JP2000152305A - 無線通信端末 - Google Patents

無線通信端末

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JP2000152305A
JP2000152305A JP31464698A JP31464698A JP2000152305A JP 2000152305 A JP2000152305 A JP 2000152305A JP 31464698 A JP31464698 A JP 31464698A JP 31464698 A JP31464698 A JP 31464698A JP 2000152305 A JP2000152305 A JP 2000152305A
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Japan
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radio base
wireless
control signal
radio
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JP31464698A
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English (en)
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Kakutaro Koyama
角太郎 小山
Hitoshi Fujimoto
仁志 藤本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、受信レベルが待受け保持レベル未満
に劣化したこと検出してから、新たに無線基地局の探索
及び選択動作を開始していた。 【解決手段】 制御信号の送信間隔時間に同期して無線
キャリア受信部を起動することにより所定の無線基地局
に対して着呼待受け動作を実行するのに並行して、前記
所定の無線基地局に対する着呼待受け動作の後、所定の
タイミングで前記無線キャリア受信部を起動することに
より物理制御チャネル上に報知されている制御信号をサ
ーチして自局の周辺に存在して着呼待受け可能な他の無
線基地局を探索し、前記他の無線基地局の制御信号の受
信レベルが現在着呼待受け中の前記所定の無線基地局の
制御信号の受信レベルよりも高い場合には前記他の無線
基地局を選択して、当該新しく選択された無線基地局に
対して着呼待受け動作を切り替える端末中央制御部を備
えた。 【効果】 着呼受信の際に、最適な無線基地局に対して
リンクチャネルを確立することができ、良好な通信状態
を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線基地局から
一定間隔毎に間欠的に送信される制御信号を受信するこ
とで、自局宛ての着呼通知情報の無有を監視する着呼待
受け動作において、無線通信システムを構成する複数の
無線基地局のうち、この着呼待受け動作を行うべき最適
な無線基地局を選択する無線通信端末に関するものであ
る。特に、第二世代コードレス電話システム標準規格
(RCR-STD28)」に示されるPHS等の移動体通信シ
ステムの移動体通信端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無線通信システム及びその端末に
ついて図面を参照しながら説明する。図16は、従来の
無線通信システムの動作環境を示す図である。
【0003】図16において、100A、100Bは無
線基地局、200はTDMA方式を利用して複数の無線
基地局100A、100Bと通信可能で移動可能な無線
通信端末である。また、ZA、ZBはそれぞれ無線基地
局100A、100Bが構成する無線ゾーン、P1〜P
3は任意の時点に無線通信端末200が存在する無線ゾ
ーンZA、ZB内での位置である。さらに、点線で示す
線分は、無線通信端末200が移動した軌跡を示す。
【0004】つぎに、前述した従来の無線通信システム
及びその端末の動作について図面を参照しながら説明す
る。図17は、従来の無線通信端末の着呼待受け動作を
示すタイミングチャートである。また、図18は、従来
の無線通信端末が移動した際の制御信号の受信レベル変
動を示す図である。さらに、図19は、従来の無線通信
端末の着呼待受け動作を示すフローチャートである。
【0005】図17において、T1は無線基地局の制御
信号の送信間隔時間、T2は無線通信端末宛ての着呼通
知情報が含まれる制御信号の送信間隔時間である。
【0006】無線基地局100A、100Bは、制御信
号をお互いに異なるタイミングで物理制御チャネル上に
送出するため、複数の無線基地局が構成する無線ゾーン
が重複する領域においても、複数の無線基地局の制御信
号が衝突することはない。
【0007】無線通信端末200では、予め記憶してい
る制御信号の送信間隔時間T1の間、連続して物理制御
チャネルを受信することで、自局の周辺に存在する無線
基地局100A、100Bの送信する制御信号を全て受
信することができる。無線通信端末200が、制御信号
の送信間隔時間T1の間、連続して物理制御チャネルを
受信し、自局の周辺に存在する全ての無線基地局が送信
する制御信号を受信することを、以下では「オープンサ
ーチ」とする。
【0008】無線基地局100A、100Bは、制御信
号を間欠的に送信する。制御信号の送信間隔時間T1
は、無線基地局が属する無線通信システムによって予め
定められている。制御信号の送信間隔時間T1は、無線
通信端末200でも予め記憶していて、送信間隔時間T
1に同期して無線キャリア受信部を起動して物理制御チ
ャネルを受信することで、無線基地局100Aあるいは
100Bの送出する制御信号のみを選択的に受信するこ
とができる。
【0009】無線通信端末200宛ての着呼は、無線基
地局100A、100Bから送信される制御信号に着呼
通知情報が付加されて通知される。無線通信端末200
宛ての着呼通知情報を含む制御信号は、送信間隔時間T
2毎に一度、無線基地局100A、100Bから送信さ
れる。図17(a)及び(b)に示す無線基地局100
A、100Bの送信する制御信号のうち、斜線の部分が
無線通信端末200宛ての着呼通知情報を含む制御信号
である。無線通信端末200宛ての着呼通知情報を含む
制御信号の送信タイミング及び送信間隔時間T2は、シ
ステム報知情報として無線基地局100A、100Bか
ら送信される制御信号に付加されて、無線通信端末20
0に通知される。
【0010】無線通信端末200の中央制御部は、送信
間隔時間T2毎に無線キャリア受信部を起動して、制御
信号を受信し自局宛ての着呼通知情報の無有を確認す
る。この制御信号の間欠的な受信による自局宛ての着呼
通知情報の監視動作を、以下では「着呼待受け動作」と
する。
【0011】着呼待受け動作中、受信した制御信号内に
自局宛ての着呼通知情報が含まれている場合には、無線
通信端末200は、着呼待受け動作を行っている無線基
地局との間でリンクチャネル確立の処理を行い、当該着
呼に対して応答する。
【0012】ここで、無線通信端末200が移動した際
の着呼待受け動作について説明する。
【0013】無線通信端末200には、通信可能な制御
信号の受信レベルの最低値が予め記憶されている。以下
ではこの最低値を「待受け保持レベル」とする。
【0014】無線通信端末200が、位置P1において
無線基地局100Aに対して着呼待受け動作を行ってい
る状態で移動を開始すると、無線基地局100Aから受
信される制御信号の受信状態が変化する。無線通信端末
200が、無線ゾーンZAの境界である位置P2まで移
動すると、無線通信端末200で受信される無線基地局
100Aの報知する制御信号は待受け保持レベルまで低
下し、無線キャリア受信状態が劣化する。
【0015】図18に示すように、着呼待受け中の無線
基地局100Aからの制御信号が、待受け保持レベルま
で低下すると、無線通信端末200はオープンサーチを
