JP4493815B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の関係する分野】
この発明は、シート・バックが後に倒されてフルフラットに活用できるところの椅子に関する。
【０００２】
【背景技術】
最近のキャスタ付き椅子は、シート・バックが後に倒されてフルフラットにでき、そして、安息に活用可能にする傾向にある。その椅子では、そのシート・バックが衝撃的スイング動作を回避できて後に円滑に倒せる必要から通常のリクライニング・デバイスでは構造が複雑になる不具合があった。
【０００３】
【発明の課題】
この発明の課題は、構造が簡単でシート・バックが衝撃的倒れを回避できて後に円滑に倒せ、そして、フルフラット状態に活用できるところの椅子の提供にある。
【０００４】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合されるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、およびそのシート・バック・ロック・レバーとその対応するヒンジ・ブラケットとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含み、そして、その折りたたみレッグが起されてそのシート・バック・ロック機構が解除されると、そのシート・バックは、そのガス・スプリングの作用で衝撃的倒れを回避できてその起し位置からその倒し位置に円滑に倒れ、そして、フルフラット状態に置かれる。
【０００５】
【具体例の説明】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の椅子を説明するに、図１ないし図４は室内で安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例１０を示し、そして、その安楽椅子１０は、シート・クッション１１およびシート・バック１２で組み立てられ、そして、そのシート・クッション１１が左右のレッグ２６、２７にフロント・キャスタ５９およびロック付きリア・キャスタ６０をそれぞれ備えてそのフロント・キャスタ５９、５９およびリア・キャスタ６０、６０でフロア７０に移動可能にされ、一方、そのシート・バック１２がヘッドレスト２５を備えてそのシート・クッション１１に起し位置と後倒し位置とに揺動可能に支持される。より簡単に言えば、この安楽椅子１０は、そのシート・バック１２を後に倒してフルフラットで活用できる構造を採っている。勿論、そのシート・クッション１１は、シート・クッション・フレーム１３にパッド１４を組み付け、そして、それに表皮１５を被せて組み立てられ、同様にそのシート・バック１２も、シート・バック・フレーム１６にパッド１７を組み付け、そして、それに表皮１８を被せて組み立てられる。
【０００６】
この安楽椅子１０では、そのシート・バック・フレーム１６が、左右のヒンジ・ブラケット２３、２４でそのシート・クッション・フレーム１３にその起し位置とその後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合され、また、折りたたみレッグ２８が、そのシート・バック１２の背裏面１９に適宜に位置されてそのシート・バック・フレーム１６に折りたたみ可能にヒンジ結合され、さらに、ガス・スプリング２９が、そのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、またさらに、シート・バック・ロック機構３０が、所定の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３の左右のフレーム・サイド２０、２１の一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン３７、先端にかみ合い口３９を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピン３７に対応するそのヒンジ・ブラケット２３にヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー３８、そのシート・バック・ロック・レバー３８から離れて適宜の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３に揺動可能に支持される操作レバー４２、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４２を連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、およびそのシート・バック・ロック・レバー３８とその対応するヒンジ・ブラケット２３との間に張られるリターン・スプリング５７から組み立てられ、そして、その起し位置においてそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をロックする。
【０００７】
そのガス・スプリング２９は、ボディ３１にヘッド・コネクタ３３を、ピストン・ロッド３２にロッド・コネクタ３４をそれぞれ備え、そして、そのヘッド・コネクタ３３でそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１のその右のフレーム・サイド２１のブラケット３５にピン結合され、一方、そのロッド・コネクタ３４でそのシート・バック・フレーム１６のその左右のヒンジ・ブラケット２３、２４のその右のヒンジ・ブラケット２４にピン結合されてそのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、そして、そのシート・バック・フレーム１６の衝撃的倒れを回避する。具体的には、そのガス・スプリング２９は、そのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をヒンジ結合する箇所から後方に適宜に離れてそのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置される。そして、このガス・スプリング２９は、そのシート・バック１２の急激な後倒れを抑止できてそのシート・バック１２の後倒しを円滑にする。
【０００８】
そのシート・バック・ロック機構３０では、そのシート・バック・ロック・ピン３７はそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をヒンジ結合する箇所から前方で下方に離れて位置され、そして、その位置でそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１のその左のフレーム・サイド２０の裏面に突き出される。
