JPH11276766A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH11276766A
JPH11276766A JP10085702A JP8570298A JPH11276766A JP H11276766 A JPH11276766 A JP H11276766A JP 10085702 A JP10085702 A JP 10085702A JP 8570298 A JP8570298 A JP 8570298A JP H11276766 A JPH11276766 A JP H11276766A
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JP
Japan
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washing
soaking
water
time
tub
Prior art date
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JP10085702A
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English (en)
Inventor
Morinori Fukuda
守記 福田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 つけ置き洗い行程を設定可能な洗濯機におい
て、つけ置き洗いで除去しようとする汚れの種類と使用
する薬剤に応じて、衣類の傷みや型くずれを抑えた効果
のあるつけ置き洗いを実現する。 【解決手段】 回転ドラム内の洗剤液または漂白剤液に
洗濯物を浸漬し、制御手段17によりつけ置き洗い行程
を実行可能とし、制御手段17は、水温検知手段22に
より検知した回転ドラム内の水温に対応して、つけ置き
洗い時間を設定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、つけ置き洗い行程
を設定可能な洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗濯機のつけ置き洗いに関する従来技術
は、子供のソックスのような泥汚れやワイシャツの襟袖
のような脂汚れをきれいに洗浄するもので、つけ置き洗
いの原理は、洗濯液により繊維を膨潤させ、または洗剤
の界面活性剤の汚れへの浸透と吸着をはかり、または洗
剤のアルカリによる皮脂成分の加水分解などをはかりな
がら機械力を効果的に作用させて、洗浄力を向上させる
ものである。
【0003】つけ置き洗いの全行程は、図6に示すよう
に、洗剤の溶かし行程26、機械力の稼働率を抑制し前
述した作用を引き出すつけ置き洗い行程27、通常の機
械力を加える洗い行程28、中間脱水行程29、すすぎ
行程30および最終脱水行程31とからなり、つけ置き
洗い行程27では、パルセーターなどを駆動して衣類に
機械力を作用さる行程と機械力を作用させない行程とを
それぞれ所定時間交互に行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つけ置き洗いの有効な
汚れには、子供のソックスのような泥汚れやワイシャツ
の襟袖のような脂汚れ以外にも、化学反応である酸化漂
白の有効なしみや還元漂白の有効な白ものの黒ずみや黄
ばみなどがある。しかしながら、従来の構成では、概ね
水温および酸化・還元反応の洗浄原理とは関係なく、つ
け置き洗い行程27の時間は、子供のソックスのような
泥汚れやワイシャツの襟袖のような脂汚れを除去する洗
剤によるつけ置き洗いを想定し、30分程度から、機械
力を強くした「ごしごし」洗いの最大60分程度であ
り、化学反応を利用した酸化漂白、還元漂白などによる
つけ置き洗いを行うには、水温により必要なつけ置き洗
い時間が大きく異なることから、酸化漂白剤や還元漂白
剤の化学的作用を十分に発揮させることができていなか
った。
【0005】また、還元反応は非常に穏やかな反応であ
り、白ものの黒ずみや黄ばみを回復させるには、温水と
適切な浸漬時間を設定することを必要としているため、
従来のつけ置き洗いの時間では、ほとんど効果は得られ
なかった。
【0006】さらに、従来のつけ置き洗いの原理は、洗
剤と機械力の相乗作用を発揮させるために、つけ置き洗
い中も衣類に弱い機械力を加えていたが、湿潤状態の衣
