JPH07312613A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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Publication number
JPH07312613A
JPH07312613A JP6105494A JP10549494A JPH07312613A JP H07312613 A JPH07312613 A JP H07312613A JP 6105494 A JP6105494 A JP 6105494A JP 10549494 A JP10549494 A JP 10549494A JP H07312613 A JPH07312613 A JP H07312613A
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transmission
cyclic
event
event data
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JP6105494A
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English (en)
Inventor
Shunji Inada
俊司 稲田
Takanori Ookura
敬規 大倉
Shinichiro Yamaguchi
伸一朗 山口
Takushi Hamada
卓志 浜田
Hisao Ogawa
尚雄 小川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サイクリックデータおよびイベントデータの通
信を行う場合でも、データ伝送効率が低下せず、データ
の送信周期を短くできる通信システムを提供する。 【構成】サイクリックデータ伝送帯域とイベントデータ
伝送帯域からなる時間単位が周期的に繰り返される。イ
ベントデータ伝送帯域は、サイクリックデータ伝送帯域
とは、別個に設けておき、各伝送装置は、イベントデー
タ伝送帯域を共用する。マスタ伝送装置は、サイクリッ
クデータ伝送帯域における所定時刻に、サイクリックデ
ータを各スレーブ伝送装置に送信する。送信されたサイ
クリックデータの受信を完了した、各スレーブ伝送装置
は、予め自身固有に定められている、サイクリックデー
タ伝送帯域における時刻に、サイクリックデータを送信
する。また、イベントが発生した伝送装置は、イベント
データ伝送帯域を占有して、イベントデータを送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LAN等の通信回線に
接続された伝送装置間でデータ通信を行うシステムに係
り、特に、各伝送装置が、サイクリックデータとイベン
トデータの伝送を行なう通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、LAN等の通信回線に接続さ
れた複数の伝送装置間でデータ通信を行うシステムとし
て、例えば、以下に説明するシステムが提案されてい
た。本システムは、広く知られた、通信システムであ
る。
【0003】LANに接続された複数の伝送装置のう
ち、1つの伝送装置をマスタ伝送装置、その他の伝送装
置を、スレーブ伝送装置とする。
【0004】前記マスタ伝送装置は、マスタ装置固有に
予め定められた送信周期に従って、所定のデータを、L
AN上に送出する。そして、各スレーブ伝送装置は、L
AN上に存在するデータを取り込むことによって、マス
タ伝送装置が送信したデータを受信する。
【0005】かかる受信が完了した後、各伝送装置固有
に、予め設定しておいた時間が経過した時点で、各伝送
装置は、LAN上にデータを送出する。
【0006】各スレーブ伝送装置のデータの送出タイミ
ングは、マスタ伝送装置がデータを送出する時間を基準
として定められており、即ち、マスタ伝送装置のデータ
送出に同期して、各スレーブ伝送装置のデータの送出が
行われるため、各伝送装置が異なるタイミングでデータ
を送出し、LAN上での、送出データの衝突が発生しな
いシステムとなっていた。
【0007】このようなデータ通信システムは、例え
ば、特開平1ー152836号公報等において、技術開
示が行われており、各伝送装置が送出したデータのLA
N上での競合の発生がなく、各伝送装置の送信タイミン
グが、ある時間帯に集中することなく、送出動作が平均
化されて行われるため、データ送受信の処理負荷の偏り
が少ない等の利点を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような通信システムにおいては、マスタ伝送装置固有に
予め定められた、送信時間を時間単位とし、この時間単
位が周期的に繰り返される過程において、データの送受
信が行われる。
【0009】そして、マスタ伝送装置のデータ送出の通
信周期となる、前記時間単位を分割して、各伝送装置に
対し、各伝送装置がデータの送出が可能な伝送帯域を割
り当てて、データ通信を行っている。かかるシステムに
おいては、各伝送装置が、割り当てられた伝送帯域にお
いて、周期的にデータを送信する、即ちサイクリックな
データ(以下、「サイクリックデータ」と称することが
多い)のみ送信しているのであれば問題はない。
【0010】ところが、通常の通信システムは、サイク
リックデータのみではなく、不定期に発生する各種イベ
ントに応じて生じるイベントデータを送信する必要が多
く、イベントデータを送信するための伝送帯域も、サイ
クリックデータ用の伝送帯域内に、割り当てておく必要
がある。
【0011】このことを、図5に示すタイミング図を参
照して説明する。
【0012】図5は、LANに、伝送装置A、B、Cが
接続された通信システムにおける、データ伝送のタイム
チャートを示した図である。今、伝送装置Aは、マスタ
伝送装置であり、伝送装置B、Cは、スレーブ伝送装置
である。
【0013】マスタ伝送装置およびスレーブ伝送装置が
LAN上に送出するサイクリックデータを、送出した伝
送装置以外のすべての伝送装置が、LANから取り込み
ことによって、データ通信を行う、いわゆるマルチキャ
スト通信を行っている。
【0014】なお、マスタ、スレーブにかかわらず、イ
ベントデータに関しては、特定の通信相手を決めて、デ
ータを送信する場合もある。
【0015】マスタ伝送装置固有の送信周期(サイクリ
ック周期)が予め定められており、これを時間単位とし
て、該時間単位が繰り返されることになる。
【0016】さて、各伝送装置毎に、サイクリック周期
において、サイクリックデータを送信するための伝送帯
域、および、イベントデータを送信するための伝送帯域
を割り当てる必要がある。
【0017】この際、各伝送装置の送信タイミングが衝
突しないように、サイクリックデータおよびイベントデ
ータの送信のための伝送帯域を割り当てる必要がある。
具体的には、各伝送装置毎に、装置固有の異なる時間
に、各伝送装置がデータ送出を行うための時間を通知す
るタイマの値(以下、単に、「タイムアウト値」と記載
することが多い)を設定する必要がある。図中Tb、T
cは、それぞれ、伝送装置B、Cが備えるタイマに設定
された、タイムアウト値である。
【0018】さて、予めマスタ伝送装置として選択され
ている伝送装置Aは、自己のサイクリック周期Tにした
がって、サイクリックデータCaを送信する。
【0019】図に示すように、最初のサイクリック周期
