JPH11284338A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
多層プリント配線板の製造方法Info
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- JPH11284338A JPH11284338A JP9848398A JP9848398A JPH11284338A JP H11284338 A JPH11284338 A JP H11284338A JP 9848398 A JP9848398 A JP 9848398A JP 9848398 A JP9848398 A JP 9848398A JP H11284338 A JPH11284338 A JP H11284338A
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Abstract
多層プリント配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 導体パターン34bおよびスルーホール
36を有するコア基板30上に、スルーホールに相当す
る位置に開口20aを設けたマスク20を載置し、充填
剤をスルーホール36内へ印刷充填してから(E)、充
填剤を硬化させる(F)。さらに充填剤をスクリーン印
刷し(G)、導体パターン34bおよびスルーホール3
6を被覆する(H)。この充填剤41を硬化させてか
ら、表面を研磨して平坦化する。その後、コア基板上に
層間樹脂絶縁層を形成する。このため、スルーホール内
に充填剤を完全に充填でき、ヒートサイクルに晒されて
も、充填剤40の上層に形成される層間樹脂絶縁層にク
ラックが発生することがない。
Description
を平滑化してから、層間樹脂絶縁層をビルドアップする
多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
において、特開平9−191178号公報のように、ス
ルーホールを設けたコア基板にメッシュ印刷版を使用し
て充填剤をスクリーン印刷し、さらに表面を研磨し、コ
ア基板の表面を平坦化することで、上層の層間樹脂絶縁
層を形成し易くすることが行われている。
する。図12(A)に示すようにスルーホール236及
び導体回路234の形成されたコア基板230の表面に
メッシュ印刷版222により、充填剤を印刷すること
で、図12(B)に示すようにコア基板230の表面に
充填剤240を塗布すると共に、スルーホール236内
へ充填剤240を充填する。充填剤240を硬化させた
後、メッシュ印刷版により図12(C)に示すように裏
面側へ充填剤241を塗布すると共に、スルーホール2
36内へ充填剤241を充填する。充填剤241を硬化
させてから、図12(D)に示すようにコア基板230
の表面を研磨によって平滑化してから、層間樹脂絶縁層
をビルドアップしていた。
刷版を使用した場合には、スルーホール内に充填剤を完
全に充填できない場合があった。即ち、図12(C)に
示すように、コア基板230の裏面側から充填剤241
を印刷した際に、スルーホール236内に充填剤241
を完全に充填することができず、気泡Pが残り、完成し
た多層プリント配線板がヒートサイクルに晒された際
に、該気泡Pにより層間樹脂絶縁層、内部配線等にクラ
ックが発生することがあった。
なされたものであり、その目的とするところは、スルー
ホール内へ充填剤を完全に充填できる多層プリント配線
板の製造方法を提供することにある。
なスルーホールの未充填の問題を解決するために、スル
ーホールの位置に開口を設けたマスクとメッシュ印刷版
を併用することを案出した。この製造工程を図1、図
2、図3により説明する。この工程では、図1(C)に
示すようにスルーホール36の内壁、導体層34bに予
め黒化−還元処理により粗化面38を設けておく。
ル36に相当する位置に該スルーホールのランド36a
径よりも大きな開口20aを設けたマスク20を載置
し、図2(E)に示すように充填剤を印刷充填して、最
初にスルーホール36内を充填する。このようなマスク
20を使用して充填を行うと、スルーホール36内へ完
全に充填剤を充填できるため、図12(C)を参照して
上述したようにスルーホール内の未充填が発生しない。
粒子を混入させたものを用いる場合には、図2(E)に
示すようにスルーホールのランド36aと隣接する導体
パターン34bの間に生じる隙間35bにも充填剤を完
全に充填しておくことが望ましい。この理由は、次のよ
うなものである。
236へマスクの開口を介して樹脂および無機粒子から
なる充填剤240を充填した際に、充填剤240は、ス
ルーホールランド236aと導体パターン234bとの
間の隙間235bの一部にまで充填される。
が、熱硬化樹脂は熱硬化する前に粘度が低下するため、
図13(B)ように樹脂の一部が内部から染み出て、無
機粒子を有しない樹脂層240αがスルーホールランド
236aと導体パターン234bとの間の隙間235b
にできてしまう。
導体層234bとランド236aの隙間235bを充填
すべく、図13(C)に示すように充填剤241をスク
リーン印刷する。さらに、平坦化のため図13(D)に
示すように表面を研磨する。表面を研磨しても無機粒子
を有しない樹脂層240αは、スルーホールランド23
