JPH11287237A - プロペラシャフト構造 - Google Patents

プロペラシャフト構造

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Publication number
JPH11287237A
JPH11287237A JP10103440A JP10344098A JPH11287237A JP H11287237 A JPH11287237 A JP H11287237A JP 10103440 A JP10103440 A JP 10103440A JP 10344098 A JP10344098 A JP 10344098A JP H11287237 A JPH11287237 A JP H11287237A
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JP
Japan
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shaft
spline
propeller shaft
propeller
portions
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Application number
JP10103440A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Mori
森  英俊
Shoichiro Noguchi
章一郎 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAMANA PARTS INDUSTRY CO Ltd
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
HAMANA PARTS INDUSTRY CO Ltd
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プロペラシャフトのバランス取り
が容易となるとともに、高速回転時に生ずるうなり音を
低減させることができ、しかも、許容回転数の上限値を
上昇させて安全性を向上し得ることを目的としている。 【構成】 このため、プロペラシャフトを2分割して設
け、一方のシャフト部の端部に雄スプラインを設けると
ともに、他方のシャフト部の端部に雌スプラインを設
け、これらシャフト部の雄スプラインと雌スプラインと
をスプライン嵌合させ、2つのシャフト部をシェアピン
によって結合し、常時は両シャフト部を軸方向に摺動不
可能とし且つ衝撃時にはシェアピンが切断されて両シャ
フト部を摺動可能とするプロペラシャフト構造におい
て、プロペラシャフトを3つ以上のシャフト部により形
成するとともにプロペラシャフトの雄スプラインと雌ス
プラインとによるスプライン嵌合部位を2箇所以上に分
割して設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプロペラシャフト
構造に係り、特にプロペラシャフトの雄スプラインと雌
スプラインとによるスプライン嵌合部位を2箇所以上に
分割して設け、プロペラシャフトのバランス取りが容易
となるとともに、プロペラシャフトの高速回転時に生ず
るうなり音を低減させることができ、しかも、許容回転
数の上限値を上昇させて安全性を向上し得るプロペラシ
ャフト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、搭載したエンジンか
らの駆動力を車輪に伝達する際に、プロペラシャフトを
使用している。そして、このプロペラシャフトは、一端
側を前記エンジンに装着されるトランスミッションに接
続させるとともに、他端側をデファレンシャルアッシに
接続させている。
【0003】前記プロペラシャフト構造としては、特開
平7−119728号公報に開示されるものがある。こ
の公報に開示される自動車のプロペラシャフト構造は、
フロント側プロペラシャフトをユニバーサルジョイント
を介して連結した第1、第2の前後2本のシャフト部材
により形成するとともに、前方側第1のシャフト部材を
収縮可能に構成して、シャフト部の収縮と屈曲を可能に
