JPH112874A - 放射線画像読取装置 - Google Patents
放射線画像読取装置Info
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- JPH112874A JPH112874A JP15513997A JP15513997A JPH112874A JP H112874 A JPH112874 A JP H112874A JP 15513997 A JP15513997 A JP 15513997A JP 15513997 A JP15513997 A JP 15513997A JP H112874 A JPH112874 A JP H112874A
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- section
- stimulable phosphor
- phosphor sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射線画像読取装置において、サイクルタイ
ムを短縮するとともに、装置全体のサイズを小型化す
る。 【解決手段】 枚葉手段50により供給用マガジン2から
搬出された蓄積性蛍光体シート1を、画像読取部20に搬
入する前に、供給用マガジン収容部10と画像読取部20と
の間に設けられた待機部90に搬入して、1つ前の蓄積性
蛍光体シートが画像読取部20での画像読取りが終了する
まで一時的に待機させ、画像読取りが終了した1つ前の
シートが画像読取部20から搬出されてから次の蓄積性蛍
光体シート1を画像読取部20に搬入するまでの時間を短
縮する。
ムを短縮するとともに、装置全体のサイズを小型化す
る。 【解決手段】 枚葉手段50により供給用マガジン2から
搬出された蓄積性蛍光体シート1を、画像読取部20に搬
入する前に、供給用マガジン収容部10と画像読取部20と
の間に設けられた待機部90に搬入して、1つ前の蓄積性
蛍光体シートが画像読取部20での画像読取りが終了する
まで一時的に待機させ、画像読取りが終了した1つ前の
シートが画像読取部20から搬出されてから次の蓄積性蛍
光体シート1を画像読取部20に搬入するまでの時間を短
縮する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像読取装置
に関し、詳細には複数の蓄積性蛍光体シートを同時に使
用し得る放射線画像読取装置の改良に関するものであ
る。
に関し、詳細には複数の蓄積性蛍光体シートを同時に使
用し得る放射線画像読取装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することは種々の分野で行われている。
また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ
線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射
すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像を一旦シート状の蓄積性蛍光体に撮影記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像データを得、この画像データ
に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材
料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録
再生システムがすでに提案されている(特開昭55-12429
号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,
同55- 116340号等)。
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することは種々の分野で行われている。
また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ
線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射
すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像を一旦シート状の蓄積性蛍光体に撮影記
録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光
で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光
を光電的に読み取って画像データを得、この画像データ
に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材
料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録
再生システムがすでに提案されている(特開昭55-12429
号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,
同55- 116340号等)。
【0003】このシステムによれば、ラチチュードが広
く、観察読影適性の優れた放射線画像を得ることができ
る。
く、観察読影適性の優れた放射線画像を得ることができ
る。
【0004】さらに本願出願人は、複数の上記蓄積性蛍
光体シートを内部に収納しうるマガジンをマガジン収容
部に収容し、このマガジン収容部に収容されたマガジン
から蓄積性蛍光体シートを枚葉手段により1枚ずつ搬送
通路に搬出し、搬送通路に沿って搬送手段が蓄積性蛍光
体シートを画像読取部に搬送し、画像読取部においてシ
ートに記録された放射線画像を光電的に読み取り、その
後、消去部において、蓄積性蛍光体シートに消去光を照
射してシートに残る残留放射線エネルギーを消去するよ
うにした放射線画像読取装置を提案している(特開昭6
2−90642号公報、特開平4−3736号公報
等)。
光体シートを内部に収納しうるマガジンをマガジン収容
部に収容し、このマガジン収容部に収容されたマガジン
から蓄積性蛍光体シートを枚葉手段により1枚ずつ搬送
通路に搬出し、搬送通路に沿って搬送手段が蓄積性蛍光
体シートを画像読取部に搬送し、画像読取部においてシ
ートに記録された放射線画像を光電的に読み取り、その
後、消去部において、蓄積性蛍光体シートに消去光を照
射してシートに残る残留放射線エネルギーを消去するよ
うにした放射線画像読取装置を提案している(特開昭6
2−90642号公報、特開平4−3736号公報
等)。
【0005】この放射線画像読取装置によれば、マガジ
ン収容部から蓄積性蛍光体シートを順次搬出して、画像
読取終了後の蓄積性蛍光体シートに関し消去部において
