JPH11284846A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11284846A
JPH11284846A JP10098393A JP9839398A JPH11284846A JP H11284846 A JPH11284846 A JP H11284846A JP 10098393 A JP10098393 A JP 10098393A JP 9839398 A JP9839398 A JP 9839398A JP H11284846 A JPH11284846 A JP H11284846A
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Kazumasa Koike
和正 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定して処理を行う画像処理装置を提供する。 【解決手段】画像処理装置は、スキャナ部で読み取られ
た原稿の画像データを画像処理部により、2値化処理方
式を通知する2値化指定信号で指定された2値化処理方
式で2値化処理する。次に、白紙検出部が、1ページの
画像データについて、その総黒画素数を規定数と比較す
る黒画素基準白紙判定方式、総黒ラン数を規定数と比較
する黒ラン基準白紙判定方式、総黒矩形数を規定数と比
較する黒矩形基準白紙判定方式及び1ページの画像デー
タを複数ブロックに分割して各ブロックについて上記い
ずれかの方式で白紙判定するブロック分割式白紙判定方
式のうちいずれか2つの判定方式で白紙判定を行い、2
値化指定信号で指定された2値化処理方式に応じた白紙
判定方式の判定結果を選択して制御部に出力し、制御部
が、白紙判定結果に応じて記録出力や送信出力を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、詳細には、原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判
定して処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置やファクシミリ装置等の画像処
理装置においては、原稿の画像を読み取って、記録紙に
記録出力したり、相手先にファクシミリ送信している。
この原稿に白紙の原稿が含まれていると、従来の画像形
成装置においては、当該白紙の原稿をも読み取って、記
録出力したり、ファクシミリ送信していたため、資源の
無駄になるだけでなく、ファクシミリ装置においては、
白紙の画像データが送信されることとなり、受信側のオ
ペレータに不要な不安感を与えることとなる。
【0003】そこで、従来、1ページの符号化信号中に
画像信号の変化点がないと、送信側に対して受信側が、
変化点がないことを知らせるファクシミリ装置が提案さ
れており(特開昭63−14566号公報参照)、ま
た、コンタクトガラス上に載置された原稿が白紙かどう
かを白紙検知器で検出して、白紙であると、当該原稿に
対して処理動作を行うことなく排出する自動原稿送り装
置が提案されている(特開平2−79340号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像処理装置にあっては、原稿が白紙である
か否かを適切に判定する上で、なお、改良の必要があっ
た。
【0005】すなわち、特開昭63−14566号公報
記載のファクシミリ装置にあっては、1ページの符号化
信号中に画像信号の変化点があるか否かに基づいて白紙
か否かを判定していたため、白紙原稿であっても、裏写
り、ゴミ及びノイズ等の影響により黒画素が生成され
て、符号化信号中に変化点が発生することがあり、白紙
原稿を適切に判断することができないとともに、受信側
から送信側に白紙である旨を通知しているため、送信処
理が完了しており、無駄な通信時間がかかるという問題
があった。
【0006】また、特開平2−79340号公報記載の
自動原稿送り装置にあっては、白紙検知器でどのような
方法で原稿が白紙かどうか検出するのかが明確でなく、
判定結果が確実でない場合の処理動作をどのようにする
のかが問題となる。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、画像読取
手段の読み取った原稿の画像データを画像処理手段で2
値画像データに変換し、白紙判定手段で画像処理手段の
出力する原稿1ページ分の2値画像データの総黒画素数
を検出数として当該検出数と所定の規定数とを比較する
白紙判定方式により原稿が白紙原稿であるか否かを判定
することにより、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原
稿の画像データであっても当該原稿が白紙原稿であるか
否かを適切に判定するとともに、黒画素が点在しやすい
中間調処理された2値画像データから当該原稿が白紙原
稿であるか否かを適切に判定することのできる画像処理
装置を提供することを目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、画像読取手段の読
み取った原稿の画像データを画像処理手段で2値画像デ
ータに変換し、白紙判定手段で画像処理手段の出力する
原稿1ページ分の2値画像データの総黒ラン数を検出数
として当該検出数と所定の規定数とを比較する白紙判定
方式により原稿が白紙原稿であるか否かを判定すること
により、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像
データであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適
切に判定するとともに、黒画素が連続しやすい単純2値
化処理された2値画像データから当該原稿が白紙原稿で
あるか否かを適切に判定することのできる画像処理装置
を提供することを目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、画像読取手段の読
み取った原稿の画像データを画像処理手段で2値画像デ
ータに変換し、白紙判定手段で画像処理手段の出力する
原稿1ページ分の2値画像データの総黒矩形数を検出数
として当該検出数と所定の規定数とを比較する白紙判定
方式により原稿が白紙原稿であるか否かを判定すること
により、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像
データであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適
切に判定するとともに、黒矩形として抽出が容易な文字
原稿を単純2値化処理した2値画像データから当該原稿
が白紙原稿であるか否かを適切に判定することのできる
画像処理装置を提供することを目的としている。
【0010】請求項4記載の発明は、画像処理手段で、
2値化方式選択手段で選択された2値化方式により画像
データを2値画像データに変換し、白紙判定手段で、画
像処理手段での画像データの2値化方式に応じて複数の
白紙判定方式を切り換えて画像データを2値画像データ
に変換することにより、画像データを2値化処理する2
値化方式が、例えば、単純2値化方式であるか、中間調
2値化方式であるかに応じて、総黒画素数、総黒ラン数
あるいは総黒矩形数等を検出数とする複数の白紙判定方
式のうちのいずれを白紙判定方式とするかを選択して、
2値化処理方式に適切な白紙判定方式を選択し、原稿が
白紙原稿であるか否かをより正確に判定することのでき
る画像処理装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項5記載の発明は、白紙判定手段で、
原稿1ページ分の2値画像データを複数のブロックに分
割して、当該各ブロック毎に白紙判定を行い、当該各ブ
ロック毎の白紙判定結果から原稿が白紙原稿であるか否
かを判定することにより、局所部分にのみ画像の存在す
る原稿と白紙原稿とを適切に判別し、原稿が白紙原稿で
あるか否かをより一層正確に判定することのできる画像
処理装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項6記載の発明は、白紙判定手段が、
規定数として大きい数の大規定数と小さい数の小規定数
の2種類の規定数を備え、前記検出数を大きい数の大規
定数と比較する大規定数白紙判定と検出数を小さい数の
小規定数と比較する小規定数白紙判定とを行い、制御手
段で、白紙判定手段が小規定数白紙判定で原稿が白紙原
稿であると判定すると、出力手段による出力動作を停止
し、白紙判定手段が大規定数白紙判定で原稿が白紙原稿
であると判定すると、出力手段による出力動作を一旦中
断して、警報手段に所定の警報を出力することにより、
原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定することがで
きるとともに、2値化画像データに黒画素数等が極めて
少ない場合には、当該原稿が確実に白紙原稿であると判
定して、出力動作を中止し、2値化画像データに黒画素
数等がある程度存在する場合には、警報を出して、当該
警報に応じたオペレータの指示に従って出力動作を行
い、あるいは、出力動作の中止を行い、無駄な記録紙の
節約や通信時間の短縮を図ることのできる画像処理装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理装置は、原稿を所定解像度の画素に分解して読み
取るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像デ
ータとして出力する画像読取手段と、前記画像読取手段
の出力する前記所定ビットの画像データを所定の2値化
方式により2値画像データに変換する画像処理手段と、
前記画像処理手段の出力する前記原稿1ページ分の前記
2値画像データの総黒画素数を検出数として当該検出数
と所定の規定数とを比較する白紙判定方式により前記原
稿が白紙原稿であるか否かを判定する白紙判定手段と、
を備えることにより、上記目的を達成している。
【0014】上記構成によれば、画像読取手段の読み取
った原稿の画像データを画像処理手段で2値画像データ
に変換し、白紙判定手段で画像処理手段の出力する原稿
1ページ分の2値画像データの総黒画素数を検出数とし
て当該検出数と所定の規定数とを比較する白紙判定方式
により原稿が白紙原稿であるか否かを判定しているの
で、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像デー
タであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定することができるとともに、黒画素が点在しやすい
中間調処理された2値画像データから当該原稿が白紙原
稿であるか否かを適切に判定することができる。
【0015】請求項2記載の発明の画像処理装置は、原
稿を所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、デ
ィジタル変換して所定ビットの画像データとして出力す
る画像読取手段と、前記画像読取手段の出力する前記所
定ビットの画像データを所定の2値化方式により2値画
像データに変換する画像処理手段と、前記画像処理手段
の出力する前記原稿1ページ分の前記2値画像データの
黒ラン数を検出数として当該検出数と所定の規定数とを
比較する白紙判定方式により前記原稿が白紙原稿である
か否かを判定する白紙判定手段と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0016】上記構成によれば、画像読取手段の読み取
った原稿の画像データを画像処理手段で2値画像データ
に変換し、白紙判定手段で画像処理手段の出力する原稿
1ページ分の2値画像データの総黒ラン数を検出数とし
て当該検出数と所定の規定数とを比較する白紙判定方式
により原稿が白紙原稿であるか否かを判定しているの
で、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像デー
タであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定することができるとともに、黒画素が連続しやすい
単純2値化処理された2値画像データから当該原稿が白
紙原稿であるか否かを適切に判定することができる。
【0017】請求項3記載の発明の画像処理装置は、原
稿を所定解像度の画素に分解して読み取るとともに、デ
ィジタル変換して所定ビットの画像データとして出力す
る画像読取手段と、前記画像読取手段の出力する前記所
定ビットの画像データを所定の2値化方式により2値画
像データに変換する画像処理手段と、前記画像処理手段
の出力する前記原稿1ページ分の前記2値画像データの
黒矩形数を検出数として当該検出数と所定の規定数とを
比較する白紙判定方式により前記原稿が白紙原稿である
か否かを判定する白紙判定手段と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0018】上記構成によれば、画像読取手段の読み取
った原稿の画像データを画像処理手段で2値画像データ
に変換し、白紙判定手段で画像処理手段の出力する原稿
1ページ分の2値画像データの総黒矩形数を検出数とし
て当該検出数と所定の規定数とを比較する白紙判定方式
により原稿が白紙原稿であるか否かを判定しているの
で、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像デー
タであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定することができるとともに、黒矩形として抽出が容
易な文字原稿を単純2値化処理した2値画像データから
当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定すること
ができる。
【0019】上記各場合において、例えば、請求項4に
記載するように、前記画像処理手段は、前記2値化方式
として複数の2値化方式を備え、前記白紙判定手段は、
前記白紙判定方式として複数の白紙判定方式を備え、前
記画像形成装置は、前記画像処理手段の2値化方式を選
択する2値化方式選択手段を、さらに備え、前記画像処
理手段は、前記2値化方式選択手段の選択された2値化
方式で前記画像データを前記2値画像データに変換し、
前記白紙判定手段は、前記画像処理手段での前記画像デ
ータの前記2値化方式に応じて前記複数の白紙判定方式
を切り換えて前記画像データを前記2値画像データに変
換するものであってもよい。
【0020】上記構成によれば、画像処理手段で、2値
化方式選択手段で選択された2値化方式により画像デー
タを2値画像データに変換し、白紙判定手段で、画像処
理手段での画像データの2値化方式に応じて複数の白紙
判定方式を切り換えて画像データを2値画像データに変
換しているので、画像データを2値化処理する2値化方
式が、例えば、単純2値化方式であるか、中間調2値化
方式であるかに応じて、総黒画素数、総黒ラン数あるい
は総黒矩形数等を検出数とする複数の白紙判定方式のう
ちのいずれを白紙判定方式とするかを選択して、2値化
処理方式に適切な白紙判定方式を選択することができ、
原稿が白紙原稿であるか否かをより正確に判定すること
ができる。
【0021】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記白紙判定手段は、前記原稿1ページ分の前記2
値画像データを複数のブロックに分割して、当該各ブロ
ック毎に前記白紙判定を行い、当該各ブロック毎の前記
白紙判定結果から前記原稿が白紙原稿であるか否かを判
定するものであってもよい。
【0022】上記構成によれば、白紙判定手段で、原稿
1ページ分の2値画像データを複数のブロックに分割し
て、当該各ブロック毎に白紙判定を行い、当該各ブロッ
ク毎の白紙判定結果から原稿が白紙原稿であるか否かを
判定しているので、局所部分にのみ画像の存在する原稿
と白紙原稿とを適切に判別することができ、原稿が白紙
原稿であるか否かをより一層正確に判定することができ
る。
【0023】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記白紙判定手段は、前記規定数として大きい数の
大規定数と小さい数の小規定数の2種類の規定数を備
え、前記検出数を前記大規定数と比較する大規定数白紙
判定と前記検出数を前記小規定数と比較する小規定数白
紙判定とを行って、その判定結果を出力し、前記画像形
成装置は、前記2値画像データを記録出力あるいは送信
出力する出力手段と、所定の警報を出力する警報手段
と、前記白紙判定手段が前記小規定数白紙判定で前記原
稿が白紙原稿であると判定すると、前記出力手段による
出力動作を停止させ、前記白紙判定手段が前記大規定数
白紙判定で前記原稿が白紙原稿であると判定すると、前
記出力手段による出力動作を一旦中断して、前記警報手
段に警報を出力させる制御手段と、をさらに備えたもの
であってもよい。
【0024】上記構成によれば、白紙判定手段が、規定
数として大きい数の大規定数と小さい数の小規定数の2
種類の規定数を備え、検出数を大きい数の大規定数と比
較する大規定数白紙判定と検出数を小さい数の小規定数
と比較する小規定数白紙判定とを行い、制御手段で、白
紙判定手段が小規定数白紙判定で原稿が白紙原稿である
と判定すると、出力手段による出力動作を停止し、白紙
判定手段が大規定数白紙判定で原稿が白紙原稿であると
判定すると、出力手段による出力動作を一旦中断して、
警報手段に所定の警報を出力しているので、原稿が白紙
原稿であるか否かを適切に判定することができるととも
に、2値化画像データに黒画素数等が極めて少ない場合
には、当該原稿が確実に白紙原稿であると判定して、出
力動作を中止し、2値化画像データに黒画素数等がある
程度存在する場合には、警報を出して、当該警報に応じ
たオペレータの指示に従って出力動作を行い、あるい
は、出力動作の中止を行うことができ、無駄な記録紙の
節約や通信時間の短縮を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。本実施の形態は、請求項1及び請求項4に対応
するものである。
【0026】図1〜図5は、本発明の画像処理装置の第
1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求
項1から請求項5に対応するものである。
【0027】図1は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態を適用した画像処理装置1の要部回路ブロック
図である。
【0028】図1において、画像処理装置1は、複写装
置あるいはファクシミリ装置等に適用され、スキャナ部
2、画像処理部3、白紙検出部4、出力部5、記憶部6
及び制御部7等を備え、上記各部は、バス8に接続され
ている。
【0029】スキャナ部(画像読取手段)2は、例え
ば、光源、縮小光学系、CCD(Charge Coupled Devic
e )等を用いたイメージセンサ及びA/D変換部等を備
え、原稿に光源から光を照射して、当該光源から反射さ
れた光を縮小光学系を介してCCDに入射し、CCDで
所定の解像度で画素に分解して光電変換した後、A/D
変換部でMビットの画像データに変換して出力する。
【0030】画像処理部(画像処理手段)3は、スキャ
ナ部2で読み取られたMビットの画像データを2値画像
データに変換する。画像処理部3は、複数の2値化方式
を備えており、例えば、単一スレッシュ値による単純2
値化処理、あるいは、ディザ処理や誤差拡散処理等のハ
ーフトーン処理(中間調処理)による2値化処理を行
う。
【0031】白紙検出部(白紙判定手段)4は、所定の
白紙判定方式により、画像処理部3の変換した2値画像
データに基づいてスキャナ部2の読み取った原稿が白紙
であるか否かを判定する。この白紙判定方式としては、
例えば、黒画素基準白紙判定方式、黒ラン基準白紙判定
方式、黒矩形基準白紙判定方式及びブロック分割式白紙
判定方式等を用いることができる。
【0032】白紙検出部4は、黒画素基準白紙判定方式
で白紙判定を行う際には、原稿1ページ内の総黒画素数
Kgをカウントし、予め設定されている基準黒画素数T
gを規定数として、総黒画素数Kgを基準黒画素数Tg
と比較し、以下に示す式(1)のように、総黒画素数K
gが基準黒画素数Tgよりも少ないと、白紙原稿である
と判定し、総黒画素数Kgが基準黒画素数Tg以上であ
ると、非白紙原稿であると判定する。
【0033】Kg<Tg→白紙原稿 Kg≧Tg→非白紙原稿・・・・(1) このように、原稿1ページ分の2値画像データの総黒画
素数Kgを検出数として、当該検出数と所定の規定数で
ある基準黒画素数Tgとを比較する白紙判定方式により
原稿が白紙原稿であるか否かを判定すると、裏写り、ゴ
ミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像データであっても当
該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定することが
できるとともに、黒画素が点在しやすい中間調処理され
た2値画像データから当該原稿が白紙原稿であるか否か
を適切に判定することができる。
【0034】また、白紙検出部4は、黒ラン基準白紙判
定方式で白紙判定を行う際には、原稿1ページ内の総黒
ラン数Krをカウントし、予め設定されている基準黒ラ
ン数Trを規定数として、総黒ラン数Krを基準黒ラン
数Trと比較し、以下に示す式(2)のように、総黒ラ
ン数Krが基準黒ラン数Trよりも少ないと、白紙原稿
であると判定し、総黒ラン数Krが基準黒ラン数Tr以
上であると、非白紙原稿であると判定する。
【0035】Kr<Tr→白紙原稿 Kr≧Tr→非白紙原稿・・・・(2) このように、原稿1ページ分の2値画像データの総黒ラ
ン数Krを検出数として、当該検出数と所定の規定数で
ある基準黒ラン数Trとを比較する白紙判定方式により
原稿が白紙原稿であるか否かを判定すると、裏写り、ゴ
ミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像データであっても当
該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定することが
できるとともに、黒画素が連続しやすい単純2値化処理
された2値画像データから当該原稿が白紙原稿であるか
否かを適切に判定することができる。
【0036】さらに、白紙検出部4は、黒矩形基準白紙
判定方式で白紙判定を行う際には、原稿1ページ内の総
黒矩形数Kkをカウントし、予め設定されている基準黒
矩形数Tkを規定数として、総黒矩形数Kkを基準黒矩
形数Tkと比較し、以下に示す式(3)のように、総黒
矩形数Kkが基準黒矩形数Tkよりも少ないと、白紙原
稿であると判定し、総黒矩形数Kkが基準黒矩形数Tk
以上であると、非白紙原稿であると判定する。
【0037】Kk<Tk→白紙原稿 Kk≧Tk→非白紙原稿・・・・(3) なお、ここで、黒矩形とは、図2に「ア」、「イ」、
「ウ」の場合について示すように、連続した黒画素の外
接四角形をいい、この黒矩形の総数をカウントして総黒
矩形数Kkとする。
【0038】このように、原稿1ページ分の2値画像デ
ータの総黒矩形数Kkを検出数として、当該検出数と所
定の規定数である基準黒矩形数Tkとを比較する白紙判
定方式により原稿が白紙原稿であるか否かを判定する
と、裏写り、ゴミ及びノイズ等を含んだ原稿の画像デー
タであっても当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定することができるとともに、黒矩形として抽出が容
易な文字原稿を単純2値化処理した2値画像データから
当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定すること
ができる。
【0039】また、白紙検出部4は、ブロック分割式白
紙判定方式で白紙判定を行う際には、1ページ分の画像
データを複数のブロックに分割して、当該各ブロックに
ついて、上記黒画素基準白紙判定方式、黒ラン基準白紙
判定方式、あるいは、黒矩形基準白紙判定方式で白紙判
定を行い、全てのブロックで白紙であると判定すると、
当該原稿が白紙であると判定する。そして、1ページ分
の画像データを複数のブロックに分割する方法として
は、種々の分割方法を採用することができる、例えば、
図3及び図4に示すように、1ページを4分割するとき
には、ライン方向に沿って4つに分割する方法(図3参
照)やライン方向及びラインに直角の方向に4つに分割
する方法(図4参照)等を採用することができる。
【0040】このように、原稿1ページ分の2値画像デ
ータを複数のブロックに分割して、当該各ブロック毎に
白紙判定を行い、当該各ブロック毎の白紙判定結果から
原稿が白紙原稿であるか否かを判定すると、局所部分に
のみ画像の存在する原稿と白紙原稿とを適切に判別する
ことができ、原稿が白紙原稿であるか否かをより一層正
確に判定することができる。
【0041】そして、白紙検出部4は、上記各白紙検出
方式のうち、少なくとも1つの白紙検出方式で原稿が白
紙か否かを検出し、2つ以上の白紙検出方式を備えてい
て、選択可能となっていてもよい。
【0042】出力部(出力手段)6は、画像処理装置1
が複写装置に適用されるときには、画像を記録紙に記録
出力する記録部であり、画像処理装置1がファクシミリ
装置に適用されるときには、プロッタ部及び回線に接続
された通信部である。
【0043】記憶部6は、RAM(Random Access Memo
ry)あるいはハードディスク等が利用され、画像データ
を一時保管して、制御部7の制御下で画像データの書き
込み及び読み出しが行われる。
【0044】制御部(制御手段)7は、CPU(Centra
l Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)及
びRAM等を備え、ROM内には、画像処理装置1とし
ての基本処理プログラム及び白紙検出制御処理プログラ
ム等の各種プログラムが格納されているとともに、これ
らの各処理プログラムを実行するのに必要な各種データ
が格納されている。制御部7は、ROM内のプログラム
に基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ、画
像処理装置1の各部を制御して、画像処理装置1として
の基本処理を実行するとともに、後述する白紙検出制御
処理を実行する。
【0045】なお、画像処理装置1は、図示しないが、
上記各部以外に、画像処理装置1として必要な各部、例
えば、操作表示部等を備えている。操作表示部からは、
上記画像処理部3における2値化処理方式が選択操作等
が行われ、また、操作表示部の表示部には、画像処理装
置1からオペレータに通知する各種情報を表示する。し
たがって、操作表示部は、2値化方式選択手段として機
能している。
【0046】次に、本実施の形態の作用を説明する。画
像処理装置1は、スキャナ部2で読み取った原稿が白紙
であるか否かを適切に判別するところにその特徴があ
る。
【0047】すなわち、画像処理装置1は、スキャナ部
2に原稿がセットされ、必要な読取操作が図示しない操
作表示部で行われると、制御部7が、スキャナ部2を駆
動させて、セットされた原稿の画像を読み取らせ(ステ
ップS1)、スキャナ2で読み取られた原稿の画像を画
像処理部3に転送して、画像処理部3で2値画像データ
に変換させる(ステップS2)。このとき、制御部7
は、操作表示部から選択操作された2値化処理方式を通
知する2値化指定信号を画像処理部3に出力し、画像処
理部3は、当該2値化指定信号で指定された2値化処理
方式、すなわち、単純2値化処理方式あるいは中間調2
値化処理方式によりスキャナ部2の読み取った原稿の画
像データを2値化処理する。
【0048】制御部7は、画像処理部3で変換された2
値画像データを白紙検出部4に転送し、白紙検出部4に
白紙判定させる。
【0049】白紙検出部4は、いま、上記黒画素基準白
紙判定方式、黒ラン基準白紙判定方式、黒矩形基準白紙
判定方式及びブロック分割式白紙判定方式のうち、いず
れか2つの判定方式A、Bを備えて、当該2つの判定方
式A、Bで白紙判定を行う(ステップS3、ステップS
4)。また、このとき、制御部7は、操作表示部から選
択操作された2値化処理方式を通知する2値化指定信号
を白紙検出部4に出力し、白紙検出部4は、上記2つの
白紙判定方式A、Bのうち、当該2値化指定信号で指定
された2値化処理方式に応じた白紙判定方式の判定結果
を選択して、制御部7に出力する(ステップS5)。
【0050】このように、本実施の形態の画像処理装置
1によれば、スキャナ部2の読み取った原稿の画像デー
タを画像処理部3で2値画像データに変換し、白紙検出
部4で画像処理部3の出力する原稿1ページ分の2値画
像データの総黒画素数Kgを検出数として当該検出数と
所定の規定数(基準黒画素数Tg)とを比較する白紙判
定方式により原稿が白紙原稿であるか否かを判定してい
る。
【0051】したがって、裏写り、ゴミ及びノイズ等を
含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙原稿
であるか否かを適切に判定することができるとともに、
黒画素が点在しやすい中間調処理された2値画像データ
から当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定する
ことができる。
【0052】また、本実施の形態の画像処理装置1によ
れば、原稿1ページ分の2値画像データの総黒ラン数K
rを検出数として当該検出数と所定の規定数(基準黒ラ
ン数Tr)とを比較する白紙判定方式により原稿が白紙
原稿であるか否かを判定している。
【0053】したがって、裏写り、ゴミ及びノイズ等を
含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙原稿
であるか否かを適切に判定することができるとともに、
黒画素が連続しやすい単純2値化処理された2値画像デ
ータから当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定
することができる。
【0054】さらに、本実施の形態の画像処理装置1に
よれば、原稿1ページ分の2値画像データの総黒矩形数
Kkを検出数として当該検出数と所定の規定数(基準黒
矩形数Tk)とを比較する白紙判定方式により原稿が白
紙原稿であるか否かを判定している。
【0055】したがって、裏写り、ゴミ及びノイズ等を
含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙原稿
であるか否かを適切に判定することができるとともに、
黒矩形として抽出が容易な文字原稿を単純2値化処理し
た2値画像データから当該原稿が白紙原稿であるか否か
を適切に判定することができる。
【0056】また、本実施の形態の画像処理装置1によ
れば、画像処理部3で、操作表示部で選択された2値化
方式により画像データを2値画像データに変換し、白紙
検出部4で、画像処理部3での画像データの2値化方式
に応じて複数の白紙判定方式を切り換えて画像データを
2値画像データに変換している。
【0057】したがって、画像データを2値化処理する
2値化方式が、例えば、単純2値化方式であるか、中間
調2値化方式であるかに応じて、総黒画素数、総黒ラン
数あるいは総黒矩形数等を検出数とする複数の白紙判定
方式のうちのいずれを白紙判定方式とするかを選択し
て、2値化処理方式に適切な白紙判定方式を選択するこ
とができ、原稿が白紙原稿であるか否かをより正確に判
定することができる。
【0058】さらに、本実施の形態の画像処理装置1に
よれば、白紙検出部4で、原稿1ページ分の2値画像デ
ータを複数のブロックに分割して、当該各ブロック毎に
白紙判定を行い、当該各ブロック毎の白紙判定結果から
原稿が白紙原稿であるか否かを判定している。
【0059】したがって、局所部分にのみ画像の存在す
る原稿と白紙原稿とを適切に判別することができ、原稿
が白紙原稿であるか否かをより一層正確に判定すること
ができる。
【0060】図6は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態を示す図であり、本実施の形態は、規定数とし
て、大小2種類の規定数を用いて、白紙判定を行い、い
ずれの規定数で白紙と判定されたかに応じて、画像処理
装置の動作処理を制御するもので、請求項6に対応する
ものである。
【0061】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の複写装置に適用したものであり、本実施の
形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた
符号をそのまま用いて、以下説明する。
【0062】本実施の形態の画像処理装置1は、その白
紙検出部4が規定数として、大きい数の規定数と小さい
数の規定数の2種類の規定数を備え、当該2種類の規定
数に基づいて、白紙判定を行う。
【0063】白紙検出部4は、例えば、黒画素基準白紙
判定方式では、大小の規定数として基準黒画素数Tg1
(大規定数)と基準黒画素数Tg2(小規定数)を有
し、総黒画素数Kgをこの2つの基準黒画素数Tg1、
Tg2と比較して、総黒画素数Kgが大きい方の基準黒
画素数Tg1よりも小さいか、小さい方の基準黒画素数
Tg2よりも小さいかにより、2種類の規定数による白
紙判定を行う。
【0064】また、本実施の形態の画像処理装置1は、
その操作表示部のディスプレイに、原稿が白紙である旨
の警報情報を表示し、操作表示部は、警報手段として機
能している。なお、警報手段としては、上記操作表示部
の表示部に限るものではなく、操作表示部に設けられた
ランプを点灯あるいは点滅させるものであってもよく、
また、スピーカ等を用いて、所定の警報音を発生するも
のであってもよい。
【0065】本実施の形態の画像処理装置1は、上記以
外の各部の構成は、上記第1の実施の形態の画像処理装
置1と同様である。
【0066】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態の画像処理装置1は、規定数として、大小2
種類の規定数を用いて、白紙判定を行い、いずれの規定
数で白紙と判定されたかに応じて、画像処理装置の動作
処理を制御する。
【0067】すなわち、画像処理装置1は、図6に示す
ように、スキャナ部2に原稿がセットされ、必要な読取
操作が図示しない操作表示部で行われると、制御部7
が、スキャナ部2を駆動させて、セットされた原稿を読
み取らせ(ステップP1)、スキャナ2で読み取られた
原稿の画像を画像処理部3に転送して、画像処理部3で
2値画像データに変換させる(ステップP2)。
【0068】制御部7は、画像処理部3で変換された2
値画像データを白紙検出部4に転送し、白紙検出部4に
白紙判定させる。
【0069】白紙検出部4は、いま、上記黒画素基準白
紙判定方式、黒ラン基準白紙判定方式、黒矩形基準白紙
判定方式及びブロック分割式白紙判定方式のうち、いず
れか1つの判定方式で、大小2種類の規定数と比較する
ことにより、白紙判定を行う。すなわち、白紙検出部4
は、総黒画素数Kg、総黒ラン数Kr、あるいは、総黒
矩形数Kkのうちの一つをカウントし(ステップP
3)、当該カウントした総黒画素数Kg、総黒ラン数K
r、あるいは、総黒矩形数Kkを、大小2つの規定数で
ある基準黒画素数Tg1、Tg2、基準黒ラン数Tr
1、Tr2、あるいは、基準黒矩形数Tk1、Tk2の
いずれかの2つの大小の規定数と比較する(ステップP
4、P5)。
【0070】白紙検出部4は、ステップP4で、総黒画
素数Kg、総黒ラン数Kr、あるいは、総黒矩形数Kk
のうちの一つが、小の規定数である基準黒画素数Tg
2、基準黒ラン数Tr2、あるいは、基準黒矩形数Tk
2のいずれかよりも小さいと、その旨を制御部7に通知
し、制御部7は、出力部5による出力動作、すなわち、
記録紙への記録動作や当該原稿の画像データのファクシ
ミリ送信動作を停止させる(ステップP6)。
【0071】白紙検出部4は、ステップP4で、総黒画
素数Kg、総黒ラン数Kr、あるいは、総黒矩形数Kk
のうちの一つが、小の規定数である基準黒画素数Tg
2、基準黒ラン数Tr2、あるいは、基準黒矩形数Tk
2のいずれかよりも小さく、ステップP5で、総黒画素
数Kg、総黒ラン数Kr、あるいは、総黒矩形数Kkの
うちの一つが、大の規定数である基準黒画素数Tg1、
基準黒ラン数Tr1、あるいは、基準黒矩形数Tk1の
いずれかよりも小さいと、その旨を制御部7に通知し、
制御部7は、警告、例えば、操作表示部のディスプレイ
に原稿の当該ページが白紙の可能性があるが出力を行う
か否かの警告を表示させる(ステップP7)。
【0072】画像処理装置1のオペレータは、当該警告
に応じて、操作表示部のキー操作により当該原稿のペー
ジの出力を行うか否かの指示操作を行う。
【0073】制御部7は、操作表示部から当該原稿のペ
ージの出力が指示されるかチェックし(ステップP
8)、出力が指示されないと、出力部5による出力動
作、すなわち、記録紙への記録動作や当該原稿の画像デ
ータのファクシミリ送信動作を停止させる(ステップP
6)。
【0074】ステップP8で、出力が指示されると、制
御部7は、原稿の当該ページの画像データを出力部5に
転送して、出力部5に出力動作、すなわち、記録紙への
記録動作や当該原稿の画像データのファクシミリ送信動
作を行わせる(ステップP9)。
【0075】また、白紙検出部4は、ステップP5で、
総黒画素数Kg、総黒ラン数Kr、あるいは、総黒矩形
数Kkのうちの一つが、大の規定数である基準黒画素数
Tg1、基準黒ラン数Tr1、あるいは、基準黒矩形数
Tk1のいずれかよりも大きいと、その旨を制御部7に
通知し、制御部7は、原稿の当該ページの画像データを
出力部5に転送して、出力部5に出力動作、すなわち、
記録紙への記録動作や当該原稿の画像データのファクシ
ミリ送信動作を行わせる(ステップP9)。
【0076】このように、本実施の形態によれば、白紙
検出部4が、規定数として大きい数の大規定数と小さい
数の小規定数の2種類の規定数を備え、検出数を大きい
数の大規定数と比較する大規定数白紙判定と検出数を小
さい数の小規定数と比較する小規定数白紙判定とを行
い、制御部7で、白紙検出部4が小規定数白紙判定で原
稿が白紙原稿であると判定すると、出力部5による出力
動作を停止し、白紙検出部4が大規定数白紙判定で原稿
が白紙原稿であると判定すると、出力部5による出力動
作を一旦中断して、所定の警報を出力している。
【0077】したがって、原稿が白紙原稿であるか否か
を適切に判定することができるとともに、2値化画像デ
ータに黒画素数等が極めて少ない場合には、当該原稿が
確実に白紙原稿であると判定して、出力動作を中止し、
2値化画像データに黒画素数等がある程度存在する場合
には、警報を出して、当該警報に応じたオペレータの指
示に従って出力動作を行い、あるいは、出力動作の中止
を行うことができ、無駄な記録紙の節約や通信時間の短
縮を図ることができる。
【0078】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像処理装置によ
れば、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを画
像処理手段で2値画像データに変換し、白紙判定手段で
画像処理手段の出力する原稿1ページ分の2値画像デー
タの総黒画素数を検出数として当該検出数と所定の規定
数とを比較する白紙判定方式により原稿が白紙原稿であ
るか否かを判定しているので、裏写り、ゴミ及びノイズ
等を含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙
原稿であるか否かを適切に判定することができるととも
に、黒画素が点在しやすい中間調処理された2値画像デ
ータから当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判定
することができる。
【0080】請求項2記載の発明の画像処理装置によれ
ば、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを画像
処理手段で2値画像データに変換し、白紙判定手段で画
像処理手段の出力する原稿1ページ分の2値画像データ
の総黒ラン数を検出数として当該検出数と所定の規定数
とを比較する白紙判定方式により原稿が白紙原稿である
か否かを判定しているので、裏写り、ゴミ及びノイズ等
を含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙原
稿であるか否かを適切に判定することができるととも
に、黒画素が連続しやすい単純2値化処理された2値画
像データから当該原稿が白紙原稿であるか否かを適切に
判定することができる。
【0081】請求項3記載の発明の画像処理装置によれ
ば、画像読取手段の読み取った原稿の画像データを画像
処理手段で2値画像データに変換し、白紙判定手段で画
像処理手段の出力する原稿1ページ分の2値画像データ
の総黒矩形数を検出数として当該検出数と所定の規定数
とを比較する白紙判定方式により原稿が白紙原稿である
か否かを判定しているので、裏写り、ゴミ及びノイズ等
を含んだ原稿の画像データであっても当該原稿が白紙原
稿であるか否かを適切に判定することができるととも
に、黒矩形として抽出が容易な文字原稿を単純2値化処
理した2値画像データから当該原稿が白紙原稿であるか
否かを適切に判定することができる。
【0082】請求項4記載の発明の画像処理装置によれ
ば、画像処理手段で、2値化方式選択手段で選択された
2値化方式により画像データを2値画像データに変換
し、白紙判定手段で、画像処理手段での画像データの2
値化方式に応じて複数の白紙判定方式を切り換えて画像
データを2値画像データに変換しているので、画像デー
タを2値化処理する2値化方式が、例えば、単純2値化
方式であるか、中間調2値化方式であるかに応じて、総
黒画素数、総黒ラン数あるいは総黒矩形数等を検出数と
する複数の白紙判定方式のうちのいずれを白紙判定方式
とするかを選択して、2値化処理方式に適切な白紙判定
方式を選択することができ、原稿が白紙原稿であるか否
かをより正確に判定することができる。
【0083】請求項5記載の発明の画像処理装置によれ
ば、白紙判定手段で、原稿1ページ分の2値画像データ
を複数のブロックに分割して、当該各ブロック毎に白紙
判定を行い、当該各ブロック毎の白紙判定結果から原稿
が白紙原稿であるか否かを判定しているので、局所部分
にのみ画像の存在する原稿と白紙原稿とを適切に判別す
ることができ、原稿が白紙原稿であるか否かをより一層
正確に判定することができる。
【0084】請求項6記載の発明の画像処理装置によれ
ば、白紙判定手段が、規定数として大きい数の大規定数
と小さい数の小規定数の2種類の規定数を備え、検出数
を大きい数の大規定数と比較する大規定数白紙判定と検
出数を小さい数の小規定数と比較する小規定数白紙判定
とを行い、制御手段で、白紙判定手段が小規定数白紙判
定で原稿が白紙原稿であると判定すると、出力手段によ
る出力動作を停止し、白紙判定手段が大規定数白紙判定
で原稿が白紙原稿であると判定すると、出力手段による
出力動作を一旦中断して、警報手段に所定の警報を出力
しているので、原稿が白紙原稿であるか否かを適切に判
定することができるとともに、2値化画像データに黒画
素数等が極めて少ない場合には、当該原稿が確実に白紙
原稿であると判定して、出力動作を中止し、2値化画像
データに黒画素数等がある程度存在する場合には、警報
を出して、当該警報に応じたオペレータの指示に従って
出力動作を行い、あるいは、出力動作の中止を行うこと
ができ、無駄な記録紙の節約や通信時間の短縮を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を適
用した画像処理装置の要部回路ブロック図。
【図2】図1の画像処理装置の白紙検出部による黒矩形
基準白紙判定方式での黒矩形の取り方の一例を示す図。
【図3】図1の画像処理装置の白紙検出部によるブロッ
ク分割式白紙判定方式でのブロック分割の方法の一例を
示す図。
【図4】図1の画像処理装置の白紙検出部によるブロッ
ク分割式白紙判定方式でのブロック分割の方法の他の例
を示す図。
【図5】図1の画像処理装置による白紙判定処理を示す
フローチャート。
【図6】本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を適
用した画像処理装置による白紙判定処理を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 画像処理装置 2 スキャナ部 3 画像処理部 4 白紙検出部 5 出力部 6 記憶部 7 制御部 8 バス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を所定解像度の画素に分解して読み取
    るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像デー
    タとして出力する画像読取手段と、前記画像読取手段の
    出力する前記所定ビットの画像データを所定の2値化方
    式により2値画像データに変換する画像処理手段と、前
    記画像処理手段の出力する前記原稿1ページ分の前記2
    値画像データの総黒画素数を検出数として当該検出数と
    所定の規定数とを比較する白紙判定方式により前記原稿
    が白紙原稿であるか否かを判定する白紙判定手段と、を
    備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】原稿を所定解像度の画素に分解して読み取
    るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像デー
    タとして出力する画像読取手段と、前記画像読取手段の
    出力する前記所定ビットの画像データを所定の2値化方
    式により2値画像データに変換する画像処理手段と、前
    記画像処理手段の出力する前記原稿1ページ分の前記2
    値画像データの黒ラン数を検出数として当該検出数と所
    定の規定数とを比較する白紙判定方式により前記原稿が
    白紙原稿であるか否かを判定する白紙判定手段と、を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】原稿を所定解像度の画素に分解して読み取
    るとともに、ディジタル変換して所定ビットの画像デー
    タとして出力する画像読取手段と、前記画像読取手段の
    出力する前記所定ビットの画像データを所定の2値化方
    式により2値画像データに変換する画像処理手段と、前
    記画像処理手段の出力する前記原稿1ページ分の前記2
    値画像データの黒矩形数を検出数として当該検出数と所
    定の規定数とを比較する白紙判定方式により前記原稿が
    白紙原稿であるか否かを判定する白紙判定手段と、を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記画像処理手段は、前記2値化方式とし
    て複数の2値化方式を備え、前記白紙判定手段は、前記
    白紙判定方式として複数の白紙判定方式を備え、前記画
    像形成装置は、前記画像処理手段の2値化方式を選択す
    る2値化方式選択手段を、さらに備え、前記画像処理手
    段は、前記2値化方式選択手段の選択された2値化方式
    で前記画像データを前記2値画像データに変換し、前記
    白紙判定手段は、前記画像処理手段での前記画像データ
    の前記2値化方式に応じて前記複数の白紙判定方式を切
    り換えて前記画像データを前記2値画像データに変換す
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記白紙判定手段は、前記原稿1ページ分
    の前記2値画像データを複数のブロックに分割して、当
    該各ブロック毎に前記白紙判定を行い、当該各ブロック
    毎の前記白紙判定結果から前記原稿が白紙原稿であるか
    否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項4
    のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記白紙判定手段は、前記規定数として大
    きい数の大規定数と小さい数の小規定数の2種類の規定
    数を備え、前記検出数を前記大規定数と比較する大規定
    数白紙判定と前記検出数を前記小規定数と比較する小規
    定数白紙判定とを行って、その判定結果を出力し、前記
    画像形成装置は、前記2値画像データを記録出力あるい
    は送信出力する出力手段と、所定の警報を出力する警報
    手段と、前記白紙判定手段が前記小規定数白紙判定で前
    記原稿が白紙原稿であると判定すると、前記出力手段に
    よる出力動作を停止させ、前記白紙判定手段が前記大規
    定数白紙判定で前記原稿が白紙原稿であると判定する
    と、前記出力手段による出力動作を一旦中断して、前記
    警報手段に警報を出力させる制御手段と、をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに
    記載の画像処理装置。
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