6aとプレーン層234bの間に残存する。このため、
図13(E)に示すように層間樹脂絶縁層250、35
0を積層形成して多層プリント配線板を完成した際に、
無機粒子を有している樹脂層240、241と有してい
ない樹脂層240αとは熱膨張率が異なるため、ヒート
サイクルに晒されると図13(E)中に示すように層間
樹脂絶縁層250、350でクラックCLが発生する。
bにも充填剤40を充填しておけば、図2(F)に示す
ように加熱硬化の際に発生する無機粒子が存在しない樹
脂層40αは、図13(B)を参照して上述した場合と
は異なり、導体パターン34bとスルーホールランド3
6aとの間の隙間35bにはできない。即ち、導体パタ
ーン34bとスルーホールランド36aよりも高い位置
に該樹脂層40αができているため、図3(I)に示す
ようにコア基板30の表面を研磨した際に除去できる。
ホールのランド36aにより生じる隙間35bの幅が2
50μm以下の場合は、マスク20の開口20aは、ス
ルーホールのランド36a径の1.1倍を超え、1.4
倍以内の直径を有していることが望ましい。例えば、ラ
ンド36aの直径が500μmの場合は、マスク20の
開口20aは、550μmを超え、700μm以下であ
ることが望ましい。550μm以下では、導体層および
スルーホールのランドにより生じる隙間が埋められず、
クラックが発生するからである。反対に、700μmを
超えると、マスクに形成される開口が互いに重なってし
まう、即ち、スルーホールが隣接して配置される際に、
スルーホールに対応させて開口を形成できなくなるから
である。
の平面図を示す。プレーン導体層36aには、規則的に
配列された導体層非形成部分35aが形成されて、メッ
シュ状のパターンを構成されるている。ここで、従来技
術の製造方法では、図12(E)に示すようにメッシュ
状のパターン(導体層非形成部分235a)の近傍にス
ルーホール236が存在する場合、充填剤240の熱硬
化によって樹脂が流れ出し、上記無機粒子を有しない樹
脂部分240aが導体層非形成部分235aに付着し
て、図13(E)を参照して上述した場合と同様に層間
樹脂絶縁層にクラックが発生することがある。
のチップエリア24内において、スルーホールが多数群
集して形成されたスルーホール群36Aには、導体パタ
ーン34aが電気的に接続し、プレーン導体層34b
は、そのスルーホール群36Aおよび導体パターン34
aの周囲に形成されている。
6に充填剤を充填した場合、図13(B)を参照して上
述したと同様に、充填剤の熱硬化の際に樹脂が流れ出
し、スルーホール群のランド36bとプレーン導体層3
4bの間の隙間、プレーン導体層34bと導体パターン
34aとの間の隙間、導体パターン34a、34aとの
間に生じる隙間(ここで、隙間とはコア基板30上の銅
箔32の除去された部分を言う)に無機粒子を有しない
樹脂が付着して、層間樹脂絶縁層にクラックが発生する
原因となる。
(D)に示すようにプレーン導体層35bの導体層非形
成部分35aに相当する位置に開口20b、また、スル
ーホール36に相当する位置に開口20aを設けたマス
ク20を載置し、充填剤を印刷充填して、スルーホール
36内を充填すると同時に、プレーン導体層の導体層非
形成部分35aにも充填剤40を充填する(図11
(B)、図2(E))。
ことが望ましい。即ち、チップエリア24外周近傍に相
当する位置、導体パターン34a上およびスルーホール
36に相当する位置に開口(図11(B)参照)20
d、20eを設けたマスク20を用いて、充填剤を印刷
充填して、スルーホール36内を充填すると同時に、ス
ルーホール群36Aのランド36bとプレーン導体層3
4bの間の隙間、プレーン導体層34bと導体パターン
34aの間の隙間、導体パターン34a、34a間に生
じる隙間に充填剤40を充填する。
充填することにより、熱硬化の際に流れ出した無機粒子
を有しない樹脂が該隙間部分に付着することがなくな
り、クラックの発生を抑制できる。
分35aに相当する位置に設けるマスク20の開口20
bは、200〜300μmがよい。また、チップエリア
24外周近傍に相当する位置、導体パターン34a上に
形成するマスクの開口20d、20eは、350〜45
0μmである。このように開口径を設定することで上述
した隙間部分を充填剤で埋め尽くすことができる。
ることが望ましい。マスクが300μmを越えると、開
口から押し出される充填剤の量が増大してしまい、ま
た、200μm以下では減少し、充填剤で上述した隙間
部分を埋め尽くすのが困難であるからである。
して使用した場合、充填剤の硬化温度は、100〜11
0℃が望ましい。樹脂の粘度が極小(最小)となり、樹
脂が流動して隙間部分を完全に埋めることができるから
である。
をメッシュ印刷版22を用いてスクリーン印刷する。さ
らに図3(I)に示すように研磨により、導体パターン
34bとスルーホールランド36aよりも高い位置の樹
脂層(充填剤)を除去できるため、ヒートサイクルに晒
されても、図13(E)を参照して上述したように、層
間樹脂絶縁層でクラックが発生しない。
メッシュ印刷版にて印刷する充填剤とを同じ材質のもの
を用いることも、また、異なる材質の物を用いることも
可能である。ここで、充填剤は、ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂などのビ
スフェノール型エポキシ樹脂およびイミダゾール硬化
剤、無機粒子からなるものがよい。
が望ましい。また、無機粒子の配合量は、重量比でエポ
キシ樹脂の1.0〜2.0倍がよい。無機粒子として
は、シリカ、アルミナ、ムライト、SiCなどがよい。
は、コア基板表面を平滑化した後、露出したスルーホー
ルランド、プレーン層にCu−Ni−Pの合金針状めっ
き(荏原ユージライト製 インタープレート)を施し、
必要に応じて表面にSn層を設ける。この上に無電解め
っき用接着剤層を層間樹脂絶縁層として形成し、開口を
設けて、表面を粗化し、無電解めっき、電解めっきによ
りバイアホール等を形成することが好ましい。
プリント配線板の製造方法について図を参照して説明す
る。 (実施例1)ここでは、実施例1の多層プリント配線板
の製造方法に用いるA.無電解めっき用接着剤、B.層
間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤の組成について説明す
る。
成物(上層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )3.15
重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、
NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。
(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、
ポリマーポール)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量
部、平均粒径 0.5μmのものを3.09重量部、を混合した
後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌
混合して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガ
イギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感
剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量
部を攪拌混合して得た。
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )4重
量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、N
MP 3.6重量部を攪拌混合して得た。
(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、
ポリマーポール)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重
量部、を混合した後、さらにNMP30重量部を添加し、
ビーズミルで攪拌混合して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガ
イギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感
剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量
部を攪拌混合して得た。
(油化シェル製、エピコート828) 100重量部、表面
に平均粒径 1.5μmのAl2 O3 球状粒子 150重量部、N
−メチルピロリドン(NMP)30重量部、レベリング剤
(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部を攪拌混
合し、その混合物の粘度を23±1℃で45,000〜49,000cp
sに調整した。
(四国化成製、2E4MZ-CN)6.5 重量部。
図1乃至図11を参照して説明する。 (1)図1(A)に示すように厚さ1mmのガラスエポキ
シ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂か
らなる基板30の両面に18μmの銅箔32がラミネート
されている銅張積層板30Aを出発材料とした。まず、
この銅張積層板30Aをドリル削孔し、無電解めっき処
理を施し、パターン状にエッチングすることにより、図
1(B)に示すコア基板30を形成する。このコア基板
30の平面図を図10に示す。コア基板30には、スル
ーホール群36A、導体パターン34a、プレーン導体
層34b及びスルーホール36が形成されている。図1
0のサークルC部分を拡大して図11(B)に示す。図
11(B)中のB−B断面が図1(B)に相当する。
リア(ICチップの載置される部位)24に互いに接続
したスルーホール群36Aが存在し、そのスルーホール
群36Aに接続する導体パターン34aが形成されてい
る。そのスルーホール群36Aと導体パターン34aを
包囲するようにプレーン導体層34bが存在する。プレ
ーン導体層34bには、規則的に配列した導体層非形成
部分35aが存在してメッシュパターンを構成してい
る。また、プレーン層34bには、独立したスルーホー
ルランド36aが形成されている。図11(A)中に示
すように、スルーホール36の直径は300μmであ
