JPH11278642A - 合流コンベヤへの物品投入タイミング調整機構 - Google Patents

合流コンベヤへの物品投入タイミング調整機構

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JPH11278642A
JPH11278642A JP8367798A JP8367798A JPH11278642A JP H11278642 A JPH11278642 A JP H11278642A JP 8367798 A JP8367798 A JP 8367798A JP 8367798 A JP8367798 A JP 8367798A JP H11278642 A JPH11278642 A JP H11278642A
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transfer conveyor
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JP8367798A
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Inventor
Atsuro Hamazaki
敦郎 浜崎
Naohiro Maeda
尚宏 前田
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移載コンベヤの幅方向に対する物品投入位置
の違いによらず、合流コンベヤへ物品の送込みタイミン
グを等しくできる合流コンベヤへの物品投入タイミング
調整機構を提供する。 【解決手段】 搬送速度V1の合流コンベヤ1側方から
交差角θで物品を送り込む搬送速度V2の移載コンベヤ
2の両側に物品検出センサPH5の発光部と受光部を移
載コンベヤ2の幅方向と角度φをなす直線L上に対向し
て配置する。移載コンベヤ2は物品検出センサPH5が
上流から搬送されてくる物品を検出すると物品を一旦停
止し、外部からのスタート信号を受けると搬送を再開し
て物品を合流コンベヤ1へ送り込む。ここで、φ=ta
-1((V2/V1−cosθ)/sinθ)とし、直
線Lの合流コンベヤ側と反対側が移載コンベヤの幅方向
から上流側へ傾く方向をφの正の向きとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合流コンベヤに対
して斜めに連結された移載コンベヤから前記合流コンベ
ヤへ物品を投入するタイミングを調整する機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、仕分けコンベヤ等へ物品を複
数の位置から供給するために、図2に示すような、一つ
の合流コンベヤ1へ複数の移載コンベヤ2,2’を連結
した搬送システムが用いられている。
【0003】同図に示す例では、合流コンベヤ1の下流
には、搬入コンベヤ3と仕分けコンベヤ4が順に直列に
配列されていて、合流コンベヤ1から搬入コンベヤ3を
介して仕分けコンベヤ4へ物品が搬送され、仕分けコン
ベヤ4の側方に配置された複数のシュート5を通じて、
指定されたそれぞれの仕分け先へ物品が仕分けられるよ
うになっている。
【0004】合流コンベヤ1はこの例では、搬送面が水
平な搬送ベルトで構成されており、物品を一定の搬送速
度V1で搬送するようになっている。
【0005】また、合流コンベヤ1にはその搬送方向に
対して斜め後方から物品を送り込む複数の移載コンベヤ
2と、上流側端部から物品を送り込む移載コンベヤ2’
がそれぞれ連結されていて、これらの移載コンベヤ2,
2’は、物品どうしが合流位置で衝突しないタイミング
で合流コンベヤへ搬送速度V2で物品を送り込むように
している。
【0006】合流コンベヤ1の側方に連結されているそ
れぞれの移載コンベヤ2は、搬送方向上流側から順に物
品を投入し、仕分け先を指定するインダクションユニッ
ト2A、合流コンベヤ1への物品の送り込みタイミング
を制御する切出しタイミング制御ユニット2B、及び、
物品を合流コンベヤ1へ斜め方向から送り込む受渡しユ
ニット2Cの3つのユニットから構成されている。
【0007】一方、合流コンベヤ1の上流端に連結され
