JPH11282192A - 電子写真用転写シート及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真用転写シート及び画像形成方法

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JPH11282192A
JPH11282192A JP10261096A JP26109698A JPH11282192A JP H11282192 A JPH11282192 A JP H11282192A JP 10261096 A JP10261096 A JP 10261096A JP 26109698 A JP26109698 A JP 26109698A JP H11282192 A JPH11282192 A JP H11282192A
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陽 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の表面光沢のムラをなくし、画像光沢を
低く抑え、トナーの画像高さによる違和感をなくすこと
ができ、そして、粒状性に優れ、定着器への巻き付きが
なく、かつ低湿環境下における放電マーク発生のない、
優れたフルカラー画像の得られる電子写真用転写シート
及び画像形成方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 支持体の少なくとも片面に樹脂からなる
多孔質塗工層を有する電子写真用転写シートにおいて、
前記転写シートの、水銀圧入法による気孔直径10μm以
上の空隙容量が 7〜50ml/ m2であることを特徴とする電
子写真用転写シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間接乾式電子写真
方式の複写機及びプリンターで被転写材として使用され
る転写シート、及び、該転写シート上にトナーを使用し
て加圧加熱定着する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
ーのカラー化、デジタル化に伴い、電子写真方式の高画
質化が検討されてきた。特に、電子写真方式のフルカラ
ー複写機及びプリンターにおいては、高画質画像を得る
ために、画像の入出力のデジタル化が進み、画像入力方
法、入力した画像の処理方法、現像法、転写法、定着法
等が大きく改善された。また、現像剤や感光体の画像形
成材料もデジタル高精細、高発色カラー記録に対応して
改善されてきた。
【0003】しかし、電子写真方式のフルカラー複写機
やプリンターでは、粒径が数μmから数十μmのトナー
を使用し、画像支持体として上質紙やコート紙を使用す
ると、トナーの盛り上がりが生じ、トナーの高密度部分
では光沢が高くなり、低密度部分では光沢が低くなるた
め、トナー画像表面に光沢ムラが生じ、写真画像や印刷
画像より画像品質が劣るといった問題がある。また、写
真や印刷とは異なり、トナーによる画像段差を生じるた
め、画像の凹凸による違和感をもつといった問題もあ
る。
【0004】他方、電子写真方式のフルカラー複写機や
プリンターにおいては、加熱定着時のトナーの溶融性及
び混色性の要請にこたえるため、シャープメルト性の高
いトナーが使用される。この種のトナーを普通紙に適用
すると、紙の繊維間の空隙に溶融トナーが過剰に入りや
すく、その結果粒状性が悪化する。また、コート紙では
溶融トナーの紙への浸透が少ないために、横方向に溶融
トナーが拡がり、粒状性が悪化する。それ故、普通紙を
使用してもコート紙を使用しても、写真画像や印刷画像
より劣るといった問題もある。
【0005】上記問題を改善するために、特開平9−1
71266号公報では、トナーを吸収する空隙層を画像
支持体上に設け、定着器によりトナーを空隙層に埋め込
むことにより画像を低光沢化する方法が提案されてい
る。しかし、上記の空隙層にトナーを埋め込む方法は、
トナーの盛り上がりをある程度抑えることはできるが、
空隙層を有する用紙は定着時に定着器に付着し易くまた
巻き付き易く、定着器を壊したり、正常な画像が得られ
ないといった問題がある。そして、低湿環境下では放電
マークなどの画像欠陥が発生するおそれがある。
【0006】また、特開平5−297621号公報で
は、基紙の上に顔料を微塗工し、紙表面に規則的な空隙
を持たせ、トナーをその空隙内部に定着させる方法が提
案されている。しかし、顔料の微塗工の程度では十分な
空隙量を確保できないため、トナー量の多い2次色、3
次色ではトナーを吸収することができず、特にベタ部で
はトナーの盛り上がりを回避できず、光沢が高くなり、
光沢ムラや粒状性を改善することはできない。
【0007】さらに、特開平8−171306号公報に
は、画像形成装置の定着条件により画像の光沢をコント
ロールする方法が提案されている。しかし、定着条件に
より画像の光沢をコントロールする方法では、画像部と
白紙部の段差をなくすことができず、画面に凹凸が残る
ため、画質の違和感を解消することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題点を解消し、画像の表面光沢のムラをなくし、
画像光沢を低く抑え、トナーの画像高さによる違和感を
なくすことができ、そして、粒状性に優れ、定着器への
巻き付きがなく、かつ低湿環境下における放電マーク発
生のない、優れたフルカラー画像の得られる電子写真用
転写シート及び画像形成方法を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
採用することにより、上記の課題の解決に成功した。 (1) 支持体の少なくとも片面に樹脂からなる多孔質塗工
