JP2002184204A - トンネル用照明器具及びトンネル照明方法 - Google Patents

トンネル用照明器具及びトンネル照明方法

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JP2002184204A
JP2002184204A JP2000380805A JP2000380805A JP2002184204A JP 2002184204 A JP2002184204 A JP 2002184204A JP 2000380805 A JP2000380805 A JP 2000380805A JP 2000380805 A JP2000380805 A JP 2000380805A JP 2002184204 A JP2002184204 A JP 2002184204A
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Hiroyuki Kojima
浩之 小島
Toshiyuki Ishida
敏行 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通の円滑化を図ることができるトンネル用
照明器具及びトンネル照明方法を提供する。 【解決手段】 トンネル用照明器具1をトンネル入口付
近の内壁面に設置し、トンネル用照明器具1の容器2の
前面3から車道面に向けて光を照射するとともに、容器
2の右側面6及び左側面7から内壁面に向けて光を照射
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、トンネル内を照ら
すトンネル用照明器具及びトンネル照明方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速道路等のトンネル入口付
近には、主として車道面を照らす照明器具が設置されて
いる。この照明器具は、前面に透光部材を備えた容器
と、容器内に配設された車道面照射用の1つの光源と、
光源からの光を反射する反射板と、から主に構成されて
おり、光源から発せられた光を容器前面の透光部材を介
して車道面に照射するようになっている。ところで、日
中、トンネル入口付近の輝度が低いと、外界との急激な
明るさの違い等からドライバーが不安を感じ、減速する
傾向がある。かかる減速は、事故や渋滞を引き起こす原
因となる。そのため、トンネル入口付近の車道面及び内
壁面の輝度を高め、減速を最小限にさせることが必要と
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような照明器具は、車道面照射用の1つの光源しか備え
ていないので、車道面の輝度を高く維持できても、内壁
面の輝度が低くく、有効に交通の円滑化を図ることがで
きない。ここで、特開平11−283410号公報に
は、車道面を照らす光源と、内壁面とを照らす光源とを
別々に設け、車道面及び内壁面の輝度を向上させる照明
器具が開示されているが、この照明器具をトンネル入口
付近に設置し、交通の円滑化を図ることは記載されてい
ない。本発明は上記従来の問題を解決するためになされ
たものである。即ち、交通の円滑化を図ることができる
トンネル用照明器具及びトンネル照明方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】請求項1の発明の照明
器具は、前面に形成された前面透光部と側面の少なくと
も1箇所以上に形成された側面透光部とを有し、かつト
ンネル入口付近に設置される容器と;前記容器内に配設
され、前記前面透光部を介して前記トンネル入口付近の
車道面を照らす第1の光源と;前記容器内に配設され、
前記側面透光部を介して前記トンネル入口付近の内壁面
を照らす第2の光源と;前記第1の光源から発せられる
光を反射し、反射光を前記車道面に導く第1の反射体
と;前記第2の光源から発せられる光を反射し、反射光
を前記内壁面に導く第2の反射体と;を具備することを
特徴とする。本発明及び以下の各発明において、特に言
及しない限り用語の定義及び技術的意義は次のとおりと
する。前面透光部とは、第1の光源から発せられる光を
トンネル入口付近の車道面に照射することができればよ
く、例えばガラスのような透光性部材を備えても、備え
なくともよい。また、側面透光部も、同様に、第2の光
源から発せられる光をトンネル入口付近の内壁面に照射
することができればよく、透光性部材を備えても、備え
なくともよい。さらに、前面透光部及び側面透光部に透
光性部材を備えない場合には、容器に開口部を形成する
