JP2016163186A - 移動通信装置、無線通信方法および通信制御プログラム - Google Patents

移動通信装置、無線通信方法および通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハンドオーバ先アクセスポイントの過剰な探索を抑制する。【解決手段】移動通信装置1は、無線通信部1aおよび制御部1bを有する。無線通信部1aは、アクセスポイントを探索する第1のスキャンを行う。制御部1bは、第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイント(例えば、「ID_0」が付与されたアクセスポイント2a,2b,2c)が、異なるチャネル(例えば、CH1,CH6,CH44)で検出されたか判定する。制御部1bは、判定の結果に応じて、アクセスポイント2aに接続した後に行う第2のスキャンの方法を変更する。【選択図】図1

Description

本発明は移動通信装置、無線通信方法および通信制御プログラムに関する。
現在、無線LAN(Local Area Network)に接続可能な移動通信装置が利用されている。無線LANでは、無線インタフェースを備えたアクセスポイント(基地局と言うこともある)が点在している。移動通信装置は、例えば、利用可能なアクセスポイントが近傍に存在するか探索する(スキャンと言うこともある)。所定条件を満たし受信強度が接続閾値以上であるアクセスポイントが検出されると、移動通信装置は、自動的にまたはユーザからの指示に応じて当該アクセスポイントに接続して無線通信を行う。
移動通信装置は、複数のアクセスポイントが密に配置されたエリアでは、移動に応じてこれら複数のアクセスポイントの間でハンドオーバを行えることがある。例えば、接続中のアクセスポイントの受信強度が弱くなると、移動通信装置が、データ通信と周辺アクセスポイントのスキャンとを時分割で並行して行い、より受信強度が大きい他のアクセスポイントにハンドオーバするハンドオーバ方式が提案されている。
また、移動通信装置がハンドオーバを行う場合に、スキャン時間を短縮して移動通信装置の消費電力を低減する無線通信システムが提案されている。この無線通信システムでは、移動通信装置はスキャンを行うと、当該スキャンで同時に検出された複数のアクセスポイントを示す同時検出情報を記録しておく。その後、移動通信装置は、あるアクセスポイントに接続しているとき、当該接続中のアクセスポイントと同時に検出され得るハンドオーバ先候補を同時検出情報から抽出して、周辺アクセスポイントのスキャンを省略する。
また、無線LANを介して音声通話とデータ通信が可能な移動通信装置が提案されている。この移動通信装置には、アクセスポイントの識別情報とアクセスポイントが音声通話に対応しているか否かを示す種別とを対応付けたプロファイルが予め記憶されている。移動通信装置は、プロファイルに基づいて、周辺アクセスポイントそれぞれが音声通話に対応しているか否か判定し、音声通話に対応したアクセスポイントのスキャン時間を音声通話に対応しないアクセスポイントのスキャン時間よりも長く設定する。
特開2005−175932号公報 特開2010−81118号公報 特開2011−250342号公報
ところで、あるアクセスポイントの周辺には、当該アクセスポイントからハンドオーバ可能な他のアクセスポイントが存在することもあるし、存在しないこともある。
例えば、ショッピングモールや広いオフィスなどでは、広い範囲が無線LANでカバーされるように、同一の設置者によって複数のアクセスポイントが密に配置されることがある。そのような複数のアクセスポイントは、何れも同じ移動通信装置から接続できることが多く、その間でハンドオーバが可能であることが多い。一方、自宅や小さな店舗などでは、特定の狭い範囲を無線LANでカバーできればよいため、ある設置者によって1つのアクセスポイントのみ配置されることがある。単独配置されたアクセスポイントの周辺には、他のアクセスポイントが存在しないことがあり、また、他のアクセスポイントが存在しても同じ移動通信装置から接続できずハンドオーバ可能でないことが多い。
そのため、移動通信装置が常にハンドオーバに備えたスキャン動作を行うと、ハンドオーバ可能な他のアクセスポイントが周辺に存在しない場合には結果的にスキャン動作が無駄になり、移動通信装置の負荷が大きくなるという問題がある。例えば、特許文献1に記載のように、あるアクセスポイントと接続中に周辺のハンドオーバ先を継続的に探索すると、移動通信装置の消費電力が大きくなってしまう。また、データ通信とハンドオーバ先の探索とを時分割で行うと、データ通信の品質が低下するおそれがある。
1つの側面では、本発明は、ハンドオーバ先アクセスポイントの過剰な探索を抑制する移動通信装置、無線通信方法および通信制御プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、無線通信部と制御部とを有する移動通信装置が提供される。無線通信部は、アクセスポイントを探索する第1のスキャンを行う。制御部は、第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定し、判定の結果に応じて、一のアクセスポイントに接続した後に行う第2のスキャンの方法を変更する。
また、1つの態様では、移動通信装置が行う無線通信方法が提供される。また、1つの態様では、移動通信装置が備えるコンピュータに実行させる通信制御プログラムが提供される。
1つの側面では、ハンドオーバ先アクセスポイントの過剰な探索を抑制できる。
第1の実施の形態の移動通信装置を示す図である。 第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。 移動通信装置のハードウェア例を示す図である。 ハンドオーバ判定と候補CHスキャンの例を示す図である。 電波強度の閾値の例を示す図である。 通常スキャンと候補CHスキャンの実行例を示す図である。 HO用スキャンの実行例を示す図である。 移動通信装置の機能例を示すブロック図である。 接続実績テーブルと閾値テーブルの例を示す図である。 候補CHテーブルの例を示す図である。 アクセスポイント接続のフロー例を示すシーケンス図である。 ハンドオーバのフロー例を示すシーケンス図である。 候補CH更新のフロー例を示すシーケンス図である。 圏外再接続のフロー例を示すシーケンス図である。 圏外スキャンのフロー例を示すシーケンス図である。 無線通信部の手順例を示すフローチャートである。 無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き1)である。 無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き2)である。 無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き3)である。 無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き4)である。 無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き5)である。 スキャン制御部の手順例を示すフローチャートである。 AP管理部の手順例を示すフローチャートである。 AP管理部の手順例を示すフローチャート(続き)である。 HO制御部の第1の手順例を示すフローチャートである。 デュアルバンドアクセスポイントの例を示す図である。 HO用スキャン停止のフロー例を示すシーケンス図である。 HO制御部の第2の手順例を示すフローチャートである。 HO制御部の第3の手順例を示すフローチャートである。 HO制御部の第3の手順例を示すフローチャート(続き)である。 加速度センサの手順例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の移動通信装置を示す図である。
第1の実施の形態の移動通信装置1は、アクセスポイント2a,2b,2c,2d,2eの何れかに接続して無線通信を行う。移動通信装置1は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、ノート型PC(Personal Computer)などの移動可能な無線端末装置である。アクセスポイント2a,2b,2c,2d,2eは、例えば、無線LANに属する無線通信装置であり、基地局と呼ばれることもある。アクセスポイント2a,2b,2c,2d,2eは、移動通信装置1と通信する無線インタフェースと、上位のネットワークと通信する有線インタフェースまたは他の無線インタフェースとを備え、移動通信装置1のデータを中継する。
アクセスポイント2aは、無線通信にチャネルCH1を使用する。アクセスポイント2bは、無線通信にチャネルCH6を使用する。アクセスポイント2cは、無線通信にチャネルCH44を使用する。アクセスポイント2dは、無線通信にチャネルCH6を使用する。アクセスポイント2eは、無線通信にチャネルCH44を使用する。また、アクセスポイント2a,2b,2cには、「ID_0」という識別情報が付与されている。アクセスポイント2dには、「ID_1」という識別情報が付与されている。アクセスポイント2eには、「ID_2」という識別情報が付与さている。アクセスポイント2a,2b,2c,2d,2eは、自身に付与された識別情報を無線で送信している。
この識別情報は、複数のアクセスポイントに重複して付与可能な名称であり、例えば、ESSID(Extended Service Set Identifier)である。同じ設置者(例えば、同じ事業者)が配置した複数のアクセスポイントに、同じ識別情報が付与されることがある。例えば、ショッピングモールやオフィスなどの広い場所では、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが、同じ事業者によって密に配置されることがある。この場合、それら複数のアクセスポイントの間でハンドオーバが可能になる。
移動通信装置1は、無線通信部1aおよび制御部1bを有する。
無線通信部1aは、アクセスポイント2a,2b,2c,2d,2eと無線通信を行うことができる無線インタフェースである。無線通信部1aは、制御部1bからの指示に応じて、アクセスポイントを探索するスキャンを行う。スキャンにおいて、無線通信部1aは、検出されたアクセスポイントが送信している識別情報を抽出する。また、無線通信部1aは、検出されたアクセスポイントからの信号の受信強度を測定する。受信強度は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)などの指標値で表現される。
制御部1bは、無線通信部1aの無線通信を制御する。制御部1bは、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサを含んでもよい。また、制御部1bは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの特定用途の電子回路を含んでもよい。プロセッサは、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶された通信制御プログラムを実行する。なお、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼ぶこともある。
まず、制御部1bは、「第1のスキャン」を無線通信部1aに実行させる。第1のスキャンは、例えば、移動通信装置1が何れのアクセスポイントにも接続していないときに行われる。また、第1のスキャンは、例えば、接続先のアクセスポイントを決定する通常スキャンが行われてから、決定したアクセスポイントに接続するまでの間に行われる。ここでは、第1のスキャンまたはそれより前の通常スキャンによって、制御部1bが、アクセスポイント2aに接続することを決定したとする。接続先のアクセスポイントは、検出されたアクセスポイントのうち、接続可能であり受信強度が最大のものが選択される。
次に、制御部1bは、第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定する。「異なるチャネル」は、例えば、同じ周波数バンドに属する2以上のチャネルとする。無線LANで使用される周波数バンドとしては、2.4GHz帯や5GHz帯が挙げられる。ただし、制御部1bは、同じ識別情報が付与された3以上のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定してもよい。制御部1bは、上記の条件に該当する複数のアクセスポイントが検出されたか否かに応じて、現在地でのハンドオーバ可否を判定する。上記の条件に該当する複数のアクセスポイントが検出された場合はハンドオーバ可能と判定され、検出されなかった場合はハンドオーバ不可と判定される。
そして、制御部1bは、ハンドオーバ可否の判定結果に応じて、アクセスポイント2aに接続した後に行う「第2のスキャン」の方法を変更する。例えば、制御部1bは、ハンドオーバ可能と判定した場合、アクセスポイント2aに接続中、ハンドオーバ先を探索するために第2のスキャンを無線通信部1aに実行させる。この場合、第2のスキャンは、例えば、受信強度が、アクセスポイント2aへの接続可否を判断する接続閾値より大きい所定の閾値以下に低下したときに開始される。一方、制御部1bは、ハンドオーバ不可と判定した場合、アクセスポイント2aの圏外になってから、第2のスキャンとして圏外スキャンを無線通信部1aに実行させる。また、例えば、制御部1bは、ハンドオーバ可能と判定した場合、ハンドオーバ不可の場合よりも第2のスキャンの周期を短くする。
このように、第1のスキャンで、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出された場合、制御部1bは、ハンドオーバを円滑に行えるように第2のスキャンを制御する。一方、上記の条件に該当するアクセスポイントが第1のスキャンで検出されなかった場合、制御部1bは、ハンドオーバを考慮しなくてよい。
例えば、第1のスキャンによって、チャネルCH1でアクセスポイント2aが検出され、チャネルCH6でアクセスポイント2bが検出され、チャネルCH44でアクセスポイント2cが検出されたとする(A)。アクセスポイント2a,2bは同じ周波数バンドの異なるチャネルで検出されており、アクセスポイント2a,2bの識別情報は同じである。この場合、アクセスポイント2a,2b,2cは、同じ事業者によって配置され、互いにハンドオーバ可能に設定されている可能性が高い。よって、現在地でハンドオーバ可能と判定され、ハンドオーバを考慮して第2のスキャンが実行されることになる。
また、例えば、第1のスキャンによって、チャネルCH1でアクセスポイント2aが検出され、他にアクセスポイントは検出されなかったとする(B)。この場合、現在地でハンドオーバ不可と判定され、ハンドオーバを考慮せずに第2のスキャンが実行されることになる。また、アクセスポイント2aの周辺に、チャネルCH6を使用するアクセスポイント2dと、チャネルCH44を使用するアクセスポイント2eが存在していたとする(C)。アクセスポイント2d,2eの識別情報は、アクセスポイント2aと異なる。この場合も、アクセスポイント2aは、アクセスポイント2d,2eと関連性がなく、単独で設置された可能性が高い。よって、現在地でハンドオーバ不可と判定され、ハンドオーバを考慮せずに第2のスキャンが実行されることになる。
なお、制御部1bは、第1のスキャンで検出するアクセスポイントを、接続しようとするアクセスポイント2aと同じ識別情報「ID_0」をもつアクセスポイントに限定してもよい。また、制御部1bは、第1のスキャンによりハンドオーバ可能と判定した場合、第2のスキャンで検出するアクセスポイントを、接続したアクセスポイント2aと同じ識別情報「ID_0」をもつアクセスポイントに限定してもよい。また、制御部1bは、第1のスキャンによりハンドオーバ可能と判定した場合、第2のスキャンにおいて、第1のスキャンでアクセスポイントが検出されたチャネルを優先的に探索させてもよい。
第1の実施の形態の移動通信装置1によれば、第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか否かによって、現在地がハンドオーバ可能な場所であるか判定される。そして、判定結果に応じて、アクセスポイント2aに接続した後に行う第2のスキャンの方法が変更される。これにより、アクセスポイント2aの周辺にハンドオーバ可能な他のアクセスポイントが存在しない場合の過剰なスキャン動作を抑制することができる。よって、移動通信装置1の消費電力を低減することができる。また、アクセスポイント2aとデータ通信を行っている間にハンドオーバ用スキャンが割り込むのを抑制でき、データ通信の品質を向上できる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。
