JP3707388B2 - 温水暖房システム - Google Patents
温水暖房システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3707388B2 JP3707388B2 JP2000396563A JP2000396563A JP3707388B2 JP 3707388 B2 JP3707388 B2 JP 3707388B2 JP 2000396563 A JP2000396563 A JP 2000396563A JP 2000396563 A JP2000396563 A JP 2000396563A JP 3707388 B2 JP3707388 B2 JP 3707388B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- terminal device
- data
- manufacturer
- heat source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は温水暖房システムに関し、より詳細には、熱源機の遠隔操作装置において、該熱源機に接続された温水端末装置の製造元や故障時の連絡先の表示を行なう温水暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯器を熱源機とする温水暖房システムは、該給湯器に床暖房装置や浴室暖房・乾燥装置などの温水端末装置を配管接続し、これら温水端末装置が該給湯器から温水の供給を受けることによって、各温水端末装置が室内や浴室などの暖房や乾燥を行うように構成される。
【0003】
ところで、このような温水暖房システムは、給湯器の製造メーカがシステム全体を独自に製造・販売することもあるが、その多くは、ガス会社等が給湯器や温水端末装置の製造メーカから製品の供給を受けて独自の商品名を付して販売している。
【0004】
従来、このようにガス会社等が温水暖房システムを自社ブランドとして販売する場合、熱源を構成する給湯器と温水端末装置とが異なるメーカによって製造されることがある。そのために、ガス会社等は給湯器と温水端末装置との間の通信方式について予め一定の規格を定め、各製造メーカにはこの規格に対応した製品を製造・納入させている。
【0005】
また、これに関連して、このような温水端末装置が故障した場合に、ガス会社等が当該温水端末装置の製造メーカや機種等を容易に特定できるように、温水端末装置の製造メーカに対して、温水暖房装置内に製造メーカや機種等を示す規格化された機種識別コードを記憶させておくことを求めている。
【0006】
そして、このような温水暖房システムにおいて温水端末装置が故障した場合には、システムの販売元であるガス会社等がユーザからの故障の通報(サービスコール)を一括して受け付けて、故障した温水端末装置の修理を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、このようなガス会社等が定めた規格が開放されるようになり、給湯器や温水端末装置の各製造メーカもこの規格に基づき独自の製品を製造・販売することが可能となった。そのため、ガス会社等を介することなく異なるメーカの製品を組み合わせてなる温水暖房システムが普及する傾向にある。
【0008】
このような場合、システムを構成する温水端末装置のいずれかが故障すると、ユーザはサービスコールを行なう相手先(つまり、故障した温水端末装置の製造元)を容易に特定できないため、誤って他の製造メーカにサービスコールを行なうといった事態が生じる。つまり、製造メーカ側では、他のメーカが製造した温水端末装置についてまでも、製造元を誤認したユーザからサービスコールがなされることとなり、その対応が煩雑であった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、サービスコールを行なう相手先をユーザにわかり易く表示する温水暖房システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる温水暖房システムは、熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、上記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムにおいて、上記温水端末装置には、少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、上記熱源機には、上記第一の通信方式と上記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられ、この通信接続手段を介して上記熱源機の遠隔操作装置の表示部に上記製造元識別データが表示可能とされていることを特徴とする。そして、その好適な実施態様として、上記通信接続手段は、上記温水端末装置から出力されるデータを一時的に記憶する記憶手段を備えている。
【0011】
すなわち、本発明では、熱源機の通信接続手段を介して遠隔操作装置の表示部に温水端末装置が記憶する製造元識別データが表示されるので、ユーザは表示された製造元識別データを見ることによって温水端末装置の製造元を誤ることなくサービスコールの相手先を特定することができる。
【0012】
また、本発明は、他の好適な実施態様として、熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、上記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムであって、上記温水端末装置に少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、上記熱源機に上記第一の通信方式と上記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられたものにおいて、上記温水端末装置の故障時の連絡先を示すデータを製造元毎に記憶する連絡先データ記憶手段と、上記温水端末装置から出力される製造元識別データと上記連絡先データ記憶手段に記憶されているデータとを照合するデータ照合手段とを設け、このデータ照合手段での照合により上記製造元識別データと合致する連絡先を上記遠隔操作装置の表示部に表示させることを特徴とする。
【0013】
そして、この実施態様では、給湯器の遠隔操作装置は、上記連絡先データ記憶手段のデータの書き換えを行なうためのデータ入力手段を備えることを特徴とし、さらに、上記連絡先データ記憶手段は、データの書き換えが可能な不揮発性の記憶装置で構成されることを特徴とする。
【0014】
これにより、熱源機の遠隔操作装置の表示部には、温水端末装置の製造元の連絡先(たとえば電話番号など)が表示されるので、ユーザは温水端末装置の製造元の連絡先を調べる手間をとらずに、しかも相手先を過たずにサービスコールを行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る温水暖房システムの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
実施形態1
図1は本発明に係る温水暖房システムの概略構成を示すブロック図である。本発明に係る温水暖房システム1は、図1に示すように、温水熱源となる給湯器(熱源機)2と、該給湯器2から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う1または2台以上の温水端末装置4(図示例では符号4a,4bの2台)と、上記給湯器2の遠隔操作装置3とを主要部として構成される。
【0017】
上記給湯器2は、主として浴室や台所など出湯栓に温水を供給する給湯装置であって、その基本構成として図示しないが給湯装置としての周知構成、つまりバーナや熱交換器等を備えており、本実施形態では、この給湯器2が温水端末装置4とも配管接続されて該温水端末装置4の温水熱源を構成している。
【0018】
図2は、該給湯器2の通信系の概略構成を示している。図示されるように、この給湯器2は、電源重畳通信手段5と、インテリジェント通信手段6と、通信接続手段7とを主要部として構成される。
【0019】