だけでよい。容器は、前面に前面透光部及び側面に側面
透光部を備えていれば、どのような形状でもよい。容器
の形状としては、例えば6面体が挙げられる。また、容
器の前面と側面とは、異なる面とすることが好ましい。
さらに、容器は、前面透光部及び側面透光部を備えれ
ば、例えばガラス及び合成樹脂のような透光性物質、或
いは例えば金属のような光を遮断するような光遮断性物
質のいずれで形成してもよい。第1の光源及び第2の光
源は、所望により、例えば放電ランプや白熱電球のよう
な既知の光源ランプから任意に選択して使用することが
可能である。ここで、第1の光源及び第2の光源は、そ
れぞれ少なくとも1以上の光源ランプから構成されてい
るものとする。放電ランプとしては、例えば低圧放電ラ
ンプ及び高圧放電ランプのようなものが挙げられる。さ
らに、低圧放電ランプとしては、例えば蛍光ランプ及び
低圧ナトリウムランプが挙げられ、高圧放電ランプとし
ては、例えば高圧ナトリウムランプ及び水銀ランプが挙
げられる。また、白熱電球としては、例えば一般照明用
電球、ハロゲン電球、及びクリプトン電球が挙げられ
る。第1の光源及び第2の光源は、例えばU字又は環状
のような屈曲部を有する形状或いは直管のような形状が
使用可能であるが、これらに限定されない。また、トン
ネルの内壁面は、側壁面部と天井面部とから構成されて
おり、第2の光源では、側壁面部及び天井面部の少なく
ともいずれか一方を照らすものとする。第1の反射体及
び第2の反射体は、所望な配光を形成するために用いら
れるが、光源の種類及び配光によって様々な形状及び構
造を採用することができる。例えば、単一構造の反射
体、及び複数に分割された反射体が挙げられる。また、
反射体の表面は、鏡面及び光拡散面のいずれであっても
よい。また、第1の反射体の取り付け位置は、第1の光
源から発せられる光を反射し、反射光をトンネル入口付
近の車道面に導ける位置であれば、特に限定されない。
さらに、第2の反射体の取り付け位置も同様に、第2の
光源から発せられる光を反射し、反射光をトンネル入口
付近の内壁面に導ける位置であれば、特に限定されな
い。また、請求項1の発明のトンネル用照明器具は、ト
ンネル入口付近である贈灯部及びトンネルの内壁面に所
定間隔をおいて設置される基本照明器具の両方に使用す
ることもできる。請求項1の発明のトンネル用照明器具
では、前記容器内に配設され、前記前面透光部を介して
トンネル入口付近の車道面を照らす第1の光源と;前記
容器内に配設され、前記側面透光部を介して前記トンネ
ル入口付近の内壁面を照らす第2の光源と;を備えるの
で、トンネル入口付近で生じる交通渋滞を解消でき、交
通の円滑化を図ることができる。
【0005】請求項2の発明のトンネル照明器具は、請
求項1記載のトンネル用照明器具であって、前記側面透
光部が、前記側面及び前記側面に対向する側面にそれぞ
れ形成されていることを特徴する。請求項2の発明のト
ンネル用照明器具では、前記側面透光部が、前記側面及
び前記側面に対向する側面にそれぞれ形成されているの
で、トンネル入口付近の側壁面部及び天井面部の輝度を
向上させることができる。
【0006】請求項3の発明のトンネル用照明器具は、
請求項2記載のトンネル用照明器具であって、前記第2
の光源が、前記各側面透光部付近にそれぞれ配設されて
いることを特徴とする。請求項3の発明のトンネル用照
明器具では、前記第2の光源が、前記各側面透光部付近
にそれぞれ配設されているので、トンネル入口付近の側
壁面部及び天井面部の輝度をさらに向上させることがで
きる。
【0007】請求項4の発明のトンネル用照明器具は、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトンネル用照明
器具であって、前記第2の光源は、蛍光ランプであるこ
とを特徴とする。蛍光ランプは、例えばU字又は環状の
ような屈曲部を有する形状或いは直管のような形状が使
用可能であるが、これらに限定されない。請求項4の発
明のトンネル用照明器具では、前記第2の光源が、蛍光
ランプであるので、第2の光源が長寿命になるととも
に、トンネル内に輝度むらを生じさせることを防止する
ことができる。
【0008】なお、上記トンネル用照明器具の前記側面
透光部は、前記側面に形成された開口部と、前記開口部
を覆う透光性の透光性部材と、から構成されていること
が好ましい。ここで、前記開口部の形状は、長方形、円
形、及び楕円形等様々な形状が考えられるが、特に限定
されない。また、透光性部材とは、光を透過する部材で
あり、具体的には例えばアクリルのような透光性の合成
樹脂、及びガラス等が挙げられる。前記開口部と前記透
光部材とで前記側面透光部材を構成することにより、容
器に強度性を持たせることができるととともに、粉塵や
水等から第2の光源を保護することができる。また、上
記トンネル用照明器具の前記第2の反射体は、変形可能
とすることが好ましい。ここで、前記第2の反射体自体
を曲げて変形させてもよいし、第2の反射体が複数枚か
ら構成されている場合には、ヒンジ等を第2の反射体に
取り付けて形状を変形させてもよい。前記第2の反射体
を変形可能にすることにより、反射角度を変えることが
でき、所望な配光を形成することができる。
【0009】請求項5の発明のトンネル照明方法は、ト
ンネル入口付近の内壁面に設置された照明器具の第1の
光源を発光させ、前記照明器具の前面に形成された前面
透光部から前記トンネル入口付近の車道面を照らすとと
もに、前記照明器具の第2の光源を発光させ、前記照明
器具の側面に形成された側面透光部から前記トンネル入
口付近の内壁面を照らすことを特徴とする。ここで、前
記内壁面は、側壁面部と天井面部とから構成されてお
り、前記第2の光源は、前記側壁面部及び前記天井面部
の少なくともいずれか一方を照らすものとする。請求項
5の発明のトンネル照明方法では、トンネル入口付近の
内壁面に設置された照明器具の第1の光源を発光させ、
前記照明器具の前面に形成された前面透光部から前記ト
ンネル入口付近の車道面を照らすとともに、前記照明器
具の第2の光源を発光させ、前記照明器具の側面に形成
された側面透光部から前記トンネル入口付近の内壁面を
照らすので、交通の円滑化を図ることができる。
【0010】なお、上記トンネル照明方法の前記照明器
具は、前記車道面に対して前記前面が傾くように前記内
壁面に設置されていることが好ましい。前記照明器具を
前記車道面に対して前記前面が傾くように、前記内壁面
に設置することで、トンネル内の車両通過領域を確実に
維持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
トンネル用照明器具について説明する。図1は本実施の
形態に係るトンネル用照明器具を模式的に示した前面図
であり、図2は同トンネル用照明器具を模式的に示した
裏面図である。図3は同トンネル用照明器具を模式的に
示した右側面図であり、図4は同トンネル用照明器具を
模式的に示した左側面図であり、図5は同トンネル用照
明器具を模式的に示した垂直断面図である。図1〜図5
に示すように、本実施の形態に係るトンネル用照明器具
1は、金属性の容器2を備えている。この容器2は、具
体的には例えば、6面体の浅い箱型に形成されている。
ここで、以下、本実施の形態では、後述する車道用蛍光
ランプ30から発せられる光を透過させる面を前面3と
し、前面3に対向する面を裏面4として説明する。ま
た、前面3と裏面4との間に挟まれる4面を側面5とす
る。さらに、側面5の中でも、後述する側壁面部用蛍光
ランプ41から発せられる光を透過させる面を右側面
6、及び天井面部用蛍光ランプ42から発せられる光を
透過させる面を左側面7というものとする。この容器2
は、前面3が他の面と切り離された状態になっている。
この切り離された前面3と、左側面7との間にはヒンジ
8が取付けられており、左側面7に対して前面3が回動
するになっている。また、前面3と右側面6との間には
ラッチ9が取付けられており、前面3を容器2に係止す
るようになっている。後述する車道面用及び内壁面用蛍
光ランプ30、40を寿命等により交換する際には、前
面3と右側面6との間にあるラッチ9の係止を解き、ヒ
ンジ8で前面3を左側面7に対して回動させることによ
り、容器2が開き、ランプ交換を行うことができるよう
になっている。容器2の裏面4の2箇所には、トンネル
の内壁面に取り付けるための取り付け部10が突設して
いる。この取り付け部10は、具体的には例えば、角状
の角状部11と、角状部11から突設した突起部12
と、から構成されており、全体として略L字状に形成さ
れている。また、これらの取り付け部10は、容器2の
長手方向に対して、それぞれ平行になるように設けられ
ている。容器2の前面3、右側面6、及び左側面7に
は、略長方形の開口部がそれぞれ形成されている。以
下、前面3、右側面6、及び左側面7に形成された開口
部をそれぞれ前面開口部14、右側面開口部15、及び
左側面開口部16という。前面開口部14は、ガラス及
びアクリルのような透光性の略長方形の前面カバー17
で覆われており、前面開口部14付近に配設された後述
する車道面用蛍光ランプ30を粉塵及び水等から保護で
きるようになっている。ここで、本実施の形態に係るト
ンネル用照明器具1は、例えば防噴流照明器具として使
用することも可能である。さらに、この前面カバー17
は、略長方形の前面枠体18で囲まれている。また、上
記と同様に、右側面開口部15及び左側面開口部16
は、それぞれ透光部材としての右側面カバー19及び左
側面カバー20で覆われており、右側面開口部15付近
及び左側面開口部16付近に配設された後述する内壁面
用蛍光ランプ40を粉塵や水等から保護できるようにな
っている。上記と同様に、右側面カバー19及び左側面
カバー20は、略長方形の右側面枠体21及び左側面枠
体22でそれぞれ囲まれている。容器2内には、主に、
トンネル入口付近の車道面を照らす第1の光源としての
車道面用蛍光ランプ30と、トンネル入口付近の内壁面
を照らす第2の光源としての内壁面用蛍光ランプ40と
が配設されている。さらに、車道面用蛍光ランプ30か
ら発せられる光を反射して、反射光を車道面に導く第1
の反射体としての車道面反射板50、内壁面用蛍光ラン
プ40から発せられる光を反射して、反射光を内壁面に
導く第2の反射体としての内壁面用反射板60、及び車
道面用及び内壁面用蛍光ランプ30、40を点灯させる
点灯装置70も容器2内に配設されている。車道面用蛍
光ランプ30は、前面開口部14付近に配設されてお
り、前面カバー17を介して車道面を照らすようになっ
ている。この車道面用蛍光ランプ30は、前面開口部1
4の縁部付近に設けられたセラミックス製の車道面用ラ
ンプソケット31に装着されて、点灯するようになって
いる。また、車道面用蛍光ランプ30に使用する蛍光ラ
ンプとしては、蛍光ランプの中でも、図1に示すよう
な、蛍光物質から発せられる光を透過するガラスバルブ
がU字状に屈曲しているものが好ましい。ガラスバルブ
をU字状にすることにより放電長さが長くなるので、蛍
光ランプの寿命がより長くなるからである。さらに、ガ
ラスバルブがU字状の蛍光ランプとしては、例えばFH
P105のようなガラスバルブが細長いものがより好ま
しい。ガラスバルブを細長くすることにより、ランプ効
率を向上させることができるとともに、車両通過方向の
輝度をより向上させることができるからである。内壁面
用蛍光ランプ40は、右側面開口部15付近及び左側面
開口部16付近にそれぞれ配設されており、発光して右
側面カバー19及び左側面カバー20を介して内壁面を
照らすようになっている。ここで、トンネルの内壁面
は、トンネルの内壁面に設置されたトンネル用照明器具
1より下方のトンネル内壁面である側壁面部と、トンネ
ル用照明器具より上方のトンネル内壁面である天井面部
とに分けることができる。右側面開口部15付近に配設
された内壁面用蛍光ランプ40は、側壁面部を照らすも
のであり、左側面開口部16付近に配設された内壁面用
蛍光ランプ40は、天井面部を照らすものである。以
下、側壁面部を照らす内壁面用蛍光ランプ40を側壁面
部用蛍光ランプといい、天井面部を照らす内壁面用蛍光
ランプ40を天井面部用蛍光ランプという。側壁面部用
及び天井面部用蛍光ランプ41、42は、上記車道面用
蛍光ランプ30と同様のものが好ましい。また、側壁面
部用及び天井面部用蛍光ランプ41、42は、それぞ
れ、右側面開口部15及び左側面開口部16の縁部付近
に設けられた側壁面部用及び天井面部用ランプソケット
43、44に装着されて、点灯するようになっている。
さらに、車道面用反射板50は、前面開口部14付近に
車道面用蛍光ランプ30を内包するように配設されてお
り、車道面用蛍光ランプ30から発せられた光を反射し
て、反射光を車道面に導くようになっている。また、車
道面用反射板50は、車道面用反射体50の曲げ角度を
調節できるようになっている。車道面用反射板50を曲
げ角度を調節して車道面反射板50の形状を変形させる
ことにより、車道面用蛍光ランプ50から発せられた光
の反射角度を調節でき、配光を自由に調節できるように
なっている。さらに、車道面用反射板50には、車道面
蛍光ランプ30を支持するための車道面用ランプホルダ
51が設けられている。また、内壁面用反射板60は、
右側面開口部15付近に配設された側壁面部用反射板6
1と、左側面開口部16付近に配設された天井面部用反
射板62と、から構成されている。側壁面部用及び天井
面部用反射板61、62は、側壁面部用及び天井面部用
蛍光ランプ41、42を内包するように配設されてい
る。この側壁面部用及び天井面部用反射板61、62で
側壁面部用及び天井面部蛍光ランプ41、42から発せ
られた光を反射して、反射光を側壁面部及び天井面部に
導くようになっている。また、側壁面部用及び天井面部
用反射板61、62は、車道面用反射板50と同様に、
側壁面部用及び天井面部用反射板61、62の曲げ角度
を調節することにより形状が変形可能になっている。さ
らに、側壁面部用及び天井面部用反射板61、62に
は、側壁面部用及び天井面部蛍光ランプ41、42を支
持するための側壁面部用及び天井面部用ランプホルダ6
3、64が、それぞれ設けられている。点灯装置70
は、例えばスタータのような始動装置と、ランプ電流を
規定値に制限する安定器と、始動装置や安定器は、具体
的には例えば、回路基板の両面に電解コンデンサ、トラ
ンジスタのような複数の電子部品を配設して形成され
る。また、本実施の形態では、車道面用蛍光ランプ3
0、側壁面用蛍光ランプ41、及び天井面用蛍光ランプ
42が、それぞれ異なる点灯装置70で点灯するように
なっている。
【0012】次に、本実施の形態に係るトンネル用照明
器具1をトンネルの内壁面に取り付けるための取り付け
器具について説明する。本実施の形態に係るトンネル用
照明器具1をトンネルの内壁面に取り付けるには、トン
ネルの内壁面に直接取り付ける取り付け部材と、取り付
け部材に固定されるレールと、が必要になる。図6は本
実施の形態に係る取り付け部材を模式的に示した平面図
及び側面図であり、図7は本実施の形態に係るレールを
模式的に示した平面図及び側面図である。図6(a)及
び(b)に示すように、取り付け部材80は、内壁面に
固定するための孔81、及びレール90に固定するため
の孔82を備えている。また、図7(a)及び(b)に
示すように、レール90は、長板状の長板部91と、長
板部91の2箇所から突設した略L字状のL字部92
と、から構成されている。また、長板部91の両端部付
近には、孔93がそれぞれ形成されている。ここで、こ
れらの孔93は、図7(b)に示すような長孔が好まし
い。長孔を形成することにより、取り付け部材80の取
り付け位置に多少誤差があった場合でも、容易にレール
90を固定できる。また、L字部92はレール90の幅
方向に対して、それぞれ平行になるように設けられてい
る。これらのL字部92にはそれぞれ孔94が1箇所に
形成されているとともに、これらの孔94の縁部には雌
ねじが形成されている。
【0013】以下、本実施の形態に係るトンネル用照明
器具1の具体的な取り付け方法について説明する。図8
及び図9は、本実施の形態に係るトンネル用照明器具1
の取り付け工程を示した模式図である。まず、図8
(a)に示すように、トンネル入口付近の内壁面100
に、4つの取り付け部材80をそれぞれ雄ねじ101で
固定する。その後、図8(b)に示すように、2つの取
り付け部材80に対し1本のレール90をボルト102
とナット103で固定する。また、同様に他の2つの取
り付け部材80に対しレール90をボルト102とナッ
ト103で固定する。各レール90を取り付け部材80
に固定した後、図9(a)に示すように、車両通過方向
から、上記トンネル用照明器具1の各突起部12をレー
ル90の長板部91とL字部92との間に形成された溝
に挿入する。次いで、他方のレール90の溝にも各突起
部12を挿入し、所定の位置にトンネル用照明器具1を
位置させた後、各L字部92に形成された雌ねじにL字
部92を貫通するように雄ねじ104を螺合させる。さ
らに、雄ねじ104を螺入させると、雄ねじ104が取
り付け部10を押し、図9(b)に示すように、取り付
け部10をレール90のL字部92に押し付けるように
なる。この押し付けにより、トンネル用照明器具1がレ
ール90に固定される。従って、トンネル用照明器具1
をトンネルの内壁面100に設置することができる。
【0014】このようなトンネル用照明器具1をトンネ
ル入口付近の内壁面に設置し、トンネル入口付近の車道
面及び内壁面を照らすことにより、交通の円滑化を図る
ことができる。即ち、トンネル用照明器具1の車道面用
蛍光ランプ30でトンネル入口付近の車道面を照らすと
ともに、車道面用蛍光ランプ30とは異なる内壁面用蛍
光ランプ40でトンネル入口付近の内壁面を照らすこと
により、トンネル入口付近の車道面及び内壁面の輝度を
向上させることができる。その結果、ドライバーの不安
感を低減させることができ、不安感から生ずる減速を最
小限にすることができる。よって、事故や渋滞を低減す
ることができ、交通の円滑化を図ることができる。さら
に、トンネルの天井面部も照らすことができるので、内
壁面の輝度をより向上させることができ、より交通の円
滑化を図ることができる。また、トンネル用照明器具1
の光源として、蛍光ランプを使用することにより、寿命
が長くなり、交換する頻度を低減させることができる。
また、車道面を照らしたときに輝度むらの発生をも防ぐ
ことできる。また、図10は、本実施の形態に係るトン
ネル用照明器具1をトンネル内に設置したときのトンネ
ル内の状況を示した模式図であるが、図10に示すよう
に、上記取り付け方法でトンネル用照明器具1をトンネ
ル入口付近に設置した場合には、トンネル用照明器具1
を車道面111に対して傾けて内壁面112に設置させ
ることができるので、トンネル用照明器具1は内壁面1
12に対して最短距離で設置することができる。その結
果、トンネル用照明器具1がトンネル内の車両通過領域
に侵入することがなくなり、トンネル内の車両通過領域
を確実に維持することができる。さらに、取り付け部1
0及びレール90で、トンネルの内壁面に取り付けられ
た取り付け部材80にトンネル用照明器具1を固定する
ことにより、取り付け部材80の取り付け位置に誤差が
あっても、誤差を吸収して、確実にトンネル用照明器具
1を設置することができる。
【0015】なお、本発明は上記実施の形態の記載内容
に限定されるものではなく、構造や材質、各部材の配置
等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。図11は、本実施の形態に係るトンネル用照明器
具1の変形例を模式的に示した垂直断面図である。上記
実施の形態では、側壁面部と天井面部とを照らすのに、
側壁面部用蛍光ランプ41及び天井面部用蛍光ランプ4
2の2つの光源を用いているが、図11に示すように、
1つの光源で、側壁面部と天井面部とを照らすことも可
能である。この場合には、右側面6から左側面7にかけ
て容器2の1部が貫通している。1つの光源で、側壁面
部と天井面部とを照らすことによりコストの低減を図る
ことができる。図12は本実施の形態に係る取り付け部
10の変形例を模式的に示した側面図であり、図13は
本実施の形態に係るレール90の変形例を模式的に示し
た平面図及び側面図である。上記実施の形態では、トン
ネル用照明器具1の取り付け部10は、2箇所に設けら
れているが、図12に示すように4箇所に設けることも
可能である。この取り付け部120は、角状部121
と、角状部121の両側に設けられた突起部122とか
ら構成されいる。レール130は、図13(a)及び
(b)に示すように、長板部131の2箇所からL字部
132が突設している。ここで、このレール130は、
上記レール90と同様に、取り付け部材80に固定する
ための孔133及び取り付け部120を固定する孔13
4が形成されている。2箇所のL字部132で形成され
る略T字状の空間に取り付け部120を挿入し、孔13
4を介して雄ねじで取り付け部120を固定することに
より、トンネル内壁面にトンネル用照明器具1を取り付
けることができる。また、取り付け部120を4箇所に
形成し、レール130を4本設けることで、取り付け部
材80の取り付け位置の誤差をより吸収して、より確実
にトンネル用照明器具1を取り付けることができる。ま
た、上記実施の形態では、取り付け部10、120及び
レール90、130を設けてトンネル用照明器具1を取
り付けているが、取り付け部10、120及びレール9
0、130を設けないで取り付けることも可能である。
この場合には、トンネル用照明器具1の4箇所に取り付
け脚を設け、各取り付け脚と取り付け部材80とを直接
ボルト及びナットのような固定部材で固定する。
【0016】
【発明の効果】以上、詳説したように、請求項1の本発
明のトンネル用照明器具によれば、トンネル入口付近の
内壁面の輝度を向上させることができるため、トンネル
入口付近で生じていた交通渋滞を解消することができ、
交通の円滑化を図ることができる。また、請求項2の発
明のトンネル照明器具によれば、トンネルの側壁面部及
び天井面部の輝度を向上させることができる。さらに、
請求項3の発明のトンネル用照明器具によれば、トンネ
ルの側壁面部及び天井面部の輝度をさらに向上させるこ
とができる。また、請求項4の発明のトンネル用照明器
具によれば、第2の光源が長寿命になるとともに、トン
ネル内に輝度むらを生じさせることを防止することがで
きる。また、請求項5の発明のトンネル照明方法によれ
ば、交通の円滑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るトンネル用照明器具を模式
的に示した前面図である。
【図2】本実施の形態に係るトンネル用照明器具を模式
