JPH11286262A - 自動車の移動用台車 - Google Patents

自動車の移動用台車

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JPH11286262A
JPH11286262A JP8888898A JP8888898A JPH11286262A JP H11286262 A JPH11286262 A JP H11286262A JP 8888898 A JP8888898 A JP 8888898A JP 8888898 A JP8888898 A JP 8888898A JP H11286262 A JPH11286262 A JP H11286262A
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driving
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Shinichi Nogami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦列駐車の列からの脱出を容易にし、又、狭
い場所で、大型車を少ない動きで大きく方向転換させる
補助具としての、自動車の移動用台車を提供する。 【解決手段】 縦向き角筒状の扁平なフレーム1と、そ
の一方の対向側壁間に所定間隔を隔てて跨設されて、そ
の上に乗り上げた自動車の駆動輪によって転動される1
組の駆動用ローラ2と、フレーム1の他方の対向側壁間
に跨設されて、駆動用ローラ2の回転力を伝動機構4を
介して伝えられて転動し、フレーム1を駆動輪の車軸方
向に移動させる移動用ローラ3と、所望距離だけ移動し
終えたフレーム1の動きを止める停止手段20とを備え
る。移動用ローラ3の外周面は円錐形にし、伝動機構4
としてウォーム歯車機構等を用いるとよい。又、移動用
台車の移動を誘導する、ガイドレール30を併用しても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車を
路肩に縦列駐車させて置き、用済み後に車に戻って見た
ら、その前後を他人の車や障害物に挟まれていて、幅寄
せ運転によっては容易には抜け出せなくなってしまった
場合に、運転未熟者でも簡単に抜け出せる様にする為
の、或いは、運輸会社の狭い駐車ヤードで、大形車両を
極力小廻りに方向転換させる等の為に役立つ自動車の移
動用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の様に、縦列駐車の列から抜け出せ
なくなった場合に、妨害車の運転者を呼び出す放送施設
のある場合は別にして、不心得な運転者が戻って来る迄
待つか、運転によらない強制移動の手だてを考える他な
かった。又、運輸会社の敷地内や工事現場等の狭い駐車
ヤードでは、大形車両の方向転換に苦労させられること
も少なくなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、幅寄せ操車によっても縦列駐車の列から抜け出せな
くなった場合に、運転未熟者でも簡単に抜け出せる様に
する為の、或いは、運輸会社の敷地内等の狭い駐車ヤー
ドでの大形車両の方向転換を容易にする為の自動車の移
動用台車を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による自動車の移動用台車は、縦向き角筒状
の扁平なフレーム1と、該フレーム1の一方の対向側壁
間に所定間隔を隔てて跨設されて、その上に乗り上げた
自動車の駆動輪によって転動される1組の駆動用ローラ
2と、前記フレーム1の他方の対向側壁間に跨設され
て、前記駆動用ローラ2の回転力を伝動機構4を介して
伝えられて回転し、前記フレーム1を前記駆動輪の車軸
方向に横移動させる移動用ローラ3と、前記フレーム1
を、所望距離だけ移動させ終えた後、その移動を停止さ
せる停止手段とを備えることを特徴とする。そして、移
動用ローラ3には、外周面が緩やかな円錘面をなすロー
ラー状タイヤ13を被せるとよい。伝動機構4として
は、駆動用ローラ2及び移動用ローラ3の各回転軸に軸
嵌した、ウォーム4A及びウォームホイール4Bの組合
