JP3296995B2 - 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法 - Google Patents

層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法

Info

Publication number
JP3296995B2
JP3296995B2 JP15520297A JP15520297A JP3296995B2 JP 3296995 B2 JP3296995 B2 JP 3296995B2 JP 15520297 A JP15520297 A JP 15520297A JP 15520297 A JP15520297 A JP 15520297A JP 3296995 B2 JP3296995 B2 JP 3296995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
composition
agent
layer
interlayer resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15520297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH114081A (ja
Inventor
嘉隆 小野
雅人 川出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP15520297A priority Critical patent/JP3296995B2/ja
Publication of JPH114081A publication Critical patent/JPH114081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3296995B2 publication Critical patent/JP3296995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間樹脂絶縁剤調
製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板の高密度化という要
請から、いわゆるビルドアップ多層配線基板が注目され
ている。このビルドアップ多層配線基板は、例えば特公
平4−55555 号公報に開示されているような方法により
製造される。即ち、コア基板上に、感光性の無電解めっ
き用接着剤からなる層間樹脂絶縁剤を塗布し、これを乾
燥したのち露光,現像することにより、バイアホール用
開口を有する層間樹脂絶縁層を形成し、次いで、この層
間樹脂絶縁層の表面を酸化剤等による処理にて粗化した
のち、その粗化面に感光性の樹脂層を露光,現像処理し
てなるめっきレジストを設け、その後、めっきレジスト
非形成部分に無電解めっきを施してバイアホールを含む
導体回路パターンを形成し、このような工程を複数回繰
り返すことにより、多層化したビルドアップ配線基板が
得られる。
【0003】このような方法で製造されるビルドアップ
配線基板に関し、特開平9−115139号公報では、層間樹
脂絶縁層として、上層を無電解めっき用接着剤からなる
接着剤層で構成し、下層を、硬化処理によって酸あるい
は酸化剤に難溶性となる未硬化の耐熱性樹脂中に酸ある
いは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均粒子径 0.1〜
2μmの耐熱性樹脂粒子を分散して含む層間樹脂絶縁剤
からなる絶縁剤層で構成した、複合層の層間樹脂絶縁層
が提案されている。特に、この下層の絶縁剤層を構成す
る樹脂マトリックスとして、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹
脂からなる複合体を用いることは、信頼性等に優れる点
で量産に適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな層間樹脂絶縁剤は、工業的に大量生産した場合、実
際にプリント配線板を製造するに当たって基板に塗布す
るまでの間、保存する必要がある。このため、この保存
の間に、上記層間樹脂絶縁剤は、次第に硬化が進行して
樹脂の粘度が高くなり、塗布できない状態になるなどの
問題があった。
【0005】本発明の目的は、絶縁剤保存時に不可避的
に発生するその絶縁剤の硬化を抑制することにあり、こ
れにより、所定の物性を確保した層間樹脂絶縁剤を確実
にプリント配線板の製造に提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記目的の
実現に向け鋭意研究を行った結果、以下に示す内容を要
旨構成とする発明に想到した。即ち、本発明にかかる層
間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物は、予め下記の形態に
調製された各組成物;硬化処理によって酸あるいは酸
化剤に難溶性となる、未硬化の熱硬化性樹脂を含む樹脂
組成物、酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された
平均粒子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子、熱可塑性樹
脂および有機溶剤を含む樹脂組成物、硬化剤組成物、
を混合可能に準備し、かつそれぞれ樹脂組成物、樹脂
組成物および硬化剤組成物に隔離した状態に保持
、層間樹脂絶縁剤として使用するその直前に、その隔
離された状態にある上記各組成物、 およびを混
合攪拌するようにしてなることを特徴とする。
【0007】また、本発明にかかる層間樹脂絶縁層の調
製方法は、硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性
となる、未硬化の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、硬化剤
組成物および有機溶剤からなる複合樹脂マトリックス中
に、酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均
粒子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子を分散してなる層
