JP3852687B2 - 表示用照明器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷陰極ランプを光源に用いた誘導灯等の表示用照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、表示用照明器具の一形態である誘導灯の分野において、光源に冷陰極ランプを用いた高輝度誘導灯が提供されている。この種の表示用照明器具の例として、矩形状の器具本体と、この器具本体の表裏に配される2つの表示パネル面と、これらの表示パネル面の光源となる冷陰極ランプとを有する器具がある。この種の表示用照明器具では、冷陰極ランプから出射した光が導光板へ入射する際における外部への光漏れを防止して、表示パネル面の輝度をできるだけ上げるために、冷陰極ランプを反射板等で覆い、反射板と導光板との隙間を極力小さくするように工夫している。
【0003】
また、一般の誘導灯の分野において、表側と裏側の2つの表示面を点灯させるための2組の光源、反射板及び導光板を備えて、各光源から照射された光を各反射板を用いて各導光板に導くことにより、2つの表示面を点灯させることができるようにしたものが知られている(例えば、特開2000−149626号公報参照)。さらにまた、一般の照明器具の分野において、各照明器具間又は各照明器具の端部を明るくするために、各照明器具端部の裏面側に各照明器具本体から照射された光の透光用の開口と、透光用開口を通って各照明器具の裏面側に照射された光を反射するための反射板とを配設したものが知られている(例えば、実開平7−27009号公報参照)。また、一般の照明器具の分野において、両側の反射板と中央の反射板との間に隙間を設けて、この隙間により照明器具本体の空調を図るようにしたものが知られている(例えば、実開昭64−4018号公報、特開平3−276507号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の光源に冷陰極ランプを用いた高輝度誘導灯は、冷陰極ランプの特徴で暗所に長時間放置された場合には、ランプの放電現象を開始するのに必要な初期電子(一次電子)が減少するために始動性が極めて悪くなり、長い場合でランプ点灯に10分程度の時間がかかる場合もある。このように、従来の冷陰極ランプを用いた誘導灯は、暗所に長時間放置した後に点灯させようとした場合には、即時に点灯を開始するのに必要な初期電子を得ることができないため、点灯の開始に要する時間にばらつきが生じる。また、従来の冷陰極ランプを用いた誘導灯では、冷陰極ランプの周囲を反射板等で覆って光漏れを防止し、しかも、表と裏の表示パネルを離して配置しているため、暗所で始動を開始させたときに、一方のランプが点灯しても、その光が他方のランプに照射されず、従って、表側と裏側のそれぞれのランプに点灯のばらつきが生じる。
【0005】
また、従来の冷陰極ランプを用いた誘導灯では、誘導灯内部の点灯装置がランプの不点灯を検出して、安全上負荷に対する発振を停止させる機能を具備している場合には、上記の2つのランプの始動開始時間のばらつきに起因して、点灯装置が、一方のランプの不点灯を検出し、負荷に対する発信を停止させて、点灯している方のランプを消してしまうという問題があった。また、これらの問題を解決するための方法として、LED等の光源を設けて、この光源から冷陰極ランプに直接光を照射して点灯処理の始動性を向上させる等の方法があるが、誘導灯の内部にLED等の光源を設ける必要があるために、器具の大型化及びコスト高を招くという問題があった。
【0006】
また、上記特開2000−149626号公報、実開平7−27009号公報、実開昭64−4018号公報及び特開平3−276507号公報のいずれに記載の発明を、冷陰極ランプを光源に用いた複数の表示パネルを持つ誘導灯に適用しても、上記の表側と裏側のランプの点灯にばらつきが生じるという問題を解消することはできない。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、冷陰極ランプを光源に用いた複数の表示パネルを持つ表示用照明器具において、点灯始動時にばらつき無く確実に複数のランプを点灯させることができるようにして、表示パネル間の点灯遅れを防止することが可能な表示用照明器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、表示面の背面に配設された導光パネルと、この導光パネルの少なくとも一端縁に臨ませて対向配置した冷陰極蛍光灯と、この冷陰極蛍光灯の周りを覆って導光パネルの一端縁側に透光開口を有した反射板とからなる表示具を複数組有する表示用照明器具において、表示具のそれぞれの反射板は、互いに他の反射板の外側面に臨み、これら各反射板には、冷陰極蛍光灯の発光部を互いに直視可能な光挿通用開口を形成したものである。
【0009】
上記構成においては、各冷陰極蛍光灯の周りを覆うそれぞれの反射板に他の冷陰極蛍光灯の発光部を互いに直視可能な光挿通用開口を形成したので、一つの冷陰極蛍光灯が点灯すると、この蛍光灯の出射光が反射板の光挿通用開口から漏れて、他の冷陰極蛍光灯に照射される。これにより、一つの冷陰極蛍光灯のみが点灯し、他の冷陰極蛍光灯が点灯しなかった場合でも、一つの冷陰極蛍光灯から照射された光により他の冷陰極蛍光灯内に放電に必要な初期電子が励起されるため、他の冷陰極蛍光灯内部で放電現象が開始されて、他の冷陰極蛍光灯が点灯する。
【0010】
また、表示具は、器具本体を挟んで互いに略対称的に対向配置され、この器具本体には、反射板の光挿通用開口に臨む部位に通風開口を設けることが望ましい。これにより、一つの冷陰極蛍光灯が点灯すると、この冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口と器具本体の通風開口とを通って他の冷陰極蛍光灯に照射されるので、上記と同様な作用を得ることができる。
【0011】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の電極部近傍に設けることが望ましい。これにより、一つの冷陰極蛍光灯が点灯すると、この冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口を通って他の冷陰極蛍光灯の電極部に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。
【0012】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の高圧側電極部近傍に設けてもよい。これにより、一つの冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口を通って他の冷陰極蛍光灯の高圧側電極部に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。
【0013】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の始動補助物質が塗布されている電極側に設けてもよい。これにより、一つの冷陰極蛍光灯から出射した光が、反射板の光挿通用開口を通って、始動補助物質が塗布された電極に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による表示用照明器具について図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、それぞれ第1の実施形態による表示用照明器具を斜め前方と側方から見た外観を示す。この表示用照明器具1は、表側が開口した箱状の器具本体2と、この器具本体2の表側と裏側とに相対して取り付けられる2枚の誘導用の表示パネル3(表示具)と、冷陰極ランプ11(冷陰極蛍光灯)を内蔵した光源部4とから構成される。表示パネル3の表示面5の背面側には、導光板が内蔵されている。また、器具本体2の内部には、後述するねじ孔が設けられており、表示用照明器具1は、このねじ孔にねじを挿通して螺着する方法によって、図1(b)に示されるように、天井8に取り付けられる。
【0015】
次に、図2を参照して、上記表示用照明器具1の内部構造の概略について説明する。光源部4はユニット化されており、このユニット(以下、ランプユニットという)20は、光源となる冷陰極ランプ11、この冷陰極ランプ11の周りを覆う反射板14、及びこれらを固定するランプホルダー12より構成される。反射板14は、冷陰極ランプ11から出射される光を効率よく表示パネル3内部の導光板13(導光パネル)に入射させるためのものであり、ランプ温度特性を考慮して、アルミ等の放熱性の高い材質から構成され、しかも、空間への露出面積を大きくした形状となっている。この反射板14における導光板13の一端縁13aに臨む位置には、透光開口14aが設けられており、この透光開口14aを通って、冷陰極ランプ11からの出射光と、この出射光に対する反射板14からの反射光とが、導光板13の一端縁13aに入射して、表示パネル3が明るく表示される。また、器具本体2の裏側には、放熱孔16(通風開口)が設けられており、裏側の反射板14と器具本体2との間には、遮蔽するものがない構造となっている。また、表側と裏側のそれぞれの反射板14における器具本体2に臨む外側面には、それぞれ孔15(光挿通用開口)が設けられている。表側の冷陰極ランプ11及び反射板14の孔15は、裏側の冷陰極ランプ11及び反射板14の孔15と平行な状態に配設されており、一方の冷陰極ランプ11から出射した光が反射板14の孔15と上記の放熱孔16とを通して他方の冷陰極ランプ11に照射されるように配置されている。
【0016】
次に、上記ランプユニット20の詳細について図3(a)(b)を参照して説明する。図3(a)に示されるように、ランプユニット20は、上記の冷陰極ランプ11及び反射板14を保持するための樹脂製のランプホルダ12とホルダブロック21とを有している。冷陰極ランプ11の両端に設けられた各リード線11aと各接続端子22に設けられた接続端22aとをそれぞれスプライスバンド23により接続した上で、2つのホルダブロック21の溝21a内に冷陰極ランプ11と反射板14とを挿入して、各接続端子22を各ホルダブロック21の溝21cに差込む。この状態で、ランプホルダ12の長手方向において、ランプホルダ12のスリット12aと各ホルダブロック21の係止爪21bとの位置合わせを行って、各ホルダブロック21をランプホルダ12に嵌入する。これにより、弾性のある各ホルダブロック21の係止爪21bの下端がランプホルダ12側のスリット12aを形成する面12bに当接した状態となって、図3(b)に示されるように、各ホルダブロック21、及び各ホルダブロック21に載置された冷陰極ランプ11と反射板14と接続端子22とがランプホルダ12に固定される。
【0017】
次に、図4(a)(b)及び図5(a)(b)を参照して、上記の各ランプユニット20と器具本体2との位置関係及び器具本体2の概略構成について説明する。図4(a)(b)に示されるように、表側と裏側の各ランプユニット20は、器具本体2を挟んで互いに略対称的に対向配置されている。また、図4(a)及び図5(a)に示されるように、器具本体2における裏側の反射板14の孔15に臨む位置には、放熱孔16(通風開口)が配設されており、裏側のランプユニット20の冷陰極ランプ11から反射板14に伝わった熱は、この放熱孔16から器具本体2の内部に放熱される。また、図4(a)に示されるように、器具本体2の上面には、2つのねじ孔42が設けられており、表示用照明器具1は、このねじ孔42にねじを挿通して螺着する方法によって、天井に取り付けられる。図4(a)に示される各ランプユニット20は、それぞれの接続端子22を器具本体2側のコネクタ41に差し込むことにより、図5(a)に示される高圧側配線52又は低圧側配線53を介して点灯装置51と接続される。
【0018】
次に、図6(a)(b)(c)を参照して、一方のランプユニット20の反射板14に設けられた孔15から漏れた光が他方のランプユニット20の冷陰極ランプ11の放電に必要な初期電子を励起する仕組みについて説明する。各ランプユニット20の反射板14には、4つの孔15が設けられており、また、上記図4(a)及び上記図5(a)に示されるように、器具本体2の裏側には、複数の放熱孔16が配設されている。各冷陰極ランプ11と各反射板14の各孔15と器具本体2の各放熱孔16とは、表側と裏側のいずれか一方の冷陰極ランプ11から出射した光が各反射板14の各孔15と器具本体2の各放熱孔16とを挿通して、他方の冷陰極ランプ11に届くような位置に配置されている。
【0019】
上記の構成において、例えば、図6(c)に示されるように、表側のランプユニット20の冷陰極ランプ11が点灯すると、このランプ11から出射した光が表側と裏側の反射板14の孔15と器具本体2の放熱孔16とを挿通して、この挿通光55が裏側のランプユニット20の冷陰極ランプ11を照射する。これにより、表側のランプユニット20の冷陰極ランプ11のみが点灯し、裏側のランプユニット20の冷陰極ランプ11が点灯しなかった場合でも、表側のランプユニット20の冷陰極ランプ11から照射された光により裏側の冷陰極ランプ11内に放電に必要な初期電子が励起されるため、裏側の冷陰極ランプ11内部で放電現象が開始されて、裏側の冷陰極ランプ11が点灯する。また、逆に、裏側のランプユニット20の冷陰極ランプ11のみが点灯し、表側のランプユニット20の冷陰極ランプ11が点灯しなかった場合には、上記と同様な作用により表側の冷陰極ランプ11が点灯する。
【0020】
次に、第2の実施形態による表示用照明器具1について図7を参照して説明する。第1の実施形態では、光源部4と表示パネル3とを器具本体2の表面と裏面に配置する構成としたが、第2の実施形態では、光源部4と表示パネル3とを器具本体2の4側面に配置する構成とした。第2の実施形態における表示用照明器具1の光源部4と表示パネル3とは、第1の実施形態とほぼ同様な構成となっており、図示はしていないが、光源部4内部の反射板14には孔15が設けられており、また、器具本体2側には放熱孔16が設けられている。この構成においては、4つの光源部4に内蔵された各冷陰極ランプ11のうちのいずれか一つの冷陰極ランプ11が点灯しなかった場合でも、この不点灯の冷陰極ランプ11と器具本体2を挟んで対向配置された他の冷陰極ランプ11から照射された光により、不点灯の冷陰極ランプ11内に放電に必要な初期電子が励起されて、この冷陰極ランプ11が点灯する。
【0021】
次に、図8(a)(b)及び図9を参照して、第3の実施形態による表示用照明器具1について説明する。第1の実施形態では、2つの表示パネル3の光源部4を対向配置して、一方の光源部4内の冷陰極ランプ11から出射した光が、もう一方の光源部4内の冷陰極ランプ11を直接照射する構成としたが、第3の実施形態では、表側の表示パネル3及び光源部4と裏側の表示パネル3及び光源部4とを、図8(b)に示される表示用照明器具1の中心線Lを回転軸として180度回転させた状態に配置して、一方の表示パネル3内の導光板13から漏れた光がもう一方の光源部4内の冷陰極ランプ11を照射する構成としている。図9に示されるように、光源部4内の反射板14の側面には、第1の実施形態の場合と同様に、光の挿通用の孔15が設けられており、また、表示パネル3の背面側には、他の表示パネル3内における導光板13から漏れた光を通すための光挿通孔61が配設されている。また、図8(a)に示されるように、器具本体2における裏側の光源部4に対峙する位置には、第1の実施形態の場合と同様な放熱孔16が設けられており、器具本体2における裏側の表示パネル3の光挿通孔61と接する位置には、光挿通用の孔62が配設されている。
【0022】
上記の構成においては、裏側の冷陰極ランプ11より出射された光は、裏側の表示パネル3内の導光板13を通って、図8(a)に示されるように、裏側の表示パネル3の背面側に設けられた光挿通孔61から漏れる。この挿通光55は、器具本体2側に設けられた光挿通用の孔62を通って、表側の光源部4に向かい、表側の反射板14の側面に設けられた光挿通用の孔15を通って表側の冷陰極ランプ11を照射する。また、表側の冷陰極ランプ11より出射された光は、表側の表示パネル3内の導光板13を通って、図8(a)に示されるように、表側の表示パネル3の背面側に設けられた光挿通孔61から漏れる。この挿通光55は、器具本体2内の空隙を通って、裏側の光源部4に向かい、裏側の反射板14の側面に設けられた光挿通用の孔15を通って裏側の冷陰極ランプ11を照射する。これにより、表側と裏側のいずれか一方の冷陰極ランプ11のみが点灯し、他方の冷陰極ランプ11が点灯しなかった場合でも、一方の冷陰極ランプ11から照射された光により他方の冷陰極ランプ11内に放電に必要な初期電子が励起されるため、表裏双方の冷陰極ランプ11が点灯する。
【0023】
次に、第4の実施形態による表示用照明器具1について図10(a)(b)を参照して説明する。第1の実施形態では、各反射板14の側面の4ヶ所に光挿通用の孔15を配設したが、第4の実施形態では、図10(a)(b)に示されるように、各反射板14の側面における光挿通用の孔15を冷陰極ランプ11の高圧側と低圧側の電極部近傍における2ヶ所にのみ配設した構成としている。これにより、第1の実施形態による表示用照明器具1と比べて、反射板14の孔15から漏れる光の量を少なくして、表示パネル3の輝度の低下を防ぐことができる。このように、反射板14の側面における光挿通用の孔15の数を2つに減らしても、一方の冷陰極ランプ11から出射した光がこれらの孔15を通って不点灯の冷陰極ランプ11の電極部近傍を照射するため、不点灯の冷陰極ランプ11の内部で初期電子を効果的に励起することができ、従って、表示用照明器具1の暗所における始動性を確保することができる。
【0024】
本発明は、上記の各実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第4の実施形態では、反射板14の光挿通用の孔15を冷陰極ランプ11の高圧側と低圧側の電極部近傍における2ヶ所に配設した構成としたが、反射板の光挿通用の孔を冷陰極ランプの高圧側の電極部近傍にのみ配設してもよい。これにより、反射板に設ける孔の数を1つだけにしたにも拘わらず、不点灯の冷陰極ランプ内に放電に必要な初期電子を効率的に励起することができるので、暗所における一定の始動性を確保しつつ、上記第4の実施形態による表示用照明器具1と比べて、表示パネルの輝度低下を減らすことができる。
【0025】
また、冷陰極ランプの電極のうち、冷陰極ランプの始動性を向上させるための対応がなされた電極の近傍に、反射板の光挿通用の孔を設けてもよい。この始動性向上のための対応がなされた電極とは、例えば、電極に仕事関数の低い(金属境界面から電子を放出し易い)始動補助物質(セシウム化合物、リチウム化合物等)が塗布された電極や、電極の周りに金属導体(始動補助電極)を設けて、近接導体効果により冷陰極ランプの始動に必要な電圧を下げるように工夫した電極のことである。これらの始動性向上のための対応がなされた電極の近傍に、反射板の光挿通用の孔を設けることで、表示用照明器具の暗所における始動性の向上を図ることができる。
【0026】
さらにまた、反射板側面の光挿通用の孔の大きさを冷陰極ランプの外径以下の大きさとしてもよい。これにより、この孔の大きさを冷陰極ランプの外径よりも大きくした場合と比べて、この孔からの光漏れによる表示パネルの輝度低下を少なくすることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、各冷陰極蛍光灯の周りを覆うそれぞれの反射板に他の冷陰極蛍光灯の発光部を互いに直視可能な光挿通用開口を形成したことにより、各冷陰極蛍光灯の出射光が反射板の光挿通用開口から漏れて、他の冷陰極蛍光灯に照射される。これにより、点灯始動時に一つの冷陰極蛍光灯のみが点灯し、他の冷陰極蛍光灯が点灯しなかった場合でも、一つの冷陰極蛍光灯から照射された光により他の冷陰極蛍光灯内部で放電現象が開始されて、他の冷陰極蛍光灯が点灯するので、暗所における点灯始動時にばらつき無く確実に複数の冷陰極蛍光灯を点灯させることができ、従って、表示具(表示パネル)間の点灯遅れを防止することができる。また、照明器具内部の点灯装置が冷陰極蛍光灯の不点灯を検出して、安全上負荷に対する発振を停止させる機能を具備している場合でも、各冷陰極蛍光灯間の点灯遅れを防止することができるので、点灯装置が各冷陰極蛍光灯の始動開始時間のばらつきに起因して誤動作を起こし、点灯している方の蛍光灯を消してしまうというという問題を解消することができる。さらにまた、従来の冷陰極蛍光灯を光源に用いた複数の表示パネルを持つ表示用照明器具と異なり、LED等の光源を別途設けて冷陰極蛍光灯に直接光を照射することなく、複数の冷陰極蛍光灯間の点灯遅れを防止することができるので、器具の大型化及びコストアップを抑えることができる。
【0028】
また、各表示具を器具本体を挟んで互いに略対称的に対向配置して、この器具本体における反射板の光挿通用開口に臨む部位に通風開口を設けることにより、一つの冷陰極蛍光灯が点灯すると、この冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口と器具本体の通風開口とを通って他の冷陰極蛍光灯に照射される。これにより、上記請求項1に記載の効果を的確に得ることができる。
【0029】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の電極部近傍に設けることにより、一つの冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口を通って他の冷陰極蛍光灯の電極部に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。これにより、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の電極部から離れた位置に設けた場合と比べて、表示具間の点灯遅れの防止に必要な反射板の光挿通用開口の面積を小さくすることができるので、各冷陰極蛍光灯の光損失を少なくして、各表示具の輝度低下を抑えることができる。