上記電源重畳手段5は、上記遠隔操作装置3と電源重畳信号伝送方式(第二の通信方式)で信号伝送を行なうための通信装置であって、この電源重畳通信手段5と遠隔操作装置3との間には電源に信号を重畳して伝送するための二芯通信線L1 が接続されている。また、上記インテリジェント通信手段6は、インテリジェント通信方式(第一の通信方式)によって温水端末装置4と双方向通信を行なうための通信装置であって、このインテリジェント通信手段6と温水端末装置4との間にはインテリジェント通信(GCHインテリジェント通信)用のインテリジェント通信線L2 が接続されている。
【0020】
なお、図1において、符号51で示すのは上記二芯通信線L1 の接続用として電源重畳通信手段5に設けられた接続端子を示しており、また、符号61a〜61dで示すのはインテリジェント通信線L2 の接続用としてインテリジェント通信手段6に設けられた接続端子を示している。
【0021】
上記通信接続手段7は、上記電源重畳通信手段5とインテリジェント通信手段6との間を接続する通信インターフェースであって、この通信接続手段7が設けられたことにより、上記遠隔操作装置3から電源重畳通信手段5に対して送信された信号がプロトコル変換等されてインテリジェント通信手段6に供給される一方、上記温水端末装置4からインテリジェント通信手段6に対して送信された信号が同様にプロトコル変換等されて電源重畳手段5に供給される。つまり、この通信接続手段7を介することによって、上記遠隔操作装置3と温水端末装置4との間でデータの送受信(通信)が可能とされている。
【0022】
そして、この通信接続手段7には、遠隔操作装置3と温水端末装置4との間で送受信されるデータ等を一時的に記憶させるための記憶手段71が設けられており、本実施形態では、後述するように、温水端末装置4から送信されたデータがこの記憶手段71に記憶されることにより、給湯器2の遠隔操作装置3においてこの記憶されたデータのモニタが可能とされている。なお、この記憶手段71は、データの書き込みおよび読み出しが可能な記憶装置であればどのような記憶装置であってもよいが、本実施形態ではこの記憶装置としてデータの読み書きが可能な不揮発性の記憶装置(たとえばEEPROM)が採用される。
【0023】
なお、図2において符号8で示すのは、給湯器2の制御部であって、上記電源重畳通信手段5やインテリジェント通信手段6さらには通信接続手段7の各動作はこの制御部8によって制御される。
【0024】
一方、遠隔操作装置3は給湯器2を遠隔操作するためのリモートコントローラであって、図3に示すように、給湯器2との間で通信を行なうための通信部31と、給湯器2の遠隔操作入力用の操作部32と、給湯器2の動作状況や上記操作部32の操作内容等を表示するための表示部33と、これらを制御する制御部34とを主要部として構成される。
【0025】
上記通信部31は、上記給湯器2との間で電源重畳信号伝送方式で通信を行なうための通信装置であって、この通信装置は、上記給湯器2から電源に重畳して伝送される信号を電源から分離して制御部34に入力するとともに、制御部34から出力された信号を給湯器2の電源重畳通信手段5に対して出力するものとされる。
【0026】
操作部32は、主として給湯器2の遠隔操作入力を行なうための操作スイッチで構成され、この操作スイッチは図1に示すように遠隔操作装置3の前面に配設されている。また、表示部33は、文字や図形を任意に表示可能な表示装置で構成され、この表示装置としては、たとえば液晶表示パネルやドットマトリクス蛍光表示管などの表示装置が好適に採用される。
【0027】
制御部34は、遠隔操作装置3の制御中枢をなすマイクロコンピュータで構成され、上記操作部32の操作入力を受け付けて給湯器2に対する制御信号を生成・出力するとともに、給湯器2からの制御信号を受信して表示部33に所定の表示を行なわせる。
【0028】
一方、温水端末装置4は、給湯器2から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う端末装置(たとえば、温水暖房機と温水乾燥機とを一体化してなる浴室暖房乾燥機や、床暖房装置など)であって、図4に示すように、給湯器2との間でインテリジェント通信を行なうための通信装置からなる通信部41と、温水端末装置4の操作入力用の操作スイッチからなる操作部42と、温水端末装置4の動作状況や上記操作部42の操作内容等を表示する表示装置からなる表示部43と、これらを制御するマイクロコンピュータからなる制御部44とを主要部として構成される。
【0029】
そして、特に本実施形態では、この温水端末装置4の制御部44には、少なくとも当該温水端末装置の製造元を示すデータ(製造元識別データ)を含む機器識別データを記憶した識別データ記憶手段45が設けられている。この識別データ記憶手段45に記憶される機器識別データは、予め定められた規格に基づいて温水端末装置の製造元や機種、型番などを特定するためのデータを配列したものであって、本実施形態ではこの機器識別データは、「製造元」、「機種(たとえば、床暖房用コントローラや浴室温水暖房乾燥機など)」、「バージョン」、「型番」の順で各データが配列される。
【0030】
そして、また上記制御部44は、少なくとも自己診断機能を備えるものとされ、温水端末装置4に故障が発生した場合に当該故障の内容を示すエラーコードを上記通信部41を介して給湯器2に出力するように構成されている。
【0031】
なお、この温水端末装置4には、上記操作部42とは別に当該温水端末装置4を遠隔操作するための専用の遠隔操作装置(図示せず)が設けられることがあり、その場合には上記専用の遠隔操作装置と通信を行なうための通信部45が設けられる(図4点線部分参照)。
【0032】
しかして、このように構成されてなる温水暖房システム1では、温水端末装置4で故障が発生すると、上記制御部44の自己診断機能により給湯器2に対して上記エラーコードが送信されるが、本発明の温水暖房システム1ではこのエラーコードの送信によって以下の処理が実行される。
【0033】
すなわち、温水端末装置4で故障が発生し、温水端末装置4の制御部44から給湯器2(具体的にはインテリジェント通信手段6)に対してエラーコードが送信され、給湯器2においてこのエラーコードが受信されると、給湯器2の制御部8は、まず、エラーコードを受信した接続端子61が端子61a〜61dのいずれであるかに基づいて当該エラーコードを出力した温水端末装置4の特定を行い、この特定によって得た端末番号(接続端子61の数に応じて付与される番号)とともに上記エラーコードを記憶手段71に記憶させる。
【0034】
そして、このエラーコード等の記憶処理と並行して、上記制御部8で特定した温水端末装置4に対して、インテリジェント通信によって当該温水端末装置4の識別データ記憶手段45に記憶された機器識別データの送信を要求し、該温水端末装置4から機器識別データを受信して、この受信した機器識別データも上記記憶手段71に記憶させる。なお、その際、この機器識別データは、先に記憶手段71に記憶させたエラーコードおよび端末番号と関連付けられ、エラーコードや端末番号を特定することによって選択的に読み出し可能とされる。
【0035】
そして、給湯器2の制御部8は、これら記憶手段71へのデータの記憶処理と並行して(またはこれらの処理の完了を待って)、給湯器2の遠隔操作装置3に対して上記電源重畳信号伝送方式によりエラーコードおよび端末番号の送信を行なう。
【0036】
そして、これらエラーコードおよび端末番号を受信した遠隔操作装置3においては、制御部34の処理に従い、受信したこれらのデータを表示部33に表示させる。また、制御部34はこの表示処理と並行して(または操作部32の所定操作を受け付けることにより)、給湯器2の記憶手段71に記憶される機器識別データを通信によってモニタして上記表示部33に表示させる。
【0037】
図5は、この時の表示部33の表示態様の一例を示している。具体的には、この図示例では、上記端末番号に基づき故障した温水端末装置4が「端末1」と表示され、また、エラーコードの内容が「エラーコード 123」と表示され、さらに機種識別コードが「端末機種コード/FYUKACONAR30」と表示された場合が示されている。
【0038】
