JP2004303602A - 誘導灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】煙が充満した状況での視認性が良く、他の照明光や広告灯の光などから区別可能な誘導灯を提案すること。
【解決手段】誘導灯1は、光源ランプ7としてフラッシュランプ11と3個の白色発光ダイオードランプ21〜23を備えている。フラッシュランプ11の前面カバー14には500nm以下の可視光成分をカットする光学フィルタ14aが配置され、白色発光ダイオードランプのランプレンズ21b〜23bにも同様な光学コーティングが施されている。煙が充満した状況では、淡黄色などの色光の視認性が良く、他の照明光との識別も容易である。フラッシュランプ11は高輝度のストロボ発光を繰り返し、発光していない期間において白色発光ダイオードランプ21〜23が発光する。よって、視認性の良い誘導灯を実現できる。
【選択図】 図1
【解決手段】誘導灯1は、光源ランプ7としてフラッシュランプ11と3個の白色発光ダイオードランプ21〜23を備えている。フラッシュランプ11の前面カバー14には500nm以下の可視光成分をカットする光学フィルタ14aが配置され、白色発光ダイオードランプのランプレンズ21b〜23bにも同様な光学コーティングが施されている。煙が充満した状況では、淡黄色などの色光の視認性が良く、他の照明光との識別も容易である。フラッシュランプ11は高輝度のストロボ発光を繰り返し、発光していない期間において白色発光ダイオードランプ21〜23が発光する。よって、視認性の良い誘導灯を実現できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路のトンネル内、地下道などにおける火災などの非常時に、人を避難路に沿って安全に避難口まで案内するために、壁面等に設置される誘導灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下街や地下鉄通路内に設置されている誘導灯は、火災発生などによって煙が充満して視界が悪くなった場合に、人を避難口などの安全な場所に誘導するために設置されている。誘導灯の電源としては商用交流電源が用いられている。また、商用交流電源が遮断された非常時に蓄電池に切り替えて誘導灯を点灯するシステムも知られている。例えば次の特許文献1にかかる構成を備えた防災用照明装置が開示されている。
【0003】
なお、本願人は、商用交流電源が埋設されていない場所、特に道路のトンネル内に設置するのに適した誘導灯システムを提案している(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−338784号公報
【特許文献2】
特願2002−337463号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、地下街や地下鉄通路などにおいて火災などにより煙が発生した場合の避難状況としては、誘導灯と共に照明灯や広告灯なども点灯している場合と、電力供給が遮断されて誘導灯のみが点灯している場合が想定される。また、道路のトンネル内などの災害発生時には、自動車のヘッドライトが点灯したままの状態の中での避難も想定される。
【0006】
照明灯や広告灯が点灯している状況や、自動車のヘッドライトが点灯したままの状況での避難においては、誘導灯が点灯しても、誘導灯の光とそれ以外の光源の光とを区別できず、誘導灯による誘導が適切にできない惧れがある。すなわち、地下街やトンネルなどの閉鎖空間内に煙が充満すると、照明灯、広告灯、ヘッドライトなどからの光は煙によって散乱して白色の散乱光として避難者に認識される。誘導灯も同様に白色の散乱光として認識される。このため、いずれの光が誘導灯であるかを区別できず、避難口への避難を迅速に行うことができない惧れがある。
【0007】
また、誘導灯のみが点灯している状況においても、誘導灯からの光が充満した煙によって散乱してしまうので、視認しづらいという問題点がある。視認性を高めるためには、誘導灯のランプのワット数を上げて発光輝度を高めればよい。しかし、このようにすると、消費電力が増加するので、例えば、電池電源により誘導灯を点灯する場合には不向きである。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、煙が充満した状況においても視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0009】
また、本発明の課題は、煙が充満した状況において他の光源が点灯状態であっても容易に視認可能な誘導灯を提案することにある。
【0010】
さらに、本発明の課題は、消費電力が少ない、視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0011】
さらにまた、本発明の課題は、各方向からの視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の誘導灯は、光源ランプと、前記光源ランプに駆動電力を供給するための電池電源と、前記光源ランプから射出される可視光成分のうち、波長の短い側から所定波長領域の光成分を除去する除去手段とを有していることを特徴としている。
【0013】
前記除去手段として、前記光源ランプの前面に配置されたフィルタ、あるいは前記光源ランプの発光管に形成された被膜を用いることができる。また、前記除去手段は500nm以下の光成分を除去するものとすればよい。
【0014】
本発明の誘導灯では、除去手段を介して可視光領域における低波長領域部分の成分が除去された後に光成分が射出される。従って、誘導灯の光は淡黄色、黄色あるいはオレンジ色となる。この結果、煙が充満している場合における視認性を白色光の場合に比べて改善できる。すなわち、除去手段によって発光輝度自体は低下するが、発光輝度の高い白色光に比べて視認性に優れていることが確認された。
【0015】
また、誘導灯以外の照明灯、広告灯も点灯している場合には、これらの光は煙の粒子によって乱反射して白色光として認識される。これに対して本発明の誘導灯の光は淡い色付きの光として認識される。よって、誘導灯の光とそれ以外の光とを区別できるので、誘導灯に従って安全な場所への避難を迅速に行うことが可能になる。
【0016】
次に、本発明の誘導灯は、光源ランプとしてフラッシュランプを用いていることを特徴としている。フラッシュランプは他の光源とは異なり、所定間隔でストロボ発光するので、他の光源から容易に区別できる。また、遠くからの視認性も高いとう利点がある。
【0017】
ここで、本発明の誘導灯の光源ランプは、フラッシュランプと白色発光ダイオードランプの組み合わせとすることが望ましい。このようにすれば、フラッシュランプは所定間隔で高輝度の閃光を発生し、白色発光ダイオードランプはフラッシュランプが消えている期間において誘導灯の位置を表示できる。よって、全体として、高輝度で視認性に優れた誘導灯を実現できる。
【0018】
この場合、前記フラッシュランプの射出光における所定方向の発散角を所定角度以下にすることが望ましい。同様に、前記発光ダイオードランプの射出光の発散角を30度以下にすることが望ましい。このように射出光の指向性を高めることにより視認性を改善できる。
【0019】
ここで、誘導灯の各方向からの視認性を改善するためには、前記光源ランプは単一のフラッシュランプと、このフラッシュランプの両側に配置された少なくとも1個ずつの発光ダイオードランプとを備えていることが望ましい。
【0020】
この場合、中央に位置している前記フラッシュランプからの射出光の主光軸に対して、左右の前記発光ダイオードランプからの射出光の光軸の方向を左右に所定角度傾斜した方向とすればよい。
【0021】
次に、前記フラッシュランプと前記白色発光ダイオードランプは、発光制御回路によって交互に発光させることが望ましい。このようにすれば、常時点灯させる場合に比べて、誘導灯の視認性を改善できると共に、省電力化を図ることができるので電池電源を備えた誘導灯にとって有利である。
【0022】
本発明の誘導灯における前記電池電源としては、太陽電池、一次電池、二次電池のうち、少なくとも一つを含むものとすればよい。本発明の誘導灯は、商用交流電源が敷設されていない場所においても設置でき、設置場所に制約がない。また、地震、火災などにより商用交流電源が遮断された場合、即ち、誘導が必要な時に確実に点灯させることができる。
【0023】
また、本発明の誘導灯において非常時にのみ光源ランプをオンに切り替え、通常状態ではオフ状態に保持することが、節電のために望ましい。このように光源ランプをオンオフ制御するためには、照度検出手段と、この照度検出手段により検出された照度に基づき前記光源ランプのオンオフを切り替えるスイッチング手段とを備えた構成とすればよい。火災などが発生して照明光が消えて周囲が暗くなると、照度検出手段によってそれを検出して、スイッチング手段によって光源ランプをオフからオンに切り替えることができる。
【0024】
ここで、前記スイッチング手段を、検出された照度が予め定められている照度レベル以下になると前記光源ランプをオンに切り替えるように設定しておけばよい。
【0025】
次に、本発明の誘導灯において、前記電池電源を一次電池とし、当該一次電池からの給電により、前記光源ランプと共に、前記照度検出手段および前記スイッチング手段を駆動するように構成することができる。
【0026】
この代わりに、前記電池電源を、太陽電池と、この太陽電池によって充電される二次電池とを備えたものとし、前記二次電池からの給電により、前記光源ランプと共に、前記照度検出手段および前記スイッチング手段を駆動するように構成することもできる。
【0027】
あるいは、前記電池電源を一次電池とし、前記照度検出手段および前記切り替え手段を駆動するために別個の電池電源、例えば太陽電池を備えた構成とすることもできる。ここで、これら照度検出手段およびスイッチング手段の電源として、太陽電池によって充電される二次電池を備えた構成のものを用いることもできる。
【0028】
一方、本発明は、避難口と、この避難口が設けられている壁面に設置されている誘導灯とを有する避難誘導システムにおいて、前記誘導灯として上記構成のものを採用し、当該誘導灯を前記壁面における2m以内の高さ位置に設置したことを特徴としている。煙が充満した状況での避難時には、前かがみの姿勢、あるいは床を這った姿勢での移動が一般的であり、この場合における避難者による誘導灯の視認性を改善するためには、避難者の視野内の高さ位置に誘導灯が設置されている必要がある。従って、避難者の背丈よりも低い位置、最大でも2m以下の高さ位置に誘導灯を設置しておけば、避難者による誘導灯の視認性を良好に保持できる。
【0029】
また、複数個の前記誘導灯が前記壁面に沿って一定間隔で設置しておくことが望ましい。誘導灯の視認性が良好な範囲毎に誘導灯を設置することにより、避難者を迅速に避難口に導くことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した誘導灯の実施の形態を説明する。
【0031】
図1は本実施の形態に係る誘導灯を一部切り欠いた状態で示す斜視図であり、図2は誘導灯のカバーを取り外した状態での正面図、誘導灯の縦断面図、および誘導灯の概略横断面図である。本実施の形態に係る誘導灯1は、地下街、トンネルなどの壁面に設置されるものであり、取付板2と、この取付板2の表面2aに取り付けたプラスチック製のカバー3と、取付板表面2aに取り付けられカバー3によって覆われている光源ランプユニット4とを有している。
【0032】
光源ランプユニット4は、鋼板などの板材から組み立てられているユニットケース5を備えており、このユニットケース5の上端部分には3枚のソーラーパネル6が取り付けられている。また、ユニットケース5の前面の下側部分には光源ランプ7が取り付けられており、ユニットケース5の内部には二次電池8と、制御基板9が配置されている。
【0033】
本例のカバー3は可視光に対して透明であり、地下街やトンネル内に設置されている照明光や広告灯の光がカバー3を透過して内部のソーラーパネル6の受光面に到達可能である。また、光源ランプユニット4からの光がカバー3を透過して外部に放出可能である。カバー3は水平な底板部分31と、この底板部分31の前縁および左右の縁から上方に垂直に延びている垂直前板部分32および左右の垂直側板部分33、34と、垂直前板部分32の上端から45度よりも急な傾斜角度で後退している傾斜前板部分35とを備えている。底板部分31、左右の垂直側板部分33、34、および傾斜前板部分35の後端縁は、Oリングなどのシール材10を介して取付板表面2aに液密状態で固定されている。カバー3を取付板表面2aに固定するために、カバー3の左右の垂直側板部分33、34には側方に突出しているフランジ36、37が形成され、これらに固定ねじ(図示せず)をねじ込むためのタップ孔36a、37aが形成されている。
【0034】
光源ランプユニット4の上端部分に取り付けられている3枚のソーラーパネル6は、僅かに横長の長方形をしており、前側が下となるようにほぼ45度の傾斜角度で設置されている。ソーラーパネル6はカバー3を介して、天井などに設置されている照明灯や広告灯などの光を受けて発電を行う。ソーラーパネル6で発生した電力は二次電池8に蓄積される。
【0035】
次に、本例の光源ランプ7は、フラッシュランプ11と、3個の白色発光ダイオードランプ21、22、23と、これらの発光を制御する発光制御回路(図3参照)とを備えている。図2(b)および(c)から分かるように、フラッシュランプ11はほぼ誘導灯1の幅方向の中央に配置されており、フラッシュランプ11の右側に1個の白色発光ダイオードランプ21が配置され、フラッシュランプ11の左側に2個の白色発光ダイオードランプ22、23が配置されている。これらは同一高さ位置に配列されている。
【0036】
フラッシュランプ11は、気体放電電球12と、リフレクタ13と、電球12の前面に配置されている前面カバー14とを備えている(図2(b)参照)。本例では、リフレクタ13の反射面形状を適切に設定することにより、射出光の上下方向の発散角を所定角度以下となるようにして、射出光の上下方向の指向性を高めている。また、前面カバー14には500nm以下の可視光成分をカットするフィルタ14aが貼り付けられている。この代わりに同一の光学特性を備えたフィルタ層を前面カバー14の表面あるいは裏面にコーティングしてもよい。この結果、フラッシュンランプ11からの射出光は白色光ではなく、淡黄色、黄色あるいは淡いオレンジ色になる。