的に示した裏面図である。
【図3】本実施の形態に係るトンネル用照明器具を模式
的に示した右側面図である。
【図4】本実施の形態に係るトンネル用照明器具を模式
的に示した左側面図である。
【図5】本実施の形態に係るトンネル用照明器具を模式
的に示した垂直断面図である。
【図6】本実施の形態に係る取り付け部材を模式的に示
した平面図及び側面図である。
【図7】本実施の形態に係るレールを模式的に示した平
面図及び側面図である。
【図8】本実施の形態に係るトンネル用照明器具の取り
付け工程を示した模式図である。
【図9】本実施の形態に係るトンネル用照明器具の取り
付け工程を示した模式図である。
【図10】本実施の形態に係るトンネル用照明器具をト
ンネル内に設置したときのトンネル内の状況を示した模
式図である。
【図11】本実施の形態に係るトンネル用照明器具の変
形例を模式的に示した垂直断面図である。
【図12】本実施の形態に係る取り付け部の変形例を模
式的に示した側面図である。
【図13】本実施の形態に係るレールの変形例を模式的
に示した平面図及び側面図である。
【符号の説明】
1…トンネル用照明器具 2…容器 3…前面 6…右側面 7…左側面 14…前面開口部 15…右側面開口部 16…左側面開口部 30…車道面用蛍光ランプ 40…内壁面用蛍光ランプ 41…側壁面部用蛍光ランプ 42…天井面部用蛍光ランプ 50…車道面用反射板 60…内壁面用反射板 61…側壁面部用反射板 62…天井面部用反射板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に形成された前面透光部と側面の少
    なくとも1箇所以上に形成された側面透光部とを有し、
    かつトンネル入口付近に設置される容器と;前記容器内
    に配設され、前記前面透光部を介して前記トンネル入口
    付近の車道面を照らす第1の光源と;前記容器内に配設
    され、前記側面透光部を介して前記トンネル入口付近の
    内壁面を照らす第2の光源と;前記第1の光源から発せ
    られる光を反射し、反射光を前記車道面に導く第1の反
    射体と;前記第2の光源から発せられる光を反射し、反
    射光を前記内壁面に導く第2の反射体と;を具備するこ
    とを特徴とするトンネル用照明器具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル用照明器具であ
    って、前記側面透光部が、前記側面及び前記側面に対向
    する側面にそれぞれ形成されていることを特徴するトン
    ネル用照明器具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトンネル用照明器具であ
    って、前記第2の光源が、前記各側面透光部付近にそれ
    ぞれ配設されていることを特徴とするトンネル用照明器
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    トンネル用照明器具であって、前記第2の光源は、蛍光
    ランプであることを特徴とするトンネル用照明器具。
  5. 【請求項5】 トンネル入口付近の内壁面に設置された
    照明器具の第1の光源を発光させ、前記照明器具の前面
    に形成された前面透光部から前記トンネル入口付近の車
    道面を照らすとともに、 前記照明器具の第2の光源を発光させ、前記照明器具の
    側面に形成された側面透光部から前記トンネル入口付近
    の内壁面を照らすことを特徴とするトンネル照明方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100675120B1 (ko) 2006-11-01 2007-01-29 (주)신도컨설탄트 터널 조명구
US20110273877A1 (en) * 2005-09-06 2011-11-10 Lsi Industries, Inc. Linear Lighting System
JP2013201068A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Stanley Electric Co Ltd トンネル用照明装置
JP2019041860A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 能美防災株式会社 消火栓装置及び消火器箱

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