JPH11283410A - トンネル用照明器具 - Google Patents

トンネル用照明器具

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JPH11283410A
JPH11283410A JP10084687A JP8468798A JPH11283410A JP H11283410 A JPH11283410 A JP H11283410A JP 10084687 A JP10084687 A JP 10084687A JP 8468798 A JP8468798 A JP 8468798A JP H11283410 A JPH11283410 A JP H11283410A
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light
light source
wall surface
tunnel
lighting device
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JP10084687A
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Toshiyuki Ishida
敏行 石田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個別のランプによって壁面および車道面を照明
することにより、照度(明るさ)を確保するとともに壁
面と車道面の輝度を適正にすることができるトンネル用
照明器具、またはブラックライトを備え、光触媒膜が塗
布された壁面に自己浄化作用をさせることのできるトン
ネル用照明器具を提供する。 【解決手段】器具本体21の内部に、第1の光源として
の蛍光ランプ23、第2の光源としての蛍光ランプ24
を取り付ける。第1の光源に対向して、その光軸が壁面
側に向けられた第1の反射体25を配設させ、第2の光
源に対向して、その光軸が車道面側に向けられた第2の
反射体26を配設させる。そして、第1の光源および第
2の光源を個別の調光比で調光させ、壁面45a側、車
道面43側の照度や輝度を適正にする。また、第1の光
源としてブラックライトを用いて、光触媒膜が塗布され
た壁面の汚れ等を浄化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル用照明器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの壁面および車道面を照明する
照明器具としては、例えば、特開平4−298904号
公報(従来技術1)に記載のものがある。従来技術1の
照明器具1は、図6に示すように、箱形に形成された器
具本体2の一側に安定器等の収容される安定器室3が配
置され、他側にランプ室4が配置されている。ランプ室
4にはトンネル内を照明する高圧ナトリウムランプ等の
ランプ5が器具本体2に取り付けられたソケット6に取
り付けられており、ランプ5に光学的に対向してトンネ
ル内の壁面と車道面とを照明するための反射体7が配置
されている。反射体7の断面形状は、図7に示すよう
に、複数の反射面7a,7b,7c,7d,7e,7
f,7gとその他の部分から構成され、反射体7の中心
部Fにランプ5が配置されている。そして、反射面7a
は車道面方向に50°の角度、反射面7bは壁面方向に
15°の角度、反射面7cは壁面方向に25°の角度、
反射面7dは車道面方向に10°の角度、反射面7eは
車道面方向に45°の角度、反射面7fは車道面方向に
30°の角度、反射面7gは壁面方向に35°の角度で
ランプ5からの光を反射する。その結果、照明器具1
は、壁面側に30°ないし35°の範囲に光度のピーク
があり、車道面側に45°ないし50°の範囲にピーク
があるように配光するので、壁面および車道面のいずれ
も照明でき、かつ、明るさが均一になり、視野環境がよ
くなる。特に、壁面も十分に明るくなるため、視野が広
くなり、障害物の発見が容易になるとともに、トンネル
内走行の特有の圧迫感も減少する。
【0003】また、他のトンネル用照明器具として、特
開平7−73712号公報(従来技術2)に記載のもの
がある。従来技術2の照明器具10は、図8に示すよう
に、照明器具本体の内部に配置している下面開口形の反
射鏡11、反射鏡11の内部に装着された低圧ナトリウ
ムランプ12を主体として構成されている。低圧ナトリ
ウムランプ12は外球13の内部に上下2段に発光管1
4,15を有して構成している。そして、反射鏡11の
横断面を、道路側の傾斜は緩やかに構成し、歩道側の傾
斜を大きく構成し、道路側の反射鏡11の内部で低圧ナ
トリウムランプ12の外側の斜め下方に位置して縦方向
に補助反射体16を配置し、さらに、低圧ナトリウムラ
ンプ12の頂部の反射鏡11を低圧ナトリウムランプ1
2側に突出して構成している。その結果、照明器具10
の器具効率を高めることができるとともに車道面の均斉
度を上げることができ、さらに、トンネル内の有効照射
範囲を効果的に照明することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の照明器具
1は、トンネル内の壁面と車道面とを照明するように、
反射体7の形状を複数の反射面7a〜7g等に構成して
いる。また、従来技術2の照明器具10は、歩道側と道
路側とを照明するために、反射鏡11の横断面の傾斜を
歩道側と道路側で異ならせるなどしている。照明器具1
および照明器具10のいずれも、ランプ5,12の放射
光を反射体7,11で分配反射して壁面(歩道側)およ
び車道面(道路側)を照明しているので、反射体7,1
1の形成が困難であり、また、壁面(歩道側)および車
道面(道路側)は同じ光源の光によって照明され、照明
される領域の照度が低下するという欠点がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、照明器具に複数のランプを備え、個別のランプによ
って壁面および車道面を照明することにより、照度(明
るさ)を確保するとともに壁面と車道面の輝度を適正に
することができるトンネル用照明器具を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトンネ
ル用照明器具の発明は、器具本体と;器具本体に並列的
に取付けられた線状をなす第1および第2の光源と;反
射光軸が壁面側に向けられるようにして、第1の光源に
対向して器具本体に配設された第1の反射体と;反射光
軸が車道面側に向けられるようにして、第2の光源に対
向して器具本体に配設された第2の反射体と;を具備し
ている。
【0007】本発明および以下の各発明において、特に
言及しない限り用語の定義および技術的意味は次のとお
りとする。
【0008】線状をなす光源は、反射体の長手方向に沿
って配設されるランプであればよく、例えば、形状がU
字形である低圧ナトリウムランプなど種々のものが適用
可能である。また、ランプ電力、ランプの種類および全
長などは問わない。
【0009】第1の光源および第2の光源は、複数の線
状をなす光源のうち、各々、少なくとも一の光源より成
るものである。したがって、第1の光源または第2の光
源は、複数の光源で形成されていることも含まれる。
【0010】反射体は、個々の光源に個別に配設されて
もよく、第1の光源または第2の光源ごとに配設されて
もよく、あるいは、個別と第1の光源または第2の光源
ごとの組み合わせなどのどちらでもよい。すなわち、一
の反射体がその開口内において、第1の光源および第2
の光源の両方を配設していなければよい。
【0011】第1の光源に対向して配設された第1の反
射体は、第1の光源より放射された光をトンネルの壁面
側に照射して壁面を照明する。第2の光源に対向して配
設された第2の反射体は、第2の光源より放射された光
をトンネルの車道面側に照射して車道面を照明する。
【0012】第1の光源および第2の光源によって、個
別に壁面および車道面は照明されるので、壁面および車
道面は光量が多く、トンネル内が明るくできる。
【0013】請求項2に記載のトンネル用照明器具の発
明は、請求項1記載のトンネル用照明器具において、器
具本体は開口を有し、この開口に透光性カバーが水密に
取付けられている。
【0014】器具本体の内部を密封することによって、
トンネル用照明器具は逆噴流形の照明器具となり、塵、
埃や湿気が器具本体の内部に侵入しない。したがって、
光源や反射体が汚れたり、腐食することが極力防止され
る。
【0015】請求項3に記載のトンネル用照明器具の発
明は、請求項1または2記載のトンネル用照明器具にお
いて、第1および第2の光源は、調光されることを特徴
とする。
【0016】調光は、第1の光源または第2の光源ご
と、あるいは両者の光源ごとに行ってもよく、個々の光
源ごとに個別に行ってもよく、また、調光比率は任意で
ある。
【0017】第1の光源または第2の光源の一方、ある
いは両者を調光して、トンネル内の明るさや壁面と車道
