JPH11283405A - 車両用前照灯 - Google Patents

車両用前照灯

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JPH11283405A
JPH11283405A JP11043804A JP4380499A JPH11283405A JP H11283405 A JPH11283405 A JP H11283405A JP 11043804 A JP11043804 A JP 11043804A JP 4380499 A JP4380499 A JP 4380499A JP H11283405 A JPH11283405 A JP H11283405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2の状態での絞り装置を用いた前照灯の第
2の作動位置で、十分な最大照度でビームが形成される
ようにした車両用前照灯を提供すること。 【解決手段】 2つの絞り装置は、減光ビーム用の第1
の位置とハイビーム用の第2の位置との間で可動であ
る。第1の位置では、第1の絞り装置によって、反射器
によって反射された光の一部分が遮蔽され、減光ビーム
光束の明暗境界が形成され、第2の絞り装置によって、
第1の絞り装置を通って達した光の一部分が遮蔽され
る。第2の位置では、両絞り装置は、反射器によって反
射された光のビーム路から離されており、前照灯から到
達距離の大きなハイビーム光束が放射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源、反射器、レ
ンズ、第1の絞り装置を有する、投射方式の車両用前照
灯であり、前記反射器により、前記光源から放射された
光が反射され、前記レンズは、前記反射器によって反射
された光のビーム路内に設けられており、前記第1の絞
り装置は、前記反射器と前記レンズとの間に少なくとも
1つ設けられており、前記第1の絞り装置は、前記前照
灯の第1の作動位置用の少なくとも1つの第1の状態
と、前記前照灯の第2の作動位置用の少なくとも第2の
状態との間で可変であり、前記第1の絞り装置によっ
て、当該第1の絞り装置の第1の状態では、前記反射器
によって反射された光の一部分が遮蔽されて、前記前照
灯から放射された光束の明暗境界が形成され、当該第1
の絞り装置の第2の状態により、前記反射器によって反
射された光の、当該第1の絞り装置の第1の状態で反射
された光よりも、少なくとも僅かな部分だけが遮蔽され
るように構成されている前照灯に関する。
【0002】
【従来の技術】その種の前照灯は、ドイツ連邦共和国特
許公開第4002576号公報により公知である。この
前照灯は、選択により、減光ビーム又はハイビームを形
成するのに使用される。この前照灯は、光源と反射器を
有しており、反射器により、光源から放射された光が反
射される。反射器により反射された光のビーム路内に
は、レンズが設けられており、反射器とレンズとの間に
は、絞り装置が設けられている。絞り装置は、減光ビー
ム用の前照灯の作動位置用の第1の状態と、ハイビーム
用の前照灯の作動状態用の第2の状態との間で可変であ
る。絞り装置によって、この絞り装置の第1の状態で、
反射器により反射された光の1部分が遮蔽され、前照灯
から放射された減光ビーム光束の明暗境界が形成され
る。その第2の状態では、絞り装置により、少なくと
も、反射器により反射された光の僅かな1部分だけが遮
蔽される。その第1の状態と第2の状態との間での絞り
装置の変化は、絞り装置を移動することによって行うこ
とができるか、又は、絞り装置は、少なくとも領域毎に
可変の光透過度を有するようにすることができ、その
際、光透過度は、絞り装置の第1の状態では僅かであ
り、絞り装置の第2の状態では高い。この公知の前照灯
の欠点は、この前照灯が、光学的に、減光ビームを形成
するか、又は、択一選択的に、光学的に、ハイビームを
形成するようにしか構成することができず、両光機能を
光学的に形成するように構成することはできない。と言
うのは、この場合の必要条件は、部分的に逆方向である
からである。つまり、前照灯が、第1の状態の絞り装置
を用いて、減光ビームを形成するのに最適に構成されて
いる場合、第2の状態の絞り状態を用いてのハイビーム
用の作動位置では、十分な効率のハイビームは形成され
ないのである。と言うのは、その際、前照灯から放射さ
れるハイビーム光束によって形成される最大照度は低す
ぎるからである。これに対して、前照灯が、第2の状態
での絞り装置を用いてのハイビーム用の絞り装置の作動
位置では、高い最大照度の十分な効率のハイビーム光束
が放射されるように構成されている場合には、第1の状
態での絞り装置は、減光ビーム用の前照灯の作動位置で
は、反射器によって反射された光の大部分が遮蔽される
ように設ける必要がある。と言うのは、さもないと、減
光ビーム束が、許容不可能な程度に高い照度で形成され
るからである。絞り装置の第1の状態での当該絞り装置
の、この場合に必要な装置構成によって、更に著しい収
差が、レンズによって発生し、例えば、色のふちどり、
ブルーミング(Ueberstrahlungen)の
ような収差であり、それにより、総体的に、減光ビーム
光束の質が損なわれる。更に、前照灯が減光ビーム用の
作動位置で、明暗境界が規定の位置状態で調整される
が、その際、ハイビーム用の作動位置では、最高照度の
領域の位置が高すぎる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前述
の従来技術の欠点を克服して、絞り装置の第2の状態で
の当該絞り装置を用いた前照灯の第2の作動位置で、十
分な最大照度でビームが形成されるようにした車両用前
照灯を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
ると、光軸の方向に、第1の絞り装置に対してずらされ
た少なくとも1つの別の絞り装置が設けられており、前
記別の絞り装置は、少なくとも1つの第1の状態と、少
なくとも1つの第2の状態との間で可変であり、前記別
の絞り装置の第1の状態での、当該少なくとも1つの別
の絞り装置によって、反射器によって反射されて、前記
第1の絞り装置の第1の状態での、当該第1の絞り装置
のところを通って達した光が遮蔽され、該遮蔽により、
前照灯から第1の作動位置で放射された光束によって形
成される最大照度値が低減されるようにされ、前記遮蔽
の際、少なくとも1つの前記別の絞り装置によって、当
該別の絞り装置の第2の状態で前記反射器によって反射
された光の少なくとも僅かな部分だけが遮蔽されるよう
に構成されていることによって解決される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の前照灯の有利な構成及び
実施例は、従属請求項に記載されている。請求項2記載
の構成によると、第1の絞り装置による明暗境界が、少
なくとも1つの別の絞り装置によって影響されずに形成
されるという利点が得られる。請求項4記載の構成によ
ると、少なくとも1つの別の絞り装置は、光軸の方向
に、有利には凹面状に湾曲しており、別の絞り装置によ
るシェージングの際に、均一な移行部を達成することが
できるという利点が得られる。請求項5記載の構成によ
ると、車両の前方の自己の通行側の照射が改善されると
いう利点が得られる。請求項7記載の構成によると、前
照灯を簡単に構成することができる。と言うのは、両絞
り装置を調整要素を用いて移動することができるからで
ある。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例を用いて、本発明を詳細
に説明する。
【0007】車両、殊に、自動車用の投射方式による、
図1〜6に示されている前照灯は、種々異なる光束を選
択的に放射するために使用される。以下、選択的に、減
光ビーム又はハイビームを形成するために使用される前
照灯の実施例について説明する。前照灯は、凹面状に湾
曲された反射器10を有しており、この反射器内には、
反射器の頂点領域内に光源12が設置されている。光源
12は、グローランプ又は有利にはガス放電ランプであ
り、光源の発光体、即ち、グローコイル又はアーク灯
は、反射器10の光軸11に対してほぼ平行に設けられ
ている。反射器10は、この反射器によって、光源12
から放射された光が、集束光束として反射されるように
成形されている。その際、反射器10は、少なくとも近
似的に楕円面形状又は他の任意の、例えば、数量的に特
定された形状を有する。光源12は、少なくとも近似的
に反射器10の第1の焦点F1に設けられており、又
は、反射器の形状に少なくとも近似的な面に設けられて
いる。
【0008】光放射方向14には、反射器10の後ろ側
に、この反射器から距離を置いて、レンズ16が設けら
れている。レンズ16は、収束レンズとして構成されて
おり、例えば、光放射方向14に向かって、反射器10
側がほぼ平坦な面17を有しており、光放射方向14に
は、凸面状に湾曲された側面18を有している。レンズ
16の側面18は、球面状又は有利には非球面状に湾曲
されており、その際、非球面状の湾曲により、レンズ1
6の収差が補償される。レンズ16の側面18の湾曲
は、反射器10により反射された光が、レンズ16を透
過する際、所定の形式で屈折されるように決められてい
る。レンズ16は、ガラス又は光透過性のプラスチック
製であり、図示していない形式で、例えば、反射器10
に結合された支持要素に保持されている。
【0009】レンズ16と反射器10との間には、更
に、第1の絞り装置20が設けられている。図1及び2
に図示された第1の実施例では、第1の絞り装置20
は、光透過性に構成されており、例えば、薄金属板又は
プラスチック製である。第1の絞り装置20は、実質的
に光軸11の下側に設けられており、平坦に構成されて
いる。第1の絞り装置20は、上縁22を有している。
第1の絞り装置20は、減光ビーム用の前照灯の作動位
置に位置している第1の位置と、ハイビーム用の前照灯
の作動位置に位置している第2の位置との間で可動であ
る。第1の絞り装置20は、有利には、レンズ16又は
レンズ16の少なくとも非球面状レンズの焦点F3の領
域内に設けられている。
【0010】この絞り装置の、減光ビーム用の第1の位
置には、第1の絞り装置20は、図1に示したのと同様
に、光軸11に対してほぼ垂直に設けられており、その
上縁22は、ほぼ光軸11の高さに設けられている。し
かし、第1の絞り装置20の上縁22は、光軸11の少
し下側又は少し上側に設けることもできる。
【0011】図1による減光ビーム用の、絞り装置の第
1の位置では、第1の絞り装置20によって、反射器1
0によって反射された光の一部分が遮蔽され、そうする
ことによって、続いてレンズ16を通過する光の明暗境
界が形成される。その際、明暗境界の位置及び経過特性
は、第1の絞り装置20の上縁22によって決められ
る。第1の絞り装置20の上縁22によって形成される
明暗境界は、レンズ16によって結像される。
【0012】第1の絞り装置20に対する光軸11の方
向に、少なくとも1つの第2の絞り装置30が設けられ
ている。図示の実施例では、第2の絞り装置30は、光
放射方向14で、第1の絞り装置20の後ろ側に設けら
れており、薄金属板又はプラスチックのような光透過材
料製である。第2の絞り装置30は、同様に減光ビーム
用の前照灯の作動位置用の第1の位置とハイビーム用の
前照灯の作動位置用の第2の位置との間で可動である。
図1には、第2の絞り装置30は、その、減光ビーム用
の第1の位置で図示されており、この位置では、第2の
絞り装置30の上縁32は、ほぼ光軸11の高さ又は少
し下側又は光軸11の上側に設けられている。従って、
第2の絞り装置30により、反射器10によって反射さ
れて、第1の絞り装置20のところに達した光の一部分
が遮蔽される。光放射方向14でずらされた、第2の絞
り装置30の配置構成にすることより、これによりシャ
ープな明暗境界は形成されず、レンズ16を通過した光
が減衰される。
【0013】図2には、絞り装置20,30は、ハイビ
ーム用の前照灯の作動位置用の、その第2の位置で示さ
れている。その際、絞り装置20,30は、図1の、そ
れらの第1の位置に対して、反射器10によって反射さ
れた光のビーム路に、少なくとも僅かな幅離して設けら
れており、その結果、この、反射器10によって反射さ
れた光の小さな部分だけが遮蔽される。有利には、絞り
装置20,30は、完全に、反射器10によって反射さ
れた光のビーム路から移動されており、その結果、反射
器10によって反射された光の全てが、レンズ16を通
過することができる。
【0014】絞り装置20,30は、それらの両位置の
間に、例えば、光軸11に対して横方向に可動又は光軸
11に対して横方向に経過する軸34を中心にして回動
することができる。絞り装置20,30の移動は、少な
くとも1つの位置調整要素36によって行われ、この位
置調整要素は、絞り装置に係合しており、制御装置38
によって作動される。位置調整要素36は、例えば、電
気モータとして、電磁石として、液圧式又はニューマチ
ック式調整作動部として、又は任意の他のやり方で構成
することができる。両絞り装置20,30は、相互に別
個に設けることができ、その際、それらの両位置の間
で、それら両装置の移動のために、両絞り装置20,3
0に係合された共通の位置調整要素36又は別個の位置
調整要素36を設けることができる。別個の位置調整要
素36では、両絞り装置の第1の位置と第2の位置との
間で、両絞り装置20,30は、独立して移動すること
ができる。有利には、両絞り装置20,30は、相互に
結合されており、その結果、両絞り装置の移動は、共通
の位置調整要素36によって行うことができ、前照灯内
には、両絞り装置20,30を支承しさえすればよい。
位置調整要素36は、前照灯の減光ビーム用の作動位置
と前照灯のハイビーム用の作動位置との間での前照灯の
切換の際、制御装置38によって作動される。
【0015】例えば、第1の絞り装置20は、前照灯内
に、両位置の間で移動することができるように支承する
ことができ、第2の絞り装置30は、第1の絞り装置2
0と固定して結合するか、又は、これと一体的に構成す
ることができる。図1及び2に図示した実施例では、第
2の絞り装置30は、その下縁が第1の絞り装置20と
結合されており、第1の絞り装置20から出発して先ず
光放射方向14に、続いて、第1の絞り装置20から間
隔を置いて、光軸11に対してほぼ垂直に、その上縁3
2の所迄経過している。図3に示した変形実施例では、
第2の絞り装置30は、同様に、その下縁が第1の絞り
装置20と結合されており、そこから出発して斜め上の
方、且つ、光放射方向14に、その上縁32の所迄経過
する。
【0016】図4には、前照灯が、水平長手断面で図示
されており、その際、反射器10は、光源12並びにレ
ンズ16及び絞り装置20,30と共に、それらの、減
光ビーム用の第1の位置で示されている。第1の絞り装
置20は、光軸11に対してほぼ垂直に経過している。
第2の絞り装置30は、図4に破線で示されているよう
に、同様に光軸11に対してほぼ垂直に形成されている
が、しかし、図4に実線で示した変形実施例の場合に
は、光軸11の方向に湾曲するように形成してもよい。
その際、第2の絞り装置30は、殊に、光放射方向14
に、凹面状に湾曲して形成されている。このように、第
2の絞り装置30を湾曲して形成する場合の利点につい
て、以下、前照灯の機能形式で説明する。
【0017】図5には、第2の絞り装置30が、光軸1
1の方向で見て図示されている。第2の絞り装置30の
上縁32は、減光ビーム用の第1の位置で、例えば、ほ
ぼ水平に、既述のように、光軸11の高さに、又は、こ
の光軸の上側に位置している。択一選択的に、上縁32
は、図5に破線で示されているように、水平線とは異な
った経過を有するようにすることができる。例えば、上
縁32は、反射器10によって反射されて、対面通行側
を照射する光が通過する側に、ほぼ水平部分32aを有
しており、この水平部分は、光軸11の高さ又は光軸1
1の少し下側又は上側に位置している。右側通行用の前
照灯の図示の実施例では、対面通行側は、車両の前方の
左側であり、レンズ16による上縁32の左右逆の結像
の結果、上縁の水平部分32aは、図5の光放射方向1
4で見て光軸11の右側に位置している。反射器10に
よって反射されて、自己の通行側を照射する光を通して
達した、第2の絞り装置30の側には、上縁は、水平部
分32aから出発して斜めに下側の方に傾斜した部分3
2bを有している。右側通行用の前照灯の図示の実施例
では、上縁の傾斜した部分32bは、光軸11の左側に
設けられている。前照灯が左側通行用に構成されている
場合、上縁の両部分32a,bが、図5に示した装置構
成に対して、光軸11に関して鏡面対称に装置構成され
ている。
【0018】第1の絞り装置20及び/又は第2の絞り
装置30は、減光ビームとハイビームとの間の切換用の
当該装置の第1の状態と第2の状態との間での当該装置
の前述の移動手段に加えて、更に他の形式で可動にして
もよい。例えば、光軸11を中心に回動するようにした
り、又は、この光軸に対してほぼ平行に延在している軸
を中心して回動するようにしたりすることができ、そう
することによって、絞り装置20,30の上縁22乃至
32の位置を変えることができるようになる。こうする
ことによって、例えば、右側通行と左側通行との間で切
換えることができるようになり、その際、絞り装置2
0,30は、それぞれ、当該装置の上縁22,32の高
い位置に位置している領域が、対面通行側に明暗境界を
形成するように設けられている。択一選択的に、反射器
10、光源12、レンズ16並びに絞り装置20,30
を有する前照灯ユニット全体を、光軸11又はこの光軸
11に対してほぼ平行な軸を中心にして回動可能に構成
してもよい。
【0019】図6には、第2の実施例による両絞り装置
120,130が示されている。この際、前照灯の基本
的な構成は、第1の実施例に対して変っていない。但
し、絞り装置120,130は、可動ではなく、固定し
て前照灯内に設けられている。絞り装置120,130
は、少なくとも、光透過性が可変の領域125,135
を有しており、この領域は、前述の絞り装置20,30
と同様に、その第1の位置で、減光ビーム用に設けられ
ている。従って、領域125,135は、実質的に、光
軸11の下側に設けられており、光軸11の高さに迄達
しているか、又は、光軸11の少し下側又は上側で終端
している。絞り装置120の領域125の可変の光透過
度は、例えば、光透過性の基体が、被覆加工部127を
備えたディスク121の形状で設けられており、この被
覆加工部は、例えば、電圧の制御下で、その光透過度
が、高い光透過度の状態と低い光透過度の状態との間で
変化する。その際、被覆加工部127は、所謂エレクト
ロクロミック材料製である。その際、ディスク121
は、領域125内にしか設けられていないか、又は、反
射器10によって反射された光のビーム路の比較的大き
な部分に亘って延在しており、領域125内でしか、被
覆加工部127を有していない。第2の絞り装置130
は、同様の形式で構成することができる。択一選択的
に、絞り装置130を領域135内で、光軸11の方向
で相互に距離を置いて設けた2つの光透過性のディスク
131を有しているように設けることができ、これらの
ディスクの間には、その光透過度が、例えば、電圧の制
御下で可変である材料137が設けられている。材料1
37としては、ここでは、例えば、電圧の制御下で、そ
の配向を変える液晶を用いることができ、その結果、こ
の材料は、高い光透過度の状態と小さな光透過度の状態
との間で切換可能である。ディスク131は、領域13
5内のみに設けることができるか、又は、反射器10に
よって反射されるビーム路の比較的大きな部分に亘って
延在するようにしてもよく、その際、材料137は、領
域135内にしか設けられない。同じ形式で、第1の絞
り装置120も構成することができる。
【0020】減光ビーム用の前照灯の作動位置では、両
絞り装置120,130の領域125,135は、その
僅かな光透過状態乃至光非透過状態であり、その結果、
これにより、第1の実施例同様に、反射器10によって
反射された光の一部分が遮蔽される。その際、第1の絞
り装置120の領域125の上縁122によって、減光
ビーム光束の明暗境界が形成され、第2の絞り装置13
0の領域135によって、第1の絞り装置120の領域
125を通過した光の一部分が遮蔽され、その際、最大
照度値が低減される。ハイビーム用の前照灯の作動位置
では、絞り装置120,130の領域125,135
は、その高い光透過状態であり、その結果、反射器10
によって反射された光が、この領域を通過することがで
き、レンズ16を通過することができる。絞り装置12
0,130の領域125,135に印加される電圧の制
御は、制御装置136によって行なわれ、この制御装置
は、減光ビーム用の作動位置と前照灯のハイビーム用の
作動位置との間での切換を制御することができる。
【0021】第1の実施例で既述のように、減光ビーム
用の作動位置で、前照灯から放射された減光ビーム光束
の明暗境界の位置及び経過特性は、第1の絞り装置20
の上縁22乃至第1の絞り装置120の領域125の上
縁122によって決められる。図6には、第1の絞り装
置120の領域125の上縁122の経過特性が図示さ
れており、その際、反射器10によって反射されて、対
面通行側を照射する光が通過する、光軸11の側のエッ
ジは、ほぼ光軸11の高さ又はこれの少し下側のほぼ水
平の部分122aである。既述のように、エッジ122
は、レンズ16によって左右逆に結像され、その結果、
図示の右側通行用の実施例では、部分122aは、光軸
11の右側に位置している。反射器10によって反射さ
れて、自己の通行側を照射する光を通して達する光軸1
1の側、つまり、左側には、エッジ122は、水平部分
122aから出発して左側の下方に降下する部分122
bを有している。左側通行用の前照灯の構成では、部分
122a,bの装置構成は、光軸11に関して、図6に
図示された装置構成に対して左右逆対称(spiege
lverkehrt)である。第1の実施例の場合のよ
うに、第2の実施例による絞り装置120,130の少
なくとも1つでも、その領域125乃至135は、それ
ぞれエッジ122乃至132の比較的高い位置の部分1
22a乃至132により、対面通行側に明暗境界が形成
され、それにより、右側通行と左側通行との間の切換が
可能であるように構成することができる。
【0022】前照灯から、減光ビーム用の作動位置で放
射される減光ビーム光束が、他のように形成された明暗
境界を有する必要がある場合、これは、第1の絞り装置
120のエッジ122の相応の形成によって達成するこ
とができる。例えば、エッジ122が、光軸11の両側
で、それぞれ例えば水平部分を有しており、この水平部
分が、傾斜部分によって相互に結合されており、その
際、対面通行側を照射する光が通過する側のエッジが、
他の側でのエッジよりも高いようにすることもできる。
第2の絞り装置130の領域135の上縁132は、前
方の水平経過特性、又は、図5に図示されているよう
に、種々異なる高さで経過する部分を有することができ
る。第1の実施例の場合と同様に、第2の実施例の場合
でも、反射器10、光源12、レンズ16並びに絞り装
置120,130を有する前照灯ユニット全体を、光軸
11又は光軸11に対してほぼ平行な軸を中心にして回
動可能に構成して、絞り装置120,130の位置を、
例えば、右側通行と左側通行との間で切換えることがで
きるように変えるすることもできる。
【0023】以下、前照灯により、その減光ビーム及び
ハイビーム用の作動位置で放射される光束の特性につい
て説明する。図7及び8には、それぞれ前照灯の前方に
所定間隔を置いて設けられた測定スクリーン80が図示
されており、この測定スクリーンは、前照灯から放射さ
れた光束によって照射される。測定スクリーン80の垂
直中心面は、VVで示されており、この水平中心面は、
HHで示されている。垂直中心面VV及び水平中心面H
Hは、点HVで交差している。反射器10の光軸11
は、点HVに関してほぼ1%だけ後ろ側に傾斜してい
る。
【0024】絞り装置20,30乃至120,130を
用いての、その第1の位置乃至その第1の状態での減光
ビーム用の前照灯の作動位置では、前照灯により減光ビ
ーム光束が放射され、この減光ビーム光束により、測定
スクリーン80の領域82内が照射される。この領域8
2は、上の方が明暗境界によって制限され、この明暗境
界は、第1の絞り装置20の上縁22乃至第1の絞り装
置120の部分122a,bでの上縁122によって形
成される。明暗境界は、上縁22乃至上縁122に相応
して対面通行側に、即ち、右側通行では、測定スクリー
ン80の左側に、水平中心面HHの少し下側に水平に延
在している部分84を有しており、自己の通行側、即
ち、右側通行では、測定スクリーン80の右側に、水平
部分84から出発して、右側の方に上昇する部分86を
有している。明暗境界の部分84は、エッジ122の部
分122aによって形成され、部分86は、部分122
bによって形成される。
【0025】領域82内では、明暗境界84,86の下
側の垂直中心面VVの少し右側の、領域88内で濃密
に、最大照度値が生じており、この最大強度値は、ヨー
ロッパで施行されている法規制により最大で約40〜7
0ルクスにする必要がある。この最大許容照度値は、反
射器10によって反射されて、第1の絞り装置20乃至
120のところを通過する、測定スクリーン80を領域
88内を照射する光の一部分を、第2の絞り装置30乃
至130によって遮蔽するようにして保持される。領域
82のエッジでは、照度値は、領域88内での最大値か
ら出発して低減している。領域82内には、照度の分布
を示すために、同じ照度の複数の線83、所謂アイソル
クス(等照度)曲線(Isoluxlinien)が記
入されている。領域82は、水平方向に約30°〜40
°例えば垂直中心面VVの両側に延在しており、そこで
は、依然として、約1ルクスの照度値である。
【0026】絞り装置20,30乃至120,130を
用いた、その第2の位置乃至その第2の光透過状態での
ハイビーム用の前照灯の作動位置では、前照灯により、
ハイビーム光束が放射され、このハイビーム光束は、図
8の測定スクリーン80の領域92内を照射する。領域
92内では、領域98内で点HVを中心にして最大照度
値があり、この最大照度値は、約100〜180ルクス
である。領域92内では、複数のアイソルクス(等照
度)曲線93が、照度分布を示すために記入されてい
る。領域92は、水平方向に約30〜40°垂直中心面
VVの両側に延在しており、そこでは、照度値は、約1
ルクスである。水平方向での領域92の延在は、少なく
とも実質的に水平方向での領域82の延在に相応してい
る。と言うのは、これは、絞り装置20,30乃至12
0,130によって影響されないからである。第1の絞
り装置20が、その第2の位置で、乃至第1の絞り装置
120が、その第2の位置で、光透過状態であるが、領
域92は、領域82の明暗境界84,86を有していな
いようにすることによって、また、第2の絞り装置30
が、その第2の位置で、乃至、第2の絞り装置130
が、その第2の位置で、光透過状態であるようにするこ
とによって、領域92の最大照度値の領域98は、領域
82の最大照度値の領域88よりも高くて、点HVを中
心に設けられている。
【0027】本発明の前照灯は、従って、これによっ
て、ハイビーム用の作動位置で、ハイビーム光束が放射
され、このハイビーム光束は、測定スクリーン80を、
図8に図示したように、領域92内を照射し、この領域
92内では、法規制のように、領域98内で、点HVを
中心にして十分な高さの最大照度値が生じている。その
際、減光ビーム用の作動位置では、第1の絞り装置20
乃至120によって、領域82の明暗境界84,86
が、図7に示されているように形成され、第2の絞り装
置30乃至130によって、最大照度値が、減光ビーム
用に法的に許容されている高さに減衰される。図4のと
ころで既述の光軸11の方向に湾曲された、第2の絞り
装置30の経過によって、領域82内での照度値の均一
な移行が達成され、その結果、ここでは、照度値が障害
となる程度に急激に減衰するのが知覚可能ではない。光
軸11の方向において、レンズ16の焦点F3の方に、
第2の絞り装置30乃至130をずらして設けることに
よって、その上縁32乃至その上縁132は、レンズ1
6によってシャープに結像されない。図5に示した、第
2の絞り装置30の上縁32の経過によって、対面通行
側での照度値を比較的強く減衰することができるように
なり、即ち、図7の測定スクリーン80の左側で達成さ
れ、そこでは、減光ビーム用に比較的僅かな照度値しか
許容されない。
【0028】第1の絞り装置20,120及び第2の絞
り装置30,130を種々異なって構成してもよく、そ
の際、絞り装置の一方は、第1の実施例の場合のように
可動に構成され、絞り装置の他方は、第2の実施例の場
合のように固定して、光透過度を可変に構成される。光
源12並びにレンズ16及び絞り装置20,30乃至1
20,130は、前照灯の図示していないケーシング内
に設けてもよい。レンズ16を透過する光のビーム路内
に、更に別のディスクを設け、このディスクを、前照灯
の被覆板として使用して、平滑に構成することができ、
その結果、光が、このディスクによって何ら影響されず
に透過するか、又は、透過光が偏光及び/又は拡散され
るような光学プロフィールを有することができる。当
然、2つの絞り装置20,30乃至120,130を前
照灯内に設けてもよい。
【0029】本発明の前照灯の前述の実施例では、この
前照灯は、選択的に減光ビーム又はハイビームを形成す
るように使用される。しかし、本発明の前照灯の用途
は、これに限定されるものではなく、この前照灯を、単
独で、種々異なる光束を選択的に放射するようにするこ
とができ、その際、絞り装置20,30乃至120,1
30は、一般的に、その第1の状態で、第1の絞り装置
20乃至120によって形成された明暗境界を有する光
束が放射され、絞り装置20,30乃至120,130
は、その第2の状態で、光束は、比較的大きな到達範囲
で比較的高い最大照度で放射される。第2の絞り装置3
0乃至130は、第1の絞り装置20乃至120とは無
関係に、その第1の状態と第2の状態との間で変えられ
るように設けてもよく、その結果、第1の絞り装置20
乃至120が、その第1の状態であって、明暗境界を形
成する場合でも、第2の絞り装置30乃至130が、そ
の第2の状態であって、それにより、前照灯から放射さ
れる光束が明暗境界を有している場合でも、比較的高い
最大照度を有する。第2の絞り装置30が、複数の部分
を有し、第2の絞り装置130が複数の領域135を有
し、この複数領域が、相互に独立して可動、乃至、その
光透過状態と光非透過状態との間で切換可能であって、
そのようにして所望のように、反射器10によって反射
された光を部分的に遮蔽するようにすることができるよ
うにしてもよい。更に、少なくとも1つの絞り装置2
0,30乃至120,130が、2つの状態間でのみ可
動であるだけでなく、無段階に、又は、複数段階で、種
々異なる状態間で可変であって、反射器10によって反
射された光の、絞り装置20,30乃至120,130
によって遮蔽される部分を変えるように設けてもよい。
例えば、その際、所望のように、照度を、自己の通行側
及び対面通行側で、種々異なる形式で変えるようにして
もよい。その際、前照灯から放射された光束によって照
射される、測定スクリーン80の領域82乃至92の拡
がりを、集光状態と広幅拡がり状態との間で変えること
もできる。一方の、広幅拡がり状態を、有利には、カー
ブ走行時、及び、走行路の曲がり具合の方向に調整する
こともできる。広幅拡がり状態は、殊に、カーブ走行時
又は視野が悪い場合に有利であり、他方、集光状態は、
高速運転時に有利である。前照灯によって、絞り装置2
0,30乃至120,130の第1の位置で、明暗境界
が水平方向に一貫していて、大きな散乱幅のフォグラン
プビーム光束を放射するようにすることもできる。
【0030】要約すると、前照灯は、光源、反射器、反
射器によって反射された光を透過するレンズ、反射器と
レンズとの間に2つの絞り装置を有する。両絞り装置
は、減光ビーム用の第1の位置とハイビーム用の第2の
位置との間で可動である。第1の位置では、第1の絞り
装置によって、反射器によって反射された光の一部分が
遮蔽され、減光ビーム光束の明暗境界が形成され、第2
の絞り装置によって、第1の絞り装置を通って達した光
の一部分が遮蔽され、それにより、減光ビーム光束によ
って形成された最大照度値が低減される。第2の位置で
は、両絞り装置は、反射器によって反射された光のビー
ム路から離されており、前照灯から到達距離の大きなハ
イビーム光束が放射され、それにより、高い最大照度値
が形成される。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、第2の状態の絞り装置
を用いた前照灯の第2の作動位置で、十分な最大照度で
ビームが形成され、つまり、前照灯の第1の作動位置で
の十分な最大照度が、別の絞り装置の第1の状態の、少
なくとも1つの当該別の絞り装置によって、その際、前
照灯によって放射される光束に対して許容可能な照度値
に低減されるように、前照灯を構成することができると
いう効果を奏することができる。前照灯の第1の作動位
置での明暗境界の形成は、第1の絞り装置の第1の状態
の当該第1の絞り装置によって行なわれ、最大照度値の
領域の位置は、第2の作動位置で前照灯から放射される
光束に必要であるように選定することができ、その際、
前照灯の第1の作動位置で放射される光束にとって許容
可能な僅かな最大照度値を考慮する必要はなく、つま
り、この許容可能な僅かな最大照度値は、最大照度値を
形成する光の一部分を遮蔽することによって、第2の絞
り装置によって維持されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】減光ビーム用の第1の状態での第1の実施例に
よる絞り装置を有する、垂直方向長手断面で示した前照
灯を示す図
【図2】ハイビーム用の第2の状態での絞り装置を有す
る前照灯を示す図
【図3】変形実施例による絞り装置を切断して部分的に
示す図
【図4】別の変形実施例による絞り装置を有する、水平
方向長手断面で示した前照灯を示す図
【図5】図1の線V−Vに沿った横断面で示した絞り装
置を示す図
【図6】第2の実施例による前照灯の絞り装置の斜視図
【図7】前照灯から放射された減光ビーム光束による照
射時の、前照灯の前に設けられた測定スクリーンを示す
【図8】前照灯から放射されるハイビーム光束による照
射時の測定スクリーンを示す図
【符号の説明】
10 反射器 11 光軸 12 光源 14 光放射方向 16 レンズ 20 第1の絞り装置 30 第2の絞り装置 36 位置調整要素 38,136 制御装置 80 測定スクリーン 120,130 絞り装置 121,131 ディスク 127 被覆加工部 137 材料

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源(12)、反射器(10)、レンズ
    (16)、第1の絞り装置(20;120)を有する、
    投射方式の車両用前照灯であり、前記反射器(10)に
    より、前記光源(12)から放射された光が反射され、
    前記レンズ(16)は、前記反射器(10)によって反
    射された光のビーム路内に設けられており、前記第1の
    絞り装置(20;120)は、前記反射器(10)と前
    記レンズ(16)との間に少なくとも1つ設けられてお
    り、前記第1の絞り装置(20;120)は、前記前照
    灯の第1の作動位置用の少なくとも1つの第1の状態
    と、前記前照灯の第2の作動位置用の少なくとも第2の
    状態との間で可変であり、前記第1の絞り装置(20;
    120)によって、当該第1の絞り装置(20;12
    0)の第1の状態では、前記反射器(10)によって反
    射された光の一部分が遮蔽されて、前記前照灯から放射
    された光束の明暗境界(84,86)が形成され、当該
    第1の絞り装置(20;120)の第2の状態により、
    前記反射器(10)によって反射された光の、当該第1
    の絞り装置(20;120)の第1の状態で反射された
    光よりも、少なくとも僅かな部分だけが遮蔽されるよう
    に構成されている前照灯において、光軸(11)の方向
    に、第1の絞り装置(20;120)に対してずらされ
    た少なくとも1つの別の絞り装置(30;130)が設
    けられており、前記別の絞り装置(30;130)は、
    少なくとも1つの第1の状態と、少なくとも1つの第2
    の状態との間で可変であり、前記別の絞り装置(30;
    130)の第1の状態での、当該少なくとも1つの別の
    絞り装置(30;130)によって、反射器(10)に
    よって反射されて、前記第1の絞り装置(20;12
    0)の第1の状態での、当該第1の絞り装置(20;1
    20)のところを通って達した光が遮蔽され、該遮蔽に
    より、前照灯から第1の作動位置で放射された光束によ
    って形成される最大照度値が低減されるようにされ、前
    記遮蔽の際、少なくとも1つの前記別の絞り装置(3
    0;130)によって、当該別の絞り装置の第2の状態
    で前記反射器(10)によって反射された光の少なくと
    も僅かな部分だけが遮蔽されるように構成されているこ
    とを特徴とする前照灯。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの別の絞り装置(30;
    130)は、光放射方向(14)において、第1の絞り
    装置(20;120)の後ろ側に設けられている請求項
    1記載の前照灯。
  3. 【請求項3】 第1の絞り装置(20;120)及び少
    なくとも1つの別の絞り装置(30;130)は、当該
    第1の絞り装置(20;120)及び少なくとも1つの
    別の絞り装置(30;130)の第1の状態と第2の状
    態との間で相互に独立して可変である請求項1又は2記
    載の前照灯。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの別の絞り装置(30)
    は、光軸(11)の方向に湾曲していることを特徴とす
    る請求項1〜3までのいずれか1記載の前照灯。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの別の絞り装置(30)
    の構成は、当該別の絞り装置(30)によって、当該別
    の絞り装置(30)の第1の状態で第1の絞り装置(2
    0)のところを通って達した、車両の前方の対面通行側
    を照射する光が、前記第1の絞り装置(20)のところ
    を通って達した、前記車両の前方の自己の通行側を照射
    する光よりも大きい部分に対して遮蔽されるように構成
    されている請求項1〜4までのいずれか1記載の前照
    灯。
  6. 【請求項6】 絞り装置(20,30)の少なくとも1
    つは、光非透過状に構成されており、当該絞り装置の第
    1の状態と第2の状態との間で可動である請求項1〜5
    までのいずれか1記載の前照灯。
  7. 【請求項7】 各絞り装置(20,30)は、相互に結
    合されており、当該絞り装置の第1の状態と第2の状態
    との間で一緒に可動である請求項6記載の前照灯。
  8. 【請求項8】 各絞り装置(120,130)の少なく
    とも1つは、少なくとも領域毎に可変の光透過度を有し
    ており、当該絞り装置の、光透過度の小さい第1の状態
    と、当該絞り装置の、光透過度の高い第2の状態との間
    で切換可能である請求項1〜7までのいずれか1記載の
    前照灯。
  9. 【請求項9】 第1の作動位置の前照灯によって、第1
    の状態の絞り装置(20,30;120,130)を用
    いて、減光ビーム光束が放射され、第2の作動位置の前
    記前照灯によって、第2の状態の前記絞り装置(20,
    30;120,130)を用いて、ハイビーム光束が放
    射される請求項1〜8までのいずれか1記載の前照灯。
  10. 【請求項10】 第2の作動位置の前照灯によって、第
    2の状態の絞り装置(20,30;120,130)を
    用いて放射されたハイビーム光束によって、前記前照灯
    の前方に設けられた測定スクリーン(80)の領域(9
    2)内が照射され、該領域(92)内の中央領域(9
    8)内では、約100〜200ルクスの照度値であり、
    第1の作動位置の前記前照灯によって、第1の状態の前
    記絞り装置(20,30;120,130)を用いて放
    射された減光ビーム光束によって、前記測定スクリーン
    (80)の領域(82)内が照射され、該領域(82)
    は、第1の絞り装置(20;120)によって形成され
    た明暗境界(84,86)によって上方が制限されてい
    て、前記明暗境界(84,86)の下側の領域(88)
    内、及び、前記測定スクリーン(80)の自己の通行側
    で、約40〜80ルクスの最大照度値である請求項9記
    載の前照灯。
  11. 【請求項11】 光源(12)は、ガス放電灯である請
    求項1〜10までのいずれか1記載の前照灯。
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