JPH11280923A - ゲートバルブ - Google Patents

ゲートバルブ

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JPH11280923A
JPH11280923A JP16373598A JP16373598A JPH11280923A JP H11280923 A JPH11280923 A JP H11280923A JP 16373598 A JP16373598 A JP 16373598A JP 16373598 A JP16373598 A JP 16373598A JP H11280923 A JPH11280923 A JP H11280923A
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JP
Japan
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drive shaft
valve box
valve
box
opening
Prior art date
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Application number
JP16373598A
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English (en)
Inventor
Fumio Kawahara
文雄 川原
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Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体製造装置等に用いる発塵が少なく、構
成が簡単で動作が確実なゲートバルブを提供する。 【解決手段】弁箱13に移動可能に架設され軸受8に支
承された傾動軸7に軸支されていると共に、ベローズ1
5によって弁箱に気密に連結され、弁箱内に伸びた先端
が弁箱の開口部14開閉用の弁体12に連結され、弁箱
外に伸びた先端に掛止部16を有する第一の駆動軸4
と、駆動体1によって駆動され、第一の駆動軸4のに一
端が固定されている弾性部材5によって第一の駆動軸4
に弁箱に近い方の先端側の側面が摺動可能に圧接される
第二の駆動軸2とで構成され、第二の駆動軸2の傾斜面
が第一の駆動軸4の側面上に設けられている接点6上を
摺動する時に、第一の駆動軸4がその傾動軸7を中心と
して回転運動し、その弁箱内に伸びた一端に連結されて
いる弁体12が弁箱13の開口部14に離接することを
特徴とするゲートバルブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装置
等に用いる発塵が少なく、構成が簡単で動作が確実なゲ
ートバルブを提供することを目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置等においては、ウェハー
や基板をそれぞれの処理室に通路を介して出し入れする
ことが行われており、前記通路には、それぞれゲートバ
ルブが設けられ、前記処理室には、できるだけ不純物が
混入しないようにする必要がある。このため前記ゲート
バルブは、真空内部のバルブ開閉機構を大気側に配置す
る等の手段により、真空内部からの発塵をできるだけ抑
える必要がある。この種のゲートバルブとして、大気側
に位置する枢軸を支点として弁ディスク(弁体)を弁箱
開口部に対して上下動及び傾動させてバルブを開閉する
発明が提案されている(特許第2613171号、同第
2649662号、同第2657778号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、従来のゲートバ
ルブは、傾動を行う手段として、断面菱形の板状カム、
または回転自在に枢支した傾斜リンク、或いはピン及び
ピンに係合する傾斜長孔により構成されていた。しか
し、断面菱形の板状カムは、断面が菱形をしているため
バルブの開閉を繰り返し行っているうちに段部とカムと
の接している部分の摩擦が増加し動きが悪くなるといっ
た欠点があった。また回転自在に枢支した傾斜リンクで
は、ヨークとブロックとの間に、夫々その端部を回転自
在に枢支する機構が必要になるため、部品点数が増える
と共に、構造が複雑になる問題点があった。前記ピンと
傾斜長孔の組み合わせでは、ピンが傾斜長孔の側面で接
し滑りながら動作しているので、バルブの開閉を繰り返
し行っているうちに、接触面が摩耗し、動きが悪くなる
問題点があった。更に、エアシリンダ等の駆動体を用い
てバルブを駆動する場合、バルブを閉じている間に、バ
ルブの駆動体へ供給する圧縮空気等がなくなると、バル
ブが開いてしまうという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、傾動手段に
おける摩擦を抑え、部品点数の少ないコンパクトな構造
を提供することにより、またエアシリンダ等の駆動体を
用いてバルブを駆動し、バルブを閉じている時にバルブ
の駆動体へ供給する圧縮空気等がなくなってしまって
も、バルブが閉じている状態を維持できるようにして前
記従来の問題点を解決したのである。
【0005】即ちこの発明は、弁箱の内外に伸びる第一
の駆動軸であって、弁箱に対して接近する方向及び離れ
る方向に移動可能に架設され、弁箱外側に備えられた停
止手段によって、弁箱に対して所定間隔にまで接近した
時点で移動を停止させられる軸受に支承された傾動軸に
軸支されていると共に、ベローズによって前記弁箱に気
密に連結され、弁箱内に伸びた一端が弁箱の開口部開閉
用の弁体に連結され、弁箱外に伸びた他端に掛止部を有
する第一の駆動軸と、一端に接続された駆動体によって
駆動される第二の駆動軸であって、前記弁箱の外側に伸
びる第一の駆動軸の掛止部を有する他端近傍に一端が固
定されている弾性部材によって前記第一の駆動軸の一側
面に他端(弁箱側の端)側の一側面が摺動可能に圧接さ
れる第二の駆動軸とで構成され、第一の駆動軸の一側面
に摺動可能に圧接される第二の駆動軸の他端(弁箱側の
端)側の前記一側面は、前記第一の駆動軸の他端(弁箱
外側の端)の掛止部に係止される突部を前記他端(弁箱
側の端)近傍に有し、当該突部から第二の駆動軸の他端
(弁箱側の端)に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に
形成されており、第二の駆動軸の他端(弁箱側の端)側
の前記一側面が当該傾斜面によって前記第一の駆動軸の
一側面上に設けられている接点上を摺動する時に、第一
の駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動し、その弁
箱内に伸びた一端に連結されている前記弁体が弁箱の開
口部に離接することを特徴とするゲートバルブである。
【0006】前記発明の構成に代えて、第一の駆動軸の
一側面をその他端(弁箱外側の端)から弁箱方向に向け
て前記第二の駆動軸側へ傾斜する傾斜面に形成し、一
方、第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接される第二
の駆動軸の側面上に接点を設ける構成にすることもでき
る。
【0007】更に、前記の発明において、第一の駆動軸
の他端(弁箱外側の端)と第二の駆動軸の他端(弁箱側
の端)との間の当接部の構造を変更し、第一の駆動軸の
他端(弁箱外側の端)側と第二の駆動軸の他端(弁箱側
の端)側との間で、第一の駆動軸との間の接点を支点と
して第一の駆動軸の第二の駆動軸側の側面に対して傾動
自在に挟持される傾斜体を更に採用し、第二の駆動軸の
第一の駆動軸側の側面を、係止突部を第二の駆動軸の他
端近傍に有し、当該突部から第二の駆動軸の他端に向け
てテーパー状に傾斜する傾斜面に形成すると共に、傾斜
体の第二の駆動軸側の側面を、第二の駆動軸の前記一端
側の端部に前記第二の駆動軸の係止突部に係合する掛止
部を有すると共に、当該掛止部のある端側から弁箱側の
端に向けて、前記第二の駆動軸の傾斜面に対応して、第
二の駆動軸側に傾斜する傾斜面に形成し、第二の駆動軸
の傾斜面が前記傾斜体の傾斜面を摺動する時に、第一の
駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動し、その弁箱
内に伸びた一端に連結されている前記弁体が弁箱の開口
部に離接するゲートバルブの発明とすることもできる。
【0008】また、本願が提案する他の発明は、前記の
基本的構成からなるゲートバルブにおいて、第一の駆動
軸の一側面に摺動可能に圧接される第二の駆動軸の他端
側の前記一側面は、前記第一の駆動軸の他端の掛止部に
係止される突部を前記他端近傍に有し、当該突部から第
二の駆動軸の他端に向けて前記第一の駆動軸の一側面に
平行な平行面と当該平行面に連続して第二の駆動軸の他
端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に形成されてお
り、第二の駆動軸の他端側の前記一側面が当該傾斜面に
よって前記第一の駆動軸の一側面上に設けられている接
点上を摺動する時に、第一の駆動軸がその傾動軸を中心
として回転運動し、その弁箱内に伸びた一端に連結され
ている前記弁体が弁箱の開口部に離接すると共に、第二
の駆動軸の他端側の前記一側面が当該平行面によって前
記第一の駆動軸の一側面上に設けられている接点上を摺
動する時に、その弁箱内に伸びた一端に連結されている
前記弁体による前記弁箱の開口の閉鎖が維持されるよう
に構成したゲートバルブである。
【0009】ここで、第二の駆動軸の他端近傍における
突部から第二の駆動軸の他端に向けて形成されている前
記第一の駆動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に
連続して第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜
する傾斜面との間に、第一の駆動軸方向に突出する突部
が設けられている構成にすることもできる。
【0010】更に、第二の駆動軸の他端近傍における突
部から第二の駆動軸の他端に向けて形成されている前記
第一の駆動軸の一側面に平行な面と当該平行面に連続し
て第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜する傾
斜面とからで構成される部分を第二の駆動軸に対して離
接可能に構成すると共に、当該離接可能な部分と第二の
駆動軸の第一の駆動軸側面との間の間隔を調整可能とす
る機構を第二の駆動軸の他端側に設けた構成とすること
もできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、弁箱に対して
接近する方向及び離れる方向に移動可能に架設された軸
受は、弁箱外側に位置固定的に直立されているガイドシ
ャフトに嵌装されて、当該ガイドシャフトを摺動可能と
なっている。
【0012】弁箱外側で前記ガイドシャフトの基端側に
は軸受ストッパが設けられており、これによって、弁箱
に向かって前記ガイドシャフトを摺動して接近してきた
前記軸受の移動(摺動)が停止される。この停止した時
点で、前記第一の駆動軸の弁箱内に伸びた一端に連結さ
れている弁体が弁箱の開口部に対向する位置になるよう
に前記ガイドシャフトの長さ、第一の駆動軸の長さ等が
調整されている。
【0013】第一の駆動軸は軸受に支承された傾動軸に
よって軸支されているので、当該傾動軸を中心として回
動可能であり、前記のように第一の駆動軸の弁箱内に伸
びた一端に連結されている弁体が弁箱の開口部に対向し
た位置から、前記傾動軸を中心にして回動し、前記弁体
を弁箱の開口部方向に回動させて弁箱の開口部を塞ぐこ
とができる。なお、弁箱の開口部の密閉を確実ならしめ
るために、弁体にはシール材を付設することが好まし
い。
【0014】前記第一の駆動軸はベローズによって前記
弁箱に気密に連結されているが、ベローズと第一の駆動
軸との連結位置を前記傾動軸よりも弁箱に近い側にする
ことによって、真空側に機械的運動部分をなくすること
ができる。
【0015】前記第一の駆動軸を、その弁箱内に伸びた
一端に連結されている弁体が弁箱の開口部に対向する位
置に来るまで移動させ、その後、当該弁体によって弁箱
開口部を塞ぐべく、第一の駆動軸を前記傾動軸を中心に
して回動させ、弁体を弁箱開口部方向へ移動(回動)さ
せるための駆動力は、第二の駆動軸から与えられる。す
なわち、この発明においては、前記第一の駆動軸の前記
弁箱の外側に伸びる他端近傍に弾性手段の一端が固定さ
れており、この弾性手段の他端は、その一端部(弁箱か
ら離れている方の端部)において第二の駆動軸を駆動さ
せる駆動体に接続されている第二の駆動軸の他端(弁箱
に近い方の端)近傍に固定されている。この弾性手段の
働きによって、前記第一の駆動軸の弁箱の外側に伸びる
他端側の一側面に第二の駆動軸の他端(弁箱に近い側の
端)側の一側面が摺動可能に圧接される構成になってい
る。更に、第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接され
る第二の駆動軸の他端側の前記一側面は、突部を前記他
端近傍に有し、当該突部から第二の駆動軸の他端に向け
てテーパー状に傾斜する傾斜面に形成され、一方、第二
の駆動軸の他端側の前記一側面が摺動可能に圧接される
第一の駆動軸の一側面は、点あるいは線で第二の駆動軸
の他端側の前記一側面に接触するように突部を備えた構
成となっている。
【0016】ここで、前記第二の駆動軸は、弁箱に対し
て、前記ガイドシャフトと平行な方向に移動可能なよう
に、位置固定的に、架設されているので、前記駆動体に
よって第二の駆動軸を弁箱の方向に移動させると、前記
弾性体によって接続されている第一の駆動軸も弁箱の方
向に移動する。第一の駆動軸は、これを軸支する傾動軸
が支承されている軸受と共に弁箱側に、すなわちガイド
シャフトの基端側へ移動するので、当該軸受がガイドシ
ャフトの基端側に設けられている軸受ストッパに当接し
た時点で、第一の駆動軸の弁箱方向への移動が停止され
ることになる。この時点で、前述したように、第一の駆
動軸の弁箱の内側に伸びる一端に連結されている弁体が
弁箱の開口部に対向した位置にまで移動している。
【0017】なお、ここまでの移動においては、前記弾
性体の弾力によって、第一の駆動軸の前記弁箱の外側に
伸びる他端(弁箱外側の端)の位置と第二の駆動軸の他
端(弁箱側の端)の位置との関係は、ほぼ不動に保たれ
ている。
【0018】前記のように第一の駆動軸の弁箱方向への
移動が停止された後も、駆動体からの駆動力によって第
二の駆動軸を、前記ガイドシャフトと平行に、弁箱方向
へ移動させると、第二の駆動軸を移動させようとする力
が前記弾性体の弾力に打ち勝って、第一の駆動軸の前記
弁箱の外側に伸びる他端(弁箱外側の端)の位置と第二
の駆動軸の他端(弁箱側の端)の位置との間の前記ほぼ
不動であった関係が崩され、第二の駆動軸の他端(弁箱
側の端)は、これまで存在していた位置よりも前記第一
の駆動軸の弁箱の外側に伸びる他端の位置から離れ、弁
箱に近付く方向に移動することになる。
【0019】前記のように第二の駆動軸の他端(弁箱に
近い方の端)側の前記一側面(摺接している第一の駆動
軸の一側面に対向する面)は、突部を前記他端近傍に有
し、当該突部から第二の駆動軸の他端(弁箱に近い方の
端)に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に形成されて
いるので、このような第二の駆動軸の移動によって、前
記第一の駆動軸の一側面に設けられている突部が傾斜面
に沿って押圧され、第一の駆動軸の弁箱の外側に伸びる
他端(弁箱外側の端)は、第二の駆動軸から離れる方
向、すなわち弁箱の開口部から離れる方向、に移動する
ことになる。
【0020】これによって、傾動軸に軸支されている第
一の駆動軸の弁箱の内側に伸びる一端に連結されている
弁体が弁箱の開口部に対向した位置から、前記傾動軸を
中心にして弁箱の開口部方向へ回動し、前記弁体によっ
て弁箱の開口部を塞ぐことになる。
【0021】一方、この後、駆動体によって第二の駆動
軸を逆方向へ(すなわち、弁箱から離れる方向へ)、前
記ガイドシャフトと平行に、移動させると、前記のよう
に第二の駆動軸の他端(弁箱に近い方の端)側には当該
他端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面が形成されて
いるので、第二の駆動軸が弁箱から離れる方向に移動す
ることによって、第一の駆動軸の弁箱の外側に伸びる他
端(弁箱外側の端)は、第二の駆動軸に近付く方向、す
なわち弁箱の開口部に近付く方向、に移動することにな
る。これによって、第一の駆動軸の弁箱の内側に伸びる
一端に連結されている弁体は、弁箱開口部から離れる方
向に回動し、開口部が開かれ、弁箱の開口部に対向した
位置にまで戻る。
【0022】更に、第二の駆動軸を逆方向に(すなわ
ち、弁箱から離れる方向に)移動させると、第二の駆動
軸の他端(弁箱に近い方の端)側の傾斜面の上端、すな
わち第二の駆動軸の他端側の前記一側面(摺接している
第一の駆動軸の一側面に対向する面)に設けられている
突部が、前記第一の駆動軸の弁箱外に伸びる他端の掛止
部に当接し、掛止(係止)されて、第一の駆動軸を、前
記ガイドシャフトと平行に、弁箱から離れる方向へ移動
させる。これによって、第一の駆動軸の弁箱の内側に伸
びる一端に連結されている弁体が弁箱の開口部に対向し
ていた位置から離される。 前記の構成に代えて、第一
の駆動軸の一側面をその他端(弁箱外側の端)から弁箱
方向に向けて前記第二の駆動軸側へ傾斜する傾斜面に形
成し、一方、第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接さ
れる第二の駆動軸の側面上に接点を設ける構成として
も、第二の駆動軸の直線運動を、第一の駆動軸の直線運
動のみならず、第一の駆動軸の傾動軸を中心とした回転
運動に変換させることができるという作用、効果は同一
である。
【0023】また、第一の駆動軸の他端(弁箱外側の
端)側と第二の駆動軸の他端(弁箱側の端)側との間に
傾斜体を挟持する構成を採用し、当該傾斜体を第一の駆
動軸側においては第一の駆動軸側との接点において傾動
自在とし、第二の駆動軸側は前記第二の駆動軸側の傾斜
面に対応する傾斜面に構成することによっても、第二の
駆動軸の直線運動を、第一の駆動軸の直線運動のみなら
ず、第一の駆動軸の傾動軸を中心とした回転運動に変換
させることができるという作用、効果は同一である。
【0024】更に、前記の基本的構成からなるゲートバ
ルブにおいて、第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接
される第二の駆動軸の他端側の前記一側面は、前記第一
の駆動軸の他端の掛止部に係止される突部を前記他端近
傍に有し、当該突部から第二の駆動軸の他端に向けて前
記第一の駆動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に
連続して第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜
する傾斜面に形成されており、第二の駆動軸の他端側の
前記一側面が当該傾斜面によって前記第一の駆動軸の一
側面上に設けられている接点上を摺動する時に、第一の
駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動し、その弁箱
内に伸びた一端に連結されている前記弁体が弁箱の開口
部に離接すると共に、第二の駆動軸の他端側の前記一側
面が当該平行面によって前記第一の駆動軸の一側面上に
設けられている接点上を摺動する時に、その弁箱内に伸
びた一端に連結されている前記弁体による前記弁箱の開
口の閉鎖が維持されるように構成することもできる。こ
のように構成すれば、第二の駆動軸の直線運動を、第一
の駆動軸の直線運動のみならず、第一の駆動軸の傾動軸
を中心とした回転運動に変換させることができるという
作用、効果を得ることができるだけでなく、以下のよう
な、作用、効果をも得ることができる。すなわち、弁体
が弁箱開口部を閉鎖している時には、第二の駆動軸の他
端近傍における突部から第二の駆動軸の他端に向けて形
成されている第一の駆動軸の一側面に平行な平行面が第
一の駆動軸の一側面に設けられている突部に接触してい
るので、弁体が弁箱開口部を閉鎖している間に、第二の
駆動軸が弁箱から離れる方向へ移動しても、例えば、第
二の駆動軸を駆動している駆動体がエアシリンダで構成
されており、当該エアシリンダへの圧縮空気の供給等が
なくなって、第二の駆動軸が弁箱から離れる方向に移動
したとしても、常に、第一の駆動軸の一側面に設けられ
ている突部は前記第二の駆動軸の平行面によって同一の
垂直位置で押さえられ、弁体による弁箱開口部の閉鎖を
安定して行い続けることができる。
【0025】ここで、第二の駆動軸の他端近傍における
突部から第二の駆動軸の他端に向けて形成されている前
記第一の駆動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に
連続して第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜
する傾斜面との間に、第一の駆動軸方向に突出する突部
が設けられている構成にすれば、前記のように弁体が弁
箱開口部を閉鎖している間に、第二の駆動軸が弁箱から
離れる方向へ移動しても、当該突部を乗り越えることが
できるだけの外力が働かない限り、弁体による弁箱開口
部の閉鎖を維持できる。
【0026】更に、第二の駆動軸の他端近傍における突
部から第二の駆動軸の他端に向けて形成されている前記
第一の駆動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に連
続して第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜す
る傾斜面とからで構成される部分を第二の駆動軸に対し
て離接可能に構成すると共に、当該離接可能な部分と第
二の駆動軸の第一の駆動軸側面との間の間隔を調整可能
とする機構を第二の駆動軸の他端側に設ければ、前記の
作用、効果に加えて、更に、弁体による弁箱開口部の閉
鎖時における、弁箱開口部への弁体の押し付け圧力を最
適に調節することができる。
【0027】
【実施例1】図1乃至図3を用いてこの発明の好ましい
実施例を説明する。
【0028】図3に示すように、弁箱13にガイドシャ
フト9、9を位置固定的に直立させ、弁箱13に近付く
方向及び遠ざかる方向に移動(摺動)可能なように軸受
8を該ガイドシャフト9、9に嵌装する。軸受8に支承
された傾動軸7によって第一の駆動軸4を軸支し、該第
一の駆動軸4の弁箱13内に伸びている先端にシール材
11を備えた弁体12を連結すると共に、第一の駆動軸
4と弁箱とをベローズ15によって気密に連結する(図
1)。
【0029】第一の駆動軸4の弁箱13の外側に伸びる
先端近傍に引張ばね5の一端を固定し、他端を、第二の
駆動軸2の弁箱に近い方の先端近傍に固定する(図
1)。第二の駆動軸2の弁箱から離れる方向の先端は、
第二の駆動軸2を駆動させるエアシリンダ等からなる駆
動体1に接続されている。
【0030】引張ばね5の働きによって、第一の駆動軸
4の弁箱の外側に伸びる端側の一側面に第二の駆動軸2
の弁箱に近い側の端側の一側面が摺動可能に圧接されて
いる。 第一の駆動軸4の一側面に摺動可能に圧接され
る第二の駆動軸2の弁箱に近い方の先端側の側面は、突
部3aを当該先端近傍に有し(図2)、当該突部3aか
ら第二の駆動軸の他端3bに向けてテーパー状に傾斜す
る傾斜面に形成されている(図1、図2)。一方、第二
の駆動軸2の弁箱に近い方の先端側の一側面が摺動可能
に圧接される第一の駆動軸4の弁箱の外側に伸びる端側
には、回動可能にコロ6が設けられており、前記引張ば
ね5の働きによって第一の駆動軸4側に圧接される第二
の駆動軸2の前記傾斜面が当該コロ6の表面に摺動可能
に当接されている。
【0031】コロ6はその湾曲面で第二の駆動軸2の傾
斜面に当接するので、両者の接点は、線になっており、
コロ6が第一の駆動軸4に回動可能に架設されているこ
ととの相乗効果によって、第二の駆動軸2の前記傾斜面
とコロ6との間の摺動の際の摩擦は極めて小さいものに
なっている。
【0032】第二の駆動軸2は、弁箱13に対して、前
記ガイドシャフト9、9と平行な方向に移動可能なよう
に位置固定的に架設されており、駆動体1によって第二
の駆動軸2を矢示21のように弁箱13の方向に移動さ
せると(図1)、引張ばね5によって接続されている第
一の駆動軸4も弁箱13の方向に移動する。第一の駆動
軸4は、これを軸支する傾動軸7が支承されている軸受
8と共にガイドシャフト9、9の基端側へ移動し、軸受
8がガイドシャフト9、9の基端側に設けられている軸
受ストッパ10、10(図3)に当接した時点で、第一
の駆動軸4の弁箱13方向への移動が停止される。
【0033】この停止した時点で、第一の駆動軸4の弁
箱内に伸びた一端に連結されているシール材11付の弁
体12が、弁箱13の開口部14に対向する位置になる
ようにガイドシャフト9、9の長さ、第一の駆動軸4の
長さ等が調整されている。
【0034】ここまでの第二の駆動軸2及び第一の駆動
軸4の移動においては、引張ばね5の弾力によって、第
一の駆動軸4の弁箱外側の端の位置と第二の駆動軸2の
弁箱側の端の位置との関係は、ほぼ不動に保たれてい
る。
【0035】前記のように、軸受ストッパ10、10の
存在によって、第一の駆動軸4の弁箱13方向への移動
が停止された後も、駆動体1からの駆動力によって第二
の駆動軸2を、ガイドシャフト9、9と平行に、弁箱1
3方向へ移動させると、第二の駆動軸2を移動させよう
とする力が引張ばね5の弾力に打ち勝って、第一の駆動
軸4の弁箱外側の端の位置と第二の駆動軸2の弁箱側の
端の位置との間の前記ほぼ不動であった関係が崩され、
第二の駆動軸2の弁箱側の端は、これまで存在していた
位置よりも前記第一の駆動軸4の弁箱外側の端の位置か
ら離れ、弁箱13に近付く方向に移動する。
【0036】第二の駆動軸2の弁箱側の端側の第一の駆
動軸4に対向する面は、突部3aから第二の駆動軸の先
端部3bに向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に形成さ
れているので、第二の駆動軸2の弁箱13方向に向けた
更なる移動によって、第一の駆動軸4に回動可能に設け
られているコロ6が矢示22方向に押され、第一の駆動
軸4の弁箱外側端側も矢示22方向に移動する(図
1)。
【0037】第一の駆動軸4は、弁箱13に位置固定的
に直立されたガイドシャフト9、9に嵌装、架設されて
いる軸受8に支承される傾動軸7によって軸支されてい
るので、弁箱外側端側が矢示22方向に移動するにつれ
て、弁箱13の開口部14に対向する位置に存在してい
た弁体12に連結されている弁箱13内に伸びた先端側
は、傾動軸7を中心として、矢示23方向に移動(回
動)し、弁体12も、傾動軸7を中心として、矢示23
方向に移動(回動)するので、弁体12によって弁箱1
3の開口部14が塞がれる(図1)。
【0038】一方、開口部14を開き、ゲートバルブを
開方向に動作させる場合には、以下のように行う。
【0039】図1の状態から、駆動体1によって第二の
駆動軸2を矢示21と逆方向に移動させる。第二の駆動
軸2の弁箱側先端が弁箱13から離れるように移動する
ことによって、第一の駆動軸4に回動可能に設けられて
いるコロ6及び第一の駆動軸4の弁箱外側端側は、第二
の駆動軸2の弁箱側の第一の駆動軸4に対向する面に形
成されている傾斜面に当接しつつ、当該傾斜面に沿っ
て、矢示22と逆の方向に移動する。この結果、弁箱1
3内に伸びた先端に連結されているシール材11を備え
た弁体12も、傾動軸7を中心として、矢示23と逆の
方向に移動(回動)し、弁箱13の開口部14が開か
れ、弁体12は弁箱13の開口部14に対向する位置に
戻る。
【0040】この時点から更に、第二の駆動軸2を、ガ
イドシャフト9、9と平行に、矢示21と逆方向へ移動
させると、第二の駆動軸2の傾斜面の上端3aが、第一
の駆動軸4の弁箱外に伸びる端の掛止部16に当接し、
掛止(係止)され、第一の駆動軸4を弁箱13から離れ
る方向(図1の矢示21と逆方向)へ移動させる。これ
によって、第一の駆動軸4の弁箱13の内側に伸びる端
に連結されている弁体12が弁箱13の開口部14に対
向していた位置から離れる(図2)。
【0041】前記において、第一の駆動軸4の弁箱外側
端近傍と第二の駆動軸2の弁箱側端近傍との結合を引張
ばね5によって行ったが、引張ばね5は、第一の駆動軸
4の弁箱の外側に伸びる端側の一側面に第二の駆動軸2
の弁箱に近い側の端側の一側面を摺動可能に圧接させ、
ゲートバルブの閉方向動作のために、第二の駆動軸2が
弁箱方向に移動した際に、軸受け8が軸受けストッパ1
0、10に当接するまでは、第二の駆動軸2の弁箱側端
と第一の駆動軸4の弁箱外側端との関係が、ほぼ不動の
ままにとどまっていることができるような弾力を有する
ものであれば十分であるので、引張ばねに代えて、ゴム
など種々の弾性体を使用することができる。ここで、第
二の駆動軸2の弁箱側端と第一の駆動軸4の弁箱外側端
との関係が、ほぼ不動のままにとどまっていることがで
きればよい、としたのは、図1、図2図示のように、弁
体12あるいは弁箱内に伸びている第一の駆動軸4の先
端と、弁箱13の内壁との間には、一定程度のスペース
が存在しているので、第二の駆動軸2が弁箱方向に移動
して軸受け8が軸受けストッパ10、10に当接するま
での間、第二の駆動軸2の弁箱側端と第一の駆動軸4の
弁箱外側端との関係が、確実に不動な状態に止まってい
る必要はなく、両者の位置関係が多少変動して第二の駆
動軸2の傾斜面が第一の駆動軸4のコロ6上を多少摺動
し、それによる弁体12などの多少の回動が生じても、
それが前記スペース程度に納まっているならば発塵など
の問題は生じないからである。
【0042】以上説明したように、本発明のゲートバル
ブにおいては、第二の駆動軸2を、直線的に、弁箱13
に近付くように移動させるあるいは遠ざけるように移動
させるだけで、第一の駆動軸4を第二の駆動軸2の移動
方向と平行に、弁箱13に、直線的に、近付くようにあ
るいは遠ざけるように移動させることができ、第一の駆
動軸4の弁箱内に伸びる先端に接続された弁体12を弁
箱13の開口部14に対向する位置まで、直線的に、移
動させたり、逆に、元の位置に、直線的に、戻したりで
きるのみならず、第一の駆動軸4の弁箱内に伸びる先端
に接続された弁体12を弁箱13の開口部14に対向す
る位置まで直線的に移動させた後に、引き続く第二の駆
動軸2の直線運動によって、第一の駆動軸4をその傾動
軸7を中心として回転運動させ、第一の駆動軸4の弁箱
内に伸びる先端に接続された弁体12を弁箱開口部14
に対向する位置から開口部14を塞ぐ位置へと回動さ
せ、また当該塞いだ位置から前記の開口部14に対向す
る位置へと回動させて戻させることができる。
【0043】また、第二の駆動軸2の直線運動を第一の
駆動軸4の傾動軸7を中心とした回転運動に変換させる
ための構成においては、第一の駆動軸4の一側面に摺動
可能に圧接される第二の駆動軸2の弁箱に近い方の先端
側の側面を、当該先端に向けてテーパー状に傾斜する傾
斜面とし、当該傾斜面を、第一の駆動軸4の弁箱の外側
に伸びる端側に回動可能に設けられているコロ6の湾曲
面に当接させつつ摺動させる構成を採用しているので、
両者の接点は、線になっており、コロ6が第一の駆動軸
4に回動可能に架設されていることとの相乗効果によっ
て、第二の駆動軸2の前記傾斜面とコロ6との間の摺動
の際の摩擦は極めて小さいものになっている。
【0044】図5の実施例においては、前記図1乃至図
3の実施例のコロ6を用いる代わりに半球体19を用い
たものである。第二の駆動軸2の傾斜面は、半球体19
の湾曲面の一点と接するだけであるので、第二の駆動軸
2の傾斜面と半球体19との間の摺動の際の摩擦は極め
て小さいものになっている。この構成を採用すれば、製
造コストを低く抑えることができるという利点がある。
【0045】なお、図5の半球体19に代えて、半円柱
体とすることもできる。また、球体、円柱体を、第一の
駆動軸4の一側面に設けた孔(あるいは溝)に、回転・
旋回運動可能に遊嵌あるいは、固定する構造としてもよ
い。
【0046】すなわち、第二の駆動軸2の傾斜面と接触
する第一の駆動軸4の面に、なんらかの手段によって湾
曲面を形成し、当該湾曲面の一点、あるいは一本の線で
のみ第二の駆動軸2の傾斜面と接触させることによっ
て、両者間の摺動の際の摩擦を小さくさせる考えは、す
べて本件発明の範囲に包含される。
【0047】以上説明した実施例では、第二の駆動軸2
側を傾斜面とし、第一の駆動軸4の一側面に、一点ある
いは一本の線でのみ第二の駆動軸2の傾斜面と接触する
湾曲面(半球体・半円柱体19)を設ける構成を採用し
ている。これに代えて、第一の駆動軸4に、その弁箱外
側端側から弁箱方向に向けて、第二の駆動軸2側へ傾斜
する傾斜面を形成し、一方、第二の駆動軸2側に湾曲面
(半球体・半円柱体19)を設ける構成としても、その
作用、効果は同様である。
【0048】以上説明した構成により、第二の駆動軸2
の直線運動を、第一の駆動軸4の直線運動のみならず、
傾動軸7を中心とした回転運動に変換させるための構成
を極めて簡単な構造にできるので、本発明のゲートバル
ブは極めてコンパクトにすることができ、その動作は確
実で、また第一の駆動軸4と第二の駆動軸2との摺動・
接触面の摩耗が抑えられ、いつまでも正確な動作を行う
ことができると共に、塵の発生を極めて効果的に防止す
ることができる。
【0049】図4は、この発明の他の実施例であって、
前記図1乃至図3を用いて説明した実施例と、第一の駆
動軸4の弁箱外側端部分と第二の駆動軸2の弁箱側端部
分との当接部の構造のみが異なるものである。
【0050】すなわち、図4図示の構成においては、第
一の駆動軸4と第二の駆動軸2との間で傾斜体17が、
第一の駆動軸4との間の接点(鋼球18)を支点として
第一の駆動軸4の第二の駆動軸2側の側面に対して傾動
自在に挟持されている。第一の駆動軸4と傾斜体17と
の間に配置される鋼球18は、第一の駆動軸4及び第二
の駆動軸2の、夫々の、側面に設けた孔(あるいは溝)
に、回転・旋回運動可能に遊嵌させてもよいし、どちら
か一方の側面に埋設、固定し、他方の側面に設けられて
いる孔(あるいは溝)に遊嵌させる構成としてもよい。
また、傾斜体17が第一の駆動軸4との間の接点(鋼球
18)を支点として第一の駆動軸4の第二の駆動軸2側
の側面に対して傾動自在に構成されていれば十分である
ので、鋼球18に代えて、半球体あるいは半円柱体を採
用し、どちらか一方の側面に固定する構成としてもよ
い。
【0051】傾斜体17の第二の駆動軸2側の側面は、
前記図1乃至図3で説明した第二の駆動軸2の傾斜面に
対応して、弁箱外側の端側から弁箱側の端に向けて、第
二の駆動軸2側に突出する傾斜面に形成されている(図
4)。また、傾斜体17の第二の駆動軸2側の側面上端
には、第二の駆動軸2の突部3aと係合する掛止部が設
けられている。
【0052】傾斜体17の上端側と下端側は、それぞ
れ、引張ばね5a、5bによって第一の駆動軸4に接続
されている(図4)。
【0053】第二の駆動軸2が駆動体1によって弁箱1
3側に移動されると、第二の駆動軸2の傾斜面は対応す
る形状の傾斜体17の傾斜面を摺動する。この際、バネ
5の働きによって、第一の駆動軸4の弁箱外側端の位置
と第二の駆動軸2の弁箱側端の位置とがほぼ不動の状態
に保たれているのは、前記図1乃至図3の実施例で説明
した通りである。
【0054】この図4図示の実施例においては、傾斜体
17が第一の駆動軸4と第二の駆動軸2との間に、第一
の駆動軸4に対して傾動自在に挟持されているため、軸
受ストッパ10、10の存在によって、第一の駆動軸4
の弁箱13方向への移動が停止された後、更に第二の駆
動軸2を弁箱13方向へ移動させると、前記図1乃至図
3の実施例で説明した動作の他に、傾斜体17と第一の
駆動軸4との間の接点である鋼球18を支点として傾斜
体17の下端17bが第一の駆動軸4側へ近付き、一
方、上端17aが第一の駆動軸4から遠ざかる、という
動作が生じる。また、弁箱13の開口14を開状態にす
べく第二の駆動軸2を弁箱13から遠ざかる方向に移動
させる時に、前記図1乃至図3の実施例で説明した動作
の他に、鋼球18を支点として傾斜体17の下端17b
が第一の駆動軸4から遠ざかり、一方、上端17aが第
一の駆動軸4側へ近付く、という動作が生じる。
【0055】前記で説明した以外の動作及び、第二の駆
動軸2の直線運動を、第一の駆動軸4の直線運動のみな
らず、第一の駆動軸4の傾動軸7を中心とした回転運動
に変換させることができるという作用、効果は、前記図
1乃至図3の実施例で説明したものと同一である。
【0056】図4図示のように、傾斜体17を第一の駆
動軸4と第二の駆動軸2との間に、第一の駆動軸4に対
して傾動自在に挟持する構成を採用することによって、
図1乃至図3の実施例では、第二の駆動軸2の傾斜面が
コロ6の表面と転がり接触しつつ、摺動接触する構成に
なっていたが、図4の実施例では、この「転がり接触」
と「摺動接触」とを分離させることができる。更に、比
較的摩耗の大きい「摺動接触」を第二の駆動軸2の傾斜
面と、この傾斜面の形状に対応している傾斜体17の傾
斜面との面接触にさせることができるので、図1乃至図
3の実施例のものよりも更に耐久性を向上させることが
できる。
【0057】なお、第二の駆動軸2の傾斜面と傾斜体1
7の傾斜面との間にローラ等を介在させれば、摺動部に
おける摩耗を更に減少させることができる。
【0058】この図4図示の実施例では、傾斜体17の
上端側と下端側を、それぞれ、引張ばね5a、5bによ
って第一の駆動軸4に接続している。前記のように、弁
の開閉動作の際に、鋼球18を支点として傾斜体17が
傾動し、傾斜体17の上端17a、下端17bが第一の
駆動軸4側へ近付きあるいは第一の駆動軸4から遠ざか
るので、引張ばね5a、5bは、この時に縮みあるいは
伸びる部材であれば十分であるので、引張ばね以外の弾
性部材を採用することもできる。
【0059】なお、傾斜体17は、第一の駆動軸4と、
引張ばね5の働きによって当該第一の駆動軸4側に引き
寄せられている第二の駆動軸2との間に挟持されている
ので、引張ばね5a、5bを用いない構成にしても、前
記で説明した鋼球18を支点とする傾斜体17の傾動運
動には支障がなく、引張ばね5a、5bを用いない構成
にすることも可能である。
【0060】図4、図5の構成を採用するゲートバルブ
の動作、作用、効果は、前記図1乃至図3を用いて説明
した場合と同一につき、説明を省略する。
【0061】図6は、この発明の更に他の実施例で、駆
動体1を2個に増やしてガイドシャフト9の両側に移動
させ、前記2個の駆動体1の第二の駆動軸2を連結体2
0で連結し、該連結体20の中央部に、弁箱13方向に
向けてテーパー状に傾斜する傾斜面を設けて動作させる
ようにし、全体のコンパクト化を図ったものである。図
6の実施例におけるゲートバルブの動作、作用、効果
は、前記図1乃至図3を用いて説明した場合と同一につ
き、説明を省略する。
【0062】
【実施例2】図7、図8を用いてこの発明の他の好まし
い実施例を説明する。
【0063】この実施例2で説明する本発明のゲートバ
ルブの基本的な構成は、実施例1で説明したものと同一
であるので、同一の作用、機能を果たす同一の部材につ
いては、図面中において、実施例1の説明で用いたのと
同一の参照符号を用い、それらの部材、作用、機能の説
明は省略する。
【0064】図7、図8に表した本発明の実施例は、前
記実施例1において図1、図2を用いて説明したゲート
バルブに更なる改良を加えたものであり、図7図示の状
態は、実施例1の図1、図8図示の状態は、実施例1の
図2図示の状態にそれぞれ対応している。
【0065】図7、図8図示の実施例においては、第二
の駆動軸2の突部3aから第二の駆動軸2の他端3bに
向けて図1、図2図示の実施例のように、ただちにテー
パー状に傾斜する傾斜面とされているのではなく、突部
3aから他端3b方向に向けて、まず第一の駆動軸4の
第二の駆動軸2側の側面に平行な平行面3cが形成さ
れ、この平行面3cに連続して、他端3bに向けてテー
パー状に傾斜する傾斜面が形成されている点において、
図1、図2図示の実施例と相違している。
【0066】前記以外の構成は、実施例1の図1、図2
図示の実施例と同一であり、それらによって発揮される
作用、効果も前記実施例1で説明した通りである。この
図7、図8図示の実施例においては、前述した実施例1
の図1、図2図示の構成との相違点があることによっ
て、更に、以下のような優れた作用、効果が発揮され
る。 本実施例においては、第二の駆動軸2を矢示21
方向に移動させ、弁体12によって弁箱13の開口部1
4を閉じている間に、第一の駆動軸のコロ6は、図1図
示の実施例1の場合とは異なり、第二の駆動軸2の平行
面3cと接触しているので(図7)、弁体12による開
口部14の閉鎖を安定的に続行することができる。すな
わち、弁体12によって弁箱13の開口部14を閉鎖し
ている場合であって、第二の駆動軸2が矢示21と反対
の方向に移動してしまった時、例えば、エアシリンダで
構成されている駆動体1への圧縮空気の供給等がなくな
ってしまって、弁体12によって弁箱13の開口部14
を閉じていなければならない場合であるにもかかわら
ず、第二の駆動軸2が矢示21と反対の方向に移動して
しまった時、図7図示のように、第一の駆動軸4のコロ
6は、第二の駆動軸2の平行面3cと接触しているの
で、常に同一の垂直方向の位置において、矢示22方向
の力を第二の駆動軸2の平行面3cから受け、これによ
って、安定的に弁体12による開口部14の閉鎖を続行
することができるのである。
【0067】図9図示の実施例は、実施例1における図
5図示の実施例に対応するものである。すなわち、図
7、図8で説明した実施例の場合においても、第二の駆
動軸2の平行面3c及び傾斜面と接触する第一の駆動軸
4の面に、なんらかの手段によって湾曲面を形成し、当
該湾曲面の一点、あるいは一本の線でのみ第二の駆動軸
2の平行面3c及び傾斜面と接触させることによって、
両者間の摺動の際の摩擦を小さくさせることができる。
【0068】図10図示の実施例は、図7、図8図示の
実施例において、平行面3cと傾斜面との間に、第一の
駆動軸側に突出する突部3dを設けたものである。この
ようにすれば、図7、図8を用いて説明したように、弁
体12によって弁箱13の開口部14を閉じていなけれ
ばならない場合であるにもかかわらず、第二の駆動軸2
が矢示21と反対の方向に移動してしまった時であって
も、突部3dを乗り越えるだけの外力が働かない限り、
弁体12が弁箱13の開口部14から離れることはない
ので、更に信頼性の高いゲートバルブを提供することが
できる。
【0069】図11図示の実施例は、図7、図8図示の
実施例に改良を加えたものである。すなわち、第二の駆
動軸2の他端における突部3aから他端3bに向けて連
続的に形成されている平行面3cと傾斜面とを有する部
分を、第二の駆動軸2の他端に対して離接可能な傾斜体
3として構成し、傾斜体3を取り付け用ネジ24、24
によって第二の駆動軸2の第一の駆動軸4側の側面に離
接可能にすると共に、第一の駆動軸4と反対側から第二
の駆動軸2に挿通させた間隔調節用ネジ25、25によ
って、第二の駆動軸2と傾斜体3との間の間隔を調節可
能としたものである。
【0070】前述した図11図示の構成を採用すること
によって、弁箱13の開口部14を閉鎖している時にお
ける開口部14に対する弁体12の押し付け圧力を最適
な圧力に調整することができるので、更に、閉鎖状態を
安定的に維持できる信頼性の高いゲートバルブを提供す
ることができる。
【0071】図12図示の実施例は、図11図示の実施
例の改良型であって、図7、図8図示の実施例に対する
図10図示の実施例に対応するものである。すなわち、
平行面3cと傾斜面との間に突部3dを設けることによ
って、更に、閉鎖状態についての信頼性の高いゲートバ
ルブを提供するものである。
【0072】なお、この図12図示の実施例では、図1
1図示の実施例とは異なり、間隔調節用のネジ25、2
5を用いず、間隔を調節するためにスペーサ26を第二
の駆動軸2と傾斜体3との間に介在させる構成を採用し
ているが、第二の駆動軸2と傾斜体3との間の間隔を調
整可能とする機構としては、弁箱13の開口部14を閉
鎖している時における開口部14に対する弁体12の押
し付け圧力を最適な圧力に調整することができるもので
あれば、間隔調節用のネジ25、間隔調節用のスペーサ
26に限らず、これら以外の構成部材を採用することも
できる。
【0073】また、前記のように取り付け用ネジ24、
24を採用する構成のみならず、傾斜体3を第二の駆動
軸2に離接可能にできるならば、種々の構成を採用する
ことができる。
【0074】図13図示の実施例は、実施例1における
図6図示の実施例に対応するものである。すなわち、駆
動体1を2個に増やしてガイドシャフト9の両側に移動
させ、前記2個の駆動体1の第二の駆動軸2を第一の連
結体27で連結すると共に、図7乃至図12の実施例で
説明してきた平行面3cとこれに連設されて弁箱13方
向に傾斜する傾斜面とを有する部分を、前記第一の連結
体27の中央部に固定し、一方、両側のガイドシャフト
9はその上部で第二の連結体28によって連結し、前記
第一の連結体27も当該ガイドシャフト9でガイドする
ように動作させ、全体のコンパクト化を図ったものであ
る。
【0075】この図13図示の実施例によれば、装置全
体のコンパクト化が図られるのみならず、弁体12を弁
箱13の開口部14に押し付けて閉鎖状態に保とうとす
る力をガイドシャフト9で受けることができるので、図
7乃至図12で説明した実施例と異なり、第二の駆動軸
2にその移動方向(弁箱13に接近する方向あるいは弁
箱13から離れる方向)と直角方向に働く力が加わらな
い構造となり、弁体の駆動機構の信頼性がより高いゲー
トバルブを提供することができる。
【0076】図13の実施例におけるゲートバルブの動
作、作用、効果は、実施例1及び前記図7乃至図12を
用いて説明した場合と同一につき、説明を省略する。
【0077】なお、実施例1のゲートバルブにおいて
も、図6図示の実施例を、この図13図示のように、連
結体20も両側のガイドシャフト9でガイドするように
動作させることによって、第二の駆動軸2にその移動方
向と直角方向に働く力が加わらない構造とし、弁体の駆
動機構の信頼性がより高められたゲートバルブを提供す
ることができる。
【0078】
【発明の効果】この発明のゲートバルブは、コンパクト
で信頼性が高く、かつ発塵の少ないなどの効果がある。
また、弁箱の開口部を閉鎖しているべき間に、弁体の駆
動源たるエアシリンダ等への圧縮空気供給の停止等によ
って弁体の駆動源に不都合が生じ、弁体の駆動源が弁箱
の開口部の閉鎖を維持するように作動し得ない状態が生
じても、弁体による弁箱の開口部の閉鎖を安定的に維持
し続けることができる。従って、半導体製造装置等の様
なウェハーや基板をそれぞれの処理室に通路を介して出
し入れする通路にこの発明のゲートバルブを使用すれ
ば、前記処理室に不純物が混入するのを出来得る限り抑
えられる効果があるとともに、弁体による閉鎖状態を安
定して維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のバルブ閉時の縦断側面図。
【図2】同じくバルブ開時の縦断側面図。
【図3】同じくバルブ開時の縦断正面図。
【図4】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近の
一部縦断側面図。
【図5】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近の
一部縦断側面図。
【図6】同じく駆動体を二つ用いた実施例の縦断正面
図。
【図7】この発明の他の実施例のバルブ閉時の縦断側面
図。
【図8】同じくバルブ開時の縦断側面図。
【図9】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近の
一部縦断側面図。
【図10】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近
の一部縦断側面図。
【図11】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近
の一部縦断側面図。
【図12】同じく他の実施例における傾斜面当接部付近
の一部縦断側面図。
【図13】同じく駆動体を二つ用いた他の実施例の縦断
正面図。
【符号の説明】
1 駆動体 2 第二の駆動軸 3 傾斜体 3a 第二の駆動軸の突部 3b 第二の駆動軸の傾斜面の下端 3c 第二の駆動軸の平行面 3d 平行面と傾斜面との間の突部 4 第一の駆動軸 5 引張ばね 6 コロ 8 軸受 7 傾動軸 9 ガイドシャフト 10 軸受けストッパ 12 弁体 13 弁箱 14 弁箱の開口部 15 ベローズ 16 第一の駆動軸の掛止部 18 鋼球 19 半球体 24 取り付け用ネジ 25 間隔調節用ネジ 26 間隔調節用スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内外に伸びる第一の駆動軸であっ
    て、弁箱に対して接近する方向及び離れる方向に移動可
    能に架設され、弁箱外側に備えられた停止手段によっ
    て、弁箱に対して所定間隔にまで接近した時点で移動を
    停止させられる軸受に支承された傾動軸に軸支されてい
    ると共に、ベローズによって前記弁箱に気密に連結さ
    れ、弁箱内に伸びた一端が弁箱の開口部開閉用の弁体に
    連結され、弁箱外に伸びた他端に掛止部を有する第一の
    駆動軸と、 一端に接続された駆動体によって駆動される第二の駆動
    軸であって、前記弁箱の外側に伸びる第一の駆動軸の掛
    止部を有する他端近傍に一端が固定されている弾性部材
    によって前記第一の駆動軸の一側面にその他端側の一側
    面が摺動可能に圧接される第二の駆動軸とで構成され、 第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接される第二の駆
    動軸の他端側の前記一側面は、前記第一の駆動軸の他端
    の掛止部に係止される突部を前記他端近傍に有し、当該
    突部から第二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜
    する傾斜面に形成されており、第二の駆動軸の他端側の
    前記一側面が当該傾斜面によって前記第一の駆動軸の一
    側面上に設けられている接点上を摺動する時に、第一の
    駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動し、その弁箱
    内に伸びた一端に連結されている前記弁体が弁箱の開口
    部に離接することを特徴とするゲートバルブ。
  2. 【請求項2】 弁箱の内外に伸びる第一の駆動軸であっ
    て、弁箱に対して接近する方向及び離れる方向に移動可
    能に架設され、弁箱外側に備えられた停止手段によっ
    て、弁箱に対して所定間隔にまで接近した時点で移動を
    停止させられる軸受に支承された傾動軸に軸支されてい
    ると共に、ベローズによって前記弁箱に気密に連結さ
    れ、弁箱内に伸びた一端が弁箱の開口部開閉用の弁体に
    連結され、弁箱外に伸びた他端に掛止部を有する第一の
    駆動軸と、 一端に接続された駆動体によって駆動される第二の駆動
    軸であって、前記弁箱の外側に伸びる第一の駆動軸の掛
    止部を有する他端近傍に一端が固定されている弾性部材
    によって前記第一の駆動軸の一側面にその他端側の一側
    面が摺動可能に圧接される第二の駆動軸とで構成され、 前記第一の駆動軸の一側面は、掛止部を有する他端近傍
    から弁箱方向に向けて前記第二の駆動軸側へ突出する傾
    斜面に形成されており、 当該第一の駆動軸の傾斜面に摺動可能に圧接される第二
    の駆動軸の他端側の前記一側面は、前記第一の駆動軸の
    他端掛止部に係止される突部を前記他端近傍に有すると
    共に、当該係止突部より他端側において前記第一の駆動
    軸の一側面と接触する接点を有し、 前記第一の駆動軸の前記傾斜面が前記第二の駆動軸の一
    側面上に設けられている接点上を摺動する時に、第一の
    駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動し、その弁箱
    内に伸びた一端に連結されている前記弁体が弁箱の開口
    部に離接することを特徴とするゲートバルブ。
  3. 【請求項3】 弁箱の内外に伸びる第一の駆動軸であっ
    て、弁箱に対して接近する方向及び離れる方向に移動可
    能に架設され、弁箱外側に備えられた停止手段によっ
    て、弁箱に対して所定間隔にまで接近した時点で移動を
    停止させられる軸受に支承された傾動軸に軸支されてい
    ると共に、ベローズによって前記弁箱に気密に連結さ
    れ、弁箱内に伸びた一端が弁箱の開口部開閉用の弁体に
    連結されている第一の駆動軸と、 一端に接続された駆動体によって駆動される第二の駆動
    軸であって、前記弁箱の外側に伸びる第一の駆動軸の他
    端近傍に一端が固定されている弾性部材によって前記第
    一の駆動軸側にその他端側の一側面が引き寄せられる第
    二の駆動軸と、 前記第一の駆動軸の他端側と前記第二の駆動軸の他端側
    との間で、第一の駆動軸との間の接点を支点として第一
    の駆動軸の第二の駆動軸側の側面に対して傾動自在に挟
    持される傾斜体とで構成され、 第二の駆動軸の第一の駆動軸側の側面は、係止突部を第
    二の駆動軸の他端近傍に有し、当該突部から第二の駆動
    軸の他端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に形成さ
    れていると共に、 傾斜体の第二の駆動軸側の側面は、第二の駆動軸の前記
    一端側の端部に前記第二の駆動軸の係止突部に係合する
    掛止部を有すると共に、当該掛止部のある端側から弁箱
    側の端に向けて、前記第二の駆動軸の傾斜面に対応し
    て、第二の駆動軸側に傾斜する傾斜面に形成され、 第二の駆動軸の傾斜面が前記傾斜体の傾斜面を摺動する
    時に、第一の駆動軸がその傾動軸を中心として回転運動
    し、その弁箱内に伸びた一端に連結されている前記弁体
    が弁箱の開口部に離接することを特徴とするゲートバル
    ブ。
  4. 【請求項4】 弁箱の内外に伸びる第一の駆動軸であっ
    て、弁箱に対して接近する方向及び離れる方向に移動可
    能に架設され、弁箱外側に備えられた停止手段によっ
    て、弁箱に対して所定間隔にまで接近した時点で移動を
    停止させられる軸受に支承された傾動軸に軸支されてい
    ると共に、ベローズによって前記弁箱に気密に連結さ
    れ、弁箱内に伸びた一端が弁箱の開口部開閉用の弁体に
    連結され、弁箱外に伸びた他端に掛止部を有する第一の
    駆動軸と、 一端に接続された駆動体によって駆動される第二の駆動
    軸であって、前記弁箱の外側に伸びる第一の駆動軸の掛
    止部を有する他端近傍に一端が固定されている弾性部材
    によって前記第一の駆動軸の一側面にその他端側の一側
    面が摺動可能に圧接される第二の駆動軸とで構成され、 第一の駆動軸の一側面に摺動可能に圧接される第二の駆
    動軸の他端側の前記一側面は、前記第一の駆動軸の他端
    の掛止部に係止される突部を前記他端近傍に有し、当該
    突部から第二の駆動軸の他端に向けて前記第一の駆動軸
    の一側面に平行な平行面と当該平行面に連続して第二の
    駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面に形
    成されており、第二の駆動軸の他端側の前記一側面が当
    該傾斜面によって前記第一の駆動軸の一側面上に設けら
    れている接点上を摺動する時に、第一の駆動軸がその傾
    動軸を中心として回転運動し、その弁箱内に伸びた一端
    に連結されている前記弁体が弁箱の開口部に離接すると
    共に、第二の駆動軸の他端側の前記一側面が当該平行面
    によって前記第一の駆動軸の一側面上に設けられている
    接点上を摺動する時に、その弁箱内に伸びた一端に連結
    されている前記弁体による前記弁箱の開口の閉鎖が維持
    されることを特徴とするゲートバルブ。
  5. 【請求項5】 第二の駆動軸の他端近傍における突部か
    ら第二の駆動軸の他端に向けて形成されている第一の駆
    動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に連続して第
    二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面
    との間に、第一の駆動軸方向に突出する突部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項4記載のゲートバルブ。
  6. 【請求項6】 第二の駆動軸の他端近傍における突部か
    ら第二の駆動軸の他端に向けて形成されている第一の駆
    動軸の一側面に平行な平行面と当該平行面に連続して第
    二の駆動軸の他端に向けてテーパー状に傾斜する傾斜面
    とからで構成される部分を第二の駆動軸に対して離接可
    能に構成すると共に、当該離接可能な部分と第二の駆動
    軸の第一の駆動軸側面との間の間隔を調整可能とする機
    構を第二の駆動軸の他端側に設けたことを特徴とする請
    求項4又は5記載のゲートバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004005781A1 (ja) * 2002-07-03 2004-01-15 Nippon Valqua Industries, Ltd. ゲート弁
CN104235402A (zh) * 2013-06-05 2014-12-24 入江工研株式会社 闸阀及腔室

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CN104235402A (zh) * 2013-06-05 2014-12-24 入江工研株式会社 闸阀及腔室
CN104235402B (zh) * 2013-06-05 2018-01-16 入江工研株式会社 闸阀及腔室

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