り、ランド径は500μmであり、プレーン層34bと
ランド36aとの間の隙間35bは200μmである。
後、酸化浴(黒化浴)として、NaOH(10g/l),NaCl
O2 (40g/l),Na3 O4 ( 6g/l)、還元浴とし
て、NaOH(10g/l),NaBH4 (6g/l)を用いた酸
化−還元処理により、図1(C)に示すようにパターン
(スルーホール群36A、導体パターン34a、プレー
ン導体層34b、図中にはプレーン導体層34bのみを
示す)およびスルーホール36の表面に粗化層38を設
けた。 (3)上述したCの樹脂充填剤調製用の原料組成物を混
合混練して樹脂充填剤を得た。
属製印刷マスク20を載置した(図1(D)。この金属
製印刷マスク20を載置した状態の平面図として図11
(B)を示す。金属製印刷マスク20には独立してプレ
ーン層34b内に形成されるスルーホール36上に開口
径650μmの開口20aを設けてある。また、メッシ
ュパターンの導体非形成部分35aに直径300μmの
開口20bが設けられている。さらに、チップエリア2
4の外周および導体パターン34a上に直径400μm
の開口20e、20dが形成されている。
ーホール36に充填剤40を充填する。これと同時に、
スルーホール群36Aのランド36bとプレーン導体層
34bの間の隙間、プレーン導体層34bと導体パター
ン34aの間の隙間、導体パターン34a、34aの間
に生じる隙間に充填剤40を充填する(図2(E)参
照)。
に105℃で20分間熱硬化させる。この際に、充填剤
40内部から樹脂が染み出て、無機粒子を有しない樹脂
部分40αが形成される。
0に#300のスクリーン印刷版22を載置し、金属印
刷マスク20を用いて印刷したと同じ材質の充填剤41
をフロント面に印刷して120℃、20分間熱硬化さ
せ、さらに同充填剤41をバック面にスクリーン印刷
し、120℃、40分間熱硬化させる(図2(H))。
を、#400 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベ
ルトサンダー研磨により、スルーホールランド36a及
びプレーン導体層34bの表面に樹脂充填剤が残らない
ように研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研磨による
傷を取り除くためのバフ研磨をSiC砥粒にて行った。
このような一連の研磨を基板の他方の面についても同様
に行った。この研磨工程において、無機粒子を有しない
樹脂部分40αが除去される。次いで、100 ℃で1時
間、 150℃で1時間の加熱処理を行って樹脂充填剤4
0、41を硬化した。このようにして、スルーホール3
6等に充填された樹脂充填剤40の表層部およびスルー
ホールランド36aなどの上面の粗化層を除去して、基
板30の両面を図3(I)に示すように平滑化した。
ホールランド36a、プレーン層34b上面に図3
(J)に示すように、厚さ 2.5μmのCu−Ni−P合金か
らなる粗化層(凹凸層)42を形成し、さらに、粗化層
42の表面に厚さ 0.3μmのSn層(図示せず)を設け
た。その形成方法は以下のようである。基板30を酸性
脱脂してソフトエッチングし、次いで、塩化パラジウム
と有機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触媒を付与
し、この触媒を活性化した後、硫酸銅8g/l、硫酸ニ
ッケル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナト
リウム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤0.1g/
l、pH=9からなる無電解めっき浴にてめっきを施
し、銅導体回路(プレーン層)34b上面およびスルー
ホールのランド36a上面にCu−Ni−P合金の粗化層4
2を形成した。ついで、ホウフッ化スズ0.1mol/l、チ
オ尿素1.0mol/l、温度50℃、pH=1.2 の条件でCu−
Sn置換反応させ、粗化層42の表面に厚さ0.3 μmのSn
層を設けた。
調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調
整して層間樹脂絶縁剤(下層用)を得た。次いで、上述
した組成物Aの無電解めっき用接着剤調製用の原料組成
物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに調整して無電解めっき
用接着剤溶液(上層用)を得た。
(J))の両面に、図3(K)に示すように前記(7)
で得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)
44を調製後24時間以内にロールコータで塗布し、水平
状態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベ
ーク)を行う。次いで、前記(7)で得られた粘度7Pa
・sの感光性の接着剤溶液(上層用)46を調製後24時
間以内に塗布し、水平状態で20分間放置してから、60℃
で30分の乾燥(プリベーク)を行い、厚さ35μmの接着
剤層50を形成した。
た基板30の両面に、85μmφの黒円が印刷されたフォ
トマスクフィルム(図示せず)を密着させ、超高圧水銀
