基盤がリモコンになり
すまして疑似返答信号を出力するように構成したことに
より、この疑似返答信号を受信した他方の制御基盤側の
接続確認タイマの周期が延長されるので(図示例では2
00m秒から5秒に延長)、その分接続確認信号の出力
頻度が低下し通信ビジーの状態が改善される。しかもそ
の際、接続確認信号を受信した一方の制御基盤側におい
ても、接続確認タイマを延長(図示例では10秒)する
ように構成されているので、上記他の制御基盤側の出力
頻度の低下と相まってより通信ビジー状態をより改善で
きる。
【0057】しかも、この実施形態では、他方の制御基
盤から接続確認信号を受信しない限り疑似返答信号が出
力されないので、たとえば、電源瞬断後に電源が復帰し
た場合には、通常どおり接続確認信号が出力されるの
で、極めて短時間で通常運転に復帰することができる。
盤から接続確認信号を受信しない限り疑似返答信号が出
力されないので、たとえば、電源瞬断後に電源が復帰し
た場合には、通常どおり接続確認信号が出力されるの
で、極めて短時間で通常運転に復帰することができる。
【0058】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変
更が可能である。
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変
更が可能である。
【0059】たとえば、上記実施形態1および2におい
て基盤識別データ(マイコンのバージョン情報や基盤セ
ットの種類さらには基盤の回路構成等)を設定データの
転送後に判別しているが、もちろんこの手順は設定デー
タの転送に先行して行なわせることも可能である。その
場合、設定データの転送に先立って基盤識別データの転
送を行なう必要があることはもちろんである。
て基盤識別データ(マイコンのバージョン情報や基盤セ
ットの種類さらには基盤の回路構成等)を設定データの
転送後に判別しているが、もちろんこの手順は設定デー
タの転送に先行して行なわせることも可能である。その
場合、設定データの転送に先立って基盤識別データの転
送を行なう必要があることはもちろんである。
【0060】また、上記実施形態1において、マイコン
のバージョン情報の比較に際して、新旧両制御基盤のマ
イコンバージョンが一致するか否かを判定していたが、
この場合、マイコンのバージョンが異なっても互換性が
あるものであれば、あらかじめそのような互換可能なマ
イコンバージョン情報を記憶させておき、かかる情報に
基づいて不揮発性メモリへの書き込みを行なわせること
も可能である。
のバージョン情報の比較に際して、新旧両制御基盤のマ
イコンバージョンが一致するか否かを判定していたが、
この場合、マイコンのバージョンが異なっても互換性が
あるものであれば、あらかじめそのような互換可能なマ
イコンバージョン情報を記憶させておき、かかる情報に
基づいて不揮発性メモリへの書き込みを行なわせること
も可能である。
【0061】さらに、上記実施形態2においては、基盤
識別データとして基盤セットの種類や回路構成、ディッ
プスイッチの設定などを記憶させていたが、基盤の構成
を識別するための要素であれば他の要素を記憶させるこ
とも可能である。
識別データとして基盤セットの種類や回路構成、ディッ
プスイッチの設定などを記憶させていたが、基盤の構成
を識別するための要素であれば他の要素を記憶させるこ
とも可能である。
【0062】また、上記実施形態1および2においてデ
ータの比較結果が否定的である場合、不揮発性メモリへ
の書き込みは一切行なわない構成を採用したが、場合に
よっては、制御基盤の動作に支障のない範囲でデータの
一部のみを書き込みする構成を採用することも可能であ
る。ただし、その場合、かかる一部データの書き込みを
作業者にも認識可能なように何らかの表示伝達手段を設
けることが必要である。
ータの比較結果が否定的である場合、不揮発性メモリへ
の書き込みは一切行なわない構成を採用したが、場合に
よっては、制御基盤の動作に支障のない範囲でデータの
一部のみを書き込みする構成を採用することも可能であ
る。ただし、その場合、かかる一部データの書き込みを
作業者にも認識可能なように何らかの表示伝達手段を設
けることが必要である。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
給湯器の制御基盤が、該制御基盤に設けられたメモリに
制御基盤の基盤識別データを記憶され、基盤交換時のデ
ータ転送において、旧の制御基盤から送信される旧制御
基盤の基盤識別データと自己の保持する制御基盤の基盤
識別データとを比較する手順と、この比較結果に応じて
旧の制御基盤から転送された設定データをメモリに上書
きして記憶するか否かを判定する手順とを有するソフト
ウェアを内蔵していることから、基盤識別データとし
て、たとえばマイコンのバージョン情報や制御基盤の基
盤情報を設定しておくことにより、これらの情報に基づ
いて転送が許容された場合のみ設定データの書き換えを
行なうことができ、転送された制御データが新制御基盤
に適合せずに給湯器等が誤動作する危険が解消される。
給湯器の制御基盤が、該制御基盤に設けられたメモリに
制御基盤の基盤識別データを記憶され、基盤交換時のデ
ータ転送において、旧の制御基盤から送信される旧制御
基盤の基盤識別データと自己の保持する制御基盤の基盤
識別データとを比較する手順と、この比較結果に応じて
旧の制御基盤から転送された設定データをメモリに上書
きして記憶するか否かを判定する手順とを有するソフト
ウェアを内蔵していることから、基盤識別データとし
