JPH11283733A - 面状ヒータ - Google Patents

面状ヒータ

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JPH11283733A
JPH11283733A JP10335798A JP10335798A JPH11283733A JP H11283733 A JPH11283733 A JP H11283733A JP 10335798 A JP10335798 A JP 10335798A JP 10335798 A JP10335798 A JP 10335798A JP H11283733 A JPH11283733 A JP H11283733A
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heater
silicon
aluminum foil
unflowed
heat
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Tetsuya Oketani
哲也 桶谷
Yoshio Aoki
良夫 青木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の向上を図り、コストの低減と強度の
向上を図った面状ヒータを提供する。 【解決手段】 面状ヒータ1は、ヒータ線6をシリコン
材7で被覆して成るシリコンヒータ2と、一方の面に未
加流シリコンラバー9が塗布され、他方の面に台紙12
付きの接着剤11の加工が施されたアルミ箔3とから成
り、シリコンヒータ2をアルミ箔3の一方の面に熱溶着
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一面に未加流シリ
コンラバーが塗布されたアルミ箔にシリコンヒータを熱
溶着して成る面状ヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷凍・冷蔵ショーケースなどの
冷凍・冷蔵機器においては、結露防止や凍結防止の目的
で、例えば実開平4−136895に示される如くフッ
素樹脂皮膜で被覆したヒータや、シリコン材で被覆した
シリコンヒータを用いた面状ヒータが取り付けられてい
る。
【0003】そして、通常はコストなどの関係で後者の
シリコンヒータが用いられる場合が多いが、その場合、
アルミ箔の一方の面に未加流シリコンラバーを塗布して
置き、この面に前記シリコンヒータをアイロンプレスに
よって押し付け、熱溶着させて取り付ける。そして、ア
ルミ箔の他方の面には両面テープを貼り付けて面状ヒー
タを製造していた。
【0004】また、係るアイロンプレスによらず、片面
に接着剤加工が施された二枚のアルミ箔でシリコンヒー
タを挟持(サンドイッチ)するものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
場合にもシリコンヒータの無いアルミ箔の面に両面テー
プを一々貼り付けなければならず、面倒であり、生産性
が極めて低くなる問題があった。特に、後者の場合には
アルミ箔相互の接着のために、アルミ箔端面とヒータの
間隔及びシリコンヒータのピッチを幅広くとらなければ
ならなくなる欠点がある。また、未加流シリコンラバー
の接着力は弱いため、引き裂き強度が低く、シリコンヒ
ータが比較的簡単に引き剥がれてしまう問題も内包して
いた。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、生産性の向上を図り、コ
ストの低減と強度の向上を図った面状ヒータを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の面状ヒータは、
ヒータ線をシリコン材で被覆して成るシリコンヒータ
と、一方の面に未加流シリコンラバーが塗布され、他方
の面に台紙付きの接着剤加工が施されたアルミ箔とから
成り、シリコンヒータをアルミ箔の一方の面に熱溶着さ
せたものである。
【0008】本発明によれば、ヒータ線をシリコン材で
被覆して成るシリコンヒータと、一方の面に未加流シリ
コンラバーが塗布され、他方の面に台紙付きの接着剤加
工が施されたアルミ箔とを準備し、シリコンヒータをア
ルミ箔の一方の面に熱溶着させて面状ヒータを構成して
いるので、従来の如く両面テープを貼り付ける必要が無
くなり、生産性の向上とコストの低減を図ることが可能
となる。また、アルミ箔端面とシリコンヒータの間隔及
びシリコンヒータのピッチも狭くすることができるの
で、ヒータ性能も充分維持できるものである。
【0009】請求項2の発明の面状ヒータは、上記にお
いてアルミ箔面にはエンボス加工を施したものである。
