JP2009054487A - 表示装置、および誘導灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】両方の導光板それぞれの光出射面の輝度を等しくできる表示装置、および誘導灯を提供することにある。
【解決手段】表示装置は、厚み方向に直交する方向における側面に光入射面1bを有するとともに、上記厚み方向における一表面に光出射面1aを有し、光出射面1aが外側を向いた状態で上記厚み方向において重なる形に配置された導光板1A,1Bと、導光板1A,1Bとの間に介在された装置本体2と、導光板1A,1Bそれぞれの光出射面1aに対向する形に配置された表示板3とを備え、装置本体2には、導光板1A用の第1の光源5と導光板1B用の第2の光源6それぞれを点灯させる複数の点灯装置4が収納され、装置本体2は、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とを、それぞれの電極同士が隣り合う形で保持し、点灯装置4の高電位側の出力端には、第1の光源5と第2の光源6の一方の電極それぞれが接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、および誘導灯に関するものである。
従来から、所定の図形や記号などが記載された表示板と、当該表示板を背後から照らすバックライトとを備え、誘導灯などに用いられる表示装置が提供されている。この種の表示装置に用いられるバックライトとしては、所謂サイドライト方式(導光方式)のバックライトがよく用いられている。サイドライト方式のバックライトは、厚み方向に直交する方向における側面に光入射面を有するとともに、上記厚み方向における一表面に光出射面を有しており、光入射面より入射した光が光出射面より出射することで、光出射面全体が光っているかのように見えるものである。このようなサイドライト方式のバックライトは、表示板の背後に光源を複数配置する所謂内照式のバックライトに比べて薄型化が図れるため、近年ではサイドライト方式のバックライトのほうがよく用いられるようになってきている。
ところで、表示板のサイズを大きく(表示板を大型化)した際には、これにあわせてサイズを大きくした導光板を用いる必要があり、導光板のサイズを大きくした際には導光板の光入射面のサイズも大きくなる。そのため、バックライト用の光源も、光入射面全体を照らすことができるような大きさとする必要がある。
ここで、サイドライト方式のバックライト用の光源としては、冷陰極ランプが比較的よく用いられている。冷陰極ランプは、管電流が数mAと小さく、管電圧が数100Vと高いため、冷陰極ランプを始動、点灯させるためには、高い始動電圧が必要になる。また、冷陰極ランプの管径は、数mm程度と非常に細く、脆弱であるから、冷陰極ランプを交換するにあたっては、冷陰極ランプが破損しないように細心の注意を払う必要がある。
このような冷陰極ランプの特性を鑑みれば、冷陰極ランプのサイズを大きくすることは難しいため、冷陰極ランプのサイズを大きくする代わりに、冷陰極ランプを複数用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。複数の冷陰極ランプを用いるようにすれば、例えば、長さが20cmの中型誘導灯に用いる冷陰極ランプと点灯装置とによって、一辺の長さが約40cmの大型誘導灯を構成することが可能となる。
また、導光板のサイズを大きくした際には、光出射面において光入射面から遠い部位ほど光量が減って暗くなってしまう。そこで、導光板の光出射面において暗くなってしまう部分を明るくする、つまり光出射面の均斉度を向上するために、導光板に複数の光入射面を相補的に形成することが提案されている。
特開2001−266631号公報
近年、表示装置としては、厚み方向の一面側と他面側との両方が発光面となった所謂両面発光型の表示装置が比較的よく用いられるようになってきている。
このような両面発光型の表示装置は、厚み方向に直交する方向における側面に光入射面を有するとともに、上記厚み方向における一表面に光入射面より入射した光を出射する光出射面を有し、光出射面が外側を向いた状態で上記厚み方向において重なる形に配置された一対の導光板、および一対の導光板間に介在された装置本体とからなるバックライトと、一対の導光板それぞれの光出射面に対向する形に配置された表示板とにより構成される。
上述の両面発光型の表示装置では、一対の導光板それぞれに対して光入射面を照らす冷陰極ランプなどの光源を設ける必要があるので、光源の必要数が増加し、これに伴って点灯装置の数も増加するため、装置本体内における配線が煩雑になって、光源と点灯装置とを接続する配線の配線長が長くなる。また、両面発光型の表示装置を大型化(表示板のサイズ(導光板のサイズ)を大きく)した際には、上述したような光源の脆弱性や均斉度の向上などの観点から光源の数がさらに増加することになり、その結果、装置本体内における配線がさらに煩雑になって、光源と点灯装置とを接続する配線の配線長がさらに長くなってしまう。
ここで、冷陰極ランプは、点灯時の等価インピーダンスが数10kΩと非常に高いため、点灯装置によって数100V〜1000V、あるいはそれ以上の高電圧を印加する必要があり、冷陰極ランプは数mAの電流で点灯する。
そのため、点灯装置と光源とを接続する配線が長くなればなるほど、当該配線と表示装置の装置本体との間の浮遊容量による漏れ電流が大きくなり、これによって、光源の始動性能や光出力が低下してしまうおそれがあり、その結果、両方の導光板それぞれの光出射面の輝度が異なってしまうという問題があった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、両方の導光板それぞれの光出射面の輝度を等しくできる表示装置、および誘導灯を提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、厚み方向に直交する方向における側面に光入射面を有するとともに、上記厚み方向における一表面に光入射面より入射した光を出射する光出射面を有し、光出射面が外側を向いた状態で上記厚み方向において重なる形に配置された第1の導光板および第2の導光板と、第1の導光板と第2の導光板との間に介在された装置本体と、第1の導光板および第2の導光板それぞれの光出射面に対向する形に配置された表示板とを備え、装置本体には、第1の導光板の光入射面を照射する第1の光源と第2の導光板の光入射面を照射する第2の光源とを点灯させる複数の点灯装置が収納され、装置本体は、同一の点灯装置により点灯される第1の光源と第2の光源とを、それぞれにおける少なくとも一方の電極同士が隣り合う形で保持し、点灯装置の高電位側の出力端には、第1の光源と第2の光源の上記一方の電極それぞれが接続されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、同一の点灯装置により点灯される第1の光源および第2の光源それぞれの一方の電極と点灯装置の高電位側の出力端との距離がほぼ等しくなるので、第1の光源と第2の光源それぞれにおける配線条件が同じになり、配線と装置本体との間の浮遊容量を等しくして漏れ電流を等しくすることが可能となるから、第1の光源の光出力と第2の光源の光出力とを等しくすることができ、結果として、両方の導光板それぞれの光出射面の輝度を等しくでき、しかも、漏れ電流の影響が大きい高電位側の配線において配線長を等しくすることが可能であるから、漏れ電流の影響を抑制して各光源の光出力の低下を抑制できる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記装置本体は、上記厚み方向における一面側に点灯装置用の収納室を有していることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、装置本体の厚み方向における両面側に点灯装置用の収納室を設ける場合に比べれば、装置本体を薄型化できるから、装置本体を軽量化することができてコストダウンが図れ、しかもデザイン性の向上が図れる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、上記装置本体は、同一の点灯装置により点灯される第1の光源と第2の光源とを、それぞれが上記厚み方向において重ならない形に保持することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、第1の導光板と第2の導光板とを同一の導光板により構成することができるので、導光板と表示板とを共通化することが可能となるから、コストダウンを図ることができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項記載の表示装置を用いた誘導灯であって、常用電源からの給電が停止された際に使用される二次電池からなる非常用電源を備え、上記表示板には、避難口または避難方向を示すシンボルマークが形成され、上記点灯装置は、常用電源の電力で非常用電源を充電する充電回路と、第1の光源および第2の光源を点灯する点灯回路とを備え、常時は常用電源の電力により第1の光源および第2の光源を点灯させ、常用電源からの給電が停止した非常時は非常用電源の電力により第1の光源および第2の光源を点灯させ、上記装置本体は、上記厚み方向における一面側に点灯装置用の収納室を有するとともに、上記厚み方向における他面側に非常用電源の収納室を有していることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、非常用電源が点灯装置と別の収納室に収納されているから、点灯装置で生じた熱によって、非常用電源の温度が上昇してしまうことを抑制して、非常用電源の温度を低く抑えることができ、また非常用電源へのストレスを軽減できるから、非常用電源の長寿命化が図れる。
本発明は、両方の導光板それぞれの光出射面の輝度を等しくできるという効果を奏する。
(実施形態1)
本実施形態の表示装置は、例えば、天井や天井近くの壁面などに設置される誘導灯(例えば避難口誘導灯)に用いられるものであり、図1に示すように、厚み方向に直交する方向における側面に光入射面1bを有するとともに、上記厚み方向における一表面に光入射面1bより入射した光を出射する光出射面1aを有し、光出射面1aが外側を向いた状態で上記厚み方向において重なる形に配置された一対の導光板1と、一対の導光板1間に介在された装置本体2と、一対の導光板1それぞれの光出射面1aに対向する形に配置された表示板3とを備えている。本実施形態の表示装置では、導光板1と装置本体2とがバックライトを構成している。なお、以下の説明では、説明の簡略化のために、必要に応じて、図1におけるab方向を表示装置の前後方向、図1におけるcd方向を表示装置の上下方向、図1におけるef方向を表示装置の左右方向として説明するが、これは表示装置の使用方法を限定するものではない。
導光板1は、例えば、透光性を有する材料(アクリル樹脂など)により矩形板状(図示例では正方形の板状)に形成され、その厚み方向における一表面の全面が光出射面1aとして用いられる。このような光出射面1aには、均斉度や輝度の向上のために、光拡散シートやプリズムシートなどの光学シート(図示せず)が貼着される。また、導光板1は、厚み方向に直交する方向(上下方向および左右方向)における各側面(上側面、下側面、左側面、右側面)それぞれに光入射面1bが形成されている。さらに、導光板1における厚み方向他表面には、アルミニウムなどにより形成された反射板1cが設けられており、これによって、光入射面1bより入射した光を光出射面1aより出射させるようにしている。