ここで、「端末機種コード/FYUKACONAR30」と表示された機種識別コードは、上述したように、予め定められた規格に基づいてデータが配列されており、本実施形態ではこの機器識別データが「製造元」、「機種」、「バージョン」、「型番」の順で配列されていることから、ユーザはこの表示部33の表示を確認することで、故障が発生した温水端末装置4の製造元を特定することができる。なお、図示例では、「F」が製造元を、「YUKACON」が機種(床暖房装置のコントローラ)を、「A」がバージョンを、「R30」が型番をそれぞれ示しており、ユーザはこの「F」の表示から製造元の特定が可能となる。
【0039】
このように、本発明の温水暖房システム1によれば、温水端末装置4のいずれかが故障した場合であっても、給湯器2の遠隔操作装置3の表示部33に故障した温水端末装置4の製造元を示すデータが表示されるので、ユーザはこの表示を基に製造元を特定してサービスコールを行なうことができ、サービスコールの相手先を誤ることが抑制される。
【0040】
なお、上述した実施形態では、給湯器2から温水端末装置4に対して機器識別データの送信を要求する場合を示したが、機器識別データはエラーコードとともに給湯器2に送信されるように構成することも可能である。また、上述した実施形態では、機器識別データの表示にあたり、遠隔操作装置3が給湯器2の記憶手段71に記憶されたデータを通信によりモニタする構成を示したが、機器識別データはエラーコードや端末番号とともに給湯器2から遠隔操作装置3に送信されるように構成されてもよい。要は、給湯器2の遠隔操作装置3において、上記エラーコードとともに機器識別データが表示可能であれば上述した実施形態と異なる構成・態様を用いることも可能である。
【0041】
実施形態2
次に、本発明の第二の実施形態について図6ないし図8に基づいて説明する。この第二の実施形態は、上述した実施形態1の改変例であって、本実施形態では図6に示すように、遠隔操作装置3に連絡先データ記憶手段35が設けられ、またこれに伴って制御部34の制御構成が改変されている。なお、その他の構成は上述した実施形態1と同様であるので、共通する構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
具体的には、上記連絡先データ記憶手段35は、温水端末装置4の故障時の連絡先(たとえばサービスコールを受け付ける部署の電話番号、ファクシミリ番号、またはインターネットのホームページアドレスなど)を記憶する記憶装置であって、この記憶装置としてはデータの書き込みおよび読み出しが可能な不揮発性の記憶装置(たとえばEEPROM)が好適に用いられる。そして、この記憶装置のデータの書き換えは、遠隔操作装置3の操作部32を介して行なわれる。つまり、遠隔操作装置3の操作部32が連絡先データ記憶手段35のデータ入力手段として機能する。
【0043】
より詳細には、この連絡先データ記憶手段35には、図7に示すように、上記機器識別データを規定する規格において「製造元」を示すデータとして予定されるデータ(図示例では、製造元を示すデータとして「A」、「B」、「F」、「T」の4種が予定されている場合を示す)毎に、サービスコールを受け付ける部署の連絡先(図示例では電話番号)が記憶される。
【0044】
つまり、図示例では、製造元「A」の連絡先として電話番号「012−3456−7890」が記憶され、また製造元「F」の連絡先として電話番号「011−2233−4455」が記憶される。つまり、この連絡先データ記憶手段35には、温水端末装置4の製造元毎にその連絡先を示すデータが記憶される。
【0045】
その一方、上記制御部34は、その制御構成として、上述したように温水端末装置4からエラーコードが送信され、これに伴い機器識別データを取得した場合に、この取得した機器識別データと上記連絡先データ記憶手段35に記憶されているデータ(以下、連絡先データと称する)の照合を行なう(図8ステップS1参照)。つまり、制御部34はこれらのデータの照合手段として機能する。
【0046】
より具体的には、制御部34は、給湯器2から送信される機器識別データに含まれる「製造元」を示すデータ(本実施形態では機器識別データの1桁目のデータ)と、上記連絡先データ記憶手段35に記憶されている「製造元」を示すデータの照合を行なう。
【0047】
そしてこの照合の結果、上記機器識別データの1桁目のデータと合致する連絡先データがある場合には、当該連絡先データに含まれる電話番号を表示部33に表示させる処理を実行する(図8ステップS2参照)。たとえば、給湯器2から機器識別データとして「FYUKACONAR30」というデータを取得した場合には、連絡先データの「F」に対応する電話番号「011−2233−4455」を表示部33に表示させる。
【0048】
その一方、上記照合で上記連絡先データ記憶手段35に記憶された全ての連絡先データと照合しても合致するデータが発見されない場合には、制御部34は該当する連絡先がない旨を表示部33に表示させる(図8ステップS3,S4参照)。
【0049】
このように、本発明の第二の実施形態によれば、温水暖房装置4が故障した場合、給湯器2の遠隔操作装置3の表示部33に故障した温水暖房装置4の製造元の連絡先が表示されることから、ユーザはこの表示を確認してサービスコールを行なうことにより、相手先を誤ることなく正確にサービスコールを行なうことができる。
【0050】
また、本実施形態では、上記連絡先データ記憶手段35に記憶される連絡先データは遠隔操作装置3の操作部32の操作によって書き換え可能とされていることから、たとえば温水端末装置4の製造元等が追加等されたり、サービスコールを受け付ける部署の連絡先が変更されるなどして連絡先データ記憶手段35に記憶されたデータの書き換えが必要となった場合でもこれらの変更に容易に対応でき、サービスコールの相手先を常に正確に表示させることができる。
【0051】
実施形態3
次に本発明の第三の実施形態について説明する。この第三の実施形態は上記実施形態2の改変例であって、本実施形態では上記実施形態2において遠隔操作装置3に設けられていた連絡先データ記憶手段35が給湯器2に設けられる。
【0052】
つまり、この場合、遠隔操作装置3には連絡先データ記憶手段35は設けられず、給湯器2の記憶手段71が上記連絡先データ記憶手段として用いられる。なお、この場合、温水端末装置4から送信される機器識別データと連絡先データとの照合は、上記実施形態2と同様に遠隔操作装置3の制御部34で行なわせることも可能であるが、給湯器2が温水暖房装置4から機器識別データを取得した際に給湯器2の制御部8で行なわせ、その結果(つまり連絡先)をエラーコードや端末番号と関連付けて上記記憶手段71に記憶させておき、遠隔操作装置3がこの連絡先のデータをモニタして表示するように構成するのが望ましい。
【0053】
そして、この第三の実施形態においては、上記記憶手段71のデータを、遠隔操作装置3と給湯器2との通信によって書き換え可能とすることにより、連絡先データ記憶手段の内容変更も可能である。したがって、この第三の実施形態においても上記第二の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0054】
実施形態4
次に本発明の第四の実施形態について説明する。この第四の実施形態では、給湯器2に接続される各温水端末4毎に故障時の連絡先のデータを記憶する連絡先記憶手段が給湯器2に設けられる。なお、本実施形態に示す温水暖房システム1の基本構成は上述した実施形態1とほぼ同様であるので、共通する構成は同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
この場合、上記連絡先記憶手段として給湯器2の記憶手段71が用いられる。そして、この記憶手段71には、給湯器2に接続可能な温水端末装置4の数に応じて(図1に示す例では接続端子61a〜61dの4台)、温水端末装置4の故障時の連絡先を記憶する記憶領域が個別に確保される。換言すれば、上記記憶手段71内に、接続端子61aに対応する記憶領域、接続端子61bに対応する記憶領域というふうに各接続端子61毎に対応する記憶領域が設けられる。
【0056】
ここで、これらの記憶領域に記憶される連絡先は、各温水端末装置4の施工時(つまり、温水端末装置4を給湯器2の接続端子61に接続する際)に、遠隔操作装置3の操作部32を用いて各記憶領域に書き込まれる。
【0057】
