JPH11284062A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH11284062A JPH11284062A JP8657798A JP8657798A JPH11284062A JP H11284062 A JPH11284062 A JP H11284062A JP 8657798 A JP8657798 A JP 8657798A JP 8657798 A JP8657798 A JP 8657798A JP H11284062 A JPH11284062 A JP H11284062A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溝内部に空洞を形成する素子分離領域の形成
において、結晶欠陥を発生させずに素子間容量を減少さ
せ、高集積化および高速動作化を図る。 【解決手段】 溝の内壁に酸化防止膜としてシリコンシ
リコン窒化膜3を形成し、その上に多結晶シリコン膜4
を形成する。この多結晶シリコン膜4を酸化して肥大化
させた後、リフロー性のないCVD酸化膜7を形成し、
溝の開口部を完全に塞いで溝内部に空洞を形成する。
において、結晶欠陥を発生させずに素子間容量を減少さ
せ、高集積化および高速動作化を図る。 【解決手段】 溝の内壁に酸化防止膜としてシリコンシ
リコン窒化膜3を形成し、その上に多結晶シリコン膜4
を形成する。この多結晶シリコン膜4を酸化して肥大化
させた後、リフロー性のないCVD酸化膜7を形成し、
溝の開口部を完全に塞いで溝内部に空洞を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に素子分離領域の製造方法に関する。
し、特に素子分離領域の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、高速動作化を実
現するためには、素子領域自体を小さくし、素子と基板
との容量を減らすことと、素子分離領域を小さくするこ
とが必要である。この問題を解決する方法として、図3
に示すような、半導体基板に深い溝を形成し、溝内を絶
縁体で埋め込む構造の素子分離方法がある。しかし、図
3の構造では、素子および素子分離領域を小さくできる
が、隣接した素子を溝で素子分離した場合、素子間容量
が大きくなる。
現するためには、素子領域自体を小さくし、素子と基板
との容量を減らすことと、素子分離領域を小さくするこ
とが必要である。この問題を解決する方法として、図3
に示すような、半導体基板に深い溝を形成し、溝内を絶
縁体で埋め込む構造の素子分離方法がある。しかし、図
3の構造では、素子および素子分離領域を小さくできる
が、隣接した素子を溝で素子分離した場合、素子間容量
が大きくなる。
【0003】この問題点を解決する方法として、特開平
2−119238号公報には、溝内に空洞を有する素子
分離構造が開示されている。これについて図4を用いて
説明する。図4(a)に示すように、p型半導体基板1
の表面上に200nm程度のシリコン窒化膜5を形成し
た後、フォトリソグラフィにより溝形成予定領域以外を
覆うレジスト12を形成する。次に、図4(b)に示す
ように、レジスト12をマスクとしてシリコン窒化膜5
をエッチングし、さらに半導体基板1を深さ3μm程度
エッチングして深い溝10を形成する。次に、図4
(c)に示すように、深い溝3に100nm程度のシリ
コン酸化膜16(熱酸化膜)を形成し、その後レジスト
13を平坦化コートする。次に、図4(d)に示すよう
に、レジスト13をエッチバックし、深い溝10の深さ
方向にシリコン酸化膜16を200nm露出させる。次
に、図4(e)に示すように、ウェットエッチで露出し
たシリコン酸化膜16を除去し、さらにレジスト13を
除去すると深い溝3の上側面を除いた溝側面にシリコン
酸化膜16を残した形になる。次に、図4(f)に示す
ように、半導体基板1が露出した箇所に選択エピタキシ
ャル成長により、深い溝10が塞がらない程度に単結晶
シリコン14を成長させる。次に図4(g)に示すよう
に、単結晶シリコン14を熱酸化してシリコン酸化膜1
7に変え、半導体基板1全面にCVD酸化膜9を堆積