類に機械力を加えることは、傷みやすく、型くずれしや
すいというデメリットを有していた。
【0007】また、つけ置き洗いでは、対象とする汚れ
により、洗浄原理が異なることはいうまでもなく、汚れ
の種類に応じた、つけ置き洗いの洗浄ソフトを有するも
のがなかった。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、つけ置き洗いで除去しようとする汚れの種類と使用
する薬剤に応じて、衣類の傷みや型くずれを抑えた効果
のあるつけ置き洗いを実現することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、洗濯槽内の洗剤液または漂白剤液に洗濯物
を浸漬し、制御手段によりつけ置き洗い行程を実行可能
とし、制御手段は、水温検知手段により検知した洗濯槽
内の水温に対応して、つけ置き洗い時間を設定するよう
にしたものである。
【0010】これにより、必要以上に衣類に機械力を加
えることなく、水温に対応した必要な化学反応時間をつ
け置き洗い時間として実行するので、必要以上に衣類を
傷めたり、型くずれを生じさせることなく、しみ汚れや
白ものの黒ずみや黄ばみを回復させるのに最適なつけ置
き洗いを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗濯物を洗剤液または漂白剤液に浸漬可能な洗濯槽
と、前記洗濯槽内の液温を検知する水温検知手段と、つ
け置き洗い行程を実行可能な制御手段とを備え、前記制
御手段は、前記洗濯槽内の水温に対応して、つけ置き洗
い時間を設定するようにしたものであり、必要以上に衣
類に機械力を加えることなく、水温に対応し化学的作用
で汚れを落とす時間をつけ置き時間とするので、必要以
上に衣類を傷めたり、型くずれを生じさせることなく、
子供のソックスのような泥汚れやワイシャツの襟袖のよ
うな脂汚れの他、食品などのしみ汚れや白ものの黒ずみ
や黄ばみを回復させるのに最適なつけ置き洗いを行うこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、標準水温T0のとき
の標準つけ置き洗い時間をh0としたとき、検知水温T1
とつけ置き洗い時間h1の関係を概ねh1=h0/2
(T1-T0)/10 としたものであり、水温から化学的作用で
汚れを落とすに最適な時間を求めているので、連続的に
つけ置き洗い時間が設定され、つけ置き洗い時間の過不
足なく、必要以上に衣類を傷めたり、型くずれを生じさ
せることなく、子供のソックスのような泥汚れやワイシ
ャツの襟袖のような脂汚れの他、食品などのしみ汚れや
白ものの黒ずみや黄ばみを回復させるのに最適なつけ置
き洗いを行うことができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、つけ置き洗
い行程で薬剤溶解行程の後に、断続的に衣類を攪拌する
行程を設けたものであり、薬剤溶解行程では、薬剤をつ
け置き洗いする衣類に均一な薬剤濃度で作用させ、高濃
度薬剤による繊維劣化を防止するとともに、つけ置き洗
い時間中に、必要最小限に衣類を攪拌することにより、
酸化あるいは還元された汚れを洗浄水中に分散させ、新
たな汚れの表面を薬剤に接触させるので、衣類を傷めた
り、型くずれを生じさせることなく、つけ置き洗いをよ
り効果的に行うことができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、つけ置き洗い行程で使用する
洗剤、漂白剤などの種類を入力する入力設定手段と、前
記入力設定手段により入力した内容を表示する表示手段
とを備え、制御手段は、前記入力設定手段により入力し
た洗剤、漂白剤に対応してつけ置き洗い行程を行うとと
もに、表示手段に表示するようにしたものであり、つけ
置き洗いをする洗濯物(衣類)の汚れに応じて、洗剤に
よるつけ置き洗い、漂白剤によるつけ置き洗いを設定す
ることができ、子供のソックスのような泥汚れやワイシ
ャツの襟袖のような脂汚れ、食品などのしみ、白ものの
黒ずみや黄ばみなど、通常の洗剤による洗濯では除去で
きない汚れを除去することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、洗濯槽内の水温に対応して設
定したつけ置き洗い時間が、予め記憶させている所定の
時間を越える場合は、報知または前記所定の時間を実行
するようにしたものであり、水温が低い場合に、異常に
