JPH11280137A - 小口径の排水桝 - Google Patents

小口径の排水桝

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JPH11280137A
JPH11280137A JP10378998A JP10378998A JPH11280137A JP H11280137 A JPH11280137 A JP H11280137A JP 10378998 A JP10378998 A JP 10378998A JP 10378998 A JP10378998 A JP 10378998A JP H11280137 A JPH11280137 A JP H11280137A
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JP
Japan
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drainage
side connection
connection port
basin
inlet
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JP10378998A
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Kazumi Takegawa
和己 武川
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の流入口から排水が合流する小口径の排
水桝において、流入する排水の状況に応じて、流入口へ
の排水の逆流を防止し、かつ排水桝内部の詰まりを防止
することができる小口径の排水桝が求められていた。 【解決手段】 地中に埋設される排水管路における複数
の排水の合流地点に配設される小口径の排水桝4であっ
て、上部に掃除口が取付けられる筒状の桝本体11と、
複数の排水流入管を接続するために桝本体に設けられた
複数の入口側接続口12と、排水流出管を接続するため
に桝本体に設けられた出口側接続口13と、入口側接続
口から流入した排水を案内して流れ方向を出口側接続口
の方向に変化させるために桝本体の内部に着脱自在に取
付けられる仕切板17とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設される
排水管路に接続される排水桝にかかり、特に、宅地内に
設置される小口径の排水桝に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の風呂,台所の流し台,洗面所,ト
イレ等から排出される排水は、宅地内の地中に埋設され
た排水流入管を流れ、複数の流れの合流地点に設置され
た宅内桝で合流したのち排水流出管(排水主管)を流れ
る。そして、排水は、宅地内または宅地外に設置された
公共桝と、これに接続される排水管とを流れた後、宅地
外の公共の下水道本管に排出される。
【0003】前記宅内桝は、宅地内に設置され、各種構
造のインバート部を有する桝のことであり、必要に応じ
てトラップが設けられている場合もある。前記公共桝
は、宅地内または宅地外に設置されて、宅地内の排水を
宅地外の下水道本管に流し込むための最終の桝のことで
ある。公共桝,取付け桝と呼ばれる排水桝も宅内桝の一
種で、一般的には全て排水桝と呼ばれているものであ
り、これらの排水桝は、硬質の塩化ビニル樹脂など合成
樹脂を材料として形成されている。
【0004】一対の流入口が桝本体の両側方に反対方向
を向いて設けられているような排水桝が、排水管路の複
数の流れの合流地点に配設されている場合に、この排水
桝の内部に、いわゆる「かい」と呼ばれている案内部材
を一体的に形成することが多い。この案内部材は、排水
桝の内部に流入した排水を案内して流れ方向を流出口側
に変化させることにより、排水をスムーズに流すために
設けられている。特に、流入する排水の流速が速いと、
一方の流入口から流入した排水が、他方の流入口に逆流
する恐れがあるので、案内部材を設けてこのような逆流
を防止している。
【0005】流し台から排出される排水や、トイレから
排出される排水(すなわち、し尿を含む汚水など)に
は、固形物が含まれている場合が多い。このような固形
物を含む排水が排水桝に流れ込んだ場合に、排水桝のサ
イズが大きければ、案内部材があっても排水の流れの邪
魔になることはほとんどない。ところが、狭い敷地に排
水桝を設置する場合には、設置スペースの関係から、サ
イズの小さい小口径の排水桝が多用される。このような
排水桝では、案内部材のところの排水の通路が狭くなっ
ている。この小口径の排水桝であっても、排水の流入速
度が速ければ、流れの勢いによって、固形物は排水と一
緒に排水桝内の狭い通路を通過しやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、排水の流入
速度が遅い場合で、しかも排水に固形物が含まれている
と、固形物が、案内部材の手前の排水桝内のスペースに
次第に滞留していく傾向がある。このような滞留を繰り
返すうちに、案内部材のところの通路が閉塞されて排水
桝内部が詰まる恐れがあった。このように、桝内部に案
内部材が固定された小口径の排水桝を使用すると、流入
する排水に固形物が含まれていてしかも流速が遅いよう
な場合には、排水管路の詰まりを生じる恐れがあった。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、複数の流入口から排水が合流する小
口径の排水桝において、流入する排水の状況に応じて流
入口への排水の逆流を防止し、かつ排水桝内部の詰まり
を防止することができる小口径の排水桝を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる小口径の排水桝は、地中に埋設され
る排水管路における複数の排水の合流地点に配設される
小口径の排水桝であって、上部に掃除口が取付けられる
筒状の桝本体と、複数の排水流入管を接続するために前
記桝本体に設けられた複数の入口側接続口と、排水流出
管を接続するために前記桝本体に設けられた出口側接続
口と、前記入口側接続口から流入した排水を案内して流
れ方向を前記出口側接続口の方向に変化させるために前
記桝本体の内部に着脱自在に取付けられる案内部材とを
備えている。
【0009】前記排水桝は、前記桝本体の両側方には、
一対の前記入口側接続口が反対方向を向きかつ中心軸線
をほぼ一致させて一体的に突出形成され、前記桝本体の
下部には、前記出口側接続口が前記桝本体の中心軸線に
対して横方向を向いて一体的に突出形成され、前記案内
部材は、前記出口側接続口に対向する前記桝本体の所定
位置にほぼ前記出口側接続口の方向を向いて着脱自在に
取付けられるのが好ましい。
【0010】また、前記排水桝は、前記案内部材を前記
桝本体に取付けることにより、前記入口側接続口の投影
面積のほぼ半分以上の面積の部分を遮蔽して流入口への
排水の逆流を防止するのが好ましい。
【0011】なお、排水桝は、二つまたは三つの前記入
口側接続口が互いに180度以内の角度離れて前記桝本
体に取付けられ、前記出口側接続口が、前記入口側接続
口の中心軸線に対して90度以上の角度離れて前記桝本
体に取付けられ、前記案内部材は、前記出口側接続口に
ほぼ対向する前記桝本体の所定位置に、前記入口側接続
口と他の前記入口側接続口との間に位置してほぼ前記出
口側接続口の方向を向いて着脱自在に取付けられる場合
であってもよい。
【0012】前記排水桝において、流入口から流入する
排水を案内して流れ方向を流出口の方向に変化させるた
めの案内部を、前記出口側接続口に対向する位置に前記
桝本体の内方に突出させて形成し、前記案内部材は上部
の幅が狭く下方にいくに従って次第に広くなるようなほ
ぼ三角形をなすとともに端面には突起部を設け、前記桝
本体には前記突起部と着脱自在に係合する被係合部を設
けることにより、前記案内部材を前記案内部の頂部に着
脱自在に取付けるようにするのが好ましい。
【0013】また、前記入口側接続口,前記桝本体の底
部内面および前記出口側接続口を、前記排水の流れの順
に従って下流側が次第に低くなるように形成するのが好
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における小口径の排
水桝の実施の形態の一例を図1ないし図7を参照して説
明する。
【0015】(第1の実施形態)図1および図2は、そ
れぞれ第1の実施形態にかかる排水桝の正面断面図およ
び平面図、図3は図1のIII 線矢視図で一部を断面で示
している。図4は排水桝を使用した排水管路の説明図で
一部を断面で示している。図4に示すように、住宅の風
呂,流し台,洗面所,トイレなど排水発生源から排出さ
れる排水は、排水発生源に接続された排水流入管1を流
れる。次いで、この排水は、他の排水流入管1を流れる
排水と合流地点2で合流して、排水主管となる排水流出
管3に流れる。合流地点2には、宅内桝等の小口径の排
水桝4が排水発生源毎に設置されている。排水流出管3
は、一方の端部が排水桝4の出口側接続口13に接続さ
れ、他方の端部が公共桝に接続されている。
【0016】排水桝4を通って排水流出管3を流れた排
水は、宅地内または宅地外に設置された別の排水桝であ
る公共桝(図示せず)を通り、排水管を流れて宅地外の
大口径の公共の下水道本管に合流する。この下水道本管
は、宅地外の道路等の地下深く埋設されている。排水流
入管1および排水流出管3は、排水をスムーズに自然流
下させるために傾斜して地中に埋設されている。排水流
入管1,小口径の排水桝4,排水流出管3,公共桝,排
水管および下水道本管等により、地中に埋設されて所定
の勾配を有する排水管路6が構成されている。
【0017】次に、小口径の排水桝4について説明す
る。図1ないし図4に示すように、排水桝4は、地中に
埋設される排水管路6における複数の排水の合流地点2
に配設されている。排水桝4は、硬質の塩化ビニル樹
脂,ポリプロピレン,繊維強化プラスチック(FRP)
など合成樹脂を材料として一体成形されている。
【0018】排水桝4は、上部に掃除口10が取付けら
れる筒状の桝本体11と、複数(例えば、二つ)の排水
流入管1を接続するために桝本体11に設けられた複数
(例えば、二つ)の入口側接続口12と、排水流出管3
を接続するために桝本体11に設けられた出口側接続口
13とを備えている。したがって、排水桝4は、二つの
流入口7と一つの流出口8とを有している。さらに、排
水桝4は、桝本体11の内部に着脱自在に取付けられる
案内部材17を備えている。案内部材17は、入口側接
続口12から流入した排水B1 ,B2 を案内して、流れ
方向を出口側接続口13の方向に変化させる機能を有し
ている。
【0019】接続筒15が、桝本体11の一部をなして
上方に一体的に突出形成されている。接続筒15はソケ
ット状の受口になっており、この受口に掃除管16の下
端部が嵌合可能になっている。掃除管16は、接続筒1
5に上方に向けて接続される。掃除管16の上端には、
地面部Gに位置する蓋受け枠18が取付けられている。
蓋受け枠18には、掃除口10を閉塞するための蓋19
が着脱自在に取付けられている。接続筒15,掃除管1
6,蓋受け枠18および蓋19により、排水桝4用の掃
除口10が構成されている。
【0020】桝本体11の両側方には、一対の入口側接
続口12が反対方向を向き、かつそれぞれの中心軸線C
1 をほぼ一致させて一体的に突出形成されている。排水
桝4が設置された時には、桝本体11の中心軸線C2
縦方向(例えば、ほぼ垂直方向)を向く。各入口側接続
口12の中心軸線C1 は、桝本体11の中心軸線C2
対して、横方向(すなわち、ほぼ水平方向)を向いてい
るか、または排水を流れ易くするために下流側が次第に
低くなるように若干傾斜している。本実施形態では、中
心軸線C1 が傾斜した場合を示している。
【0021】入口側接続口12はソケット状の受口(ま
たは、パイプ状の差口)になっており、排水流入管1が
入口側接続口12に嵌合接続できるようになっている。
桝本体11の下部には、出口側接続口13が、入口側接
続口12より下方に位置して一体的に突出形成されてい
る。出口側接続口13もソケット状の受口(または、パ
イプ状の差口)になっており、排水流出管3が出口側接
続口13に嵌合接続できるようになっている。
【0022】出口側接続口13は、縦方向を向く桝本体
11の中心軸線C2 に対して横方向(すなわち、ほぼ水
平方向)を向いている。例えば、出口側接続口13の中
心軸線C3 は、桝本体11の中心軸線C2 に対してほぼ
直交しているか、または排水を流れ易くするために、下
流側が次第に低くなるように若干傾斜している。本実施
形態では傾斜した場合を示している。出口側接続口13
は、両方の入口側接続口12より90度離れた方向を向
いているので、出口側接続口13と二つの入口側接続口
12は、ほぼT字状に配置されている。
【0023】案内部材17には、ほぼ三角形状の仕切板
(すなわち、仕切壁)が使用されている。図1(A),
および図2ないし図4は仕切板17を取付けて固定した
状態を示しており、図1(B)は仕切板17を取外した
状態を示している。仕切板17は、出口側接続口13に
対向する桝本体11の所定位置20に、ほぼ出口側接続
口13の方向を向いて着脱自在に取付けられる。仕切板
17を桝本体11に取付けることにより、図1(A)に
示すように、入口側接続口12の投影面積のほぼ半分以
上の面積の部分を遮蔽して、他の流入口7への排水の逆
流を防止している。
【0024】桝本体11には案内部21が一体的に形成
されており、案内部21は、横断面がほぼV字状をなし
て桝本体11の内方に突出している。案内部21は、出
口側接続口13に対向する位置、すなわち出口側接続口
13より180度反対側に設けられている。案内部21
は、流入口7から流入する排水B1 ,B2 を案内して流
れ方向を流出口8の方向に変化させる機能を有してい
る。
【0025】仕切板17は、上部の幅が狭く下方にいく
に従って次第に広くなるようなほぼ三角形をなしてい
る。仕切板17は、V字状に突出した案内部21の頂部
22に着脱自在に取付けられる。仕切板17の端面23
の形状は、案内部21のほぼ直線状の頂部22と、頂部
22に連続する桝本体11の曲面状の底部内面26とに
対応する形状を有している。仕切板17の下部の先端部
27は、桝本体11の底部内面26に連続的な曲線で接
触するように尖った形状になっている。
【0026】仕切板17の端面23の直線状部には、複
数(例えば、3個)の係止片24が一体的に突出形成さ
れている。案内部21の直線状の頂部22には、係止片
24を着脱自在に係止するための複数(例えば、3個)
の凹部25が形成されている。排水桝4を製造工場等か
ら出荷する際には、仕切板17を仮に保持するために、
その係止片24を桝本体11の凹部25に取外し可能に
係合させておくのが好ましい。そして、排水桝4を設置
する現場での排水の種類,流速,固形物の有無等の状況
に応じて、仕切板17が必要か否かを判断する。仕切板
17が必要な場合には、仕切板17を桝本体11の頂部
22および底部内面26に接着剤などにより固着し、不
要な場合には仕切板17を取外す。
【0027】排水桝4においては、入口側接続口12,
桝本体11の底部内面26および出口側接続口13は、
排水B1 ,B2 の流れの順に従って下流側が次第に低く
なるように形成されている。そのために、排水桝の底部
内面26に段差を設けてもよいが、排水桝4の底部を全
体的に傾斜させるような勾配を形成してもよい。これに
より、排水桝4内に流入した排水が流入口7に逆流する
ことを防止してスムーズに流出口8側に流れるようにし
ている。
【0028】ところで、排水桝4に接続される二本の排
水流入管1のうち一方または両方における排水の流速が
速い場合がある。例えば、図4の実線で示すように、建
物の階上にある流し台,トイレなどのような排水発生源
に排水流入管1が接続されていると、排水桝4に流れ込
む排水B2 の流速は速い。このような場合には、一方の
流入口7から排水桝4の内部に勢いよく流入した排水B
2 が、案内部21で十分に流出口8の方向に流れ方向を
変えることができずに、他方の流入口7内に逆流する恐
れがある。そこで、図1(A)に示すように、仕切板1
7を桝本体11に接着剤等により固定する。これによ
り、流入排水B2 は、案内部21と仕切板17の両方に
案内されて、その流れ方向を流出口8側に変化させるの
で、排水の逆流現象を防止することができる。なお、底
部内面26に段差を設ければ、他の流入口7への逆流防
止の効果が大きいので好ましい。
【0029】これに対して、図4に鎖線で示すように、
両方の排水流入管1が階下の流し台,風呂,トイレなど
排水発生源に接続されているような場合には、排水桝4
に流入する排水B1 ,B2 の流速は遅い。そのため、排
水桝4内に流入する排水の流れの向きは、案内部21の
作用で流出口8の方向に変化するので、逆流現象は生じ
にくい。また、流速の遅い排水に固形物が含まれている
場合に、小口径の排水桝4の内部はスペースが比較的小
さく、しかも排水桝内部に仕切板17が取付けられてい
ると、仕切板17によって固形物の移動が妨げられる可
能性がある。排水中の固形物が仕切板17の手前で次第
に滞留すると、排水の流れが妨げられて排水桝4が詰ま
る恐れがある。このような場合には、図1(B)に示す
ように、仕切板17を桝本体11から取外せば、流入口
7から流入した排水は、案内部21に案内されて流出口
8にスムーズに流れ出る。
【0030】桝本体11の下部と両方の入口側接続口1
2の下部には、下方に突出した脚部14と一対の脚部1
4aがそれぞれ一体的に形成されている。脚部14,1
4aは、排水桝4を安定した状態で設置するために設け
られている。
【0031】下水道工事に際しては、先ず、自治体の行
ういわゆる面整備事業等で、下水道本管から排水管を介
して公共桝までを接続して埋設設置しておく。その後、
宅地内に家屋など建築物が建造される際に、宅地内に排
水管路6を設置する工事を行う。この工事では、設置現
場での排水の状況に応じて、仕切板17を取付けるかま
たは取外した状態で排水桝4を設置する。排水桝4の入
口側接続口12に排水流入管1を嵌合固定し、出口側接
続口13に排水流出管3を嵌合固定する。また、排水桝
4の上部の接続筒15には掃除管16など掃除口10を
取付ける。こうして、宅地内の排水管路6を排水桝4に
接続する作業が完了した後、土砂を埋め戻すことにより
排水管路6を地中に埋設する。
【0032】この排水管路6において、流し台,トイレ
等から排出された排水は、自然流下で排水流入管1,排
水桝4,排水流出管3の順に流れ、公共桝を通って排水
管から下水道本管に流れ込む。排水管路6を清掃する場
合には、掃除口10の上部の蓋19を取外した状態で、
掃除管16の上部開口部から下方に向かって可撓性の掃
除具を挿入すると、排水桝4の内部,排水流入管1およ
び排水流出管3の清掃ができる。
【0033】図5は、第1の実施形態の変形例にかかる
排水桝4aの正面断面図で図1相当図である。図5に示
す排水桝4aでは、仕切板(案内部材)17aを桝本体
11aに着脱自在に取付けるための構成が異なってい
る。すなわち、仕切板17aの端面23の直線状部に、
細長い板状の係止片24aを端面23に沿って一体的に
突出形成している。桝本体11aの案内部21aには、
係止片24aに係合可能な細長いスリット30が形成さ
れている。したがって、仕切板17aを桝本体11aに
取付けるには、係止片24aをスリット30内に嵌合さ
せて接着剤等により固定すればよい。この場合には、仕
切板17aと桝本体11aとの接触面積が広くなるの
で、大きな強度で仕切板17aを桝本体11aにしっか
りと固定することができる。
【0034】案内部材を桝本体に着脱自在に取付ける手
段としては、本実施形態のように、案内部材に突起部と
しての係止片24,24aを設け、桝本体にはこの突起
部と着脱自在に係合する被係合部としての凹部25,ス
リット30などを設けるのが好ましい。このようにすれ
ば、案内部材を取外した状態で排水桝を使用する時に、
排水中の固形物が排水桝の内部で被係合部に引っ掛かる
ことがなく、排水の流れの邪魔にならない。
【0035】(第2の実施形態)図6および図7は、そ
れぞれ本発明の第2の実施形態およびその変形例にかか
る排水桝の平面図である。図6,図7に示す排水桝4
b,4cでは、二つまたは三つの入口側接続口12a
が、互いに180度以内の角度離れて桝本体11b,1
1cに取付けられている。出口側接続口13は、入口側
接続口12aの中心軸線C1 に対して90度以上の角度
離れて桝本体11b,11cに取付けられている。案内
部材17b,17cは、出口側接続口13にほぼ対向す
る桝本体11b,11cの所定位置20a,20bに着
脱自在に取付けられている。案内部材17b,17c
は、入口側接続口12aと他の入口側接続口12aとの
間に位置して、ほぼ出口側接続口13の方向を向いて取
付けできるようになっている。
【0036】案内部材17b,17cを桝本体11b,
11cに取付けることにより、入口側接続口12aの投
影面積の一部分を遮蔽して、他の流入口7への排水の逆
流を防止している。さらに、入口側接続口12a,桝本
体11b,11cの底部内面26,出口側接続口13
を、排水の流れの順に従って下流側が次第に低くなるよ
うに形成している。したがって、第1の実施形態と同一
の作用効果を奏する。
【0037】第1,第2の実施形態で説明したとおり、
排水桝に流れ込む排水の種類,流速,固形物の有無等
は、排水桝の設置場所によってそれぞれ異なっている。
そこで、本発明の排水桝4,4a,4b,4cによれ
ば、排水桝に流入する排水の流速等の状況に応じて、案
内部材を排水桝に取付けるかまたは取外す簡単な作業を
行うことにより、設置現場の状況に応じた最適な内部構
造に自在に変更することができる。案内部材を取付ける
必要がない場合には、取外した案内部材を他の排水桝に
使用することができる。
【0038】本発明の小口径の排水桝の設置場所は宅地
内でも宅地外でもよく、また、入口側接続口の数は四つ
以上であってもよい。なお、各図中同一符号は同一また
は相当部分を示す。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、複
数の流入口から排水が合流する小口径の排水桝におい
て、流入する排水の状況に応じて流入口への排水の逆流
を防止し、かつ排水桝内部の詰まりを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1の実施形態を示
す図で、図1は排水桝の正面断面図である。
【図2】排水桝の平面図である。
【図3】図1のIII 線矢視図である。
【図4】排水桝を使用した排水管路の説明図である。
【図5】第1の実施形態の変形例にかかる排水桝の正面
断面図で図1相当図である。
【図6】第2の実施形態にかかる排水桝の平面図であ
る。
【図7】第2の実施形態の変形例を示す排水桝の平面図
である。
【符号の説明】
1 排水流入管 2 合流地点 3 排水流出管 4,4a,4b,4c 小口径の排水桝 6 排水管路 7 流入口 8 流出口 10 掃除口 11,11a,11b,11c 桝本体 12,12a 入口側接続口 13 出口側接続口 17,17a 仕切板(案内部材) 17b,17c 案内部材 20,20a,20b 桝本体の所定位置 21,21a 案内部 22 頂部 23 端面 24,24a 係止片(突起部) 25 凹部(被係合部) 26 底部内面 30 スリット(被係合部) B1 ,B2 排水 C1 入口側接続口の中心軸線 C2 桝本体の中心軸線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設される排水管路における複数
    の排水の合流地点に配設される小口径の排水桝であっ
    て、 上部に掃除口が取付けられる筒状の桝本体と、 複数の排水流入管を接続するために前記桝本体に設けら
    れた複数の入口側接続口と、 排水流出管を接続するために前記桝本体に設けられた出
    口側接続口と、 前記入口側接続口から流入した排水を案内して流れ方向
    を前記出口側接続口の方向に変化させるために前記桝本
    体の内部に着脱自在に取付けられる案内部材とを備えた
    ことを特徴とする小口径の排水桝。
  2. 【請求項2】 前記桝本体の両側方には、一対の前記入
    口側接続口が反対方向を向きかつ中心軸線をほぼ一致さ
    せて一体的に突出形成され、 前記桝本体の下部には、前記出口側接続口が前記桝本体
    の中心軸線に対して横方向を向いて一体的に突出形成さ
    れ、 前記案内部材は、前記出口側接続口に対向する前記桝本
    体の所定位置にほぼ前記出口側接続口の方向を向いて着
    脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1に記載
    の小口径の排水桝。
  3. 【請求項3】 前記案内部材を前記桝本体に取付けるこ
    とにより、前記入口側接続口の投影面積のほぼ半分以上
    の面積の部分を遮蔽して流入口への排水の逆流を防止す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の小口径の
    排水桝。
  4. 【請求項4】 二つまたは三つの前記入口側接続口が互
    いに180度以内の角度離れて前記桝本体に取付けら
    れ、 前記出口側接続口が、前記入口側接続口の中心軸線に対
    して90度以上の角度離れて前記桝本体に取付けられ、 前記案内部材は、前記出口側接続口にほぼ対向する前記
    桝本体の所定位置に、前記入口側接続口と他の前記入口
    側接続口との間に位置してほぼ前記出口側接続口の方向
    を向いて着脱自在に取付けられることを特徴とする請求
    項1に記載の小口径の排水桝。
  5. 【請求項5】 流入口から流入する排水を案内して流れ
    方向を流出口の方向に変化させるための案内部を、前記
    出口側接続口に対向する位置に前記桝本体の内方に突出
    させて形成し、 前記案内部材は上部の幅が狭く下方にいくに従って次第
    に広くなるようなほぼ三角形をなすとともに端面には突
    起部を設け、前記桝本体には前記突起部と着脱自在に係
    合する被係合部を設けることにより、 前記案内部材を前記案内部の頂部に着脱自在に取付ける
    ようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かの項に記載の小口径の排水桝。
  6. 【請求項6】 前記入口側接続口,前記桝本体の底部内
    面および前記出口側接続口を、前記排水の流れの順に従
    って下流側が次第に低くなるように形成したことを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかの項に記載の小口径
    の排水桝。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152539A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Takiron Co Ltd 排水桝
JP5669974B1 (ja) * 2014-06-16 2015-02-18 アロン化成株式会社 排水ます
JP2016003558A (ja) * 2014-12-16 2016-01-12 アロン化成株式会社 排水ます

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