し、衝撃吸収ストロークを拡大している。
【0004】また、特開平7−305715号公報に開
示されるものがある。この公報に開示されるプロペラシ
ャフトの衝撃吸収構造は、駆動側の第1軸と被駆動側の
第2軸とをトルク伝達可能に連結してなるプロペラシャ
フトの衝撃吸収構造であって、第1軸と第2軸とが、軸
線方向へ移動自在でありかつ回転方向に固定されたスプ
ライン部と、第1軸と第2軸とを圧縮する方向の所定以
上の荷重で嵌合が外れるテーパ部とによって連結し、衝
突時に破断するテーパ部に通常の走行時のトルクが作用
しないので、その破断特性を安定させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のプロ
ペラシャフト構造において、衝撃吸収型のプロペラシャ
フト106は、図6に示す如く、2分割される第1シャ
フト部116と第2シャフト部120とからなる。
【0006】また、一方、例えば図示しないエンジン側
の前記第1シャフト部116に雄スプライン128を溶
接するとともに、他方の前記第2シャフト部120をパ
イプ状に形成し、端部に雌スプライン124を溶接し、
第1、第2シャフト部116、120を雄スプライン1
18と雌スプライン120とによってスプライン嵌合さ
せる。
【0007】そして、スプライン嵌合位置の略中央部位
に図示しない貫通孔部を加工形成し、この貫通孔部にシ
ェアピン132を挿入し、シェアピン132の両端をか
しめて第1、第2シャフト部116、120を結合して
いる。
【0008】これにより、常時は、両シャフト部11
6、120を軸方向に摺動不可能とすることができ、衝
撃時には、シェアピン132が切断されて両シャフト部
116、120を、図6に示す如く、座屈ストロークA
だけ摺動可能とすることができるものである。
【0009】しかし、図6から明かな如く、衝突時の座
屈ストロークAをかせぐために、スプライン嵌合部位が
前記プロペラシャフト106の略中央部位に位置するこ
ととなる。
【0010】この結果、重量物であるスプライン嵌合部
位がプロペラシャフト106の略中央部位に位置し、プ
ロペラシャフト106のバランス取りが非常に困難とな
り、実用上不利であるという不都合がある。
【0011】また、プロペラシャフト106の高速回転
時には、うなり音が惹起される惧れがあり、改善が望ま
れているとともに、許容回転数の上限値が下がり、安全
性が低下するという不都合がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、駆動力を伝達するプロペラ
シャフトを2分割して設け、一方のシャフト部の端部に
雄スプラインを設けるとともに、他方のシャフト部の端
部に雌スプラインを設け、これらシャフト部の雄スプラ
インと雌スプラインとをスプライン嵌合させ、2つのシ
ャフト部をシェアピンによって結合し、常時は両シャフ
ト部を軸方向に摺動不可能とし且つ衝撃時にはシェアピ
ンが切断されて両シャフト部を摺動可能とするプロペラ
シャフト構造において、前記プロペラシャフトを3つ以
上のシャフト部により形成するとともに前記プロペラシ
ャフトの雄スプラインと雌スプラインとによるスプライ
ン嵌合部位を2箇所以上に分割して設けたことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
プロペラシャフトの雄スプラインと雌スプラインとによ
るスプライン嵌合部位が2箇所以上に分割され、プロペ
ラシャフトのバランス取りが容易となるとともに、プロ
ペラシャフトの高速回転時に生ずるうなり音を低減さ
せ、しかも許容回転数の上限値を上昇させ、安全性を向
上させている。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1及び図2はこの発明の実施例を示すも
のである。図2(a)及び図2(b)において、2は図
示しない自動車のエンジン(図示せず)に装着されるト
ランスミッションである。
【0016】ここで、一般的なプロペラシャフト構造に
ついて記載すると、前記トランスミッション2に一端側
を接続するとともに他端側をフロントデファレンシャル
アッシ4に接続するフロントプロペラシャフト6Fを設
ける。
【0017】また、前記トランスミッション2に一端側
