JP3778658B2 - 無線通信装置及びこれに用いられるハンドオーバー処理方法 - Google Patents

無線通信装置及びこれに用いられるハンドオーバー処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PHS(Personal Handy-phone System)などの無線通信装置に関し、より詳細には、高速に移動中であっても適切にハンドオーバーが可能な無線電話装置及びこれに用いられるハンドオーバー処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
PHSの無線電話装置においては、通信中に接続された無線基地局を変更するハンドオーバーが可能となっている。これにより、たとえば、通話者が歩行中であっても、途絶えることなく、通信を継続することができる。このハンドオーバーは、無線電話装置において、通話中に、音声の品質が劣化したとき(たとえば、ビット誤り率が大きくなったとき)、或いは、電界受信レベルが低下したときに、無線電話装置が、所定の処理を実行することにより、他の無線基地局を探し出して、その無線基地局との通信を確立している。
【0003】
ところで、PHSにおいては、無線基地局によりカバーされるゾーンの大きさは、半径100m〜200m程度である。このため、PHSの無線電話では、無線電話の移動にしたがって、比較的頻繁に、ハンドオーバーを実行することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PHSにおいては、各無線基地局が、制御キャリアを用いた報知情報の送信を間欠的に行っているため、報知情報の送信周期が比較的長くなる。さらに、無線基地局間でのフレーム同期が一致していないため、ハンドオーバーの処理を起動してから、他の無線基地局からの報知情報を受信するまでの時間が長くなる。したがって、PHSにおいては、無線基地局の候補を迅速に選択することができず、高速にハンドオーバーを実現することが不可能であるという問題点があった。
【0005】
このため、従来のPHSの無線電話装置においては、ある時間(たとえば、約310ms)だけ、他の無線基地局を検索して、無線基地局を捕捉できなかった場合には、無線基地局の圏外に出てしまうことを示す警報音を発するとともに、元の無線基地局との通信を確立しようとする、いわゆる切戻りを実行して、元の無線基地局との通信を維持するように求めている。
【0006】
上述したようなハンドオーバー処理や切戻りなどのため、従来のPHSの無線電話装置においては、自動車や列車などで高速移動中には、ハンドオーバーができず、歩行中に、これが可能であるにすぎない。
【0007】
また、特開平7−284141号公報は、PHSのようなマイクロセル方式におけるハンドオーバー方法を開示しているが、これは無線基地局を捕捉できた場合の処理であり、無線基地局を捕捉できなかった場合については開示していない。
【0008】
また、特開平8−154269号公報は、高速移動中でもハンドオーバーを確実に行うことができる移動通信システムを開示しているが、基地局を制御する基地局制御装置にハンドオーバ処理機能を設けるとともに、PHSは検出した周波数を通知しなければならない。かかるシステムは複雑で高価であり、実現には様々な困難が生じると予想される。このような欠点のない、簡便で効果的なハンドオーバー方法が求められていた。なお、ハンドオーバーの方法は特開平8−294158号公報にも開示されている。
【0009】
本発明の目的は、高速移動中であっても、ハンドオーバーが実現可能な、しかも比較的実現容易な無線通信装置及びこれに用いられるハンドオーバー処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信装置は、無線基地局を介して信号を送受信することにより、他の通信装置と通信する無線通信装置であって、無線通信装置の動作モードを通常動作モード又は高速移動モードのうち何れかに設定する動作モード設定スイッチと、接続中の無線基地局の覆域の境界に接近したときに、他の無線基地局を検索する検索手段と、前記接続中の無線基地局から、検索された前記他の無線基地局に接続を変更するハンドオーバー手段と、前記検索手段により他の無線基地局が検索されなかった場合に、前記接続中の無線基地局への切戻りを実行する切戻り手段と、前記動作モード設定スイッチにより通常動作モードに設定された場合、前記検索手段が第1の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻り手段を作動させる一方、前記動作モード設定スイッチにより高速移動モードに設定された場合、前記検索手段が前記第1の時間以内にハンドオーバーが実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻り手段を作動させることなく前記第1の時間より長い第2の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局の検索を実行させるように前記検索手段及び前記切戻り手段を制御する制御部と、を備える。
【0012】
この発明によれば、使用状況、例えば、通話者が歩行中であるか、高速に移動中であるかなどにしたがって、通話者により所望のように、無線通信装置の作動モードを設定することができ、これにより、場合に応じて、適切にハンドオーバーを実現することが可能である。
【0014】
例えば、PHSの規格に従い、検索のための時間を310ミリ秒、切戻りのための時間を10秒とすることが考えられる。
【0021】
本発明によれば、所定の指示に応答して、切戻りを実行することなく、他の無線基地局の検索が継続されるため、他の無線基地局を見出す可能性を高めることができ、ハンドオーバーできる可能性を向上させることができる。特に、通話者が高速に移動中であり、元の無線基地局の覆域に戻ることができないときに、そのときの状況に応じて、切戻りをすることなく無線基地局の検索を継続して、ハンドオーバーをより確実に実現することが可能となる。例えば、通話の途中で、通話者の移動速度が速まった場合などであっても、適切にハンドオーバーを実現することが可能となる。この指示は、例えば、キー操作などに応答させれば良い。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる無線通信装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。この無線電話装置(通信装置)は、制御装置42にて実行される処理を除き、通常のPHSの無線電話装置と同一である。
【0025】
図1に示すように、この無線電話装置10は、アンテナ12、送/受信を切り換えるスイッチ13、RF(Radio Frequency)増幅器14、乗算器16、周波数シンセサイザ18、バンドパスフィルタ(BPF)20、第2の乗算器22、ローカル発振器24、復調器26、TDMA28、音声コーデック30、変調器32、第3の乗算器34、第2のバンドパスフィルタ36および電力増幅器40を備えている。さらに、無線電話装置10は、装置全体を制御する制御回路42、無線電話装置を作動させるためのプログラムやプログラム実行中に必要なデータを記憶したメモリ44、後述する動作モードを切り換えるためのモード設定スイッチ46、液晶ディスプレイ(LCD)48およびキースイッチ50を備えている。
【0026】
無線電話装置10は、モード設定スイッチ46により、従来のものと同じハンドオーバー処理を実行する通常モードと、高速移動中に使用することが意図される高速移動モードのいずれか一方の動作モードにて作動できるようになっている。
【0027】
いずれのモードにおいても、無線電話装置10は、ハンドオーバーの処理を除き、従来の無線電話装置と同様に作動する。すなわち、アンテナ12を介して、ある無線基地局(CS:Cell Station)からの信号(電波)を受信すると、RF増幅器14にて受信された信号が増幅され、次いで、RF増幅器14からの出力信号が、乗算器16により、周波数シンセサイザ18からの受信局部発振信号と乗算され、中間周波信号に変換され、これがBPF20に与えられる。
【0028】
BPF20を通過した信号は、第2の乗算器22に与えられ、ローカル発振器24の出力と乗算され、周波数変換される。このようにして得られた所定周波数の信号は、受信データとして、TDMA28に与えられ、これらのうちの音声データが、音声コーデック30を介して、スピーカSPに出力される。また、TDMA28にて取り出された、制御信号に対応するデータ(受信制御データ)は、制御回路42に与えられる。
【0029】
その一方、マイクを介して与えられた音声は、音声コーデック30、TDMA28を介して、符号化された後に、変調器32にて、中間周波信号に変換される。次いで、変調器32の出力は、第3の乗算器34により、周波数シンセサイザ18からの局部発振信号と乗算され、所定の周波数の信号に変換される。周波数変換された信号は、BPF36、電力増幅器40およびスイッチ13を介して、アンテナ12に与えられ、アンテナ12から送信される。このようにして、無線電話装置30は、無線基地局からの信号を受信し、或いは、無線基地局に信号を送信することができる。
【0030】
さて、このように作動する無線電話装置において、通話者が移動することにより、現在通信中の無線基地局のカバーするゾーンの周辺(ゾーンの縁)に接近すると、TDMA28にて、ビット誤り率が所定の閾値より大きいことが検出され、或いは、RF増幅器14にて、電界受信レベルが所定のレベルより小さいことが検出され、これに関する情報が、制御回路42に与えられる。制御回路42は、モード設定スイッチ46にて設定された動作モードにしたがって、ハンドオーバー処理を実行する。たとえば、ハンドオーバー処理は、「やさしいパーソナルハンディホン」(小川 圭祐、小林 忠男編著:電気通信協会、オーム社)に記載されているように、(1)再発呼型ハンドオーバー要求、(2)再発呼型ハンドオーバー受付、(3)RT機能要求、(4)秘匿鍵設定、(5)MM機能要求、および、(6)応答通知の決められた手順が実行される。
【0031】
切換スイッチ13は動作モードを選択するためのものであり、PHSは、スイッチ13により通常モードが選択された場合は通常モードで、高速移動モードが選択された場合は高速移動モードで動作する。
【0032】
図2は、通常モードの下で、無線電話装置が作動している場合の、ハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示すフローチャート、並びに、これらの処理タイミングの一例を示す図である。通常モードにおいては、従来の無線電話装置と同様の処理が実行される。すなわち、音声の品質の劣化や電界レベルの低下に応答して処理が起動され(ステップ201)、次いで、制御装置42は、ハンドオーバーするために、現在通信している無線基地局以外の無線基地局を検索するように、無線基地局の制御データを受信し、これをTDMA28に与える(ステップ202)。これにより、無線電話装置は、他の無線基地局を検索するように作動する。ステップ202の処理の後、所定の時間(本実施の形態においては、310ms)が経過すると、他の無線基地局が見つけ出されたか否かが判断される(ステップ203)。
【0033】
ステップ203にてイエス(Yes)と判断された場合には、前述したようなハンドオーバー処理を実行して、接続している無線基地局を変更する(ステップ204)。これに対して、ステップ203にてノー(No)と判断された場合には、制御装置42は、警報音を発するように作動して、通話者に、無線基地局の圏外に出てしまうことを通知するとともに、元の無線基地局との切戻りを実行する(ステップ205)。切戻りの処理において、通話者が無線基地局の圏内に再度移動して、音声の品質や電界レベルが元に戻ったときには、通話者は、継続し通話をすることができ、その一方、所定の時間(本実施の形態においては、10秒)が経過しても、音声の品質や電界レベルが改善されていない場合には、呼解放して、強制的に通話を終了する。
【0034】
次に、高速移動モードの下での、ハンドオーバー処理などにつき説明を加える。図3は、高速移動モードの下で、無線電話装置が作動している場合の、ハンドオーバー処理などを示すフローチャート、および、処理タイミングの一例を示す図である。高速移動モードにおいても、音声の品質の劣化や電界レベルの低下に応答して処理が起動され(ステップ301)、次いで、制御装置42は、ハンドオーバーするために、現在通信している無線基地局以外の無線基地局を検索するように、無線基地局の制御データを受信し、これをTDMA28に与える(ステップ302)。これにより、無線電話装置は、他の無線基地局を検索するように作動する。通常モードにおいては、所定の時間(310ms)が経過した後に、無線基地局が見出されたか否かの判断がなされていたが、高速移動モードにおいては、上記所定の時間よりも長い第2の所定の時間(本実施の形態においては、10秒)が経過した後に、無線基地局が見出されたか否かが判断される(ステップ303)。すなわち、ステップ302において、10秒の間に常にCSが有るかどうか判定する。従って、10秒以内でハンドオーバー処理が可能である。本実施の形態においては、この第2の所定の時間は、通常モードにおける切戻り処理の時間に対応させている。
【0035】
ステップ203にてイエス(Yes)と判断された場合には、前述したようなハンドオーバー処理を実行して、接続している無線基地局を変更する(ステップ304)。これに対して、ステップ203にてノー(No)と判断された場合には、呼解放して、通話を終了する(ステップ305)。高速移動中には、通信中の(すなわち、接続された)無線基地局に隣接する無線基地局のみならず、より遠方の無線基地局を検索できる可能性がある。例えば、車に乗って移動している時にPHSで通話している場合、そもそも切り戻りは難しい。また、車は10秒間で150m移動することが可能であるから、必ずしも隣接する無線基地局に限らず、ひとつ飛ばしてさらに隣の無線基地局を検索することも可能である。これは検索可能な無線基地局の範囲(数)が増えることを意味する。このような場合、切り戻りのための時間を増やすよりもよりも検索時間を増やすことが、通信の維持のためにはむしろ有効である。これに対して、徒歩の場合は10秒間で15m程度しか移動せず、このようなことが考えられない。このように、本実施の形態においては、高速移動モードの下で、無線基地局の検索時間を長くすることにより、移動経路に隣接して位置しているいずれかの無線基地局を見つけ出す可能性を高くしている。これにより、高速移動中であっても、ハンドオーバーできる可能性を高くすることが可能となる。
【0036】
発明の実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる無線電話装置につき説明を加える。この実施の形態においては、無線電話装置は、単一の動作モードの下で作動している。したがって、この実施の態様では、図1に示すモード切換スイッチ46が省略されている。
【0037】
図4は、この実施の形態にかかる無線電話装置のハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示すフローチャート、並びに、これらの処理タイミングの一例を示す図である。この実施の形態においても、音声の品質の劣化や電界レベルの低下に応答して処理が起動され(ステップ401)、次いで、制御装置42は、ハンドオーバーするために、現在通信している無線基地局以外の無線基地局を検索するように、送信制御データを生成して、これをTDMA28に与える(ステップ402)。これにより、無線電話装置は、他の無線基地局を検索するように作動する。ステップ402の処理の後、所定の時間(本実施の形態においては、500ms)が経過すると、他の無線基地局が見つけ出されたか否かが判断される(ステップ403)。
【0038】
ステップ403にてイエス(Yes)と判断された場合には、前述したようなハンドオーバー処理を実行して、接続している無線基地局を変更する(ステップ404)。これに対して、ステップ403にてノー(No)と判断された場合には、制御装置42は、警報音を発するように作動して、無線基地局の圏外に出てしまうことを通話者に通知するとともに、切戻り先の無線基地局、すなわち、元の無線基地局を検索する(ステップ405)。ステップ405の処理の後、所定の時間(本実施の形態においては、500ms)が経過すると、元の無線基地局が見つけ出されたか否かが判断される(ステップ406)。
【0039】
ステップ406においてイエス(Yes)と判断された場合には、元の無線基地局との通話を続行する(ステップ407)。これに対して、ステップ406においてノー(No)と判断された場合には、予め定められた切戻りのための時間(本実施の形態においては、10秒)が経過しているか否かが判断される(ステップ408)。
【0040】
予め定められた時間がまだ経過していない場合には、ステップ402に戻って、再度、ステップ402ないしステップ406の処理を繰り返し、時間が経過した場合には、呼解放して、強制的に通話を終了する(ステップ409)。
【0041】
この実施の形態によれば、音質の劣化に応答して、所定の時間間隔で、ハンドオーバーのための無線基地局の検索と、切戻り先の無線基地局の検索とが、交互に実行されるため、いずれかの無線基地局との通信が確立される可能性を高めることが可能となる。これにより、歩行中など低速移動中のみならず、高速移動中であっても、ハンドオーバーできる可能性を高くすることが可能となる。
【0042】
発明の実施の形態3.
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる無線電話装置につき説明を加える。この実施の形態においても、無線電話装置は、単一の動作モードの下で作動している。したがって、この実施の態様では、図1に示すモード切換スイッチ46が省略されている。なお、第3の実施の態様にかかる無線電話装置においては、第1の実施の形態にかかる無線電話装置のモード切換が、切戻り処理中にキー入力を検出することにより、実現される。この点において、第3の実施の形態は、第1の実施の形態における二つのモードを組み合わせたものということができる。
【0043】
図5は、この実施の形態にかかる無線電話装置のハンドオーバー処理および切戻し処理の処理タイミングを示すフローチャート、並びに、これらの処理タイミングの一例を示す図である。この実施の形態においても、音声の品質の劣化や電界レベルの低下に応答して処理が起動され(ステップ501)、次いで、制御装置42は、ハンドオーバーするために、現在通信している無線基地局以外の無線基地局を検索するように、無線基地局の制御データを受信し、これをTDMA28に与える(ステップ502)。これにより、無線電話装置は、他の無線基地局を検索するように作動する。ステップ402の処理の後、所定の時間(本実施の形態においては、500ms)が経過すると、他の無線基地局が見つけ出されたか否かが判断される(ステップ503)。
【0044】
ステップ503にてイエス(Yes)と判断された場合には、前述したようなハンドオーバー処理を実行して、接続している無線基地局を変更する(ステップ504)。これに対して、ステップ503にてノー(No)と判断された場合には、通話者により所定のキー(図1の符号50参照)入力があったか否かが判断される(ステップ505)。これは、通話者が、高速移動中などに、音質劣化に伴い無線電話機から警報音が発せられたときに、所定のキーを入力することにより、ハンドオーバーのための無線基地局を検索させることに対応している。このとき、LCD表示器48にメッセージを表示するようにしてもよい。例えば、「ピピピッ・・・」という警報音を発するとともに、表示器48に「電波が弱くなりました。電波が強くなるところまで戻って下さい。戻れない時は「#」のキーを押して下さい。」というメッセージを表示する。使用者は状況をすみやかに判断していずれかを選択することができる。
【0045】
したがって、ステップ505にてイエス(Yes)と判断された場合には、ハンドオーバーのための無線基地局が検索される(ステップ507)。この無線基地局の検索は、キー入力がされてから、ステップ501の実行の後、所定の時間(本実施の形態においては、10秒)だけ経過した時点まで続けられる(図5(b)参照)。なお、検索が終了した後、図3に示す、第1の実施の形態における高速移動モードの場合と同様に、無線基地局が見出されたか否かが判断され、見出されている場合には、ハンドオーバー処理を実行し、見出されなかった場合には、呼解放する(図3のステップ303ないし305参照)。このように、第3の実施の形態においては、通話者が通話中に、所定のキー入力をすることにより、無線電話装置の作動状態を、第1の実施の形態にいう通常モードから高速移動モードに変更するのと略対応するように、変更することが可能となる。
【0046】
これに対して、ステップ505にてノー(No)と判断された場合には、制御装置42は、警報音を発するように作動して、無線基地局の圏外に出てしまうことを通話者に通知するとともに、切戻り先の無線基地局、すなわち、元の無線基地局を検索する(ステップ506)。ステップ506の処理の後、所定の時間(本実施の形態においては、500ms)が経過すると、元の無線基地局が見つけ出されたか否かが判断される(ステップ508)。
【0047】
ステップ508においてイエス(Yes)と判断された場合には、元の無線基地局との通話を続行する(ステップ509)。これに対して、ステップ508においてノー(No)と判断された場合には、予め定められた切戻りのための時間(本実施の形態においては、10秒)が経過しているか否かが判断される(ステップ510)。
【0048】
予め定められた時間がまだ経過していない場合には、ステップ505に戻って、通話者による所定のキーの入力が有るか否かを判断し、以下、ステップ506ないし510の処理を繰り返し、所定の時間が経過した場合には、呼解放して、強制的に通話を終了する(ステップ511)。
【0049】
本実施の形態によれば、通話者が、通話中に、所定のキー入力をすることにより、無線電話装置の作動状態を、通常の状態(第1の実施の形態における通常モードに対応)から、高速移動中であってもハンドオーバーの可能性をより高めた状態(第1の実施の形態における高速移動モードに対応)に変更することが可能となる。したがって、通話中であっても所望のように、無線電話装置の作動状態を変更して、ハンドオーバーの可能性を所望のように高くすることが可能となる。
【0050】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0051】
たとえば、前記第2および第3の実施の形態においては、動作モードを切り換えるためのモード切換スイッチを設けていないが、これに限定されるものではなく、モード切換スイッチを設け、通常モードのときには、無線電話装置が、図2に示すように作動し、他のモードのときには、それぞれ、図4或いは図5に示すように作動するように構成しても良い。
【0052】
また、前記第1の実施の形態においては、通常モードのときに、310msだけハンドオーバーのための無線基地局を検索し、高速移動モードのときに、10秒だけハンドオーバーのための無線基地局を検索しているが、検索時間はこれに限定されるものではなく、無線電話装置によって、適宜設定すれば良い。第2および第3の実施の形態にて、ハンドオーバーのための無線基地局の検索時間や、切戻りのための無線基地局の検索時間も、同様である。
【0053】
さらに、本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、使用状況、例えば、通話者が歩行中であるか、高速に移動中であるかなどにしたがって、通話者により所望のように、無線通信装置の作動モードを設定することができ、これにより、いずれの場合も適切にハンドオーバーを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかる無線電話装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】 第1の実施の形態における無線電話装置の、通常モードの下でのハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示す図である。
【図3】 第1の実施の形態における無線電話装置の、高速移動モードの下でのハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示す図である。
【図4】 第2の実施の形態にかかる無線電話装置のハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示す図である。
【図5】 第3の実施の形態にかかる無線電話装置のハンドオーバー処理および切戻り処理の処理タイミングを示す図である。
【符号の説明】
10 無線電話装置
12 アンテナ
14 RF増幅器
16、22、34 乗算器
18 周波数シンセサイザ
20、36 バンドパスフィルタ
24 ローカル発振器
26 復調器
28 TDMA
30 音声コーデック
42 制御回路
44 メモリ
46 モード設定スイッチ

Claims (2)

  1. 無線基地局を介して信号を送受信することにより、他の通信装置と通信する無線通信装置であって、
    無線通信装置の動作モードを通常動作モード又は高速移動モードのうち何れかに設定する動作モード設定スイッチと、
    接続中の無線基地局の覆域の境界に接近したときに、他の無線基地局を検索する検索手段と、
    前記接続中の無線基地局から、検索された前記他の無線基地局に接続を変更するハンドオーバー手段と、
    前記検索手段により他の無線基地局が検索されなかった場合に、前記接続中の無線基地局への切戻りを実行する切戻り手段と、
    前記動作モード設定スイッチにより通常動作モードに設定された場合、前記検索手段が第1の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻り手段を作動させる一方、前記動作モード設定スイッチにより高速移動モードに設定された場合、前記検索手段が前記第1の時間以内にハンドオーバーが実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻り手段を作動させることなく前記第1の時間より長い第2の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局の検索を実行させるように前記検索手段及び前記切戻り手段を制御する制御部と、
    を備えた無線通信装置。
  2. 無線基地局を介して信号を送受信することにより、他の通信装置と通信する無線通信装置のハンドオーバー処理方法であって、
    無線通信装置の動作モードを通常動作モード又は高速移動モードのうち何れかに設定する動作モード設定ステップと、
    接続中の無線基地局の覆域の境界に接近したときに、他の無線基地局を検索する検索ステップと、
    前記接続中の無線基地局から、検索された前記他の無線基地局に接続を変更する接続変更ステップと、
    前記検索ステップにより他の無線基地局が検索されなかった場合に、前記接続中の無線基地局への切戻りを実行する切戻りステップと、
    を備え、
    前記無線通信装置の動作モードが通常動作モードに設定された場合、前記検索ステップにおいて第1の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻りステップを実行させる一方、前記無線通信装置の動作モードが高速移動モードに設定された場合、前記検索ステップにおいて前記第1の時間以内にハンドオーバーが実行可能な他の無線基地局を検索できなかったときに前記切戻りステップを実行させることなく引き続き前記検索ステップを実行し、前記第1の時間より長い第2の時間以内にハンドオーバー実行可能な他の無線基地局を検索する、ハンドオーバー処理方法。
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