JPH07105804B2 - アドレス設定器 - Google Patents

アドレス設定器

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JPH07105804B2
JPH07105804B2 JP4127966A JP12796692A JPH07105804B2 JP H07105804 B2 JPH07105804 B2 JP H07105804B2 JP 4127966 A JP4127966 A JP 4127966A JP 12796692 A JP12796692 A JP 12796692A JP H07105804 B2 JPH07105804 B2 JP H07105804B2
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崎 誠 一 宮
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宮崎 誠一
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバスに接続されアドレス
を有する複数の機器における、アドレス設定器に関し、
とくに制御装置からアドレスを送信することによって、
機器のアドレスを設定することが可能な、アドレス設定
器に関する。
【0002】
【従来の技術】多重伝送装置、LAN(ローカル・エリ
ア・ネットワーク)などのネットワーク伝送システム、
多数のボードをバスで接続したコンピュータ・システム
などにおいては、伝送機器やコンピュータ・ボードなど
にアドレスが設定されている。伝送路やバスを介して機
器やボード相互間でデータの送信を行うときは、機器や
ボードなどは、相手のアドレスを指定してデータを送信
し、自己のアドレスが指定されている機器やボードは、
そのデータを受信する。
【0003】また相手からの送信を要求する機器やボー
ドは、相手のアドレスを指定して送信を要求する。自己
のアドレスが指定されている機器やボードは、データを
送信し、送信を要求した機器やボードは、そのデータを
受信する。この動作をポーリングと呼ぶことがある。
【0004】その他のシステムにおいても、アドレスで
相手を指定して、データや制御情報などを取り交わすシ
ステムは各種ある。
【0005】以上の各種システムにおいて、アドレスが
設定され、そのアドレスが指定されることによって動作
する機器やボードなどを総称して、機器と呼ぶことにす
る。またこれらの機器相互間で、データや制御情報など
のやりと取りを行なう伝送路やバスなどを総称して、バ
スと呼ぶことにする。バスはアドレスやデータなどを逐
次送信する直列式バスでもよく、アドレスやデータなど
を同時に送信する並列式バスであってもよい。またバス
は、線状のほか、トリー状、ループ状など各種のネット
ワークの形態を有するものであってもよい。またさら
に、電波、光、超音波などを利用したワイヤレスであっ
てもよい。有線の場合は電気式に限定されず、光ファイ
バなどであってもよい。
【0006】アドレスはブロードキャスト・アドレス、
グループ・アドレスなどの特殊なアドレスを除き、各機
器に固有の値を持つことが必要である。すなわち機器ご
とにアドレスの値を設定することが必要である。ただし
各機器のアドレスは、唯一である必要はなく、複数のア
ドレスを持つことは差し支えない。
【0007】これらのシステムにおいては、アドレスの
設定方法が、共通の問題になっている。従来アドレス設
定器として多く使用されてきたのは、機械的なスイッチ
である。設定の容易さと、占有するスペースの関係か
ら、サムホイール・スイッチや、DIPスイッチが多く
使用されている。スイッチのオンオフによって、自由に
アドレスを設定・変更できることが特徴である。
【0008】システムの変更時には、機器のアドレスを
変更する必要が生じることが多い。機器のアドレス設定
器がスイッチのときは、機器のアドレスを変更すること
は極めて容易である。しかし機器のアドレスと、機器に
対してアドレスを指定する他の機器や制御装置のアドレ
スも、同時に変更しなければならないことが多い。した
がって、機器自体のアドレス設定が容易であっても、シ
ステムのアドレス管理は面倒かつ複雑である。
