JPH11279405A - ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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JPH11279405A
JPH11279405A JP10098336A JP9833698A JPH11279405A JP H11279405 A JPH11279405 A JP H11279405A JP 10098336 A JP10098336 A JP 10098336A JP 9833698 A JP9833698 A JP 9833698A JP H11279405 A JPH11279405 A JP H11279405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、摺動特性、機械的物性、溶融流動性
などに優れる共に、体積抵抗率が所望の範囲内に制御さ
れたポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)ポリアリーレンスルフィド50〜
96重量%、(B)フッ素樹脂3〜30重量%、及び
(C)導電性カーボンブラック1〜20重量%を含有す
る樹脂成分100重量部に対して、(D)アミノアルコ
キシシラン化合物0.01〜10重量部を含有せしめて
なるポリアリーレンスルフィド樹脂組成物、該樹脂組成
物からなる摺動部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアリーレンス
ルフィド樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐熱性、
摺動特性(摩擦・摩耗特性)、機械的物性、溶融流動性
に優れ、かつ、体積抵抗率が所望の範囲内に制御された
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関する。本発明
の樹脂組成物は、アルミニウム合金などの軟質金属部品
等を相手材とする摺動部材などの用途に好適である。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド(以下、PP
Sと略記)に代表されるポリアリーレンスルフィド(以
下、PASと略記)は、耐熱性、難燃性、耐薬品性、寸
法安定性、機械的物性などに優れたエンジニアリングプ
ラスチックであり、電気・電子部品、精密機器部品、自
動車部品などとして、広範な用途に使用されている。近
年、PASは、軸受やギアなどの摺動部材の材料として
の用途においても、その需要が増大している。一般に、
合成樹脂製の摺動部材には、耐熱性、摺動特性(低動摩
擦係数、耐摩耗性)、機械的物性などに優れると共に、
射出成形により精密成形が可能で、しかも摺動する相手
材を傷つけないことなどが要求される。さらに、合成樹
脂製の摺動部材には、適用分野によっては、帯電防止機
能を要求されることが多い。
【0003】従来より、PASを摺動部材の用途に適用
するに際し、摩擦・摩耗特性、機械的強度などを改良す
るために、フッ素樹脂などの潤滑材、及びアラミド繊
維、チタン酸カリウム繊維、炭素繊維などの補強材を配
合することが提案されている。例えば、特開平3−29
2366号公報には、PPS、フッ素樹脂、及びアラミ
ド繊維などの充填材を含有する耐摩耗性樹脂組成物が提
案されている。特開平4−63866号公報には、PP
S、アラミド繊維等の有機物系補強材及び/またはチタ
ン酸カリウム繊維等の無機物系補強材、及び潤滑材を含
有する現像装置のマグネットロールギャップ保持コロ用
樹脂組成物が提案されている。特開平2−218753
号公報には、PASやポリアリーレンチオエーテルケト
ンに、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末、ピッチ系
炭素繊維、及びカーボンビーズを配合した摺動部材用樹
脂組成物が提案されている。特開平10−36679号
公報には、PPSなどの熱可塑性樹脂に、チタン酸カリ
ウムウイスカー、炭素繊維、及びポリテトラフルオロエ
チレンを配合した摺動部材用樹脂組成物が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、アラミド繊維やチタン酸カ
リウム繊維(またはウイスカー)、炭素繊維などの補強
材は、いずれも硬い材料であるため、これらの補強材を
含有するPAS樹脂組成物から形成した摺動部材は、ア
ルミニウム合金などの軟質金属または軟質合金からなる
部品が相手材である場合、相手材を傷つけてしまうとい
う問題があった。一方、電子写真方式の複写機やレーザ
ービームプリンター、静電記録装置などの画像形成装置
において使用される摺動部材には、耐熱性、摩擦・摩耗
特性、機械的特性などに優れ、アルミニウム合金などの
軟質金属部品を傷つけないことに加えて、帯電防止の機
能が要求される。例えば、画像形成装置の現像部におけ
る現像ロールのギャップ保持コロ軸受(例えば、マグネ
ットロールギャップ保持コロ)や、定着部における加熱
ロールまたは加圧ロールの滑り軸受などの摺動部材は、
一定の電圧が印加された部材と接触したり、摩擦を受け
て帯電する可能性があるため、帯電防止の機能を有する
ことが要求される。摺動部材が帯電性であると、例え
ば、摺動部材が感光体ドラムと接触するものである場
合、感光体ドラムの帯電特性に影響を及ぼし、画質低下
の原因となる。また、摺動部材が帯電すると、トナーが
付着して汚れたり、摺動性が低下したり、場合によって
はスパークしたりする。しかしながら、電気抵抗率(体
積抵抗率)が厳密に管理された帯電防止機能と、軟質金
属部品が相手材である場合にも、相手材を傷つけること
がない優れた摺動性とを同時に兼ね備えた樹脂材料は、
未だ提供されていない。
【0005】従来、例えば、電子写真装置の加熱定着部
用の耐熱性滑り軸受として、特開平5−117678号
公報には、PPS樹脂に、四フッ化エチレン樹脂と、溶
融フッ素樹脂と、芳香族ポリエステル樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、芳香族ポリアミド樹脂
及びフェノール樹脂からなる群から選ばれる一種以上の
耐熱性合成樹脂とを必須成分として添加した樹脂組成物
からなる耐熱性滑り軸受が提案されている。しかし、こ
の滑り軸受は、帯電防止機能を持っていない。また、こ
の樹脂組成物は、各樹脂成分の相溶性が悪く、機械的物
性が不充分であり、クリープ特性も不充分である等の問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性、摺動特性、機械的物性、溶融流動性などに優れる共
に、体積抵抗率が所望の範囲内に制御されたポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物を提供することにある。本発
明の他の目的は、前記諸特性に優れた樹脂組成物からな
る摺動部材を提供することにある。また、本発明の目的
は、前記諸特性に優れ、かつ、軟質金属部品などの相手
材を傷つけることがない摺動部材を提供することにあ
る。
【0007】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、PASに、フッ素樹脂
と導電性カーボンブラックを配合し、さらに、アミノア
ルコキシシラン化合物を添加することにより、PASが
本来有する耐熱性、難燃性、耐薬品性などの諸特性を保
持しつつ、摩擦・摩耗特性が顕著に改善され、しかも体
積抵抗率を所望の低い範囲内に制御することができる樹
脂組成物の得られることを見いだした。本発明の樹脂組
成物は、用途によってはアラミド繊維などの補強材を添
加してもよいが、このような補強材は必須ではないた
め、摺動特性や帯電防止性に優れることに加えて、軟質
金属部品などの相手材を傷つけることがない摺動部材を
与えることができる。本発明の樹脂組成物は、電子写真
方式の画像形成装置に配置されている軸受などの各種摺
動部材用の樹脂材料として特に好適である。本発明は、
これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
ポリアリーレンスルフィド50〜96重量%、(B)フ
ッ素樹脂3〜30重量%、及び(C)導電性カーボンブ
ラック1〜20重量%を含有する樹脂成分100重量部
に対して、(D)アミノアルコキシシラン化合物0.0
1〜10重量部を含有せしめてなるポリアリーレンスル
フィド樹脂組成物が提供される。また、本発明によれ
ば、前記の樹脂組成物を成形してなる摺動部材が提供さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】ポリアリーレンスルフィド(PA
S) 本発明で使用するPASとは、式[−Ar−S−](た
だし、−Ar−は、アリーレン基である。)で表される
アリーレンスルフィドの繰り返し単位を主たる構成要素
とする芳香族ポリマーである。[−Ar−S−]を1モ
ル(基本モル)と定義すると、本発明で使用するPAS
は、この繰り返し単位を通常50モル%以上、好ましく
は70モル%以上、より好ましくは90モル%以上含有
するポリマーである。アリーレン基としては、例えば、
p−フェニレン基、m−フェニレン基、置換フェニレン
基(置換基は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基、
またはフェニル基である。)、p,p′−ジフェニレン
スルホン基、p,p′−ビフェニレン基、p,p′−ジ
フェニレンカルボニル基、ナフチレン基などを挙げるこ
とができる。PASとしては、主として同一のアリーレ
ン基を有するポリマーを好ましく用いることができる
が、加工性や耐熱性の観点から、2種以上のアリーレン
基を含んだコポリマーを用いることもできる。
【0010】これらのPASの中でも、p−フェニレン
スルフィドの繰り返し単位を主構成要素とするPPS
が、加工性に優れ、しかも工業的に入手が容易であるこ
とから特に好ましい。この他に、ポリアリーレンケトン
スルフィド、ポリアリーレンケトンケトンスルフィドな
どを使用することができる。コポリマーの具体例として
は、p−フェニレンスルフィドの繰り返し単位とm−フ
ェニレンスルフィドの繰り返し単位を有するランダムま
たはブロックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り
返し単位とアリーレンケトンスルフィドの繰り返し単位
を有するランダムまたはブロックコポリマー、フェニレ
ンスルフィドの繰り返し単位とアリーレンケトンケトン
スルフィドの繰り返し単位を有するランダムまたはブロ
ックコポリマー、フェニレンスルフィドの繰り返し単位
とアリーレンスルホンスルフィドの繰り返し単位を有す
るランダムまたはブロックコポリマーなどを挙げること
ができる。これらのPASは、結晶性ポリマーであるこ
とが好ましい。また、PASは、靭性や強度などの観点
から、直鎖状ポリマーであることが好ましい。このよう
なPASは、極性溶媒中で、アルカリ金属硫化物とジハ
ロゲン置換芳香族化合物とを重合反応させる公知の方法
(例えば、特公昭63−33775号公報)により得る
ことができる。
【0011】アルカリ金属硫化物としては、例えば、硫
化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビ
ジウム、硫化セシウムなどを挙げることができる。反応
系中で、NaSHとNaOHを反応させることにより生
成させた硫化ナトリウムなども使用することができる。
ジハロゲン置換芳香族化合物としては、例えば、p−ジ
クロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、2,5−ジク
ロロトルエン、p−ジブロモベンゼン、2,6−ジクロ
ロナフタリン、1−メトキシ2,5−ジクロロベンゼ
ン、4,4′−ジクロロビフェニル、3,5−ジクロロ
安息香酸、p,p′−ジクロロジフェニルエーテル、
4,4′−ジクロロジフェニルスルホン、4,4′−ジ
クロロジフェニルスルホキシド、4,4′−ジクロロジ
フェニルケトンなどを挙げることができる。これらは、
それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0012】PASに多少の分岐構造または架橋構造を
導入するために、1分子当たり3個以上のハロゲン置換
基を有するポリハロゲン置換芳香族化合物を少量併用す
ることができる。ポリハロゲン置換芳香族化合物の好ま
しい例としては、1,2,3−トリクロロベンゼン、
1,2,3−トリブロモベンゼン、1,2,4−トリク
ロロベンゼン、1,2,4−トリブロモベンゼン、1,
3,5−トリクロロベンゼン、1,3,5−トリブロモ
ベンゼン、1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼンなど
のトリハロゲン置換芳香族化合物、及びこれらのアルキ
ル置換体を挙げることができる。これらは、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。これらの中でも、経済性、反応性、物性などの
観点から、1,2,4−トリクロロベンゼン、1,3,
5−トリクロロベンゼン、及び1,2,3−トリクロロ
ベンゼンがより好ましい。
【0013】極性溶媒としては、N−メチル−2−ピロ