間樹脂絶縁剤を調製するに当たり、 .硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性とな
る、未硬化の熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物、 .酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均粒
子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子、熱可塑性樹脂およ
び有機溶剤を含む樹脂組成物、 .硬化剤組成物、をそれぞれ樹脂組成物、樹脂組成
物、硬化剤組成物に隔離保存し、層間樹脂絶縁剤と
して使用するその直前に、その隔離された状態にある上
記各組成物を混合攪拌することを特徴とする。
【0008】なお、上記層間樹脂絶縁剤調製用の原料組
成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法において、熱硬化
性樹脂は、熱硬化官能基の一部を感光基で置換してなる
ことが好ましく、また、硬化剤組成物は、熱硬化性樹脂
の硬化剤および光開始剤を含むことが好ましい。
【0009】本発明の層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成
物は、硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性とな
る、未硬化の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、硬化剤組成
物および有機溶剤からなる複合樹脂マトリックス中に、
酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均粒子径
0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子を分散してなる層間樹脂
絶縁剤を調製するための組成物であり、硬化剤成分
他の樹脂成分、と隔離した状態で保持すると共に
樹脂成分と樹脂成分同士をも隔離している点に特徴
がある。
【0010】これにより、本発明にかかる上記原料組成
物は、樹脂成分の硬化が進まず、1か月以上経過して
も、粘度上昇がみられない。その結果、この原料組成物
からなる層間樹脂絶縁剤は、実際にプリント配線板を製
造するに当たって基板に塗布する際に、塗布性に関し問
題はなかった。また、本発明にかかる上記原料組成物
は、樹脂成分を感光化した場合でも、その樹脂成分の光
重合反応が進行しない。その結果、この原料組成物から
なる層間樹脂絶縁剤は、実際にプリント配線板を製造す
るに当たって基板に塗布した接着剤を露光する際に、解
像度の低下が見られなかった。
【0011】このような本発明において、樹脂組成物
と樹脂組成物を隔離する理由は、これらを混合してお
くと、粘度上昇が見られるからである。
【0012】一方、本発明にかかる層間樹脂絶縁剤の調
製方法は、隔離された状態にある上記各組成物を、無電
解めっき用接着剤として使用するその直前に攪拌混合す
る点に特徴がある。
【0013】これにより、本発明にかかる上記層間樹脂
絶縁剤の調製方法によれば、組成物混合から絶縁剤とし
て使用するまでの時間が極めて短いので、粘度等の上昇
が少ない所定の物性を確保した層間樹脂絶縁剤を確実に
プリント配線板の製造に提供することができる。
【0014】このような本発明において、層間樹脂絶縁
剤は、ロール混練やボールミル、ビーズミルなどを用い
て、各組成物を攪拌混合することにより調製する。例え
ば、まず、樹脂組成物をロール混練やボールミル、ビ
ーズミルで混合調整し、その後、この樹脂組成物に対
し、樹脂組成物および硬化剤組成物を添加して混合
攪拌する方法がある。
【0015】以上説明したような層間樹脂絶縁剤調製用
の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法におい
て、樹脂組成物中の熱硬化性樹脂は、熱硬化官能基の
一部を感光基で置換して感光性を付与しておくことが好
ましい。この理由は、感光性を付与した熱硬化性樹脂を
樹脂成分として含む絶縁剤を用いれば、露光,現像処理
により、その絶縁剤層にバイアホール用の開口部を容易
に形成できるからである。
【0016】この熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂
やフェノール樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることが
できる。特に、エポキシ樹脂としては、ノボラック型エ
ポキシ樹脂や脂環式エポキシ樹脂などを用いることがで
きる。また、感光化する場合には、メタクリル酸やアク
リル酸などと熱硬化基をアクリル化反応させる。特にエ
ポキシ樹脂のアクリレートが最適である。
【0017】なお、樹脂組成物には、感光性モノマー
や消泡剤を入れてもよい。感光性モノマーとしては、東
亜合成製のアロニクスM325 ,M315 、日本化薬製のDP
E-6A、共栄社化学製のR−604 などを用いることができ
る。消泡剤としては、シリコーン系消泡剤やサンノプコ
社製のS−65などを用いることができる。
【0018】樹脂組成物中の熱可塑性樹脂としては、
ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニ
レンスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフ
ェニルエーテル、ポリエーテルイミドなどを用いること
ができる。
【0019】樹脂組成物中の耐熱性樹脂粒子として
は、平均粒子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子を用い
る。この理由は、平均粒子径が 0.1〜2μmの範囲内に
あれば、樹脂粒子による光散乱を防止して、絶縁剤層を
露光現像処理する際に発生する現像残りを最小限にする
ことができるからである。しかも、仮に現像残りが発生
しても、層間樹脂絶縁層の酸化剤等による粗化処理時
に、その現像残りを完全に除去できるからである。
【0020】この耐熱性樹脂粒子の樹脂成分としては、
エポキシ樹脂、アミノ樹脂(メラミン樹脂、尿素樹脂、
グアナミン樹脂など)、ビスマレイミド−トリアジン樹
