JPH11284650A - ネットワーク通信方式 - Google Patents

ネットワーク通信方式

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JPH11284650A
JPH11284650A JP10087259A JP8725998A JPH11284650A JP H11284650 A JPH11284650 A JP H11284650A JP 10087259 A JP10087259 A JP 10087259A JP 8725998 A JP8725998 A JP 8725998A JP H11284650 A JPH11284650 A JP H11284650A
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JP
Japan
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terminal device
network
frame
sequence
transmission
Prior art date
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Application number
JP10087259A
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English (en)
Inventor
Futoshi Koga
太 古賀
Shigetoshi Nakanishi
茂利 中西
Giichi Yamaguchi
義一 山口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端末装置の送信権獲得の優先制御を行う。 【解決手段】 シーケンス番号送信用の端末装置11の
同期用NIC23は、各端末装置の端末番号をシーケン
ス番号として含んだシーケンスフレーム51を、各端末
装置の送信権獲得の優先度を考慮してシーケンス番号を
切替え、一定の間隔で順次、同期用ネットワーク101
に送信する。シーケンスフレーム51を受信した端末装
置12、13は、端末装置11から逐次送信される端末
番号を調べ、自端末番号が送信されたときに、一定量の
送信データを通信用ネットワーク102に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はネットワークに接
続された複数の端末装置間において、送信権の制御を行
うネットワーク通信方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21及び図22は、特開平4−127
738号公報に示された従来のネットワーク通信方式の
構成を示す図である。この方式は、各局(各端末装置)
が、受信したデータに対する各応答をデータ受信毎に応
答するのではなく、送信権をネットワーク内で巡回さ
せ、送信権が一巡するまでに各応答を蓄積しておき、次
に自局の送信権を取得した時に、この各応答をまとめて
ブロードキャストすることにより各局に送信する同報通
信応答制御方式である。
【0003】図21及び図22において、201〜20
4は、ネットワークに接続された局(端末装置)1〜
4、301は送信権フレーム、302は、201の局1
が送信するデータフレーム、303は、202の局2が
送信する応答フレーム、304は、202の局2が送信
するデータフレームである。
【0004】次に動作について説明する。201の局1
は、送信権フレーム301を既に有しており、他局に対
して送信すべきデータフレーム302がある時、これを
ブロードキャストにより送信する。データ送信が終了し
た時に、送信権フレーム301を次の202の局2に送
信する。図22において、送信権フレーム301を受け
た202の局2は、応答フレーム303をブロードキャ
ストし、次にデータフレーム304をブロードキャスト
し、最後に送信権フレーム301を203の局3に送信
する。
【0005】このように、201〜204の局1〜4
は、個別に各局に対して応答するのではなく、自分に送
信権が回ってきた時に他局に送信すべき応答をまとめて
ブロードキャストし、各局1〜4は応答フレームの中か
ら自局に対する応答のみを取り出すことで受信確認を行
う。これにより、各局1〜4はデータ受信毎に一々応答
を返送する必要がなく、データ受信毎に応答返送に要し
た待ち時間が短縮されるので、各局1〜4の負担を軽減
し伝送効率を向上させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のネットワーク通
信方式は以上のように構成されているので、ネットワー
クに接続された各局間で個別の通信応答を減らし、ネッ
トワークの伝送効率を向上させるものであるが、送信権
をネットワーク内で順番に巡回させているため、送信権
が一巡するまでの間隔が長くなり、各局が送信権を優先
的に獲得するための送信権制御ができないという課題が
あった。
【0007】また、ある局が故障した場合、ネットワー
クにおける送信権制御が行えなくなるという課題があっ
た。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ネットワークにおいて、各端末装
置(各局)が送信権を優先的に獲得するための送信権制
御が行えるネットワーク通信方式を得ることを目的とす
る。
【0009】また、この発明は、ネットワークにおける
ある端末装置が故障した場合でも、ネットワークにおけ
る送信権制御が行え、耐故障性を向上したネットワーク
通信方式を得ることを目的とする。
【0010】さらに、この発明は、シーケンスフレーム
の受信頻度が上昇しても、シーケンスフレームを受信す
る端末装置のホストCPUに負荷をかけないネットワー
ク通信方式を得ることを目的とする。
【0011】さらに、この発明はネットワークに接続さ
れている端末装置が、現在、送信権を持っている端末装
置を把握できるネットワーク通信方式を得ることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るネットワ
ーク通信方式は、端末番号を保有する各端末装置の送信
権制御のためのシーケンスフレームを伝送する同期用ネ
ットワークと、上記各端末装置間のデータを伝送するた
めの通信用ネットワークとを備えたものにおいて、上記
各端末装置の送信権獲得の優先度を考慮し、上記端末番
号をシーケンス番号として、所定の順序で切り替えて記
載した上記シーケンスフレームを、所定の間隔で順次、
上記同期用ネットワークに送信する第1の端末装置と、
上記シーケンスフレームを受信し、上記シーケンスフレ
ームに記載されたシーケンス番号と自己の端末番号とを
比較し、一致したときに、上記データを上記通信用ネッ
トワークに送信する第2の端末装置とを備えたものであ
る。
【0013】この発明に係るネットワーク通信方式は、
端末番号を保有する各端末装置の送信権制御のためのシ
ーケンスフレームを伝送する同期用ネットワークと、上
記各端末装置間のデータを伝送するための通信用ネット
