JPH11298513A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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Publication number
JPH11298513A
JPH11298513A JP10099068A JP9906898A JPH11298513A JP H11298513 A JPH11298513 A JP H11298513A JP 10099068 A JP10099068 A JP 10099068A JP 9906898 A JP9906898 A JP 9906898A JP H11298513 A JPH11298513 A JP H11298513A
Authority
JP
Japan
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frame
transmission
priority
frames
terminal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10099068A
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English (en)
Inventor
Hideo Tsuchiya
英雄 土屋
Toshiaki Sasamori
利明 笹森
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH11298513A publication Critical patent/JPH11298513A/ja
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  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CSMA/CD型LANにおいて優先度の高
いフレームを伝送路の空き待ちや衝突による再送待ちを
行わずに送信できるようにして伝送遅延時間の上限を保
証することができ、かつ、フレームをマージすることで
優先度の低いフレームの衝突発生頻度を低減することが
できるようにしたデータ伝送装システムを提供する。 【解決手段】 複数の端末をスイッチングハブに接続
し、該スイッチングハブを介して上記複数の端末間でフ
レームの送受信を行なうデータ伝送システムにおいて、
時間軸上に、端末とスイッチングハブとの同期をとる同
期フェーズ、高優先度フレームを送信する高優先度フレ
ーム送信フェーズ、高優先度フレームを受信する高優先
度フレーム受信フェーズ、低優先度フレームを送受信す
る低優先度フレーム送受信フェーズからなる通信サイク
ルを設け、高優先度フレームの伝送遅延時間の上限値を
保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イーサネット等
のCSMA/CD型LANにおいて複数の端末をスイッ
チングハブに接続し、端末間でフレームを送受信するデ
ータ伝送システムに関し、詳しくは、優先度の高いフレ
ームを伝送路の空き待ちや衝突による再送待ちを行わず
に送信できるようにして、伝送遅延時間の上限を保証す
るとともに、フレームをマージすることで優先度の低い
フレームの衝突発生頻度を低減するようにしたデータ伝
送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、LAN(ローカルエリアネットワ
ーク)としてCSMA/CD(Carrier Sense Multiple
Access with Collision Detection)型LANであるイ
ーサネットが広く普及している。
【0003】その中でも、LANに接続する端末数の増
加、端末間で送受信されるデータ量の増加による帯域不
足を補うためにスイッチングハブを利用するネットワー
ク構成が主流である。
【0004】図23は、上記CSMA/CD型LANの
ネットワーク構成の一例を示したブロック図である。
【0005】図23において、各端末(端末1)10−
1、端末(端末2)10−2、端末(端末3)10−
3、端末(端末4)10−4は、スイッチングハブ20
のそれぞれのポートに接続され、このスイッチングハブ
20を介してフレームの送受信が行なわれる。
【0006】ここで、スイッチングハブ20は、あるポ
ートで受信したフレームを、宛先端末が接続されている
ポートにのみ中継する。例えば、端末(端末1)10−
1が端末(端末2)10−2宛のフレームを送信すると
そのフレームは端末(端末2)10−2が接続されてい
るポートにのみ中継される。
【0007】このため、端末(端末1)10−1と端末
(端末2)10−2とが通信中に、端末(端末3)10
−3と端末(端末4)10−4との間で通信することが
でき、複数の端末が同時に送信することができるという
利点がある。
【0008】これに対して、スイッチンダハブを用いな
い従来型のリピータハブを利用した場合は、あるポート
で受信したフレームは、すべてのポートに中継されるた
め、複数の端末が同時に送信することはできない。
【0009】図24は、図23に示したスイッチングハ
ブの詳細構成を示すブロック図である。
【0010】なお、図24においては、n個のポートを
有し、n個の端末が接続可能なスイッチングハブ20が
示されている。
【0011】図24おいて、このスイッチングハブ20
は、各ポートに対応して、受信部21−1〜21−n、
受信バッファ22−1〜22−n、送信部23−1〜3
−n、送信バッファ24−1〜24−nを具備し、さら
に、アドレステーブル25、メモリ26、制御部27を
具備して構成される。
【0012】ここで、受信部21−1〜21−nは、端
末からフレームを受信し、この受信したフレームをそれ
ぞれ受信バッファ22−1〜22−nに書き込む処理を
行う。
【0013】また、受信バッファ22−1〜22−n
は、受信部21−1〜21−nにより端末から受信した
フレームを蓄積するもので、この受信バッファ22−1
〜22−nにおけるフレームの蓄積は、端末から受信し
た順に行われる。
【0014】送信部23−1〜23−nは、送信バッフ
ァ24−1〜24−nに蓄積されたフレームを端末へ送
信する。
【0015】送信バッファ24−1〜24−nは、端末
へ送信するフレームを蓄積するバッファで、送信バッフ
ァ24−1〜24−nにおけるフレームの蓄積は、端末
へ送信されるフレームの順に行われる。
【0016】アドレステーブル25は、各ポートに接続
された端末のアドレスを記憶する。
【0017】図25は、図24に示したスイッチングハ
ブのアドレステーブルの構成例を示した図である。
【0018】図25においては、ポート「1」に端末ア
ドレス「1」が記憶され、ポート「2」に端末アドレス
「3」が記憶され、ポート「n」に端末アドレス「2」
が記憶される場合を示している。
【0019】メモリ26は、制御部27が実行するプロ
グラムや、一時的なデータを記憶するものである。
【0020】また、制御部27は、各ポートの受信バッ
ファ21−1〜21−nに蓄積されたフレームを取出
し、そのフレームの宛先アドレスの端末が接続されてい
るポートをアドレステーブル25で検索し、そのポート
の送信バッファ24−1〜24−nにフレームを書き込
む。
【0021】図26は、上記データ伝送システムで送受
信されるフレームのフォーマット構造を示す図である。
【0022】図26において、このフレームフォーマッ
トは、宛先アドレスDA、送信元アドレスSA、データ
(DATA)長L、データDATA、誤り検出符号FC
Sから構成される。
【0023】図27は、図24に示したスイッチングハ
ブの受信部の処理を示すフローチャートである。
【0024】スイッチングハブ20の受信部21−1〜
21−n(以下、受信部21として説明する)は、フレ
ームを受信するとそのフレームに誤りがあるかどうか
を、フレームに含まれる誤り検出符号FCSフィールド
をもとに判定する。ここで、誤りがある場合はそのフレ
ームを廃棄し、誤りが無い場合はこのフレームを受信バ
ッファ22−1〜22−n(以下、受信バッファ22と
して説明する)の末尾に書き込む。
【0025】すなわち、図27において、受信部21の
処理が開始されると(ステップ211)、まず、フレー
ム受信開始かを調べ(ステップ212)、ここで、フレ
ーム受信開始でないと(ステップ212でNO)、ステ
ップ212に戻って、フレーム受信開始を待つが、ステ
ップ212でフレーム受信開始と判断されると(ステッ
プ212でYES)、次に、全フレーム受信かを調べる
(ステップ213)。
【0026】ここで、全フレーム受信でないと判断され
ると(ステップ213でNO)、ステップ213に戻
り、全フレーム受信まで待ち、全フレーム受信と判断さ
れると(ステップ213でYES)、次に、誤りなしか
を調べ(ステップ214)、誤りがある場合は(ステッ
プ214でNO)、このフレームを破棄して(ステップ
216)、ステップ212に戻る。
【0027】また、ステップ241で、誤りなしと判断
されると(ステップ214でYES)、このフレームを
受信バッファ22へ書き込み(ステップ215)、ステ
ップ212に戻る。
【0028】図28は、図24に示したスイッチングハ
ブの送信部の処理を示すフローチャートである。
【0029】スイッチングハブ20の送信部23−1〜
23−n(以下、送信部23として説明する)は、その
処理が開始されると(ステップ231)、まず、送信バ
ッファ24−1〜24−n(以下、送信バッファ24と
して説明する)にフレームがあるかを調べる(ステップ
232)。ここで、送信バッファ24にフレームがない
と(ステップ232でNO)、ステップ232に戻り、
送信バッファ24にフレームが蓄積されるのを待つが、
ステップ232で送信バッファ24にフレームがあると
判断されると(ステップ232でYES)、送信バッフ
ァ24の先頭から1フレームを読み取り(ステップ23
3)、スイッチングハブ20と宛先端末との間の伝送路
が空きかを調べる(ステップ234)。
【0030】ここで、スイッチングハブ20と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ234でN
O)、ステップ234に戻り、スイッチングハブ20と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ2
34で、スイッチングハブ20と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ234でYE
S)、当該フレームの送信を開始する(ステップ23
5)。
【0031】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部23と宛先端末が同時に送信し
てデータの送信が発生したかを調べる(ステップ23
6)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ236
でYES)、再送待ち(ステップ237)となった後、
ステップ234に戻るが、ステップ236で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ236でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ2
38)。
【0032】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ238でNO)、ステップ236に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ238で
YES)、送信完了したフレームを送信バッファ24か
ら削除し(ステップ239)、ステップ232に戻る。