わせから成るウォームホイール機構を用いるとよい。更
に、フレーム1は、駆動用ローラ2を跨設する内側フレ
ーム1Aと、その外側に外嵌されて、移動用ローラ3を
跨設する外側フレーム1Bとの組合わせ構造にしてもよ
い。そして、フレーム1の一辺には、駆動輪を1組の駆
動用ローラ2,2の上に導く踏板10を連設するとよ
い。又、停止手段としては、フレーム1に回動自在に組
付けて、ウォームホイール4Bの歯に係脱させる停止用
フック21を備えたロック機構20等を用いるとよい。
或いは、移動用台車の移動をガイドする、所定の曲率と
長さを有する円弧溝状等のガイドレール30や、2つの
移動用台車を、横又は縦並びに所定間隔を隔てて連結さ
せる連結用部材11を付属させるとよい。
【0005】
【発明の実施の形態】先ず、主として、乗用自動車を幅
寄せ操車する時に用いる為の、本発明の第1実施例に就
いて、図1〜図8を参照しながら説明する。この実施例
の移動用台車Aの概略の構成は、その外観と内部構造を
透視して示した図1に見られる様に、縦向きの角筒状を
した扁平なフレーム1を備えている。フレーム1の左右
の対向側壁には、1組の駆動用ローラ2,2を、所定間
隔を隔てて並列状に跨設している。又、前後の対向側壁
には、1組の移動用ローラ3,3を、その下面をフレー
ム1の下方に突出させた状態で、所定間隔を隔てて並列
状に跨設している。更に、駆動用ローラ2の回転動を、
移動用ローラ3に伝える伝動機構4を組付けている。
【0006】図2及び図3は、移動用台車Aの使用状態
の説明図である。移動用台車Aは、先ず、図2に示した
様に、自動車Cの後側の左右の駆動輪Bと路面との間の
隙間に、夫々当てがう。そして、図3に示した様に、駆
動輪Bを1組の駆動用ローラ2,2 の上に乗り上げさ
せたうえ、微速前進又は後進させると、図中に矢示した
様に自動車の後部が、移動用台車Aと一緒に右又は左側
に尻振り状に旋回動される。
【0007】以下に、この実施例の移動用台車Aの、具
体的な構造を順次説明する。フレーム1は、図5に示し
た外側フレーム1Bと、その内側に嵌め込む、図4に示
した内側フレーム1Aとで構成されている。内側フレー
ム1Aの前後方向の幅は、外側フレーム1Bに重合状態
で内嵌させ得る寸法に設定し、又、左右方向の幅は外側
フレーム1Bのそれより所定寸法だけ狭くしている。
【0008】内側フレーム1Aは、図4に示した様に、
左右の対向側壁a,aの各両端近くに、駆動用ローラ2
の両端に設けた回転軸2aを挿嵌させる軸孔5を夫々設
けている。又、対向側壁a,aの各上縁には、外側フレ
ーム1Bに内嵌させた状態で、その左右の対向側壁d,
dの上縁に達する天板6を夫々外向きに連設している。
【0009】更に、前後の対向側壁b、bの各両端近く
には、ボルト孔7を設けている。そして、前側の対向側
壁bには、両ボルト孔7の各内側に螺孔を8設けると共
に、長手方向の中間箇所を欠如させている。
【0010】一方、外側フレーム1Bは、図5に示した
様に、その前後の対向側壁c,cの各両端近くに、移動
用ローラ3の両端に設けた回転軸3aを挿嵌させる軸孔
9を夫々設けている。又、各軸孔9の内側には、内側フ
レーム1Aのボルト孔7と対向する夫々の箇所にもボル
ト孔7を設けている。
【0011】後側の対向側壁bの軸孔9は横長に形成し
ている。そして、この対向側壁bも、長手方向の真ん中
部分を欠如させている。更に、前側の対向側壁cには、
内側フレーム1Aの螺孔8と対向する夫々の箇所にも、
螺孔8を設けている。
【0012】図5中に示した10は、自動車Cの駆動輪
Bを、1組の駆動用ローラ2,2の上に導く踏板で、踏
み面となる斜板eと、後側の対向側壁cの外側面に連結
させる取付板fとを一体に連接させた形状を備えてい
る。この取付板fにも、ボルト孔7及び軸孔9設けてい
る。
【0013】移動用台車Aは、自動車Cの左右の1組の
駆動輪B,Bの夫々を乗り上げさせる為に、左右1組で
使用する。その為、この1組の移動用台車A,Aは、そ
の使用時には、適宜の連結用部材を使って、左右の駆動
輪B,Bの間隔と同じ間隔を距てた状態で合体させて置
けば取扱い易い。
【0014】この実施例では、図8に示した所定長さの
チャンネル状材を、上記の連結用部材11として、移動
用台車Aに付属させている。連結用部材11の両側に
は、フレーム1に設けた各螺孔8と対向する夫々の箇所
に、締結ボルト12を挿通させるボルト孔(図示略)を
設けている。尚、締結ボルト12には、蝶ナットの様な
把手又はハンドルを設けて置けば着脱し易くなる。又、
左右の駆動輪B,Bの間隔は車種によって異なるので、
締結用部材11の両側の上記ボルト孔は、複数組を設け
て置くとよい。
【0015】次に、駆動用ローラ2は、図4に示した様
に、その外周面を覆うゴム層に、摩擦抵抗を増大させる
複数の突条を軸方向に設けている。又、両端の回転軸2
aには、伝動機構4を構成するウォーム4Aを、着脱自
在に組付けている。
【0016】移動用ローラ3は、図5に示した様に、ウ
レタンゴム製のローラー状タイヤ13を備えている。こ
のローラー状タイヤ13は、外周面を緩やかな円錐面に
形成している。ローラ軸に対する、この円錐面の傾斜角
度は、移動用台車Aが、自動車Cのホイールベースの寸
法に略等しい半径の円弧に沿って移動する様に設定して
いる。
【0017】ローラー状タイヤ13の外周面には、その
軸方向に所定間隔を隔てて、環状リブ13aを一体に突
設している。又、移動用ローラ3の両端の回転軸3aに
は、ウォーム4Aに噛合して伝動機構4を形成させる、
ウォームホイール4Bを夫々軸嵌している。尚、伝動機
構4は、駆動用ローラ2及び移動用ローラ3の各一端側
だけに設けてもよい。
【0018】次に、図6及び図7は、駆動輪Bを載せた
移動用台車Aを所望の距離だけ旋回動させた後は、その
動きを阻止する為の停止手段の、一実施例を示してい
る。この実施例の停止手段としてのロック機構20は、
外側フレーム1Bの隣り合う対向側壁c,d間に跨がら
せて組付けられて、ウォームホイール4Bの歯に係脱さ
せ得る停止用フック21と、その組付用のブラケット2
2とから成る。
【0019】停止用フック21は、コ字形金具21a
の、一方の脚端に設けた回転軸21bに、回動用のレバ
ー21cを軸嵌し、他方の脚端に軸孔21dを設けてい
る。そして、L形のブラケット22には、軸孔21dに
嵌め込む回転軸22aを突設している。22bは取付用
のボルト孔、23はスプリングワッシャーである。
【0020】次に、移動用台車Aの組立方を説明する。
先ず、内側フレーム1Aの各1組の軸孔5,5に、ホイ
ール4Aを外した状態の駆動用ローラ2の回転軸2aを
夫々嵌め込む。そして、対向側壁aの外側に突出した各
回転軸2aに、ホイールA4を組付ける(図1参照)。
【0021】又、外側フレーム1Bの各1組の軸孔9,
9には、移動用ローラ3の回転軸3aを夫々嵌め込む
(図1参照)。次いで、内側フレーム1Aを、外側フレ
ーム1Bの中に落とし込みながら、駆動用ローラ2に組
付けたウォーム4Aを、移動用ローラ3に軸嵌したウォ
ームホイール4Bに噛み合わせる。
【0022】然る後、ウォーム4Aとウォームホイール
4Bとがスムーズに噛み合う様に、微調整しながら、内
外両フレーム1A,1B、及び踏板10を、各ボルト孔
7に挿通したボルト・ナット又はボルト(図示略)によ
って締結合体させれば、図1に示した形態の移動用台車
Aの組立が完了する。
【0023】次に、移動用台車Aの使い方を説明する。
自動車Cが乗用車の場合は、左右で1組の移動用台車
A,Aを、常時トランクルームに収めて置く。連結用部
材11も、必需品ではないが、その取付用の締結ボルト
12と一緒に収めて置くとよい。
【0024】駐車施設が無く、多数の自動車が路肩に縦
列駐車せざるを得ない状況のもとでは、運転慣れした不
心得な運転者が、縦列駐車している自動車の間の僅かな
隙間に割込駐車したり、車間距離に気を配らずに駐車し
てしまうことが、決して少なく無い。この様な悪質の駐
車をされると、幅寄せに不慣れな運転者は勿論、運転に
自信があっても、殆ど脱出不可能になり兼ねない。
【0025】その様な場合には、脱出すべき自動車Cの
前後両側のいずれの方が、より車間距離が長いか、そし
て勿論、左右いずれの側に脱出すべきかを確認したうえ
で、円錘形をした移動用ローラ3の径大側が、車体の後
側又は前側に向けて位置し、且つ、踏板10が駆動輪B
(この場合は後輪)と接する様にして、両移動用台車
A,Aを夫々路面に据え置く(図2参照)。それに伴っ
て、幅寄せ操車の際に、自動車Cを前・後いずれの側に
進めるべきかが、自づから決まる。
【0026】そして、ロック機構20のレバー21c
を、図6中に仮想線で示した様にロック解除側に回動さ
せれば、幅寄せ操車の準備が整う。駐車の状況からし
て、奧側の駆動輪Bに、移動用台車Aを当てがい難い場
合には、連結用部材11と締結ボルト12とを使って、
両移動用台車A,Aを合体させれば、容易に当てがうこ
とが出来る。
【0027】そこで、アイドリングを開始したうえ、変
速レバーを、前進の場合は最低速に、後進の場合はバッ
クに切替えたうえ、ブレーキを緩めてアクセルを慎重に
踏めば、左右の駆動輪Bは、踏板10に導かれて夫々フ
レーム1の上に乗り上がり、トレッドの一部を、1組の
駆動用ローラ2,2の間に落とし込ませることが出来る
(図3参照)。ここで、一旦、停車させてから、自動車
を降り、両駆動輪Bが確実に上記の状態になっているこ
とを確かめる。
【0028】然る後、再び自動車に乗り込み、変速レバ
ーを所定の前進又は後進側に操作してから、慎重にアク
セルを踏む。すると、駆動輪Bの回転動が、1組の駆動
用ローラ2,2に伝えられて、夫々を同方向に回転させ
る。この回転力は、ウォーム4A及びウォームホイール
4Bを介して、1組の移動用ローラ3,3に伝えられ
る。
【0029】その為、回転軸が駆動輪Bの車軸に対して
直交方向に配置されている各移動用ローラ3は、フレー
ム1を、自動車の側方に向けて旋回状に移動させ始め
る。この移動軌跡は、移動用ローラ3の外周面が円錘形
をなしているところから、静止側の車輪の接地点を中心
とし、自動車Cのホイールベースの寸法を半径とする円
弧に略等しくなる。
【0030】移動用台車Aのこの移動に伴って、自動車
Cの後部が、近接している自動車(障害物)に触れる恐
れ無く、自動車をそのまま後進させ得る位置迄、尻振り
状に旋回動したら、駆動輪Bの回転を停止させる。尚、
前輪駆動車の場合は、自動車Cの前部を首振り状に旋回
させることになる。
【0031】そして、移動用台車Aのこれ以上の移動を
阻止する為に、運転者自身又は同乗者が、ロック機構2
0のレバー21cを、図6中に実線で示した様に、ロッ
ク側に回動させて、移動用ローラ3をロックさせる。然
る後、移動用台車Aを取り去る為に、自動車Cを慎重に
後進又は前進運転すれば、移動用台車A上の駆動輪B
を、この台車の後側又は前側に降ろすことが出来る。
【0032】そこで、撤去した移動用台車Aをトランク
ルーム等に戻せば、その後は、運転の初心者でも、縦列
駐車群の中から極めて容易に抜け出ることが出来る。
【0033】移動用台車Aは、他人の自動車等に迷惑が
掛からない状況であれば、1台の自動車がかろうじて収
まる程度の、極く狭い空地に駐車する為にも使うことが
出来る。その場合は、先ず、自動車の非駆動輪側を空地
に突っ込ませてから、空地の外にはみ出している駆動輪
Bを、前述の如くして移動用台車Aの上に載せたうえ、
空地内に向けて旋回動させればよい。
【0034】尚、上記構成に於いて、細部の構造は適宜
に変更しても本発明の目的は達成される。例えば、フレ
ーム1は、駆動及び移動用ローラ2及び3の組付構造に
よっては、内外二重壁構造にする必要はない。又、伝動
機構4は、ウォームホイール機構に限られず、ベベルギ
ア等の様に、回転方向を90度転換させ得る周知の様々
な機構を用いてもよい。更に、停止手段は、勿論、図示
の構成に限られず、周知の様々な軸固定機構を流用して
もよい。或いは、フレーム1と路面との隙間に差し込む
楔であってもよい。
【0035】次に、図9〜図11は、本発明の第2実施
例を示している。この実施例は、例えば、後輪が2軸の
大形のトラック、バス、ダンプカー等を、狭い操車ヤー
ド内等で極力小廻りに方向転換させられる様に考えられ
ている。
【0036】図9に示した様に、この実施例の移動用台
車A2は、第1実施例の移動用台車Aを略そのまま流用
している。移動用台車A2は、2本の車軸を有する後輪
の全体を乗せられる様に、2つの移動用台車A,Aを、
縦列状に軸間距離分だけ距てて対置させた状態を、2本
の連結用部材11,11を使って合体させている。
【0037】移動用台車A2の使い方は、移動用台車A
のそれと基本的には同じである。但し、この実施例の使
用目的は、いわゆる幅寄せ操車ではなくて、ホイールベ
ースの長い大形の自動車を、狭い敷地内で、従来の様に
大廻することなく、進行方向を大きく転換させるにあ
る。
【0038】図10は、運輸会社や工事現場の駐車ヤー
ド等の所定の場所に、移動用台車A2を用いた、車両の
方向転換施設を設置した事例を示している。この場合
は、自動車Dの後部を、云わば尻振り状に回動させるこ
とによって、その進行方向を大きく転換させる様に構成
されている。車体の左右の計4つ(8つ)の後輪を夫々
乗せるには、左右1組の移動用台車A2,A2が必要に
なる。
【0039】この1組の移動用台車A2,A2を、かな
り長いホイールベースを半径とする円弧に沿ってスムー
ズに移動させる為に、自動車Dの長さや所望の方向転換
角度に応じて、図10,図11に示した様に、所定の曲
率と長さを有する円弧溝状のガイドレール30を、この
場合は、路面に埋設している。その為、移動用台車A2
には、図9に示した踏板10は不要である。ガイドレー
ル30は鉄板製で、その長手方向の両側端壁30a,3
0aは、移動用台車A2の停止手段の役割を果たしてく
れる。
【0040】この実施例の作用を、図10によって説明
すると、先ず、方向転換させる自動車Dを、図の右上に
矢印aで示した様に、バック(又は前進)運転して、ガ
イドレール30の一端側に予め置かれている1組の移動
用台車A2,A2の上に、計4つ(又は8つ)の後輪を
夫々乗り上げさせる。この時、自動車Dの前輪は、図1
0の上部に仮想線で示した様に、路面下に埋設するか路
面に据え置いた回転台31の上に乗り上げさせる様にし
てもよい。
【0041】以後は、第1実施例と同様に操車すれば、
図10の下部に矢印bで示した様に、自動車Dの後輪を
乗せた1組の移動用台車A2は、自づからガイドレール
30の他端に向けて円滑に移動する。この間に自動車D
の前輪は停止状態にあるので、自動車Dの後部は、前輪
を回動中心とする、移動用台車A2の回動角度分だけ、
云わば、尻振り状に移動されて、自動車Dの進行方向を
大きく転換させることが出来る。
【0042】移動用台車A2は、ガイドレール30の他
方の側端壁30aに行き当たれば停止する。以後は、第
1実施例と同様にして、自動車Dを前進運転すれば、移
動用台車A2から後輪を降ろした自動車Dは、図10に
矢印cで示した様に、移動用台車A2への乗上時の方向
(矢印aの逆方向)から大きく方向転換された、所望の
方向に進行することが出来る。
【0043】尚、ガイドレール30は、移動用台車A2
を所望の軌跡を描いて移動させる誘導役を果たせば足り
るので、フレーム1の形状と併せて、様々な設計変更が
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による自動車の移動用台車を使えば、以下に列挙した
如き優れた効果が得られる。 (a) 駐車した自動車の前後を、極端に接近して縦列
駐車した他人の自動車に挟まれても、運転の初心者です
ら、簡単に縦列駐車群の中から抜け出せる。 (b) 駐車場所の状況や車種に応じて、自動車を尻振
りさせるか首振りさせるか、そして、左右のいずれの方
向に旋回させるかを自由に選べる。 (c) 後輪駆動車と前輪駆動車の如何を問わずに使え
る。 (d) 他人の自動車等に迷惑が掛からない状況であれ
ば、1台の自動車が、かろうじて収まる程度の狭い空地
にも駐車させられる。 (f) 運輸会社や工事現場の狭い駐車ヤード等で、ホ
イールベースの長い大形車の進行方向を転換させたい場
合にも、従来の様に大廻り運転する必要はなく、極く僅
かな車体の動きを伴うだけで、大きく方向転換させられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、移動用台車の
斜視図である。
【図2】同上、自動車の駆動輪と路面隙間に移動用台車
を差し込んだ状態を示す斜視図である。
【図3】同上、移動用台車の機能の説明図である。
【図4】同上、内側フレーム及び駆動用ローラの斜視図
である。
【図5】同上、外側フレーム及び移動用ローラの斜視図
である。
【図6】停止手段の一実施例としてのロック機構を示す
もので、フレーム1に組付けた状態を示す要部の側面図
である。