そして、温水端末装置4のいずれかにおいて故障が発生し、そのエラーコードがインテリジェント通信によって給湯器2に送信されると、給湯器2において当該エラーコードを出力した温水端末装置4を示す端末番号が特定され、上記エラーコードとともにこの端末番号が電源重畳信号伝送方式により遠隔操作装置3に送信されるのは上記実施形態1と同様である。
【0058】
そして、本実施形態では、上記遠隔操作装置3がエラーコードと端末番号を受信すると、上記制御部34の制御に基づき、受信したこれらのデータが表示部33に表示されるとともに、上記記憶手段71に記憶される温水端末装置4の連絡先のうちから、遠隔操作装置3が受信した端末番号に対応する記憶領域に記憶された連絡先が通信によってモニタされ上記表示部33に表示される。
【0059】
つまり、本実施形態では、遠隔操作装置3は端末番号に基づいて連絡先をモニタする温水端末装置4を特定するとともに、この特定された温水端末装置4の連絡先のデータを記憶手段71から読み出して表示部33に表示するように構成される。したがって、本実施形態によれば、たとえば温水端末装置4に製造元識別データが記憶されていないような場合であっても、故障した温水端末装置4の連絡先を表示することが可能となる。
【0060】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0061】
たとえば、上述した実施形態では、温水端末装置4の識別データ記憶手段45に記憶される機器識別データとして、「製造元」、「機種」、「バージョン」、「型番」の順でデータを配列した場合を示したが、この機器識別データには温水端末装置4の製造元の特定が可能なデータが含まれておればよく、上記以外のデータを組み合わせることも可能である。
【0062】
また、上述した実施形態では、給湯器2の遠隔操作装置3が一台の場合を示したが、遠隔操作装置3は2台以上設けることも可能である。また、同様に温水端末装置4の台数も適宜変更可能である。
【0063】
また、上述した実施形態では、遠隔操作装置3の表示部33における温水端末装置4の表示が「端末1」のように温水端末装置4を番号で表示する場合を示したが、温水暖房乾燥機や床暖房装置など温水端末装置4の名称を直接表示するように構成することも可能である。また、上述した実施形態で示した表示部33の表示例は、本発明の実施に当たっての一例を示したに過ぎず、表示態様は適宜変更可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る温水暖房システムでは、熱源機と温水端末装置および熱源機とその遠隔操作装置とが異なる通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムにおいて、温水端末装置に少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段を設けるとともに、熱源機には、上記異なる通信方式を中継する通信接続手段が設けられ、この通信接続手段を介して熱源機の遠隔操作装置の表示部に前記製造元識別データが表示可能とされていることから、ユーザはこの表示を確認することで温水端末装置の製造元を正確に把握でき、サービスコールの相手先を誤るといったミスが解消される。
【0065】
また、本発明の温水暖房システムは、温水端末装置の故障時の連絡先を製造元毎にデータとして記憶する連絡先データ記憶手段と、温水端末装置から取得した機器識別データと上記連絡先データ記憶手段に記憶されているデータとを照合するデータ照合手段とを備え、このデータ照合手段での照合結果に基づいて温水暖房装置の製造元の連絡先を遠隔操作装置の表示部に表示させるので、ユーザはこの表示部の表示を確認することで、サービスコールの相手の連絡先を把握でき、より効果的にサービスコールの相手先を誤るといったミスを解消できる。
【0066】
そして、上記連絡先データ記憶手段をデータの書き換えが可能な不揮発性の記憶装置で構成することにより、サービスコールの連絡先等の変更にも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温水暖房システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】同温水暖房システムの給湯器における通信系の概略構成を示す説明図である。
【図3】同温水暖房システムの給湯器の遠隔操作装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】同温水暖房システムの温水端末装置の概略構成を示す説明図である。
【図5】同温水暖房システムの遠隔操作装置の表示部の表示例を示す外説明図である。
【図6】同温水暖房システムの遠隔操作装置の他の実施態様を示す説明図である。
【図7】同温水暖房システムの連絡先データ記憶手段に記憶されるデータの態様を説明する説明図である。
【図8】同温水暖房システムのデータ照合手段の照合手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 温水暖房システム
2 給湯器(熱源機)
3 遠隔操作装置
4 温水端末装置
5 電源重畳通信手段
6 通信手段
7 通信接続手段
8 給湯器の制御手段(データ照合手段)
33 表示部
44 遠隔操作装置の制御部(データ照合手段)
45 識別データ記憶手段
71 記憶手段
【発明の属する技術分野】
この発明は温水暖房システムに関し、より詳細には、熱源機の遠隔操作装置において、該熱源機に接続された温水端末装置の製造元や故障時の連絡先の表示を行なう温水暖房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
給湯器を熱源機とする温水暖房システムは、該給湯器に床暖房装置や浴室暖房・乾燥装置などの温水端末装置を配管接続し、これら温水端末装置が該給湯器から温水の供給を受けることによって、各温水端末装置が室内や浴室などの暖房や乾燥を行うように構成される。
【0003】
ところで、このような温水暖房システムは、給湯器の製造メーカがシステム全体を独自に製造・販売することもあるが、その多くは、ガス会社等が給湯器や温水端末装置の製造メーカから製品の供給を受けて独自の商品名を付して販売している。
【0004】
従来、このようにガス会社等が温水暖房システムを自社ブランドとして販売する場合、熱源を構成する給湯器と温水端末装置とが異なるメーカによって製造されることがある。そのために、ガス会社等は給湯器と温水端末装置との間の通信方式について予め一定の規格を定め、各製造メーカにはこの規格に対応した製品を製造・納入させている。
【0005】
また、これに関連して、このような温水端末装置が故障した場合に、ガス会社等が当該温水端末装置の製造メーカや機種等を容易に特定できるように、温水端末装置の製造メーカに対して、温水暖房装置内に製造メーカや機種等を示す規格化された機種識別コードを記憶させておくことを求めている。
【0006】
そして、このような温水暖房システムにおいて温水端末装置が故障した場合には、システムの販売元であるガス会社等がユーザからの故障の通報(サービスコール)を一括して受け付けて、故障した温水端末装置の修理を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、このようなガス会社等が定めた規格が開放されるようになり、給湯器や温水端末装置の各製造メーカもこの規格に基づき独自の製品を製造・販売することが可能となった。そのため、ガス会社等を介することなく異なるメーカの製品を組み合わせてなる温水暖房システムが普及する傾向にある。
【0008】
このような場合、システムを構成する温水端末装置のいずれかが故障すると、ユーザはサービスコールを行なう相手先(つまり、故障した温水端末装置の製造元)を容易に特定できないため、誤って他の製造メーカにサービスコールを行なうといった事態が生じる。つまり、製造メーカ側では、他のメーカが製造した温水端末装置についてまでも、製造元を誤認したユーザからサービスコールがなされることとなり、その対応が煩雑であった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、サービスコールを行なう相手先をユーザにわかり易く表示する温水暖房システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる温水暖房システムは、熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、上記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムにおいて、上記温水端末装置には、少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、上記熱源機には、上記第一の通信方式と上記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられ、この通信接続手段を介して上記熱源機の遠隔操作装置の表示部に上記製造元識別データが表示可能とされていることを特徴とする。そして、その好適な実施態様として、上記通信接続手段は、上記温水端末装置から出力されるデータを一時的に記憶する記憶手段を備えている。