【0033】図29は、図24に示したスイッチングハ
ブの制御部の処理を示すフローチャートである。
【0034】スイッチングハブ20の制御部27は、各
ポートに対して以下の処理を繰り返し行う。
【0035】1)受信バッファ22の先頭から1フレー
ム取り出す。
【0036】2)受信バッファ22から取り出したフレ
ームの宛先ポート、すなわち宛先アドレスの端末が接続
されているポートをアドレステーブル25で検索する。
【0037】3)フレームを宛先ポートの送信バッファ
24の末尾に書き込む。
【0038】すなわち、スイッチングハブ20の制御部
27は、その処理が開始されると(ステップ271)、
まず、ポート1の処理を実行し(ステップ272)、次
に、ポート2の処理を実行し(ステップ273)、以
下、同様にして各ポートの処理を実行して、ポートnの
処理が終了すると(ステップ274)、ステップ272
の戻り、同様の処理を繰り返す。
【0039】ここで、各ポートの処理は、ポート1の処
理(ステップ272)に関連して示されているように、
まず、受信バッファ22−1にフレームがあるかを調べ
(ステップ281)、ここで、受信バッファ22−1に
フレームがあると判断された場合は(ステップ281で
YES)、受信バッファ22−1〜1フレームを取り出
し(ステップ282)、次に、アドレステーブル25を
検索して宛先ポートを検索し(ステップ283)、この
検索した宛先ポートの送信バッファに当該フレームを書
き込み(ステップ284)、次の、ポート2の処理(ス
テップ273)に進む。なお、ステップ281で、送信
バッファ22−1にフレームがないと判断されると(ス
テップ281でNO)、そのまま次の、ポート2の処理
(ステップ273)に進む。
【0040】なお、上記説明においてはステップ1の処
理(ステップ272)について説明したが、他のステッ
プの処理、すなわちステップ2の処理(ステップ27
3)からポートnの処理(ステップ274)もステップ
1の処理と同様に行われる。
【0041】図30は、端末のフレーム受信処理を示す
フローチャートである。
【0042】端末では、フレームの全ビットを受信後、
そのフレームが自端末宛てで、かつ誤りがないかを当該
フレームのFCSフィールドをもとにチェックし、その
フレームが自端末宛てで、かつ誤りがない場合のみ当該
フレームを取込んで上位のアプリケーションプログラム
等に渡し、それ以外の場合は当該フレームを廃棄する。
【0043】すなわち、端末においてフレーム受信が開
始されると(ステップ101)、全フレーム受信かを調
べ(ステップ102)、全フレーム受信でないと(ステ
ップ102でNO)、ステップ102に戻り全フレーム
受信まで待つが、ステップ102で全フレーム受信と判
断されると(ステップ102でYES)、次に、当該フ
レームが自端末宛てかを調べる(ステップ103)。
【0044】ここで、自端末宛てであると判断されると
(ステップ103でYES)、次に、当該フレームに誤
りがないかを調べ(ステップ104)、ここで誤まりが
ないと判断されると(ステップ104でYES)、当該
フレームを受信し(ステップ105)、この受信処理を
終了する(ステップ106)。
【0045】しかし、ステップ103で、当該フレーム
が自端末宛てでないと判断された場合(ステップ103
でNO)、若しくは、ステップ104で当該フレームに
誤りがあると判断された場合(ステップ104でNO)
は、当該フレームを破棄して(ステップ107)、この
受信処理を終了する(ステップ106)。
【0046】図31は、端末のフレーム送信処理を示す
フローチャートである。
【0047】端末のフレーム送信処理においては、以下
の処理を行う。
【0048】1)自端末−スイッチングハブ間の伝送路
が空くのを待つ。
【0049】2)フレーム送信を開始する。
【0050】3)フレーム送信中に衝突が発生した場
合、(同一のポートで端末とスイッチングハブが同時に
送信を開始した場合)、そのフレームの送信を一旦中止
し、ランダムな時間待った後、再送を行なう。
【0051】すなわち、端末のフレーム送信処理が開始
されると(ステップ111)、まず、伝送路が空きかを
調べ(ステップ112)、伝送路が空きでないと(ステ
ップ112でNO)、ステップ112に戻り、伝送路が
空くのを待つが、ステップ112で、伝送路が空きであ
ると判断されると(ステップ112でYES)、フレー
ム送信を開始し(ステップ113)、次に、衝突が発生
したかを調べる(ステップ114)。
【0052】ここで、衝突が発生したと判断された場合
は(ステップ114でYES)、再送待ちを行い(ステ
ップ115)、ステップ112に戻る。
【0053】また、ステップ114で、衝突が発生して
いないと判断されると(ステップ114でNO)、次
に、フレーム送信完了かを調べ(ステップ116)、こ
こで、フレーム送信完了でないと判断されると(ステッ
プ116でNO)、ステップ114に戻り、フレーム送
信完了を待ち、ステップ116で、フレーム送信完了と
判断されると(ステップ116でYES)、この送信処
理を終了する(ステップ117)。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記イーサ
ネットは0AでのLANのデファクトスタンダードであ
り、 1)工場のLANをイーサネットで構築できればFA機
器とOA機器との接続が容易になる 2)LAN関連のハードウェア/ソフトウェアを安価に
入手できる という利点があるが、イーサネット等のCSMA/CD
型LANではフレーム送信時、図28のステップ234
および図31のステップ112で伝送路が空いていない
場合や、図28のステップ236および図31のステッ
プ114で衝突が発生した場合にに伝送遅延が生じ、こ
の伝送遅延時間はLANの使用状況に応して変動し、か
つ事前に予測することができないため、伝送遅延時間の
上限を保証することができない。
【0055】これに対して、一般に、工場のLANでは
リアルタイム性が要求され、生産ラインの制御に直接関
係するデータを含むフレームは、伝送遅延時間の上限が
保証されなければならないため、従来は、工場のLAN
にイーサネット等のCSMA/CD型LANを利用する
ことができず、上記イーサネットの利点を生かすことが
できなかった。
【0056】そこで、この発明は、CSMA/CD型L
ANにおいて優先度の高いフレームを伝送路の空き待ち
や衝突による再送待ちを行わずに送信できるようにして
伝送遅延時間の上限を保証することができ、かつ、フレ
ームをマージすることで優先度の低いフレームの衝突発
生頻度を低減することができるようにしたデータ伝送シ
ステムを提供することを目的とする。
【0057】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の端末をスイッチング
ハブに接続し、該スイッチングハブを介して上記複数の
端末間でフレームの送受信を行なうデータ伝送システム
において、時間軸上に、上記端末と上記スイッチングハ
ブとの同期をとる同期フェーズ、高優先度フレームを送
信する高優先度フレーム送信フェーズ、高優先度フレー
ムを受信する高優先度フレーム受信フェーズ、低優先度
フレームを送受信する低優先度フレーム送受信フェーズ
からなる通信サイクルを設け、高優先度フレームの伝送
遅延時間の上限値を保証するようにしたことを特徴とす
る。
【0058】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、上記データ伝送システムは、CSM
A/CD型LANを構成するイーサネットであることを
特徴とする。
【0059】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、上記同期フェーズは、上記スイッチ
ングハブから上記複数の端末に少なくとも1つの同期フ
レームを同報送信することを特徴とする。
【0060】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明において、上記同期フェーズは、上記スイッチ
ングハブから上記複数の端末に2つの同期フレームを連
続して同報送信することを特徴とする。
【0061】また、請求項5記載の発明は、請求項3ま
たは4記載の発明において、上記同期フレームは、64
バイト未満の任意のパターンのフレームであることを特
徴とする。
【0062】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の発明において、上記スイッチングハブは、低優先度
フレームを一定時間蓄積した後、それらの低優先度フレ
ームをマージして上記低優先度フレーム送受信フェーズ
において送信することを特徴とする。
【0063】また、請求項7記載の発明は、複数の端末
をスイッチングハブに接続し、該スイッチングハブを介
して上記複数の端末間でフレームの送受信を行なうデー
タ伝送システムにおいて、フレームを一定時間蓄積した
後、それらのフレームをマージして送信することを特徴
とする。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るデータ通信
方式の一実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0065】図1は、この発明に係るデータ伝送システ
ムで採用される通信サイクルの一実施の形態を示す図で
ある。
【0066】図1において、この発明に係るデータ伝送
システムにおいては、 1)同期フェーズ 2)高優先度フレーム送信フェーズ 3)高優先度フレーム受信フェーズ 4)低優先度フレーム送受信フェーズ からなる通信サイクルが設定され、この通信サイクルは
周期的に繰り返される。なお、このデータ伝送システム
は、後に詳述するように、イーサネット等のCSMA/
CD型LANにおいて複数の端末をスイッチングハブに
接続し、端末間でフレームを送受信するデータ伝送シス
テムを前提としてる。
【0067】ここで、同期フェーズは、スイッチングハ
ブが全ポートに同期フレームを送信するフェーズであ
る。この同期フレームは周期的に送信され、この同期フ
レーム送信により、新しい通信サイクルが開始される。
なお、同期フレームは通常のフレームと区別できるもの
ならどのようなものでもよい。
【0068】また、高優先度フレーム送信フェーズは、
同期フレームを受信した各端末が、高優先度フレームを
1フレーム送信するフェーズである。
【0069】また、高優先度フレーム受信フェーズは、
各端末が高優先度フレームを受信するフェーズで、この
高優先度フレーム受信フェーズにおいて、各端末は高優
先度フレーム受信待ちとなり送信を控える。また、スイ
ッチングハブは高優先度フレーム送信フェーズで受信し
た高優先度フレームを、宛先ポートから送信する。
【0070】また、低優先度フレーム送受信フェーズ
は、低優先度フレームの送受信を行うフェーズで、各端
末は高優先度フレーム受信フェーズでフレームを受信し
ない時間が一定時間以上継続すると、高優先度フレーム
受信フェーズが終了したと判断し、通信サイクルの残り
時間で低優先度フレームの送信を行なう。また、スイッ
チングハブは端末から受信した低優先度フレームを宛先
ポートから送信する。
【0071】このような通信サイクルを設けることで、
各端末は高優先度フレーム受信フェーズで必ず高優先度
フレームを送信することができ、かつそのフレームは高
優先度フレーム受信フェーズで必ず宛先端末に到達する
ので、高優先度フレームの伝送遅延時間の上限を保証で
きる。
【0072】図2は、図1に示した通信サイクルの詳細
を示す図である。
【0073】図2において、「高X→Y」は、ポートX
に接続する端末からポートYに接続する端末へ送信され
る高優先度フレームを示し、「低X→Y」は、ポートX
に接続する端末からポートYに接続する端末へ送信され
る低優先度フレームを示す。