ている移載コンベヤ2’は、受渡しユニット2Cを除い
た移載コンベヤ2の残りのユニットで構成されている。
【0008】また、図3は、移載コンベヤ2のインダク
ションユニット2Aと切出しタイミング制御ユニット2
Bとを示す平面図である。
【0009】同図に示すように、インダクションユニッ
ト2Aは、搬送速度がそれぞれv1,v2,v3に設定
されている3つの搬送ベルトB1,B2,B3を搬送方
向に並べて構成されている。
【0010】これらの搬送ベルトB1,B2,B3は、
略同一レベルの水平な搬送面を有し、v1<v2<v3
となるように下流側のものほど高速に搬送速度が設定さ
れている。
【0011】インダクションユニット2Aの最上流側の
搬送ベルトB1の搬送面上へは、A位置からB位置まで
その搬送面の幅方向任意の位置に物品Wを搬入すること
ができ、また、搬送方向に数個の物品を並べて載せるこ
とが可能である。
【0012】これらの物品は、搬送ベルトB1から隣の
搬送ベルトB2へ乗り移る際に、搬送ベルトB2の方が
搬送ベルトB1より搬送速度が大きく設定されているた
め、後続の物品が引き離され、搬送ベルトB1の下流端
付近の両側に発光部と受光部が対向して設けられている
物品検出センサPH1に後続の物品が検出されると搬送
ベルトB1は一旦停止される。
【0013】その結果、搬送ベルトB2には先行する物
品のみが送り込まれる。搬送ベルトB2は常時駆動され
ており、物品はさらに搬送ベルトB3へ送り込まれる。
【0014】搬送ベルトB3の下流端付近の両側にはそ
の幅方向に対向して、物品検出センサPH2,PH3の
発光部と受光部が設けられている。
【0015】これらうち、物品検出センサPH2が上流
から搬送されてくる物品を検出すると、搬送ベルトB3
は減速され、さらに物品検出センサPH3が前記物品を
検出すると搬送ベルトB3が停止されるようになってい
る。
【0016】この位置でインダクションユニット2Aの
所定位置に設けられた図示しない操作パネルから物品の
仕分け先データを入力する。前記仕分け先データは、図
1に示す合流コンベヤ1側へ送られて、仕分けコンベヤ
4の仕分け先が指定される。搬送ベルトB3は、物品の
仕分け先が指定された後、下流側の切出しタイミング制
御ユニット2B内に物品が存在しないことを条件にスタ
ート可能となり、前記物品を切出しタイミング制御ユニ
ット2Bへ受け渡す。
【0017】切出しタイミング制御ユニット2Bは、前
記インダクションユニット2Aの搬送ベルトB1,B
2,B3と搬送面が略同一レベルに設定されている搬送
ベルトB4を有している。
【0018】前記搬送ベルトB4は、図示していない駆
動源によって、走行と停止を自在に行うことができるよ
うになっており、上流側の搬送ベルトB3の搬送速度v
3より大きな搬送速度V2で物品の搬送を行う。
【0019】また、搬送ベルトB4の両側の定位置に
は、その幅方向に対向して物品検出センサPH4,PH
5の発光部と受光部が設けられている。このうち、物品
検出センサPH4は、搬送ベルトB4上を物品が搬送さ
れてきて、その発光部から受光部へ発せられている光を
遮ると検出信号を送出し、前記検出信号によって搬送ベ
ルトB4が減速されるようになっている。
【0020】そして、減速された前記物品が前記物品検
出センサPH4の下流に近接して並んでいるもう一つの
物品検出センサPH5の発光部から受光部へ発せられて
いる光を遮ると、前記物品検出センサPH5が検出信号
を発し、この信号によって搬送ベルトB4が停止される
ようになっている。
【0021】停止した搬送ベルトB4は、外部から切出
しタイミング制御ユニット2Bへ送られるスタート信号
によって再スタートされ、下流側の受渡しユニット2C
を介して、図1に示す合流コンベヤ1へ物品を送り込む
ようになっており、前記スタート信号は、合流コンベヤ
1の上流側から順次搬送されてくる物品の間に割込み可
能なタイミングで発せられる。
【0022】具体的には、合流コンベヤ1に内蔵された
パルス発信器が合流コンベヤ1上を搬送される各物品の
スタート位置からの移動距離を常に監視しており、合流
コンベヤへ途中から物品が合流可能となったときに、ス
タート信号が発せられるようになっている。
【0023】次に、図4は、受渡しユニット2Cの平面
図であって、物品を図1の合流コンベヤ1へ斜め方向か
ら送り込むための搬送ベルト21を有している。
【0024】前記搬送ベルト21は、機枠22の搬入側
端部に回転自在に設けられている支持ローラ23から搬
出側端部24へ向かって機枠22の上部を走行するよう
に案内されており、この区間の搬送ベルト21の上面が
物品の搬送面Sとして用いられている。
【0025】前記搬送面Sは上流側の切出しタイミング
制御ユニット2Bの搬送ベルトB4と略同一レベルに設
定されており、また、合流コンベヤ1の搬送面より僅か
に高いレベルに設定されている。
【0026】受渡しユニット2Cの搬出側端部24には
反転ガイド25が設けられている。前記反転ガイド25
は表面が滑らかに仕上げられた細長いステンレス製のパ
イプで形成されており、長手方向両端が機枠22に水平
に固定されている。
【0027】搬送ベルト21は、搬出側端部24で反転
ガイド25の外周面によって機枠22下方に転向され、
搬送ベルト21の上面が搬送面Sとなっている部分の下
方を斜めに横切って駆動ローラ26へ掛け渡されてい
る。
【0028】前記駆動ローラ26には、機枠22内に配
置されている図示しないモータの駆動力が伝動装置27
を介して伝達されて搬送ベルト21を切出しタイミング
制御ユニット2Bの搬送ベルトB4と等しい搬送速度V
2で走行駆動するようになっている。
【0029】ただし、搬送ベルト21は、搬送ベルトB
4の駆動停止に関係なく連続駆動されている。
【0030】また、図4には図示されていないが、前記
反転ガイド25の下方には、これと並行して同一構造の
もう一つの反転ガイドが設けられていて、前記駆動ロー
ラ26を通過した搬送ベルト21は、前記下方の反転ガ
イドで再び折り返されて、機枠22の搬入端側の支持ロ
ーラ23の下方に並行に回転自在に配置されているこれ
も図示しないガイドローラを介して、搬入端側支持ロー
ラ23へと循環走行するように掛け渡されている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】前述したように構成さ
れている移載コンベヤ2の切出しタイミング制御ユニッ
ト2Bにおいては、合流コンベヤへの物品の送込みタイ
ミングを合わせるために、図3に示すように物品検出セ
ンサPH4,PH5を用いて物品を搬送ベルトB4上の
所定位置に減速停止させている。
【0032】これらの物品検出センサPH4,PH5の
それぞれの発光部と受光部は、従来では、搬送ベルトB
4の幅方向の直線上、すなわち、その搬送方向と直交す
る直線上に対向して配置されていた。
【0033】そのため、図5に示すように、移載コンベ
ヤの幅方向にdだけ異なる位置を上流側から搬送されて
くる物品Waと物品Wbは、ともに、物品検出センサP
H5に検出された位置で一旦停止し、ここを起点として
合流コンベヤ側から送られてくるスタート信号に合わせ
て搬送速度V2で合流コンベヤ1へ送り込まれる。
【0034】なお、図5においては、前述した受渡しユ
ニット2Cと切出しタイミング制御ユニット2Bは搬送
速度が同じであるため、これらのユニットは連続してい
るように図示している。
【0035】ここで、前記一旦停止した位置からスター
トした物品Waは、移載コンベヤ2で位置Pまで搬送さ
れ、ここから合流コンベヤ1へ送り込まれるが、この時
点では、移載コンベヤ2の搬送速度V2を有しており、
すぐには合流コンベヤ1の動きに追従できず、合流コン
ベヤ1の搬送面に対して所定距離cだけ速度V2で滑っ
て移載コンベヤ2の搬送方向に直進し、位置aから合流
コンベヤ1の動きに従う。
【0036】同様に、前記一旦停止した位置からスター
トした物品Wbは、移載コンベヤ2でQ位置まで搬送さ
れ、ここから合流コンベヤ1へ送り込まれるが、物品W
aの場合と同様にすぐには合流コンベヤ1の動きに従わ
ず、所定距離cだけ移載コンベヤ2の搬送方向に速度V
2で直進し、位置Rに達してから合流コンベヤ1の動き
に従う。
【0037】ここで、位置aと移載コンベヤの幅方向に
距離dだけ離れた位置bへ、それぞれの物品Wa,Wb
は物品検出センサPH5の位置からスタートして同じ時
間で到達するが、物品Waが位置aから位置Rまで搬送
速度V1で搬送される時間と物品Wbが位置bから位置
Rまで搬送速度V2で搬送される時間は一般に異なって
いる。
【0038】そのため、合流コンベヤへ、その搬送方向
の斜め後方から移載コンベヤで物品を送り込む際に、移
載コンベヤへの物品の幅方向の投入位置の違いによっ
て、合流コンベヤへの搬入タイミングにばらつきを生じ
る問題があった。
【0039】そこで、本発明は、前述したような従来技
術における問題を解決し、移載コンベヤの幅方向に対す
る物品投入位置の違いによらずに合流コンベヤへ物品を
送り込むタイミングを等しくすることのできる合流コン
ベヤへの物品投入タイミング調整機構を提供することを
目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の合流コンベヤへの物品投入タイミング調整機構は、合
流コンベヤへその搬送方向に対して鋭角の交差角θで物
品を側方から斜めに送り込む移載コンベヤの両側に、物
品検出センサの発光部と受光部が前記移載コンベヤの幅
方向と角度φをなす直線上で対向して配置され、前記移
載コンベヤは物品検出センサが上流から搬送されてくる
物品を検出すると前記物品の搬送を一旦停止し、外部か
らのスタート信号により搬送を再開するように構成され
ている。
【0041】ここで、前記角度φは、合流コンベヤの搬
送速度をV1、移載コンベヤの搬送速度をV2としたと
き、下記の式から決定される。 φ=tan-1((V2/V1−cosθ)/sinθ) ただし、φは、前記直線の合流コンベヤ側と反対側が移
載コンベヤの幅方向から上流側へ傾く方向を正の向きと
する。
【0042】
【作用】移載コンベヤの上流端よりその搬送面に投入さ
れた物品は、移載コンベヤ下流へ搬送され、途中で物品
検出センサの発光部と受光部との間へ侵入すると、物品
検出センサは検出信号を発し、移載コンベヤは前記物品
をその場に一旦停止させる。
【0043】この時、前記物品検出センサの発光部と受
光部は、前記移載コンベヤの幅方向と角度φをなす直線
上で対向して配置されているため、物品の投入位置が移
載コンベヤの幅方向に距離dだけ異なると、搬送方向に
dtanφだけ停止位置に差を生じる。
【0044】移載コンベヤは、外部からスタート信号に
よって一旦停止している物品の搬送をスタートし、その
下流端から合流コンベヤへ前記物品を送り込む。
【0045】物品は合流コンベヤへ乗り移っても、当初
は合流コンベヤの動きに対して滑りを生じて、移載コン
ベヤの搬送方向に搬送速度V2を維持したまま向きを変
えずに所定距離だけ搬送され、その後に合流コンベヤの
動きに従ってその搬送方向に向きを変えられて搬送速度
V1で搬送される。
【0046】一方、前記物品よりも移載コンベヤの幅方
向に距離dだけ合流コンベヤから遠い側にずれた位置か
ら合流コンベヤへ乗り移った物品も同様に、合流コンベ
ヤ上を移載コンベヤの搬送方向のまま向きを変えずに搬
送速度V2で前記所定距離だけ直進する。
【0047】今、図1に示すように、移載コンベヤ2上
を幅方向に距離dを隔てて並んで合流コンベヤ1へ送り
込こまれた2つの物品Waと物品Wbについて考える
と、移載コンベヤ2上を合流コンベヤ1に近い側を搬送
される物品Waが合流コンベヤ1上へ所定距離cだけ移
動した瞬間には、2つの物品Wa,Wbは移載コンベヤ
2の幅方向に並んている。
【0048】この位置から合流コンベヤ1の搬送方向に
d/sinθ進んだ位置Rへ物品Waが移動する時間を
Taとすると、Ta=(d/sinθ)/V1であり、
また、前記位置Rへ物品Wbが移動する時間は、Tb=
(d/tanθ)/V2である。
【0049】ところで、前記2つの物品Wa,Wbが同
じタイミングで合流コンベヤ1上の同一位置Rへ到達す
るためには、時間差Ta−Tbに対応する距離だけ移載
コンベヤ2上の搬送方向に差をつけた位置からこれらの
物品Wa,Wbを同時にスタートさせればよい。
【0050】前記時間差Ta−Tbに対応する距離をX
とすると、X=V2(Ta−Tb)であるから、X=
(d/sinθ)(V1/V2−cosθ)となる。従
って、合流コンベヤ1へ物品を送り込むタイミングは、
距離dに比例して前記距離Xを直線的に変化させること
によって一致させることができる。そのためには、物品
検出センサの発光部と受光部を移載コンベヤ2の幅方向
に対して、角度φ=tan-1((V2/V1−cos
θ)/sinθ)をなす直線上に対向して配置すればよ
い。
【0051】角度φが前記のように設定されている場
合、移載コンベヤ2上流側での物品の投入位置の幅方向
のばらつきに影響されることなく、合流コンベヤ1への
物品の合流タイミングが等しくなる。
【0052】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、この実施例は、基本的には前述した図2乃
至図4に示す構造の合流コンベヤ1と搬送コンベヤ2を
用いており、移載コンベヤ2の切出しタイミング制御ユ
ニット2Bに設けられている物品検出センサPH4とP
H5の配置を変更したものであるため、これらのコンベ
ヤの構造の説明は省略する。
【0053】図1において、合流コンベヤ1の搬送速度
をV1、移載コンベヤ2の搬送速度をV2、合流コンベ
ヤ1の搬送方向に対して移載コンベヤ2が交差する角度
をθとする。ただし、θは鋭角、すなわち、0<θ<9
0度の範囲にあるものとする。
【0054】なお、ここで、移載コンベヤ2の搬送速度
とは、前述した切出しタイミング制御ユニット2Bと受
渡しユニット2Cの搬送速度を意味する。
【0055】いま、移載コンベヤ2の上流端からその搬
送方向と直交する方向、すなわち移載コンベヤ2の幅方
向に距離dだけ離れた2つの位置A,Bに物品が投入さ
れた場合を考える。ただし、物品には大きさがあるた
め、前記距離dは近似的に2つの物品の重心間の距離と
する。
【0056】前記位置Aに投入された物品Waがそのま
ま移載コンベヤ2で合流コンベヤ1へ送り込まれた場
合、物品Waは位置Pで合流コンベヤ1へ乗り移る。
【0057】しかし、物品Waは、位置Pから位置aま
での間は、合流コンベヤ1の搬送面上を滑り、移載コン
ベヤ2の速度V2で所定距離cだけほぼ直進する。そし
て位置aまで到達すると合流コンベヤ1の動きに従うよ
うになり、合流コンベヤ1の搬送方向にその搬送速度V
1で搬送される。
【0058】一方、位置Bから投入された物品Wbは、
位置Qで合流コンベヤ1へ乗り移るが、物品aと同様な
理由によって、位置Rまでは移載コンベヤ2の動きに従
って、速度V2で前記所定距離cだけほぼ直進する。
【0059】ここで、物品Waが位置aから位置Rまで
移動する時間をTa、物品Wbが移載コンベヤ2の幅方
向に位置aと並ぶ位置bから位置Rまで移動する時間を
Tbとすると、位置aと位置b間の距離はdであるの
で、 Ta=(d/sinθ)/V1 (1) Tb=(d/tanθ)/V2 (2) であるから、両者の時間差Ta−TbをΔTとすると、 ΔT=(d/sinθ)/V1−(d/tanθ)/V2 (3) 移載コンベヤ2へ投入された物品Waと物品Wbを同じ
タイミングで位置Rへ到達させるためには、物品Wbを
物品Waに対して、前記時間差ΔTに相当する距離Xだ
け搬送方向にずらした位置からスタートさせればよい。
すなわち、搬送方向上流側をXの正の向きとして、 X=ΔT・V2=(d/sinθ)(V2/V1−cosθ) (4) 一方、移載コンベヤ2は、前述した図3に示す切出しタ
イミング制御ユニット2Bにおいて、物品Wa,Wbが
物品検出センサPH5の発光部と受光部の対向する直線
L上に移動してきた時に搬送が一旦停止され、合流コン
ベヤ1側から送られるタイミング信号によって搬送をス
タートするように構成されているため、物品検出センサ
PH5の発光部と受光部が対向する前記直線Lを移載コ
ンベヤ2の幅方向に対して、(4)式の条件を満たす角
度φだけ傾斜して配置することで、物品Wbを物品Wa
に対して前記距離Xだけスタート位置に差をつけること
ができる。すなわち、 φ=tan-1((V2/V1−cosθ)/sinθ) (5) ただし、φは、前記直線の合流コンベヤ側と反対側が移
載コンベヤの幅方向から上流側へ傾く方向を正の向きと
する。
【0060】なお、図1には図示していないが、前記物
品検出センサPH5の上流側に隣接して配置される物品
を減速するための物品検出センサPH4も物品検出セン
サPH5と同じ角度φに傾けて設けている。
【0061】ただし、物品の搬送速度をあらかじめ減速
しなくとも、物品検出センサPH5が物品を検出して常
に所定の位置に停止させることができる場合には、物品
検出センサPH4は設けなくてもよい。
【0062】また、本実施例においては、移載コンベヤ
2の切出しタイミング制御ユニット2Bと受渡しユニッ
ト2Cを独立させているが、これらのユニットは搬送速
度がともに等しい搬送速度V2に設定しているため、一
つのユニットとして構成してもよい。その場合には、受
渡しユニット2Cに相当する部分の搬送ベルトと切出し
タイミング制御ユニット2Bに相当する部分の搬送ベル
トを連続した一つの搬送ベルトとし、合流コンベヤへの
送り込みタイミングに合わせて、搬送ベルトを走行停止
できるようにすればよい。
【0063】また、前記(5)の式から明らかなよう
に、V2/V1=cosθの条件が満たされるようにV
1とV2を設定した場合にはφ=0となり、この場合に
限り、物品検出センサPH5の発光部と受光部は、物品
の搬送方向に直交させて配置することができる。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の合流コ
ンベヤへの物品投入タイミング調整機構によれば、移載
コンベヤ上流側での物品の投入位置の幅方向のばらつき
に影響されることなく、合流コンベヤへの物品の合流タ
イミングを一致させることができる。
【0065】従って、合流コンベヤ下流側に仕分けコン
ベヤを接続している場合、合流コンベヤへの物品の合流
タイミングのずれによって生じる仕分けコンベヤの動作
ミス等のトラブルを防止できる。
【0066】また、合流コンベヤへの物品投入タイミン
グの調整を、複雑な制御機構等を用いずに、合流コンベ
ヤと移載コンベヤの搬送速度の比率とこれらのコンベヤ
の交差角に応じて物品検出センサの発光部と受光部の対
向方向を設定するだけで行うことができるため、低コス
トで実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合流コンベヤへの物品投入タイミン
グ調整機構における、移載コンベヤから合流コンベヤへ
物品が乗り移るタイミングの説明図。
【図2】 合流コンベヤと移載コンベヤの配置を示す平
面図。
【図3】 移載コンベヤのインダクションユニットと切
出しタイミング制御ユニットの平面図。
【図4】 移載コンベヤの受渡しユニットの平面図。
【図5】 従来技術における移載コンベヤから合流コン
ベヤへ物品が乗り移る状態を示す図。
【符号の説明】
1 合流コンベヤ 2,2’ 移載コンベヤ 2A インダクションユニット 2B 切出しタイミング制御ユニット 2C 受渡しユニット 3 搬入コンベヤ 4 仕分けコンベヤ 5 シュート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合流コンベヤへその搬送方向に対して鋭
    角の交差角θで物品を側方から斜めに送り込む移載コン
    ベヤの両側に、物品検出センサの発光部と受光部が前記
    移載コンベヤの幅方向と角度φをなす直線上に対向して
    配置され、 前記移載コンベヤは物品検出センサが上流から搬送され
    てくる物品を検出すると前記物品の搬送を一旦停止し、
    外部からのスタート信号により搬送を再開するように構
    成されているとともに、 前記角度φは、合流コンベヤの搬送速度をV1、移載コ
    ンベヤの搬送速度をV2としたとき、下記の式から決定
    されることを特徴とする合流コンベヤへの物品投入タイ
    ミング調整機構。 φ=tan-1((V2/V1−cosθ)/sinθ) ただし、φは、前記直線の合流コンベヤ側と反対側が移
    載コンベヤの幅方向から上流側へ傾く方向を正の向きと
    する。
JP8367798A 1998-03-30 1998-03-30 合流コンベヤへの物品投入タイミング調整機構 Pending JPH11278642A (ja)

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