JPH1127717A - 無線端末装置および無線端末制御方法 - Google Patents

無線端末装置および無線端末制御方法

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JPH1127717A
JPH1127717A JP9179431A JP17943197A JPH1127717A JP H1127717 A JPH1127717 A JP H1127717A JP 9179431 A JP9179431 A JP 9179431A JP 17943197 A JP17943197 A JP 17943197A JP H1127717 A JPH1127717 A JP H1127717A
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JP9179431A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Fujimoto
仁志 藤本
Shinji Masuda
進二 増田
Kakutaro Koyama
角太郎 小山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 待ち受け基地局の切り替え処理を高速に行
い、また着呼応答処理のリトライ処理を高速に行うこと
ができる無線端末装置を提供する。 【解決手段】 待ち受けする基地局を検索する第1の基
地局検索手段と、待ち受け中にも周辺の基地局を検索す
る第2の基地局検索手段と、基地局から受信した制御信
号の受信レベルを測定する受信レベル値検出手段と、基
地局情報を記憶するための記憶手段と、基地局情報から
待ち受け基地局を選択する基地局選択手段と、選択され
た基地局の制御信号を待ち受け受信する基地局待ち受け
手段と、検索された周辺基地局情報によって記憶された
基地局情報を変更する周辺基地局情報更新手段と、制御
信号の受信レベルが待ち受けゾーン保持レベルを下回っ
た場合に待ち受け基地局の切替えが必要と判断する待受
け基地局レベル判定手段とを備え、基地局の切替えが必
要と判断された場合に、基地局選択手段は、基地局情報
を用いて新たに待ち受ける基地局を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易携帯電話のよ
うに、複数のゾーンが重なるように配置されるデジタル
移動通信システムに関するものである。特に移動局にお
ける基地局選択技術について改良がなされた無線端末装
置および無線端末制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に簡易携帯電話の移動局は、待ち受
けゾーン選択レベルと待ち受けゾーン保持レベルの値を
基地局から受け取るか、あるいは何らかの方法で記憶す
る。移動局は起動がかかると、待ち受けゾーン選択レベ
ル以上の受信レベルで受信される制御チャネル上の信号
を送出する1つあるいは複数の基地局から、最善の基地
局を選択し待ち受ける。一旦ある基地局を待ち受ける
と、その基地局の受信レベルが待ち受けゾーン保持レベ
ルを一定期間に一定の割合で下回らない限り同一基地局
に対する待ち受けを継続する。
【0003】このような、待ち受けゾーンに関連する値
については、社団法人電波産業会の第二世代コードレス
電話システム標準規格第2版 RCR STD−28の
4.4.3.5.3.4.1に詳細が記載されている。
たとえば、図19は従来の無線端末装置の待ち受け処理
を説明する模式図である。また、図20は待ち受け制御
を示すフローチャートであり、図21は待ち受け処理の
動作を、時間軸上で説明した図である。
【0004】次に動作について説明する。図19におい
てA、B、Cはそれぞれ、基地局を示し、基地局を中心
とした円は基地局から発せられる電波の電界強度がある
レベル以上の領域を示し、点線は待ち受けゾーン選択レ
ベル以上の領域1、実線は待ち受けゾーン保持レベル以
上の領域2である。また、矢印を有する太線は無線端末
装置5が移動する進行軌跡を示す。さらに、a、b、c
はそれぞれ、無線端末装置5が新しい基地局に対して待
ち受け動作を開始する地点を示す。
【0005】無線端末装置5は、地点aで基地局Aの待
ち受けゾーン選択レベル以上の領域1に入るため、基地
局Aに対して待ち受ける。無線端末装置5が矢印に沿っ
て移動し地点bに達すると、基地局Aの待ち受けゾーン
保持レベル以上の領域2を出てしまうので、基地局Aの
待ち受けを停止する。このときすでに基地局Bの待ち受
けゾーン選択レベル以上の領域1に在圏しているので基
地局Bの待ち受けを開始する。同様に地点cに達する
と、基地局cの待ち受けを開始する。
【0006】待ち受け制御の処理の流れを、図20に示
すフローチャートを用いて説明する。無線端末装置5
は、電源が入ると、まず連続的あるいは断続的に基地局
検索処理(S1)を行い、待ち受けゾーン選択レベル以
上の待ち受け可能な基地局を探す。無線端末装置5は,
待受け可能な基地局の有無の判定(SB1)と,待ち受
けに移行できたか否かの判断(S2)を行い、待ち受け
可能な基地局を検索できなかった場合、検索できた基地
局の待ち受けに移行できなかった場合には、基地局検索
処理(S1)を繰り返す。無線端末装置5は、待ち受け
に移行できた場合は着呼の有無の検索などの基地局待ち
受け処理(S4)を行い、続いて待ち受けている基地局
の受信レベルを待ち受けゾーン保持レベルと比較し(S
5)、待ち受けゾーン保持レベル以上であれば、基地局
待ち受け処理(S4)を繰り返す。一方、待ち受けゾー
ン保持レベル未満であれば、無線端末装置5は、基地局
検索処理(S1)に戻り、待ち受け可能な、別の基地局
を探す。
【0007】図21では、無線端末装置5が図19の矢
印で示される移動軌跡に沿って移動したときの無線端末
装置5の動作を時間軸上に示した。無線端末装置5が地
点aに到達した時点で、基地局検索処理(S1)を行
い、その結果、基地局Aに対する待ち受けに移行し、基
地局待ち受け処理(S4)を開始する。無線端末装置5
が基地局Aの待ち受けゾーン保持レベル以上の領域2に
いる間は基地局待ち受け処理(S4)を継続する。無線
端末装置5が地点bに到達すると、待ち受け基地局Aか
らの受信レベルが待ち受けゾーン保持レベル未満となる
ので、基地局検索処理(S1)を行い、新たに基地局B
に対する待ち受けに移行し、基地局待ち受け処理(S
4)を開始する。同様に、無線端末装置5が地点cに到
達すると、この時点で待ち受け基地局Bの受信レベルは
待ち受けゾーン保持レベル未満となるので、基地局検索
処理(S1)を行い、新たに基地局Cに対する待ち受け
に移行し、基地局待ち受け処理(S4)を開始する。
【0008】次に、従来の無線端末装置の着呼時の動作
を説明する。図22は無線端末装置の着呼処理を説明す
る模式図である。図23は着呼制御を示すフローチャー
トである。図24は着呼処理の動作を、時間軸上で説明
した図である。
【0009】図22で地点rは基地局からの着呼を受信
した地点を表す。無線端末装置5の着呼に関する制御を
図23に示すフローチャートを用いて説明する。基地局
待ち受け中は常時自端末に対する着呼の有無を検索する
(S30)。上記地点rにおけるように、自端末への着
呼を受信すると、現在待ち受け中の基地局に対して着呼
応答処理(S31)を行う。そして、着呼の成功を検索
(S32)し、成功していれば通話状態に遷移する。こ
のとき、現在待ち受けている基地局に対して着呼応答処
理(S31)が失敗した場合は、基地局検索処理(S3
4)を行い別の着呼可能な基地局を探す。着呼可能な基
地局を検索できた場合は着呼応答処理(S31)に戻り
着呼動作を継続する。ここで、着呼可能な基地局が検索
できなかった場合は着呼失敗として着呼制御処理を終了
する。
【0010】図24は、図22における地点rでの、着
呼動作を時間軸上で説明した図である。基地局待ち受け
処理(S4)の実行中に、地点rで自端末への着呼を受
信した場合は、無線端末装置5は現在待ち受けている基
地局Aに対して着呼応答処理(S31)を行う。もし、
基地局Aに対する着呼応答処理(S31)が失敗した場
合を例にとると、着呼の成功の検索(S32)の結果は
Noであるので、無線端末装置5は着呼が可能な他の基
地局を探すために基地局検索処理(S34)を実行す
る。地点rにおいては、無線端末装置5は他の着呼可能
な基地局として基地局Bを選択し、基地局Bに対して着
呼応答処理(S31)を起動する。地点rは基地局Bの
待ち受けゾーン選択レベル以上の領域1内にあるため、
着呼の成功の検索(S32)の結果はYesとなるの
で、着呼に成功し、通話状態へ遷移する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線端末装置
は、図19および図21に示される地点bや地点cのよ
うに、現在待ち受けている基地局の受信レベルが待ち受
けゾーン保持レベル未満になった時点で、新たな基地局
に対する待ち受けに移行するために、必ず基地局検索処
理(S1)を行う必要があり、基地局待ち受け処理(S
4)を行うまでに時間がかかるという問題点があった。
その結果、待ち受け状態でない時間が発生し、発着呼性
能を低下させる要因となっていた。
【0012】また、従来の無線端末装置は、現在待ち受
けている基地局から着呼を受信し、かつその基地局に対
する着呼応答処理(S31)を失敗した場合に、新たな
基地局に対する着呼動作を行うために、上記と同様に必
ず基地局検索処理(S34)を行う必要があり、再び着
呼応答処理(S31)を行うまでに時間がかかるという
問題点があった。特に簡易携帯電話のシステムにおいて
は、基地局側で、一つの着呼に対して許される、応答処
理の時間を制限するので、着呼処理に時間がかかると着
呼を失敗する確率が大きくなり、着呼率を低下させる要
因となっていた。
【0013】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、待ち受け基地局の切り替え処理を
高速に行うことが可能であり、また、着呼応答処理のリ
トライ処理を高速に行うことが可能な無線端末装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明の無線端末装
置は、基地局からの制御信号を受信し、待ち受けする基
地局を検索する第1の基地局検索手段と、待ち受け中に
も周辺の基地局を検索する第2の基地局検索手段と、基
地局から受信した制御信号の受信レベルを測定する受信
レベル値検出手段と、第1の基地局検索手段により検索
された基地局IDと基地局の受信レベル情報とからなる
基地局情報を記憶するための記憶手段と、記憶された基
地局情報から待ち受け基地局を選択する基地局選択手段
と、選択された基地局の制御信号を待ち受け受信する基
地局待ち受け手段と、待ち受け中にも第2の基地局検索
手段によって検索された周辺基地局情報によって記憶さ
れた基地局情報を変更する周辺基地局情報更新手段と、
待ち受け中の基地局からの制御信号の受信レベルと待ち
受けゾーン保持レベルを比較し、制御信号の受信レベル
が待ち受けゾーン保持レベルを下回った場合に待ち受け
基地局の切替えが必要と判断する待受け基地局レベル判
定手段とを備え、基地局の切替えが必要と判断され、か
つ、記憶された基地局情報が有効な場合に、基地局選択
手段は、基地局情報を用いて新たに待ち受ける基地局を
選択するように構成される。
【0015】第2の発明の無線端末装置は、さらに、一
定時間ごとに動作するタイマ手段を備え、周辺基地局情
報更新手段は、待ち受け状態にある間、時間タイマ手段
によって、一定時間毎に周辺基地局の基地局情報を更新
するように構成される。
【0016】第3の発明の無線端末装置において、周辺
基地局情報更新手段は、予め設定された基地局情報の更
新判定レベルと待ち受け中基地局の受信レベルとを比較
し、受信レベルが更新判定レベルを下回った場合に周辺
基地局の基地局情報を更新するように構成される。
【0017】第4の発明の無線端末装置は、さらに、一
定時間ごとに動作するタイマ手段を備え、周辺基地局情
報更新手段は、予め設定された基地局情報の更新判定レ
ベルと待ち受け中基地局の受信レベルとを比較し、受信
レベルが更新判定レベルを下回っている間、タイマ手段
によって一定時間毎に周辺基地局の基地局情報を更新す
るように構成される。
【0018】第5の発明の無線端末装置は、基地局から
の制御信号を受信し、待ち受ける基地局を検索する第1
の基地局検索手段と、待ち受け中にも周辺の基地局を検
索する第2の基地局検索手段と、基地局から受信した制
御信号の受信レベルを測定する受信レベル値検出手段
と、第1の基地局検索手段により検索された基地局ID
と基地局の受信レベル情報とからなる基地局情報を記憶
するための記憶手段と、記憶された基地局情報から待ち
受け基地局を選択する基地局選択手段と、選択された基
地局の制御信号を待ち受け受信する第1の基地局待ち受
け手段と、待ち受け中にも第2の基地局検索手段によっ
て検索された周辺基地局情報によって記憶された基地局
情報を変更する周辺基地局情報更新手段と、待ち受け中
にも第2の基地局の制御信号に対して待ち受けに準ずる
受信を行う第2の基地局待受手段と、待ち受け中の基地
局からの制御信号の受信レベルと待ち受けゾーン保持レ
ベルとを比較し、制御信号の受信レベルが待ち受けゾー
ン保持レベルを下回った場合に待ち受け基地局の切替え
が必要と判断する待受け基地局レベル判定手段と、待受
け基地局レベル判定手段により基地局の切替えが必要と
判断され、かつ、待ち受けに準ずる受信動作を行ってい
る場合、待ち受けに準ずる受信動作を待ち受け動作に切
り替える待受け基地局切替手段を備えるように構成され
る。
【0019】第6の発明の無線端末装置は、基地局から
の制御信号を受信し、待ち受ける基地局を検索する第1
の基地局検索手段と、待ち受け中にも周辺の基地局を検
索する第2の基地局検索手段と、基地局から受信した制
御信号の受信レベルを測定する受信レベル値検出手段
と、第1の基地局検索手段により検索された基地局ID
と基地局の受信レベルとからなる基地局情報を記憶する
ための記憶手段と、記憶された基地局情報から待ち受け
る基地局を選択する基地局選択手段と、選択された基地
局の制御信号を待ち受け受信する基地局待ち受け手段
と、待ち受け中にも第2の基地局検索手段によって検索
された周辺基地局情報によって記憶された基地局情報を
変更する周辺基地局情報更新手段と、待ち受け中に着呼
信号を受信すると待ち受け基地局に対して通信を確立す
る着呼応答手段とを備え、通信確立に失敗した場合で、
かつ、記憶された基地局情報が有効な場合に、基地局選
択手段は基地局情報を用いて新たに通信を確立する基地
局を選択し、選択された基地局に対して、着呼応答手段
は、通信を再確立するように構成される。
【0020】第7の発明の無線端末制御方法は、第1の
基地局検索手段において、基地局からの制御信号を受信
し、待ち受けする基地局を検索し、第2の基地局検索手
段において、待ち受け中にも周辺の基地局を検索し、受
信レベル値検出手段において、基地局から受信した制御
信号の受信レベルを測定し、記憶手段において、第1の
基地局検索手段により検索された基地局IDと基地局の
受信レベル情報とからなる基地局情報を記憶し、基地局
選択手段において、記憶された基地局情報から待ち受け
基地局を選択し、基地局待ち受け手段において、選択さ
れた基地局の制御信号を待ち受け受信し、周辺基地局情
報更新部は、待ち受け中にも第2の基地局検索手段によ
って検索された周辺基地局情報によって記憶された基地
局情報を変更し、待受け基地局保持レベル判定部は、待
ち受け中の基地局からの制御信号の受信レベルと待ち受
けゾーン保持レベルを比較し、制御信号の受信レベルが
待ち受けゾーン保持レベルを下回った場合に待ち受け基
地局の切替えが必要と判断し、基地局選択手段におい
て、基地局の切替えが必要と判断され、かつ、記憶され
た基地局情報が有効な場合に、基地局情報を用いて新た
に待ち受ける基地局を選択するように構成される。
【0021】第8の発明の無線端末制御方法は、周辺基
地局情報更新手段において、待ち受け状態にある間、一
定時間ごとに動作するタイマ手段によって、一定時間毎
に周辺基地局の基地局情報を更新するように構成され
る。
【0022】第9の発明の無線端末制御方法は、周辺基
地局情報更新手段において、予め設定された基地局情報
の更新判定レベルと待ち受け中基地局の受信レベルとを
比較し、受信レベルが更新判定レベルを下回った場合に
周辺基地局の基地局情報を更新するように構成される。
【0023】第10の発明の無線端末制御方法は、周辺
基地局情報更新手段において、予め設定された基地局情
報の更新判定レベルと待ち受け中基地局の受信レベルと
を比較し、受信レベルが更新判定レベルを下回っている
間、一定時間ごとに動作するタイマ手段によって一定時
間毎に周辺基地局の基地局情報を更新するように構成さ
れる。
【0024】第11の発明の無線端末制御方法は、第1
の基地局検索手段において、基地局からの制御信号を受
信し、待ち受ける基地局を検索し、第2の基地局検索手
段において、待ち受け中にも周辺の基地局を検索し、受
信レベル値検出手段において、基地局から受信した制御
信号の受信レベルを測定し、記憶手段において、第1の
基地局検索手段により検索された基地局IDと基地局の
受信レベル情報とからなる基地局情報を記憶し、基地局
選択手段において、記憶された基地局情報から待ち受け
基地局を選択し、第1の基地局待ち受け手段において、
選択された基地局の制御信号を待ち受け受信し、周辺基
地局情報更新手段において、待ち受け中にも第2の基地
局検索手段によって検索された周辺基地局情報によって
記憶された基地局情報を変更し、第2の基地局待受手段
において、待ち受け中にも第2の基地局の制御信号に対
して待ち受けに準ずる受信を行い、待受け基地局レベル
判定手段において、待ち受け中の基地局からの制御信号
の受信レベルと待ち受けゾーン保持レベルとを比較し、
制御信号の受信レベルが待ち受けゾーン保持レベルを下
回った場合に待ち受け基地局の切替えが必要と判断し、
待受け基地局切替手段において、待受け基地局レベル判
定手段により基地局の切替えが必要と判断され、かつ、
待ち受けに準ずる受信動作を行っている場合、待ち受け
に準ずる受信動作を待ち受け動作に切り替えるように構
成される。
【0025】第12の発明の無線端末制御方法は、第1
の基地局検索手段において、基地局からの制御信号を受
信し、待ち受ける基地局を検索し、第2の基地局検索手
段において、待ち受け中にも周辺の基地局を検索し、受
信レベル値検出手段において、基地局から受信した制御
信号の受信レベルを測定し、記憶手段において、第1の
基地局検索手段により検索された基地局IDと基地局の
受信レベルとからなる基地局情報を記憶し、基地局選択
手段において、記憶された基地局情報から待ち受ける基
地局を選択し、第1の基地局待ち受け手段において、選
択された基地局の制御信号を待ち受け受信し、周辺基地
局情報更新手段において、待ち受け中にも第2の基地局
検索手段によって検索された周辺基地局情報によって記
憶された基地局情報を変更し、着呼応答手段において、
待ち受け中に着呼信号を受信すると待ち受け基地局に対
して通信を確立し、通信確立に失敗した場合で、かつ、
記憶された基地局情報が有効な場合に、基地局選択手段
において、基地局情報を用いて新たに通信を確立する基
地局を選択し、選択された基地局に対して、着呼応答手
段において、通信を再確立するように構成される。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の無線端末装置の待ち受け
処理を説明する模式図である。図においてA、B、Cは
それぞれ、基地局を示し、基地局を中心とした円は基地
局から発せられる電波の電界強度があるレベル以上であ
る領域を示し、1は待ち受けゾーン選択レベル以上の通
信サービスエリア、2は待ち受けゾーン保持レベル以上
の通信サービスエリアである。3は本発明の実施の形態
1の無線端末装置である。また、矢印を有する太線は無
線端末装置3が移動する進行軌跡を示す。さらに、a、
b、cはそれぞれ、無線端末装置3が新しい基地局に対
して待ち受け動作を開始する地点を示してある。また、
t1、t2、t3はそれぞれ、一定時間毎に基地局検索
処理が起動される地点を示す。
【0027】図2は本発明の無線端末装置3の詳細な構
成を示すブロック図であり、本発明に関連する部分のみ
を示す。図2において、10はプロトコル制御部、3
1,32,33はそれぞれプロトコル制御部10に含ま
れる基地局選択部、周辺基地局情報更新部、基地局レベ
ル判定部である。34,35,36はそれぞれ基地局選
択部31に含まれる圏外時基地局選択部、切替時基地局
選択部、着呼時基地局選択部である。37,38はそれ
ぞれ待受け基地局レベル判定部33に含まれる待受け基
地局保持レベル判定部、待受け中基地局検索開始レベル
判定部である。40はプロトコル制御部10に含まれる
待受け移行処理部である。11は受信レベル値検出部、
12と13は2系統の受信部であり、12は受信部X、
13は受信部Yである。14はタイマ部、15と16は
2系統の基地局検索部であり、15は受信部X12に含
まれる基地局検索部X(第1の基地局検索手段)、16
は受信部Y13に含まれる基地局検索部Y(第2の基地
局検索手段)である。17は受信部X12に含まれる基
地局待ち受け部X(第1の基地局待ち受け手段)、18
は基地局検索部X15あるいは基地局検索部Y16で検
索した基地局の情報を記憶する周辺基地局情報記憶部で
ある。
【0028】無線端末装置3は、一定時間毎に待ち受け
処理を行い、周辺基地局の情報が更新される。たとえ
ば、無線端末装置3が地点t1にきた時に、一定時間毎
に基地局検索処理が行われたとすると、地点t1では、
無線端末装置3は基地局Aの待ち受けゾーン選択レベル
以上の通信サービスエリア1内にいるので、基地局Aに
対して待ち受け処理を行い、周辺基地局の情報が更新さ
れる。次に、無線端末装置3が地点t2にきた時に、地
点t2では、無線端末装置3は基地局Bの待ち受けゾー
ン選択レベル以上の通信サービスエリア1内にいるの
で、基地局Bに対して待ち受け処理を行い、周辺基地局
の情報が更新される。次に、無線端末装置3が地点t3
にきた時に、地点t3では、無線端末装置3は基地局C
の待ち受けゾーン選択レベル以上の通信サービスエリア
1内にいるので、基地局Cに対して待ち受け処理を行
い、周辺基地局の情報が更新される。
【0029】図1においては、基地局Aを待ち受けてい
る間に、地点t1と地点t2において上記基地局検索処
理が行われ、周辺基地局の情報が更新される。その後、
無線端末装置3が地点bに到達すると、無線端末装置3
は基地局Aの待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サー
ビスエリア2を外れるため、基地局Bに対する待ち受け
処理を行うが、新たな基地局検索処理は行わず、地点t
2で行った基地局検索処理の結果を用いて待ち受け基地
局の選択を行う。同様に、無線端末装置3が地点cに到
達すると、地点t3で行った基地局検索処理の結果を用
いて待ち受け基地局の選択を行う。
【0030】プロトコル制御部10は、受信部X12と
受信部Y13の2系統の受信部を制御し、無線端末装置
3は同時に2系統の受信をすることができる。待ち受け
処理を行う場合、プロトコル制御部10は基地局検索部
X15または基地局検索部Y16いずれかを動作させ
て、周辺基地局の検索を行う。このとき、プロトコル制
御部10は、受信レベル値検出部11によって、検出し
た基地局の受信レベル値を読み出すことができる。周辺
基地局情報更新部32は、基地局検索を行った場合は、
基地局検索部からの情報と受信レベル情報を、周辺基地
局情報記憶部18に保存する。基地局選択部31は、周
辺基地局情報記憶部18に記憶された情報から、最善の
基地局を選択し、基地局待ち受け部X17を用いて当該
基地局の待ち受け処理を行う。待ち受け処理に移行した
後は、タイマ14によってあらかじめ定められた時間毎
に基地局検索部Y16が起動され、周辺基地局の情報が
更新される。タイマ14の起動、停止はプロトコル制御
部10が管理する。待受け中に,待受け基地局レベル判
定部33は,基地局からの制御信号の受信レベルと,待
受けゾーン保持レベルとを比較し,受信レベルが待受け
ゾーン保持レベルを下回れば待受け基地局の切替えを起
動する。
【0031】図3はプロトコル制御部10において実行
される本発明の待ち受け制御の動作を説明するフローチ
ャートである。以下にプロトコル制御部10における待
ち受け制御の動作の流れを説明する。無線端末装置3の
電源が入ると、無線端末装置3は、まず、連続的あるい
は断続的に基地局検索部X15(第1の基地局検索手
段)によって基地局検索処理(S1)を行い、待ち受け
ゾーン選択レベル以上の待ち受け可能な基地局を探す。
基地局検索部X15による基地局検索処理(S1)が完
了したら、無線端末装置3は、待受け可能な基地局が有
るか否かの判定を行い(SB1)、待ち受け処理に移行
できたか否かを判断し(S2)、待ち受け可能な基地局
を検索できなかった場合、および検索できた基地局の待
ち受け処理に移行できなかった場合には、基地局検索部
X15による基地局検索処理(S1)を繰り返す。待ち
受け処理に移行できた場合は、まず周辺基地局情報を更
新するタイミングを生成するためのタイマ部14を起動
後(S3)、基地局待ち受け部X17において着呼の有
無の検索などの基地局待ち受け処理(S4)を行い、続
いて待受け基地局保持レベル判定部37において待ち受
け基地局の受信レベルを待ち受けゾーン保持レベルと比
較する(S5)。受信レベルが待ち受けゾーン保持レベ
ル以上であれば、基地局待ち受け部X17において基地
局待ち受け処理(S4)を繰り返す。
【0032】もし、受信レベルが待ち受けゾーン保持レ
ベル未満であれば周辺基地局情報記憶部18に記憶され
ている情報を基に、基地局選択部31中の切替時基地局
選択部35において現在の待ち受け基地局以外に、待ち
受け可能な基地局があるか否かを判断し(S6)、待ち
受け可能な基地局が無ければ基地局検索部X15による
基地局検索処理(S1)に戻り、待ち受け可能な、別の
基地局を探す。待ち受け可能な基地局が有れば、即座に
最善の基地局を選択し、選択した基地局に対して待ち受
けに移行する。そして、待受け移行処理部40は待ち受
けに移行できたか否かを判断し(S7)、待ち受け移行
に成功すると、前述のタイマ部14を起動後(S8)、
基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処理
(S4)を行い、待ち受け状態となる。待ち受け移行に
失敗した場合は、基地局選択部31中の切替時基地局選
択部35による待ち受け可能な基地局の有無判断(S
6)に戻る。
【0033】待受け基地局レベル判定部33中の待受け
基地局保持レベル判定部37において、受信レベルが待
ち受けゾーン保持レベル以上であれば(S5)、タイマ
部14のタイムアウトを検索し(S9)、タイムアウト
していなければ基地局待ち受け部X17において基地局
待ち受け処理(S4)を繰り返す。タイムアウトしてい
れば、基地局検索部Y16において基地局検索処理(S
10)を行い周辺基地局情報記憶部18に記憶する情報
を更新した後、前述のタイマ部14を起動(S11)
し、基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処
理(S4)を繰り返す。
【0034】図4は、無線端末装置3が図1の矢印で示
される移動軌跡に沿って移動したときの無線端末装置3
の待ち受け動作を時間軸上に示したものである。図4に
おいては、左から右に向かって時間の経過が表され、上
段が受信部X12を用いた動作、下段が受信部Y13を
用いた動作を示しており、Tはタイマ部14に設定され
ているタイマ値である。無線端末装置3が地点aに到達
した時点で、基地局検索部X15による基地局検索処理
(S1)を行い、その結果、基地局Aに対する待ち受け
処理に移行し、タイマ部14を起動後、基地局待ち受け
部X17における基地局待ち受け処理(S4)を開始す
る。無線端末装置3が基地局Aの待ち受けゾーン保持レ
ベル以上の通信サービスエリア2にいる間は基地局待ち
受け部X17において基地局待ち受け処理(S4)を継
続する。その間に、無線端末装置3が地点t1およびt
2を通過するときにタイマ部14のタイムアウトが発生
すると、基地局Aに対する待ち受け動作と並行して、受
信部Y13中の基地局検索部Y16において基地局検索
処理(S10)を行い、周辺基地局情報記憶部18に記
憶する情報を更新し、タイマを再起動する(S11)。
【0035】その後、無線端末装置3が地点bに到達す
ると、待ち受け基地局Aからの受信レベルが待ち受けゾ
ーン保持レベル未満となるので、地点t2において更新
された周辺基地局情報を基に、即座に基地局Bに対する
待ち受け処理に移行できる。同様に、無線端末装置3が
基地局Bの待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サービ
スエリア2にいる間に発生したタイムアウトにより、地
点t3で周辺基地局情報を更新しており、地点cに到達
した時点で地点t3で周辺基地局情報を用いて基地局C
に対する待ち受け処理に移行する。
【0036】実施の形態2.以上の実施の形態1では、
周辺基地局情報を更新するための、基地局検索処理を起
動するタイミングをタイマに設定して、一定時間毎にそ
のタイマを起動するものであったが、実施の形態2にお
いては、受信レベルを監視し、待ち受けゾーン保持レベ
ルを下回りそうになった場合に、周辺基地局情報を更新
する点に特徴がある。
【0037】図5は、本発明の実施の形態2の無線端末
装置の待ち受け処理を説明する模式図である。図5にお
いて、4は、待ち受けゾーン保持レベルよりも一定量高
いレベルに設定された、基地局検索開始レベル以上の通
信サービスエリアであり、無線端末装置3が待ち受けゾ
ーン保持レベル以上の通信サービスエリア2の境界に近
づき、待ち受けの切替えが発生することを予測するため
に設定される。本実施の形態2の無線端末装置3におい
ては、基地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア
4は、待ち受けゾーン選択レベル以上の通信サービスエ
リア1の外側にあるように表されているが、待ち受けゾ
ーン選択レベル以上の通信サービスエリア1と一致して
設けられあるいは内側に設けられることも有り得る。P
1及びP2は、待ち受け中の無線端末装置3が基地局検
索開始レベル以上の通信サービスエリア4の境界点に到
達した地点であり、無線端末装置3が周辺基地局情報を
更新するための基地局検索処理を開始する地点を示す。
図5において、図1と同じ記号は同じ構成要素を示すの
で詳細な説明は省略する。
【0038】図6は本実施の形態2の無線端末装置3の
待ち受け制御の動作を説明するフローチャートである。
以下の説明において、実施の形態1の説明と重複する部
分の説明は省略する。ある基地局に対して、待ち受け処
理への移行に成功したら(S2)、基地局待ち受け部X
17において基地局待ち受け処理(S4)を行う。待受
け基地局レベル判定部33中の待受け基地局保持レベル
判定部37において受信レベルと待ち受けゾーン保持レ
ベルを比較し(S5)、受信レベルが待ち受けゾーン保
持レベル以上であれば、次に、待受け中基地局検索開始
レベル判定部38において受信レベルと基地局検索開始
レベルとを比較する(S12)。このとき、受信レベル
が基地局検索開始レベル以上であれば、無線端末装置3
は基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処理
(S4)を継続するが、受信レベルが基地局検索開始レ
ベル未満であった場合には、無線端末装置3は基地局検
索部Y16において基地局検索処理(S10)を実施し
て、周辺基地局情報記憶部18に記憶してある周辺基地
局情報を更新する。一方、受信レベルが待ち受けゾーン
保持レベル未満の場合には、無線端末装置3は、基地局
選択部31中の切替時基地局選択部35において、記憶
されている周辺基地局情報を基に待ち受け可能基地局の
有無を判断し、待ち受け可能な基地局が有れば待ち受け
処理に移行する(S6)。待ち受け移行に失敗した場合
は、待ち受け可能な基地局の有無判断(S6)に戻る。
待受け移行処理部40において待ち受け移行が成功した
か否かを判断し(S7)、待ち受け移行に成功すると、
基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処理
(S4)を行い、待ち受け状態となり、待ち受け移行に
失敗すると、基地局選択部31中の切替時基地局選択部
35による待ち受け可能基地局の有無判断(S6)に戻
る。
【0039】図7は、無線端末装置3が図5において矢
印を有する太線で示されるように移動した場合を例にと
って、待ち受け動作を時間軸上に示した図である。基地
局Aを待ち受けている状態で、無線端末装置3が基地局
Aの基地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア4
の境界地点P1に達すると、無線端末装置3は基地局検
索部Y16において基地局検索処理(S10)を行い、
周辺基地局情報記憶部(18)に記憶された周辺基地局
情報を更新する。基地局検索開始レベルを待ち受けゾー
ン保持レベルに近い値とすることによって、地点P1と
地点bを近接させることができる。その後、地点bに到
達すると、地点P1で更新した周辺基地局情報を用いて
即座に基地局Bに対して基地局待ち受け部X17におい
て基地局待ち受け処理(S4)を開始する。同様に基地
局Bの基地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア
4の境界である地点P2に達すると、周辺基地局情報を
更新し、基地局待ち受け部X17において地点cにおい
て即座に基地局Cに対する基地局待ち受け処理(S4)
を開始できる。
【0040】実施の形態3.以上の実施の形態2では、
周辺基地局情報を更新するための、基地局検索処理を起
動するタイミングに、待ち受け基地局切替えの予測とし
て、受信レベルが一定値未満になった時点を用いたが、
実施の形態3においては、受信レベルが一定値未満の状
態が継続する場合に、タイマを用いて一定時間毎に周辺
基地局情報を更新するようにすることに特徴を有する。
【0041】図8は、実施の形態3の無線端末装置3の
待ち受け処理を説明する模式図である。以下の説明にお
いて、実施の形態1および実施の形態2の説明と重複す
る部分の説明は省略する。図8において、矢印を有する
太線は無線端末装置3が移動する進行軌跡を示す。図8
においては、無線端末装置3は、地点aから地点t1
1、t12、t13を経由して地点cに至る。すなわ
ち、無線端末装置3は基地局Bの待ち受けゾーン選択レ
ベル以上の通信サービスエリア1に含まれるが、基地局
Cのゾーン選択レベル以上の通信サービスエリア1に含
まれない地点t12を経由し、基地局Bの待ち受けゾー
ン選択レベル以上の通信サービスエリア1に含まれず、
基地局Cのゾーン選択レベル以上の通信サービスエリア
1に含まれる地点t13へと移動したのち、地点cで基
地局Aの待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サービス
エリア2を外れるように移動する。ここで、t11は基
地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア4の境界
である地点、t12,t13は基地局検索開始レベル以
上の通信サービスエリア4の境界と待ち受けゾーン保持
レベル以上の通信サービスエリア2の境界との間にある
地点である。また、t11,t12,t13はタイマ設
定によって設定されたタイミングによって決まる地点で
ある。無線端末装置3は、基地局検索開始レベル以上の
通信サービスエリア4の境界である地点t11で、周辺
基地局情報を更新するが、基地局検索開始レベル以上の
通信サービスエリア4の外にある間、たとえば、t12
やt13に示す地点で、タイマにより一定時間毎の周辺
基地局情報を更新する。
【0042】図9は本実施の形態3の無線端末装置3の
待ち受け制御の動作を説明するフローチャートである。
以下の説明においては、実施の形態1および実施の形態
2と重複する動作についての説明は省略する。図9にお
いて、待ち受け基地局の受信レベルが待ち受けゾーン保
持レベル以上の場合、無線端末装置3は待受け中基地局
検索開始レベル判定部38において受信レベルと基地局
検索開始レベルとの比較を行い(S12)、受信レベル
が基地局検索開始レベル以上であれば基地局待ち受け部
X17において基地局待ち受け処理(S4)を繰り返
し、受信レベルが基地局検索開始レベル未満となった場
合、タイマ14の起動を判断し(S13)、タイマ14
が起動されていなければ、基地局検索部Y16において
基地局検索処理(S10)を行い周辺基地局情報を更新
し、再度タイマ14を起動(S15)する。また、タイ
マ14の起動判断(S13)の時点でタイマが既に起動
されていた場合には、タイマのタイムアウトを検索し
(S14)、タイマ14がタイムアウトしていなければ
基地局待ち受け部X17による基地局待ち受け処理(S
4)へ戻り、タイムアウトしている場合は基地局検索部
Y16において基地局検索処理(S10)を行い周辺基
地局情報を更新し、タイマ14を再起動(S15)す
る。なお、待受け基地局レベル判定部33中の待受け基
地局保持レベル判定部37において待ち受け基地局の受
信レベルが待ち受けゾーン保持レベル未満であれば(S
5)、タイマ14を停止した後に(S16)、周辺基地
局情報記憶部18に記憶されている情報を基に、切替時
基地局選択部35において、現在の待ち受け基地局以外
に、待ち受け可能な基地局があるか否かを判断(S6)
する。
【0043】図10は、無線端末装置3が図8の矢印で
示される移動軌跡に沿って移動したときの無線端末装置
3の動作を時間軸上に示した。無線端末装置3が基地局
Aを待ち受けている状態で、無線端末装置3が基地局A
の基地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア4の
境界である地点t11に達すると、無線端末装置3は基
地局検索部Y16において基地局検索処理(S10)を
行い、周辺基地局情報記憶部18に記憶された周辺基地
局情報を更新し、タイマ14を起動する。予め設定され
ているタイマ値Tの後、タイムアウトが発生した地点t
12において、無線端末装置3は、再度、周辺基地局情
報を更新し、タイマ14を再設定する。さらに、タイマ
値Tの後、地点t13で周辺基地局情報を更新し、タイ
マ14を再設定する。無線端末装置3が待ち受けゾーン
保持レベル以上の通信サービスエリア2を超える地点c
に達すると、地点t13で記憶した周辺基地局情報を基
に、基地局選択を行い、即座に基地局Cへの待ち受け処
理をすることができる。
【0044】実施の形態4.上述の実施の形態3では、
受信部Y13に基地局検索部X16のみが設けられたも
のであったが、実施の形態4では、さらに、受信部Y1
3に基地局待受部Y19(第2の基地局待ち受け手段)
を設け、待ち受け中に周辺基地局情報の更新のみなら
ず、他の基地局に対して待ち受けに準ずる動作を行う点
に特徴がある。図11は実施の形態4における無線端末
装置3の待ち受け処理を説明する模式図である。図11
において、矢印を有する太線は、無線端末装置3の移動
軌跡を示す。無線端末装置3が地点aと地点P1の間に
いる間は、基地局待受部X17のみが動作し、基地局A
に対する待ち受け動作を行う。無線端末装置3が地点b
と地点P2の間にいる間は、基地局待受部Y19のみが
動作し、基地局Bに対する待ち受け動作を行う。すなわ
ち、無線端末装置3が地点aと地点P1の間、および地
点bと地点P2の間にいる間は、基地局待受部Xまたは
基地局待受部Yのいずれかが待ち受け動作を行ってい
る。また、無線端末装置3が地点P1と地点bの間に来
ると、基地局待受部X17によって基地局Aに対する待
ち受け動作を行うと同時に、基地局検索部Y16によっ
て他の基地局の検索を行い、引き続き基地局待受部Y1
9によって基地局Bに対して待ち受けに準ずる動作を行
う。一方、たとえば、無線端末装置3が地点P2と地点
cの間に来ると、基地局待受部Y19によって基地局B
に対する待ち受け動作を行うと同時に、基地局検索部X
15によって他の基地局の検索を行い、引き続き基地局
待受部X17によって基地局Cに対する待ち受けに準ず
る動作を行っている。すなわち、無線端末装置3が地点
P1と地点bの間、及び地点P2と地点cの間に来る
と、通常の基地局待ち受け動作と同時に、別の基地局に
対して待ち受けに準ずる受信動作を行っている。
【0045】図12は本実施の形態4の無線端末装置3
の詳細な構成を示すブロック図であり、本発明に関連す
る部分のみを示す。実施の形態1の図2における説明と
重複する部分の説明は省略する。図12において、19
は受信部Y13に含まれる基地局待ち受け部Y(第2の
基地局待ち受け手段)である。基地局待ち受け部X17
及び、基地局待ち受け部Y19は通常の待ち受け受信動
作と、待ち受けに準ずる受信動作のどちらも行い、かつ
それらの動作は切り替えることができる。39はプロト
コル制御部10に含まれる待ち受け基地局切替部であ
り、前述の切り替えを制御する。待ち受けに準ずる受信
動作から待ち受け受信動作への切り替えは、既に無線端
末装置3の同期が確立されているので、高速に実現する
ことが可能である。
【0046】図13は、本実施の形態4の待ち受け制御
の動作を説明するフローチャートである。以下において
は、本実施の形態4における特徴的な部分についてのみ
説明する。待ち受けている基地局の受信レベルが、待ち
受けゾーン保持レベル以上で、かつ、基地局検索開始レ
ベル未満の場合に、別の副基地局に対して待ち受けに準
ずる受信動作を行っているか判断し(S17)、待ち受
けに準ずる受信動作を行っていない場合は、基地局検索
部Y16において基地局検索処理(S10)を行った
後、基地局待受部Y19において副基地局待ち受け開始
処理(S18)により、別の副基地局に対して、待受け
に準ずる受信動である副基地局待受け処理(SB2)を
行う。以前より待ち受けている基地局に対する処理は、
基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処理
(S4)を継続することによって行う。受信レベルが待
ち受けゾーン保持レベル未満となった場合、基地局待受
部Y19において副基地局待ち受け中か否かの判定(S
19)を行い、副基地局待ち受け中ならば、待受け基地
局切替部39において待ち受け基地局切替え処理(S2
0)によって、待ち受けに準ずる受信動作を行っている
基地局を待ち受ける。
【0047】図14は、無線端末装置3が図11の矢印
で示される移動軌跡に沿って移動したときの無線端末装
置3の動作を時間軸上に示した。無線端末装置3は、基
地局Aに対して基地局待ち受け部X17を用いて、基地
局待ち受け部X17において基地局待ち受け処理(S
4)中に、基地局検索開始レベル以上の通信サービスエ
リア4の境界である地点P1に達した場合、受信部Y1
3の基地局検索部Y16を用いて、基地局検索処理(S
10)を行い、周辺基地局情報を更新し、引き続き基地
局検索部X15において基地局選択(S1)を行い、基
地局待受部Y19において基地局Bに対して副基地局待
ち受け開始処理(S18)を行う。この処理により、無
線端末装置3は、基地局待ち受け部Y19の待ち受けに
準ずる受信動作を用いて、基地局Bに対する副基地局待
ち受け処理(SB2)を行う。この時、基地局待ち受け
部X17では基地局Aに対する基地局待ち受け処理(S
4)を継続している。
【0048】さらに無線端末装置3が移動し、基地局A
の待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サービスエリア
2の境界である地点bに達すると、待受け基地局切替部
39は、基地局待ち受け部Y19の待ち受けに準ずる受
信動作を待ち受け受信動作に切り替えて(S20)、基
地局待受部Y19による基地局Bに対する副基地局待ち
受け処理(SB2)を、基地局待ち受け処理(S4)に
切り替える。
【0049】次に、基地局Bの基地局検索開始レベル以
上の通信サービスエリア4の境界である地点P2に達し
た場合、受信部X12中の基地局検索部X15を用い
て、基地局検索処理(S10)を行い、周辺基地局情報
を更新し、引き続き基地局選択を行い、基地局待受部X
17において基地局Cに対して副基地局待ち受け開始処
理(S18)を行う。この処理により、無線端末装置3
は、今度は、基地局待受部X17の待受けに準ずる受信
動作を用いて、基地局Cに対する副基地局待ち受け処理
(SB2)を行う。この時、基地局待受部Y19では基
地局Bに対する基地局待受け処理(S4)を継続してい
る。
【0050】さらに無線端末装置3が移動し、基地局B
の待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サービスエリア
2の境界である地点cに達すると、待受け基地局切替部
39において、基地局待ち受け部X17の待ち受けに準
ずる受信動作を待ち受け受信動作に切り替えて(S2
0)、基地局Cに対する副基地局待ち受け処理(SB
2)を、基地局待ち受け処理(S4)に切り替える。
【0051】実施の形態5.前述の実施の形態1〜4
は、待ち受け時の無線端末3の動作に関するものである
が、実施の形態5は、待ち受け中に更新された周辺基地
局情報を、着呼時に利用することを特徴とするものであ
る。図15は、実施の形態5の無線端末装置3の着呼処
理を説明する模式図である。図15において、t1とt
2は一定時間毎に基地局検索処理が開始される地点を示
し、rは基地局からの着呼を受信した地点を表す。図1
5において、図1と同じ記号は同じ構成要素を示すので
詳細な説明は省略する。
【0052】図16は実施の形態5の無線端末装置3の
詳細な構成を示すブロック図であり、本発明に関連する
部分のみを示す。実施の形態1の図2における説明と重
複する部分の説明は省略する。図16において、41は
着呼応答手段である。
【0053】図17は本実施の形態5の、着呼制御の動
作を説明するフローチャートである。無線端末装置3
は、着呼判定部43において基地局待ち受け中は常時自
端末に対する着呼の有無を検索する(S30)。地点r
において、自端末への着呼を受信すると、着呼応答手段
41は現在待ち受け中の基地局Aに対して着呼応答処理
(S31)を行う。無線端末装置3は、着呼成功検索部
42において着呼の成功を検索(S32)し、成功して
いれば通話状態に遷移する。現在待ち受けている基地局
Aに対して着呼応答処理(S31)が失敗した場合は、
着呼時基地局選択部36は、周辺基地局情報記憶部18
に記憶されている周辺基地局情報をもとに、着呼可能な
他の基地局を選択し(S33)、着呼可能な他の基地局
があれば、着呼応答処理(S31)に戻り着呼動作を継
続する。周辺基地局情報に、着呼可能な基地局が含まれ
ていない場合は着呼失敗として着呼制御処理を終了す
る。
【0054】図18は、図15における地点rにおけ
る、着呼動作を時間軸上で説明した図である。地点aか
ら地点rまでの時間軸上の動作は実施の形態1の図1と
同じであるので詳細な説明は省略する。無線端末装置3
は、基地局待ち受け部X17において基地局待ち受け処
理(S4)の実行中に、実施の形態1で示した一定時間
毎の周辺基地局情報の更新を行う。図18においては、
基地局検索部Y16において地点t1と地点t2で基地
局検索処理(S10)を行い、周辺基地局情報記憶部1
8の周辺基地局情報を更新する。その後、無線端末装置
3は地点rで自端末への着呼を受信する。その時、着呼
応答手段41において、現在待ち受けている基地局Aに
対して着呼応答処理(S31)を行う。この例では、基
地局Aに対する着呼応答処理(S31)が失敗した場合
について示す。無線端末装置3は地点t2で更新され、
周辺基地局情報記憶部18に記憶された周辺基地局情報
をもとに、着呼応答手段41において基地局Aに対する
着呼応答処理(S31)を行い、さらにその後基地局B
に対する着呼応答処理(S31)を行う。その後、着呼
に成功すると、基地局Bに対する通話状態へ遷移する。
【0055】
【発明の効果】以上のように、第1の発明の無線端末装
置は、待ち受け中に周辺基地局を検索し、記憶してある
周辺基地局情報を更新することで、待ち受け基地局の切
替え時に、当該周辺基地局情報を用いて、新たに周辺の
基地局を探索する処理を行うことなく、新しい基地局に
対して待ち受けるようにしたものである。したがって、
待ち受け基地局の切替えが発生した場合に、高速に処理
を行うことができる。
【0056】第2の発明の無線端末装置は、ある基地局
に待ち受け中に、一定時間毎に、基地局検索処理を行
い、周辺基地局情報を更新するので、待ち受け基地局の
切替えが発生した場合に、高速に処理を行うことができ
る。
【0057】また、第3の発明の無線端末装置は、待ち
受け中でかつ、待ち受けゾーン選択レベルに近い基地局
検索開始レベルを下回った地点で、記憶してある周辺基
地局情報を更新するので、待ち受け基地局の切替えが発
生した場合に、直前で更新された当該周辺基地局情報を
用いて待ち受け基地局を即座に決定し、高速に処理を行
うことができる。
【0058】また、第4の発明の無線端末装置は、待ち
受け中に、基地局検索開始レベルを下回っている間、一
定時間毎に記憶してある周辺基地局情報を更新するの
で、待ち受け基地局の切替えが発生した場合に、直前で
更新された当該周辺基地局情報を用いて待ち受け基地局
を即座に決定し、高速に処理を行うことができる。
【0059】また、第5の発明の無線端末装置は、待ち
受け中に、他基地局に対して待ち受けに準ずる受信動作
を行い、待ち受け基地局の切替え時に、即座に待ち受け
受信動作に切り替えることで、高速に処理を行うことが
できる。
【0060】また、第6の発明の無線端末装置、待ち受
け中に、周辺の基地局検索処理を行い、周辺基地局の情
報を更新し、着呼時のリトライ動作に、再度基地局検索
処理を行うことなく、適宜更新され記憶されている周辺
基地局情報を用いて、リトライ先の基地局を選択し、リ
トライ動作を実施することで、高速に着呼制御処理を行
うことができる。この結果、基地局側の着呼処理がタイ
ムアウトにより失敗してしまう危険性を軽減し、着呼性
能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による無線端末装置の
待ち受け処理を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による無線端末装置の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1による無線端末装置の
待ち受け処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態1による無線端末装置の
待ち受け制御動作を、図1における移動を例に、時間軸
上に表現した図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による無線端末装置の
待ち受け処理を示す模式図である。
【図6】 本発明の実施の形態2による無線端末装置の
待ち受け処理を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態2による無線端末装置の
待ち受け制御動作を、図5における移動を例に、時間軸
上に表現した図である。
【図8】 本発明の実施の形態3による無線端末装置の
待ち受け処理を示す模式図である。
【図9】 本発明の実施の形態3による無線端末装置の
待ち受け処理を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態3による無線端末装置
の待ち受け制御動作を、図8における移動を例に、時間
軸上に表現した図である。
【図11】 本発明の実施の形態4による無線端末装置
の待ち受け処理を示す模式図である。
【図12】 本発明の実施の形態4による無線端末装置
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態4による無線端末装置
の待ち受け処理を示すフローチャートである。
【図14】 本発明の実施の形態4による無線端末装置
の待ち受け制御動作を、図11における移動を例に、時
間軸上に表現した図である。
【図15】 本発明の実施の形態5による無線端末装置
の着呼制御動作を示す模式図である。
【図16】 本発明の実施の形態5による無線端末装置
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明の実施の形態5による無線端末装置
の着呼制御処理を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の実施の形態5による無線端末装置
の着呼制御動作を、図15に示した移動を例に、時間軸
上に表現した図である。
【図19】 従来の無線端末装置の待ち受け処理を示す
模式図である。
【図20】 従来の無線端末装置の待ち受け処理を示す
フローチャートである。
【図21】 従来の無線端末装置の待ち受け制御動作
を、図19における移動を例に、時間軸上に表現した図
である。
【図22】 従来の無線端末装置の着呼処理を示す模式
図である。
【図23】 従来の無線端末装置の着呼制御処理を示す
フローチャートである。
【図24】 従来の無線端末装置の着呼制御動作を、図
22における移動を例に、時間軸上に表現した図であ
る。
【符号の説明】
1 待ち受けゾーン選択レベル以上の通信サービスエリ
ア 2 待ち受けゾーン保持レベル以上の通信サービスエリ
ア 3 無線端末装置 4 基地局検索開始レベル以上の通信サービスエリア 10 プロトコル制御部 11 受信レベル値検出部 12 受信部X 13 受信部Y 14 タイマ部 15 基地局検索部X(第1の基地局検索手段) 16 基地局検索部Y(第2の基地局検索手段) 17 基地局待ち受け部X(第1の基地局待ち受け手
段) 18 周辺基地局情報記憶部 19 基地局待ち受け部Y(第2の基地局待ち受け手
段) 31 基地局選択部 32 周辺基地局情報更新部 33 待受け基地局レベル判定部 34 圏外時基地局選択部 35 切替時基地局選択部 36 着呼時基地局選択部 37 待受け基地局保持レベル判定部 38 待受け中基地局検索開始レベル判定部 39 待受け基地局切替部 40 待受け移行処理部 41 着呼応答手段 42 着呼成功検索部 43 着呼判定部 A、B、C 基地局 a、b、c 待ち受け基地局の切り替えが発生する地点 r 着呼を受信した地点 t1、t2、t3 一定時間毎の基地局検索処理が行わ
れた地点 P1、P2 基地局検索開始レベル以上の通信サービス
エリアの境界点 t11、t12 基地局検索開始レベル未満で一定時間
毎の基地局検索処理が行われた地点

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局からの制御信号を受信し、待ち受
    けする基地局を検索する第1の基地局検索手段と、 待ち受け中にも周辺の基地局を検索する第2の基地局検
    索手段と、 基地局から受信した制御信号の受信レベルを測定する受
    信レベル値検出手段と、 前記第1の基地局検索手段により検索された基地局ID
    と基地局の受信レベル情報とからなる基地局情報を記憶
    するための記憶手段と、 記憶された基地局情報から待ち受け基地局を選択する基
    地局選択手段と、 選択された基地局の制御信号を待ち受け受信する基地局
    待ち受け手段と、 待ち受け中にも前記第2の基地局検索手段によって検索
    された周辺基地局情報によって記憶された基地局情報を
    変更する周辺基地局情報更新手段と、 待ち受け中の基地局からの制御信号の受信レベルと待ち
    受けゾーン保持レベルを比較し、制御信号の受信レベル
    が待ち受けゾーン保持レベルを下回った場合に待ち受け
    基地局の切替えが必要と判断する待受け基地局レベル判
    定手段とを備え、 基地局の切替えが必要と判断され、かつ、記憶された基
    地局情報が有効な場合に、前記基地局選択手段は、前記
    基地局情報を用いて新たに待ち受ける基地局を選択する
    ことを特徴とする無線端末装置。
  2. 【請求項2】 さらに、一定時間ごとに動作するタイマ
    手段を備え、 前記周辺基地局情報更新手段は、待ち受け状態にある
    間、前記時間タイマ手段によって、一定時間毎に周辺基
    地局の基地局情報を更新することを特徴とする請求項1
    記載の無線端末装置。
  3. 【請求項3】 前記周辺基地局情報更新手段は、予め設
    定された基地局情報の更新判定レベルと待ち受け中基地
    局の受信レベルとを比較し、受信レベルが更新判定レベ
    ルを下回った場合に周辺基地局の基地局情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  4. 【請求項4】 さらに、一定時間ごとに動作するタイマ
    手段を備え、 前記周辺基地局情報更新手段は、予め設定された基地局
    情報の更新判定レベルと待ち受け中基地局の受信レベル
    とを比較し、 受信レベルが更新判定レベルを下回っている間、前記タ
    イマ手段によって一定時間毎に周辺基地局の基地局情報
    を更新することを特徴とする請求項1記載の無線端末装
    置。
  5. 【請求項5】 基地局からの制御信号を受信し、待ち受
    ける基地局を検索する第1の基地局検索手段と、 待ち受け中にも周辺の基地局を検索する第2の基地局検
    索手段と、 基地局から受信した制御信号の受信レベルを測定する受
    信レベル値検出手段と、 前記第1の基地局検索手段により検索された基地局ID
    と基地局の受信レベル情報とからなる基地局情報を記憶
    するための記憶手段と、 記憶された基地局情報から待ち受け基地局を選択する基
    地局選択手段と、 選択された基地局の制御信号を待ち受け受信する第1の
    基地局待ち受け手段と、 待ち受け中にも前記第2の基地局検索手段によって検索
    された周辺基地局情報によって記憶された基地局情報を
    変更する周辺基地局情報更新手段と、 待ち受け中にも第2の基地局の制御信号に対して待ち受
    けに準ずる受信を行う第2の基地局待受手段と、 待ち受け中の基地局からの制御信号の受信レベルと待ち
    受けゾーン保持レベルとを比較し、制御信号の受信レベ
    ルが待ち受けゾーン保持レベルを下回った場合に待ち受
    け基地局の切替えが必要と判断する待受け基地局レベル
    判定手段と、 前記待受け基地局レベル判定手段により基地局の切替え
    が必要と判断され、かつ、待ち受けに準ずる受信動作を
    行っている場合、待ち受けに準ずる受信動作を待ち受け
    動作に切り替える待受け基地局切替手段を備えたことを
    特徴とする無線端末装置。
  6. 【請求項6】 基地局からの制御信号を受信し、待ち受
    ける基地局を検索する第1の基地局検索手段と、 待ち受け中にも周辺の基地局を検索する第2の基地局検
    索手段と、 基地局から受信した制御信号の受信レベルを測定する受
    信レベル値検出手段と、 前記第1の基地局検索手段により検索された基地局ID
    と基地局の受信レベルとからなる基地局情報を記憶する
    ための記憶手段と、 記憶された基地局情報から待ち受ける基地局を選択する
    基地局選択手段と、 選択された基地局の制御信号を待ち受け受信する基地局
    待ち受け手段と、 待ち受け中にも前記第2の基地局検索手段によって検索
    された周辺基地局情報によって記憶された基地局情報を
    変更する周辺基地局情報更新手段と、 待ち受け中に着呼信号を受信すると待ち受け基地局に対
    して通信を確立する着呼応答手段とを備え、 通信確立に失敗した場合で、かつ、記憶された基地局情
    報が有効な場合に、前記基地局選択手段は前記基地局情
    報を用いて新たに通信を確立する基地局を選択し、選択
    された基地局に対して、前記着呼応答手段は、通信を再
    確立することを特徴とする無線端末装置。
  7. 【請求項7】 第1の基地局検索手段は、基地局からの
    制御信号を受信し、待ち受けする基地局を検索し、 第2の基地局検索手段は、待ち受け中にも周辺の基地局
    を検索し、 受信レベル値検出手段は、基地局から受信した制御信号
    の受信レベルを測定し、 記憶手段は、前記第1の基地局検索手段により検索され
    た基地局IDと基地局の受信レベル情報とからなる基地
    局情報を記憶し、 基地局選択手段は、記憶された基地局情報から待ち受け
    基地局を選択し、 基地局待ち受け手段は、選択された基地局の制御信号を
    待ち受け受信し、 周辺基地局情報更新部は、待ち受け中にも前記第2の基
    地局検索手段によって検索された周辺基地局情報によっ
    て記憶された基地局情報を変更し、 待受け基地局保持レベル判定部は、待ち受け中の基地局
    からの制御信号の受信レベルと待ち受けゾーン保持レベ
    ルを比較し、制御信号の受信レベルが待ち受けゾーン保
    持レベルを下回った場合に待ち受け基地局の切替えが必
    要と判断し、 前記基地局選択手段は、基地局の切替えが必要と判断さ
    れ、かつ、記憶された基地局情報が有効な場合に、前記
    基地局情報を用いて新たに待ち受ける基地局を選択する
    ことを特徴とする無線端末制御方法。
  8. 【請求項8】 前記周辺基地局情報更新手段は、待ち受
    け状態にある間、一定時間ごとに動作するタイマ手段に
    よって、一定時間毎に周辺基地局の基地局情報を更新す
    ることを特徴とする請求項7記載の無線端末制御方法。
  9. 【請求項9】 前記周辺基地局情報更新手段は、予め設
    定された基地局情報の更新判定レベルと待ち受け中基地
    局の受信レベルとを比較し、受信レベルが更新判定レベ
    ルを下回った場合に周辺基地局の基地局情報を更新する
    ことを特徴とする請求項7記載の無線端末制御方法。
  10. 【請求項10】 前記周辺基地局情報更新手段は、予め
    設定された基地局情報の更新判定レベルと待ち受け中基
    地局の受信レベルとを比較し、 受信レベルが更新判定レベルを下回っている間、一定時
    間ごとに動作するタイマ手段によって一定時間毎に周辺
    基地局の基地局情報を更新することを特徴とする請求項
    7記載の無線端末制御方法。
  11. 【請求項11】 第1の基地局検索手段は、基地局から
    の制御信号を受信し、待ち受ける基地局を検索し、 第2の基地局検索手段は、待ち受け中にも周辺の基地局
    を検索し、 受信レベル値検出手段は、基地局から受信した制御信号
    の受信レベルを測定し、 記憶手段は、前記第1の基地局検索手段により検索され
    た基地局IDと基地局の受信レベル情報とからなる基地
    局情報を記憶し、 基地局選択手段は、記憶された基地局情報から待ち受け
    基地局を選択し、 第1の基地局待ち受け手段は、選択された基地局の制御
    信号を待ち受け受信し、 周辺基地局情報更新手段は、待ち受け中にも前記第2の
    基地局検索手段によって検索された周辺基地局情報によ
    って記憶された基地局情報を変更し、 第2の基地局待受手段は、待ち受け中にも第2の基地局
    の制御信号に対して待ち受けに準ずる受信を行い、 待受け基地局レベル判定手段は、待ち受け中の基地局か
    らの制御信号の受信レベルと待ち受けゾーン保持レベル
    とを比較し、制御信号の受信レベルが待ち受けゾーン保
    持レベルを下回った場合に待ち受け基地局の切替えが必
    要と判断し、 待受け基地局切替手段は、前記待受け基地局レベル判定
    手段により基地局の切替えが必要と判断され、かつ、待
    ち受けに準ずる受信動作を行っている場合、待ち受けに
    準ずる受信動作を待ち受け動作に切り替えることを特徴
    とする無線端末制御方法。
  12. 【請求項12】 第1の基地局検索手段は、基地局から
    の制御信号を受信し、待ち受ける基地局を検索し、 第2の基地局検索手段は、待ち受け中にも周辺の基地局
    を検索し、 受信レベル値検出手段は、基地局から受信した制御信号
    の受信レベルを測定し、 記憶手段は、前記第1の基地局検索手段により検索され
    た基地局IDと基地局の受信レベルとからなる基地局情
    報を記憶し、 基地局選択手段は、記憶された基地局情報から待ち受け
    る基地局を選択し、 第1の基地局待ち受け手段は、選択された基地局の制御
    信号を待ち受け受信し、 周辺基地局情報更新手段は、待ち受け中にも前記第2の
    基地局検索手段によって検索された周辺基地局情報によ
    って記憶された基地局情報を変更し、 着呼応答手段は、待ち受け中に着呼信号を受信すると待
    ち受け基地局に対して通信を確立し、 通信確立に失敗した場合で、かつ、記憶された基地局情
    報が有効な場合に、前記基地局選択手段は、前記基地局
    情報を用いて新たに通信を確立する基地局を選択し、選
    択された基地局に対して、前記着呼応答手段は、通信を
    再確立することを特徴とする無線端末制御方法。
JP9179431A 1997-07-04 1997-07-04 無線端末装置および無線端末制御方法 Pending JPH1127717A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012209777A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Nec Casio Mobile Communications Ltd 移動端末装置、移動端末装置の通信制御方法、プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012209777A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Nec Casio Mobile Communications Ltd 移動端末装置、移動端末装置の通信制御方法、プログラム

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