【0011】
すなわち、本発明では、熱源機の通信接続手段を介して遠隔操作装置の表示部に温水端末装置が記憶する製造元識別データが表示されるので、ユーザは表示された製造元識別データを見ることによって温水端末装置の製造元を誤ることなくサービスコールの相手先を特定することができる。
【0012】
また、本発明は、他の好適な実施態様として、熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、上記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムであって、上記温水端末装置に少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、上記熱源機に上記第一の通信方式と上記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられたものにおいて、上記温水端末装置の故障時の連絡先を示すデータを製造元毎に記憶する連絡先データ記憶手段と、上記温水端末装置から出力される製造元識別データと上記連絡先データ記憶手段に記憶されているデータとを照合するデータ照合手段とを設け、このデータ照合手段での照合により上記製造元識別データと合致する連絡先を上記遠隔操作装置の表示部に表示させることを特徴とする。
【0013】
そして、この実施態様では、給湯器の遠隔操作装置は、上記連絡先データ記憶手段のデータの書き換えを行なうためのデータ入力手段を備えることを特徴とし、さらに、上記連絡先データ記憶手段は、データの書き換えが可能な不揮発性の記憶装置で構成されることを特徴とする。
【0014】
これにより、熱源機の遠隔操作装置の表示部には、温水端末装置の製造元の連絡先(たとえば電話番号など)が表示されるので、ユーザは温水端末装置の製造元の連絡先を調べる手間をとらずに、しかも相手先を過たずにサービスコールを行なうことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る温水暖房システムの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
実施形態1
図1は本発明に係る温水暖房システムの概略構成を示すブロック図である。本発明に係る温水暖房システム1は、図1に示すように、温水熱源となる給湯器(熱源機)2と、該給湯器2から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う1または2台以上の温水端末装置4(図示例では符号4a,4bの2台)と、上記給湯器2の遠隔操作装置3とを主要部として構成される。
【0017】
上記給湯器2は、主として浴室や台所など出湯栓に温水を供給する給湯装置であって、その基本構成として図示しないが給湯装置としての周知構成、つまりバーナや熱交換器等を備えており、本実施形態では、この給湯器2が温水端末装置4とも配管接続されて該温水端末装置4の温水熱源を構成している。
【0018】
図2は、該給湯器2の通信系の概略構成を示している。図示されるように、この給湯器2は、電源重畳通信手段5と、インテリジェント通信手段6と、通信接続手段7とを主要部として構成される。
【0019】
上記電源重畳手段5は、上記遠隔操作装置3と電源重畳信号伝送方式(第二の通信方式)で信号伝送を行なうための通信装置であって、この電源重畳通信手段5と遠隔操作装置3との間には電源に信号を重畳して伝送するための二芯通信線L1 が接続されている。また、上記インテリジェント通信手段6は、インテリジェント通信方式(第一の通信方式)によって温水端末装置4と双方向通信を行なうための通信装置であって、このインテリジェント通信手段6と温水端末装置4との間にはインテリジェント通信(GCHインテリジェント通信)用のインテリジェント通信線L2 が接続されている。
【0020】
なお、図1において、符号51で示すのは上記二芯通信線L1 の接続用として電源重畳通信手段5に設けられた接続端子を示しており、また、符号61a〜61dで示すのはインテリジェント通信線L2 の接続用としてインテリジェント通信手段6に設けられた接続端子を示している。
【0021】
上記通信接続手段7は、上記電源重畳通信手段5とインテリジェント通信手段6との間を接続する通信インターフェースであって、この通信接続手段7が設けられたことにより、上記遠隔操作装置3から電源重畳通信手段5に対して送信された信号がプロトコル変換等されてインテリジェント通信手段6に供給される一方、上記温水端末装置4からインテリジェント通信手段6に対して送信された信号が同様にプロトコル変換等されて電源重畳手段5に供給される。つまり、この通信接続手段7を介することによって、上記遠隔操作装置3と温水端末装置4との間でデータの送受信(通信)が可能とされている。
【0022】
そして、この通信接続手段7には、遠隔操作装置3と温水端末装置4との間で送受信されるデータ等を一時的に記憶させるための記憶手段71が設けられており、本実施形態では、後述するように、温水端末装置4から送信されたデータがこの記憶手段71に記憶されることにより、給湯器2の遠隔操作装置3においてこの記憶されたデータのモニタが可能とされている。なお、この記憶手段71は、データの書き込みおよび読み出しが可能な記憶装置であればどのような記憶装置であってもよいが、本実施形態ではこの記憶装置としてデータの読み書きが可能な不揮発性の記憶装置(たとえばEEPROM)が採用される。
【0023】
なお、図2において符号8で示すのは、給湯器2の制御部であって、上記電源重畳通信手段5やインテリジェント通信手段6さらには通信接続手段7の各動作はこの制御部8によって制御される。
【0024】
一方、遠隔操作装置3は給湯器2を遠隔操作するためのリモートコントローラであって、図3に示すように、給湯器2との間で通信を行なうための通信部31と、給湯器2の遠隔操作入力用の操作部32と、給湯器2の動作状況や上記操作部32の操作内容等を表示するための表示部33と、これらを制御する制御部34とを主要部として構成される。
【0025】
上記通信部31は、上記給湯器2との間で電源重畳信号伝送方式で通信を行なうための通信装置であって、この通信装置は、上記給湯器2から電源に重畳して伝送される信号を電源から分離して制御部34に入力するとともに、制御部34から出力された信号を給湯器2の電源重畳通信手段5に対して出力するものとされる。
【0026】
操作部32は、主として給湯器2の遠隔操作入力を行なうための操作スイッチで構成され、この操作スイッチは図1に示すように遠隔操作装置3の前面に配設されている。また、表示部33は、文字や図形を任意に表示可能な表示装置で構成され、この表示装置としては、たとえば液晶表示パネルやドットマトリクス蛍光表示管などの表示装置が好適に採用される。
【0027】
制御部34は、遠隔操作装置3の制御中枢をなすマイクロコンピュータで構成され、上記操作部32の操作入力を受け付けて給湯器2に対する制御信号を生成・出力するとともに、給湯器2からの制御信号を受信して表示部33に所定の表示を行なわせる。
【0028】
一方、温水端末装置4は、給湯器2から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う端末装置(たとえば、温水暖房機と温水乾燥機とを一体化してなる浴室暖房乾燥機や、床暖房装置など)であって、図4に示すように、給湯器2との間でインテリジェント通信を行なうための通信装置からなる通信部41と、温水端末装置4の操作入力用の操作スイッチからなる操作部42と、温水端末装置4の動作状況や上記操作部42の操作内容等を表示する表示装置からなる表示部43と、これらを制御するマイクロコンピュータからなる制御部44とを主要部として構成される。
