JP2008159489A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができる照明装置を提供することにある。
【解決手段】照明装置は、複数の直管形の放電ランプ1を並置してなる光源部10と、各放電ランプ1に電力を供給して点灯させる点灯装置と、光源部10の後方に配設される反射板2とを備え、光源部10は、軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプ1A,1Bを、色度の変化が互いに逆向きとなるように並置してなる複数の光源ユニット11により構成され、点灯装置は、光源ユニット11の2つの放電ランプ1A,1Bそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するように構成され、反射板2は、光源ユニット11の2つの放電ランプ1A,1Bそれぞれから放射された光を前方に反射する反射部21を光源ユニット11毎に備える。
【選択図】図1
【解決手段】照明装置は、複数の直管形の放電ランプ1を並置してなる光源部10と、各放電ランプ1に電力を供給して点灯させる点灯装置と、光源部10の後方に配設される反射板2とを備え、光源部10は、軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプ1A,1Bを、色度の変化が互いに逆向きとなるように並置してなる複数の光源ユニット11により構成され、点灯装置は、光源ユニット11の2つの放電ランプ1A,1Bそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するように構成され、反射板2は、光源ユニット11の2つの放電ランプ1A,1Bそれぞれから放射された光を前方に反射する反射部21を光源ユニット11毎に備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置に関するものである。
従来から、透過形の液晶パネルを後方から照射する照明装置(すなわち、直下式バックライト)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の照明装置では、光源として、白色光を放射する直管形の放電ランプ、例えば、冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathode Fluorescent Lamp;CCFL)が用いられている。
上述したような白色光を放射する冷陰極蛍光ランプでは、冷陰極蛍光ランプのガラス管内に封入された放電ガスより放射された紫外線を白色光に変換するために、ガラス管の内面に蛍光体層が設けられており、このような蛍光体層の材料としては、放射する光の波長のピークが異なる複数の蛍光体を混合してなる混合蛍光体(例えば、3波長蛍光体や、4波長蛍光体、5波長蛍光体など)が比較的よく用いられている。
ここで、冷陰極蛍光ランプのガラス管の内面に蛍光体層となる混合蛍光体を塗布するにあたっては、ガラス管の軸方向(長手方向)を上下方向に沿わせた状態で、軸方向の一端側から他端側にガラス管の内面を伝うようにして混合蛍光体を流し込むことによって混合蛍光体の塗布を行うのであるが、混合蛍光体に含まれる蛍光体の重さやガラスとの親和性などにより各蛍光体がガラス管の内面を伝う速度が異なり、その結果、ガラス管の軸方向の一端側と他端側とで混合蛍光体における蛍光体の混合比率が異なってしまう。そして、この混合比率の差が、冷陰極蛍光ランプの両端側における色度の差(すなわち、管端色差)として現れ、例えば、上述したような白色光を放射する冷陰極蛍光ランプでは、冷陰極蛍光ランプの軸方向の一端側では青みを帯び、他端側では赤みを帯びてしまうといった問題点がある。
また、上述したような方法によってガラス管の内面に蛍光体層を形成した際には、ガラス管の軸方向の一端側と他端側とで蛍光体層の厚みが異なってしまい、そのため冷陰極蛍光ランプの軸方向の一端側と他端側とで輝度が異なる(すなわち、輝度むらが大きくなる)という問題も生じていた。
かかる問題に際して、特許文献1では、冷陰極蛍光ランプを、その閉塞端部と封止端部とが互い違いとなるように並設して、蛍光体層の厚みが相対的に厚くなり易い閉塞端部側と、蛍光体層の厚みが相対的に薄くなり易い封止端部側とを交互に配置することにより、色むらおよび輝度むらを相殺して低減するようにしている。
一方、特許文献1のように、冷陰極蛍光ランプの配置によって色むらおよび輝度むらを低減するのではなく、冷陰極蛍光ランプ自体の色むらおよび輝度むらを低減することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2では、冷陰極蛍光ランプのガラス管の軸方向の一端側から蛍光体をガラス管内の管長の半分まで吸い上げて、ガラス管内の軸方向の半分まで蛍光体層を形成し、次に、ガラス管の軸方向の他端側から蛍光体をガラス管の管長の半分まで吸い上げて、ガラス管内の軸方向の残り半分まで蛍光体層を形成することによって、ガラス管の内面の全面に蛍光体層を形成してなる冷陰極蛍光ランプが開示されている。また、特許文献2には、冷陰極蛍光ランプを用いたバックライトについても開示されている
特開平8−94845号公報(図1〜図3参照)
特開2005−285668号公報(図1参照)
ところで、冷陰極蛍光ランプでは、上述したような蛍光体層の膜厚の差の他に、漏洩電流によって輝度むらが生じるおそれがある。
すなわち、一般に、直下色バックライトに用いられる冷陰極蛍光ランプとしては、ガラス管の管径が小さく、且つその長さが長いものが比較的よく用いられるため、点灯中の管電圧が高い冷陰極蛍光ランプでは、一方の電極から他方の電極に向けて電流が流れる際に、電流がガラス管外に漏洩して(漏洩電流が生じて)しまい、その結果、冷陰極蛍光ランプの軸方向の一端側と他端側とで輝度が異なってしまうのである。
そのため、上述した特許文献1,2に開示されたものであっても、依然として、冷陰極蛍光ランプの軸方向の一端側と他端側とにおける輝度に差が生じており、十分な色むらおよび輝度むらの低減が図れていなかった。
また、従来から、冷陰極蛍光ランプから放射された光を反射する反射板を冷陰極蛍光ランプの後方に設けることによって、色むらおよび輝度むらを低減することが提案されている。
このような反射板としては、例えば、全ての冷陰極蛍光ランプから放射された光を前方の反射する反射部を有する反射板(図6(b)参照)や、冷陰極蛍光ランプから放射された光を反射する反射部を冷陰極蛍光ランプと一対一対応で有する反射板(図6(c)参照)などが提案されている。
しかしながら、前者の反射板では、冷陰極蛍光ランプが放射する光同士が混ざり易いため、色むらの低減を図ることができていたが、冷陰極蛍光ランプの前方における輝度と冷陰極蛍光ランプ間の隙間における輝度との差が大きくなり、輝度むらの低減という点では不十分であった。一方、後者の反射板では、冷陰極蛍光ランプの前方における輝度と冷陰極蛍光ランプ間の隙間における輝度との差を小さくでき、輝度むらの低減を図ることができていたが、反射部が個々の冷陰極蛍光ランプに対して設けられているために冷陰極蛍光ランプが放射する光同士が混ざり難く、色むらの低減という点では不十分であった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができる照明装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、複数の直管形の放電ランプを並置してなる光源部と、光源部の各放電ランプに電力を供給して点灯させる点灯装置と、光源部の後方に配設されて光源部の各放電ランプが放射する光を前方に反射する反射板とを備え、光源部は、軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプを、色度の変化が互いに逆向きとなるように並置してなる1乃至複数の光源ユニットにより構成され、点灯装置は、光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するように構成され、反射板は、光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれから放射された光を前方に反射する反射部を光源ユニット毎に備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、光源ユニットでは軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプを色度の変化が互いに逆向きとなるように並置しているから、同方向となるように並置する場合に比べて、色むらを低減でき、その上、光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するので、2つの放電ランプそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに同方向となる電圧を印加する場合に比べて、輝度むらを低減でき、さらに、光源ユニット毎に当該光源ユニットの2つの放電ランプが放射する光を反射する反射部を設けているので、2つの放電ランプから放射された光が混ぜ合わされるから、色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、光源部の2つの放電ランプ間の間隔は、24mm以下であることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、2つの放電ランプ間の隙間が小さくなるとともに、2つの放電ランプそれぞれが放射する光が混ざり易くできるから、さらなる色むらおよび輝度むらの低減が図れる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、反射部において光源ユニットの2つの放電ランプ間の隙間の後方に位置する部位には、放電ランプから放射された光を前記隙間側に反射する反射面を有する第1の突起部が設けられ、反射部において光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれの後方に位置する部位には、放電ランプから放射された光を放射元の放電ランプから離れる方向に反射する反射面を有する第2の突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、第1の突起部によって放電ランプから放射された光を2つの放電ランプ間の隙間側に反射するから、前記隙間における輝度を相対的に強くでき、また、第2の突起部によって放電ランプから放射された光を放射元の放電ランプより離れる方向に反射するから、反射部で反射された光が放電ランプの近傍に集まって、放電ランプ近傍の輝度が相対的に強くなってしまうことを抑制でき、結果として、輝度むらの低減が図れる。
本発明は、色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の照明装置1は、例えば、透過形の液晶パネル(図示せず)を後方から照射する照明装置(すなわち、直下式バックライト)であって、図1および図2に示すように、複数(図示例では12本)の直管形の放電ランプ1を並置(軸方向を揃えた状態で軸方向と直交する方向に並べて配置)してなり液晶パネルの背面と略平行に配設される光源部10と、光源部10の後方に配設されて放電ランプ1が放射する光を前方(図3における上方)へ反射する反射板2と、液晶パネルと放電ランプ1との間に配設され入射した光を拡散する平板状の拡散板3と、放電ランプ1の軸方向(長手方向)の両端部それぞれに設けられた端子ピン1aを介して放電ランプ1(の電極)に電力を供給して点灯させる点灯装置(図示せず)と、点灯装置を構成する回路部品の少なくとも一部が実装されて反射板2の背面側に配設される2枚の回路基板4と、拡散板3の前方に配設される拡散シート50と、拡散シート50の前方に配設されるレンズシート51と、レンズシート51の前方に配設される光学シート52と、光学シート52の前方に配設される押さえ枠6と、押さえ枠6を介して拡散板3ならびに前記3種類のシート50〜52を反射板2との間に挟み込むとともに押さえ枠6との間に液晶パネル(図示せず)を挟み込んで支持する金属フレーム7とを備えている。
放電ランプ1は、棒状のガラス管と、ガラス管内の両端部に設けられた一対の電極(図示せず)と、一端部が電極と接合されて他端部がガラス管の外に導出された端子ピン1aとを有する冷陰極蛍光ランプである。放電ランプ1のガラス管には、例えば、励起されることで紫外線を放射する放電ガス(例えば、Xe、Ar、Ne、He、Kr、Xeなどの希ガス、窒素、一酸化炭素、および水銀蒸気のいずれかまたはこれらの組み合わせを主成分とする混合ガスなど)が封入されており、ガラス管の内面には、紫外線を吸収して白色光を放射する蛍光体層が塗布されている。なお、ガラス管の直径は数mmであり、その全長は、例えば画面が65インチのテレビであれば146cmである。また、端子ピン1aは後方へ略直角に折り曲げられている。
ところで、光源部10を構成する複数の放電ランプ1は、いずれも同規格のものであって、いずれも同様の色度特性(放電ランプ1の軸方向における色度の分布、すなわち色むら)、および輝度特性(放電ランプ1の軸方向における輝度の分布、すなわち輝度むら)を有している。例えば、放電ランプ1は、白色光を放射する冷陰極蛍光ランプであるから、軸方向の一端側では青みを帯び、他端側では赤みを帯びるという色度特性を有している。また、軸方向の一端側では、他端側より輝度が強くなるという輝度特性を有している。
そこで、本実施形態の照明装置では、同規格の2つの放電ランプ1により光源ユニット11を構成するようにしている。以下、光源ユニット11について図1(a)を参照して説明する。なお、以下の説明では、2つの放電ランプ1を区別するために必要に応じて符号1A,1Bで示す。
上述した光源ユニット11は、同規格の2つの放電ランプ1を互いに逆向きとなるように並置してなり、これにより、放電ランプ1Aにおける軸方向の一端側に放電ランプ1Bにおける軸方向の他端側が、放電ランプ1Aにおける軸方向の他端側に放電ランプ1Bにおける軸方向の一端側が、それぞれ位置するようにしている。すなわち、光源ユニット11は、図1(a)に示すように、軸方向の一端側を左端側、軸方向の他端側を右端側に向けた放電ランプ1Aと、軸方向の一端側を右端側、軸方向の他端側を左端側に向けた放電ランプ1Bとで構成されている。