では、スレーブ伝送装置B、Cは、マスタ伝送装置Aが
LAN上に送信したサイクリックデータCaを検出し、
データの取り込み動作が完了すると、それぞれ送信タイ
マTb、Tcを起動し、予めタイマに設定した時間が経
過する時点で、伝送装置Bは、サイクリックデータCb
を、また、伝送装置Cは、イベントデータEcの送信要
求があるため、サイクリックデータCcとイベントデー
タEcを送信する。
【0020】そして、次のサイクリック周期では、伝送
装置Aからのイベントデータの送信要求があるため、サ
イクリックデータCaとイベントデータEaを送信し、
スレーブ伝送装置B、Cは、マスタ伝送装置AがLAN
上に送信したサイクリックデータCaを検出し、データ
の取り込み動作が完了すると、送信タイマTb、Tcを
起動し、予めタイマに設定した時間(タイムアウト値)
が経過する時点で、それぞれ、サイクリックデータC
b、Ccを送信する。
【0021】このように、従来のシステムでは、各伝送
装置毎に、サイクリックデータとイベントデータ送信用
の伝送帯域を割り当てており、イベントデータ送信用の
伝送帯域では、イベントが生じたときにのみイベントデ
ータが占有するものの、通常、イベントの発生は、さほ
ど頻繁ではなく、イベントデータが送信されないまま、
イベントデータ送信の伝送帯域が確保されている事態を
招いている。したがって、システム全体で見れば、デー
タの伝送効率が低下するとともに、装置ごとに設けた、
イベントデータ送信用に割り当てた伝送帯域分だけ、サ
イクリックデータの送信周期が長くなってしまうという
問題がある。また、予め各伝送装置に設けたタイマに、
タイムアウト値を設定しておく必要があるため、タイマ
値を変更するためには、システムを停止しての作業が必
要となり、システム運用の柔軟性に欠ける。
【0022】そこで、本発明は、通信回線に接続された
各伝送装置間で、サイクリックデータおよびイベントデ
ータの通信を行なった場合でも、データの伝送効率の低
下を招かず、かつ、サイクリックデータの送信周期を、
従来のシステムに比べ、短くすることを可能にする通信
システムを提供することにより、上記課題を解決するこ
とにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、前記
目的を達成するため、以下の手段が考えられる。
【0024】すなわち、マスタ伝送装置と複数のスレー
ブ伝送装置とを通信回線で接続した通信システムを想定
する。
【0025】そして、マスタ伝送装置は、サイクリック
データ伝送帯域が繰返される周期を定める周期決定手段
と、サイクリックデータ伝送帯域に連続するイベントデ
ータ伝送帯域の開始時を定めるイベントデータ伝送帯域
開始時決定手段と、サイクリックデータ伝送帯域におけ
る予め定めた時間に、各スレーブ伝送装置宛のサイクリ
ックデータを通信回線上に送出する第1サイクリックデ
ータ送信手段と、イベントデータ伝送帯域において、イ
ベントデータを通信回線上に送出する第1イベントデー
タ送信手段と、通信回線上の自装置宛のデータを取り込
む第1データ受信手段とを備えた構成にする。
【0026】一方、各スレーブ伝送装置は、前記第1サ
イクリックデータ送信手段により送出されたデータを通
信回線から取り込むマスタデータ受信手段と、該マスタ
データ受信手段によるデータの取り込み動作完了時に起
動され、装置固有に定められた時間、の経過を通知する
第1タイマと、前記マスタデータ受信手段によるデータ
の取り込み動作完了時に起動され、装置固有に定められ
た時間、の経過を通知する第2タイマと、前記第1タイ
マの通知を受け、サイクリックデータを通信回線上に送
出する第2サイクリックデータ送信手段と、前記第2タ
イマの通知を受け、イベントデータを通信回線上に送出
する第2イベントデータ送信手段と、通信回線上の自装
置宛のデータを取り込む第2データ受信手段とを備えた
構成にする。
【0027】
【作用】本発明では、サイクリックデータ伝送帯域とイ
ベントデータ伝送帯域からなる時間単位が、周期的に繰
り返される場合の、データ通信手段を提供する。
【0028】そして、イベントデータ伝送帯域は、サイ
クリックデータ伝送帯域とは独立した形で、サイクリッ
クデータ伝送帯域に連続した状態で設けておき、前記サ
イクリックデータ伝送帯域は、マスタ伝送装置と複数の
スレーブ伝送装置が共通に使用する、イベントデータの
送信のための伝送帯域とするものである。
【0029】マスタ伝送装置は、第1サイクリックデー
タ送信手段により、サイクリックデータ伝送帯域におけ
る予め定めた時間に、各スレーブ伝送装置宛のサイクリ
ックデータを通信回線上に送出する。また、イベントデ
ータが存在する場合には、第1イベントデータ送信手段
によって、イベントデータ伝送帯域における予め定めた
時間に、イベントデータを送信する。
【0030】一方、各スレーブ伝送装置は、マスタデー
タ受信手段によって、前記第1サイクリックデータ送信
手段により送出されたデータを通信回線から取り込み、
第2サイクリックデータ送信手段によって、第1タイマ
の通知対象となる時刻に、サイクリックデータを通信回
線上に送出する。さらに、第2イベントデータ送信手段
によって、第2タイマの通知対象となる時刻に、イベン
トデータを通信回線上に送出する。
【0031】ここで、第1タイマは、マスタデータ受信
手段によるデータの取り込み動作完了時刻に、装置固有
に定められた時間幅を加えた値である、サイクリックデ
ータ伝送帯域内の時刻、の到来を通知する機能を有す
る。該第1タイマの通知をトリガとして、各スレーブ伝
送装置は、サイクリックデータ伝送帯域内に、自身のサ
イクリックデータを送信することによって、サイクリッ
クデータの通信回線上での衝突の発生を避けた、通信手
段が実現できる。
【0032】また、第2タイマの通知をトリガとして、
各スレーブ伝送装置が、イベントデータ伝送帯域内に、
イベントデータを送信することによって、1時間単位内
のイベントデータ伝送帯域を、全伝送装置が共用でき
る。
【0033】本発明によれば、通信回線に接続された各
伝送装置間でサイクリックデータおよびイベントデータ
の伝送を行なう場合でも、データの伝送効率を低下させ
ることはなく、また、イベントデータ伝送帯域の共用に
よって、従来システムに比べ、サイクリックデータの送
信周期を短くすることができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0035】図3は、本発明にかかる通信システムの全
体構成の一実施例を示す構成図である。
【0036】図3において、複数の伝送装置2、3、
4、5が、通信回線であるLAN1を介して接続されて
いる。さらに、各伝送装置2、3、4、5には、それぞ
れ、計算機6、7、コントローラ8、9が接続されてい
る。本図では、一例として、LANがバス状に設けられ
ている形態を示したが、LANがリング状に設けられて
おり、当該LANに各伝送装置が接続された構成でも良
い。
【0037】なお、コントローラ8、9にはそれぞれ、
図示しないが、例えば、あるプラント(設備)が、信号
線によって接続されており、プラントからの出力信号
を、コントローラ8、9によって、所定周期で自動的に
読み取り可能な構成になっている。また、各プラント
は、コントローラ8、9からの出力信号を受け付け、所
定の動作を行う構成になっている。すなわち、コントロ
ーラ8、9は、プラントと信号を送受し、プラントの制
御を行う機能を有している。
【0038】また、計算機6、7は、例えば、伝送装置
2、3を介して、受け取ったLAN上のデータに対し
て、予め定めた処理を行う手段である。例えば、計算機
6、7は、それぞれ、伝送装置4、5から送られてく
る、プラントのデータを処理し、処理結果に応じた制御
信号を、所定周期で、該当プラントに対して送る(サイ
クリックデータ)機能を有する。また、計算機6、7
は、予め定めた処理の途中で、データ異常等が検出され
た場合、例えば、プラントを停止するための制御信号
を、イベントデータとして、該当プラントに送る構成と
なっている。
【0039】例えば、プラント制御分野における分散制
御システムでは、(プロセス)コントローラが、プラン
トが備えるインターフェイスであるプロセス入出力装置
から、プロセスデータを周期的に収集し、さらに、プロ
セス入出力装置に対して、周期的にプラント制御データ
の転送を行なうことが必須である。このように、(制御
用)計算機とプラントとの間において、データを送受信
することによって、各種プラントの制御、具体的には、
プラントの運転状態の管理や、プラントによって生産さ
れる製品の品質の管理等が行える。
【0040】このようなシステムにおいては、装置間
で、LANを介してデータを送受信し、プラント制御や
生産管理等が行われるが、装置間で伝送されるデータに
は、高精度な制御を実行するために、高速周期で送信さ
れるデータ(以下、「サイクリックデータ」と称する)
と、ファイル転送等の、不定期に送信されるデータ(以
下、「イベントデータ」と称する)が存在する。これら
のデータの送信宛先は、サイクリックデータの場合に
は、全伝送装置宛となり(いわゆるブロードキャスト通
信)、イベントデータの場合には、全伝送装置宛の場合
もあるが、むしろ特定の伝送装置宛となる。
【0041】そして、いずれかの伝送装置(図示しない
伝送装置でも良い)が、後に述べるマスタ伝送装置とな
り、それ以外の伝送装置は、後に述べるスレーブ伝送装
置となる。
【0042】さて、図1は、本発明にかかる、通信シス
テムにおける各伝送装置のデータ送信のタイムチャート
例の説明図である。
【0043】なお、通信システムは、LAN1に、マス
タ伝送装置およびスレーブ伝送装置B、Cが接続された
構成となっている。
【0044】本システムを構成する伝送装置A、B、C
が、サイクリックデータを送信するときの、各伝送装置
におけるLAN接続端での信号状態に注目して、データ
送信のタイミングを示した図である。
【0045】図1に示すように所定の時間幅を有するサ
イクリック周期(Ta1)が、周期的に繰り返されてい
る。
【0046】また、図1に示すように、サイクリック周
期(Ta1)を、サイクリックデータ伝送帯域とイベン
トデータ伝送帯域に分割している。そして、サイクリッ
クデータ伝送帯域では、各伝送装置が、衝突なくサイク
リックデータの送信が行なえるように、各伝送装置毎
に、サイクリックデータの送信が可能なサイクリックデ
ータ送信用の伝送帯域を割り当てておく。
【0047】もちろん、サイクリックデータ送信用の伝
送帯域は、サイクリックデータ伝送帯域内に存在し、図
1では、伝送装置A、B、Cの各々に対して、サイクリ
ックデータ送信用伝送帯域(A用伝送帯域、B用伝送帯
域、C用伝送帯域)が割り当てられている。
【0048】また、サイクリックデータ伝送帯域とは別
に、イベントデータ伝送帯域を設け、各伝送装置が、イ
ベントデータ伝送帯域を共有する構成とする。そして、
各伝送装置は、イベントデータの送信時には、イベント
データ伝送帯域を占有して、イベントデータの送信を行
う。
【0049】サイクリックデータ伝送帯域およびイベン
トデータ伝送帯域における、サイクリックデータおよび
イベントデータの送信は、以下の手順で行なわれる。
【0050】マスタ伝送装置Aは、予め設定されたサイ
クリック周期(Ta1)を、マスタ伝送装置Aが備える
第1送信タイマに設定しておく。かかる第1送信タイマ
は、設定された値、すなわち、Ta1なる時間が経過す
る毎に、その旨を通知する手段である。したがって、第
1送信タイマの通知をトリガとして、即ち、Ta1なる
時間が経過する毎に、マスタ伝送装置Aは、基準フレー
ムCaを全伝送装置宛に送信する。
【0051】基準フレームCaは、マスタ伝送装置が送
信するサイクリックデータを含むフレームである。以
後、このように、マスタ伝送装置が他の伝送装置に対
し、サイクリック周期毎に送信するフレームを、「基準
フレーム」と称する。
【0052】マスタ伝送装置以外の伝送装置である、ス
レーブ伝送装置B、Cは、それぞれCaを受信して、受
信動作が完了してから、自装置が備える第1送信タイマ
に設定した、装置固有の時間幅(Tb1、Tc1)が経
過した時刻に、サイクリックデータを送信する。
【0053】すなわち、スレーブ伝送装置Bは、Caを
受信して、受信動作が完了してから、自装置が備える第
1送信タイマに設定した、装置固有の時間幅Tb1が経
過した時刻に、サイクリックデータCbを送信する。同
様に、スレーブ伝送装置Cは、Caを受信して、受信動
作が完了してから、自装置が備える第1送信タイマに設
定した、装置固有の時間幅Tc1が経過した時刻に、サ
イクリックデータCcを送信する。
【0054】そして、さらに、スレーブ伝送装置Bは、
Caを受信して、受信動作が完了してから、自装置が備
える第2送信タイマに設定した、装置固有の時間幅Tb
2、が経過した時刻に、イベントデータ送信要求がある
場合には、イベントデータEbを送信する。同様に、ス
レーブ伝送装置Cは、Caを受信して、受信動作が完了
してから、自装置が備える第2送信タイマに設定した、
時間幅Tc2が経過した時刻に、イベントデータ送信要
求がある場合には、イベントデータEcを送信する。
【0055】なお、LAN上のイベントデータは、自装
置宛のデータと判断した装置によって、LANから取り
込まれる。なお、イベントデータは、データ送信先の情
報を含むデータとして、LAN上に送出される。
【0056】また、各伝送装置が備える第1送信タイマ
には、各伝送装置のサイクリックデータ送信タイミング
が一致しないように、すなわち送信の衝突がないよう
に、各伝送装置毎に、異なる時間幅を設定しておくよう
にする。また、各伝送装置が備える第2送信タイマに
は、各伝送装置が、イベントデータ伝送帯域においてイ
ベントデータを送信できるように、マスタ伝送装置Aが
送信したサイクリックデータCaの受信が完了してか
ら、イベントデータ伝送帯域の開始時刻までの時間幅を
設定しておけばよい。
【0057】さて、データの送信手順を図2のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0058】まず、マスタ伝送装置は、サイクリックデ
ータの送信周期であるサイクリック周期(Ta1)が設
定された、第1送信タイマを起動する(ステップ22
0)。
【0059】次に、第1送信タイマがタイムアウトした
か否か、即ち、設定された値である、Ta1なる時間が
経過し、経過した旨が通知されているか否かを判断する
(ステップ230)。タイムアウトとしてなければ、タ
イムアウトとするまで、ウエイトする。
【0060】そして、タイムアウトしたならば、第1送
信タイマを再起動し(ステップ240)、その後、基準
フレームを送信し(ステップ250)、基準フレーム送
信後、第2送信タイマを起動する(ステップ260)。
【0061】そして、第2送信タイマがタイムアウトし
たか否か、即ち、設定された値である、Ta2なる時間
が経過し、経過した旨が通知されているか否かを、判断
する(ステップ270)。
【0062】タイムアウトとしてなければ、タイムアウ
トとするまで、ウエイトする。
【0063】そして、タイムアウトしたならば、イベン
トデータ送信要求があるか否かを判断する(ステップ2
80)。イベントデータ送信要求がなければ、ステップ
230にブランチし、再び、第1送信タイマのタイムア
ウト待ちの状態となる。
【0064】また、イベントデータ送信要求があれば、
イベントデータを送信し(ステップ290)、ステップ
230にブランチし、再び、第1送信タイマのタイムア
ウト待ち状態になる。
【0065】一方、スレーブ伝送装置におけるデータ送
信手順は、以下のようになる。
【0066】まず、マスタ伝送装置が送信した基準フレ
ームの受信を待ち、受信が完了したか否かを判断する
(ステップ225)。
【0067】次に、スレーブ装置が備える、第1送信タ
イマおよび第2送信タイマを起動する(ステップ23
5、245)。
【0068】次に、第1送信タイマがタイムアウトした
か否か、即ち、設定された値に対応する時間(図1の伝
送装置Bの場合、Tb1,図1の伝送装置Cの場合、T
c1)が経過し、経過した旨が通知されているか否かを
判断する(ステップ255)。タイムアウトとしてなけ
れば、タイムアウトとするまで、ウエイトする。
【0069】そして、タイムアウトしたならばサイクリ
ックデータを送信する(ステップ265)。
【0070】次に、第2送信タイマがタイムアウトした
か否か、即ち、設定された値に対応する時間(図1の伝
送装置Bの場合、Tb2,図1の伝送装置Cの場合、T
c2)が経過し、経過した旨が通知されているか否かを
判断する(ステップ275)。タイムアウトとしてなけ
れば、タイムアウトとするまで、ウエイトする。
【0071】タイムアウトしたならば、ステップ285
に進み、イベントデータ送信要求があるか否かを判断す
る(ステップ285)。イベントデータ送信要求がなけ
れば、ステップ225にブランチし、再び、第1送信タ
イマのタイムアウト待ちの状態となる。
【0072】また、イベントデータ送信要求があれば、
イベントデータを送信し(ステップ295)、ステップ
225にブランチし、再び、第1送信タイマのタイムア
ウト待ち状態になる。
【0073】以上が、マスタ伝送装置およびスレーブ伝
送装置における、データの送信手順である。
【0074】次に、イベントデータ伝送帯域でのデータ
送信方法について説明する。
【0075】最初に、第1の実施例を、図6の送信タイ
ミングの説明図を参照して説明する。
【0076】本システムにおいては、各伝送装置がイベ
ントデータ伝送帯域を共用しているため、各伝送装置が
備える第2送信タイマに設定するタイムアウト値によっ
て示される時刻が、ほぼ同じであると、各第2送信タイ
マのタイムアウトするタイミングが、イベントデータ伝
送帯域内のある時刻に集中し、各伝送装置によるイベン
トデータの送信が、衝突してしまう確率が非常に大きく
なる。
【0077】そこで、衝突の確率を小さくするため、各
伝送装置は、マスタ伝送装置Aが送信する基準フレーム
Caの受信を完了すると、Caの受信完了時刻からイベ
ントデータ伝送帯域開始時刻までの時間幅に、生成した
乱数を加えるようにしておけばよい。乱数は、各伝送装
置に備えた乱数発生器によって、生成する構成にすれば
良い。もちろん、前記時間幅に、生成した乱数を加えた
値が示す時刻が、イベントデータ伝送帯域内に存在する
ようにする。
【0078】そして、前記時間幅に、生成した乱数を加
えた値を、前記第2送信タイマのタイムアウト値(図6
中の、Ta2、Tb2、Tc2)として設定しておく。
各伝送装置は、自装置が備える第2送信タイマがタイム
アウトした時点で、イベントデータを送信する。
【0079】このような構成にすることによって、第2
送信タイマのタイムアウトするタイミングが、イベント
データ伝送帯域内で、装置ごとにばらつき、各伝送装置
によるイベントデータの送信が、衝突してしまう確率が
非常に小さくなる。
【0080】しかしながら、イベントデータの送信起動
のタイミングをばらつかせ、衝突確率を非常に小さくし
たとしても、衝突は起こりえる。
【0081】例えば、図6に示すように、2番目のサイ
クリック周期のイベントデータ伝送帯域において、伝送
装置Aおよび伝送装置Cの、イベントデータEa、Ec
の送信タイミングが衝突した場合、そのイベントデータ
Ea、Ecは、次サイクリック周期以降のイベントデー
タ伝送帯域で、再度送信を行なうようにすれば、イベン
トデータの衝突があっても、イベントデータの送信は行
われる。図6では、送信タイミングの衝突が発生したサ
イクリック周期の、次のサイクリック周期に、イベント
データEcを送信し、さらに、次のサイクリック周期
に、イベントデータEaを送信する。
【0082】送信タイミングの衝突が発生した場合、い
ずれの装置のイベントデータから再送を行うかは、各種
の方法が考えられる。イベントデータの再送は、イベン
トデータ伝送帯域で行なう必要があるため、再送までの
待ち時間を、サイクリック周期時間を単位として、何周
期待つかを、予め各伝送装置固有の値に設定しておく方
法、乱数発生により、イベントデータの再送待ち時間を
選ぶ方法、衝突の回数に応じて、各伝送装置固有に設定
しておく、衝突発生時から再送までの待ち時間を大きく
していく方法、これらの方法を組み合わせた方法等が考
えられ、また、各伝送装置の再送処理による通信回線の
高負荷化を防止するため、再送回数に上限を設け、かか
る値を越えたとき、再送を停止する方法も考えられる。
【0083】次に、イベントデータ伝送帯域でのデータ
送信方法の第2の実施例を、図7を参照して説明する。
【0084】本実施例は、サイクリック周期内のイベン
トデータ伝送帯域において、イベントデータを送信でき
る伝送装置を、サイクリック周期固有に、予め定めてお
く方法である。
【0085】マスタ伝送装置は、基準フレーム内に、1
サイクリック周期の経過毎に、1づつ加算されていくサ
イクリック周期番号(No.)をデータとして書き込ん
で、サイクリックデータとして基準フレームを送信す
る。各伝送装置には、当該装置のみがイベントデータを
送信できる、すなわち、イベントデータ伝送帯域を占有
できるサイクリック周期番号(No.)が、図8に示す
ように設定されている。
【0086】すなわち、最初のサイクリック周期(#
1)では伝送装置Aが、2番目のサイクリック周期(#
2)では伝送装置Bが、3番目のサイクリック周期(#
3)では伝送装置Cが、イベントデータ伝送帯域におい
て、イベントデータの送信が可能である。
【0087】図7における、タイミングチャートにおい
て、サイクリック周期は、サイクリック周期#1、サイ
クリック周期#2、サイクリック周期#3のように続
き、サイクリック周期#3の終了後、再度、サイクリッ
ク周期#1が開始するものとする。
【0088】さて、今、伝送装置Aは、サイクリック周
期#1において、伝送装置Bは、サイクリック周期#2
において、伝送装置Cは、サイクリック周期#3におい
て、イベントデータの送信が許可されているものとす
る。
【0089】そして、各伝送装置は、マスタ伝送装置が
送信したサイクリックデータである基準フレームCaの受
信を完了すると、第1送信タイマを起動するとともに、
基準フレームCa内のデータを参照し、サイクリック周期
番号(No.)と、予め定められている、自伝送装置が
イベントデータを送信できるサイクリック周期番号(N
o.)とを比較し、一致しておれば、第2送信タイマを
起動し、第2送信タイマがタイムアウトしたとき、イベ
ントデータの送信要求があれば、イベントデータを送信
する。
【0090】前述のように、図7において、最初のサイ
クリック周期(#1)では伝送装置Aが、2番目のサイ
クリック周期(#2)では伝送装置Bが、3番目のサイ
クリック周期(#3)では伝送装置Cが、イベントデー
タ伝送帯域において、イベントデータ送信要求があれ
ば、イベントデータを送信する。
【0091】ところで、サイクリックデータとイベント
データは、フレーム化して、LAN上へ送出されるが、
本実施例における、フレームフォーマット例を図9に示
す。
【0092】フレームは、フレームの開始を示し受信時
に同期をとるための、プリアンブル、宛先伝送装置のア
ドレスを示す、DA、送信元伝送装置のアドレスを示
す、SA、データの長さを示す、データ長、マスタ伝送
装置がサイクリックデータを送信するときに、現在のサ
イクリック周期番号(No.)のデータを書き込んだ、
サイクリック周期No.、本データが基準フレームであ
るか否か、さらにまた、サイクリックデータであるかイ
ベントデータであるかを示す、データ種別、サイクリッ
クデータまたはイベントデータが書き込まれるデータ部
であるDATA、DA〜DATA部の伝送誤り検出を行
うための冗長コードである、FCSを有して構成され
る。
【0093】このような、フレームフォーマット有する
データが、LANを介して、各伝送装置間で送受信され
る。
【0094】次に、イベントデータ伝送帯域でのデータ
送信方法の第3の実施例を図10を参照して説明する。
【0095】本実施例は、各伝送装置においてイベント
データの送信要求が発生した場合、当該伝送装置が、イ
ベントデータの送信要求(図中、Reqデータ)を、マ
スタ伝送装置に対し送信し、マスタ伝送装置から送信許
可(図中、Ackデータ)を得た伝送装置だけが、イベ
ントデータを送信できるものである。
【0096】各伝送装置は、イベントデータの送信要求
が発生した場合には、イベントデータ送信要求をデータ
として書き込んだ、サイクリックデータを送信する。
【0097】図10に示す例では、最初のサイクリック
周期で、伝送装置B、伝送装置Cは、イベントデータ送
信要求をデータとして書き込んだ、サイクリックデータ
Cb、Ccを、マスタ伝送装置Aに送信する。
【0098】マスタ伝送装置Aは、送信要求の書き込ま
れた、サイクリックデータCb、Ccを受信すると、送
信要求を送信した伝送装置に対し、送信許可を与える処
理を行う。
【0099】マスタ伝送装置Aは、複数の伝送装置から
送信要求(図中、Req B、Req Cデータ)が送信
されると、次のサイクリック周期のイベントデータ伝送
帯域における送信許可(図中、Ack B、Ack Cデ
ータ)を、いずれか1つの伝送装置に対して与える処理
を行う。本実施例では、2番目のサイクリック周期にお
いて、伝送装置Bに対しては、送信許可を書き込んだ基
準フレームCaを送信する。同様に、3番目のサイクリ
ック周期において、伝送装置Cに対しては、送信許可を
書き込んだ基準フレームCaを送信する。
【0100】自伝送装置に対する送信許可が書き込まれ
ている基準フレームCaを受信した伝送装置は、第2送
信タイマ(Tb、Tc)を起動し、タイムアウトした時
点で、イベントデータ(Eb、Ec)を送信する。
【0101】さて、本実施例において、装置間で送受信
されるデータの、フレームフォーマットを、図11に示
す。
【0102】図11に示すフレームは、フレームの開始
を示し受信時に同期をとるための、プリアンブル、宛先
伝送装置のアドレスを示す、DA、送信元伝送装置のア
ドレスを示す、SA、データの長さを示す、データ長、
送信要求フィールド、送信許可フィールド、サイクリッ
クデータまたはイベントデータが書き込まれるデータ部
であるDATA、DA〜DATA部の伝送誤り検出を行
うための冗長コードである、FCSを有して構成され
る。
【0103】フレーム内の送信要求フィールドには、ス
レーブ伝送装置がマスタ伝送装置に対しイベントデータ
の送信要求がある旨のデータが書き込まれる。例えば、
送信要求フィールド内の1ビットの情報が、「1」であ
れば、送信要求がある旨のデータとする。また、フレー
ム内の送信許可フィールドには、マスタ伝送装置が送信
要求を送信した伝送装置に対する、イベントデータの送
信許可を与える旨のデータが書き込まれ、また、送信許
可フィールドには、いずれの伝送装置に対する送信許可
かを示す情報も書き込まれる。例えば、送信許可フィー
ルド内の1ビットの情報が、「1」であれば、送信許可
を与える旨のデータとし、さらに、送信許可フィールド
内の数ビットを使用して、いずれの伝送装置に対する送
信許可かを示す情報であるかを作成する構成にすれば良
い。この場合、ビットパターンによって、送信許可を与
える対象となる伝送装置を、予め定めておき、マスタ伝
送装置は、送信許可を与える伝送装置に対する、ビット
パターンを送信許可フィールド内に書き込む。
【0104】しかし、本実施例では、1サイクリック周
期では、1台の伝送装置からの、イベントデータの送信
が可能なのみである。
【0105】そこで、イベントデータ伝送帯域を、複数
の伝送帯域に分割し、イベントデータ送信要求を受信し
たマスタ伝送装置は、前記送信要求の送信元に対し、送
信許可および送信を許可する伝送帯域(前記分割された
いずれかの伝送帯域)を書き込んだ基準フレームを送信
し、自伝送装置に対する送信許可を受信した複数の伝送
装置が、1サイクリック周期で、イベントデータ伝送帯
域内の、許可された伝送帯域(前記分割されたいずれか
の伝送帯域)において、イベントデータを送信すること
ができる。
【0106】次に、伝送装置の第1および第2送信タイ
マのタイムアウト値の設定手順について説明する。
【0107】本発明においては、マスタ伝送装置が、所
定のサイクリック周期毎に送信する基準フレームを送信
する。そして、送信された基準フレームの受信を完了し
た伝送装置が、第1および第2送信タイマを起動し、第
1送信タイマがタイムアウトすると、サイクリックデー
タを送信し、さらに、第2送信タイマがタイムアウト
し、かつ、イベントデータの送信要求があれば、イベン
トデータを送信する。
【0108】第1送信タイマのタイムアウト値は、各伝
送装置固有に割り当てられた、サイクリック伝送帯域内
でタイムアウトする値である。また、第2送信タイマの
タイムアウト値は、全伝送装置が共有するイベントデー
タ伝送帯域内でタイムアウトする値が設定される。
【0109】かかるタイムアウト値は、各伝送装置の、
サイクリック周期当りのサイクリックデータ送信量から
算出される。
【0110】一例として、図1において、LANのデー
タ伝送速度が10(メガビット/秒:(Mb/s))、サイ
クリック周期が1(秒)の場合について説明する。
【0111】伝送装置A、B、およびCの1秒(サイク
リック周期)当りの、サイクリックデータ送信量が、そ
れぞれ1(メガビット)、2(メガビット)、および3
(メガビット)であるとすれば、フレームCa、Cb、
Ccの長さを時間で表すと、LANのデータ伝送速度を
考慮して、それぞれ0.1(秒)、0.2(秒)、および
0.3(秒)となる。
【0112】これより各伝送装置の第1および第2送信
タイマのタイムアウト値は、例えば、以下のように設定
すればよい。
【0113】Ta1=1(秒)(=サイクリック周期) Tb1=0(秒) Tc1=0.2(秒)≧(Tb1+フレームCb長) Ta2=Tb2=Tc2=0.5(秒)≧(Tc1+フ
レームCc長) しかし、タイムアウト値を算出して、予め、固定された
値を設定しておく方法では、システム運用開始後に、新
たな伝送装置を追加増設等する場合に、当該伝送装置に
割り当てるサイクリックデータ伝送帯域を確保するた
め、サイクリックデータ伝送帯域を広げて、全伝送装置
が備える第2送信タイマに設定する、タイムアウト値を
再設定しなければならず、システムを停止する必要があ
る等、システムの運用が柔軟に行なえない。すなわち、
システム仕様の変更に対し、容易に、システム運用可能
な状態にすることはできない。
【0114】そこで、本発明では、システムを停止する
ことなく、例えば、新たに増設した伝送装置に対し、タ
イムアウト値を自動設定できる。以下、これについて説
明する。
【0115】まず、システムで最初に立ち上がった伝送
装置がマスタ伝送装置となり、2台目以降に立ち上がっ
た伝送装置は、自伝送装置のサイクリックデータ送信量
を、マスタ伝送装置に通知する手段を備えておく。該手
段によって、各伝送装置は、マスタ伝送装置に、通知フ
レームを送信する。
【0116】この通知フレームを受信したマスタ伝送装
置は、第1、第2送信タイマのタイムアウト値を算出
し、第1送信タイマのタイムアウト値を返送する返送フ
レームを、前記通知フレーム送信元の伝送装置宛に送信
する。なお、タイムアウト値の算出法は、例えば、Tb
1、Tc1を定めるための上述した方法によって、LA
Nの伝送速度、各伝送装置のサイクリックデータ送信量
に基づいて定めれば良い。
【0117】この返送フレームを受信した伝送装置は、
自装置が備える第1送信タイマに、送られてきたタイム
アウト値を設定し、サイクリックデータの送信を開始す
る。これにより、第1送信タイマのタイムアウト値は、
固定ではなく、適宜、設定されていく。
【0118】ここで問題となるのは、前記通知フレーム
の送信は、他の伝送装置が送信中のサイクリックデータ
と衝突しないようにするため、イベントデータ伝送帯域
で行う必要があるが、新たに立ち上がった伝送装置は、
その伝送帯域を定めるために使用される値、すなわち、
第2送信タイマのタイムアウト値が設定されていないこ
とである。
【0119】そこで、マスタ伝送装置は、新たに立ち上
がった伝送装置や既にデータ伝送を行っている伝送装置
に対して、現在の第2送信タイマのタイムアウト値(例
えば、マスタ伝送装置の第2タイマの、現在のタイムア
ウト値)を通知するため、基準フレーム内に第2送信タ
イマのタイムアウト値を常に書き込んで、各伝送装置に
送信するようにしておく。
【0120】また、新たに立ち上がった伝送装置に対
し、サイクリックデータ伝送帯域を割り当てるため、第
2送信タイマのタイムアウト値を変更する場合も、常に
最新のタイムアウト値を、基準フレーム内に書き込んで
送信する。
【0121】これにより、新たに立ち上がった伝送装置
や既にデータ伝送を行っている伝送装置も、最新の第2
送信タイマのタイムアウト値を使用できるため、前記通
知フレームの送信と、他の伝送装置のサイクリックデー
タの送信が衝突することはない。
【0122】一旦、第2送信タイマのタイムアウト値が
設定されると、その後は、例えば、Tb2、Tc2を定
めるための上述した方法によって、LANの伝送速度、
各伝送装置のサイクリックデータ送信量に基づいて、第
2送信タイマのタイムアウト値を適宜求め、この値をマ
スタ装置が、各伝送装置に送れば良い。
【0123】次に、図4に、伝送装置23の構成例を示
す。
【0124】伝送装置23は、伝送制御回路11、CP
U12、プログラムメモリ13、I/F回路14、サイク
リックデータメモリ15、イベントデータメモリ16、
第1送信タイマ17、第2送信タイマ18、基準フレー
ム検出回路19、乱数発生回路21、第2送信タイマ検
出回路22を有して構成される。さらに、伝送装置23
は、外部バス20を介して、計算機24に、また、伝送
制御回路11を介して、LAN1に接続されている。
【0125】CPU12は、伝送装置の動きを制御する
ために各種の処理を行う手段である。プログラムメモリ
13、サイクリックデータメモリ15、イベントデータ
メモリ16は、それぞれ、CPU12を動かすプログラ
ムを格納するメモリ、サイクリックデータを格納するメ
モリ、イベントデータを格納するメモリであり、例え
ば、RAM、ROMにて実現可能である。
【0126】第1送信タイマ17、第2送信タイマ18
は、今まで説明してきた機能を有し、例えば、各種CM
OS等の電子デバイスにて実現できる。
【0127】乱数発生回路21は、前述したように、第
2送信タイマ18に設定するタイムアウト値を生成する
手段であり、第2送信タイマ18へのタイムアウト値の
設定は、CPU12が行うようにしておけば良い。
【0128】内部バス10には、各種の構成要素が接続
され、装置間で、該バスを介して必要なデータが送受さ
れている。また、内部バス10は、、I/F回路(インタ
ーフェイス回路)14を介して、計算機24と接続され
ている。計算機24は、例えば、LAN1を介して、マ
スタ装置から送られてきたデータに対して、予め定めた
所定の処理を行う機能を有する手段である。かかる処理
が行われた、データは、例えば、サイクリックデータメ
モリ15に一時的に格納され、内部バス10、伝送制御
装置11を介して、サイクリックデータとして、LAN
1上に送出される。
【0129】伝送制御装置11は、LAN1上のデータ
の、サイクリックデータメモリ15、やイベントデータ
メモリ16への取り込み、あるいは、自装置内の、サイ
クリックデータメモリ15やイベントデータメモリ16
データのLAN1への送出を行う機能を有し、例えば、
各種CMOS等の電子デバイスにて実現できる。
【0130】そして、伝送装置内の各構成要素の動作
は、CPU12がプログラムメモリ13内に格納されて
いるプログラムに従って動作することにより制御され
る。
【0131】例えば、第1送信タイマ17、第2送信タ
イマ18のタイムアウト値は、CPU12がイニシャラ
イズ時に設定するか、または、前記実施例で説明したよ
うに、CPU12が、第1送信タイマのタイマアウト値
設定のための基準フレームの受信動作により、送られて
くるフレーム内に書き込まれた、第1送信タイマのタイ
ムアウト値を参照し、この値を第1タイマに設定すれば
よい。さらに、第2送信タイマ値検出回路22が、基準
フレーム検出回路19が検出した基準フレーム内に常に
書き込まれている、第2送信タイマのタイムアウト値を
参照し、この値を、第2送信タイマ18に設定する構成
にしておけば良い。
【0132】なお、第2送信タイマ値検出回路22、基
準フレーム検出回路19は、例えば、各種CMOS等の
電子デバイスにて実現できるし、また、これら回路の行
う動作をCPU12が行う構成にしても良いことは、言
うまでもない。
【0133】さて、ここで、伝送装置が、マスタ伝送装
置である場合の送信動作について、図面を参照して説明
する。
【0134】まず、サイクリックデータメモリ15内に
記憶されているデータは、所定の周期毎に、内部バス1
0、伝送制御回路11を介してLAN1上に送出する。
これにより、マスタ装置からのサイクリックデータが、
サイクリックデータ伝送帯域において送信される。これ
が基準フレームの送信となる。一方、イベントデータメ
モリ16には、不定期に、計算機24から送信データが
書き込まれる。
【0135】かかるデータの書き込みが行われた場合、
イベントデータが発生したことを意味し、イベントが、
イベントデータ伝送帯域において送信されることにな
る。
【0136】CPU12が、基準フレーム送信後、第1
送信タイマ17を起動し、第1送信タイマ17は、タイ
ムアウトすると、その旨をCPU12に対して通知し、
CPU12は、第1送信タイマ17を再起動するととも
に、DA、SA、データ長、データ種別およびサイクリ
ックデータメモリ15内のサイクリックデータを、伝送
制御回路11に転送し、送制御回路11に対し、送信動
作を行うべき旨の指示を与える処理を行う。
【0137】伝送制御回路11は、送信指示が与えられ
ると、転送されたきた前記データに、プリアンブル、F
CSを付加し、データをフレーム化して、フレームデー
タをLAN1上へ送出する。
【0138】このとき、イベントデータ送信要求があれ
ば、すなわち、イベントデータメモリ16内に送信すべ
きデータが存在すれば、伝送制御回路11は、第2送信
タイマ18を起動し、第2送信タイマ18は、タイムア
ウトすると、その旨をCPU12に対して通知し、さら
に、CPU12は、イベントデータメモリ16内のイベ
ントデータを、伝送制御回路11に転送し、送制御回路
11に対し、送信動作を行うべき旨の指示を与える処理
を行う。
【0139】伝送制御回路11は、送信指示が与えられ
ると、転送されたきた前記データに、プリアンブル、F
CSを付加し、データをフレーム化して、フレームデー
タをLAN1上へ送出する。マスタ伝送装置は、第1送
信タイマ17がタイムアウトする度に、以上の動作を繰
り返す。
【0140】以上のようにマスタ伝送装置の送信動作が
行われる。
【0141】次に、伝送装置が、スレーブ伝送装置の場
合の送信動作について、図面を参照して説明する。
【0142】基準フレーム検出回路19が、LAN1か
ら伝送制御回路11を介して受信する、マスタ伝送装置
が送信した基準フレームを検出すると、CPU12に、
その旨を通知し、この通知によって、CPU12は、第
1送信タイマ17、および、第2送信タイマ18を起動
する。
【0143】まず、第1送信タイマがタイムアウトする
と、CPU12に対して、その旨を通知し、CPU12
は、第1送信タイマ17を再起動するとともに、DA、
SA、データ長、データ種別およびサイクリックデータ
メモリ15内のサイクリックデータを、伝送制御回路1
1に転送し、送制御回路11に対し、送信動作を行うべ
き旨の指示を与える処理を行う。
【0144】伝送制御回路11は、送信指示が与えられ
ると、転送された前記データをフレーム化して、フレー
ムデータをLAN1上へ送出する。また、CPU12
は、第2送信タイマのタイムアウトを検知し、イベント
データの送信要求があると判断した場合には、イベント
データメモリ16内のイベントデータを伝送制御回路1
1に転送し、送制御回路11に対し、送信動作を行うべ
き旨の指示を与える処理を行う。
【0145】伝送制御回路11は、送信指示が与えられ
ると、転送された前記データをフレーム化して、フレー
ムデータをLAN1上へ送出する。以降、マスタ伝送装
置送信のサイクリックデータを受信する度に、以上の動
作を繰り返す。
【0146】なお、マスタおよびスレーブ伝送装置は、
フレームデータの送信時には、当該フレーム内の、デー
タ種別の情報の格納部に、当該フレームが、基準フレー
ムか否か、また、当該フレームによって送られるデータ
が、サイクリックデータであるかイベントデータである
かを示す情報を書き込む処理を行う。
【0147】したがって、受信装置は、送られてきたフ
レームが、基準フレームか否か、また、当該フレームに
よって送られるデータが、サイクリックデータであるか
イベントデータであるかを、フレーム内の情報を参照し
て判断し、以下のような処理を行う。
【0148】まず、マスタおよびスレーブ伝送装置は、
LAN1上からフレームを受信すると、伝送制御回路1
1が、フレーム内のデータ種別情報を参照して、サイク
リックデータであることを検出すると、フレームの、
「DAからデータまで」の部分を、サイクリックデータ
メモリ16へ転送し、CPU12に、フレームを受信し
た旨の通知をする処理を行う。
【0149】さらに、この処理に加えて、スレーブ伝送
装置では、伝送制御回路11が、受信したフレームのS
Aを、基準フレーム検出回路19へ転送する。そして、
基準フレーム検出回路19は、基準フレーム検出回路1
9内に予め設定されている、マスタ伝送装置のアドレス
と、SAとを比較し、比較結果が「一致」した旨を示す
と、マスタ伝送装置送信のサイクリックデータを検出し
た旨を、CPU12に通知する。
【0150】さらに、CPU12は、基準フレームの受
信時刻に、乱数発生器21で発生させた時間幅を加え、
この値を、第2送信タイマ18のタイムアウト値として
設定する。なお、第2送信タイマ18のタイムアウト値
が示す時刻は、サイクリック周期内の、イベントデータ
伝送帯域内における時刻となり、また、タイムアウト値
は乱数を含むため、タイムアウト値が示す時刻は、サイ
クリック周期内の、イベントデータ伝送帯域内にいて、
ばらつくことになる。
【0151】以上のようにスレーブ伝送装置の送信動作
が行われる。
【0152】以上述べたように、本発明によれば、LA
N等の通信回線に接続された伝送装置間において、サイ
クリックデータおよびイベントデータのデータ通信を行
なった場合でも、データ通信の伝送効率が低下すること
なく、さらに、従来の通信システムと比べ、サイクリッ
クデータ伝送帯域の有する時間幅を短くすることができ
る。
【0153】また、システム仕様が変わっても、イベン
トデータ伝送帯域を、サイクリックデータ伝送帯域と
は、別に設けて、各伝送装置がイベントデータ伝送帯域
を共用する構成にしておけば、新たな伝送装置の接続等
のシステム仕様に変更が発生しても、比較的容易な作業
によって、前記システム仕様の変更に対処しうる。ま
た、通常は頻繁には発生しないイベントデータの送信用
の伝送帯域であるイベントデータ伝送帯域を共用するこ
とによって、イベントの発生毎に、サイクリックデータ
伝送帯域中の空き帯域を捜し、イベントデータ伝送帯域
を割り当てる処理を一々行う必要がなく、イベントデー
タの伝送を迅速に効率よく行なうことができる。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、通信回線に接続された
各伝送装置間でサイクリックデータおよびイベントデー
タの伝送を行なう場合でも、データの伝送効率を低下さ
せることはなく、また、イベントデータ伝送帯域の共用
によって、従来システムに比べ、サイクリックデータの
送信周期を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデータ伝送を示す説明図であ
る。
【図2】本発明にかかる、データ送信手順例の説明図で
ある。
【図3】本発明にかかる伝送システムの構成図である。
【図4】本発明に係わる伝送装置構成図である。
【図5】従来技術におけるデータ送信手順例を示す説明
図である。
【図6】本発明にかかる、データ送信手順の一実施例を
示す説明図である。
【図7】本発明にかかる、データ送信手順の一実施例を
示す説明図である。
【図8】イベントデータを送信可能なサイクリック周期
を設定するための図表である。
【図9】フレームフォーマットの一例を示す説明図であ
る。
【図10】本発明にかかるデータ送信手順の一実施例を
示す説明図である。
【図11】フレームフォーマットの一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】 1…LAN、2…伝送装置、3…伝送装置、4…伝送装
置、5…伝送装置、6…伝送装置、7…計算機、8…コ
ントローラ、9…コントローラ、10…内部バス、11
…伝送制御回路、12…CPU(中央処理装置)、13
…プログラムメモリ、14…I/F回路、15…サイクリ
ックデータメモリ、16…イベントデータメモリ、17
…第1送信タイマ、18…第2送信タイマ、19…基準
フレーム検出回路、20…外部バス、21…乱数発生回
路、22…第2送信タイマ検出回路、23…伝送装置、
24…計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 卓志 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 小川 尚雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタ伝送装置と複数のスレーブ伝送装置
    とを通信回線で接続した通信システムであって、 マスタ伝送装置は、サイクリックデータ伝送帯域が繰返
    される周期を定める周期決定手段と、サイクリックデー
    タ伝送帯域に連続するイベントデータ伝送帯域の開始時
    を定めるイベントデータ伝送帯域開始時決定手段と、サ
    イクリックデータ伝送帯域における予め定めた時間に、
    各スレーブ伝送装置宛のサイクリックデータを通信回線
    上に送出する第1サイクリックデータ送信手段と、イベ
    ントデータ伝送帯域において、イベントデータを通信回
    線上に送出する第1イベントデータ送信手段と、通信回
    線上の自装置宛のデータを取り込む第1データ受信手段
    とを備え、 各スレーブ伝送装置は、前記第1サイクリックデータ送
    信手段により送出されたデータを通信回線から取り込む
    マスタデータ受信手段と、該マスタデータ受信手段によ
    るデータの取り込み動作完了時に起動され、装置固有に
    定められた時間、の経過を通知する第1タイマと、前記
    マスタデータ受信手段によるデータの取り込み動作完了
    時に起動され、装置固有に定められた時間、の経過を通
    知する第2タイマと、前記第1タイマの通知を受け、サ
    イクリックデータを通信回線上に送出する第2サイクリ
    ックデータ送信手段と、前記第2タイマの通知を受け、
    イベントデータを通信回線上に送出する第2イベントデ
    ータ送信手段と、通信回線上の自装置宛のデータを取り
    込む第2データ受信手段とを備えることを特徴とする通
    信システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、各スレーブ伝送装置
    は、さらに、乱数を発生する乱数発生回路と、前記第2
    タイマにおける装置固有に定められた時間に、発生した
    乱数を加える時間調整手段とを備えることを特徴とする
    通信システム。
  3. 【請求項3】マスタ伝送装置と複数のスレーブ伝送装置
    とを通信回線で接続した通信システムであって、 マスタ伝送装置は、サイクリックデータ伝送帯域が繰返
    される周期を定める周期決定手段と、サイクリックデー
    タ伝送帯域に連続するイベントデータ伝送帯域の開始時
    を定めるイベントデータ伝送帯域開始時決定手段と、サ
    イクリックデータ伝送帯域における予め定めた時間に、
    各スレーブ伝送装置宛のサイクリックデータを通信回線
    上に送出する第1サイクリックデータ送信手段と、イベ
    ントデータ伝送帯域において、イベントデータを通信回
    線上に送出する第1イベントデータ送信手段と、スレー
    ブ伝送装置におけるイベントの発生に伴い、イベントデ
    ータ伝送帯域を占有してイベントデータを送信する許可
    を得るための要求を受け付け、イベントデータ送信の許
    可を、当該スレーブ伝送装置に与えるイベント許可手段
    と、通信回線上の自装置宛のデータを取り込む第1デー
    タ受信手段とを備え、 各スレーブ伝送装置は、前記第1サイクリックデータ送
    信手段により送出されたデータを通信回線から取り込む
    マスタデータ受信手段と、該マスタデータ受信手段によ
    るデータの取り込み動作完了時に起動され、装置固有に
    定められた時間、の経過を通知する第1タイマと、前記
    マスタデータ受信手段によるデータの取り込み動作完了
    時に起動され、装置固有に定められた時間、の経過を通
    知する第2タイマと、前記第1タイマの通知を受け、サ
    イクリックデータを通信回線上に送出する第2サイクリ
    ックデータ送信手段と、イベントの発生に伴い、イベン
    トデータ伝送帯域を占有してイベントデータを送信する
    許可を得るための要求を、マスタ伝送装置に送信するイ
    ベント要求手段と、前記イベント許可手段によって許可
    が与えられた場合、前記第2タイマの通知を受け、イベ
    ントデータ伝送帯域を占有しイベントデータを通信回線
    上に送出する第2イベントデータ送信手段と、通信回線
    上の自装置宛のデータを取り込む第2データ受信手段と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】請求項1および3のいずれかにおいて、 各スレーブ伝送装置は、さらに、第2サイクリックデー
    タ送信手段が送信するデータ量が、予め定められている
    場合、前記データ量をマスタ伝送装置に送るデータ量送
    信手段を備え、また、 マスタ伝送装置は、さらに、各データ量送信手段から送
    られてくるデータ量に基づき、各スレーブ伝送装置が備
    える第2サイクリックデータ送信手段が、データを送出
    するために許容される、サイクリックデータ伝送帯域に
    おける占有伝送帯域を求める演算手段と、前記占有伝送
    帯域内でのサイクリックデータの送信が行われるよう
    に、前記第1タイマにおける装置固有に定められた時間
    を決定するタイマ値決定手段とを備えることを特徴とす
    る通信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007251576A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Omron Corp 通信用スイッチ装置
JP2008035002A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Yokogawa Electric Corp 通信制御装置および通信制御方法
JP2010224939A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 制御用計算機および制御システム
JP2014086848A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Mitsubishi Electric Corp 通信システムおよび通信方法

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