JP3116709B2 - ネットワークにおける親局交替方法 - Google Patents
ネットワークにおける親局交替方法Info
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- JP3116709B2 JP3116709B2 JP06048035A JP4803594A JP3116709B2 JP 3116709 B2 JP3116709 B2 JP 3116709B2 JP 06048035 A JP06048035 A JP 06048035A JP 4803594 A JP4803594 A JP 4803594A JP 3116709 B2 JP3116709 B2 JP 3116709B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トークンパッシングバ
ス方式を採用したネットワークにおいて、親局からの一
斉同報フレームでネットワーク全体の同期取りを行う複
数局における親局交替方法に関する。
ス方式を採用したネットワークにおいて、親局からの一
斉同報フレームでネットワーク全体の同期取りを行う複
数局における親局交替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既に確立している論理リングに新たに現
親局より大きなアドレスを持つ局が加入してきた場合、
現親局は子局となり、データフレームを一斉同報フレー
ムからグループ同報フレームに切替え、新規加入局が親
局になり、データフレームをグループ同報から一斉同報
切り替えることにより親局交替を行う。
親局より大きなアドレスを持つ局が加入してきた場合、
現親局は子局となり、データフレームを一斉同報フレー
ムからグループ同報フレームに切替え、新規加入局が親
局になり、データフレームをグループ同報から一斉同報
切り替えることにより親局交替を行う。
【0003】図2は従来技術および本発明のトークンパ
ッシングバス方式のネットワークを説明する一般的なシ
ステム構成図である。図2において、ネットワークは、
回線1に接続される回線終端装置2とこの回線終端装置
2と接続する端末制御装置4とからなる複数の局(A〜
D)がトークンパッシングバス方式で論理リングを構成
し、トークンを得た局が送信権を獲得し、他局へ一斉同
報したり、グループ同報したりして情報を送信する。一
方、複数の局(X〜Z)は回線1に接続されているが、
送信権を得ることなく受信専用であり、回線1から送信
されてくる情報を受信し、所定の制御演算動作を行う。
ッシングバス方式のネットワークを説明する一般的なシ
ステム構成図である。図2において、ネットワークは、
回線1に接続される回線終端装置2とこの回線終端装置
2と接続する端末制御装置4とからなる複数の局(A〜
D)がトークンパッシングバス方式で論理リングを構成
し、トークンを得た局が送信権を獲得し、他局へ一斉同
報したり、グループ同報したりして情報を送信する。一
方、複数の局(X〜Z)は回線1に接続されているが、
送信権を得ることなく受信専用であり、回線1から送信
されてくる情報を受信し、所定の制御演算動作を行う。
【0004】上記のトークンパッシングバス方式で論理
リングを構成する複数の局(A〜D)は、アドレス番号
の大きい局(図示例では局Dのアドレス番号20) から順
次小さい局(図示例では局Aのアドレス番号17) にトー
クンフレーム渡し、次に局Aから局Dにトークンフレー
ム渡して論理リングを形成している。電源の投入などの
システム全体を立ち上げるとき、この論理リングでは、
アドレス番号の一番大きい局が最初にトークンを確保す
る。また、トークンが一巡する時間の長さを規定し、こ
の時間監視を含めて親局に管理を行わさせるとき、この
親局としては、最初にトークンを確保するアドレス番号
の一番大きい局が適切である。この様な観点から、論理
リングを形成する全局(A〜D)の内、最大アドレス番
号を持つ局Dが親局となり、それ以外の局は子局(A〜
C)となる。
リングを構成する複数の局(A〜D)は、アドレス番号
の大きい局(図示例では局Dのアドレス番号20) から順
次小さい局(図示例では局Aのアドレス番号17) にトー
クンフレーム渡し、次に局Aから局Dにトークンフレー
ム渡して論理リングを形成している。電源の投入などの
システム全体を立ち上げるとき、この論理リングでは、
アドレス番号の一番大きい局が最初にトークンを確保す
る。また、トークンが一巡する時間の長さを規定し、こ
の時間監視を含めて親局に管理を行わさせるとき、この
親局としては、最初にトークンを確保するアドレス番号
の一番大きい局が適切である。この様な観点から、論理
リングを形成する全局(A〜D)の内、最大アドレス番
号を持つ局Dが親局となり、それ以外の局は子局(A〜
C)となる。
【0005】以下、説明の簡略化のため、既設の論理リ
ングを形成する全局を局(A〜C)とし、このときの親
局を局C(アドレス番号19)とし、この論理リングに局
D(アドレス番号20)が接続・加入したとき、親局交替
の方法を図2を併用して図3で説明する。このネットワ
ークシステムにおける時間監視を容易にするため、既設
論理リングの親局Cは、全局(A〜C,X〜Z)(局D
は未接続とする)が受信できる一斉同報フレームをデー
タフレームとして送信し、この一斉同報フレームによっ
て特定のタイミングを全ての子局(A〜B,X〜Z)に
知らせ、子局(A〜B,X〜Z)は、この一斉同報フレ
ームによって、例えば内部クロックの同期を合わせるこ
とができる。
ングを形成する全局を局(A〜C)とし、このときの親
局を局C(アドレス番号19)とし、この論理リングに局
D(アドレス番号20)が接続・加入したとき、親局交替
の方法を図2を併用して図3で説明する。このネットワ
ークシステムにおける時間監視を容易にするため、既設
論理リングの親局Cは、全局(A〜C,X〜Z)(局D
は未接続とする)が受信できる一斉同報フレームをデー
タフレームとして送信し、この一斉同報フレームによっ
て特定のタイミングを全ての子局(A〜B,X〜Z)に
知らせ、子局(A〜B,X〜Z)は、この一斉同報フレ
ームによって、例えば内部クロックの同期を合わせるこ
とができる。
【0006】そして、親局Cは、上述のタイミングをと
る一斉同報フレームのほかに、局Cとしての本来の制御
演算を行うためにネットワークに接続される他局との情
報の授受を行う。また、子局(A〜B)は、親局Cと、
子局間(A〜B,X〜Z)の内、特定のグループ構成し
た子局間と、の間でグループ同報フレームによってデー
タフレームの送受信を行い、所定の制御演算を行う。
る一斉同報フレームのほかに、局Cとしての本来の制御
演算を行うためにネットワークに接続される他局との情
報の授受を行う。また、子局(A〜B)は、親局Cと、
子局間(A〜B,X〜Z)の内、特定のグループ構成し
た子局間と、の間でグループ同報フレームによってデー
タフレームの送受信を行い、所定の制御演算を行う。
【0007】この様な親局Cからの一斉同報フレームで
全子局のタイミングを整合させる方式のシステムでは、
一斉同報フレームの存在が重要である。回線1を経由し
て送受信されるデータフレームはソフトウェアによって
制御されているが、送信権であるトークンフレームは集
積回路LSI によって制御されている。このためソフトウ
ェアに異常動作が起こると、トークンフレームは送信さ
れるが、データフレームは送信されないという状態が発
生する可能性がある。ネットワーク上の最大アドレス局
Cでこの状態が発生したとき、論理リングとしてのネッ
トワークは動作していても、一斉同報フレームの送信を
行うことができなくなる。この様なことを考慮し、最大
アドレス局Cの次に大きいアドレスを持つ局Bは、一斉
同報データフレームの有無により親局Cの存在を判定す
る方法が採られている。例えば、この一斉同報フレーム
欠落を防止するため、親局Cからの一斉同報フレーム未
検出回数を所定回数(ノイズなどの誤動作による誤判定
防止のため、2回)検出すると、親局C(アドレス番号
19)の次にアドレス番号の大きい子局B(アドレス番号
18)が一斉同報フレームを発する方式がとられている。
全子局のタイミングを整合させる方式のシステムでは、
一斉同報フレームの存在が重要である。回線1を経由し
て送受信されるデータフレームはソフトウェアによって
制御されているが、送信権であるトークンフレームは集
積回路LSI によって制御されている。このためソフトウ
ェアに異常動作が起こると、トークンフレームは送信さ
れるが、データフレームは送信されないという状態が発
生する可能性がある。ネットワーク上の最大アドレス局
Cでこの状態が発生したとき、論理リングとしてのネッ
トワークは動作していても、一斉同報フレームの送信を
行うことができなくなる。この様なことを考慮し、最大
アドレス局Cの次に大きいアドレスを持つ局Bは、一斉
同報データフレームの有無により親局Cの存在を判定す
る方法が採られている。例えば、この一斉同報フレーム
欠落を防止するため、親局Cからの一斉同報フレーム未
検出回数を所定回数(ノイズなどの誤動作による誤判定
防止のため、2回)検出すると、親局C(アドレス番号
19)の次にアドレス番号の大きい子局B(アドレス番号
18)が一斉同報フレームを発する方式がとられている。
【0008】図3は従来技術における上述のネットワー
クシステムの既設論理リングに、新規局D(アドレス番
号20)が加入し、親局が局Cから局Dに切り替わるとき
の動作を説明する説明図である。図3において、横軸は
時間軸 t11〜t72 を示し、この時間軸上に枠内にD〜A
で示された部分が、回線1上に送信される局D〜局Aの
データフレームを示し、斜線付き枠は、親局からの一斉
同報フレームであることを示す。尚、このデータフレー
ム列の上下に各局の動作状態のコメントが書かれてい
る。
クシステムの既設論理リングに、新規局D(アドレス番
号20)が加入し、親局が局Cから局Dに切り替わるとき
の動作を説明する説明図である。図3において、横軸は
時間軸 t11〜t72 を示し、この時間軸上に枠内にD〜A
で示された部分が、回線1上に送信される局D〜局Aの
データフレームを示し、斜線付き枠は、親局からの一斉
同報フレームであることを示す。尚、このデータフレー
ム列の上下に各局の動作状態のコメントが書かれてい
る。
【0009】図示された親局交替は、自分のアドレス番
号より大きい局の存在を2回確認後次のトークンを獲得
したときに親局から子局に、或いは、親局未検出確認回
数を2回確認後、次のトークンを獲得したときに子局か
ら親局に切り替えを行うものとする。t11 に局Dが回線
1に接続され、局Dがトークンを獲得し、データフレー
ムを送信する。この時点では局Dは、論理リング上の親
子関係を知らないので、グループ同報フレームを送信す
る。また、局Cは、局Dからのトークンフレームによっ
て、局Dのアドレス番号20が自分のアドレス番号19より
大きいことを知り、局Dが論理リング上の親局であるべ
きことの1回目の確認をする。
号より大きい局の存在を2回確認後次のトークンを獲得
したときに親局から子局に、或いは、親局未検出確認回
数を2回確認後、次のトークンを獲得したときに子局か
ら親局に切り替えを行うものとする。t11 に局Dが回線
1に接続され、局Dがトークンを獲得し、データフレー
ムを送信する。この時点では局Dは、論理リング上の親
子関係を知らないので、グループ同報フレームを送信す
る。また、局Cは、局Dからのトークンフレームによっ
て、局Dのアドレス番号20が自分のアドレス番号19より
大きいことを知り、局Dが論理リング上の親局であるべ
きことの1回目の確認をする。
【0010】t12 では、局Cは、局Dの1回目の確認で
あり、ノイズなどによる誤動作切り替えを防止する意味
も含め、切り替え動作を行わず、親局として一斉同報フ
レームを送信し、t13,t14 でトークンを子局B,Aに順
次トークンを渡してグループ同報フレームを回線1に送
信する。次に、t21 では、局Cは、局Dが論理リング上
の親局であるべきことの2回目の確認をし、次のトーク
ンを獲得するサイクル(t31〜t34)で親局から子局に切り
替わる。尚、局Dはサイクル(t21〜t24)の回線1上のデ
ータフレームをチェックし、自分が最大アドレスである
ことを認識し親局であるべきことを検出する。t22 で
は、局Cは、2回目の局Dを確認した直後のため、その
まま、親局として一斉同報フレームを回線1に送信す
る。
あり、ノイズなどによる誤動作切り替えを防止する意味
も含め、切り替え動作を行わず、親局として一斉同報フ
レームを送信し、t13,t14 でトークンを子局B,Aに順
次トークンを渡してグループ同報フレームを回線1に送
信する。次に、t21 では、局Cは、局Dが論理リング上
の親局であるべきことの2回目の確認をし、次のトーク
ンを獲得するサイクル(t31〜t34)で親局から子局に切り
替わる。尚、局Dはサイクル(t21〜t24)の回線1上のデ
ータフレームをチェックし、自分が最大アドレスである
ことを認識し親局であるべきことを検出する。t22 で
は、局Cは、2回目の局Dを確認した直後のため、その
まま、親局として一斉同報フレームを回線1に送信す
る。
【0011】t31 では、局Dは子局のままで、グループ
同報フレームを回線1に送信し、サイクル(t31〜t34)で
自分のアドレス番号より大きい局が存在しないことで1
回目の親局未検出をする。また、現親局Cの次ぎの大き
さのアドレス番号18を有する局Bは、サイクル(t23〜t3
2)に一斉同報フレームが回線1上に存在しないことから
1回目の親局未検出をする。
同報フレームを回線1に送信し、サイクル(t31〜t34)で
自分のアドレス番号より大きい局が存在しないことで1
回目の親局未検出をする。また、現親局Cの次ぎの大き
さのアドレス番号18を有する局Bは、サイクル(t23〜t3
2)に一斉同報フレームが回線1上に存在しないことから
1回目の親局未検出をする。
【0012】t32 では、局Cは、局D2回目の確認後、
次のトークンを獲得するサイクルに相当し、子局に切り
替わり、グループ同報フレームを回線1に送信する。t4
1 では、局Dは、まだ子局のままであり、グループ同報
フレームを回線1に送信し、サイクル(t41〜t44)で自分
のアドレス番号より大きい局が存在しないことから2回
目の親局未検出をする。また、局Bは、サイクル(t33〜
t42)に一斉同報フレームが回線1上に存在しないことか
ら2回目の親局未検出をする。
次のトークンを獲得するサイクルに相当し、子局に切り
替わり、グループ同報フレームを回線1に送信する。t4
1 では、局Dは、まだ子局のままであり、グループ同報
フレームを回線1に送信し、サイクル(t41〜t44)で自分
のアドレス番号より大きい局が存在しないことから2回
目の親局未検出をする。また、局Bは、サイクル(t33〜
t42)に一斉同報フレームが回線1上に存在しないことか
ら2回目の親局未検出をする。
【0013】t43 で局Bは、親局未検出の2回目の確認
後、次のトークンを獲得するサイクルにあたるので、親
局として一斉同報フレームを回線1上に送信する。同様
に、t51 で局Dは、親局未検出の2回目の確認後、次の
トークンを獲得するサイクルにあたり、親局として一斉
同報フレームを回線1上に送信する。局Bは局Dの一斉
同報フレームを検知し、1回目の自分のアドレス番号よ
り大きい局の存在を検出する。
後、次のトークンを獲得するサイクルにあたるので、親
局として一斉同報フレームを回線1上に送信する。同様
に、t51 で局Dは、親局未検出の2回目の確認後、次の
トークンを獲得するサイクルにあたり、親局として一斉
同報フレームを回線1上に送信する。局Bは局Dの一斉
同報フレームを検知し、1回目の自分のアドレス番号よ
り大きい局の存在を検出する。
【0014】t53 で局Bは、親局として一斉同報フレー
ムを回線1上に送信する。t61 で局Dは、親局として一
斉同報フレームを回線1上に送信し、局Bは局Dの一斉
同報フレームを検知し、2回目の自分のアドレス番号よ
り大きい局の存在を検出し、次のトークンを獲得するサ
イクルt63 以降から子局に復帰する。即ち、t62 以降か
ら親局は局Dに切り替わり、以降、正常な動作となる
が、期間 t43〜t61 の間は一斉同報フレームが乱発さ
れ、同期が乱れる。
ムを回線1上に送信する。t61 で局Dは、親局として一
斉同報フレームを回線1上に送信し、局Bは局Dの一斉
同報フレームを検知し、2回目の自分のアドレス番号よ
り大きい局の存在を検出し、次のトークンを獲得するサ
イクルt63 以降から子局に復帰する。即ち、t62 以降か
ら親局は局Dに切り替わり、以降、正常な動作となる
が、期間 t43〜t61 の間は一斉同報フレームが乱発さ
れ、同期が乱れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この様に、最大アドレ
ス番号を持つ局が親局となり、一斉同報フレームでネッ
トワーク上の各局の同期をとる方式において、一斉同報
フレーム欠落を防止するため、親局の次に大きいアドレ
ス番号を持つ局が所定回数の親局未検出で親局となり、
一斉同報フレームを発する方式では、新規加入局がネッ
トワーク上での最大アドレス局となる場合、従来の技術
で説明した様に、現親局である最大アドレス局の次に大
きいアドレスを持つ局は、この新規加入局の存在を意識
していないことから、新規加入局と最大アドレス局の次
に大きいアドレスを持つ局の双方が親局になる状態が発
生し、同期を乱す原因となる。
ス番号を持つ局が親局となり、一斉同報フレームでネッ
トワーク上の各局の同期をとる方式において、一斉同報
フレーム欠落を防止するため、親局の次に大きいアドレ
ス番号を持つ局が所定回数の親局未検出で親局となり、
一斉同報フレームを発する方式では、新規加入局がネッ
トワーク上での最大アドレス局となる場合、従来の技術
で説明した様に、現親局である最大アドレス局の次に大
きいアドレスを持つ局は、この新規加入局の存在を意識
していないことから、新規加入局と最大アドレス局の次
に大きいアドレスを持つ局の双方が親局になる状態が発
生し、同期を乱す原因となる。
【0016】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
のであり、その目的は前記した課題を解決して、現親局
よりも大きいアドレス番号を有する新規加入局がネット
ワークに接続されたときでも、一斉同報フレームを乱発
することのない、親局交替時の同期の乱れのないトーク
ンパッシングバス方式のネットワークを構成した複数局
における親局交替方法を提供することにある。
のであり、その目的は前記した課題を解決して、現親局
よりも大きいアドレス番号を有する新規加入局がネット
ワークに接続されたときでも、一斉同報フレームを乱発
することのない、親局交替時の同期の乱れのないトーク
ンパッシングバス方式のネットワークを構成した複数局
における親局交替方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、回線に接続される複数の局がト
ークンパッシングバス方式を構成し、複数の局はアドレ
ス番号の大きい局から順次小さい局にトークンフレーム
渡して論理リングを形成し、この論理リングを形成する
全局の内、最大アドレス番号を持つ局が親局となり、そ
れ以外の局は子局となり、親局は、全局が受信できる一
斉同報フレームをデータフレームとして送信し、該一斉
同報フレームによって特定のタイミングを全ての子局に
知らせ、子局は、該一斉同報フレームによって同期を合
わせ、親局および特定のグループ構成した子局間との間
のみにグループ同報フレームでデータフレームを送受信
し、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局は、所定
回数の親局未検出で親局に切り替わり、一斉同報フレー
ムを発するネットワークにおける親局交替方法におい
て、既設の論理リングに新たに現親局より大きなアドレ
ス番号を持つ局が加入する場合、新規加入局は、予め定
められた回数の親局未検出で親局となり、データフレー
ムをグループ同報フレームから一斉同報フレームに切り
替え、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局が所定
回数の親局未検出で親局に切り替わる回数は、少なくと
も、新規加入局が親局未検出で親局に切り替わる予め定
められた回数よりも1回多いものとする。
に、本発明においては、回線に接続される複数の局がト
ークンパッシングバス方式を構成し、複数の局はアドレ
ス番号の大きい局から順次小さい局にトークンフレーム
渡して論理リングを形成し、この論理リングを形成する
全局の内、最大アドレス番号を持つ局が親局となり、そ
れ以外の局は子局となり、親局は、全局が受信できる一
斉同報フレームをデータフレームとして送信し、該一斉
同報フレームによって特定のタイミングを全ての子局に
知らせ、子局は、該一斉同報フレームによって同期を合
わせ、親局および特定のグループ構成した子局間との間
のみにグループ同報フレームでデータフレームを送受信
し、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局は、所定
回数の親局未検出で親局に切り替わり、一斉同報フレー
ムを発するネットワークにおける親局交替方法におい
て、既設の論理リングに新たに現親局より大きなアドレ
ス番号を持つ局が加入する場合、新規加入局は、予め定
められた回数の親局未検出で親局となり、データフレー
ムをグループ同報フレームから一斉同報フレームに切り
替え、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局が所定
回数の親局未検出で親局に切り替わる回数は、少なくと
も、新規加入局が親局未検出で親局に切り替わる予め定
められた回数よりも1回多いものとする。
【0018】
【作用】現親局である最大アドレス局の次に大きいアド
レスを持つ局が、新規加入局の存在を直接知ることがで
きないため、親局交替の開始時期に優先順位をつける。
この優先順位を付ける方法として、既設の論理リングに
新たに現親局より大きなアドレス番号を持つ局が加入す
る場合、新規加入局が予め定められた回数の親局未検出
で親局となる回数に比べて、現親局の次に大きいアドレ
ス番号を持つ局が親局未検出で親局に切り替わる回数の
方が、少なくとも、1回多いものとする。この様に、一
斉同報データフレームの未検出回数に差をつけることに
より、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局が親局
に切り替わる前に、新規加入局が親局に切り替わり、一
斉同報データフレームの乱発を防止することができ、シ
ステム全体として、親局の交替時の同期の乱れを抑える
ことができる。
レスを持つ局が、新規加入局の存在を直接知ることがで
きないため、親局交替の開始時期に優先順位をつける。
この優先順位を付ける方法として、既設の論理リングに
新たに現親局より大きなアドレス番号を持つ局が加入す
る場合、新規加入局が予め定められた回数の親局未検出
で親局となる回数に比べて、現親局の次に大きいアドレ
ス番号を持つ局が親局未検出で親局に切り替わる回数の
方が、少なくとも、1回多いものとする。この様に、一
斉同報データフレームの未検出回数に差をつけることに
より、現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局が親局
に切り替わる前に、新規加入局が親局に切り替わり、一
斉同報データフレームの乱発を防止することができ、シ
ステム全体として、親局の交替時の同期の乱れを抑える
ことができる。
【0019】
【実施例】図1は図2に示すネットワークにおいて、本
発明の構成による既設の論理リングの親局Cよりアドレ
ス番号が大きい局Dが接続・加入したとき、親局交替の
方法を説明する説明図であり、図3に対応する同一機能
部には同じ符号が付してある。 図2を併用して図1を
説明する。尚、図3と重複する部分が多いので、従来技
術と本発明の違いによるところを中心に説明する。図2
において、局C(アドレス番号19),局B(アドレス番
号18),局A(アドレス番号17)からなる既設論理リン
グに現親局である局Cのアドレス番号19より大きいアド
レス番号20を有する局Dがネットワークに加入したと
き、新規加入局Dは現親局Cよりも大きいアドレスを持
つことから、局Cは親局交替のため、一斉同報データの
送信を取り止め、新規加入局Dに親局を譲る。以下、図
1を中心として説明する。図1において、本発明の一実
施例の構成では、例えば、新規加入局Dが親局に切り替
わるのは、親局未検出2回目後の次のトークンを獲得す
るサイクルにきたとき、親局に切り替り、一斉同報フレ
ームを発する。また、現親局Cの次に大きいアドレス番
号18を有する局Bは、親局未検出3回目後の次のトーク
ンを獲得するサイクルにきたとき、親局に切り替り、一
斉同報フレームを発する様に構成されている。
発明の構成による既設の論理リングの親局Cよりアドレ
ス番号が大きい局Dが接続・加入したとき、親局交替の
方法を説明する説明図であり、図3に対応する同一機能
部には同じ符号が付してある。 図2を併用して図1を
説明する。尚、図3と重複する部分が多いので、従来技
術と本発明の違いによるところを中心に説明する。図2
において、局C(アドレス番号19),局B(アドレス番
号18),局A(アドレス番号17)からなる既設論理リン
グに現親局である局Cのアドレス番号19より大きいアド
レス番号20を有する局Dがネットワークに加入したと
き、新規加入局Dは現親局Cよりも大きいアドレスを持
つことから、局Cは親局交替のため、一斉同報データの
送信を取り止め、新規加入局Dに親局を譲る。以下、図
1を中心として説明する。図1において、本発明の一実
施例の構成では、例えば、新規加入局Dが親局に切り替
わるのは、親局未検出2回目後の次のトークンを獲得す
るサイクルにきたとき、親局に切り替り、一斉同報フレ
ームを発する。また、現親局Cの次に大きいアドレス番
号18を有する局Bは、親局未検出3回目後の次のトーク
ンを獲得するサイクルにきたとき、親局に切り替り、一
斉同報フレームを発する様に構成されている。
【0020】上記構成において、t11 で新規加入局Dが
既設論理リングに接続される。局Cは、t11,t21 で局D
が送信するグループ同報フレームより、自アドレス番号
19より大きいアドレス番号20を有する局Dの存在を2回
確認し、t32 以降は子局としてグループ同報フレームを
送信し、一斉同報フレームの送信を中止する。局Dは、
先行局Aが自局よりもアドレスが小さいことから自局が
ネットワーク上の最大アドレス局であることを確認し、
自局が2回送信権を獲得するサイクル(t31〜t34)及びサ
イクル(t41〜t44)の間に一斉同報データを受信していな
いことから、次のトークンを獲得するt51 で親局とな
り、一斉同報データを送信する。
既設論理リングに接続される。局Cは、t11,t21 で局D
が送信するグループ同報フレームより、自アドレス番号
19より大きいアドレス番号20を有する局Dの存在を2回
確認し、t32 以降は子局としてグループ同報フレームを
送信し、一斉同報フレームの送信を中止する。局Dは、
先行局Aが自局よりもアドレスが小さいことから自局が
ネットワーク上の最大アドレス局であることを確認し、
自局が2回送信権を獲得するサイクル(t31〜t34)及びサ
イクル(t41〜t44)の間に一斉同報データを受信していな
いことから、次のトークンを獲得するt51 で親局とな
り、一斉同報データを送信する。
【0021】同様に、現最大アドレス局Cの次に大きい
アドレスを持つ局Bは、自局が2回送信権を獲得するサ
イクル(t23〜t32)及びサイクル(t33〜t42)の間には、一
斉同報データを受信していないが、3回目のサイクル(t
43〜t52)に新規加入局Dからの一斉同報データを受信す
ることにより、親局の交替を中断する。この結果、従来
技術における様に、現最大アドレス局Cの次に大きいア
ドレスを持つ局Bが親局に切り替わる親局未検出回数
を、新規加入局Dが親局に切り替わる親局未検出回数と
同じ場合は、局Bと局Dによる親局が2局発生するが、
現最大アドレス局Cの次に大きいアドレスを持つ局Bが
親局に切り替わる親局未検出回数を、新規加入局Dが親
局に切り替わる親局未検出回数よりも少なくとも1回多
くすることにより、親局が2局発生することが防止でき
る。
アドレスを持つ局Bは、自局が2回送信権を獲得するサ
イクル(t23〜t32)及びサイクル(t33〜t42)の間には、一
斉同報データを受信していないが、3回目のサイクル(t
43〜t52)に新規加入局Dからの一斉同報データを受信す
ることにより、親局の交替を中断する。この結果、従来
技術における様に、現最大アドレス局Cの次に大きいア
ドレスを持つ局Bが親局に切り替わる親局未検出回数
を、新規加入局Dが親局に切り替わる親局未検出回数と
同じ場合は、局Bと局Dによる親局が2局発生するが、
現最大アドレス局Cの次に大きいアドレスを持つ局Bが
親局に切り替わる親局未検出回数を、新規加入局Dが親
局に切り替わる親局未検出回数よりも少なくとも1回多
くすることにより、親局が2局発生することが防止でき
る。
【0022】本実施例では、局A〜局Dの4 局で説明し
たが、回線1に接続され、トークンパッシングバス方式
のネットワークを構成し、論理リングを構成する局数は
もっと多くても、本質的な制約を受けるものではない。
たが、回線1に接続され、トークンパッシングバス方式
のネットワークを構成し、論理リングを構成する局数は
もっと多くても、本質的な制約を受けるものではない。
【0023】
【発明の効果】親局加入局による親局交替と、現親局の
故障による親局交替と、を親局未検出回数を異ならせる
ことにより、両親局交替を切り分けることができ、親局
が2局発生することを防ぐことができる。
故障による親局交替と、を親局未検出回数を異ならせる
ことにより、両親局交替を切り分けることができ、親局
が2局発生することを防ぐことができる。
【図1】既設の論理リングに現親局よりアドレス番号が
大きい局が加入したときの本発明による親局交替の方法
を説明する説明図
大きい局が加入したときの本発明による親局交替の方法
を説明する説明図
【図2】一般的なトークンパッシングバス方式のネット
ワークを構成する論理リング構成図
ワークを構成する論理リング構成図
【図3】従来技術による既設の論理リングに現親局より
アドレス番号が大きい局が加入したときの親局交替の方
法を説明する説明図
アドレス番号が大きい局が加入したときの親局交替の方
法を説明する説明図
1 回線 2 回線終端装置 4 端末制御装置 A〜D, X〜Z, 局 15、17〜22 アドレス番号 t11〜t72 時刻 枠内のA〜D データフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平本 伸一 東京都日野市富士町1番地 富士ファコ ム制御株式会社内 (72)発明者 新井 健司 東京都日野市富士町1番地 富士ファコ ム制御株式会社内 (72)発明者 梅原 篤樹 東京都日野市富士町1番地 富士ファコ ム制御株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−60254(JP,A) 特開 平6−69940(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28
Claims (1)
- 【請求項1】回線に接続される複数の局がトークンパッ
シングバス方式を構成し、前記複数の局はアドレス番号
の大きい局から順次小さい局にトークンフレーム渡して
論理リングを形成し、この論理リングを形成する全局の
内、最大アドレス番号を持つ局が親局となり、それ以外
の局は子局となり、 前記親局は、全局が受信できる一斉同報フレームをデー
タフレームとして送信し、前記一斉同報フレームによっ
て特定のタイミングを全ての子局に知らせ、 前記子局は、前記一斉同報フレームによって同期を合わ
せ、前記親局および特定のグループ構成した子局間との
間のみにグループ同報フレームでデータフレームを送受
信し、 前記親局の次に大きいアドレス番号を持つ局は、所定回
数の親局未検出で親局に切り替わり、一斉同報フレーム
を発するトークンパッシングバス方式のネットワークに
おける親局交替方法において、 既設の前記論理リングに新たに現親局より大きなアドレ
ス番号を持つ局が加入する場合、 新規加入局は、 予め定められた回数の親局未検出で親局となり、データ
フレームをグループ同報フレームから一斉同報フレーム
に切り替え、 前記現親局の次に大きいアドレス番号を持つ局が所定回
数の親局未検出で親局に切り替わる回数は、 少なくとも、前記新規加入局が親局未検出で親局に切り
替わる前記予め定められた回数よりも1回多い、 ことを特徴としたネットワークにおける親局交替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06048035A JP3116709B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | ネットワークにおける親局交替方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06048035A JP3116709B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | ネットワークにおける親局交替方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264215A JPH07264215A (ja) | 1995-10-13 |
JP3116709B2 true JP3116709B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=12792063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06048035A Expired - Fee Related JP3116709B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | ネットワークにおける親局交替方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3116709B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180128054A (ko) | 2016-04-07 | 2018-11-30 | 가부시키가이샤 메타보스크린 | 서모 사이클링 검사 장치 및 칩 홀더 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115903608B (zh) * | 2022-12-12 | 2023-10-31 | 南京德克威尔自动化有限公司 | 一种总线扩展模块 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP06048035A patent/JP3116709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180128054A (ko) | 2016-04-07 | 2018-11-30 | 가부시키가이샤 메타보스크린 | 서모 사이클링 검사 장치 및 칩 홀더 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07264215A (ja) | 1995-10-13 |
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