【0009】アドレス設定器にDIPスイッチなどを使
用すれば、スペースはかなり小さくて済む。しかし機器
の回路がLSI化され、とくに1チップ化されると、相
対的にDIPスイッチのスペースが大きくなる。機器の
軽薄短小の要求が厳しいときは、DIPスイッチなどの
大きさが問題となる。
【0010】アドレス設定器としてROM(リードオン
リ・メモリ)を使用することも、従来から多く使用され
てきた。一般にROMはアドレス設定以外にも使用され
ることが多い。このときはアドレスの設定には、ROM
の一部分を利用すればよく、アドレス設定のためのスペ
ースを必要としない。したがって軽薄短小の要求に応じ
ることができる。
【0011】しかしROMの場合は、1度アドレスを設
定すると、その後のアドレスの変更は不可能であり、シ
ステムの変更に対応することが困難である。また、機器
に共通の予備品が用意されているときは、機器を予備品
に交換するとき、予備品のアドレスを交換される機器の
アドレスに設定して交換するのが最も便利である。しか
しアドレス設定がROMのときは不可能である。
【0012】EEPROM(電気的書き換え可能形RO
M)などを使用すれば、ROMであってもアドレスの変
更は可能である。しかし書き換えには、ROM書き込み
器や書き込み回路などを必要とし、面倒である。また書
き換えを行なうならば、システムのアドレス管理が面倒
である点は、DIPスイッチなどを使用した時と同じこ
とになってしまう。
【0013】従来から使用されている、もう一つの手段
に、論理アドレスを利用する方法がある。この方式で
は、機器のアドレスを固定とすることが可能である。論
理アドレス方式では、機器アドレスを、物理アドレスと
呼んでいる。
【0014】論理アドレスは、この物理アドレスとは別
のソフトウエア上のアドレスである。論理アドレスを使
用するシステムでは、論理アドレスと物理アドレスとの
アドレス変換テーブルを持っている。ソフトウエア上で
は論理アドレスを使用する。実際に機器を指定するとき
は、アドレス変換テーブルによって、論理アドレスを物
理アドレスに変換し、物理アドレスで機器を指定する。
【0015】この方式では、機器の物理アドレスを固定
して変更しないように、システムを構成しても、アドレ
ス変換テーブルの変更によって、システムの変更に容易
に対応することができる。またアドレス変換テーブルに
よって、アドレスを一元的に管理できるから、アドレス
の管理が容易である。
【0016】また、機器の物理アドレスを固定するの
で、機器のアドレス設定にROMを使用することができ
る。
【0017】しかしシステムによっては、機器の物理ア
ドレスを、可変にすることが必要なことがある。たとえ
ば本発明者が別に提案している多重伝送装置、たとえば
特願昭62ー131882、特願昭63ー172627
などにおいては、伝送のアドレスを図11のようにビッ
ト単位で割り付ける方式のものがある。各機器では、カ
ウンタでビット数をカウントすることによって、アドレ
スを判定している。このようなシステムでは、物理アド
レスの割り付けが、システムの構成を決定する。したが
ってシステムの構成を変更するときは、機器自体のアド
レスを変更することが必要であ。
【0018】この例に限らず、機器自体のアドレスを変
更する必要があったり、必要ではないにしても、変更す
ることが便利なことは多い。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は機器自体のア
ドレスの変更が容易であり、アドレス設定のためのスペ
ースが小さくて済み、しかもシステムのアドレス管理も
容易であって、安価なアドレス設定器を得ることを目的
とする。
【0020】また付帯して、アドレス以外の初期設定に
関しても、アドレス設定と同時に容易に可能であればさ
らに望ましい。また、アドレス設定や初期設定の確認が
容易であればさらに望ましい。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明によれば、バスに接続されておりアドレスによ
って指定されて動作する複数の機器を有するシステムの
アドレス設定器であって、前記各機器は固定アドレスを
収容するメモリと動作アドレスを収容するメモリとを有
しており、前記動作アドレスは該各機器の外部から該各
機器対応に設定される可変のアドレスであって該各機器
の動作時に使用するアドレスであり、前記固定アドレス
は予め前記各機器に割り付けられた固有のアドレスであ
って前記動作アドレスの設定時に使用するアドレスであ
るアドレス設定器が提供される。
【0022】好ましくは、システムの初期設定時に、前
記バスに接続された制御装置から機器の固定アドレスを
指定して機器の動作アドレスを送信することによって機
器の動作アドレスを設定するように構成されている。
【0023】更に好ましくは、システムの初期設定時
に、前記バスに接続された制御装置から機器の固定アド
レスを指定して機器の動作アドレス以外の初期条件を含
めて送信することによって、機器の初期条件を設定する
ように構成されている。また、前記バスに接続された制
御装置から機器の固定アドレスを指定して機器の動作ア
ドレス又はそれ以外の初期条件をリセットする指令を送
信することによって、機器の動作アドレス又はそれ以外
の初期条件を無効にするように構成されていることも好
ましい。
【0024】さらには、制御装置は、機器の固定アドレ
スを指定してポーリングを行ない、ポーリングされた機
器はポーリング条件にしたがって、設定されている動作
アドレスおよび初期条件を返送するように構成されてい
ることが好ましい。。
【0025】
【実施例1】以下に本発明を第1の実施例によって説明
する。図1に本発明による機器を示す。1は機器であ
り、図ではアドレス設定に関連する部分だけを示してい
る。2はバスであって、機器1はバス2を介して制御装
置3および他の機器(図示しない)に接続されている。
バス2は並列バスであっても、直列バスであってもよ
い。一般にコンピュータのCPUバスでは並列バスであ
ろう。伝送システムでは直列バスが多く使用されてい
る。制御装置3は機器1および他の機器のアドレスを設
定するための制御情報を送受信する装置であって、独立
した装置であってもよく、他の機器に内蔵されていても
よい。コンピュータを含むシステムでは、一般にコンピ
ュータが制御装置の機能を持つことが多いであろう。
【0026】4は機器1のインターフェース回路であ
り、ドライバおよびレシーバで構成されている。5は機
器1の内部バスであって、機器1内で使用される情報を
機器1の各部でやり取りするためのものである。内部バ
ス5は、並列バス、直列バスいずれの場合もある。一般
には、バス2が直列であれば内部バス5も直列であり、
バス2が並列であれば内部バス5も並列のことが多いで
あろう。内部バス5はインターフェース回路4に接続さ
れている。バス2と内部バス5の構成が異なるときは、
インターフェース回路4には、相互の変換機能が含まれ
る。
【0027】6は本発明による固定アドレスを収容する
メモリであり、固定アドレスメモリと呼ぶことにする。
固定アドレスメモリ6は内部バス5に接続されている。
固定アドレスメモリ6に収容されている固定アドレスの
値のことを固定アドレスと呼ぶことにする。固定アドレ
スメモリ6は、内容を固定的に記憶できるものあればよ
く、たとえばジャンパ線であってもよい。ROMの一部
を利用するもであってもよい。固定アドレスメモリ6
は、書き換えが不能である必要はなく、通常の使用期間
中書き換えないということである。ただし通常のRAM
(ランダムアクセス・メモリ)は、機器の電源ダウン時
にメモリの内容が破壊されるので、固定アドレスメモリ
6としては不適当である。ただし使用不可ということで
はない。通常のRAMであっても、バッテリ・バックア
ップなどの手段によって、電源ダウン時にメモリの内容
が保護されるようになっていれば、固定アドレスメモリ
として、適切に使用することができる。
【0028】7は動作アドレスを収容するメモリであり
動作アドレスメモリと呼ぶことにする。動作アドレスメ
モリ7は、内部バス5接続されている。動作アドレスメ
モリ7に収容される内容が、機器の動作時に使用される
アドレスであって、これを動作アドレスと呼ぶことにす
る。動作アドレスメモリ6は書き換え可能なメモリであ
る。動作アドレスメモリは、たとえば独立したレジスタ
であってもよく、RAM(ランダムアクセス・メモリ)
の一部を利用するものであってもよい。電源ダウン時に
メモリの内容が保護されることは、要件ではないが、電
源回復後の初期設定を不要とするので有用である。
【0029】機器1は、複数の動作アドレスメモリ、し
たがって複数の動作アドレスを持つことができる。
【0030】8はアドレス設定に関する制御を行う回路
であって、アドレス制御回路と呼ぶことにする。アドレ
ス制御回路8は固定アドレスメモリ6、動作アドレスメ
モリ7および内部バス5に接続されている。9はアドレ
ス制御回路8と機器1の他の部分との制御情報の入出力
を行う。機器1がコンピュータのとき、またはマイコン
などを内蔵するときは、アドレス制御回路の機能の一部
はコンピュータ/マイコンなどのソフトウエアが分担す
ることがある。
【0031】以上の固定アドレスメモリ6、動作アドレ
スメモリ7およびアドレス制御回路8でアドレス設定器
を構成している。
【0032】バス2上における伝送フレームのフォーマ
ットは、一般に使用されているフォーマットを使用する
ことができる。伝送フレームには、その長さが固定のも
のと可変のものとがあるが、どちらであっても差支えな
い。ただし伝送フォーマットには、一般に使用されてい
る情報のほかに、本発明を実施するための情報が追加さ
れる必要がある。本発明の伝送フォーマットの例を図2
に示す。
【0033】ADは機器のアドレスを指定する部分であ
り、システムに必要なビット数からなる。DTは、制御
装置3または他の機器と機器1との間で取り交すデータ
の部分であり、システムに必要なビット数からなる。こ
こでデータとは、通常のデータの他に各種の制御情報な
ども含む。データ部は、送信される情報の内容によっ
て、さらに複数の部分に分割されていることもある。
【0034】FAは本発明を実施するための固有なビッ
トである。この例ではアドレス部ADの先頭に位置する
が、位置については限定されない。FAは、ADに収容
されているアドレスが、固定アドレスであるか、動作ア
ドレスであるかを識別するためのビットである。この例
では、FAが1のときADに固定アドレス、FAゼロの
ときはADに動作アドレスが収容されていることを示
す。
【0035】制御装置3が機器1を初期化するときは、
制御装置3は、FAを1とし、ADに機器1の固定アド
レスを収容し、DTに機器1の動作アドレスを収容し
て、伝送フレームをバス2に送信する。なおDTには、
システムで必要とする他の制御情報を含んでいても差支
えない。
【0036】機器1はバス2上の伝送フレームをインタ
ーフェース回路4を介して取り込む。まずアドレス制御
回路8は、伝送フレーム上のFAを調べ、FAが1であ
ることから、この伝送フレーム上のADは固定アドレス
であると判定する。したがって伝送フレーム上のADと
固定アドレスメモリ6の固定アドレスとを比較する。こ
の場合は両者は一致するので、アドレス制御回路8は送
られてきた伝送フレームは自己宛と判定する。もし一致
しないときは、自己宛ではないと判定し、以降の仕事は
行わない。
【0037】上記の場合には、一致したので次の仕事に
入る。アドレス制御回路8は、伝送フレーム上のDTに
乗っている動作アドレスを、動作アドレスメモリ7に収
容する。
【0038】機器1に複数の動作アドレスが存在する場
合には、たとえば次のようにする。制御装置3は、図2
のDTに複数の動作アドレスを収容して送信する。機器
1は、複数の動作アドレスを収容する動作アドレスメモ
リを持ち、複数の動作アドレスを収容する。また別の方
法として、動作アドレスを個別に一つづつ指定し、固定
アドレスの下位のビットで動作アドレスの番号を識別す
るようにしてもよい。
【0039】機器1と制御装置3は、上記の処理の他に
システムによって定められた伝送に関する処理があれ
ば、その処理を行なう。たとえば伝送誤り制御を行うシ
ステムでは、伝送誤り制御を行なう。上記の処理は伝送
誤り制御の結果、誤り無しと判定された伝送フレームに
対して行われる。システムによっては伝送フレームを受
け取ったとき返事を行う。返事を行うときの返事の内容
や、返事に対する相手の処理は、それぞれのシステムの
やり方に依存する。これらの処理は一般には、アドレス
制御回路8以外の制御回路で実行され、アドレス制御回
路8は前記制御回路の制御の下に動作することが多いで
あろう。