ところで、図1に示す導光板1では、側面に平行な面内において厚み方向に直交する方向における当該側面の一端側の半分が光入射面1bとなっており、各側面における光入射面1bは、その法線方向において他の側面の光入射面1bとは重ならない形に形成されており、また、各側面において光入射面1bとその法線方向で重なる部位には、光入射面1bから入射した光を導光板1外に出射しないように反射する反射面1dが形成されている。
なお、以下の説明では、一対の導光板1を区別するために、必要に応じて一方(前面側)の導光板(以下、「第1の導光板」と称する)1を符号1Aで表し、他方(後面側)の導光板(以下、「第2の導光板」と称する)1を符号1Bで表す。
ここで、本実施形態における第1の導光板1Aと第2の導光板1Bとは、ともに光出射面1a、光入射面1b、反射板1c、および反射面1dを備えているが、その配置位置がそれぞれ異なっている。本実施形態における第1の導光板1Aは、図1に示すように、前面側を厚み方向における一表面側とするものであって、前面側に発光面1aを備えるとともに、後面側に反射板1cを備えている。また、第1の導光板1Aは、上側面における左半分、下側面における右半分、左側面における下半分、右側面における上半分それぞれに光入射面1bを備え、上側面における右半分、下側面における左半分、左側面における上半分、右側面における下半分それぞれに反射面1dを備えている。一方、本実施形態における第2の導光板1Bは、後面側を厚み方向における一表面側とするものであって、後面側に発光面1aを備えるとともに、前面側に反射板1cを備えている。なお、入射面1bおよび反射面1dの位置は第1の導光板1Aと同様である。すなわち、第1の導光板1Aと第2の導光板1Bとは鏡像関係にある。また、図1に示す形の導光板1では、それぞれの光入射面1bより導光板1に入射した光が他の光入射面1bより入射した光が出射し難い光出射面1aの部位より出射するように、複数の光入射面1bが相補的に形成されている。
上述した一対の導光板1は、それぞれの光出射面1aが外側を向いた状態(反射板1c同士が向かい合う形)に配置されており、これによって表示装置の前後両側に光を放射可能としている。すなわち、本実施形態の表示装置は、両面発光型の表示装置である。
表示板3は、例えば、透光性を有する材料(アクリル樹脂など)により導光板1の光出射面1aの全面を覆う形、すなわち導光板1と同サイズの矩形板状(図示例では正方形の板状)に形成されている。本実施形態の表示装置は避難口誘導灯に用いられるものであるから、表示板3には、図1に示すように、避難方向を示す矢印からなるシンボルマーク3aが描かれている。なお、誘導灯などに利用されるシンボルマーク3aの図形は、消防法において規定されており、矢印のほかに、非難口を示す所定の絵柄(ピクトグラム)も使用される。
装置本体2は、例えば金属材料により厚み方向(前後方向)の一面側(前面側)が開口した矩形箱状に形成されており、その内部には複数(図示例では4つ)の点灯装置4が収納されている。すなわち、本実施形態の装置本体2は、厚み方向(前後方向)における一面側(前面側)に点灯装置用の収納室2aを有している。
ここで、点灯装置2は、第1の導光板1Aの光入射面1bを照射する第1の光源5、および第2の導光板1Bの光入射面1bを照射する第2の光源6それぞれを点灯させるためのものである。なお、本実施形態の表示装置では、第1の光源5および第2の光源6として放電ランプ、例えば直管形の冷陰極ランプを用いている。このような光源5,6は、放電ガスが封入された円筒形の発光管と、発光管の両端に設けられた一対の電極とを有しており、一対の電極間に所定の交流電圧を印加することによって、発光管より光を放射する。
点灯装置4は、例えば、図3(a)に示すように、常用電源となる商用電源ACから供給される交流電力を直流電力に変換する電源回路(コンバータ)40と、電源回路40から供給される直流電力(商用電源ACから供給された電力)により光源5,6の点灯に適した交流電力を生成する点灯回路(インバータ)と、光源5,6の一方の電極それぞれと接続される一対の高電位側の出力端42aおよび光源5,6の他方の電極それぞれと接続される一対の低電位側の出力端42bからなる出力端子部42とを備えている。
ここで、本実施形態の表示装置は誘導灯に用いるものであるから、装置本体2には、商用電源ACからの給電が停止された際でも点灯装置4により光源5,6を点灯できるように非常用電源43となる内蔵電池が備えられている。この場合において、誘導灯はその技術基準が工業会(日本照明器具工業会など)で定められており、その基準によれば、内蔵電池としては、充電可能な二次電池(例えば、ニッケルカドミウム電池)を使用する必要がある。そのため、点灯装置4には、電源回路40から供給される直流電力(商用電源ACから供給された電力)により二次電池からなる非常用電源43を充電する充電回路44を備えている。さらに点灯装置4は、電源回路40から点灯回路41への給電路を開閉するトランジスタなどのスイッチS1と、非常用電源43から点灯回路41への給電路を開閉するトランジスタなどのスイッチS2と、点灯装置4の全体的な制御を行う制御部(図示せず)とを備えている。なお、電源回路40、点灯回路41、および充電回路44については従来周知の構成であるから説明を省略する。
上記制御部は、例えばマイクロコンピュータ(マイコン)からなり、商用電源ACから電力が供給されている常時は、スイッチS1をオン、スイッチS2をオフし、電源回路40から点灯回路41に電力を供給して第1の光源5および第2の光源6それぞれを点灯させ、商用電源ACから電力が供給されていない非常時は、スイッチS1をオフ、スイッチS2をオンし、非常用電源43から点灯回路41に電力を供給して第1の光源5および第2の光源6を点灯させる。このような制御部は従来周知の方法によって容易に実現できるから詳細な説明は省略する。
したがって、本実施形態における点灯装置4は、常時であれば商用電源ACにより光源5,6を点灯させ、非常時であれば非常用電源43により光源5,6を点灯させる非常用点灯装置である。
また、上記制御部は、表示装置の点検(例えば、非常時に消防法告示などで定められた規定時間の間ランプを点灯できるか否かの点検)を行う機能(点検機能)を備えている。この点検機能は、図示しない点検スイッチが操作された際に、スイッチS1をオフ、スイッチS2をオンすることで、商用電源ACから点灯回路41への電力供給を強制的に停止して擬似的な停電状態として、非常用電源43から点灯回路41への電力供給を開始させる(非常用電源43を強制的に放電させる)ものであり、これによって、非常用電源43による光源5,6の点灯時間を計時できる。なお、上述したような制御部の動作はプログラムなどにより実現されている。
ところで、点灯装置4は、図3(a)に示す例に限られるものではなく、例えば、図3(b)に示すようなものであってもよい。図3(b)に示す点灯装置4は、非常用電源43および充電回路44を備えておらず、電源回路40に接続される電源が、商用電源ACと非常用電源43のいずれかに切り換えられるようになっている点が図4(a)に示す例と異なっており、その他の構成は図4(a)と同様であるから説明を省略する。
装置本体2の収納室2aには、上述したような点灯装置4が複数(図示例では4つ)収納されており、以下の説明では、複数の点灯装置4を区別するために、必要に応じて点灯装置4を符号4A〜4Dで表す。また、複数の第1の光源5を区別するため、また複数の第2の光源6を区別するために、点灯装置4A〜4Dそれぞれに接続された光源5,6を必要に応じてそれぞれ符号5A〜5D,6A〜6Dで表す。
なお、本実施形態の表示装置では、図1に示すように、点灯装置4Aは装置本体2に対して左上に位置する形で、点灯装置4Bは装置本体2に対して右上に位置する形で、点灯装置4Cは装置本体2に対して左下に位置する形で、点灯装置4Dは装置本体2に対して右下に位置する形でそれぞれ収納室2aに収納されている。
装置本体2における厚み方向一面側(前面側)には、第1の光源5の一方の電極が接続される高電位側のソケット70と、第1の光源5の他方の電極が接続される低電位側のソケット71とが第1の光源5の数と同数設けられており、第1の光源5はソケット70,71に接続された状態で装置本体2に保持される。また装置本体2における厚み方向他面側(後面側あるいは背面側)には、第2の光源6の一方の電極が接続される高電位側のソケット72と、第2の光源6の他方の電極が接続される低電位側のソケット73とが第2の光源6の数と同数設けられており、第2の光源6はソケット72,73に接続された状態で装置本体2に保持される。なお、以下の説明では、必要に応じて第1の光源5A〜5Dそれぞれに対応するソケット70,71それぞれを符号70A〜70D,71A〜71Dで表し、第2の光源6A〜6Dそれぞれに対応するソケット72,73それぞれを符号72A〜72D,73A〜73Dで表す。
ソケット70,71の装置本体2に対する設置位置は、第1の光源5がその長さ方向を第1の導光板1Aの光入射面1bに平行する面内で第1の導光板1Aの厚み方向に直交する方向に沿わせた形で第1の導光板1Aの光入射面1bに対向する位置とし、ソケット72,73の装置本体2に対する設置位置は、第2の光源6がその長さ方向を第2の導光板1Bの光入射面1bに平行する面内で第1の導光板1Bの厚み方向に直交する方向に沿わせた形で第1の導光板1Bの光入射面1bに対向する位置としている。
そして、高電位側のソケット70A〜70D,72A〜72Dそれぞれは、配線80(図2(a)参照)により点灯装置4A〜4Dそれぞれの高電位側の一対の端子42aに接続され、低電位側のソケット71A〜71D,73A〜73Dそれぞれは、配線81(図2(a)参照)により点灯装置4A〜4Dそれぞれの低電位側の一対の端子42bに接続される。なお、以下の説明では、必要に応じて点灯装置4A〜4Dそれぞれに対応する配線80,81それぞれを符号80A〜80D,81A〜81Dで表す。
本実施形態の表示装置では、図1に示すように、第1の光源5Aが第1の導光板1Aの上側面の光入射面1bに、第1の光源5Bが第1の導光板1Aの右側面の光入射面1bに、第1の光源5Cが第1の導光板1Aの左側面の光入射面1bに、第1の光源5Dが第1の導光板1Aの下側面の光入射面1bにそれぞれ対向する形で装置本体2に取り付けられ、第2の光源6Aが第2の導光板1Bの上側面の光入射面1bに、第2の光源6Bが第2の導光板1Bの右側面の光入射面1bに、第2の光源6Cが第2の導光板1Bの左側面の光入射面1bに、第2の光源6Dが第2の導光板1Bの下側面の光入射面1bにそれぞれ対向する形で装置本体2に取り付けられる。
ここで、第1の導光板1Aおよび第2の導光板1Bそれぞれは、図1に示すように、上側面の左半分、右側面の上半分、左側面の下半分、下側面の右半分それぞれに光入射面1bを備えており、図2(a)に示すように、例えば、点灯装置4A〜4Dにより点灯される第1の光源5A〜5Dと第2の光源6A〜6Dとが、第1の光源5A〜5Dの両方の電極と第2の光源6A〜6Dの両方の電極とが互いに隣り合う形で配置され、第1の光源5A〜5Dと第2の光源6A〜6Dとで隣り合う電極の一方は配線80A〜80Dにより点灯装置4A〜4Dの高電位側の出力端42aに接続され、他方は配線81A〜81Dにより点灯装置4A〜4Dの低電位側の出力端42bに接続される。つまり、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とにおいて隣り合う電極は同電位となっている。なお、図2(a)では、第1の光源5と第2の光源6との位置関係を分かり易くするために、本来は重なって見えない第2の光源6を第1の光源5よりややずらして図示している。また、光源5,6と装置本体2の位置関係を分かり易くするために図1よりも装置本体2を小さく図示している。この点は、図4,7,8,9(b)においても同様である。