【0010】請求項2の発明によれば、上記に加えてア
ルミ箔面にエンボス加工を施したので、アルミ箔と未加
流シリコンラバーの接着力が向上し、引き裂き強度が改
善されるものである。
【0011】請求項3の発明の面状ヒータは、上記各発
明においてアルミ箔から引き出されるシリコンヒータの
境界部周囲にシリコンワニスガラス編組チューブを配設
し、アルミ箔の一方の面に熱溶着させたものである。
【0012】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えてアルミ箔から引き出されるシリコンヒータの境界部
周囲にシリコンワニスガラス編組チューブを配設し、ア
ルミ箔の一方の面に熱溶着させたので、熱溶着によりシ
リコンワニスが融けて編組チューブが未加流シリコンラ
バーに固着することになる。
【0013】これにより、シリコンヒータとアルミ箔の
境界部が強固に補強されるので、未加流シリコンラバー
の引き裂きによりシリコンヒータの引き出し部分が剥が
れてしまう不都合を効果的に解消することができるよう
になるものである。
【0014】請求項4の発明の面状ヒータは、請求項1
又は請求項2においてアルミ箔から引き出されるヒータ
線の境界部をシリコンワニスガラス編組テープで被覆
し、アルミ箔の一方の面に熱溶着させたものである。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えてアルミ箔から引き出されるヒータ線の境
界部をシリコンワニスガラス編組テープで被覆し、アル
ミ箔の一方の面に熱溶着させたので、熱溶着によりシリ
コンワニスが融けて編組テープが未加流シリコンラバー
に固着することになる。
【0016】これにより、シリコンヒータとアルミ箔の
境界部が強固に補強されるので、未加流シリコンラバー
の引き裂きによりシリコンヒータの引き出し部分が剥が
れてしまう不都合を効果的に解消することができるよう
になるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の面状ヒータ1の正面
図、図2は同断面図を示している。実施例の面状ヒータ
1は、例えば冷凍ショーケースの結露防止のために用い
られるものであり、シリコンヒータ2とアルミ箔3とか
ら構成されている。
【0018】前記シリコンヒータ2は、図2に示す如く
ガラス芯糸4の周囲にヒータ線(抵抗線)6を横巻き
し、周囲をシリコン材7で押出被覆して成るものであ
り、図1において8は、アルミ箔3との後述する境界部
2Aの手前に形成されたシリコンモールドである。
【0019】一方、アルミ箔3は、上面(一方の面)に
未加流シリコンラバー9が塗布されており、下面(他方
の面)には接着剤11の層が形成され、その下面には台
紙12が設けられて、台紙付きの接着剤加工が施されて
いる。尚、この接着剤11としては後述するアイロンプ
レスの温度に耐えられる材質が選択される。
【0020】また、アルミ箔3にはエンボス加工が施さ
れており、これにより、アルミ箔3と未加流シリコンラ
バー9との接着力は向上せられ、未加流シリコンラバー
9がアルミ箔3から剥離し難くされている。
【0021】次に、面状ヒータ1の製造手順を説明する
と、先ず、シリコンヒータ2の表面に付着しているタル
クを取り去り、未加流シリコンラバーとの接着力を向上
させておく。尚、このタルクは取り除かなくても良い。
その場合にはシリコンヒータ2が切れ難くなる効果があ
る。また、シリコンヒータ2には予めシリコンワニス編
組チューブ14、14を挿通しておく。
【0022】次に、シリコンヒータ2をU字状に屈曲
し、アルミ箔3の未加流シリコンラバー9の表面に宛
う。このとき、シリコンヒータ2のピッチは10mm以
下、アルミ箔3の端面とシリコンヒータ2の間の距離は
10mm以下とする。また、上記シリコンワニス編組チ
ューブ14、14は、シリコンヒータ2がアルミ箔3か
ら引き出される境界部2A、2A周囲に配置する。
【0023】この状態で、上方からシリコンヒータ2を
アルミ箔3の未加流シリコンラバー9にアイロンプレス
(+220℃)する。このアイロンプレスにより未加流
シリコンラバー9は加流して固まり、シリコンヒータ2
はアルミ箔3に熱溶着される。
【0024】また、シリコンワニス編組チューブ14、
14のワニスがアイロンプレスにより融け、チューブ1
4、14はアルミ箔3の未加流シリコンラバー9に強固
に溶着される。ここで、図4の如くシリコンヒータ2を
単にアルミ箔3の未加流シリコンラバー9に熱溶着した
だけの場合は、取扱時に境界部2A、2Aに加わる応力
によって、引き裂き強度の弱い未加流シリコンラバー9
が切れて剥がれてしまう危険性があるが、実施例の如く