リドンなどのN−アルキルピロリドン、1,3−ジアル
キル−2−イミダゾリジノン、テトラアルキル尿素、ヘ
キサアルキル燐酸トリアミドなどに代表されるアプロチ
ック有機アミド溶媒が、反応系の安定性が高く、高分子
量のポリマーが得られやすいので好ましい。本発明で使
用するPASは、温度310℃、剪断速度1200/秒
で測定した溶融粘度が、通常、10〜600Pa・s、
好ましくは50〜550Pa・s、より好ましくは70
〜550Pa・である。溶融粘度が異なる2種以上のP
ASをブレンドして使用する場合には、ブレンド物の溶
融粘度が前記範囲内にあることが好ましい。また、PA
Sの溶融粘度が100Pa・s以上であることが、機械
的強度や靭性などの観点から、特に望ましい。PASの
溶融粘度が小さすぎると、機械的強度や靭性などの機械
的物性が不充分となるおそれがある。PASの溶融粘度
が大きすぎると、溶融流動性が不充分となり、射出成形
性や押出成形性が不充分となるおそれがある。
【0014】本発明で使用するPASは、重合終了後の
洗浄したものを使用することができるが、さらに、塩
酸、酢酸などの酸を含む水溶液、あるいは水−有機溶剤
混合溶液により処理したものや、塩化アンモニウムなど
の塩溶液で処理を行ったものなどを使用することが好ま
しい。特に、アセトン:水=1:2(容積比)に調整し
た混合溶媒中でのpHが8以下を示すようになるまで洗
浄処理したPASを用いると、樹脂組成物の溶融流動性
及び機械的物性をより一層向上させることができる。
【0015】本発明で使用するPASは、100μm以
上の平均粒子径を有する粒状物であることが望ましい。
PASの平均粒子径が小さすぎると、押出機による溶融
押出の際、フィード量が制限されるため、樹脂組成物の
押出機内での滞留時間が長くなり、樹脂組成物の劣化等
の問題が生じるおそれがある。また、製造効率上も望ま
しくない。樹脂成分中のPASの配合割合は、50〜9
6重量%であり、好ましくは60〜93重量%、より好
ましくは70〜89重量%である。PASの配合割合が
過大であると、良好な摺動特性が得られず、帯電防止性
も不充分となる。PASの配合割合が過小であると、ク
リープ特性が不充分となる場合があり、また、フッ素樹
脂としてポリテトラフルオロエチレンを用いた場合に
は、成形性が不充分となる。
【0016】フッ素樹脂 本発明で使用するフッ素樹脂は、特に制限はなく、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリクロロ
トリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニ
リデン(PVDF)、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオ
ロプロピレン/テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
フッ化ビニル、エチレン/テトラフルオロエチレン共重
合体(ETFE)、エチレン/クロロトリフルオロエチ
レン共重合体(ECTFE)、プロピレン/テトラフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン/パー
フルオロアルキルパーフルオロビニルエーテル共重合
体、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体、フッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン
共重合体、テトラフルオロエチレン/エチレン/イソブ
チレン共重合体、エチレン/ヘキサフルオロプロピレン
共重合体、テトラフルオロエチレン/エチルビニルエー
テル共重合体等を挙げることができる。これらの中で
も、耐熱性、摺動性などの点で、PTFE、FEP、P
FAなどが好ましい。樹脂成分中のフッ素樹脂の配合割
合は、3〜30重量%であり、好ましくは5〜25重量
%、より好ましくは8〜20重量%である。フッ素樹脂
の配合割合が過大であると、クリープ特性が不充分とな
り、過小であると、摺動特性が不充分になる場合があ
る。
【0017】導電性カーボンブラック 本発明で使用する導電性カーボンブラックは、特に制限
はなく、アセチレンブラック、オイルファーネスブラッ
ク、サーマルブラック、チャンネルブラックなどの各種
導電性カーボンブラックを用いることができる。導電性
カーボンブラックの添加による機械物性及び成形性の低
下を最小限度に抑えるには、少量の添加量で導電性ない
しは半導電性領域の体積抵抗率を発現させることが好ま
しく、その観点から、DBP吸油量が360ml/10
0g以上の導電性カーボンブラックを好適に用いること
ができる。
【0018】導電性カーボンブラックのDBP吸油量
は、ASTMD2414で規定された方法で測定する。
すなわち、測定装置(Absorpotometer)
のチャンバー中にカーボンブラックを入れ、そのチャン
バー中に、一定の速度でDBP(n−ジブチルフタレー
ト)を加える。DBPを吸収するに従い、導電性カーボ
ンブラックの粘度は上昇し、ある程度に達した時までに
吸収したDBPの量からDBP吸油量を算出する。粘度
の検出は、トルクセンサーで行う。導電性カーボンブラ
ックのDBP吸油量が小さすぎると、樹脂組成物の体積
抵抗率を所望の程度にまで低下させるのに多量の導電性
カーボンブラックを配合することが必要となり、成形性
や機械的物性が低下するおそれを生じる。DBP吸油量
の上限は、通常、750ml/100g程度である。D
BP吸油量は、好ましくは400〜600ml/g程度
である。
【0019】導電性カーボンブラックの配合割合は、導
電性カーボンブラックの導電性、構造、DBP吸油量、
PASの溶融粘度、樹脂組成物の目標体積抵抗率に依存
し、一概には規定できないが、本発明の目的を達成する
には、樹脂成分中の導電性カーボンブラックの配合割合
は、1〜20重量%であり、好ましくは2〜15重量
%、より好ましくは3〜10重量%である。導電性カー
ボンブラックの配合割合が過大であると成形性や機械的
物性が低下し、過小であると所望の体積抵抗率を達成す
ることが困難となる。望ましい体積抵抗率は1×102
〜9×1015Ω・cm、より望ましくは1×105〜1
×1015Ω・cmである。
【0020】アミノアルコキシシラン化合物 本発明で用いるアミノアルコキシシラン化合物は、特に
限定されないが、アルキル基の炭素数が1〜4個で、ア
ルコキシ基の炭素数が1〜4個のアミノ(C1〜C4)ア
ルキル(C1〜C4)アルコキシシラン化合物が好まし
く、その中でも、添加効果に優れ、かつ、入手が容易で
ある点で、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン化
合物が特に好ましい。アミノアルコキシシラン化合物の
具体例としては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルメトキシシラン、γ−フェニル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン等が挙げられる。
【0021】アミノアルコキシシラン化合物の配合割合
は、PAS、フッ素樹脂、及び導電性カーボンブラック
を含有する樹脂成分100重量部に対して、0.01〜
10重量部、好ましくは0.05〜10重量部、より好
ましくは、0.1〜5重量部である。アミノアルコキシ
シラン化合物の配合割合が過小であると、添加による機
械的特性の改良効果が小さく、過大であると、成形加工
過程でガスを発生しやすく、成形品にボイドが生じやす
くなる。
【0022】充填材 本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲
内において、各種充填材を配合することができる。充填
材としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、アスベス
ト繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、
窒化硼素繊維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ
繊維などの無機繊維状物;ステンレス、アルミニウム、
チタン、鋼、真ちゅう等の金属繊維状物;ポリアミド、
フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などの高
融点有機質繊維状物質;等の繊維状充填剤が挙げられ
る。また、充填材としては、例えば、マイカ、シリカ、
タルク、アルミナ、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、フェライト、クレー、ガラス
粉、酸化亜鉛、炭酸ニッケル、酸化鉄、石英粉末、炭酸
マグネシウム、硫酸バリウム等の粒状または粉末状の充