【0029】
そして、特に本実施形態では、この温水端末装置4の制御部44には、少なくとも当該温水端末装置の製造元を示すデータ(製造元識別データ)を含む機器識別データを記憶した識別データ記憶手段45が設けられている。この識別データ記憶手段45に記憶される機器識別データは、予め定められた規格に基づいて温水端末装置の製造元や機種、型番などを特定するためのデータを配列したものであって、本実施形態ではこの機器識別データは、「製造元」、「機種(たとえば、床暖房用コントローラや浴室温水暖房乾燥機など)」、「バージョン」、「型番」の順で各データが配列される。
【0030】
そして、また上記制御部44は、少なくとも自己診断機能を備えるものとされ、温水端末装置4に故障が発生した場合に当該故障の内容を示すエラーコードを上記通信部41を介して給湯器2に出力するように構成されている。
【0031】
なお、この温水端末装置4には、上記操作部42とは別に当該温水端末装置4を遠隔操作するための専用の遠隔操作装置(図示せず)が設けられることがあり、その場合には上記専用の遠隔操作装置と通信を行なうための通信部45が設けられる(図4点線部分参照)。
【0032】
しかして、このように構成されてなる温水暖房システム1では、温水端末装置4で故障が発生すると、上記制御部44の自己診断機能により給湯器2に対して上記エラーコードが送信されるが、本発明の温水暖房システム1ではこのエラーコードの送信によって以下の処理が実行される。
【0033】
すなわち、温水端末装置4で故障が発生し、温水端末装置4の制御部44から給湯器2(具体的にはインテリジェント通信手段6)に対してエラーコードが送信され、給湯器2においてこのエラーコードが受信されると、給湯器2の制御部8は、まず、エラーコードを受信した接続端子61が端子61a〜61dのいずれであるかに基づいて当該エラーコードを出力した温水端末装置4の特定を行い、この特定によって得た端末番号(接続端子61の数に応じて付与される番号)とともに上記エラーコードを記憶手段71に記憶させる。
【0034】
そして、このエラーコード等の記憶処理と並行して、上記制御部8で特定した温水端末装置4に対して、インテリジェント通信によって当該温水端末装置4の識別データ記憶手段45に記憶された機器識別データの送信を要求し、該温水端末装置4から機器識別データを受信して、この受信した機器識別データも上記記憶手段71に記憶させる。なお、その際、この機器識別データは、先に記憶手段71に記憶させたエラーコードおよび端末番号と関連付けられ、エラーコードや端末番号を特定することによって選択的に読み出し可能とされる。
【0035】
そして、給湯器2の制御部8は、これら記憶手段71へのデータの記憶処理と並行して(またはこれらの処理の完了を待って)、給湯器2の遠隔操作装置3に対して上記電源重畳信号伝送方式によりエラーコードおよび端末番号の送信を行なう。
【0036】
そして、これらエラーコードおよび端末番号を受信した遠隔操作装置3においては、制御部34の処理に従い、受信したこれらのデータを表示部33に表示させる。また、制御部34はこの表示処理と並行して(または操作部32の所定操作を受け付けることにより)、給湯器2の記憶手段71に記憶される機器識別データを通信によってモニタして上記表示部33に表示させる。
【0037】
図5は、この時の表示部33の表示態様の一例を示している。具体的には、この図示例では、上記端末番号に基づき故障した温水端末装置4が「端末1」と表示され、また、エラーコードの内容が「エラーコード 123」と表示され、さらに機種識別コードが「端末機種コード/FYUKACONAR30」と表示された場合が示されている。
【0038】
ここで、「端末機種コード/FYUKACONAR30」と表示された機種識別コードは、上述したように、予め定められた規格に基づいてデータが配列されており、本実施形態ではこの機器識別データが「製造元」、「機種」、「バージョン」、「型番」の順で配列されていることから、ユーザはこの表示部33の表示を確認することで、故障が発生した温水端末装置4の製造元を特定することができる。なお、図示例では、「F」が製造元を、「YUKACON」が機種(床暖房装置のコントローラ)を、「A」がバージョンを、「R30」が型番をそれぞれ示しており、ユーザはこの「F」の表示から製造元の特定が可能となる。
【0039】
このように、本発明の温水暖房システム1によれば、温水端末装置4のいずれかが故障した場合であっても、給湯器2の遠隔操作装置3の表示部33に故障した温水端末装置4の製造元を示すデータが表示されるので、ユーザはこの表示を基に製造元を特定してサービスコールを行なうことができ、サービスコールの相手先を誤ることが抑制される。
【0040】
なお、上述した実施形態では、給湯器2から温水端末装置4に対して機器識別データの送信を要求する場合を示したが、機器識別データはエラーコードとともに給湯器2に送信されるように構成することも可能である。また、上述した実施形態では、機器識別データの表示にあたり、遠隔操作装置3が給湯器2の記憶手段71に記憶されたデータを通信によりモニタする構成を示したが、機器識別データはエラーコードや端末番号とともに給湯器2から遠隔操作装置3に送信されるように構成されてもよい。要は、給湯器2の遠隔操作装置3において、上記エラーコードとともに機器識別データが表示可能であれば上述した実施形態と異なる構成・態様を用いることも可能である。
【0041】
実施形態2
次に、本発明の第二の実施形態について図6ないし図8に基づいて説明する。この第二の実施形態は、上述した実施形態1の改変例であって、本実施形態では図6に示すように、遠隔操作装置3に連絡先データ記憶手段35が設けられ、またこれに伴って制御部34の制御構成が改変されている。なお、その他の構成は上述した実施形態1と同様であるので、共通する構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
具体的には、上記連絡先データ記憶手段35は、温水端末装置4の故障時の連絡先(たとえばサービスコールを受け付ける部署の電話番号、ファクシミリ番号、またはインターネットのホームページアドレスなど)を記憶する記憶装置であって、この記憶装置としてはデータの書き込みおよび読み出しが可能な不揮発性の記憶装置(たとえばEEPROM)が好適に用いられる。そして、この記憶装置のデータの書き換えは、遠隔操作装置3の操作部32を介して行なわれる。つまり、遠隔操作装置3の操作部32が連絡先データ記憶手段35のデータ入力手段として機能する。
【0043】
より詳細には、この連絡先データ記憶手段35には、図7に示すように、上記機器識別データを規定する規格において「製造元」を示すデータとして予定されるデータ(図示例では、製造元を示すデータとして「A」、「B」、「F」、「T」の4種が予定されている場合を示す)毎に、サービスコールを受け付ける部署の連絡先(図示例では電話番号)が記憶される。
【0044】
つまり、図示例では、製造元「A」の連絡先として電話番号「012−3456−7890」が記憶され、また製造元「F」の連絡先として電話番号「011−2233−4455」が記憶される。つまり、この連絡先データ記憶手段35には、温水端末装置4の製造元毎にその連絡先を示すデータが記憶される。
【0045】
その一方、上記制御部34は、その制御構成として、上述したように温水端末装置4からエラーコードが送信され、これに伴い機器識別データを取得した場合に、この取得した機器識別データと上記連絡先データ記憶手段35に記憶されているデータ(以下、連絡先データと称する)の照合を行なう(図8ステップS1参照)。つまり、制御部34はこれらのデータの照合手段として機能する。
【0046】
より具体的には、制御部34は、給湯器2から送信される機器識別データに含まれる「製造元」を示すデータ(本実施形態では機器識別データの1桁目のデータ)と、上記連絡先データ記憶手段35に記憶されている「製造元」を示すデータの照合を行なう。
【0047】
そしてこの照合の結果、上記機器識別データの1桁目のデータと合致する連絡先データがある場合には、当該連絡先データに含まれる電話番号を表示部33に表示させる処理を実行する(図8ステップS2参照)。たとえば、給湯器2から機器識別データとして「FYUKACONAR30」というデータを取得した場合には、連絡先データの「F」に対応する電話番号「011−2233−4455」を表示部33に表示させる。
【0048】
その一方、上記照合で上記連絡先データ記憶手段35に記憶された全ての連絡先データと照合しても合致するデータが発見されない場合には、制御部34は該当する連絡先がない旨を表示部33に表示させる(図8ステップS3,S4参照)。
【0049】
このように、本発明の第二の実施形態によれば、温水暖房装置4が故障した場合、給湯器2の遠隔操作装置3の表示部33に故障した温水暖房装置4の製造元の連絡先が表示されることから、ユーザはこの表示を確認してサービスコールを行なうことにより、相手先を誤ることなく正確にサービスコールを行なうことができる。
【0050】
また、本実施形態では、上記連絡先データ記憶手段35に記憶される連絡先データは遠隔操作装置3の操作部32の操作によって書き換え可能とされていることから、たとえば温水端末装置4の製造元等が追加等されたり、サービスコールを受け付ける部署の連絡先が変更されるなどして連絡先データ記憶手段35に記憶されたデータの書き換えが必要となった場合でもこれらの変更に容易に対応でき、サービスコールの相手先を常に正確に表示させることができる。
【0051】
実施形態3
次に本発明の第三の実施形態について説明する。この第三の実施形態は上記実施形態2の改変例であって、本実施形態では上記実施形態2において遠隔操作装置3に設けられていた連絡先データ記憶手段35が給湯器2に設けられる。
【0052】
つまり、この場合、遠隔操作装置3には連絡先データ記憶手段35は設けられず、給湯器2の記憶手段71が上記連絡先データ記憶手段として用いられる。なお、この場合、温水端末装置4から送信される機器識別データと連絡先データとの照合は、上記実施形態2と同様に遠隔操作装置3の制御部34で行なわせることも可能であるが、給湯器2が温水暖房装置4から機器識別データを取得した際に給湯器2の制御部8で行なわせ、その結果(つまり連絡先)をエラーコードや端末番号と関連付けて上記記憶手段71に記憶させておき、遠隔操作装置3がこの連絡先のデータをモニタして表示するように構成するのが望ましい。
【0053】
そして、この第三の実施形態においては、上記記憶手段71のデータを、遠隔操作装置3と給湯器2との通信によって書き換え可能とすることにより、連絡先データ記憶手段の内容変更も可能である。したがって、この第三の実施形態においても上記第二の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0054】
実施形態4
次に本発明の第四の実施形態について説明する。この第四の実施形態では、給湯器2に接続される各温水端末4毎に故障時の連絡先のデータを記憶する連絡先記憶手段が給湯器2に設けられる。なお、本実施形態に示す温水暖房システム1の基本構成は上述した実施形態1とほぼ同様であるので、共通する構成は同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
この場合、上記連絡先記憶手段として給湯器2の記憶手段71が用いられる。そして、この記憶手段71には、給湯器2に接続可能な温水端末装置4の数に応じて(図1に示す例では接続端子61a〜61dの4台)、温水端末装置4の故障時の連絡先を記憶する記憶領域が個別に確保される。換言すれば、上記記憶手段71内に、接続端子61aに対応する記憶領域、接続端子61bに対応する記憶領域というふうに各接続端子61毎に対応する記憶領域が設けられる。
【0056】
ここで、これらの記憶領域に記憶される連絡先は、各温水端末装置4の施工時(つまり、温水端末装置4を給湯器2の接続端子61に接続する際)に、遠隔操作装置3の操作部32を用いて各記憶領域に書き込まれる。
【0057】
そして、温水端末装置4のいずれかにおいて故障が発生し、そのエラーコードがインテリジェント通信によって給湯器2に送信されると、給湯器2において当該エラーコードを出力した温水端末装置4を示す端末番号が特定され、上記エラーコードとともにこの端末番号が電源重畳信号伝送方式により遠隔操作装置3に送信されるのは上記実施形態1と同様である。
【0058】
そして、本実施形態では、上記遠隔操作装置3がエラーコードと端末番号を受信すると、上記制御部34の制御に基づき、受信したこれらのデータが表示部33に表示されるとともに、上記記憶手段71に記憶される温水端末装置4の連絡先のうちから、遠隔操作装置3が受信した端末番号に対応する記憶領域に記憶された連絡先が通信によってモニタされ上記表示部33に表示される。
【0059】
つまり、本実施形態では、遠隔操作装置3は端末番号に基づいて連絡先をモニタする温水端末装置4を特定するとともに、この特定された温水端末装置4の連絡先のデータを記憶手段71から読み出して表示部33に表示するように構成される。したがって、本実施形態によれば、たとえば温水端末装置4に製造元識別データが記憶されていないような場合であっても、故障した温水端末装置4の連絡先を表示することが可能となる。
【0060】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0061】
たとえば、上述した実施形態では、温水端末装置4の識別データ記憶手段45に記憶される機器識別データとして、「製造元」、「機種」、「バージョン」、「型番」の順でデータを配列した場合を示したが、この機器識別データには温水端末装置4の製造元の特定が可能なデータが含まれておればよく、上記以外のデータを組み合わせることも可能である。
【0062】
また、上述した実施形態では、給湯器2の遠隔操作装置3が一台の場合を示したが、遠隔操作装置3は2台以上設けることも可能である。また、同様に温水端末装置4の台数も適宜変更可能である。
【0063】
また、上述した実施形態では、遠隔操作装置3の表示部33における温水端末装置4の表示が「端末1」のように温水端末装置4を番号で表示する場合を示したが、温水暖房乾燥機や床暖房装置など温水端末装置4の名称を直接表示するように構成することも可能である。また、上述した実施形態で示した表示部33の表示例は、本発明の実施に当たっての一例を示したに過ぎず、表示態様は適宜変更可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る温水暖房システムでは、熱源機と温水端末装置および熱源機とその遠隔操作装置とが異なる通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムにおいて、温水端末装置に少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段を設けるとともに、熱源機には、上記異なる通信方式を中継する通信接続手段が設けられ、この通信接続手段を介して熱源機の遠隔操作装置の表示部に前記製造元識別データが表示可能とされていることから、ユーザはこの表示を確認することで温水端末装置の製造元を正確に把握でき、サービスコールの相手先を誤るといったミスが解消される。
【0065】
また、本発明の温水暖房システムは、温水端末装置の故障時の連絡先を製造元毎にデータとして記憶する連絡先データ記憶手段と、温水端末装置から取得した機器識別データと上記連絡先データ記憶手段に記憶されているデータとを照合するデータ照合手段とを備え、このデータ照合手段での照合結果に基づいて温水暖房装置の製造元の連絡先を遠隔操作装置の表示部に表示させるので、ユーザはこの表示部の表示を確認することで、サービスコールの相手の連絡先を把握でき、より効果的にサービスコールの相手先を誤るといったミスを解消できる。
【0066】
そして、上記連絡先データ記憶手段をデータの書き換えが可能な不揮発性の記憶装置で構成することにより、サービスコールの連絡先等の変更にも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温水暖房システムの概略構成を示す説明図である。
【図2】同温水暖房システムの給湯器における通信系の概略構成を示す説明図である。
【図3】同温水暖房システムの給湯器の遠隔操作装置の概略構成を示す説明図である。
【図4】同温水暖房システムの温水端末装置の概略構成を示す説明図である。
【図5】同温水暖房システムの遠隔操作装置の表示部の表示例を示す外説明図である。
【図6】同温水暖房システムの遠隔操作装置の他の実施態様を示す説明図である。
【図7】同温水暖房システムの連絡先データ記憶手段に記憶されるデータの態様を説明する説明図である。
【図8】同温水暖房システムのデータ照合手段の照合手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 温水暖房システム
2 給湯器(熱源機)
3 遠隔操作装置
4 温水端末装置
5 電源重畳通信手段
6 通信手段
7 通信接続手段
8 給湯器の制御手段(データ照合手段)
33 表示部
44 遠隔操作装置の制御部(データ照合手段)
45 識別データ記憶手段
71 記憶手段
Claims (5)
- 熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、前記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムにおいて、
前記温水端末装置には、少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、前記熱源機には、前記第一の通信方式と前記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられ、この通信接続手段を介して前記熱源機の遠隔操作装置の表示部に前記製造元識別データが表示可能とされている
ことを特徴とする温水暖房システム。 - 前記通信接続手段は、前記温水端末装置から出力されるデータを記憶する記憶手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の温水暖房システム。
- 熱源機とこの熱源機から温水の供給を受けて室内の暖房や乾燥を行う温水端末装置とが第一の通信方式で通信可能に構成されるとともに、前記熱源機とその遠隔操作装置とが第二の通信方式で通信可能に構成された温水暖房システムであって、前記温水端末装置に少なくとも当該温水端末装置の製造元を示す製造元識別データを記憶した識別データ記憶手段が設けられるとともに、前記熱源機に前記第一の通信方式と前記第二の通信方式とを中継する通信接続手段が設けられたものにおいて、
前記温水端末装置の故障時の連絡先を示すデータを製造元毎に記憶する連絡先データ記憶手段と、前記温水端末装置から出力される製造元識別データと前記連絡先データ記憶手段に記憶されているデータとを照合するデータ照合手段とを設け、このデータ照合手段での照合により前記製造元識別データと合致する連絡先を前記遠隔操作装置の表示部に表示させる
ことを特徴とする温水暖房システム。 - 前記遠隔操作装置は、前記連絡先データ記憶手段のデータの書き換えを行なうためのデータ入力手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の温水暖房システム。
- 前記連絡先データ記憶手段はデータの書き換えが可能な不揮発性の記憶装置で構成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の温水暖房システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000396563A JP3707388B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 温水暖房システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000396563A JP3707388B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 温水暖房システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002195580A JP2002195580A (ja) | 2002-07-10 |
JP3707388B2 true JP3707388B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=18861831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000396563A Expired - Fee Related JP3707388B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 温水暖房システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3707388B2 (ja) |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000396563A patent/JP3707388B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002195580A (ja) | 2002-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4827964B2 (ja) | 安全通信構成部品の取付け場所を検証するための方法ならびに制御およびデータ伝送システム | |
JP4185142B2 (ja) | 数値制御装置 | |
JP2002268707A (ja) | コントローラ及びツール並びにそれらにより構成されるシステム | |
JP2007003126A (ja) | 設備機器対応付け支援システムおよび無線情報端末 | |
JP4301192B2 (ja) | 加熱装置 | |
WO2013171948A1 (ja) | 機器管理装置、機器管理システム | |
JP3707388B2 (ja) | 温水暖房システム | |
JP2014030574A (ja) | 洗濯機のサービス管理システム | |
WO1999060752A1 (fr) | Systeme de controle, dispositif de controle et dispositif controle | |
JP4376892B2 (ja) | プログラマブルコントローラ | |
JP2002297809A (ja) | 保守サービス方法及び保守サービスシステム | |
JP6390135B2 (ja) | 給湯システム | |
JP3442334B2 (ja) | セントラルヒーティングシステムの故障診断装置及び故障診断方法 | |
JPH07210241A (ja) | 機器操作遠隔監視装置 | |
JP2003241827A (ja) | ネットワークを用いた家電製品の管理システム | |
JPH096847A (ja) | ガス機器の修理/営業支援システム | |
JP3628225B2 (ja) | ガス機器システムの故障診断装置及び故障診断方法 | |
JP2001263700A (ja) | 給湯器、それを利用したセントラルヒーティングシステム及びそれらの故障診断方法 | |
JP3515037B2 (ja) | セントラルヒーティングシステムの故障診断装置及び故障診断方法 | |
JPH01131846A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2009088786A (ja) | 設備機器の初期設定システムおよび設備機器のリモコン | |
JP2018147184A (ja) | 管理システム、管理方法および管理プログラム | |
JPH04346199A (ja) | 防災監視装置の端末アドレス設定方式 | |
JP3490341B2 (ja) | ガス機器の故障診断装置 | |
JPH02146449A (ja) | 空気調和装置の検査方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050712 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050725 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |