JP2000133941A - 多層ビルドアップ配線板 - Google Patents

多層ビルドアップ配線板

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JP2000133941A
JP2000133941A JP32453598A JP32453598A JP2000133941A JP 2000133941 A JP2000133941 A JP 2000133941A JP 32453598 A JP32453598 A JP 32453598A JP 32453598 A JP32453598 A JP 32453598A JP 2000133941 A JP2000133941 A JP 2000133941A
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Naohiro Hirose
直宏 広瀬
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレーン層を有し、層間樹脂絶縁層の絶縁劣
化の生じない多層ビルドアップ配線板を提供する。 【解決手段】 上層のプレーン層35と上層のプレーン
層59とのメッシュ穴35a、59aを重なる位置に形
成してあるため、層間樹脂絶縁層50の絶縁性が低下す
ることがなくなる。ここで、メッシュ穴の直径が75〜
300μmであることが望ましい。これは、75μm未
満であると、上下のメッシュ穴を重ねることが難しくな
り、300μmを越えると、電源層あるいはグランド層
として機能しないからである。また、各メッシュ穴間の
距離が100〜1500μmであることが望ましい。こ
れは、100μm未満では、プレーン層の機能を果たし
得なくなり、1500μmを越えると、層間樹脂絶縁層
の絶縁劣化が発生するからである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、層間樹脂絶縁層
と導体層とが交互に積層されたビルドアップ配線層が、
コア基板の両面に形成されてなる多層ビルドアップ配線
板に関し、特に、電源用導体層(電源層)又は接地用導
体層(グランド層)として形成されるプレーン層を備え
る多層ビルドアップ配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数層の導体層(導体回路)をそれぞれ
層間樹脂絶縁層にて絶縁してなる多層ビルドアップ配線
板において、一層分の導体回路をグランド層、或いは、
電源層として用いることが、ノイズの低減等の目的で行
われている。係る多層ビルドアップ配線板においては、
図9(C)に示すように、接地用導体層(グランド層)
或いは、電源用導体層(電源層)を構成するプレーン層
459を、メッシュ穴459aを有するメッシュパター
ンに形成することが多い。ここで、メッシュ穴459a
を設けるのは、プレーン層459が樹脂との接続性の低
い銅で形成されているため、プレーン層の上層に配設さ
れる層間樹脂絶縁層(図示せず)と下層に配設される樹
脂製コア基板(図示せず)との接続性を、該メッシュ穴
459aにて層間樹脂絶縁層とコア基板とを直接接触さ
せることで改善する。また、該メッシュ穴459aを通
して、層間樹脂絶縁層に吸収された水分等からなるガス
を発散し易くするためである。
【0003】このメッシュ穴459aの形成位置に関し
ては、種々の提案がなされている。たとえば、特開平1
−163634号においては、図9(B)に示すように
上側のプレーン層459の通孔459aと下側のプレー
ン層559のメッシュ穴559aとの位置をずらすこと
で、上側のプレーン層459の通孔459aと、下側の
プレーン層559のメッシュ穴559aとが重ならなく
なることにより、基盤の表面に窪みができないようにす
る技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】導体層と導体層とを分
離する層間樹脂絶縁層には、高い絶縁性が要求される。
ここで、本発明者は、層間樹脂絶縁層の絶縁性と上下の
プレーン層に形成された通孔の相対位置関係との間に相
関性があることを発見した。そして、通孔の位置を調整
ながら多層ビルドアップ配線板を形成し層間樹脂絶縁層
の絶縁性を測定した結果、図9(B)に示すように上側
のプレーン層459の通孔459aと下側のプレーン層
559のメッシュ穴559aとをずらすと、層間樹脂絶
縁層の絶縁性が著しく低下するとの結論を得た。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、プレーン層を有し、
層間樹脂絶縁層の絶縁劣化の少ない多層ビルドアップ配
線板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の多層ビルドアップ配線板では、層間樹脂
絶縁層と導体層とを交互に積層してなる多層ビルドアッ
プ配線板において、前記導体層として複数のプレーン層
(これらは、電源用導体層もしくは接地用導体層として
機能する)を形成し、少なくとも一部が重なるように前
記複数のプレーン層にメッシュ穴を形成したことを技術
的特徴とする。
【0007】また、請求項2の多層ビルドアップ配線板
では、層間樹脂絶縁層と導体層とが交互に積層されたビ
ルドアップ配線層が、コア基板の両面に形成されてなる
多層ビルドアップ配線板において、前記コア基板の少な
くとも片面に形成される導体層としてプレーン層(これ
らは、電源用導体層もしくは接地用導体層として機能す
る)を形成し、前記層間樹脂絶縁層間に形成される導体
層の少なくとも一つにプレーン層を形成するとともに、
少なくとも一部が重なるように前記コア基板のプレーン
層及び前記層間樹脂絶縁層間のプレーン層にメッシュ穴
を形成したことを技術的特徴とする。
【0008】請求項3では、請求項1又は2において、
前記メッシュ穴の直径を75〜300μmで、各メッシ
ュ穴間の距離を100〜1500μmにしたことを技術
的特徴とする。
【0009】本発明では、上下のプレーン層のメッシュ
穴を少なくとも一部が重なるように形成してあるため、
層間樹脂絶縁層の絶縁性が著しく低下することがなくな
る。
【0010】ここで、メッシュ穴の直径が75〜300
μmであることが望ましい。これは、直径が75μm未
満であると、上下のメッシュ穴を重ねることが難しくな
り、他方、300μmを越えると、電源用導体層(電源
層)あるいは接地用導体層(グランド層)として機能し
ないからである。また、各メッシュ穴間の距離が100
〜1500μmであることが望ましい。これは、距離が
100μm未満では、プレーン層の面積が小さくなり、
機能を果たし得なくなり、他方、1500μmを越える
と、層間樹脂絶縁層の絶縁劣化の程度が著しく大きくな
るからである。
【0011】本発明では、上記層間樹脂絶縁層として無
電解めっき用接着剤を用いることが望ましい。この無電
解めっき用接着剤は、硬化処理された酸あるいは酸化剤
に可溶性の耐熱性樹脂粒子が、酸あるいは酸化剤に難溶
性の未硬化の耐熱性樹脂中に分散されてなるものが最適
である。酸、酸化剤で処理することにより、耐熱性樹脂
粒子が溶解除去されて、表面に蛸つぼ状のアンカーから
なる粗化面を形成できる。
【0012】上記無電解めっき用接着剤において、特に
硬化処理された前記耐熱性樹脂粒子としては、平均粒
径が10μm以下の耐熱性樹脂粉末、平均粒径が2μm
以下の耐熱性樹脂粉末を凝集させた凝集粒子、平均粒
径が2〜10μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が2μ
m以下の耐熱性樹脂粉末との混合物、平均粒径が2〜
10μmの耐熱性樹脂粉末の表面に平均粒径が2μm以下
の耐熱性樹脂粉末または無機粉末のいずれか少なくとも
1種を付着させてなる疑似粒子、平均粒径が0.1〜
0.8μmの耐熱性粉末樹脂粉末と平均粒径が0.8μ
mを越え、2μm未満の耐熱性樹脂粉末との混合物、
平均粒径が0.1〜1.0μmの耐熱性粉末樹脂粉末を
用いることが望ましい。これらは、より複雑なアンカー
を形成できるからである。
【0013】粗化面の深さは、Rmax=0.01〜2
0μmがよい。密着性を確保するためである。特にセミ
アディティブ法では、0.1〜5μmがよい。密着性を
確保しつつ、無電解めっき膜を除去できるからである。
【0014】前記酸あるいは酸化剤に難溶牲の耐熱性樹
脂としては、「熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂からな
る樹脂複合体」又は「感光性樹脂および熱可塑性樹脂か
らなる樹脂複合体」からなることが望ましい。前者につ
いては耐熱性が高く、後者についてはバイアホール用の
開口をフォトリソグラフィーにより形成できるからであ
る。
【0015】前記熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを使用でき
る。また、感光化する場合は、メタクリル酸やアクリル
酸などと熱硬化基をアクリル化反応させる。特にエポキ
シ樹脂のアクリレートが最適である。エポキシ樹脂とし
ては、フェノールノボラック型、クレゾールノボラック
型、などのノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタ
ジエン変成した脂環式エポキシ樹脂などを使用すること
ができる。
【0016】熱可塑性樹脂としては、ポリエーテルスル
フォン(PES)、ポリスルフォン(PSF)、ポリフ
ェニレンスルフォン(PPS)、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPES)、ポリフェニルエーテル(PP
E)、ポリエーテルイミド(PI)などを使用できる。
熱硬化性樹脂(感光性樹脂)と熱可塑性樹脂の混合割合
は、熱硬化性樹脂(感光性樹脂)/熱可塑性樹脂=95
/5〜50/50がよい。耐熱性を損なうことなく、高
い靭性値を確保できるからである。
【0017】前記耐熱性樹脂粒子の混合重量比は、耐熱
性樹脂マトリックスの固形分に対して5〜50重量%、
望ましくは10〜40重量%がよい。耐熱性樹脂粒子
は、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン
樹脂)、エポキシ樹脂などがよい。なお、接着剤は、組
成の異なる2層により構成してもよい。
【0018】なお、多層ビルドアップ配線板の表面に付
加するソルダーレジスト層としては、種々の樹脂を使用
でき、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂のアクリレート、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂のアクリ
レートをアミン系硬化剤やイミダゾール硬化剤などで硬
化させた樹脂を使用できる。
【0019】一方、このようなソルダーレジスト層は、
剛直骨格を持つ樹脂で構成されるので剥離が生じること
がある。このため、補強層を設けることでソルダーレジ
スト層の剥離を防止することもできる。
【0020】ここで、上記ノボラック型エポキシ樹脂の
アクリレートとしては、フェノールノボラックやクレゾ
ールノボラックのグリシジルエーテルを、アクリル酸や
メタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などを用い
ることができる。
【0021】上記イミダゾール硬化剤は、25℃で液状で
あることが望ましい。液状であれば均一混合できるから
である。このような液状イミダゾール硬化剤としては、
1-ベンジル−2-メチルイミダゾール(品名:1B2MZ )、
1-シアノエチル−2-エチル−4-メチルイミダゾール(品
名:2E4MZ-CN)、4-メチル−2-エチルイミダゾール(品
名:2E4MZ )を用いることができる。
【0022】このイミダゾール硬化剤の添加量は、上記
ソルダーレジスト組成物の総固形分に対して1〜10重量
%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこの範
囲内にあれば均一混合がしやすいからである。
【0023】上記ソルダーレジストの硬化前組成物は、
溶媒としてグリコールエーテル系の溶剤を使用すること
が望ましい。このような組成物を用いたソルダーレジス
ト層は、遊離酸が発生せず、銅パッド表面を酸化させな
い。また、人体に対する有害性も少ない。
【0024】このようなグリコールエーテル系溶媒とし
ては、下記構造式のもの、特に望ましくは、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエ
チレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選
ばれるいずれか少なくとも1種を用いる。これらの溶剤
は、30〜50℃程度の加温により反応開始剤であるベンゾ
フェノンやミヒラーケトンを完全に溶解させることがで
きるからである。 CH 3 O-(CH2 CH2 O) n −CH3 (n=1〜5) このグリコールエーテル系の溶媒は、ソルダーレジスト
組成物の全重量に対して10〜70wt%がよい。
【0025】以上説明したようなソルダーレジスト組成
物には、その他に、各種消泡剤やレベリング剤、耐熱性
や耐塩基性の改善と可撓性付与のために熱硬化性樹脂、
解像度改善のために感光性モノマーなどを添加すること
ができる。例えば、レベリング剤としてはアクリル酸エ
ステルの重合体からなるものがよい。また、開始剤とし
ては、チバガイギー製のイルガキュアI907、光増感
剤としては日本化薬製のDETX−Sがよい。さらに、
ソルダーレジスト組成物には、色素や顔料を添加しても
よい。配線パターンを隠蔽できるからである。この色素
としてはフタロシアニングリーンを用いることが望まし
い。
【0026】添加成分としての上記熱硬化性樹脂として
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いることができ
る。このビスフェノール型エポキシ樹脂には、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ
樹脂があり、耐塩基性を重視する場合には前者が、低粘
度化が要求される場合(塗布性を重視する場合)には後
者がよい。
【0027】添加成分としての上記感光性モノマーとし
ては、多価アクリル系モノマーを用いることができる。
多価アクリル系モノマーは、解像度を向上させることが
できるからである。例えば、多価アクリル系モノマーと
して、日本化薬製のDPE−6A、共栄社化学製のR−
604を用いることができる。また、これらのソルダー
レジスト組成物は、25℃で0.5〜10Pa・s、よ
り望ましくは1〜10Pa・sがよい。ロールコータで
塗布しやすい粘度だからである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る多
層ビルドアップ配線板及びその製造方法について図を参
照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態に係る多
層ビルドアップ配線板10の構成について、図6を参照
して説明する。該多層ビルドアップ配線板10では、コ
ア基板30の表面及び裏面にグランド層を形成するプレ
ーン層35が形成されている。また、表面側プレーン層
35及び裏面側プレーン層35の上には、ビルドアップ
配線層80A、80Bが形成されている。該ビルトアッ
プ層80Aは、バイアホール60、導体回路58及び電
源層をなすプレーン層59の形成された層間樹脂絶縁層
50と、バイアホール160及び導体回路158の形成
された層間樹脂絶縁層150とからなる。また、ビルド
アップ配線層80Bは、バイアホール60及び導体回路
58の形成された層間樹脂絶縁層50と、バイアホール
160及び導体回路158の形成された層間樹脂絶縁層
150とからなる。
【0029】上面側には、集積回路チップ(図示せず)
のランドへ接続するための半田バンプ76Uが配設され
ている。半田バンプ76Uはバイアホール160及びバ
イアホール60を介してスルーホール36へ接続されて
いる。一方、下面側には、ドーターボード(図示せず)
のランドに接続するための半田バンプ76Dが配設され
ている。該半田バンプ76Dは、バイアホール160及
びバイアホール60を介してスルーホール36へ接続さ
れている。
【0030】図6のA−A断面、即ち、層間樹脂絶縁層
50の表面に形成されたプレーン層59の平面を図7
(A)に示し、図6のB−B断面、即ち、コア基板30
の表面に形成されたプレーン層35の平面を図7(B)
に示す。図7(A)に示すように層間樹脂絶縁層50表
面のプレーン層59には、直径200μmのメッシュ穴
59aが、ピッチP(500μm)間隔で形成されてい
る。同様に、図7(B)に示すようにコア基板30の表
面側プレーン層35にも、直径200μmのメッシュ穴
35aが、ピッチP(500μm)間隔で形成されてい
る。図示しないが、コア基盤30の裏面側にも同じよう
にメッシュ穴35aが形成されている。
【0031】第1実施形態の多層ビルドアップ配線板1
0では、図6中に示すようにコア基板30の両面のプレ
ーン層35、35のメッシュ穴35a、35aと、層間
樹脂絶縁層50のプレーン層59のメッシュ穴59aと
が完全に重なるように配置されている。このため、層間
樹脂絶縁層50の絶縁性が低下することがなくなる。
【0032】以下、本発明の実施形態に係る多層多層ビ
ルドアップ配線板の製造方法について図を参照して説明
する。ここでは、第1実施形態の多層多層ビルドアップ
配線板の製造方法に用いるA.無電解めっき用接着剤、
B.層間樹脂絶縁剤、C.樹脂充填剤、D.ソルダーレ
ジスト組成物の組成について説明する。
【0033】A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組
成物(上層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )3.15
重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、
NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。
【0034】〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン
(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、
ポリマーポール)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量
部、平均粒径 0.5μmのものを3.09重量部、を混合した
後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌
混合して得た。
【0035】〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガ
イギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感
剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量
部を攪拌混合して得た。
【0036】B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )4重
量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、N
MP 3.6重量部を攪拌混合して得た。
【0037】〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン
(PES)12重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、
ポリマーポール)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重
量部、を混合した後、さらにNMP30重量部を添加し、
ビーズミルで攪拌混合して得た。
【0038】〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤
(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガ
イギー製、イルガキュア I−907 )2重量部、光増感
剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量
部を攪拌混合して得た。
【0039】C.樹脂充填剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕ビスフェノールF型エポキシモノマー
(油化シェル製、分子量310 、YL983U)100重量部、表
面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒
径 1.6μmのSiO2 球状粒子(アドマテック製、CRS 11
01−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅パ
ターンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部、レベ