面の輝度を適正にして、運転者の見え方などの視野環境
をよくすることができる。
【0018】請求項4に記載のトンネル用照明器具の発
明は、請求項1ないし3いずれか一記載のトンネル用照
明器具において、第1および第2の光源は、蛍光ランプ
であることを特徴とする。
【0019】光源を蛍光ランプとすることによって、調
光を連続的にすることができ、また、深く調光すること
ができる。その結果、調光によって省エネをはかること
ができるとともに、トンネル内に連設した照明器具を間
引き点灯させる必要がないので、トンネル内に輝度むら
を生じさせない。
【0020】請求項5に記載のトンネル用照明器具の発
明は、請求項1ないし4いずれか一記載のトンネル用照
明器具において、第1の光源は、ブラックライトである
ことを特徴とする。
【0021】ブラックライトは、第1の光源の内の少な
くとも1本であればよい。
【0022】ブラックライトから放射された近紫外線
は、壁面に照射される。照射領域の壁面に光触媒膜を塗
布しておくと、光触媒膜は近紫外線によって活性化され
て、壁面に付着した汚れ等を浄化する。また、ブラック
ライトから放射された近紫外線は、蛍光物質が混入され
ている塗料などを用いた非常口の表示などの表示部に照
射されると、この表示部が浮き上がって見えるように発
光して、運転者に非常口の表示などをよく認識させる。
【0023】ブラックライトから放射される近紫外線に
より光触媒膜が塗布された壁面の汚れ等が浄化されるの
で、壁面がクリーンになるとともに壁面からの反射光が
多くなり、壁面が見えやすいなどの視環境がよくなる。
また、非常口など、ドライバーに注意を喚起させたい表
示部に蛍光物質が混入されている塗料などを用いると、
近紫外線を照射されることにより、その表示部が浮き上
がって見えるようになるので、運転手に表示をよく認識
させることができ、事故や災害時での避難などの安全性
の向上を図ることができる。
【0024】請求項6に記載のトンネル用照明器具の発
明は、請求項4または5記載のトンネル用照明器具にお
いて、透光性カバーの少なくとも外面に光触媒膜が形成
されていることを特徴とする。
【0025】ブラックライトから放射された近紫外線
は、透光性カバーの外面に形成された光触媒膜を活性化
させて、外面に付着した汚れ等を浄化する。また、ブラ
ックライトから放射された近紫外線の一部は、透光性カ
バーの外面に形成された光触媒膜を通過して、光触媒膜
が塗布された壁面に照射されて壁面の汚れ等を浄化させ
る。
【0026】ブラックライトから放射された近紫外線
は、透光性カバーの外面に形成された光触媒膜を活性化
させて、外面に付着した汚れ等を浄化するので、汚れ等
によって照度が低下することなく、車道面,、壁面を効
率的に照明することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態を示すトン
ネル用照明器具の平面図、図2は、図1のX―X線に沿
った断面図である。
【0029】図1,2に示すトンネル用照明器具20
は、器具本体21、蓋体22、蛍光ランプ23,24、
反射体25,26、点灯装置27,28および透光性カ
バー29などから構成されている。器具本体21の内部
には、複数の線状をなす光源としての蛍光ランプ23,
24が並列的に、ランプソケット30,30およびラン
プソケット31,31に取り付けられている。蛍光ラン
プ23は第1の光源、蛍光ランプ24は第2の光源とし
て機能しており、電力は、両者とも50Wである。そし
て、第1の光源としての蛍光ランプ23に対向して第1
の反射体25が配設され、第1の反射体25は、反射光
軸が壁面側に向けられるようにしている。第2の光源と
しての蛍光ランプ24に対向して第2の反射体26が配
設され、第2の反射体26は、反射光軸が車道面側に向
けられるようにしている。ここで、反射光軸の向きは、
図2に示すように、反射体25,26の形状によっても
よく、あるいは、反射体25,26の開口が壁面側,車
道面側を向くように反射体25,26を傾けるなどのい
ずれであってもよい。また、第1の反射体25と第2の
反射体26は、それらの開口を器具本体21の同一面
側、すなわち、透光性カバー29側にするものである。
【0030】器具本体21の内部には、さらに、点灯装
置としての電子安定器27,28、電源用端子台32、
調光用端子台33、中継用端子台34,35が収容され
ている。電子安定器27は蛍光ランプ23に、電子安定
器28は蛍光ランプ24に図示しない電線で接続されて
いる。図3に、トンネル用照明器具20の結線図を示
