JPS6365227B2 - - Google Patents

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JPS6365227B2
JPS6365227B2 JP58147796A JP14779683A JPS6365227B2 JP S6365227 B2 JPS6365227 B2 JP S6365227B2 JP 58147796 A JP58147796 A JP 58147796A JP 14779683 A JP14779683 A JP 14779683A JP S6365227 B2 JPS6365227 B2 JP S6365227B2
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fluorocarbon polymer
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JP58147796A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は芳香族ポリスルホンにフルオロカーボ
ン重合体、および炭素繊維を配合することによつ
て、摺動特性のすぐれた成形品を与える樹脂組成
物に関する。更に詳しくは、耐摩耗、潤滑特性の
すぐれた無給油軸受を与える樹脂組成物に関す
る。 芳香族ポリスルホンは、すぐれた耐熱性、機械
的特性、電気的特性、耐熱水性などの特性を有す
るため、電気電子分野、機械分野、自動車分野、
航空機分野、医療食品工業分野などの数々の用途
に使用されている。また芳香族ポリスルホンにフ
ルオロカーボン重合体、好ましくはポリテトラフ
ルオロエチレンを含有してなる組成物は上記特性
に加えて、自己潤滑特性が付与されるため、上記
分野で摺動を伴なう種々の用途に使用されてい
る。 しかしながら芳香族ポリスルホンにフルオロカ
ーボン重合体を含有してなる組成物を無給油軸受
などに使用するには、摺動特性が不充分である。
一般にプラスチツクを軸受などの摺動材として使
用するためには、摩擦係数が低く安定しているこ
とに加えて、限界PV値が高いこと、および耐摩
耗特性を表わす摩耗係数が低いことなどの特性が
要求される。 PV値とは、軸受にかかる圧力Pと摺動速度V
との積で、限界PV値とは軸受などの接触端面に
おける摩擦熱の発生により、温度が著しく上昇
し、プラスチツクの軟化、溶融、化学的分解など
が起り、正常な摩擦運動が続けられなくなる限界
のPV値である。しかしながら限界PV値内での使
用条件下でも、必ず少しずつ摩耗は進行するので
寿命を考慮しなければならない。このために軸受
設計の資料としては、限界PV値より摩耗係数の
方が重要であり、限界PV値は軸受などの使用限
界の1つの目安として使われている。 ところで摩耗係数Kは一般的に次式で表わされ
る。 K=W/PVT 〔W:摩耗量(mm)、P:圧力(Kg/cm2)、V:速
度(m/min)、T:時間(hr)〕 このKの値は、限界PV値と同様に、使用する
PV値が同じでもPおよびVの値によつて、変化
するものである。すなわち、同じPV値でも高圧、
低速の条件と低圧、高速の条件によつて変動する
ものである。 しかし一般的には圧力と走行距離(速度と時間
の積)に反比例するのでKの単位としてはmm/Km/ Kg/cm2であらわされ、プラスチツク軸受の場合、こ の値が1×10-4以下であれば、無給油の状態で、
寿命の因子を考慮しても、問題なく使用可能であ
るとされている。 ところが芳香族ポリスルホンにフルオロカーボ
ン重合体を含有してなる組成物から得た軸受を、
無給油の状態で限界PV値内(約400Kg/cm2−m/
min)で使用した場合、K値は8×10-4〜5×
10-3の範囲であり、要求される値より1桁以上大
きいため、軸受寿命は非常に短かい。また該組成
物に更に黒鉛などの固体潤滑剤を含有させること
により、潤滑性が更に向上し、熱伝導性も付与さ
れるため、K値は若干改良されるが、充分なもの
とはならない。 本発明者らは、上記問題点を改良するため、鋭
意検討した結果、芳香族ポリスルホンに、フルオ
ロカーボン重合体を含有してなる組成物に更に炭
素繊維を含有せしめることによつて、摩耗係数K
の値が1×10-4mm/Km/Kg/cm2以下の値に低下し、無
給 油軸受として使用した場合、寿命因子を考慮して
も問題なく使用できることがわかり本発明に至つ
たのである。 すなわち、芳香族ポリスルホン95〜30重量%、
フルオロカーボン重合体2.5〜60重量%および炭
素繊維2.5〜60重量%の組成物にすることにより、
上記問題点を解決できることがわかり本発明に至
つたのである。 本発明に使用し得る芳香族ポリスルホンは、下
記の構造の反復単位より成りたつている。 −Ar−SO2− ここでArは2価の芳香族基であつて重合体鎖
中のある単位と別の単位が異なる(異種の共重合
体を形成している)こともある。一般に熱可塑性
芳香族ポリスルホンは少なくとも下記の構造単位
を有する。 ここにYは酸素もしくは硫黄または芳香族ジオ
ール、例えば4,4′−ビスフエノールの残基であ
る。かかる重合体のうちで市販されているものは
一般には、次の構造の反復単位を有する(ICI社
製)。 他の例は なる構造の反復単位(ユニオンカーバイト社製)
または
【式】と
【式】 との構造を種々の比で共重合した単位(3M社製)
を有すると称される。 かかる重合体の他の群は、下記構造の反復単位
を有する。 ここに、Yは酸素または硫黄であり、この反復
単位は前記の別の構造の反復単位と共重合されて
もよい。 本発明に使用し得るフルオロカーボン重合体
は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、ポリトリクロロフルオロエチレン、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体などを含むが、特にポリテトラ
フルオロエチレン(以下PTFEと略す)が好まし
い。また、PTFEの中でも平均粒径20μ未満の滑
剤級PTFE粉末が好ましく、市販されているもの
の例としては、フルオン L169、L170、L171
(ICI製)、ルブロン L−2、L−5、LD−1
(ダイキン工業社製)、テフロン TLP−10、
TLP−10F−1(デユポン社製)などがある。 本発明で使用し得る炭素繊維はアクリロニトリ
ル系、ピツチ系、セルロース系等いずれのもので
もよく、繊維長は0.1〜10mmのものが好ましいが、
通常樹脂充填用として使用されている6mm程度の
長さを有するチヨツプドフアイバーやロービング
が用いられる。該炭素繊維は、表面を種々の処理
剤、例えばエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂等で処理
したものを用いることが好ましいが、これらに限
定されるものではない。該炭素繊維の例としては
マグナマイトAS、マグナマイトHMS(以上、ハ
ーキユレス社製)、トレカT300A(東レ社製)、ベ
スフアイトHTA、ベスフアイト1000(以上、東
邦レーモン社製)、クレカM、クレカC(以上、呉
羽化学工業社製)などがある。 配合量としては、芳香族ポリスルホン95〜30重
量%、フルオロカーボン重合体2.5〜60重量%、
炭素繊維2.5〜60重量%(フルオロカーボン重合
体と炭素繊維の合計量としては、全樹脂組成物の
5〜70重量%)配合したものが有効である。 すなわち、フルオロカーボン重合体と炭素繊の
合計量が樹脂組成物の70重量%を越え、芳香族ポ
リスルホンの量が30重量%未満の時は、樹脂組成
物の流動性が失なわれ、たとえ射出成形により成
形品を得ることができても、機械的強度において
非常に低くもろいものとなる。 また、フルオロカーボン重合体と炭素繊維の合
計量が5重量%未満の時は、十分な摺動特性が得
られない。 また、フルオロカーボン重合体と炭素繊維の合
計量が、5〜70重量%であつてもフルオロカーボ
ンの量が2.5重量%未満であれば、潤滑性が不十
分で、60重量%を越えると、分散性、相溶性が低
下し、均一な組成物が得られにくい。一方、炭素
繊維の量は、2.5重量%未満では、耐摩耗性にお
いて不十分で、量がふえるに従つて耐摩耗性の向
上は顕著となるが、60重量%を越えると、組成物
の流動性の著しい低下と、得られた成形品の強度
低下が顕著になる。 本発明の樹脂組成物には、更に潤滑性を向上さ
せるために、黒鉛、二硫化モリブデンなどの固体