行って、次に着呼待受け動作を行うべき無線基地局を探
索する。たとえば、無線通信端末200が位置P2にあ
る場合は、無線基地局100Bを選定して着呼待受け動
作を開始する。
【0016】このように、移動通信端末では、移動にと
もなう制御信号の無線キャリア受信状態の変動によって
も、着呼待受け動作が途切れることが無い様に動作する
のが一般的である。
【0017】すなわち、無線通信端末200は、着呼待
受け動作中の状態(図19のステップS00)では、制
御信号の受信タイミングを待ち(ステップS01)、ス
テップS02において、指定された受信タイミング毎に
無線キャリア受信部を起動して制御信号の受信を行う。
制御信号の受信の際には、併せて当該制御信号の受信レ
ベルを測定し、無線キャリア受信状態の変化を監視す
る。
【0018】ステップS03では、受信された制御信号
の受信レベルと、無線通信端末200に予め設定された
待受け保持レベルとの比較を行う。受信された制御信号
の受信レベルが、待受け保持レベル以上である場合は、
同一の無線基地局に対して継続して着呼待受け動作を行
う。
【0019】ステップS03において、当該受信された
制御信号の受信レベルが、待受け保持レベルに未満であ
り、無線キャリア受信状態の劣化が検出された場合に
は、ステップS04でオープンサーチを行って、無線通
信端末200の付近に存在する他の無線基地局の探索を
行う。
【0020】この結果、着呼待受け動作をすることが可
能な受信レベルで制御信号が受信された無線基地局が探
索された場合には、ステップS06で、新たに探索され
た無線基地局を、着呼待受け動作を行う無線基地局とし
て選択した後、新たな無線基地局に対して、着呼待受け
動作を継続する。その際、当該新たに探索された無線基
地局に着呼待受け動作を行うにあたり、位置登録処理を
要する場合は、位置登録処理を行った後(ステップS0
8)に、着呼待受け動作を行う。
【0021】ステップS04のオープンサーチの結果、
新たに着呼待受け動作を行うべき無線基地局が見つから
なかった場合には、着呼待受け動作を停止して、無線基
地局の連続探索状態に遷移し(ステップS09)、通信
可能な無線基地局の探索動作を連続して行う。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の着呼待受け動作
では、その時点で着呼待受け動作を行っている無線基地
局から送信される制御信号について、たとえば、受信レ
ベルが待受け保持レベル未満に劣化したこと検出してか
ら、新たに着呼待受け動作を行うべき無線基地局の探索
及び選択動作を開始していた。
【0023】無線通信端末200が無線ゾーンの境界付
近にあるような場合には、着呼待受け動作を行っている
無線基地局から送信される制御信号は受信レベルが低下
する。この際、十分高い受信レベルで制御信号を受信で
きる他の無線基地局が存在しているにもかかわらず、無
線基地局の切換えをせずに着呼待受け動作を継続して行
っているため、実際に着呼通知情報が報知されリンクチ
ャネルを確立する時には無線キャリア受信状態が劣化し
ていて、通信を開始しても十分な通信品質が確保でき
ず、すぐに通信チャネルの切換えが発生するという問題
点があった。
【0024】また、特に、ビル等の建造物や自動車など
移動体が多く存在する都市部のような無線キャリア受信
状態の変動が大きい環境において、制御信号の受信状態
の劣化が甚だしい場合には、着呼通知情報が報知され当
該無線基地局に対してリンクチャネル確立処理を行って
いる最中に通信が切断してしまうこともあり、着呼にか
かる呼損の原因となっているという問題点があった。
【0025】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、無線基地局から一定間隔毎に間欠
的に送信される制御信号を無線通信端末で受信すること
で、当該端末宛ての着呼通知情報の有無を監視する着呼
待受け動作において、無線通信システムを構成する複数
の無線基地局のうち、この着呼待受け動作を行うべき最
適な無線基地局を選択することができる無線通信端末を
得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る無線通信
端末は、所定の無線基地局から送信された制御信号の受
信レベルを測定すると同時に、この制御信号から前記所
定の無線基地局の基地局IDを読み出す無線キャリア受
信部と、前記制御信号の送信間隔時間に同期して前記無
線キャリア受信部を起動することにより前記所定の無線
基地局に対して着呼待受け動作を実行するのに並行し
て、前記所定の無線基地局に対する着呼待受け動作の
後、所定のタイミングで前記無線キャリア受信部を起動
することにより物理制御チャネル上に報知されている制
御信号をサーチして自局の周辺に存在して着呼待受け可
能な他の無線基地局を探索し、前記他の無線基地局の制
御信号の受信レベルが現在着呼待受け中の前記所定の無
線基地局の制御信号の受信レベルよりも高い場合には前
記他の無線基地局を選択して、当該新しく選択された無
線基地局に対して着呼待受け動作を切り替える端末中央
制御部とを備えたものである。
【0027】また、この発明に係る無線通信端末は、前
記端末中央制御部が、前記所定の無線基地局に対する着
呼待受け動作と、前記他無線基地局サーチ動作とを連続
して行うものである。
【0028】また、この発明に係る無線通信端末は、前
記端末中央制御部が、前記他無線基地局サーチ動作にお
いて、探索された着呼待受け可能な他の無線基地局のう
ち、現在着呼待受け中の所定の無線基地局が属する一斉
呼び出しエリア以外に属する他の無線基地局を除外し、
同一一斉呼び出しエリアに属する他の無線基地局のみに
対して着呼待受けの切換えを行うものである。
【0029】また、この発明に係る無線通信端末は、前
記端末中央制御部の指示により、常に一定の時間遡った
過去から現在までに受信した制御信号の受信レベル変動
の履歴を記憶する記憶部をさらに備え、前記端末中央制
御部が、前記所定の無線基地局に対する着呼待受け動作
において、前記記憶部に記憶されている受信レベル変動
の履歴を参照し、現在着呼待受けを行っている無線基地
局の制御信号が、着呼待受け動作を行うのに十分な受信
レベルであり、且つ過去複数回連続して受信された制御
信号の受信レベルに大きな変動も無い場合には、前記他
無線基地局サーチ動作の指示を停止するものである。
【0030】また、この発明に係る無線通信端末は、前
記端末中央制御部が、前記他無線基地局サーチ動作及び
着呼待受け中の所定の無線基地局の受信レベル劣化検出
に伴うオープンサーチで、現在着呼待受け中の所定の無
線基地局及び着呼待受け動作の切換え先である新たな他
の無線基地局以外に、着呼待受け動作が可能な無線基地
局が発見されない場合には、次に受信レベル劣化検出に
伴うオープンサーチが行われるまで前記他無線基地局サ
ーチ動作の指示を停止するものである。
【0031】さらに、この発明に係る無線通信端末は、
自局が移動しているか否かを検出する端末移動検出部を
さらに備え、前記端末中央制御部が、前記端末移動検出
部の出力に基づき、自局が静止している場合には、前記
他無線基地局サーチ動作の指示を停止するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係る無線通信端末について図面を参照しながら
説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る無線
通信端末の動作環境を示す図である。また、図2は、こ
の発明の実施の形態1に係る無線通信端末の構成を示す
図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分
を示す。
【0033】図1において、100A、100Bは無線
基地局、200AはTDMA方式を利用して複数の無線
基地局100A、100Bと通信可能で移動可能な無線
通信端末である。また、ZA、ZBはそれぞれ無線基地
局100A、100Bが構成する無線ゾーン、P1〜P
3及びP4は任意の時点に無線通信端末200Aが存在
する無線ゾーンZA、ZB内での位置である。さらに、
点線で示す線分は、無線通信端末200Aが移動した軌
跡を示す。
【0034】図2において、201はアンテナ、202
は無線キャリア送信部、203は無線キャリア受信部、
204は端末中央制御部、205はテンキー、表示画
面、マイク、スピーカ等を含む端末の外部I/Fであ
る。
【0035】端末中央制御部204は、無線キャリア受
信部203に対して、無線キャリア受信の起動、停止等
の指示を行なう。無線キャリア受信部203は、受信し
たある無線基地局の制御信号について受信レベルの測定
を行うと同時に、この制御信号から、無線基地局の基地
局IDを読み出して、これを端末中央制御部204に通
知する。端末中央制御部204では、この通知をもと
に、自局の近傍にあって通信可能な無線基地局と通信を
行うができる。
【0036】つぎに、前述した実施の形態1に係る無線
通信端末の動作について図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る無線通信端末の
着呼待受け動作を示すタイミングチャートである。ま
た、図4は、この発明の実施の形態1に係る無線通信端
末が移動した際の制御信号の受信レベル変動を示す図で
ある。さらに、図5は、この発明の実施の形態1に係る
無線通信端末の着呼待受け動作を示すフローチャートで
ある。
【0037】図3において、T1は無線基地局の制御信
号の送信間隔時間、T2は無線通信端末宛ての着呼通知
情報が含まれる制御信号の送信間隔時間である。
【0038】無線基地局100A、100Bは、制御信
号をお互いに異なるタイミングで物理制御チャネル上に
送出するため、複数の無線基地局が構成する無線ゾーン
が重複する領域においても、複数の無線基地局の制御信
号が衝突することはない。無線通信端末200Aでは、
予め記憶している送信間隔時間T1の間、連続して物理
制御チャネルを受信することで、自局の周辺に存在する
無線基地局100A、100Bの送信する制御信号を全
て受信することができる。
【0039】無線通信端末200Aが、送信間隔時間T
1の間、連続して物理制御チャネルを受信し、自局の周
辺に存在する全ての無線基地局が送信する制御信号を受
信することを、以下ではオープンサーチとする。
【0040】無線基地局100A、100Bは、制御信
号を間欠的に送信する。送信間隔時間T1は、無線基地
局が属する無線通信システムによって予め定められてい
る。送信間隔時間T1は、無線通信端末200Aでも予
め記憶していて、送信間隔時間T1に同期して無線キャ
リア受信部203を起動して物理制御チャネルを受信す
ることで、無線基地局100Aあるいは100Bの送出
する制御信号のみを選択的に受信することができる。
【0041】無線通信端末200A宛ての着呼は、無線
基地局100A、100Bから送信される制御信号に着
呼通知情報が付加されて通知される。無線通信端末20
0A宛ての着呼通知情報を含む制御信号は、送信間隔時
間T2毎に一度、無線基地局100A、100Bから送
信される。図3(a)及び(b)に示す無線基地局10
0A、100Bの送信する制御信号のうち、斜線の部分
が無線通信端末200A宛ての着呼通知情報を含む制御
信号である。無線通信端末200A宛ての着呼通知情報
を含む制御信号の送信タイミング及び送信間隔時間T2
は、システム報知情報として無線基地局100A、10
0Bから送信される制御信号に付加されて、無線通信端
末200Aに通知される。
【0042】無線通信端末200Aの端末中央制御部2
04は、送信間隔時間T2毎に無線キャリア受信部20
3を起動して、制御信号を受信し自局宛ての着呼通知情
報の有無を確認する。この制御信号の間欠的な受信によ
る自局宛ての着呼通知情報の監視動作を、以下では「着
呼待受け動作」とする。
【0043】この実施の形態1よる着呼待受け方式で
は、着信待受け動作の制御信号受信の合間に、送信間隔
時間T1の間、連続して物理制御チャネル上の制御信号
のサーチを行って、無線通信端末200Aの付近に存在
し、着呼待受け動作対象である無線基地局以外の無線基
地局の探索を行う。この着呼待受け動作に並行する、送
信間隔時間T1の物理制御チャネル上の連続サーチを、
以下では「他無線基地局サーチ動作」と呼ぶ。
【0044】他無線基地局サーチ動作の結果、現在着呼
待受け動作を行っている無線基地局の制御信号より、高
い受信レベルで受信される他の無線基地局から送出され
た制御信号が検出された場合には、当該他の無線基地局
を、新たな着呼待受け動作の対象として選択し、以降の
着呼待受け動作を行う。
【0045】図3に示すように、はじめ無線通信端末2
00Aは、無線基地局100Aに対して着呼待受け動作
を行っている。すなわち、無線基地局100Aの送出す
る制御信号のうち、自局宛ての着呼通知情報を含む制御
信号のみを受信するように、端末中央制御部204は、
無線キャリア受信部203の起動および停止を制御して
いる。
【0046】これに並行して、端末中央制御部204が
他無線基地局サーチ動作の指示すると、無線キャリア受
信部203を送信間隔時間T1の間起動してして制御信
号のサーチを行う。
【0047】図3では、この他無線基地局サーチの結
果、現在着呼待受け動作を行っている無線基地局100
Aの制御信号の受信レベルと、新たに発見された無線基
地局100Bの送出した制御信号の受信レベルとを比較
したところ、無線基地局100Bの制御信号の方が受信
レベルが高い場合について示している。他無線基地局サ
ーチ動作で、新たに着呼待受け動作をすべき無線基地局
100Bが発見されたので、端末中央制御部204は、
これを着呼待受け動作を行う無線基地局100Bに切り
替える。これ以降の着呼待受け動作は無線基地局100
Bに対して行う。
【0048】無線通信端末200Aが、位置P1にあっ
て無線基地局100Aに対して着呼待受け動作を行って
いる際には、他無線基地局サーチ動作を行っても、無線
基地局100A以外の無線基地局から送出される制御信
号は検出されないため、着呼待受け動作の無線基地局切
換えは発生しない。
【0049】次に、無線通信端末200Aが、移動を開
始すると、図4に示すように、無線基地局100Aから
送信される制御信号の受信状態が徐々に劣化する。無線
通信端末200Aが無線ゾーンZAとZBがオーバーラ
ップしている領域に入ると、無線基地局100Aの制御
信号の受信レベルが低下するのにあわせて、無線基地局
100Bの送信する制御信号の受信レベルが強くなって
くる。無線通信端末200Aが位置P4に移動すると、
無線基地局100Aから送信された制御信号の受信レベ
ルと、無線基地局100Bから送信された制御信号の受
信レベルが、ほぼ同一のレベルになる。
【0050】さらに、無線通信端末200Aが、位置P
4から位置P3の方向に移動すると、無線通信端末20
0Aで受信される制御信号の受信レベルは、無線基地局
100Bから送信されたものが一番高くなる。この際、
端末中央制御部204から他無線基地局サーチ動作の指
示があると、着呼待受け動作をすべき無線基地局は無線
基地局100Bに切り替わる。以降、無線通信端末20
0Aが、位置P3に向かって移動していくと、着呼待受
け動作を行っている無線基地局100Bから送出される
制御信号が高い受信レベルで受信されるため、他無線基
地局サーチ動作による着呼待受けの基地局切換えは発生
しない。
【0051】無線通信端末200Aには、通信可能な制
御信号の受信レベルの最低値が予め記憶されている。以
下ではこの最低値を待受け保持レベルとする。
【0052】この実施の形態1によれば、着呼待受け動
作を行っている無線通信端末200Aが移動して、無線
基地局100Aから送信される制御信号の受信レベルが
変動しても、他無線基地局サーチ動作により、最適な無
線基地局である無線基地局100Bに対して着呼待受け
動作の切換えが発生する。このように動作することで、
無線通信端末200Aが着呼待受け動作で受信する制御
信号の受信レベルが、待受け保持レベルまで劣化するの
を避けることができる。
【0053】すなわち、無線通信端末200Aが着呼待
ちうけ状態にある場合(図5のステップS100)は、
従来の方法と同様に、ステップS101で一定のタイミ
ング毎に、端末中央制御部204は無線キャリア受信部
203を起動して、ステップS102で制御信号を受信
し受信レベルの測定を行う。
【0054】ステップS102で受信した制御信号の受
信レベルと待受け保持レベルとを比較する(ステップS
103)。待受け保持レベルより受信レベルが低い場合
には、ステップS104で他に着呼待受け動作の対象と
すべき無線基地局が存在するかどうかを探索して、他の
無線基地局が検出されたときには、着呼待受け動作を行
う無線基地局の切換えを行い(ステップS110〜11
2)、着呼待受け動作が可能な無線基地局が検出されな
いときには、着呼待受け動作を行う無線基地局の連続探
索状態に遷移する(ステップS106)。
【0055】この実施の形態1では、着呼待受け状態で
受信された制御信号が、待受け保持レベル以上であった
場合にも、ステップS107に示すように、他無線基地
局サーチ動作の指示があるときには、他無線基地局サー
チ動作を行う(ステップS108)。その結果、着呼待
受け動作を行っている無線基地局より、受信レベルの高
い制御信号が受信された場合は、当該制御信号を送信し
ている無線基地局に着呼待受け動作を切り替える(ステ
ップS110〜112)。
【0056】以上に示すとおり、この実施の形態1の着
呼待受け方式では、着呼待受け動作中に他無線基地局サ
ーチ動作を行うことで、常にもっとも受信レベルの高い
制御信号を受信できる無線基地局に対して着呼待受け動
作を行うように、無線基地局を切り替える。これによ
り、無線基地局ごとに送出する制御信号の受信レベルの
変動が激しい無線ゾーンの境界域においても、常に最適
な無線基地局に対して着呼待受け動作を行う。従って、
着呼受信の際に、最適な無線基地局に対してリンクチャ
ネルを確立することができ、良好な通信状態を確保する
ことが可能となる。
【0057】なお、この実施の形態1において、端末中
央制御部204が他無線基地局サーチ動作を指示するの
は、着呼待受け動作で制御信号を受信した後に毎回おこ
なっても良いし、端末中央制御部204にカウンタを設
けて、着呼待受け動作に関する制御信号受信を複数回行
った後に一回おこなっても良い。また、端末中央制御部
204にタイマを設けて、着呼待受け動作中、一定時間
が経過する毎に一回おこなっても良い。
【0058】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る無線通信端末について図面を参照しながら説明す
る。図7は、この発明の実施の形態2に係る無線通信端
末の着呼待受け動作を示すタイミングチャートである。
なお、図6は、この発明の実施の形態1に係る無線通信
端末の着呼待受け動作を示すタイミングチャートで図7
と比較参照するための図である。
【0059】上記の実施の形態1では着呼待受け動作に
おける制御信号の受信動作と、他無線基地局サーチ動作
を並行しておこない、着呼待受け動作を行う無線基地局
を切り替えるが、この実施の形態2による着呼待受け方
式は、着呼待受け動作における制御信号受信と他無線基
地局サーチ動作とを連続して行うことで、他無線基地局
サーチ動作にともなう消費電力の増大を最小限に抑えつ
つ、端末の周囲に存在し着呼待受け動作を行うべき最適
な無線基地局に対し着呼待受け動作の切換えを行うもの
である。
【0060】つぎに、前述した実施の形態2に係る無線
通信端末の着呼待受け動作について図面を参照しながら
説明する。なお、構成については上記の実施の形態1と
同様である。
【0061】図6(d)に示す「200A RXPOW
ER」の欄は、上記の実施の形態1に係る無線通信端末
200Aの端末中央制御部204により無線キャリア受
信にタイミング制御がおこなわれている場合の、無線キ
ャリア受信部203の動作状態を示している。
【0062】PHS等の移動通信端末では、着呼待受け
動作時及び他基地局サーチ動作時には、端末の消費電力
を削減する目的で、受信すべき制御信号が物理制御チャ
ネル上に送信されている間のみ、無線キャリア受信部が
起動されることが一般的におこなわれている。中央制御
部は通信状態に応じたタイミング制御をおこない、無線
キャリア受信部に対して起動及び停止の指示をだして、
物理制御チャネル上の制御信号を受信する。
【0063】図6に示す無線キャリア受信部203の動
作では、受信タイミング制御が行われているので、制御
信号を受信する期間と、他無線基地局サーチ動作を行う
期間に起動されている。
【0064】無線キャリア受信部203は、起動が指示
されて動作を開始してから、その動作が安定して実際に
無線キャリアの受信が可能になるまでアイドル時間を要
する。端末中央制御部204は、無線キャリアの受信タ
イミング制御を行うにあたっては、このアイドル時間を
考慮し、実際の無線キャリア受信開始に先行して、無線
キャリア受信部203に対し起動を指示する。図6
(d)のRXPOWER上に示した斜線の期間は、この
無線キャリア受信に先行して要するアイドル時間を示し
ている。
【0065】この実施の形態2の着呼待受け方式では、
図7(c)に示すように、着呼待受け動作における無線
基地局100Aに対する制御信号の受信動作を行った直
後に、連続して無線キャリア受信部203を停止するこ
となく他無線基地局サーチ動作を開始している。このよ
うに、無線キャリア受信タイミングの制御を端末中央制
御部204で行うことにより、図7(d)に示すよう
に、他無線基地局サーチ動作に先行して要するアイドル
時間を省略することが可能である。
【0066】図7に示すように、着呼待受け動作におけ
る制御信号受信の後に連続して他無線基地局サーチ動作
を行う他にも、他無線基地局サーチ動作を行った後に、
連続して着呼待受け動作における制御信号受信をおこな
っても同様の効果が期待できる。
【0067】以上のとおり、この実施の形態2では、着
呼待受け動作における制御信号受信と他無線基地局サー
チ動作とを連続して行う。従って、他無線基地局サーチ
動作に先行して要する無線キャリア受信部203のアイ
ドル時間を省略することができ、他無線基地局サーチ動
作にともなう消費電力の増大を最小限に抑えつつ、端末
の周囲に存在し着呼待受け動作を行うべき最適な無線基
地局に対し着呼待受け動作の切換えを行うことができ
る。
【0068】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係る無線通信端末について図面を参照しながら説明す
る。図8は、この発明の実施の形態3に係る無線通信端
末の着呼待受け動作を示すフローチャートである。ま
た、図9及び図10は、この発明の実施の形態3に係る
無線通信端末の動作環境を示す図である。なお、構成に
ついては上記の実施の形態1と同様である。
【0069】上記の実施の形態1では、着呼待受け動作
において制御信号を受信するのと並行して、他無線基地
局サーチ動作をおこなって、その時点において着呼待受
け動作を行っている無線基地局の他に、より良い制御信
号の受信状態で着呼待受け動作を行うことが可能な無線
基地局が発見された場合には、当該新たに発見された無
線基地局に対して、着呼待受け動作を行うように切り替
えている。
【0070】この実施の形態3では、上述の他無線基地
局サーチ動作で発見された、着呼待受け動作が可能な無
線基地局のうち、着呼待受け動作中の無線基地局と同一
の一斉呼び出しエリアに属する無線基地局に対しての
み、着呼待受け動作の切換えを行うものである。
【0071】図8のステップS200で、着呼待受け動
作中の無線通信端末200Cは、制御信号の受信タイミ
ングになると、無線キャリア受信部203を起動して制
御信号を受信し受信レベルを測定する(ステップS20
1〜S202)。この際、受信された制御信号の受信レ
ベルが、待受け保持レベル未満である場合には、従来例
に示す着呼待受け動作を行う無線基地局の切換え動作を
おこなう(ステップS204〜S209)。
【0072】上記の実施の形態1によれば、着呼待受け
動作で制御信号を受信した際に、当該制御信号の受信レ
ベルが、待受け保持レベル以上であっても、端末中央制
御部204から他無線基地局サーチ動作を行う指示があ
れば、他無線基地局サーチ動作を行う。以降で着呼待受
け動作を行うべき最適な無線基地局に切り替える。
【0073】しかしながら、この実施の形態3では、ス
テップS211で他無線基地局サーチ動作を行って、ス
テップS212で他無線基地局サーチ動作で探索される
複数の無線基地局のうち、着呼待受け中の無線基地局と
異なる一斉呼び出しエリアに属する無線基地局を除外
し、着呼待受け中の無線基地局と同一の一斉呼び出しエ
リアに属する無線基地局のみを、以降で着呼待受け動作
を行うべき無線基地局の候補として、ステップS21
3、S214で着呼待受け基地局の切換え、選択を行う
ものである。
【0074】無線通信端末が、複数の異なる一斉呼び出
しエリアの境界付近に存在する場合には、他無線基地局
サーチ動作を行うことにより、一斉呼び出しエリアをま
たいだ着呼待受け動作を行う無線基地局の切換えが発生
する頻度が高まる。一斉呼び出しエリアをまたいだ着呼
待受け動作を行う無線基地局の切換えでは、新しい一斉
呼び出しエリアに属する無線基地局に対して、位置登録
処理を行う必要がある。
【0075】そこで、この実施の形態3では、他無線基
地局サーチ動作で発見された無線基地局のうち、一斉呼
び出しエリアが異なるものを除外して、着呼待受け動作
を行うべき無線基地局の選択を行う。それにより、他無
線基地局サーチ動作による着呼待受け無線基地局の切換
え動作を、同一の一斉呼び出しエリア内のみで行うこと
とし、位置登録処理を要する無線基地局の切換え動作を
未然に抑制するすることで、位置登録処理に伴うトラヒ
ックの増大と、端末の消費電力の増大を防止しながら、
最適な着呼待受け無線基地局の選択を可能にする。
【0076】なお、無線通信端末が一斉呼び出しエリア
の境界をまたいで移動する際には、実施の形態1による
他無線基地局サーチ動作によらずに、図8中のステップ
S203〜S209に示される着呼待受け無線基地局の
切換えが発生する。
【0077】以下で、一斉呼び出しエリアの境界をまた
いだ着呼待受け無線基地局の切換え動作について、図面
を用いて説明する。
【0078】図9及び図10において、200Cは移動
可能な無線通信端末、100A、100B及び100C
は無線基地局で、無線基地局100A及び100Bは同
一の一斉呼び出しエリアに属し、無線基地局100Cは
これと異なる一斉呼び出しエリアに属する。ZA、Z
B、ZCはそれぞれ、無線基地局100A、100B、
100Cの無線ゾーンである。
【0079】図9では、無線通信端末200Cは、無線
ゾーンZAとZBがオーバーラップする領域に存在す
る。無線通信端末200Cは、無線基地局100Aに対
して着呼待受け動作を行っているものとする。無線基地
局100Bは、無線基地局100Aと同一の一斉呼び出
しエリアに属するので、他無線基地局サーチ動作による
着呼待受け無線基地局の切換え対象となる。この様な状
態では、無線通信端末200Cは、他無線基地局サーチ
動作の結果、無線基地局100Bに対して着呼待受け動
作の切り替えを行う。この場合は、一斉呼び出しエリア
をまたぐ着呼待受け無線基地局の切換えではないので、
無線基地局100Aから無線基地局100Bに対する位
置登録処理は発生しない。
【0080】一方、図10では、無線通信端末200C
は、無線ゾーンZAとZCがオーバーラップする領域に
存在する。上記同様、無線通信端末200Cは、無線基
地局100Aに対して着呼待受け動作を行っているもの
とする。この様な状態では、無線通信端末200Cは他
無線基地局サーチ動作を行って無線基地局100Cの送
信する制御信号を受信するが、無線基地局100Cの属
する一斉呼び出しエリアは無線基地局100Aの一斉呼
び出しエリアと異なるため、無線基地局100Cに対す
る着呼待受け動作の切換えは行わない。
【0081】さらに、無線通信端末200Cが無線基地
局100Cに接近する方向に移動すると、無線通信端末
200Cの無線キャリア受信状態が変化して、無線基地
局100Aから送信される制御信号の受信レベルが待受
け保持レベル未満に劣化する。この際、他無線基地局サ
ーチ動作によらずに、受信レベル劣化に伴う着呼待受け
基地局の切換え動作により、無線基地局100Cに対し
て着呼待受け無線基地局の切換えが発生する。
【0082】以上のように、この実施の形態3よれば、
他無線基地局サーチ動作による着呼待受け無線基地局の
切換え動作を、同一の一斉呼び出しエリア内のみで行
う。従って、位置登録処理を要する着呼待受け基地局の
切換え動作を抑制することで、位置登録処理に伴うトラ
ヒックの増大と、端末の消費電力の増大を抑制しつつ、
最適な着呼待受け無線基地局の選択を可能にする。
【0083】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
係る無線通信端末について図面を参照しながら説明す
る。図11は、この発明の実施の形態4に係る無線通信
端末の構成を示す図である。また、図12は、この発明
の実施の形態4に係る無線通信端末の動作環境を示す図
である。
【0084】図11において、201はアンテナ、20
2は無線キャリア送信部、203は無線キャリア受信
部、204は端末中央制御部、205はテンキー、表示
画面、マイク、スピーカ等を含む端末の外部I/F、2
06は記憶部である。
【0085】図12において、100A、100Bは無
線基地局、200DはTDMA方式を利用して複数の無
線基地局100A、100Bと通信可能で移動可能な無
線通信端末である。また、ZA、ZBはそれぞれ無線基
地局100A、100Bが構成する無線ゾーン、P1、
P3及びP4は任意の時点に無線通信端末200Dが存
在する無線ゾーンZA、ZB内での位置である。さら
に、点線で示す線分は、無線通信端末200Dが移動し
た軌跡を示す。
【0086】この実施の形態4では、着呼待受け動作で
受信している無線基地局の制御信号の受信レベルが、待
受け保持レベルより十分に大きく、且つ過去複数回の制
御信号の受信レベルに変動が小さく、端末の無線キャリ
ア受信状態に変化が無いと判断される場合には、他無線
基地局サーチ動作を停止することにより、端末の消費電
力の増大を抑えるものである。
【0087】つぎに、前述した実施の形態4に係る無線
通信端末の動作について図面を参照しながら説明する。
図13は、この発明の実施の形態4に係る無線通信端末
が移動した際の制御信号の受信レベルの時間による変動
を示す図である。
【0088】無線通信端末200Dが着呼待受け動作中
は、無線キャリア受信部203は無線基地局から送信さ
れる制御信号を受信し、その受信レベルを測定する。無
線キャリア受信部203は、制御信号を受信する毎に、
受信した制御信号に含まれる情報と受信レベルを端末中
央制御部204に通知する。端末中央制御部204は、
制御信号に含まれる情報を解析し通信制御を行うととも
に、制御信号の受信レベルを記憶部206に記憶するよ
う指示する。
【0089】記憶部206では、端末中央制御部204
から制御信号の受信レベルの記憶を指示されるたびに、
もっとも古い受信レベルに間する情報を消去するとも
に、端末中央制御部204から指示された最新の受信レ
ベルに関する情報を記憶する。そして、記憶部206
は、常に、一定の時間遡った過去から現在までに受信し
た、制御信号の受信レベル変動の履歴を記憶している。
記憶部206が受信レベル変動の履歴を記憶できる時間
の長さは、その記憶容量に依存する。
【0090】端末中央制御部204は、記憶部206に
記憶した、一定の時間遡った過去から現在までに受信し
た制御信号の受信レベル変動の履歴を、参照することが
できる。記憶部206に記憶した制御信号の受信レベル
変動の履歴から、着呼待受け動作を行っている無線基地
局が送信する制御信号が、待受け保持レベルより十分に
大きく、その変動が小さく、無線キャリア受信状態が安
定していると判断できる場合には、端末中央制御部20
4は、他無線基地局サーチ動作の要求を停止し、当該着
呼待受け動作を行っている無線基地局に対して、継続し
て着呼待受け動作を行う。
【0091】また、記憶部206に記憶された受信レベ
ルの履歴から、着呼待受け動作を行っている無線基地局
が送信する制御信号の受信状態に変動があると判断され
る場合には、端末中央制御部204は、他無線基地局サ
ーチ動作の要求を停止せず、着呼待受け動作に並行して
他無線基地局サーチ動作を行い、他無線基地局サーチ動
作の結果、着呼待受け基地局の他に、着呼待受け動作を
行うべき無線基地局が発見された場合には、着呼待受け
基地局の切換えを行う。
【0092】この様に、無線通信端末200Dで、着呼
待受け動作における制御信号の受信状態を、過去の受信
レベルの変動から把握して、これが安定している場合
は、他無線基地局サーチ動作を停止することで、たとえ
ば無線通信端末200Dが無線ゾーン内で停止している
状態や、無線ゾーン内をゆっくり移動している状態で
は、端末の消費電力の増大を抑制する効果が期待でき
る。
【0093】図13において、t1〜t6は、それぞれ
無線通信端末200Dが移動している間の時刻を示す。
t1は受信レベル観測開始の時刻、t2は無線通信端末
200Dが位置P1から移動を開始した時刻、t3は無
線通信端末200Dが位置P4を通過する時刻、t4は
位置P3に到着する時刻、t5は記憶部206に記憶さ
れた制御信号の受信レベル変動の履歴に、端末が停止し
ている状態のみが反映される時刻、t6は受信レベル観
測終了の時刻である。
【0094】無線通信端末200Dは、始め時刻t1か
らt2の間、位置P1において静止して、無線基地局1
00Aに対して着呼待受け動作を行っている。この間、
記憶部206に記憶された制御信号の受信レベル変動の
履歴では変動が小さく、無線キャリア受信状態は安定し
ている。そのため、端末中央制御部204は、他無線基
地局サーチ動作の指示を停止し、着呼待受け動作のみを
行っている。
【0095】時刻t2において、無線通信端末200D
は移動を開始する。この無線通信端末200Dが移動を
開始すると、無線キャリア受信状態が変化するため、着
呼待受け動作で受信される制御信号の受信レベルも変動
が大きくなる。記憶部206には、この受信レベル変動
の増大が履歴として記憶される。端末中央制御部204
は、記憶部206に記憶された制御信号の受信レベル変
動の履歴を参照して、無線キャリア受信状態が変化して
いることを検出すると、他無線基地局サーチ動作の指示
を開始しする。
【0096】時刻t3において、無線通信端末200D
は、位置P4を通過する。ここで他無線基地局サーチ動
作が発生すると、着呼待受け動作を行っている無線基地
局100Aから送信された制御信号の受信レベルより
も、他無線基地局サーチ動作の結果発見された無線基地
局100Bから送信された制御信号の受信レベルの方が
高くなる。その結果、無線通信端末200Dは、着呼待
受け動作を無線基地局100Aから無線基地局100B
に切り替える。
【0097】時刻t4において、無線通信端末200D
は、位置P3に到着して再び静止状態になる。無線通信
端末200Dが静止状態になると、無線キャリア受信状
態が安定し、着呼待受け動作を行っている無線基地局1
00Bから送信される制御信号の受信レベル変動も小さ
くなる。
【0098】時刻t5において、記憶部206に記憶さ
れた制御信号の受信レベル変動の履歴は、時刻t4から
無線通信端末200Dが静止状態になって受信レベル変
動が小さくなった状態のみを反映する。端末中央制御部
204が、記憶部206に記憶された制御信号の受信レ
ベル変動の履歴を参照して、無線キャリア受信状態が安
定していることを検出すると、他無線基地局サーチ動作
を停止して、以降、時刻t5からt6までは、無線基地
局100Bに対する着呼待受け動作のみを行う。
【0099】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、無線通信端末200Dが停止、もしくはゆっくり移
動するしているような状態で無線キャリア受信状態が安
定している場合には、消費電力の増大を抑制し、端末が
移動して無線キャリア受信状態が変動しているような場
合には、最適な着呼待受け無線基地局の選択動作をおこ
なう、着呼待受け方式を実現できる。
【0100】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
係る無線通信端末について図面を参照しながら説明す
る。図14は、この発明の実施の形態5に係る無線通信
端末の動作環境を示す図である。なお、この実施の形態
5に係る無線通信端末の構成は、他の実施の形態と同様
である。
【0101】図14において、100A〜100Dは無
線基地局、200EはTDMA方式を利用して複数の無
線基地局100A〜100Dと通信可能で移動可能な無
線通信端末である。また、ZA〜ZDはそれぞれ無線基
地局100A〜100Dが構成する無線ゾーン、P5、
P6及びP7は任意の時点に無線通信端末200Eが存
在する無線ゾーンZA、ZB内での位置である。さら
に、点線で示す線分は、無線通信端末200Eが移動し
た軌跡を示す。
【0102】上記の実施の形態1では、都市部など無線
基地局から送信される制御信号の受信状態に変動が大き
い場合には、端末の周辺に存在する無線基地局を探索し
て、その結果から、最適な着呼待受け無線基地局に切り
替えるが、この実施の形態5では、郊外などで、無線基
地局の配置が疎であり、無線ゾーンのオーバーラップす
る領域が小さい場合には、他無線基地局サーチ動作を自
動的に停止し、都市部など、無線基地局の配置が密で無
線ゾーンのオーバーラップする領域が大きい場合にの
み、他無線基地局サーチ動作を行うことで、端末の消費
電力の増大を抑えつつ最適な着呼待受け無線基地局の選
択を行うものである。
【0103】図14では、たとえば郊外のように無線基
地局の配置が疎であるような環境を模式したものであ
る。無線基地局100A〜100Dの間隔は、比較的大
きく、無線ゾーンZA〜ZDが互いにオーバーラップす
る領域は、それぞれの無線ゾーンの広がり比べて小さく
なっている。
【0104】無線通信端末200Eは、無線ゾーンZA
の内部にあって、無線基地局100Aに対して着呼待受
け動作を行っている。端末中央制御部204が他無線基
地局サーチ動作を指示すると、無線キャリア受信部20
3は物理制御チャネルを連続して受信し、無線通信端末
200Eの周辺にある無線基地局の送信する制御信号を
探索する。
【0105】しかし、図14で無線通信端末200Eの
位置にあっては、他無線基地局サーチ動作の結果、着呼
待受け動作を行っている無線基地局100Aの他に、着
呼待受け動作が可能な受信レベルの制御信号を送信する
無線基地局を発見することはできない。たとえ、無線基
地局100A以外の無線基地局から送出された制御信号
が受信できたとしても、その受信レベルは、着呼待受け
動作を行うのに十分なものではないので、着呼待受け無
線基地局の切換えは発生しない。
【0106】この実施の形態5では、他無線基地局サー
チ動作の結果、着呼待受け動作を行っている無線基地局
100A以外に、着呼待受け可能な無線基地局が発見さ
れない場合には、端末中央制御部204は、自局の周囲
における無線基地局の配置が疎であることを把握して、
以降の他無線基地局サーチ動作の指示を停止する。
【0107】次に、この実施の形態5による、無線基地
局の配置が疎である環境で端末が移動した際の、着呼待
受け動作に係る無線基地局選択の方法について示す。
【0108】始めに、無線通信端末200Eは、位置P
5にあって無線基地局100Aに対して着呼待受け動作
を行っている。無線通信端末200Eの周囲は無線基地
局の配置が疎であるので、他無線基地局サーチ動作を行
っても、着呼待受け動作を行っている無線基地局100
A以外の無線基地局は発見されない。したがって、端末
中央制御部204は、他無線基地局サーチ動作の指示を
停止し、無線通信端末200Eは無線基地局100Aに
対する着呼待受け動作のみを行っている。