第2の実施の形態の移動通信システムは、無線LAN10、携帯電話網20および移動通信装置100を有する。無線LAN10は、アクセスポイント11〜15を含む複数のアクセスポイントを有する。携帯電話網20は、基地局21を含む複数の基地局を有する。なお、移動通信装置100は、第1の実施の形態の移動通信装置1の一例である。
アクセスポイント11〜15は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11シリーズの規格に準拠した無線通信を行う無線通信装置である。アクセスポイント11〜15は、基地局と呼ばれることもある。準拠する規格としては、例えば、IEEE802.11g,IEEE802.11n,IEEE802.11acなどが挙げられる。Wi−Fiに準拠していてもよい。アクセスポイント11〜15は、携帯電話網20の無線エリアの一部分を局所的にカバーする。無線LAN10の無線エリアは、携帯電話網20の無線エリア内に点在しているとも言える。アクセスポイント11〜15は、有線ネットワークに接続されており、移動通信装置100と有線ネットワークとの間でデータを中継する。例えば、アクセスポイント11〜15は、IP(Internet Protocol)を用いてデータ通信を行うデータ通信網に接続されている。
基地局21は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の規格に準拠した無線通信を行う無線通信装置である。準拠する規格としては、例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)などが挙げられる。基地局21は、無線LAN10の無線エリアを含む広域の無線エリアをカバーする。基地局21は、マクロセルを形成するとも言える。基地局21は、有線ネットワークに接続されており、移動通信装置100と有線ネットワークとの間でデータを中継する。例えば、基地局21は、アクセスポイント11〜15と同じデータ通信網に接続される。
移動通信装置100は、無線LAN10を利用する無線インタフェースと携帯電話網20を利用する無線インタフェースの両方を備えた、移動可能な無線通信装置である。移動通信装置100として、例えば、携帯電話機、スマートフォン、PDA、タブレット端末、ノート型PCなど、ユーザが操作するユーザ端末装置が挙げられる。
移動通信装置100は、無線LAN10または携帯電話網20を介して、データ通信網に属するサーバ装置にアクセスし、Webページや静止画像や動画像などのデータを受信することができる。また、移動通信装置100は、携帯電話網20を介して、回線交換方式またはVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行うことができる。また、移動通信装置100は、無線LAN10を介して、VoIPによって音声通話を行うことができる。VoIPでは、音声データがパケット形式で送信される。
ここで、無線LAN10には、ショッピングモールやオフィスなどの広い場所をカバーするように、同一の設置者によって密に配置されたアクセスポイントの集合が含まれる。これらのアクセスポイントは、無線エリアが互いに部分的に重複するように配置されることがある。これにより、移動通信装置100は、ショッピングモールやオフィスなど場所の中を移動するときに、アクセスポイント間でハンドオーバを行うことができる。また、無線LAN10には、ユーザの自宅や小さな店舗などの狭い場所をカバーするように、単独で設置されたアクセスポイントが含まれる。通常、単独で設置されたアクセスポイントとその周辺のアクセスポイントとの間では、ハンドオーバは行われない。
ただし、移動通信装置100は、何れのアクセスポイントの周辺にハンドオーバ先となる他のアクセスポイントが存在するか(ハンドオーバ環境が形成されているか)は、事前には知らないものとする。後述するように、移動通信装置100は、複数のアクセスポイントの検出状況に基づいてハンドオーバ環境の有無を推定する。第2の実施の形態では、アクセスポイント11〜15は、1つのハンドオーバ環境に属しているものとする。
各アクセスポイントには、識別情報としてBSSID(Basic Service Set Identifier)とESSIDが付与されている。BSSIDは、個々のアクセスポイントを物理的に識別する48ビット数値であり、通常はそのアクセスポイントのMAC(Medium Access Control)アドレスが用いられる。ESSIDは、アクセスポイントの集合を論理的に識別する32文字以下の英数字である。例えば、ある事業者が提供する無線LANサービスに属する複数のアクセスポイントに、同じESSIDが付与されることがある。
また、各アクセスポイントは、2.4GHz帯に属する14個のチャネルの何れか1つを無線通信に使用し得る。また、各アクセスポイントは、5GHz帯に属する19個のチャネルの何れか1つを無線通信に使用し得る。1つのアクセスポイントが、2.4GHz帯のチャネルと5GHz帯のチャネルの何れか一方のみ使用することもあるし、2.4GHz帯のチャネルと5GHz帯のチャネルの両方を使用することもある。
第2の実施の形態では、アクセスポイント11〜15には、同一の事業者によって「ESSID_00」という共通のESSIDが付与されている。アクセスポイント11は、「BSSID_01」というBSSIDを有し、チャネルCH1を使用する。アクセスポイント12は、「BSSID_02」というBSSIDを有し、チャネルCH6を使用する。アクセスポイント13は、「BSSID_03」というBSSIDを有し、チャネルCH44を使用する。アクセスポイント14は、「BSSID_04」というBSSIDを有し、チャネルCH48を使用する。アクセスポイント15は、「BSSID_05」というBSSIDを有し、チャネルCH11を使用する。
図3は、移動通信装置のハードウェア例を示す図である。
移動通信装置100は、無線通信部101,101a、CPU102、RAM103、不揮発性メモリ104、ディスプレイ105、キーパッド106、音声信号処理部107、スピーカ107a、マイクロホン107bおよび加速度センサ108を有する。スピーカ107aおよびマイクロホン107bは、音声信号処理部107に接続されている。他のユニットは、移動通信装置100内でバス109に接続されている。なお、無線通信部101は、第1の実施の形態の無線通信部1aの一例である。CPU102は、第1の実施の形態の制御部1bの一例である。
無線通信部101は、無線LAN10の通信方式に従って無線通信を行う無線インタフェースである。無線通信部101は、CPU102からの指示に応じてアクセスポイントをスキャンし、スキャン結果をCPU102に報告する。このとき、無線通信部101は、検出したアクセスポイントそれぞれからの信号の受信強度を測定する。受信強度を示す指標値として、第2の実施の形態ではRSSIを用いる。スキャン結果には、検出されたアクセスポイントのBSSIDとESSID、チャネル番号およびRSSIが含まれる。また、無線通信部101は、CPU102から指示されたアクセスポイントに接続する手続を行う。これにより、当該アクセスポイントを介したデータ通信が可能となる。
無線通信部101aは、携帯電話網20の通信方式に従って無線通信を行う無線インタフェースである。無線通信部101aは、CPU102からの指示に応じて基地局21に接続し、基地局21を介したデータ通信を行うことができる。移動通信装置100が無線LAN10の何れのアクセスポイントにも接続していないとき、データ通信は無線通信部101aを用いて行われる。一方、移動通信装置100が無線LAN10の何れかのアクセスポイントに接続しているとき、データ通信は無線通信部101を用いて行われる。
CPU102は、プログラムを実行するプロセッサである。CPU102は、不揮発性メモリ104に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM103にロードし、プログラムに応じた処理を行う。なお、CPU102は複数のプロセッサコアを備えてもよく、移動通信装置100は複数のプロセッサを備えてもよく、以下で説明する処理を複数のプロセッサまたはプロセッサコアを用いて並列に実行してもよい。また、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼んでもよい。
RAM103は、CPU102が実行するプログラムやプログラムから参照されるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。なお、移動通信装置100は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えてもよい。
不揮発性メモリ104は、OS(Operating System)やミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、および、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。プログラムには、無線通信部101による無線通信を制御する通信制御プログラムが含まれる。不揮発性メモリ104として、例えば、フラッシュメモリを用いることができる。ただし、移動通信装置100は、HDD(Hard Disk Drive)など他の種類の不揮発性の記憶装置を備えてもよく、複数の種類の記憶装置を備えてもよい。
ディスプレイ105は、CPU102からの指示に応じて、Webページや静止画像・動画像などのコンテンツ、および、操作画面を表示する。ディスプレイ105としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなど、様々な種類のディスプレイを使用できる。
省電力化のため、ディスプレイ105は、CPU102からの指示に応じて画面ONと画面OFFを切り替えることができる。画面ONは、ディスプレイ105に電力が供給されて操作画面などが表示された状態である。画面OFFは、ディスプレイ105への電力供給が停止して操作画面などが表示されない状態である。例えば、画面OFFのときに着信やユーザ入力などの所定の種類のイベントが発生すると、CPU102はディスプレイ105を画面ONにする。また、例えば、画面ONのときに所定の種類のイベントが一定時間発生しないと、CPU102はディスプレイ105を画面OFFにする。
キーパッド106は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置である。キーパッド106は、1または2以上のキーを備え、ユーザによって押下されたキーを示す入力信号をCPU102に出力する。なお、移動通信装置100は、キーパッド106に代えてまたはキーパッド106と共に、タッチパネルなどの他の入力装置を有してもよい。例えば、タッチパネルは、ディスプレイ105に重ねて設置される。タッチパネルは、ディスプレイ105に対するタッチ操作を検出し、タッチ位置をCPU102に通知する。
音声信号処理部107は、CPU102からの指示に応じて音声信号を処理する。音声信号処理部107は、デジタルの音声データを取得し、アナログの音声信号に変換してスピーカ107aに出力する。また、音声信号処理部107は、マイクロホン107bからアナログの音声信号を取得し、デジタルの音声データに変換する。
スピーカ107aは、音声信号処理部107から音声信号としての電気信号を取得し、物理振動に変換して音を再生する。例えば、ユーザが通話を行っているとき、通話相手の声や背景雑音が再生される。マイクロホン107bは、音の物理振動を電気信号に変換し、音声信号としての電気信号を音声信号処理部107に出力する。例えば、ユーザが通話を行っているとき、ユーザの声や背景雑音がマイクロホン107bから入力される。
加速度センサ108は、移動通信装置100の移動を検出するセンサ装置である。加速度センサ108は、CPU102から移動情報要求を受け付けると、移動通信装置100が移動しているか停止しているか判定する。要求があった時点で移動している場合、加速度センサ108は、「移動」をCPU102に通知する。一方、要求があった時点で停止している場合、加速度センサ108は、「停止」をCPU102に通知し、その後も移動の有無を監視する。そして、加速度センサ108は、移動を検出した時点で「停止」をCPU102に通知し、移動の有無の監視を終了する。
ところで、移動通信装置100は、無線LAN10を利用する場合、現在地にハンドオーバ環境が形成されているか、すなわち、互いにハンドオーバ可能な複数のアクセスポイントが配置されているか判定する。ハンドオーバ環境が形成されている場合、移動通信装置100は、円滑にハンドオーバを行えるよう、ハンドオーバ環境が形成されていない場合とは異なるタイミングおよび異なる方法で、アクセスポイントをスキャンする。以下、ハンドオーバ環境における移動通信装置100の動作について説明する。
図4は、ハンドオーバ判定と候補CHスキャンの例を示す図である。
移動通信装置100は、無線LAN10の何れのアクセスポイントにも接続していないとき、通常スキャンを行う(S1)。通常スキャンでは、移動通信装置100は、スキャンするチャネルや検出するアクセスポイントのESSIDを限定しない。すなわち、移動通信装置100は、移動通信装置100の近くに存在する、任意のチャネルを使用する任意のアクセスポイントを検出する。移動通信装置100は、RSSIが接続閾値以上のアクセスポイントを1以上検出すると、その中でRSSIが最大のものを選択する。ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11を選択したとする。
次に、移動通信装置100は、接続しようとするアクセスポイント11の周辺にハンドオーバ先のアクセスポイントが存在するか、すなわち、ハンドオーバ環境が形成されているか判定する。ハンドオーバ環境の判定にあたり、移動通信装置100は、候補CHスキャンを行う(S2)。候補CHスキャンでは、移動通信装置100は、スキャンするチャネルは限定しない一方、検出するアクセスポイントのESSIDを限定する。指定するESSIDとしては、接続しようとするアクセスポイント11の「ESSID_00」を用いる。また、移動通信装置100は、RSSIの検出閾値を通常スキャンよりも低くすることで、遠くにあるアクセスポイントも検出できるようにする。
候補CHスキャンによって、「ESSID_00」というESSIDをもつアクセスポイントが2以上検出された場合、移動通信装置100は、ハンドオーバ環境が形成されていると判定する。一方、アクセスポイント11以外に「ESSID_00」というESSIDをもつアクセスポイントが検出されなかった場合、移動通信装置100は、ハンドオーバ環境が形成されていないと判定する。ここでは、候補CHスキャンによって、アクセスポイント11,12,13が検出されたとする。よって、移動通信装置100は、現在地にハンドオーバ環境が形成されていると判定する。
ハンドオーバ環境の有無を判定した後、移動通信装置100は、通常スキャンによって選択したアクセスポイント11に接続する(S3)。これにより、移動通信装置100は、アクセスポイント11を利用してデータ通信を行うことができる。
その後、移動通信装置100がアクセスポイント11から遠ざかるように移動すると、アクセスポイント11のRSSIが低下する。接続前にハンドオーバ環境ありと判定しており、かつ、アクセスポイント11のRSSIが所定の閾値未満になると、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続したままHO(Handover)用スキャンを開始する(S4)。HO用スキャンでは、移動通信装置100は、スキャンするチャネルと検出するアクセスポイントのESSIDとを限定する。指定するチャネルとしては、先の候補CHスキャンでアクセスポイントが検出されたチャネルを用いる。指定するESSIDとしては、接続中のアクセスポイント11の「ESSID_00」を用いる。
ここでは、移動通信装置100は、チャネルCH1,CH6,CH44に対してスキャンを行い、「ESSID_00」が付与されたアクセスポイント11,12,13を検出することになる。チャネルとESSIDを限定することで、HO用スキャンの時間を短縮し、アクセスポイント11との間のデータ通信への影響を抑制できる。なお、接続前にハンドオーバ環境なしと判定した場合、移動通信装置100は、ハンドオーバのための動作を行わない。例えば、移動通信装置100は、アクセスポイント11の圏外に移動するまでスキャンを開始しない。アクセスポイント11の圏外に移動すると、例えば、移動通信装置100は、チャネルやESSIDを限定せずに通常スキャンを行う。
HO用スキャンによって、RSSIが接続閾値以上のアクセスポイントを1以上検出すると、移動通信装置100は、その中でRSSIが最大のものを選択する。接続中のアクセスポイント11と選択したアクセスポイントとの間のRSSI差が所定の差以上になると、移動通信装置100は、ハンドオーバを開始する(S5)。ここでは、アクセスポイント11からアクセスポイント12にハンドオーバが行われたとする。これにより、移動通信装置100は、アクセスポイント12を利用してデータ通信を行うことができる。
その後、移動通信装置100は、ディスプレイ105の画面がOFFになったことを検出する(S6)。すると、移動通信装置100は、候補CHスキャンを再実行する(S7)。アクセスポイント11に接続する前の候補CHスキャンと同様、移動通信装置100は、チャネルを限定しない一方、ESSIDを接続中のアクセスポイント12の「ESSID_00」に限定する。また、移動通信装置100は、RSSIの検出閾値を通常スキャンよりも低くする。今回の候補CHスキャンの結果は、次回以降のHO用スキャンにおいてチャネルを限定するために用いられる。
ここでは、候補CHスキャンによって、アクセスポイント11,12,13,14が検出されたとする。画面OFFを契機として候補CHスキャンを開始することで、アクセスポイント12との間のデータ通信への影響を抑制できる。なお、候補CHスキャンを行うタイミングは、ユーザ操作に応じたデータ通信が発生しない可能性が高いときであればよく、画面OFF以外のタイミングでもよい。例えば、ディスプレイ105の画面がONになった直後に候補CHスキャンを行ってもよい。
その後、移動通信装置100がアクセスポイント12から遠ざかるように移動すると、アクセスポイント12のRSSIが低下する。アクセスポイント12のRSSIが所定の閾値未満になると、移動通信装置100は、アクセスポイント12に接続したままHO用スキャンを開始する(S8)。このHO用スキャンでは、移動通信装置100は、スキャンするチャネルを、先の候補CHスキャンの結果に従ってチャネルCH1,6,44,48に限定する。また、移動通信装置100は、検出するアクセスポイントのESSIDを、接続中のアクセスポイント12の「ESSID_00」に限定する。
ここでは、移動通信装置100は、HO用スキャンの結果に基づいてアクセスポイント13を選択したとする。すると、移動通信装置100は、アクセスポイント12からアクセスポイント13にハンドオーバする(S9)。これにより、移動通信装置100は、アクセスポイント13を利用してデータ通信を行うことができる。
図5は、電波強度の閾値の例を示す図である。
上記の通り、移動通信装置100が使用する閾値には、閾値31〜34が含まれる。閾値31は、あるアクセスポイントに接続しているときにHO用スキャンを開始するか否か判定するための「HO用スキャン」閾値である。閾値32は、あるアクセスポイントに接続可能か否か判定するための「接続」閾値である。閾値32は、通常スキャンやHO用スキャンでアクセスポイントを検出するための「検出1」閾値を兼ねてもよい。閾値33は、候補CHスキャンでアクセスポイントを検出するための「検出2」閾値である。閾値34は、ハンドオーバを開始するか否か判定するための「HO開始」閾値である。
閾値32は閾値33よりも大きく、閾値31は閾値32よりも大きい。例えば、閾値31を−60dBm、閾値32を−80dBm、閾値33を−90dBmと設定する。また、例えば、閾値34を10dB(RSSIの差)と設定する。
移動通信装置100がアクセスポイント11の近くでRSSIを測定すると、アクセスポイント11のRSSIは閾値32以上である一方、アクセスポイント12のRSSIは閾値32未満である可能性がある。この場合、通常スキャンによってはアクセスポイント12は検出されない。ただし、ハンドオーバできるようにアクセスポイント11とアクセスポイント12がある程度近くに配置されていれば、アクセスポイント12のRSSIは閾値33以上である可能性がある。この場合、候補スキャンによってアクセスポイント12が検出され、ハンドオーバ環境ありと判定される。
アクセスポイント11に接続した後、移動通信装置100がアクセスポイント12に近付くと、アクセスポイント11のRSSIが閾値31未満に低下する。すると、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続したままHO用スキャンを開始する。このHO用スキャンでは、候補CHスキャンでアクセスポイントが検出されたチャネルCH6がスキャンされ、アクセスポイント12が検出される。
HO用スキャンで測定されるアクセスポイント12のRSSIは、既に閾値32以上である可能性がある。ただし、HO用スキャンを開始した直後は、アクセスポイント11の方がアクセスポイント12よりもRSSIが大きい可能性がある。この場合、移動通信装置100は、アクセスポイント11を利用する方が有利であるため、まだハンドオーバを開始しないと共に、HO用スキャンを継続する。その後、移動通信装置100がアクセスポイント12に近付くに従い、アクセスポイント11のRSSIが徐々に小さくなり、アクセスポイント12のRSSIが徐々に大きくなる。
移動通信装置100が更にアクセスポイント12に近付くと、アクセスポイント12のRSSIがアクセスポイント11のRSSIより大きくなる。ただし、両者の差が小さいうちは、頻繁にハンドオーバが発生するのを抑制するため、まだハンドオーバを開始しないと共に、HO用スキャンを継続する。そして、RSSIの差が閾値34以上に広がると、移動通信装置100はハンドオーバを開始する。ハンドオーバでは、移動通信装置100はアクセスポイント11から切断し、アクセスポイント12に接続する。
図6は、通常スキャンと候補CHスキャンの実行例を示す図である。
通常スキャンと候補CHスキャンでは、2.4GHz帯のチャネルおよび5GHz帯のチャネルの全てを対象として連続的に探索が行われる。1回の通常スキャンまたは1回の候補CHスキャンは、スキャン期間41〜44を含む。
スキャン期間41では、2.4GHz帯に属する13個の周波数チャネルに対してアクティブスキャンが行われる。スキャン期間42では、5GHz帯の5.15〜5.25GHz(いわゆるW52)に属する4個のチャネルに対してパッシブスキャンが行われる。スキャン期間43では、5GHz帯の5.25〜5.35GHz(いわゆるW53)に属する4個のチャネルに対してパッシブスキャンが行われる。スキャン期間44では、5GHz帯の5.47〜5.725GHz(いわゆるW56)に属する11個のチャネルに対してパッシブスキャンが行われる。このスキャン方法の所要時間は、約3〜4秒である。
アクティブスキャンでは、ブロードキャストスキャンまたはユニキャストスキャンが行われる。ブロードキャストスキャンでは、移動通信装置100がESSIDを指定しないプローブ(Probe)要求を送信する。このプローブ要求を受信したアクセスポイントは、BSSIDやESSIDを含むプローブ応答を返信する。ユニキャストスキャンでは、移動通信装置100がESSIDを指定したプローブ要求を送信する。このプローブ要求を受信したアクセスポイントは、指定されたESSIDと自身のESSIDが一致するときのみ、BSSIDやESSIDを含むプローブ応答を返信する。
前述のステップS1のように、通常スキャンにおいては、アクティブスキャンはブロードキャストスキャンとなる。また、前述のステップS2,S7のように、候補CHスキャンにおいては、アクティブスキャンはユニキャストスキャンとなる。1チャネル分のプローブ要求の送信とプローブ応答の受信に要する時間は、約30ミリ秒である。
パッシブスキャンでは、移動通信装置100は、アクセスポイントが送信するビーコン(Beacon)を検出する。アクセスポイントは、ビーコンと呼ばれる制御信号を所定の周期(例えば、102.4ミリ秒周期)で報知している。ビーコンは、BSSIDやESSIDなど、アクティブスキャンのプローブ応答に相当する情報を含む。1チャネル分のビーコンの検出に要する時間は、約120ミリ秒である。
ここで、通常スキャンおよび候補スキャンにおいて、5GHz帯のスキャンがアクティブスキャンではなくパッシブスキャンであるのは、法令により屋外での5GHz帯の信号の発信が制限されているためである。通常スキャンおよび候補スキャンの時点では、移動通信装置100は、現在地が屋内か屋外かを判断できるとは限らないためパッシブスキャンを選択している。パッシブスキャンを選択することで、アクティブスキャンを選択する場合よりも、通常スキャンおよび候補CHスキャンの所要時間は長くなる。
ただし、移動通信装置100は、現在地またはその近傍でW52,W53の5GHz帯の信号を受信していれば、現在地が屋内であると推定することができる。屋外には、W52,W53の5GHz帯のチャネルを使用するアクセスポイントは設置されていないはずだからである。そこで、後述するように、移動通信装置100は、候補CHスキャンの結果から現在地が屋内と推定した場合、次のHO用スキャンにおいて5GHz帯に対しアクティブスキャンを実行する。
図7は、HO用スキャンの実行例を示す図である。
HO用スキャンでは、通常スキャンおよび候補CHスキャンと異なり、データ通信への影響を抑制するため、一部のチャネルに限定して探索が行われる。また、1回のHO用スキャンが2以上のチャネルをスキャン対象とする場合、あるチャネルの探索と次のチャネルの探索とを連続して行わずに間隔を空け、その間にデータ通信を可能とする。すなわち、2以上のチャネルに対するスキャンが間欠的に行われる。ここでは、移動通信装置100が、チャネルCH1を用いてVoIPの音声通話を行っているとする。
移動通信装置100は、チャネルCH1においてアクセスポイント11との間で音声パケットを送受信する。HO用スキャンを開始する場合、移動通信装置100は、チャネルCH1の音声パケットの送受信を停止し、チャネルCH6においてスキャン動作51を行う。スキャン動作51は、アクティブかつユニキャストのスキャンである。スキャン動作51では、移動通信装置100は、「ESSID_00」を指定したプローブ要求を送信し、アクセスポイント12からプローブ応答を受信する。スキャン動作51によってチャネルCH1のパケット通信が中断される時間は、50ミリ秒である。
スキャン動作51が終了すると、移動通信装置100は、チャネルCH1の音声パケットの送受信を再開する。スキャン動作51から500ミリ秒経過すると、移動通信装置100は、チャネルCH1の音声パケットの送受信を停止し、チャネルCH44においてスキャン動作52を行う。ここでは、移動通信装置100は、先の候補CHスキャンで5GHz帯の信号を受信したため、現在地を屋内と推定したものとする。すると、スキャン動作52は、アクティブかつユニキャストのスキャンになる。スキャン動作52では、移動通信装置100は、「ESSID_00」を指定したプローブ要求を送信し、アクセスポイント13からプローブ応答を受信する。
スキャン動作52が終了すると、移動通信装置100は、チャネルCH1の音声パケットの送受信を再開する。1回目のHO用スキャンの結果がハンドオーバ開始の条件をまだ満たしていない場合、移動通信装置100は、間隔を空けて2回目のHO用スキャンを開始する。2回目のHO用スキャンは、1回目のHO用スキャンの開始から3秒後に開始される。所望のタイミングになると、移動通信装置100は、チャネルCH1の音声パケットの送受信を停止し、チャネルCH6においてスキャン動作53を行う。スキャン動作53は、スキャン動作51と同様に、アクティブかつユニキャストのスキャンである。
このように、HO用スキャンではスキャン対象のチャネルを絞り込むと共に、複数のチャネルに対するスキャン動作を間欠的に実行することで、音声パケットの最大遅延時間を短縮することができる。このため、無線LAN10を利用して音声通話を行っている間にハンドオーバが発生する場合であっても、通話品質を維持できる。
次に、移動通信装置100のスキャン制御の機能について説明する。
図8は、移動通信装置の機能例を示すブロック図である。
移動通信装置100は、記憶部110、スキャン制御部121、AP管理部122、HO制御部123、タイマ管理部124および画面制御部125を有する。記憶部110は、RAM103または不揮発性メモリ104に確保した記憶領域として実現される。スキャン制御部121、AP管理部122、HO制御部123、タイマ管理部124および画面制御部125は、CPU102が実行するプログラムのモジュールとして実装される。
記憶部110は、アクセスポイントのスキャンやアクセスポイントへの接続の制御に用いられる制御情報を記憶する。制御情報には、接続実績テーブル111、閾値テーブル112および候補CHテーブル113が含まれる。
接続実績テーブル111には、ユーザからの指示に応じて移動通信装置100が過去に接続したアクセスポイントのESSIDが登録される。接続実績テーブル111は、AP管理部122によって更新されることがある。閾値テーブル112には、HO用スキャン閾値や接続閾値などの各種の閾値が登録される。閾値は、移動通信装置100の製造時や出荷時などに予め設定されてもよい。また、閾値は、移動通信装置100の出荷後、ソフトウェアのアップデート時に併せて更新されてもよい。候補CHテーブル113には、候補CHスキャンによって特定された候補CH、すなわち、候補CHスキャンでアクセスポイントが検出されたチャネルが登録される。候補CHテーブル113は、AP管理部122によって適宜更新される。
スキャン制御部121は、無線通信部101にスキャンを指示し、スキャン結果を無線通信部101から取得する。スキャン制御部121は、スキャン対象のESSIDやチャネルを無線通信部101に対して指定することがある。また、スキャン制御部121は、アクセスポイントの検出基準とするRSSIの閾値を指定することがある。スキャン制御部121は、無線通信部101から取得したスキャン結果を、スキャンの種類に応じてAP管理部122またはHO制御部123に転送する。スキャン結果には、検出された各アクセスポイントのBSSID、ESSID、チャネル番号、RSSIが含まれる。
通常スキャンでは、ESSIDやチャネルは限定されない。また、通常スキャンでは、検出基準として「検出1」閾値が使用される。無線通信部101から取得した通常スキャン結果は、AP管理部122に転送される。候補CHスキャンでは、ESSIDが限定されチャネルは限定されない。また、候補CHスキャンでは、検出基準として「検出1」閾値よりも小さい「検出2」閾値が使用される。候補CHスキャン結果は、AP管理部122に転送される。HO用スキャンでは、ESSIDとチャネルが限定される。また、HO用スキャンでは、検出基準として「検出1」閾値が使用される。HO用スキャン結果は、HO制御部123に転送される。
AP管理部122は、アクセスポイントの選択、選択したアクセスポイントへの接続、接続中のアクセスポイントからの切断などを管理する。AP管理部122は、スキャン制御部121から通常スキャン結果を取得すると、自動接続条件に該当するアクセスポイントが検出されたか判定する。自動接続条件は、ユーザからの指示なしに無線LAN10に接続する条件であり、ESSIDが接続実績テーブル111に登録されておりかつRSSIが「接続」閾値以上であることである。条件に該当するアクセスポイントが検出された場合、AP管理部122は、該当するアクセスポイントのうちRSSIが最大のものを接続先に決定すると共に、スキャン制御部121に候補CHスキャンを指示する。
接続開始前に候補CHスキャン結果をスキャン制御部121から取得すると、AP管理部122は、現在地にハンドオーバ環境が形成されているか判定する。同一ESSIDをもつ2以上のアクセスポイントが検出された場合、AP管理部122は、ハンドオーバ環境ありと判定し、候補CHテーブル113を更新する。それ以外の場合、AP管理部122は、ハンドオーバ環境なしと判定する。そして、AP管理部122は、先に決定したアクセスポイントへの接続開始を無線通信部101に対して指示する。また、AP管理部122は、画面制御部125から画面OFFが通知されると、スキャン制御部121に候補CHスキャンを指示する。接続後に候補CHスキャン結果をスキャン制御部121から取得すると、AP管理部122は、候補CHテーブル113を更新する。
HO制御部123は、AP管理部122によってハンドオーバ環境ありと判定された場合に、アクセスポイント間のハンドオーバを制御する。HO制御部123は、接続中のアクセスポイントのRSSIが「HO用スキャン」閾値未満に低下したことが無線通信部101で検出されると、スキャン制御部121を介してRSSI低下の通知を取得する。すると、HO制御部123は、スキャン制御部121にHO用スキャンを指示する。
HO用スキャン結果をスキャン制御部121から取得すると、HO制御部123は、ハンドオーバ条件に該当する他のアクセスポイントが検出されたか判定する。ハンドオーバ条件は、RSSIが「接続」閾値以上であり、接続中のアクセスポイントよりもRSSIが大きく、かつ、接続中のアクセスポイントとのRSSI差が「HO開始」閾値以上であることである。条件に該当するアクセスポイントが検出された場合、HO制御部123は、該当するアクセスポイントのうちRSSIが最大のものをハンドオーバ先に決定する。そして、HO制御部123は、接続中のアクセスポイントからの切断とハンドオーバ先のアクセスポイントへの接続を無線通信部101に指示する。
タイマ管理部124は、経過時間を管理する。タイマ管理部124は、スキャン周期を制御するために、AP管理部122およびHO制御部123から使用されることがある。タイマ管理部124は、AP管理部122またはHO制御部123からタイマ時間が指定されると、指定時からタイマ時間だけ経過したタイミングで、タイマ時間の指定元のユニットに対して指定されたタイマ時間が経過した旨を通知する。
画面制御部125は、ディスプレイ105の画面ONおよび画面OFFを制御する。ユーザ操作や時間経過に応じてディスプレイ105の画面がOFFになると、画面制御部125は、画面OFFをAP管理部122に対して通知する。
図9は、接続実績テーブルと閾値テーブルの例を示す図である。
接続実績テーブル111は、記憶部110に記憶されている。接続実績テーブル111は、ESSIDのリストを含む。このESSIDは、過去にユーザからの指示に応じて接続したことのあるアクセスポイントのESSIDである。移動通信装置100は、過去にユーザが選択したアクセスポイントと同じESSIDをもつアクセスポイントには、ユーザからの明示的な指示がなくても自動的に接続することができる。図9の例では、接続実績テーブル111に「ESSID_00」と「ESSID_01」が登録されている。
閾値テーブル112は、記憶部110に記憶されている。閾値テーブル112は、閾値名とその値であるRSSIとの組のリストを含む。閾値名には、「HO用スキャン」、「接続」、「検出1」、「切断」、「検出2」および「HO開始」が含まれる。
「HO用スキャン」閾値は、HO用スキャンを開始するか否か判定するためのRSSIの閾値であり、例えば、−60dBmに設定される。「接続」閾値は、アクセスポイントへの接続可否を判定するためのRSSIの閾値であり、例えば、−80dBmに設定される。「検出1」閾値は、通常スキャンやHO用スキャンにおいてアクセスポイントの検出基準として用いるRSSIの閾値である。「検出1」閾値は、通常は「接続」閾値と同じでよい。「切断」閾値は、接続中のアクセスポイントから切断するか否か判定するためのRSSIの閾値であり、例えば、−85dBmに設定される。「検出2」閾値は、候補CHスキャンにおいてアクセスポイントの検出基準として用いるRSSIの閾値であり、例えば、−90dBmに設定される。「HO開始」閾値は、ハンドオーバ可否を判定するためのRSSI差の閾値であり、例えば、10dBに設定される。
以下の説明では、RSSIの大きさを表すために、「RSSI_」と2桁の数字を組み合わせた表記を用いることがある。2桁の数字が大きいほど、RSSIが大きいことを表す。以下の説明では、「HO用スキャン」閾値はRSSI_50、「接続」閾値および「検出1」閾値はRSSI_30、「切断」閾値はRSSI_20、「検出2」閾値はRSSI_00、「HO開始」閾値はΔRSSI_10であるものとする。
図10は、候補CHテーブルの例を示す図である。
候補CHテーブル113は、記憶部110に記憶されている。候補CHテーブル113は、ESSID、BSSID、チャネル、候補CHおよび屋外フラグの項目を有する。ESSIDおよびBSSIDの項目には、あるアクセスポイントのESSIDとBSSIDがそれぞれ登録される。チャネルの項目には、そのアクセスポイントが使用するチャネルの番号が登録される。候補CHの項目には、候補CHスキャンによってそのアクセスポイントと同じ場所で検出された他のアクセスポイントのチャネル番号が登録される。
屋外フラグの項目には、そのアクセスポイントの設置された場所が屋外であるか否かを示す値が登録される。屋外と推定される場合は屋外フラグ=1が登録され、屋内と推定される場合は屋外フラグ=0が登録される。候補CHスキャンにおいてW52,W53の5GHz帯の信号が受信された場合には、その場所が屋内と推定される。一方、候補CHスキャンにおいてW52,W53の5GHz帯の信号が受信されなかった場合には、その場所が屋外と推定される。
図11は、アクセスポイント接続のフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11,12,13の近くに位置しており、その中でアクセスポイント11に最も近いとする。
ユーザが移動通信装置100の無線LAN機能をONにすると、スキャン制御部121は、無線通信部101に通常スキャンを通知する(S110)。無線通信部101は、2.4GHz帯および5GHz帯の全てのチャネルを対象としてスキャンを行う。2.4GHz帯のスキャンは、アクティブスキャンかつESSIDを限定しないブロードスキャンとして行う。5GHz帯のスキャンは、現在地が屋外か屋内か不明なため、パッシブスキャンとして行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH6でアクセスポイント12からプローブ応答を受信し、チャネルCH44でアクセスポイント13からビーコンを受信する(S111)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_60、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_50、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイント11,12を抽出し、通常スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、通常スキャン結果をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、アクセスポイント11,12のESSIDが接続実績テーブル111にあり、アクセスポイント11,12のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。すると、AP管理部122は、RSSIが大きいアクセスポイント11を接続先に決定し、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する(S112)。候補CHスキャンの通知では、接続先のESSIDである「ESSID_00」が指定される。
スキャン制御部121は、無線通信部101に候補CHスキャンを通知する。また、スキャン制御部121は、RSSIの閾値を「検出1」閾値から「検出2」閾値に下げる。無線通信部101は、チャネルを限定せず、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。2.4GHz帯のスキャンは、アクティブスキャンかつユニキャストスキャンとして行う。5GHz帯のスキャンは、パッシブスキャンとして行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH6でアクセスポイント12からプローブ応答を受信し、チャネルCH44でアクセスポイント13からビーコンを受信する(S113)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_60、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_50、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出2」閾値以上であるアクセスポイント11,12,13を抽出し、候補CHスキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、候補CHスキャン結果をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、複数のアクセスポイントが検出されたため、ハンドオーバ環境ありと判定する。そして、AP管理部122は、候補CHスキャン結果に基づいて候補CHテーブル113を更新する。すなわち、AP管理部122は、アクセスポイント11,12,13を候補CHテーブル113に登録する。また、AP管理部122は、アクセスポイント11の候補CHにチャネルCH6,CH44を追加し、アクセスポイント12の候補CHにチャネルCH1,CH44を追加し、アクセスポイント13の候補CHにチャネルCH1,CH6を追加する。これは、同じ場所で検出されたアクセスポイントのチャネルCH1,CH6,CH44を相互に関連付けていると言うことができる。
また、AP管理部122は、5GHz帯のW52に属するチャネルCH44が検出されたため、現在地が屋内であると推定し、アクセスポイント11に対して屋外フラグ=0を登録する。AP管理部122は、HO制御部123にHO判定を通知すると共に、無線通信部101に接続開始を通知する(S114)。接続開始の通知では、アクセスポイント11のBSSID、ESSIDおよびチャネル番号が指定される。
無線通信部101は、アクセスポイント11との間で、チャネルCH1を用いて接続手続を行う。アクセスポイント11に接続すると、無線通信部101は、アクセスポイント11からのビーコンを周期的(例えば、100ミリ秒周期)に受信する(S115)。HO制御部123は、AP管理部122からHO判定の通知を受け付けると、ハンドオーバ用の制御を開始し、無線通信部101にHOモードを通知する(S116)。
図12は、ハンドオーバのフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続したまま、アクセスポイント11からアクセスポイント12に向かって移動しているとする。
無線通信部101は、アクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_48であるとする。無線通信部101は、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であることを検出し、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する(S120)。
スキャン制御部121は、RSSI低下をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、アクセスポイント11に対応する候補CHおよび屋外フラグを、候補CHテーブル113から検索する。そして、HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する(S121)。HO用スキャンの通知では、アクセスポイント11の「ESSID_00」とチャネルCH1,CH6,CH44と屋外フラグ=0が指定される。なお、HO制御部123は、候補CHテーブル113に登録されているものに加えて、接続中のアクセスポイント11のチャネルCH1も候補CHの1つとして指定する。
スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。無線通信部101は、チャネルを候補CHに限定し、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。2.4GHz帯のスキャンは、アクティブスキャンかつユニキャストスキャンとして行う。5GHz帯のスキャンも、屋外フラグ=0であるため、アクティブスキャンかつユニキャストスキャンとして行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH6でアクセスポイント12からプローブ応答を受信する。また、無線通信部101は、チャネルCH44でもプローブ要求を送信し、アクセスポイント13からプローブ応答を受信する(S122)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_47、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_55、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイント11,12を抽出し、HO用スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、HO用スキャン結果をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、アクセスポイント12のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。一方で、HO制御部123は、最大RSSIであるRSSI_55と接続中のアクセスポイント11のRSSI_47との差を算出し、RSSI差が「HO開始」閾値未満であることを確認する。すると、HO制御部123は、所定時間(例えば、3秒)待って、HO用スキャンをスキャン制御部121に再度通知する(S123)。
スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。無線通信部101は、上記のステップS122と同様に、チャネルを候補CHに限定し、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う(S124)。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_45、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_58、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイント11,12を抽出し、HO用スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、HO用スキャン結果をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、アクセスポイント12のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。また、HO制御部123は、最大RSSIであるRSSI_58と接続中のアクセスポイント11のRSSI_45との差を算出し、RSSI差が「HO開始」閾値以上であることを確認する。すると、HO制御部123は、ハンドオーバ可能と判定し、HO開始を無線通信部101に通知する(S125)。HO開始の通知では、アクセスポイント12のBSSID、ESSIDおよびチャネル番号が指定される。
無線通信部101は、アクセスポイント11との間で切断手続を行い、アクセスポイント12との間で接続手続を行う。アクセスポイント12に接続すると、無線通信部101は、アクセスポイント12からのビーコンを周期的に受信する(S126)。
図13は、候補CH更新のフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント12に接続しているとする。また、移動通信装置100は、アクセスポイント14に近付くように移動しているとする。
無線通信部101は、周期的にアクセスポイント12からビーコンを受信し、RSSIを測定する(S130)。ディスプレイ105の画面がOFFになると、画面制御部125は、AP管理部122に画面OFFを通知する(S131)。AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する(S132)。候補CHスキャンの通知では、アクセスポイント12の「ESSID_00」が指定される。
スキャン制御部121は、候補CHスキャンを無線通信部101に通知する。また、スキャン制御部121は、RSSIの閾値を「検出1」閾値から「検出2」閾値に下げる。無線通信部101は、上記のステップS113と同様に、チャネルを限定せず、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH6でアクセスポイント12からプローブ応答を受信し、チャネルCH44でアクセスポイント13からビーコンを受信する。また、無線通信部101は、新たにチャネルCH48でアクセスポイント14からビーコンを受信する(S133)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_50、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_60、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_45、アクセスポイント14のRSSIがRSSI_45であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出2」閾値以上であるアクセスポイント11,12,13,14を抽出し、候補CHスキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、候補CHスキャン結果をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、候補CHスキャン結果に基づいて候補CHテーブル113を更新する。すなわち、AP管理部122は、アクセスポイント14を候補CHテーブル113に登録する。また、AP管理部122は、アクセスポイント11,12,13の候補CHにチャネルCH48を追加し、アクセスポイント14の候補CHにチャネルCH1,CH6,CH44を追加する(S134)。
図14は、圏外再接続のフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続した後、アクセスポイント11からアクセスポイント15に向かって移動しているとする。
無線通信部101は、アクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_40であるとする。無線通信部101は、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であることを検出し、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する(S140)。
スキャン制御部121は、RSSI低下をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する(S141)。HO用スキャンの通知では、アクセスポイント11の「ESSID_00」と、候補CHであるチャネルCH1,CH6,CH44と、屋外フラグ=0が指定される。
スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。無線通信部101は、上記のステップS122と同様に、チャネルを候補CHに限定し、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信する。一方、無線通信部101は、チャネルCH6でプローブ要求がアクセスポイント12に到達しなかったため、アクセスポイント12からのプローブ応答を受信しない。また、無線通信部101は、チャネルCH44でプローブ要求がアクセスポイント13に到達しなかったため、アクセスポイント13からのプローブ応答を受信しない(S142)。
すなわち、このHO用スキャンでは、無線通信部101は、ハンドオーバ先のアクセスポイントの検出に失敗している。その後、無線通信部101は、アクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_15であるとする。すると、無線通信部101は、RSSIが「切断」閾値未満であることを検出し、圏外をスキャン制御部121に通知する(S143)。
スキャン制御部121は、圏外をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、圏外をHO制御部123に通知する。これにより、HO制御部123ではハンドオーバ制御が停止する。また、AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する(S144)。候補CHスキャンの通知では、圏外となる直前に接続していたアクセスポイント11の「ESSID_00」が指定される。
スキャン制御部121は、候補CHスキャンを無線通信部101に通知する。また、スキャン制御部121は、RSSIの閾値を「検出1」閾値から「検出2」閾値に下げる。無線通信部101は、上記のステップS113と同様に、チャネルを限定せず、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH11でアクセスポイント15からプローブ応答を受信する(S145)。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_15、アクセスポイント15のRSSIがRSSI_40であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出2」閾値以上であるアクセスポイント11,15を抽出し、候補CHスキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、候補CHスキャン結果をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、候補CHスキャン結果に基づいて候補CHテーブル113を更新する。すなわち、AP管理部122は、アクセスポイント15を候補CHテーブル113に登録する。また、AP管理部122は、アクセスポイント11の候補CHにチャネルCH11を追加し、アクセスポイント15の候補CHにチャネルCH1を追加する。
また、AP管理部122は、アクセスポイント15のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。すると、AP管理部122は、アクセスポイント15を接続先に決定し、無線通信部101に接続開始を通知する(S146)。無線通信部101は、アクセスポイント11との間で、チャネルCH11を用いて接続手続を行う(S147)。このように、ハンドオーバ環境が形成されている場所では、接続していたアクセスポイントの圏外に移動したときに、通常スキャンに代えて候補CHスキャンを行うことで、接続可能な他のアクセスポイントを迅速に検出できる可能性がある。
図15は、圏外スキャンのフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続した後、アクセスポイント11〜15から遠ざかるように移動しているとする。
無線通信部101は、アクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_15であるとする。すると、無線通信部101は、RSSIが「切断」閾値未満であることを検出し、圏外をスキャン制御部121に通知する(S150)。
スキャン制御部121は、圏外をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、圏外をHO制御部123に通知する。これにより、HO制御部123ではハンドオーバ制御が停止する。また、AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する(S151)。候補CHスキャンの通知では、圏外となる直前に接続していたアクセスポイント11の「ESSID_00」が指定される。
スキャン制御部121は、候補CHスキャンを無線通信部101に通知する。また、スキャン制御部121は、RSSIの閾値を「検出1」閾値から「検出2」閾値に下げる。無線通信部101は、上記のステップS113と同様に、チャネルを限定せず、ESSIDを「ESSID_00」に限定してスキャンを行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信する。一方、無線通信部101は、アクセスポイント12,13にプローブ要求が到達しなかったため、アクセスポイント12,13からプローブ応答を受信しない(S152)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_15であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出2」閾値以上であるアクセスポイント11を抽出し、候補CHスキャン結果をスキャン制御部121に通知する。スキャン制御部121は、候補CHスキャン結果をAP管理部122に通知する。AP管理部122は、RSSIが「接続」閾値以上のアクセスポイントが検出されなかったため、ステップS151の通知から20秒待って、候補CHスキャンをスキャン制御部121に再度通知する(S153)。
以下同様にして、無線通信部101は、候補CHスキャンを行う(S154)。AP管理部122は、測定されたRSSIが「接続」閾値未満であるため、前回の指示から20秒待って候補CHスキャンを再度指示する(S155)。無線通信部101は、候補CHスキャンを行う(S156)。AP管理部122は、測定されたRSSIが「接続」閾値未満であるため、前回の指示から20秒待って候補CHスキャンを再度指示する(S157)。無線通信部101は、候補CHスキャンを行う(S158)。
AP管理部122は、測定されたRSSIが「接続」閾値未満であることを確認する。また、AP管理部122は、圏外後に4回の候補CHスキャンを行っても圏外が解消されていないことを確認する。すると、AP管理部122は、候補CHスキャンに代えて通常スキャンをスキャン制御部121に通知する(S159)。スキャン制御部121は、通常スキャンを無線通信部101に通知する。これにより、全てのチャネルを対象としてESSIDを限定せずに、アクセスポイントのスキャンが行われる。圏外状態における通常スキャンの周期は、候補CHスキャンの周期よりも長くすることができる。
図16は、無線通信部の手順例を示すフローチャートである。
(S210)無線通信部101は、スキャン制御部121、AP管理部122またはHO制御部123から通知を受け付ける。無線通信部101は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からの通常スキャンの通知か判断する。通常スキャンの通知である場合はステップS220に処理が進み、それ以外の場合はステップS211に処理が進む。
(S211)無線通信部101は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からの候補CHスキャンの通知であるか判断する。候補CHスキャンの通知である場合はステップS230に処理が進み、それ以外の場合はステップS212に処理が進む。
(S212)無線通信部101は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのHO用スキャンの通知であるか判断する。HO用スキャンの通知である場合はステップS250に処理が進み、それ以外の場合はステップS213に処理が進む。
(S213)無線通信部101は、受け付けた通知が、AP管理部122からの接続開始の通知であるか判断する。接続開始の通知である場合はステップS280に処理が進み、それ以外の場合はステップS214に処理が進む。
(S214)無線通信部101は、受け付けた通知が、AP管理部122からの切断の通知であるか判断する。切断の通知である場合はステップS215に処理が進み、それ以外の場合はステップS216に処理が進む。
(S215)無線通信部101は、現在接続中のアクセスポイントとの間で切断手続を行う。そして、無線通信部101の処理が終了する。
(S216)無線通信部101は、受け付けた通知が、HO制御部123からのHO開始の通知であるか判断する。HO開始の通知である場合はステップS217に処理が進み、それ以外の場合はステップS218に処理が進む。
(S217)無線通信部101は、現在接続中のアクセスポイントとの間で切断手続を行う。また、無線通信部101は、HO制御部123から指定されたアクセスポイントとの間で接続手続を行う。そして、無線通信部101の処理が終了する。
(S218)無線通信部101は、受け付けた通知が、HO制御部123からのHOモードの通知であるか判断する。HOモードの通知である場合はステップS219に処理が進み、それ以外の場合は無線通信部101の処理が終了する。
(S219)無線通信部101は、HOフラグ=1に設定する。
図17は、無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き1)である。
(S220)無線通信部101は、検出基準を「検出1」閾値に設定する。
(S221)無線通信部101は、2.4GHz帯のチャネルを1つ選択する。2.4GHz帯には、チャネルCH1,CH2,CH3,CH4,CH5,CH6,CH7,CH8,CH9,CH10,CH11,CH12,CH13が含まれる。
(S222)無線通信部101は、ステップS221で選択したチャネルで、ESSIDを指定しないプローブ要求を送信する。これはブロードキャストスキャンに相当する。
(S223)無線通信部101は、ステップS222で送信したプローブ要求に対応するプローブ応答を受信する。プローブ応答には、送信元のアクセスポイントのBSSIDとESSIDが含まれる。ここでは、任意のESSIDをもつ1以上のアクセスポイントからプローブ応答を受信する可能性がある。ただし、プローブ要求が何れのアクセスポイントにも到達せずに、プローブ応答を全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、プローブ応答を含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S224)無線通信部101は、ステップS221で2.4GHz帯の全てのチャネルを選択したか判断する。全てのチャネルを選択した場合はステップS225に処理が進み、未選択のチャネルがある場合はステップS221に処理が進む。
(S225)無線通信部101は、5GHz帯のチャネルを1つ選択する。5GHz帯には、チャネルCH36,CH40,CH44,CH48,CH52,CH56,CH60,CH64,CH100,CH104,CH108,CH112,CH116,Ch120,CH124,CH128,CH132,CH136,CH140が含まれる。
(S226)無線通信部101は、ステップS225で選択したチャネルでビーコンを受信する。移動通信装置100の近くにアクセスポイントが存在する場合、120ミリ秒待つことで当該アクセスポイントから1回または2回ビーコンを受信することができる。ビーコンには、送信元のアクセスポイントのBSSIDとESSIDが含まれる。ここでは、任意のESSIDをもつ1以上のアクセスポイントからビーコンを受信する可能性がある。ただし、ビーコンを全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、ビーコンを含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S227)無線通信部101は、ステップS225で5GHz帯の全てのチャネルを選択したか判断する。全てのチャネルを選択した場合はステップS228に処理が進み、未選択のチャネルがある場合はステップS225に処理が進む。
(S228)無線通信部101は、ステップS223で受信したプローブ応答の送信元およびステップS226で受信したビーコンの送信元のうち、測定したRSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイントを抽出する。
(S229)無線通信部101は、通常スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。通常スキャン結果は、ステップS228で抽出されたアクセスポイントそれぞれのBSSID、ESSID、チャネルおよびRSSIを含む。
図18は、無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き2)である。
(S230)無線通信部101は、候補CHスキャンの通知においてESSIDが指定されたか判断する。ESSIDが指定された場合はステップS231に処理が進み、ESSIDが指定されていない場合は無線通信部101の処理が終了する。
(S231)無線通信部101は、検出基準を「検出2」閾値に設定する。
(S232)無線通信部101は、2.4GHz帯のチャネルを1つ選択する。
(S233)無線通信部101は、ステップS231で選択したチャネルで、ESSIDを指定したプローブ要求を送信する。これはユニキャストスキャンに相当する。
(S234)無線通信部101は、ステップS233で送信したプローブ要求に対応するプローブ応答を受信する。ここでは、指定したESSIDをもつアクセスポイントのみからプローブ応答を受信する。ただし、プローブ応答を全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、プローブ応答を含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S235)無線通信部101は、ステップS232で2.4GHz帯の全てのチャネルを選択したか判断する。全てのチャネルを選択した場合はステップS236に処理が進み、未選択のチャネルがある場合はステップS232に処理が進む。
(S236)無線通信部101は、5GHz帯のチャネルを1つ選択する。
(S237)無線通信部101は、ステップS236で選択したチャネルでビーコンを受信する。ここでは、任意のESSIDをもつ1以上のアクセスポイントからビーコンを受信する可能性がある。ただし、ビーコンを全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、ビーコンを含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S238)無線通信部101は、ステップS237で受信したビーコンをESSIDに基づいてフィルタリングする。すなわち、無線通信部101は、指定されたESSIDを含むビーコンを抽出し、その他のビーコンを破棄する。
(S239)無線通信部101は、ステップS236で5GHz帯の全てのチャネルを選択したか判断する。全てのチャネルを選択した場合はステップS240に処理が進み、未選択のチャネルがある場合はステップS236に処理が進む。
(S240)無線通信部101は、ステップS234で受信したプローブ応答の送信元およびステップS238で抽出したビーコンの送信元のうち、測定したRSSIが「検出2」閾値以上であるアクセスポイントを抽出する。
(S241)無線通信部101は、候補CHスキャン結果をスキャン制御部121に通知する。候補CHスキャン結果は、ステップS240で抽出されたアクセスポイントそれぞれのBSSID、ESSID、チャネルおよびRSSIを含む。
図19は、無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き3)である。
(S250)無線通信部101は、HO用スキャンの通知においてESSIDと候補CHと屋外フラグが指定されたか判断する。これらが指定された場合はステップS251に処理が進み、指定されていない場合は無線通信部101の処理が終了する。
(S251)無線通信部101は、検出基準を「検出1」閾値に設定する。
(S252)無線通信部101は、500ミリ秒タイマを開始する。タイマ管理には、無線通信部101が有するハードウェアを用いてもよいし、無線通信部101外部のハードウェアまたはソフトウェア(例えば、タイマ管理部124)を利用してもよい。
(S253)無線通信部101は、HO用スキャンの通知で指定された候補CHのうち、2.4GHz帯に属する候補CHを1つ選択する。
(S254)無線通信部101は、ステップS253で選択した候補CHで、ESSIDを指定したプローブ要求を送信する。これはユニキャストスキャンに相当する。
(S255)無線通信部101は、ステップS254で送信したプローブ要求に対応するプローブ応答を受信する。ここでは、指定したESSIDをもつアクセスポイントのみからプローブ応答を受信する。ただし、プローブ応答を全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、プローブ応答を含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S256)無線通信部101は、500ミリ秒タイマの終了を待つ。
(S257)無線通信部101は、ステップS253で2.4GHz帯の全ての候補CHを選択したか判断する。全ての候補CHを選択した場合はステップS258に処理が進み、未選択の候補CHがある場合はステップS252に処理が進む。
図20は、無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き4)である。
(S258)無線通信部101は、屋外フラグ=0であるか、すなわち、現在地が屋内と推定されるか判断する。屋外フラグ=0(屋内)の場合はステップS259に処理が進み、屋外フラグ=1(屋外)の場合はステップS265に処理が進む。
(S259)無線通信部101は、500ミリ秒タイマを開始する。
(S260)無線通信部101は、HO用スキャンの通知で指定された候補CHのうち、5GHz帯に属する候補CHを1つ選択する。
(S261)無線通信部101は、ステップS260で選択した候補CHで、ESSIDを指定したプローブ要求を送信する。すなわち、無線通信部101は、5GHz帯のスキャンをアクティブスキャンかつユニキャストスキャンとして行う。
(S262)無線通信部101は、ステップS261で送信したプローブ要求に対応するプローブ応答を受信する。ここでは、指定したESSIDをもつアクセスポイントのみからプローブ応答を受信する。ただし、プローブ応答を全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、プローブ応答を含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S263)無線通信部101は、500ミリ秒タイマの終了を待つ。
(S264)無線通信部101は、ステップS260で5GHz帯の全ての候補CHを選択したか判断する。全ての候補CHを選択した場合はステップS271に処理が進み、未選択の候補CHがある場合はステップS259に処理が進む。
(S265)無線通信部101は、500ミリ秒タイマを開始する。
(S266)無線通信部101は、HO用スキャンの通知で指定された候補CHのうち、5GHz帯に属する候補CHを1つ選択する。
(S267)無線通信部101は、ステップS266で選択したチャネルでビーコンを受信する。ここでは、任意のESSIDをもつ1以上のアクセスポイントからビーコンを受信する可能性がある。ただし、ビーコンを全く受信しない可能性もある。無線通信部101は、ビーコンを含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S268)無線通信部101は、ステップS267で受信したビーコンをESSIDに基づいてフィルタリングする。すなわち、無線通信部101は、指定されたESSIDを含むビーコンを抽出し、その他のビーコンを破棄する。
(S269)無線通信部101は、500ミリ秒タイマの終了を待つ。
(S270)無線通信部101は、ステップS266で5GHz帯の全ての候補CHを選択したか判断する。全ての候補CHを選択した場合はステップS271に処理が進み、未選択の候補CHがある場合はステップS259に処理が進む。
(S271)無線通信部101は、ステップS255,262で受信したプローブ応答の送信元およびステップS268で抽出したビーコンの送信元のうち、測定したRSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイントを抽出する。
(S272)無線通信部101は、HO用スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。HO用スキャン結果は、ステップS271で抽出されたアクセスポイントそれぞれのBSSID、ESSID、チャネルおよびRSSIを含む。
図21は、無線通信部の手順例を示すフローチャート(続き5)である。
(S280)無線通信部101は、接続開始の通知においてAP管理部122から指定されたアクセスポイントとの間で接続手続を行う。
(S281)無線通信部101は、接続したアクセスポイントからビーコンを受信する。ビーコンは、所定周期(例えば、約100ミリ秒周期)で送信されている。無線通信部101は、ビーコンを含む受信信号に基づいてRSSIを測定する。
(S282)無線通信部101は、HOフラグ=1であるか判断する。HOフラグ=1である場合はステップS283に処理が進み、HOフラグ=0である場合はステップS284に処理が進む。HOフラグは、ハンドオーバ環境が形成されているか否かの判定結果を示す。HOフラグは、前述のステップS219で「1」に設定されることがあり、後述するステップS287で「0」に設定されることがある。
(S283)無線通信部101は、ステップS281で測定したRSSIが「HO用スキャン」閾値以上であるか判断する。「HO用スキャン」閾値以上の場合はステップS281に処理が進み、それ以外の場合はステップS285に処理が進む。
(S284)無線通信部101は、ステップS281で測定したRSSIが「切断」閾値未満であるか判断する。「切断」閾値未満の場合はステップS288に処理が進み、それ以外の場合はステップS281に処理が進む。
(S285)無線通信部101は、ステップS281で測定したRSSIが「切断」閾値以上であるか判断する。「切断」閾値以上の場合はステップS286に処理が進み、それ以外の場合はステップS287に処理が進む。
(S286)無線通信部101は、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する。RSSI低下の通知は、接続中のアクセスポイントのBSSID、ESSID、チャネル番号およびRSSIを含む。そして、無線通信部101の処理が終了する。
(S287)無線通信部101は、HOフラグ=0に設定する。
(S288)無線通信部101は、圏外をスキャン制御部121に通知する。
図22は、スキャン制御部の手順例を示すフローチャートである。
(S310)スキャン制御部121は、無線通信部101、AP管理部122またはHO制御部123から通知を受け付ける。スキャン制御部121は、受け付けた通知が、AP管理部122からの通常スキャンの通知か判断する。通常スキャンの通知である場合はステップS311に処理が進み、それ以外の場合はステップS312に処理が進む。
(S311)スキャン制御部121は、通常スキャンを無線通信部101に通知する。そして、スキャン制御部121の処理が終了する。
(S312)スキャン制御部121は、受け付けた通知が、AP管理部122からの候補CHスキャンの通知か判断する。候補CHスキャンの通知である場合はステップS313に処理が進み、それ以外の場合はステップS314に処理が進む。
(S313)スキャン制御部121は、候補CHスキャンを無線通信部101に通知する。そして、スキャン制御部121の処理が終了する。
(S314)スキャン制御部121は、受け付けた通知が、HO制御部123からのHO用スキャンの通知か判断する。HO用スキャンの通知である場合はステップS315に処理が進み、それ以外の場合はステップS317に処理が進む。
(S315)スキャン制御部121は、HO用スキャンフラグ=1に設定する。
(S316)スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。そして、スキャン制御部121の処理が終了する。
(S317)スキャン制御部121は、受け付けた通知が、無線通信部101からのスキャン結果の通知か判断する。スキャン結果には、通常スキャン結果、候補CHスキャン結果およびHO用スキャン結果が含まれる。スキャン結果の通知である場合はステップS318に処理が進み、それ以外の場合はスキャン制御部121の処理が終了する。
(S318)スキャン制御部121は、スキャン結果が圏外か判断する。圏外の場合はステップS319に処理が進み、それ以外の場合はステップS320に処理が進む。
(S319)スキャン制御部121は、圏外をAP管理部122に通知する。そして、スキャン制御部121の処理が終了する。
(S320)スキャン制御部121は、HO用スキャンフラグ=1であるか判断する。HO用スキャンフラグ=1である場合はステップS321に処理が進み、HO用スキャンフラグ=0である場合はステップS323に処理が進む。HO用スキャンフラグは、HO用スキャンが実行中か否かを示す。HO用スキャンフラグは、ステップS315で「1」に設定されることがあり、後述するステップS322で「0」に設定されることがある。
(S321)スキャン制御部121は、スキャン結果をHO制御部123に通知する。このスキャン結果は、HO用スキャン結果である。
(S322)スキャン制御部121は、HO用スキャンフラグ=0に設定する。そして、スキャン制御部121の処理が終了する。
(S323)スキャン制御部121は、スキャン結果をAP管理部122に通知する。このスキャン結果は、通常スキャン結果または候補CHスキャン結果である。
図23は、AP管理部の手順例を示すフローチャートである。
(S330)AP管理部122は、スキャン制御部121または画面制御部125から通知を受け付ける。AP管理部122は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からの通常スキャン結果の通知か判断する。通常スキャン結果の通知である場合はステップS331に処理が進み、それ以外の場合はステップS335に処理が進む。
(S331)AP管理部122は、通常スキャン結果の中から、接続実績のあるESSIDをもつアクセスポイント、すなわち、ESSIDが接続実績テーブル111に登録されているアクセスポイントを抽出する。AP管理部122は、該当するアクセスポイントが1以上あるか判断する。該当するアクセスポイントがある場合はステップS332に処理が進み、それ以外の場合はAP管理部122の処理が終了する。
(S332)AP管理部122は、ステップS331で抽出したアクセスポイントの中から、RSSIが最大のアクセスポイントを抽出する。
(S333)AP管理部122は、ステップS332で抽出したアクセスポイントのRSSIが「接続」閾値以上であるか判断する。「接続」閾値以上である場合はステップS334に処理が進み、それ以外の場合はAP管理部122の処理が終了する。
(S334)AP管理部122は、ステップS332で抽出したアクセスポイントを接続先に決定する。そして、AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、AP管理部122は、決定した接続先アクセスポイントのESSIDを指定する。そして、AP管理部122の処理が終了する。
(S335)AP管理部122は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からの圏外通知であるか判断する。圏外通知である場合はステップS336に処理が進み、それ以外の場合はステップS342に処理が進む。
(S336)AP管理部122は、接続フラグ=1であるか判断する。接続フラグ=1である場合はステップS337に処理が進み、接続フラグ=0である場合はステップS341に処理が進む。接続フラグは、何れかのアクセスポイントに接続中か否かを示す。接続フラグは、後述するステップS347で「1」に設定されることがあり、後述するステップS340で「0」に設定されることがある。
(S337)AP管理部122は、圏外をHO制御部123に通知する。
(S338)AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する。ここでは、AP管理部122は、圏外になる直前に移動通信装置100が接続していたアクセスポイントのESSIDを指定する。
(S339)AP管理部122は、カウンタN=1に設定する。
(S340)AP管理部122は、接続フラグ=0に設定する。そして、AP管理部122の処理が終了する。
(S341)AP管理部122は、通常スキャンをスキャン制御部121に通知する。
図24は、AP管理部の手順例を示すフローチャート(続き)である。
(S342)AP管理部122は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からの候補CHスキャン結果の通知であるか判断する。候補CHスキャン結果の通知である場合はステップS343に処理が進み、それ以外の場合はステップS355に処理が進む。
(S343)AP管理部122は、候補CHスキャン結果に含まれるRSSIのうち、最大のRSSI(最大RSSI)を抽出する。AP管理部122は、最大RSSIが「接続」閾値以上であるか判断する。「接続」閾値以上である場合はステップS344に処理が進み、それ以外の場合はステップS349に処理が進む。
(S344)AP管理部122は、候補CHスキャン結果に複数のアクセスポイントの情報が含まれているか判断する。これは、同じESSIDをもつアクセスポイントが複数のチャネルで検出されたか判断することを意味する。条件に該当する場合はステップS345に処理が進み、条件に該当しない場合はステップS348に処理が進む。
(S345)AP管理部122は、ハンドオーバ環境が形成されていると判定する。
(S346)AP管理部122は、HO判定をHO制御部123に通知する。
(S347)AP管理部122は、接続フラグ=1に設定する。
(S348)AP管理部122は、無線通信部101に接続開始を通知する。そして、AP管理部122の処理が終了する。
(S349)AP管理部122は、カウンタN<4であるか判断する。N<4である場合はステップS350に処理が進み、それ以外の場合はステップS354に処理が進む。Nは、連続して候補CHスキャンが実行された回数を示す。Nは、ステップS339で「1」に初期化され、後述するステップS352で「1」だけ増加する。
(S350)AP管理部122は、20秒タイマを開始する。
(S351)AP管理部122は、20秒タイマの終了を待つ。
(S352)AP管理部122は、カウンタNに「1」を加算する。
(S353)AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、AP管理部122は、前回の候補CHスキャンと同じESSIDを指定する。そして、AP管理部122の処理が終了する。
(S354)AP管理部122は、通常スキャンをスキャン制御部121に通知する。そして、AP管理部122の処理が終了する。
(S355)AP管理部122は、受け付けた通知が、画面制御部125からの画面OFFの通知か判断する。画面OFFの通知である場合はステップS356に処理が進み、それ以外の場合はAP管理部122の処理が終了する。
(S356)AP管理部122は、候補CHスキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、AP管理部122は、接続中アクセスポイントのESSIDを指定する。
図25は、HO制御部の第1の手順例を示すフローチャートである。
(S360)HO制御部123は、スキャン制御部121またはAP管理部122から通知を受け付ける。HO制御部123は、受け付けた通知が、AP管理部122からのHO判定の通知か判断する。HO判定の通知である場合はステップS361に処理が進み、それ以外の場合はステップS362に処理が進む。
(S361)HO制御部123は、HOモードを無線通信部101に通知する。これにより、HO制御部123および無線通信部101は、ハンドオーバに適した動作を行うようになる。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S362)HO制御部123は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのRSSI低下の通知か判断する。RSSI低下の通知である場合はステップS371に処理が進み、それ以外の場合はステップS363に処理が進む。
(S363)HO制御部123は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのHO用スキャン結果の通知か判断する。HO用スキャン結果の通知である場合はステップS364に処理が進み、それ以外の場合はHO制御部123の処理が終了する。
(S364)HO制御部123は、HO用スキャン結果に含まれるRSSIのうち、最大のRSSI(最大RSSI)を抽出する。HO制御部123は、最大RSSIが「接続」閾値以上であるか判断する。「接続」閾値以上である場合はステップS365に処理が進み、それ以外の場合はステップS368に処理が進む。
(S365)HO制御部123は、最大RSSIと、HOスキャン結果に含まれる接続中のアクセスポイントのRSSIとの差(ΔRSSI)を算出する。
(S366)HO制御部123は、ステップS365で算出したΔRSSIが「HO開始」閾値以上であるか判断する。「HO開始」閾値以上である場合はステップS367に処理が進み、「HO開始」閾値未満である場合はステップS369に処理が進む。
(S367)HO制御部123は、HO開始を無線通信部101に通知する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S368)HO制御部123は、10秒タイマを開始する。そして、ステップS370に処理が進む。
(S369)HO制御部123は、3秒タイマを開始する。
(S370)HO制御部123は、ステップS368で開始した10秒タイマまたはステップS369で開始した3秒タイマの終了を待つ。
(S371)HO制御部123は、候補CHテーブル113から、接続中のアクセスポイントに対応する候補CHと屋外フラグを検索する。
(S372)HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、HO制御部123は、接続中のアクセスポイントのESSIDと、ステップS371で検索した候補CHおよび屋外フラグを指定する。HO用スキャンで指定する候補CHには、接続中のアクセスポイントが使用するチャネルも加えておく。
このように、ハンドオーバ環境では複数のアクセスポイントが比較的近い位置に配置されている可能性があるため、接続中のアクセスポイントのRSSIが「接続」閾値よりも大きいときから早期にHOスキャンが開始される。そして、ハンドオーバ条件を満たさないものの、RSSIが「接続」閾値以上である他のアクセスポイントが検出された場合、短い周期(上記では3秒周期)でHO用スキャンが繰り返される。一方、RSSIが「接続」閾値以上である他のアクセスポイントが検出されなかった場合、長い周期(上記では10秒周期)でHO用スキャンが繰り返される。
なお、2.4GHz帯のチャネルと5GHz帯のチャネルの両方を使用するデュアルバンドアクセスポイントが存在する場合、次のようにハンドオーバ環境を判定する。
図26は、デュアルバンドアクセスポイントの例を示す図である。
アクセスポイント16,17は、2.4GHz帯のチャネルと5GHz帯のチャネルの両方を使用するデュアルバンドアクセスポイントである。
アクセスポイント16,17は、ESSIDとして「ESSID_00」をもつ。アクセスポイント16は、2.4GHz帯について、BSSIDとして「BSSID_11」をもち、チャネルCH1を使用する。また、アクセスポイント16は、5GHz帯について、BSSIDとして「BSSID_12」をもち、チャネルCH44を使用する。アクセスポイント17は、2.4GHz帯について、BSSIDとして「BSSID_13」をもち、チャネルCH6を使用する。また、アクセスポイント17は、5GHz帯について、BSSIDとして「BSSID_14」をもち、チャネルCH48を使用する。
このようなデュアルバンドアクセスポイントが存在する場合、移動通信装置100は、2以上のチャネルで同じESSIDをもつアクセスポイントが検出されただけでは、ハンドオーバ環境が形成されていると判断しないことが好ましい。実質的に1つのアクセスポイントのみが検出されており、周辺に他のアクセスポイントが存在しない可能性があるためである。例えば、移動通信装置100は、2.4GHz帯のチャネルCH1の信号と5GHzのチャネルCH44の信号とを受信していても、実際にはアクセスポイント16しか検出していない可能性がある。また、移動通信装置100は、2.4GHz帯のチャネルCH6の信号と5GHzのチャネルCH48の信号とを受信していても、実際にはアクセスポイント17しか検出していない可能性がある。
そこで、移動通信装置100は、同じ周波数バンドに属する2以上のチャネルで同じESSIDをもつアクセスポイントが検出されたときに、ハンドオーバ環境が形成されていると判断することが考えられる。例えば、移動通信装置100は、2.4GHz帯のチャネルCH1と2.4GHz帯のチャネルCH6とで、同じESSIDを含む信号を受信した場合、ハンドオーバ環境が形成されていると判断する。また、移動通信装置100は、5GHz帯のチャネルCH44と5GHz帯のチャネルCH48とで、同じESSIDを含む信号を受信した場合、ハンドオーバ環境が形成されていると判断する。
ただし、移動通信装置100は、周波数バンドを区別せず、3以上のチャネルで同じESSIDをもつアクセスポイントが検出された場合に、ハンドオーバ環境が形成されていると判断するようにしてもよい。例えば、移動通信装置100は、チャネルCH1,CH6,CH44,CH48のうちの少なくとも3つのチャネルで同じESSIDを含む信号を受信している場合、ハンドオーバ環境が形成されていると判断する。
第2の実施の形態の移動通信システムによれば、同じESSIDをもつ複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか確認され、この条件に該当する場合にはその場所にハンドオーバ環境が形成されていると判定される。そして、ハンドオーバ環境ありと判定された場合には、ハンドオーバ環境なしと判定された場合と異なる、ハンドオーバに適したスキャン動作が行われる。例えば、RSSIが低下している場合、「接続」閾値より大きい「HO用スキャン」閾値に基づいて、早期にHO用スキャンが開始される。また、圏外では通常スキャンよりも短い周期でHO用スキャンが行われる。
これにより、ハンドオーバ環境に属するアクセスポイントを移動通信装置100が予め個別に知らなくても、スキャン結果からハンドオーバ可否を判断することが可能となる。特に、相互に離れた複数の場所のアクセスポイントに同じESSIDが付与されており、場所によってハンドオーバ環境の有無が異なる場合でも、現在地におけるハンドオーバ環境の有無を精度よく判定することが可能となる。その結果、ハンドオーバ環境が形成された場所では、円滑にアクセスポイント間でハンドオーバを行うことができる。また、ハンドオーバ環境が形成されていない場所では、ハンドオーバを考慮した過剰なスキャン動作を抑制でき、移動通信装置100の負荷を低減できる。例えば、移動通信装置100の消費電力を低減できる。また、データ通信の品質への影響を軽減できる。
また、候補CHスキャンで用いる「検出2」閾値が、通常スキャンで用いる「検出1」閾値よりも小さく設定される。これにより、移動通信装置100の移動によって後で接続可能になるアクセスポイントが存在し得ることも考慮して、効率的にスキャンを行うことができる。また、アクセスポイントへの接続前には、通常スキャンとは別に、ESSIDを限定して候補CHスキャンが行われる。これにより、移動通信装置100の周辺に多数のアクセスポイントが存在する場合であっても、目的とするアクセスポイントの検出漏れを抑制し、検出精度を上げることができる。また、候補CHスキャンは、アクセスポイントへの接続前や画面OFF時など、データ通信が行われない可能性が高いタイミングで行われる。これにより、データ通信への影響を抑制できる。
また、HO用スキャンは、チャネルとESSIDを限定して行われる。また、候補CHスキャンで5GHz帯の信号が受信された場合には、現在地が屋内と推定されて、5GHz帯のスキャンもアクティブスキャンとして実行される。これにより、HO用スキャンの実質的な所要時間を短縮することができる。また、HOスキャンでは、複数のチャネルの探索が連続的ではなく間欠的に行われ、スキャンが一時停止されている間にデータ通信が可能となる。これにより、HO用スキャン中に移動通信装置100で音声通話が行われても、音声パケットの遅延が低減され、音声品質への影響を抑制できる。
また、接続していたアクセスポイントの圏外に移動した場合、ハンドオーバ環境では、周期の短い候補CHスキャンが試みられる。これにより、迅速に他のアクセスポイントに接続できる可能性がある。また、所定回数(または、所定時間)候補CHスキャンを行っても、接続可能な他のアクセスポイントを検出できない場合、候補CHスキャンから通常スキャンに切り替えられる。これにより、無駄なスキャンを抑制することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を説明する。第2の実施の形態との違いを中心に説明し、第2の実施の形態と同様の事項については説明を省略することがある。
第3の実施の形態の移動通信システムは、加速度センサによって移動通信装置の停止が検出された場合、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であってもHO用スキャンを抑制する。または、移動通信装置の停止が検出された場合、移動が検出された場合よりもHO用スキャンの周期を長くする。これにより、ハンドオーバ条件に該当する他のアクセスポイントが現れる可能性が低い状況における過剰なHO用スキャンを削減できる。例えば、移動通信装置がハンドオーバ可能な無線エリアの周辺で停止した場合や、2つのアクセスポイントの無線エリアの境界で停止した場合など、他のアクセスポイントが検出されるもののRSSIが変化しない状況で、過剰なHO用スキャンを削減できる。
第3の実施の形態の移動通信システムは、図2,3,8に示した第1の実施の形態の移動通信システムと同様の構成によって実現できる。以下では、図2,3,8で用いたものと同じ符号を用いて第3の実施の形態を説明する。
図27は、HO用スキャン停止のフロー例を示すシーケンス図である。
ここでは、移動通信装置100は、アクセスポイント11に接続したまま移動し、アクセスポイント11とアクセスポイント12の間で停止したとする。
無線通信部101は、アクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_48であるとする。無線通信部101は、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であることを検出し、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する(S160)。
スキャン制御部121は、RSSI低下をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、加速度センサ108に移動情報要求を通知する。ここでは、HO制御部123は、移動通信装置100の移動状態として「移動」の通知を、加速度センサ108から取得したとする。すると、HO制御部123は、アクセスポイント11に対応する候補CHおよび屋外フラグを、候補CHテーブル113から検索する。そして、HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する(S161)。
スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。無線通信部101は、チャネルを候補CHに限定し、ESSIDを指定されたものに限定してスキャンを行う。無線通信部101は、チャネルCH1でアクセスポイント11からプローブ応答を受信し、チャネルCH6でアクセスポイント12からプローブ応答を受信し、チャネルCH44でアクセスポイント13からプローブ応答を受信する(S162)。
ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_47、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_55、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイント11,12を抽出し、HO用スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、HO用スキャン結果をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、アクセスポイント12のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。一方で、HO制御部123は、最大RSSIであるRSSI_55と接続中のアクセスポイント11のRSSI_47との差を算出し、RSSI差が「HO開始」閾値未満であることを確認する。すると、HO制御部123は、再び加速度センサ108に移動情報要求を通知する。ここでは、HO制御部123は、移動通信装置100の移動状態として「停止」の通知を、加速度センサ108から取得したとする。すると、HO制御部123は、HO用スキャンを行わないと決定する(S163)。
無線通信部101は、再びアクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_46であるとする。無線通信部101は、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であることを検出し、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する(S164)。スキャン制御部121は、RSSI低下をHO制御部123に通知する。しかし、まだ「移動」が通知されていないため、HO制御部123は、HO用スキャンを行わないと決定する(S165)。
無線通信部101は、再びアクセスポイント11からビーコンを受信してRSSIを測定する。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_45であるとする。無線通信部101は、RSSIが「HO用スキャン」閾値未満であることを検出し、RSSI低下をスキャン制御部121に通知する(S166)。スキャン制御部121は、RSSI低下をHO制御部123に通知する。ここで、移動通信装置100の移動が検出され、加速度センサ108からHO制御部123に「移動」が通知されたとする。すると、HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する(S167)。
スキャン制御部121は、HO用スキャンを無線通信部101に通知する。無線通信部101は、ステップS162と同様、チャネルとESSIDを限定してスキャンを行う(S168)。ここでは、アクセスポイント11のRSSIがRSSI_45、アクセスポイント12のRSSIがRSSI_58、アクセスポイント13のRSSIがRSSI_25であるとする。無線通信部101は、RSSIが「検出1」閾値以上であるアクセスポイント11,12を抽出し、HO用スキャン結果をスキャン制御部121に通知する。
スキャン制御部121は、HO用スキャン結果をHO制御部123に通知する。HO制御部123は、アクセスポイント12のRSSIが「接続」閾値以上であることを確認する。また、HO制御部123は、最大RSSIであるRSSI_58と接続中のアクセスポイント11のRSSI_45との差を算出し、RSSI差が「HO開始」閾値以上であることを確認する。すると、HO制御部123は、ハンドオーバ可能と判定する(S169)。これにより、ハンドオーバが行われる。すなわち、移動通信装置100がアクセスポイント11から切断され、アクセスポイント12に接続される。
なお、図27では移動通信装置100の停止時にHO用スキャンを抑制したが、移動通信装置100の停止時にHO用スキャンの周期を長くするようにしてもよい。
図28は、HO制御部の第2の手順例を示すフローチャートである。
ここでは、停止時にHOスキャンを抑止する例を説明する。
(S410)HO制御部123は、スキャン制御部121、AP管理部122または加速度センサ108から通知を受け付ける。HO制御部123は、受け付けた通知が、AP管理部122からのHO判定の通知か判断する。HO判定の通知である場合はステップS411に処理が進み、それ以外の場合はステップS413に処理が進む。
(S411)HO制御部123は、センサフラグ=0に設定する。
(S412)HO制御部123は、HOモードを無線通信部101に通知する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S413)HO制御部123は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのRSSI低下の通知か判断する。RSSI低下の通知である場合はステップS414に処理が進み、それ以外の場合はステップS417に処理が進む。
(S414)HO制御部123は、センサフラグ=1か判断する。センサフラグ=1の場合はHO制御部123の処理が終了し、センサフラグ=0の場合はステップS415に処理が進む。センサフラグは、加速度センサ108に対して移動情報を要求中であるか否かを示す。センサフラグは、ステップS411や後述するステップS419で「0」に設定されることがあり、後述するステップ415で「1」に設定されることがある。
(S415)HO制御部123は、センサフラグ=1に設定する。
(S416)HO制御部123は、移動情報要求を加速度センサ108に通知する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S417)HO制御部123は、受け付けた通知が、加速度センサ108からの移動情報の通知か判断する。移動情報は、移動通信装置100の状態として「移動」または「停止」を示す。移動情報の通知である場合はステップS418に処理が進み、それ以外の場合はステップS420に処理が進む。
(S418)HO制御部123は、加速度センサ108から通知された移動情報が「移動」を示しているか判断する。「移動」を示している場合はステップS419に処理が進み、「停止」を示している場合はHO制御部123の処理が終了する。
(S419)HO制御部123は、センサフラグ=0に設定する。
(S420)HO制御部123は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのHO用スキャン結果の通知か判断する。HO用スキャン結果の通知である場合はステップS421に処理が進み、それ以外の場合はHO制御部123の処理が終了する。
(S421)HO制御部123は、HO用スキャン結果に含まれるRSSIのうち、最大のRSSI(最大RSSI)を抽出する。HO制御部123は、最大RSSIが「接続」閾値以上であるか判断する。「接続」閾値以上である場合はステップS422に処理が進み、それ以外の場合はステップS425に処理が進む。
(S422)HO制御部123は、最大RSSIと、HOスキャン結果に含まれる接続中のアクセスポイントのRSSIとの差(ΔRSSI)を算出する。
(S423)HO制御部123は、ステップS422で算出したΔRSSIが「HO開始」閾値以上であるか判断する。「HO開始」閾値以上である場合はステップS424に処理が進み、「HO開始」閾値未満である場合はステップS425に処理が進む。
(S424)HO制御部123は、HO開始を無線通信部101に通知する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S425)HO制御部123は、3秒タイマを開始する。
(S426)HO制御部123は、3秒タイマの終了を待つ。
(S427)HO制御部123は、候補CHテーブル113から、接続中のアクセスポイントに対応する候補CHと屋外フラグを検索する。
(S428)HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、HO制御部123は、接続中のアクセスポイントのESSIDと、ステップS427で検索した候補CHおよび屋外フラグを指定する。HO用スキャンで指定する候補CHには、接続中のアクセスポイントが使用するチャネルも加えておく。
図29は、HO制御部の第3の手順例を示すフローチャートである。
ここでは、停止時にHOスキャンの周期を長くする例を説明する。
なお、図29のステップS430〜S436の処理は、図28のステップS410〜S416の処理と同様であるため、説明を省略する。
(S437)HO制御部123は、受け付けた通知が、加速度センサ108からの移動情報の通知か判断する。移動情報の通知である場合はステップS439に処理が進み、それ以外の場合はステップS438に処理が進む。
(S438)HO制御部123は、受け付けた通知が、スキャン制御部121からのHO用スキャン結果の通知か判断する。HO用スキャン結果の通知である場合はステップS443に処理が進み、それ以外の場合はHO制御部123の処理が終了する。
(S439)HO制御部123は、加速度センサ108から通知された移動情報が「移動」を示しているか判断する。「移動」を示している場合はステップS440に処理が進み、「停止」を示している場合はステップS442に処理が進む。
(S440)HO制御部123は、センサフラグ=0に設定する。
(S441)HO制御部123は、移動フラグ=1に設定する。そして、ステップS451に処理が進む。
(S442)HO制御部123は、移動フラグ=0に設定する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
図30は、HO制御部の第3の手順例を示すフローチャート(続き)である。
(S443)HO制御部123は、HO用スキャン結果に含まれるRSSIのうち、最大のRSSI(最大RSSI)を抽出する。HO制御部123は、最大RSSIが「接続」閾値以上であるか判断する。「接続」閾値以上である場合はステップS446に処理が進み、それ以外の場合はステップS444に処理が進む。
(S444)HO制御部123は、移動フラグ=1か判断する。移動フラグ=1である場合はステップS449に処理が進み、移動フラグ=0である場合はステップS445に処理が進む。移動フラグは、加速度センサ108で「移動」が検出されたか否かを示す。移動フラグは、上記のステップS441で「1」に設定されることがあり、上記のステップS442で「0」に設定されることがある。
(S445)HO制御部123は、10秒タイマを開始する。そして、ステップS450に処理が進む。
(S446)HO制御部123は、最大RSSIと、HOスキャン結果に含まれる接続中のアクセスポイントのRSSIとの差(ΔRSSI)を算出する。
(S447)HO制御部123は、ステップS446で算出したΔRSSIが「HO開始」閾値以上であるか判断する。「HO開始」閾値以上である場合はステップS448に処理が進み、「HO開始」閾値未満である場合はステップS449に処理が進む。
(S448)HO制御部123は、HO開始を無線通信部101に通知する。そして、HO制御部123の処理が終了する。
(S449)HO制御部123は、3秒タイマを開始する。
(S450)HO制御部123は、ステップS445で開始した10秒タイマまたはステップS449で開始した3秒タイマの終了を待つ。
(S451)HO制御部123は、候補CHテーブル113から、接続中のアクセスポイントに対応する候補CHと屋外フラグを検索する。
(S452)HO制御部123は、HO用スキャンをスキャン制御部121に通知する。このとき、HO制御部123は、接続中のアクセスポイントのESSIDと、ステップS451で検索した候補CHおよび屋外フラグを指定する。HO用スキャンで指定する候補CHには、接続中のアクセスポイントが使用するチャネルも加えておく。
図31は、加速度センサの手順例を示すフローチャートである。
(S460)加速度センサ108は、HO制御部123から移動情報要求の通知を受け付けたか判断する。移動情報要求の通知を受け付けた場合はステップS461に処理が進み、受け付けていない場合は加速度センサ108の処理が終了する。
(S461)加速度センサ108は、加速度センサ108で測定された加速度から移動通信装置100が移動しているか停止しているか判定する。
(S462)加速度センサ108は、ステップS461で移動通信装置100が移動中と判定されたか判断する。移動中と判定された場合はステップS466に処理が進み、停止中と判断された場合はステップS463に処理が進む。
(S463)加速度センサ108は、「停止」をHO制御部123に通知する。
(S464)加速度センサ108は、ステップS461と同様に、加速度センサ108で測定された加速度から移動通信装置100が移動しているか停止しているか判定する。
(S465)加速度センサ108は、ステップS465で移動通信装置100が移動中と判定されたか判断する。移動中と判定された場合はステップS466に処理が進み、停止中と判断された場合はステップS464に処理が進む。
(S466)加速度センサ108は、「移動」をHO制御部123に通知する。
このように、加速度センサ108は、移動情報要求の通知を受け付けると、その時点における移動通信装置100の移動状態を測定して回答する。また、加速度センサ108は、移動情報要求の通知を受け付けた時点で移動通信装置100が停止していた場合、移動が検出されるまで継続的に移動状態を測定し、移動が検出されるとその旨を通知する。
第3の実施の形態の移動通信システムによれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。更に、第3の実施の形態の移動通信システムによれば、ハンドオーバ条件に該当する他のアクセスポイントが現れる可能性が低い状況における過剰なHO用スキャンを削減できる。例えば、移動通信装置100がハンドオーバ可能な無線エリアの周辺で停止した場合や、2つのアクセスポイントの無線エリアの境界で停止した場合には、他のアクセスポイントが検出されるもののRSSIが変化しない可能性がある。このような状況において、移動通信装置100は、過剰なHO用スキャンを削減できる。
1 移動通信装置
1a 無線通信部
1b 制御部
2a,2b,2c,2d,2e アクセスポイント

Claims (11)

  1. アクセスポイントを探索する第1のスキャンを行う無線通信部と、
    前記第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定し、判定の結果に応じて、一のアクセスポイントに接続した後に行う第2のスキャンの方法を変更する制御部と、
    を有する移動通信装置。
  2. 前記制御部は、前記第1のスキャンで前記複数のアクセスポイントが検出された場合、前記一のアクセスポイントからの受信強度が、接続可否の判断に用いる第1の閾値より大きい第2の閾値以下に低下したとき、前記無線通信部に前記第2のスキャンを開始させ、
    前記制御部は、前記一のアクセスポイントから前記第2のスキャンによって検出された他のアクセスポイントへのハンドオーバを制御する、
    請求項1記載の移動通信装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のスキャンで前記複数のアクセスポイントが検出され、前記一のアクセスポイントが前記複数のアクセスポイントの1つである場合、前記第2のスキャンでは前記同じ識別情報が付与されたアクセスポイントに限定して探索させる、
    請求項1または2記載の移動通信装置。
  4. 前記異なるチャネルを示すチャネル情報を記憶する記憶部を更に有し、
    前記制御部は、前記第1のスキャンで前記複数のアクセスポイントが検出された場合、前記第2のスキャンでは前記チャネル情報が示すチャネルを優先的に探索させる、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の移動通信装置。
  5. 画面の表示のオン状態とオフ状態とを切り替え可能な表示部を更に有し、
    前記制御部は、前記一のアクセスポイントに接続した後であって前記表示部が前記オフ状態のとき、前記無線通信部に前記第1のスキャンを再実行させ、再実行の結果に基づいて前記チャネル情報を更新する、
    請求項4記載の移動通信装置。
  6. 前記制御部は、前記移動通信装置が移動中か否か判定し、移動中でない場合、前記第2のスキャンを抑止するか、または、前記第2のスキャンを行う周期を前記移動通信装置が移動中である場合よりも長く設定する、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の移動通信装置。
  7. 前記制御部は、前記無線通信部がデータ通信を行っており、前記第2のスキャンで複数のチャネルの探索を行う場合、一のチャネルの探索と次の一のチャネルの探索との間に、前記第2のスキャンを中断して前記データ通信を許容する、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の移動通信装置。
  8. 前記異なるチャネルは、2.4GHz帯に属する2以上のチャネルまたは5GHz帯に属する2以上のチャネルを含む、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の移動通信装置。
  9. 前記制御部は、同じ識別情報が付与された3以上のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定する、
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の移動通信装置。
  10. 移動通信装置が行う無線通信方法であって、
    アクセスポイントを探索する第1のスキャンを行い、
    前記第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定し、判定の結果に応じて、一のアクセスポイントに接続した後に行う第2のスキャンの方法を変更する、
    無線通信方法。
  11. 移動通信装置が備えるコンピュータに、
    アクセスポイントを探索する第1のスキャンを行い、
    前記第1のスキャンによって、同じ識別情報が付与された複数のアクセスポイントが異なるチャネルで検出されたか判定し、判定の結果に応じて、一のアクセスポイントに接続した後に行う第2のスキャンの方法を変更する、
    処理を実行させる通信制御プログラム。
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