JP3536885B2 - 電子写真用転写シート - Google Patents
電子写真用転写シートInfo
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Description
ートに関するものである。更に詳しく述べるならば、本
発明は間接乾式電子写真方式のフルカラー又はモノクロ
ーム複写機、並びにプリンターに使用されたとき、記録
画像部においてモトルや網点の乱れがなく、かつ白紙部
と画像部との光沢コントラストの小さい高画質な画像が
得られる転写シートに関するものである。
ーのカラー化、デジタル化に伴い電子写真方式の高画質
化が検討されてきた。特に、電子写真方式のフルカラー
複写機及びプリンターにおいては、高画質画像を得るた
めに、画像の入出力のデジタル化が進み、画像入力方
法、入力した画像の処理方法、現像法、転写法、定着法
等が大きく改善された。また、現像剤や感光体の画像形
成材料もデジタル高精細、高発色カラー記録に対応して
改善されてきた。
の改善された電子写真方式のフルカラー複写機やプリン
ターに使用すると、ベタ画像において、中間調部から高
濃度画像部においてモトルや網点の乱れのために画像の
鮮明性が損なわれたり、また高濃度画像部の光沢感が過
剰となり、中間調部や、白紙部との間で光沢の差が目立
ち、画像全体として、非常に不自然な印象となるという
欠点があった。
間接乾式電子写真方式記録の画質および画像欠落を改善
するために、平滑な塗工紙で透気度を一定値以下に抑え
たり、非造膜性樹脂を加えることにより、ブリスター等
の画像欠陥の発生を抑制する方法が提案された(特開昭
62−198876号公報、特開平3−294600号
公報参照)。また、高湿時の表面電気抵抗値を一定値以
上とすることにより、高湿時の転写不良を改善したり
(特開昭62−198877号公報参照)、特殊エマル
ジョン系接着剤を用いることにより、高湿時の転写不良
を改善すること(特開平3−242654号公報参照)
が提案された。しかしながら、画像部のモトルの発生や
高濃度画像部の不自然な光沢についての改良については
不十分なものであった。近年、フルカラー複写機などに
おいて高画質化が求められ、特に中間調部から高濃度画
像部におけるモトルの発生や、白紙部と画像部との光沢
コントラストなどについて改善が要望されている。
子写真方式のフルカラー又はモノクローム複写機、並び
にプリンターに用いる時に、記録画像部においてモトル
や網点の乱れがなく、かつ白紙部と画像部の光沢コント
ラストの小さい高画質な画像が得られる転写シートを提
供しようとするものである。
シートは、シート状支持体と、このシート状支持体の少
なくとも一面上に気泡含有樹脂混合液を塗工・乾燥して
形成され、かつ隣接する気孔が互いに連通している多孔
性樹脂含有皮膜からなる多孔性塗工層とを有し、前記多
孔性塗工層表面における気孔の平均気孔直径が、0.5
〜50μmの範囲にあり、かつ開孔面積率が10〜70
%であり、さらに前記多孔性塗工層の密度が、0.1〜
0.8g/cm3 の範囲であることを特徴とするもので
ある。また、本発明の電子写真用転写シートにおいて、
前記多孔性塗工層が、樹脂含有液に機械的攪拌を施して
調製された気泡含有混合液をシート状支持体の少なくと
も一面上に塗布し、乾燥することにより形成され、多数
の微細気孔を有していることが好ましい。さらに、本発
明の電子写真用転写シートにおいて、前記多孔性塗工層
の表面電気抵抗値が、20℃、65%RHにおいて、
1.0×108 〜1.0×1011Ωであることが好まし
い。
すべく鋭意検討した結果、シート状支持体上に樹脂含有
皮膜からなる多孔性塗工層を形成することにより、ま
た、この多孔性塗工層の表面の平均気孔直径、開孔面積
率および塗工層の密度を適性化することにより、上記の
問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、間接乾式電子写真方式のフルカラー又
はモノクローム複写機、並びにプリンターに用いられる
記録用シートにおいて、樹脂含有液に機械的攪拌を施し
て、多数の微細気泡を含有させ、この気泡含有樹脂を、
シート状支持体に塗布・乾燥して多孔性塗工層を形成
し、前記多孔性塗工層表面の平均気孔直径が0.5から
50μmの範囲にあり、かつ開孔面積率を10〜70%
とし、さらに多孔性塗工層の密度が0.1〜0.8g/
cm3 の範囲にすることにより、従来の電子写真用転写
紙に比較して、記録画像部でのモトルや網点の乱れがな
く、白紙部と画像部との光沢コントラストの小さい高画
質な画像を得ることが可能となった。
塗工層にほとんど浸透せず塗工層表面で水平方向に広が
り隣接するトナーと部分的に接合することにより、中間
調部から高濃度画像部の鮮明性を悪化させていた。ま
た、白紙部と画像部との光沢コントラストが大きいと白
紙部に対し画像部が浮き上がった様になり、不自然な画
像となり、一般的に好ましくなかった。本発明の多孔性
塗工層を設けることにより、トナーが多孔層内部に十分
に浸透することにより、画像部の不自然な光沢を抑える
ことが可能となった。
孔性塗工層は、樹脂または樹脂および顔料を主成分とし
て含むものである。このような多孔性塗工層は、樹脂、
または樹脂と顔料との混合物を含む液状物に、好ましく
は機械的攪拌を施して、これに微小な多数の気泡を分散
含有させ、この気泡含有樹脂含有液を支持体上に塗設し
て形成することができる。
水溶性樹脂、または水分散性樹脂が用いられ、例えば、
種々の分子量およびケン化度のポリビニルアルコールお
よびその誘導体、デンプン、その誘導体および例えば酸
化デンプンのような各種加工デンプン、メトキシセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、およびエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル
酸アミド−アクリル酸エステル共重合体,アクリル酸ア
ミド−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ
塩、ポリアクリルアミドおよびその誘導体、ポリエチレ
ングリコール等の水溶性樹脂、並びに、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体、ニ
トリル−ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタ
クリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン
−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデ
ン等のラテックス等の水分散性樹脂さらには、ニカワ、
カゼイン、大豆タンパク、ゼラチン、アルギン酸ナトリ
ウム等を用いることができるが、これらに限定されるも
のではない。これらの樹脂は必要に応じて、単独または
2種類以上混合して使用することができる。
ませることができる顔料としては、例えば酸化亜鉛、酸
化チタン、炭酸カルシウム、珪酸、珪酸塩、クレー、タ
ルク、マイカ、焼成クレー、水酸化アルミニウム、硫酸
バリウム、リトポン、シリカ、コロイダルシリカ等の無
機顔料、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エポキシ樹脂、スチレンーアクリル共重合体等の真
球、中空、あるいはさまざまな形状に加工されたタイプ
のプラスチックピグメントと称される有機顔料やデンプ
ン粉末、セルロース粉末等を用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。またこれらの顔料は必
要に応じて単独にまたは2種以上混合して使用すること
ができる。
の前記の樹脂と顔料との配合比としては、樹脂含有液の
固形分100重量部に対して、顔料が0から900重量
部の範囲である。顔料配合部数がこの範囲を越えると、
必要な多孔性塗膜強度が得られず、画像形成に際して塗
膜剥離トラブルを発生し易くなり、画質が低下する傾向
がある。
の混合物中には、必要に応じて公知の整泡剤、発泡剤と
称される界面活性剤、粘度調節剤(いわゆる増粘剤な
ど)、分散剤、染色剤(染料)、耐水化剤、潤滑剤、架
橋剤、可塑剤、および導電剤などを添加することができ
る。
は、支持体の一面上の1m2 当りの乾燥重量が2〜40
gの範囲にすることが好ましい。塗工量が2gより少な
い場合には、支持体の表面の粗さを充分に被覆するのが
困難になり、画質のざらつきが多くなる。一方それが4
0gを越えるような場合は、多孔性塗工層の厚さが過大
となり、塗工層の剥離や損傷をうけ易い。従って、多孔
性塗工層の塗工量の適性化は、樹脂含有液組成の適性化
と同様に充分な注意を払うのは当然である。
樹脂含有混合液に機械的攪拌を施し、微細な気泡を多数
含有させた気泡含有樹脂液を、シート状支持体上に塗工
し、乾燥することによって得ることができるが、気泡を
形成、含有させる方法や設備、および塗工方法には特に
厳格な制限はないが、気泡含有液の原液に対する体積比
(以下発泡倍率と記す)が1倍を越え10倍以下である
ことが好ましく、より好ましくは1倍を越え、5倍以下
がよい。すなわち、発泡倍率は気泡含有樹脂液中の気泡
含有率を示す尺度であり、発泡倍率が大きくなると、気
泡を構成する樹脂膜(壁)の厚さが薄くなることを意味
している。このように、樹脂膜が薄くなると、得られる
多孔性塗工層の強度を充分なレベルに維持することが困
難になることがあり、この点において、発泡倍率と樹脂
含有混合液の組成とのバランスには十分な注意を払うべ
きである。
画像部のモトルがなく、白紙部と画像部との光沢コント
ラストを抑えた高画質な画像が得られる理由について
は、多孔性塗工層の物理的特性(構造的特性や表面平滑
性等)が関与しているものと考えられる。構造特性の面
からは、転写紙の表面には微細な孔が多数存在するため
に、画像定着時に溶融したトナーが多孔性塗工層内部に
十分に浸透することによって、中間調部から高濃度画像
部における光沢を抑えることができるものと考えられ
る。
多孔性塗工層の表面の気孔の大きさは重要である。すな
わち、トナーを転写したとき、良好な画像を本発明の転
写紙上に形成するには、多孔性塗工層の表面の平均気孔
直径が0.5から50μmの範囲にあることが重要であ
り、好ましくは1〜20μmの範囲である。平均気孔直
径が0.5μmより小さいと溶融トナーの塗工層内部へ
の浸透が少なく中間調部から高濃度画像部の光沢を抑え
ることができず、50μmより大きいと画像の荒れが生
じるため好ましくない。なお、多孔性塗工層表面の気孔
直径は、光学顕微鏡写真もしくは走査型電子顕微鏡写真
と画像解析装置を用いて計測することが可能である。
理前の樹脂含有混合液の組成、すなわち材料の種類、配
合比率、固形分濃度すなわち、起泡、塗工、乾燥後に多
孔性塗工層中の膜厚さに直接関係する成分として残存す
る量、あるいは前記の発泡倍率、塗工方法など、種々の
要因によって影響されることが多いので適正な条件の設
定が必要である。さらに本発明における多孔性塗工層の
表面の気孔は、機械的攪拌によって得た、気泡含有樹脂
液の気泡の大きさとも関係しており、概ね樹脂含有液中
の気泡が小さいほど、塗工、乾燥後の塗工層表面の気孔
も小さくなるので、樹脂含有混合液の気泡含有状態には
特に制限はないものの、前記の多孔性塗工層の表面と同
じ大きさ、すなわち平均直径が0.5から50μmの範
囲にあるのが良い。含有された気泡の大きさは、その一
部を光学顕微鏡で写真撮影し、画像解析装置で計測する
ことができる。
率は10〜70%であることが必要である。開孔面積率
は大きいほど、溶融トナーの塗工層内部への浸透性が向
上し、画像部における光沢感を十分に抑えることが可能
となるが、70%を越えると、溶融トナーの塗工層内部
への浸透が過剰になり、表面の記録濃度が不十分とな
る。一方、開孔面積率が10%未満では、溶融トナーの
塗工層内部への浸透が不十分で画像部の光沢感を抑える
ことができない。好ましくは、開孔面積率は15〜50
%の範囲であり、多孔性塗工層が十分な強度を保つこと
ができる。なお、ここで開孔面積率とは、多孔性塗工層
表面の全表面積に対する、気孔によって占められる開孔
部分の全面積の割合を意味する。
発明の多孔性塗工層の断面を走査型電子顕微鏡等で観察
すると、塗工層の気孔は、その気孔を取り囲む樹脂含有
皮膜に多数の孔が開いており、隣接する気孔が互いに連
通している(すなわち連続気孔を形成している)ことが
挙げられる。従って、本発明の多孔性塗工層は、上記の
ような内部構造を有するために、転写されたトナーが画
像定着時に、塗工層の表面の気孔に溶融浸透し、かつ、
塗工層内部に捕獲されるので、高いトナー受容能力を発
現するものである。さらに、前記多孔性塗工層の密度
は、0.1〜0.8g/cm3であることが必要であ
り、好ましくは0.2〜0.7g/cm3である。密度
が0.1g/cm3未満では多孔性塗工層の強度が十分
でなく、0.8g/cm3を越える場合には塗工層内部
空隙不足によりトナーの溶融浸透が不十分で初期の効果
が得られない。
通常1×108 〜1×1012Ωの範囲に調整され、好ま
しくは1×108 〜1×1011Ωであり、より好ましく
は1×109 〜1×1011Ωである。1×108 Ω未満
の場合には、高湿環境下において転写シートへのトナー
の転写が不十分となり、網点の乱れや濃度むらを生じ易
くなる傾向がある。一方、1×1012Ωを越える場合に
は、低湿環境下において、トナー転写後、感光体から転
写シートが剥離される際にトナーが飛び散り易くなり、
網点の乱れが発生して画質が低下する傾向がある。
分散させる方法(以下これを発泡方法と記す)は、例え
ば遊星運動をしつつ回転する攪拌翼を有するいわゆる製
菓用の発泡機、一般に乳化分散等に利用されているホモ
ミキサー、カウレスディゾルバー等の攪拌機あるいは密
閉系内に空気と樹脂含有液の混合物とを連続的に送入し
ながら機械的に攪拌を施し、空気を微細な気泡に分散、
混合できる装置、例えば米国ガストンカウンティー、オ
ランダのストーク社等の連続発泡機を用いることができ
るが、特に厳格な制限はない。
めの設備の能力が不足であるために、所期の気泡含有状
態が得られなかったり、あるいは気泡含有中の気泡の安
定性を向上する目的で、整泡剤、発泡剤と称されてい
る、広範囲な界面活性作用のある材料の中から適宜選択
して配合することが可能である。例えば、高級脂肪酸、
高級脂肪酸変性物、高級脂肪酸のアルカリ塩等は、特に
樹脂含有液の発泡性を高める効果や、分散、含有させた
気泡の安定性向上効果が高いので使用することができ
る。これらの選定には特に厳格な制限はないが、樹脂含
有混合液の流動性を著しく阻害したり、塗工作業性を損
なうおそれのある材料の使用は避けるのが至当である。
また、上記の整泡剤や発泡剤は、前記の樹脂液、あるい
は前記の樹脂と顔料の混合液の固形分100重量部に対
して、固形分で0〜30重量部、好ましくは1〜20重
量部であり、30重量部を越えて配合しても所期の効果
を大幅に向上できないことが多い。
囲に調節する目的で、樹脂含有液中に、導電剤を配合す
ることも出来る。導電剤としては、例えば、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム、スチレン−マレイン酸コポリマ
ー、第4級アンモニウム塩等が好ましく使用されるが、
これらに限定されるものではない。
工方法としては、メイヤーバー方式、グラビアロール方
式、ロール方式、リバースロール方式、ブレード方式、
ナイフ方式、エアーナイフ方式、押し出し方式、キャス
ト方式等の既知の方法から任意に選定することができ
る。
気泡含有樹脂混合液を塗工、乾燥したままの状態でも良
好な画像を得ることが可能であるが、さらに金属ロール
および樹脂製ロールあるいは金属製ロールとコットン製
ロールなどを適宜組み合わせて構成されるスーパーカレ
ンダーを使用して、この多孔性塗工層に仕上げ処理を施
し、その表面の平滑性をさらに向上させることができ
る。また塗工後、半乾燥状態もしくは乾燥状態にあるシ
ートを、鏡面仕上げを施した加温あるいは非加温状態の
キャストドラム等に接触させて、その多孔性塗工層の表
面平滑性を向上させても良い。しかし過度の加圧力下で
上記平滑仕上げ処理を施すと、多孔性塗工層の気泡を取
り囲む樹脂壁が破壊され、塗工層の緻密化が生じて、断
熱性やクッション性が低下するあるいは多孔性塗工層表
面に気孔や破壊が起こるため、多孔性塗工層が有するす
ぐれた転写性能が得られなくなることもある。したがっ
て、前記の平滑仕上げ処理に際しては処理条件を十分に
検討することが必要である。
しては、セルロースを主成分とする紙、塗工紙、ラミネ
ート紙等の紙類をはじめとして、織布、不織布等の布類
が使用可能である。またポリオレフィン、メタクリレー
ト、酢酸セルロース等のプラスチックフィルム類、ポリ
オレフィンと顔料からなる合成紙や発泡ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、発泡ポリプロピレンフィルム等
の多孔質合成樹脂フィルム等を使用することができる。
液を塗工して、本発明の転写シートを製造する際、塗
工、乾燥そして巻き取りなどの工程において、シート自
体がその塗工面を内側あるいは外側にしてカールするこ
とがある。この場合、当該シートを断裁により所定寸法
の画像形成用シートに加工した後使用すると、画像形成
装置への給紙が正常に行われないことがあり、あるいは
該装置内部における走行性が悪化するなどのトラブルが
発生することがある。
ラブルを防止するためには、多孔性塗工層と支持体層と
の加熱による収縮特性の差、もしくは膨張特性の差をで
きる限り小さくすることが望ましい。そのために該シー
トの裏面、すなわち多孔性塗工層に対して反対側の面に
カール防止層を塗工あるいはラミネートしてもよい。こ
のカール防止層の材料、形成方法、塗工量、ラミネート
量等にはまったく制限はなく支持体の種類、厚さあるい
は多孔性塗工層の性状、すなわち材料組成、発泡倍率、
塗工量など種々の要因を勘案して適正化をはかることが
できる。
る転写シートが画像形成装置内で走行する際に装置の機
構上、種々の摩擦力を受けたり、加熱による装置内部の
湿度低下等の影響が単独に、あるいは複合してこの転写
シートに静電気を帯電させることがある。このような状
態において連続的に多数枚の画像形成を行うと、この転
写シートの画像形成面と、次の転写シートの裏面とが静
電気的に密着して剥がしにくくなる。とくに各種プラス
チックシート類あるいは合成紙等は本質的に帯電しやす
い性質があるために、これらを支持体として利用する際
は、断裁によるシート化工程において、または加工後の
保管中に、静電気発生のためシートの表裏が剥しにくく
なる。当然のことながら紙類を支持体とした場合でも前
記のようなトラブルは起こり得る。このような帯電に伴
うトラブル防止のために、いわゆる帯電防止層を転写シ
ートの裏面に形成することはきわめて有効である。また
帯電は帯電防止材料を使用すること、あるいは該シート
裏面と多孔性塗工層とのシート間の摩擦係数を低減する
ことにより達成することができる。従って帯電防止層を
カール防止層形成と同様に広範な材料および方法の中か
ら適宜選定して形成することができる。
は、支持体の裏面に個別に形成して所期性能を得ること
は可能であるが、製造工程の簡略化、製造コストの低減
あるいは所期の機能水準等、必要に応じて材料、形成方
式を適宜選択することにより、単一層に形成して目的を
達成することができる。すなわち単一層でカール防止、
および帯電防止などのトラブル防止性能を付与すること
も可能である。従ってシート状支持体の裏面に形成され
る層の数においてはなんら制限はない。
説明する。但し本発明の範囲はこれらによって制限され
るものではない。なお、実施例および比較例中の「部」
おび「%」は、特に断りの無い限り「固形分重量部」お
よび「重量%」を表す。 実施例1 下記に示す組成を有する樹脂混合液(固形分濃度30
%)を、攪拌機(商標:ケンミックスアイコーPRO、
(株)愛工舎製作所製)を用いて、攪拌速度490rp
mで3分間攪拌し発泡処理を行った。発泡倍率は1.5
倍であった。 樹脂混合液組成 水性ポリウレタン樹脂(商標:アデカボンタイターHUX−401、 旭電化工業(株)製) 100部 高級脂肪酸アミド系整泡剤(商標:YC80C、 カネボウNSC(株)製) 5部 粘度調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース (商標:AGガム、第一工業製薬(株)製) 10部 上記の気泡含有樹脂混合液を発泡後直ちに、米坪75g
/m2 の上質紙(NaClが塗布され、表面電気抵抗値
1×109 Ωを有する)の表面上にアプリケーターバー
を用いて塗工量(乾物量)が15g/m2 となるように
塗工、乾燥して、多孔性塗工層を形成し転写シートを作
成した。得られた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗
値は1.7×1010Ωであり、塗工層密度は0.45g
/cm3であった。
攪拌機で490rpmで、10分間攪拌し、発泡倍率
3.0の気泡含有樹脂混合液を調製した。発泡処理後、
直ちに米坪75g/m2 の上質紙の表面上に、アプリケ
ーターバーを用いて塗工量(乾物量)が15g/m2 と
なるように塗工、乾燥して、多孔性塗工層を形成し転写
シートを作成した。得られた転写シートの塗工層側の表
面電気抵抗値は1.9×1010Ωであり、塗工層密度は
0.25g/cm3 であった。
攪拌機で490rpmで、25分間攪拌し、発泡倍率
5.0の気泡含有樹脂混合液を調製した。発泡処理後、
直ちに米坪75g/m2 の上質紙の表面上に、アプリケ
ーターバーを用いて塗工量(乾物量)が15g/m2 と
なるように塗工、乾燥して、多孔性塗工層を形成し転写
シートを作成した。得られた転写シートの塗工層側の表
面電気抵抗値は2.1×1010Ωであり、塗工層密度は
0.18g/cm3 であった。
m2 の上質紙の表面上に、アプリケーターバーを用いて
塗工量(乾物量)が25g/m2 となるように塗工、乾
燥して、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。
得られた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.
8×1010Ωであり、塗工層密度は0.24g/cm3
であった。
m2 の上質紙の表面上に、アプリケーターバーを用いて
塗工量(乾物量)が5g/m2 となるように塗工、乾燥
して、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。得
られた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.2
×1010Ωであり、塗工層密度は0.23g/cm3 で
あった。
mの合成紙(商標:ユポFPG−110、王子油化合成
紙(株)製)の表面上に、アプリケーターバーを用いて
塗工量(乾物量)が15g/m2 となるように塗工、乾
燥して、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。
得られた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.
5×1010Ωであり、塗工層密度は0.26g/cm3
であった。
%)を実施例2と同様の方法で発泡処理した。発泡倍率
は3.0倍であった。 樹脂混合液組成 水性ポリウレタン樹脂(商標:アデカボンタイザHUX−401、 旭電化工業(株)製) 50部 SBRラテックス(商標:L−1612、 旭化成工業(株)製) 50部 高級脂肪酸アミド系整泡剤(商標:YC80C、 カネボウNSC(株)製) 5部 粘度調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース (商標:AGガム、第一工業製薬(株)製) 10部 上記の気泡含有樹脂液を発泡後直ちに、米坪75g/m
2 の上質紙の表面上にアプリケーターバーを用いて塗工
量(乾物量)が15g/m2 となるように塗工、乾燥し
て、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。得ら
れた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.4×
1010Ωであり、塗工層密度は0.24g/cm3 であ
った。
置し、静置後の気泡含有液を、米坪75g/m2 の上質
紙の表面上に、アプリケーターバーを用いて塗工量(乾
物量)が15g/m2 となるように塗工、乾燥して、多
孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。得られた転
写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.6×1010
Ωであり、塗工層密度は0.22g/cm3 であった。
静置し、静置後の気泡含有液を、米坪75g/m2 の上
質紙の表面上に、アプリケーターバーを用いて塗工量
(乾物量)が15g/m2 となるように塗工、乾燥し
て、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。得ら
れた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.5×
1010Ωであり、塗工層密度は0.28g/cm3 であ
った。
1部配合した液を、実施例2と同様の方法で発泡処理し
た。発泡倍率は2.9倍であった。この気泡含有樹脂液
を発泡処理後、直ちに米坪75g/m2 の上質紙の表面
上に、アプリケーターバーを用いて塗工量(乾物量)が
15g/m2 となるように塗工、乾燥して、多孔性塗工
層を形成し転写シートを作成した。得られた転写シート
の塗工層側の表面電気抵抗値は2.0×109 Ωであ
り、塗工層密度は0.27g/cm 3 であった。
m2 の上質紙(NaClが塗布され、表面電気抵抗値7
×1010Ωを有する)の表面上に、アプリケーターバー
を用いて塗工量(乾物量)が15g/m2 となるように
塗工、乾燥して、多孔性塗工層を形成し転写シートを作
成した。得られた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗
値は4.2×1011Ωであり、塗工層密度は0.26g
/cm3であった。
m2 の上質紙の一面上(表面側)に、アプリケーターバ
ーを用いて塗工量(乾物量)が15g/m2 となるよう
に塗工、乾燥して、多孔性塗工層を形成し、その後、上
質紙の他の面(裏面側)に表面側と同様に塗工量(乾物
量)が15g/m2 となるように塗工、乾燥して、多孔
性塗工層を形成し両面転写シートを作成した。表面側の
表面電気抵抗値は2.5×1010Ωであり、塗工層密度
は0.24g/cm3 であった。また裏面側の表面電気
抵抗値は2.8×1010Ωであり、塗工層密度は0.2
6g/cm3 であった。
なしに、米坪75g/m2 の上質紙の表面上に、アプリ
ケーターバーを用いて塗工量(乾物量)が15g/m2
となるように塗工、乾燥して、塗工層を形成し転写シー
トを作成した。得られた転写シートの塗工層側の表面電
気抵抗値は1.2×1010Ωであり、塗工層密度は1.
1g/cm3 であった。
静置し、静置後の気泡含有液を、米坪75g/m2 の上
質紙の表面上に、アプリケーターバーを用いて塗工量
(乾物量)が15g/m2 となるように塗工、乾燥し
て、多孔性塗工層を形成し転写シートを作成した。得ら
れた転写シートの塗工層側の表面電気抵抗値は1.8×
1010Ωであり、塗工層密度は0.31g/cm3 であ
った。
ス用紙J)をそのまま使用した。この転写紙の記録面の
表面電気抵抗値は3.0×109 Ωであった。
含有液の発泡倍率、および得られた転写シートの諸特性
について、下記のような方法で測定、評価を行い、その
結果を表1に示した。 〔発泡倍率の測定〕発泡処理前の樹脂含有液(原液)1
00mlの重量を、発泡処理後の気泡を含有する樹脂含
有液100mlの重量で除して発泡倍率を求めた。 〔記録画像の濃度および光沢コントラスト〕得られた転
写シートについて、乾式間接電子写真方式のデジタルカ
ラー複写機(商標:Aカラー635、富士ゼロックス社
製)により、電子写真学会テストチャートNO.5ー1
を使用して複写記録を行った。各複写記録試料の黒ベタ
印字部(テストチャート:+1.8、最高反射濃度に相
当)の反射濃度をマクベス反射型濃度計(商標:RD−
920、マクベス社製)により測定した。また、光沢度
はデジタル変角光沢度計(日本電色製)により測定し、
光沢コントラストは、各複写記録試料の黒ベタ印字部
(テストチャート:+1.8)の60゜光沢度と白紙部
の60゜光沢度との差で表した。この値は小さいほど実
用的には良好である。
部の中間調部から高濃度画像部の画質を下記の基準で目
視により評価した。 ◎:モトルや網点の乱れがほとんど無く、実用上全く問
題とならない。 ○:モトルや網点の乱れが僅かにあるが、実用上は問題
ない。 △:モトルや網点の乱れがかなりあり、実用上問題があ
る。 ×:モトルや網点の乱れが目立ち、実用上著しく問題が
ある。
多孔性塗工層の表面の気孔直径および開孔面積率は、走
査型電子顕微鏡もしくは光学顕微鏡を使用して、塗工層
の表面を写真撮影した後、表面の気孔の輪郭を正確に透
明フィルム上に黒色のペン等で描き写し、さらに、ドラ
ムスキャナー(商標:ルーゼックスIII 、ニレコ製)を
用いて測定した。なお、本多孔性塗工層表面上に形成さ
れた気孔の形状は、必ずしも真円ではないので、気孔直
径は画像解析装置で得られる気孔の輪郭内の面積をもと
に、円相当直径に換算して表示した。開孔面積率は、次
式によって算出した。 開孔面積率(%)=(気孔によって占められる開孔部分
の全面積)/(多孔性塗工層表面の全表面積) ×10
0
面電気抵抗値は、測定機(商標:R8340 Ultr
a High Resistance Meter、A
dvantest社製) を用いて、20℃、65%RH
の環境下で測定した。
により算出した。 塗工層密度(g/cm3 )=A/B 但し、A=塗工紙の米坪(g/m2 )−原紙の米坪(g
/m2 ) B=塗工紙の紙厚(μm)−原紙の紙厚(μm)
て得られた多孔性塗工層を有する転写シートは、記録画
像濃度が高く、光沢コントラストが小さく、かつ画像部
のモトルや網点の乱れもなく、画質の優れた画像が得ら
れている。一方、実施例1と同一組成の樹脂混合液に発
泡処理を施さないで塗工された多孔性を有しない塗工層
を形成した転写シートの場合(比較例1)には、記録画
像濃度が不十分であり、光沢コントラストが大きく、か
つ画像部のモトルも目立ち、画質は不自然で鮮明性も劣
る。多孔性塗工層の気孔平均直径が56μmの場合(比
較例2)には、記録画像濃度が不十分であり、また画像
部のモトルも目立ち、画質の鮮明性も劣る。市販のゼロ
ックス用紙(比較例3)では、光沢コントラストが著し
く大きく、画像は不自然で実用的には不満足なものであ
る。
電子写真方式のフルカラーおよびモノクローム記録に用
いるときに、記録画像部のモトルや網点の乱れがなく、
かつ白紙部と画像部の光沢コントラストが小さく、高画
質な画像が得られるものであって、実用的価値の高いも
のである。
Claims (3)
- 【請求項1】 シート状支持体と、このシート状支持体
の少なくとも一面上に気泡含有樹脂混合液を塗工、乾燥
して形成され、かつ隣接する気孔が互いに連通している
多孔性樹脂含有皮膜からなる多孔性塗工層とを有し、前
記多孔性塗工層表面における平均気孔直径が、0.5〜
50μmの範囲にあり、かつ開孔面積率が10〜70%
であり、さらに前記多孔性塗工層の密度が、0.1〜
0.8g/cm3 の範囲であることを特徴とする電子写
真用転写シート。 - 【請求項2】 前記多孔性塗工層が、樹脂含有液に機械
的撹拌を施して調製された気泡含有樹脂混合液をシート
状支持体の少なくとも一面上に塗布し、乾燥することに
より形成され、多数の微細気孔を有している、請求項1
記載の電子写真用転写シート。 - 【請求項3】 前記多孔性塗工層の表面電気抵抗値が、
20℃、65%RHにおいて、1.0×108 〜1.0
×1011Ωである、請求項1記載の電子写真用転写シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27220095 | 1995-10-20 | ||
JP7-272200 | 1995-10-20 | ||
JP27623896A JP3536885B2 (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-18 | 電子写真用転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171266A JPH09171266A (ja) | 1997-06-30 |
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Family
ID=26550081
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27623896A Expired - Lifetime JP3536885B2 (ja) | 1995-10-20 | 1996-10-18 | 電子写真用転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536885B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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WO2014156993A1 (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | 日本碍子株式会社 | マーキング下地用組成物およびこれを用いるマーキング下地 |
JP2019219605A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | セイコーエプソン株式会社 | シート、シート処理装置及びシート処理方法 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27623896A patent/JP3536885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09171266A (ja) | 1997-06-30 |
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