エネルギー消去を行っている間に、次の蓄積性蛍光体シ
ートについて画像読取部において画像読取りを行うな
ど、複数の蓄積性蛍光体シートを同時に取り扱うことが
できるため、効率的な読取り、消去を実現している。
ン収容部から蓄積性蛍光体シートを順次搬出して、画像
読取終了後の蓄積性蛍光体シートに関し消去部において
エネルギー消去を行っている間に、次の蓄積性蛍光体シ
ートについて画像読取部において画像読取りを行うな
ど、複数の蓄積性蛍光体シートを同時に取り扱うことが
できるため、効率的な読取り、消去を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の放射線
画像読取装置においては、画像読取工程におけるサイク
ルタイムが最も長いため、画像読取部における画像読取
りに要する時間を短縮し、またこの画像読取り時間を有
効に使うことによって、マガジンを装置にセットしてか
ら画像読取済み、消去済みのシートを装置から取り出す
までの全体のサイクルタイムを短縮することが望まれて
いる。
画像読取装置においては、画像読取工程におけるサイク
ルタイムが最も長いため、画像読取部における画像読取
りに要する時間を短縮し、またこの画像読取り時間を有
効に使うことによって、マガジンを装置にセットしてか
ら画像読取済み、消去済みのシートを装置から取り出す
までの全体のサイクルタイムを短縮することが望まれて
いる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、蓄積性蛍光体シートを搬入してから画像を読み取
り、残留放射線エネルギーを消去し、シートを排出する
までのサイクルタイムを短縮するとともにして、装置全
体のサイズを小型化した放射線画像読取装置を提供する
ことを目的とするものである。
って、蓄積性蛍光体シートを搬入してから画像を読み取
り、残留放射線エネルギーを消去し、シートを排出する
までのサイクルタイムを短縮するとともにして、装置全
体のサイズを小型化した放射線画像読取装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像読取
装置は、マガジン収容部と画像読取部との間に蓄積性蛍
光体シートの待機部を設けて、マガジン収容部から搬送
された蓄積性蛍光体シートを、画像読取部に搬入させる
前に一旦待機部に搬入して、待機させるようにしたもの
である。
装置は、マガジン収容部と画像読取部との間に蓄積性蛍
光体シートの待機部を設けて、マガジン収容部から搬送
された蓄積性蛍光体シートを、画像読取部に搬入させる
前に一旦待機部に搬入して、待機させるようにしたもの
である。
【0009】すなわち、本発明の放射線画像読取装置
は、内部に複数の蓄積性蛍光体シートを収納し得るマガ
ジンを収容するマガジン収容部と、マガジン収容部に収
容されたマガジンから蓄積性蛍光体シートを1枚ずつ搬
出する枚葉手段と、蓄積性蛍光体シートに記録された放
射線画像を光電的に読み取る画像読取部と、蓄積性蛍光
体シートに消去光を照射して蓄積性蛍光体シートに残る
残留放射線エネルギーを消去する消去部と、マガジン収
容部から画像読取部を通り消去部に通じる搬送通路に沿
って蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送手段とを備え、
複数の蓄積性蛍光体シートが同時に使用される放射線画
像読取装置において、マガジン収容部から画像読取部ま
での搬送通路上に、画像読取部に蓄積性蛍光体シートを
搬入させる前に一時的に待機させる待機部を備えたこと
を特徴とするものである。
は、内部に複数の蓄積性蛍光体シートを収納し得るマガ
ジンを収容するマガジン収容部と、マガジン収容部に収
容されたマガジンから蓄積性蛍光体シートを1枚ずつ搬
出する枚葉手段と、蓄積性蛍光体シートに記録された放
射線画像を光電的に読み取る画像読取部と、蓄積性蛍光
体シートに消去光を照射して蓄積性蛍光体シートに残る
残留放射線エネルギーを消去する消去部と、マガジン収
容部から画像読取部を通り消去部に通じる搬送通路に沿
って蓄積性蛍光体シートを搬送する搬送手段とを備え、
複数の蓄積性蛍光体シートが同時に使用される放射線画
像読取装置において、マガジン収容部から画像読取部ま
での搬送通路上に、画像読取部に蓄積性蛍光体シートを
搬入させる前に一時的に待機させる待機部を備えたこと
を特徴とするものである。
【0010】ここで、上記待機部は画像読取部の搬出入
部により近く設けるのが望ましい。
部により近く設けるのが望ましい。
【0011】また待機部への搬出入部に、マガジン収容
部から搬送された蓄積性蛍光体シートを待機部に搬入す
る位置と、待機部から蓄積性蛍光体シートを画像読取部
に搬出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基
づいて切り換える切換手段をさらに備えた構成や、搬送
通路を画像読取部で折り返して形成し、画像読取部への
搬出路と搬入路との少なくとも一部が互いに重複してお
り、画像読取部への搬出入部に、待機部から搬送された
蓄積性蛍光体シートを画像読取部に搬入する位置と、画
像読取部から蓄積性蛍光体シートを消去部に搬出する位
置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基づいて切り換
える切換手段をさらに備えた構成とするのが、装置の小
型化、コスト低減の点で好ましい。
部から搬送された蓄積性蛍光体シートを待機部に搬入す
る位置と、待機部から蓄積性蛍光体シートを画像読取部
に搬出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基
づいて切り換える切換手段をさらに備えた構成や、搬送
通路を画像読取部で折り返して形成し、画像読取部への
搬出路と搬入路との少なくとも一部が互いに重複してお
り、画像読取部への搬出入部に、待機部から搬送された
蓄積性蛍光体シートを画像読取部に搬入する位置と、画
像読取部から蓄積性蛍光体シートを消去部に搬出する位
置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基づいて切り換
える切換手段をさらに備えた構成とするのが、装置の小
型化、コスト低減の点で好ましい。
【0012】さらに上記蓄積性蛍光体シートの搬送力と
は、蓄積性蛍光体シートの剛性に基づくものを意味す
る。具体的には、平板状の蓄積性蛍光体シートを搬送路
に沿って搬送させた場合において、搬送路の屈曲部の曲
率半径が非常に小さい場合、シートは自身の剛性によっ
て屈曲部の円弧形状に沿わずに屈曲部の曲率半径より大
きい半径の円弧形状を呈しながらその屈曲部を通過する
が、この搬送路の屈曲部の進行方向先端側が自由端であ
り、かつ可撓性を有する場合は、屈曲部は搬送されるシ