【0037】
次に、図2(c)に示すように、フラッシュランプ11の右側に配置されている白色発光ダイオードランプ21は、誘導灯前方に延びているフラッシュランプ11の主光軸11aに対して右側に30度傾斜した方向が射出光の光軸21aとなるように配置されている。また、本例の白色発光ダイオードランプ21は発散角度が一般的なものよりも狭い30度以下、例えば20度の狭角発光ダイオードを用いている。さらに、白色発光ダイオードランプ21のランプレンズ21bには500nm以下の可視光成分をカットする光学特性を備えたコーティングが形成されている。
【0038】
フラッシュランプ11の左側に配置されている白色発光ダイオードランプ22は、誘導灯前方に向かう方向が射出光の光軸22aとなるように配置されている。これに対して、このランプ22の左側に配置されている白色発光ダイオードランプ23は、ランプ22の光軸22aに対して左側に30度傾斜した方向が射出光の光軸23aとなるように配置されている。これらの白色発光ダイオードランプ22、23も狭角発光ダイオードである。
【0039】
図3は本例の誘導灯1の制御基板9に作り込まれている制御回路を示す概略ブロック図である。制御回路40は、照度検出部41と、スイッチング回路42と、発光制御回路43を備えている。照度検出部41は、誘導灯1が設置されている場所の照度を検出するためのものであり、受光センサ44および検出回路45を備えている。検出回路45では、受光センサ44から得られる受光量を予め定めた基準受光量と比較し、基準受光量よりも検出された受光量が下回った場合、換言すると、照度が所定の照度レベルを下回った場合に、スイッチング信号をスイッチング回路42に出力する。このスイッチング信号を受信すると、通常はオフ状態に保持されているスイッチング回路42がオンに切り替わる。例えば、40ルックス以下になるとスイッチング回路42がオンに切り替わる。受光センサ44としては、受光センサ機能を果たす「受光センサ」および「ソーラ素子の電圧降下を利用したソーラ蓄電プラス発光センサ」がある。
【0040】
本例では電池電源としてソーラーパネル(太陽電池)6と、このソーラーパネル6によって充電される二次電池8とを備えている。前述のようにソーラーパネル6は照明灯や広告灯などの光を受光し、発生した起電力が二次電池8に蓄えられる。この二次電池8から照度検出部41、スイッチング回路42および光源ランプ7(フラッシュランプ11、白色発光ダイオード21、22、23)に電力が供給される。
【0041】
スイッチング回路43がオフの状態では給電回路が遮断されているので、光源ランプ7は発光しない。誘導灯設置場所の照度が40ルックス以下に低下すると、スイッチング回路42がオンに切り替わり、給電回路が形成されて、発光制御回路43の制御の下に、光源ランプ7が発光する。
【0042】
図4は、フラッシュランプ11および3個の白色発光ダイオード21、22、23の発光状態を示すタイミングチャートである。図4(a)に示すように、フラッシュランプ11は一定の間隔T1で0.1〜0.2msの短い閃光L(11)を発生する(ストロボ発光する)。これに対して、図4(b)に示すように、3個の白色発光ダイオードランプ21、22、23は、フラッシュランプ11と交互に発光するように制御されている。本例の白色発光ダイオード21〜23は、オンオフのデューティ比が50%で、ストロボ発光と同一の周期T1でオンオフ制御される。このようなフラッシュランプ11、白色発光ダイオードランプ21、22、23の発光制御が発光制御回路43によって行われる。
【0043】
次に、図5は上記構成の誘導灯1を地下街、地下道、トンネルなどの閉鎖空間における壁面に取り付けることにより構成した避難誘導システムを示す説明図である。図5(a)に示すように、誘導灯1が壁面Wにおける人の背丈以下の高さ位置Hに設置されている。一般には2m以下、例えば1.5m程度の高さ位置に設置すればよい。また、誘導灯1のフラッシュランプ11のリフレクタ12の形状を適切に設定することにより、その主光軸11aが水平よりも僅かに下方に傾斜する方向となるようにしてある。さらには、前述のように、垂直方向の発散角を一般的なフラッシュランプに比べて狭くなるように設定されている。換言すると、上下方向の指向性を高めてある。これに対して、図5(b)に示すように、水平方向の発散角は一般的なフラッシュランプと同程度とされている。
【0044】
このように誘導灯1が設置されている避難誘導灯システムにおいて、通常時においては、誘導灯1はオフ状態にあり、照明灯や広告灯などに光が照射されているソーラーパネル6の起電力が二次電池8に蓄積される。また、カバー3の上面は45度以上の急な傾斜角度の傾斜前板部分35によって規定されているので、カバー上面に埃などが堆積しにくい。よって、堆積した異物によって内部のソーラーパネル6に光が届かなくなり、発電作用が阻害される惧れも少ない。
【0045】
次に、火災などが発生して煙が充満して照度が落ちると、誘導灯1の照度検出部41によってそれが検出され、スイッチング回路42がオンに切り替わり、二次電池8から発光制御回路43および発光ランプ7への給電が開始される。発光制御回路43によって、発光ランプ7のフラッシュランプ11が一定の間隔、例えば2秒間隔でストロボ発光する。これに対して、3個の白色発光ダイオード21〜23は、ストロボ発光の間の期間においてオンとなるようにオンオフ制御される(図4参照)。
【0046】
フラッシュランプ11は高輝度のストロボ発光を繰り返すので視認性が良い。また、フラッシュランプ11が消えている期間は、補助光源としての3個の発光ダイオードランプ21〜23が発光する。よって、煙が充満した場合などにおいても、誘導灯1の視認性が極めて良好である。また、このように交互に発光させることにより、常時発光させる場合に比べて省電力化を実現できる。よって、本例のように電池電源を備えている場合には極めて有利である。
【0047】
また、前述のように、フラッシュランプ11の前面カバー14にはフィルタ14aが貼り付けられており、500nm以下の可視光成分がカットされ、淡黄色、黄色あるいはオレンジ色の光が射出される。補助光源として3個のダイオードは白色発光ダイオードにすることにより煙の中での透過性が上がる。フラッシュランプとの組み合わせによる交互発光により、低輝度ながら色付きでなくても視認性に優れ避難者に誘導灯を直ちに認識させることができる。よって、低輝度でありながら視認性に優れた誘導灯を実現できる。
【0048】
特に、火災などにより煙が充満した状況において、誘導灯以外の照明灯や広告灯などが点灯している場合には、これらの光も、煙に乱反射して白色に見えるので、誘導灯がいずれであるのかを区別することが困難になる。しかし、本例では、可視光成分のうち波長の短い側の帯域成分をカットした光を誘導灯1から発光させているので、淡い色付きの光を射出でき、他の光源と区別することが容易である。よって、避難口など安全な場所への避難を迅速に行うことができる。
【0049】
