JP3601016B2 - ステンレススチールモールへの保護部材接着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステンレススチール板(以下、SUS板という)表面に着色テープと表面保護のための塩化ビニルプロテクタとを被覆する自動車用モールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のルーフ部などにはステンレススチール板(以下、SUS板という)で形成したモールが施されている。このSUSモールは、SUS板表面に着色テープ、例えば車両の外板に施した彩色と同一色の着色テープを接着すると共に、このSUSモールの表面を保護すべき部分に、塩化ビニルで成形したプロテクタを被覆して、モール表面を保護するようにしている。
【0003】
このようなSUSモールへ保護部材を接着する場合、従来では図2に示すように、先ず成形前の未成形SUS板1を180℃乃至220℃に加熱した状態で、未成形SUS板1の着色テープを接着する位置に接着剤2を塗布し、この上に着色テープ3を被せて、接着する。
次に、この未成形SUS板1を着色テープ3を接着した状態でロール成形することにより、SUSモール4を形成する。
一方、塩化ビニル材料からなる塩化ビニルプロテクタ5は、SUSモール4とは別途に、押出成形により製造され、この塩化ビニルプロテクタ5のSUSモール4の表面と対向する面の一部に両面テープ6を貼り付けて、塩化ビニルプロテクタ5をSUSモール4に圧着する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の方法では、SUSモール4は塩化ビニルプロテクタ5と両面テープ6により接着されているだけであるので、接着強度が弱く、振動や経時変化により剥がれ易いという問題があった。また、モール形状が複雑な場合には両面テープ6を貼り付ける作業に時間がかかり、組付工数が増大するという問題も有していた。
【0005】
そこで、このような問題をなくすため、図3に示す方法が考えられる。すなわち、先ず、未成形SUS板1を180℃乃至220℃に加熱した状態で、未成形SUS板1の着色テープを接着する位置に接着剤2を塗布し、この上に着色テープ3を被せて接着した後、未成形SUS板1をロール成形してSUSモール4を形成する。次いで、このSUSモール4を160℃以上に加熱したうえで、プロテクタを施す位置に接着剤2を塗布し、これを押出し成形機の一定の温度に加熱された金型に挿入し、この金型に、あらかじめ溶融されている塩化ビニル材料を注入して、この塩化ビニル材料を塩化ビニルプロテクタ5の形に成形しつつSUSモール4へ融着するという方法である。
【0006】
しかし、SUSモール4に接着剤2を塗布し、付着させる工程で、接着剤との関係において、SUSモール4の接着強度を維持するためには、SUSモール4を最低で160℃以上に加熱しなければならない。本発明者はこの方法を用いて実験を重ねた結果、着色テープが接着された状態で加熱すると、図3に示すSUSモール4の曲げ部AやBでは着色テープ3の残留応力により、着色テープ3に割れ(クラック)が発生するという新たな問題が発生することが分かった。
【0007】
本発明は以上のような点に鑑み、着色テープの割れを防止することにより表面品質を向上させると共に、従来の接着方法と比較して大幅に接着強度を向上させることにより、剥がれ等の問題を防ぐことができるSUSモールへの保護部材接着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のSUSモールへの保護部材接着方法は、未成形ステンレススチール板を所定温度に加熱し、この未成形ステンレススチール板の着色テープ接着面と塩化ビニルプロテクタ接着面とに接着剤を塗布し、着色テープ接着面に着色テープを接着する第1の工程と、この第1の工程を経たステンレススチール板を成形してステンレススチールモールを形成する第2の工程と、この第2の工程を経たステンレススチールモールを上記未成形ステンレススチール板の加熱温度より低温で加熱した後、塩化ビニルプロテクタを融着する第3の工程とを有するものである。
【0009】
また、本発明のSUSモールへの保護部材接着方法では、上述の未成形ステンレススチール板の加熱温度が、180℃乃至220℃の範囲に設定され得る。
さらに、本発明のSUSモールへの保護部材接着方法では、上述のステンレススチールモールの加熱温度が、80℃乃至160℃の範囲に設定され得る。
【0010】
上記構成により、SUS板の塩化ビニルプロテクタ接着面に塗布された接着剤は、SUSモールへの塩化ビニルプロテクタの組付け前に高温で加熱され、SUS板表面に付着した後、一旦硬化することになる。
その後、塩化ビニルプロテクタをSUSモールへ組み付ける時に、既にSUSモール表面に付着・硬化している接着剤を比較的低温で加熱することにより再活性させることができるため、着色テープに割れが発生するのを防止して表面の品質を向上させると共に、従来の両面テープによる接着にくらべて大幅に接着強度を増大させることが可能となり、剥がれ等の問題を防ぐこともできる。
また、SUSモールに塩化ビニルプロテクタを融着させて付着するようにしているから、従来のように両面テープを用いる必要もないため、モール形状が複雑な場合でも組付工数の増大を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1に基づき、本発明によるSUSモールへの保護部材接着方法の好適な実施の形態を説明する。
図1は本発明のSUSモールへの保護部材接着方法に関する工程を示す図である。
図1の(A)乃至(C)に示す第1の工程では、未成形SUS板1に着色テープ3を接着することになる。この際、先ず、未成形SUS板1を180℃乃至220℃に加熱してから、この未成形SUS板1の着色テープ接着面1aと塩化ビニルプロテクタ接着面1bのそれぞれの位置に、同時に接着剤2を塗布する。
次いで、未成形SUS板1の着色テープ接着面1aに着色テープ3を被せて、未成形SUS板1に着色テープ3を接着する。
ここで、上記接着剤にはアクリル系接着剤を使用するのが好ましく、この接着剤との関係において、着色テープの接着強度を最適にするには、上記加熱温度を200℃乃至220℃で管理するのが好ましい。なお、着色テープは、一般に、車両ボディの外板と同一の色彩のものが選択使用されるが、外板色と異なる着色テープ(白色,黒色を含む。)を用いることもできる。