脂などがよい。特に、エポキシ樹脂は、そのオリゴマー
の種類、硬化剤の種類を適宜選択することにより、酸や
酸化剤に溶解するもの、あるいは難溶解性のものを任意
に調製することができる。例えば、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂オリゴマーをアミン系硬化剤で硬化させた
樹脂は、クロム酸に非常によく溶ける。しかし、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂オリゴマーをイミダゾー
ル硬化剤で硬化させた樹脂は、クロム酸に溶解しにく
い。
【0021】樹脂組成物中の有機溶媒としては、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル(DMDG)、トリ
エチレングリコールジメチルエーテル(DMTG)など
の、下記構造式を持つグリコールエーテル系の溶剤やN
−メチルピロリドン(NMP)などを用いることが望ま
しい。 CH3O−(CH2CH2O) n −CH3 (n=1〜5)
【0022】硬化剤組成物は、熱硬化性樹脂の硬化剤
および光開始剤を含むことが好ましい。この理由は、絶
縁剤の露光現像処理、およびその後の加熱硬化処理を確
実に実施するためである。
【0023】この硬化剤としては、イミダゾール硬化剤
がよく、特に、25℃で液状のものが好適に用いられる。
このような液状イミダゾール硬化剤としては、1-ベンジ
ル−2-メチルイミダゾール(品名:1B2MZ )、1-シアノ
エチル−2-エチル−4-メチルイミダゾール(品名:2E4M
Z-CN)、4-メチル−2-エチルイミダゾール(品名:2E4M
Z )を用いることができる。このイミダゾール硬化剤の
添加量は、上記樹脂組成物の総固形分に対して1〜10重
量%とすることが望ましい。この理由は、添加量がこの
範囲内にあれば均一混合がしやすいからである。
【0024】なお、この硬化剤組成物には、光開始
剤、光増感剤を添加してもよい。光開始剤としては、チ
バガイギー製のイルガキュアI−907 やベンゾフェノン
などを用いることができ、光増感剤としては、日本化薬
製のDETX−S やミヒラーケトンなどを用いることができ
る。
【0025】
【実施例】
(実施例1)(フルアディティブ法) A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を濃度
80wt%となるようにDMDGに溶解させた樹脂液を35重
量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM31
5 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重
量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 3.0μmのものを 12.08重量部、平均粒
径 0.5μmのものを4.83重量部、を混合した後、さらに
NMP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得
た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量部を攪拌混合
して得た。
【0026】これらの樹脂組成物、樹脂組成物およ
び硬化剤組成物それぞれを、隔離した状態に保持し、
25℃で1か月間保存した。
【0027】B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物
(本発明にかかる原料組成物) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を濃度
80wt%となるようにDMDGに溶解させた樹脂液を35重
量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM31
5 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重
量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重量部、を混合
した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで
攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合
して得た。
【0028】これらの樹脂組成物、樹脂組成物およ
び硬化剤組成物それぞれを、隔離した状態に保持し、
25℃で1か月間保存した。なお、上記層間樹脂絶縁剤
は、接着剤層と絶縁剤層の2層で構成する層間樹脂絶縁
層における下層の絶縁剤層として用いられる樹脂組成物
である。
【0029】C.樹脂充填剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕ビスフェノールF型エポキシモノマー
(油化シェル製、分子量310 、YL983U)100重量部、表
面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒
径 1.6μmのSiO2 球状粒子(アドマテック製、CRS 11
01−CE、ここで、最大粒子の大きさは後述する内層銅パ
ターンの厚み(15μm)以下とする) 170重量部、レベ
リング剤(サンノプコ製、ペレノールS4)1.5 重量部
を攪拌混合することにより、その混合物の粘度を23±1
℃で45,000〜49,000cps に調整して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)6.5 重量部。
【0030】これらの樹脂組成物および硬化剤組成物
それぞれを、隔離した状態に保持し、25℃で1か月間
保存した。
【0031】D.液状めっきレジスト調製用の原料組成
物 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光
性付与のオリゴマー(分子量4000) 100重量部、メチル
エチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA
型エポキシ樹脂(油化シェル製、エピコート1001)32重
量部、感光性モノマーである多価アクリルモノマー(日
