JPH11287441A - グロープラグ及びその製造方法 - Google Patents

グロープラグ及びその製造方法

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JPH11287441A
JPH11287441A JP8692598A JP8692598A JPH11287441A JP H11287441 A JPH11287441 A JP H11287441A JP 8692598 A JP8692598 A JP 8692598A JP 8692598 A JP8692598 A JP 8692598A JP H11287441 A JPH11287441 A JP H11287441A
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lead tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の着火・燃焼を促進するための発熱体と
内部に中軸を絶縁保持するリード管とがリード線接続さ
れているグロープラグにおいて、リード線とリード管と
の安定した電気的接続を実現する。 【解決手段】 グロープラグ1は、筒状のハウジング2
の一端側内部にセラミック発熱部6、他端側内部に中軸
14を内部に絶縁保持するリード管13を備える。ハウ
ジング2内部にて、セラミック発熱部6の発熱体7を通
電加熱する一対の電極のうち電極9aはキャップ11を
介して中軸14に接続され、電極9bはキャップ12及
びリード線17を介してリード管13に接続されてい
る。リード線17は絶縁チューブ18に被覆され、リー
ド管13の小径部13aの外周面に接続されており、こ
の外周面はリード管13の軸と平行になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてディーゼ
ルエンジンに装着され、エンジンヘッドに設けられた副
燃焼室等を予熱するグロープラグに関し、特に、イオン
電流検出のための検出電極を備えるグロープラグに用い
て好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロープラグとしては、
実公平3−7733号公報に記載のものが提案されてい
る。これは、共に導電性金属からなる中軸とリード管と
の間に絶縁粉末を充填し、リード管を外周よりスウェー
ジング加工して得られる中軸組付体と、燃焼室等を予熱
するためのヒータセラミック(発熱体)とを、各々、筒
状の取付金具の一端側及び他端側内部に保持した構成と
している。
【0003】そして、リード管先端のテーパ部及び中軸
組付体の中軸先端に形成された平坦面を、各々リード線
によってヒータセラミック(発熱体)の各端子金具(電
極)と電気的に接続したものである。また、中軸組付体
は取付金具の後端部内腔に直接ガラス封着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が上記従来技術について検討した結果、リード管とリ
ード線との接続において、以下のような問題が生じるこ
とがわかった。すなわち、従来では、リード線をリード
管先端のテーパ部に、溶接(抵抗溶接等)しているが、
テーパ部において両者を常に均一に接触させることは難
しく、そのため、リード線とリード管との接触圧力が不
均一となり、溶接状態にばらつきが生じる。
【0005】そのため、例えばヒータセラミック(発熱
体)に通電する際の電流もばらつくため、安定した予熱
性能を得ることが困難となる。特に、発熱体に電気的に
接続されたイオン電流検出のための検出電極を備えるグ
ロープラグにおいては、微小なイオン電流(例えば、数
μA)がリード線に流れるため、上記溶接状態のばらつ
きは、検出精度の悪化を招く。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みて、燃料の着
火・燃焼を促進するための発熱体と内部に中軸を絶縁保
持するリード管とがリード線接続されているグロープラ
グにおいて、リード線とリード管との安定した電気的接
続を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、リード管において、リード線と溶接される部
分の形状を工夫することに着目したものである。そし
て、この着目点に基づいて、筒状の取付金具の一端側内
部に保持された耐熱性絶縁体に埋設された発熱体と、前
記取付金具の他端側内部に保持された筒状の金属製リー
ド管及びこのリード管内に絶縁して保持された中軸とを
備え、取付金具内部にて、前記発熱体を通電加熱する一
対の電極を、それぞれリード管及び中軸に電気的に接続
するようにしたグロープラグについて、検討を行った。
【0008】請求項1ないし請求項6記載の発明は、こ
の検討に基づいてなされたものである。すなわち、請求
項1記載の発明においては、リード管(13)は一端側
に取付金具(2)に保持される大径部(13b)、他端
側に大径部(13b)よりも径の小さい小径部(13
a)を有し、この小径部(13a)は外周面がリード管
(13)の軸と平行に形成され、この外周面にて一対の
電極(9a、9b)の一方(9b)とリード線(17)
を介して接続されていることを特徴としている。
【0009】本発明では、リード管(13)の小径部
(13a)は外周面が軸と平行に形成されており、リー
ド線(17)の接続部分とこの小径部(13a)とを平
行な状態で接触させることが容易になる、従って、両者
の接触部分において、接着力が小径部(13a)の外周
面に対して垂直方向に均一に作用するようにでき、ばら
つきのない溶接状態を実現できるため、安定した電気的
接続とすることができる。
【0010】また、この小径部(13a)は、取付金具
(2)に保持される大径部(13b)よりも径が小さ
く、取付金具(2)と小径部(13a)との隙間を大き
くできる。リード線(17)は小径部(13a)に接続
されるため、リード管(13)の最大径の内側に配置可
能となり、リード線(17)と取付金具(2)との絶縁
距離が拡大し、電気的短絡を確実に防止できる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、リード管
(13)において、小径部(13a)を他の部位よりも
薄肉化したことを特徴としており、上述の取付金具
(2)と小径部(13a)との隙間をより大きくするこ
とが可能なため、リード線(17)の絶縁性をより向上
できる。また、請求項3記載の発明では、リード管(1
3)を、大径部(13b)から小径部(13a)に向か
って連続的に径が小さくなる絞り部(13c)を有する
ものとしたことを特徴としており、両径部(13a、1
3b)間の部位においてリード管(13)が折れる等す
ることを防止でき、強度向上が図れる。
【0012】また、請求項4記載の発明では、請求項1
ないし3のいずれか1つに記載のグロープラグにおい
て、燃料を燃焼させるための燃焼室(32)内に一部が
晒されるとともに発熱体(7)に電気的に接続され、燃
焼室(32)内で発生する火炎中のイオン化の状態を検
出するためのイオン検出用電極(10)を備えることを
特徴としている。
【0013】それによって、微小なイオン電流を検出す
るグロープラグにおいて、安定した電気的接続を実現で
きるため、上記請求項1〜3記載の発明の効果に加え
て、安定したイオン電流検出精度を持つグロープラグを
提供することができる。また、本発明者は、本発明の目
的を達成するグロープラグの製造方法についても検討を
行った。請求項5及び請求項6記載の発明は、導電性の
中軸と、この中軸を内部に絶縁保持する筒状の金属製リ
ード管と、耐熱性絶縁体に埋設された発熱体と、この発
熱体を通電加熱するための一対の電極とを備え、これら
一対の電極がそれぞれ中軸及びリード管に電気的に接続
されているグロープラグを製造する製造方法についてな
されたものである。
【0014】すなわち、請求項5記載の発明において
は、リード管(13)の素材である筒状金属製の素材管
(50)の一端部を薄肉化して薄肉部(50a)を形成
した後、この素材管(50)内部に中軸(14)を絶縁
保持し、続いて、スウェージングによって、素材管(5
0)の薄肉部(50a)を、他の部分よりも径が小さく
且つ外周面が軸と平行な小径部(13a)とすることに
より、リード管(13)を形成し、更に、小径部(13
a)の外周面にて、一対の電極(9a、9b)の一方
(9b)をリード線(17)を介して接続することを特
徴としている。
【0015】本発明では、スウェ−ジングによって、容
易に請求項1記載の小径部(13a)が形成されたリー
ド管(13)を形成することができる。そして、この小
径部(13a)の外周面にて、リード線(17)を接続
するから、請求項1記載の発明と同様に、安定した電気
的接続効果を有するグロープラグを製造することができ
る。
【0016】また、本発明では、素材管(50)の一端
を薄肉化し、この薄肉部(50a)をスウェージングす
ることにより、リード線(17)が接続される小径部
(13a)を形成しており、請求項2記載の発明と同様
の効果を持ったグロープラグを提供できる。なお、本発
明ではスウェ−ジングにより、リード管(13)におい
て他の部分よりも径が小さく且つ外周面が軸と平行な小
径部(13a)を形成するため、リード管(13)にお
いて大径部(13b)と小径部(13a)との間には、
上記請求項3記載の絞り部(13c)と同様の、テーパ
状の絞り部(13c)が形成される。そのため、本発明
の製造方法によるグロープラグは、請求項3記載の発明
と同様の効果も併せ持つ。
【0017】さらに、請求項6記載の発明では、請求項
5記載の製造方法のうち、素材管(50)の内部に中軸
(14)を絶縁保持する工程において、素材管(50)
と中軸(14)との間に絶縁粉末(53)を充填した
後、室温硬化性の液状シリコンゴムを用いて封入するこ
とを特徴としている。それによって、絶縁粉末(53)
を介して、中軸(14)をリード管(13)に絶縁支持
できるとともに、この絶縁粉末(53)の封入を簡単に
行うことができ、製造コストの低減等の効果を奏する。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本実施形態では、本発明のグロープ
ラグを、ディーゼルエンジンに搭載され燃焼室内に発生
するイオン電流を検出可能なイオン電流検出用グロープ
ラグに適用したものとして説明する。図1は、本実施形
態に係るグロープラグ1の全体構成を示す断面図であ
る。
【0020】グロープラグ1は略円筒状をなす導電性材
料からなる(例えば金属製)ハウジング(取付金具)2
を有している。このハウジング2の外周面には、グロー
プラグ1をシリンダヘッド(図示せず)に取り付けるた
めの雄ねじ部3及び六角部4が形成されている。また、
ハウジング2の一端側(図1の下方側)内部には円筒状