【0012】
図1(D)は本発明法の第2の工程を示すもので、第2の工程では第1の工程により、着色テープ3を接着した未成形SUS板1(図1(C)参照)を、所定形状にロール成形して、SUSモール4を形成するものである。なお、SUSモール4は既に室温状態にあり、塩化ビニルプロテクタ接着面1bに接着した接着剤2は、硬化又は半硬化した状態にある。
【0013】
次いで、第3の工程では、図1(E)に示すように、成形済みのSUSモール4を再び加熱する。そして、この加熱により、第1の工程で塗布され塩化ビニルプロテクタ接着面1bに付着している接着剤2が再活性の状態となってから、押出し成形機の一定温度に加熱された金型に、SUSモール4を挿入すると共に、この金型にあらかじめ溶融されている塩化ビニル材料を注入し(図示せず)、溶融塩化ビニル材料を、SUSモール4の塩化ビニルプロテクタ接着面1bに付着・硬化して塩化ビニルプロテクタ5の形状に成形する。このようにして、SUSモール4に塩化ビニルプロテクタ5を融着するものである。
【0014】
ここで、SUSモール4の加熱温度は、第1の工程で塗布され塩化ビニルプロテクタ接着面1bに付着している接着剤2を再活性の状態にし得る温度に加熱すれば足りることを考慮すると、本発明者の実験では、加熱温度は好ましくは80℃乃至160℃の範囲に設定すればよく、塩化ビニルプロテクタ5の接着強度を最適にするには、120℃乃至130℃で管理するのが好ましい。
【0015】
上記方法により、あらかじめ第1の工程で高温に加熱されたSUS板1の塩化ビニルプロテクタ接着面1bに接着剤2が塗布され付着されていることから、第3の工程においては、第1の工程での加熱よりかなり低温度でSUSモール4を加熱するだけで、塩化ビニルプロテクタ接着面1bに付着している接着剤2を再活性させることができる。このように、本発明法では、塩化ビニルプロテクタ5の接着強度を維持できるだけの熱を加えるだけでよく、SUSモール4の接着強度を考慮しなくてもよいことから比較的低温の加熱で済み、従来と比較して加熱温度を大きく下げることが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明法によれば、SUSモールの表面を被覆する着色テープの割れを防止することによる表面品質の向上と、SUSモールと塩化ビニルプロテクタとの間の接着強度を向上させることにより、剥がれ等の問題を防ぐことができると共に、モール形状が複雑な場合でも組付工数の増大を抑えることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSUSモールへの保護部材接着方法を工程順に示す図である。
【図2】従来のSUSモールへの保護部材接着方法を工程順に示す図である。
【図3】従来のSUSモールへの保護部材接着方法の他例を工程順に示す図である。
【符号の説明】
1 未成形SUS板
1a 着色テープ接着面
1b 塩化ビニルプロテクタ接着面
2 接着剤
3 着色テープ
4 SUSモール
5 塩化ビニルプロテクタ
Claims (3)
- ステンレススチール板からなる自動車用モールの表面に着色テープと表面保護のための塩化ビニルプロテクタとを被覆するステンレススチールモールへの保護部材接着方法において、
未成形ステンレススチール板を所定温度に加熱し、該未成形ステンレススチール板の着色テープ接着面と塩化ビニルプロテクタ接着面とに接着剤を塗布し、該着色テープ接着面に着色テープを接着する第1の工程と、
上記第1の工程を経たステンレススチール板を成形してステンレススチールモールを形成する第2の工程と、
上記第2の工程を経たステンレススチールモールを上記未成形ステンレススチール板の加熱温度より低温で加熱した後、塩化ビニルプロテクタを融着する第3の工程と、
を有することを特徴とするステンレススチールモールへの保護部材接着方法。 - 前記未成形ステンレススチール板の加熱温度が、180℃乃至220℃に設定されることを特徴とする、請求項1に記載のステンレススチールモールへの保護部材接着方法。
- 前記ステンレススチールモールの加熱温度が、80℃乃至160℃に設定されることを特徴とする、請求項1に記載のステンレススチールモールへの保護部材接着方法。
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JP09411197A JP3601016B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ステンレススチールモールへの保護部材接着方法 |
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JP09411197A JP3601016B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | ステンレススチールモールへの保護部材接着方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10278701A JPH10278701A (ja) | 1998-10-20 |
JP3601016B2 true JP3601016B2 (ja) | 2004-12-15 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
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CN105774685A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-07-20 | 宁波四维尔工业股份有限公司 | 一种无需胶带安装的汽车防擦条 |
-
1997
- 1997-04-11 JP JP09411197A patent/JP3601016B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN105774685A (zh) * | 2016-03-10 | 2016-07-20 | 宁波四维尔工业股份有限公司 | 一种无需胶带安装的汽车防擦条 |
CN105774685B (zh) * | 2016-03-10 | 2017-11-28 | 宁波四维尔工业有限责任公司 | 一种无需胶带安装的汽车防擦条 |
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