そして、このような光源ユニット11を複数(図示例では6つ)並置することによって光源部10が構成される。なお、放電ランプ1の向きは、少なくとも光源ユニット11において互いに逆向きとなっていればよいのであって、隣り合う別々の光源ユニット11の放電ランプ1間においては、必ずしも向きを互いに逆向きとする必要はない。
拡散板3は、例えば、アクリル樹脂のような透光性材料によって薄肉の平板状に形成され、放電ランプ1が放射する光を拡散させて前方へ照射するものであって、鈎形の切り欠き3aが四隅に設けられるとともに、長手方向に対向する両辺の中央には内側に凹んだ凹所3bがそれぞれ設けられている。
反射板2は、図3に示すように、PBT樹脂によって全体が扁平な矩形板状に形成され、周囲の枠部20を除く前面に複数(図示例では6つ)の反射部21が略平行に並べて形成されている。これら反射部21は、反射板2の短手方向に並べられており、各反射部21の前方には、図1(a),(b)に示すように、2つ(2本)の放電ランプ1が配置されるようになっている。
また、枠部20前面の四隅には、図3に示すように、切り欠き3aに当接して拡散板3を位置決めするために略L字形の位置決め突部22が突設されている。さらに枠部20の長手方向に対向する両枠片20aの前面には、放電ランプ1の端部を収納する複数(図示例では12)の収納凹部23が設けられている。ここで、収納凹部23は、1つの反射部21に対して2つの収納凹部23が対応(連通)するようにして、各枠片20aの前面にその長手方向沿って略等間隔に設けられている。これによって、各反射部21の前方に、2本の放電ランプ1を配置することができるようにしている。
収納凹部23の底面(背面)には前後に貫通する貫通孔23aが設けられ、図3および図4に示すように、放電ランプ1の端部が収納凹部23に収納された状態で、放電ランプ1の端子ピン1aが貫通孔23aに挿通される。また、各反射部21の前面には、放電ランプ1を支持する放電ランプ支持部25が、各放電ランプ1に対して2つずつの計4つ設けられている。この放電ランプ支持部25は、放電ランプ1を反射部21の前面から所定距離だけ離間させた状態に支持するためのものであって、例えば、放電ランプ1の管壁を内側に収める形で狭持する狭持部と、狭持部を反射部21の前面から所定距離だけ離間させた状態で狭持部と反射部21とを連結する柱部とで構成されている。なお、放電ランプ支持部25は、例えば、反射板21と同じPBT樹脂を用いて形成することができるため、本実施形態では、放電ランプ支持部25を反射板21と一体に形成している。
さらに、反射板2の両枠片20aの前面側には、収納凹部23に収納された放電ランプ1の端部を前方から押さえる押さえ板8が取り付けられる。この押さえ板8は、合成樹脂成形品からなり、短冊状の主部8aと、主部8aの前面中央より前方へ突出し拡散板3の凹所3bと凹凸嵌合される平面視略コ字形の突壁8bと、主部8aの背面側より後方へ突設され各収納凹部23に挿入される複数(本実施形態では12個)の押さえ片8cとを一体に備えている。
なお、放電ランプ1の両端部には、放電ランプ1の軸方向に沿った開口溝を有する円筒形の保持部材9が外挿されており、ねじ止めやかしめなどの適宜の方法で押さえ板8を枠片20aに取り付ければ、押さえ片8cの先端(図2における後端)が保持部材9に当接するから、押さえ板8によって放電ランプ1が間接的に支持されることになる。なお、拡散板3は、押さえ板8の突壁8bに凹所3bを凹凸嵌合させるようにして押さえ板8の前面側に載置される。また、保持部材9の形状は円筒形に限られないが、開口溝の方向が放電ランプ1の両端で自由、つまり角度を管理する必要がないため、放電ランプ1の端子ピン1aに対する保持部材9の取り付けが容易である点で円筒形のものが望ましい。
一方、反射板2における反射部21の結合部(反射部21間の境界部)には、図2および図3に示すように、略円錐形状であり背面側から拡散板3に当接して支持する複数の拡散板支持部26がPBT樹脂によって反射板2と一体に形成されており、反射板2に対して拡散板3を平行して支持できるようにしている。
ところで、反射部21は、図1(b)に示すように、放電ランプ1の軸方向に沿った長手方向を法線方向とする断面形状が、後方に凸な弧状となった板状に形成されている。また、反射部21の深さ寸法は、放電ランプ1をランプ支持部25に取り付けた状態で、放電ランプ1が反射部21内に収まるような大きさに設定されている。つまり、反射部21内に配置された放電ランプ1から放射された光が、他の反射部21に直接入り込まないようになっている。
回路基板4は、短冊状の絶縁基板に配線パターンが印刷されたプリント配線板からなり、放電ランプ1を点灯するための点灯装置(インバータ回路など)を構成する回路部品(図示せず)が実装されている。また、回路基板4の長手方向に沿った一方の端縁には放電ランプ1の端子ピン1aが差込接続される接続部40が等間隔で一列に並べて実装されている。接続部40は、端子ピン1aが挿入される挿入口(図示せず)を有したハウジングと、ハウジング内に収納されて挿入口を通して挿入された端子ピン1aを受ける刃受け(図示せず)とを具備し、この刃受けを介して端子ピン1aと点灯装置とが電気的に接続(結線)されるように成っている。
ここで、上述の点灯装置は、光源ユニット11の2つの放電ランプ1A,1Bそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となるとともに当該2つの放電ランプにおいて高電位側の電位同士および低電位側の電位同士が等しくなる電圧を印加するように構成されている。すなわち、回路基板4において1つの反射部21に対応する2つの接続部40は、ある時点においては、一方の接続部40(以下、必要に応じて符号40Aで示す)が高電位側となり、他方の接続部40(以下、必要に応じて符号40Bで示す)が低電位側となる。また、接続部40Aが低電位側となった場合には、接続部40Bが高電位側となる。なお、点灯装置によって高電位側となる接続部40に与えられる電位は全て等しく、低電位側となる接続部40に与えられる電位も全て等しくなるようにしている。例えば、点灯装置として高周波交流電圧を出力するインバータ回路を用いる場合には、インバータの一対の出力端の一方を接続部40Aに接続するとともに、前記一対の出力端の他方を接続部40Bに接続することによって実現できる。
光学シート52は、入射光を垂直偏光成分または水平偏光成分に分離透過して液晶パネルに照射するためのものである。また、拡散シート50は、拡散板3からの出射光の偏角作用とレンズシート51から再帰反射された光の拡散作用とを主な役割とする。さらに、レンズシート51は、拡散シート50からの出射光の偏角作用を主な役割とする。ここで、これら3種類のシート5〜7にも拡散板3と同じ位置に同形状・同寸法の切り欠きおよび凹所が設けられている。なお、これら3種類のシート5〜7の機能や材質などについては従来周知であるから詳細な説明は省略する。
押さえ枠6は矩形枠状の合成樹脂成形品からなり、光学シート52の前面側に配設される。金属フレーム7は、アルミなどの金属材料によって矩形枠状に形成され、押さえ枠6を介して反射板2の前面側に取り付けられ、押さえ枠6との間に液晶パネルを挟み込んで支持するとともに、押さえ枠6を介して反射板2との間に拡散板3および3種類のシート5〜7を挟み込んで支持するものである。なお、金属フレーム7の反射板2との結合は、ねじ止めや、かしめなどの適宜の方法で行えばよい。
以上述べた本実施形態の照明装置によれば、光源ユニット11では軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプ1,1を色度の変化が互いに逆向きとなるように並置しているから、同方向となるように並置する場合に比べて、色むらを低減でき、その上、光源ユニット11の2つの放電ランプ1,1それぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するので、高電位側と低電位側とが同方向となる電圧を印加する場合に比べて輝度むらを低減でき、このとき2つの放電ランプ1,1において高電位側の電位同士および低電位側の電位同士が等しくなるようにしているので、2つの放電ランプ1,1の全体的な輝度をほぼ等しくすることができてさらなる輝度むらの低減が図れ、さらに、光源ユニット11毎に当該光源ユニット11の2つの放電ランプ1,1が放射する光を反射する反射部21を設けているので、2つの放電ランプ1,1から放射された光が混ぜ合わされるから、色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができる。
次に、本実施形態の照明装置の効果を確かめるために行ったシミュレーションの結果について図6および図7を参照して説明する。
このシミュレーションは、図6(a)〜(d)それぞれに示すモデルA〜Dを用いて行った。ここで、図6(a)に示すモデルAは本実施形態の照明装置と同様に2つの放電ランプ1に対して1つの反射部21を有する反射板2を用いたものであり、図6(c)に示すモデルCは各放電ランプ1それぞれに反射部21を設けた形の反射板2を用いたものであり、図6(d)に示すモデルDは全放電ランプ1について一の反射部21を有する箱形の反射板2を用いたものであり、図6(b)に示すモデルBはモデルDの構成に加えて放電ランプ1が放射する光の反射方向を調整する突起部を設けた反射板を用いたものである。なお、各モデルA〜Dにおける各部の寸法は、図6(a)〜(d)に図示する通りである。また、上記シミュレーションでは、拡散板3の透過率は66%とした。
各モデルA〜Dについて、その拡散板3の前面における放電ランプ1の並置方向での輝度分布をシミュレーションにより算出した結果、図7に示すグラフが得られた。なお、図7に示すグラフにおける横軸は、各モデルの反射板2における一端(図6(a)〜(d)それぞれにおける左端)からの距離である。
このようなシミュレーション結果を元に、輝度むらを算出した結果、下記の表1に示す結果が得られた。なお、表1の輝度むらの算出は、図6(a)〜(d)において示す、拡散板3の前面において放電ランプ1と重なる部分(すなわち放電ランプ1の前方)L2,L4,L6,L8における輝度C2,C4,C6,C8の平均値ける輝度)の平均値に対する隣り合う放電ランプ1間の中間部分L1,L3,L5,L7,L9における輝度C1,C3,C5,C7,C9の平均値を百分率で示したものであって、(C1+C3+C5+C7+C9)/((C2+C4+C6+C8)*5/4)*100で与えられる。
また、各モデルA〜Dにおいて色むらに関するシミュレーションを行った結果、下記の表1に示す結果が得られた。なお、色むらの評価は、拡散板3の前面において放電ランプ1と重なる部分における赤みを帯びた光の強度から、青みを帯びた光の強度を差し引いた値からなる色むら指数によって行った。なお、この評価方法では、色むら指数が0に近ければ近いほど白色光に近く、色むらが少ないと評価し、また、色むら指数が負であれば青みが強く、色むら指数が正であれば赤みが強いと評価する。
以上述べたシミュレーションの結果により、輝度むらについては、モデルCが最も良く、次いで、モデルA、モデルB、モデルDの順に輝度むらが良いという結果が得られた。また、色むらについては、モデルCがモデルA〜Cに比べて非常に悪く、モデルA〜Cでは、モデルAよりもモデルB,Cのほうが色むらは良いものの、モデルCに比べれば大差がないという結果が得られた。
つまり、モデルCは、輝度むらを最も低減できるものの色むらが最も悪くなり、モデルBは、色むらを最も低減できるものの輝度むらが最も悪くなる。また、モデルDでは、モデルCに比べて輝度むらが悪くなるものの、色むらを向上できることが分かった。
そして、モデルAでは、モデルDに比べて輝度むらを向上でき、しかも色むらについては大きな差がないということが分かった。
したがって、本実施形態に照明装置によれば、従来の照明装置に比べて、色むらの低減を図りつつも輝度むらの低減を図ることができるという結果が確かめられた。
ところで、図8(a),(b)に示すように、光源ユニット11の2つの放電ランプ1間の距離tを短くするようにしてもよく、この場合、2つの放電ランプ1間の距離tは24mm以下とすることが好ましい。図8(b)に示すように2つの放電ランプ1間の距離tを相対的に短くすれば、2つの放電ランプ1間の距離tが相対的に長い図8(a)に示す例に比べて、2つの放電ランプそれぞれが放射する光を効率よく混ぜ合わせることが可能となり、さらなる色むらおよび輝度むらの低減が図れる。
また、本実施形態の照明装置における反射板2は、図8(a),(b)に示すように、放電ランプ1の軸方向を法線方向とする断面形状が弧状となっているが、図8(c)に示すように、反射板2の各反射部21において光源部の2つの放電ランプ1間の隙間の後方に位置する部位に、放電ランプ1から放射された光を前記隙間側に反射する反射面を有する突起部21aを設けるようにしてもよい。このようにすれば、突起部21aによって放電ランプ1から放射された光を2つの放電ランプ間の隙間側に反射するから、前記隙間における輝度を相対的に強くでき、結果として、輝度むらの低減が図れる。
さらに、図8(d)に示すように、上記突起部(以下、「第1の突起部」と称する)21aに加えて、反射部21において光源ユニット11の2つの放電ランプ1それぞれの後方に位置する部位に、放電ランプ1から放射された光を放射元の放電ランプ1から離れる方向に反射する反射面を有する第2の突起部21bを設けるようにしてもよい。
このようにすれば、第1の突起部21aによって放電ランプ1から放射された光を2つの放電ランプ1間の隙間側に反射するから、前記隙間における輝度を相対的に強くでき、また、第2の突起部21bによって放電ランプ1から放射された光を放射元の放電ランプ1より離れる方向に反射するから、反射部21で反射された光が放電ランプ1の近傍に集まって、放電ランプ1近傍の輝度が相対的に強くなってしまうことを抑制でき、結果として、さらなる輝度むらの低減が図れる。なお、第1の突起部21aを設けずに、第2の突起部21bのみを設ける構成としてもよい。
なお、第1の突起部21aおよび第2の突起部21bの形状は、その表面からなる反射面によって、所望の反射特性が得られるように適宜設定すればよい。また、これら第1の突起部21aおよび第2の突起部21bは、PBT樹脂を用いて形成できるため、反射板2と一体に形成するようにしてもよい。
ところで、色むらおよび輝度むらが少ないものの、全体的な輝度が異なる放電ランプ1を用いる必要がある場合には、図9に示すように、輝度が異なる2つの放電ランプ1を並置することで光源ユニット11を構成するようにしてもよく、この場合、相対的に輝度が低い放電ランプ1から放射される光と、相対的に輝度が高い放電ランプ1から放射される光とを反射部21により混ぜ合わせることができるから、輝度むらを低減することができるという効果が得られる。なお、図9では、相対的に輝度が低い放電ランプ1をドットで示している。
1,1A,1B 放電ランプ
2 反射板
10 光源部
11 光源ユニット
21 反射部
21a 第1の突起部
21b 第2の突起部
2 反射板
10 光源部
11 光源ユニット
21 反射部
21a 第1の突起部
21b 第2の突起部
Claims (3)
- 複数の直管形の放電ランプを並置してなる光源部と、光源部の各放電ランプに電力を供給して点灯させる点灯装置と、光源部の後方に配設されて光源部の各放電ランプが放射する光を前方に反射する反射板とを備え、
光源部は、軸方向において同様な色度変化を示す2つの放電ランプを、色度の変化が互いに逆向きとなるように並置してなる1乃至複数の光源ユニットにより構成され、
点灯装置は、光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれに高電位側と低電位側とが互いに逆方向となる電圧を印加するように構成され、
反射板は、光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれから放射された光を前方に反射する反射部を光源ユニット毎に備えていることを特徴とする照明装置。 - 光源部の2つの放電ランプ間の間隔は、24mm以下であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 反射部において光源ユニットの2つの放電ランプ間の隙間の後方に位置する部位には、放電ランプから放射された光を前記隙間側に反射する反射面を有する第1の突起部が設けられ、反射部において光源ユニットの2つの放電ランプそれぞれの後方に位置する部位には、放電ランプから放射された光を放射元の放電ランプから離れる方向に反射する反射面を有する第2の突起部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006348642A JP2008159489A (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | 照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006348642A JP2008159489A (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | 照明装置 |
Publications (1)
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JP2008159489A true JP2008159489A (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=39660155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006348642A Withdrawn JP2008159489A (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | 照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008159489A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013047350A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | シャープ株式会社 | 照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 |
-
2006
- 2006-12-25 JP JP2006348642A patent/JP2008159489A/ja not_active Withdrawn
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WO2013047350A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | シャープ株式会社 | 照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 |
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