す。電子安定器27および電子安定器28の入力側は、
電源端子台32を介してトンネル内に配設された電源線
32a,32bに接続されている。そして、電子安定器
27の出力側は中継端子台34を介して蛍光ランプ23
に接続され、電子安定器28の出力側は中継端子台35
を介して蛍光ランプ24に接続されている。そして、電
子安定器27,28が電源線32a,32bを介して給
電されると、電子安定器27,28は駆動して蛍光ラン
プ23,24を点灯させる。また、電子安定器27の入
力側は、調光用端子台33を介して電子安定器27にP
WM制御の調光信号Aを入力させる伝送線33a,33
bに接続され、電子安定器28の入力側は、調光用端子
台33を介して電子安定器28にPWM制御の調光信号
Bを入力させる伝送線33c,33dに接続されてい
る。調光信号Aにより、電子安定器27は蛍光ランプ2
3を100%(全光)〜0%(消灯)の範囲で連続的に
調光させる。また、調光信号Bにより、電子安定器28
は蛍光ランプ24を100%(全光)〜0%(消灯)の
範囲で連続的に調光させる。電源線32a,32bは電
源用グランド36より、伝送線33a,33bおよび伝
送線33c,33dは調光用グランド37および調光用
グランド38よりトンネル用照明器具20内に導入され
ている。なお、電子安定器1個で蛍光ランプ23,24
を付勢させてもよい。しかし、蛍光ランプ23(第1の
光源)、蛍光ランプ24(第2の光源)を調光させるこ
とを考慮すると、蛍光ランプ23(第1の光源)、蛍光
ランプ24(第2の光源)ごとに電子安定器(点灯装
置)を接続することが実用的である。また、調光は段調
光であってもよい。
【0031】器具本体21は、ヒンジ39〜39によっ
て蓋体22の一側と連結して、蓋体22の他側をラッチ
40〜40で固着保持している。ラッチ40〜40の解
放、固着により蓋体22は器具本体21に対して開閉さ
れる。蛍光ランプ23,24の交換の際には、蓋体22
を開いて、器具本体21内のランプソケット30,3
0、31,31に蛍光ランプ23,24を着脱する。蓋
体22の前面には透光性カバー29が水密に取り付けら
れている。蓋体22の前面は、器具本体21の開口面で
あり、透光性カバー29によって器具本体21の内部は
密封される。なお、蓋体22は実質的に器具本体21の
一部を構成している。蛍光ランプ23,24から放射さ
れた直射光および反射体25,26で反射された反射光
は、透光性カバー29を通過してトンネル内の壁面およ
び車道面に照射される。
【0032】透光性カバー29と対向する器具本体21
の背面には取付脚41,41が取り付けられている。ト
ンネル用照明器具20は、取付脚41,41の取付穴4
2〜42を介して図示しないトンネルの天井に直接に、
あるいは天井に取り付けられた図示しない筐体にネジや
ボルトによって固定して取り付けられる。図4に、トン
ネル用照明器具20の取付位置を示す。照明器具20,
20は、トンネル42内の車道面43,43と路肩4
4,44との境界上の壁面45の図示しない筐体に車道
面43,43に対して水平に取り付けられている。照明
器具20,20の第1の反射体25,25による反射光
が壁面45a,45aを照射するようにしており、第2
の反射体26,26による反射光が車道面43,43を
照射するようにしている。トンネル用照明器具20は、
トンネル42内の全長にわたってほぼ等間隔で壁面45
に配列されている。
【0033】次に、本発明の第1の実施形態を示すトン
ネル用照明器具20の作用について述べる。
【0034】トンネル用照明器具20が給電されると、
電子安定器27は蛍光ランプ23を点灯させ、電子安定
器28は蛍光ランプ24を点灯させる。蛍光ランプ23
および蛍光ランプ24の直接光は、車道面43および壁
面45aを照明する。そして、第1の反射体25による
反射光は主に壁面45aを照明し、第2の反射体26に
よる反射光は主に車道面43を照明する。図5に、照明
器具20の配光特性を示す。図中、実線Aは蛍光ランプ
23,24の長手方向と垂直な面の配光曲線を示し、破
線Bは蛍光ランプ23,24の長手方向に沿った面の配
光曲線である。蛍光ランプ23,24のランプ出力が同
一であるので、壁面45a側、車道面43側の照度分布
は対称である。
【0035】蛍光ランプ23,24を調光して壁面45
a側、車道面43側の照度(明るさ)を可変させるとき
は、トンネル42の出入口に設置した電源盤等より伝送
線33a〜33dを介して調光信号A,Bを照明器具2
0に送出する。調光信号A,BはPWM制御の信号であ
り、そのパルス幅が広いほど蛍光ランプ23,24を深
く調光するものである。調光信号Aが電子安定器27に
入力されると、電子安定器27は蛍光ランプ23を調光
する。その結果、壁面45a側の明るさが減少する。ま
た、調光信号Bが電子安定器28に入力されると、電子
安定器28は蛍光ランプ24を調光する。その結果、車
道面43側の明るさが減少する。このように、ボリュー
ム等を用いて調光信号A,Bのパルス幅を可変すること
により、蛍光ランプ23,24を各々の調光比で調光さ
せ、壁面45a側、車道面43側の明るさや輝度を調整
する。
【0036】トンネル42の壁面45a側、車道面43
側は、個別に第1の反射体25、第2の反射体26によ
る反射光で照明される。その結果、壁面45a側、車道
面43側とも明るくなるので、トンネル42内が明るく
なり、ドライバーの視環境が向上する。また、光源とし
て蛍光ランプ23,24を使用しているので、連続的
に、かつ、深く調光しやすい。そして、蛍光ランプ2
3,24を各々の調光比で調光させ、壁面45a側、車
道面43側の明るさや輝度を調整できるので、省エネを
図れるとともにドライバーに運転に快適な視環境を提供
できる。
【0037】次に、本発明の第2の実施形態を示すトン
ネル用照明器具について述べる。
【0038】第2の実施形態を示すトンネル用照明器具
50は、図1に示すトンネル用照明器具20において、
第1の光源をブラックライト51とするものである。こ
のトンネル用照明器具50を使用するときは、トンネル
42内の壁面45aに光触媒膜52が塗布されている
か、あるいは、ブラックライト51の直射光および第1
の反射体25の反射光の照明領域に、近紫外線が照射さ
れると発光する蛍光物質が混入された塗料などで表示さ
れた表示板などが設けられているものである。表示板と
しては、例えば非常口の方向を記したものである。な
お、車道面43側に近紫外線が照射されないように、壁
面45に向けられている第1の反射体25の反射光軸を
トンネル42内の天井側寄りにすることが望ましい。
【0039】ブラックライト51の直射光および第1の
反射体25の反射光は、光触媒膜52が塗布された壁面
45aあるいはその照射領域に設けられた表示板等を照
明する。壁面45aに塗布された光触媒膜52は、ブラ
ックライト51から放射された近紫外線により活性化さ
れて、壁面45aに付着した汚れ等を浄化する。また、
表示板等は近紫外線が照射され、その表示部が浮き上が
って見えるように発光する。
【0040】光触媒膜52が塗布された壁面45aに付
着された汚れ等は、ブラックライト51から放射された
近紫外線により浄化されるので、壁面45aがクリーン
となり、ドライバーに清潔感を与えるとともに清掃等の
メンテナンスが少なくて済む。また、表示板等は、近紫
外線がその表示部を浮き上がって見えるように発光させ
るので、ドライバーは表示内容をよく認識でき、避難な
どの安全性の向上が図れる。
【0041】次に、本発明の第3の実施形態を示すトン
ネル用照明器具について述べる。
【0042】第3の実施形態を示すトンネル用照明器具
60は、図1に示すトンネル用照明器具20において、
透光性カバー29の前面に光触媒膜61を塗布したもの
で、第1の光源は蛍光ランプ23あるいはブラックライ
ト51とするものである。光触媒膜61は、照明器具6
0の第1の光源23、第2の光源24から放射された放
射光の大部分が透過するような膜厚で形成されている。
光触媒膜61が塗布された透光性カバー29は、第1の
光源23、第2の光源24に近く、また、蛍光ランプ2
3,24からも微量の近紫外線が放射されているので、
光触媒膜61は活性化される。第1の光源としてブラッ
クライト51を用いると、光触媒膜61はより活性化さ
れる。
【0043】透光性カバー29の前面に塗布された光触
媒膜61は、蛍光ランプ23,24あるいはブラックラ
イト51から放射された近紫外線により活性化される。
光触媒膜61が活性化すると、透光性カバー29の前面
に付着した汚れ等は浄化される。
【0044】透光性カバー29の前面に付着した汚れ等
は、蛍光ランプ23,24あるいはブラックライト51
から放射された近紫外線により浄化されるので、透光性
カバー29の前面はクリーンとなる。その結果、蛍光ラ
ンプ23あるいは蛍光ランプ24から放射される可視光
は、汚れ等によって減少することなく、壁面45a、車
道面43を照明するとともに照明器具60の清掃等のメ