て、たとえばマイコンのバージョン情報や制御基盤の基
盤情報を設定しておくことにより、これらの情報に基づ
いて転送が許容された場合のみ設定データの書き換えを
行なうことができ、転送された制御データが新制御基盤
に適合せずに給湯器等が誤動作する危険が解消される。
【0064】また、制御基盤のメモリに制御基盤で制御
される各装置の装置等識別データが記憶され、旧の制御
基盤の設定データを上記メモリに上書きする際に、旧の
制御基盤に記憶された上記装置等識別データの上書きを
行なう手順を有するソフトウェアを内蔵してなることか
ら、たとえば製品のロット番号等に基づいて制御基盤が
給湯器の管理を行なっている場合などにおいても、制御
基盤交換によるロット番号等の消失を防止できる。
される各装置の装置等識別データが記憶され、旧の制御
基盤の設定データを上記メモリに上書きする際に、旧の
制御基盤に記憶された上記装置等識別データの上書きを
行なう手順を有するソフトウェアを内蔵してなることか
ら、たとえば製品のロット番号等に基づいて制御基盤が
給湯器の管理を行なっている場合などにおいても、制御
基盤交換によるロット番号等の消失を防止できる。
【0065】しかも、制御基盤が、リモコンからの返答
信号を受信してリモコンの接続を確認する構成を備えて
いる場合に、該制御基盤が動作開始後に他の制御基盤か
らの接続確認信号を受信すると、当該他の制御基盤に対
してリモコンが接続されているかのように見せる疑似返
答信号を送出して、上記他の制御基盤にリモコンの接続
を検出させる手順を有するソフトウェアを内蔵してなる
ことにより、他の制御基盤側での接続確認に伴う通信量
を抑制でき、通信ビジー状態を回避することができる。
また、疑似返答信号を送出する際に、自己が送信する接
続確認信号の出力周期を延長して、設定データの転送を
先行して行なわせる手順を有するソフトウェアを内蔵し
てなることにより、自己が発する接続確認信号も減少さ
せることができ、通信ビジーの状態をより確実に回避す
ることができる。
信号を受信してリモコンの接続を確認する構成を備えて
いる場合に、該制御基盤が動作開始後に他の制御基盤か
らの接続確認信号を受信すると、当該他の制御基盤に対
してリモコンが接続されているかのように見せる疑似返
答信号を送出して、上記他の制御基盤にリモコンの接続
を検出させる手順を有するソフトウェアを内蔵してなる
ことにより、他の制御基盤側での接続確認に伴う通信量
を抑制でき、通信ビジー状態を回避することができる。
また、疑似返答信号を送出する際に、自己が送信する接
続確認信号の出力周期を延長して、設定データの転送を
先行して行なわせる手順を有するソフトウェアを内蔵し
てなることにより、自己が発する接続確認信号も減少さ
せることができ、通信ビジーの状態をより確実に回避す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態である給湯器の制御基
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
【図2】本発明の第2の実施形態である給湯器の制御基
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
【図3】本発明の第3の実施形態である給湯器の制御基
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】本発明の第4の実施形態である給湯器の制御基
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートであり、図4(a) は電源投入後後から立ち上がった
制御基盤の動作を示し、また、図4(b) は電源投入後先
に立ち上がった制御基盤の動作を示している。
盤における設定データの転送動作を説明するフローチャ
ートであり、図4(a) は電源投入後後から立ち上がった
制御基盤の動作を示し、また、図4(b) は電源投入後先
に立ち上がった制御基盤の動作を示している。
【図5】図5(a) は、給湯器の制御基盤交換時に行なう
データ転送時の新旧両制御基盤の接続状態を示す説明図
であり、また、図5(b) は、給湯器の電磁弁構成の一例
を示す説明図である。
データ転送時の新旧両制御基盤の接続状態を示す説明図
であり、また、図5(b) は、給湯器の電磁弁構成の一例
を示す説明図である。
【図6】従来の給湯器の制御基盤におけるデータ転送時
の動作を説明するフローチャートである。
の動作を説明するフローチャートである。
1 新制御基盤 2 旧制御基盤 3 リモコン線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保谷 賢謙 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 中嶋 良秀 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 桑原 宏和 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくともマイコンと、データを記憶す
るメモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定デー
タの転送を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制
御基盤において、前記メモリに制御基盤の基盤識別デー
タが記憶されたものであって、 前記旧の制御基盤から送信される旧制御基盤の基盤識別
データと、自己の保持する制御基盤の基盤識別データと
を比較する手順と、この比較結果に応じて前記旧の制御
基盤から転送された設定データを前記メモリに上書きし
て記憶するか否かを判定する手順とを有するソフトウェ
アを内蔵してなることを特徴とする給湯器の制御基盤。 - 【請求項2】 前記基盤識別データとして、制御基盤に
搭載されるマイコンのバージョン情報が記憶されている
ことを特徴とする請求項1に記載の給湯器の制御基盤。 - 【請求項3】 前記基盤識別データとして、制御基盤の
種類および設定に関する基盤情報が記憶されていること
を特徴とする請求項1に記載の給湯器の制御基盤。 - 【請求項4】 少なくともマイコンと、データを記憶す
るメモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定デー
タの転送を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制
御基盤において、前記メモリに給湯器本体および制御基
盤で制御される各装置の装置等識別データが記憶された
ものであって、 前記旧の制御基盤から転送された設定データを前記メモ
リに上書きして記憶する際に、旧の制御基盤に記憶され
た前記装置等識別データの上書きを行なう手順を有する
ソフトウェアを内蔵してなることを特徴とする給湯器の
制御基盤。 - 【請求項5】 少なくともマイコンと、データを記憶す
るメモリと、基盤交換時に旧の制御基盤からの設定デー
タの転送を受信して保管する機能とを備えた給湯器の制
御基盤であって、動作開始後に所定周期でリモコンの接
続の有無を検知するための接続確認信号を出力し、リモ
コンからの返答信号を受信してリモコンの接続を確認す
る構成を備えた制御基盤において、 動作開始後に他の制御基盤からの接続確認信号を受信し
た場合に、当該他の制御基盤に対して前記リモコンが接
続されているかのように見せる疑似返答信号を出力し
て、前記他の制御基盤にリモコンの接続を検出させる手
順を有するソフトウェアを内蔵してなることを特徴とす
る給湯器の制御基盤。 - 【請求項6】 前記疑似返答信号を送出する場合に、自
己が送信する接続確認信号の出力周期を延長して、前記
設定データの転送を先行して行なわせる手順を有するソ
フトウェアを内蔵してなることを特徴とする請求項5に
記載された給湯器の制御基盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10554898A JP3593881B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 給湯器の制御基盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10554898A JP3593881B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 給湯器の制御基盤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11287516A true JPH11287516A (ja) | 1999-10-19 |
JP3593881B2 JP3593881B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=14410637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10554898A Expired - Fee Related JP3593881B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 給湯器の制御基盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3593881B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012150359A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Ricoh Co Ltd | 電子機器および電子機器の制御方法、ならびに、プロジェクタ装置 |
JP2020193727A (ja) * | 2019-05-24 | 2020-12-03 | 株式会社ノーリツ | 温水システム及びサーバ |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10554898A patent/JP3593881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012150359A (ja) * | 2011-01-20 | 2012-08-09 | Ricoh Co Ltd | 電子機器および電子機器の制御方法、ならびに、プロジェクタ装置 |
JP2020193727A (ja) * | 2019-05-24 | 2020-12-03 | 株式会社ノーリツ | 温水システム及びサーバ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3593881B2 (ja) | 2004-11-24 |
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Legal Events
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