をなす金属(例えばステンレス)製のスリーブ5が、ロ
ウ付け等により保持されている。
【0021】また、スリーブ5内部には、セラミック発
熱部6が設けられている。このセラミック発熱部6は、
導電性を有するU字状の発熱体7と、絶縁性を有する耐
熱性絶縁体8と、発熱体7に一体成形されたイオン検出
用電極10と、発熱体7の両端に接続されると共に耐熱
性絶縁体8に埋設された2本のタングステン(W)リー
ド線からなる一対の電極9a、9bとから構成されてい
る。この一対の電極9a、9bは、発熱体7を通電加熱
するためのものである。
【0022】ここで、図2はセラミック発熱部6の要部
拡大図であり、ディーゼルエンジンに搭載された状態を
示す。セラミック発熱部6は、その一部が渦流室(燃焼
室)32(図2の破線部)内に晒されている。ここで、
渦流室はエンジンの主燃焼室(図示せず)に連通し燃焼
室の一部をなしている。発熱体7先端に形成されたイオ
ン検出用電極10の端面は、耐熱性絶縁体8の外周面と
同一面上に設けられており、発熱体7とイオン検出用電
極10とは一体的に成形されているため、両部材7、1
0は常に電気的に接続された状態となっている。かかる
構成において、発熱体7の露出部と渦流室32の内壁と
は、渦流室32内で発生する火炎中のイオン化の状態を
イオン電流として検出するための対向電極を形成する。
【0023】セラミック発熱部6の発熱体7、イオン検
出用電極10及び耐熱性絶縁体8は、いずれも導電性セ
ラミック粉末(本実施形態では、珪化モリブデンMoS
i2粉末)と絶縁性セラミック粉末(本実施形態では、
窒化珪素Si3 N4 粉末)の混合物等から形成されてい
る。ここで、発熱体7は、その大部分が耐熱性絶縁体8
内に埋設され、強固に保持されており、耐熱性絶縁体8
は、スリーブ5に固定保持されている。こうして、セラ
ミック発熱部6は、スリーブ5を介してハウジング2の
一端側内部に保持される。
【0024】ところで、図1に示す様に、各電極9a、
9bはセラミック発熱部6の上部の耐熱性絶縁体8の径
小部において、一端が裸出している。また、この耐熱性
絶縁体8の径小部の外周には、2つの金属円筒管状のキ
ャップ(端子金具)11、キャップ(端子金具)12が
設けられている。そして、各電極9a、9bは上記裸出
部位において、それぞれキャップ11、キャップ12に
銀ロウ材等によって電気的に接続されている。
【0025】また、スリーブ5、セラミック発熱部6、
キャップ11、キャップ12は銀ロウ材等によってロウ
付けされている。一方、ハウジング2の他端側(図1の
上方側)内部には、筒状の金属導電製(例えばステンレ
ス製)のリード管13が、酸化鉛を主成分とする低融点
のガラス15で固定保持されている。そしてリード管1
3の内部には、金属導電製(例えばステンレス製)の中
軸14が、マグネシア等の絶縁粉末を介しリード管13
とは絶縁して保持され、両者は一体化した中軸組付体1
40を構成している。なお、ガラス15の前後にはリー
ド管13の芯出しのためアルミナリング16が設置され
ている。
【0026】これらリード管13及び中軸14は、検出
電流の取り出しにおいてグロー側端子電極を構成するも
のであり、中軸14がプラス(+)側端子電極、リード
管13がマイナス(−)側端子電極として構成される。
ここで、リード管13のキャップ11側は、ハウジング
2との間隔を大きくして絶縁性を確保するため、他の部
位よりも径が小さく且つ薄肉化された小径部13aを構
成している。この小径部13aの外周面は、後述のリー
ド線17の溶接作業を容易とするため、リード管13の
軸と平行になっている。
【0027】そして、リード管13には、大径部13b
から小径部13aに向かって連続的に径が小さくなるテ
ーパ部(絞り部)13cが形成されている。なお、リー
ド管13は、小径部よりも径が大きい大径部13bに
て、ガラス15を介してハウジング2内壁に固定されて
いる。また、中軸14は3つの異なる外径部を有し、リ
ード管13と同様にキャップ11側の部位が最も細い小
径部14cを構成し、反対側に向かって中径部14b、
大径部14aを構成している。中軸14は、主として中
径部14bにてリード管13に保持され、また、大径部
14aは、ハウジング2外部に露出して、後述のコネク
ティングバー22aが電気的に接続されるターミナル部
として構成されている。
【0028】そして、耐熱性絶縁体8にロウ付けされた
キャップ11は、中軸14の小径部14cに挿入され、
カシメ等により電気的に接続固定されている。従って、
一方の電極9aは、キャップ11を介して中軸14に電
気的に接続されている。一方、他方の電極9bは、キャ
ップ12を介して、ニッケル(Ni)等の導電性線材か
らなるリード線17と電気的に接続されている。ここ
で、リード線17は、ハウジング2内において、上記中
軸組付体140とハウジング2との間に配設され、両端
部が、それぞれキャップ12及びリード管13の小径部
13aの外周面に抵抗溶接されている。
【0029】従って、上記他方の電極9bは、キャップ
12、リード線17を介してリード管13に電気的に接
続されている。また、このリード線17の外周は、絶縁
部材である絶縁チューブ(碍子管等)18にて被覆さ
れ、リード線17とハウジング2との絶縁を確保するよ
うになっている。これらリード線17及び絶縁チューブ
18は、キャップ12を介して電極9bをリード管13
に接続するリード部19として構成される。
【0030】ところで、図1に示す様に、ハウジング2
