JP4087070B2 - 同報/ack送信方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信方式に関し、より詳細には、共通の伝送路を介して複数の通信装置(ノード)間を結合するLAN(Local Area Network)、SAN(System AreaNetwork)等のネットワークにおいて、非同期式の一対多通信により同報データの送信及びその受信を指示するデータ(以下、「ACK(acknowledgment)データ」という。)の送信を行う際にそのACKデータの確認を確実に行うのに適応された同報/ACK送信方式に関する。
【0002】
本発明に係る同報/ACK送信方式は、例えば、車載用の電子機器(各々が通信機能を有するマイクロコンピュータ(以下、便宜上、「マイコン」という。)を内蔵したナビゲーション用コントローラ、ディスプレイ装置、CDチェンジャ等)が共通のバスを介して接続されたシステムに適用され得る。
【0003】
【従来の技術】
共通の伝送路を介して複数の通信装置(ノード)が接続されたシステムにおいて、一対一通信を行う場合、送信ノードから送出された送信データが正しく受信ノードに届いたことを示すために、受信ノードから送信ノードに対して必ずACKデータが送信される。
【0004】
これに対し、一対多通信(同報通信)においては、1つの送信ノードから複数の受信ノードに対してデータ(同報データ)を送信するため、これに対する応答の仕方として種々の方法が採用されている。現在採用されている方法としては、各受信ノードから一切ACKデータを送信しない方法、予め決められた代表ノードだけがACKデータを送信する方法、全ての受信ノードがACKデータを送信する方法のいずれかである。
【0005】
各受信ノードからACKデータを送信しない方法を採用した場合には、各ノード(通信装置)においてACKデータを送信するための制御回路等が不要となるのでハードウエア構成が簡素化されるというメリットがあるが、その一方で、以下の問題がある。
例えば、送信ノードからの同報データの送信が失敗した場合(つまり、各受信ノードに対して同報データが正しく伝わらなかった場合)、各受信ノードからは何の応答も送信されないため、送信ノード側では、同報データの送信が失敗したことを確認することができず、また同報データを再送信するためのリカバリーを行うことができないといった不都合が生じる。これは、円滑な同報通信の実現を妨げることにつながる。
【0006】
一方、予め決められた代表ノードだけがACKデータを送信する方法を採用した場合には、上記のように同報データの送信が失敗した場合でもその「失敗」は送信ノードに伝わるので上記の不都合は解消される。
しかしこの方法では、システム上でいずれのノードがACKデータを送信すべきかを予め決めておかねばならず、また、代表ノードについてはACKデータを送信するための制御回路等が必要となるため、ハードウエア構成が複雑化するといった不都合が生じる。
【0007】
これに対し、全ての受信ノードがACKデータを送信する方法を採用した場合には、上記のような同報データの送信の「失敗」に起因する不都合は解消され、また、いずれのノードを代表ノードとすべきかを予め決めておく必要もない。
しかしこの方法では、全ての受信ノードがそれぞれACKデータを共通の伝送路に送出するため、各々のACKデータがタイミング的に重なり合わないように各ノードのハードウエア構成を工夫する必要がある。さもなければ、送信ノード側で各受信ノードからのACKデータを確実に確認することはできない。
【0008】
各受信ノードから送信されるACKデータが互いに重なり合わないようにするためには、1つの方法として、各ACKデータを互いに所定時間だけずらして送信する方法(つまり、同期がとれる送信方法)がある。
かかる同期式の一対多通信によれば、送信ノード側で各受信ノードからのACKデータを確実に確認することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非同期式の一対多通信では、上述した不都合を必ずしも解消できるとは限らず、各受信ノードからのACKデータの送信タイミングによってはACKデータが重なり合ってしまう場合もある。その一例を、図5に示す動作波形図を参照しながら説明する。
【0010】
図5の例示では、共通の伝送路を介して4つのノード(通信装置)A,B,C及びDが接続されたシステムにおいて、ノードAを送信ノードとし、他のノードB,C及びDを受信ノードとして一対多通信(同報/ACK送信)を非同期で行った場合の動作タイミング波形の一例が示されている。
図5において、送信ノードAのデータ信号は同報データを、受信ノードB,C及びDの各データ信号はACKデータを示す。図示の例では、受信ノードB,C及びDからそれぞれACKデータとして同じデータ:0xCB(11001011b)が送出されている。このACKデータは、LレベルとHレベルの論理が混在したデータである。
【0011】
また、共通の伝送路上には、各ノードの送受信データが「論理積」の形態で現れている。図示の例では、電気的に低いレベル、すなわち「0」レベル(以下、「Lレベル」という。)が電気的に高いレベル、すなわち「1」レベル(以下、「Hレベル」という。)よりも優先して現れる論理となっている。これは、1本の伝送路を共有して複数のノード間で通信を行う方式では、一般に、各ノードの伝送路とのインタフェース部分に「オープンドレイン」構成の回路を用いているからである。
【0012】
図5の動作タイミング波形を参照すると、受信ノードB及びCからはそれぞれ同じACKデータ(0xCB)が送出されているにもかかわらず、双方のACKデータが時間的に重なり合っているため、伝送路上の波形(楕円で囲まれたPで示す部分)を参照すると、ACKデータとして0xCBが現れるべきところが、別のデータ(0x08)が現れている。つまり、ACKデータ(0xCB)が破壊されている。このため、送信ノードA側でACKデータの確認を行うことができない。
【0013】
また、楕円で囲まれたQで示す部分を参照すると、フレーム信号が新たに立ち下がっているため(非活性レベル→活性レベル)、送信ノードAでは、伝送路上に現れているデータ信号はACKデータではなく、他のノードから新規に送出されたデータであると見なしてしまう可能性がある。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、非同期式の一対多通信により同報データの送信及びその受信を指示するACKデータの送信を行う際に、そのACKデータの確認を確実に行えるようにし、ひいては円滑な同報通信の実現に寄与することができる同報/ACK送信方式を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の課題を解決するため、本発明に係る同報/ACK送信方式は、共通の伝送路を介して複数の通信装置が接続され、該複数の通信装置間で非同期式の一対多通信によりフレーム信号とデータ信号とを用いてデータの授受を行うシステムにおいて、前記複数の通信装置のうちいずれか1つの通信装置を送信ノードとし、他の全ての通信装置を受信ノードとして、前記送信ノードからフレーム信号と共に同報データを送信し、前記各受信ノードからそれぞれフレーム信号と共に前記同報データの受信を指示するACKデータを送信する際に、前記送信ノードにおいて、前記フレーム信号を活性レベルにして前記同報データを送信し、該同報データの送信後に該フレーム信号を非活性レベルにし、規定の時間の経過後に該フレーム信号を再び活性レベルにして、該フレーム信号を所定期間活性レベルに保持しておき、前記送信ノードにおいて前記フレーム信号が活性レベルに保持されている前記所定期間中に、前記各受信ノードにおいて、それぞれ前記フレーム信号を活性レベルにして、Lレベル又はHレベルの一方の論理レベルに固定化したデータを前記ACKデータとして送信するようにしたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る同報/ACK送信方式によれば、非同期式の一対多通信により同報データの送信及びその受信を指示するACKデータの送信を行う際に、送信ノードにおいては、所定期間(各受信ノードがそれぞれACK用フレーム信号を活性レベルにするまでの間)フレーム信号を活性レベルに保持しておく一方で、各受信ノードにおいては、送信ノードに返すACKデータとして、従来技術(図5参照)に見られたようなLレベルとHレベルの論理が混在したデータを用いるのではなく、Lレベル又はHレベルの一方の論理レベルに固定化したデータを用いている。
【0016】
このように、各受信ノードから共通の伝送路に送出されるACKデータはそれぞれLレベル(又はHレベル)に固定化されているので、伝送路上には、各受信ノードからのLレベル(又はHレベル)のACKデータが「論理積」(又は「論理和」)の形態で現れる。この場合、非同期送信により各受信ノードからのACKデータは時間的にずれて送信されるため、ACKデータが時間的に重なり合う可能性がある。このとき、伝送路上に現れるデータの長さは本来のデータ長よりも長くはなるが、そのデータは、各受信ノードから送出されたACKデータと同じLレベル(又はHレベル)のデータであるので、送信ノード側でACKデータを確実に確認することができる。これは、円滑な同報通信の実現に大いに寄与する。
【0017】
また、伝送路上にデータが現れているとき、送信ノードにより伝送路上のフレーム信号が活性レベル状態に保持されている(つまり、フレーム信号が新たに非活性レベルから活性レベルに変化していない)ので、送信ノードでは、伝送路上に現れているデータはACKデータもしくはその一部であると判断することができる。これによって、ACKデータの確認を確実に行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る同報/ACK送信方式を適用する一実施形態としてのシステム構成を概略的に示したものである。図中、(a)はシステムの全体構成を示し、(b)はその内部接続構成を示している。
本実施形態に係る同報/ACK送信方式は、図示のように共通のバス10を介して複数の車載用電子機器(ナビゲーション用コントローラ1、ディスプレイ装置2、CDチェンジャ3)が接続されたシステムに適用される。各車載用電子機器は、それぞれバス10に接続された通信機能を有する1つ以上のマイコン(ノード)を内蔵している。図示の例では、ナビゲーション用コントローラ1は4つのマイコン(ノード)11〜14を、ディスプレイ装置2は2つのマイコン(ノード)15及び16を、CDチェンジャ3は1つのマイコン(ノード)17を、それぞれ備えている。
【0019】
本実施形態に係る同報/ACK送信方式は、後述するように、非同期式の一対多通信により同報データの送信及びその受信を指示するACKデータの送信を行う際に、送信ノード(マイコン11〜17のうちいずれか1つのマイコン)において、各受信ノード(他の全てのマイコン)がそれぞれACK用フレーム信号を活性レベル(例えばLレベル)にするまでの間、フレーム信号を活性レベル(例えばLレベル)に保持しておく一方で、各受信ノードにおいて、送信ノードに返すACKデータとしてLレベル(又はHレベル)に固定化したデータを用いたことを特徴とする。
【0020】
以下、本実施形態のシステム構成におけるいずれか1つの送信ノード(マイコン)が行うACK判定に係る通信処理について、その処理フローの一例を示す図2及び図3と、その通信処理に係る動作タイミング波形の一例を示す図4とを参照しながら説明する。
なお、図4の例示では、従来技術との対比をわかり易くするために図5の例示に対応させて動作タイミング波形が示されている。すなわち、共通の伝送路(図1のバス10)を介して4つのノードA,B,C及びD(例えば、図1のマイコン11,15,16及び17)が接続されたシステムにおいて、ノードA(マイコン11)を送信ノードとし、他のノードB,C及びD(マイコン15〜17)を受信ノードとして一対多通信(同報/ACK送信)を非同期で行った場合の動作タイミング波形の一例が示されている。
【0021】
図4の例では、受信ノードB,C及びDから送信されるデータ信号(ACKデータ)として同じデータ:0x00(00000000b)が送出されており、各ACKデータとして、従来のような論理が混在したデータではなく、一方の論理レベル(Lレベル)に固定化したデータを用いている。
図2を参照すると、先ず最初のステップS1では、送信ノードAにおいて、フレーム信号をLレベルに立ち下げる。これによって、伝送路上のフレーム信号ラインのレベルがLレベルに立ち下がる(図4参照)。
【0022】
次のステップS2では、送信ノードAから伝送路上のデータ信号ラインに所定バイト数の同報データを送信する。この同報データは、前述したように各ノードの伝送路とのインタフェース部分に「オープンドレイン」構成の回路が用いられているため、優先的にLレベルを呈する。
次のステップS3では、送信ノードAにおいて、所定バイト数の同報データの送信が終了した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS4に進み、判定結果がNOの場合には判定処理を繰り返す。
【0023】
次のステップS4では、送信ノードAにおいて、フレーム信号をHレベルに立ち上げる。これによって、伝送路上のフレーム信号ラインのレベルがHレベルに立ち上がる(図4参照)。
次のステップS5では、送信ノードAにおいて、規定の時間が経過した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS6に進み、判定結果がNOの場合には判定処理を繰り返す。この規定の時間は、フレーム信号が一度Hレベルに立ち上がってから、送信ノードAがACK用にフレーム信号をLレベルにするまでの時間に設定されている。
【0024】
次のステップS6では、送信ノードAにおいて、フレーム信号をLレベルに立ち下げる。これによって、伝送路上のフレーム信号ラインのレベルが再びLレベルに立ち下がる(図4参照)。
次のステップS7では、送信ノードAにおいて、フレーム間時間(フレーム間隔に相当する時間)が経過した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS11にスキップし、判定結果がNOの場合にはステップS8に進む。このフレーム間時間は、伝送路上のフレーム信号が再びHレベルに立ち上がってから、次のフレームの送出が可能になるまでの時間に設定されている。つまりこのステップS7では、伝送路がアイドル状態になったか否かを判定している。
【0025】
次のステップS8では(このとき、伝送路上のフレーム信号は未だLレベルにある)、送信ノードAにおいて、受信ノードB,C又はD(図4の例では、受信ノードB)から1バイト分のデータ(Lレベルに固定化されたACKデータ)を受信した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS9に進み、判定結果がNOの場合にはステップS7に戻って上記の処理を繰り返す。このとき、図4に示すように受信ノードBのデータ信号(ACKデータ)がLレベルに立ち下がると、伝送路上のデータ信号ラインのレベルがLレベルに立ち下がる。
【0026】
次のステップS9では(このとき、伝送路上のフレーム信号は未だLレベルにある)、送信ノードAにおいて、受信したデータが0(Lレベル)であって、且つ、フレーミングエラー以外のUARTエラーが発生していない(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS7に戻って上記の処理を繰り返し、判定結果がNOの場合にはステップS10に進む。
【0027】
次のステップS10では(つまり、受信したデータが0(Lレベル)でない場合、又はフレーミングエラー以外のUARTエラーが発生している場合)、送信ノードAにおいて、ACK判定をエラーとする旨の処理を行う。この後、ステップS7に戻って上記の処理を繰り返す。
一方、ステップS11では(図3参照)、送信ノードAにおいて、フレーム信号をHレベルに立ち上げる。この時点では、受信ノードDから送信されているフレーム信号は未だLレベルにあるため、伝送路上のフレーム信号ラインのレベルも未だLレベルにある(図4参照)。
【0028】
次のステップS12では、送信ノードAにおいて、伝送路上のフレーム信号がHレベルに立ち上がっている(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS13に進み、判定結果がNOの場合には判定処理を繰り返す。つまり、この判定処理は、フレーム信号のレベルを一番最後までLレベルに保持している受信ノードDのフレーム信号がHレベルに立ち上がるまで繰り返される。
【0029】
次のステップS13では、送信ノードAにおいて、伝送路上のデータ信号ラインに何らかのデータの受信があった(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS14に進み、判定結果がNOの場合にはステップS15に進む。
ステップS14では、送信ノードAにおいて、ACK判定がエラーである(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には本フローは「エンド」となり、判定結果がNOの場合にはステップS16に進む。
【0030】
ステップS15では(つまり、伝送路上にデータが現れない場合)、送信ノードAにおいて、ACK判定をACK「無し」とする旨の処理を行う。この後、本フローは「エンド」となる。
一方、ステップS16では(つまり、ACK判定がエラーでない場合)、送信ノードAにおいて、ACK判定を「正常」とする旨の処理を行う。この後、本フローは「エンド」となる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態に係る同報/ACK送信方式によれば、図4の動作タイミング波形に示すように、受信ノードBから送出されているデータ信号(ACKデータ)と受信ノードCから送出されているデータ信号(ACKデータ)は時間的に重なり合ってはいるが、各ACKデータは共にLレベルに固定化されているので、共通の伝送路上のデータ信号ラインには、各受信ノードからのLレベルのACKデータが「論理積」の形態で現れる。
【0032】
すなわち、楕円で囲まれたPで示す部分を参照すると、本来のデータ長よりもデータが長くなってはいるが(フレーミングエラーの発生)、伝送路上のデータ信号ラインには、いずれかの受信ノードから送出されたACKデータと同じLレベルのデータ(0x00)が現れている。つまり、ACKデータ(0x00)が破壊されていない。これによって、送信ノードA側でACKデータの確認を確実に行うことができ、ひいては円滑な同報通信の実現を図ることが可能となる。
【0033】
また、楕円で囲まれたQで示す部分を参照すると、伝送路上のデータ信号ラインにデータが現れているとき、伝送路上のフレーム信号ラインのレベルはLレベル状態にある(つまり、この部分でフレーム信号が新たにLレベルに立ち下がっていない)ので、送信ノードAでは、伝送路上に現れているデータ信号はACKデータの一部であると判断することができる。つまり、この場合にもACKデータの確認を確実に行うことができる。
【0034】
なお、上述した実施形態では、各受信ノードから送信ノードに返すACKデータとしてLレベルに固定化したデータを用いた場合について説明したが、本発明の要旨からも明らかなように、Lレベルのデータ(0x00)に代えて、逆の論理レベル(Hレベル)に固定化したデータ(0xFF)を用いてもよいことはもちろんである。この場合には、その回路構成は、HレベルがLレベルより優先的に現れるものとする。
【0035】
また、データ信号の論理と整合させるために、フレーム信号についてもその論理レベルを逆にする(つまり、活性レベルをHレベルとし、非活性レベルをLレベルとする)のが好ましい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、非同期式の一対多通信により同報データの送信及びその受信を指示するACKデータの送信を行う際に、送信ノードにおいて、フレーム信号を所定期間活性レベルに保持しておく一方で、各受信ノードにおいて、Lレベル又はHレベルの一方の論理レベルに固定化したデータをACKデータとして送信することにより、送信ノード側でACKデータの確認を確実に行うことが可能となる。これは、円滑な同報通信の実現に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同報/ACK送信方式を適用する一実施形態としてのシステム構成を概略的に示す図である。
【図2】図1におけるいずれか1つの送信ノード(マイコン)が行うACK判定に係る通信処理の一例を示すフロー図である。
【図3】図2の処理フローに続く処理を示すフロー図である。
【図4】図2及び図3の通信処理に係る動作タイミング波形の一例を示す図である。
【図5】従来の同報/ACK送信方式の問題点を説明するための動作タイミング波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…ナビゲーション用コントローラ
2…ディスプレイ装置
3…CDチェンジャ
10…バス(共通の伝送路)
11〜17…通信機能を有するマイコン(通信装置/ノード)
A,B,C,D…ノード

Claims (2)

  1. 共通の伝送路を介して複数の通信装置が接続され、該複数の通信装置間で非同期式の一対多通信によりフレーム信号とデータ信号とを用いてデータの授受を行うシステムにおいて、
    前記複数の通信装置のうちいずれか1つの通信装置を送信ノードとし、他の全ての通信装置を受信ノードとして、前記送信ノードからフレーム信号と共に同報データを送信し、前記各受信ノードからそれぞれフレーム信号と共に前記同報データの受信を指示するACKデータを送信する際に、
    前記送信ノードにおいて、前記フレーム信号を活性レベルにして前記同報データを送信し、該同報データの送信後に該フレーム信号を非活性レベルにし、規定の時間の経過後に該フレーム信号を再び活性レベルにして、該フレーム信号を所定期間活性レベルに保持しておき、
    前記送信ノードにおいて前記フレーム信号が活性レベルに保持されている前記所定期間中に、前記各受信ノードにおいて、それぞれ前記フレーム信号を活性レベルにして、Lレベル又はHレベルの一方の論理レベルに固定化したデータを前記ACKデータとして送信するようにしたことを特徴とする同報/ACK送信方式。
  2. 前記複数の通信装置は、それぞれ通信機能を有するコンピュータを内蔵した車載用の電子機器であることを特徴とする請求項1に記載の同報/ACK送信方式。
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