つけ置き洗い時間が長くなるのを防止することができ
る。
【0016】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
5に記載の発明において、洗剤液または漂白剤液を加熱
する加熱手段を備えたものであり、洗剤液または漂白剤
液を加熱手段で加熱することにより、水温を洗剤液また
は漂白剤液によるつけ置き洗い効果を最大限に発揮でき
る温度にすることができ、つけ置き洗い時間を短縮する
ことができるとともに、つけ置き洗いの仕上がりを向上
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0018】(実施例1)図2に示すように、回転ドラ
ム(洗濯槽)1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設
け、水受け槽3内に回転自在に配設している。回転ドラ
ム1の回転中心に略水平方向に設けた回転軸4の一端を
固定し、回転軸4の他端にドラムプーリー5を固定して
いる。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリー5と
連結し、回転ドラム1を回転駆動する。回転ドラム1の
開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
【0019】水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体1
0で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水時の振動が
洗濯機本体9に伝達されないように防振支持するととも
に、脱水時の振動を低減するバランサー12を設けてい
る。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するも
のである。排水ポンプ14は、水受け槽3内の洗濯水を
排水するものであり、給水弁15は水受け槽3内に給水
するものである。
【0020】制御装置16は、モータ6、ヒータ13、
排水ポンプ14、給水弁15などの動作を制御するもの
で、図1に示すように構成している。制御手段17は、
マイクロコンピュータで構成し、双方向性サイリスタな
どで構成したパワースイッチング手段18を介して、ヒ
ータ13、モータ6、ヒータ13、排水ポンプ14、給
水弁15などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一
連の洗濯行程を逐次制御する。
【0021】入力設定手段19は、使用者が必要な設定
コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手
段17に入力している。表示手段20は、入力設定手段
19による設定内容、動作状態などを表示する。水位検
知手段21は、水受け槽3内の水位を検知し、水温検知
手段22は、水受け槽3内の水温を検知して、それぞれ
制御手段17に入力している。記憶手段23は、一連の
制御に必要なデータなどを記憶している。なお、24は
電源スイッチ、25は商用電源である。
【0022】入力設定手段19は、図3に示すように、
洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、乾燥時間をそれぞれ
個別に設定する洗い時間設定スイッチ19a、すすぎ回
数設定スイッチ19b、脱水時間設定スイッチ19c
と、洗濯行程での異なる洗い時間、すすぎ回数、脱水時
間を有する「標準」コース、「スピーディー」コース、
「毛布」コース、「ウール」コースなどを設定するコー
ス設定スイッチ19dと、つけ置き洗いコースを設定す
るつけ置き洗いスイッチ19eと、動作のスタート・一
時停止を入力するスタート・一時停止スイッチ19fと
で構成している。
【0023】表示手段20は、洗い時間設定スイッチ1
9a、すすぎ回数設定スイッチ19b、脱水時間設定ス
イッチ19cにより個別に設定された洗い時間、すすぎ
回数、脱水時間、乾燥時間を表示する洗い時間表示部2
0a、すすぎ回数表示部20b、脱水時間表示部20
c、動作の進行を表示する進行表示部20dと、運転終
了までの残時間を表示する残時間表示部20eと、コー
ス設定スイッチ19dにより設定されたコースを表示す
るコース表示部20fと、つけ置き洗いスイッチ19e
によりつけ置き洗いコースを設定したとき表示するつけ