シリコンワニス編組チューブ14、14を設けて熱溶着
すれば、係る境界部2A、2Aに加わる応力に対して極
めて効果的に補強が成されることになる。
【0025】尚、上記実施例ではシリコンヒータ2にシ
リコンワニス編組チューブ14、14を挿通して境界部
2A、2Aの補強を行ったが、それに限らず、図3に示
す如く境界部2A、2Aを上からシリコンワニス編組テ
ープ16で被覆し、アイロンプレスにより熱溶着させて
も同様の効果を奏するものである。
【0026】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、ヒー
タ線をシリコン材で被覆して成るシリコンヒータと、一
方の面に未加流シリコンラバーが塗布され、他方の面に
台紙付きの接着剤加工が施されたアルミ箔とを準備し、
シリコンヒータをアルミ箔の一方の面に熱溶着させて面
状ヒータを構成しているので、従来の如く両面テープを
貼り付ける必要が無くなり、生産性の向上とコストの低
減を図ることが可能となる。また、アルミ箔端面とシリ
コンヒータの間隔及びシリコンヒータのピッチも狭くす
ることができるので、ヒータ性能も充分維持できるもの
である。
【0027】請求項2の発明によれば、上記に加えてア
ルミ箔面にエンボス加工を施したので、アルミ箔と未加
流シリコンラバーの接着力が向上し、引き裂き強度が改
善されるものである。
【0028】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えてアルミ箔から引き出されるシリコンヒータの境界部
周囲にシリコンワニスガラス編組チューブを配設し、ア
ルミ箔の一方の面に熱溶着させたので、熱溶着によりシ
リコンワニスが融けて編組チューブが未加流シリコンラ
バーに固着することになる。
【0029】これにより、シリコンヒータとアルミ箔の
境界部が強固に補強されるので、未加流シリコンラバー
の引き裂きによりシリコンヒータの引き出し部分が剥が
れてしまう不都合を効果的に解消することができるよう
になるものである。
【0030】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えてアルミ箔から引き出されるヒータ線の境
界部をシリコンワニスガラス編組テープで被覆し、アル
ミ箔の一方の面に熱溶着させたので、熱溶着によりシリ
コンワニスが融けて編組テープが未加流シリコンラバー
に固着することになる。
【0031】これにより、シリコンヒータとアルミ箔の
境界部が強固に補強されるので、未加流シリコンラバー
の引き裂きによりシリコンヒータの引き出し部分が剥が
れてしまう不都合を効果的に解消することができるよう
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面状ヒータの正面図である。
【図2】図1の面状ヒータの断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の面状ヒータの正面図であ
る。
【図4】境界部の補強を行っていない面状ヒータの正面
図である。
【符号の説明】 1 面状ヒータ 2 シリコンヒータ 3 アルミ箔 4 ガラス芯糸 6 ヒータ線 7 シリコン材 9 未加流シリコンラバー 11 接着剤 12 台紙 14 シリコンワニス編組チューブ 16 シリコンワニス編組テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータ線をシリコン材で被覆して成るシ
    リコンヒータと、一方の面に未加流シリコンラバーが塗
    布され、他方の面に台紙付きの接着剤加工が施されたア
    ルミ箔とから成り、前記シリコンヒータを前記アルミ箔
    の一方の面に熱溶着させたことを特徴とする面状ヒー
    タ。
  2. 【請求項2】 アルミ箔面にはエンボス加工を施したこ
    とを特徴とする請求項1の面状ヒータ。
  3. 【請求項3】 アルミ箔から引き出されるシリコンヒー
    タの境界部周囲にシリコンワニスガラス編組チューブを
    配設し、前記アルミ箔の一方の面に熱溶着させたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2の面状ヒータ。
  4. 【請求項4】 アルミ箔から引き出されるシリコンヒー
    タの境界部をシリコンワニスガラス編組テープで被覆
    し、前記アルミ箔の一方の面に熱溶着させたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2の面状ヒータ。
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