層を有する電子写真用転写シートにおいて、前記転写シ
ートの、水銀圧入法による気孔直径10μm以上の空隙
容量が7〜50ml/m2 であることを特徴とする電子
写真用転写シート。 (2) 前記支持体の、JIS P8124に規定された坪
量が70〜180g/m2 の範囲にあることを特徴とす
る前記(1) の電子写真用転写シート。 (3) 前記支持体のベック平滑度が、20〜5000秒の
範囲にあることを特徴とする前記(1) 又は(2) の電子写
真用転写シート。 (4) 前記転写シートの、JIS P8143に規定され
たクラーク法で測定するCDこわさが40(cm3 /1
00)以上であることを特徴とする前記(1) 〜(3) のい
ずれか1つに記載の電子写真用転写シート。
【0010】(5) 前記転写シートの、JIS P812
7に規定された開封直後の水分が4.5〜6.0%の範
囲であることを特徴とする前記(1) 〜(4) のいずれか1
つに記載の電子写真用転写シート。 (6) 前記転写シートをフルカラー電子写真法に適用する
ことを特徴とする前記(1) 〜(5) のいずれか1つに記載
の電子写真用転写シート。
【0011】(7) 支持体の少なくとも片面に樹脂からな
る多孔質塗工層を有する電子写真用転写シート上にトナ
ー像を転写、定着させる電子写真法による画像の形成方
法において、前記(1) 〜(5) のいずれか1つに記載の転
写シートを用い、前記多孔質塗工層表面からのトナー画
像高さを2μm以下に調整することを特徴とする画像の
形成方法。 (8) 支持体の少なくとも片面に樹脂からなる多孔質塗工
層を有する電子写真用転写シート上にトナー像を転写、
定着させる電子写真法によるフルカラー画像の形成方法
において、前記(6) 記載の転写シートを用い、転写、加
圧加熱定着後の転写シート上の画像の最大光沢度を35
%以下、光沢差(最大光沢度−最小光沢度)を30%以
下にし、かつトナー画像高さを2μm以下にすることを
特徴とするフルカラー画像の形成方法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者等は、電子写真法による
画像の形成方法、特にフルカラー画像の形成方法におい
て、画像の光沢ムラ及び低光沢性、画像高さによる違和
感、粒状性、定着器への巻き付き、低湿環境下での画像
欠陥等を改善するために、電子写真用転写シートの透明
樹脂層の構造及び空隙量、転写シートのCDこわさや開
封直後の水分量を鋭意検討した結果、上記の問題を解決
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】本発明の電子写真用転写シートに用いる支
持体は、パルプを主成分とする紙、塗工紙、ラミネート
紙等の紙類を初めとして、織布、不織布等の布を使用す
ることができる。また、ポリオレフィン、メタクリレー
ト類、酢酸セルロース等のプラスチックフィルム類、ポ
リオレフィンと顔料からなる合成紙や発泡ポリエチレン
テレフタレートフィルム、発泡ポリプロピレンフィルム
等の多孔質合成樹脂フィルム等を使用することもでき
る。なお、塗工紙をはじめとするパルプを主成分として
含む紙を支持体として用いるときには、特にリサイクル
が可能であるという利点がある。
【0014】本発明の電子写真用転写シートに使用され
る支持体は、JIS P8124に規定される坪量が7
0〜180g/m2 、好ましくは80〜150g/m2
の範囲が適当である。具体的には、上質紙、中質紙、再
生紙等の普通紙、印刷用コート紙、アート紙、キャスト
コート紙などを使用することができるが、これらに限定
されるものではない。坪量が70g/m2 を下回ると、
転写シートとしての腰が弱くなり、その結果、ロールタ
イプの定着器ではロールに巻き付きやすくなり、また、
トナーの定着後にカールが大きくなりやすい。逆に、1
80g/m2 を越えると、トナーを転写シートの受像層
に埋め込むための熱容量が足りなくなり、光沢ムラを発
生するおそれがある。
【0015】特に、紙の表面に顔料及び接着剤を主成分
とする塗料を塗布し、かつスーパーカレンダーなどによ
り表面を平滑処理した、いわゆる塗工紙を好適に使用す
ることができる。本発明では、前記支持体として塗工紙
を用いると、気泡含有液を塗工して多孔質塗工層を形成
するときにその表面を容易に平坦化できるため、複写機
内のトナーの定着ロールとの密着性も良くなり、モトル
が発生し難く、極めて良好な記録画面を得ることができ
る。
【0016】本発明の電子写真用転写シートに用いる支
持体のベック平滑度は20〜5000秒、好ましくは4
0〜4000秒の範囲が適当である。塗工紙を支持体と
するときに、その表面のベック平滑度が5000秒を超
えると、気泡含有樹脂液を塗布して形成した多孔質塗工
層の支持体への投錨効果が不十分となるため、支持体と
多孔質塗工層との界面で剥離を生ずることがある。ま
た、ベック平滑度が20秒を下回ると、支持体表面の粗
さのために多孔質塗工層の平滑性を確保することが困難
となったり、塗工層の厚さが不均一になり、トナーの転
写ムラを起こしてモトルを生ずる原因となる。
【0017】本発明の電子写真用転写シートには、シー
ト状支持体の少なくとも片面上に透明樹脂の多孔質皮膜
からなる塗工層を有し、水銀圧入法による気孔直径10
μm以上の空隙容量を7〜50ml/m2 の範囲に調整
して前記塗工層に所定の空隙を持たせることにより、定
着時にトナー像のトナーを前記空隙層に吸収させ、ベタ
部における高光沢化を抑制し、光沢ムラの改善を可能に
した。また、トナーの吸収により、トナーの横への拡が
りを抑制することができ、粒状性に優れた画像の提供を
可能にした。なお前記空隙容量の好ましい範囲は10〜
25ml/m2である。
【0018】前記の空隙容量が7ml/m2 を下回る
と、空隙量が不足し、高密度画像部の溶融トナーの塗工