【0040】以上の初期化は、システムの立ち上げ時、
機器1の電源投入時、システムの組み換え時、異常検出
時など必要なときに行われる。
【0041】機器1では動作アドレスを動作アドレスメ
モリに収容し、すなわち動作アドレスを設定した後は、
制御装置3または他の機器から送られてくる伝送フレー
ムのFAが、1であるフレームを受け取ったときは、前
記の初期設定時の動作を行う。FAがゼロであるフレー
ムを受け取ったときは、次のようになる。まずアドレス
制御回路8は、伝送フレームのFAを調べ、FAがゼロ
あることによってADには動作アドレスが収容されてい
ると判断する。ADと動作アドレスメモリ7の内容とを
比較して、一致していれば自己宛の伝送フレームと判定
する。この判定結果は出力9を介して他の制御回路に通
知され、DTの内容によってそれぞれの処理が行われ
る。この動作は、本発明によらない、通常の送受信動作
と同じである。
【0042】機器1がパワーオンされ、また初期設定が
行われていない状態など、動作アドレスが未設定のとき
に、FAがゼロである伝送フレーム、すなわち動作アド
レスを指定した伝送フレームを受け取ることが有り得
る。このとき、動作アドレスメモリ7に入っている、未
設定で無効な動作アドレスによって誤動作する恐れがあ
る。アドレス制御回路8は、動作アドレスが未設定の状
態では、伝送フレームを無視するなどの方法によって、
誤動作を防止することができる。これは本発明の要件で
はない。
【0043】機器1に各種の動作モードなどがあり、ま
たは各種の設定パラメータなどが存在する場合がある。
このようなときには、モードやパラメータなどの初期設
定が必要となる。これらの初期設定を行う方法は各種存
在する。その1つの方法として、本発明の動作アドレス
の設定に付帯して行うことができる。
【0044】図3に各種の初期設定を本発明の動作アド
レスの設定に付帯して行うときの、伝送フレームのフォ
ーマットの1例を示す。FAとADは、動作アドレスを
初期設定するときと同じであって、FAは1でありAD
には固定アドレスが入っている。DTの部分が図に示す
ように2つの部分に分かれている。ODは動作アドレス
であって、すでに説明した本発明と同じである。機器1
の動作も同様であり、ODを動作アドレスメモリ7に収
容する。ISには動作アドレス以外の各種初期設定の値
が入っている。伝送フォーマットには、その他システム
に固有な情報を含んでいても差し支えない。また伝送誤
り制御などのシステムに固有の処理を含んでいてもよ
い。
【0045】機器1の構成を図4に示す。図1に示した
機器1の構成に、上記の初期設定値を収容するメモリ1
0が追加されている。初期値設定メモリ10は、そのビ
ット数が、そのシステムに必要な長さになっている点を
除いては、動作アドレスメモリ7と同じである。その他
は図1と同じであり、図1と同じ番号で示してあるの
で、説明は省略する。動作アドレスODを動作アドレス
メリ7に収容する動作も、図1の場合と同様なので説明
を省略する。
【0046】機器1は、上記の動作のほかに、ISを初
期値設定メモリ10に収容する。初期値の設定を、動作
アドレスの初期設定と同時に行うことができるから、効
率のアップと誤操作の防止を計ることができる。
【0047】なお必要なら、動作アドレスの設定と動作
アドレス以外の初期設定とを、個別に行なうようにする
ことも可能である。この場合の例を示す。機器1の構成
と伝送フォーマットは、それぞれ図3および図4と同じ
である。伝送フォーマットのFAを2ビットとする。F
A=11は、ADに固定アドレスが収容されており、動
作アドレスおよびその他の初期設定値を共に設定するこ
とを示す。FA=10は、ADに固定アドレスが収容さ
れており、動作アドレスだけを設定することを示す。F
A=01は、動作アドレス以外の初期設定だけを行なう
ことを示す。FA=00は、ADに動作アドレスが収容
されており、通常の伝送であることを示す。
【0048】システムの異常時、その他の理由によっ
て、機器1の動作を強制的に停止させたいことがある。
このようなとき、制御装置3からバス2を経由して、固
定アドレスを指定して、機器1をリセットできると便利
である。前記の動作アドレス以外の初期設定条件の一つ
として、リセットを指令するコマンドまたはビットを設
けることによって、簡単に実現できる。この指令も動作
アドレスを無効にする指令と、動作アドレス以外の初期
設定を無効にする指令とを別の指令にすることができ
る。また動作アドレスを無効にするコマンドとして、特
定の動作アドレス、たとえば全てのビットがゼロである
アドレスを使用する方法もある。
【0049】リセット指令においては、バスに接続され
ている全ての機器を一斉にリセットさせたいことがあ
る。これはリセットだけでなく、その他の動作において
も必要なことがある。機器1に複数の固定アドレスを持
たせ、かつその一つをブロードキャスト・アドレスとす
ることによって、実現できる。ブロードキャスト・アド
レスは、たとえば全てのビットが1のアドレスであり、
全ての機器が持っているアドレスである。全ての機器が
同じアドレスを持っているので、制御装置3が、1回フ
レーム送信を行なうことによって、全ての機器は、その
フレームを受け取って動作する。
【0050】制御装置3またはこれに代わるシステムの
他の制御部は、システムが異常動作をしたときなどにお
いて、固定アドレスで指定される機器の、動作アドレス
の内容やその他の初期設定値を、確認する必要が生じる
ことがある。とくに機器の電源ダウン発生などによって
動作アドレス破壊されたときは、固定アドレスによる呼
出しが必要である。この要求に対応するために、ポーリ
ング機能を持たせることができる。図5はポーリングを
行うシステムにおける伝送フォーマトの1例を示す。F
AとADとは、図2と同様である。PLは、ポーリング
を示すビットである。PLが0のときは、PLビットが
付加されていること除いては図2と同じであり、機器1
などの動作も同じである。
【0051】FA=1でかつPL=1のときは、このフ
レームが固定アドレスによるポーリングであることを示
す。ポーリングを要求しているところ、たとえば制御装
置からこのフレームのFA、PLおよびADを送信す
る。
【0052】機器1は、FA=1によってこのフレーム
が固定アドレスを指定していると判定し、自己の固定ア
ドレスと一致しているときは、さらにPLが1であるこ
とによって、自己がポーリングされていると判定する。
したがって機器1はポーリンク情報をDT部でバス2に
送信する。
【0053】別の独立したフレームで、機器1がポーリ
ング情報を送信する方式もある。ポーリング情報を送信
する伝送フォーマットの1例は、図5と同じである。こ
のときは、FAおよびPLは1である。ADには機器1
の固定アドレスが入っている。DTには、ポーリングさ
れた情報、すなわち動作アドレスなどの初期設定設定さ
れた値が入っている。
【0054】この例ではADにはポーリング元のアドレ
スが入っていないが、ポーリング元の制御装置3など
は、自己がポーリング元であることを知っているので、
このフレームを取り込むことができる。HDLCにおけ
る1次局と同様な考え方である。ポーリングを掛けると
ころが1箇所のときや、ポーリング元のアドレスをポー
リング・フレームのDTに含んでいるときは、通常のフ
レームと同様に、ADには宛先のアドレスを収容して送
信する方式を採用することもできる。
【0055】
【実施例2】つぎに本発明を多重伝送に適用した第2の
実施例について説明する。この多重伝送においては、伝
送はビット単位で行われる。システム構成は図1と同じ
であるが制御装置3の機能および機器1の構成は若干異
なっている。制御装置3にはシステムの同期信号をバス
2に送信する機能が追加されている。制御装置3が送信
する同期信号のフォーマットの例を図6に示す。FCは
フレームの開始を示すフレームクロックである。BCは
ビット同期をとるためのビットクロックである。機器1
およびその他の機器は、制御装置3から送信される同期
信号に同期してデータの伝送を行う。
【0056】ただしこの同期信号送信の機能は伝送自体
に必要な機能であり、本発明と直接の関係はない。同期
信号送信の機能は制御装置3とは別のところにあっても
よい。この場合は、制御装置3は、別のところから伝送
される同期信号に同期して動作する。
【0057】第2の実施例の機器1の構成を図7に示
す。大部分は図1と同じであり、図1と同じ番号で示し
てあり、説明は省略する。11は機器1が制御装置3か
ら送信されてきた同期信号に同期するための同期回路で
ある。この同期回路11も本発明に直接関係するもので
はない。同期回路11では、フレームクロックFCがビ
ットクロックBCよりも周期が長いことを利用してフレ
ーム同期を取る。次いでビットクロックをカウンタでカ
ウントする。このカウント値が伝送のアドレスとなる。
通常の伝送時にはアドレス制御回路8は、前記カウント
値と動作アドレスメモリ7の動作アドレスとを比較し
て、一致していればそのビット位置でデータを送信また
は受信する。すなわち動作アドレスが等しいもの相互で
送受信をおこなう。
【0058】機器1は、複数ビットの送受信を行なうこ
とができる。このとき、この複数ビットのアドレスを、
連続するアドレスに割り付けることによって、カウンタ
を1個によって複数ビットの伝送を行なうことができ
る。すなわち動作アドレスメモリ7の内容とカウンタの
カウント値が一致したビットから、引き続く複数ビット
の送受信を行なう。
【0059】次ぎに本発明により動作アドレスを初期設
定するときの、伝送フォーマットの例を図8に示す。F
Aは図2のFAと同じであり、FA=1は、このフレー
ムが固定アドレスを指定して動作アドレスを初期設定す
るフレームであることを示す。FAは図6の最初のビッ
トB0 に対応している。FA=1のときは、引き続くビ
ットは順に固定アドレスを指定するFD、動作アドレス
を指定するODとなっている。
【0060】制御装置3は、動作アドレスを初期設定す
るときは前記の伝送フォーマットにしたがって、FAを
1に、ADを動作アドレスを初期設定すべき機器1の固
定アドレスに、ODを機器1に設定する動作アドレスに
して、伝送フレームをバス2に送信する。機器1のアド
レス制御回路8は、まずFAを調べ、そのビットが1で
あることによってこのフレームが初期設定のフレームで
あることを知る。したがって、引き続く伝送フレーム中
のADを自己の固定アドレスメモリ7の固定アドレスと
比較し、一致していれば自己宛と判定する。さらに伝送
フレーム中のODを自己の動作アドレスメモリ7に収容
する。
【0061】通常の伝送時の伝送フォーマットの1例を
図9に示す。最初のビットがFAであること以外は、本
発明によらない通常の多重伝送と同じである。制御装置
3は、初期設定のフレームを送信するとき以外は伝送フ
レームのFAビットの位置にゼロを送信する。機器1の
アドレス制御回路8は、FAビットがゼロであることに
よって、通常の伝送フレームであると判定し、ビットB
1以降において、動作アドレスメモリ7に設定されてい
る動作アドレスを用いて、通常の送受信を行う。通常の
伝送においては、本発明を実施しない伝送システムに対
してFAビットを1ビット追加するだけであり、効率の
低下がほとんど無い。
【0062】初期設定値をポーリングする機能を追加す
るときの、ポーリングフレームの伝送フォーマットの例
は図5と同じである。具体的な伝送制御の方法も、すで
に説明した内容と同じなので説明は省略する。
【0063】その他第1の実施例に説明した各種の方法
も、この第2の実施例に適用することが可能である。
【0064】初期設定時と通常伝送時とを別フレームに
しないで、両方を兼ねたフレームとすることもできる。
この方式による伝送フォーマットを図10に示す。ここ
でBi は、通常の伝送におけるデータ・ビットである。
FA、PL、FDおよびDTはすでに説明したものと同
じであり、その動作もすでに説明した通りである。
【0065】通常の伝送は常時行なわれる。固定アドレ
スを指定した伝送は、必要なときだけ行なわれる。
【0066】この場合固定フォーマットとし、固定アド
レスを指定した伝送を行なわないときも、空きビットと
して伝送すれば、伝送効率は低下するが、制御が簡単に
なるというメリットがある。また、FAからDTまでを
必要なときだけ付加し、その他のときはフレームを短縮
して送信すれば、伝送効率の低下を防止することができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、バスに
接続されておりアドレスによって指定されて動作する複
数の機器を有するシステムのアドレス設定器であって、
前記各機器は固定アドレスを収容するメモリと動作アド