ートの形状に倣う。このようにシートが搬送されるとき
にシートの剛性に基づいて生じる、シートの面に略直交
する方向に作用する力を、本明細書中では搬送力と称す
るものとする。
は、蓄積性蛍光体シートの剛性に基づくものを意味す
る。具体的には、平板状の蓄積性蛍光体シートを搬送路
に沿って搬送させた場合において、搬送路の屈曲部の曲
率半径が非常に小さい場合、シートは自身の剛性によっ
て屈曲部の円弧形状に沿わずに屈曲部の曲率半径より大
きい半径の円弧形状を呈しながらその屈曲部を通過する
が、この搬送路の屈曲部の進行方向先端側が自由端であ
り、かつ可撓性を有する場合は、屈曲部は搬送されるシ
ートの形状に倣う。このようにシートが搬送されるとき
にシートの剛性に基づいて生じる、シートの面に略直交
する方向に作用する力を、本明細書中では搬送力と称す
るものとする。
【0013】切換手段とは、具体的には例えば上述した
ような、シートの進行方向の前側が自由端、後側が固定
端を構成する、可撓性を有する屈曲した舌片体を切換器
とするものなどがある。この舌片体は、シートがこの舌
片体上を通過する前は一定の屈曲した形状を維持してい
るが、シートが通過するときは、シートの剛性により舌
片体の屈曲形状はその曲率半径が増大された形状に矯正
される。従ってこの舌片体を画像読取部への案内手段と
して、または切換手段として用いることができる。
ような、シートの進行方向の前側が自由端、後側が固定
端を構成する、可撓性を有する屈曲した舌片体を切換器
とするものなどがある。この舌片体は、シートがこの舌
片体上を通過する前は一定の屈曲した形状を維持してい
るが、シートが通過するときは、シートの剛性により舌
片体の屈曲形状はその曲率半径が増大された形状に矯正
される。従ってこの舌片体を画像読取部への案内手段と
して、または切換手段として用いることができる。
【0014】なお、搬送通路をシートの搬送力で切り換
えるように構成した場合は、搬送通路の一部に例えば上
記舌片体を配設するだけでよく、他に舌片体を駆動する
駆動手段を用いる必要がないため、低コストかつ簡便な
構成による切換えを実現することができる。
えるように構成した場合は、搬送通路の一部に例えば上
記舌片体を配設するだけでよく、他に舌片体を駆動する
駆動手段を用いる必要がないため、低コストかつ簡便な
構成による切換えを実現することができる。
【0015】また、本願発明の放射線画像情報記録読取
装置においては、使用する蓄積性蛍光体シート(イメー
ジングプレート)のサイズを特定のものに限定するのが
望ましい。これは、従来の放射線画像情報記録読取装置
においては、サイズの異なる2種以上のイメージングプ
レート(半切サイズ、大角サイズ、4つ切りサイズ等)
の兼用品であったが、このような兼用品からサイズごと
の専用品とするのは、装置の小型化を図るうえで有効だ
からである。
装置においては、使用する蓄積性蛍光体シート(イメー
ジングプレート)のサイズを特定のものに限定するのが
望ましい。これは、従来の放射線画像情報記録読取装置
においては、サイズの異なる2種以上のイメージングプ
レート(半切サイズ、大角サイズ、4つ切りサイズ等)
の兼用品であったが、このような兼用品からサイズごと
の専用品とするのは、装置の小型化を図るうえで有効だ
からである。
【0016】さらにまた、内部に複数のイメージングプ
レートを収納し得るマガジン専用機とすることにより、
イーメジングプレートを個別に収納するカセッテの収容
部を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の小
型化を図るうえで有効だからである。
レートを収納し得るマガジン専用機とすることにより、
イーメジングプレートを個別に収納するカセッテの収容
部を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の小
型化を図るうえで有効だからである。
【0017】なお、上記本発明の各放射線画像読取装置
は、画像読取部が1つの蓄積性蛍光体シートから画像を
読み取っている期間中、搬送手段が該シートの次のシー
トを前記待機部に搬送しつつ、枚葉手段が該待機部に搬
入されたシートの次のシートを前記マガジンから前記搬
送通路上に搬出することにより、画像読取時間を有効に
使用して、装置全体のサイクルタイムを短縮する構成と
するのが望ましい。
は、画像読取部が1つの蓄積性蛍光体シートから画像を
読み取っている期間中、搬送手段が該シートの次のシー
トを前記待機部に搬送しつつ、枚葉手段が該待機部に搬
入されたシートの次のシートを前記マガジンから前記搬
送通路上に搬出することにより、画像読取時間を有効に
使用して、装置全体のサイクルタイムを短縮する構成と
するのが望ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明の放射線画像読取装置によれば、
マガジン収容部と画像読取部との間に待機部を設けて、
マガジン収容部から搬送された蓄積性蛍光体シートを、
画像読取部に搬入させる前に一時的に待機部に搬入して
待機させるようにしたことにより、1つ前の蓄積性蛍光
体シートが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍
光体シートが画像読取部に搬入されるまでに要する時間
を従来よりも短縮することができる。すなわち、従来の
放射線画像読取装置によれば、1つ前の蓄積性蛍光体シ
ートが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍光体
シートがマガジンから搬出されるため、その搬出された
次の蓄積性蛍光体シートが画像読取部に到達するまでの
時間は長いものであった。しかし本発明においてはマガ
ジン収容部と画像読取部との間(望ましくは画像読取部
の直近)に設けられた待機部において次の蓄積性蛍光体
シートが待機しているため、1つ前の蓄積性蛍光体シー
トが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍光体シ
ートが画像読取部に到達するまでの時間が短縮され、こ
の結果、装置全体のサイクルタイムを短縮することがで
きる。
マガジン収容部と画像読取部との間に待機部を設けて、
マガジン収容部から搬送された蓄積性蛍光体シートを、
画像読取部に搬入させる前に一時的に待機部に搬入して
待機させるようにしたことにより、1つ前の蓄積性蛍光
体シートが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍
光体シートが画像読取部に搬入されるまでに要する時間
を従来よりも短縮することができる。すなわち、従来の
放射線画像読取装置によれば、1つ前の蓄積性蛍光体シ
ートが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍光体
シートがマガジンから搬出されるため、その搬出された
次の蓄積性蛍光体シートが画像読取部に到達するまでの
時間は長いものであった。しかし本発明においてはマガ
ジン収容部と画像読取部との間(望ましくは画像読取部
の直近)に設けられた待機部において次の蓄積性蛍光体
シートが待機しているため、1つ前の蓄積性蛍光体シー
トが画像読取部から搬出されてから次の蓄積性蛍光体シ
ートが画像読取部に到達するまでの時間が短縮され、こ
の結果、装置全体のサイクルタイムを短縮することがで
きる。
【0019】また待機部への搬出入部に、マガジン収容
部から搬送された蓄積性蛍光体シートを待機部に搬入す
る位置と、待機部から蓄積性蛍光体シートを画像読取部
に搬出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基
づいて切り換える切換手段をさらに備えた構成としたも
の、搬送通路を画像読取部で折り返して形成し、画像読
取部への搬出路と搬入路との少なくとも一部が互いに重
複しており、画像読取部への搬出入部に、待機部から搬
送された蓄積性蛍光体シートを画像読取部に搬入する位
置と、画像読取部から蓄積性蛍光体シートを消去部に搬
出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基づい
て切り換える切換手段をさらに備えた構成としたものに
あっては、切換手段を駆動する別途の駆動手段を備える
必要がないため、構成の簡単化、搬送通路の短縮化によ
る装置の小型化、コスト低減を図ることができる。
部から搬送された蓄積性蛍光体シートを待機部に搬入す
る位置と、待機部から蓄積性蛍光体シートを画像読取部
に搬出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基
づいて切り換える切換手段をさらに備えた構成としたも
の、搬送通路を画像読取部で折り返して形成し、画像読
取部への搬出路と搬入路との少なくとも一部が互いに重
複しており、画像読取部への搬出入部に、待機部から搬
送された蓄積性蛍光体シートを画像読取部に搬入する位
置と、画像読取部から蓄積性蛍光体シートを消去部に搬
出する位置とを、蓄積性蛍光体シートの搬送力に基づい
て切り換える切換手段をさらに備えた構成としたものに
あっては、切換手段を駆動する別途の駆動手段を備える
必要がないため、構成の簡単化、搬送通路の短縮化によ
る装置の小型化、コスト低減を図ることができる。
【0020】また、本発明の放射線画像読取装置におい
ては、使用する蓄積性蛍光体シート(イメージングプレ
ート)のサイズを特定のものに限定した専用品において
は、装置の一層の小型化を図ることができる。
ては、使用する蓄積性蛍光体シート(イメージングプレ
ート)のサイズを特定のものに限定した専用品において
は、装置の一層の小型化を図ることができる。
【0021】さらにまた、内部に複数のイメージングプ
レートを収納し得るマガジン専用機とすることにより、
イーメジングプレートを個別に収納するカセッテの収容
部を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の小
型化を図ることができる。
レートを収納し得るマガジン専用機とすることにより、
イーメジングプレートを個別に収納するカセッテの収容
部を別個に設ける必要がなく、これによっても装置の小
型化を図ることができる。
【0022】なお、画像読取部が1つの蓄積性蛍光体シ
ートから画像を読み取っている期間中、搬送手段が該シ
ートの次のシートを前記待機部に搬送しつつ、枚葉手段
が該待機部に搬入されたシートの次のシートを前記マガ
ジンから前記搬送通路上に搬出するようにした構成を採
用したものでは、画像読取時間を有効に使用して、装置
全体のサイクルタイムを短縮することができる。
ートから画像を読み取っている期間中、搬送手段が該シ
ートの次のシートを前記待機部に搬送しつつ、枚葉手段
が該待機部に搬入されたシートの次のシートを前記マガ
ジンから前記搬送通路上に搬出するようにした構成を採
用したものでは、画像読取時間を有効に使用して、装置
全体のサイクルタイムを短縮することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線画像読取装
置の具体的な実施の形態について図面を用いて説明す
る。
置の具体的な実施の形態について図面を用いて説明す
る。
【0024】図1は本発明の放射線画像読取装置の一実
施形態を示す概略構成図((1)参照)および後述する
待機部への搬出入切換手段を示す拡大図((2)参
照)、図2は図1に示した放射線画像読取装置の搬出入
切換手段の作用を説明する図である。
施形態を示す概略構成図((1)参照)および後述する
待機部への搬出入切換手段を示す拡大図((2)参
照)、図2は図1に示した放射線画像読取装置の搬出入
切換手段の作用を説明する図である。
【0025】図示の放射線画像読取装置100 は、内部に
複数(例えば30枚〜50枚)の蓄積性蛍光体シート1を収
納し得る供給用マガジン2を収容する供給用マガジン収
容部10と、この供給用マガジン収容部10に収容された供
給用マガジン2から、蓄積性蛍光体シート1を1枚ずつ
搬出する枚葉手段50と、蓄積性蛍光体シート1に記録さ
れた放射線画像を光電的に読み取る画像読取部20と、蓄
積性蛍光体シート1に消去光を照射して蓄積性蛍光体シ
ート1に残る残留放射線エネルギーを消去する消去部30
と、消去後のシート1を内部に複数枚収納する収納用マ
ガジン2′を収容する収納用マガジン収容部40と、供給
用マガジン収容部10から画像読取部20を通り消去部30に
通じる搬送通路61,62,63,64 に沿って蓄積性蛍光体シー
ト1を搬送する搬送手段(搬送ローラー)70と、供給用
マガジン収容部10から画像読取部20までの搬送通路61,6
2 上に、画像読取部20に蓄積性蛍光体シート1を搬入さ
せる前に一時的に待機させる待機部90と、これらの各部
の機構を駆動するエネルギーを供給する電源81,82 とが
本体ケース80に備えられた構成である。
複数(例えば30枚〜50枚)の蓄積性蛍光体シート1を収
納し得る供給用マガジン2を収容する供給用マガジン収
容部10と、この供給用マガジン収容部10に収容された供
給用マガジン2から、蓄積性蛍光体シート1を1枚ずつ
搬出する枚葉手段50と、蓄積性蛍光体シート1に記録さ
れた放射線画像を光電的に読み取る画像読取部20と、蓄
積性蛍光体シート1に消去光を照射して蓄積性蛍光体シ
ート1に残る残留放射線エネルギーを消去する消去部30
と、消去後のシート1を内部に複数枚収納する収納用マ
ガジン2′を収容する収納用マガジン収容部40と、供給
用マガジン収容部10から画像読取部20を通り消去部30に