置き洗い表示部20gとで構成している。
【0024】つけ置き洗いスイッチ19eにより設定で
きるつけ置き洗いコースは、使用する薬剤により、洗剤
つけ置き洗いコース、酸化漂白剤つけ置き洗いコース、
還元漂白剤つけ置き洗いコースの3種類が設定でき、こ
れらのコース内、いずれかが設定されると、制御手段1
7は、回転ドラム1内の水温に対応して、つけ置き洗い
時間を設定するようにしている。
【0025】上記構成において動作を説明する。まず、
つけ置き洗いスイッチ19eによりつけ置き洗いコース
が設定されていないときは、蓋8を開いて回転ドラム1
内に洗濯物を投入し、洗濯行程のコースを設定して運転
を開始すると、回転ドラム1をモータ6によって高速
(たとえば、600rpm)で回転した後、モータ6の
通電を遮断し、回転ドラム1の惰性回転時の回転数の変
化により回転ドラム1内に投入された洗濯物の量(布
量)を検知する。
【0026】その後、検知した布量に基づいて所要運転
時間を演算し、運転終了までの残時間を表示し、給水し
て回転ドラム1をモータ6によって低速で回転駆動し、
回転ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下
されて洗濯される。すすぐ場合にも洗濯する場合と同様
の動作を行う。すすぎの後の脱水では、回転ドラム1は
高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0027】つぎに、つけ置き洗いコースが設定された
場合は、つけ置き洗いスイッチ19eによりつけ置き洗
いコースが設定され、使用する薬剤により、洗剤つけ置
き洗いコース、酸化漂白剤つけ置き洗いコース、還元漂
白剤つけ置き洗いコースのいずれかが設定されると、つ
け置き洗い表示部20gの設定されたコースに対応した
表示部に表示する。
【0028】子供のソックスのような泥汚れやワイシャ
ツの襟袖のような脂汚れの場合は、洗剤つけ置き洗いコ
ースに設定し、食品のしみなどを酸化漂白する場合は、
酸化漂白剤つけ置き洗いコースに設定し、白ものの黒ず
みや黄ばみを回復させる場合は、還元漂白剤つけ置き洗
いコースに設定する。
【0029】そして、蓋8を開いて回転ドラム1内に洗
濯物を投入し、運転を開始すると、回転ドラム1をモー
タ6によって高速(たとえば、600rpm)で回転し
た後、モータ6の通電を遮断し、回転ドラム1の惰性回
転時の回転数の変化により回転ドラム1内に投入された
洗濯物の量(布量)を検知する。その後、給水弁15を
開いて給水を開始すると、洗剤ケース(図示せず)内の
洗剤、または洗剤ケース内に設けた漂白剤ケース(図示
せず)内の漂白剤が給水された水道水または湯とともに
回転ドラム1内に供給される。
【0030】つけ置き洗いに使用する洗剤、漂白剤など
の薬剤が供給されると、回転ドラム1を所定時間駆動し
て薬剤を溶かす薬剤溶解行程を行う。その後、水温検知
手段22により回転ドラム1内の水温を検知し、検知し
た水温に基づいて、図4に示すように、つけ置き洗い時
間を設定し、洗濯物を投入してつけ置き洗いを行った
後、従来例と同様に、通常の機械力を加える洗い行程、
中間脱水行程、すすぎ行程および最終脱水行程を行う。
【0031】図4から明らかなように、水温が30℃を
超え40℃以下でつけ置き洗いを2時間行うことを基準
としており、40℃を超え50℃以下ではつけ置き洗い
時間は1時間、20℃を超え30℃以下ではつけ置き洗
い時間は4時間とする。
【0032】本発明のつけ置き洗いは、酸化漂白、還元
漂白によるつけ置き洗いを設定することができ、これら
酸化漂白、還元漂白によるつけ置き洗いが設定されたと
きは、従来のつけ置き洗いとは異なり、回転ドラム1を
駆動することによる機械力は、薬剤の溶解と衣類の浸漬
および溶液の均一化を図るものであり、薬剤の溶解の後
は、衣類に機械力を作用させない。この結果、従来、除
去できなかったしみの除去や黄ばみ、黒ずみの白さ回復
が可能となる。また、最少限の機械力としているので、
衣類の傷み、型くずれを軽減することができる。
【0033】また、回転ドラム1内の水温に対応して設
定したつけ置き洗い時間が、予め記憶手段23に記憶さ
せている所定時間(たとえば、8時間)を越える場合
は、表示手段20の残時間表示部20eに表示するとと
もに、所定時間(8時間)を実行することで、水温が低
い場合に、異常につけ置き時間が長くなるのを防止する
ことができる。