リング剤(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部
を攪拌混合することにより、その混合物の粘度を23±1
℃で45,000〜49,000cps に調整して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)6.5 重量部。
【0040】D.ソルダーレジスト組成物 DMDGに溶解させた60重量%のクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(日本化薬製)のエポキシ基50%をアク
リル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4000)を 4
6.67g、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコ
ート1001)15.0g、イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)1.6 g、感光性モノマーである多価アクリル
モノマー(日本化薬製、R604 )3g、同じく多価アク
リルモノマー(共栄社化学製、DPE6A ) 1.5g、分散系
消泡剤(サンノプコ社製、S−65)0.71gを混合し、さ
らにこの混合物に対して光開始剤としてのベンゾフェノ
ン(関東化学製)を2g、光増感剤としてのミヒラーケ
トン(関東化学製)を 0.2g加えて、粘度を25℃で2.0P
a・sに調整したソルダーレジスト組成物を得た。な
お、粘度測定は、B型粘度計(東京計器、 DVL-B型)で
60rpmの場合はローターNo.4、6rpm の場合はローター
No.3によった。
【0041】引き続き、本発明の第1実施形態に係る多
層ビルドアップ配線板の製造工程について図1乃至図6
を参照して説明する。この第1実施形態では、多層ビル
ドアップ配線板をセミアディティブ方により形成する。
【0042】(1)図1(A)に示すように厚さ1mmの
ガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリア
ジン)樹脂からなる基板30の両面に18μmの銅箔3
2がラミネートされている銅張積層板30Aを出発材料
とした。まず、この銅張積層板30Aをドリル削孔し、
無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングする
ことによりスルーホール36及びプレーン層35を形成
し、図1(B)に示すコア基板30を形成する。図7
(B)を参照して上述したように、プレーン層35には
メッシュ穴35aが形成されている。
【0043】(2) プレーン層35およびスルーホール3
6を形成した基板30を水洗いし、乾燥した後、酸化浴
(黒化浴)として、NaOH(10g/l),NaClO 2 (40g
/l),Na3 PO4 (6g/l)、還元浴として、NaOH
(10g/l),NaBH4 (6g/l)を用いた酸化−還元
処理により、プレーン層35およびスルーホール36の
表面に粗化層38を設けた(図1(C)参照)。
【0044】(3) Cの樹脂充填剤調製用の原料組成物を
混合混練して樹脂充填剤を得た。
【0045】(4) 前記(3) で得た樹脂充填剤40を、調
製後24時間以内に基板30の両面にロールコータを用い
て塗布することにより、導体回路(プレーン層)35の
メッシュ穴35a、及び、スルーホール36内に充填
し、70℃,20分間で乾燥させ、他方の面についても同様
にして樹脂充填剤40をメッシュ穴35aあるいはスル
ーホール36内に充填し、70℃,20分間で加熱乾燥させ
た(図1(D)参照)。
【0046】(5) 前記(4) の処理を終えた基板30の片
面を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いた
ベルトサンダー研磨により、プレーン層35の表面やス
ルーホール36のランド36a表面に樹脂充填剤40が
残らないように研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研
磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行った。このよ
うな一連の研磨を基板の他方の面についても同様に行っ
た(図2(E)参照)。次いで、100 ℃で1時間、120
℃で3時間、 150℃で1時間、 180℃で7時間の加熱処
理を行って樹脂充填剤40を硬化した。
【0047】このようにして、スルーホール36等に充
填された樹脂充填剤40の表層部およびプレーン層35
上面の粗化層38を除去して基板30両面を平滑化した
上で、樹脂充填剤40とプレーン層35の側面とが粗化
層38を介して強固に密着し、またスルーホール36の
内壁面と樹脂充填剤40とが粗化層38を介して強固に
密着した配線基板を得た。即ち、この工程により、樹脂
充填剤40の表面とプレーン層35の表面が同一平面と
なる。
【0048】(6) プレーン層35を形成した基板30に
アルカリ脱脂してソフトエッチングして、次いで、塩化
パラジウウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、P
d触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅3.
2×10-2mol/l、硫酸ニッケル3.9×10-3
ol/l、錯化剤5.4×10-2mol/l、次亜りん
酸ナトリウム3.3×10-1mol/l、ホウ酸5.0
×10-1mol/l、界面活性剤(日信化学工業製、サ
ーフィール465)0.1g/l、PH=9からなる無
電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4秒当たり1回
に割合で縦、および、横振動させて、プレーン層35お
よびスルーホール36のランド36aの表面にCu−N
i−Pからなる針状合金の被覆層と粗化層42を設けた
(図2(F)参照)。
【0049】さらに、ホウフっ化スズ0.1mol/
l、チオ尿素1.0mol/l、温度35℃、PH=
1.2の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層の表面
に厚さ0.3μmSn層(図示せず)を設けた。
【0050】(7) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成
物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶
縁剤(下層用)を得た。次いで、Aの無電解めっき用接
着剤調製用の原料組成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに
調整して無電解めっき用接着剤溶液(上層用)を得た。
【0051】(8) 前記(6) の基板の両面に、前記(7) で
得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)4
4を調製後24時間以内にロールコータで塗布し、水平状
態で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベー
ク)を行い、次いで、前記(7)で得られた粘度7Pa・s
の感光性の接着剤溶液(上層用)46を調製後24時間以
内に塗布し、水平状態で20分間放置してから、60℃で30
分の乾燥(プリベーク)を行い、厚さ35μmの接着剤層
50αを形成した(図2(G)参照)。
【0052】(9) 前記(8) で接着剤層を形成した基板3
0の両面に、図示しない85μmφの黒円が印刷されたフ
ォトマスクフィルム(図示せず)を密着させ、超高圧水
銀灯により 500mJ/cm2 で露光した。これをDMTG溶
液でスプレー現像し、さらに、当該基板30を超高圧水
銀灯により3000mJ/cm2 で露光し、100 ℃で1時間、12
0 ℃で1時間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポス
トベーク)をすることにより、フォトマスクフィルムに
相当する寸法精度に優れた85μmφの開口(バイアホー
ル形成用開口)48を有する厚さ35μmの層間樹脂絶縁
層(2層構造)50を形成した(図2(H)参照)。な
お、バイアホールとなる開口48には、スズめっき層
(図示せず)を部分的に露出させた。
【0053】(10)開口48が形成された基板30を、ク
ロム酸に19分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面に存
在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、当
該層間樹脂絶縁層50の表面を粗化し(図3(I)参
照)、その後、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してか
ら水洗いした。
【0054】(11)前記(10)の行程で表面を粗化した基盤
30の表面に、パラジウム触媒(アトテック製)を付与
することにより、層間樹脂絶縁層50の表面に触媒核を
付ける。その後、以下に示す組成の無電解銅めっき水溶
液中に基板30を浸漬して、全体に厚さ0.6μmの無
電解めっき膜52を形成する(図3(J)参照)。 〔無電解めっき水溶液〕 EDTA 150 g/l 硫酸銅 20 g/l HCHO 30 ml/l NaOH 40 g/l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.1 g/l 〔無電解めっき条件〕 70℃の液温度で30分
【0055】(12)前記(11)で形成した無電解銅めっき膜
52上に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マス
クを載置して、100 mJ/cm2 で露光、0.8 %炭酸ナトリ
ウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト54を
設けた(図3(K)参照)。
【0056】(13)ついで、レジスト非形成部分に以下の
条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき
膜56を形成した(図3(L)参照)。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 180 g/l 硫酸銅 80 g/l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドGL)1
ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 30分 温度 室温
【0057】(14)めっきレジスト54を5%KOHで剥
離除去した後、そのめっきレジスト下の無電解めっき膜
52を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して
溶解除去し、無電解銅めっき膜52と電解銅めっき膜5
6からなる厚さ18μmの導体回路58、プレーン層59
及びバイアホール60を形成した(図4(M))。ここ
で、図7(A)を参照して上述したようにプレーン層5
9には、メッシュ穴59aが形成されており、該メッシ
ュ穴59aは、コア基板30の両面に形成されたプレー
ン層35のメッシュ穴35aと重なるように形成してあ
る。
【0058】(15)(6) と同様の処理を行い、導体回路5
8、プレーン層59及びバイアホール60の表面にCu-N
i-P からなる粗化面62を形成し、さらにその表面にSn
置換を行った(図4(N)参照)。
【0059】(16)(7) 〜(15)の工程を繰り返すことによ
り、さらに上層の層間樹脂絶縁層150及びバイアホー
ル160、導体回路158を形成することで、多層ビル
ドアップ配線板を完成する(図4(O)参照)。なお、
この上層の導体回路を形成する工程においては、Sn置
換は行わなかった。
【0060】(17)そして、上述した多層ビルドアップ配
線板にはんだバンプを形成する。前記(16)で得られた基
板30両面に、上記D.にて説明したソルダーレジスト
組成物を45μmの厚さで塗布する。次いで、70℃で20
分間、70℃で30分間の乾燥処理を行った後、円パターン
(マスクパターン)が描画された厚さ5mmのフォトマス
クフィルム(図示せず)を密着させて載置し、1000mJ/
cm2 の紫外線で露光し、DMTG現像処理する。そしてさら
に、80℃で1時間、 100℃で1時間、 120℃で1時間、
150℃で3時間の条件で加熱処理し、はんだパッド部分
(バイアホールとそのランド部分を含む)に開口(開口
径 200μm)71を有するソルダーレジスト層(厚み20
μm)70を形成する(図5(P)参照)。
【0061】(18)次に、塩化ニッケル2.31×10-1mol
/l、次亜リン酸ナトリウム2.8 ×10-1mol/l、ク
エン酸ナトリウム1.85×10-1mol/l、からなるpH
=4.5の無電解ニッケルめっき液に該基板30を20
分間浸漬して、開口部71に厚さ5μmのニッケルめっ
き層72を形成した。さらに、その基板を、シアン化金
カリウム4.1 ×10-2mol/l、塩化アンモニウム1.87
×10-1mol/l、クエン酸ナトリウム1.16×10-1mo
l/l、次亜リン酸ナトリウム1.7 ×10-1mol/lか
らなる無電解金めっき液に80℃の条件で7分20秒間浸
漬して、ニッケルめっき層上に厚さ0.03μmの金めっき
層74を形成することで、バイアホール160及び導体
回路(図示せず)に半田パッド75を形成する(図5
(Q)参照)。
【0062】(19)そして、ソルダーレジスト層70の開
口部71に、半田ペーストを印刷して200℃でリフロー
することにより、半田バンプ(半田体)76U、76D
を形成し、多層ビルドアップ配線板10を形成した(図
6参照)。
【0063】(実施例)引き続き、本発明の実施例及び
比較例について、図8及び図9を参照して説明する。図
8(A)は、本発明の実施例に係る多層ビルドアップ配
線板の断面を示している。この実施例の多層ビルドアッ
プ配線板は、上述した第1実施形態の多層ビルドアップ
配線板10と同様に形成されている。但し、第1実施形
態では、コア基板にスルーホールを形成したが、この実
施例では、スルーホールを形成していない。また、この
実施例では、コア基板130の上面及び下面にプレーン
層135を形成すると共に、上面側及び下面側の層間樹
脂絶縁層250及び最外層の層間樹脂絶縁層350にそ
れぞれプレーン層259、359を形成してある。図8
(B)は、層間樹脂絶縁層250に形成されたプレーン
層259のメッシュ穴259aと最外層の層間樹脂絶縁
層350に形成されたプレーン層359のメッシュ穴3
59aとの対応関係を示している。この実施例では、図
6を参照して上述した第1実施形態と同様に、コア基板
130のプレーン層135のメッシュ穴135aと、プ
レーン層259のメッシュ穴259aと、プレーン層3
59のメッシュ穴359aとを重なるように形成してあ
る。ここで、メッシュ穴は直径250μmで、ピッチ5
50に配置されている。
【0064】一方、図9(A)は、比較例に係る多層ビ
ルドアップ配線板の断面を示し、図9(B)は、該比較
例の多層ビルドアップ配線板のプレーン層259のメッ
シュ穴259aとプレーン層359のメッシュ穴359
aとの対応関係を示している。この比較例の多層ビルド
アップ配線板は、上記実施例と全く同様に製造してある
が、図8(A)に示す実施例と異なり、コア基板130
のプレーン層135のメッシュ穴135aと、プレーン
層259のメッシュ穴259aと、プレーン層359の
メッシュ穴359aとを互い違いに重ならないように配
置してある。
【0065】ここで、実施例と比較例との層間樹脂絶縁
層の絶縁試験を行った結果について、図10のグラフを
参照して説明する。ここでは、絶縁試験としてSTEC
試験を行った。このSTEC試験では、10個の多層ビ
ルドアップ配線板に対して、条件121゜C、100%
RH、2.1atmの状態を336時間保ち、層間樹脂
絶縁層間の絶縁抵抗を測定した。グラフ中で縦軸の数字
は、乗数を示し、横軸にメッシュ穴間のピッチ(μm)
とメッシュ穴直径(μm)とを取ってある。
【0066】実施例でメッシュ穴の径が250μmで、
ピッチを550μmに設定した際に(図中(a)で示
す)1×109 Ω近い絶縁抵抗を維持することができて
いる。同じ条件で、比較例では、図中(c)で示すよう
に1×108 Ω程度まで絶縁抵抗が低下している。一
方、実施例でメッシュ穴の径が250μmで、ピッチを
500μmに設定した際に(図中(b)で示す)1×1
9 Ω以上の絶縁抵抗を維持することができている。同
じ条件で、比較例では、図中(d)で示すように1×1
8 Ω程度まで絶縁抵抗が低下している。
【0067】この試験結果から分かるように、メッシュ
穴の位置と層間樹脂絶縁層の絶縁抵抗とは相関性を有
し、実施例のようにメッシュ穴を上下重なるように配設
することで、層間樹脂絶縁層の絶縁抵抗を高めることが
できる。
【0068】なお、上下のメッシュ穴は、一部が重なれ
ば層間樹脂絶縁層の絶縁抵抗を高めることができる。図
8(C)は、最外層の層間樹脂絶縁層350に形成され
たプレーン層359のメッシュ穴359aと、層間樹脂
絶縁層250に形成されたプレーン層259のメッシュ
穴259aとの位置関係を示している。第1実施形態を
参照して上述した製造方法では、上下のメッシュ穴35
9a、259aで35μm程度の位置誤差が発生する。
35μm程度の位置誤差が生じても、メッシュ穴の直径
を70μm以上にすることで、少なくともメッシュ穴の
一部が重なるため、層間樹脂絶縁層の絶縁抵抗を高める
ことができる。
【0069】
【発明の効果】以上記述したように、上下プレーン層の
メッシュ穴を少なくとも一部が重なるように形成してあ
るため、層間樹脂絶縁層の絶縁性が低下することがなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、図1(B)、図1(C)、図1
(D)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアッ
プ配線板の製造工程図である。
【図2】図2(E)、図2(F)、図2(G)、図2
(H)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアッ
プ配線板の製造工程図である。
【図3】図3(I)、図3(J)、図3(K)、図3
(L)は、本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアッ
プ配線板の製造工程図である。
【図4】図4(M)、図4(N)、図4(O)は、本発
明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造
工程図である。
【図5】図5(P)、図5(Q)は、本発明の第1実施
形態に係る多層ビルドアップ配線板の製造工程図であ
る。
【図6】本発明の第1実施形態に係る多層ビルドアップ
配線板の断面図である。
【図7】図7(A)は、図6のA−A断面図であり、図
7(B)は、図6のB−B断面図である。
【図8】図8(A)は、本発明の実施例に係る多層ビル
ドアップ配線板の断面図であり、図8(B)及び図8
(C)は、メッシュ穴の配置を示す説明図である。
【図9】図9(A)は、比較例に係る多層ビルドアップ
配線板の断面図であり、図9(B)は、比較例のメッシ
ュ穴の配置を示す説明図であり、図9(C)は、従来技
術のプレーン層の平面図である。
【図10】実施例及び比較例に係る多層ビルドアップ配
線板の層間樹脂絶縁層の絶縁試験のグラフである。
【符号の説明】
30 コア基板 35 プレーン層 35a メッシュ穴 50 層間樹脂絶縁層 58 導体回路 59 プレーン層 59a メッシュ穴 60 バイアホール 150 層間樹脂絶縁層 160 バイアホール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層
    してなる多層ビルドアップ配線板において、 前記導体層として複数のプレーン層を形成し、 少なくとも一部が重なるように前記複数のプレーン層に
    メッシュ穴を形成したことを特徴とする多層ビルドアッ
    プ配線板。
  2. 【請求項2】 層間樹脂絶縁層と導体層とが交互に積層
    されたビルドアップ配線層が、コア基板の両面に形成さ
    れてなる多層ビルドアップ配線板において、 前記コア基板の少なくとも片面に形成される導体層とし
    てプレーン層を形成するとともに、 前記層間樹脂絶縁層間に形成される導体層の少なくとも
    一つにプレーン層を形成し、 少なくとも一部が重なるように前記コア基板のプレーン
    層及び前記層間樹脂絶縁層間のプレーン層にメッシュ穴
    を形成したことを特徴とする多層ビルドアップ配線板。
  3. 【請求項3】 前記メッシュ穴の直径を75〜300μ
    mで、各メッシュ穴間の距離を100〜1500μmに
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の多層ビル
    ドアップ配線板。
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