【0074】図2においては、高優先度フレーム送信フ
ェーズにおいて、ポート1に接続される端末からポート
nに接続される端末へ高優先度フレーム「高1→n」が
送信され、かつ、ポート2に接続される端末からポート
nに接続される端末へ高優先度フレーム「高2→n」が
送信され、かつ、ポートnに接続される端末からポート
2に接続される端末へ高優先度フレーム「高n→2」が
送信され、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、
ポート1に接続される端末からポート2に接続される端
末へ低優先度フレーム「低1→2」が送信され、かつ、
ポート2に接続される端末からポートnに接続される端
末へ低優先度フレーム「低2→n」が送信され、かつ、
ポートnに接続される端末からポート1に接続される端
末へ低優先度フレーム「低n→1」が送信された場合を
示している。
【0075】この場合、高優先度フレーム送信フェーズ
において、ポート1に接続される端末からポートnに接
続される端末へ送信された高優先度フレーム「高1→
n」は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポー
トnに接続される端末で受信される。
【0076】また、高優先度フレーム送信フェーズにお
いて、ポート2に接続される端末からポートnに接続さ
れる端末へ送信された高優先度フレーム「高2→n」
は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポートn
に接続される端末で受信される。
【0077】また、高優先度フレーム送信フェーズにお
いて、ポートnに接続される端末からポート2に接続さ
れる端末へ送信された高優先度フレーム「高n→2」
は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポート2
に接続される端末で受信される。
【0078】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポート1に接続される端末からポート2に接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低1→2」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
2に接続される端末で受信される。
【0079】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポート2に接続される端末からポートnに接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低2→n」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
nに接続される端末で受信される。
【0080】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポートnに接続される端末からポート1に接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低n→1」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
1に接続される端末で受信される。
【0081】図3は、この発明に係わるデータ伝送シス
テムで採用されるスイッチングハブの詳細構成を示すブ
ロック図である。
【0082】なお、図3においては、n個のポートを有
し、n個の端末が接続可能なスイッチングハブ30が示
されている。
【0083】図3において、このスイッチングハブ30
は、各ポートに対応して、受信部31−1〜31−n、
受信バッファ32−1〜32−n、送信部33−1〜3
3−n、低優先度フレーム送信バッファ34−1〜34
−n、同期/高優先度フレーム送信バッファ35−1〜
35−nを具備し、さらに、アドレステーブル36、メ
モリ37、制御部38を具備して構成される。
【0084】ここで、低優先度フレーム送信バッファ3
4−1〜34−nは、端末へ送信する低優先度フレーム
を蓄積するバッファで、各フレームは端末へ送信する順
に蓄積される。
【0085】また、同期/高優先度フレーム送信バッフ
ァ35−1〜35−nは、端末へ送信する同期フレー
ム、高優先度フレームを蓄積するバッファで、各フレー
ムは端末へ送信する順に蓄積される。
【0086】また、送信部33−1〜33−nは、制御
部38によるリセット要求を受けた直後は同期/高優先
度フレーム送信バッファ35−1〜35−nに蓄積され
たフレームを端末へ送信し、同期/高優先度フレーム送
信バッファ35−1〜35−nが空になった後は低優先
度フレーム送信バッファ34−1〜34−nに蓄積され
たフレームを端末へ送信する。
【0087】なお、受信部31−1〜31−n、受信バ
ッファ32−1〜32−n、アドレステーブル36、メ
モリ37、制御部38は、図24に示したスイッチング
ハブ20の受信部21−1〜21−n、受信バッファ2
2−1〜22−n、アドレステーブル26、メモリ2
7、制御部28と同様の機能を有する。
【0088】さて、この発明においては、複数の端末を
スイッチングハブに接続し、該スイッチングハブを介し
て上記複数の端末間でフレームの送受信を行なうデータ
伝送システムにおいて、時間軸上に、端末とスイッチン
グハブとの同期をとる同期フェーズ、高優先度フレーム
を送信する高優先度フレーム送信フェーズ、高優先度フ
レームを受信する高優先度フレーム受信フェーズ、低優
先度フレームを送受信する低優先度フレーム送受信フェ
ーズからなる通信サイクルを設け、高優先度フレームの
伝送遅延時間の上限値を保証するように構成される。
【0089】以下、この発明の詳細動作について図4乃
至図22を参照して詳細に説明する。
【0090】図3に示したスイッチングハブ30の受信
部31−1〜31−nの処理は図27に示したフローチ
ャートの処理と同じである。
【0091】図4は、図3に示したスイッチングハブの
制御部からリセット要求を受けたときの送信部の処理を
示すフローチャートである。
【0092】スイッチングハブ30の制御部38からの
リセットは同期フェーズ開始時に行われる。スイッチン
グハブ30の対応する送信部33−1〜33−n(以
下、送信部33として説明する)は、制御部38により
リセットが要求されると直ちに図4の処理を開始する。
図4の処理の開始後、低優先度フレーム送信バッファ3
4−1〜34−nに送信済みのフレームが残っていれ
ば、すなわち、次に説明する図5のフローチャートで送
信済みの低優先度フレームを低優先度フレーム送信バッ
ファ34−1〜34−nから削除する直前にリセット要
求を受けた場合、それを削除し、送信部33−1〜33
−nをリセットして図5のフローチャートの処理を先頭
から開始する。
【0093】すなわち、図4において、制御部38によ
りリセットが要求されると(ステップ331)、対応す
る低優先度フレーム送信バッファ34−1〜34−n
(以下、低優先度フレーム送信バッファ34として説明
する)に未削除の送信済みフレームがあるかを調べる
(ステップ332)。
【0094】ここで、低優先度フレーム送信バッファ3
4に未削除の送信済みフレームがある場合は(ステップ
332でYES)、低優先度フレーム送信バッファ34
から未削除の送信済みフレームを削除し(ステップ33
3)、その後、送信部リセット処理を実行し(ステップ
334)、この処理を終了する(ステップ335)。
【0095】また、ステップ332で、低優先度フレー
ム送信バッファ34に未削除の送信済みフレームがない
と判断された場合は(ステップ332でN)、ステップ
334に進み、送信部リセット処理を実行し、この処理
を終了する(ステップ335)。
【0096】図5は、図3に示したスイッチングハブの
送信部のリセット後の処理を示すフローチャートであ
る。
【0097】スイッチングハブ30の送信部33のリセ
ット後の処理は、以下のようになる。
【0098】1)同期フェーズ 同期/高優先度フレーム送信バッファ35−1〜35−
n(以下、同期/高優先度フレーム送信バッファ35と
して説明する)の先頭から1フレーム取出し、それを端
末へ送信する。制御部38は、送信部33をリセットす
る直前に必ず同期フレームを同期/高優先度フレーム送
信バッファ35に書き込んでおくので、ここで送信され
るフレームは同期フレームである。
【0099】2)高優先度フレーム送信フェーズおよび
高優先度フレーム受信フェーズ 同期フレーム送信後、端末が送信した高優先度フレーム
が宛先ポートの同期/高優先度フレーム送信バッファ3
5に書き込まれるので、それを宛先端末に送信する。
【0100】高優先度フレーム受信フェーズでは、端末
は送信を控えているため、スイッチングハブ30が高優
先度フレームを送信する時に伝送路の空き待ちや衝突が
発生することはない。同期/高優先度フレーム送信バッ
ファ35が空の状態が一定時間継続すると、すべての高
優先度フレームの送信が完了したと判定し、次の動作へ
移る。
【0101】3)低優先度フレーム送受信フェーズ 低優先度フレーム送信バッファ34−1〜34−n(以
下、低優先度フレーム送信バッファ34として説明す
る)に蓄積されているフレームを図28のフローチャー
トで説明した従来と同じ手順で端末へ送信する。
【0102】すなわち、図5において、この処理が開始
されると(ステップ341)、同期/高優先度フレーム
送信バッファ35の先頭から1フレーム取り出し(ステ
ップ342)、この取り出したフレーム、すなわち、同
期フレームを端末に送信する(ステップ343)。
【0103】次に、同期/高優先度フレーム送信バッフ
ァ35にフレームがあるかを調べる(ステップ34
4)。ここで、同期/高優先度フレーム送信バッファ3
5にフレームがあると(ステップ344でYES)、同
期/高優先度フレーム送信バッファ35の先頭から1フ
レーム取り出し(ステップ345)、この取り出した高
優先度フレームを宛先端末に送信し(ステップ34
6)、ステップ344に戻る。
【0104】また、ステップ344で、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがないと判断され
ると(ステップ344でNO)、次に、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがない状態が一定
時間以上継続したかを調べ(ステップ347)、一定時
間以上継続してない場合は(ステップ347でNO)、
ステップ344に戻るが、一定時間以上継続したと判断
されると(ステップ347でYES)、ステップ348
に進む。
【0105】ステップ348では、低優先度フレーム送
信バッファ34にフレームがあるかを調べる。ここで、
低優先度フレーム送信バッファ34にフレームがないと
(ステップ348でNO)、ステップ348に戻り、低
優先度フレーム送信バッファ34にフレームが蓄積され
るのを待つが、ステップ348で低優先度フレーム送信
バッファ34にフレームがあると判断されると(ステッ
プ348でYES)、低優先度フレーム送信バッファ3
4の先頭から1フレームを読み取り(ステップ34
9)、スイッチングハブ30と宛先端末との間の伝送路
が空きかを調べる(ステップ350)。
【0106】ここで、スイッチングハブ30と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ350でN
O)、ステップ350に戻り、スイッチングハブ30と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ3
50で、スイッチングハブ30と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ350でYE
S)、当該低優先度フレームの送信を開始する(ステッ