さらに、本例では、図5(a)に示すように、人Pの背丈よりも低い高さ位置に誘導灯1を設置してあり、しかも、フラッシュランプ11からの射出光(ストロボ発光)L(11)を僅かに下方向に向かうように指向性を持たせてある。従って、誘導灯1の光が、避難する人Pの視野に入り易い。また、図5(b)に示すように、左右の発光ダイオードランプ21、23は左右の30度の方向に向いており、左右方向から認識可能な角度範囲が広い。このように、本例では、誘導灯1が上下および左右から認識し易い状態となっているので、避難を迅速に行うことができる。
【0050】
なお、左右から視認可能な角度範囲を更に広げるためには、フラッシュランプ11の両側に2個以上の発光ダイオードランプを配置し、これらの光軸の方向を左右に振ればよい。例えば、図6に示すように、5個の発光ダイオードランプ21〜25を配置する。これらのうち、右側の発光ダイオードランプ21の光軸21aの方向をフラッシュランプ11の主光軸11aに対して例えば30度傾斜した方向とし、右端の発光ダイオードランプ24の光軸24aの方向をさらに右側に例えば30度傾斜した方向とする。逆に、左側の発光ダイオードランプ23の光軸23aの方向を主光軸11aに対して30度左に傾斜した方向とし、左端の発光ダイオードランプ25の光軸25aの方向を更に左に30度傾斜した方向とする。
【0051】
次に、図7に示すように、避難口50までの距離が長い場合には、避難口50に通ずる壁面Wに沿って、一定の間隔で複数個の誘導灯1を設置すればよい。
【0052】
(その他の実施の形態)
なお、誘導灯1の電池電源としては、図8、9、10の構成のものを採用することもできる。図8では、電池電源として一次電池61のみを備えている。一次電池61から照度検出部41に対しては常に給電されている。しかるに、光源ランプ7に対しては、スイッチング回路42がオンに切り替わった場合にのみ一次電池8から電力が供給されるようになっている。
【0053】
図9に示す電池電源は、ランプ駆動用の一次電池62と、照度検出部41およびスイッチング回路42を駆動するための太陽電池63とを備えている。一次電池62はランプ駆動にのみ消費されるので、当該一次電池の交換周期を長くできる。
【0054】
図10に示す電池電源は、ランプ駆動用の一次電池64を備えていると共に、照度検出部41およびスイッチング回路42を駆動するための太陽電池65および二次電池66とを備えている。太陽電池65の太陽光受光面は太陽光あるいは照明灯や広告灯などの光を受光可能な場所に設置され、そこで発生する起電力が二次電池66に蓄えられ、この二次電池66から照度検出部41およびスイッチング回路42に電力が供給される。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の誘導灯は、光源ランプからの射出光から短波長側の可視光成分を除去した残りの可視光成分を放出するようにしている。この結果、煙が充満している場合においての視認性が良く、他の照明光や広告灯の光と区別可能な誘導灯を実現できる。
【0056】
また、本発明の誘導灯は光源ランプとしてフラッシュランプを用いている。フラッシュランプは他の光源とは異なり、所定間隔でストロボ発光するので、他の光源から容易に区別できる。また、遠くからの視認性も高いとう利点がある。
【0057】
さらに、本発明の誘導灯の光源ランプは、フラッシュランプと白色発光ダイオードランプの組み合わせからなっている。フラッシュランプは所定間隔で高輝度の閃光を発生し、白色発光ダイオードランプはフラッシュランプが消えている間の期間において誘導灯の位置を表示できる。よって、全体として、高輝度で視認性に優れた誘導灯を実現できる。また、光源ランプを常時発光させる場合に比べて、省電力化を図ることができるので、電池電源を備えている場合に特に有効である。
【0058】
また、本発明の誘導灯は、フラッシュランプの射出光における所定方向の発散角を所定角度以下にしている。同様に、前記発光ダイオードランプの射出光の発散角を30度以下にしている。このように射出光の指向性を高めることにより視認性を改善できる。
【0059】
一方、本発明では、誘導灯を壁面における人の背丈以下の高さ位置に設置してある。煙が充満した状況での避難時において、避難者による誘導灯の視認性を良好に保持できる。また、複数個の誘導灯を壁面に沿って一定間隔で設置しておくことにより、避難者を迅速に避難口に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した誘導灯を一部切り取った状態で示す斜視図である。
【図2】(a)は図1の誘導灯をカバーを取った状態で示す正面図、(b)は図1の誘導灯の縦断面図、および(c)は図1の誘導灯の主要部分を示す概略横断面図である。
【図3】図1の誘導灯の制御回路を示す概略ブロック図である。
【図4】図1の誘導灯の光源ランプの発光動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の誘導灯を壁面に設置した状態を示す説明図であり、(a)は上下方向の視認性を示す説明図であり、(b)は左右方向の視認性を示す説明図である。
【図6】図1の誘導灯の光源ランプの別の例を示す説明図である。
【図7】図1の誘導灯を壁面に沿って複数設置場合の例を示す説明図である。
【図8】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【図9】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【図10】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 誘導灯
2 取付板
3 カバー
4 光源ランプユニット
5 ユニットケース
6 ソーラーパネル
7 光源ランプ
8 二次電池
11 フラッシュランプ
11a 主光軸
12 電球
13 リフレクタ
14 前面カバー
14a 光学フィルタ
21、22、23、24、25 白色発光ダイオードランプ
21a〜25a 光軸
21b〜23b ランプレンズ
41 照度検出部
42 スイッチング回路
43 発光制御回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路のトンネル内、地下道などにおける火災などの非常時に、人を避難路に沿って安全に避難口まで案内するために、壁面等に設置される誘導灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地下街や地下鉄通路内に設置されている誘導灯は、火災発生などによって煙が充満して視界が悪くなった場合に、人を避難口などの安全な場所に誘導するために設置されている。誘導灯の電源としては商用交流電源が用いられている。また、商用交流電源が遮断された非常時に蓄電池に切り替えて誘導灯を点灯するシステムも知られている。例えば次の特許文献1にかかる構成を備えた防災用照明装置が開示されている。
【0003】
なお、本願人は、商用交流電源が埋設されていない場所、特に道路のトンネル内に設置するのに適した誘導灯システムを提案している(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−338784号公報
【特許文献2】
特願2002−337463号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、地下街や地下鉄通路などにおいて火災などにより煙が発生した場合の避難状況としては、誘導灯と共に照明灯や広告灯なども点灯している場合と、電力供給が遮断されて誘導灯のみが点灯している場合が想定される。また、道路のトンネル内などの災害発生時には、自動車のヘッドライトが点灯したままの状態の中での避難も想定される。
【0006】
照明灯や広告灯が点灯している状況や、自動車のヘッドライトが点灯したままの状況での避難においては、誘導灯が点灯しても、誘導灯の光とそれ以外の光源の光とを区別できず、誘導灯による誘導が適切にできない惧れがある。すなわち、地下街やトンネルなどの閉鎖空間内に煙が充満すると、照明灯、広告灯、ヘッドライトなどからの光は煙によって散乱して白色の散乱光として避難者に認識される。誘導灯も同様に白色の散乱光として認識される。このため、いずれの光が誘導灯であるかを区別できず、避難口への避難を迅速に行うことができない惧れがある。
【0007】
また、誘導灯のみが点灯している状況においても、誘導灯からの光が充満した煙によって散乱してしまうので、視認しづらいという問題点がある。視認性を高めるためには、誘導灯のランプのワット数を上げて発光輝度を高めればよい。しかし、このようにすると、消費電力が増加するので、例えば、電池電源により誘導灯を点灯する場合には不向きである。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、煙が充満した状況においても視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0009】
また、本発明の課題は、煙が充満した状況において他の光源が点灯状態であっても容易に視認可能な誘導灯を提案することにある。
【0010】
さらに、本発明の課題は、消費電力が少ない、視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0011】
さらにまた、本発明の課題は、各方向からの視認性の高い誘導灯を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の誘導灯は、光源ランプと、前記光源ランプに駆動電力を供給するための電池電源と、前記光源ランプから射出される可視光成分のうち、波長の短い側から所定波長領域の光成分を除去する除去手段とを有していることを特徴としている。
【0013】
前記除去手段として、前記光源ランプの前面に配置されたフィルタ、あるいは前記光源ランプの発光管に形成された被膜を用いることができる。また、前記除去手段は500nm以下の光成分を除去するものとすればよい。
【0014】
本発明の誘導灯では、除去手段を介して可視光領域における低波長領域部分の成分が除去された後に光成分が射出される。従って、誘導灯の光は淡黄色、黄色あるいはオレンジ色となる。この結果、煙が充満している場合における視認性を白色光の場合に比べて改善できる。すなわち、除去手段によって発光輝度自体は低下するが、発光輝度の高い白色光に比べて視認性に優れていることが確認された。
【0015】
また、誘導灯以外の照明灯、広告灯も点灯している場合には、これらの光は煙の粒子によって乱反射して白色光として認識される。これに対して本発明の誘導灯の光は淡い色付きの光として認識される。よって、誘導灯の光とそれ以外の光とを区別できるので、誘導灯に従って安全な場所への避難を迅速に行うことが可能になる。
【0016】
次に、本発明の誘導灯は、光源ランプとしてフラッシュランプを用いていることを特徴としている。フラッシュランプは他の光源とは異なり、所定間隔でストロボ発光するので、他の光源から容易に区別できる。また、遠くからの視認性も高いとう利点がある。
【0017】
ここで、本発明の誘導灯の光源ランプは、フラッシュランプと白色発光ダイオードランプの組み合わせとすることが望ましい。このようにすれば、フラッシュランプは所定間隔で高輝度の閃光を発生し、白色発光ダイオードランプはフラッシュランプが消えている期間において誘導灯の位置を表示できる。よって、全体として、高輝度で視認性に優れた誘導灯を実現できる。
【0018】
この場合、前記フラッシュランプの射出光における所定方向の発散角を所定角度以下にすることが望ましい。同様に、前記発光ダイオードランプの射出光の発散角を30度以下にすることが望ましい。このように射出光の指向性を高めることにより視認性を改善できる。
【0019】
ここで、誘導灯の各方向からの視認性を改善するためには、前記光源ランプは単一のフラッシュランプと、このフラッシュランプの両側に配置された少なくとも1個ずつの発光ダイオードランプとを備えていることが望ましい。
【0020】
この場合、中央に位置している前記フラッシュランプからの射出光の主光軸に対して、左右の前記発光ダイオードランプからの射出光の光軸の方向を左右に所定角度傾斜した方向とすればよい。
【0021】
次に、前記フラッシュランプと前記白色発光ダイオードランプは、発光制御回路によって交互に発光させることが望ましい。このようにすれば、常時点灯させる場合に比べて、誘導灯の視認性を改善できると共に、省電力化を図ることができるので電池電源を備えた誘導灯にとって有利である。
【0022】
本発明の誘導灯における前記電池電源としては、太陽電池、一次電池、二次電池のうち、少なくとも一つを含むものとすればよい。本発明の誘導灯は、商用交流電源が敷設されていない場所においても設置でき、設置場所に制約がない。また、地震、火災などにより商用交流電源が遮断された場合、即ち、誘導が必要な時に確実に点灯させることができる。
【0023】
また、本発明の誘導灯において非常時にのみ光源ランプをオンに切り替え、通常状態ではオフ状態に保持することが、節電のために望ましい。このように光源ランプをオンオフ制御するためには、照度検出手段と、この照度検出手段により検出された照度に基づき前記光源ランプのオンオフを切り替えるスイッチング手段とを備えた構成とすればよい。火災などが発生して照明光が消えて周囲が暗くなると、照度検出手段によってそれを検出して、スイッチング手段によって光源ランプをオフからオンに切り替えることができる。
【0024】
ここで、前記スイッチング手段を、検出された照度が予め定められている照度レベル以下になると前記光源ランプをオンに切り替えるように設定しておけばよい。
【0025】
次に、本発明の誘導灯において、前記電池電源を一次電池とし、当該一次電池からの給電により、前記光源ランプと共に、前記照度検出手段および前記スイッチング手段を駆動するように構成することができる。
【0026】
この代わりに、前記電池電源を、太陽電池と、この太陽電池によって充電される二次電池とを備えたものとし、前記二次電池からの給電により、前記光源ランプと共に、前記照度検出手段および前記スイッチング手段を駆動するように構成することもできる。
【0027】
あるいは、前記電池電源を一次電池とし、前記照度検出手段および前記切り替え手段を駆動するために別個の電池電源、例えば太陽電池を備えた構成とすることもできる。ここで、これら照度検出手段およびスイッチング手段の電源として、太陽電池によって充電される二次電池を備えた構成のものを用いることもできる。
【0028】
一方、本発明は、避難口と、この避難口が設けられている壁面に設置されている誘導灯とを有する避難誘導システムにおいて、前記誘導灯として上記構成のものを採用し、当該誘導灯を前記壁面における2m以内の高さ位置に設置したことを特徴としている。煙が充満した状況での避難時には、前かがみの姿勢、あるいは床を這った姿勢での移動が一般的であり、この場合における避難者による誘導灯の視認性を改善するためには、避難者の視野内の高さ位置に誘導灯が設置されている必要がある。従って、避難者の背丈よりも低い位置、最大でも2m以下の高さ位置に誘導灯を設置しておけば、避難者による誘導灯の視認性を良好に保持できる。
【0029】
また、複数個の前記誘導灯が前記壁面に沿って一定間隔で設置しておくことが望ましい。誘導灯の視認性が良好な範囲毎に誘導灯を設置することにより、避難者を迅速に避難口に導くことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した誘導灯の実施の形態を説明する。
【0031】
図1は本実施の形態に係る誘導灯を一部切り欠いた状態で示す斜視図であり、図2は誘導灯のカバーを取り外した状態での正面図、誘導灯の縦断面図、および誘導灯の概略横断面図である。本実施の形態に係る誘導灯1は、地下街、トンネルなどの壁面に設置されるものであり、取付板2と、この取付板2の表面2aに取り付けたプラスチック製のカバー3と、取付板表面2aに取り付けられカバー3によって覆われている光源ランプユニット4とを有している。
【0032】
光源ランプユニット4は、鋼板などの板材から組み立てられているユニットケース5を備えており、このユニットケース5の上端部分には3枚のソーラーパネル6が取り付けられている。また、ユニットケース5の前面の下側部分には光源ランプ7が取り付けられており、ユニットケース5の内部には二次電池8と、制御基板9が配置されている。
【0033】
本例のカバー3は可視光に対して透明であり、地下街やトンネル内に設置されている照明光や広告灯の光がカバー3を透過して内部のソーラーパネル6の受光面に到達可能である。また、光源ランプユニット4からの光がカバー3を透過して外部に放出可能である。カバー3は水平な底板部分31と、この底板部分31の前縁および左右の縁から上方に垂直に延びている垂直前板部分32および左右の垂直側板部分33、34と、垂直前板部分32の上端から45度よりも急な傾斜角度で後退している傾斜前板部分35とを備えている。底板部分31、左右の垂直側板部分33、34、および傾斜前板部分35の後端縁は、Oリングなどのシール材10を介して取付板表面2aに液密状態で固定されている。カバー3を取付板表面2aに固定するために、カバー3の左右の垂直側板部分33、34には側方に突出しているフランジ36、37が形成され、これらに固定ねじ(図示せず)をねじ込むためのタップ孔36a、37aが形成されている。
【0034】
光源ランプユニット4の上端部分に取り付けられている3枚のソーラーパネル6は、僅かに横長の長方形をしており、前側が下となるようにほぼ45度の傾斜角度で設置されている。ソーラーパネル6はカバー3を介して、天井などに設置されている照明灯や広告灯などの光を受けて発電を行う。ソーラーパネル6で発生した電力は二次電池8に蓄積される。
【0035】
次に、本例の光源ランプ7は、フラッシュランプ11と、3個の白色発光ダイオードランプ21、22、23と、これらの発光を制御する発光制御回路(図3参照)とを備えている。図2(b)および(c)から分かるように、フラッシュランプ11はほぼ誘導灯1の幅方向の中央に配置されており、フラッシュランプ11の右側に1個の白色発光ダイオードランプ21が配置され、フラッシュランプ11の左側に2個の白色発光ダイオードランプ22、23が配置されている。これらは同一高さ位置に配列されている。
【0036】
フラッシュランプ11は、気体放電電球12と、リフレクタ13と、電球12の前面に配置されている前面カバー14とを備えている(図2(b)参照)。本例では、リフレクタ13の反射面形状を適切に設定することにより、射出光の上下方向の発散角を所定角度以下となるようにして、射出光の上下方向の指向性を高めている。また、前面カバー14には500nm以下の可視光成分をカットするフィルタ14aが貼り付けられている。この代わりに同一の光学特性を備えたフィルタ層を前面カバー14の表面あるいは裏面にコーティングしてもよい。この結果、フラッシュンランプ11からの射出光は白色光ではなく、淡黄色、黄色あるいは淡いオレンジ色になる。
【0037】
次に、図2(c)に示すように、フラッシュランプ11の右側に配置されている白色発光ダイオードランプ21は、誘導灯前方に延びているフラッシュランプ11の主光軸11aに対して右側に30度傾斜した方向が射出光の光軸21aとなるように配置されている。また、本例の白色発光ダイオードランプ21は発散角度が一般的なものよりも狭い30度以下、例えば20度の狭角発光ダイオードを用いている。さらに、白色発光ダイオードランプ21のランプレンズ21bには500nm以下の可視光成分をカットする光学特性を備えたコーティングが形成されている。
【0038】
フラッシュランプ11の左側に配置されている白色発光ダイオードランプ22は、誘導灯前方に向かう方向が射出光の光軸22aとなるように配置されている。これに対して、このランプ22の左側に配置されている白色発光ダイオードランプ23は、ランプ22の光軸22aに対して左側に30度傾斜した方向が射出光の光軸23aとなるように配置されている。これらの白色発光ダイオードランプ22、23も狭角発光ダイオードである。
【0039】
図3は本例の誘導灯1の制御基板9に作り込まれている制御回路を示す概略ブロック図である。制御回路40は、照度検出部41と、スイッチング回路42と、発光制御回路43を備えている。照度検出部41は、誘導灯1が設置されている場所の照度を検出するためのものであり、受光センサ44および検出回路45を備えている。検出回路45では、受光センサ44から得られる受光量を予め定めた基準受光量と比較し、基準受光量よりも検出された受光量が下回った場合、換言すると、照度が所定の照度レベルを下回った場合に、スイッチング信号をスイッチング回路42に出力する。このスイッチング信号を受信すると、通常はオフ状態に保持されているスイッチング回路42がオンに切り替わる。例えば、40ルックス以下になるとスイッチング回路42がオンに切り替わる。受光センサ44としては、受光センサ機能を果たす「受光センサ」および「ソーラ素子の電圧降下を利用したソーラ蓄電プラス発光センサ」がある。
【0040】
本例では電池電源としてソーラーパネル(太陽電池)6と、このソーラーパネル6によって充電される二次電池8とを備えている。前述のようにソーラーパネル6は照明灯や広告灯などの光を受光し、発生した起電力が二次電池8に蓄えられる。この二次電池8から照度検出部41、スイッチング回路42および光源ランプ7(フラッシュランプ11、白色発光ダイオード21、22、23)に電力が供給される。
【0041】
スイッチング回路43がオフの状態では給電回路が遮断されているので、光源ランプ7は発光しない。誘導灯設置場所の照度が40ルックス以下に低下すると、スイッチング回路42がオンに切り替わり、給電回路が形成されて、発光制御回路43の制御の下に、光源ランプ7が発光する。
【0042】
図4は、フラッシュランプ11および3個の白色発光ダイオード21、22、23の発光状態を示すタイミングチャートである。図4(a)に示すように、フラッシュランプ11は一定の間隔T1で0.1〜0.2msの短い閃光L(11)を発生する(ストロボ発光する)。これに対して、図4(b)に示すように、3個の白色発光ダイオードランプ21、22、23は、フラッシュランプ11と交互に発光するように制御されている。本例の白色発光ダイオード21〜23は、オンオフのデューティ比が50%で、ストロボ発光と同一の周期T1でオンオフ制御される。このようなフラッシュランプ11、白色発光ダイオードランプ21、22、23の発光制御が発光制御回路43によって行われる。
【0043】
次に、図5は上記構成の誘導灯1を地下街、地下道、トンネルなどの閉鎖空間における壁面に取り付けることにより構成した避難誘導システムを示す説明図である。図5(a)に示すように、誘導灯1が壁面Wにおける人の背丈以下の高さ位置Hに設置されている。一般には2m以下、例えば1.5m程度の高さ位置に設置すればよい。また、誘導灯1のフラッシュランプ11のリフレクタ12の形状を適切に設定することにより、その主光軸11aが水平よりも僅かに下方に傾斜する方向となるようにしてある。さらには、前述のように、垂直方向の発散角を一般的なフラッシュランプに比べて狭くなるように設定されている。換言すると、上下方向の指向性を高めてある。これに対して、図5(b)に示すように、水平方向の発散角は一般的なフラッシュランプと同程度とされている。
【0044】
このように誘導灯1が設置されている避難誘導灯システムにおいて、通常時においては、誘導灯1はオフ状態にあり、照明灯や広告灯などに光が照射されているソーラーパネル6の起電力が二次電池8に蓄積される。また、カバー3の上面は45度以上の急な傾斜角度の傾斜前板部分35によって規定されているので、カバー上面に埃などが堆積しにくい。よって、堆積した異物によって内部のソーラーパネル6に光が届かなくなり、発電作用が阻害される惧れも少ない。
【0045】
次に、火災などが発生して煙が充満して照度が落ちると、誘導灯1の照度検出部41によってそれが検出され、スイッチング回路42がオンに切り替わり、二次電池8から発光制御回路43および発光ランプ7への給電が開始される。発光制御回路43によって、発光ランプ7のフラッシュランプ11が一定の間隔、例えば2秒間隔でストロボ発光する。これに対して、3個の白色発光ダイオード21〜23は、ストロボ発光の間の期間においてオンとなるようにオンオフ制御される(図4参照)。
【0046】
フラッシュランプ11は高輝度のストロボ発光を繰り返すので視認性が良い。また、フラッシュランプ11が消えている期間は、補助光源としての3個の発光ダイオードランプ21〜23が発光する。よって、煙が充満した場合などにおいても、誘導灯1の視認性が極めて良好である。また、このように交互に発光させることにより、常時発光させる場合に比べて省電力化を実現できる。よって、本例のように電池電源を備えている場合には極めて有利である。
【0047】
また、前述のように、フラッシュランプ11の前面カバー14にはフィルタ14aが貼り付けられており、500nm以下の可視光成分がカットされ、淡黄色、黄色あるいはオレンジ色の光が射出される。補助光源として3個のダイオードは白色発光ダイオードにすることにより煙の中での透過性が上がる。フラッシュランプとの組み合わせによる交互発光により、低輝度ながら色付きでなくても視認性に優れ避難者に誘導灯を直ちに認識させることができる。よって、低輝度でありながら視認性に優れた誘導灯を実現できる。
【0048】
特に、火災などにより煙が充満した状況において、誘導灯以外の照明灯や広告灯などが点灯している場合には、これらの光も、煙に乱反射して白色に見えるので、誘導灯がいずれであるのかを区別することが困難になる。しかし、本例では、可視光成分のうち波長の短い側の帯域成分をカットした光を誘導灯1から発光させているので、淡い色付きの光を射出でき、他の光源と区別することが容易である。よって、避難口など安全な場所への避難を迅速に行うことができる。
【0049】
さらに、本例では、図5(a)に示すように、人Pの背丈よりも低い高さ位置に誘導灯1を設置してあり、しかも、フラッシュランプ11からの射出光(ストロボ発光)L(11)を僅かに下方向に向かうように指向性を持たせてある。従って、誘導灯1の光が、避難する人Pの視野に入り易い。また、図5(b)に示すように、左右の発光ダイオードランプ21、23は左右の30度の方向に向いており、左右方向から認識可能な角度範囲が広い。このように、本例では、誘導灯1が上下および左右から認識し易い状態となっているので、避難を迅速に行うことができる。
【0050】
なお、左右から視認可能な角度範囲を更に広げるためには、フラッシュランプ11の両側に2個以上の発光ダイオードランプを配置し、これらの光軸の方向を左右に振ればよい。例えば、図6に示すように、5個の発光ダイオードランプ21〜25を配置する。これらのうち、右側の発光ダイオードランプ21の光軸21aの方向をフラッシュランプ11の主光軸11aに対して例えば30度傾斜した方向とし、右端の発光ダイオードランプ24の光軸24aの方向をさらに右側に例えば30度傾斜した方向とする。逆に、左側の発光ダイオードランプ23の光軸23aの方向を主光軸11aに対して30度左に傾斜した方向とし、左端の発光ダイオードランプ25の光軸25aの方向を更に左に30度傾斜した方向とする。
【0051】
次に、図7に示すように、避難口50までの距離が長い場合には、避難口50に通ずる壁面Wに沿って、一定の間隔で複数個の誘導灯1を設置すればよい。
【0052】
(その他の実施の形態)
なお、誘導灯1の電池電源としては、図8、9、10の構成のものを採用することもできる。図8では、電池電源として一次電池61のみを備えている。一次電池61から照度検出部41に対しては常に給電されている。しかるに、光源ランプ7に対しては、スイッチング回路42がオンに切り替わった場合にのみ一次電池8から電力が供給されるようになっている。
【0053】
図9に示す電池電源は、ランプ駆動用の一次電池62と、照度検出部41およびスイッチング回路42を駆動するための太陽電池63とを備えている。一次電池62はランプ駆動にのみ消費されるので、当該一次電池の交換周期を長くできる。
【0054】
図10に示す電池電源は、ランプ駆動用の一次電池64を備えていると共に、照度検出部41およびスイッチング回路42を駆動するための太陽電池65および二次電池66とを備えている。太陽電池65の太陽光受光面は太陽光あるいは照明灯や広告灯などの光を受光可能な場所に設置され、そこで発生する起電力が二次電池66に蓄えられ、この二次電池66から照度検出部41およびスイッチング回路42に電力が供給される。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の誘導灯は、光源ランプからの射出光から短波長側の可視光成分を除去した残りの可視光成分を放出するようにしている。この結果、煙が充満している場合においての視認性が良く、他の照明光や広告灯の光と区別可能な誘導灯を実現できる。
【0056】
また、本発明の誘導灯は光源ランプとしてフラッシュランプを用いている。フラッシュランプは他の光源とは異なり、所定間隔でストロボ発光するので、他の光源から容易に区別できる。また、遠くからの視認性も高いとう利点がある。
【0057】
さらに、本発明の誘導灯の光源ランプは、フラッシュランプと白色発光ダイオードランプの組み合わせからなっている。フラッシュランプは所定間隔で高輝度の閃光を発生し、白色発光ダイオードランプはフラッシュランプが消えている間の期間において誘導灯の位置を表示できる。よって、全体として、高輝度で視認性に優れた誘導灯を実現できる。また、光源ランプを常時発光させる場合に比べて、省電力化を図ることができるので、電池電源を備えている場合に特に有効である。
【0058】
また、本発明の誘導灯は、フラッシュランプの射出光における所定方向の発散角を所定角度以下にしている。同様に、前記発光ダイオードランプの射出光の発散角を30度以下にしている。このように射出光の指向性を高めることにより視認性を改善できる。
【0059】
一方、本発明では、誘導灯を壁面における人の背丈以下の高さ位置に設置してある。煙が充満した状況での避難時において、避難者による誘導灯の視認性を良好に保持できる。また、複数個の誘導灯を壁面に沿って一定間隔で設置しておくことにより、避難者を迅速に避難口に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した誘導灯を一部切り取った状態で示す斜視図である。
【図2】(a)は図1の誘導灯をカバーを取った状態で示す正面図、(b)は図1の誘導灯の縦断面図、および(c)は図1の誘導灯の主要部分を示す概略横断面図である。
【図3】図1の誘導灯の制御回路を示す概略ブロック図である。
【図4】図1の誘導灯の光源ランプの発光動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の誘導灯を壁面に設置した状態を示す説明図であり、(a)は上下方向の視認性を示す説明図であり、(b)は左右方向の視認性を示す説明図である。
【図6】図1の誘導灯の光源ランプの別の例を示す説明図である。
【図7】図1の誘導灯を壁面に沿って複数設置場合の例を示す説明図である。
【図8】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【図9】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【図10】図1の誘導灯の電力供給系の別の例を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 誘導灯
2 取付板
3 カバー
4 光源ランプユニット
5 ユニットケース
6 ソーラーパネル
7 光源ランプ
8 二次電池
11 フラッシュランプ
11a 主光軸
12 電球
13 リフレクタ
14 前面カバー
14a 光学フィルタ
21、22、23、24、25 白色発光ダイオードランプ
21a〜25a 光軸
21b〜23b ランプレンズ
41 照度検出部
42 スイッチング回路
43 発光制御回路
Claims (20)
- 光源ランプと、
前記光源ランプに駆動電力を供給するための電池電源と、
前記光源ランプから射出される可視光成分のうち、波長の短い側から所定波長領域の光成分を除去する除去手段とを有している誘導灯。 - 請求項1において、
前記除去手段は、前記光源ランプの前面に配置されたフィルタ、あるいは前記光源ランプの発光管に形成された被膜であることを特徴とする誘導灯。 - 請求項1または2において、
前記除去手段は、500nm以下の光成分を除去するものであることを特徴とする誘導灯。 - 請求項1または2において、
前記除去手段を介して射出される光は淡黄色、黄色あるいはオレンジ色であることを特徴とする誘導灯。 - 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記光源ランプはフラッシュランプを含むことを特徴とする誘導灯。 - 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記光源ランプはフラッシュランプおよび白色発光ダイオードランプを備えていることを特徴とする誘導灯。 - 請求項6において、
前記フラッシュランプの射出光における所定方向の発散角が所定角度以下であることを特徴とする誘導灯。 - 請求項6または7において、
前記白色発光ダイオードランプの射出光の発散角は30度以下であることを特徴とする誘導灯。 - 請求項6、7または8において、
前記光源ランプは単一のフラッシュランプと、このフラッシュランプの両側に配置された少なくとも1個ずつの白色発光ダイオードランプとを備えていることを特徴とする誘導灯。 - 請求項9において、
前記フラッシュランプからの射出光の主光軸に対して、左右の前記白色発光ダイオードランプからの射出光の主光軸が左および右側に所定角度傾斜した方向となっていることを特徴とする誘導灯。 - 請求項6ないし10のうちのいずれかの項において、
前記光源ランプの発光制御回路を有し、
この発光制御回路は、前記フラッシュランプと前記白色発光ダイオードランプとを交互に発光させることを特徴とする誘導灯。 - 請求項1ないし11のうちのいずれかの項において、
前記電池電源は、太陽電池、一次電池、二次電池のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする誘導灯。 - 請求項12において、さらに、
照度検出手段と、この照度検出手段により検出された照度に基づき前記光源ランプのオンオフを切り替えるスイッチング手段とを有していることを特徴とする誘導灯。 - 請求項13において、
前記スイッチング手段は、検出された照度が予め定められている照度レベル以下になると前記光源ランプをオンすることを特徴とする誘導灯。 - 請求項13または14において、
前記電池電源は一次電池であり、
当該一次電池から、前記照度検出手段および前記スイッチング手段に給電を行うことを特徴とする誘導灯。 - 請求項13または14において、
前記電池電源は、太陽電池と、この太陽電池によって充電される二次電池とを備えており、
前記二次電池から、前記照度検出手段および前記スイッチング手段に給電を行うことを特徴とする誘導灯。 - 請求項12において、
前記電池電源は一次電池であり、
さらに、前記照度検出手段および前記スイッチング手段に給電を行う太陽電池を有していることを特徴とする誘導灯。 - 請求項12において、
前記電池電源は一次電池であり、
さらに、前記照度検出手段および前記スイッチングに給電を行う二次電池と、この二次電池を充電する太陽電池とを有していることを特徴とする誘導灯。 - 避難口と、この避難口が設けられている壁面に設置されている誘導灯とを有する避難誘導システムにおいて、
前記誘導灯は請求項1ないし18のうちのいずれかに記載のものであり、
当該誘導灯は前記壁面における2m以内の高さ位置に設置されていることを特徴とする避難誘導システム。 - 請求項19において、
複数個の前記誘導灯が前記壁面に沿って一定間隔で設置されていることを特徴とする避難誘導システム。
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