通じる搬送通路61,62,63,64 に沿って蓄積性蛍光体シー
ト1を搬送する搬送手段(搬送ローラー)70と、供給用
マガジン収容部10から画像読取部20までの搬送通路61,6
2 上に、画像読取部20に蓄積性蛍光体シート1を搬入さ
せる前に一時的に待機させる待機部90と、これらの各部
の機構を駆動するエネルギーを供給する電源81,82 とが
本体ケース80に備えられた構成である。
【0026】ここで供給用マガジン2に収納される大角
サイズの蓄積性蛍光体シート1には、図示しない放射線
画像撮影装置等により被写体の放射線画像が潜像として
記録されている。
サイズの蓄積性蛍光体シート1には、図示しない放射線
画像撮影装置等により被写体の放射線画像が潜像として
記録されている。
【0027】供給用マガジン2および収納用マガジン
2′は、上面が開口した函体と、この函体の開口した上
面を閉鎖する蓋体であって一部が開閉自在の開閉扉とし
て形成されたものとからなり、本装置100 から外部に取
り出された状態においては蓋体の開閉扉は閉じられて内
部は遮光され、本装置100 の供給用マガジン収容部10に
収容された状態においては開閉扉は開かれて枚葉手段50
によるシート1の搬出に供される。なお供給用マガジン
2および収納用マガジン2′は大角サイズのシート1の
専用品である。
2′は、上面が開口した函体と、この函体の開口した上
面を閉鎖する蓋体であって一部が開閉自在の開閉扉とし
て形成されたものとからなり、本装置100 から外部に取
り出された状態においては蓋体の開閉扉は閉じられて内
部は遮光され、本装置100 の供給用マガジン収容部10に
収容された状態においては開閉扉は開かれて枚葉手段50
によるシート1の搬出に供される。なお供給用マガジン
2および収納用マガジン2′は大角サイズのシート1の
専用品である。
【0028】枚葉手段50は、供給用マガジン2の蓋体の
開かれた開閉扉からマガジン2の内部に進入し、マガジ
ン2に収納された多数のシート1のうち開閉扉に最も近
い側のシート1(換言すれば、マガジン2の最も上に重
ねられたシート1)を吸着して開閉扉から搬送通路61上
にこれを引き出す作用をなす。
開かれた開閉扉からマガジン2の内部に進入し、マガジ
ン2に収納された多数のシート1のうち開閉扉に最も近
い側のシート1(換言すれば、マガジン2の最も上に重
ねられたシート1)を吸着して開閉扉から搬送通路61上
にこれを引き出す作用をなす。
【0029】搬送通路61は、供給用マガジン収容部10か
ら待機部90の直前まで延びている。そしてその待機部90
側の端部には、図1(2)に示す第1の切換手段(61a,
61b)が設けられている。
ら待機部90の直前まで延びている。そしてその待機部90
側の端部には、図1(2)に示す第1の切換手段(61a,
61b)が設けられている。
【0030】この第1の切換手段は、シート1の進行方
向の前側端部が自由端、後側端部がピンP1により本体
80に固定された固定端を構成する、可撓性を有する屈曲
した舌片体61a と、舌片体61a の自由端を待機部90の出
入口から外れた位置に引き寄せた状態Kに付勢する引張
りバネ部材61b とを備えた構成である。
向の前側端部が自由端、後側端部がピンP1により本体
80に固定された固定端を構成する、可撓性を有する屈曲
した舌片体61a と、舌片体61a の自由端を待機部90の出
入口から外れた位置に引き寄せた状態Kに付勢する引張
りバネ部材61b とを備えた構成である。
【0031】待機部90は全体として函型形状に形成され
ており、一端面が開口されて、この開口からシート1の
搬出入がなされる。函型形状の内面にはシート1の表面
を保護するための緩衝材91が敷設されている。
ており、一端面が開口されて、この開口からシート1の
搬出入がなされる。函型形状の内面にはシート1の表面
を保護するための緩衝材91が敷設されている。
【0032】供給用マガジン収容部10からの搬送通路61
に連接する第1の切換手段の舌片体61a が、バネ部材61
b に付勢された状態Kにあっては、供給用マガジン収容
部10から搬送される蓄積性蛍光体シート1は待機部90に
導かれず、かつ待機部90から画像読取部20へシート1を
搬出することは可能である。一方、舌片体61a が、バネ
部材61b による付勢力に抗して状態Lにあるときは、供
給用マガジン収容部10から搬送される蓄積性蛍光体シー
ト1は待機部90に導かれる。
に連接する第1の切換手段の舌片体61a が、バネ部材61
b に付勢された状態Kにあっては、供給用マガジン収容
部10から搬送される蓄積性蛍光体シート1は待機部90に
導かれず、かつ待機部90から画像読取部20へシート1を
搬出することは可能である。一方、舌片体61a が、バネ
部材61b による付勢力に抗して状態Lにあるときは、供
給用マガジン収容部10から搬送される蓄積性蛍光体シー
ト1は待機部90に導かれる。
【0033】画像読取部20は、励起光を出射する光源21
と、光源21から出射した励起光がシート1の全面を走査
するように励起光を走査する主走査部23およびシート1
をこの主走査方向に略直交する方向に副走査する副走査
部24と、励起光の照射によりシート1から発せられた輝
尽発光光を読み取って画像信号を得る集光系22とを備え
ている。
と、光源21から出射した励起光がシート1の全面を走査
するように励起光を走査する主走査部23およびシート1
をこの主走査方向に略直交する方向に副走査する副走査
部24と、励起光の照射によりシート1から発せられた輝
尽発光光を読み取って画像信号を得る集光系22とを備え
ている。
【0034】画像読取部20では、待機部90から延びる搬
送通路62が折り返して形成され、この搬送通路62は画像
読取部20への搬出路および搬入路としての役割を果た
す。
送通路62が折り返して形成され、この搬送通路62は画像
読取部20への搬出路および搬入路としての役割を果た
す。
【0035】搬送通路62は、待機部90から画像読取部20
まで延びて形成され、上述したように画像読取部20で行
き止まり、搬送されるシート1はここで折り返して反対
方向に搬送される。搬送通路62の待機部90側の端部に
は、図1(2)に示す第2の切換手段(62a,62b )が設
けられている。
まで延びて形成され、上述したように画像読取部20で行
き止まり、搬送されるシート1はここで折り返して反対
方向に搬送される。搬送通路62の待機部90側の端部に
は、図1(2)に示す第2の切換手段(62a,62b )が設
けられている。
【0036】この第2の切換手段は、基本的に前述した
第1の切換手段と同様の構成であり、シート1の進行方
向の前側端部が自由端、後側端部がピンP2により本体
80に固定された固定端を構成する、可撓性を有する屈曲