プ351)。
【0107】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部33と宛先端末が同時に送信し
てデータの送信が発生したかを調べる(ステップ35
2)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ352
でYES)、再送待ち(ステップ353)となった後、
ステップ350に戻るが、ステップ352で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ352でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ3
54)。
【0108】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ354でNO)、ステップ352に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ354で
YES)、送信完了したフレームを低優先度フレーム送
信バッファ34から削除し(ステップ355)、ステッ
プ348に戻る。
【0109】図6は、図3に示したスイッチングハブの
制御部の処理を示すフローチャートである。
【0110】スイッチングハブ30の制御部38の処理
は、以下のようになる。
【0111】1)同期フェーズ 各ポートの同期/高優先度フレーム送信バッファ35に
同期フレームを書き込み、送信部33をリセットする。
これにより、同期フレームが各ポートから送信される。
このとき送信部33が送信中の低優先度フレームがあれ
ば、その送信は低優先度フレーム送信フェーズまで延期
される。
【0112】送信部33のリセット後、各ポートの受信
バッファ32−1〜32−n(以下、受信バッファ32
として説明する)中のフレーム数を記憶しておく。これ
は高優先度フレーム受信フェーズで、各ポートに端末か
ら高優先度フレームが送信されたか否かを判定するのに
利用するためである。
【0113】2)高優先度フレーム送信フェーズ 端末が高優先度フレームを送信するのに十分な時間待
つ。この間に、端末からの高優先度フレームは各ポート
の受信バッファ32に蓄積される。
【0114】3)高優先度フレーム受信フェーズ 各ポートの受信バッファ32に蓄積された高優先度フレ
ームを宛先ポートから送信する。具体的には、各ポート
の受信バッファ32に高優先度フレームが蓄積されてい
れば、すなわち、受信バッファ32中のフレーム数が同
期フェーズで記憶した値より増加していれば高優先度フ
レームが蓄積されているので、この受信バッファ32の
末尾から高優先度フレームを取出し、アドレステーブル
36で宛先ポートを検索し、宛先ポートの同期/高優先
度フレーム送信バッファ35に書き込む。
【0115】これにより、高優先度フレーム送信フェー
ズで受信した高優先度フレームが送信部33により宛先
ポートから送信される。すべてのポートの処理が終了す
ると、端末からの低優先度フレームの受信待ちとなる。
【0116】4)低優先度フレーム送信フェーズ 通信サイクルの残り時間で、端末から受信した低優先度
フレームを宛先ポートから送信する。通信サイクルが終
了すると同期フェーズの処理に戻る。
【0117】すなわち、図6において、この処理が開始
されると(ステップ381)、低優先度フレーム送受信
フェーズで次に処理するポートの番号であるPを1に設
定し(ステップ382)、各ポートの同期/高優先度フ
レーム送信バッファ35に同期フレームを書き込む(ス
テップ383)。そして、各ポートの送信部33をリセ
ットし(ステップ384)、各ポートの受信バッファ3
2中のフレーム数を記憶し(ステップ385)、高優先
度フレーム待ちになる(ステップ386)。
【0118】そして、ポート1高優先度フレーム処理を
実行する。このポート1高優先度フレーム処理は、ま
ず、受信バッファ32のフレーム数増加かを調べ(ステ
ップ501)、受信バッファ32のフレーム数が増加し
た場合は(ステップ501でYES)、受信バッファ3
2の末尾から高優先度フレームを取り出し(ステップ5
02)、次に、アドレステーブル36を検索して(ステ
ップ503)、宛先ポートの同期/高優先度フレーム送
信バッファ35にフレームを書き込み、次のポートの高
優先度フレーム処理に進む。なお、ステップ501で、
受信バッファ32のフレーム数増加でないと判断された
場合は(ステップ501でNO)、そのまま次のポート
の高優先度フレーム処理に進む。
【0119】上記処理は、各ポート毎に行われ、ポート
n高優先度フレーム処理(ステップ388)が終了する
と、次に、通信サイクル終了かを調べ(ステップ38
9)、通信サイクル終了であると判断されると(ステッ
プ389でYES)、ステップ383に戻るが、通信サ
イクル終了でないと判断された場合は(ステップ389
でNO)、ポートP低優先度フレーム処理を実行する
(ステップ390)。
【0120】このポートP低優先度フレーム処理は、ま
ず、受信バッファ32にフレームありかを調べ(ステッ
プ511)、受信バッファ32にフレームがある場合は
(ステップ511でYES)、受信バッファ32から1
フレーム取り出し(ステップ512)、アドレステーブ
ル36を検索して(ステップ513)、宛先ポートの低
優先度フレーム送信バッファ34にフレームを書き込
み、ステップ391に進む。なお、ステップ511で、
受信バッファ32にフレームがないと判断された場合は
(ステップ511でNO)、そのままステップ391に
進む。
【0121】ステップ391では、P<nのときはP=
P+1とし、P=nのときはP=1としてステップ38
9に戻る。
【0122】図7は、端末での受信および高優先度フレ
ーム送信の処理を示すフローチャートである。
【0123】端末でのフレーム受信時、それが同期フレ
ームでなければ、図30に示したフローチャートのよう
に、従来と同様の手順で受信の処理を行なう。
【0124】また、端末で受信したフレームが同期フレ
ームの場合は、低優先度フレームの送信を禁止した後、
高優先度フレームを送信する。この時スイッチングハブ
30は高優先度フレーム受信待ちとなっているため、伝
送路の空き待ちや衝突が発生することはない。
【0125】次に、高優先度フレームの受信を行ない、
スイッチングハブ30からすべての高優先度フレームを
受信すると低優先度フレームの送信を許可して終了す
る。すべての高優先度フレームを受信したかどうかは、
フレームを受信しない状態が一定時間以上継続したかど
うかにより判定する。
【0126】すなわち、図7において、受信が開始され
ると(ステップ601)、全フレーム受信かを調べ(ス
テップ602)、全フレーム受信でないと(ステップ6
02でNO)、ステップ602に戻り全フレーム受信ま
で待つが、ステップ602で全フレーム受信と判断され
ると(ステップ602でYES)、次に、同期フレーム
受信かを調べる(ステップ603)。
【0127】ここで、同期フレーム受信であると(ステ
ップ603でYES)、低優先度フレーム送信禁止にし
(ステップ609)、次に、送信する高優先度フレーム
があるかを調べる(ステップ610)。ここで、送信す
る高優先度フレームがあると判断された場合は(ステッ
プ610でYES)、高優先度フレームを送信し(ステ
ップ611)、ステップ612に進む。
【0128】また、ステップ610で、送信する高優先
度フレームがないと判断された場合は(ステップ610
でNO)、そのままステップ612に進む。
【0129】ステップ612では、高優先度フレームを
受信し、次に、フレームを受信しない状態が一定時間以
上継続したかを調べる(ステップ613)。ここで、フ
レームを受信しない状態が一定時間以上継続していない
場合は(ステップ613でNO)、ステップ612に戻
るが、ステップ613で、フレームを受信しない状態が
一定時間以上継続したと判断された場合は(ステップ6
13でYES)、低優先度フレーム送信許可とし(ステ
ップ614)、この受信処理を終了する(ステップ60
7)。
【0130】また、ステップ603で、同期フレーム受
信でないと判断された場合は(ステップ603でN
O)、当該フレームが自端末宛てかを調べ(ステップ6
04)、自端末当てであると判断されると(ステップ6
04でYES)、次に、当該フレームに誤りがないかを
調べ(ステップ605)、ここで誤まりがないと判断さ
れると(ステップ605でYES)、当該フレームを受
信し(ステップ606)、この受信処理を終了する(ス
テップ607)。
【0131】しかし、ステップ604で、当該フレーム
が自端末宛てでないと判断された場合(ステップ604
でNO)、若しくは、ステップ605で当該フレームに
誤りがあると判断された場合(ステップ605でNO)
は、当該フレームを破棄して(ステップ608)、この
受信処理を終了する(ステップ607)。
【0132】図8は、端末での低優先度フレーム送信の
処理を示すフローチャートである。
【0133】端末における低優先度フレーム送信時に
は、低優先度フレームの送信が許可されていれば、図3
1のフローチャートに示したように、従来と同様の手順
で送信の処理を行なう。しかし、端末において低優先度
フレームの送信が許可されていなければ、許可されるま
で送信を延期する。
【0134】すなわち、図8において、低優先度フレー
ム送信が開始されると(ステップ621)、まず、低優
先度フレーム送信許可かを調べる(ステップ622)。
ここで低優先度フレーム許可でない場合は(ステップ6
22でNO)、ステップ622に戻り、低優先度フレー
ム許可となるまで待つ。
【0135】ステップ622で、低優先度フレーム許可
と判断されると(ステップ622でYES)、次に、伝
送路が空きかを調べ(ステップ623)、伝送路が空き
でないと(ステップ623でNO)、ステップ622に
戻り、伝送路が空くのを待つが、ステップ623で、伝
送路が空きであると判断されると(ステップ623でY
ES)、フレーム送信を開始し(ステップ624)、次
に、衝突が発生したかを調べる(ステップ625)。
【0136】ここで、衝突が発生したと判断された場合
は(ステップ625でYES)、再送待ちを行い(ステ
ップ624)、ステップ622に戻る。
【0137】また、ステップ625で、衝突が発生して
いないと判断されると(ステップ625でNO)、次
に、フレーム送信完了かを調べ(ステップ627)、こ
こで、フレーム送信完了でないと判断されると(ステッ
プ627でNO)、ステップ625に戻り、フレーム送
信完了を待ち、ステップ625で、フレーム送信完了と
判断されると(ステップ625でYES)、この低優先
度フレーム送信処理を終了する(ステップ628)。
【0138】上記実施の形態において、同期フェーズが
開始する直前に端末が低優先度フレームを送信すると、
低優先度フレームと同期フレームが衝突してしまい、端
末が同期フェーズの開始を認識できない場合がある。
【0139】図9は、低優先度フレームと同期フレーム
が衝突してしまって端末が同期フェーズの開始を認識で
きない場合を示す図である。
【0140】図9においては、ポート1に接続された端
末から同期フェーズが開始する直前に宛先端末がポート
nに接続された端末である低優先度フレーム「低1→
n」を送信し、この低優先度フレームと同期フレームが
同期フェーズで衝突してしまい、この結果ポート1に接
続された端末が同期フェーズの開始を認識できない場合
を示している。なお、図9において、「高X→Y」は、
ポートXに接続する端末からポートYに接続する端末へ
送信される高優先度フレームを示し、「低X→Y」は、
ポートXに接続する端末からポートYに接続する端末へ
送信される低優先度フレームを示している。
【0141】この場合、ポート1に接続された端末は同
期フェーズの開始を認識できないので、高優先度フレー
ム送信フェーズにおいて、送信しようとしていたポート
nに接続された端末を宛先とする高優先度フレーム「高
1→n」は送信されない。
【0142】図10は、図9に示した問題を解決するた
めになされたこの発明に係るデータ伝送システムで採用
される通信サイクルの他の実施の形態を示す図である。
【0143】すなわち、図10の構成においては、図9
に示した問題を解決するために同期フェーズにおいて同
期フレームを2つ連続して送信する。
【0144】ここで、同期フレームを2つ連続して送信
することで、1つ目の同期フレームが衝突により失われ
ても2つ目の同期フレームが必ず端末で受信されるた
め、端末は同期フェーズの開始を確実に認識できる。す
なわち、1つ目の同期フレームが衝突すると端末は送信
を中止して再送待ちとなるため、2つ目の同期フレーム
が衝突することはない。
【0145】なお、図10においては、高優先度フレー
ム送信フェーズにおいて、ポート1に接続される端末か
らポートnに接続される端末へ高優先度フレーム「高1
→n」が送信され、かつ、ポート2に接続される端末か
らポートnに接続される端末へ高優先度フレーム「高2
→n」が送信され、かつ、ポートnに接続される端末か
らポート2に接続される端末へ高優先度フレーム「高n
→2」が送信され、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポート1に接続される端末からポート2に接続
される端末へ低優先度フレーム「低1→2」が送信さ
れ、かつ、ポート2に接続される端末からポートnに接
続される端末へ低優先度フレーム「低2→n」が送信さ
れ、かつ、ポートnに接続される端末からポート1に接
続される端末へ低優先度フレーム「低n→1」が送信さ
れた場合を示している。
【0146】この場合、高優先度フレーム送信フェーズ
において、ポート1に接続される端末からポートnに接
続される端末へ送信された高優先度フレーム「高1→
n」は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポー
トnに接続される端末で受信される。
【0147】また、高優先度フレーム送信フェーズにお
いて、ポート2に接続される端末からポートnに接続さ
れる端末へ送信された高優先度フレーム「高2→n」
は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポートn
に接続される端末で受信される。
【0148】また、高優先度フレーム送信フェーズにお
いて、ポートnに接続される端末からポート2に接続さ
れる端末へ送信された高優先度フレーム「高n→2」
は、高優先度フレーム受信フェーズにおいて、ポート2
に接続される端末で受信される。
【0149】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポート1に接続される端末からポート2に接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低1→2」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
2に接続される端末で受信される。
【0150】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポート2に接続される端末からポートnに接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低2→n」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
nに接続される端末で受信される。
【0151】また、低優先度フレーム送受信フェーズに
おいて、ポートnに接続される端末からポート1に接続
される端末へ送信された低優先度フレーム「低n→1」
は、低優先度フレーム送受信フェーズにおいて、ポート
1に接続される端末で受信される。
【0152】上記実施の形態をとる場合、前述した実施
の形態の図5乃至図7の処理が図11乃至図13のよう
に変更される。なお、図11乃至図13においては、図
5乃至図7の変更個所のみ示している。
【0153】図11は、図10の通信サイクルを採用し
た場合の図5に示したスイッチングハブの送信部のリセ
ット後の処理を示すフローチャートである。
【0154】図11において、この処理が開始されると
(ステップ701)、同期/高優先度フレーム送信バッ
ファ35の先頭から2フレーム取り出し(ステップ70
2)、この取り出した1つのフレーム、すなわち、第1
の同期フレームを端末に送信し(ステップ703)、次
に、この取り出した他のフレーム、すなわち、第2の同
期フレームを端末に送信する(ステップ704)。以下
の処理は、図5に示したフローチャートのステップ34
4以降の処理と同様である。
【0155】図12は、図10の通信サイクルを採用し
た場合の図6に示したスイッチングハブの制御部の処理
を示すフローチャートである。
【0156】図12において、この処理が開始されると
(ステップ711)、低優先度フレーム送受信フェーズ
で次に処理するポートの番号であるPを1に設定し(ス
テップ712)、各ポートの同期/高優先度フレーム送
信バッファ35に同期フレームを2フレーム書き込む
(ステップ713)。そして、各ポートの送信部33を
リセットし(ステップ714)、各ポートの受信バッフ
ァ32中のフレーム数を記憶する(ステップ715)。
以下の処理は、図6に示したフローチャートのステップ
386以降の処理と同様である。
【0157】図13は、図10の通信サイクルを採用し
た場合の端末での受信および高優先度フレーム送信の処
理を示すフローチャートである。
【0158】図13において、受信が開始されると(ス
テップ721)、全フレーム受信かを調べ(ステップ7
22)、全フレーム受信でないと(ステップ722でN
O)、ステップ722に戻り全フレーム受信まで待つ
が、ステップ722で全フレーム受信と判断されると
(ステップ722でYES)、次に、同期フレーム受信
かを調べる(ステップ723)。
【0159】ここで、同期フレーム受信であると(ステ
ップ723でYES)、低優先度フレーム送信禁止にし
(ステップ724)、次に、さらにもう1フレーム同期
フレーム受信かを調べる(ステップ725)。ここで、
さらにもう1フレーム同期フレーム受信したと判断され
ると(ステップ726でYES)、この同期フレームを
破棄して(ステップ726)、ステップ727に進む。
【0160】なお、ステップ725で、さらにもう1フ
レーム同期フレーム受信していないと判断されると(ス
テップ725でNO)、そのままステップ727に進
む。以下の処理は、図7に示したフローチャートのステ
ップ604およびステップ611以降の処理と同様であ
る。
【0161】ところで、上記実施の形態に示した同期フ
レームは、通常のフレームと区別できるものならどのよ
うなものでもよい。たとえば、イーサネットにおいては
64バイト未満の任意パターンのフレームを同期フレー
ムとして利用できる。
【0162】図14は、イーサネットでの通常のフレー
ムのフォーマットと同期フレームのフォーマットとを示
す図である。
【0163】図14において、図14(a)は、イーサ
ネットでの通常のフレームフォーマットを示し、図14
(b)は、イーサネットでの同期フレームフォーマット
を示す。
【0164】イーサネットでは、通常のフレームは最小
フレーム長が64バイトとなっている。そこで64バイ
ト未満のフレームを同期フレームとして使用すると、通
常のフレームのフォーマットを変更することなく、同期
フレームを導入することが可能となる。ここで、同期フ
レームのパターンは、任意で良い。
【0165】すなわち、図14(a)に示すイーサネッ
トでの通常のフレームフォーマットは、8バイトの宛先
アドレスDA、8バイトの送信元アドレスSA、8バイ
トのデータ(DATA)長L、46〜1500バイトの
データDATA、4バイトの誤り検出符号FCSから構
成される。
【0166】また、図14(b)に示すイーサネットで
の同期フレームフォーマットは、64バイト未満の任意
のパターンから構成される。
【0167】ところで、上記実施の形態において、高優
先度フレーム送信時に衝突が発生することはないが、低
優先度フレームについては衝突が発生する可能性があ
る。
【0168】FAのLANにおいては、スイッチのオ
ン、オフ情報等、OA環境と比較して短いフレームが多
数送受信される。一般に、衝突発生頻度は、単位時間あ
たりに送信されるフレーム数が多いほど高くなる。
【0169】そこで、次に示す実施の形態では、スイッ
チングハブで複数の短いフレームを1つの長いフレーム
にマージしてから送信することで、衝突発生頻度を低減
するように構成される。なお、このフレームマージは上
記実施の形態だけでなく従来のスイッチングハブに適用
しても、衝突頻度低減の効果が得られる。
【0170】図15は、この発明で採用されるフレーム
マージの手順を示す図である。
【0171】図15において、この発明で採用されるフ
レームマージの手順は、複数のフレームを1フレームで
許される最大DATAフィールド長を越えない範囲で連
結する。そして、この連結したものを1つのDATAフ
ィールドとみなして、宛先アドレスDA、送信元アドレ
スSA、データ長L、誤り検出符号FCSフィールドを
付加し新たなフレームを作成する。ここで、送信元アド
レスSAフィールドにはスイッチングハブのアドレスを
記述する。このため、スイッチングハブにも端末と同様
のアドレスを与えておく。端末は受信フレームの送信元
アドレスSAフィールドが、スイッチングハブのアドレ
スかどうかで、受信フレームがマージされたものかどう
かを判定する。
【0172】図16は、この発明で採用されるフレーム
マージ手順によりフレームをマージした場合とマージし
ない場合とを比較して示した図である。
【0173】図16において、図16(a)は、フレー
ムをマージしない場合を示し、図16(b)は、この発
明で採用されるフレームマージ手順によりフレームをマ
ージした場合を示す。なお、図16において上向きの矢
印は、衝突が発生する恐れのある場所を示す。
【0174】図16から明らかなように、フレームをマ
ージすることにより衝突が発生する確率が低減され、ま
た、フレーム間隔を詰めて送信できるので伝送効率が向
上する。
【0175】図17は、図24に示したスイッチングハ
ブを用いてこの発明のフレームマージを行った場合のス
イッチングハブの送信部の処理を示すフローチャートで
ある。
【0176】この図17に示すフローチャートは、図2
8に示したフローチャートに対応するもので、図28に
示したフローチャートと比較すると、図17のフローチ
ャートのステップ804からステップ808の部分が図
28に示したフローチャートと異なる。
【0177】図17に示すフローチャートにおいては、
スイッチングハブ20の送信部23によるフレーム送信
時、送信バッファ24から1フレームの最大DATAフ
ィールド長を越えない範囲で複数のフレームを取出し、
それらを連結する。そして、この連結したフレームを1
つのDATAフィールドとみなして宛先アドレスDA、
送信元アドレスSA、データ長L、誤り検出符号FCS
フィールドを付加する。このとき、送信元アドレスSA
フィールドにはスイッチングハブ20のアドレスを記述
する。その後、連結されたフレームを図28に示したフ
ローチャートと同じ手順で送信する。
【0178】すなわち、図17において、この処理が開
始されると(ステップ801)、まず、送信バッファ2
4にフレームがあるかを調べる(ステップ802)。こ
こで、送信バッファ24にフレームがないと(ステップ
802でNO)、ステップ802に戻り、送信バッファ
24にフレームが蓄積されるのを待つが、ステップ80
2で送信バッファ24にフレームがあると判断されると
(ステップ802でYES)、送信バッファ24の先頭