このように本実施形態の表示装置では、装置本体2は、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とを、それぞれにおける一方の電極同士が隣り合うとともに、他方の電極同士が隣り合う形で保持する(つまり、本実施形態の表示装置では、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とが装置本体2の厚み方向において重なる形で装置本体2に保持されている)。また、点灯装置4の高電位側の出力端42aには、第1の光源5と第2の光源6とにおいて互いに隣り合う一方の電極それぞれが接続され、低電位側の出力端42bには、第1の光源5と第2の光源6とにおいて互いに隣り合う他方の電極それぞれが接続されている。
そして、以上述べた本実施形態の表示装置は、常用電源となる商用電源ACから電力が供給されている間(常時)は、商用電源ACの電力により第1の光源5および第2の光源6が点灯し、商用電源ACから電力が供給されなくなったとき(非常時)は、非常用電源43の電力により第1の光源5および第2の光源6が点灯する。
いずれの場合においても、点灯装置4から光源5,6には、配線80,81を通じて電力が供給され、このとき、配線80,81と装置本体2との間に生じる浮遊容量によって、漏れ電流が発生するが、本実施形態の表示装置では、図2(a)に示すように、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とが、それぞれにおける一方の電極同士が隣り合うとともに、他方の電極同士が隣り合う形で装置本体2に保持されているため、光源5,6の一方の電極と点灯装置4の高電位側の出力端42aとを接続する高電位側の配線80の配線長を、第1の光源5と第2の光源6との間で等しくできる。同様に、光源5,6の他方の電極と点灯装置4の低電位側の出力端42bとを接続する低電位側の配線81の配線長を、第1の光源5と第2の光源6との間で等しくできる。
したがって、本実施形態の表示装置によれば、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5および第2の光源6それぞれの両電極と点灯装置4の出力端子部42との距離がほぼ等しくなる。すなわち、本実施形態の表示装置によれば、第1の光源5および第2の光源6それぞれの一方の電極と高電位側の出力端42aとの距離が第1の光源5と第2の光源6とにおいてほぼ等しくなるとともに、他方の電極と低電位側の出力端42bとの距離が第1の光源5と第2の光源6とにおいてほぼ等しくなるので、第1の光源5と第2の光源6それぞれにおける配線条件が同じになり、配線80,81と装置本体2との間の浮遊容量を等しくして漏れ電流を等しくすることが可能となるから、第1の光源5の光出力と第2の光源6の光出力とを等しくすることができ、結果として、両方の導光板1A,1Bそれぞれの光出射面1aの輝度を等しくできる。しかも、漏れ電流の影響が大きい高電位側の配線80において配線長を等しくすることができるから、漏れ電流の影響を抑制して各光源5,6の光出力の低下を抑制できる。
また本実施形態の表示装置では、図2(a)に示すように、点灯装置4Aを収納室2a内の右上側に配置することで、点灯装置4Aが、他の点灯装置4B〜4Dよりも制御対象の光源5A,6Aに近接するようにしているので、配線80A,81Aの長さを短くできるから、漏れ電流の影響をさらに抑制して各光源5A,6Aの光出力の低下を抑制できる。この点は、他の点灯装置4B〜4Dにおいても同様であり、他の光源5B〜5D,6B〜6Dにおいても同様に、配線80B〜80D,81B〜81Dそれぞれにおける漏れ電流の影響をさらに抑制して光出力の低下を抑制できる。つまり、点灯装置4を収納室2aに収納するにあたっては、光源5,6に対し、当該光源5,6を制御対象とする点灯装置4が、当該光源5,6を制御対象としない点灯装置4よりも近接する形に配置することが望ましい。
本実施形態の表示装置は、上述したように、両方の導光板1A,1Bそれぞれの光出射面1aの輝度を等しくできる上に、漏れ電流の影響を抑制して各光源5,6の光出力の低下を抑制できるから、このような本実施形態の表示装置を用いた誘導灯においても同様の効果を奏することができる。なお、本実施形態の表示装置は誘導灯に利用するために、常用電源からの給電が停止された際に使用される二次電池からなる非常用電源43を備え、表示板3には、避難口または避難方向を示すシンボルマーク3aが形成され、点灯装置4は、常用電源の電力で非常用電源43を充電する充電回路44を備えて、常時は常用電源の電力により第1の光源5および第2の光源6を点灯させ、常用電源からの給電が停止した非常時は非常用電源43の電力により第1の光源5および第2の光源6を点灯させるように構成されているが、誘導灯に用いないのであれば、非常用電源43などの上記の構成要素は必要ではなく、当該構成要素を備えていない、例えば看板などに用いられる表示装置であっても、何ら問題なく、両方の導光板1A,1Bそれぞれの光出射面1aの輝度を等しくできる上に、漏れ電流の影響を抑制して各光源5,6の光出力の低下を抑制できるという効果を奏する。この点は後述する実施形態2,3においても同様である。
ところで、装置本体2は、図2(a)に示すように第1の光源5および第2の光源6を保持するものに限られるものではなく、例えば、図4(a)に示すように第1の光源5および第2の光源6を保持するように構成されていてもよい。図4(a)に示す装置本体2は、上側面の全面(左右両側)、右側面の下半分、および左側面の下半分それぞれに光入射面1bが形成された導光板1に対応するものであって、光源5A,6Aが導光板1の上側面の左側の光入射面1bに、光源5B,6Bが導光板1の上側面の右側の光入射面1bに、光源5C,6Cが導光板1の左側面の光入射面1bに、光源5D,6Dが導光板1の右側面の光入射面1bにそれぞれ対向する形で、第1の光源5A〜5Dおよび第2の光源6A〜6Dそれぞれを保持する。なお、このように光源5,6を配置すれば、導光板1の上側面側に配置された光源5A,5B,6A,6Bだけでは不足し易い導光板1の光出射面1aにおける下側面側の光量を導光板1の左側面側に配置された光源5C,6Cと、導光板1の右側面側に配置された光源5D,6Dとによって補うことができるから、光出射面1aの均斉度の向上が図れる。
また、装置本体2は、図4(b)に示すように第1の光源5および第2の光源6を保持するように構成されていてもよい。図4(b)に示す装置本体2は、左側面の上下両側、右側面の上下両側それぞれに光入射面1bが形成された導光板1に対応するものであって、光源5A,6Aが導光板1の左側面の上側の光入射面1bに、光源5B,6Bが導光板1の右側面の上側の光入射面1bに、光源5C,6Cが導光板1の左側面の下側の光入射面1bに、光源5D,6Dが導光板1の右側面の下側の光入射面1bにそれぞれ対向する形で、第1の光源5A〜5Dおよび第2の光源6A〜6Dそれぞれを保持する。なお、このように光源5,6を配置すれば、導光板1の左側面側に配置された光源5A,5C,6A,6Cだけでは不足し易い導光板1の光出射面1aにおける右側面側の光量を光源5B,5D,6B,6Dにより補うことができるから、光出射面1aの均斉度の向上が図れる。
上述した図4(a),(b)のいずれに示す例においても、装置本体2は、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とを、それぞれにおける一方の電極同士が隣り合うとともに、他方の電極同士が隣り合う形で保持するようにしているので、図2(a)に示す例と同様に、両方の導光板1それぞれの光出射面1aの輝度を等しくでき、しかも、漏れ電流の影響が大きい高電位側の配線80において配線長が等しくなっているから、漏れ電流の影響を抑制して各光源5,6の光出力の低下を抑制できる。
また、本実施形態の表示装置の装置本体2は、図2(b)に示すように、厚み方向一面側(図2(b)における左側)に点灯装置4用の収納室2aを有しているが、例えば、図5に示すように、厚み方向一面側(図5における左側)だけではなく、厚み方向他面側(図5における右側)にも点灯装置4用の収納室2aを設けて、複数の点灯装置4を厚み方向一面側の収納室2aと厚み方向他面側の収納室2aに分けて収納するようにしてもよい(図5に示す例では、点灯装置4A,4Cを厚み方向一面側の収納室2aに収納し、点灯装置4B,4Dを厚み方向他面側の収納室2aに収納している)。
ただし、図2(b)に示すように、装置本体2の厚み方向一面側にのみ点灯装置4用の収納室2aを設けたほうが、図5に示すように、装置本体2の厚み方向両面側それぞれに点灯装置4用の収納室2aを設ける場合に比べれば、装置本体2を薄型化できるから、装置本体2を軽量化することができてコストダウンが図れ、しかもデザイン性の向上が図れる。
なお、本実施形態の表示装置では、光源5,6の数を4としているが、これに限定する趣旨ではなく、点灯装置4の数も4つとしているが、これに限定する趣旨ではない、また、本実施形態の表示装置は、誘導灯に用いられるものであるが、表示装置の用途は誘導灯に限らず、看板など種々の表示を行うための器具に用いることができる。また、光源5,6は上述したような冷陰極ランプに限らず、蛍光ランプなどの熱陰極ランプである放電ランプや、白熱ランプ、発光ダイオード(LED)、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)など種々の光源を用いることができ、点灯装置4の構成は用いる光源5,6の種類に応じて適宜変更すればよい。このような点は、後述する実施形態2,3においても同様である。
(実施形態2)
本実施形態の表示装置は、第2の導光板1Bおよび装置本体2の構成が実施形態1とは異なっており、その他の構成は実施形態1と同様であるから同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における装置本体2は、第2の光源6を接続するソケット72,73の配置位置が実施形態1と異なっている。すなわち、本実施形態における装置本体2では、図1に示す例とは異なり、図6に示すように、第2の光源6Aが第2の導光板1Bの上側面の左側ではなく右側に、第2の光源6Bが第2の導光板1Bの右側面の上側ではなく下側に、第2の光源6Cが第2の導光板1Bの左側面の下側ではなく上側に、第2の光源6Dが第2の導光板1Bの下側面の右側ではなく左側に位置するように、ソケット72,73の配置位置が変更されている。なお、高電位側のソケット72A〜72Dそれぞれが、配線80により点灯装置4A〜4Dそれぞれの高電位側の端子42aに接続される点、および低電位側のソケット73A〜73Dそれぞれが配線81により点灯装置4A〜4Dそれぞれの低電位側の端子42bに接続される点は同様である。
このような装置本体2の上側面側では第1の光源5Aが左側に第2の光源6Aが右側にそれぞれ位置し、装置本体2の右側面側では第1の光源5Bが上側に第2の光源6Bが下側にそれぞれ位置し、装置本体2の左側面側では第1の光源5Cが下側に第2の光源6Cが上側にそれぞれ位置し、装置本体2の下側面側では第1の光源5Dが右側に第2の光源6Dが左側にそれぞれ位置することになる。
したがって、本実施形態における装置本体2は、図7に示すように、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とを、それぞれにおける一方の電極(点灯装置4の高電位側の出力端42aに接続される電極)同士が隣り合うとともに、それぞれが厚み方向(前後方向)において重ならない形に保持する。
本実施形態における第2の導光板1Bは、装置本体2におけるソケット72,73の位置変更に伴って、光入射面1bの位置が実施形態1の第2の導光板1Bと異なっている。すなわち、本実施形態における導光板1Bは、図6に示すように、後面側を厚み方向における一表面側とするものであって、後面側に発光面1aを備えるとともに、前面側に反射板1cを備えているが、上側面における右半分、下側面における左半分、左側面における上半分、右側面における下半分それぞれに光入射面1bを備え、上側面における左半分、下側面における右半分、左側面における下半分、右側面における上半分それぞれに反射面1dを備えている。
このように本実施形態における第2の導光板1Bは、第1の導光板1Aを裏返した形となっており、つまり、第1の導光板1Aおよび第2の導光板1Bは同一の導光板1からなる。
以上述べた本実施形態の表示装置によれば、実施形態1と同様の効果を奏する上に、第1の導光板1Aと第2の導光板1Bとを同一の導光板1により構成することができる(同一の導光板1を用いることができる)ので、導光板1と表示板3とを共通化することが可能となるから、コストダウンを図ることができる。
ところで、本実施形態の表示装置では、点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6それぞれにおける他方の電極同士は隣り合ってはいないが、点灯装置4を、他方の電極同士が点灯装置4の低電位側の出力端42bに対して対称位置に位置する形に配置することで、第1の光源5の他方の電極と点灯装置4の低電位側の出力端42bと、第2の光源6の他方の電極と点灯装置4の低電位側の出力端42bとの距離をほぼ等しくできるので、第1の光源5と第2の光源6それぞれにおける配線条件を同じにして、配線81と装置本体2との間の浮遊容量を等しくして漏れ電流を等しくすることが可能となるから、第1の光源5の光出力と第2の光源6の光出力とを等しくすることができ、結果として、両方の導光板1A,1Bそれぞれの光出射面1aの輝度を等しくできる。
ただし、低電位側となる配線81における漏れ電流の影響は高電位側となる配線80に比べれば少ないため、必ずしも上記のような対称位置に配置する必要はないが、当然ながら、上記のような対象位置に配置したほうが、両方の導光板1A,1Bの光出射面1a間の輝度差を小さくできる。
ところで、本実施形態における装置本体2は、図7に示すように第1の光源5および第2の光源6を保持するものに限られるものではなく、例えば、図8(a),(b)に示すように第1の光源5および第2の光源6を保持するように構成されていてもよい。すなわち、図8(a),(b)に示す装置本体2は、第1の光源5Aが第1の導光板1Aの上側面、第1の光源5Bが第1の導光板1Aの右側面、第1の光源5Cが第1の導光板1Aの左側面、第1の光源5Dが第1の導光板1Aの下側面それぞれにおいて光入射面1bと対向する形で第1の光源5を保持し、第2の光源6Aが第2の導光板1Bの上側面、第2の光源6Bが第2の導光板1Bの右側面、第2の光源6Cが第2の導光板1Bの左側面、第2の光源6Dが第2の導光板1Bの下側面それぞれにおいて光入射面1bと対向する形で第2の光源6を保持する。
このような図8(a),(b)のいずれに示す例においても、装置本体2は、同一の点灯装置4により点灯される第1の光源5と第2の光源6とを、それぞれにおける一方の電極同士が隣り合う形で保持するので、図6,7に示す例と同様に、両方の導光板1それぞれの光出射面1aの輝度を等しくでき、しかも、漏れ電流の影響が大きい高電位側の配線80において配線長が等しくなっているから、漏れ電流の影響を抑制して各光源5,6の光出力の低下を抑制できる。
また、上述の図8(a),(b)に示す装置本体2の収納室2aには、点灯装置4Aを、他の点灯装置4B〜4Dよりも制御対象となる光源5A,6Aにおける一方の電極に近接するとともに、制御対象となる第1の光源5Aと第2の光源6Aそれぞれにおける他方の電極同士が点灯装置4Aの低電位側の出力端42bに対して対称位置に位置する形で収納している。このようにすることで、配線80の配線長の短縮化が図れ、また、第1の光源5と接続する配線81と第2の光源6と接続する配線81との配線長をほぼ等しくでき、配線80における漏れ電流の抑制、一対の配線81間における漏れ電流の等量化が図れる。
(実施形態3)
ところで、誘導灯などにおいては、上述したように上記工業会などによって技術基準が定められており、例えば非常用電源43としては、二次電池を用い、さらに使用時にその表面温度(すなわち二次電池の表面温度)が所定温度を越えないように(所定温度以下となるように)しなければならない。
しかしながら、図7に示す表示装置のように熱源となる点灯装置4を複数備えている場合には、点灯装置4における発熱によって装置本体2の収納室2a内の温度が高くなり易いため、非常用電源43の表面温度についての上記規定を満足することができない場合がある。このような点を解消する方法としては、例えば、図9(b)に示すように、非常用電源43をそれぞれに対応する点灯装置4よりも装置本体2における下側に配置することで、点灯装置4による対流熱の影響を少なくして、非常用電源43の表面温度の上昇を抑制することが考えられるが、確実性に欠けていた。
本実施形態の表示装置は上記の点に鑑みて為されたもので、装置本体2の構成が実施形態1と異なっている。なお、その他の構成については実施形態1において図1,2に示す例と同様であるから説明を省略する。
本実施形態における装置本体2は、例えば金属材料により矩形箱状に形成され、図9(a)に示すように、導光板1の厚み方向に沿った方向(前後方向)における一面側となる前面側(図9(a)における左側)に点灯装置4用の収納室2aを有するとともに、厚み方向における他面側となる後面側(図9(a)における右側)に非常用電源43用の収納室2bを有している。ここで、装置本体2の収納室2aの底壁(収納室2bの底壁でもある)には、点灯装置4と非常用電源43とを接続するための接続線用の挿通孔(図示せず)が形成されている。
このように本実施形態の表示装置によれば、点灯装置4と非常用電源43とが別の収納室2a,2bそれぞれに収納されており、点灯装置4が発熱したとしてもこれに起因する熱対流は、収納室2aのみに生じ、非常用電源43が収納されている収納室2bには生じない(つまり、熱対流は収納室2aの底壁によって収納室2bに入らないように遮断される)ので、熱対流によって非常用電源43の温度が上昇してしまうことが抑制して、非常用電源43の温度を低く抑えることができるから、確実に上記規定を満たすことができる。また非常用電源43に生じるストレスを軽減できるから、非常用電源43の長寿命化や、高熱による破損の防止などが図れる。
また、非常用電源43は、装置本体2の厚み方向において点灯装置4のいずれとも重ならない形に配置されているから、装置本体2の厚み方向において点灯装置4と重なる形に配置されている場合に比べれば、収納室2aの底壁を通じて点灯装置4の熱が伝熱されてしまうことを抑制でき、非常用電源43の温度上昇をさらに抑制できる。なお、非常用電源43と収納室2bの内底面との間に断熱シートなどの断熱材を介在させるようにしてもよく、これによっても非常用電源43の温度上を抑制できる。
このような本実施形態における装置本体2の構成は実施形態1に限らず、実施形態2にも採用できることはいうまでもない。
実施形態1の表示装置の分解斜視図である。 同上の表示装置を示し、(a)は概略説明図、(b)は一部を切り欠いた概略断面図である。 同上における点灯装置のブロック図である。 同上の表示装置の他例の概略説明図である。 同上の表示装置の他例の一部を切り欠いた概略断面図である。 実施形態2の表示装置の分解斜視図である。 同上の表示装置の概略説明図である。 同上の表示装置の他例を示し、(a)は概略説明図、(b)は一部を切り欠いた概略断面図である。 (a)は実施形態3の表示装置の一部を切り欠いた概略断面図、(b)は比較例の概略説明図である。
符号の説明
1(1A,1B) 導光板(第1の導光板,第2の導光板)
1a 光出射面
1b 光入射面
2 装置本体
2a,2b 収納室
3 表示板
3a シンボルマーク
4(4A〜4D) 点灯装置
5(5A〜5D) 第1の光源
6(6A〜6D) 第2の光源
41 点灯回路
42a 出力端
43 非常用電源
44 充電回路
AC 常用電源

Claims (4)

  1. 厚み方向に直交する方向における側面に光入射面を有するとともに、上記厚み方向における一表面に光入射面より入射した光を出射する光出射面を有し、光出射面が外側を向いた状態で上記厚み方向において重なる形に配置された第1の導光板および第2の導光板と、第1の導光板と第2の導光板との間に介在された装置本体と、第1の導光板および第2の導光板それぞれの光出射面に対向する形に配置された表示板とを備え、
    装置本体には、第1の導光板の光入射面を照射する第1の光源と第2の導光板の光入射面を照射する第2の光源とを点灯させる複数の点灯装置が収納され、
    装置本体は、同一の点灯装置により点灯される第1の光源と第2の光源とを、それぞれにおける少なくとも一方の電極同士が隣り合う形で保持し、
    点灯装置の高電位側の出力端には、第1の光源と第2の光源の上記一方の電極それぞれが接続されていることを特徴とする表示装置。
  2. 上記装置本体は、上記厚み方向における一面側に点灯装置用の収納室を有していることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 上記装置本体は、同一の点灯装置により点灯される第1の光源と第2の光源とを、それぞれが上記厚み方向において重ならない形に保持することを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項記載の表示装置を用いた誘導灯であって、
    常用電源からの給電が停止された際に使用される二次電池からなる非常用電源を備え、
    上記表示板には、避難口または避難方向を示すシンボルマークが形成され、
    上記点灯装置は、常用電源の電力で非常用電源を充電する充電回路と、第1の光源および第2の光源を点灯する点灯回路とを備え、常時は常用電源の電力により第1の光源および第2の光源を点灯させ、常用電源からの給電が停止した非常時は非常用電源の電力により第1の光源および第2の光源を点灯させ、
    上記装置本体は、上記厚み方向における一面側に点灯装置用の収納室を有するとともに、上記厚み方向における他面側に非常用電源の収納室を有していることを特徴とする誘導灯。
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