【0034】さらに、ヒータ13により回転ドラム1内
の洗剤液または漂白剤液を加熱することにより、水温を
洗剤液または漂白剤液によるつけ置き洗い効果を最大限
に発揮できる温度(たとえば、35〜40℃)にするこ
とができ、つけ置き洗い時間を短縮することができると
ともに、つけ置き洗いの仕上がりを向上することができ
る。
【0035】(実施例2)図1における制御手段17
は、標準水温T0のときの標準つけ置き洗い時間をh0
したとき、検知水温T1とつけ置き洗い時間h1の関係を
概ねh1=h0/2( T1-T0)/10 としている。他の構成は
上記実施例1と同じである。
【0036】上記構成において作用を説明すると、水温
から化学的作用で汚れを落とすに最適な時間を求めてい
るので、図5に示すように、検知した洗浄水温からつけ
置き洗い時間を連続的に決定でき、つけおき洗い時間の
過不足がなく、理想的なつけ置き洗い時間を設定するこ
とができ、必要以上に衣類を傷めたり、型くずれを生じ
させることなく、しみ汚れや白ものの黒ずみや黄ばみを
回復させるのに最適なつけ置き洗いを行うことができ
る。
【0037】(実施例3)図1における制御手段17
は、つけ置き洗いスイッチ19eにより、洗剤によるつ
け置き洗いの他に、酸化漂白または還元漂白によるつけ
置き洗いが設定された場合でも、つけ置き洗い行程で薬
剤溶解行程の後に、断続的に回転ドラム1を回転させて
洗濯物(衣類)を攪拌する行程を設けている。他の構成
は上記実施例1または2と同じである。
【0038】上記構成において作用を説明すると、回転
ドラム1内に所定の水量を給水し、つけ置き洗いに使用
する薬剤を入れた後、回転ドラム1を所定時間駆動して
薬剤を溶かす薬剤溶解行程では、薬剤をつけ置き洗いす
る洗濯物に均一な薬剤濃度で作用させ、高濃度薬剤によ
る繊維劣化を防止する。
【0039】つけ置き洗い時間中に、必要最小限に回転
ドラム1を回転させて衣類を攪拌することにより、酸化
あるいは還元された汚れを洗浄水中に分散させ、新たな
汚れの表面を薬剤に接触させるので、衣類を傷めたり、
型くずれを生じさせることなく、つけ置き洗いをより効
果的に行うことができる。
【0040】なお、上記各実施例では、略水平方向に設
けた回転軸4を中心に回転自在に配設した回転ドラム1
を有する洗濯機について説明しているが、略垂直方向に
設けた回転軸を中心に回転自在に配設し、内底部にパル
セーターを回転自在に配設した洗濯兼脱水槽を有する洗
濯機についても、同様に構成することができ、同様に作
用効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、洗濯物を洗剤液または漂白剤液に浸漬可
能な洗濯槽と、前記洗濯槽内の液温を検知する水温検知
手段と、つけ置き洗い行程を実行可能な制御手段とを備
え、前記制御手段は、前記洗濯槽内の水温に対応して、
つけ置き洗い時間を設定するようにしたから、必要以上
に衣類に機械力を加えることなく、水温に対応し化学的
作用で汚れを落とす時間をつけ置き洗い時間とするの
で、必要以上に衣類を傷めたり、型くずれを生じさせる
ことなく、子供のソックスのようなドロ汚れやワイシャ
ツの襟袖のような脂汚れ以外の、しみ汚れや白ものの黒
ずみや黄ばみを回復させるのに最適なつけ置き洗いをも
行うことができる。
【0042】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、標準水温T0のときの標準つけ置き洗い時間
をh0としたとき、検知水温T1とつけ置き洗い時間h1
の関係を概ねh1=h0/2(T1-T0)/10 としたから、水
温から化学的作用で汚れを落とすに最適な時間を求めて
いるので、連続的につけ置き洗い時間が設定され、つけ
置き洗い時間の過不足なく、必要以上に衣類を傷めた
り、型くずれを生じさせることなく、子供のソックスの
ようなドロ汚れやワイシャツの襟袖のような脂汚れ以外
の、しみ汚れや白ものの黒ずみや黄ばみを回復させるの
に最適なつけ置き洗いをも行うことができる。
【0043】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、つけ置き洗い行程で薬剤溶解行程の後に、断
続的に衣類を攪拌する行程を設けたから、酸化あるいは
還元された汚れを洗浄水中に分散させ、新たな汚れの表
面を薬剤に接触させるので、衣類を傷めたり、型くずれ
を生じさせることなく、つけ置き洗いをより効果的に行
うことができる。
【0044】また、請求項4に記載の発明によれば、つ
け置き洗い行程で使用する洗剤、漂白剤などの種類を入
力する入力設定手段と、前記入力設定手段により入力し
た内容を表示する表示手段とを備え、制御手段は、前記
入力設定手段により入力した洗剤、漂白剤に対応してつ
け置き洗い行程を行うとともに、表示手段に表示するよ
うにしたから、つけ置き洗いをする洗濯物(衣類)の汚
れに応じて、洗剤によるつけ置き洗い、漂白剤によるつ
け置き洗いを設定することができ、子供のソックスのよ
うな泥汚れやワイシャツの襟袖のような脂汚れ、食品な
どのしみ、白ものの黒ずみや黄ばみなど、通常の洗剤に
よる洗濯では除去できない汚れを除去することができ
る。
【0045】また、請求項5に記載の発明によれば、洗
濯槽内の水温に対応して設定したつけ置き洗い時間が、
予め記憶させている所定の時間を越える場合は、報知ま
たは前記所定の時間を実行するようにしたから、水温が
低い場合に、異常につけ置き洗い時間が長くなるのを防
止することができる。
【0046】また、請求項6に記載の発明によれば、洗
剤液または漂白剤液を加熱する加熱手段を備えたから、
洗剤液または漂白剤液を加熱手段で加熱することによ
り、水温を洗剤液または漂白剤液によるつけ置き洗い効
果を最大限に発揮できる温度にすることができ、つけ置
き洗い時間を短縮することができるとともに、つけ置き
洗いの仕上がりを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路
【図2】同洗濯機の縦断面図
【図3】同洗濯機の操作表示部の拡大正面図
【図4】同洗濯機の水温とつけ置き洗い時間の関係を示
す特性図
【図5】本発明の第2の実施例の洗濯機の水温とつけ置
き洗い時間の関係を示す特性図
【図6】従来の洗濯機のつけ置き洗いを行うときの全行
程説明図
【符号の説明】
1 回転ドラム(洗濯槽) 17 制御手段 22 水温検知手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を洗剤液または漂白剤液に浸漬可
    能な洗濯槽と、前記洗濯槽内の液温を検知する水温検知
    手段と、つけ置き洗い行程を実行可能な制御手段とを備
    え、前記制御手段は、前記洗濯槽内の水温に対応して、
    つけ置き洗い時間を設定するようにした洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、標準水温T0のときの標準
    つけ置き洗い時間をh0としたとき、検知水温T1とつけ
    置き洗い時間h1の関係を概ねh1=h0/2(T1- T0)/10
    とした請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、つけ置き洗い行程で薬剤溶
    解行程の後に、断続的に衣類を攪拌する行程を設けた請
    求項1または2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 つけ置き洗い行程で使用する洗剤、漂白
    剤などの種類を入力する入力設定手段と、前記入力設定
    手段により入力した内容を表示する表示手段とを備え、
    制御手段は、前記入力設定手段により入力した洗剤、漂
    白剤に対応してつけ置き洗い行程を行うとともに、表示
    手段に表示するようにした請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯槽内の水温に対応して設定したつけ
    置き洗い時間が、予め記憶させている所定の時間を越え
    る場合は、報知または前記所定の時間を実行するように
    した請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗剤液または漂白剤液を加熱する加熱手
    段を備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯
    機。
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CN102995353A (zh) * 2012-12-04 2013-03-27 无锡小天鹅股份有限公司 一种洗衣机的控制方法及洗衣机
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