レスを収容するメモリとを有している。そして、前記動
作アドレスは該各機器の外部から該各機器対応に設定さ
れる可変のアドレスであって該各機器の動作時に使用す
るアドレスであり、前記固定アドレスは予め前記各機器
に割り付けられた固有のアドレスであって前記動作アド
レスの設定時に使用するアドレスである。このように本
発明では、各機器の外部から該各機器対応に設定される
可変のアドレスであって機器の動作時に使用する動作ア
ドレスを導入してアドレス設定するように構成されてい
るため、各種のアドレス設定を必要とする個々の機器の
アドレスの変更が非常に容易でありかつ個々の機器のア
ドレスの管理も非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機器構成を示す。
【図2】本発明の伝送フォーマットの例を示す。
【図3】各種の初期設定を本発明の動作アドレスの設定
に付帯して行なうときの伝送フレームのフォーマットの
例を示す。
【図4】機器1の構成を示す。
【図5】ポーリングを行なうシステムにおける伝送フォ
ーマットの例を示す。
【図6】制御装置3が送信する同期信号のフォーマット
の例を示す。
【図7】実施例2における機器1の構成を示す。
【図8】動作アドレスを初期設定するときの伝送フォー
マットの例を示す。
【図9】通常の伝送時の伝送フォーマットの例を示す。
【図10】初期設定時と通常伝送時とを兼ねたフレーム
のフォーマットを示す。
【図11】従来の技術による、伝送のアドレスをビット
単位で割付ける例を示す。
【符号の説明】
1 機器 2 バス 3 制御装置 4 インターフェース回路 5 内部バス 6 固定アドレスを収容するメモリ 7 動作アドレスメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスに接続されておりアドレスによって
    指定されて動作する複数の機器を有するシステムのアド
    レス設定器であって、 前記各機器は固定アドレスを収容するメモリと動作アド
    レスを収容するメモリとを有しており、前記動作アドレ
    スは該各機器の外部から該各機器対応に設定される可変
    のアドレスであって該各機器の動作時に使用するアドレ
    スであり、前記固定アドレスは予め前記各機器に割り付
    けられた固有のアドレスであって前記動作アドレスの設
    定時に使用するアドレスであることを特徴とするアドレ
    ス設定器。
  2. 【請求項2】 システムの初期設定時に、前記バスに接
    続された制御装置から機器の固定アドレスを指定して機
    器の動作アドレスを送信することによって、機器の動作
    アドレスを設定するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のアドレス設定器。
  3. 【請求項3】 システムの初期設定時に、前記バスに接
    続された制御装置から機器の固定アドレスを指定して機
    器の動作アドレス以外の初期条件を含めて送信すること
    によって、機器の初期条件を設定するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のアドレス
    設定器。
  4. 【請求項4】 前記バスに接続された制御装置から機器
    の固定アドレスを指定して機器の動作アドレス又はそれ
    以外の初期条件をリセットする指令を送信することによ
    って、機器の動作アドレス又はそれ以外の初期条件を無
    効にするように構成されていることを特徴とする請求項
    1から3のいずれか1項に記載のアドレス設定器。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、機器の固定アドレスを
    指定してポーリングを行ない、ポーリングされた機器
    は、ポーリング条件にしたがって、設定されている動作
    アドレス及び初期条件を返送するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載
    のアドレス設定器。
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