【0030】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の高圧側電極部近傍に設けることにより、一つの冷陰極蛍光灯から出射した光が反射板の光挿通用開口を通って他の冷陰極蛍光灯の高圧側電極部に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。これにより、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の高圧側電極部から離れた位置に設けた場合と比べて、表示具間の点灯遅れの防止に必要な反射板の光挿通用開口の面積を小さくすることができるので、各冷陰極蛍光灯の光損失を少なくして、各表示具の輝度低下を抑えることができる。
【0031】
また、反射板の光挿通用開口を冷陰極蛍光灯の始動補助物質が塗布されている電極側に設けることにより、一つの冷陰極蛍光灯から出射した光が、反射板の光挿通用開口を通って、始動補助物質が塗布された電子を放出しやすい電極に照射されるので、他の冷陰極蛍光灯内において初期電子を効率よく励起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は、それぞれ本発明の第1の実施形態による表示用照明器具の外観を示す斜視図と側面図。
【図2】 上記表示用照明器具の断面図。
【図3】 (a)(b)は、それぞれ上記表示用照明器具のランプユニットの分解斜視図と組立後の斜視図。
【図4】 (a)(b)は、それぞれ上記ランプユニットと器具本体との位置関係を示す斜視図と上面図。
【図5】 (a)は上記器具本体に設けられた電源供給用のコネクタと放熱孔との位置関係を示す図、(b)は上記器具本体と表示パネルとの位置関係を示す図である。
【図6】 (a)(b)はそれぞれ上記ランプユニットの斜視図と前面図、(c)は表側の冷陰極ランプから出射した光が表側と裏側の反射板の孔を挿通する様子を示す図。
【図7】 本発明の第2の実施形態による表示用照明器具の外観を示す斜視図。
【図8】 (a)(b)は、それぞれ本発明の第3の実施形態による表示用照明器具の上面図と斜視図。
【図9】 上記表示用照明器具の表示パネルの背面側を示す図。
【図10】 (a)(b)は、それぞれ本発明の第4の実施形態による表示用照明器具のランプユニットの斜視図と前面図。
【符号の説明】
1 表示用照明器具
2 器具本体
3 表示パネル(表示具)
5 表示面
11 冷陰極ランプ(冷陰極蛍光灯)
13 導光板(導光パネル)
14 反射板
14a 透光開口
15 孔(光挿通用開口)
16 放熱孔(通風開口)

Claims (5)

  1. 表示面の背面に配設された導光パネルと、この導光パネルの少なくとも一端縁に臨ませて対向配置した冷陰極蛍光灯と、この冷陰極蛍光灯の周りを覆って前記導光パネルの一端縁側に透光開口を有した反射板とからなる表示具を複数組有する表示用照明器具において、
    前記表示具のそれぞれの反射板は、互いに他の反射板の外側面に臨み、これら各反射板には、冷陰極蛍光灯の発光部を互いに直視可能な光挿通用開口を形成したことを特徴とする表示用照明器具。
  2. 前記表示具は、器具本体を挟んで互いに略対称的に対向配置され、この器具本体には、前記反射板の光挿通用開口に臨む部位に通風開口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の表示用照明器具。
  3. 前記反射板の光挿通用開口を前記冷陰極蛍光灯の電極部近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の表示用照明器具。
  4. 前記反射板の光挿通用開口を前記冷陰極蛍光灯の高圧側電極部近傍に設けたことを特徴とする請求項3に記載の表示用照明器具。
  5. 前記反射板の光挿通用開口を前記冷陰極蛍光灯の始動補助物質が塗布されている電極側に設けたことを特徴とする請求項3に記載の表示用照明器具。
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