填材を挙げることができる。
【0023】これらの充填材は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上を組み合わせて使用することができる。ま
た、充填材は、必要に応じて、集束剤または表面処理剤
により処理されていてもよい。集束剤または表面処理剤
としては、例えば、エポキシ系化合物、イソシアネート
系化合物、シラン系化合物、チタネート系化合物の官能
性化合物が挙げられる。これらの化合物は、フイラに対
して予め表面処理または集束処理を施して用いるか、あ
るいは組成物の調製の際に同時に添加してもよい。な
お、本発明の樹脂組成物からなる摺動部材を、軟質金属
部品などと接触して使用する用途に適用する場合には、
硬度の高い繊維状充填材は、配合しないか、あるいは配
合割合を少なくすることが好ましい。
【0024】その他の添加剤 本発明の樹脂組成物には、前記以外のその他の添加剤と
して、例えば、エポキシ基含有α−オレフィン系共重合
体のような衝撃改質材、エチレングリシジルメタクリレ
ートのような樹脂改良剤、ペンタエリスリトールテトラ
ステアレートのような滑剤、熱硬化性樹脂、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、ポロンナイトライドのような核剤、
難燃剤、染料や顔料等の着色剤等を適宜添加することが
できる。これらの中でも、エポキシ基含有α−オレフィ
ン系共重合体は、樹脂組成物の靭性(引張伸び)を高め
る上で好ましい。エポキシ基含有α−オレフィン系共重
合体としては、例えば、α−オレフィンと不飽和グリシ
ジル基含有単量体との共重合体、α−オレフィンと不飽
和グリシジル基含有単量体との共重合体の存在下にビニ
ル単量体を重合して得られるグラフト化前駆体(特開平
1−131220号公報、特開平1−138214号公
報)などが挙げられる。エポキシ基含有α−オレフィン
系共重合体は、樹脂成分中、通常、0〜30重量%の割
合で使用される。
【0025】樹脂組成物 本発明の樹脂組成物は、一般に合成樹脂組成物の調製に
用いられる設備と方法により調製することができる。例
えば、各原料成分をヘンシェルミキサー、タンブラー等
により予備混合し、必要があればガラス繊維等の充填材
を加えてさらに混合した後、1軸または2軸の押出機を
使用して混練し、押し出して成型用ペレットとすること
ができる。必要成分の一部をマスターバッチとしてから
残りの成分と混合する方法、また、各成分の分散性を高
めるために、使用する原料の一部を粉砕し、粒径を揃え
て混合し、溶融押出することも可能である。本発明の樹
脂組成物は、溶融流動性に優れているため、射出成形や
押出成形などの一般的な溶融成形加工法により、例え
ば、シート、フィルム、チューブ、パイプ、その他の成
形品に精密に成形加工することができる。成形品は、帯
電防止性、高温剛性、難燃性、耐熱性、耐薬品性、寸法
安定性、耐クリープ特性、摩擦・摩耗特性などに優れて
おり、これらの諸特性が要求される広範な分野で利用す
ることができる。
【0026】本発明の樹脂組成物は、特に摺動部材とし
て好ましく使用することができる。摺動部材としては、
高度の耐熱性、摩擦・摩耗特性、機械的物性などが要求
される分野に使用することができるが、体積抵抗率を所
定の範囲に低く制御することができるため、特に電子写
真方式の複写機(電子写真複写機)やレーザービームプ
リンター、静電記録装置などの画像形成装置における各
種摺動部材として好適に使用することができる。画像形
成装置における各種摺動部材としては、現像部における
現像ロールのギャップ保持コロ軸受(例えば、マグネッ
トロールギャップ保持コロ)、定着部における加熱ロー
ル(定着ロール)の滑り軸受や加圧ロールの滑り軸受な
どを例示することができる。
【0027】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、物性の測定
方法は、以下に示すとおりである。 (1)引張り物性(引張強さ、引張伸び) 樹脂組成物の引張強さ及び引張伸び(引張破断伸び)
は、ASTM D638に準拠して、測定温度23℃、
標点間距離50mm、クロスヘッド速度5mm/分で測
定した。 (2)曲げ物性(曲げ弾性率、曲げ強さ) 樹脂組成物の曲げ弾性率及び曲げ強さは、ASTM D
790に準拠して、測定温度23℃、支持間距離80m
m、クロスヘッド速度3.5mm/分で測定した。 (3)体積抵抗率 樹脂組成物の体積抵抗率は、JIS K6911に準拠
して測定した。 (4)動摩擦係数及び摩耗量 樹脂組成物の動摩擦係数及び摩耗量は、鈴木式摩擦摩耗
試験に従って、荷重5×105Pa、速度0.2m/
s、相手材アルミニウム、走行時間15時間の条件で測
定した。 (5)溶融粘度 PASの溶融粘度は、キャピログラフ(東洋精機社製)
を用いて、温度310℃、剪断速度1200/秒の条件
で測定した。 (6)PASのpH アセトン:水=1:2(容積比)の混合溶媒中で、PA
SのpHを測定した。より具体的には、ポリマー20g
に対して、アセトン50mlを添加してよく混合し、さ
らにイオン交換水100mlを加え、振盪機にて30分
間振盪した後、上澄み液60mlを分取し、そのpHを
測定した。
【0028】[合成例1]PAS(A)の合成 重合缶に、N−メチルピロリドン(NMP)720kg
と、46.21重量%の硫化ナトリウム(Na2S)を
含む硫化ナトリウム・5水塩420kgとを仕込み、窒
素ガスで置換後、攪拌しながら徐々に200℃まで昇温
して、水160kgを留出させた。このとき、同時に6
2モルのH2Sが揮散した。上記脱水工程後、重合缶に
p−ジクロロベンゼン(pDCB)364kgと、NM
P250kgを加え、攪拌しながら220℃で4.5時
間反応させた。その後、攪拌を続けながら水59kgを
圧入し、255℃に昇温して5時間反応させた。反応終
了後、室温付近まで冷却してから、内容物を100メッ
シュのスクリーンに通して粒状ポリマーを篩分し、アセ
トン洗2回と水洗3回を順次行い洗浄ポリマーを得た。
さらに、この洗浄ポリマーを3%塩化アンモニウム水溶
液で洗浄した後、水洗を行った。脱水後、回収した粒状
ポリマーは、105℃で3時間乾燥した。このようにし
て得られたポリマー(A)の収率は89%で、溶融粘度
は140Pa・s、pHは6.5、平均粒径は約900
μmであった。
【0029】[合成例2]PAS(B)の合成 重合缶にNMPを800kgと46.10重量%のNa
2Sを373kg仕込み、合成例1と同様に脱水処理を
行ったところ、水142kgと54モルのH2Sが留出
した。次に、重合缶にpDCB320kg、1,2,4
−トリクロロベンゼン0.79kg、NMP274k
g、及び水0.9kgを加え、攪拌しながら220℃で
1時間反応後、230℃で3時間反応させた。次いで、
攪拌を続けながら水77kgを圧入し、255℃に昇温
して1時間反応させ後、245℃で3時間反応を継続し
た。反応終了後、室温付近まで冷却してから、内容物を
100メッシュのスクリーンに通して粒状ポリマーを篩
分し、アセトン洗2回、さらに水洗4回を行い、洗浄ポ
リマーを得た。脱水後、回収した粒状ポリマーは、10
5℃で3時間乾燥した。このようにして得られたポリマ
ー(B)の収率は90%で、溶融粘度は517Pa・
s、pHは7.5、平均粒径は約800μmであった。
【0030】[合成例3]PAS(C)の合成 重合缶にN−メチルピロリドン(NMP)720kg
と、46.21重量%の硫化ナトリウム(Na2S)を
含む硫化ナトリウム・5水塩420kgとを仕込み、窒
素ガスで置換後、攪拌しながら徐々に200℃まで昇温
して、水158kgを留出させた。このとき、62モル
のH2Sが揮散した。上記脱水工程後、重合缶にp−ジ
クロロベンゼン(pDCB)371kgと、NMP18
9kgを加え、攪拌しながら220℃で4.5時間反応
させた。その後、攪拌を続けながら水49kgを圧入
し、255℃に昇温して5時間反応させた。反応終了
後、室温付近まで冷却してから、内容物を100メッシ
ュのスクリーンに通して粒状ポリマーを篩分し、アセト
ン洗2回さらに水洗3回を行い、洗浄ポリマーを得た。
さらに、この洗浄ポリマーを0.6%塩化アンモニウム
水溶液で洗浄した後、水洗を行った。脱水後、回収した
粒状ポリマーは、105℃で3時間乾燥した。このよう
にして得られたポリマー(C)の収率は92%で、溶融
粘度は55Pa・s、pHは6.2、平均粒径は約50
0μmであった。
【0031】[実施例1]表1に示す各ポリマー成分を
ヘンシェルミキサーで均一にドライブレンドし、46m
mφ二軸混練押出機(池貝鉄工社製PCM−46)へ供
給し、シリンダー温度260〜340℃にて混練を行い
ペレット状物を得た。得られたペレット状物を150℃
で6時間乾燥した後、射出成型機(東芝機械社製IS−
75)により、金型温度145℃、シリンダー温度30
0〜340℃で、引張試験片、曲げ試験片、及び体積抵
抗率測定のための平板を作製した。結果を表1に示す。
【0032】[実施例2〜6、及び比較例1〜4]各成
分の種類と配合割合を表1に示すように替えたこと以外
は、実施例1と同様にして、各試験片を作成した。結果
を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】(脚注) (1)PTFE:ポリテトラフルオロエチレン粉末(喜
多村社製、商品名KTL−610) (2)FEP:テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体(三井・デュポンフロロケミカル
社製、商品名テフロン100−J) (3)エポキシ基含有α−オレフィン共重合体:モデイ
パーA4400(日本油脂社製) (4)導電性カーボンブラック(DBP吸油量500m
l/100g):ケッチェンブラックEC600JD
(ライオン社製) (5)アミノアルコキシシラン:γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン (6)測定値中、Eの表記は、常法に従って、例えば、
3E+12の場合、3×1012を表し、また、2.1E
−06は、2.1×10-6を表すものとする。
【0035】考察 表1に示された実験結果から明らかなように、PAS、
フッ素樹脂、導電性カーボンブラックにアミノアルコキ
シシラン化合物を添加した樹脂組成物(実施例1〜6)
は、それぞれに対応する、フッ素樹脂、カーボンブラッ
ク、アミノアルコキシシラン化合物未充填樹脂組成物
(比較例1)、カーボンブラック、アミノアルコキシシ
ラン化合物未充填樹脂組成物(比較例2)、フッ素樹
脂、アミノアルコキシシラン化合物未充填樹脂組成物
(比較例3)に比べて、動摩擦係数及び比摩耗量は低
く、摺動特性に優れる。また、アミノアルコキシシラン
化合物未添加の樹脂組成物(比較例4)は、引張強さ、
引張伸び、曲げ強さが、対応するアミノアルコキシシラ
ン化合物添加の樹脂組成物と比較して低い。さらに、本
発明においては、必須成分ではないが、エポキシ基含有
α−オレフィン共重合体を充填することで、引張伸びが
改善される(実施例6)。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、摺動特性(摩
擦・摩耗特性)、機械的物性、溶融流動性に優れ、か
つ、体積抵抗率が所望の範囲内に制御されたポリアリー
レンスルフィド樹脂組成物が提供される。また、本発明
によれば、このように優れた諸特性を有する樹脂組成物
からなる摺動部材が提供される。本発明の摺動部材は、
帯電防止の機能を有し、かつ、軟質金属部品などの相手
材を傷つけることがないので、電子写真方式の画像形成
装置における摺動部材、例えば、現像ロールのギャップ
保持コロ軸受、加熱ロールの滑り軸受、加圧ロールの滑
り軸受などとして特に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/20 103 G03G 15/20 103 //(C08L 81/02 27:12)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアリーレンスルフィド50〜
    96重量%、(B)フッ素樹脂3〜30重量%、及び
    (C)導電性カーボンブラック1〜20重量%を含有す
    る樹脂成分100重量部に対して、(D)アミノアルコ
    キシシラン化合物0.01〜10重量部を含有せしめて
    なるポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (C)導電性カーボンブラックが、DB
    P吸油量360ml/100g以上のものである請求項
    1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 体積抵抗率が、1×102〜9×1015
    Ω・cmの範囲である請求項1または2に記載の樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の樹脂組成物を成形してなる摺動部材。
  5. 【請求項5】 摺動部材が、電子写真方式の画像形成装
    置における現像ロールのギャップ保持コロ軸受、加熱ロ
    ールの滑り軸受、または加圧ロールの滑り軸受である請
    求項4記載の摺動部材。
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