した舌片体62a と、舌片体62a の自由端を待機部90から
画像読取部20に向かう搬送通路62を閉じる一方、画像読
取部20から消去部30へ向かう搬送通路63を開く位置に引
き寄せた状態K′に付勢する引張りバネ部材62b とを備
えた構成である。
第1の切換手段と同様の構成であり、シート1の進行方
向の前側端部が自由端、後側端部がピンP2により本体
80に固定された固定端を構成する、可撓性を有する屈曲
した舌片体62a と、舌片体62a の自由端を待機部90から
画像読取部20に向かう搬送通路62を閉じる一方、画像読
取部20から消去部30へ向かう搬送通路63を開く位置に引
き寄せた状態K′に付勢する引張りバネ部材62b とを備
えた構成である。
【0037】搬送通路62に連接する第2の切換手段の舌
片体62a が、バネ部材62b に付勢された状態K′にあっ
ては、待機部90から搬送される蓄積性蛍光体シート1は
画像読取部20に導かれず、かつ画像読取部20から消去部
30へシート1を搬出することは可能である。一方、舌片
体62a が、バネ部材62b による付勢力に抗して状態L′
にあるときは、待機部90から搬送される蓄積性蛍光体シ
ート1は画像読取部20に導かれる。このとき、消去部30
に通じる搬送通路63は閉じられる。
片体62a が、バネ部材62b に付勢された状態K′にあっ
ては、待機部90から搬送される蓄積性蛍光体シート1は
画像読取部20に導かれず、かつ画像読取部20から消去部
30へシート1を搬出することは可能である。一方、舌片
体62a が、バネ部材62b による付勢力に抗して状態L′
にあるときは、待機部90から搬送される蓄積性蛍光体シ
ート1は画像読取部20に導かれる。このとき、消去部30
に通じる搬送通路63は閉じられる。
【0038】消去部30は、第2の切換手段から通じる搬
送通路63に沿って搬送された画像読取後のシート1にな
お残る残留放射線エネルギーを消去する消去光をシート
1に所定時間照射する多数の消去光源31を備えている。
送通路63に沿って搬送された画像読取後のシート1にな
お残る残留放射線エネルギーを消去する消去光をシート
1に所定時間照射する多数の消去光源31を備えている。
【0039】シート1は消去部30で残留放射線エネルギ
ーを消去された後、収納用マガジン収容部40まで通じる
搬送通路64に沿って搬送され、収納用マガジン2′に収
納されて装置外部に搬出される。
ーを消去された後、収納用マガジン収容部40まで通じる
搬送通路64に沿って搬送され、収納用マガジン2′に収
納されて装置外部に搬出される。
【0040】次に本実施形態の放射線画像読取装置100
の作用について説明する。まず、放射線画像が撮影され
た蓄積性蛍光体シート1が多数収納された供給用マガジ
ン2が供給用マガジン収容部10に収容される。
の作用について説明する。まず、放射線画像が撮影され
た蓄積性蛍光体シート1が多数収納された供給用マガジ
ン2が供給用マガジン収容部10に収容される。
【0041】ここで、マガジン収容部10に収容された供
給用マガジン2は、その蓋体の開閉扉が開かれ、枚葉手
段50がこの開閉扉からマガジン2の内部に進入し、マガ
ジン2に収納された多数のシート1のうち最も上に重ね
られたシート1を吸着して開閉扉から搬送通路61上にこ
れを引き出す。
給用マガジン2は、その蓋体の開閉扉が開かれ、枚葉手
段50がこの開閉扉からマガジン2の内部に進入し、マガ
ジン2に収納された多数のシート1のうち最も上に重ね
られたシート1を吸着して開閉扉から搬送通路61上にこ
れを引き出す。
【0042】搬送通路61に搬出されたシート1は、搬送
ローラー70により搬送通路61に沿って待機部90方向に搬
送される。
ローラー70により搬送通路61に沿って待機部90方向に搬
送される。
【0043】ここで搬送通路61の先端に連接する舌片体
61a は初期状態においては、図1(2)及び図2(4)
に示すように、引張りバネ部材61b により位置Kに付勢
されている。
61a は初期状態においては、図1(2)及び図2(4)
に示すように、引張りバネ部材61b により位置Kに付勢
されている。
【0044】しかしこの状態からシート1が搬送されて
くると、引張りバネ部材61b の弾性力および舌片体61a
の湾曲形状を保持する力に対して、シート1の剛性力が
勝るため、図2(1)に示すように、引張りバネ部材61
b が矢印方向に伸びるとともに舌片体61a はピンP1を
固定端としてその曲率半径が増加し、その自由端は位置
Lに移動する。このようにシート1が搬送されることに
よってシート1自身の剛性に基づいて待機部90の搬出入
部を開放させることができる。
くると、引張りバネ部材61b の弾性力および舌片体61a
の湾曲形状を保持する力に対して、シート1の剛性力が
勝るため、図2(1)に示すように、引張りバネ部材61
b が矢印方向に伸びるとともに舌片体61a はピンP1を
固定端としてその曲率半径が増加し、その自由端は位置
Lに移動する。このようにシート1が搬送されることに
よってシート1自身の剛性に基づいて待機部90の搬出入
部を開放させることができる。
【0045】開放された搬出入部からシート1は待機部
90に搬入され、ここで先に画像読取部20に搬入されてい
るシート1′がある場合は、そのシート1′の画像読取
りが終了して画像読取部20から搬出されるまでの間、シ
ート1は待機部90において待機する。
90に搬入され、ここで先に画像読取部20に搬入されてい
るシート1′がある場合は、そのシート1′の画像読取
りが終了して画像読取部20から搬出されるまでの間、シ
ート1は待機部90において待機する。
【0046】ここで、画像読取部20による画像読取り工
程は、本実施形態の放射線画像読取装置100 の各工程
中、最もサイクルタイムの長い工程であるため、この長
い時間を利用して、シート1が待機部90において待機す
るとともに、枚葉手段50がシート1の次のシート1″を
供給用マガジン10から搬送通路61に搬出する。このよう
に、本実施形態の放射線画像読取装置によれば、画像読
取部20が1つの蓄積性蛍光体シート1′から画像を読み
取っている期間中、画像読取部20の近傍である待機部90
で次のシート1を待機させておくだけでなく、枚葉手段
50によりシート1の次のシート1″をマガジン2から搬
出するため、次のシートの読取開始までの時間を従来よ
りも短縮することができる。
程は、本実施形態の放射線画像読取装置100 の各工程
中、最もサイクルタイムの長い工程であるため、この長
い時間を利用して、シート1が待機部90において待機す
るとともに、枚葉手段50がシート1の次のシート1″を
供給用マガジン10から搬送通路61に搬出する。このよう
に、本実施形態の放射線画像読取装置によれば、画像読
取部20が1つの蓄積性蛍光体シート1′から画像を読み