し、900℃で30分の熱処理を行い、さらにレジスト
15を平坦化コートすると深い溝10の内部に空洞11
が形成される。次に、図4(h)に示すように、レジス
ト15とCVD酸化膜9をシリコン窒化膜5が露出する
まで等速でエッチバックする。次に、図4(i)に示す
ように、シリコン窒化膜5を除去すると、溝内に空洞1
1を設けた素子分離構造ができる。本構造を用いること
により溝内にCVD酸化膜を充填した場合に比べ素子間
容量の低減を図ることができる。
2−119238号公報には、溝内に空洞を有する素子
分離構造が開示されている。これについて図4を用いて
説明する。図4(a)に示すように、p型半導体基板1
の表面上に200nm程度のシリコン窒化膜5を形成し
た後、フォトリソグラフィにより溝形成予定領域以外を
覆うレジスト12を形成する。次に、図4(b)に示す
ように、レジスト12をマスクとしてシリコン窒化膜5
をエッチングし、さらに半導体基板1を深さ3μm程度
エッチングして深い溝10を形成する。次に、図4
(c)に示すように、深い溝3に100nm程度のシリ
コン酸化膜16(熱酸化膜)を形成し、その後レジスト
13を平坦化コートする。次に、図4(d)に示すよう
に、レジスト13をエッチバックし、深い溝10の深さ
方向にシリコン酸化膜16を200nm露出させる。次
に、図4(e)に示すように、ウェットエッチで露出し
たシリコン酸化膜16を除去し、さらにレジスト13を
除去すると深い溝3の上側面を除いた溝側面にシリコン
酸化膜16を残した形になる。次に、図4(f)に示す
ように、半導体基板1が露出した箇所に選択エピタキシ
ャル成長により、深い溝10が塞がらない程度に単結晶
シリコン14を成長させる。次に図4(g)に示すよう
に、単結晶シリコン14を熱酸化してシリコン酸化膜1
7に変え、半導体基板1全面にCVD酸化膜9を堆積
し、900℃で30分の熱処理を行い、さらにレジスト
15を平坦化コートすると深い溝10の内部に空洞11
が形成される。次に、図4(h)に示すように、レジス
ト15とCVD酸化膜9をシリコン窒化膜5が露出する
まで等速でエッチバックする。次に、図4(i)に示す
ように、シリコン窒化膜5を除去すると、溝内に空洞1
1を設けた素子分離構造ができる。本構造を用いること
により溝内にCVD酸化膜を充填した場合に比べ素子間
容量の低減を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記公報記載
の技術を用いた場合、単結晶シリコン14を熱酸化によ
りシリコン酸化膜17にする際、シリコン窒化膜5の開
口部からシリコン窒化膜5の下部の半導体基板にも酸化
が進行して半導体基板内に応力が発生し、結晶欠陥を引
き起こすことがあり、改善の余地を有していた。
の技術を用いた場合、単結晶シリコン14を熱酸化によ
りシリコン酸化膜17にする際、シリコン窒化膜5の開
口部からシリコン窒化膜5の下部の半導体基板にも酸化
が進行して半導体基板内に応力が発生し、結晶欠陥を引
き起こすことがあり、改善の余地を有していた。
【0005】本発明の目的は、素子領域に結晶欠陥を引
き起こすことなく溝内に空洞を有する素子分離構造を形
成し、素子および素子分離領域を小さくすると共に素子
間容量の低減を図り、素子の高速化、高集積化を実現す
ることにある。
き起こすことなく溝内に空洞を有する素子分離構造を形
成し、素子および素子分離領域を小さくすると共に素子
間容量の低減を図り、素子の高速化、高集積化を実現す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明によれば、(A)半導体基板に溝を形成する工程と、
(B)該溝の内壁を覆うように、シリコン酸化膜、酸化
防止膜、多結晶シリコン膜をこの順で形成する工程と、
(C)該多結晶シリコン膜を、少なくとも前記溝の内壁
部分に残すようにエッチバックする工程と、(D)該多
結晶シリコン膜の上にシリコン窒化膜を形成する工程
と、(E)該シリコン窒化膜をエッチバックし、前記溝
の上部にて前記多結晶シリコン膜の一部を露出させる工
程と、(F)露出した前記多結晶シリコン膜を、前記溝
が塞がらない程度に熱酸化する工程と、(G)前記酸化
防止膜の少なくとも一部と、前記多結晶シリコン膜の少
なくとも一部とをエッチングにより除去する工程と、
(H)CVD法により全面にシリコン酸化膜を形成し、
前記溝を塞ぐ工程と、を有することを特徴とする半導体
装置の製造方法、が提供される。
明によれば、(A)半導体基板に溝を形成する工程と、
(B)該溝の内壁を覆うように、シリコン酸化膜、酸化
防止膜、多結晶シリコン膜をこの順で形成する工程と、
(C)該多結晶シリコン膜を、少なくとも前記溝の内壁
部分に残すようにエッチバックする工程と、(D)該多
結晶シリコン膜の上にシリコン窒化膜を形成する工程
と、(E)該シリコン窒化膜をエッチバックし、前記溝
の上部にて前記多結晶シリコン膜の一部を露出させる工
程と、(F)露出した前記多結晶シリコン膜を、前記溝
が塞がらない程度に熱酸化する工程と、(G)前記酸化
防止膜の少なくとも一部と、前記多結晶シリコン膜の少
なくとも一部とをエッチングにより除去する工程と、
(H)CVD法により全面にシリコン酸化膜を形成し、
前記溝を塞ぐ工程と、を有することを特徴とする半導体
装置の製造方法、が提供される。
【0007】本発明の半導体装置の製造方法の第一の特
徴は、(B)の工程で溝内部に酸化防止膜を形成するこ
とである。すなわち、溝内部に酸化防止膜、多結晶シリ
コン膜をこの順で形成した後、(F)の工程によりこの
多結晶シリコン膜の露出部分から蓋部分にあたるシリコ
ン酸化膜を形成する。酸化される多結晶シリコン膜と基
板とは、酸化防止膜により遮断されるので(F)の工程
において酸化が基板に進行することを防止できる。特開
平2−119238号公報では、基板の露出部分からポ
リシリコンをエピタキシャル成長させ、その後、酸化に
より上記蓋部分の酸化膜を形成しており、この酸化工程
で基板にまで酸化が進行して基板内に応力が発生するこ
とがあった。本発明の方法はこの点が異なっている。
徴は、(B)の工程で溝内部に酸化防止膜を形成するこ
とである。すなわち、溝内部に酸化防止膜、多結晶シリ
コン膜をこの順で形成した後、(F)の工程によりこの
多結晶シリコン膜の露出部分から蓋部分にあたるシリコ
ン酸化膜を形成する。酸化される多結晶シリコン膜と基
板とは、酸化防止膜により遮断されるので(F)の工程
において酸化が基板に進行することを防止できる。特開
平2−119238号公報では、基板の露出部分からポ
リシリコンをエピタキシャル成長させ、その後、酸化に
より上記蓋部分の酸化膜を形成しており、この酸化工程
で基板にまで酸化が進行して基板内に応力が発生するこ
とがあった。本発明の方法はこの点が異なっている。
【0008】本発明の方法の第二の特徴は、(F)の工
程で、露出した前記多結晶シリコン膜を、前記溝が塞が
らない程度に酸化し、その後(G)の工程で、CVD酸
化膜を形成して溝を塞ぐことである。多結晶シリコン膜
を酸化すると体積が膨張する。「溝が塞がらない程度
に」とは、膨張後の形態が溝を塞がないような形態とな
る程度まで酸化を行うことをいう。熱酸化により溝を塞
いだ場合、熱酸化膜形成時の温度から室温まで冷却する
過程で発生する熱応力が酸化膜およびその近傍に残留
し、前述のように結晶欠陥の問題を引き起こす。本発明
においては、溝が塞がらない程度に酸化した後、CVD
酸化膜を形成することによって溝を塞いでいるが、CV
D酸化膜では残留応力の発生はわずかであるため、上記
の問題を回避することができる。
程で、露出した前記多結晶シリコン膜を、前記溝が塞が
らない程度に酸化し、その後(G)の工程で、CVD酸
化膜を形成して溝を塞ぐことである。多結晶シリコン膜
を酸化すると体積が膨張する。「溝が塞がらない程度
に」とは、膨張後の形態が溝を塞がないような形態とな
る程度まで酸化を行うことをいう。熱酸化により溝を塞
いだ場合、熱酸化膜形成時の温度から室温まで冷却する
過程で発生する熱応力が酸化膜およびその近傍に残留
し、前述のように結晶欠陥の問題を引き起こす。本発明
においては、溝が塞がらない程度に酸化した後、CVD
酸化膜を形成することによって溝を塞いでいるが、CV
D酸化膜では残留応力の発生はわずかであるため、上記
の問題を回避することができる。
【0009】また本発明によれば、上記の(G)の工程
で、前記溝の内壁に形成された前記酸化防止膜を、エッ
チングにより実質的に完全に除去する半導体装置の製造
方法が提供される。「実質的に完全に除去する」とは、
溝を塞ぐ蓋部近傍(溝の上部)を除き、溝内部の側面お
よび底面の全面にわたって除去することをいう。
で、前記溝の内壁に形成された前記酸化防止膜を、エッ
チングにより実質的に完全に除去する半導体装置の製造
方法が提供される。「実質的に完全に除去する」とは、
溝を塞ぐ蓋部近傍(溝の上部)を除き、溝内部の側面お
よび底面の全面にわたって除去することをいう。
【0010】本発明によれば、不要な窒化膜を除去し溝
内部の寄生容量を小さくすることができ、さらに素子間
容量を減少させることができる。
内部の寄生容量を小さくすることができ、さらに素子間
容量を減少させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態を工程順に示す
断面図である。まず半導体基板1上に全面にシリコン酸
化膜としてCVD酸化膜2を形成した後、溝を形成する
(図1(a))。溝の形成はドライエッチング法による
のが好ましく、例えば以下のようにして行われる。まず
フォトリソグラフィおよび異方性エッチングにより溝形
成部のCVD酸化膜2を除去し、レジストを除去する。
次いでCVD酸化膜2をマスクとして、半導体基板1を
異方性エッチングし、溝を形成する。
断面図である。まず半導体基板1上に全面にシリコン酸
化膜としてCVD酸化膜2を形成した後、溝を形成する
(図1(a))。溝の形成はドライエッチング法による
のが好ましく、例えば以下のようにして行われる。まず
フォトリソグラフィおよび異方性エッチングにより溝形
成部のCVD酸化膜2を除去し、レジストを除去する。
次いでCVD酸化膜2をマスクとして、半導体基板1を
異方性エッチングし、溝を形成する。
【0013】次に、CVD酸化膜2a、酸化防止膜とし
てのシリコン窒化膜3を全面に順次形成し、多結晶シリ
コン膜4を全面に形成する。酸化防止膜は、後の多結晶
シリコンを酸化する工程で酸化を受けない材料が用いら
れる。例えばシリコン窒化膜が好ましく用いられる。次
いで多結晶シリコン膜4をエッチバックし溝の側面にの
み多結晶シリコン膜4を残す。シリコン窒化膜5を全面
に形成した後、溝の内壁にシリコン窒化膜5を残すよう
にエッチバックする。このとき溝の上部にて前記多結晶
シリコン膜の一部を露出させるようにする(図1
(b))。これにより多結晶シリコン膜の酸化による溝
の蓋部(溝上部を塞ぐ部分)の形成を円滑に行うことが
できる。
てのシリコン窒化膜3を全面に順次形成し、多結晶シリ
コン膜4を全面に形成する。酸化防止膜は、後の多結晶
シリコンを酸化する工程で酸化を受けない材料が用いら
れる。例えばシリコン窒化膜が好ましく用いられる。次
いで多結晶シリコン膜4をエッチバックし溝の側面にの
み多結晶シリコン膜4を残す。シリコン窒化膜5を全面
に形成した後、溝の内壁にシリコン窒化膜5を残すよう
にエッチバックする。このとき溝の上部にて前記多結晶
シリコン膜の一部を露出させるようにする(図1
(b))。これにより多結晶シリコン膜の酸化による溝
の蓋部(溝上部を塞ぐ部分)の形成を円滑に行うことが
できる。
【0014】次に熱多結晶シリコン膜4の露出部分を熱
酸化し、酸化膜6を形成する。このとき酸化膜6は多結
晶シリコン膜4の膜厚の約2倍に膨張し、溝の開口部を
狭める(図1(c))。膨張率が約2倍であることか
ら、多結晶シリコン膜の厚みは、溝の径の1/20以上
1/4未満とすることが好ましく、1/10以上1/5
未満とすることがさらに好ましい。1/4未満とするこ
とにより厚みが約2倍に膨張しても溝の上部が塞がれる
ことを回避できる。また1/10以上とすることによ
り、熱酸化された多結晶シリコンにより溝開口部をある
程度狭めることができ、溝の蓋部を好適に形成すること
ができる。
酸化し、酸化膜6を形成する。このとき酸化膜6は多結
晶シリコン膜4の膜厚の約2倍に膨張し、溝の開口部を
狭める(図1(c))。膨張率が約2倍であることか
ら、多結晶シリコン膜の厚みは、溝の径の1/20以上