【０００９】
また、そのシート・バック・ロック・レバー３８は、所定の厚さの鋼板からプレス成形され、そして、その後端でその左のヒンジ・ブラケット２３のアーム３６にピン結合されてその左のヒンジ・ブラケット２３で前後に移動される。さらに、このシート・バック・ロック・レバー３８は、その先端側にスロット４１を形成するガイド・プレート４０を溶接し、そして、そのスロット４１にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６のケーブル・エンドを抜け止め状態にはめ合わせてそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６を連結する。
【００１０】
その操作レバー４２は、シャフト４３の一端に回り止めされ、そして、そのシャフト４３でそのシート・クッション・フレーム１３のその右のフレーム・サイド２１に回転可能に支持されてそのシート・クッション１１のサイドで操作可能にされ、そしてさらに、そのシャフト４３の他端に回り止めされるレバー・プレート４４にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６のケーブル・エンドを連結する。この操作レバー４２は、また、リターン・スプリング４５で元の状態に復帰される。そのリターン・スプリング４５は、そのレバー・プレート４４とその右のフレーム・サイド２１のケーブル・エンド・ブラケット５５との間に張られる。
【００１１】
そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６は、アウタ・ケーブル４７およびインナ・ケーブル４８から通常に組み立てられるところのプッシュ・プル・ケーブルが使用される。このプッシュ・プル・ケーブル４６は、そのアウタ・ケーブル４７の両ケーブル・エンド４９、５０でその対応するケーブル・エンド・ブラケット５５およびケーブル・エンド・リテイナ５６にナット締めされ、そのインナ・ケーブル４８の両ケーブル・エンド５１、５２でその対応するシート・バック・ロック・レバー３８およびレバー・プレート４４に連結され、そして、その操作レバー４２の動きをそのシート・バック・ロック・レバー３８に伝達可能にする。
【００１２】
さらに具体的には、そのインナ・ケーブル４８がその一方のケーブル・エンド５１をそのレバー・プレート４４のピン５３に連結し、その他方のケーブル・エンド５２にボール・ヘッド５４を備えてそのボール・ヘッド５４でそのスロット４１に抜け止めされ、そして、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４０を連結する。
【００１３】
また、この安楽椅子１０において、２２はフレーム・ボトム、そして、５８はシート・バック・ストッパである。
【００１４】
したがって、その安楽椅子１０は、そのシート・バック１２がその起し位置に起されると、そのシート・バック・ロックレバー３８は図３に実線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせてそのシート・バック１２はそのシート・クッション１１にロックされるので、常態に置かれる。
【００１５】
また、その安楽椅子１０は、その折りたたみレッグ２８が起されてからその操作レバー４２が引き上げられると、それに伴ってそのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に２点鎖線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に抗してそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６で引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７からそのかみ合い口３９を外してそのシート・クッション１１からそのシート・バック１２を解除するので、その起し位置からその後倒し位置に倒されてフルフラットに置かれる。その際のそのシート・バック１２はそのガス・スプリング２９の作用のもとで衝撃的倒れが回避されて円滑に倒れる。そのようにして、この安楽椅子１０は、安息に活用される。勿論、そのフルフラットの状態では、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図４に示されたようにその左のヒンジ・ブラケット２３のそのアーム３６で前方に移動される。
【００１６】
その安楽椅子１０は、そのシート・バック・ロック機構３０がその操作レバー４２にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６を連結するところの組立てに説明されたが、そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６はその折りたたみレッグ２８に連結可能である。そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、すなわち、そのプッシュ・プル・ケーブル４６は、そのシート・バック１２内に通されてその折りたたみレッグ２８のヒンジ結合側に伸ばされ、そのインナ・ケーブル４８のその一方のケーブル・エンド５１をそのシート・バック１２のその背裏面１９に引き出され、そして、その折りたたみレッグ２８の適宜の箇所に連結される。勿論、そのインナ・ケーブル４８は、そのシート・バック・ロック・ピン３７からそのシート・バック・ロック・レバー３８を外すストロークが得られる位置でその折りたたみレッグ２８にそのインナ・ケーブル４８のそのケーブル・エンド５１を連結する。そうすると、その操作レバー４２は省かれてそのシート・バック・ロック機構３０はより構造が簡単になり、そして、その折りたたみレッグ２８に連動されて解除される。
【００１７】
図５ないし図７は、さらに改善されて安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例８０を示し、そして、その安楽椅子８０は、その前述された安楽椅子１０に折りたたみレッグ・ロック機構８１を付加し、そして、そのシート・バック１２がそのシート・バック・ロック機構３０で解除されて後に倒される際、同時に、その折りたたみレッグ・ロック機構８１もその操作レバー４２で解除され、そして、その折りたたみレッグ２８がそのシート・バック１２の後倒しに連動して起されるように改善される。
【００１８】
この安楽椅子では、そのシート・バック・フレーム１６が、その左右のヒンジ・ブラケット２３、２４でそのシート・クッション・フレーム１３にその起し位置とその後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合され、また、その折りたたみレッグ２８が、そのシート・バック１２のその背裏面１９に適宜に位置されてそのシート・バック・フレーム１６に折りたたみ可能にヒンジ結合され、さらに、そのガス・スプリング２９が、そのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、またさらに、そのシート・バック・ロック機構３０が、所定の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１の一方に固定的に配置されるそのシート・バック・ロック・ピン３７、その先端にそのかみ合い口３９を切り欠き、そして、その後端でそのシート・バック・ロック・ピン３７に対応するそのヒンジ・ブラケット２３にヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ可能にするそのシート・バック・ロック・レバー３８、そのシート・バック・ロック・レバー３８から離れて適宜の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３に揺動可能に支持されるその操作レバー４２、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４２を連結するそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、およびそのシート・バック・ロック・レバー３８とその対応するそのヒンジ・ブラケット２３との間に張られるそのリターン・スプリング５７から組み立てられ、そして、その起し位置においてそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をロックし、さらには、その折りたたみレッグ・ロック機構８１が、所定の位置においてその折りたたみレッグ２８に突き出されて固定的に取り付けられるレッグ・ロック・ピン８２、そのシート・バック１２のその背裏面１９においてそのレッグ・ロック・ピン８２に掛け外し可能にする位置でそのシート・バック１２に揺動可能に支持されるレッグ・ロック・レバー８３、そのシート・バック１２のその背裏面１９においてそのレッグ・ロック・レバー８３に向かい合ってそのシート・バック１２に揺動可能に支持され、そして、そのレッグ・ロック・レバー８３をロックする方向に押すレッグ・ロッグ・レバー・プッシュ・プレート８４、そのレッグ・ロック・レバー８３およびレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４を互いにかみ合わせるロック・スプリング８５、およびレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４にその操作レバー４２を連結するレッグ・コントロール・ケーブル８７から組み立てられ、そして、折りたたみ位置においてそのシート・バック１２にその折りたたみレッグ２８をロックする。
【００１９】
そのレッグ・ロック・ピン８２は、そのヒンジ結合側でその折りたたみレッグ２８の側面に開口される植込み穴（図示せず）に打ち込んでその側面に突き出される植込みピンが使用され、また、そのレッグ・ロック・レバー８３、レッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４、およびロック・スプリング８５は、図７に示されたようにケーシング８６を用いて組み立てられ、そのレッグ・ロック・ピン８２にそのレッグ・ロック・レバー８３を掛け外し可能にする位置関係においてそのケーシング８６でそのシート・バック１２の背裏面１９の上に配置され、そして、そのシート・バック・フレーム１６のブラケット（図示せず）にそのケーシング８６をねじ止めすることによってそのシート・バック１２に取り付けられる。さらに、そのレッグ・コントロール・ケーブル８７は、アウタ・ケーブル８８およびインナ・ケーブル８９から通常に組み立てられるところのプッシュ・プル・ケーブルが使用される。このプッシュ・プル・ケーブル８７は、そのアウタ・ケーブル８８でそのシート・バック１２とその右のレッグ２７とに固定され、そして、そのインナ・ケーブル８９でその操作レバー４０の動きをそのレッグ・ロック・レバー８３に伝達可能にする。
【００２０】
さらに具体的には、そのアウタ・ケーブル８８は、一方のケーブル・エンドでそのシート・バック１２のそのケーシング８６の側のケーブル・エンド・ブラケット（図示せず）に、他方のケーブル・エンドでその右のレッグ２７のそのケーブル・エンド・ブラケット５５にそれぞれナット締めされ、また、そのインナ・ケーブル８９は、一方のケーブル・エンドでそのレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４のケーブル・エンド・コネクタ９０に、他方のケーブル・エンドでそのレバー・プレート４４のそのピン５３にそれぞれ連結される。
【００２１】
したがって、その安楽椅子８０は、そのシート・バック１２がその起し位置に起されると、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に実線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ、そして、そのシート・バック１２はそのシート・クッション１１にロックされるので、常態に置かれる。一方、その折りたたみレッグ２８は、そのシートバック１２に伴われて自重でそのシート・バック１２のその背裏面１９に向って回転され、そこでそのシート・バック１２のその背裏面１９に向けてその折りたたみレッグ２０を押し付け、そのレッグ・ロック・レバー８３にそのレッグ・ロック・ピン８２をかみ合わせる。それでその折りたたみレッグ２８は折りたたまれてそのシート・バック１２のその背裏面１９にロックされる。
【００２２】
また、その安楽椅子８０は、その操作レバー４２が引き上げられると、それに伴ってそのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に２点鎖線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に抗してそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６で引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７からそのかみ合い口３９を外してそのシート・クッション１１からそのシート・バック１２を解除するので、その起し位置からその後倒し位置に倒されてフルフラットに置かれる。その際のそのシート・バック１２はそのガス・スプリング２９の作用のもとで衝撃的倒れが回避されて円滑に倒される。同時に、そのレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４がそのレッグ・コントロール・ケーブル８７で引っ張られ、それに伴ってそのレッグ・ロック・レバー８３がそのロック・スプリング８５に引っ張られてそのレッグ・ロック・ピン８２から外されるので、その折りたたみレッグ２８は自重で回転されて起される。そのようにして、その安楽椅子８０は、フルフラットの状態で安息に活用される。勿論、そのフルフラットの状態では、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図４に示されたようにその左のヒンジ・ブラケット２３のそのアーム３６で前方に移動される。
【００２３】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【００２４】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明の椅子は、左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合されるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、およびそのシート・バック・ロック・レバーとその対応するヒンジ・ブラケットとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含むので、この発明の椅子では、構造が簡単でそのシート・バックが衝撃的倒れを回避できて後に円滑にリクライニングでき、そして、フルフラット状態で活用でき、その結果、一般家庭、ホテル、病院などにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】室内で安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例を示した側面図である。
【図２】その安楽椅子のフレームなどを後方から見た部分斜視図である。
【図３】シート・バックの起し位置でシート・バック・ロック・ピンとシート・バック・ロック・レバーの関係を示した側面図である。
【図４】そのシート・バックの後倒し位置でそのシート・バック・ロック・ピンとそのシート・バック・ロック・レバーの関係を示した側面図である。
【図５】さらに改善されて安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例でフレームなどを後方から見て示した部分斜視図である。
【図６】折りたたみレッグ・ロック機構を使用状態で示した斜視図である。
【図７】その折りたたみレッグ・ロック機構を部分的に示した断面図である。
【符号の説明】
１３ シート・クッション・フレーム
１６ シート・バック・フレーム
１９ 左のフレーム・サイド
２０ 右のフレーム・サイド
２２ 左のヒンジ・ブラケット
２３ 右のヒンジ・ブラケット
２８ 折りたたみレッグ
２９ ガス・スプリング
３０ シート・バック・ロック機構
３７ シート・バック・ロック・ピン
３８ シート・バック・ロック・レバー
３９ かみ合い口
４０ ガイド・プレート
４１ スロット
４２ 操作レバー
４４ レバー・プレート
４５ リターン・スプリング
４６ ロック・レバー・コントロール・ケーブル
４７ アウタ・ケーブル
４８ インナ・ケーブル
５４ ボール・ヘッド
５７ リターン・スプリング
【発明の関係する分野】
この発明は、シート・バックが後に倒されてフルフラットに活用できるところの椅子に関する。
【０００２】
【背景技術】
最近のキャスタ付き椅子は、シート・バックが後に倒されてフルフラットにでき、そして、安息に活用可能にする傾向にある。その椅子では、そのシート・バックが衝撃的スイング動作を回避できて後に円滑に倒せる必要から通常のリクライニング・デバイスでは構造が複雑になる不具合があった。
【０００３】
【発明の課題】
この発明の課題は、構造が簡単でシート・バックが衝撃的倒れを回避できて後に円滑に倒せ、そして、フルフラット状態に活用できるところの椅子の提供にある。
【０００４】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合されるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、およびそのシート・バック・ロック・レバーとその対応するヒンジ・ブラケットとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含み、そして、その折りたたみレッグが起されてそのシート・バック・ロック機構が解除されると、そのシート・バックは、そのガス・スプリングの作用で衝撃的倒れを回避できてその起し位置からその倒し位置に円滑に倒れ、そして、フルフラット状態に置かれる。
【０００５】
【具体例の説明】
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の椅子を説明するに、図１ないし図４は室内で安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例１０を示し、そして、その安楽椅子１０は、シート・クッション１１およびシート・バック１２で組み立てられ、そして、そのシート・クッション１１が左右のレッグ２６、２７にフロント・キャスタ５９およびロック付きリア・キャスタ６０をそれぞれ備えてそのフロント・キャスタ５９、５９およびリア・キャスタ６０、６０でフロア７０に移動可能にされ、一方、そのシート・バック１２がヘッドレスト２５を備えてそのシート・クッション１１に起し位置と後倒し位置とに揺動可能に支持される。より簡単に言えば、この安楽椅子１０は、そのシート・バック１２を後に倒してフルフラットで活用できる構造を採っている。勿論、そのシート・クッション１１は、シート・クッション・フレーム１３にパッド１４を組み付け、そして、それに表皮１５を被せて組み立てられ、同様にそのシート・バック１２も、シート・バック・フレーム１６にパッド１７を組み付け、そして、それに表皮１８を被せて組み立てられる。
【０００６】
この安楽椅子１０では、そのシート・バック・フレーム１６が、左右のヒンジ・ブラケット２３、２４でそのシート・クッション・フレーム１３にその起し位置とその後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合され、また、折りたたみレッグ２８が、そのシート・バック１２の背裏面１９に適宜に位置されてそのシート・バック・フレーム１６に折りたたみ可能にヒンジ結合され、さらに、ガス・スプリング２９が、そのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、またさらに、シート・バック・ロック機構３０が、所定の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３の左右のフレーム・サイド２０、２１の一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン３７、先端にかみ合い口３９を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピン３７に対応するそのヒンジ・ブラケット２３にヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー３８、そのシート・バック・ロック・レバー３８から離れて適宜の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３に揺動可能に支持される操作レバー４２、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４２を連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、およびそのシート・バック・ロック・レバー３８とその対応するヒンジ・ブラケット２３との間に張られるリターン・スプリング５７から組み立てられ、そして、その起し位置においてそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をロックする。
【０００７】
そのガス・スプリング２９は、ボディ３１にヘッド・コネクタ３３を、ピストン・ロッド３２にロッド・コネクタ３４をそれぞれ備え、そして、そのヘッド・コネクタ３３でそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１のその右のフレーム・サイド２１のブラケット３５にピン結合され、一方、そのロッド・コネクタ３４でそのシート・バック・フレーム１６のその左右のヒンジ・ブラケット２３、２４のその右のヒンジ・ブラケット２４にピン結合されてそのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、そして、そのシート・バック・フレーム１６の衝撃的倒れを回避する。具体的には、そのガス・スプリング２９は、そのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をヒンジ結合する箇所から後方に適宜に離れてそのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置される。そして、このガス・スプリング２９は、そのシート・バック１２の急激な後倒れを抑止できてそのシート・バック１２の後倒しを円滑にする。
【０００８】
そのシート・バック・ロック機構３０では、そのシート・バック・ロック・ピン３７はそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をヒンジ結合する箇所から前方で下方に離れて位置され、そして、その位置でそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１のその左のフレーム・サイド２０の裏面に突き出される。
【０００９】
また、そのシート・バック・ロック・レバー３８は、所定の厚さの鋼板からプレス成形され、そして、その後端でその左のヒンジ・ブラケット２３のアーム３６にピン結合されてその左のヒンジ・ブラケット２３で前後に移動される。さらに、このシート・バック・ロック・レバー３８は、その先端側にスロット４１を形成するガイド・プレート４０を溶接し、そして、そのスロット４１にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６のケーブル・エンドを抜け止め状態にはめ合わせてそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６を連結する。
【００１０】
その操作レバー４２は、シャフト４３の一端に回り止めされ、そして、そのシャフト４３でそのシート・クッション・フレーム１３のその右のフレーム・サイド２１に回転可能に支持されてそのシート・クッション１１のサイドで操作可能にされ、そしてさらに、そのシャフト４３の他端に回り止めされるレバー・プレート４４にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６のケーブル・エンドを連結する。この操作レバー４２は、また、リターン・スプリング４５で元の状態に復帰される。そのリターン・スプリング４５は、そのレバー・プレート４４とその右のフレーム・サイド２１のケーブル・エンド・ブラケット５５との間に張られる。
【００１１】
そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６は、アウタ・ケーブル４７およびインナ・ケーブル４８から通常に組み立てられるところのプッシュ・プル・ケーブルが使用される。このプッシュ・プル・ケーブル４６は、そのアウタ・ケーブル４７の両ケーブル・エンド４９、５０でその対応するケーブル・エンド・ブラケット５５およびケーブル・エンド・リテイナ５６にナット締めされ、そのインナ・ケーブル４８の両ケーブル・エンド５１、５２でその対応するシート・バック・ロック・レバー３８およびレバー・プレート４４に連結され、そして、その操作レバー４２の動きをそのシート・バック・ロック・レバー３８に伝達可能にする。
【００１２】
さらに具体的には、そのインナ・ケーブル４８がその一方のケーブル・エンド５１をそのレバー・プレート４４のピン５３に連結し、その他方のケーブル・エンド５２にボール・ヘッド５４を備えてそのボール・ヘッド５４でそのスロット４１に抜け止めされ、そして、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４０を連結する。
【００１３】
また、この安楽椅子１０において、２２はフレーム・ボトム、そして、５８はシート・バック・ストッパである。
【００１４】
したがって、その安楽椅子１０は、そのシート・バック１２がその起し位置に起されると、そのシート・バック・ロックレバー３８は図３に実線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせてそのシート・バック１２はそのシート・クッション１１にロックされるので、常態に置かれる。
【００１５】
また、その安楽椅子１０は、その折りたたみレッグ２８が起されてからその操作レバー４２が引き上げられると、それに伴ってそのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に２点鎖線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に抗してそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６で引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７からそのかみ合い口３９を外してそのシート・クッション１１からそのシート・バック１２を解除するので、その起し位置からその後倒し位置に倒されてフルフラットに置かれる。その際のそのシート・バック１２はそのガス・スプリング２９の作用のもとで衝撃的倒れが回避されて円滑に倒れる。そのようにして、この安楽椅子１０は、安息に活用される。勿論、そのフルフラットの状態では、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図４に示されたようにその左のヒンジ・ブラケット２３のそのアーム３６で前方に移動される。
【００１６】
その安楽椅子１０は、そのシート・バック・ロック機構３０がその操作レバー４２にそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６を連結するところの組立てに説明されたが、そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６はその折りたたみレッグ２８に連結可能である。そのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、すなわち、そのプッシュ・プル・ケーブル４６は、そのシート・バック１２内に通されてその折りたたみレッグ２８のヒンジ結合側に伸ばされ、そのインナ・ケーブル４８のその一方のケーブル・エンド５１をそのシート・バック１２のその背裏面１９に引き出され、そして、その折りたたみレッグ２８の適宜の箇所に連結される。勿論、そのインナ・ケーブル４８は、そのシート・バック・ロック・ピン３７からそのシート・バック・ロック・レバー３８を外すストロークが得られる位置でその折りたたみレッグ２８にそのインナ・ケーブル４８のそのケーブル・エンド５１を連結する。そうすると、その操作レバー４２は省かれてそのシート・バック・ロック機構３０はより構造が簡単になり、そして、その折りたたみレッグ２８に連動されて解除される。
【００１７】
図５ないし図７は、さらに改善されて安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例８０を示し、そして、その安楽椅子８０は、その前述された安楽椅子１０に折りたたみレッグ・ロック機構８１を付加し、そして、そのシート・バック１２がそのシート・バック・ロック機構３０で解除されて後に倒される際、同時に、その折りたたみレッグ・ロック機構８１もその操作レバー４２で解除され、そして、その折りたたみレッグ２８がそのシート・バック１２の後倒しに連動して起されるように改善される。
【００１８】
この安楽椅子では、そのシート・バック・フレーム１６が、その左右のヒンジ・ブラケット２３、２４でそのシート・クッション・フレーム１３にその起し位置とその後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合され、また、その折りたたみレッグ２８が、そのシート・バック１２のその背裏面１９に適宜に位置されてそのシート・バック・フレーム１６に折りたたみ可能にヒンジ結合され、さらに、そのガス・スプリング２９が、そのシート・クッション・フレーム１３とそのシート・バック・フレーム１６との間に配置され、またさらに、そのシート・バック・ロック機構３０が、所定の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３のその左右のフレーム・サイド２０、２１の一方に固定的に配置されるそのシート・バック・ロック・ピン３７、その先端にそのかみ合い口３９を切り欠き、そして、その後端でそのシート・バック・ロック・ピン３７に対応するそのヒンジ・ブラケット２３にヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ可能にするそのシート・バック・ロック・レバー３８、そのシート・バック・ロック・レバー３８から離れて適宜の位置においてそのシート・クッション・フレーム１３に揺動可能に支持されるその操作レバー４２、そのシート・バック・ロック・レバー３８にその操作レバー４２を連結するそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６、およびそのシート・バック・ロック・レバー３８とその対応するそのヒンジ・ブラケット２３との間に張られるそのリターン・スプリング５７から組み立てられ、そして、その起し位置においてそのシート・クッション・フレーム１３にそのシート・バック・フレーム１６をロックし、さらには、その折りたたみレッグ・ロック機構８１が、所定の位置においてその折りたたみレッグ２８に突き出されて固定的に取り付けられるレッグ・ロック・ピン８２、そのシート・バック１２のその背裏面１９においてそのレッグ・ロック・ピン８２に掛け外し可能にする位置でそのシート・バック１２に揺動可能に支持されるレッグ・ロック・レバー８３、そのシート・バック１２のその背裏面１９においてそのレッグ・ロック・レバー８３に向かい合ってそのシート・バック１２に揺動可能に支持され、そして、そのレッグ・ロック・レバー８３をロックする方向に押すレッグ・ロッグ・レバー・プッシュ・プレート８４、そのレッグ・ロック・レバー８３およびレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４を互いにかみ合わせるロック・スプリング８５、およびレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４にその操作レバー４２を連結するレッグ・コントロール・ケーブル８７から組み立てられ、そして、折りたたみ位置においてそのシート・バック１２にその折りたたみレッグ２８をロックする。
【００１９】
そのレッグ・ロック・ピン８２は、そのヒンジ結合側でその折りたたみレッグ２８の側面に開口される植込み穴（図示せず）に打ち込んでその側面に突き出される植込みピンが使用され、また、そのレッグ・ロック・レバー８３、レッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４、およびロック・スプリング８５は、図７に示されたようにケーシング８６を用いて組み立てられ、そのレッグ・ロック・ピン８２にそのレッグ・ロック・レバー８３を掛け外し可能にする位置関係においてそのケーシング８６でそのシート・バック１２の背裏面１９の上に配置され、そして、そのシート・バック・フレーム１６のブラケット（図示せず）にそのケーシング８６をねじ止めすることによってそのシート・バック１２に取り付けられる。さらに、そのレッグ・コントロール・ケーブル８７は、アウタ・ケーブル８８およびインナ・ケーブル８９から通常に組み立てられるところのプッシュ・プル・ケーブルが使用される。このプッシュ・プル・ケーブル８７は、そのアウタ・ケーブル８８でそのシート・バック１２とその右のレッグ２７とに固定され、そして、そのインナ・ケーブル８９でその操作レバー４０の動きをそのレッグ・ロック・レバー８３に伝達可能にする。
【００２０】
さらに具体的には、そのアウタ・ケーブル８８は、一方のケーブル・エンドでそのシート・バック１２のそのケーシング８６の側のケーブル・エンド・ブラケット（図示せず）に、他方のケーブル・エンドでその右のレッグ２７のそのケーブル・エンド・ブラケット５５にそれぞれナット締めされ、また、そのインナ・ケーブル８９は、一方のケーブル・エンドでそのレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４のケーブル・エンド・コネクタ９０に、他方のケーブル・エンドでそのレバー・プレート４４のそのピン５３にそれぞれ連結される。
【００２１】
したがって、その安楽椅子８０は、そのシート・バック１２がその起し位置に起されると、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に実線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７にそのかみ合い口３９をかみ合わせ、そして、そのシート・バック１２はそのシート・クッション１１にロックされるので、常態に置かれる。一方、その折りたたみレッグ２８は、そのシートバック１２に伴われて自重でそのシート・バック１２のその背裏面１９に向って回転され、そこでそのシート・バック１２のその背裏面１９に向けてその折りたたみレッグ２０を押し付け、そのレッグ・ロック・レバー８３にそのレッグ・ロック・ピン８２をかみ合わせる。それでその折りたたみレッグ２８は折りたたまれてそのシート・バック１２のその背裏面１９にロックされる。
【００２２】
また、その安楽椅子８０は、その操作レバー４２が引き上げられると、それに伴ってそのシート・バック・ロック・レバー３８は図３に２点鎖線で示されたようにそのリターン・スプリング５７に抗してそのロック・レバー・コントロール・ケーブル４６で引っ張られてそのシート・バック・ロック・ピン３７からそのかみ合い口３９を外してそのシート・クッション１１からそのシート・バック１２を解除するので、その起し位置からその後倒し位置に倒されてフルフラットに置かれる。その際のそのシート・バック１２はそのガス・スプリング２９の作用のもとで衝撃的倒れが回避されて円滑に倒される。同時に、そのレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート８４がそのレッグ・コントロール・ケーブル８７で引っ張られ、それに伴ってそのレッグ・ロック・レバー８３がそのロック・スプリング８５に引っ張られてそのレッグ・ロック・ピン８２から外されるので、その折りたたみレッグ２８は自重で回転されて起される。そのようにして、その安楽椅子８０は、フルフラットの状態で安息に活用される。勿論、そのフルフラットの状態では、そのシート・バック・ロック・レバー３８は図４に示されたようにその左のヒンジ・ブラケット２３のそのアーム３６で前方に移動される。
【００２３】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。
【００２４】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明の椅子は、左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合されるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、後端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合わせ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、およびそのシート・バック・ロック・レバーとその対応するヒンジ・ブラケットとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含むので、この発明の椅子では、構造が簡単でそのシート・バックが衝撃的倒れを回避できて後に円滑にリクライニングでき、そして、フルフラット状態で活用でき、その結果、一般家庭、ホテル、病院などにとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】室内で安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例を示した側面図である。
【図２】その安楽椅子のフレームなどを後方から見た部分斜視図である。
【図３】シート・バックの起し位置でシート・バック・ロック・ピンとシート・バック・ロック・レバーの関係を示した側面図である。
【図４】そのシート・バックの後倒し位置でそのシート・バック・ロック・ピンとそのシート・バック・ロック・レバーの関係を示した側面図である。
【図５】さらに改善されて安楽椅子に活用されるところのこの発明の椅子の具体例でフレームなどを後方から見て示した部分斜視図である。
【図６】折りたたみレッグ・ロック機構を使用状態で示した斜視図である。
【図７】その折りたたみレッグ・ロック機構を部分的に示した断面図である。
【符号の説明】
１３ シート・クッション・フレーム
１６ シート・バック・フレーム
１９ 左のフレーム・サイド
２０ 右のフレーム・サイド
２２ 左のヒンジ・ブラケット
２３ 右のヒンジ・ブラケット
２８ 折りたたみレッグ
２９ ガス・スプリング
３０ シート・バック・ロック機構
３７ シート・バック・ロック・ピン
３８ シート・バック・ロック・レバー
３９ かみ合い口
４０ ガイド・プレート
４１ スロット
４２ 操作レバー
４４ レバー・プレート
４５ リターン・スプリング
４６ ロック・レバー・コントロール・ケーブル
４７ アウタ・ケーブル
４８ インナ・ケーブル
５４ ボール・ヘッド
５７ リターン・スプリング
Claims (3)
- フレーム下端に左右のヒンジ・ブラケットを一体的に取り付けてその左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合させるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、他端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合せ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、および一端がそのシート・バックのそのフレームと一体に揺動されるその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側に、他端がそのシート・バック・ロック・レバーにそれぞれ止められてその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側とそのシート・バック・ロック・レバーとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含む椅子。
- フレーム下端に左右のヒンジ・ブラケットを一体的に取り付けてその左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合させるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、他端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合せ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその折りたたみレッグを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、および一端がそのシート・バックのそのフレームと一体に揺動されるその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側に、他端がそのシート・バック・ロック・レバーにそれぞれ止められてその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側とそのシート・バック・ロック・レバーとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構とを含む椅子。
- フレーム下端に左右のヒンジ・ブラケットを一体的に取り付けてその左右のヒンジ・ブラケットでシート・クッションのフレームに起し位置と後倒し位置とに揺動可能にヒンジ結合させるシート・バックのフレームと、そのシート・バックの背裏面に適宜に位置されてそのシート・バックのそのフレームに折りたたみ可能にヒンジ結合される折りたたみレッグと、そのシート・クッションのそのフレームとそのシート・バックのそのフレームとの間に配置されるガス・スプリングと、所定の位置においてそのシート・クッションのそのフレームの左右のフレーム・サイドの一方に固定的に配置されるシート・バック・ロック・ピン、先端にかみ合い口を切り欠き、そして、他端でそのシート・バック・ロック・ピンに対応するそのヒンジ・ブラケットにヒンジ結合されてそのシート・バック・ロック・ピンにそのかみ合い口をかみ合せ可能にするシート・バック・ロック・レバー、そのシート・バック・ロック・レバーから離れて適宜の位置においてそのシート・クッションのそのフレームに揺動可能に支持される操作レバー、そのシート・バック・ロック・レバーにその操作レバーを連結するロック・レバー・コントロール・ケーブル、および一端がそのシート・バックのそのフレームと一体に揺動されるその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側に、他端がそのシート・バック・ロック・レバーにそれぞれ止められてその左右のヒンジ・ブラケットのそのシート・バック・ロック・レバー側とそのシート・バック・ロック・レバーとの間に張られるリターン・スプリングから組み立てられるシート・バック・ロック機構と、所定の位置においてその折りたたみレッグに突き出されて固定的に取り付けられるレッグ・ロック・ピン、そのシート・バックのその背裏面においてそのレッグ・ロック・ピンに掛け外し可能にする位置でそのシート・バックに揺動可能に支持されるレッグ・ロック・レバー、そのシート・バックのその背裏面においてそのレッグ・ロック・レバーに向かい合ってそのシート・バックに揺動可能に支持され、そして、そのレッグ・ロック・レバーをロックする方向に押すレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレート、そのレッグ・ロック・レバーおよびレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレートを互いにかみ合わせるロック・スプリング、およびそのレッグ・ロック・レバー・プッシュ・プレートにその操作レバーを連結するレッグ・コントロール・ケーブルから組み立てられる折りたたみレッグ・ロック機構とを含む椅子。
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