の一端側(図1の上方側)外部からは、中軸組付体14
0の一端が露出している。この露出部分において、リー
ド管13の大径部13bの外周には、金属製のリング状
の端子板20が設けられている。この端子板20はリー
ド管13と圧入により固着されており、ハウジング2と
端子板20との間には、両者を絶縁するためのリング状
の絶縁板21が設置されている。そして、端子板20は
リード管13と電気的に接続されており、両者は、検出
電流の取り出しにおいてグロー側端子電極(−側)を構
成する。
【0031】本実施形態のグロープラグ1は、以上の構
成よりなる。ここで、グロープラグ1が接続される外部
接続端子部であるコネクティングバー22a、22b
は、良導電性のアルミニウムからなる接続板である。そ
して、コネクティングバー22aはグロー側端子電極
(+側)となる中軸14(中軸14の大径部14a)
と、コネクティングバー22bはグロー側電極(−側)
となる端子板20に電気的に接続固定される。
【0032】具体的には、各コネクティングバー22
a、22bには穴が形成されており、この穴にグロープ
ラグ1を挿入できるようになっている。図示例では、両
コネクティングバー22a、22bの間に、フェノール
樹脂等からなる耐熱絶縁樹脂23と金属クッションバネ
24とアルミ等からなる金属ケース25とからなるイン
シュレータ26を介在させる。
【0033】そして、中軸14の大径部14aに、例え
ばターミナルねじ部を形成して、この部分を座付ナット
27によって締結することで、グロープラグ1とコネク
ティングバー22a、22bは固定されており、接触圧
力を適正に保持でき接触抵抗の信頼性を更に向上させて
いる。なお、このコネクティングバー22a、22b
は、ディーゼルエンジンのシリンダヘッド(図示せず)
近傍に配置され、エンジンの気筒数に応じた数のグロー
プラグ1を配設できるようになっている。
【0034】従って、グロープラグ1とコネクティング
バー22a、22bとの電気的接続は次のようになって
いる。すなわち、発熱体からの一方の電極9aは、キャ
ップ11、中軸14、コネクティングバー22a(以
上、+側)の順に接続され、他方の電極9bは、キャッ
プ12、リード線17、リード管13及び端子板20、
コネクティングバー22b(以上、−側)の順に接続さ
れている。なお、+および−の極性は逆であってもよ
い。
【0035】ところで、このグロープラグ1は、図2に
示す様に、セラミック発熱部6の先端部が、上記渦流室
32に突出するように、ハウジング2の雄ねじ部3及び
六角部4によってシリンダヘッドに固定配置される。そ
して、コネクティングバー22a、22b及び渦流室3
2は、例えば車両の電子制御装置(ECU等)等に設け
られている図示しない制御回路に電気的に接続されてい
る。
【0036】この制御回路は、一対の電極9a、9bに
流れる電流経路を切り換えるスイッチ手段を有し、エン
ジン冷却水の温度、エンジン回転数等の状態に応じて、
発熱体7が通電加熱される状態(発熱体加熱状態)と、
イオン検出用電極10と渦流室32の内壁(対向電極)
との間に所定電圧が印加される状態(イオン電流検出状
態)とに切替可能としている。
【0037】ここで、発熱体加熱状態においては、加熱
された発熱体7が着火燃焼を促進し、イオン電流検出状
態においては、火炎発生時に火炎中のイオンが上記対向
電極間に存在すると、上記対向電極間に微小なイオン電
流(例えば数μA)が流れる。こうして、エンジンの始
動着火を容易にできるとともに、燃焼状態(着火時期、
燃焼期間等)を精度よく検出できる。
【0038】次に、上記構成を有するグロープラグ1の
製造方法について、以下、具体例を示しながら説明する
が、本実施形態は具体例の数値に限定されるものではな
い。図3ないし図6に本実施形態に係るグロープラグ1
の製造工程を示す。なお、工程毎に、各工程における作
用効果も合わせて述べる。 (1)素材管の加工工程(図3(a)参照) 本工程では、リード管13の素材となる円筒金属製の素
材管50の一端部を薄肉化する。具体的には、素材管5
0として、例えば全長30mm、外径φ5.7mm、内
径φ4.3mmのSUS310S材から成るシースパイ
プを用い、切削加工あるいはパイプ内へ外径φ4.3m
m弱の芯金を挿入してスウェージングすることにより、
片側端部に薄肉部(例えば長さ7mm、外径φ5.2m
m)50aを形成する。
【0039】本工程では、この薄肉部50aの形成によ
り、上記図1に示すグロープラグ1において、リード管
13の小径部13aにおける中軸14とリード管13と
の絶縁厚さを確保するとともに、リード線17とハウジ
ング2との絶縁距離を大きくして、電気的短絡を防止す
ることができる。また、後述のリード線17溶接工程の
際に、リード管13側からの放熱を低減させ、相方均一
な溶け込み状態とできるため、溶接部の品質を向上させ
ることができる。
【0040】(2)中軸加工工程(図3(b)参照) 本工程では、導電性の棒体を一端側と他端側とで径を異
ならせるように加工(例えば切削加工等)し、中軸14
を形成する。具体的には、中軸14は、少なくとも3つ
の異なる外径部14a〜14cを有したSCM435材
から成る多段状の中実棒(例えば全長は50mm)であ
る。
【0041】ここで、大径部14a(例えばφ3.5m
m)は図1に示すターミナルねじ部14a、中径部14
b(例えばφ2.9mm)は図1に示すリード管13を
保持するリード管保持部、細径部14c(例えばφ2.
1mm)は図1に示すセラミック発熱部6との接続部、
と各々対応している。また、各段差部は緩やかなテーパ
で結ばれている。尚、中径部14bの外周表面にローレ
ット等による凹凸状の加工を施して、後述の絶縁粉末と
の接触表面積、引いては摩擦抵抗増大を図ることによ
り、図1に示す中軸組付体140において、中軸14の
保持力をより効果的に高めることが出来る。
【0042】また、中軸14に形成された細径部14c
により、図1に示すグロープラグ1において、リード管
13の小径部13aにおける中軸14とリード管13と
の絶縁厚さを確保し、電気的短絡を防止することができ
る。さらに、中軸14において、細径部14cよりも太
い中径部14b及び大径部14aを形成することによ
り、中軸14の捩じり強度を十分なものとできる。
【0043】(3)絶縁粉末の充填工程(図3(c)参
照) 続いて、素材管50の薄肉部50aと中軸14の細径部
14cとが対応する位置関係となるように、素材管50
内部に中軸14を絶縁保持して、仮中軸組付体140a
を形成する。具体的には、中軸14の細径部14cと素
材管50の薄肉部50aの端面を同一方向に合わせ、中
軸14を素材管50の中に挿入し、中軸14の細径部1
4cを素材管50の薄肉部50aの端面から一部(例え
ば長さ5mm)突き出した状態とする。
【0044】そして、シリコン材から成るリング状成型
ゴム(例えば外径φ4.5mm、内径φ1.9mm、厚
さ2mm)52を中軸14の細径部14cに通し、かつ
素材管50の内腔に成型ゴム52を嵌挿する。その後、
治具で中軸14を中心に保ちながら、マグネシアを主成
分とする絶縁粉末53を、例えば、10分間、振動と衝
撃を加える等することにより充填する。
【0045】(4)液状シリコンゴムの注入・硬化工程
(図4(a)参照) 仮中軸組付体140aにおいて、絶縁粉末53投入側の
素材管50端部に充填されている絶縁粉末53を、エア
ーガンにて一部(例えば深さ2mm分)除去する。その
空間部へは室温硬化性の液状シリコンゴムを注入し、硬
化(例えば8時間放置による硬化)させ、絶縁粉末53
を封入する。このシリコンゴム54により以後、潤滑油
の侵入及び絶縁粉末53の噴き出しが防止出来る。
【0046】ちなみに従来、絶縁粉末の封入にはリング
状の成型ゴムが使用されていたが、素材管の内腔に成型
ゴムを嵌挿するには、一旦中軸の大径部を通すため、厚
さの薄い成型ゴムを必要以上に引き伸ばすことと成り、
かつ挿入の作業性に問題が残る。本工程ではこの点を改
善し、絶縁粉末の封入を簡単に行うことができる。 (5)第1スウェージング工程(図4(b)参照) 仮中軸組付体140aをスウェージング加工することに
より、素材管50をストレート形状(例えば外径φ5m
m、長さ33mm)に絞る。これにより、グロープラグ
1において、リード管13の大径部13bの寸法を調節
することができる。
【0047】続いて、下記の(6)〜(8)の工程によ
り、仮中軸組付体140aにおける素材管50の薄肉部
50aを、更にスウェージングして、素材管50に他の
部分よりも径が小さく且つ外周面が素材管50の軸と平
行な小径部13aを形成することによりリード管13を
形成する。 (6)第2スウェージング工程(図4(c)参照) 具体的には、前記同様のスウェージング加工により、素
材管50の薄肉化部50a(例えば長さ7mm、外径φ
5.2mm)を細径化かつストレートに絞り(例えば長
さ9mm、外径φ3.5mm)、細径ストレート部50
bを形成する。
【0048】また、このスウェージング加工により、素
材管50において、細径ストレート部50bから大径ス
トレート部50c(例えば外径φ5mm)に至る部位に
は、素材管テーパ部(例えば15°のテーパ角)50d
が形成される。全スウェージング加工後に於いて、素材
管50の長さを所定長さ(例えば30mm以上)を確保
することにより、中軸14の捩じり保持強度を十分なも
の(例えば、25N・cm以上)とできる。
【0049】(7)ターミナル部のねじ加工工程(図4
(c)参照) ターミナル部となる中軸14の大径部14aに、上記座
付ナット27を締結するためのねじ部55を形成する。
具体的には、ねじ転造機を用いてM4ねじに加工する。 (8)リード管加工工程(図5(a)参照) 素材管50の細径ストレート部50bにおいて、嵌挿さ
れている成型ゴム52及び素材管50が中軸14の細径
部14cと接触している部分を切削加工により全て除去
する。ここで除去寸法は、除去面の径方向観察にて、中
軸14とリード管13との間の絶縁粉末53が円周状に
露出するまで(例えば5mm)とし、かつ絶縁粉末厚さ
を絶縁確保可能な所定厚さ(例えば0.2mm以上)と
する。
【0050】こうして図1に示すリード管13が完成す
る。ここで、上記除去加工後において、素材管50とリ
ード管13との対応関係は、残りの細径ストレート部5
0bが小径部13a、素材管テーパ部50dがテーパ部
13c、大径ストレート部50cが大径部13bであ
る。さらに、本実施形態では、図1に示す上記端子板2
0を効率よく圧入するため、リード管13の大径部13
b(例えば外径φ5mm)の端部に、端から端子板導入
用としての端子板導入部13d(例えば外径φ4.5m
m、長さ3mm)と、圧入部としての端子板圧入部13
e(例えば外径φ4.7mm、長さ9mm)を切削加工
して形成する。
【0051】ちなみに、上記従来技術においては、スウ
ェージング加工後の成型ゴムの除去及び切削加工追加の
記載は無い。このようにして、リード管13内部に中軸
14が絶縁保持された中軸組付体140を形成すること
ができるが、さらに、本実施形態では、以下の(9)の
工程に供する。
【0052】(9)中軸細径部の加工工程(図5
(b)) 本工程では、中軸14の細径部14cのうちリード管1
3端面より突き出している部分に、図1に示すキャップ
11の挿入性向上を図るために、加工を施す。具体的に
は、細径部14c(例えば外径φ2.1mm)におい
て、リード管13端面からの突出し長さを所定長さ(例
えば7mm)に調整加工すると共に、先端部を面取り加
工し、面取り部14dを形成する。こうしてセラミック
発熱部6との接続の際のキャップ11への挿入性向上を
図ることができる。
【0053】また、本工程では、スウェージングによる
中軸先端部の振れを補正するため、リード管13(例え
ば外形φ5mm)を基準に、中軸14の細径部14c
を、例えば、先端より長さ6mm、外径φ1.8mmに
切削加工して芯出し部14eを形成し、中軸14の芯出
しを図る。また、セラミック発熱部6にロウ付けされた
キャップ11(例えば内径φ1.9mm)への挿入の
際、絶縁されているリード管13との電気的な接触を避
けるため、中軸14の細径部14cには、故意的に段差
部(例えば外径φ1.8mmと外径φ2.1mm)14
fを残存させ、ここまでを挿入位置とした。
【0054】(10)シリコンゴムの焼却工程(図5
(c)参照) 中軸組付体140を、例えばバッチ炉にて500℃・2
時間、全体加熱し、シリコンゴム54を焼却して大部分
を除去する。 (11)焼却残さ物及び酸化膜の除去工程(図5(c)
参照) シリコンゴム54の焼却残さ物と、上記(10)の工程
(例えば500℃全体加熱)によるリード管13の小径
部13a及び中軸14の細径部14cにおける、電気的
接合部表面の酸化膜を、例えばショットブラストにて除
去する。
【0055】上記(10)及び(11)の工程を行う理
由は、次のようである。本実施形態では、後述のよう
に、ハウジング(取付金具)2と中軸組付体140との
固着に、従来同様の低融点ガラスを用いた溶着接合法を
採用しているが、作業環境は、従来とは異なる全体加熱
で実施されている。このため、ハウジング2内部に難燃
性のシリコンゴムが残存していると、全体加熱(焼却)
時には燃焼ガスあるいは分解ガスが発生し、溶融ガラス
の発砲を招いて封着性・固着強度の品質悪化を引き起こ
す。また、ハウジング2の外に位置するシリコンゴムも
溶融ガラスへの焼却残さ物混入を防ぐために同様であ
る。
【0056】以上の理由から(10)及び(11)の工
程を行っている。ちなみに、従来は、総組付完成後(ア
ッシー(ASSY))においても、中軸組付体には成型
ゴム2ケ所が残存していた。 (12)中軸組付体とセラミック発熱部との接続・一体
化工程(図6参照) 本工程では、中軸組付体140とセラミック発熱部6と
を、セラミック発熱部6にロウ付けされたキャップ(端
子金具)11を介して接続・一体化し、続いて、リード
管13の小径部13aの外周面にて、セラミック発熱部
6からの一対の電極9a、9bのうち電極9bを、キャ
ップ12及びリード線17を介して、電気的に接続す
る。
【0057】具体的には、中軸組付体140における中
軸14の細径部14cを、セラミック発熱部6の後端部
にロウ付け接合されたキャップ11(例えば、厚さ0.
3mmのSUS304材を2段絞り加工して長さ10m
mの円筒状としたもの)の内腔に挿入し、直接全周を8
点かしめして、電気的に接続する(図6(a)参照)。
【0058】それによって、両者が一体化して剛性にも
優れるものとなるため、後工程での取扱いが容易となり
作業の自動化に好適となる等、製造上、作業性向上を図
ることができる。ちなみに、従来は、中軸組付体とセラ
ミック発熱部とは、全てリード線で結線されていたた
め、両者がリード線部分で、曲がってしまう等、作業上
不便であった。
【0059】続いて、本工程では、セラミック発熱部の
キャップ12の外周表面に、リード線17を抵抗溶接に
て接合(例えば、接合長さ2mm)する。ここで、リー
ド線17は、例えばφ0.6mm、長さ20mmの固有
電気抵抗の極めて小さい純Ni線を用いる。そして、リ
ード線17と、ハウジング2及びキャップ11との電気
的接触を防止するため、リード線17の別端部より、セ
ラミック製の絶縁チューブ18を装入して、リード線1
7を絶縁被覆する。絶縁チューブ18は、例えば、長さ
13mm、外径φ1.3mm、内径φ0.65mmの耐
熱性を有するアルミナ材から成るものを用いる。
【0060】本実施形態では、中軸組付体140とハウ
ジング2との狭い隙間に、リード線17を配設している
ため、上記絶縁被覆処理を施すことは有用である。ちな
みに、従来ではリード線に絶縁被覆は無かった。次に、
絶縁チューブ18で被覆されたリード線17を、中軸1
4と平行に配置し、別端部をリード管13の小径部13
a外周面に抵抗溶接にて接合し(例えば接合長さ2m
m)する。こうして、セラミック発熱部6と中軸組付体
140のリード管13との電気的接続が完了する(図6
(b)参照)。
【0061】本工程では、リード管13の小径部13a
は、外周面が軸と平行となっているので、中軸14と平
行に配置されたリード線17を、抵抗溶接する際に、抵
抗溶接用の溶接機の電極面とリード線17及び小径部1
3a外周面が、全て平行に接触し、かつ圧力は垂直に加
圧されるため、バラツキのない安定した溶接状態を実現
できる。
【0062】その後、セラミック発熱部6と中軸組付体
140との一体化部材を、ハウジング2内部に配置し、
ハウジング2一端側内部にてセラミック発熱部6を、他
端側内部にて中軸組付体140を、それぞれ固定するこ
とで、上記一体化部材をハウジング2内部に支持する。
具体的には、図1に示す様に、セラミック発熱部6と中
軸組付体140との一体化部材をハウジング2内部に挿
入し、まず、セラミック発熱部6における耐熱性絶縁体
8の外周を銀ロウを介在して接合したスリーブ5とハウ
ジング2とを、銀ロウを用いたバーナーロウ付けを行
い、上記一体化部材をハウジング2に固定する。続い
て、中軸組付体140のリード管13の大径部13bに
ガラス15及びアルミナリング16を配置し、全体加熱
により中軸組付体140をハウジング2にガラス封着し
固定・保持する。
【0063】その後、中軸組付体140のリード管13
にリング状の絶縁板21と金属製のリング状の端子板2
0を挿入、端子板20を圧入にてリード管13に固着さ
せると共に、絶縁板21を端子板20でハウジング2に
圧押・固定する。こうして、図1に示すグロープラグ1
が完成する。なお、リード管13の素材としての素材管
50には、SUS310S(熱膨張係数16.4×10
-6/℃)を用いているが、これは、ガラス封着には酸化
鉛を主成分とした600℃以下の低融ガラス(例えば熱
膨張係数12×10-6/℃)を用いているため、両者の
接合性を考慮したものである。
【0064】本発明者の検討によれば、素材管50すな
わちリード管13の材質と、ガラス封着に使用される低
融点ガラスとの熱膨張係数の関係は、リード管13の熱
膨張係数をα1、ガラス15の熱膨張係数をα2とする
と、α1−α2≦5×10-6/℃の関係を満足した材料
の選定が好適である。なお、ガラス封着に使用される低
融点ガラスとの熱膨張係数は、一般的に6×10-6/℃
〜12×10-6/℃である。
【0065】これにより封着後のガラス15には、ハウ
ジング2の収縮応力も加算されて理想的な残留圧縮応力
が発生し、中軸組付体140とハウジング2とは、ガラ
ス15を介して強固に密着接合され、気密性・耐衝撃性
および中軸組付体140の保持強度の品質が向上する。
以上、本実施形態について説明してきたが、ここで、本
実施形態の特徴をまとめると、次のようになる。中軸組
付体140において、リード線17接合部であるリード
管13の小径部13aを細径ストレート化及び薄肉化す
ることにより、リード線17は、リード管13最大径の
内側に配置可能となり、ハウジング2との絶縁距離が拡
大し、両者の電気的短絡を確実に防止できる。
【0066】また、リード管13の小径部13aを上記
構成とすることにより、リード線17溶接の際、上記従
来技術におけるテーパ面に比較して、ばらつきのない安
定した溶接状態を実現できる。さらに、中軸14におけ
る部分的な細径部の形成と、リード管13の薄肉化によ
り、中軸14の保持強度を低下させること無く、リード
管13側の圧倒的であった放熱容積を大巾に減少させ、
相方のバランスのとれた溶け込み状態に改善できる。従
って、結果として、高い品質の取れた溶接が可能とな
る。
【0067】また、リード管13の小径部13aは薄肉
化されているため、リード管と中軸との絶縁距離を十分
確保できる。このように本実施形態では、リード線17
とリード管13との安定した電気的接続を確保でき、更
に、種々の電気的絶縁性を確保する構成としているた
め、微小なイオン電流を検出するグロープラグにおい
て、安定したイオン電流検出精度を持つグロープラグを
提供することができる。
【0068】また、リード管13において、大径部13
bから小径部13aに向かって連続的に径が小さくなる
テーパ部13cが形成されているため、両径部13a、
13b間の部位においてリード管13が折れる等するこ
とを防止でき、強度向上が図れる。また、中軸組付体1
40とセラミック発熱部6との接続には、従来のリード
線ではなく、セラミック発熱部6側のキャップ11へ直
接挿入、全外周を8点でかしめることにより電気的に接
続しているため、両者6、140が一体化した上記一体
化部材は、上記従来技術における2本のリード線によっ
て接続された構造に比べ、剛性が著しく向上する。その
ため、工程間の取扱い及びハウジング2への投入作業が
一段と向上し、自動化が容易にできる。
【0069】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、中軸14に対して、(7)のねじ加工工程にて大径
部14aにターミナルねじ部を形成し、さらに、(9)
の中軸細径部の加工工程にて細径部14cに面取り部1
4dを形成しているが、これらの加工は(2)の中軸加
工工程にて行ってもよい。
【0070】また、上記(5)及び(6)の工程、すな
わち第1及び第2スウェージング加工工程の順序は逆で
も良い。また、必要形状寸法を有した総型ダイスの利用
が可能な、数値制御方式(NC)のスウェージングマシ
ーンにより、上記工程(5)、工程(6)、及び工程
(8)における端子板導入部13d端子板圧入部13e
の加工を一つの工程で行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るグロープラグの全体構
成図である。
【図2】図1のグロープラグにおけるセラミック発熱部
の要部拡大図である。
【図3】上記実施形態に係るグロープラグの製造工程を
説明する図である。
【図4】図3に続く製造工程を説明する図である。
【図5】図4に続く製造工程を説明する図である。
【図6】図5に続く製造工程を説明する図である。
【符号の説明】
2…ハウジング、7…発熱体、8…耐熱性絶縁体、9
a、9b…一対の電極、10…イオン検出用電極、13
…リード管、13a…リード管の小径部、13b…リー
ド管の大径部、13c…リード管のテーパ部、14…中
軸、17…リード線、32…渦流室、50…素材管、5
0a…素材管の薄肉部、53…絶縁粉末。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の取付金具(2)と、 前記取付金具(2)の一端側内部に保持された耐熱性絶
    縁体(8)と、 前記耐熱性絶縁体(8)に埋設され一対の電極(9a、
    9b)によって通電加熱される発熱体(7)と、 前記取付金具(2)の他端側内部に保持された筒状の金
    属製リード管(13)と、 前記リード管(13)内に絶縁して保持された中軸(1
    4)とを備え、 前記取付金具(2)内部にて前記一対の電極(9a、9
    b)のうち一方の電極(9b)が前記リード管(13)
    に電気的に接続され、他方の電極(9a)が前記中軸
    (14)に電気的に接続されているイオン電流検出用グ
    ロープラグにおいて、 前記リード管(13)は一端側に前記取付金具(2)に
    保持される大径部(13b)、他端側に前記大径部(1
    3b)よりも径の小さい小径部(13a)を有し、 前記小径部(13a)は、外周面が前記リード管(1
    3)の軸と平行に形成され、この外周面にて前記一対の
    電極(9a、9b)の一方の電極(9b)とリード線
    (17)を介して電気的に接続されていることを特徴と
    するグロープラグ。
  2. 【請求項2】 前記小径部(13a)は、前記リード管
    (13)における他の部位よりも薄肉化されていること
    を特徴とする請求項1に記載のグロープラグ。
  3. 【請求項3】 前記リード管(13)は、前記大径部
    (13b)から前記小径部(13a)に向かって連続的
    に径が小さくなる絞り部(13c)を有することを特徴
    とする請求項1または2に記載のグロープラグ。
  4. 【請求項4】 燃料を燃焼させるための燃焼室(32)
    内に一部が晒されるとともに前記発熱体(7)に電気的
    に接続され、前記燃焼室(32)内で発生する火炎中の
    イオン化の状態を検出するためのイオン検出用電極(1
    0)を、備えることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1つに記載のグロープラグ。
  5. 【請求項5】 導電性の中軸(14)と、この中軸(1
    4)を内部に絶縁保持する筒状金属製のリード管(1
    3)と、耐熱性絶縁体(8)に埋設された発熱体(7)
    と、この発熱体(7)を通電加熱するための一対の電極
    (9a、9b)とを備え、これら一対の電極(9a、9
    b)のうち一方の電極(9b)が前記リード管(13)
    に電気的に接続され、他方の電極(9a)が前記中軸
    (14)に電気的に接続されているグロープラグを製造
    する製造方法であって、 前記リード管(13)の素材として筒状金属製の素材管
    (50)を用意し、この素材管(50)の一端部を薄肉
    化して薄肉部(50a)を形成する工程と、前記薄肉部
    (50a)を有する前記素材管(50)の内部に、前記
    中軸(14)を絶縁保持する工程と、 スウェージングによって、前記中軸(14)を保持する
    前記素材管(50)の前記薄肉部(50a)を、前記素
    材管(50)の他の部位よりも径が小さく且つ外周面が
    前記素材管(50)の軸と平行な小径部(13a)とす
    ることにより、前記リード管(13)を形成する工程
    と、 前記小径部(13a)の外周面にて、前記一対の電極
    (9a、9b)の一方の電極(9b)を、リード線(1
    7)を介して接続する工程とを備えることを特徴とする
    グロープラグの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記素材管(50)の内部に前記中軸
    (14)を絶縁保持する工程において、前記素材管(5
    0)と前記中軸(14)との間に絶縁粉末(53)を充
    填した後、室温硬化性の液状シリコンゴムを用いて封入
    することを特徴とする請求項5に記載のグロープラグの
    製造方法。
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