潤滑剤を加えることも可能である。 本発明の樹脂組成物を得るための混合方法とし
ては、芳香族ポリスルホンとフルオロカーボン重
合体および炭素繊維を、たとえばヘンシエルミキ
サー、スーパーミキサーなどの混合機でドライブ
レンドした後、一軸または多軸の押出機で溶融混
練し、ストランドを押出し、カツターにてペレツ
ト化する方法が一般的であるが特にこれに限定さ
れるものではない。また本発明の組成物から軸受
などの成形品を得るには射出成形を適用するのが
一般的である。 本発明にかかる樹脂組成物はすぐれた摺動特性
を有し、軸受設計の上での一つの資料となる摩耗
係数が、芳香族ポリスルホンとフルオロカーボン
重合体とからなる組成物のそれにくらべ、1桁以
上低い値(1×10-5〜10×10-5mm/Km/Kg/cm2)を有
す るため、無給油軸受として好適な成形材料であ
る。 本発明は、以下の実施例によつて説明するが、
これらは好適な態様の例示であつて本発明の範囲
を限定するものではない。 実施例 1〜6 芳香族ポリスルホンとして、
【式】なる基本構造単 位を有するポリエーテルスルホン(PES200P、
ICI社製)とPTFE(フルオン L169、ICI社製)
および炭素繊維(マグナマイト1800AS ハーキ
ユレス社製)を第1表の組成比となるようにヘン
シエルミキサーで混合し、2軸タイプの押出機
(池具鉄工製PCM−30)でシリンダー中央部温度
を310〜330℃に設定し、押出し造粒を行ないペレ
ツトを得た。これらを1OZ射出成形機(住友重機
械製ネオマツト47/28)を用いて、シリンダー中
央部温度340〜370℃に設定し、曲げ試験片および
摩耗リング(外径25.6mm、内径20mm、高さ15mm)
を成形した。曲げ試験片からは曲げ特性を測定
し、摩耗リングからは鈴木式摩耗試験機を用い
て、圧力P=6Kg/cm2、速度40m/minの条件下
相手材をSKH−2とし2時間のならし運転を行
なつた後、20時間の摺動を行ない、摩擦係数、摩
耗係数を測定した。 結果を第1表に示す。 比較例 1〜4 実施例1〜6に使用した芳香族ポリスルホン、
フルオロカーボン重合体、炭素繊維を用いて、こ
れらの組成を有効な範囲以外の各種配合比につい
て同様の検討を行つた。 結果を第1表に示す。 第1表から明らかなように、本発明組成物は強
度、弾性率、摩擦係数、摩耗係数ともすぐれた値
を示しており、極めて有用な摺動材料であること
がわかる。 他方、炭素繊維の配合量が少ない時(比較例
1、2)では強度、弾性率とも低く、かつ摩耗が
大きい。またフルオロカーボン重合体の配合量が
少ない場合(比較例3)では摩擦係数が高く、摩
耗係数が大きく、摺動材料として不十分である。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族ポリスルホン95〜30重量%、フルオロ
    カーボン重合体2.5〜60重量%および炭素繊維2.5
    〜60重量%を含有してなる摺動特性のすぐれた樹
    脂組成物。
JP14779683A 1983-08-11 1983-08-11 樹脂組成物 Granted JPS6038465A (ja)

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JP14779683A JPS6038465A (ja) 1983-08-11 1983-08-11 樹脂組成物

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JP14779683A JPS6038465A (ja) 1983-08-11 1983-08-11 樹脂組成物

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JPS6038465A JPS6038465A (ja) 1985-02-28
JPS6365227B2 true JPS6365227B2 (ja) 1988-12-15

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JPS6038465A (ja) 1985-02-28

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