を接続するとともに他端側をリヤデファレンシャルアッ
シ8に接続するリヤプロペラシャフト6Rを設ける。こ
のリヤプロペラシャフト6R途中には、ミッションマウ
ント用のクロスメンバ10が配設されているとともに、
左右のパーキングケーブル用ステイ12L、12Rが配
設されている。
【0018】なお、前記フロントプロペラシャフト6F
及びリヤプロペラシャフト6Rは同一の構成を有してい
る。
【0019】そして、以下の図1に開示されるものを、
単に「プロペラシャフト6」として説明を行う。
【0020】プロペラシャフト6を、3つ以上のシャフ
ト部により形成するとともに、前記プロペラシャフト6
の雄スプラインと雌スプラインとによるスプライン嵌合
部位を2箇所以上に分割して設ける構成とする。
【0021】詳述すれば、前記プロペラシャフト6を、
エンジン(図示せず)のトランスミッション側の一方の
第1ヨーク14に接続されるパイプ状の第1シャフト部
16と、他方の第2ヨーク18に接続されるパイプ状の
第2シャフト部20と、第1、第2シャフト部16、2
0間に介設される第3シャフト部22とにより2箇所に
てスプライン嵌合する構成とする。
【0022】そして、この第3シャフト部22は、中央
部位に大径部22aを形成するとともに、両端部位にパ
イプ状の前記第1、第2シャフト部16、20に夫々ス
プライン嵌合する棒状の小径部22b−1、22b−2
に形成し、衝撃吸収ストローク構造とするものである。
【0023】また、前記プロペラシャフト6は、図1に
示す如く、第1〜第3シャフト部16、20、22に3
分割されており、この第1シャフト16の端部に第1雌
スプライン24を溶接するとともに、第2シャフト20
の端部に第2雌スプライン26を溶接する。
【0024】更に、前記第3シャフト部22の小径部2
2b−1に、前記第1シャフト16の第1雌スプライン
24にスプライン嵌合する第1雄スプライン28を溶接
し、第3シャフト部22の小径部22b−2には、第2
シャフト20の第2雌スプライン26にスプライン嵌合
する第2雄スプライン30を溶接する。
【0025】このとき、前記第1、第2雌スプライン2
4、26及び第1、第2雄スプライン28、30は、熱
処理、例えば焼き入れが施され、スプライン強度を向上
させている。
【0026】前記前記第1シャフト16の第1雌スプラ
イン24と前記第3シャフト部22の小径部22b−1
の第1雄スプライン28とのスプライン嵌合部位よりも
外側、つまり第1シャフト16側に第1シェアピン32
による結合位置を設けるとともに、前記第2シャフト2
0の第2雌スプライン26と第3シャフト部22の小径
部22b−2の第2雄スプライン30とのスプライン嵌
合部位よりも外側、つまり第2シャフト20側には第2
シェアピン34による結合位置を設ける。
【0027】そして、前記第1、第2シェアピン32、
34は、図示しない貫通孔部への挿入後に、両端部位を
かしめることにより、結合を行っている。
【0028】さすれば、前記第1、第2シェアピン3
2、34による第1〜第3シャフト部16、20、22
の結合によって、常時は、第1〜第3シャフト部16、
20、22を軸方向に摺動不可能とし、衝撃時には、第
1、第2シェアピン32、34の少なくとも一方が切断
されて、図1に示す如く、座屈ストロークB1、B2だ
け第1〜第3シャフト部16、20、22を摺動可能と
している。
【0029】このとき、座屈ストロークB1、B2は、
従来の座屈ストロークAに対して、 A=B1+B2 (B1=B2の場合もある。) の関係に設定される。
【0030】次に作用について説明する。
【0031】常時は、前記第1、第2シェアピン32、
34による第1〜第3シャフト部16、20、22の結
合によって、第1〜第3シャフト部16、20、22が
軸方向に摺動不可能とされており、図示しない自動車に
搭載されるエンジン(図示せず)からの駆動力を車輪
(図示せず)に伝達させている。
【0032】また、衝撃時には、第1、第2シェアピン
32、34の少なくとも一方が切断され、切断された箇
所において摺動可能となる。
【0033】これにより、プロペラシャフト6の雄スプ
ラインと雌スプラインとによるスプライン嵌合部位を2