ワークとを備えたものにおいて、単調増加の自然数をシ
ーケンス番号として、切り替えて記載した上記シーケン
スフレームを、所定の間隔で順次、上記同期用ネットワ
ークに送信する第1の端末装置と、送信権獲得の優先度
に応じた数の端末番号を保有すると共に、上記シーケン
スフレームを受信し、上記同期用ネットワークに接続さ
れている全端末番号数と単調増加の自然数との積に自己
の端末番号を加算した和を順次求め、上記シーケンスフ
レームに記載されたシーケンス番号と上記和とを比較
し、一致したときに、上記データを上記通信用ネットワ
ークに送信する第2の端末装置とを備えたものである。
【0014】この発明に係るネットワーク通信方式は、
第1の端末装置が、シーケンスフレームを送信する前
に、送信するシーケンスフレームの送信間隔と、故障し
た場合にシーケンスフレームを代わりに送信する代理送
信端末装置とを記録したフレームを送信し、上記代理送
信端末装置として指定された第2の端末装置が、上記送
信間隔と上記代理送信端末装置が記録されたフレームを
受信し、上記送信間隔で、上記第1の端末装置からのシ
ーケンスフレームを受信しない場合に、代わりにシーケ
ンスフレームを生成し同期用ネットワークに送信するも
のである。
【0015】この発明に係るネットワーク通信方式は、
第2の端末装置が、シーケンスフレームの受信処理を専
用に行うローカルCPUを有する同期用ネットワークイ
ンタフェースカードと、上記同期用ネットワークインタ
フェースカードが、上記シーケンスフレームに記載され
ているシーケンス番号を、ダイレクトメモリアクセスで
上書きするメモリとを備えたものである。
【0016】この発明に係るネットワーク通信方式は、
端末番号を保有する各端末装置の送信権制御のためのシ
ーケンスフレームを伝送する同期用ネットワークと、上
記各端末装置間のデータを伝送するための通信用ネット
ワークとを備えたものにおいて、所定のシーケンス番号
を記載した上記シーケンスフレームを、所定の間隔で順
次、上記同期用ネットワークに送信する第1の端末装置
と、送信権獲得の優先度に応じた数の端末番号を保有す
ると共に、上記シーケンスフレームを受信するごとに、
受信処理を失敗した回数をカウントし、上記同期用ネッ
トワークに接続されている全端末番号数と単調増加の自
然数との積に自己の端末番号を加算した和を順次求め、
上記受信処理を失敗した回数と上記和とを比較し、一致
したときに、上記データを上記通信用ネットワークに送
信する第2の端末装置とを備えたものである。
【0017】この発明に係るネットワーク通信方式は、
ネットワークに接続された各端末装置の送信権制御のた
めのシーケンス番号を記載したシーケンスフレームを伝
送するものにおいて、最高優先度の上記シーケンスフレ
ームを送信する第1の端末装置と、上記ネットワーク上
において上記各端末装置を接続すると共に、上記最高優
先度のシーケンスフレームを受信し、優先的に送信する
スイッチと、上記スイッチにより送信された上記最高優
先度のシーケンスフレームを受信し、上記シーケンス番
号が自己を指定している場合に、データを上記ネットワ
ークに送信する第2の端末装置とを備えたものである。
【0018】この発明に係るネットワーク通信方式は、
ネットワークに接続された各端末装置の送信権制御のた
めの送信権通知フレームを伝送するものにおいて、上記
ネットワークに接続された第1の端末装置が、1つ後に
送信権を渡す第2の端末装置と、2つ後に送信権を渡す
第3の端末装置とを記録した上記送信権通知フレーム
を、上記ネットワークに送信するものである。
【0019】この発明に係るネットワーク通信方式は、
第1の端末装置が、送信権通知フレームを作成した時刻
であるネットワーク時刻と、第3の端末装置に上記送信
権通知フレームが到着する最悪到着時刻とを記録した上
記送信権通知フレームを、上記ネットワークに送信し、
上記第3の端末装置が、上記最悪到着時刻になっても、
第2の端末装置からの送信権通知フレームを受信しない
場合、第2の端末装置は故障したと見なし、上記ネット
ワーク時刻と上記最悪到着時刻を更新した上記送信権通
知フレームを、上記ネットワークに送信するものであ
る。
【0020】この発明に係るネットワーク通信方式は、
ネットワークに接続された各端末装置の送信量制御のた
めの送信量通知フレームを伝送するものにおいて、上記
ネットワークに接続された各端末装置が送信できるデー
タ量を、各端末装置ごとに記録した送信量通知フレーム
を、上記ネットワークに送信する第1の端末装置と、上
記送信量通知フレームを受信し、記録したデータ量の範
囲内でデータを上記ネットワークに送信する第2の端末
装置とを備えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は実施の形態1によるネットワーク
通信方式の構成を示す図である。図において、11、1
2、13はネットワークに接続された端末装置であり、
11は同期用のシーケンス番号を生成し送信するシーケ
ンス番号送信用の端末装置として機能する。
【0022】23は、同期用ネットワーク101に接続
された同期用ネットワークインタフェースカード(以
後、同期用NIC)、24は、通信用ネットワーク10
2に接続された通信用ネットワークインタフェースカー
ド(以後、通信用NIC)、16は同期用ネットワーク
101を介して各端末装置を接続するハブ又はスイッ
チ、17は通信用ネットワーク102を介して各端末装
置を接続するハブ又はスイッチである。51はシーケン
ス番号を含んだシーケンスフレームである。なお、上記
の同期用NIC23及び通信用NIC24は、端末装置
12、13にも備えられている。
【0023】図2は、図1における端末装置12の構成
を示す図であり、図において、33はシーケンス番号を
格納したシーケンスフレーム51を受信する同期用ネッ
トワークドライバ、34は通常の通信フレーム52を送
受信する通信用ネットワークドライバ、32は、同期用
ネットワークドライバ33や通信用ネットワークドライ
バ34より上層のプロトコルレイヤ、41は、シーケン
ス番号を通信用ネットワークドライバ34に伝えるため
のシーケンス番号格納メモリ(メモリ)である。
【0024】次に動作について説明する。図1におい
て、同期用ネットワーク101に接続された端末装置1
1、12、13に対して、あらかじめ特定のユーザによ
り決められた端末番号をコンフィギュレーション(起
動)時に設定しておく。図1では、端末装置11、1
2、13の端末番号をそれぞれ1、2、3と設定する。
なお、端末番号は、単純に自然数でも良いし、端末装置
11、12、13のIP(Internet Prot
ocol)アドレスを指定しても良い。
【0025】シーケンス番号送信用の端末装置11は、
各端末装置の送信権を獲得する優先度を考慮し、上記端
末番号(1、2、3)をシーケンス番号として含んだシ
ーケンスフレーム51を、一定の間隔で、同期用ネット
ワーク101に送信する。例えば端末装置2の優先度を
高くする場合には、1、2、2、3、1、2、2、3…
のように、シーケンス番号を切り替えたシーケンスフレ
ーム51を、一定の間隔で送信する。一定の間隔とは、
各端末装置12、13がシーケンスフレーム51を受信
してから内部のシーケンス番号を認識し、シーケンス番
号格納メモリ41に番号を格納し、一定量のデータの送
信処理が終了するまでの時間よりも十分長い時間間隔と
する。
【0026】図3は端末装置12の同期用ネットワーク
ドライバ33の受信処理を示すフローチャートである。
まずステップST11において、同期用ネットワークド
ライバ33は、端末装置11から送信されたシーケンス
フレーム51を受信すると、ステップST12におい
て、シーケンス番号格納メモリ41にシーケンス番号を
逐次格納する。
【0027】図4は端末装置12の通信用ネットワーク
ドライバ34の送信処理を示すフローチャートである。
ステップST21において、通信用ネットワークドライ
バ34は、プロトコルレイヤ32から通信用ネットワー
ク102に送信するデータが存在するか否かを判断し、
存在しない場合には処理を終了する。また存在する場合
には、ステップST22において、一定量の送信デー
タ、例えば1500バイトの送信データを通信用NIC
24に設定する。
【0028】次にステップST23において、通信用ネ
ットワークドライバ34は、シーケンス番号格納メモリ
41に設定したシーケンス番号を調べ、格納してあるシ
ーケンス番号が自端末番号2であるか否かを判断する。
端末番号が2ならば、ステップST24において、通信
用NIC24の送信処理を起動し一定量の送信データを
送信する。また端末番号が2でなければ自端末番号にな
るまで待つ。なお、図3、図4に示した処理は、他の端
末装置13でも同じである。
【0029】シーケンス番号送信用の端末装置11から
送信されるシーケンス番号の送信間隔は、図3のステッ
プST11、ST12から、図4のステップST21〜
ST24までの処理よりも長い間隔となっているので、
その間に他の端末装置13が送信処理を行うことはな
い。また、ステップST24において、通信用NIC2
4の送信処理が開始すれば、キャリアが通信用ネットワ
ーク102上に送出されるため、他の端末装置13が端
末番号3を受けても、通信用NIC24レベルで、既に
送出されているキャリアを検出し、送出タイミングをず
らすことによりコリジョンの発生を抑止する。
【0030】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、シーケンス番号の切り替えを制御することにより、
シーケンス番号送信用の端末装置主導で、送信権獲得の
優先制御を行うことができるという効果が得られる。ま
た、特に極端な優先制御を行わない限り、送信権を得た
端末装置が一定量の送信データを送信するので、通信遅
延が不当に長引くことを避けることができ、通信遅延の
ばらつきを抑えることができるという効果が得られる。
【0031】実施の形態2.上記実施の形態1では、シ
ーケンス番号をあらかじめ各端末装置に割り付けた端末
番号にしたものであるが、この実施の形態2では、シー
ケンス番号を1、2、3…のような単調増加の自然数に
している。実施の形態2による、ネットワーク通信方式
の構成は図1、端末装置の構成は図2と同様であるが、
高い送信権獲得の優先度が必要な端末装置2は、複数の
端末番号2と4を保有している。
【0032】次に動作について説明する。シーケンス番
号送信用の端末装置11は、単調増加の自然数であるシ
ーケンス番号を含んだシーケンスフレーム51を生成し
て端末装置12に送信する。端末装置12の同期用ネッ
トワークドライバ33は、実施の形態1の図3と同様
に、シーケンス番号を受信しシーケンス番号格納メモリ
41に格納する。
【0033】図5は端末装置12の通信用ネットワーク
ドライバ34の送信処理を示すフローチャートである。
まずステップST31において、通信用ネットワークド
ライバ34は、プロトコルレイヤ32から通信用ネット
ワーク102に送信するデータが存在するか否かを判断
し、存在しない場合は処理を終了する。存在する場合に
は、ステップST32において、一定量の送信データを
通信用NIC24に設定する。
【0034】次にステップST33において、通信用ネ
ットワークドライバ34は、自端末番号xと、ネットワ
ークに接続された論理的な全端末番号数Nの自然数n倍
との和Xを求める。この実施の形態の場合は、xは2と
4、Nは4なので、xが2の場合、和Xは2、6、1
0、14…となり、xが4の場合、和Xは4、8、1
2、16…となる。そしてステップST34において、
通信用ネットワークドライバ34は、シーケンス番号格
納メモリ41に設定してあるシーケンス番号とステップ
ST33で算出したX(2、6、10、14…)及びX
(4、8、12、16…)とを比較する。
【0035】ステップST34における比較の結果、X
がシーケンス番号格納メモリ41に設定してあるシーケ
ンス番号よりも小さければ、ステップST35におい
て、自然数nをインクリメントし、ステップST33へ
戻る。そしてXがシーケンス番号よりも小さくなけれ
ば、ステップST36において、Xがシーケンス番号と
等しいかを調べ、Xがシーケンス番号に等しければ、ス
テップST37において、通信用ネットワークドライバ
34は、通信用NIC24の送信処理を起動する。ステ
ップST36において、Xがシーケンス番号に等しくな
ければ、すなわちXがシーケンス番号よりも大きければ
シーケンス番号に等しくなるまで待つ。
【0036】シーケンス番号の送信間隔は、図3のステ
ップST11、ST12から、図5のステップST31
〜ST37までの処理よりも長い間隔なので、その間に
他の端末装置13が送信処理を行うことはない。また、
ステップST37で通信用NIC24の送信処理を開始
すれば、キャリアがネットワーク上に送出されるため、
端末番号3を持つ他の端末装置13がシーケンス番号3
等を受けても、通信用NIC24レベルで、既に送出さ
れているキャリアを検出し送出タイミングをずらすこと
により、コリジョンの発生を抑止する。
【0037】上記処理において、端末装置3の場合は、
端末番号3のみを保有しているので、和Xは3、7、1
1、15…となり、端末装置2よりも少ない頻度で送信
権を獲得することになる。このように、複数の端末番号
を保有する端末装置2は、1つの端末番号を保有する端
末装置3よりも高い頻度で、優先的に送信権を得ること
になる。
【0038】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、送信権獲得の優先度が高い端末装置が、複数の端末
番号を保有することにより、シーケンスフレームを受信
する端末装置主導で、送信権獲得の優先制御を行うこと
ができるという効果が得られる。また、特に極端な優先
制御を行わない限り、送信権を得た端末装置が一定量の
送信データを送信するので、通信遅延が不当に長引くこ
とを避けることができ、通信遅延のばらつきを抑えるこ
とができるという効果が得られる。
【0039】実施の形態3.図6は実施の形態3による
端末装置12の構成を示す図である。図において、33
は同期用ネットワークドライバ、34は通信用ネットワ
ークドライバ、42は、同期用NIC23上の受信失敗
フレームカウントレジスタ(ミスフレームカウントレジ
スタ)、24は通信用NIC、32はプロトコルレイヤ
である。この実施の形態においても、実施の形態2と同
様に、送信権獲得の高い優先度が必要な端末装置2は、
複数の端末番号2と4を保有している。
【0040】次に動作について説明する。同期用ネット
ワークドライバ33は、同期用NIC23の初期化処理
と、エラー発生時の回復処理のみを行う。同期用ネット
ワークドライバ33は、シーケンスフレームを検出して
も、シーケンス番号を含むシーケンスフレームの受信処
理は行わないため、受信失敗フレームカウントレジスタ
42には、シーケンスフレームを検出するたびに、必ず
受信処理に失敗しその失敗した回数が記録される。この
回数はちょうど自然数であり、1、2、3…のような単
調増加であるので、実施の形態2のシーケンス番号に等
価である。
【0041】図7は、図6における通信用ネットワーク
ドライバ34の動作を示すフローチャートである。ステ
ップST41において、通信用ネットワークドライバ3
4は、プロトコルレイヤ32から通信用ネットワーク1
02に送信するデータが存在するか否かを判断し、存在
しない場合には処理を終了する。存在する場合には、ス
テップST42において、通信用ネットワーク102へ
の一定量の送信データを、通信用NIC24に設定す
る。
【0042】次に、ステップST43において、通信用
ネットワークドライバ34は、自端末番号xと、ネット
ワークに接続された全端末番号数Nの自然数n倍との和
Xを求める。そしてステップST44において、通信用
ネットワークドライバ34は、ステップST43で求め
た和Xが、受信失敗フレームカウントレジスタ42に設
定してある受信エラー数より小さいか否かを調べ、和X
が受信エラー数よりも小さければ、ステップST45に
おいて、自然数nをインクリメントしステップST43
へ戻る。
【0043】上記ステップST44において、和Xが受
信エラー数よりも小さくない場合には、ステップST4
6において、和Xが受信エラー数と等しいか否かを調
べ、和Xが受信エラー数と等しければ、ステップST4
7において、通信用NIC24の送信処理を起動する。
ステップST46において、和Xが受信エラー数と等し
くなければ、すなわち和Xがシーケンス番号よりも大き
ければ、シーケンス番号に等しくなるまで待つ。
【0044】上記処理を行うことにより、この実施の形
態でも、実施の形態2と同様に、複数の端末番号を保有
する端末装置2は、1つの端末番号を保有する端末装置
3よりも高い頻度で、優先的に送信権を得ることにな
る。
【0045】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、送信権獲得の優先度が高い端末装置が、複数の端末
番号を保有することにより、シーケンスフレームを受信
する端末装置主導で、送信権獲得の優先制御を行うこと
ができるという効果が得られる。また、特に極端な優先
制御を行わない限り、送信権を得た端末装置が一定量の
送信データを送信するので、通信遅延が不当に長引くこ
とを避けることができ、通信遅延のばらつきを抑えるこ
とができるという効果が得られる。
【0046】実施の形態4.図8は実施の形態4による
端末装置12の内部HW構成を示す図である。図におい
て、21は端末装置12のホストCPU(中央処理装
置)、22はシステムメモリ、24は通信用ネットワー
ク102に接続された通信用NIC、23は同期用ネッ
トワーク101に接続された同期用NICであり、内部
にローカルCPU26、ローカルメモリ27、LANチ
ップ28を持ち、これらはローカルバス112で接続さ
れている。同期用NIC23は、I/OバスIF(I/
Oバスインタフェース)25を介して、ホストCPU2
1及びシステムメモリ22と接続されており、I/Oバ
ス111を介して相互にデータ授受が可能となってい
る。
【0047】この実施の形態における端末装置12は、
実施の形態1、実施の形態2で備えていないローカルC
PU26を備え、同期用NIC23のシーケンスフレー
ムの受信処理を、ホストCPU21に負荷をかけずに処
理を行う。
【0048】次に動作について説明する。同期用NIC
23の同期用ネットワークドライバは、ローカルメモリ
27に常駐し、ローカルCPU26を用いて、同期用ネ
ットワーク101からシーケンス番号を含むフレームの
受信処理を行い、受信したシーケンス番号をシステムメ
モリ22の特定の領域であるシーケンス番号格納メモリ
41にDMA(ダイレクトメモリアクセス)にて転送し
同領域に上書きする。通信用NIC24のネットワーク
ドライバは、システムメモリ22に常駐し、ホストCP
U21を用いて、通信用ネットワーク102への送受信
処理を行い、送信処理時に、システムメモリ22上のシ
ーケンス番号格納メモリ41からシーケンス番号を読み
取り、実施の形態1及び実施の形態2に記載した送信処
理を行う。
【0049】同期用ネットワーク101からのシーケン
ス番号を含むシーケンスフレームの受信によるLANチ
ップ28からの割り込みは、同期用NIC23内で閉じ
るため、通信用NIC24のネットワークドライバの処
理を行うホストCPU21の処理を妨げない。これによ
り、同期用ネットワーク101からのシーケンスフレー
ムの受信頻度が上昇した場合でも、シーケンスフレーム
の受信処理を専用に行う同期用NIC23により、ホス
トCPU21に負荷をかけない。
【0050】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、同期用NIC23にローカルCPU26を備えるこ
とにより、割り込みを伴う受信処理を一切行わないた
め、ホストCPU21に対して負荷をかけないという効
果が得られる。
【0051】実施の形態5.図9は実施の形態5による
ネットワーク通信方式の構成を示す図である。この実施
の形態では、同期用ネットワークと通信用ネットワーク
を分離しないネットワーク100により、各端末装置1
1、12、13が接続されている。図において、20
は、各端末装置11、12、13に備えられたフレーム
優先度設定NICであり、IEEE802.1pのよう
な優先度付けされたイーサフレームに、フレーム優先度
を設定できるネットワークインタフェースカードであ
る。53は同期用シーケンス番号を含んだ同期用最高優
先度フレーム(最高優先度のシーケンスフレーム)で、
端末装置11により、ブロードキャスト又はマルチキャ
ストにより送信される。18は優先度付けされたイーサ
フレームを優先的に処理できるスイッチであり、各端末
装置11、12、13を接続する。
【0052】図10は実施の形態5による端末装置12
の構成を示す図である。図において、30はネットワー
クドライバ、32はプロトコルレイヤであり、他の構成
は図9と同一である。
【0053】次に動作について説明する。シーケンス番
号送信用の端末装置11は、同期用シーケンス番号を含
む同期用最高優先度フレーム53を、一定間隔でネット
ワーク100に送出する。同期用最高優先度フレーム5
3を受けたスイッチ18は、他の優先度のフレームに先
んじて、この同期用最高優先度フレーム53を送出する
ため、スイッチによる遅延は微少である。
【0054】図11は端末装置12のネットワークドラ
イバ30の受信処理を示すフローチャートである。まず
ステップST51において、ネットワークドライバ30
は、受信フレームが同期用最高優先度フレーム53であ
るかを調べ、同期用最高優先度フレーム53を検出する
と、同期用シーケンス番号を含むと判断し、ステップS
T52において、シーケンス番号格納メモリ41にその
シーケンス番号を格納する。上記ステップST51にお
いて、他の優先度のシーケンスフレーム51を受信した
場合は、ステップST53において、通常の受信処理を
行う。なお、ネットワークドライバ30の送信処理は、
実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
【0055】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、フレーム優先度を設定した同期用最高優先度フレー
ムを送信することにより、送信権獲得の優先制御を行う
ことができるという効果が得られると共に、上記実施の
形態1から実施の形態3に比べ、NICの数すなわちネ
ットワークインタフェースカード数、各端末装置のネッ
トワークドライバの実装数を削減することができ、各端
末装置のハードウェアのリソースを節約できるという効
果が得られる。
【0056】実施の形態6.図12は実施の形態6によ
るネットワーク通信方式の構成を示す図である。図にお
いて、54は次の代理送信端末装置61とシーケンス番
号の送信間隔62を記録したフレームであり、その他の
構成は、実施の形態1の図1と同じである。
【0057】代理送信端末装置61は、シーケンス番号
送信用の端末装置11が故障した場合に、シーケンス番
号を含んだシーケンスフレームを代わりに送信する端末
装置である。代理送信端末装置61については、システ
ム起動時に特定ユーザがあらかじめ決めておくか、又は
シーケンス番号送信用の端末装置11がシーケンス番号
を含んだシーケンスフレームを送信し始める前に、次の
代理送信端末装置61とシーケンス番号の送信間隔62
を記録したフレーム54を、同期用ネットワーク101
に、ブロードキャスト又はマルチキャストで通知するこ
とにより指定される。
【0058】図13は代理送信端末装置61として指定
された端末装置12の構成を示す図である。図におい
て、29は、フレーム54で指定された送信間隔62よ
り長い時間を設定するタイマであり、55は、タイマ2
9がタイムアウトした場合に送り出される、フレーム5
4と同等の次の代理送信端末装置61とシーケンス番号
の送信間隔62を記録したフレームである。その他の構
成は、実施の形態1の図2と同等のものである。
【0059】次に動作について説明する。図14は、図
13に示す端末装置12の同期用ネットワークドライバ
33のシーケンス番号監視処理を示すフローチャートで
ある。まずステップST61において、同期用ネットワ
ークドライバ33は、端末装置11からフレーム54を
受信すると、フレーム54で指定された送信間隔62を
超える時間を設定して、タイマ29を起動させる。次に
ステップST62において、同期用ネットワークドライ
バ33は、その後に受信するシーケンス番号を含んだシ
ーケンスフレーム51により、タイムアウトが発生する
かを調べ、タイムアウトが発生する前にシーケンスフレ
ーム51が到着した場合、ステップST63において、
同期用ネットワークドライバ33は、タイマ29をリセ
ットし、再度ステップST61に戻り、フレーム54で
指定された送信間隔62を超える時間を設定する。
【0060】ステップST62において、タイムアウト
が発生する前にシーケンスフレーム51が到着せずに、
タイムアウトが発生した場合、ステップST64におい
て、同期用ネットワークドライバ33は、フレーム54
と同等の次の代理送信端末装置61とシーケンス番号の
送信間隔62を記録したフレーム55を生成し、ブロー
ドキャスト又はマルチキャストで同期用ネットワーク1
01に、シーケンス番号送信用の端末装置が端末装置1
2に変わったことを通知する。そしてステップST65
において、同期用ネットワークドライバ33は、紛失し
たシーケンス番号+1の値を初期値として、シーケンス
番号を含むシーケンスフレーム51を一定間隔で送信す
る。
【0061】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、シーケンス番号送信用の端末装置が故障しても、予
め代理のシーケンス番号送信用の端末装置を決めておく
ことにより、耐故障性が向上できるという効果が得られ
る。
【0062】実施の形態7.図15及び図16は実施の
形態7によるネットワーク通信方式の構成を示す図であ
る。図において、11、12、13、14は、それぞれ
ハブ又はスイッチ16で接続された端末装置A、B、
C、Dである。また、56、57は、送信権を伝播する
送信権通知フレームであり、1つ後に送信権を渡す次送
信装置63、65と、2つ後に送信権を渡す次次送信装
置64、66が指定されている。
【0063】次に動作について説明する。各端末装置1
1〜14は、あらかじめ決められた順序で、送信権を伝
播する送信権通知フレーム56、57をブロードキャス
ト又はマルチキャストを用いて巡回させる。図15で
は、端末装置A11が1つ後の次送信装置にBを、2つ
後の次次送信装置にCを指定している。端末装置B12
が送信権通知フレーム56を受信すると、送信権を獲得
し送信すべきデータを持っている場合に送信処理を行
う。端末装置B12は、送信処理を終了すると、図16
の送信権通知フレーム57に、1つ後の次送信装置C6
5と2つ後の次次送信装置D66を指定して、ブロード
キャスト又はマルチキャストでネットワーク上の各端末
装置に通知する。
【0064】図17は端末装置B12のネットワークド
ライバの動作を示すフローチャートである。ステップS
T71において、端末装置B12は送信権通知フレーム
56を受信する。次にステップST72において、端末
装置B12のネットワークドライバは、送信待ちのデー
タがあるかを調べ、送信待ちのデータがある場合、ステ
ップST73において、その送信データを送信する。そ
して送信処理終了後、ステップST74において、端末
装置B12のネットワークドライバは、送信権通知フレ
ーム57を生成し、ブロードキャスト又はマルチキャス
トで送信する。上記ステップST72において、送信待
ちデータがなければ、ステップST74の処理を行い送
信権を次の端末装置C13に譲る。
【0065】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、送信権通知フレームをブロードキャスト又はマルチ
キャストすることにより、送信権を持たない他の端末装
置が、送信権通知フレームが現在どの端末装置で保持さ
れているかを容易に把握できるという効果が得られる。
【0066】実施の形態8.図18は実施の形態8によ
るネットワーク通信方式の構成を示す図であり、図にお
いて、58は、拡張した送信権通知フレームであり、内
部に、次送信装置B63、次次送信装置C64の他に、
ネットワーク時刻67と、2つ後の次次送信装置Cへの
送信権通知フレームの最悪到着時刻68を包含してい
る。その他の構成は、実施の形態6の図15と同じであ
る。ネットワーク時刻67は、端末装置A11が送信権
通知フレーム58を作成する時の時刻で、各端末装置1
1〜14間で処理同期を取る場合の基準時刻として利用
するものである。
【0067】次に動作について説明する。図19は送信
権通知フレーム58を受信した端末装置C13の動作を
示すフローチャートである。まずステップST81にお
いて、端末装置C13が送信権通知フレーム58を受信
すると、ステップST82において、受信した時刻T1
をメモリ(図示せず)に記録する。次にステップST8
3において、端末装置C13は、送信権通知フレーム5
8に含まれている最悪到着時刻68から、ネットワーク
時刻67との差分時間Tを求め、ステップST84にお
いて、その差分時間Tをタイムアウト関数のタイムアウ
ト値に設定する。
【0068】そしてステップST85において、端末装
置C13は、端末装置B12からの送信権通知フレーム
58の到着前にタイムアウトが発生していないかを調
べ、タイムアウトが発生していない場合、ステップST
86において、タイムアウトをキャンセルし、ステップ
ST87の処理を行う。一方、ステップST85におい
て、送信権通知フレーム58が最悪到着時刻68になっ
ても到着せず、タイムアウトが発生した場合、端末装置
B12は故障したものとみなして、送信権通知フレーム
58の巡回リストから外す。
【0069】さらにステップST87において、(現在
時刻−T1)の値をネットワーク時刻に加算して、新た
なネットワーク時刻67として更新する。そしてステッ
プST88において、次の次の端末の最悪到着時刻を、
ネットワーク時刻から計算し、最悪到着時刻68を更新
して、ステップST89において、再生した送信権通知
フレーム58に設定した後、ブロードキャスト又はマル
チキャストにより送信する。
【0070】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、送信権通知フレームの紛失から速やかに回復できる
と共に、送信権通知フレームを用いて、ネットワークに
接続した各端末間で共通のネットワーク時刻を共有する
ことが可能となり、各端末装置間で処理同期を取る場合
の基準時刻として利用できるという効果が得られる。
【0071】実施の形態9.図20は実施の形態9によ
るネットワーク通信方式の構成を示す図であり、実施の
形態1、実施の形態2、実施の形態5、実施の形態7の
拡張である。図において、46は、各端末装置11〜1
4に備えられ、各端末装置11〜14が送信予定の送信
データ量を設定する送信量設定ファイル、59は、各端
末装置11〜14の送信量を通知する送信量通知フレー
ムであり、各端末装置11〜14が送信可能な送信量7
1、72…が含まれている。その他の構成は、実施の形
態7の図18と同一である。
【0072】次に動作について説明する。コンフィギュ
レーション時等において、各端末装置11〜14の送信
量設定ファイル46に送信予定のデータ量を設定してお
く。送信量通知フレーム59を受けた各端末装置11〜
14は、送信量設定ファイル46を送信権取得時に確認
し、自端末装置が送信予定の送信データが、送信量通知
フレーム59に設定されている送信量を超えないように
送信処理を行う。超える場合には、送信処理を中断し、
次の送信権取得時まで保留する。
【0073】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、送信量に制限を設けた送信量通知フレームを送信す
ることにより、特定の端末装置の送信処理が他の端末装
置の送信処理を不当に阻害しないようにして、通信遅延
が長引くことを避け、通信遅延のばらつきを抑えること
ができると共に、送信処理の多い端末装置、少ない端末
装置に対応して、送信量の制限値を変化させることによ
り、送信権獲得の優先制御を行いネットワークを効率的
に利用できるという効果が得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
の端末装置が、各端末装置の送信権獲得の優先度を考慮
し、端末番号をシーケンス番号として、所定の順序で切
り替えて記載したシーケンスフレームを、所定の間隔で
順次送信し、第2の端末装置が、上記シーケンスフレー
ムを受信し、上記シーケンスフレームに記載されたシー
ケンス番号と自己の端末番号とを比較し、一致したとき
に、データを送信することにより、第1の端末装置主導
で、送信権獲得の優先制御を行うことができるという効
果がある。
【0075】この発明によれば、第1の端末装置が、単
調増加の自然数をシーケンス番号として、切り替えて記
載したシーケンスフレームを、所定の間隔で順次送信
し、第2の端末装置が、送信権獲得の優先度に応じた数
の端末番号を保有すると共に、上記シーケンスフレーム
を受信し、同期用ネットワークに接続されている全端末
番号数と単調増加の自然数との積に自己の端末番号を加
算した和を順次求め、上記シーケンスフレームに記載さ
れたシーケンス番号と上記和とを比較し、一致したとき
に、データを送信することにより、第2の端末装置主導
で、送信権獲得の優先制御を行うことができるという効
果が得られる。
【0076】この発明によれば、第1の端末装置が、シ
ーケンスフレームを送信する前に、送信するシーケンス
フレームの送信間隔と、故障した場合にシーケンスフレ
ームを代わりに送信する代理送信端末装置とを記録した
フレームを送信し、上記代理送信端末装置として指定さ
れた第2の端末装置が、上記送信間隔と上記代理送信端
末装置が記録されたフレームを受信し、上記送信間隔
で、上記第1の端末装置からのシーケンスフレームを受
信しない場合に、代わりにシーケンスフレームを生成し
送信することにより、第1の端末装置が故障しても、予
め代理のシーケンスフレームを送信する第2の端末装置
を決めておくことにより、耐故障性が向上できるという
効果がある。
【0077】この発明によれば、第2の端末装置が、シ
ーケンスフレームの受信処理を専用に行うローカルCP
Uを有する同期用ネットワークインタフェースカード
と、上記同期用ネットワークインタフェースカードが、
上記シーケンスフレームに記載されているシーケンス番
号を、ダイレクトメモリアクセスで上書きするメモリと
を備えるように構成したので、第2の端末装置のホスト
CPUに対して負荷をかけないという効果がある。
【0078】この発明によれば、第1の端末装置が、所
定のシーケンス番号を記載したシーケンスフレームを、
所定の間隔で順次送信し、第2の端末装置が、送信権獲
得の優先度に応じた数の端末番号を保有すると共に、上
記シーケンスフレームを受信するごとに、受信処理を失
敗した回数をカウントし、同期用ネットワークに接続さ
れている全端末番号数と単調増加の自然数との積に自己
の端末番号を加算した和を順次求め、上記受信処理を失
敗した回数と上記和とを比較し、一致したときに、デー
タを送信することにより、第2の端末装置主導で、送信
権獲得の優先制御を行うことができるという効果があ
る。
【0079】この発明によれば、第1の端末装置が最高
優先のシーケンスフレームを送信し、スイッチが、ネッ
トワーク上において各端末装置を接続すると共に、受信
した上記最高優先度のシーケンスフレームを優先的に送
信し、第2の端末装置が、上記スイッチにより送信され
た上記最高優先度のシーケンスフレームを受信し、シー
ケンス番号が自己を指定している場合に、データを送信
することにより、送信権獲得の優先制御を行うことがで
きるという効果がある。
【0080】この発明によれば、第1の端末装置が、1
つ後に送信権を渡す第2の端末装置と、2つ後に送信権
を渡す第3の端末装置とを記録した送信権通知フレーム
を送信することにより、送信権を持たない他の端末装置
が、送信権通知フレームが現在どの端末装置で保持され
ているかを容易に把握できるという効果がある。
【0081】この発明によれば、第1の端末装置が、送
信権通知フレームを作成した時刻であるネットワーク時
刻と、第3の端末装置に上記送信権通知フレームが到着
する最悪到着時刻とを記録した上記送信権通知フレーム
を送信し、上記第3の端末装置が、上記最悪到着時刻に
なっても、第2の端末装置からの送信権通知フレームを
受信しない場合、上記ネットワーク時刻と上記最悪到着
時刻を更新した上記送信権通知フレームを、上記ネット
ワークに送信することにより、送信権通知フレームの紛
失から速やかに回復できると共に、送信権通知フレーム
を用いて、ネットワークに接続した各端末間で共通のネ
ットワーク時刻を共有することが可能となり、各端末装
置間で処理同期を取る場合の基準時刻として利用できる
という効果がある。
【0082】この発明によれば、第1の端末装置が、各
端末装置が送信できるデータ量を、各端末装置ごとに記
録した送信量通知フレームを送信し、第2の端末装置が
上記送信量通知フレームを受信し、記録したデータ量の
範囲内でデータを送信することにより、特定の端末装置
の送信処理が他の端末装置の送信処理を不当に阻害しな
いようにして、通信遅延が長引くことを避け、通信遅延
のばらつきを抑えることができると共に、送信処理の多
い端末装置、少ない端末装置に対応して、送信量の制限
値を変化させることにより、送信権獲得の優先制御を行
いネットワークを効率的に利用できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるネットワーク
通信方式の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による端末装置の構
成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による同期用ネット
ワークドライバの受信処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1による通信用ネット
ワークドライバの送信処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2による通信用ネット
ワークドライバの送信処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3による端末装置の構
成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による通信用ネット
ワークドライバの送信処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 この発明の実施の形態4による端末装置のH
W構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるネットワーク
通信方式の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による端末装置の
構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5によるネットワー
クドライバの受信処理を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態6によるネットワー
ク通信方式の構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による端末装置の
構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による同期用ネッ
トワークドライバのシーケンス番号監視処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態7によるネットワー
ク通信方式の構成を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態7によるネットワー
ク通信方式の構成を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態7によるネットワー
クドライバの処理を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態8によるネットワー
ク通信方式の構成を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態8によるネットワー
クドライバの処理を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態9によるネットワー
ク通信方式の構成を示す図である。
【図21】 従来のネットワーク通信方式の構成を示す
図である。
【図22】 従来のネットワーク通信方式の構成を示す
図である。
【符号の説明】
11,12,13 端末装置、18 スイッチ、23
同期用ネットワークインタフェースカード、26 ロー
カルCPU、41 シーケンス番号格納メモリ(メモ
リ)、51 シーケンスフレーム、53 同期用最高優
先度フレーム(最高優先度のシーケンスフレーム)、5
6,57,58 送信権通知フレーム、59 送信量通
知フレーム、61 代理送信端末装置、62 送信間
隔、67 ネットワーク時刻、68 最悪到着時刻、1
01 同期用ネットワーク、102通信用ネットワー
ク。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末番号を保有する各端末装置の送信権
    制御のためのシーケンスフレームを伝送する同期用ネッ
    トワークと、 上記各端末装置間のデータを伝送するための通信用ネッ
    トワークとを備えたネットワーク通信方式において、 上記各端末装置の送信権獲得の優先度を考慮し、上記端
    末番号をシーケンス番号として、所定の順序で切り替え
    て記載した上記シーケンスフレームを、所定の間隔で順
    次、上記同期用ネットワークに送信する第1の端末装置
    と、 上記シーケンスフレームを受信し、上記シーケンスフレ
    ームに記載されたシーケンス番号と自己の端末番号とを
    比較し、一致したときに、上記データを上記通信用ネッ
    トワークに送信する第2の端末装置とを備えたことを特
    徴とするネットワーク通信方式。
  2. 【請求項2】 端末番号を保有する各端末装置の送信権
    制御のためのシーケンスフレームを伝送する同期用ネッ
    トワークと、 上記各端末装置間のデータを伝送するための通信用ネッ
    トワークとを備えたネットワーク通信方式において、 単調増加の自然数をシーケンス番号として、切り替えて
    記載した上記シーケンスフレームを、所定の間隔で順
    次、上記同期用ネットワークに送信する第1の端末装置
    と、 送信権獲得の優先度に応じた数の端末番号を保有すると
    共に、上記シーケンスフレームを受信し、上記同期用ネ
    ットワークに接続されている全端末番号数と単調増加の
    自然数との積に自己の端末番号を加算した和を順次求
    め、上記シーケンスフレームに記載されたシーケンス番
    号と上記和とを比較し、一致したときに、上記データを
    上記通信用ネットワークに送信する第2の端末装置とを
    備えたことを特徴とするネットワーク通信方式。
  3. 【請求項3】 第1の端末装置が、シーケンスフレーム
    を送信する前に、送信するシーケンスフレームの送信間
    隔と、故障した場合にシーケンスフレームを代わりに送
    信する代理送信端末装置とを記録したフレームを送信
    し、 上記代理送信端末装置として指定された第2の端末装置
    が、上記送信間隔と上記代理送信端末装置が記録された
    フレームを受信し、上記送信間隔で、上記第1の端末装
    置からのシーケンスフレームを受信しない場合に、代わ
    りにシーケンスフレームを生成し同期用ネットワークに
    送信することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    ネットワーク通信方式。
  4. 【請求項4】 第2の端末装置が、 シーケンスフレームの受信処理を専用に行うローカルC
    PUを有する同期用ネットワークインタフェースカード
    と、 上記同期用ネットワークインタフェースカードが、上記
    シーケンスフレームに記載されているシーケンス番号
    を、ダイレクトメモリアクセスで上書きするメモリとを
    備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のネ
    ットワーク通信方式。
  5. 【請求項5】 端末番号を保有する各端末装置の送信権
    制御のためのシーケンスフレームを伝送する同期用ネッ
    トワークと、 上記各端末装置間のデータを伝送するための通信用ネッ
    トワークとを備えたネットワーク通信方式において、 所定のシーケンス番号を記載した上記シーケンスフレー
    ムを、所定の間隔で順次、上記同期用ネットワークに送
    信する第1の端末装置と、 送信権獲得の優先度に応じた数の端末番号を保有すると
    共に、上記シーケンスフレームを受信するごとに、受信
    処理を失敗した回数をカウントし、上記同期用ネットワ
    ークに接続されている全端末番号数と単調増加の自然数
    との積に自己の端末番号を加算した和を順次求め、上記
    受信処理を失敗した回数と上記和とを比較し、一致した
    ときに、上記データを上記通信用ネットワークに送信す
    る第2の端末装置とを備えたことを特徴とするネットワ
    ーク通信方式。
  6. 【請求項6】 ネットワークに接続された各端末装置の
    送信権制御のためのシーケンス番号を記載したシーケン
    スフレームを伝送するネットワーク通信方式において、 最高優先度の上記シーケンスフレームを送信する第1の
    端末装置と、 上記ネットワーク上において上記各端末装置を接続する
    と共に、上記最高優先度のシーケンスフレームを受信
    し、優先的に送信するスイッチと、 上記スイッチにより送信された上記最高優先度のシーケ
    ンスフレームを受信し、上記シーケンス番号が自己を指
    定している場合に、データを上記ネットワークに送信す
    る第2の端末装置とを備えたことを特徴とするネットワ
    ーク通信方式。
  7. 【請求項7】 ネットワークに接続された各端末装置の
    送信権制御のための送信権通知フレームを伝送するネッ
    トワーク通信方式において、 上記ネットワークに接続された第1の端末装置が、1つ
    後に送信権を渡す第2の端末装置と、2つ後に送信権を
    渡す第3の端末装置とを記録した上記送信権通知フレー
    ムを、上記ネットワークに送信することを特徴とするネ
    ットワーク通信方式。
  8. 【請求項8】 第1の端末装置が、送信権通知フレーム
    を作成した時刻であるネットワーク時刻と、第3の端末
    装置に上記送信権通知フレームが到着する最悪到着時刻
    とを記録した上記送信権通知フレームを、上記ネットワ
    ークに送信し、 上記第3の端末装置が、上記最悪到着時刻になっても、
    第2の端末装置からの送信権通知フレームを受信しない
    場合、第2の端末装置は故障したと見なし、上記ネット
    ワーク時刻と上記最悪到着時刻を更新した上記送信権通
    知フレームを、上記ネットワークに送信することを特徴
    とする請求項7記載のネットワーク通信方式。
  9. 【請求項9】 ネットワークに接続された各端末装置の
    送信量制御のための送信量通知フレームを伝送するネッ
    トワーク通信方式において、 上記ネットワークに接続された各端末装置が送信できる
    データ量を、各端末装置ごとに記録した送信量通知フレ
    ームを、上記ネットワークに送信する第1の端末装置
    と、 上記送信量通知フレームを受信し、記録したデータ量の
    範囲内でデータを上記ネットワークに送信する第2の端
    末装置とを備えたことを特徴とするネットワーク通信方
    式。
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JP2008022078A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Nissan Motor Co Ltd 通信ネットワークシステム及びそのスタートアップ方法
JP2009071411A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Internatl Business Mach Corp <Ibm> データの転送方法、装置、プログラム
JP2017505005A (ja) * 2013-12-05 2017-02-09 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 複数のソースから単一のシンクへのワイヤレスメディア共有

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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