層内部への浸透が不十分となり、その結果、画像部の最
大光沢度を35%以下に抑え、光沢差(最大光沢度−最
小光沢度)を30%以下に抑え、画像高さを2μm以下
にし、かつ粒状性を確保することはできない。また、前
記の空隙容量が50ml/m2 を上回ると、空隙が多く
なり溶融トナーが空隙に入り易くなりすぎるため、粒状
性が確保できず、また低密度化されるため、低湿環境下
で転写時の画像欠陥である放電マークが悪化する。な
お、水銀圧入法による気孔直径10μm以上の空隙容量
の測定は水銀ポロシメーターで測定した。
【0019】また、フルカラートナー像を転写、加熱加
圧定着させ、画像部の最大光沢度を35%以下、光沢差
(最大光沢度−最小光沢度)を30%以下とし、画像高
さを2μm以下にすることにより、従来の電子写真方式
では得られなかった、低光沢で画像表面の光沢ムラが無
く、粒状性が良く、画像高さによる違和感の解消を可能
にした。なお、画像高さの好ましい範囲は1μm以下で
あり、画像部の最大光沢度の好ましい範囲は30%以下
であり、かつ光沢差の好ましい範囲は20%以下であ
る。
【0020】さらに、前記の特定の空隙容量を有する電
子写真用転写シートの、JIS P8143クラーク法
に規定されるCDこわさを40(cm3 /100)以上
にすることにより、表面に空隙を有する塗工紙で発生し
やすい、定着器への巻き付き及び付着の改善を可能にし
た。なお、CDこわさの好ましい範囲は45(cm3
100)以上である。
【0021】さらにまた、上記の記録に際し、上記の電
子写真用転写シートの空隙容量に加え、開封直後の転写
シートのJIS P8127に規定された水分を4.5
〜6%の範囲に調整することにより、多量の空隙を有す
る塗工紙で発生しやすい低湿下における放電マーク等の
画像欠陥の改善を可能にした。上記水分が4.5%を下
回ると放電マークが発生するという欠点があり、上記水
分が6.0%を超えると転写不良が発生するという欠点
がある。なお、上記水分の好ましい範囲は5.0〜5.
5%である。
【0022】本発明の転写シートの塗工層を構成する多
孔質皮膜は、透明樹脂、又は透明樹脂と顔料を主成分と
するものであり、それらを含む液状物を機械的に攪拌し
て微小な多数の気泡を含有させ、この気泡含有樹脂液を
支持体上に塗布して形成することができる。
【0023】本発明の多孔質塗工層を形成するには、水
溶性樹脂又は水分散性樹脂が用いられ、種々の分子量及
びケン化度のポリビニルアルコール及びその誘導体、酸
化デンプンのような各種加工デンプン及びその誘導体が
用いられる。例えば、酸化デンプンのような各種加工デ
ンプン、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、メチルセルロース、及びエチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニ
ルピロリドン、アクリル酸アミド・アクリル酸エステル
共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸エステル・メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体のアルカリ塩、ポリアクリルアミド及びその
誘導体、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂、並び
に、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン・ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合
体、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリル系共
重合体、ポリ塩化ビニリデン等のラテックス等の水分散
性樹脂、さらには、ニカワ、カゼイン、大豆タンパク、
ゼラチン、アルギン酸ナトリウム等を用いることができ
るがこれに限定されるものではない。これら樹脂は必要
に応じて、単独又は2種類以上混合して使用することが
できる。
【0024】また、本発明の多孔質塗工層に含ませる顔
料は、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、
珪酸塩、クレー、タルク、マイカ、焼成クレー、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、シリカ、コロ
イダルシリカ等の無機顔料、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、スチレン・アクリ
ル共重合体等の真球、中空、金平糖状、ドーナツ状や偏
平状などのさまざまな形状に加工されたプラスチックピ
グメントと称される有機顔料や、デンプン粉末、セルロ
ース粉末等を用いることができるが、これらに限定され
るものではない。なお、これらの顔料は必要に応じて単
独又は2種以上混合して使用することができる。
【0025】本発明において、樹脂含有液に気泡を発生
分散させる方法(発泡方法)は、例えば遊星運動をしつ
つ回転する攪拌翼を有する攪拌機、例えば製菓用の発泡
機、一般に乳化分散等に用いられるホモミキサー、カウ
レスディゾルバー等の攪拌機、又は、密閉系内に空気と
樹脂含有液の混合物を連続的に送り込みながら機械的に
攪拌し、微細な気泡として空気を分散混合できる装置、
例えば米国のガストンカウンティー社、オランダのスト
ーク社等の連続発泡機を用いることができるが、特にこ
れらに限定されない。
【0026】上記樹脂含有液には整泡剤や発泡剤を添加
してもよい。これらは機械的攪拌能力が不足して所期の
気泡含有状態が得られなかったり、あるいは気泡含有液
中の気泡の安定性を向上させるために添加される。具体
的には、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸アンモニウム、
パルミチン酸アンモニウム等の高級脂肪酸塩、及び、ア
ルキルアルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル
等の高級脂肪酸変性物などは、樹脂含有液の発泡性を高
め、気泡の分散安定性を向上させる効果が高いので特に
適している。これらの選択には厳格な制限はないが、樹
脂含有混合液の流動性を著しく阻害したり、塗工作業性
を損なうおそれのあるものは避ける方がよい。また、上
記の整泡剤及び発泡剤の配合量は、前記の樹脂又は樹脂
と顔料の混合液の固形分100重量部に対して、固形分
で0〜30重量部、好ましくは1〜20重量部の範囲が
適当であり、30重量部を超えて配合しても所期の添加
効果を向上させることはできない。
【0027】本発明の多孔質塗工層の表面電気抵抗は、
樹脂含有液中に導電剤を配合して通常1×108 〜1×
1012Ω、好ましくは1×108 〜1×1011Ω、より
好ましくは1×109 〜1×1011Ωの範囲に調整す
る。1×108 Ωを下回ると、高湿環境下で転写シート
へのトナーの転写が不十分となり、濃度の低下や濃度ム
ラを生じ易くなる。1×1012Ωを超えると、低湿環境
下においてトナー転写後に感光体から転写シートを剥離
するときにトナーが飛び散り易くなり、画像の乱れが発
生して画質が低下する傾向がある。前記導電剤として
は、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、スチレン
・マレイン酸共重合体の塩類、第4級アンモニウム塩等
が好ましく使用されるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0028】多孔質塗工層を支持体上に形成する塗工方
法は、メイヤーバー方式、クラビアロール方式、ロール
方式、リバースロール方式、ブレード方式、ナイフ方
式、エアーナイフ方式、押し出し方式、キャスト方式等
の既知の方法から任意に選定することができる。
【0029】本発明の多孔質塗工層を有する転写シート
は、気泡含有樹脂混合液を塗工、乾燥したままの状態で
も良好な画像を得ることが可能であるが、さらに金属ロ
ールと樹脂製ロール、又は、金属製ロールとコットン製
ロールなどを適宜組み合わせて構成されるスーパーカレ
ンダーを使用して、上記の多孔質塗工層に仕上げ処理を
施し、その表面の平滑性をさらに向上させることができ
る。また塗工後、半乾燥状態もしくは乾燥状態にあるシ
ートを、鏡面仕上げを施した加温又は非加温状態のキャ
ストドラム等に接触させて多孔質塗工層の表面平滑性を
一層向上させてもよい。
【0030】しかし、過度の圧力の下で上記平滑仕上げ
処理を施すと、多孔質塗工層の気泡を取り囲む樹脂壁を
破壊し、塗工層を緻密化して断熱性やクッション性を低
下させたり、また、多孔質塗工層表面の気孔を破壊して
多孔質塗工層の有する優れた転写性能を失うこともある
ので、前記の平滑仕上げ処理に際しては処理条件に対し
て十分に配慮する必要がある。
【0031】また、前記のシート状支持体上に気泡含有
液を塗工して本発明の転写シートを製造するときの塗
工、乾燥、巻き取りなどの工程において、転写シート自
体がその塗工面を内側あるいは外側にしてカールするこ
とがある。この場合、当該転写シートを断裁して所定寸
法の画像形成用シートに加工して使用すると、画像形成
装置への給紙が正常に行われないことがあり、また該装
置内の走行性が悪化するなどのトラブルが発生すること
がある。
【0032】このようなカールが原因で生ずる各種トラ
ブルを防止するためには、多孔質皮膜と支持体との加熱
時の収縮の差、もしくは膨張の差をできるだけ小さくす
ることが望ましい。そのために、該転写シートの裏面、
即ち多孔質塗工層に対して反対側の面にカール防止層を
塗工したり、ラミネートしてもよい。このカール防止層
の材料、形成方法、塗工量、ラミネート量等に制限はな
く、支持体の種類、厚さあるいは多孔質塗工層の性状、
即ち材料組成、発泡倍率、塗工量など種々の要因を勘案
して適正化を図ることができる。
【0033】また、支持体の材料選定によっては、転写
シートが画像形成装置内を走行するときに、装置の機構
上種々の摩擦力を受けたり、加熱により装置内部の湿度
が低下し、その影響で転写シートに静電気が帯電するこ
とがある。このような状態で連続的に多数枚の画像形成
を行うと、この転写シートの画像形成面と、次の転写シ
ートの裏面とが静電気的に密着して剥がれにくくなる。
特に、各種プラスチックシート類や合成紙等は本質的に
帯電しやすい性質があるため、これらを支持体として利
用する際には、断裁によるシート化工程中や、加工後の
保管中に静電気が発生してシートの表裏が剥がれにくく
なる。当然のことながら紙類を支持体とした場合でも前
記のようなトラブルは起こる。
【0034】このような帯電に伴うトラブル防止のため
に、いわゆる帯電防止層を転写シートの裏面に形成する
ことはきわめて有効である。また、帯電に伴うトラブル
防止のために、帯電防止材料を使用したり、転写シート
裏面と多孔質塗工層(転写シート表面)とのシート間の
摩擦係数を低減させることに有効である。このように帯
電防止層はカール防止層の形成と同様に広範な材料及び
方法の中から適宜選択して形成することができる。
【0035】次に、カラー画像形成方法について説明す
る。間接乾式フルカラー電子写真複写機及びプリンター
に使用するトナーは、熱を印加する時の溶融性及び混色
性が良好なことが要求されるので、シャープメルト性の
トナーを使用することが好ましい。トナーは例えば、ポ
リエステル等の結着樹指、着色剤、電荷制御剤のごとき
トナー形成用材料を溶融混練、粉砕、分級することによ
り製造することができる。
【0036】図1は、本発明に使用するフルカラー面像
を形成する電子写真装置の概略的断面図の一例である。
電子写真装置は、装置本体の下側から装置本体の略中央
部に亘って設けた転写材搬送系と、装置本体の略中央部
に、前記転写材搬送系を構成している転写ドラム10に
近接して設けられている潜像形成部と、前記潜像形成部
と近接して配設されている現像装置とに大別される。
【0037】転写材搬送系は、装置本体の下側に形成さ
れている供給用トレイ15及び16と、それら各トレイ
の略直上部に配設された給紙用ローラー17及び18
と、これら給紙用口ーラーに近接して配設された給紙ガ
イド19及び20と、前記給紙ガイド20に近接して設
けられ、外周面近傍に転写材分離用帯電器21が配設さ
れている。内周側には転写装置11及び電極24が配設
され、矢印方向に回転自在な転写ドラム10と、その外
周面に当接された当接用ローラー23と、搬送装置13
と、その搬送装置の搬送方向終端側に近接して配設され
た定着器14と、着脱可能な排出用トレイ22とから構
成されている。
【0038】潜像形成部は、外周面が前記転写ドラム1
0の外周面と当接して配設されているとともに、矢印方
向に回転自在な静電潜像保持体(感光体ドラム)1と、
その静電潜像担持体の外周面近傍に配設されている帯電
器8と、その静電潜像保持体の外周面上に静電潜像を形
成するためのレーザービームスキャナの如き像露光手段
とポリゴンミラーの如き像露光反射手段を有する書き込
み装置9と、クリーニング装置12とを具備している。
【0039】現像装置は、現像剤担持体7及びハウジン
グ6から構成されており、前記静電潜像保持体1の外周
面と対向する位置にて静電潜像保持体の外周面上に形成
された静電潜像を可視化するためのブラック現像機2、
マゼンタ現像機3、シアン現像機4及びびイエロー現像
機5を有している。
【0040】上記構成からなる電子写真装置で画像を形
成するときのシーケンスについて、フルカラーモードの
場合を例にとって説明する。前述した静電潜像保持体1
が矢印方向に回転すると、その静電潜像象保持体表面が
帯電器8により均等に帯電される。次いで、原稿(図示
せず)のブラック画像信号で変調されたレーザ光により
書き込み装置9を通して、静電潜像保持体1上に静電潜
像が形成され、ブラック現像機2により前記静電潜像の
現像が行われる。
【0041】一方、供給用トレイ15又は16から給紙
ローラー17又は18、給紙ガイド19又は20を経由
して搬送された転写シートは、当接用ローラー23と対
向する電極24によって静電的に転写ドラム10に巻き
付けられる。転写ドラム10は、静電潜像保持体1と同
期して失印方向に回転しており、ブラック現像機2で現
像された顕画像は、静電潜像保持体1の外周面と転写ド
ラム10の外周面とが当接する部位で、転写装置11に
よって転写される。転写ドラム10はそのまま回転を継
続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写に備え
る。
【0042】静電潜像保持体1は、除電用帯電器(図示
せず)により除電され、クリーニング装置12によって
クリーニングされた後、再び帯電器8によって均等に帯
電され、次のマゼンタ画像信号に基づいて像露光を受け
て静電潜像を形成し、マゼンタ現像器3で現像して顕画
像が形成される。引続き、シアン色及びイエロー色につ
いても同様に顕画像を形成する。4色分の転写を終了す
ると転写シート上に形成された多色顕画像は帯電器21
で除電され、用紙搬送装置13で定着器14に送られ、
熱と圧力で定着して一連のフルカラー画像形成シーケン
スを終了する。
【0043】前記定着器14は、その主要部が同様の構
造のヒートロール14aとプレッシャーロール14bと
で構成されている。ヒートロール14aは、内部に50
0Wのコルツランプを備え、外径44mmφのスチール
製コア材からなる基質ロールと、適宜プライマーを介し
て上記基質ロール上に設けた、ゴム硬度がJlS硬度で
60、その厚みが40μmのフッ素系ゴム(例えばデュ
ポン社バイトンゴム)層とで構成されている。一方、プ
レッシャーロール14bも同様な構成で、外径48mm
φのスチール製コア材からなる基質ロールと、この基質
ロール上に設けた厚み1mmのシリコンゴム製の弾性層
とで構成され、その他の構成はヒートロール14aと全
く同様である。
【0044】上記ヒートロールには、前記フッ素ゴム表
面を高離型性表面に改質するために、官能基(例えばア
ミノ基)を含有するジメチルポリシロキサンよりなる離
型剤を供給する離型剤供給手段として、シリコンゴム製
のオイルドナーロールを当接させている。このオイルド
ナーロールは、さらにオイルパン中に浸漬したオイルピ
ックアップロールで離型剤の供給を受けるようになって
いる。
【0045】上記ヒートロール14aとプレッシャーロ
ール14bは、加圧機構で圧接され、中央部で6mmの
ニップ巾が形成されている。また、両ロールとも表面温
度が150℃に設定され、互いに矢印方向への表面速度
が160mm/secとなるように回転させる。ただ
し、用紙坪量が105g/m2 を超える用紙に対しては
表面速度を60mm/secとなるように回転する。
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
説明するが、本発明はこれらによって制限されるもので
はない。なお、実施例及び比較例中の「部」及び「%」
は、特に断りの無い限り「固形分重量部」及び「重量
%」を表す。
【0047】 〔実施例1〕 樹脂混合液の調製 水性ポリウレタン樹脂 100部 (ゼナカ(株)製、NeoRez R−967) 高級脂肪酸アミド系整泡剤 5部 (サンノプコ(株)製、DC−100A) 粘度調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース 3部 (第一工業製薬(株)製、AGガム) 上記組成の樹脂混合液(固形分濃度30%)を、攪拌機
((株)愛工舎製作所製、ケンミックスアイコーPR
O)を用いて攪拌速度490rpmで3分間攪拌し発泡
処理を行った。
【0048】転写シートの作製 上記の気泡含有樹脂混合液を発泡後直ちに、坪量70g
/m2 の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて
塗工量(乾物量)が10g/m2 となるように塗工し、
開封直後の用紙水分が5.0%となるように乾燥して多
孔質塗工層を形成して実施例1の転写シートを作製し
た。この転写シートは、水銀圧入法により気孔直径10
μm以上の空隙容量を測定したところ、7ml/m2
あった。また、JIS P8143に規定のクラーク法
でCDこわさを測定したところ、40.2(cm3 /1
00)であった。
【0049】カラートナーの調製 カラートナーは、ポリエステル樹脂96重量部、帯電制
御剤1重量部、シアン顔料3重量部を加えて調製した。
また、マゼンタトナー、イエロートナー、及びブラック
トナーは、シアントナーのシアン顔料の代わりにマゼン
タ顔料、イエロー顔料、及びブラック顔料を用いて同様
に調製した。これらのシアントナー、マゼンタトナー、
イエロートナー、及びブラックトナーの体積平均粒径D
50は7μmであった。
【0050】絵だし試験 上記の転写シート及びカラートナーを図1の電子写真装
置に適用して22℃、55%の環境下で絵だし試験を行
った。絵だし条件は転写シート上における入力網点面積
率100%部のトナー量をブラックが1.0mg/cm
2 、イエロー、マゼンタ、シアンが0.65mg/cm
2 となるように電子写真装置を調整した。また、絵だし
に使用した評価用チャートはイエロー、マゼンタ、シア
ンの1次色、レッド、グリーン、ブルーの2次色、及び
イエロー、マゼンタ、シアンからなる3次色を有し、か
つそれら色の網点面積率が0から100%までふれてい
るものを使用した。
【0051】画像光沢度の最大値及び光沢差(最大光沢
度−最低光沢度)(%) 画像光沢度は、前記チャートの画像を転写した後、白紙
部を含み最も高い光沢度の部分と最も低い光沢度の部分
について、JlS Z8741に準じてデジタル変角光
沢計(日本電色製)を用いて入射角75度の光沢度を測
定し、画像部の最大光沢度と最低光沢度と、両者の差を
光沢差として表記した。
【0052】用紙表面からの画像の高さ(μm) 定着後のトナー画像の高さは、キーエンス(株)表面形
状測定顕微鏡VF7500を用い、3次色100%部の
定着画像部と非画像部の塗工層表面との段差を測定して
画像高さとした。表記の値は5個所の測定値の平均値で
ある。
【0053】粒状性 粒状性は、定着画像を目視で判定した。富士ゼロックス
社製電子写真用紙のJD紙と同等の粒状性を有するとき
には△、それより良ければ○、悪ければ×とした。
【0054】放電マークの判定 転写シートを10℃、15%の環境下に10時聞以上放
置した後、上記と同様に絵だし試験を実施した。放電マ
ークの判定は、放電マークが発生すれば×、発生しなけ
れば○と評価した。
【0055】転写不良の判定 転写不良は、定着画像を目視で判定し、転写抜けが発生
していなければ○、発生していれば×と判断した。
【0056】定着器への巻き付き及び付着評価 定着器への巻き付き及び付着評価は、前記チャートを使
用して実際に定着器に巻き付くか、付着した跡が転写シ
ート画像部に残っているかを目視で判定した。
【0057】実施例1の結果 その結果、実施例1の転写紙は、光沢度最大値が35
%、光沢差が12%、画像高さが2μm、粒状性評価は
○、放電マークの発生は無く、転写不良は未発生で、定
着器への巻き付けや付着跡もなく良好であった。
【0058】〔実施例2〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で490rpmで10分
間攪拌し、発泡後5分間静置した後、気泡含有液を坪量
80g/m2 の上質紙の表面上にアプリケーターバーを
用いて塗工量(乾物量)が10g/m2 となるように塗
工し、用紙水分が5.0%となるように乾燥して多孔質
塗工層を形成し、実施例2の転写シートを作製した。こ
の転写シートは、気孔直径10μm以上の空隙容量を測
定したところ12ml/m2 であった。また、CDこわ
さは53.6(cm3 /100)であった。実施例2の
転写シートについて実施例1と同様に評価したところ、
光沢度最大値が30%、光沢差が10%と小さく、画像
高さが0.5μm、粒状性評価は○、放電マークの発生
は無く、転写不良は未発生で、定着器への巻き付けや付
着跡もなく良好であった。
【0059】〔実施例3〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で490rpmで10分
間攪拌し、発泡後12分間静置した後、気泡含有液を坪
量80g/m2 の上質紙の表面上にアプリケーターバー
を用いて塗工量(乾物量)が10g/m2となるように
塗工し、用紙水分が4.5%となるように乾燥して多孔
質塗工層を形成し、実施例3の転写シートを作製した。
この転写シートは、気孔直径10μm以上の空隙容量を
測定したところ35ml/m2 であった。また、CDこ
わさは55.5(cm3 /100)であった。実施例3
の転写シートについて実施例1と同様に評価したとこ
ろ、光沢度最大値が26%、光沢差が8%と小さく、画
像高さが0.5μm、粒状性評価は○、放電マークの発
生は無く、転写不良は未発生で、定着器への巻き付けや
付着跡もなく良好であった。
【0060】〔実施例4〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で490rpmで20分
間攪拌し、発泡後12分間静置した後、気泡含有液を坪
量80g/m2 の上質紙の表面上にアプリケーターバー
を用いて塗工量(乾物量)が15g/m2となるように
塗工し、用紙水分が4.5%となるように乾燥して多孔
質塗工層を形成し、実施例4の転写シートを作製した。
この転写シートは、気孔直径10μm以上の空隙容量を
測定したところ50ml/m2 であった。また、CDこ
わさは56.4(cm3 /100)であった。実施例4
の転写シートについて実施例1と同様に評価したとこ
ろ、光沢度最大値が20%、光沢差が7%と小さく、画
像高さが0.5μm、粒状性評価は○、放電マークの発
生は無く、転写不良は未発生で、定着器への巻き付けや
付着跡もなく良好であった。
【0061】〔実施例5〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で450rpmで10分
間攪拌し、発泡後直ちに坪量127g/m2 の上質紙の
表面上にアプリケーターバーを用いて塗工量(乾物量)
が7g/m2 となるように塗工し、用紙水分が4.5%
となるように乾燥して多孔質塗工層を形成し、実施例5
の転写シートを作製した。この転写シートは、気孔直径
10μm以上の空隙容量を測定したところ7ml/m2
であった。また、CDこわさは92.6(cm3 /10
0)であった。実施例5の転写シートについて実施例1
と同様に評価したところ、光沢度最大値が35%と小さ
く、光沢差が30%、画像高さが2μm、粒状性評価は
○、放電マークの発生は無く、転写不良は未発生で、定
着器への巻き付けや付着跡もなく良好であった。
【0062】〔実施例6〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で450rpmで10分
間攪拌し、発泡後直ちに坪量127g/m2 の上質紙の
表面上にアプリケーターバーを用いて塗工量(乾物量)
が15g/m2 となるように塗工し、用紙水分が6.0
%となるように乾燥して多孔質塗工層を形成し、実施例
6の転写シートを作製した。この転写シートは、気孔直
径10μm以上の空隙容量を測定したところ35ml/
2 であった。また、CDこわさは81.2(cm3
100)であった。実施例6の転写シートについて実施
例1と同様に評価したところ、光沢度最大値が28%と
小さく、光沢差が23%、画像高さが0.5μm、粒状
性評価は○、放電マークの発生は無く、転写不良も無
く、定着器への巻き付けや付着跡もなく良好であった。
【0063】〔比較例1〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、発泡処理を施すことなしに、坪量80g/m2
の上質紙の表面にアプリケーターバーを用いて塗工量
(乾物量)10g/m2 となるように塗工し、用紙水分
が5.0%となるように乾燥して、比較例1の転写シー
トを作製した。この転写シートは、気孔直径10μm以
上の空隙容量を測定したところ2ml/m2 で、CDこ
わさは43.3(cm3 /100)であった。比較例1
の転写シートについて実施例1と同様に評価したとこ
ろ、光沢度最大値が67%、光沢差が40%と大きく、
画像高さも15μmと高く、粒状性評価は×であった。
なお、放電マークの発生は無く、転写不良は未発生で、
定着器への巻き付けや付着跡もなかった。
【0064】〔比較例2〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で490rpmで30分
間攪拌し、発泡後5分間静置した後、この気泡含有液を
坪量80g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバ
ーを用いて塗工量(乾物量)が、10g/m2 となるよ
うに塗工し、用紙水分が6.0%となるように乾燥して
多孔質塗工層を形成し、比較例2の転写シートを作製し
た。この転写シートは、気孔直径10μm以上の空隙容
量を測定したところ60ml/m2 で、CDこわさは5
6.4(cm3 /100)であった。比較例2の転写シ
ートについて実施例1と同様に評価したところ、光沢度
最大値が17%、光沢差が7%と小さく、画像高さが
0.5μm、粒状性評価は△であったが、放電マークは
発生した。なお、転写抜不良は無く、定着器への巻き付
けや付着跡はなかった。
【0065】〔比較例3〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で490rpmで10分
間攪拌し、発泡後5分間静置した後、この気泡含有液を
坪量65g/m2の上質紙の表面上にアプリケーターバ
ーを用いて塗工量(乾物量)が10g/m 2 となるよう
に塗工し、用紙水分が5.0%となるように乾燥して多
孔質塗工層を形成し、比較例3の転写シートを作製し
た。この転写シートは、気孔直径10μm以上の空隙容
量を測定したところ12ml/m2 で、CDこわさは3
3.8(cm3 /100)であった。比較例3の転写シ
ートについて実施例1と同様に評価したところ、光沢度
最大値が30%、光沢差が10%と小さく、画像高さが
0.5μm、粒状性評価は○、放電マークの発生は無
く、転写不良も無かったが、定着器への付着跡による画
像部光沢ムラが発生した。
【0066】〔比較例4〕転写シートとして、市販の電
子写真用転写シート(富士ゼロックス社製電子写真用転
写紙JD紙)をそのまま使用した。この転写シートは、
気孔直径10μm以上の空隙容量を測定したところ、
4.8ml/m2 で、CDこわさは74.1(cm3
100)であった。なお、用紙水分は4.7%であっ
た。比較例4の転写シートについて実施例1と同様に評
価したところ、光沢度最大値が50%、光沢差が40%
と大きく、画像高さも10μmと高かった。粒状性評価
は△、放電マークの発生は無く、転写不良も未発生で、
定着器への巻き付け、付着跡はなかった。
【0067】〔比較例5〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で450rpmで10分
間攪拌し、発泡後直ちに坪量127g/m2 の上質紙の
表面上にアプリケーターバーを用いて塗工量(乾物量)
が7g/m2 となるように塗工し、用紙が4.0%とな
るように乾燥して多孔質塗工層を形成し、比較例5の転
写シートを作製した。この転写シートは、気孔直径10
μm以上の空隙容量を測定したところ、7ml/m
2 で、CDこわさは80.0(cm3 /100)であっ
た。比較例5の転写シートについて実施例1と同様に評
価したところ、光沢度最大値が35%と大きく、光沢差
が30%、画像高さは2μmで、粒状性評価は○であっ
たが、放電マークが発生した。転写不良は未発生で、定
着器への巻き付け、付着跡はなかった。
【0068】〔比較例6〕実施例1と同一組成の樹脂混
合液を、実施例1と同じ攪拌機で450rpmで10分
間攪拌し、発泡後直ちに坪量127g/m2 の上質紙の
表面上にアプリケーターバーを用いて塗工量(乾物量)
が7g/m2 となるように塗工し、用紙水分が6.5%
となるように乾燥して多孔質塗工層を形成し、比較例6
の転写シートを作製した。この転写シートは、気孔直径
10μm以上の空隙容量を測定したところ7ml/m2
で、CDこわさは80.0(cm3 /100)であっ
た。比較例6の転写シートについて実施例1と同様に評
価したところ、光沢度最大値が34%、光沢差が29
%、画像高さが2μm、粒状性評価は○、放電マークは
発生しなかったが、転写抜けは発生した。定着器への巻
き付け、付着跡はなかった。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、フルカラー電子写真用の複写機及びプリンターに
より転写シートに形成される画像においても、画像の表
面光沢が均一で、かつ画像光沢を低く抑えることがで
き、トナーの画像高さによる違和感をなくし、粒状性が
優れ、低湿下での放電マークの発生を押さえることがで
き、かつ、定着器への巻き付き及び付着のない、走行安
定性に優れた電子写真用転写シートの提供を可能にし
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施するための間接乾
式電子写真装置の概略的断面図である。
【符号の説明】
1 静電潜像保持体、 2 ブラック現像機、 3 マ
ゼンタ現像機、 4シアン現像機、 5 イエロー現像
機、 6 ハウジング、 7 現像剤担持体、 8 帯
電器、 9 書き込み装置、 10 転写ドラム、 1
1 転写装置、 12 クリーニング装置、 13 搬
送装置、 14 定着器、 14aヒートロール、 1
4b プレッシャーロール、 15,16 供給用ロー
ル、17,18 給紙用ローラー、 19,20 給紙
ガイド、 21 帯電器、22 排出用トレー、 23
当接用ローラー、 24 電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岡 千鶴 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 加藤 勝 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 中村 陽 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 前田 秀一 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内 (72)発明者 箱守 正和 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子製 紙株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に樹脂からなる
    多孔質塗工層を有する電子写真用転写シートにおいて、
    前記転写シートの、水銀圧入法による気孔直径10μm
    以上の空隙容量が7〜50ml/m2 であることを特徴
    とする電子写真用転写シート。
  2. 【請求項2】 前記転写シートの、JIS P8143
    に規定されたクラーク法で測定するCDこわさが40
    (cm3 /100)以上であることを特徴とする請求項
    1の電子写真用転写シート。
  3. 【請求項3】 前記転写シートの、JIS P8127
    に規定された開封直後の水分が4.5〜6.0%の範囲
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真
    用転写シート。
  4. 【請求項4】 支持体の少なくとも片面に樹脂からなる
    多孔質塗工層を有する電子写真用転写シート上にトナー
    像を転写、定着させる電子写真法によるフルカラー画像
    の形成方法において、請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の転写シートを用い、転写、加圧加熱定着後の転写シ
    ート上の画像の最大光沢度を35%以下、光沢差(最大
    光沢度−最小光沢度)を30%以下にし、かつトナー画
    像高さを2μm以下にすることを特徴とするフルカラー
    画像の形成方法。
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