箇所以上に分割して、プロペラシャフト6のバランス取
りを容易とすることができ、実用上有利である。
【0034】また、重量物であるスプライン嵌合部位が
2分割されてプロペラシャフト6の両端部位に位置する
ことにより、プロペラシャフト6のバランス取りが容易
となり、実用上有利である。
【0035】更に、前記プロペラシャフト6のバランス
取りが容易となることにより、プロペラシャフト6の高
速回転時に生ずるうなり音を低減させることができると
ともに、許容回転数の上限値を上昇させることができ、
安全性を向上し得る。
【0036】図3はこの発明の第2実施例を示すもので
ある。この第2実施例において、上述第1実施例と同一
機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0037】この第2実施例の特徴とするところは、プ
ロペラシャフト42を、第1〜第3シャフト部44、4
6、48により2箇所にてスプライン嵌合すべく形成す
るとともに、第3シャフト部48の一方をパイプ状に形
成(SG1)した点にある。
【0038】すなわち、前記プロペラシャフト42を、
図3に示す如く、一方の第1ヨーク50に接続される棒
状の第1シャフト部44と、他方の第2ヨーク52に接
続されるパイプ状の第2シャフト部46と、第1、第2
シャフト部44、46間に介設される第3シャフト部4
8とにより形成し、2箇所にてスプライン嵌合する構成
とする。
【0039】そしてこのとき、前記第3シャフト48部
は、第1ヨーク50側の一方にパイプ状の大径部48a
を形成するとともに、第2ヨーク52側の他方にパイプ
状の前記第2シャフト部46にスプライン嵌合する棒状
の小径部48bを形成し、重量物であるスプライン嵌合
部位を2分割してプロペラシャフト42の両端部位に位
置させるものである。
【0040】さすれば、重量物であるスプライン嵌合部
位が2分割されてプロペラシャフト42の両端部位に位
置することにより、上述第1実施例のものと同様に、プ
ロペラシャフト42のバランス取りが容易となり、実用
上有利である。
【0041】また、一方にパイプ状の大径部48aを形
成するとともに他方に棒状の小径部48bを形成した前
記第3シャフト48部によって、前記プロペラシャフト
42のバランス取りが容易となることにより、上述第1
実施例のものと同様に、プロペラシャフト42の高速回
転時に生ずるうなり音を低減させることができるととも
に、許容回転数の上限値を上昇させることができ、安全
性を向上し得る。
【0042】図4はこの発明の第3実施例を示すもので
ある。
【0043】この第3実施例の特徴とするところは、プ
ロペラシャフト62を、第1〜第3シャフト部64、6
6、68により2箇所にてスプライン嵌合すべく形成す
るとともに、第3シャフト部68の両方をパイプ状に形
成(SG2)した点にある。
【0044】すなわち、前記プロペラシャフト62を、
図4に示す如く、一方の第1ヨーク70に接続される棒
状の第1シャフト部64と、他方の第2ヨーク72に接
続される棒状の第2シャフト部66と、第1、第2シャ
フト部64、66間に介設される第3シャフト部68と
により形成し、2箇所にてスプライン嵌合する構成とす
る。
【0045】そしてこのとき、前記第3シャフト68部
の両端部位を、第1、第2シャフト部64、66に夫々
スプライン嵌合するパイプ状に形成するものである。
【0046】さすれば、重量物であるスプライン嵌合部
位が2分割されてプロペラシャフト62の両端部位に位
置することにより、上述第1及び第2実施例のものと同
様に、プロペラシャフト62のバランス取りが容易とな
り、実用上有利である。
【0047】また、両端部位をパイプ状に形成した前記
第3シャフト部68によって、前記プロペラシャフト6
2のバランス取りが容易となることにより、上述第1及
び第2実施例のものと同様に、プロペラシャフト62の
高速回転時に生ずるうなり音を低減させることができる
とともに、許容回転数の上限値を上昇させることがで
き、安全性を向上し得る。
【0048】図5はこの発明の第4実施例を示すもので
ある。
【0049】この第4実施例の特徴とするところは、プ
ロペラシャフト82を、第1、第2シャフト部84、8
6と第1、第2シャフト部84、86間に介設される2