【0109】無線通信端末200Eが移動を開始して無
線ゾーンZAの境界である位置P6に達すると、無線通
信端末200Eで受信される無線基地局100Aの送信
する制御信号は、通信可能な受信レベルの最低のレベル
である待受け保持レベルまで低下し、無線キャリア受信
状態が劣化する。
【0110】着呼待受け動作を行っている無線基地局1
00Aから送信される制御信号が待受け保持レベルまで
低下すると、無線通信端末200Eは、オープンサーチ
を行って次に着呼待受け動作を行うべき無線基地局を探
索する。位置P6においては、無線通信端末200E
は、無線基地局100Bから送信される制御信号を受信
して、無線基地局100Bに対して着呼待受け動作を開
始する。
【0111】このオープンサーチの際、それまで着呼待
受け動作を行っていた無線基地局100Aと、新たに着
呼待受け動作を行う無線基地局100Bの他に、着呼待
受け動作が可能な無線基地局が発見されない場合は、端
末中央制御部204は、自局の周辺における無線基地局
の配置は疎であると判断して、これ以降、次にオープン
サーチを行うまで他無線基地局サーチ動作の指示を停止
する。
【0112】無線通信端末200Eが位置P7まで移動
すると、他無線基地局サーチ動作を停止したまま、無線
基地局100Bに対する着呼待受け動作のみを行う。位
置P7においては、無線基地局100Bから送信される
制御信号の受信レベルは、待受け保持レベルより十分に
大きく且つ安定しているので、受信レベル劣化に伴うオ
ープンサーチは発生しない。
【0113】一方、無線通信端末200Eが、無線基地
局の配置が密であり無線ゾーンのオーバーラップする領
域が大きい環境に移動した際には、受信レベル劣化に伴
うオープンサーチの結果、無線キャリア受信部203
は、着呼待受け動作を行う無線基地局の他に、着呼待受
け可能な無線基地局を発見する。
【0114】この場合は、端末中央制御部204では、
自局が無線基地局の配置が密である環境に移動したと判
断し、他無線基地局サーチ動作の指示を開始する。以
降、着呼待受け動作中に他無線基地局サーチ動作の指示
があった際には、着呼待受け動作に並行して他無線基地
局サーチ動作を行い、着呼待受け動作を行うのに最適な
無線基地局への切換えを行う。
【0115】以上のように、この実施の形態5では、他
無線基地局サーチ動作や、受信レベルに伴うオープンサ
ーチによって、着呼待受け可能な無線基地局の探索を行
うが、これらの結果、着呼待受け可能な無線基地局が複
数発見されず、端末の周囲の環境で無線基地局の配置が
疎であると判断される場合には、次に受信レベル劣化に
伴うオープンサーチが行われるまで他無線基地局サーチ
動作の指示を停止するものである。
【0116】従って、たとえば都市部において、無線基
地局の配置が密であり、着呼待受けを行っている無線基
地局からの受信レベル変動が激しいことが予測される環
境において、自動的に他無線基地局サーチ動作を行っ
て、最適な着呼待受け基地局に切り替えることにより、
着呼受信時の通信状態を良好な状態で確保できる。一
方、周囲の環境を勘案した無線基地局の選択制御によっ
て端末の消費電力の増大を抑えることができるので、端
末の利便性を向上させることが可能である。
【0117】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
係る無線通信端末について図面を参照しながら説明す
る。図15は、この発明の実施の形態6に係る無線通信
端末の構成を示す図である。
【0118】図15において、200Fは無線通信端
末、201はアンテナ、202は無線キャリア送信部、
203は無線キャリア受信部、204は端末中央制御
部、205はテンキー、表示画面、マイク、スピーカ等
を含む端末の外部I/F、207は端末が移動している
か否かを検出する端末移動検出部である。
【0119】この実施の形態6では、たとえば端末が静
止していることが明らかな状態においては、他無線基地
局サーチ動作を停止するものである。
【0120】端末移動検出部207は、たとえば加速度
検出手段や振動検出手段を有しており、端末が移動して
いるか、あるいは静止しているかを検出する。端末中央
制御部204は、端末が移動しているか否かの状態を、
端末移動検出部207の出力を参照することで判断でき
る。
【0121】無線通信端末200Fが移動しているとき
は、着呼待ちうけ中の無線基地局の受信レベル変動は大
きい。このような状態では、端末中央制御部204は他
無線基地局サーチ動作の指示を開始して、着呼待受け動
作を行う最適な無線基地局の探索を行う。一方、無線通
信端末200Fが静止しているときは、着呼待受け中の
無線基地局の受信レベル変動は小さい。この状態で他無
線基地局サーチ動作を行っても、着呼待受け基地局の切
替えは発生しない。
【0122】そこで、端末中央制御部204が端末移動
検出部207の出力を参照して、端末が静止している状
態にあると判断される場合には、他無線基地局サーチ動
作の指示を停止する。
【0123】以上のとおり、この実施の形態6では、無
線通信端末200Fが移動中か否かの状態を検出して、
明らかに静止している場合には、他無線基地局サーチ動
作を停止することで、他無線基地局サーチ動作による最
適な着呼待受け基地局の選択動作の起動、停止を自動的
に行うことができ、端末の利便性を損なうことなく、最
適な無線基地局の選択動作を行うことができる。
【0124】
【発明の効果】この発明に係る無線通信端末は、以上説
明したとおり、所定の無線基地局から送信された制御信
号の受信レベルを測定すると同時に、この制御信号から
前記所定の無線基地局の基地局IDを読み出す無線キャ
リア受信部と、前記制御信号の送信間隔時間に同期して
前記無線キャリア受信部を起動することにより前記所定
の無線基地局に対して着呼待受け動作を実行するのに並
行して、前記所定の無線基地局に対する着呼待受け動作
の後、所定のタイミングで前記無線キャリア受信部を起
動することにより物理制御チャネル上に報知されている
制御信号をサーチして自局の周辺に存在して着呼待受け
可能な他の無線基地局を探索し、前記他の無線基地局の
制御信号の受信レベルが現在着呼待受け中の前記所定の
無線基地局の制御信号の受信レベルよりも高い場合には
前記他の無線基地局を選択して、当該新しく選択された
無線基地局に対して着呼待受け動作を切り替える端末中
央制御部とを備えたので、着呼受信の際に、最適な無線
基地局に対してリンクチャネルを確立することができ、
良好な通信状態を確保することができるという効果を奏
する。
【0125】また、この発明に係る無線通信端末は、以
上説明したとおり、前記端末中央制御部が、前記所定の
無線基地局に対する着呼待受け動作と、前記他無線基地
局サーチ動作とを連続して行うので、着呼受信の際に、
最適な無線基地局に対してリンクチャネルを確立するこ
とができ、良好な通信状態を確保することができるとい
う効果を奏する。
【0126】また、この発明に係る無線通信端末は、以
上説明したとおり、前記端末中央制御部が、前記他無線
基地局サーチ動作において、探索された着呼待受け可能
な他の無線基地局のうち、現在着呼待受け中の所定の無
線基地局が属する一斉呼び出しエリア以外に属する他の
無線基地局を除外し、同一一斉呼び出しエリアに属する
他の無線基地局のみに対して着呼待受けの切換えを行う
ので、着呼受信の際に、最適な無線基地局に対してリン
クチャネルを確立することができ、良好な通信状態を確
保することができるという効果を奏する。
【0127】また、この発明に係る無線通信端末は、以
上説明したとおり、前記端末中央制御部の指示により、
常に一定の時間遡った過去から現在までに受信した制御
信号の受信レベル変動の履歴を記憶する記憶部をさらに
備え、前記端末中央制御部が、前記所定の無線基地局に
対する着呼待受け動作において、前記記憶部に記憶され
ている受信レベル変動の履歴を参照し、現在着呼待受け
を行っている無線基地局の制御信号が、着呼待受け動作
を行うのに十分な受信レベルであり、且つ過去複数回連
続して受信された制御信号の受信レベルに大きな変動も
無い場合には、前記他無線基地局サーチ動作の指示を停
止するので、着呼受信の際に、最適な無線基地局に対し
てリンクチャネルを確立することができ、良好な通信状
態を確保することができるという効果を奏する。
【0128】また、この発明に係る無線通信端末は、以
上説明したとおり、前記端末中央制御部が、前記他無線
基地局サーチ動作及び着呼待受け中の所定の無線基地局
の受信レベル劣化検出に伴うオープンサーチで、現在着
呼待受け中の所定の無線基地局及び着呼待受け動作の切
換え先である新たな他の無線基地局以外に、着呼待受け
動作が可能な無線基地局が発見されない場合には、次に
受信レベル劣化検出に伴うオープンサーチが行われるま
で前記他無線基地局サーチ動作の指示を停止するので、
着呼受信の際に、最適な無線基地局に対してリンクチャ
ネルを確立することができ、良好な通信状態を確保する
ことができるという効果を奏する。
【0129】さらに、この発明に係る無線通信端末は、
以上説明したとおり、自局が移動しているか否かを検出
する端末移動検出部をさらに備え、前記端末中央制御部
が、前記端末移動検出部の出力に基づき、自局が静止し
ている場合には、前記他無線基地局サーチ動作の指示を
停止するので、着呼受信の際に、最適な無線基地局に対
してリンクチャネルを確立することができ、良好な通信
状態を確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の動作環境を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の着呼待受け動作を示すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の制御信号の受信レベルの変動を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の着呼待受け動作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る無線通信端末
の着呼待受け動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る無線通信端末
の着呼待受け動作を示すタイミングチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る無線通信端末
の着呼待受け動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る無線通信端末
の動作環境を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る無線通信端
末の動作環境を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る無線通信端
末の構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る無線通信端
末の動作環境を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係る無線通信端
末の制御信号の受信レベルの変動を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に係る無線通信端
末の動作環境を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態6に係る無線通信端
末の構成を示すブロック図である。
【図16】 従来の無線通信端末の動作環境を示す図で
ある。
【図17】 従来の無線通信端末の着呼待受け動作を示
すタイミングチャートである。
【図18】 従来の無線通信端末の制御信号の受信レベ
ルの変動を示す図である。
【図19】 従来の無線通信端末の着呼待受け動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
100A、100B、100C、100D 無線基地
局、200A、200B、200C、200D、200
E、200F 無線通信端末、201 アンテナ、20
2 無線キャリア送信部、203 無線キャリア受信
部、204 端末中央制御部、205 外部I/F、2
06 記憶部、207 端末移動検出部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の無線基地局から送信された制御信
    号の受信レベルを測定すると同時に、この制御信号から
    前記所定の無線基地局の基地局IDを読み出す無線キャ
    リア受信部と、 前記制御信号の送信間隔時間に同期して前記無線キャリ
    ア受信部を起動することにより前記所定の無線基地局に
    対して着呼待受け動作を実行するのに並行して、前記所
    定の無線基地局に対する着呼待受け動作の後、所定のタ
    イミングで前記無線キャリア受信部を起動することによ
    り物理制御チャネル上に報知されている制御信号をサー
    チして自局の周辺に存在して着呼待受け可能な他の無線
    基地局を探索し、前記他の無線基地局の制御信号の受信
    レベルが現在着呼待受け中の前記所定の無線基地局の制
    御信号の受信レベルよりも高い場合には前記他の無線基
    地局を選択して、当該新しく選択された無線基地局に対
    して着呼待受け動作を切り替える端末中央制御部とを備
    えたことを特徴とする無線通信端末。
  2. 【請求項2】 前記端末中央制御部は、前記所定の無線
    基地局に対する着呼待受け動作と、前記他無線基地局サ
    ーチ動作とを連続して行うことを特徴とする請求項1記
    載の無線通信端末。
  3. 【請求項3】 前記端末中央制御部は、前記他無線基地
    局サーチ動作において、探索された着呼待受け可能な他
    の無線基地局のうち、現在着呼待受け中の所定の無線基
    地局が属する一斉呼び出しエリア以外に属する他の無線
    基地局を除外し、同一一斉呼び出しエリアに属する他の
    無線基地局のみに対して着呼待受けの切換えを行うこと
    を特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  4. 【請求項4】 前記端末中央制御部の指示により、常に
    一定の時間遡った過去から現在までに受信した制御信号
    の受信レベル変動の履歴を記憶する記憶部をさらに備
    え、 前記端末中央制御部は、前記所定の無線基地局に対する
    着呼待受け動作において、前記記憶部に記憶されている
    受信レベル変動の履歴を参照し、現在着呼待受けを行っ
    ている無線基地局の制御信号が、着呼待受け動作を行う
    のに十分な受信レベルであり、且つ過去複数回連続して
    受信された制御信号の受信レベルに大きな変動も無い場
    合には、前記他無線基地局サーチ動作の指示を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  5. 【請求項5】 前記端末中央制御部は、前記他無線基地
    局サーチ動作及び着呼待受け中の所定の無線基地局の受
    信レベル劣化検出に伴うオープンサーチで、現在着呼待
    受け中の所定の無線基地局及び着呼待受け動作の切換え
    先である新たな他の無線基地局以外に、着呼待受け動作
    が可能な無線基地局が発見されない場合には、次に受信
    レベル劣化検出に伴うオープンサーチが行われるまで前
    記他無線基地局サーチ動作の指示を停止することを特徴
    とする請求項1記載の無線通信端末。
  6. 【請求項6】 自局が移動しているか否かを検出する端
    末移動検出部をさらに備え、 前記端末中央制御部は、前記端末移動検出部の出力に基
    づき、自局が静止している場合には、前記他無線基地局
    サーチ動作の指示を停止することを特徴とする請求項1
    記載の無線通信端末。
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