ンテナンスが少なくて済む。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、トンネル内の
壁面および車道面は、第1の反射体および第2の反射体
による反射光で個別に照明されるので、壁面および車道
面とも照度(明るさ)が確保されてドライバーの視環境
が向上する。
【0046】請求項2の発明によれば、透光性カバーは
器具本体の内部を水密するように取り付けられているの
で、塵、埃や湿気が器具本体の内部に侵入しなくなり、
光源や反射体が汚れたり腐食することが極力防止され
る。
【0047】請求項3の発明によれば、第1の光源およ
び第2の光源を個別の調光比で調光させ、壁面および車
道面の輝度、明るさを調整できるので、省エネを図れる
とともにドライバーに運転に快適な視環境を提供でき
る。
【0048】請求項4の発明によれば、第1の光源およ
び第2の光源は蛍光ランプであるので、連続的に、か
つ、深く調光しやすい。
【0049】請求項5の発明によれば、光触媒膜が塗布
された壁面に付着された汚れ等は、ブラックライトから
放射された近紫外線により浄化されるので、壁面がクリ
ーンとなり、ドライバーに清潔感を与えるとともに清掃
等のメンテナンスが少なくて済む。また、近紫外線が照
射されて表示部が浮き上がって見えるように発光する表
示板等は、ドライバーに表示内容をよく認識させること
ができるので、事故や災害に遭遇したときの避難などの
安全性の向上が図れる。
【0050】請求項6の発明によれば、透光性カバーの
前面に付着した汚れ等は、蛍光ランプあるいはブラック
ライトから放射された近紫外線により浄化されるので、
透光性カバーの前面はクリーンとなり、第1の光源およ
び第2の光源から放射される可視光は、汚れ等によって
減少することなく、壁面および車道面を照明するととも
にトンネル用照明器具の清掃等のメンテナンスが少なく
て済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すトンネル用照明器具
の平面図。
【図2】図1のX―X線に沿った断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態を示すトンネル用照明
器具の結線図。
【図4】本発明の第1の実施形態を示すトンネル用照明
器具の取付位置を示す断面図。
【図5】本発明の第1の実施形態を示すトンネル用照明
器具の配光曲線図。
【図6】従来技術1のトンネル用照明器具の外観図。
【図7】従来技術1のトンネル用照明器具の反射体の断
面図。
【図8】従来技術2のトンネル用照明器具の断面図。
【符号の説明】
20,50,60 トンネル用照明器具 21 器具本体 23 第1の光源としての蛍光ランプ 24 第2の光源としての蛍光ランプ 25 第1の反射体 26 第2の反射体 29 透光性カバー 51 ブラックライト 52,61 光触媒膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】器具本体と;器具本体に並列的に取付けら
    れた線状をなす第1および第2の光源と;反射光軸が壁
    面側に向けられるようにして、第1の光源に対向して器
    具本体に配設された第1の反射体と;反射光軸が車道面
    側に向けられるようにして、第2の光源に対向して器具
    本体に配設された第2の反射体と;を具備していること
    を特徴とするトンネル用照明器具。
  2. 【請求項2】器具本体は開口を有し、この開口に透光性
    カバーが水密に取付けられていることを特徴とする請求
    項1記載のトンネル用照明器具。
  3. 【請求項3】第1および第2の光源は、調光されること
    を特徴とする請求項1または2記載のトンネル用照明器
    具。
  4. 【請求項4】第1および第2の光源は、蛍光ランプであ
    ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の
    トンネル用照明器具。
  5. 【請求項5】第1の光源は、ブラックライトであること
    を特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載のトンネ
    ル用照明器具。
  6. 【請求項6】透光性カバーの少なくとも外面に光触媒膜
    が形成されていることを特徴とする請求項4または5記
    載のトンネル用照明器具。
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