灯により 500mJ/cm2 で露光した。これをDMTG溶液
でスプレー現像し、さらに、当該基板を超高圧水銀灯に
より3000mJ/cm2 で露光し、100 ℃で1時間、120 ℃で
1時間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポストベー
ク)をすることにより、図4(L)に示すようにフォト
マスクフィルムに相当する寸法精度に優れた85μmφの
開口(バイアホール形成用開口)48を有する厚さ35μ
mの層間樹脂絶縁層(2層構造)50を形成した。な
お、バイアホールとなる開口48には、スズめっき層を
部分的に露出させた。
を、クロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の
表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することに
より、図4(M)に示すように当該層間樹脂絶縁層50
の表面を粗化面51とし、その後、中和溶液(シプレイ
社製)に浸漬してから水洗いした。さらに、粗面化処理
(粗化深さ3μm)した該基板30の表面に、パラジウ
ム触媒(アトテック製)を付与することにより、層間樹
脂絶縁層50の表面およびバイアホール用開口48の内
壁面に触媒核を付けた。
水溶液中に基板を浸漬して、図4(N)に示すように粗
面全体に厚さ0.6 μmの無電解銅めっき膜52を形成し
た。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 150 g/l 硫酸銅 20 g/l HCHO 30 ml/l NaOH 40 g/l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.1 g/l 〔無電解めっき条件〕70℃の液温度で30分
めっき膜52上に市販の感光性ドライフィルムを張り付
け、マスクを載置して、100 mJ/cm2 で露光、0.8 %炭
酸ナトリウムで現像処理し、図5(O)に示すように厚
さ15μmのめっきレジスト54を設けた。
下の条件で電解銅めっきを施し、図5(P)に示すよう
に厚さ15μmの電解銅めっき膜56を形成した。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 180 g/l 硫酸銅 80 g/l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドGL) 1 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 30分 温度 室温
ジスト54を5%KOHで剥離除去した後、めっきレジ
スト54下の無電解めっき膜52を硫酸と過酸化水素の
混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっ
き膜52と電解銅めっき膜56からなる厚さ18μmの導
体回路58及びバイアホール60を形成した。
に3分間浸漬して、導体回路58、バイアホール60間
の無電解めっき用接着剤層表面を1μmエッチング処理
し、表面のパラジウム触媒を除去した。
を、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケル0.6g/l、クエ
ン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウム29g/l、ホ
ウ酸31g/l、界面活性剤0.1g/lからなるpH
=9の無電解めっき液に浸漬し、図6(R)に示すよう
に該導体回路58及びバイアホール60の表面に厚さ3
μmの銅−ニッケル−リンからなる粗化層62を形成し
た。粗化層62をEPMA(蛍光X線分析装置)で分析
したところ、Cu98mol%、Ni1.5mol%、
P0.5mol%の組成比を示した。ついで、ホウフッ
化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/l、
温度50℃、pH=1.2の条件でCu−Sn置換反応
させ、粗化層62の表面に0.3μmの厚さのSn層を
設けた(Sn層については図示しない)。
すことにより、さらに上層の導体回路を形成する。即
ち、基板30の両面に、層間樹脂絶縁剤(下層用)をロ
ールコ一夕で塗布し、絶縁剤層144を形成する。ま
た、この絶縁剤層144の上に無電解めっき用接着剤
(上層用)をロールコ一タを用いて塗布し、接着剤層1
46を形成する(図6(S)参照)。絶縁剤層144お
よび接着剤層146を形成した基板30の両面に、フォ
トマスクフィルムを密着させ、露光・現像し、開口(バ
イアホール形成用開口)148を有する層間樹脂絶縁層
150を形成した後、該層間樹脂絶縁層150の表面を
粗面とする(図6(T)参照)。その後、該粗面化処理
した該基板30の表面に、無電解銅めっき膜152を形
成する(図7(U)参照)。引き続き、無電解銅めっき
膜152上にめっきレジスト154を設けた後、レジス
ト非形成部分に電解銅めっき膜156を形成する(図7
(V)参照)。そして、めっきレジスト154をKOH
で剥離除去した後、めっきレジスト154下の無電解め
っき膜152を溶解除去し導体回路158及びバイアホ
ール160を形成する。さらに、該導体回路158及び
バイアホール160の表面に粗化層162を形成し、多
