JPH11278115A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH11278115A
JPH11278115A JP10200998A JP10200998A JPH11278115A JP H11278115 A JPH11278115 A JP H11278115A JP 10200998 A JP10200998 A JP 10200998A JP 10200998 A JP10200998 A JP 10200998A JP H11278115 A JPH11278115 A JP H11278115A
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JP
Japan
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seat
damper member
seat back
lock
piston
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JP10200998A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Yoshida
田 知 徳 吉
Moriyuki Eguchi
口 森 幸 江
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リクライナーの同期不良を解消すると共に、
リターンスプリングを廃止して、小型化,薄肉化を図る
一方、ロック解除時のソフトリターン化を達成し、しか
も、衝突時、シートバックの捩じれ変形を防止できる車
両用シートを提供する。 【解決手段】 シートクッションに前後傾動自在にシー
トバックが取付けられ、シートの左右両側部の一方側に
リターンスプリングを廃止したロックリクライナーを配
設し、他方側にソフトリターン機能を有するダンパー部
材を設ける。衝突時等はロック作用を持つダンパー部材
と片側のロックリクライナーとにより両側ロックリクラ
イナーとして作動させ、片側ロックリクライナーの構成
を小型化,薄肉化してシートバックのリクライニング操
作時の操作性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片側ロックリクラ
イナーを設置した車両用シートに関するもので、更に詳
細に説明すると、車両のフロアパネルに固着、あるいは
スライド機構を介して車両の前後方向に沿ってスライド
可能に設置されるシートクッションと、このシートクッ
ションに対して前後方向に傾動可能に取付けられるシー
トバックと、シートの左右側の一方側におけるシートク
ッションとシートバック間に設置されるロックリクライ
ナーを備え、シートバックを所定のリクライニング角度
でロックできるようにした車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車の運転席及び助手席側に
設置される車両用シートは、乗員が着座するシートクッ
ションに対して背もたれ機能を持つシートバックが傾動
可能に取付けられており、このシートバックの背もたれ
角度を適正位置に調整できるロックリクライナーが設置
されている。
【0003】前記ロックリクライナーの構造としては、
シートクッションの後端側にロアアームが固着され、シ
ートバックの下端にはアッパーアームが固着されると共
に、アッパーアームの側部に固定されたラチェットと、
前記ロアアームの側部に回動可能に設けられ、バネ付勢
されて前記ラチェットに弾発的に噛合するツースと、前
記ロアアームの側部に回動可能に設けられ、回動操作に
より前記ツースをラチェットから離間させる操作レバー
を備えたものが一般に知られており、このような構造の
一例として、実開昭60−155350号公報に示され
る車両用シートのロックリクライナーがある。また、前
記車両用シートのロックリクライナーは片側ロックリク
ライナーであるが、シートの両側部に夫々ロックリクラ
イナーを設置する両側ロックタイプのリクライナーも知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の車両
用シートは、両側ロックリクライナーか、あるいは片側
ロックリクライナーが通常使用されているが、両側ロッ
クリクライナーにおいては、ラチェットの噛合い精度が
要求されるため、双方のラチェットをロックする際のロ
ック同期性を確保するのが困難であり、同期不良を招き
易く、円滑なリクライニング操作を得るのが困難であっ
た。
【0005】一方、片側ロックリクライナーでは、両側
ロック構造のものに比べ同期不良等は生じないが、衝突
事故等が生じた際、ロックリクライナーが設置されてい
る側はロックされるが、他方側はフリー状態であるた
め、シートバックに捩じれ現象が生じ、シートバックの
捩じれ変形を誘発し易いものであった。
【0006】また、両側ロックリクライナー、片側ロッ
クリクライナーの双方において、ロック解除時にシート
バックを前方に付勢させるリターンスプリングが設置さ
れているため、リクライナーが厚肉化及び大型化する傾
向にあり、また、不注意にリクライナーのロック解除を
行なうと、シートバックが乗員側に急激に倒れ込み、乗
員に衝撃を与えるものであった。
【0007】本発明の目的は、両側ロックリクライナー
の同期不良を解消できると共に、ロックオフ時やリクラ
イニング操作時にシートバックが急激に倒れ込むことが
なく、円滑なリクライニング操作が期待できる一方、衝
突時、急激な負荷が加わっても、シートバックの捩じれ
変形が生じることがなく、しかも、リクライナーの薄肉
化、コンパクト化を図ることができる車両用シートを提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の車両
用シートは、車両のフロアパネルに固着、あるいはスラ
イド機構を介して車両の前後方向に沿ってスライド可能
に設置されるシートクッションと、このシートクッショ
ンに対して前後方向に傾動可能に取付けられるシートバ
ックと、シートの左右側の一方側におけるシートクッシ
ョンとシートバック間に設置されるロックリクライナー
を備え、シートバックを所定のリクライニング角度でロ
ックできるようにした車両用シートにおいて、前記シー
トの他方側には、シートバックを前傾方向に緩やかに付
勢するダンパー部材が設置され、衝突時等はロックリク
ライナーとダンパー部材によりシートバックの両側部が
ロックされることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に記載の車両用シート
は、前記ダンパー部材がピストン式ダンパー部材から形
成され、該ピストン式ダンパー部材はシリンダ内を移動
するピストンと、該ピストンに連結されるピストンロッ
ドとを備え、前記シリンダ内部は前記ピストンにより第
1のオイル室と第2のオイル室とに区画され、前記第1
のオイル室に隣接して高圧ガス室がフリーピストンを介
して設置されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項1に記載の車両用シートに
よれば、シートの左右側の一方側部にロックリクライナ
ーが設置されると共に、他方側部にシートバックを前傾
方向に付勢するダンパー部材が設置されているため、両
側ロックリクライナーのような同期不良が生じることが
ない。更に、後衝突時等、シートバックに急激な負荷が
加わった際、ロックリクライナーのロックとダンパー部
材のロックが同時に作用するため、シートバックに捩じ
れ変形が生じることがない。
【0011】また、ダンパー部材にはシートバックを前
方に付勢させる付勢力が作用するため、リクライナーに
設置するリターンスプリングを廃止でき、一方側部に設
置されたロックリクライナーのロックを解除すると、ダ
ンパー部材の付勢力が作用し、シートバックが緩やかに
前方側に付勢され、シートバックが起立状態となる。こ
の起立状態から、シートバックを後方側へ倒し込む後傾
操作を行なう際、ダンパー部材により急激な倒れ込みを
規制できる。
【0012】本発明の請求項2に記載の車両用シートに
よれば、前記ダンパー部材がピストン式ダンパー部材か
ら形成され、該ピストン式ダンパー部材はシリンダ内を
移動するピストンと、該ピストンに連結されるピストン
ロッドとを備え、前記シリンダ内部は前記ピストンによ
り第1のオイル室と第2のオイル室とに区画され、前記
第1のオイル室に隣接して高圧ガス室がフリーピストン
を介して設置されているので、高圧ガス室からのガス圧
によりピストンロッドを緩やかに伸長動作させることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1
は本発明に係る車両用シートの実施の形態を示す側面
図、図2は同車両用シートを他方側面側から見た側面
図、図3は本発明に係る車両用シートの実施の形態の構
成を示す分解斜視図、図4乃至図7は本発明に係る車両
用シートに使用するダンパー部材の動作を説明する各断
面図、図8乃至図10は本発明に係る車両用シートの基
準位置、前傾状態、後傾状態を夫々示す側面図である。
【0014】図1乃至図3は、本発明に係る車両用シー
トを補助席側のシートに適用した実施形態を示すもの
で、車両用シート10は、補助席側乗員が着座するシー
トクッション11と、シートクッション11に対して所
定のリクライニング角度を持って傾倒可能なシートバッ
ク12が取付けられている。
【0015】前記シートクッション11のシートクッシ
ョンフレームの左右側にスライドプレート20,21
(乗員が着座した際の左側をスライドプレート20,右
側をスライドプレート21とする)が固着されている。
そして、シートクッション11は、車両の前後方向に沿
ってスライド可能となるように、車両のフロアパネル1
の前後方向に沿って設けられているロアレール2に、ス
ライドプレート20,21下縁のガイド部22がスライ
ド可能に支持されている。
【0016】ところで、本発明に係る車両用シート10
は、図1に示すように、車両用シー10の一側面側にリ
ターンスプリングを廃止したロックリクライナー30が
設置され、車両用シート10の他方側面側には、図2に
示すように、リターンスプリング機能と衝突時における
ロック機能を持つピストン式ダンパー部材40が設けら
れている。
【0017】更に、図3に示すように、シートクッショ
ン11の図示しないシートクッションフレームの両側部
に固着されているスライドプレート20,21の下縁に
形成されているガイド部22は、前述したようにフロア
パネル1の車両の前後方向に沿って設けられているロア
レール2に沿ってスライド可能になされている。更にス
ライドロック解除レバー3を操作して、ロアレール2に
対してガイド部22を摺動操作した後、所定位置で図示
しないスライドロック機構を作用させて、ロアレール2
とガイド部22を任意のスライド位置でロック固定でき
るように構成されている。
【0018】車両用シート10の一方側に設けられるロ
ックリクライナー30は、一方側のスライドプレート2
0に取付けられるベースプレート31と、シートバック
フレーム13のサイドフレーム14に固着されるアーム
プレート32が支軸33を基に回動可能に装着されてい
る。
【0019】ロックリクライナー30には、ベースプレ
ート31,アームプレート32の一方側にラッチ爪、他
方側にラッチ爪と係合する複数の係止部がベースプレー
ト31に対するアームプレート32の各回動位置に応じ
て設けられており、ラッチ爪が係止部に係合する方向に
常時バネ付勢されると共に、操作レバー34によりラッ
チ爪の係合を解除するというラッチ式の構成である。更
に、リターンスプリングが設けられていないため、ロッ
クリクライナー30自体が薄肉で且つコンパクトな構成
となっている。
【0020】尚、ベースプレート31は取付孔311内
にボルト312を挿入し、スライドプレート20の取付
孔201に挿入した後、ナット202に締付固着される
と共に、アームプレート32も同様に取付孔321内に
ボルト322を挿入し、サイドフレーム14の取付孔1
41内に挿入した後、図示しないナットに締付固着され
ている。
【0021】前述したロックリクライナー30は前述し
たラッチ式の構成の他にラウンドタイプのロックリクラ
イナーを使用してもよい。そして、本発明に係る車両用
シート10は、一方側の側面にロックリクライナー30
が設置されていると共に、他方側の側面にはピストン式
ダンパー部材40が設置されている。
【0022】即ち、シートバック12のシートバックフ
レーム13の右側部に設けられたサイドフレーム15の
取付孔151内にカラー152を嵌挿し、軸支ピン15
3をその内部に挿通し、スライドプレート21の取付孔
211内に挿入し、溶接ナット212で締付固定するこ
とにより、スライドプレート21に対してサイドフレー
ム15が回動可能に取付けられている。
【0023】更に、サイドフレーム15の下端側を延長
させ、この延長アーム16の先端部161にピストン式
ダンパー部材40の一方端部40aをボルト162、ナ
ット163で固定し、ピストン式ダンパー部材40の他
方端部40bを、スライドプレート21に対してボルト
213,ナット214で固定されている。
【0024】前記ピストン式ダンパー部材40の構成及
び機能について図4乃至図7に基づいて、説明すると、
図4はロックリクライナー30のロックオフ時の状態、
図5はロックリクライナー30のロックオン時の状態、
図6はシートバック12に衝撃が加わった際のロックオ
ン時の状態、図7は通常のシートバック12の後傾操作
時の状態が夫々示されている。
【0025】即ち、本発明に使用するピストン式ダンパ
ー部材40は、シリンダ41内を左右方向に移動するピ
ストン42と、このピストン42に連結されるピストン
ロッド43とから構成され、シリンダ41内部は、ピス
トン42により第1のオイル室44と第2のオイル室4
5とに区画され、また、窒素ガス等の高圧ガス室46が
フリーピストン47を介して隣接設置されている。
【0026】そして、ピストン42内部には、開閉バル
ブ機構50が設けられ、前記開閉バルブ機構50は、第
1のオイル室44と第2のオイル室45との間でオイル
の通過を許容するためのオリフィス孔51と、この、オ
リフィス孔51を閉鎖するボール52と、このボール5
2を常時オリフィス孔51の開方向に付勢するスプリン
グ53とから構成されている。尚、図中符号54はオイ
ルの流れを整えるカバーである。
【0027】本発明に使用するピストン式ダンパー部材
40は、以上のように構成されているため、例えば、ロ
ックリクライナー30の操作レバー34を操作してロッ
クリクライナー30のロックを解除すれば、図4に示す
ように、高圧ガス室46からのガス圧により、フリーピ
ストン47が図中左方向に押圧される。そしてピストン
42に設置されている開閉バルブ機構50は開状態であ
るため、第2のオイル室45からオリフィス孔51を通
して第1のオイル室44にオイルが流入して、ピストン
ロッド43が緩やかに伸長動作する。
【0028】次いで、図5に示すように、ロックリクラ
イナー30がロック状態を維持している時にも、開閉バ
ルブ機構50は開状態であり、オリフィス孔51を通じ
て第1のオイル室44と第2のオイル室45との間でオ
イルの移動は可能であるが、ロックリクライナー30が
ロックされているため、ピストン式ダンパー部材40の
作動も停止する。
【0029】次いで、図6はシートバック12に衝突
等、衝撃的な荷重が加わった際のピストン式ダンパー4
0の動作を示すもので、ピストンロッド43に図中矢印
方向に急激な荷重が加われば、ボール52がオリフィス
孔51を閉鎖するため、開閉バルブ機構50は閉状態と
なり、第1のオイル室44と第2のオイル室45との間
でオイルの移動が停止し、ピストン式ダンパー部材40
がロックされる。
【0030】また、ロックリクライナー30によるリク
ライニング操作時には、図7に示すように、開閉バルブ
機構50は開状態を維持しており、ピストンロッド43
は緩やかな収縮動作を行なうため、シートバック12の
急激なリクライニング操作を規制でき、シートバック1
2の緩やかな後傾動作を行なうことができる。
【0031】前記ピストン式ダンパー部材40の動作を
シートバック12の前傾状態及び後傾状態と関連して説
明すると、まずシートバック12が基準位置にある場
合、図8に示すように、ピストン式ダンパー部材40
は、シリンダ41に対してピストンロッド43はストロ
ークの半分程度伸長している。
【0032】そして、シートバック12が基準位置にあ
るとき、衝突事故が生じた場合、ロックリクライナー3
0のロック機能が作用すると共に、図6に示すように、
ピストン式ダンパー部材40の開閉バルブ機構50が閉
状態となるため、ピストン式ダンパー部材40もまたロ
ックされる。そしてシートバック12の左右側において
ロックリクライナー30及びピストン式ダンパー部材4
0の双方のロック作用が働き、従来生じていたシートバ
ック等の捩じれ変形等を有効に防止することができる。
【0033】また、乗員がシートバック12のリクライ
ニング角度を変更する際、ロックリクライナー30の操
作レバー34を操作してロックリクライナー30のロッ
ク状態を解除すれば、図4に示すように、ピストン式ダ
ンパー部材40は、開閉バルブ機構50が開状態であ
り、高圧ガス室46からのガス圧により、第2オイル室
45からオイルが第1オイル室44内に流入するため、
緩やかな速度をもってピストンロッド43が伸長し、ピ
ストンロッド43が全ストローク伸びきった状態で、図
9に示すシートバック12の前傾状態を得ることができ
る。
【0034】このように、ロックリクライナー30の操
作レバー34を操作してロック状態を解除した時、ピス
トン式ダンパー部材40のソフトリターン機能が得ら
れ、この付勢力により、緩やかな速度でシートバック1
2が前傾動作するため、従来のように急激にシートバッ
クが倒れ込み、乗員に衝撃を加えることがなく、且つ従
来使用していたリターンスプリングを廃止できるため、
ロックリクライナー30は薄肉化,小型化することがで
きる。
【0035】また、図9に示す前傾状態からシートバッ
ク12を倒し込み、図10に示す後傾状態に至るまで
は、ピストン式ダンパー部材40は図7に示すように、
適度な摺動抵抗により急激な後傾動作を規制し、シート
バック12の緩やかな後傾動作が可能であるため、シー
トバック12の最適ポジションを調整し易く、使い勝手
を高めることができる。
【0036】尚、本実施の形態では内部に開閉バルブ機
構50を内装したシリンダ41とピストンロッド43と
からなる棒状のピストン式ダンパー部材40を使用した
が、ロータリーダンパーに代替することも可能である。
その際は、ロータリーダンパーの回転軸にギアを取付け
ると共に、スライドプレート21側にこのギアと噛合う
ギアを取付け、常時回転軸に一定方向(シートバック1
2を前傾させる方向)の回転力を付与すると共に、衝撃
が加わった際、双方のギアの噛合い速度を緩和させると
いう構造を採用してもよい。また、シートクッション1
1をフロアパネル1に固着した固定式のシートに適用す
ることもできるものである。
【0037】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用シートの実施
の形態であるが、本発明の請求項1に記載の車両用シー
トによれば、シートクッションに傾動自在にシートバッ
クを取付け、シートの左右側の一方側にロックリクライ
ナーを配設すると共に、他方側にリターンスプリング機
能並びにロック機能を持つダンパー部材を設置するとい
う構成であるので、通常時は片側ロックリクライナーと
して作動する一方、シートバックに急激な負荷が加わる
と(後衝突時等)ダンパー部材のロック作用が働き、両
側ロックリクライナーとして作動することにより、シー
トバックの捩じれ変形を確実に防止でき、乗員の安全性
を高めることができる。
【0038】またシートクッションに傾動自在にシート
バックを取付け、シートの左右側の一方側にロックリク
ライナーを配設すると共に、他方側にリターンスプリン
グ機能並びにロック機能を持つダンパー部材を設置する
という構成であるので、ダンパー部材のソフトリターン
機能が得られ、従来のリターンスプリングのようにシー
トバックが急激に前方に倒れ込むことがなく、安全性を
高めることができ、シートバックの円滑な前傾操作が期
待できる。
【0039】またシートクッションに傾動自在にシート
バックを取付け、シートの左右側の一方側にロックリク
ライナーを配設すると共に、他方側にリターンスプリン
グ機能並びにロック機能を持つダンパー部材を設置する
という構成であるので、ダンパー部材にソフトリターン
機能を付与することにより、従来のリターンスプリング
を廃止することができ、リクライナーの薄型化,コンパ
クト化を図れ、シートのレイアウトを高めることができ
る。
【0040】またシートクッションに傾動自在にシート
バックを取付け、シートの左右側の一方側にロックリク
ライナーを配設すると共に、他方側にリターンスプリン
グ機能並びにロック機能を持つダンパー部材を設置する
という構成であるので、従来の両側ロックリクライナー
に比べ、同期不良が発生せず、シートバックの後傾操作
時、ダンパー部材の適度な摺動力により緩やかな後傾操
作が期待できるため、シートバックの最適ポジションを
簡単に設定でき、リクライニング角度の調整がやり易く
なるものである。
【0041】本発明の請求項2に記載の車両用シートに
よれば、前記ダンパー部材がピストン式ダンパー部材か
ら形成され、該ピストン式ダンパー部材はシリンダ内を
移動するピストンと、該ピストンに連結されるピストン
ロッドとを備え、前記シリンダ内部は前記ピストンによ
り第1のオイル室と第2のオイル室とに区画され、前記
第1のオイル室に隣接して高圧ガス室がフリーピストン
を介して設置されているので、高圧ガス室からのガス圧
によりピストンロッドを緩やかに伸長動作させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの実施の形態を示す
右側面図。
【図2】本発明に係る車両用シートの実施の形態を示す
左側面図。
【図3】本発明に係る車両用シートにおけるリクライナ
ーとダンパー部材との配置構成を示す分解斜視図。
【図4】図3に示す車両用シートにおけるダンパー部材
のリクライナーロックオフ時の状態を示す断面図。
【図5】図3に示す車両用シートにおけるダンパー部材
のリクライナーロックオン時の状態を示す断面図。
【図6】図3に示す車両用シートにおけるダンパー部材
に衝撃荷重を負荷した状態を示す断面図。
【図7】図3に示す車両用シートにおけるダンパー部材
の通常のリクライニング操作時の状態を示す断面図。
【図8】本発明に係る車両用シートにおけるシートバッ
クの基準位置状態を示す側面図。
【図9】本発明に係る車両用シートにおけるシートバッ
クの前傾状態を示す側面図。
【図10】本発明に係る車両用シートにおけるシートバ
ックの後傾状態を示す側面図。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 ロアレール 10 車両用シート 11 シートクッション 12 シートバック 13 シートバックフレーム 14 サイドフレーム 15 サイドフレーム 16 延長アーム 20 スライドプレート 21 スライドプレート 22 ガイド部 30 ロックリクライナー 31 ベースプレート 32 アームプレート 33 支軸 34 操作レバー 40 ピストン式ダンパー部材 41 シリンダ 42 ピストン 43 ピストンロッド 44 第1のオイル室 45 第2のオイル室 46 高圧ガス室 47 フリーピストン 50 開閉バルブ機構 51 オリフィス孔 52 ボール 53 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロアパネルに固着、あるいはス
    ライド機構を介して車両の前後方向に沿ってスライド可
    能に設置されるシートクッションと、このシートクッシ
    ョンに対して前後方向に傾動可能に取付けられるシート
    バックと、シートの左右側の一方側におけるシートクッ
    ションとシートバック間に設置されるロックリクライナ
    ーを備え、シートバックを所定のリクライニング角度で
    ロックできるようにした車両用シートにおいて、 前記シートの他方側には、シートバックを前傾方向に緩
    やかに付勢するダンパー部材が設置され、衝突時等はロ
    ックリクライナーとダンパー部材によりシートバックの
    両側部がロックされることを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 前記ダンパー部材がピストン式ダンパー
    部材から形成され、該ピストン式ダンパー部材はシリン
    ダ内を移動するピストンと、該ピストンに連結されるピ
    ストンロッドとを備え、前記シリンダ内部は前記ピスト
    ンにより第1のオイル室と第2のオイル室とに区画さ
    れ、前記第1のオイル室に隣接して高圧ガス室がフリー
    ピストンを介して設置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用シート。
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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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