【図7】同上、ロック機構の分解斜視図である。
【図8】2つの移動用台車を、連結用部材を介して、一
体に連結させた状態の斜視図である。
【図9】本発明による、大形自動車用の第2実施例を示
すもので、移動用台車の斜視図である。
【図10】同上、ガイドレールを併用した移動用台車の
作用を説明した平面図である。
【図11】同上、図10のZ−Z線に沿う縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A,A2 移動用台車 B 駆動輪 C,D 自動車 1 フレーム 1A 内側フレーム 1B 外側フレーム 2 駆動用ローラ 3 移動用ローラ 2a,3a 回転軸 4 伝動機構 4A ウォーム 4B ウォームホイール 5,9 軸孔 6 天板 7 ボルト孔 8 螺孔 10 踏板 11 連結用部材 12 締結ボルト 13 ローラー状タイヤ 13a 環状リブ a,d 左右の対向側壁 b,c 前後の対向側壁 e 斜板 20 ロック機構(停止手段) 21 停止用フック 21c レバー 22 ブラケット 23 スプリングワッシャー 30 ガイドレール 30a 側端壁(停止手段) 31 回転台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦向き角筒状の扁平なフレーム1と、 該フレーム1の一方の対向側壁間に所定間隔を隔てて跨
    設されて、その上に乗り上げた自動車の駆動輪によって
    転動される1組の駆動用ローラ2と、 前記フレーム1の他方の対向側壁間に跨設されて、前記
    駆動用ローラ2の回転力を伝動機構4を介して伝えられ
    て回転し、前記フレーム1を前記駆動輪の車軸方向に横
    移動させる移動用ローラ3と、 前記フレーム1を、所望距離だけ移動させ終えた後、そ
    の移動を停止させる停止手段とを備えることを特徴とす
    る自動車の移動用台車。
  2. 【請求項2】 前記移動用ローラ3は、外周面が緩やか
    な円錘面をなすローラー状タイヤ13を備えることを特
    徴とする請求項1記載の自動車の移動用台車。
  3. 【請求項3】 前記伝動機構4は、前記駆動用ローラ2
    及び移動用ローラ3の各回転軸に軸嵌した、ウォーム4
    A及びウォームホイール4Bの組合わせから成ることを
    特徴とする請求項1又は2記載の自動車の移動用台車。
  4. 【請求項4】 前記フレーム1は、前記駆動用ローラ2
    を跨設する内側フレーム1Aと、その外側に外嵌され
    て、前記移動用ローラ3を跨設する外側フレーム1Bと
    の組合わせから成り、フレーム1の一辺には、駆動輪を
    前記1組の駆動用ローラ2,2の上に導く踏板10を連
    結したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の自動車の移動用台車。
  5. 【請求項5】 前記停止手段は、前記フレーム1に回動
    自在に組付けられて、前記ウォームホイール4Bの歯に
    係脱させ得る停止用フック21を備えたロック機構20
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の自動車の移動用台車。
  6. 【請求項6】 前記移動用台車の移動をガイドする、ガ
    イドレールを付属させたことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の自動車の移動用台車。
  7. 【請求項7】 前記ガイドレールは、所定の曲率と長さ
    を有する円弧溝状のガイドレール30であることを特徴
    とする請求項6記載の自動車の移動用台車。
  8. 【請求項8】 2つの前記移動用台車を、横又は縦並び
    に所定間隔を隔てて連結させる連結用部材11を付属さ
    せたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の自動車の移動用台車。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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