層プリント配線板を完成する(図8(W)参照)。な
お、この上層の導体回路を形成する工程においては、S
n置換は行わなかった。
線板にはんだバンプを形成する。先ず、基板30にソル
ダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃
で20分間、70℃で30分間の乾燥処理を行った後、
1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DMTG現像
処理した。さらに、80℃で1時間、100℃で1時
間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件で加熱
処理し、図8(X)に示すようにパッド部分に対応する
開口部71を設けた(開口径200μm)ソルダーレジ
スト層(厚み20μm)70を形成した。
補強用の樹脂組成物をソルダーレジストの開口群の周囲
に塗布し、1000mJ/cm2 で露光し、さらに80
℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、1
50℃で3時間の条件で加熱処理し、図9(Y)に示す
ように厚さ40μmの補強層78を形成した。
び補強層78を形成した基板30を、塩化ニッケル30
g/l、次亜リン酸ナトリウム10g/l、クエン酸ナ
トリウム10g/lからなるpH=5の無電解ニッケル
めっき液に20分間浸漬して、図9(Z)に示すように
開口部71に厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成
した。さらに、その基板30を、シアン化金カリウム2
g/l、塩化アンモニウム75g/l、クエン酸ナトリ
ウム50g/l、次亜リン酸ナトリウム10g/lから
なる無電解金めっき液に93℃の条件で23秒間浸漬し
て、ニッケルめっき層上に厚さ0.03μmの金めっき
層74を形成した。
の開口部71に、はんだペーストを印刷して、200℃
でリフローすることによりはんだバンプ76を形成し、
はんだパンプを有するプリント配線板を製造した。
であるが、上述したCの樹脂充填剤調製用の原料組成物
として以下のものを使用した。また、スルーホール上の
マスク開口径を600μmとした。
キシモノマー(油化シェル製、分子量310 、YL983U)10
0重量部、表面にシランカップリング剤がコーティング
された平均粒径 1.6μmのSiO2 球状粒子(アドマテッ
ク製、CRS 1101−CE、) 170重量部、レベリング剤(サ
ンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部を攪拌混合す
ることにより、その混合物の粘度を23±1℃で45,000〜
49,000cps に調整して得た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)6.5 重量部。
であるが、上述したCの樹脂充填剤調製用の原料組成物
として以下のものを使用した。また、スルーホール上の
マスク厚さを300μmとした。本実施例では、中空ガ
ラス粒子を使用しているため、研磨しやすく最適な実施
形態である。
キシモノマー(油化シェル製、分子量310 、YL983U)10
0重量部、平均粒径 3.0μmのSiO2 中空球状粒子 150
重量部、レベリング剤(サンノプコ製、ペレノールS
4)1.5 重量部を攪拌混合することにより、その混合物
の粘度を23±1℃で45,000〜49,000cps に調整して得
た。
(四国化成製、2E4MZ-CN)6.5 重量部。
層プリント配線板を試験したところ、スルーホールの未
充填はなかった。
およびスルーホールを有するコア基板上に、開口を設け
たマスクを載置し、充填剤をスルーホールに印刷充填し
て、充填剤を硬化させた後、さらに充填剤をスクリーン
印刷して導体層およびスルーホールを被覆し、この充填
剤を硬化させた後、表面を研磨して平坦化し、このコア
基板上に層間樹脂絶縁層を形成する。このため、スルー
ホール内に充填剤を完全に充填でき、気泡が残ることが
ないので、多層プリント配線板の層間樹脂絶縁層にクラ
ックが発生することがない。
(D)は、本発明の1実施例に係る多層プリント配線板
の製造方法の工程図である。
(H)は、本発明の1実施例に係る多層プリント配線板
の製造方法の工程図である。
明の1実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の工
程図である。
明の1実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の工
程図である。
明の1実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の工
程図である。
明の1実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の工
程図である。
に係る多層プリント配線板の製造方法の工程図である。
に係る多層プリント配線板の製造方法の工程図である。
に係る多層プリント配線板の製造方法の工程図である。
のコア基板の平面図である。
ルCを拡大して示す平面図であり、図11(B)は、金
属製印刷マスクの平面図である。
及び図12(D)は、従来技術に係る多層プリント配線
板の製造方法の工程図であり、図12(E)は、多層プ
リント配線板の断面図である。
(C)、図13(D)、図13(E)は、多層プリント
配線板の製造方法の工程図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 導体層およびスルーホールを有するコア
基板上に、スルーホールに相当する位置に開口を設けた
マスクを載置し、充填剤を前記スルーホールに印刷充填
して、充填剤を硬化させた後、さらに充填剤をスクリー
ン印刷して導体層およびスルーホールを被覆し、この充
填剤を硬化させた後、表面を研磨して平坦化し、このコ
ア基板上に層間樹脂絶縁層を形成することを特徴とする
多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項2】 前記導体層とスルーホールのランドとの
間に生じる隙間の幅が250μm以下であり、マスクの
開口径は、スルーホールのランド径の1.1倍を超え、
1.4倍以内であることを特徴とする請求項1に記載の
多層プリント配線板の製造方法。 - 【請求項3】 前記マスクの厚さは、200〜300μ
mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層
プリント配線板の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9848398A JP3421239B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 多層プリント配線板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9848398A JP3421239B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 多層プリント配線板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11284338A true JPH11284338A (ja) | 1999-10-15 |
JP3421239B2 JP3421239B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=14220906
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3421239B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11284339A (ja) * | 1998-03-26 | 1999-10-15 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板の製造方法 |
JP2003060350A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板とその製造方法 |
JP2006310789A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | San Nopco Ltd | 樹脂充填基板の製造方法 |
JP5266461B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2013-08-21 | サンノプコ株式会社 | 電子基板充填用樹脂 |
CN111970815A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-11-20 | Oppo广东移动通信有限公司 | 电路板及其制造方法、电子设备 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP9848398A patent/JP3421239B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11284339A (ja) * | 1998-03-26 | 1999-10-15 | Ibiden Co Ltd | 多層プリント配線板の製造方法 |
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JP2006310789A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | San Nopco Ltd | 樹脂充填基板の製造方法 |
JP5266461B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2013-08-21 | サンノプコ株式会社 | 電子基板充填用樹脂 |
CN111970815A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-11-20 | Oppo广东移动通信有限公司 | 电路板及其制造方法、电子设备 |
CN111970815B (zh) * | 2020-08-17 | 2021-07-27 | Oppo广东移动通信有限公司 | 电路板及其制造方法、电子设备 |
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