本の第1、第2中間シャフト部88、90とにより3箇
所にてスプライン嵌合する構成(SG3)とした点にあ
る。
【0050】すなわち、前記プロペラシャフト82を、
図5に示す如く、一方の第1ヨーク92に接続されるパ
イプ状の第1シャフト部84と、他方の第2ヨーク94
に接続されるパイプ状の第2シャフト部86と、第1、
第2シャフト部84、86間に介設される2本の第1、
第2中間シャフト部88、90とにより構成する。
【0051】そして、図5に示す如く、第1中間シャフ
ト部88の中央部位に大径部88aを形成するととも
に、両端部位に棒状の小径部88b−1、88b−2に
形成する。
【0052】また、前記第2中間シャフト部90は、図
5に示す如く、一方に、第1中間シャフト部88の小径
部88b−2にスプライン嵌合するパイプ状の大径部9
0aを形成するとともに、他方には、前記第2シャフト
部86にスプライン嵌合する小径部90bを形成し、前
記前記プロペラシャフト82を3箇所にてスプライン嵌
合させるものである。
【0053】このとき、第1シャフト部84と第1中間
シャフト部88とにおける座屈ストロークC1と、第
1、第2中間シャフト部88、90における座屈ストロ
ークC2と、第2中間シャフト部90と第2シャフト部
86とにおける座屈ストロークC3とは、従来の座屈ス
トロークAに対して、 A=C1+C2+C3 (C1=C2=C3の場合もあ
る。) の関係に設定される。
【0054】さすれば、プロペラシャフト82上におい
て、重量物であるスプライン嵌合部位が3分割されて分
散して位置することにより、上述第1〜第3実施例のも
のと同様に、プロペラシャフト82のバランス取りが容
易となり、実用上有利である。
【0055】また、第1、第2シャフト部84、86と
第1、第2中間シャフト部88、90とを設けてスプラ
イン嵌合部位を3分割した前記プロペラシャフト82に
よって、前記プロペラシャフト82のバランス取りが容
易となることにより、上述第1〜第3実施例のものと同
様に、プロペラシャフト82の高速回転時に生ずるうな
り音を低減させることができるとともに、許容回転数の
上限値を上昇させることができ、安全性を向上し得る。
【0056】なお、この発明は上述第1〜第4実施例に
限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0057】例えば、この発明の第1〜第4実施例にお
いては、プロペラシャフトのスプライン嵌合部位を、2
分割あるいは3分割する構成としたが、プロペラシャフ
トのスプライン嵌合部位を、4分割以上に細かく分割
し、プロペラシャフトのバランス取りを容易とすること
も可能である。
【0058】また、プロペラシャフトを2分割以上、例
えば第4実施例の如く、3分割した後、各シャフト部の
構造をパイプ状あるいは棒状に形成する際に、上述した
第4実施例以外に、任意に変更可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、駆動力を伝達するプロペラシャフトを2分割して設
け、一方のシャフト部の端部に雄スプラインを設けると
ともに、他方のシャフト部の端部に雌スプラインを設
け、これらシャフト部の雄スプラインと雌スプラインと
をスプライン嵌合させ、2つのシャフト部をシェアピン
によって結合し、常時は両シャフト部を軸方向に摺動不
可能とし且つ衝撃時にはシェアピンが切断されて両シャ
フト部を摺動可能とするプロペラシャフト構造におい
て、プロペラシャフトを3つ以上のシャフト部により形
成するとともにプロペラシャフトの雄スプラインと雌ス
プラインとによるスプライン嵌合部位を2箇所以上に分
割して設けたので、プロペラシャフトの重量物である雄
スプラインと雌スプラインとによるスプライン嵌合部位
を2箇所以上に分割して、プロペラシャフトのバランス
取りを容易とすることができ、実用上有利である。ま
た、前記プロペラシャフトのバランス取りが容易となる
ことにより、プロペラシャフトの高速回転時に生ずるう
なり音を低減させることができるとともに、許容回転数
の上限値を上昇させることができ、安全性を向上し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すプロペラシャフトの要