本化薬製、R604 )6.4 重量部、同じく感光性モノマー
である多価アクリルモノマー(共栄社化学製、DPE6A )
3.2 重量部を混合し、さらにレベリング剤(共栄社化学
製、ポリフローNo.75 )を全重量 100重量部に対して
0.5重量部混合して攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)3.4 重量部、光開始剤(チバガイギー製、イ
ルガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合
して得た。
【0032】これらの樹脂組成物および硬化剤組成物
それぞれを、隔離した状態に保持し、25℃で1か月間
保存した。
【0033】E.プリント配線板の製造 (1) 厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマ
レイミドトリアジン)樹脂からなる基板1の両面に18μ
mの銅箔8がラミネートされている銅張積層板を出発材
料とした(図1参照)。まず、この銅張積層板をドリル
削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチ
ングすることにより、基板の両面に内層銅パターン4と
スルーホール9を形成した。
【0034】(2) 内層銅パターン4およびスルーホール
9を形成した基板を水洗いし、乾燥した後、酸化浴(黒
化浴)として、NaOH(10g/l),NaClO2 (40g/
l),Na3PO4(6g/l)、還元浴として、NaOH(10g
/l),NaBH4 (6g/l)を用いた酸化−還元処理に
より、内層銅パターン4およびスルーホール9の表面に
粗化層11を設けた(図2参照)。
【0035】(3) Cの樹脂充填剤調製用の原料組成物を
混合混練して樹脂充填剤10を得た。 (4) 前記(3) で得た樹脂充填剤10を、調製後24時間以内
に基板の両面にロールコータを用いて塗布することによ
り、導体回路4間あるいはスルーホール9内に充填し、
70℃,20分間で乾燥させ、他方の面についても同様にし
て樹脂充填剤10を導体回路4間あるいはスルーホール9
内に充填し、70℃,20分間で加熱乾燥させた(図3参
照)。
【0036】(5) 前記(4) の処理を終えた基板の片面
を、#600 のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベ
ルトサンダー研磨により、内層銅パターン4の表面やス
ルーホール9のランド表面に樹脂充填剤10が残らないよ
うに研磨し、次いで、前記ベルトサンダー研磨による傷
を取り除くためのバフ研磨を行った。このような一連の
研磨を基板の他方の面についても同様に行った。次い
で、100 ℃で1時間、120 ℃で3時間、 150℃で1時
間、 180℃で7時間の加熱処理を行って樹脂充填剤10を
硬化した(図4参照)。
【0037】このようにして、スルーホール9等に充填
された樹脂充填剤10の表層部および内層導体回路4上面
の粗化層11を除去して基板両面を平滑化し、樹脂充填剤
10と内層導体回路4の側面とが粗化層11を介して強固に
密着し、またスルーホール9の内壁面と樹脂充填剤10と
が粗化層11を介して強固に密着した配線基板を得た。即
ち、この工程により、樹脂充填剤10の表面と内層銅パタ
ーン4の表面が同一平面となる。ここで、充填した硬化
樹脂のTg点は155.6 ℃、線熱膨張係数は44.5×10-6
℃であった。
【0038】(6) 前記(5) の処理で露出した内層導体回
路4およびスルーホール9のランド上面に厚さ 2.5μm
のCu−Ni−P合金からなる粗化層(凹凸層)11を形成
し、さらに、その粗化層11の表面に厚さ 0.3μmのSn層
を設けた(図5参照、但し、Sn層については図示しな
い)。その形成方法は以下のようである。即ち、基板を
酸性脱脂してソフトエッチングし、次いで、塩化パラジ
ウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、Pd触媒を付
与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅8g/l、硫酸
ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナ
トリウム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1g
/l、pH=9からなる無電解めっき浴にてめっきを施
し、銅導体回路4上面およびスルーホール9のランド上
面にCu−Ni−P合金の粗化層11を形成した。ついで、ホ
ウフッ化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/l、温度50
℃、pH=1.2 の条件でCu−Sn置換反応させ、粗化層11
の表面に厚さ0.3 μmのSn層を設けた(Sn層については
図示しない)。
【0039】(7) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成
物を攪拌混合し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶
縁剤(下層用)を得た。Aの無電解めっき用接着剤調製
用の原料組成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに調整して
無電解めっき用接着剤溶液(上層用)を得た。
【0040】(8) 前記(6) の基板の両面に、前記(7) で
得られた粘度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)を
調製後24時間以内にロールコータで塗布し、水平状態で
20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベーク)
を行い、絶縁剤層2aを形成した。さらにこの絶縁剤層の
上に前記(7) で得られた粘度7Pa・sの感光性の接着剤
溶液(上層用)を調製後24時間以内に塗布し、水平状態
で20分間放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベー
ク)を行い、接着剤層2bを形成した(図6参照)。
【0041】(9) 前記(8) で絶縁剤層2aおよび接着剤層