取っている期間中、画像読取部20の近傍である待機部90
で次のシート1を待機させておくだけでなく、枚葉手段
50によりシート1の次のシート1″をマガジン2から搬
出するため、次のシートの読取開始までの時間を従来よ
りも短縮することができる。
【0047】先のシート1′が画像読取部20から搬出さ
れて消去部30に進むとき、搬送通路63の画像読取部側端
部に設けられた第2の切換手段は、引張りバネ部材62b
による付勢力によって舌片体62a の自由端が、画像読取
部20から搬送通路63への通路を開放する位置K′にある
ため、画像読取部20から搬出された先のシート1′は消
去部30に搬送することができる(図2(2)参照)。
れて消去部30に進むとき、搬送通路63の画像読取部側端
部に設けられた第2の切換手段は、引張りバネ部材62b
による付勢力によって舌片体62a の自由端が、画像読取
部20から搬送通路63への通路を開放する位置K′にある
ため、画像読取部20から搬出された先のシート1′は消
去部30に搬送することができる(図2(2)参照)。
【0048】先のシート1′が消去部30に搬送された後
に、待機部90において待機していたシート1は、図示し
ない搬送手段により画像読取部20に搬送される。
に、待機部90において待機していたシート1は、図示し
ない搬送手段により画像読取部20に搬送される。
【0049】このとき第1の切換手段は、引張りバネ部
材61b による付勢力により元の位置Kに戻っているた
め、シート1が画像読取部20に搬送されることに関して
舌片体61a が妨げとなることはない。一方、第2の切換
手段については、引張りバネ部材62b による付勢力によ
り舌片体62a は付勢位置K′にあり、シート1から見て
画像読取部20への搬送通路62は閉鎖されているが、シー
ト1が搬送されてくると、引張りバネ部材62b の弾性力
および舌片体62a の形状を保持する力に対して、シート
1の剛性力が勝るため、図2(3)に示すように、引張
りバネ部材62b が矢印方向に伸びるとともに舌片体62a
はピンP2を固定端として弾性変形して、その自由端は
位置L′に移動する。このように第2の切換手段につい
ても、シート1が搬送されることによってシート1自身
の剛性に基づいて画像読取部20への搬出入部を開放させ
ることができる。
材61b による付勢力により元の位置Kに戻っているた
め、シート1が画像読取部20に搬送されることに関して
舌片体61a が妨げとなることはない。一方、第2の切換
手段については、引張りバネ部材62b による付勢力によ
り舌片体62a は付勢位置K′にあり、シート1から見て
画像読取部20への搬送通路62は閉鎖されているが、シー
ト1が搬送されてくると、引張りバネ部材62b の弾性力
および舌片体62a の形状を保持する力に対して、シート
1の剛性力が勝るため、図2(3)に示すように、引張
りバネ部材62b が矢印方向に伸びるとともに舌片体62a
はピンP2を固定端として弾性変形して、その自由端は
位置L′に移動する。このように第2の切換手段につい
ても、シート1が搬送されることによってシート1自身
の剛性に基づいて画像読取部20への搬出入部を開放させ
ることができる。
【0050】画像読取部20に搬入された蓄積性蛍光体シ
ート1は、光源21から出射される励起光に対して相対的
に、主走査部23による主走査と副走査部24による副走査
とを受け、シート1に記録されていた画像情報が輝尽発
光光として出力され、この輝尽発光光が集光系22に入力
されて外部の画像処理装置による信号処理を施され、可
視画像の再生に供される。
ート1は、光源21から出射される励起光に対して相対的
に、主走査部23による主走査と副走査部24による副走査
とを受け、シート1に記録されていた画像情報が輝尽発
光光として出力され、この輝尽発光光が集光系22に入力
されて外部の画像処理装置による信号処理を施され、可
視画像の再生に供される。
【0051】全面から画像情報を読み取られたシート1
は、搬送通路62を反対方向に搬送されて前述した第2の
切換手段にさしかかる。このとき前述した図2(2)に
示す作用により、シート1は搬送通路63に沿って消去部
30まで搬送される。
は、搬送通路62を反対方向に搬送されて前述した第2の
切換手段にさしかかる。このとき前述した図2(2)に
示す作用により、シート1は搬送通路63に沿って消去部
30まで搬送される。
【0052】消去部30においてシート1は、画像読取後
のシート1になお残る残留放射線エネルギーを消去する
消去光を消去光源31から所定時間照射され、これにより
シートになお残存する放射線エネルギーが、再使用に問
題のないレベルまで十分低減される。
のシート1になお残る残留放射線エネルギーを消去する
消去光を消去光源31から所定時間照射され、これにより
シートになお残存する放射線エネルギーが、再使用に問
題のないレベルまで十分低減される。
【0053】さらにシート1は消去部30から搬送通路64
に沿って収納用マガジン収容部40まで搬送され、収納用
マガジン2′の内部に収納されて装置100 の外部に搬出
される。
に沿って収納用マガジン収容部40まで搬送され、収納用
マガジン2′の内部に収納されて装置100 の外部に搬出
される。
【0054】このように本実施形態の放射線画像読取装
置100 によれば、供給用マガジン収容部10と画像読取部
20との間に待機部90を設けて、マガジン収容部10から搬
送された蓄積性蛍光体シート1を、画像読取部20に搬入
させる前に待機部90に搬入して待機させるようにしたこ
とにより、1つ前の蓄積性蛍光体シートが画像読取部20
から搬出されてから次の蓄積性蛍光体シート1が画像読
取部20に搬入されるまでに要する時間を従来よりも短縮
することができる。なお、この待機部90の配設位置は、
他の構成要素の配置との関係で許される限り、画像読取
部20に近い位置とするのが好ましい。
置100 によれば、供給用マガジン収容部10と画像読取部
20との間に待機部90を設けて、マガジン収容部10から搬
送された蓄積性蛍光体シート1を、画像読取部20に搬入
させる前に待機部90に搬入して待機させるようにしたこ
とにより、1つ前の蓄積性蛍光体シートが画像読取部20
から搬出されてから次の蓄積性蛍光体シート1が画像読
取部20に搬入されるまでに要する時間を従来よりも短縮
することができる。なお、この待機部90の配設位置は、
他の構成要素の配置との関係で許される限り、画像読取
部20に近い位置とするのが好ましい。
【0055】また本実施形態の放射線画像読取装置100
によれば、待機部90への搬出入部に、蓄積性蛍光体シー
ト1を待機部90に搬入する位置と待機部90からシート1
を画像読取部20に搬出する位置とを、シート1自体の搬
