JPH11279070A - 抗腫瘍製剤及びその製造法 - Google Patents
抗腫瘍製剤及びその製造法Info
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- JPH11279070A JPH11279070A JP10095162A JP9516298A JPH11279070A JP H11279070 A JPH11279070 A JP H11279070A JP 10095162 A JP10095162 A JP 10095162A JP 9516298 A JP9516298 A JP 9516298A JP H11279070 A JPH11279070 A JP H11279070A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新たな組み合わせによる抗腫瘍製剤を得る。
【解決手段】 イヌトウキの有効成分とアガリカス・ブ
ラジー茸の有効成分とを配合したもの。
ラジー茸の有効成分とを配合したもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イヌトウキ及びア
ガリカス・ブラジー茸を有効成分とする抗腫瘍製剤に関
するものである。
ガリカス・ブラジー茸を有効成分とする抗腫瘍製剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】イヌトウキ(Angelica shikokiana)はセ
リ科の多年性植物であり、完熟時の主茎新著産の長さは
約120cm〜130cm、主茎及び側枝の頂端に各々1個の花序
が着生しており、複散形花序である。主茎上の花序の直
径は約20cmで、開花は6月頃である。このイヌトウキ
は、肝機能改善用及び抗高脂血症用組成物として用いら
れている(特公平4−3365号)。
リ科の多年性植物であり、完熟時の主茎新著産の長さは
約120cm〜130cm、主茎及び側枝の頂端に各々1個の花序
が着生しており、複散形花序である。主茎上の花序の直
径は約20cmで、開花は6月頃である。このイヌトウキ
は、肝機能改善用及び抗高脂血症用組成物として用いら
れている(特公平4−3365号)。
【0003】一方、アガリカス・ブラジー茸(Agaricus
blazei)は、ハラタケ属のキノコの一種であり、ブラジ
ル・サンパウロ市北西部サンゲョージェ・ドリオプレー
ト地方等の山野に自生している。子実体の形状は円錐形
(つり鐘形)で傘の外表面の色は褐色、柄の色は白色乃至
乳白色、傘の大きさは5〜10cm、柄の長さは最大15cmに
まで成長する。傘の縁や内表面の形状は円錐状、ひだは
放射状、ひだの縁はカール状に巻き、柄の付き方は中心
性、柄の形は等茎(根元は膨れる)、生え方は散性であ
る。
blazei)は、ハラタケ属のキノコの一種であり、ブラジ
ル・サンパウロ市北西部サンゲョージェ・ドリオプレー
ト地方等の山野に自生している。子実体の形状は円錐形
(つり鐘形)で傘の外表面の色は褐色、柄の色は白色乃至
乳白色、傘の大きさは5〜10cm、柄の長さは最大15cmに
まで成長する。傘の縁や内表面の形状は円錐状、ひだは
放射状、ひだの縁はカール状に巻き、柄の付き方は中心
性、柄の形は等茎(根元は膨れる)、生え方は散性であ
る。
【0004】このアガリカス・ブラジー茸は、抗腫瘍活
性(特開昭55−74797号)、肝機能改善作用(特公
平5−9410号)に優れたキノコである。このアガリ
カス・ブラジー茸は、屋内外での人工栽培により大量生
産が可能となっている(特公平7−36733)。
性(特開昭55−74797号)、肝機能改善作用(特公
平5−9410号)に優れたキノコである。このアガリ
カス・ブラジー茸は、屋内外での人工栽培により大量生
産が可能となっている(特公平7−36733)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、イヌト
ウキに抗腫瘍活性があることを見出し、このイヌトウキ
とアガリカス・ブラジー茸とを併用することにより、各
々単独で用いる場合と比較して、癌(腫瘍)の治癒が飛
躍的に高まることを見いだし、本発明に至った。
ウキに抗腫瘍活性があることを見出し、このイヌトウキ
とアガリカス・ブラジー茸とを併用することにより、各
々単独で用いる場合と比較して、癌(腫瘍)の治癒が飛
躍的に高まることを見いだし、本発明に至った。
【0006】本発明は、新たな組み合わせによる抗腫瘍
製剤とその製造法を得ることを目的とする。
製剤とその製造法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る抗腫瘍製剤
は、イヌトウキの有効成分とアガリカス・ブラジー茸の
有効成分とを配合したものである。
は、イヌトウキの有効成分とアガリカス・ブラジー茸の
有効成分とを配合したものである。
【0008】また、本発明に係る抗腫瘍製剤の製造法
は、イヌトウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片
と抽出液とを密閉容器内に封止し、該容器内を減圧状態
とした上で予め定められた抽出温度に昇温させ、該抽出
温度を予め定められた時間保持した後、密閉状態を解放
して急激に常圧状態にするものである。
は、イヌトウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片
と抽出液とを密閉容器内に封止し、該容器内を減圧状態
とした上で予め定められた抽出温度に昇温させ、該抽出
温度を予め定められた時間保持した後、密閉状態を解放
して急激に常圧状態にするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、イヌトウキの
有効成分とアガリカス・ブラジー茸の有効成分とを配合
する抗腫瘍製剤である。このイヌトウキの有効成分は、
次の化1〜化4に示すように、3'-アンゲロイロキシ-4'
-イソブチリロキシ-3',4'-ジハイドロセセリン(3'-ange
loyloxy-4'-isobutyryloxy-3',4'-dihydroseselin)、ア
ノマリン(anomalin)、イソプテリキシン(isopteryxi
n)、イソエポキシプテリキシン(isoepoxypteryxin)であ
る。
有効成分とアガリカス・ブラジー茸の有効成分とを配合
する抗腫瘍製剤である。このイヌトウキの有効成分は、
次の化1〜化4に示すように、3'-アンゲロイロキシ-4'
-イソブチリロキシ-3',4'-ジハイドロセセリン(3'-ange
loyloxy-4'-isobutyryloxy-3',4'-dihydroseselin)、ア
ノマリン(anomalin)、イソプテリキシン(isopteryxi
n)、イソエポキシプテリキシン(isoepoxypteryxin)であ
る。
【0010】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【0011】一方、アガリカス・ブラジー茸の有効成分
は、菌糸体に由来する蛋白多糖体及び乾燥保存中に発生
する脂肪酸である。脂肪酸は、具体的には、1,3-Hydrox
y-9,11-Octadecadionoic acid、9-Hydroxy-10,12-Octad
ecadionoic acid、及び次の化5、化6に示される脂肪
酸である。
は、菌糸体に由来する蛋白多糖体及び乾燥保存中に発生
する脂肪酸である。脂肪酸は、具体的には、1,3-Hydrox
y-9,11-Octadecadionoic acid、9-Hydroxy-10,12-Octad
ecadionoic acid、及び次の化5、化6に示される脂肪
酸である。
【0012】
【化5】
【化6】
【0013】これら有効成分を含むイヌトウキについ
て、本発明者らは、ナチュラルキラー活性を検証した。
ナチュラルキラー活性(NK活性)とは、予め感作されな
くてもガン細胞やウイルス感染細胞に対して溶解作用を
示すリンパ球であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の
作用である。その結果、不確定ではあるけれども有意に
強いNK活性が認められた。
て、本発明者らは、ナチュラルキラー活性を検証した。
ナチュラルキラー活性(NK活性)とは、予め感作されな
くてもガン細胞やウイルス感染細胞に対して溶解作用を
示すリンパ球であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の
作用である。その結果、不確定ではあるけれども有意に
強いNK活性が認められた。
【0014】一方、イヌトウキを単独で投与した場合
に、延命効果は見られたものの、癌の抑制には好ましい
効果が得られず、また、アガリカス・ブラジー茸を単独
で投与した場合に、癌の進行阻止は見られたものの、癌
の縮小効果は好ましい効果が得られなかった事実から、
両者を併用することにより、各々単独で用いる場合と比
較して、癌(腫瘍)の治癒が飛躍的に高まることを見い
だした。
に、延命効果は見られたものの、癌の抑制には好ましい
効果が得られず、また、アガリカス・ブラジー茸を単独
で投与した場合に、癌の進行阻止は見られたものの、癌
の縮小効果は好ましい効果が得られなかった事実から、
両者を併用することにより、各々単独で用いる場合と比
較して、癌(腫瘍)の治癒が飛躍的に高まることを見い
だした。
【0015】また、イヌトウキの各有効成分は、何れも
エタノール,クロロホルム等の有機溶媒には可溶である
が水に難溶である。このため、これらの有効成分は、組
織片を乾燥した後、破砕して粉末にするか、有機溶媒で
抽出して得られる。一方、アガリカスブラジー茸の有効
成分は、水又は水と有機溶媒とを含有する水性溶媒で熱
水抽出して得られる。
エタノール,クロロホルム等の有機溶媒には可溶である
が水に難溶である。このため、これらの有効成分は、組
織片を乾燥した後、破砕して粉末にするか、有機溶媒で
抽出して得られる。一方、アガリカスブラジー茸の有効
成分は、水又は水と有機溶媒とを含有する水性溶媒で熱
水抽出して得られる。
【0016】本発明の製剤としては、イヌトウキ及びア
ガリカス・ブラジー茸の各々に由来する有効成分を、個
別に消化吸収し易い形態に粉砕又は抽出して、これらを
混ぜ合わせて調製してもよいが、一度に粉砕と抽出とを
行う方が、効率がよい。
ガリカス・ブラジー茸の各々に由来する有効成分を、個
別に消化吸収し易い形態に粉砕又は抽出して、これらを
混ぜ合わせて調製してもよいが、一度に粉砕と抽出とを
行う方が、効率がよい。
【0017】従って、本発明の製造法は、イヌトウキ組
織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液とを密閉
容器内に封止し、該容器内を減圧状態とした上で予め定
められた抽出温度に昇温させ、該抽出温度を予め定めら
れた時間保持した後、密閉状態を解放して急激に常圧状
態にして製剤を得る。
織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液とを密閉
容器内に封止し、該容器内を減圧状態とした上で予め定
められた抽出温度に昇温させ、該抽出温度を予め定めら
れた時間保持した後、密閉状態を解放して急激に常圧状
態にして製剤を得る。
【0018】本発明で用いる組織片は、イヌトウキ及び
アガリカス・ブラジー茸の有効成分を含む組織の一部で
あればよく、好ましくはイヌトウキの葉,茎,根の乾燥
体及びアガリカス・ブラジー茸の子実体の乾燥体であ
る。また、抽出液としては、好ましくはアガリカス・ブ
ラジー茸の有効成分である蛋白多糖体を抽出するため
に、水又は水と有機溶媒としてエタノールとを含有する
水性溶媒を用いる。
アガリカス・ブラジー茸の有効成分を含む組織の一部で
あればよく、好ましくはイヌトウキの葉,茎,根の乾燥
体及びアガリカス・ブラジー茸の子実体の乾燥体であ
る。また、抽出液としては、好ましくはアガリカス・ブ
ラジー茸の有効成分である蛋白多糖体を抽出するため
に、水又は水と有機溶媒としてエタノールとを含有する
水性溶媒を用いる。
【0019】抽出温度は、1気圧以下の減圧状態で80℃
以下であればよい。アガリカス・ブラジー茸由来の蛋白
多糖体が加熱を行うことにより分解する恐れがあるた
め、字間は30分〜60分程度とする。また、好ましくは減
圧状態で水分を取り除き、乾燥粉末にする。尚、イヌト
ウキ由来の有効成分も同様にする。
以下であればよい。アガリカス・ブラジー茸由来の蛋白
多糖体が加熱を行うことにより分解する恐れがあるた
め、字間は30分〜60分程度とする。また、好ましくは減
圧状態で水分を取り除き、乾燥粉末にする。尚、イヌト
ウキ由来の有効成分も同様にする。
【0020】密閉容器中に減圧状態で保持されたイヌト
ウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液と
は、密閉状態を解放して急激に常圧状態に戻る。この
時、各組織片は減圧状態から急激な常圧状態への移行の
ため、細かく破砕される。これにより、一度の操作で、
アガリカス・ブラジー茸組織は蛋白多糖体を熱水抽出で
き、イヌトウキ組織(及びアガリカス・ブラジー茸組織
は)破砕されて消化吸収し易い形態になる。
ウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液と
は、密閉状態を解放して急激に常圧状態に戻る。この
時、各組織片は減圧状態から急激な常圧状態への移行の
ため、細かく破砕される。これにより、一度の操作で、
アガリカス・ブラジー茸組織は蛋白多糖体を熱水抽出で
き、イヌトウキ組織(及びアガリカス・ブラジー茸組織
は)破砕されて消化吸収し易い形態になる。
【0021】
実施例1.イヌトウキのNK活性 (1-1) 実験動物及び材料 ICRマウス(5週齢雄)に3.4〜4.0×106cellsのサル
コーマ(sarcoma)−180を鼠頚部に接種し、担癌マウ
スを対照群と山人参投与群に分けた。また、ガン細胞を
接種していないマウスを正常マウスとした。正常及び対
照群には水を、山人参投与群には山人参の水抽出液を各
々0.8mlずつ12〜25日間経口投与した後、リンパ球の細
胞障害活性を測定した。山人参の抽出液は山人参の粉末
10gに蒸留水を100ml加え、一夜攪拌した後、3000回
転、10分間遠心した上清を使用した。
コーマ(sarcoma)−180を鼠頚部に接種し、担癌マウ
スを対照群と山人参投与群に分けた。また、ガン細胞を
接種していないマウスを正常マウスとした。正常及び対
照群には水を、山人参投与群には山人参の水抽出液を各
々0.8mlずつ12〜25日間経口投与した後、リンパ球の細
胞障害活性を測定した。山人参の抽出液は山人参の粉末
10gに蒸留水を100ml加え、一夜攪拌した後、3000回
転、10分間遠心した上清を使用した。
【0022】(1-2) リンパ球の調整方法 マウスから脾臓を捕りだし、嵌止によりRPMI164
0培地中で脾臓をほぐし、脾臓細胞の懸濁液を得た。20
0回転、2分間遠心し、上清の脾臓浮遊液を集め、更
に、2000回転で2分間遠心した。培地を吸引除去し、細
胞ペレットに赤血球溶解液(0.144Mの塩化アンモニウム
を含む0.017Mトリスー塩酸緩衝液,pH7.2)を加え、細
胞を懸濁し、2000回転で2分間遠心した。得られた細胞
ペレットを培地で2回洗浄し、エフェクター細胞として
使用した。
0培地中で脾臓をほぐし、脾臓細胞の懸濁液を得た。20
0回転、2分間遠心し、上清の脾臓浮遊液を集め、更
に、2000回転で2分間遠心した。培地を吸引除去し、細
胞ペレットに赤血球溶解液(0.144Mの塩化アンモニウム
を含む0.017Mトリスー塩酸緩衝液,pH7.2)を加え、細
胞を懸濁し、2000回転で2分間遠心した。得られた細胞
ペレットを培地で2回洗浄し、エフェクター細胞として
使用した。
【0023】(1-3) 標的細胞の調整方法 YAC−1(マウスリンパ種由来)を1×107cells/ml
になるように400μlの培地中に懸濁し、Na51CrO4
(放射性、100μCi/ml)を100μl加え、1.5時間表式を行
った。4回培地で洗浄した後、これを標的細胞として細
胞障害活性の測定に使用した。
になるように400μlの培地中に懸濁し、Na51CrO4
(放射性、100μCi/ml)を100μl加え、1.5時間表式を行
った。4回培地で洗浄した後、これを標的細胞として細
胞障害活性の測定に使用した。
【0024】(1-4) 細胞障害活性測定法 エフェクター細胞を、1×107cells/mlになるよう培
地に懸濁し、96穴のμプレートに150μlずつ分注し
た。これに、3×105cells/mlになるよう懸濁した標
的細胞を50μlずつ分注した(この時、エフェクター細
胞と標的細胞との比、即ち、E/T比は100:1とな
る)。CO2インキュベータで37℃,4時間反応させた
後、2000回転2分間遠心し、上清100μlをバイアルに
採取し、γ−カウンターで放射活性を測定した。細胞障
害活性(NK活性)は次式により算定した。 %NK活性=(A−C)/(B−C)×100 A:標識細胞とエフェクター細胞とを反応させた後のc
pm B:標識細胞をトリトンX−100で破壊したcpm C:標識細胞が培地中で自然に放出したcpm
地に懸濁し、96穴のμプレートに150μlずつ分注し
た。これに、3×105cells/mlになるよう懸濁した標
的細胞を50μlずつ分注した(この時、エフェクター細
胞と標的細胞との比、即ち、E/T比は100:1とな
る)。CO2インキュベータで37℃,4時間反応させた
後、2000回転2分間遠心し、上清100μlをバイアルに
採取し、γ−カウンターで放射活性を測定した。細胞障
害活性(NK活性)は次式により算定した。 %NK活性=(A−C)/(B−C)×100 A:標識細胞とエフェクター細胞とを反応させた後のc
pm B:標識細胞をトリトンX−100で破壊したcpm C:標識細胞が培地中で自然に放出したcpm
【0025】(1-5) 統計処理 NK活性は平均±標準誤差で示し、有意差検定はt検定
を用いて対応する対照群と比較した。表1,2に示すよ
うに1群5匹の実験を2回繰り返したところ、1回目は
山人参投与群で5例中2例に対照群と比較し有意に強い
NK活性が認められたが、2回目は5例中4例に対照群
と比較し強い傾向が見られたものの有意差は何れも認め
られなかった。
を用いて対応する対照群と比較した。表1,2に示すよ
うに1群5匹の実験を2回繰り返したところ、1回目は
山人参投与群で5例中2例に対照群と比較し有意に強い
NK活性が認められたが、2回目は5例中4例に対照群
と比較し強い傾向が見られたものの有意差は何れも認め
られなかった。
【0026】
【表1】
【表2】
【0027】実施例2.イヌトウキ単独投与の症例 ・67才 男性 診断 大腸ガン 臨床経過 64才の秋に大腸ガンの手術を受けた。9ヶ
月後に肝転移を指摘され、イヌトウキの服用を開始。肝
転移は腹腔動脈造営と腫瘍動脈の栓塞により消滅した。
このころ外科の主治医は、余命を精々1年と宣告した。
抗ガン剤は副作用を経験していたため、本人が使用を拒
否した。予測の1年後にはまだ健在で仕事が出来てい
た。延命効果は見られた。イヌトウキ服用開始後1年6
ヶ月頃から、肺に転移が出てきた。1年9ヶ月後、肺炎
を併発して死亡。イヌトウキ単独では、延命効果は見ら
れても、ガンの抑制には不十分である。
月後に肝転移を指摘され、イヌトウキの服用を開始。肝
転移は腹腔動脈造営と腫瘍動脈の栓塞により消滅した。
このころ外科の主治医は、余命を精々1年と宣告した。
抗ガン剤は副作用を経験していたため、本人が使用を拒
否した。予測の1年後にはまだ健在で仕事が出来てい
た。延命効果は見られた。イヌトウキ服用開始後1年6
ヶ月頃から、肺に転移が出てきた。1年9ヶ月後、肺炎
を併発して死亡。イヌトウキ単独では、延命効果は見ら
れても、ガンの抑制には不十分である。
【0028】実施例3.アガリカス・ブラジー茸単独投
与の症例 ・58才 男性 診断 胃ガン 臨床経過 58才の4月に人間ドックで胃ガンと診断さ
れ、手術を勧められた。手術は受けたくないので生薬治
療を希望して、7月に入院。アガリカスブラジーを毎日
服用開始。効果を高めるために、インターフェロンイン
デューサであるラブレ菌を併用した。2ヶ月間に胃内視
鏡検査を3回行って、慎重に経過を観察した。胃ガンは
進行の様子は見られなかったが、縮小の傾向も見られな
かったので、結局手術に踏み切った。胃ガンは進行ガン
であった。アガリカス・ブラジー茸のみでは、ガンの進
行は防ぎ得ても、縮小効果は難しいと判断した。
与の症例 ・58才 男性 診断 胃ガン 臨床経過 58才の4月に人間ドックで胃ガンと診断さ
れ、手術を勧められた。手術は受けたくないので生薬治
療を希望して、7月に入院。アガリカスブラジーを毎日
服用開始。効果を高めるために、インターフェロンイン
デューサであるラブレ菌を併用した。2ヶ月間に胃内視
鏡検査を3回行って、慎重に経過を観察した。胃ガンは
進行の様子は見られなかったが、縮小の傾向も見られな
かったので、結局手術に踏み切った。胃ガンは進行ガン
であった。アガリカス・ブラジー茸のみでは、ガンの進
行は防ぎ得ても、縮小効果は難しいと判断した。
【0029】実施例4.イヌトウキ及びアガリカス・ブ
ラジー茸の併用投与の症例 ・50才 男性 診断 胃ガン 臨床経過 平成7年7月、上腹部痛と背部痛をきたし、
胃のX線造影検査を受けて、胃ガンと診断された。平成
7年8月始め、消化器科に入院、精密検査後に外科に転
科し、8月末亜胃全摘術を受けた。腹部のリンパ節転移
が多数見られたため、術後抗ガン剤療法を勧められた
が、本人も家族も断固拒否、主治医から半年以内に再発
して1年も生きられないと告げられた。イヌトウキとア
ガリカス・ブラジーとを約6ヶ月服用、以降イヌトウキ
を併用中、術後1年3ヶ月現在転移も再発もなく健在で
ある。
ラジー茸の併用投与の症例 ・50才 男性 診断 胃ガン 臨床経過 平成7年7月、上腹部痛と背部痛をきたし、
胃のX線造影検査を受けて、胃ガンと診断された。平成
7年8月始め、消化器科に入院、精密検査後に外科に転
科し、8月末亜胃全摘術を受けた。腹部のリンパ節転移
が多数見られたため、術後抗ガン剤療法を勧められた
が、本人も家族も断固拒否、主治医から半年以内に再発
して1年も生きられないと告げられた。イヌトウキとア
ガリカス・ブラジーとを約6ヶ月服用、以降イヌトウキ
を併用中、術後1年3ヶ月現在転移も再発もなく健在で
ある。
【0030】実施例5.抗腫瘍製剤の製造 イヌトウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽
出液とを密閉容器内に封止し、該容器内を減圧状態とし
た上で、80℃に昇温させ、この温度のまま30分間煮
沸し、30分過ぎたら密閉状態を解放して急激に常圧状
態にして爆起状態とし、粉々とした。
出液とを密閉容器内に封止し、該容器内を減圧状態とし
た上で、80℃に昇温させ、この温度のまま30分間煮
沸し、30分過ぎたら密閉状態を解放して急激に常圧状
態にして爆起状態とし、粉々とした。
【0031】密閉容器中に減圧状態で保持されたイヌト
ウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液と
は、密閉状態を解放して急激に常圧状態に戻る。この
時、各組織片は減圧状態から急激な常圧状態への移行の
ため、細かく破砕される。これにより、一度の操作で、
アガリカス・ブラジー茸組織は蛋白多糖体を熱水抽出で
き、イヌトウキ組織(及びアガリカス・ブラジー茸組織
は)破砕されて消化吸収し易い形態になる。
ウキ組織片とアガリカス・ブラジー茸組織片と抽出液と
は、密閉状態を解放して急激に常圧状態に戻る。この
時、各組織片は減圧状態から急激な常圧状態への移行の
ため、細かく破砕される。これにより、一度の操作で、
アガリカス・ブラジー茸組織は蛋白多糖体を熱水抽出で
き、イヌトウキ組織(及びアガリカス・ブラジー茸組織
は)破砕されて消化吸収し易い形態になる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、イヌトウ
キとアガリカス・ブラジー茸とを併用することにより、
各々単独で用いる場合と比較して、癌(腫瘍)の治癒が
飛躍的に高まることが見いだされるという効果がある。
また、本発明に示した製造法で得られた抗腫瘍製剤は、
消化吸収し易いという効果がある。
キとアガリカス・ブラジー茸とを併用することにより、
各々単独で用いる場合と比較して、癌(腫瘍)の治癒が
飛躍的に高まることが見いだされるという効果がある。
また、本発明に示した製造法で得られた抗腫瘍製剤は、
消化吸収し易いという効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 イヌトウキの有効成分とアガリカス・ブ
ラジー茸の有効成分とを配合した抗腫瘍製剤。 - 【請求項2】 イヌトウキ組織片とアガリカス・ブラジ
ー茸組織片と抽出液とを密閉容器内に封止し、該容器内
を減圧状態とした上で予め定められた抽出温度に昇温さ
せ、該抽出温度を予め定められた時間保持した後、密閉
状態を解放して急激に常圧状態にすることを特徴とする
抗腫瘍製剤の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10095162A JPH11279070A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 抗腫瘍製剤及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10095162A JPH11279070A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 抗腫瘍製剤及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279070A true JPH11279070A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14130090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10095162A Pending JPH11279070A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 抗腫瘍製剤及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279070A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017066145A (ja) * | 2016-10-07 | 2017-04-06 | 国立大学法人九州大学 | 毛母細胞増殖促進剤、毛乳頭細胞増殖促進剤、脱毛症の外用薬及び脱毛症の外用薬の生産方法 |
JP2018024687A (ja) * | 2017-09-13 | 2018-02-15 | 国立大学法人九州大学 | ヘアケア製品の生産方法、毛母細胞増殖促進剤、毛乳頭細胞増殖促進剤及びメラニン生成促進剤 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP10095162A patent/JPH11279070A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017066145A (ja) * | 2016-10-07 | 2017-04-06 | 国立大学法人九州大学 | 毛母細胞増殖促進剤、毛乳頭細胞増殖促進剤、脱毛症の外用薬及び脱毛症の外用薬の生産方法 |
JP2018024687A (ja) * | 2017-09-13 | 2018-02-15 | 国立大学法人九州大学 | ヘアケア製品の生産方法、毛母細胞増殖促進剤、毛乳頭細胞増殖促進剤及びメラニン生成促進剤 |
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