部切欠き断面図である。
【図2】一般的なプロペラシャフト構造を示し、(a)
は正面図、(b)は平面図である。
【図3】この発明の第2実施例を示すプロペラシャフト
の要部切欠き断面図である。
【図4】この発明の第3実施例を示すプロペラシャフト
の要部切欠き断面図である。
【図5】この発明の第4実施例を示すプロペラシャフト
の要部切欠き断面図である。
【図6】この発明の従来の技術を示すプロペラシャフト
の要部切欠き断面図である。
【符号の説明】
6 プロペラシャフト 14 第1ヨーク 16 第1シャフト部 18 第2ヨーク 20 第2シャフト部 22 第3シャフト部 22a 大径部 22b−1、22b−2 小径部 24 第1雌スプライン 26 第2雌スプライン 28 第1雄スプライン 30 第2雄スプライン 32 第1シェアピン 34 第2シェアピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を伝達するプロペラシャフトを2
    分割して設け、一方のシャフト部の端部に雄スプライン
    を設けるとともに、他方のシャフト部の端部に雌スプラ
    インを設け、これらシャフト部の雄スプラインと雌スプ
    ラインとをスプライン嵌合させ、2つのシャフト部をシ
    ェアピンによって結合し、常時は両シャフト部を軸方向
    に摺動不可能とし且つ衝撃時にはシェアピンが切断され
    て両シャフト部を摺動可能とするプロペラシャフト構造
    において、前記プロペラシャフトを3つ以上のシャフト
    部により形成するとともに前記プロペラシャフトの雄ス
    プラインと雌スプラインとによるスプライン嵌合部位を
    2箇所以上に分割して設けたことを特徴とするプロペラ
    シャフト構造。
  2. 【請求項2】 前記プロペラシャフトは、一方の第1ヨ
    ークに接続されるパイプ状の第1シャフト部と他方の第
    2ヨークに接続されるパイプ状の第2シャフト部と第
    1、第2シャフト部間に介設される第3シャフト部とに
    より2箇所にてスプライン嵌合するとともに、前記第3
    シャフト部を、中央部位が大径に形成され、両端部位が
    パイプ状の前記第1、第2シャフト部に夫々スプライン
    嵌合する棒状且つ小径に形成される衝撃吸収ストローク
    構造とした請求項1に記載のプロペラシャフト構造。
  3. 【請求項3】 前記プロペラシャフトは、一方の第1ヨ
    ークに接続される棒状の第1シャフト部と他方の第2ヨ
    ークに接続されるパイプ状の第2シャフト部と第1、第
    2シャフト部間に介設される第3シャフト部とにより2
    箇所にてスプライン嵌合するとともに、前記第3シャフ
    ト部を、前記第1ヨーク側の一方がパイプ状且つ大径に
    形成され、前記第2ヨーク側の他方がパイプ状の前記第
    2シャフト部にスプライン嵌合する棒状且つ小径に形成
    される構造とした請求項1に記載のプロペラシャフト構
    造。
  4. 【請求項4】 前記プロペラシャフトは、一方の第1ヨ
    ークに接続される棒状の第1シャフト部と他方の第2ヨ
    ークに接続される棒状の第2シャフト部と第1、第2シ
    ャフト部間に介設される第3シャフト部とにより2箇所
    にてスプライン嵌合するとともに、前記第3シャフト部
    を、前記第1、第2シャフト部に夫々スプライン嵌合す
    るパイプ状に形成される構造とした請求項1に記載のプ
    ロペラシャフト構造。
  5. 【請求項5】 前記プロペラシャフトは、一方の第1ヨ
    ークに接続される第1シャフト部と他方の第2ヨークに
    接続される第2シャフト部と第1、第2シャフト部間に
    介設される2本の第1、第2中間シャフト部とにより3
    箇所にてスプライン嵌合する構成とした請求項1に記載
    のプロペラシャフト構造。
JP10103440A 1998-03-31 1998-03-31 プロペラシャフト構造 Pending JPH11287237A (ja)

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