送力に基づいて切り換える切換手段を備え、さらに、シ
ート1を画像読取部20で折り返すように搬送通路62を設
け画像読取部20への搬出入部に、待機部90から搬送され
た蓄積性蛍光体シート1を画像読取部20に搬入する位置
と画像読取部20から蓄積性蛍光体シート1を消去部30に
搬出する位置とを、シート1自体の搬送力に基づいて切
り換える切換手段を備えた構成としたことにより、切換
手段を駆動する別途の駆動手段を備える必要が無く、構
成の簡単化、搬送通路の短縮化による装置の小型化、コ
スト低減を図ることができる。
によれば、待機部90への搬出入部に、蓄積性蛍光体シー
ト1を待機部90に搬入する位置と待機部90からシート1
を画像読取部20に搬出する位置とを、シート1自体の搬
送力に基づいて切り換える切換手段を備え、さらに、シ
ート1を画像読取部20で折り返すように搬送通路62を設
け画像読取部20への搬出入部に、待機部90から搬送され
た蓄積性蛍光体シート1を画像読取部20に搬入する位置
と画像読取部20から蓄積性蛍光体シート1を消去部30に
搬出する位置とを、シート1自体の搬送力に基づいて切
り換える切換手段を備えた構成としたことにより、切換
手段を駆動する別途の駆動手段を備える必要が無く、構
成の簡単化、搬送通路の短縮化による装置の小型化、コ
スト低減を図ることができる。
【0056】なお、本実施形態の放射線画像読取装置に
おいては、各切換手段として舌片体を引張りばねで一定
の位置に付勢したものを示したが、必ずしもそのような
ばねを用いた構成に限るものではなく、舌片体自体が弾
性回復力により付勢位置K,K′に戻る構成としてもよ
い。
おいては、各切換手段として舌片体を引張りばねで一定
の位置に付勢したものを示したが、必ずしもそのような
ばねを用いた構成に限るものではなく、舌片体自体が弾
性回復力により付勢位置K,K′に戻る構成としてもよ
い。
【図1】(1)本発明の放射線画像読取装置の一実施形
態を示す概略図 (2)(1) に示した放射線画像読取装置の待機部および
切換手段の詳細構成を示す図
態を示す概略図 (2)(1) に示した放射線画像読取装置の待機部および
切換手段の詳細構成を示す図
【図2】図1に示した切換手段の作用を説明するための
図
図
1 蓄積性蛍光体シート 2 マガジン 10 マガジン収容部 20 画像読取部 21 光源 22 集光系(光ガイドおよびフォトマル) 23 主走査部 24 副走査部 30 消去部 40 収容トレイ 50 枚葉手段 61,62,63,64 搬送通路 61a,62a 舌片体 61b,62b 引張りばね 70 搬送ローラー 80 本体ケース 81,82 電源 90 待機部 100 放射線画像読取装置 P1,P2 ピン
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に複数の蓄積性蛍光体シートを収納
し得るマガジンを収容するマガジン収容部と、該マガジ
ン収容部に収容された前記マガジンから前記蓄積性蛍光
体シートを1枚ずつ搬出する枚葉手段と、前記蓄積性蛍
光体シートに記録された放射線画像を光電的に読み取る
画像読取部と、前記蓄積性蛍光体シートに消去光を照射
して蓄積性蛍光体シートに残る残留放射線エネルギーを
消去する消去部と、前記マガジン収容部から前記画像読
取部を通り前記消去部に通じる搬送通路に沿って前記蓄
積性蛍光体シートを搬送する搬送手段とを備え、複数の
前記蓄積性蛍光体シートを同時に使用し得る放射線画像
読取装置において、 前記マガジン収容部から前記画像読取部までの前記搬送
通路上に、前記画像読取部に前記蓄積性蛍光体シートを
搬入させる前に一時的に待機させる待機部を備えたこと
を特徴とする放射線画像読取装置 。 - 【請求項2】 前記待機部への搬入出部に、前記マガジ
ン収容部から搬送された蓄積性蛍光体シートを該待機部
に搬入する位置と、該待機部から前記蓄積性蛍光体シー
トを前記画像読取部に搬出する位置とを、前記蓄積性蛍
光体シートの搬送力に基づいて切り換える切換手段を備
えたことを特徴とする請求項1記載の放射線画像読取装
置。 - 【請求項3】 前記搬送通路は、前記画像読取部で折り
返して形成され、該画像読取部への搬出路と搬入路との
少なくとも一部が互いに重複しており、前記画像読取部
への搬入出部に、前記待機部から搬送された蓄積性蛍光
体シートを該画像読取部に搬入する位置と、該画像読取
部から蓄積性蛍光体シートを前記消去部に搬出する位置
とを、前記蓄積性蛍光体シートの搬送力に基づいて切り
換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1また
は2記載の放射線画像読取装置。 - 【請求項4】 前記画像読取部において1つの蓄積性蛍
光体シートから画像を読み取っている期間中、前記搬送
手段が該シートの次のシートを前記待機部に搬送しつ
つ、前記枚葉手段が該待機部に搬入されたシートの次の
シートを前記マガジンから前記搬送通路上に搬出するよ
うにしたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれ
か1項に記載の放射線画像読取装置 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15513997A JPH112874A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 放射線画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15513997A JPH112874A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 放射線画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112874A true JPH112874A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15599410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15513997A Withdrawn JPH112874A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 放射線画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112874A (ja) |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP15513997A patent/JPH112874A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |