JP4284111B2 - 車両用シートのスライドロック解除機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロワーレールに対するアッパーレールのロックを解除してシートの前後位置を調節するために設けられた車両用シートのスライドロック解除機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体フロアに取り付けられるロワーレールと、ロワーレールに対し摺動自在に取り付けられるアッパーレールとを有する車両用シートのスライド機構はこれまで種々提案されており、本願出願人も、ロワーレールに形成されたロック歯と嵌合するロック孔を有するロック部材をアッパーレールに揺動自在に取り付け、ロック部材を装着容易な板ばねにより付勢するようにした構造を提案している(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−158259号公報(第3−4頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のスライド機構の場合、ロック部材はアッパーレールの内部に揺動自在に取り付けられていることから、スライドレール(ロワーレール及びアッパーレール)の長さが長いと、ロック部材の回転中心よりアッパーレール前端までの距離が必然的に長くなり、アッパーレールの断面内よりロック部材に連結された操作レバーを出しにくいという問題がある。
また、最近では車内の美観を向上させるために、車体フロアに凹部を設け、この凹部内にスライド機構を収容することもあるが、この場合、アッパーレールが周囲のフロア面より低い位置にあることから、操作レバーをフロア面より上方に配置しにくいという問題もある。
【0005】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、スライドレールの長さやスライド機構の取付位置に関係なく、スライドロックの解除を容易に行うことができる車両用シートのスライドロック解除機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、車体フロアに取り付けられるロワーレールと、該ロワーレールに対し摺動自在に取り付けられるアッパーレールとを有する車両用シートのスライドロック解除機構であって、前記ロワーレールに多数のロック歯を形成し、該ロック歯が挿入されるロック孔が形成され前記アッパーレールに沿って延びるロック部材を前記アッパーレールに揺動自在に取り付けるとともに、前記ロック部材を揺動させるロック解除部材を前記ロック部材と同じ方向に延びるように前記アッパーレールに揺動自在に取り付け、前記ロック解除部材の前端部に操作レバーを直接連結し、前記アッパーレールが、上壁部と、該上壁部の両縁より垂下された内側壁部とを有し、前記ロック部材が対向する二つの前記内側壁部の間に取り付けられる一方、前記ロック解除部材が前記上部壁の上方に取り付けられるとともに前記上部壁に穿設された操作孔に遊挿されたロック部材押圧部を有し、前記操作レバーで前記ロック解除部材を操作して前記ロック部材押圧部で前記ロック部材を押圧し、前記ロック部材を揺動させることにより前記ロック孔に対する前記ロック歯のロックを解除するようにしたことを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項2に記載の発明は、前記ロック解除部材をシートバックの前傾動作に連動させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、前記アッパーレールを車体フロア面の下方に配置する一方、前記ロック解除部材を車体フロア面の上方に配置したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかるスライドロック解除機構を備えた車両用シートフレームFを示しており、シートを車両前後方向の所望の位置に設定するためのスライドアジャスタSに取り付けられる。
【0011】
図1に示されるように、スライドアジャスタSはシートの両側に設けられ、左右のスライドアジャスタSの各々は、ロワーレール2と、ロワーレール2に前後方向に摺動自在に取り付けられたアッパーレール4とを備えている。ロワーレール2は車体フロアに固定される一方、アッパーレール4にはシートクッションフレームを構成するサイドフレーム6が取り付けられる。
【0012】
図2及び図3は、スライドアジャスタSとこのスライドアジャスタSに取り付けられたサイドフレーム6を示している。
【0013】
図2及び図3に示されるように、ロワーレール2は、略U字状の断面形状を有し、底壁部2aと、底壁部2aの両縁より上方に立ち上がる外側壁部2bと、外側壁部2bの上縁より内側に向かって略水平に延びる上壁部2cと、上壁部2cの内縁より垂下された内側壁部2dとにより構成されている。また、二つの内側壁部2dの下縁部には多数のロック歯2eが所定の間隔で形成されている。
【0014】
一方、アッパーレール4は、略逆U字状の断面形状を有し、上壁部4aと、上壁部4aの両縁より垂下された内側壁部4bと、内側壁部4bの下縁より外側に向かって斜め上方に延びる下部傾斜壁4cと、下部傾斜壁4cの外縁より上方に立ち上がる外側壁部4dと、上壁部4aの長手方向における中心線から上方に立ち上がる立ち上がり壁4eとにより構成されている。
【0015】
ロワーレール2の外側壁部2bはアッパーレール4の外側壁部4dの外側に位置し、ロワーレール2の上壁部2cはアッパーレール4の外側壁部4dの上方に位置し、ロワーレール2の内側壁部2dはアッパーレール4の内側壁部4bと外側壁部4dとの間に位置している。
【0016】
また、アッパーレール4の長手方向における略中央部の内側壁部4bと下部傾斜壁4cと外側壁部4dには、後述するロック部材のロック部が嵌入するロック部嵌入孔4fが形成されており、ロック部嵌入孔4fの近傍で立ち上がり壁4eの内側に位置する上壁部4aには矩形状のロック部操作孔4gが穿設されている。
【0017】
さらに、アッパーレール4の内部(対向する二つの内側壁部4bの間)には、略逆U字状の断面形状を有するロック部材8が収容されており、ロック部材8はアッパーレール4の内側壁部4bの前端部に揺動自在に取り付けられている。ロック部材8の後端部には外方に向かって水平に延びる二つのロック部10(図3では一つのみ示されている)が一体的に形成されており、各ロック部10には複数(図3では二つ)の矩形状ロック孔10aが穿設されている。
【0018】
図4に示されるように、ロック部材8の上部には板ばね12が取り付けられており、その一部は上方に凸状に湾曲し、この湾曲部12aの下面にロック部材8を揺動自在に支持するピン14が当接している。また、板ばね12の前端はアッパーレール4の上部壁4aの下面に当接するとともに、その後端はロック部材8の上壁部8aの下面に当接しており、ロック部材8を矢印Aの方向に付勢している。
【0019】
また、アッパーレール4の立ち上がり壁4eの前端部近傍には、ロック解除部材16がピン17を揺動中心として揺動自在に取り付けられており、ピン17より所定距離だけ後方に離間した部位に付勢手段としてのコイルスプリング18の一端が係止され、コイルスプリング18の他端はサイドフレーム6に穿設された円孔6aに係止されている。コイルスプリング18の後方のロック解除部材16には、その底縁から下方に突出するロック部材押圧部16aが一体的に形成されており、ロック部材押圧部16aは、アッパーレール4の上部壁4aに穿設されたロック部操作孔4gに遊挿されている。さらに、ロック解除部材16の後端部は内側にU字状に折曲され、この折曲部16bに後述する操作レバーにより操作されるスライダ解除ケーブルが係止されており、スライダ解除ケーブルをガイドするケーブルガイド部材20がアッパーフレーム4の立ち上がり壁4eに接合されている。また、ケーブルガイド部材20の上端部は内側に折曲され、この折曲部20aの下面にロック解除部材16の後端折曲部16bが当接している。また、スライダ解除ケーブルは、インナケーブルとアウタケーブルからなる連結ケーブルのインナケーブルにより構成されており、アウタケーブルの一端は、サイドフレーム6の一部を切り起こして形成したケーブル係止片6bに係止されている。
【0020】
なお、左右に設けられた一対のロック解除部材16の前端部は、略U字状に折曲された操作レバー22により連結されている。
【0021】
図1に示されるように、シートクッションフレームを構成する左右一対のサイドフレーム6の後端には、左右一対のリクライニングアジャスタRを介してシートバックフレーム24が傾倒自在に取り付けられている。
【0022】
図5及び図6はリクライニングアジャスタRを示しており、左右一対のリクライニングアジャスタRは、一方のリクライニングアジャスタRに取り付けられた操作レバー26を操作することにより一体的に操作される。
【0023】
後述するように、操作レバー26等の一部の部品を除き、一対のリクライニングアジャスタRは左右対称に配置されているので、片側のリクライニングアジャスタRについて以下説明する。
【0024】
リクライニングアジャスタRは、サイドフレーム6に固定される第1ブラケット28と、シートバックフレーム24に第1ブラケット28に対向して固定される第2ブラケット30とを備えており、第1及び第2ブラケット28、30間には、半径方向に摺動自在のロックプレート(図示せず)と、第1ブラケット28に形成された内歯(図示せず)と、ロックプレートを内歯に噛合させるカム(図示せず)等のロック手段が介装されている。左右一対のカムは、操作レバー26により連結軸32を介して正逆回動操作される。また、第1ブラケット28の一部には渦巻ばね33の一端が係止され、第2ブラケット30の一部に渦巻ばね33の他端が係止されており、第2ブラケット30は第1ブラケット28に対し常時前方に付勢されていることから、シートバックはシートクッションに対し常時前傾方向に付勢されている。
【0025】
なお、第1及び第2ブラケット28,30間の内部空間に設けられたロックプレート、カム等の部品は本発明の主眼ではないので、その説明は省略する。
【0026】
操作レバー26は操作プレート34に連結されており、操作レバー26を矢印B方向に操作して操作プレート34を介して連結軸32を回転させることにより、第1ブラケット28に形成された内歯と噛合するロックプレートが連結軸32の軸心に向かって移動し、ロックプレートと内歯との噛合は解除される。また、操作レバー26の下端部にはケーブル係止片26aが折曲して形成されており、このケーブル係止片26aにはロック解除ケーブル36が係止されている。なお、第2ブラケット30に一体的に取り付けられたブラケット38に一端が係止されたコイルスプリング40の他端が操作レバー26に係止され、コイルスプリング40により操作レバー26は矢印Bの反対方向に常時付勢されることで、ロックプレートと内歯は噛合している。
【0027】
また、第1ブラケット28には、連結軸32が遊挿される円形開口部42aが中央部に穿設されたブラケット42が接合されており、円形開口部42aの下方にはストッパピン44が植設されている。第1ブラケット28とブラケット42との間には、円筒状のキックプレート受け部46aを有するブッシュ46が設けられており、ブラケット42の円形開口部42aに遊挿されたキックプレート受け部46aは、キックプレート48に穿設された円形開口部48aに挿通されて固定されることでキックプレート48を揺動自在に支持している。キックプレート48は、片側の一部を折曲して形成されたケーブル係止片48bと、上部を折曲して形成されたフック係合片48cと、下部に形成された揺動規制溝48dとを有しており、ケーブル係止片48bにはスライダ解除ケーブル50の一端が係止されている。また、ブラケット42に植設されたストッパピン44は揺動規制溝48dに遊挿されている。
【0028】
また、第2ブラケット30の上部には、フックプレート保持ブラケット52が接合されており、フックプレート保持ブラケット52の下端中央部には、フックプレート保持片52aが折曲して設けられている。このフックプレート保持片52aはキックプレート48の上方に位置しており、一端部にフック54aが形成されたフックプレート(係合部材)54の中央部が枢着され、フックプレート54の他端部にはフックケーブル56が係止されている。なお、フックプレート54はコイルスプリング58により矢印Cの方向に常時付勢されている。
【0029】
上記構成において、操作レバー26と、操作レバー26のケーブル係止片26aに連結されたロック解除ケーブル36と、操作レバー26が連結された操作プレート34は、左右のリクライニングアジャスタRの片側にのみ取り付けられているが、これらの部材を除く他の部材は左右対称に配置されている。
【0030】
図7は、シートバックフレーム24の上部に取り付けられたウォークインレバー60を示しており(図1参照)、スプリング(図示せず)により下方に向かって付勢されるとともに、その下端部には3本のケーブルの一端が係止されている。すなわち、中央のケーブルは操作レバー26のケーブル係止片26aに係止されるロック解除ケーブル36であり、両側に位置する2本のケーブルは左右のフックプレート54に係止されるフックケーブル56である。
【0031】
また、キックプレート48のケーブル係止片48bに係止されたケーブルは、ケーブルガイド部材20に沿って摺動自在に取り付けられ、ケーブルガイド部材20によりガイドされてロック解除部材16の折曲部16bに連結されている。
【0032】
上記構成のリクライニングアジャスタRの作用を以下説明する。
通常の着座状態では、操作レバー26はコイルスプリング40により矢印Bの反対方向に付勢されていることから、第1ブラケット28に形成された内歯とロックプレートは噛合しており、シートバックの座角は保持されている。また、スライドアジャスタSのロック解除部材16は、その後部がコイルスプリング18の付勢力により上方に付勢されているので、ロック解除部材16のロック部材押圧部16aはロック部材8と当接することなく離間している。したがって、ロック部材8は、その後部が板ばね12により上方に付勢されているので、アッパーフレーム2に形成されたロック歯2eはロック部材8後部のロック部10に形成されたロック孔10aに挿入されロックされており、シートはその位置に保持されている。
【0033】
この状態で、操作レバー26を矢印Bの方向に操作すると、連結軸32を介して左右のカムが回転し、第1ブラケット28に形成された内歯とロックプレートの噛合は解除される。したがって、シートバックに後方への負荷を加えることにシートバックは後倒する一方、着座者が前傾姿勢をとることにより渦巻ばね33の付勢力でシートバックは前倒するので、所望の位置で操作レバー26から手を離すと、内歯とロックプレートが再び噛合してシートバックはその位置(座角)に保持される。
【0034】
一方、リクライニングアジャスタRを備えたシート(以下、前部シートと称する場合がある)の後方にあるシート(以下、後部シートと称する場合がある)に乗降したい場合、シートバックフレーム24の上部に取り付けられたウォークインレバー60を操作する(持ち上げる)と、操作レバー26に連結されたロック解除ケーブル36及び左右のフックプレート54に係止されたフックケーブル56が同時に上方に引き上げられる。
【0035】
ロック解除ケーブル36が引き上げられると、操作レバー26はコイルスプリング40の付勢力に抗して矢印B方向に揺動し、第1ブラケット28に形成された内歯とロックプレートとの噛合が解除される。
【0036】
また、フックケーブル56が引き上げられると、フックプレート54はコイルスプリング58の付勢力に抗して矢印Cの反対方向に揺動する。この状態で、シートバックに前方への負荷を加えると、シートバックは徐々に前倒し、フックプレート54に形成されたフック54aがキックプレート48の上部に形成されたフック係合片48cの後縁部に係合(当接)する。その後、キックプレート48はフックプレート54と一体的に回転するが、ブラケット42に植設されたストッパピン44がキックプレート48に形成された揺動規制溝48dに遊挿されていることから、所定の座角でストッパピン44が揺動規制溝48dの前縁に当接し、シートバックのそれ以上の揺動は阻止される。すなわち、ストッパピン44によりキックプレート48の揺動を規制することによりウォークイン時におけるシートバックフレーム24の前傾角を所定の角度に設定している。
【0037】
また、キックプレート48の回転に伴い、キックプレート48のケーブル係止片48bに係止されたスライダ解除ケーブル50が引き上げられる。スライダ解除ケーブル50はアッパーフレーム4の立ち上がり壁4eに接合されたケーブルガイド部材20にガイドされて、ロック解除部材16の後端部に形成されたケーブル係止片(折曲部)16bに連結されていることから、ロック解除部材16の後部が下降し、ロック解除部材16に形成されたロック部材押圧部16aによりロック部材8の後部が押圧されてロック部10が下降する。すなわち、シートバックフレーム24の前傾動作に伴うスライダ解除ケーブル50の引っ張り力をロック解除部材16の揺動動作に変換してロック部材8を揺動させるようにしている。その結果、ロック部10に穿設されたロック孔10aとロワーレール2に形成されたロック歯2eとの嵌合(ロック)が解除されるので、シートは前後方向に摺動自在となる。
【0038】
すなわち、後部シートに乗降する場合、前部シートのウォークインレバー60を操作することで、シートバックが所定の前傾角度まで前傾するとともに、前部シートが前後方向に摺動自在となるので前部シートを前方へ移動させることで、後部シートへのウォークインが容易に可能となる。
【0039】
後部シートへのウォークイン完了後、前部シートを所望の位置まで後方に移動し、シートバックを所望の角度まで後傾すると、フックプレート54のフック54aとキックプレート48のフック係合片48cとの係合が解除される。その結果、コイルスプリング40の付勢力により操作レバー26は矢印Bの反対方向に揺動し、第1ブラケット28に形成された内歯とロックプレートは再び噛合して前部シートのシートバックの座角はその角度に保持される。
【0040】
また、コイルスプリング18の付勢力によりロック解除部材16の後部が上昇してロック部材押圧部16aがロック部材8から離反するので、板ばね8の付勢力によりロック部材8のロック部10が上昇する。したがって、ロワーレール2のロック歯2eがロック部10のロック孔10aに再び挿入されるので、シートはその位置にロックされる。
【0041】
また、ロック解除部材16の後部が上昇すると、スライダ解除ケーブル50によりキックプレート48のケーブル係止片48bは下降するので、キックプレート48は、ブラケット42に植設されたストッパピン44が揺動規制溝48dの後縁に当接するまで回転する。
【0042】
すなわち、リクライニングアジャスタR及びスライドアジャスタSは、ウォークイン前のロック状態に復帰する。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明によれば、ロワーレールに多数のロック歯を形成し、ロック歯が挿入されるロック孔が形成されたロック部材をアッパーレールに揺動自在に取り付けるとともに、ロック部材を揺動させるロック解除部材をアッパーレールに揺動自在に取り付け、ロック解除部材を操作してロック部材を揺動させることによりロック孔に対するロック歯のロックを解除するようにしたので、スライドレールの長さに関係なく、ロック解除部材を操作レバーで操作することによりスライドロックを解除することができ、スライドレールの長さが長い場合にも対応できる。
【0044】
また、車体フロアに凹部を設け、この凹部内にスライド機構を収容する場合でも、操作レバーを周囲のフロア面より上方に配置することができるので、スライドロックの解除を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるスライドロック解除機構を備えたシートフレームの斜視図である。
【図2】 図1のシートフレームが取り付けられるスライドアジャスタの斜視図である。
【図3】 図2のスライドアジャスタの分解斜視図である。
【図4】 図2のスライドアジャスタに設けられたロック部材の正面図である。
【図5】 図1のシートフレームに取り付けられるリクライニングアジャスタの正面図である。
【図6】 図5のリクライニングアジャスタの分解斜視図である。
【図7】 図1のシートフレームの上部に取り付けられたウォークインレバーの正面図である。
【符号の説明】
2 ロワーレール、 2a 底壁部、 2b 外側壁部、 2c 上壁部、 2d 内側壁部2d、2e ロック歯、 4 アッパーレール、 4a 上壁部、4b 内側壁部、 4c 下部傾斜壁、 4d 外側壁部、 4e 立ち上がり壁、 4f ロック部嵌入孔、 4g ロック部操作孔、 6 サイドフレーム、 6a 円孔、 6b ケーブル係止片、 8 ロック部材、 10 ロック部、 10a ロック孔、 12 板ばね、 16 ロック解除部材、 16a ロック部材押圧部、 16b ケーブル係止片、 18 コイルスプリング、 20 ケーブルガイド部材、 20a 折曲部、 22 操作レバー、 24 シートバックフレーム、 26 操作レバー、 28 第1ブラケット、 30 第2ブラケット、 32 連結軸、 33 渦巻ばね、 34 操作プレート、 36 ロック解除ケーブル、 38 ブラケット、 40 コイルスプリング、 42 ブラケット、 42a 円形開口部、 44 ストッパピン、46 ブッシュ、 46a キックプレート受け部、 48 キックプレート、 48a 円形開口部、 48b ケーブル係止片、 48c フック係合片、 48d 揺動規制溝、 50 スライダ解除ケーブル、 52 フックプレート保持ブラケット、 52a フックプレート保持片、 54 フックプレート、 54a フック、 56 フックケーブル、 58 コイルスプリング、60 ウォークインレバー、 F シートフレーム、 R リクライニングアジャスタ、 S スライドアジャスタ。
Claims (3)
- 車体フロアに取り付けられるロワーレールと、該ロワーレールに対し摺動自在に取り付けられるアッパーレールとを有する車両用シートのスライドロック解除機構であって、
前記ロワーレールに多数のロック歯を形成し、該ロック歯が挿入されるロック孔が形成され前記アッパーレールに沿って延びるロック部材を前記アッパーレールに揺動自在に取り付けるとともに、前記ロック部材を揺動させるロック解除部材を前記ロック部材と同じ方向に延びるように前記アッパーレールに揺動自在に取り付け、前記ロック解除部材の前端部に操作レバーを直接連結し、前記アッパーレールが、上壁部と、該上壁部の両縁より垂下された内側壁部とを有し、前記ロック部材が対向する二つの前記内側壁部の間に取り付けられる一方、前記ロック解除部材が前記上部壁の上方に取り付けられるとともに前記上部壁に穿設された操作孔に遊挿されたロック部材押圧部を有し、前記操作レバーで前記ロック解除部材を操作して前記ロック部材押圧部で前記ロック部材を押圧し、前記ロック部材を揺動させることにより前記ロック孔に対する前記ロック歯のロックを解除するようにしたことを特徴とする車両用シートのスライドロック解除機構。 - 前記ロック解除部材をシートバックの前傾動作に連動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのスライドロック解除機構。
- 前記アッパーレールを車体フロア面の下方に配置する一方、前記ロック解除部材を車体フロア面の上方に配置したことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の車両用シートのスライドロック解除機構。
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