から1フレームを読み取る(ステップ803)。
【0179】そして、読取り済みフレームの総フレーム
長と最大データ長とを比較し、(読取り済みフレームの
総フレーム長)<(最大データ長)かを調べる(ステッ
プ804)。ここで、(読取り済みフレームの総フレー
ム長)<(最大データ長)が成立すると(ステップ80
4でYES)、前回までに読取ったフレームの末尾に今
回読取ったフレームを付加することでフレームの連結を
行い(ステップ805)、送信バッファ24にフレーム
があるかを調べる(ステップ806)。ここで、送信バ
ッファ24にフレームがあると判断されると(ステップ
806でYES)、ステップ803に戻るが、ステップ
806で、送信バッファ24にフレームがないと判断さ
れると(ステップ806でNO)、ステップ807に進
む。
【0180】また、ステップ804で、(読取り済みフ
レームの総フレーム長)<(最大データ長)が成立しな
いと判断されると(ステップ804でNO)、そのまま
ステップ807に進む。
【0181】ステップ807では、連結したフレーム数
が複数か、すなわち、連結したフレーム数>1かを調
べ、ここで、連結したフレーム数>1であると、連結後
のフレームにヘッダを付加し、すなわち、連結後のフレ
ームに、宛先アドレスDA、送信元アドレスSA、デー
タ長L、誤り検出符号FCSフィールドを付加し(ステ
ップ808)、ステップ809に進む。
【0182】また、ステップ807で、連結したフレー
ム数>1でないと判断されると(ステップ807でN
O)、そのままステップ809に進む。
【0183】ステップ809では、スイッチングハブ2
0と宛先端末との間の伝送路が空きかを調べる。
【0184】ここで、スイッチングハブ20と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ809でN
O)、ステップ809に戻り、スイッチングハブ20と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ8
09で、スイッチングハブ20と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ809でYE
S)、当該フレームの送信を開始する(ステップ81
0)。
【0185】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部23と宛先端末が同時に送信し
てデータの送信が発生したかを調べる(ステップ81
1)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ811
でYES)、再送待ち(ステップ812)となった後、
ステップ809に戻るが、ステップ811で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ811でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ8
13)。
【0186】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ813でNO)、ステップ811に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ813で
YES)、送信完了したフレームを送信バッファ24か
ら削除し(ステップ814)、ステップ802に戻る。
【0187】図18は、図24に示したスイッチングハ
ブを用いてこの発明のフレームマージを行った場合の端
末の受信処理を示すフローチャートである。
【0188】この図18に示すフローチャートは、図3
0に示したフローチャートに対応するもので、図30に
示したフローチャートと比較すると、図18のフローチ
ャートのステップ827、828の部分が図31に示し
たフローチャートと異なる。
【0189】図18に示すフローチャートにおいては、
受信したフレームの送信元アドレスがスイッチングハブ
20のアドレスと等しければ、そのフレームには複数の
フレームがマージされていると判定してもとのフレーム
に分解する。
【0190】すなわち、図18において、端末において
フレーム受信が開始されると(ステップ821)、ま
ず、全フレーム受信かを調べ(ステップ822)、全フ
レーム受信でないと(ステップ822でNO)、ステッ
プ822に戻り全フレーム受信まで待つが、ステップ8
22で全フレーム受信と判断されると(ステップ822
でYES)、次に、当該フレームが自端末宛てかを調べ
る(ステップ823)。
【0191】ここで、自端末宛てであると判断されると
(ステップ823でYES)、次に、当該フレームに誤
りがないかを調べ(ステップ824)、ここで誤りがな
いと判断されると(ステップ824でYES)、当該フ
レームを受信し(ステップ825)、送信元アドレスが
スイッチグハブ20のアドレスか、すなわち、送信元ア
ドレス=スイッチグハブのアドレスであるかを調べ(ス
テップ827)、送信元アドレス=スイッチグハブのア
ドレスであると(ステップ827でYES)、マージさ
れたフレームを元のフレームに分解し(ステップ82
8)、この受信処理を終了する(ステップ829)。
【0192】また、ステップ823で、当該フレームが
自端末宛てでないと判断された場合(ステップ823で
NO)、若しくは、ステップ824で当該フレームに誤
りがあると判断された場合(ステップ824でNO)
は、当該フレームを破棄して(ステップ826)、ステ
ップ827に進む。
【0193】また、ステップ827で、送信元アドレス
=スイッチグハブのアドレスでないと判断された場合は
(ステップ827でNO)、そのまま、この受信処理を
終了する(ステップ829)。
【0194】図19は、図3に示したスイッチングハブ
を用いてこの発明のフレームマージを行った場合のスイ
ッチングハブの送信部の処理を示すフローチャートであ
る。
【0195】この図19に示すフローチャートは、図5
に示したフローチャートに対応するもので、図5に示し
たフローチャートと比較すると、図19のフローチャー
トのステップ840からステップ844の部分が図5に
示したフローチャートと異なる。
【0196】図19に示すフローチャートにおいては、
スイッチングハブ30の送信部33による低優先度フレ
ーム送信時、低優先度送信バッファ34から1フレーム
の最大DATAフィールド長を越えない範囲で複数のフ
レームを取出し、それらを連結する。そして、この連結
したフレームを1つのDATAフィールドとみなして宛
先アドレスDA、送信元アドレスSA、データ長L、誤
り検出符号FCSフィールドを付加する。このとき、送
信元アドレスSAフィールドにはスイッチングハブ20
のアドレスを記述する。その後、連結されたフレームを
図5に示したフローチャートと同じ手順で送信する。
【0197】すなわち、図19において、この処理が開
始されると(ステップ831)、同期/高優先度フレー
ム送信バッファ35の先頭から1フレーム取り出し(ス
テップ832)、この取り出したフレーム、すなわち、
同期フレームを端末に送信する(ステップ833)。
【0198】次に、同期/高優先度フレーム送信バッフ
ァ35にフレームがあるかを調べる(ステップ83
4)。ここで、同期/高優先度フレーム送信バッファ3
5にフレームがあると(ステップ834でYES)、同
期/高優先度フレーム送信バッファ35の先頭から1フ
レーム取り出し(ステップ835)、この取り出した高
優先度フレームを宛先端末に送信し(ステップ83
6)、ステップ834に戻る。
【0199】また、ステップ834で、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがないと判断され
ると(ステップ834でNO)、次に、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがない状態が一定
時間以上継続したかを調べ(ステップ837)、一定時
間以上継続していない場合は(ステップ837でN
O)、ステップ834に戻るが、一定時間以上継続した
と判断されると(ステップ837でYES)、ステップ
838に進む。
【0200】ステップ838では、低優先度フレーム送
信バッファ34にフレームがあるかを調べる。ここで、
低優先度フレーム送信バッファ34にフレームがないと
(ステップ837でNO)、ステップ838に戻り、低
優先度フレーム送信バッファ34にフレームが蓄積され
るのを待つが、ステップ838で低優先度フレーム送信
バッファ34にフレームがあると判断されると(ステッ
プ838でYES)、低優先度フレーム送信バッファ3
4の先頭から1フレームを読み取る。(ステップ83
9)。
【0201】そして、読取り済みフレームの総フレーム
長と最大データ長とを比較し、(読取り済みフレームの
総フレーム長)<(最大データ長)かを調べる(ステッ
プ840)。ここで、(読取り済みフレームの総フレー
ム長)<(最大データ長)が成立すると(ステップ84
0でYES)、前回までに読取ったフレームの末尾に今
回読取ったフレームを付加することでフレームの連結を
行い(ステップ841)、低優先度送信バッファ34に
フレームがあるかを調べる(ステップ842)。ここ
で、低優先度送信バッファ34にフレームがあると判断
されると(ステップ842でYES)、ステップ839
に戻るが、ステップ842で、低優先度送信バッファ3
4にフレームがないと判断されると(ステップ842で
NO)、ステップ843に進む。
【0202】また、ステップ840で、(読取り済みフ
レームの総フレーム長)<(最大データ長)が成立しな
いと判断されると(ステップ840でNO)、そのまま
ステップ843に進む。
【0203】ステップ843では、連結したフレーム数
が複数か、すなわち、連結したフレーム数>1かを調
べ、ここで、連結したフレーム数>1であると(ステッ
プ843でYES)、連結後のフレームにヘッダを付加
し、すなわち、連結後のフレームに、宛先アドレスD
A、送信元アドレスSA、データ長L、誤り検出符号F
CSフィールドを付加し(ステップ844)、ステップ
845に進む。
【0204】また、ステップ843で、連結したフレー
ム数>1でないと判断されると(ステップ843でN
O)、そのままステップ845に進む。
【0205】ステップ845では、スイッチングハブ3
0と宛先端末との間の伝送路が空きかを調べる。
【0206】ここで、スイッチングハブ30と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ845でN
O)、ステップ845に戻り、スイッチングハブ30と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ8
45で、スイッチングハブ30と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ845でYE
S)、当該低優先度フレームの送信を開始する(ステッ
プ846)。
【0207】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部33と宛先端末が同時に送信し
てデータの衝突が発生したかを調べる(ステップ84
7)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ847
でYES)、再送待ち(ステップ848)となった後、
ステップ845に戻るが、ステップ847で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ847でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ8
49)。