2bを形成した基板の両面に、85μmφの黒円が印刷され
たフォトマスクフィルムを密着させ、超高圧水銀灯によ
り 500mJ/cm2 で露光した。これをDMTG溶液でスプ
レー現像し、さらに、当該基板を超高圧水銀灯により30
00mJ/cm2 で露光し、100 ℃で1時間、120 ℃で1時
間、その後 150℃で3時間の加熱処理(ポストベーク)
をすることにより、フォトマスクフィルムに相当する寸
法精度に優れた85μmφの開口(バイアホール形成用開
口6)を有する厚さ35μmの層間樹脂絶縁層(2層構
造)2を形成した(図7参照)。なお、バイアホールと
なる開口には、スズめっき層を部分的に露出させた。
【0042】(10)開口が形成された基板を、クロム酸に
2分間浸漬し、層間樹脂絶縁層2の接着剤層2bの表面に
存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、
当該層間樹脂絶縁層2の表面を粗面とし、その後、中和
溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした(図8
参照)。さらに、粗面化処理(粗化深さ6μm)した該
基板の表面に、パラジウム触媒(アトテック製)を付与
することにより、層間樹脂絶縁層2の表面およびバイア
ホール用開口6に触媒核を付けた。
【0043】(11)Dの液状めっきレジスト調製用の原料
組成物を攪拌混合し、液状めっきレジストを得た。 (12)前記(10)で触媒核付与の処理を終えた基板の両面
に、上記液状めっきレジストをロールコーターを用いて
塗布し、60℃で30分間の乾燥を行い、厚さ30μmのレジ
スト層を形成した。次に、このレジスト層の上に、導体
回路パターンの描画されたフォトマスクフィルムを載置
して 400mJ/cm2 の紫外線を照射し、露光した。そし
て、フォトマスクフィルムを取り除いた後、レジスト層
をDMTGで溶解現像し、基板上に導体回路パターン部
の抜けためっき用レジストを形成し、さらに、超高圧水
銀灯にて6000mJ/cm2 で露光し、100 ℃で1時間、その
後、150℃で3時間の加熱処理を行い、層間樹脂絶縁層
2の上に永久レジスト3を形成した(図9参照)。
【0044】(13)上記永久レジスト3を形成した基板
に、予め、めっき前処理(具体的には触媒核の活性化)
を施し、その後、下記組成を有する無電解銅−ニッケル
合金めっき浴を用いて一次めっきを行い、レジスト非形
成部分に厚さ約1.7 μmの銅−ニッケル−リンめっき薄
膜を形成した。このとき、めっき浴の温度は60℃とし、
めっき浸漬時間は1時間とした。 錯化剤… Na3C6H5O7 : 0.23M (60g/l) 還元剤… NaPH2O2・H2O : 0.19M (20g/l) pH調節剤…NaOH : 0.75M (pH=9.5 ) 安定剤…硝酸鉛 : 0.2 mM(80ppm ) 界面活性剤 : 0.05g/l 析出速度は、1.7 μm/時間
【0045】(14)一次めっき処理した基板を、前記めっ
き浴から引き上げて表面に付着しているめっき浴を水で
洗い流し、さらに、その基板を酸性溶液で処理すること
により、銅−ニッケル−リンめっき薄膜表層の酸化皮膜
を除去した。その後、Pd置換を行うことなく、銅−ニッ
ケル−リンめっき薄膜上に、下記組成の無電解銅めっき
浴を用いて二次めっきを施すことにより、アディティブ
法による導体層として必要な外層導体パターン5および
バイアホール(BVH )7を形成した。このとき、めっき
浴の温度は50〜70℃とし、めっき浸漬時間は90〜360 分
とした。 金属塩… CuSO4・5H2O : 8.6 mM 錯化剤…TEA : 0.15M 還元剤…HCHO : 0.02M その他…安定剤(ビピリジル、フェロシアン化カリウム
等):少量 析出速度は、6μm/時間
【0046】(15)このようにしてアディティブ法による
導体層(厚さ15μm程度)を形成した後、#600 のベル
ト研磨紙を用いたベルトサンダー研磨により、基板の片
面を、永久レジスト3の表層とバイアホール7の銅の最
上面とが揃うまで研磨した。引き続き、ベルトサンダー
による傷を取り除くためにバフ研磨を行った(バフ研磨
のみでもよい)。そして、他方の面についても同様に研
磨して、基板両面が平滑なプリント配線基板を形成した
(図10参照)。
【0047】(16)そして、硫酸銅8g/l、硫酸ニッケ
ル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次亜リン酸ナトリウ
ム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活性剤 0.1g/lか
らなるpH=9の無電解めっき液に浸漬し、厚さ3μm
のCu−Ni−P合金からなる粗化層11を形成した(図11参
照)。そしてさらに、前述の工程を繰り返すことによ
り、アディティブ法による導体層を更にもう一層形成
し、このようにして配線層をビルドアップすることによ
り多層配線基板を得た。
【0048】(17)一方、DMDGに溶解させた60重量%
のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬製)
のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴ
マー(分子量4000)を 46.67g、メチルエチルケトンに
溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂
(油化シェル製、エピコート1001)15.0g、イミダゾー
ル硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)1.6 g、感光性モノ
マーである多価アクリルモノマー(日本化薬製、R604
)3g、同じく多価アクリルモノマー(共栄社化学
製、DPE6A ) 1.5g、分散系消泡剤(サンノプコ社製、
S−65)0.71gを混合し、さらにこの混合物に対して光
開始剤としてのベンゾフェノン(関東化学製)を2g、
光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学製)を 0.2
g加えて、粘度を25℃で 2.0Pa・sに調整したソルダー
レジスト組成物を得た。なお、粘度測定は、B型粘度計
(東京計器、 DVL-B型)で 60rpmの場合はローターNo.