1/4未満とすることが好ましく、1/10以上1/5
未満とすることがさらに好ましい。1/4未満とするこ
とにより厚みが約2倍に膨張しても溝の上部が塞がれる
ことを回避できる。また1/10以上とすることによ
り、熱酸化された多結晶シリコンにより溝開口部をある
程度狭めることができ、溝の蓋部を好適に形成すること
ができる。
【0015】この熱酸化の際、シリコン窒化膜3が酸化
防止膜として働くため半導体基板1は酸化されない。ま
た、熱酸化により酸化膜6が開口部を完全に塞がないよ
うにすることにより、溝の開口部に応力が発生しないよ
うにしている。
防止膜として働くため半導体基板1は酸化されない。ま
た、熱酸化により酸化膜6が開口部を完全に塞がないよ
うにすることにより、溝の開口部に応力が発生しないよ
うにしている。
【0016】次に、溝底部のシリコン窒化膜3および多
結晶シリコン膜4側壁のシリコン窒化膜5をウエットエ
ッチにより除去し、さらに側壁の多結晶シリコン膜4を
ウエットエッチにより除去する(図1(d))。
結晶シリコン膜4側壁のシリコン窒化膜5をウエットエ
ッチにより除去し、さらに側壁の多結晶シリコン膜4を
ウエットエッチにより除去する(図1(d))。
【0017】次に、リフロー性が無いCVD酸化膜7を
全面に形成し、溝の開口部を完全に塞ぎ、空洞を形成す
る。このCVD酸化膜7は、本発明における(H)の工
程におけるシリコン酸化膜に相当する。このシリコン酸
化膜は、リフロー性のないCVD酸化膜とすることが好
ましい。「リフロー性のない」とは、熱処理を受けた際
に溝の上部に形成された蓋部(図1(e)の溝を塞ぐ部
分)の形態が変形しないことをいう。このようなCVD
酸化膜は、たとえばモノシランを原料としたCVD法に
より形成される。蓋部を形成した後、リフロー性が有る
CVD酸化膜8を形成する。リフロー性が有るCVD酸
化膜は、たとえばTEOS(テトラエトキシシラン)を
原料としたCVD法により形成される。この後、熱処理
を行って溝部分の上部表面を平坦化する(図1
(e))。最後に、CVD酸化膜2aが露出するまで、
CVD酸化膜7およびCVD酸化膜8を等速でエッチバ
ックを行う(図1(f))。
全面に形成し、溝の開口部を完全に塞ぎ、空洞を形成す
る。このCVD酸化膜7は、本発明における(H)の工
程におけるシリコン酸化膜に相当する。このシリコン酸
化膜は、リフロー性のないCVD酸化膜とすることが好
ましい。「リフロー性のない」とは、熱処理を受けた際
に溝の上部に形成された蓋部(図1(e)の溝を塞ぐ部
分)の形態が変形しないことをいう。このようなCVD
酸化膜は、たとえばモノシランを原料としたCVD法に
より形成される。蓋部を形成した後、リフロー性が有る
CVD酸化膜8を形成する。リフロー性が有るCVD酸
化膜は、たとえばTEOS(テトラエトキシシラン)を
原料としたCVD法により形成される。この後、熱処理
を行って溝部分の上部表面を平坦化する(図1
(e))。最後に、CVD酸化膜2aが露出するまで、
CVD酸化膜7およびCVD酸化膜8を等速でエッチバ
ックを行う(図1(f))。
【0018】以上により、溝内に空洞を有する素子分離
領域を形成することができる。
領域を形成することができる。
【0019】なお、CVD酸化膜2a、シリコン窒化膜
3、シリコン窒化膜5、多結晶シリコン膜4の膜厚は、
多結晶シリコン6の酸化時に開口部が塞がらないような
膜厚とする。
3、シリコン窒化膜5、多結晶シリコン膜4の膜厚は、
多結晶シリコン6の酸化時に開口部が塞がらないような
膜厚とする。
【0020】次に本発明の第二の実施の形態を図2に示
す。本実施形態は第一の実施形態よりさらに高周波で動
作させるのに好適な構造を有するものである。本発明の
(G)の工程で、溝の内壁に形成された酸化防止膜を、
エッチングにより実質的に完全に除去したものである。
すなわち前述の第一の実施形態の図1(d)の終了後、
さらにシリコン窒化膜3をウエットエッチにて除去す
る。溝内部は50nmの酸化膜2aのみとなり空洞部の
断面積をさらに大きくすることができる。これにより素
子間容量をさらに減少することができ、高周波で動作さ
せるのに好適な構造となる。
す。本実施形態は第一の実施形態よりさらに高周波で動
作させるのに好適な構造を有するものである。本発明の
(G)の工程で、溝の内壁に形成された酸化防止膜を、
エッチングにより実質的に完全に除去したものである。
すなわち前述の第一の実施形態の図1(d)の終了後、
さらにシリコン窒化膜3をウエットエッチにて除去す
る。溝内部は50nmの酸化膜2aのみとなり空洞部の
断面積をさらに大きくすることができる。これにより素
子間容量をさらに減少することができ、高周波で動作さ
せるのに好適な構造となる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0022】図1(a)に示すように、半導体基板1上
に全面に膜厚500nmのCVD酸化膜2を形成し、フ
ォトリソグラフィおよび異方性エッチングにより、溝形
成部のCVD酸化膜2を除去し、レジストを除去した
後、CVD酸化膜2をマスクとして、半導体基板1を異
方性エッチングし、幅1μm、深さ5μmの溝を形成す
る。
に全面に膜厚500nmのCVD酸化膜2を形成し、フ
ォトリソグラフィおよび異方性エッチングにより、溝形
成部のCVD酸化膜2を除去し、レジストを除去した
後、CVD酸化膜2をマスクとして、半導体基板1を異
方性エッチングし、幅1μm、深さ5μmの溝を形成す
る。
【0023】次に、CVD酸化膜2aを膜厚50nmで
全面に形成し、膜厚50nmのシリコン窒化膜3を全面
に成長し、膜厚170nmの多結晶シリコン膜4を全面
に成長した後、多結晶シリコン膜4をエッチバックし溝
の側面に多結晶シリコン膜4を残し、CVDにより膜厚
50nmのシリコン窒化膜5を全面に成長した後、シリ
コン窒化膜5をエッチバックし、溝の側面に窒化膜4を
残す(図1(b))。
全面に形成し、膜厚50nmのシリコン窒化膜3を全面
に成長し、膜厚170nmの多結晶シリコン膜4を全面
に成長した後、多結晶シリコン膜4をエッチバックし溝
の側面に多結晶シリコン膜4を残し、CVDにより膜厚
50nmのシリコン窒化膜5を全面に成長した後、シリ
コン窒化膜5をエッチバックし、溝の側面に窒化膜4を
残す(図1(b))。
【0024】次に、酸化雰囲気中で950℃、30分の
熱酸化を行い露出している多結晶シリコン膜4を酸化
し、酸化膜6を形成する。このとき、酸化膜6は多結晶
シリコン膜4の膜厚の約2倍に膨張して溝の開口部を狭
め、開口部の幅は100nmになる(図1(c))。こ
の熱酸化の際、シリコン窒化膜3が酸化防止膜として働
くため半導体基板1は、酸化されない。また、熱酸化に
より酸化膜6が開口部を完全に塞がないようにすること
により、溝の開口部に応力が発生しないようにしてい
る。
熱酸化を行い露出している多結晶シリコン膜4を酸化
し、酸化膜6を形成する。このとき、酸化膜6は多結晶
シリコン膜4の膜厚の約2倍に膨張して溝の開口部を狭
め、開口部の幅は100nmになる(図1(c))。こ
の熱酸化の際、シリコン窒化膜3が酸化防止膜として働
くため半導体基板1は、酸化されない。また、熱酸化に
より酸化膜6が開口部を完全に塞がないようにすること
により、溝の開口部に応力が発生しないようにしてい
る。
【0025】次に、シリコン窒化膜5およびシリコン窒
化膜3の一部をウェットエッチにより除去する。さら
に、多結晶シリコン膜4の一部をウェットエッチにて除
去する(図1(d))。
化膜3の一部をウェットエッチにより除去する。さら
に、多結晶シリコン膜4の一部をウェットエッチにて除
去する(図1(d))。
【0026】次に、膜厚200nmのモノシラン(Si
H4)を原料ガスとして用いたCVD法により、リフロ
ー性が無いCVD酸化膜7を全面に形成し、溝の開口部
を完全に塞いで空洞を形成する。つづいてTEOS(テ
トラエトキシシラン)を原料ガスとして用いたCVD法
により、膜厚800nmのリフロー性が有るCVD酸化
膜8を形成した後、窒素雰囲気中で900℃、60分の
熱処理を行い溝部分の平坦化を行う(図1(e))。
H4)を原料ガスとして用いたCVD法により、リフロ
ー性が無いCVD酸化膜7を全面に形成し、溝の開口部
を完全に塞いで空洞を形成する。つづいてTEOS(テ
トラエトキシシラン)を原料ガスとして用いたCVD法
により、膜厚800nmのリフロー性が有るCVD酸化
膜8を形成した後、窒素雰囲気中で900℃、60分の
熱処理を行い溝部分の平坦化を行う(図1(e))。
【0027】次に、酸化膜2aが露出するまで、CVD
酸化膜7およびCVD酸化膜8を等速でエッチバックす
る(図1(f))。
酸化膜7およびCVD酸化膜8を等速でエッチバックす
る(図1(f))。
【0028】以上により、溝内に空洞を有する素子分離
領域を形成される。本実施例で作製された空洞部の寄生
容量は、溝内を酸化膜で充填した場合に比べ約1/4と
なる。
領域を形成される。本実施例で作製された空洞部の寄生
容量は、溝内を酸化膜で充填した場合に比べ約1/4と
なる。
【0029】また上記実施例の図1(d)の工程の後、
シリコン窒化膜を溝上部を除く内壁全面にわたって実質
的に完全に除去することにより、空洞部の寄生容量は、
溝内を酸化膜で充填した場合に比べ約1/5まで低減す
ることができる。
シリコン窒化膜を溝上部を除く内壁全面にわたって実質
的に完全に除去することにより、空洞部の寄生容量は、
溝内を酸化膜で充填した場合に比べ約1/5まで低減す
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板と多結晶シリコン膜の間に酸化防止膜が介在している
ため、多結晶シリコンを酸化する際に酸化が基板に進行
することを防止できる。これにより基板内に応力が発生
することを防止し、結晶欠陥の発生を防ぐことができ
る。
板と多結晶シリコン膜の間に酸化防止膜が介在している
ため、多結晶シリコンを酸化する際に酸化が基板に進行
することを防止できる。これにより基板内に応力が発生
することを防止し、結晶欠陥の発生を防ぐことができ
る。
【0031】また本発明によれば、多結晶シリコン膜を
溝が塞がらない程度に酸化するため、基板内に応力が発
生することを防止し、結晶欠陥の発生を防ぐことができ
る。また多結晶シリコン膜の厚みを溝の径の1/10以
上1/4未満とすれば、多結晶シリコン膜を溝が塞がら
ない程度に酸化することができる。
溝が塞がらない程度に酸化するため、基板内に応力が発
生することを防止し、結晶欠陥の発生を防ぐことができ
る。また多結晶シリコン膜の厚みを溝の径の1/10以
上1/4未満とすれば、多結晶シリコン膜を溝が塞がら
ない程度に酸化することができる。
【0032】また本発明において、溝内部の酸化防止膜
を実質的に完全に除去することにより、さらに素子間容
量を減少することができる。
を実質的に完全に除去することにより、さらに素子間容
量を減少することができる。
【図1】本発明による第一の実施形態を示す半導体装置
の製造方法の工程断面図である。
の製造方法の工程断面図である。
【図2】本発明による第二の実施形態を示す半導体装置
の製造方法の工程断面図である。
の製造方法の工程断面図である。
【図3】従来の半導体装置の断面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図
である。
である。
1 半導体基板 2 CVD酸化膜 2a CVD酸化膜 3 窒化膜 4 多結晶シリコン膜 5 シリコン窒化膜 6 酸化膜 7 CVD酸化膜 8 CVD酸化膜 9 CVD酸化膜 10 溝 11 空洞 12 レジスト 13 レジスト 14 単結晶シリコン 15 レジスト 16 シリコン酸化膜 17 シリコン酸化膜
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)半導体基板に溝を形成する工程
と、(B)該溝の内壁を覆うように、シリコン酸化膜、
酸化防止膜、多結晶シリコン膜をこの順で形成する工程
と、(C)該多結晶シリコン膜を、少なくとも前記溝の
内壁部分に残すようにエッチバックする工程と、(D)
該多結晶シリコン膜の上にシリコン窒化膜を形成する工
程と、(E)該シリコン窒化膜をエッチバックし、前記
溝の上部にて前記多結晶シリコン膜の一部を露出させる
工程と、(F)露出した前記多結晶シリコン膜を、前記
溝が塞がらない程度に熱酸化する工程と、(G)前記酸
化防止膜の少なくとも一部と、前記多結晶シリコン膜の