【0208】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ849でNO)、ステップ847に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ849で
YES)、送信完了したフレームを低優先度フレーム送
信バッファ34から削除し(ステップ850)、ステッ
プ838に戻る。
【0209】図20は、図3に示したスイッチングハブ
を用いてこの発明のフレームマージを行った場合の端末
の受信/高優先度フレーム送信処理を示すフローチャー
トである。
【0210】この図20に示すフローチャートは、図7
に示したフローチャートに対応するもので、図7に示し
たフローチャートと比較すると、図20のフローチャー
トのステップ858、859の部分が図7に示したフロ
ーチャートと異なる。すなわち、図20に示すフローチ
ャートにおいては、受信したフレームの送信元アドレス
がスイッチングハブ30のアドレスと等しければ、その
フレームには複数のフレームがマージされていると判定
してもとのフレームに分解する。
【0211】すなわち、図20において、受信が開始さ
れると(ステップ851)、全フレーム受信かを調べ
(ステップ852)、全フレーム受信でないと(ステッ
プ852でNO)、ステップ852に戻り全フレーム受
信まで待つが、ステップ852で全フレーム受信と判断
されると(ステップ852でYES)、次に、同期フレ
ーム受信かを調べる(ステップ853)。
【0212】ここで、同期フレーム受信であると(ステ
ップ853でYES)、低優先度フレーム送信禁止にし
(ステップ861)、次に、送信する高優先度フレーム
があるかを調べる(ステップ862)。ここで、送信す
る高優先度フレームがあると判断された場合は(ステッ
プ862でYES)、高優先度フレームを送信し(ステ
ップ863)、ステップ864に進む。
【0213】また、ステップ863で、送信する高優先
度フレームがないと判断された場合は(ステップ863
でNO)、そのままステップ864に進む。
【0214】ステップ864では、高優先度フレームを
受信し、次に、フレームを受信しない状態が一定時間以
上継続したかを調べる(ステップ865)。ここで、フ
レームを受信しない状態が一定時間以上継続していない
場合は(ステップ865でNO)、ステップ864に戻
るが、ステップ865で、フレームを受信しない状態が
一定時間以上継続したと判断された場合は(ステップ8
65でYES)、低優先度フレーム送信許可とし(ステ
ップ866)、この受信処理を終了する(ステップ86
0)。
【0215】また、ステップ853で、同期フレーム受
信でないと判断された場合は(ステップ853でN
O)、当該フレームが自端末宛てかを調べ(ステップ8
54)、自端末宛てであると判断されると(ステップ8
54でYES)、次に、当該フレームに誤りがないかを
調べ(ステップ855)、ここで誤りがないと判断され
ると(ステップ855でYES)、当該フレームを受信
する(ステップ856)。
【0216】そして、送信元アドレスがスイッチグハブ
30のアドレスか、すなわち、送信元アドレス=スイッ
チグハブのアドレスであるかを調べ(ステップ85
8)、送信元アドレス=スイッチグハブのアドレスであ
ると(ステップ858でYES)、マージされたフレー
ムを元のフレームに分解し(ステップ859)、この受
信処理を終了する(ステップ860)。
【0217】また、ステップ854で、当該フレームが
自端末宛てでないと判断された場合(ステップ854で
NO)、若しくは、ステップ855で当該フレームに誤
りがあると判断された場合(ステップ855でNO)
は、当該フレームを破棄して(ステップ857)、ステ
ップ858に進む。
【0218】また、ステップ858で、送信元アドレス
=スイッチグハブのアドレスでないと判断された場合は
(ステップ858でNO)、そのまま、この受信処理を
終了する(ステップ860)。
【0219】なお、上記実施の形態では、送信バッファ
に複数のフレームが蓄積されていないとフレームマージ
が行われない。
【0220】そこで、以下に示す実施の形態において
は、送信バッファに蓄積されたフレームをすぐに送信す
るのではなく、一定時間バッファにフレームを蓄積して
から送信するように構成する。これによりフレームがマ
ージされる確率を高くし、衝突頻度をさらに低減させる
ことができる。
【0221】図21は、図24に示したスイッチングハ
ブを用いてこの発明のフレームマージを行った場合の端
末の受信処理の他の例を示すフローチャートである。
【0222】この図21に示すフローチャートは、図1
7に示したフローチャートに対応するもので、図17に
示したフローチャートと比較すると、図21のフローチ
ャートのステップ872〜874の部分が図17に示し
たフローチャートと異なる。
【0223】図17に示すフローチャートにおいては、
タイマを使用して、一定時間毎に送信バッファ24中の
フレームを送信する。
【0224】すなわち、図21において、この処理が開
始されると(ステップ871)、まず、タイマをスター
トさせ(ステップ872)、次に、このタイマがタイム
アウトかを調べる(ステップ873)。ここで、タイマ
がタイムアウトでないと判断されると(ステップ873
でNO)、ステップ873に戻り、タイマがタイムアウ
トするのを待つが、ステップ873で、タイマがタイム
アウトであると判断されると(ステップ873でYE
S)、次に、タイマを再スタートさせる(ステップ87
4)。
【0225】そして、送信バッファ24にフレームがあ
るかを調べる(ステップ875)。ここで、送信バッフ
ァ24にフレームがないと(ステップ875でNO)、
ステップ873に戻り、送信バッファ24にフレームが
蓄積されるのを待つが、ステップ875で送信バッファ
24にフレームがあると判断されると(ステップ875
でYES)、送信バッファ24の先頭から1フレームを
読み取る(ステップ876)。
【0226】そして、読取り済みフレームの総フレーム
長と最大データ長とを比較し、(読取り済みフレームの
総フレーム長)<(最大データ長)かを調べる(ステッ
プ877)。ここで、(読取り済みフレームの総フレー
ム長)<(最大データ長)が成立すると(ステップ87
74でYES)、前回までに読取ったフレームの末尾に
今回読取ったフレームを付加することでフレームの連結
を行い(ステップ878)、送信バッファ24にフレー
ムがあるかを調べる(ステップ879)。ここで、送信
バッファ24にフレームがあると判断されると(ステッ
プ879でYES)、ステップ876に戻るが、ステッ
プ879で、送信バッファ24にフレームがないと判断
されると(ステップ879でNO)、ステップ880に
進む。
【0227】また、ステップ877で、(読取り済みフ
レームの総フレーム長)<(最大データ長)が成立しな
いと判断されると(ステップ877でNO)、そのまま
ステップ880に進む。
【0228】ステップ880では、連結したフレーム数
が複数か、すなわち、連結したフレーム数>1かを調
べ、ここで、連結したフレーム数>1であると、連結後
のフレームにヘッダを付加し、すなわち、連結後のフレ
ームに、宛先アドレスDA、送信元アドレスSA、デー
タ長L、誤り検出符号FCSフィールドを付加し(ステ
ップ881)、ステップ882に進む。
【0229】また、ステップ880で、連結したフレー
ム数>1でないと判断されると(ステップ880でN
O)、そのままステップ882に進む。
【0230】ステップ882では、スイッチングハブ2
0と宛先端末との間の伝送路が空きかを調べる。
【0231】ここで、スイッチングハブ20と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ882でN
O)、ステップ882に戻り、スイッチングハブ20と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ8
82で、スイッチングハブ20と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ882でYE
S)、当該フレームの送信を開始する(ステップ88
3)。
【0232】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部23と宛先端末が同時に送信し
てデータの衝突が発生したかを調べる(ステップ88
4)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ884
でYES)、再送待ち(ステップ885)となった後、
ステップ882に戻るが、ステップ884で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ884でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ8
86)。
【0233】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ886でNO)、ステップ884に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ886で
YES)、送信完了したフレームを送信バッファ24か
ら削除し(ステップ887)、ステップ875に戻る。
【0234】図22は、図3に示したスイッチングハブ
を用いてこの発明のフレームマージを行った場合のスイ
ッチングハブの送信部の処理の他の例を示すフローチャ
ートである。
【0235】この図22に示すフローチャートは、図1
9に示したフローチャートに対応するもので、図19に
示したフローチャートと比較すると、図22のフローチ
ャートのステップ898〜900の部分が図19に示し
たフローチャートと異なる。
【0236】図22に示すフローチャートにおいては、
タイマを使用して、一定時間毎に低優先度送信バッファ
34中の低優先度フレームを送信する。
【0237】すなわち、図22において、この処理が開
始されると(ステップ891)、同期/高優先度フレー
ム送信バッファ35の先頭から1フレーム取り出し(ス
テップ892)、この取り出したフレーム、すなわち、
同期フレームを端末に送信する(ステップ893)。
【0238】次に、同期/高優先度フレーム送信バッフ
ァ35にフレームがあるかを調べる(ステップ89
4)。ここで、同期/高優先度フレーム送信バッファ3
5にフレームがあると(ステップ894でYES)、同
期/高優先度フレーム送信バッファ35の先頭から1フ
レーム取り出し(ステップ895)、この取り出した高
優先度フレームを宛先端末に送信し(ステップ89
6)、ステップ894に戻る。
【0239】また、ステップ894で、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがないと判断され
ると(ステップ894でNO)、次に、同期/高優先度
フレーム送信バッファ35にフレームがない状態が一定
時間以上継続したかを調べ(ステップ897)、一定時
間以上継続していない場合は(ステップ897でN
O)、ステップ894に戻るが、一定時間以上継続した
と判断されると(ステップ897でYES)、ステップ
898に進む。
【0240】ステップ898では、タイマをスタートさ
せ、次に、このタイマがタイムアウトかを調べる(ステ
ップ899)。ここで、タイマがタイムアウトでないと
判断されると(ステップ899でNO)、ステップ89
9に戻り、タイマがタイムアウトするのを待つが、ステ
ップ899で、タイマがタイムアウトであると判断され
ると(ステップ899でYES)、次に、タイマを再ス
タートさせる(ステップ900)。
【0241】次に、低優先度フレーム送信バッファ34
にフレームがあるかを調べる(ステップ901)。ここ
で、低優先度フレーム送信バッファ34にフレームがな
いと(ステップ901でNO)、ステップ899に戻
り、低優先度フレーム送信バッファ34にフレームが蓄
積されるのを待つが、ステップ901で低優先度フレー
ム送信バッファ34にフレームがあると判断されると
(ステップ901でYES)、低優先度フレーム送信バ
ッファ34の先頭から1フレームを読み取る。(ステッ
プ902)。
【0242】そして、読取り済みフレームの総フレーム
長と最大データ長とを比較し、(読取り済みフレームの
総フレーム長)<(最大データ長)かを調べる(ステッ
プ903)。ここで、(読取り済みフレームの総フレー
ム長)<(最大データ長)が成立すると(ステップ90
3でYES)、前回までに読取ったフレームの末尾に今
回読取ったフレームを付加することでフレームの連結を
行い(ステップ904)、低優先度送信バッファ34に
フレームがあるかを調べる(ステップ905)。ここ
で、低優先度送信バッファ34にフレームがあると判断
されると(ステップ905でYES)、ステップ902
に戻るが、ステップ905で、低優先度送信バッファ3
4にフレームがないと判断されると(ステップ905で
NO)、ステップ906に進む。
【0243】また、ステップ903で、(読取り済みフ
レームの総フレーム長)<(最大データ長)が成立しな
いと判断されると(ステップ903でNO)、そのまま
ステップ906に進む。
【0244】ステップ906では、連結したフレーム数
が複数か、すなわち、連結したフレーム数>1かを調
べ、ここで、連結したフレーム数>1であると(ステッ
プ906でYES)、連結後のフレームにヘッダを付加
し、すなわち、連結後のフレームに、宛先アドレスD
A、送信元アドレスSA、データ長L、誤り検出符号F
CSフィールドを付加し(ステップ907)、ステップ
908に進む。
【0245】また、ステップ906で、連結したフレー
ム数>1でないと判断されると(ステップ906でN
O)、そのままステップ908に進む。
【0246】ステップ908では、スイッチングハブ3
0と宛先端末との間の伝送路が空きかを調べる。
【0247】ここで、スイッチングハブ30と宛先端末
との間の伝送路が空きでないと(ステップ908でN
O)、ステップ908に戻り、スイッチングハブ30と
宛先端末との間の伝送路が空くのを待つが、ステップ8
45で、スイッチングハブ30と宛先端末との間の伝送
路が空きであると判断されると(ステップ908でYE
S)、当該低優先度フレームの送信を開始する(ステッ
プ909)。
【0248】次に、このフレーム送信中に衝突が発生し
たか、すなわち、送信部33と宛先端末が同時に送信し
てデータの衝突が発生したかを調べる(ステップ91
0)。ここで、衝突が発生した場合は(ステップ910
でYES)、再送待ち(ステップ911)となった後、
ステップ908に戻るが、ステップ910で衝突が発生
していないと判断された場合は(ステップ910でN
O)、次に、フレーム送信完了かを調べる(ステップ9
12)。
【0249】ここで、フレーム送信完了でない場合は
(ステップ912でNO)、ステップ910に戻り、フ
レーム送信完了と判断された場合は(ステップ912で
YES)、送信完了したフレームを低優先度フレーム送
信バッファ34から削除し(ステップ913)、ステッ
プ901に戻る。
【0250】このように、この発明では、複数の端末を
スイッチングハブに接続し、該スイッチングハブを介し
て上記複数の端末間でフレームの送受信を行なうデータ
伝送システムにおいて、時間軸上に、上記端末と上記ス
イッチングハブとの同期をとる同期フェーズ、高優先度
フレームを送信する高優先度フレーム送信フェーズ、高
優先度フレームを受信する高優先度フレーム受信フェー
ズ、低優先度フレームを送受信する低優先度フレーム送
受信フェーズからなる通信サイクルを設けて各フレーム
の伝送を行うように構成したので、高優先度フレームの
伝送遅延時間の上限を保証することができる。
【0251】また、低優先度フレームを一定時間蓄積し
た後、それらの低優先度フレームをマージして上記低優
先度フレーム送受信フェーズにおいて送信するように構
成したので、優先度の低いフレームの衝突発生頻度を低
減することができる。
【0252】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の端末をスイッチングハブに接続し、該スイッ
チングハブを介して上記複数の端末間でフレームの送受
信を行なうデータ伝送システムにおいて、時間軸上に、
上記端末と上記スイッチングハブとの同期をとる同期フ
ェーズ、高優先度フレームを送信する高優先度フレーム
送信フェーズ、高優先度フレームを受信する高優先度フ
レーム受信フェーズ、低優先度フレームを送受信する低
優先度フレーム送受信フェーズからなる通信サイクルを
設けて各フレームの伝送を行うように構成したので、高
優先度フレームの伝送遅延時間の上限を保証することが
でき、また、低優先度フレームを一定時間蓄積した後、
それらの低優先度フレームをマージして上記低優先度フ
レーム送受信フェーズにおいて送信するように構成した
ので、優先度の低いフレームの衝突発生頻度を低減する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデータ伝送システムで採用され
る通信サイクルの一実施の形態を示す図。
【図2】図1に示した通信サイクルの詳細を示す図。
【図3】この発明に係わるデータ伝送システムで採用さ
れるスイッチングハブの詳細構成を示すブロック図。
【図4】図3に示したスイッチングハブの制御部からリ
セット要求を受けたときの送信部の処理を示すフローチ
ャート。
【図5】図3に示したスイッチングハブの送信部のリセ
ット後の処理を示すフローチャート。
【図6】図3に示したスイッチングハブの制御部の処理
を示すフローチャート。
【図7】端末での受信および高優先度フレーム送信の処
理を示すフローチャート。
【図8】端末での低優先度フレーム送信の処理を示すフ
ローチャート。
【図9】低優先度フレームと同期フレームが衝突してし
まって端末が同期フェーズの開始を認識できない場合を
示す図。
【図10】図9に示した問題を解決するためになされた
この発明に係るデータ伝送システムで採用される通信サ
イクルの他の実施の形態を示す図。
【図11】図10の通信サイクルを採用した場合の図3
に示したスイッチングハブの送信部のリセット後の処理
を示すフローチャート。
【図12】図10の通信サイクルを採用した場合の図3
に示したスイッチングハブの制御部の処理を示すフロー
チャート。
【図13】図10の通信サイクルを採用した場合の端末
での受信および高優先度フレーム送信の処理を示すフロ
ーチャート。
【図14】イーサネットでの通常のフレームのフォーマ
ットと同期フレームのフォーマットとを示す図。
【図15】この発明で採用されるフレームマージの手順
を示す図。
【図16】この発明で採用されるフレームマージ手順に
よりフレームをマージした場合とマージしない場合とを
比較して示した図。
【図17】図24に示したスイッチングハブを用いてこ
の発明のフレームマージを行った場合のスイッチングハ
ブの送信部の処理を示すフローチャート。
【図18】図24に示したスイッチングハブを用いてこ
の発明のフレームマージを行った場合の端末の受信処理
を示すフローチャート。
【図19】図3に示したスイッチングハブを用いてこの
発明のフレームマージを行った場合のスイッチングハブ
の送信部の処理を示すフローチャート。
【図20】図3に示したスイッチングハブを用いてこの
発明のフレームマージを行った場合の端末の受信/高優
先度フレーム送信処理を示すフローチャート。
【図21】図24に示したスイッチングハブを用いてこ
の発明のフレームマージを行った場合の端末の受信処理
の他の例を示すフローチャート。
【図22】図3に示したスイッチングハブを用いてこの
発明のフレームマージを行った場合のスイッチングハブ
の送信部の処理の他の例を示すフローチャート。
【図23】CSMA/CD型LANのネットワーク構成
の一例を示したブロック図。
【図24】図23に示したスイッチングハブの詳細構成
を示すブロック図。
【図25】図24に示したスイッチングハブのアドレス
テーブルの構成例を示した図。
【図26】データ伝送システムで送受信されるフレーム
のフォーマット構造を示す図。
【図27】図24に示したスイッチングハブの受信部の
処理を示すフローチャート。
【図28】図24に示したスイッチングハブの送信部の
処理を示すフローチャート。
【図29】図24に示したスイッチングハブの制御部の
処理を示すフローチャート。
【図30】端末のフレーム受信処理を示すフローチャー
ト。
【図31】端末のフレーム送信処理を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10−1 端末(端末1) 10−2 端末(端末2) 10−2 端末(端末3) 10−4 端末(端末4) 20 スイッチングハブ 21−1〜21−n 受信部 22−1〜22−n 受信バッファ 23−1〜23−n 送信部 24−1〜24−n 送信バッファ 25 アドレステーブル 26 メモリ 27 制御部 30 スイッチングハブ 31−1〜31−n 受信部 32−1〜32−n 受信バッファ 33−1〜33−n 送信部 34−1〜34−n 低優先度フレーム送信バッファ 35−1〜35−n 同期/高優先度フレーム送信バ
ッファ 36 アドレステーブル 37 メモリ 38 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末をスイッチングハブに接続
    し、該スイッチングハブを介して上記複数の端末間でフ
    レームの送受信を行なうデータ伝送システムにおいて、 時間軸上に、上記端末と上記スイッチングハブとの同期
    をとる同期フェーズ、高優先度フレームを送信する高優
    先度フレーム送信フェーズ、高優先度フレームを受信す
    る高優先度フレーム受信フェーズ、低優先度フレームを
    送受信する低優先度フレーム送受信フェーズからなる通
    信サイクルを設け、 高優先度フレームの伝送遅延時間の上限値を保証するよ
    うにしたことを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 上記データ伝送システムは、 CSMA/CD型LANを構成するイーサネットである
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
  3. 【請求項3】 上記同期フェーズは、 上記スイッチングハブから上記複数の端末に少なくとも
    1つの同期フレームを同報送信することを特徴とする請
    求項1記載のデータ伝送システム。
  4. 【請求項4】 上記同期フェーズは、 上記スイッチングハブから上記複数の端末に2つの同期
    フレームを連続して同報送信することを特徴とする請求
    項3記載のデータ伝送システム。
  5. 【請求項5】 上記同期フレームは、 64バイト未満の任意のパターンのフレームであること
    を特徴とする請求項3または4記載のデータ伝送システ
    ム。
  6. 【請求項6】 上記スイッチングハブは、 低優先度フレームを一定時間蓄積した後、それらの低優
    先度フレームをマージして上記低優先度フレーム送受信
    フェーズにおいて送信することを特徴とする請求項1記
    載のデータ伝送システム。
  7. 【請求項7】 複数の端末をスイッチングハブに接続
    し、該スイッチングハブを介して上記複数の端末間でフ
    レームの送受信を行なうデータ伝送システムにおいて、 フレームを一定時間蓄積した後、それらのフレームをマ
    ージして送信することを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
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