4、6rpm の場合はローターNo.3によった。
【0049】(18)前記(16)で得られた多層配線基板に、
Pd触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅8g
/l、硫酸ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/l、次
亜リン酸ナトリウム29g/l、ホウ酸31g/l、界面活
性剤 0.1g/l、pH=9からなる無電解めっき浴にて
Cu−Ni−P合金めっきを施し、導体回路表面に粗化層11
を形成した。その多層配線基板の両面に、上記ソルダー
レジスト組成物を20μmの厚さで塗布した。次いで、70
℃で20分間、70℃で30分間の乾燥処理を行った後、円パ
ターン(マスクパターン)が描画された厚さ5mmのフォ
トマスクフィルムを密着させて載置し、1000mJ/cm2
紫外線で露光し、DMTG現像処理した。そしてさらに、80
℃で1時間、 100℃で1時間、 120℃で1時間、 150℃
で3時間の条件で加熱処理し、はんだパッド部分(バイ
アホールとそのランド部分を含む)を開口した(開口径
200μm)ソルダーレジスト層(厚み20μm)14を形成
した。
【0050】(19)次に、ソルダーレジスト層14を形成し
た基板を、塩化ニッケル30g/l、次亜リン酸ナトリウ
ム10g/l、クエン酸ナトリウム10g/lからなるpH
=5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口
部に厚さ5μmのニッケルめっき層15を形成した。さら
に、その基板を、シアン化金カリウム2g/l、塩化ア
ンモニウム75g/l、クエン酸ナトリウム50g/l、次
亜リン酸ナトリウム10g/lからなる無電解金めっき液
に93℃の条件で23秒間浸漬して、ニッケルめっき層15上
に厚さ0.03μmの金めっき層16を形成した。
【0051】(20)そして、ソルダーレジスト層14の開口
部に、はんだペーストを印刷して 200℃でリフローする
ことによりはんだバンプ(はんだ体)17を形成し、はん
だバンプ17を有するプリント配線板を製造した(図12参
照)。
【0052】(比較例1)層間樹脂絶縁層を構成する下
層用の層間樹脂絶縁剤として、以下に示す成分組成のも
のを使用したこと以外は、実施例1と同様にして多層プ
リント配線板を製造した。クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化
物を35重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニッ
クスM315 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−6
5)0.5 重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径0.5 μmのものを14.49 重量部、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開
始剤(チバガイギー製、イルガキュア I−907 )2重
量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、さ
らにNMP30重量部を添加し、3本ローラで混練して下
層用の層間樹脂絶縁剤を得た。
【0053】この下層用の層間樹脂絶縁剤を25℃で1か
月間保存したところ、硬化してしまい、塗布することが
できなかった。
【0054】(実施例2)(セミアディティブ法) A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を濃度
80wt%となるようにDMDGに溶解させた樹脂液を35重
量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM31
5 )3.15重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5
重量部、NMP3.6 重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径1.0 μmのものを 7.2重量部、平均粒径
0.5μmのものを3.09重量部を混合した後、さらにNM
P30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ−CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イ
ルガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量部を攪拌混合
して得た。
【0055】これらの樹脂組成物、樹脂組成物およ
び硬化剤組成物それぞれを、隔離した状態に保持し、
25℃で1か月間保存した。
【0056】B.層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物
(本発明にかかる原料組成物) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を濃度
80wt%となるようにDMDGに溶解させた樹脂液を35重
量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM31
5 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重
量部、NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重量部、を混合
した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで
攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ −CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イ
ルガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合
して得た。
【0057】これらの樹脂組成物、樹脂組成物およ
び硬化剤組成物それぞれを、隔離した状態に保持し、
25℃で1か月間保存した。なお、上記層間樹脂絶縁剤
は、接着剤層と絶縁剤層の2層で構成する層間樹脂絶縁
層における下層の絶縁剤層として用いられる樹脂組成物
である。
【0058】C.プリント配線板の製造 (1) 実施例1の(1) 〜(6) の工程を実施した(図1〜5
参照)。 (2) Bの層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物を攪拌混合
し、粘度1.5 Pa・sに調整して層間樹脂絶縁剤(下層
用)を得た。Aの無電解めっき用接着剤調製用の原料組
成物を攪拌混合し、粘度7Pa・sに調整して無電解めっ
き用接着剤溶液(上層用)を得た。
【0059】(3) 基板の両面に、前記(2) で得られた粘
度 1.5Pa・sの層間樹脂絶縁剤(下層用)を調製後24時
間以内にロールコータで塗布し、水平状態で20分間放置
してから、60℃で30分の乾燥(プリベーク)を行い、絶
縁剤層2aを形成した。さらにこの絶縁剤層の上に前記
(2) で得られた粘度7Pa・sの感光性の接着剤溶液(上
層用)を調製後24時間以内に塗布し、水平状態で20分間
放置してから、60℃で30分の乾燥(プリベーク)を行
い、接着剤層2bを形成した(図6参照)。
【0060】(4) 前記(3) で絶縁剤層2aおよび接着剤層
2bを形成した基板の両面に、85μmφの黒円が印刷され
たフォトマスクフィルムを密着させ、超高圧水銀灯によ
り 500mJ/cm2 で露光した。これをDMTG溶液でスプ
レー現像し、さらに、当該基板を超高圧水銀灯により30
00mJ/cm2 で露光し、100 ℃で1時間、その後 150℃で
5時間の加熱処理(ポストベーク)をすることにより、
フォトマスクフィルムに相当する寸法精度に優れた85μ
mφの開口(バイアホール形成用開口6)を有する厚さ
35μmの層間樹脂絶縁層(2層構造)2を形成した(図
7参照)。なお、バイアホールとなる開口には、スズめ
っき層を部分的に露出させた。
【0061】(5) 前記(4) の処理を施した基板を、クロ
ム酸に1分間浸漬し、層間樹脂絶縁層2の接着剤層2bの
表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することに
より、当該層間樹脂絶縁層2の表面を粗面とし、その
後、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いし
た(図8参照)。さらに、粗面化処理した該基板の表面
に、パラジウム触媒(アトテック製)を付与することに
より、層間樹脂絶縁層2の表面およびバイアホール用開
口6の内壁面に触媒核を付けた。
【0062】(6) 以下の組成の無電解銅めっき浴中に基
板を浸漬して、粗面全体に厚さ1.6 μmの無電解銅めっ
き膜12を形成した(図13参照)。 〔無電解めっき液〕 EDTA 150 g/l 硫酸銅 20 g/l HCHO 30 ml/l NaOH 40 g/l α、α’−ビピリジル 80 mg/l PEG 0.1 g/l 〔無電解めっき条件〕70℃の液温度で30分
【0063】(7) 前記(6) で形成した無電解銅めっき膜
12上に市販の感光性ドライフィルムを張り付け、マスク
を載置して、100 mJ/cm2 で露光、0.8 %炭酸ナトリウ
ムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト3を設け
た(図14参照)。
【0064】(8) ついで、レジスト非形成部分に以下の
条件で電解銅めっきを施し、厚さ15μmの電解銅めっき
膜13を形成した(図15参照)。 〔電解めっき液〕 硫酸 180 g/l 硫酸銅 80 g/l 添加剤(アトテックジャパン製、カパラシドGL) 1 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1A/dm2 時間 30分 温度 室温
【0065】(9) めっきレジストを5%KOHで剥離除
去した後、そのめっきレジスト3下の無電解めっき膜12
を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶解
除去し、無電解銅めっき膜12と電解銅めっき膜13からな
る厚さ18μmの導体回路(バイアホールを含む)5を形
成した(図16参照)。
【0066】(10)導体回路5を形成した基板を、硫酸銅
8g/l、硫酸ニッケル 0.6g/l、クエン酸15g/
l、次亜リン酸ナトリウム29g/l、ホウ酸31g/l、
界面活性剤 0.1g/lからなるpH=9の無電解めっき
液に浸漬し、該導体回路5の表面に厚さ3μmの銅−ニ
ッケル−リンからなる粗化層11を形成した(図17参
照)。このとき、形成した粗化層11をEPMA(蛍光X
線分析装置)で分析したところ、Cu : 98mol%、Ni :
1.5 mol%、P: 0.5mol%の組成比であった。さらに、
ホウフッ化スズ0.1mol/l、チオ尿素1.0mol/l、温度
50℃、pH=1.2 の条件でCu−Sn置換反応を行い、前記
粗化層11の表面に厚さ 0.3μmのSn層を設けた(Sn層に
ついては図示しない)。
【0067】(11)前記(2) 〜(10)の工程を繰り返すこと
により、さらに上層の導体回路を形成し、多層プリント
配線板を得た。但し、Sn置換は行わなかった(図18〜23
参照)。 (12)さらに、実施例1の(17)〜(20)までの実施して、は
んだバンプ17を有する多層プリント配線板を製造した
(図24参照)。
【0068】(比較例2)層間樹脂絶縁層を構成する下
層用の層間樹脂絶縁剤として、以下に示す成分組成のも
のを使用したこと以外は、実施例2と同様にして多層プ
リント配線板を製造した。クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化
物を35重量部、感光性モノマー(東亜合成製、アロニッ
クスM315 )4重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−6
5)0.5 重量部、ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径0.5 μmのものを14.49 重量部、イミダ
ゾール硬化剤(四国化成製、2E4MZ-CN)2重量部、光開
始剤(チバガイギー製、イルガキュア I−907 )2重
量部、光増感剤(日本化薬製、DETX-S)0.2 重量部、さ
らにNMP30重量部を添加し、3本ローラで混練して下
層用の層間樹脂絶縁剤を得た。
【0069】この下層用の層間樹脂絶縁剤を25℃で1か
月間保存したところ、硬化してしまい、塗布することが
できなかった。
【0070】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、絶縁
剤保存時に不可避的に発生するその絶縁剤の硬化を抑制
することができるので、層間樹脂絶縁剤の長期保存が可
能となる。しかも、本発明によれば、粘度などの所定の
物性を確保した層間樹脂絶縁剤を確実にプリント配線板
の製造に提供できるので、その層間樹脂絶縁剤の調製方
法は量産に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図2】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図3】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図4】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図5】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図6】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図7】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図8】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図9】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図10】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図11】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図12】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図13】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図14】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図15】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図16】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図17】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図18】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図19】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図20】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図21】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図22】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図23】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【図24】実施例における多層プリント配線板の各製造工
程を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 2 層間樹脂絶縁層 2a 絶縁剤層 2b 接着剤層 3 めっきレジスト 4 内層導体回路(内層銅パターン) 5 外層導体回路(外層銅パターン) 6 バイアホール用開口 7 バイアホール(BVH ) 8 銅箔 9 スルーホール 10 充填樹脂(樹脂充填剤) 12 無電解銅めっき膜 13 電解銅めっき膜 14 ソルダーレジスト層 15 ニッケルめっき層 16 金めっき層 17 はんだバンプ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/00 - 3/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め下記の形態に調製された各組成物; .硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性とな
    る、未硬化の熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物、 .酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均粒
    子径 0.1〜 2μmの耐熱性樹脂粒子、熱可塑性樹脂およ
    び有機溶剤を含む樹脂組成物、 .硬化剤組成物、 を混合可能に準備し、かつそれぞれ樹脂組成物、樹脂
    組成物および硬化剤組成物に隔離した状態に保持
    、層間樹脂絶縁剤として使用するその直前に、その隔
    離された状態にある上記各組成物、 およびを混
    合攪拌するようにしてなる層間樹脂絶縁剤調製用の原料
    組成物。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂は、熱硬化官能基の一
    部を感光基で置換してなる請求項1に記載の層間樹脂絶
    縁剤調製用の原料組成物。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤組成物は、熱硬化性樹脂の硬
    化剤および光開始剤を含む請求項1または2に記載の層
    間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物。
  4. 【請求項4】 硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難
    溶性となる、未硬化の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、硬
    化剤組成物および有機溶剤からなる複合樹脂マトリック
    ス中に、酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平
    均粒子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子を分散してなる
    層間樹脂絶縁剤を調製するにあたり、 硬化処理によって酸あるいは酸化剤に難溶性となる、
    未硬化の熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物、 .酸あるいは酸化剤に可溶性の硬化処理された平均粒
    子径 0.1〜2μmの耐熱性樹脂粒子、熱可塑性樹脂およ
    び有機溶剤を含む樹脂組成物、 .硬化剤組成物、 をそれぞれ樹脂組成物、樹脂組成物、硬化剤組成物
    隔離保存し、層間樹脂絶縁剤として使用するその直
    前に、その隔離された状態にある上記各組成物を混合攪
    拌することを特徴とする層間樹脂絶縁剤の調製方法。
  5. 【請求項5】 前記熱硬化性樹脂は、熱硬化官能基の一
    部を感光基で置換してなる請求項4に記載の調製方法。
  6. 【請求項6】 前記硬化剤組成物は、熱硬化性樹脂の硬
    化剤および光開始剤を含む請求項4または5に記載の調
    製方法。
JP15520297A 1997-06-12 1997-06-12 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法 Expired - Fee Related JP3296995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520297A JP3296995B2 (ja) 1997-06-12 1997-06-12 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15520297A JP3296995B2 (ja) 1997-06-12 1997-06-12 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH114081A JPH114081A (ja) 1999-01-06
JP3296995B2 true JP3296995B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=15600740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15520297A Expired - Fee Related JP3296995B2 (ja) 1997-06-12 1997-06-12 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3296995B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000327934A (ja) * 1999-03-16 2000-11-28 Ibiden Co Ltd 粗化面形成用樹脂組成物およびプリント配線板
EP1300446B1 (en) * 2000-07-03 2011-11-30 Cluster Technology Co., Ltd Moulded structure having a microscopic structure and method of molding such structure
US9587076B2 (en) 2014-09-23 2017-03-07 The Boeing Company Polymer nanoparticles for controlling resin reaction rates
US10662302B2 (en) 2014-09-23 2020-05-26 The Boeing Company Polymer nanoparticles for improved distortion capability in composites
US10808123B2 (en) * 2014-09-23 2020-10-20 The Boeing Company Nanoparticles for improving the dimensional stability of resins
US10472472B2 (en) 2014-09-23 2019-11-12 The Boeing Company Placement of modifier material in resin-rich pockets to mitigate microcracking in a composite structure
US10072126B2 (en) 2014-09-23 2018-09-11 The Boeing Company Soluble nanoparticles for composite performance enhancement

Also Published As

Publication number Publication date
JPH114081A (ja) 1999-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000165046A (ja) 多層ビルドアップ配線板
JP3296995B2 (ja) 層間樹脂絶縁剤調製用の原料組成物および層間樹脂絶縁剤の調製方法
JPH1098271A (ja) 層間絶縁剤および多層プリント配線板
JP2000022317A (ja) プリント配線板およびその製造方法
JPH10256724A (ja) 多層プリント配線板
JPH1117345A (ja) 多層プリント配線板
JP2000294925A (ja) 多層ビルドアップ配線板
JP2996945B2 (ja) 無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物および無電解めっき用接着剤の調製方法
JPH10126040A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH10247783A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP3781395B2 (ja) 無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物および無電解めっき用接着剤
JP2000133941A (ja) 多層ビルドアップ配線板
JP3733204B2 (ja) 樹脂充填剤調製用の原料組成物および樹脂充填剤の調製方法
JP4137240B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JP2000101246A (ja) 多層ビルドアップ配線板及び多層ビルドアップ配線板の製造方法
JP2000349427A (ja) プリント配線板、表面実装用プリント配線板及び表面実装配線板
JP4127440B2 (ja) 多層ビルドアップ配線板
JP3224211B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP2008118162A (ja) プリント配線板
JP2000101243A (ja) 多層ビルドアップ配線板及び多層ビルドアップ配線板の製造方法
JP2000196227A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH10242639A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP3459767B2 (ja) プリント配線板
JP2000058710A (ja) プリント配線板
JP2000077846A (ja) プリント配線板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080412

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090412

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100412

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110412

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120412

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130412

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees