JPH11279421A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH11279421A
JPH11279421A JP10227615A JP22761598A JPH11279421A JP H11279421 A JPH11279421 A JP H11279421A JP 10227615 A JP10227615 A JP 10227615A JP 22761598 A JP22761598 A JP 22761598A JP H11279421 A JPH11279421 A JP H11279421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食い込み性がよく成形加工性に優れ、且つ、モ
ールドデポジット、フローマークや表面の剥離がない良
好な外観を有し、しかも、その成形品を摺動部品として
使用した場合、摩擦係数、耐摩耗性、耐久性などの摺動
特性に優れいる樹脂組成物を提供する。 【解決手段】(a)熱可塑性樹脂100重量部、(b)
相容化剤0.5〜20重量部および(c)シリコーンガ
ムまたはシリコーンゴム0.1〜10重量部から成る樹
脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、樹脂組成物に関
し、詳しくは、成形加工性に優れ、且つ、成形品の表面
外観が良好であり、しかも、成型品を摺動部品として使
用した場合、摩擦係数、耐摩耗性、耐久性などの摺動特
性および機械的特性に優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車部品、電気・電子製品、事
務機器の部品の小型・軽量化に伴い、多くのプラスチッ
ク製品が、軸受、カム、歯車、滑り板、ガイド部材など
の摺動部品として使用されている。これら摺動部品に
は、機械的特性、摺動特性に優れた成形品を提供すると
ともに、成形加工性、例えば、スクリュー食い込み性に
優れている材料が求められている。そして、斯かる要求
を達成するための幾つかの提案がなされている。
【0003】例えば、特開昭50−121344号公報
には、基体熱可塑性樹脂50〜99.8重量%、シリコ
ン油0.1〜25重量%とシリコーンゴム0.1〜25
重量%から成り、シリコン油重量/シリコーンゴム重量
の比が0.3〜25である潤滑性の優れた樹脂組成物が
提案されている。
【0004】また、特開平4−234450号公報に
は、ポリアセタール樹脂80〜98.5重量%、1,0
00,000cSt以上の粘度を有するシリコーンガム
1.0〜10.0重量%とポリテトラフルオロエチレン
樹脂0.5〜10.0重量%とを含有するポリアセター
ル樹脂組成物が提案されている。
【0005】しかしながら、上記の樹脂組成物から成る
成形品は、モールドデポジットやフローマーク等が生じ
て表面状態が悪く、また、当該成形品を摺動部材として
使用した場合、摺動特性の向上には十分な量のシリコー
ン油、シリコーンガム又はポリテトラフルオロエチレン
樹脂を配合する必要があり、この様な樹脂組成物から成
る成形品は、表面がべとついたり、表面の剥離が起こり
易くなるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、食い込み性がよ
く成形加工性に優れ、且つ、モールドデポジット、フロ
ーマークや表面の剥離がない良好な外観を有し、しか
も、その成形品を摺動部品として使用した場合、摩擦係
数、耐摩耗性、耐久性などの摺動特性に優れている樹脂
組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、熱可塑性樹脂100重量部に、相容化剤
とシリコーンガム又はシリコーンゴムを特定量配合した
樹脂組成物により、上記の目的を容易に達成し得るとの
知見を得た。
【0008】本発明は、上記の知見に基づき完成された
ものであり、その要旨は、熱可塑性樹脂100重量部、
相容化剤0.5〜20重量部およびシリコーンガム又は
シリコーンゴム0.1〜10重量部とから成ることを特
徴とする樹脂組成物に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、熱可塑性樹脂について説明する。熱可塑性樹脂と
しては特に限定されるものではない。例えば、塩化ビニ
ル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、変成ポリオレフィン、エチレンービニルアセテ
ート共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリアミド
樹脂、メタクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、熱可
塑性エラストマーなどを挙げることが出来る。これらの
熱可塑性樹脂中、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアセ
タール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル系
熱可塑性エラストマーが好ましい。
【0010】次に、相容化剤について説明する。本発明
において使用する相容化剤は特に限定されるものではな
く、反応型または非反応型の何れの相容化剤も使用する
ことが出来る。例えば、無水マレイン酸で変成したスチ
レン系熱可塑性エラストマーの旭化成工業社製「タフテ
ック」(商品名)、マクロモノマーとアクリル、スチレ
ン、エチレン又はブチレンテレフタレート等の各種ビニ
ルモノマーとの共重合体の東亜合成化学工業社製「レゼ
ダ」(商品名)、エチレン、無水マレイン酸およびアク
リル酸エステルの共重合体の住化アトケム社製「ボンダ
イン」(商品名)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体およびポリオレフ
ィンのグラフト共重合体のハイテクプラスチック社製
「ベネット」(商品名)等が挙げられる。これら相容化
剤は2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0011】相容化剤の使用割合は、熱可塑性樹脂10
0重量部に対して0.5〜20重量部、好ましくは
0.5〜15重量部、より好ましくは 5〜10重量部
である。相容化剤の使用割合が0.5重量部未満の場合
は、成形加工性および外観特性が低下する。また、相容
化剤の使用割合が20重量部を超える場合は、熱可塑性
樹脂の機械的特性が低下する。
【0012】シリコーンガムについて説明する。本発明
において使用するシリコーンガムは、常温で固体状の分
子間に架橋構造を有しないシリコーンである。すなわ
ち、ジメチルポリシロキサン又はそのメチル基の一部が
水素、フェニル基、ハロゲン化フェニル基、ハロゲン化
アルキル基、フルオロエステル基等の1種または2種以
上で置換されたもので、常温での粘度が1,000,00
0cSt以上、好ましくは5,000,000cSt以上
の架橋構造を有しないシリコーンである。
【0013】シリコーンゴムについて説明する。本発明
において使用するシリコーンゴムは、部分的に架橋構造
を有するシリコーン弾性体を微粒子化した粉末状シリコ
ーンゴムである。粉末状シリコーンゴムの粒径は通常
0.1〜300μm、好ましくは0.1〜30μmであ
る。
【0014】シリコーンゴムとしては、例えば、東レ・
ダウコーニング・シリコーン社製の粉末状シリコーンゴ
ム「トレフィルE500」(商品名)が挙げられる。
【0015】シリコーンガムの使用割合は、熱可塑性樹
脂100重量部に対して通常0.1〜10重量部、好ま
しくは 0.5〜5重量部である。シリコーンゴムの使
用割合は、熱可塑性樹脂100重量部に対して通常0.
1〜10重量部、好ましくは1〜8重量部である。シリ
コーンガムまたはシリコーンゴムの使用割合が0.1重
量部未満の場合は、摺動特性の改良効果が得られない。
また、10重量部を超える場合は、表面剥離やモールド
デポジットが生じ易くなる。。
【0016】本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を
損なわない限り、上述の成分に加えて公知の潤滑油剤、
強化材、酸化防止剤、離型剤、難燃剤、耐候性改良剤な
どを、成形品の用途に応じて配合することが出来る。
【0017】潤滑油剤としては、鉱油、合成油などの潤
滑油、フッ素樹脂、グラファイト、二硫化モリブデン等
の固体潤滑剤が挙げられ、強化剤としては、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウィス
カ等が挙げられる。
【0018】本発明の樹脂組成物は公知の方法により製
造される。例えば、上述の各成分を混合した後、一軸ま
たは二軸押出機により溶融押出して得られる。こうして
製造された樹脂組成物を圧縮成形、押出成形または射出
成形することによって成形品である摺動部材が容易に得
られる。
【0019】斯かる樹脂組成物の製造において、基体で
ある熱可塑性樹脂とシリコーンガムまたはシリコーンゴ
ムとを予め混練してシリコーンガム又はシリコーンゴム
を高濃度に含有した樹脂組成物を調製し、このシリコー
ンガム又はシリコーンゴム高濃度含有樹脂組成物に相容
化剤および熱可塑性樹脂とを混合して押出成形によりペ
レットを製造する方法は、基体である熱可塑性樹脂中に
シリコーンガム又はシリコーンゴムを均一に分散させる
上で好ましい方法である。基体熱可塑性樹脂中にシリコ
ーンガムが高濃度に含有した樹脂組成物としては、例え
ば、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のシリコー
ンコンセントレートBY27シリーズが挙げられる。
【0020】本発明の樹脂組成物は、成形時の喰い込み
性が優れ、モールドデポジットの発生もなく成形加工性
が良好であり、且つ、成形品にはフローマークや表面剥
離もなく表面外観が優れる。従って、本発明によれば、
高精度の小型の摺動部品の提供が容易である。また、本
発明の樹脂組成物を成形してなる摺動部材は、必要な機
械的特性が確保されると共に、摩擦係数、耐摩耗性、耐
久性などの摺動特性に優れる。
【0021】本発明の樹脂組成物は、小型の自動車部
品、電気・電子製品の回転部材、機構部材、内蔵部材な
ど、特に、軸受、カム、歯車、滑り板、ガイド部材など
の摺動部品の成形に適している。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
により限定されるものではない。
【0023】(1)摺動特性(対樹脂) 鈴木式摩擦摩耗試験機を用いて、表1に記載の条件下で
摩擦係数を測定した。
【0024】
【表1】 すべり速度:1m/min 荷重 :5kgf/cm2 試験時間 :5時間(Hr) 試験片 :方形状摺動部材(一辺30mm、厚さ3mm) 相手材 :円筒状相手材(ポリアセタール樹脂(ポリプラスチックス社製 商品名「ジュラコンM90ー44」)、内径20mm、外径 25.6mm、長さ15mm) 潤滑 :無潤滑 試験方法 :試験片を固定し、該試験片の端面に相手材の端面を当接させ、該 相手材を上記すべり速度で回転させる。
【0025】(2)摺動特性(対金属) 鈴木式摩擦摩耗試験機を用いて、表2に記載の条件下で
摩擦係数を測定した。
【0026】
【表2】 すべり速度:3m/min 荷重 :10kgf/cm2 試験時間 :3時間(Hr) 試験片 :方形状摺動部材(一辺30mm、厚さ3mm) 相手材 :円筒状相手材(機械構造用炭素鋼(S45C)、内径12mm、 外径20mm、長さ20mm) 潤滑 :無潤滑 試験方法 :試験片を固定し、該試験片の端面に相手材の端面を当接させ、該 相手材を上記すべり速度で回転させる。
【0027】(3)成形性:射出成型機(住友重機械工
業社製、SG−50)を使用して試験片を成形し、食い
込み性の良否、モールドデポジットの有無を調べ、表3
の評価基準にて評価した。
【0028】
【表3】評価 ◎: 優(モールドデポジットが無く、食い込み性も良
い) ○: 良(モールドデポジットが僅かにあり、また食い
込み性も「◎」に比べて多少低下するが、成形上問題は
ない) ×: 不可(モールドデポジットが著しく、食い込み性
が悪く成形上問題がある) (注)評価が○又は◎であることが望ましい。
【0029】(4)成形品の外観:上記(3)の試験片
の表面を目視により観察し、表4の評価基準にて評価し
た。
【0030】
【表4】評価 ◎: 優(フローマークおよび剥離が全く無い) ○: 良(フローマークおよび剥離が僅かにある) ×: 不可(フローマークおよび剥離の発生により、表
面状態が悪い) (注)評価が○又は◎であることが望ましい。
【0031】実施例1 ポリアセタール(ポリプラスチックス社製「ジュラコン
M90ー44」)99.5重量部に、シリコーンガム5
0%含有ポリアセタール樹脂(東レ・ダウコーニング・
シリコーン社製「BY27−006」)1重量部および
相容化剤(旭化成工業社製「タフテックM1913」)
5重量部を添加してヘンシェルミキサーで混合し、35
mmφ二軸押出機で溶融混練してペレットを得た。次い
で、射出成形機(住友重機械工業社製「SGー50」)
を使用して上記ペレットから試験片を成形し、その諸特
性を測定した。結果を表5に示す。
【0032】実施例2〜8、比較例1〜5 実施例1において、表5〜9に示す様に組成を変更した
以外は、実施例1と同様にして試験片を成形した。但
し、実施例5〜8においては、実施例1のシリコーンガ
ム50%含有ポリアセタール樹脂の代わりに、シリコー
ンガム50%含有ポリエチレン樹脂(東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン社製「BY27−002」(実施例
5)、シリコーンガム50%含有ポリアミド樹脂(東レ
・ダウコーニング・シリコーン社製「BY27−00
5」(実施例6)、シリコーンガム50%含有ポリブチ
レンテレフタレート樹脂(東レ・ダウコーニング・シリ
コーン社製「BY27−009」(実施例7)およびシ
リコーンガム50%含有ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製「BY
27−010」(実施例8)を、また、相容化剤として
の旭化成工業社製「タフテックM1913」の代わり
に、ハイテク プラスチック社製「ベネットGRー1
0」(実施例5)、東亜合成化学工業社製「レゼダGP
ー700」(実施例6)および東亜合成化学工業社製
「レゼダGPー500」(実施例7および8)を使用し
た。比較例2のシリコーンオイルは、ジメチルシリコー
ンオイル(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製「S
H200(粘度:1000cSt)」)を使用した。成
分組成および諸特性を表5〜9に示す。
【0033】実施例9 ポリアセタール(ポリプラスチックス社製「ジュラコン
M90ー44」)100重量部に、粉末状シリコーンゴ
ム(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製「トレフィ
ルE500」)1重量部および相容化剤(旭化成工業社
製「タフテックM1913」)5重量部を添加してヘン
シェルミキサーで混合し、35mmφ二軸押出機で溶融
混練してペレットを得た。次いで、射出成形機(住友重
機械工業社製「SGー50」)を使用して上記ペレット
から試験片を成形し、その諸特性を測定した。結果を表
10に示す。
【0034】実施例10〜16、比較例6〜10 実施例9において、表10〜14に示す様に組成を変更
した以外は、実施例9と同様にして試験片を成形した。
但し、実施例13〜16においては、実施例9の相容化
剤としての旭化成工業社製「タフテックM1913」の
代わりに、ハイテク プラスチック社製「ベネットGR
ー10」(実施例13)、東亜合成化学工業社製「レゼ
ダGPー700」(実施例14)および東亜合成化学工
業社製「レゼダGPー550」(実施例15および1
6)を使用した。比較例7のシリコーンオイルは、ジメ
チルシリコーンオイル(東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン社製「SH200(粘度:1000cSt)」)を
使用した。成分組成および諸特性を表10〜14に示
す。
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】
【0042】
【表12】
【0043】
【表13】
【0044】
【表14】
【0045】表中の略号は次の通りである。
【0046】
【表15】 POM:ポリアセタール(ポリプラスチックス社製「ジ
ュラコンM90ー44」) PE:ポリエチレン(三井石油化学工業社製「ハイゼッ
クス1300J」) PA:66ナイロン(東レ社製「アミランCM3001
N」) PBT:ポリブチレンテレフタレート(ポリプラスチッ
クス社製「ジュラネックス2002」) ポリエステル系TPE:ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー(東レ・デユポン社製「ハイトレル6347」)
【0047】上述の試験結果から、本発明の樹脂組成物
は特に成形加工性に優れており、成形品の外観が良好で
あり、且つ、当該樹脂組成物を成形してなる摺動部材
は、樹脂を相手とする摺動において低い摩擦係数を示し
摺動特性に優れていた。他方、比較例1、4、5、6お
よび10の樹脂組成物からなる摺動部材は、樹脂を相手
とする摺動において低い摩擦係数を示し、且つ、食い込
み性も良いものの、成形品の表面にフローマークが発生
し外観の悪いものであった。比較例2、7および9の樹
脂組成物からなる摺動部材は、樹脂を相手とする摺動に
おいて低い摩擦係数を示すものの、食い込み性が悪く、
且つ、成形品の表面にフローマーク、剥離が発生し、外
観の悪いものであった。比較例3および8の樹脂組成物
は、成形性および成形品の外観は良好であったが、当該
樹脂組成物からなる摺動部材は、樹脂を相手とする摺動
において摩擦係数が非常にに高いものであり、摺動部品
としては使用出来ないものであった。
【0048】実施例3、5〜7、10、13〜15にお
いて製造した試験片を用いて、金属を相手とする摺動試
験を行った。結果を表16に示す。
【0049】
【表16】
【0050】上述の結果から、本発明の樹脂組成物を成
形してなる摺動部材は、金属を相手とする摺動において
も低い摩擦係数を示し摺動特性に優れていた。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、食い込み性が優れてお
り、モールドデポジット、フローマークや表面の剥離が
なく外観が良好であり、且つ、成形品を摺動部材として
使用した場合、摩擦係数、耐摩耗性、耐久性などの摺動
特性に優れている樹脂組成物が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂100重量部、相容化剤
    0.5〜20重量部およびシリコーンガム又はシリコー
    ンゴム0.1〜10重量部とから成ることを特徴とする
    樹脂組成物。
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