少なくとも一部とをエッチングにより除去する工程と、
(H)CVD法により全面にシリコン酸化膜を形成し、
前記溝を塞ぐ工程と、を有することを特徴とする半導体
装置の製造方法。 - 【請求項2】 (B)の工程で形成する前記多結晶シリ
コン膜の厚みは、前記溝の径の1/10以上1/4未満
である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記酸化防止膜はシリコン窒化膜である
請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 (H)の工程におけるCVD法は、モノ
シランを原料ガスとする請求項1乃至3いずれかに記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 (G)の工程で、前記溝の内壁に形成さ
れた前記酸化防止膜を、エッチングにより実質的に完全
に除去する請求項1乃至4いずれかに記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載の半導体
装置の製造方法により製造された半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086577A JP3090202B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086577A JP3090202B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11284062A true JPH11284062A (ja) | 1999-10-15 |
JP3090202B2 JP3090202B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=13890873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10086577A Expired - Fee Related JP3090202B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3090202B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7326625B2 (en) | 2004-02-09 | 2008-02-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Trench structure having a void and inductor including the trench structure |
CN100442457C (zh) * | 2005-08-05 | 2008-12-10 | 上海华虹Nec电子有限公司 | 一种侧墙制作方法 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10086577A patent/JP3090202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
US7326625B2 (en) | 2004-02-09 | 2008-02-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Trench structure having a void and inductor including the trench structure |
CN100442457C (zh) * | 2005-08-05 | 2008-12-10 | 上海华虹Nec电子有限公司 | 一种侧墙制作方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3090202B2 (ja) | 2000-09-18 |
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Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |