JPH11276478A - 超音波探触子および超音波診断装置 - Google Patents

超音波探触子および超音波診断装置

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JPH11276478A
JPH11276478A JP10079762A JP7976298A JPH11276478A JP H11276478 A JPH11276478 A JP H11276478A JP 10079762 A JP10079762 A JP 10079762A JP 7976298 A JP7976298 A JP 7976298A JP H11276478 A JPH11276478 A JP H11276478A
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piezoelectric layer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被検体にあてがわれて被検体内に超
音波を送信しその被検体内で反射して戻ってきた超音波
を受信する超音波探触子、および、その超音波探触子が
接続され、その超音波探触子に電圧を印加して被検体内
に超音波を送信させるとともに超音波探触子で超音波を
受信して得た受信信号に基づく画像を生成する超音波診
断装置に関し、基本波を送信し、高調波を含む超音波を
受信するのに好適な超音波探触子、およびそのような超
音波探触子に適合した超音波診断装置を提供する。 【解決手段】第1の音響インピーダンスz1 を有する配
列された複数の第1の圧電素子2121からなる、中心
周波数f1 の超音波の送受信を担う第1圧電層212
と、第2の音響インピーダンスz2 (z2 <z1 )を有
する配列された複数の第2の圧電素子2131からな
る、第1圧電層212に重ねられ、中心周波数f2 =2
1 の超音波の受信を担う第2圧電層213とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体にあてがわ
れて被検体内に超音波を送信しその被検体内で反射して
戻ってきた超音波を受信する超音波探触子、および、そ
の超音波探触子が接続され、その超音波探触子に電圧を
印加して被検体内に超音波を送信させるとともに超音波
探触子で超音波を受信して得た受信信号に基づく画像を
生成する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記の超音波診断装置が、被
検体、特に人体の内部の疾患の診断に役立てられてい
る。このような超音波診断装置において、昨今、被検体
内での非線形現像により生じた、超音波探触子から被検
体内に送信した超音波の周波数の2倍の周波数の超音波
の受信信号を用いて高画質の画像を表示する、いわゆる
“Harmonic Imaging”の手法が提案さ
れている。
【0003】これまでなされてきた“Harmonic
Imaging”においては、広い周波数帯域の超音
波を送受信することのできる圧電素子を用いた超音波探
触子を作製し、その広い周波数帯域内で、2倍の周波数
をもつ高調波を受信する工夫がなされている。図14
は、従来の“Harmonic Imaging”の手
法の説明であり、超音波探触子に用いられた圧電素子の
周波数帯域を示す図である。
【0004】超音波探触子に用いられた圧電素子の周波
数帯域がΔfのように広がっているとき、周波数f1
中心周波数とし、周波数帯域Δf1 の超音波を被検体内
に送信する。被検体内では、中心周波数f1 の基本波の
ほか、周波数f1 の2倍の周波数f2 を中心周波数とし
た周波数帯域Δf2 の高調波が発生し、受信にあたって
は、中心周波数f2 の高調波を受信し、あるいは中心周
波数f1 の基本波と中心周波数f2 の高調波の双方を区
別なく受信した後高調波の信号成分を抽出して、その高
調波による画像を生成する。こうすることにより、“H
armonicImaging”が実現し、高画質の画
像を得ることができるものと期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の手法
で“Harmonic Imaging”を実現するに
は、 (1)超音波探触子に極めて広い周波数帯域を持つ圧電
素子を備える必要があるが、そのような圧電素子は製作
が大変であり、コスト高となるとともに、例えばエネル
ギー変換効率等、周波数帯域以外の他の特性に悪影響を
及ぼす恐れがある。
【0006】(2)高調波の帯域に進入しないような基
本波を送信する必要上、圧電素子に印加する電気信号を
工夫する必要がある。 (3)圧電素子の周波数帯域にはどうしても制限があ
り、図14に示すように、圧電素子の周波数帯Δf域内
を基本波と高調波とに分離すると狭帯域システムとな
り、時間分解能(被検体の深さ方向の空間分解能)に制
限を受ける。という問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、基本波を送信
し、高調波を含む超音波を受信するのに好適な超音波探
触子、およびそのような超音波探触子に適合した超音波
診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の超音波探触子は、被検体にあてがわれてその被検体
内に超音波を送信しその被検体内で反射して戻ってきた
超音波を受信する超音波探触子において、所定の第1の
音響インピーダンスを有する配列された複数の第1の圧
電素子からなる、所定の中心周波数の超音波からなる基
本波の、被検体内に向けた送信、およびその被検体内で
反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の受信を担う
第1圧電層と、上記第1の音響インピーダンスよりも小
さい所定の第2の音響インピーダンスを有する配列され
た複数の第2の圧電素子からなる、上記第1圧電層の、
この超音波探触子が被検体にあてがわれる側の前面に重
ねられ、上記被検体内で反射して戻ってきた超音波のう
ち高調波の受信を担う第2圧電層とを備えたことを特徴
とする。
【0009】本発明の超音波探触子は、第1圧電層と第
2圧電層とを積層したものであり、第1圧電層を構成す
る第1の圧電素子で基本波を送受信し第2圧電層を構成
する第2の圧電素子で高調波を受信することができ、基
本波の送信にあたっては第1の圧電素子の周波数帯域全
域を使用することができる。したがって圧電素子の周波
数帯域を無理矢理広げる必要はなく、かつ基本波送信の
ための電気信号に特別な工夫は無用である。さらに、広
帯域の超音波送受信を行なうことができるため、時間分
解能(被検体の深さ方向の空間分解能)も良好に保たれ
る。
【0010】ここで、上記本発明の超音波探触子におい
て、上記第2圧電層の、この超音波探触子が被検体にあ
てがわれる側の前面に重ねられた、上記第2の音響イン
ピーダンスよりも小さく、かつ被検体の音響インピーダ
ンスよりも大きい、所定の第3の音響インピーダンスを
有する第3層を備えることが好ましい。この場合、その
第3層を、被検体と第2圧電層との間を伝播する上記第
2の中心周波数の超音波に対する整合層として作用させ
るとともに、上記第3層と第2圧電層とを合わせた層
を、被検体と第1圧電層との間を伝播する上記第1の中
心周波数の超音波に対する整合層として作用させること
ができる。
【0011】その場合に、上記第3層の、この超音波探
触子が被検体にあてがわれる側の前面に、上記第3の音
響インピーダンスよりも小さく、かつ、被検体の音響イ
ンピーダンスよりも大きい音響インピーダンスの範囲内
で、第3層側から被検体にあてがわれる側に向かって音
響インピーダンスが順次に減少し、それぞれの層が被検
体と第2圧電層との間を伝播する高調波に対する整合層
として作用するとともに、上記第3層に隣接する層から
順に二層ずつペアにしたときの各ペアが被検体と第1圧
電層との間を伝播する基本波に対する整合層として作用
する、積層された偶数の層を有するものであることも好
ましい形態である。
【0012】上記第3層以外にも整合層を重ねることで
より高性能の超音波探触子を構成することができる。こ
のとき、各層それぞれを第2圧電層に対する整合層とし
て作用させ、2層ずつペアにしたときの各ペアを第1圧
電層に対する整合層として作用させることができる。ま
た、本発明の超音波探触子において、上記第1の圧電素
子はセラミックスからなり、上記第2の圧電素子はスリ
ットが形成されたセラミックスとスリットを埋める樹脂
とからなるものであってもよい。
【0013】セラミックスにスリットを形成しそのスリ
ットに樹脂を埋め込んだ圧電素子はコンポジット圧電素
子と呼ばれており、樹脂を埋め込むことにより、セラミ
ックスだけの場合と比べ音響インピーダンスを下げるこ
とができる。また、本発明の超音波探触子において、第
1圧電層を構成する複数の第1の圧電素子と第2圧電層
を構成する複数の第2の圧電素子が同一ピッチで同一方
向に配列されたものであって、第1圧電層と第2圧電層
との間に形成された、互いに対応する第1の圧電素子と
第2の圧電素子とに共通であって上記の同一方向に配列
された第1の電極と、第1圧電層の背面に形成された、
第1圧電層を構成する複数の第1の圧電素子に共通の第
2の電極と、第2圧電層の前面に形成された、第2圧電
層を構成する複数の第2の圧電素子それぞれに対応す
る、あるいはこれら複数の第2の圧電素子に共通の、第
3の電極とを備えることが好ましい。
【0014】この場合に、上記第1圧電層と上記第2圧
電層との間に段差を有し、その段差の部分に上記第1の
電極への配線が接続されてなるものであってもよい。ま
た、本発明の超音波診断装置のうちの第1の超音波診断
装置は、被検体にあてがわれて被検体内に超音波を送信
しその被検体内で反射して戻ってきた超音波を受信する
超音波探触子が接続され、超音波探触子に電圧を印加し
て被検体内に超音波を送信させるともに超音波探触子で
超音波を受信して得た受信信号に基づく画像を生成する
超音波診断装置において、上記超音波探触子が、所定の
第1の音響インピーダンスを有する配列された複数の第
1の圧電素子からなる、所定の中心周波数の超音波から
なる基本波の、被検体内に向けた送信、およびその被検
体内で反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の受信
を担う第1圧電層と、上記第1の音響インピーダンスよ
りも小さい所定の第2の音響インピーダンスを有し上記
複数の第1の圧電素子と同一ピッチで同一方向に配列さ
れた複数の第2の圧電素子からなる、上記第1圧電層
の、この超音波探触子が被検体にあてがわれる側の前面
に重ねられ上記被検体内で反射して戻ってきた超音波の
うちの高調波の受信を担う第2圧電層と、第1圧電層と
第2圧電層との間に形成された、互いに対応する第1の
圧電素子と第2の圧電素子とに共通であって上記同一の
方向に配列された第1の電極と、第1圧電層の背面に形
成された、第1圧電層を構成する複数の第1の圧電素子
に共通の第2電極と、第2圧電層の前面に形成された、
第2圧電層を構成する複数の第2の圧電素子それぞれに
対応する、あるいはこれら複数の第2の圧電素子に共通
の第3の電極とを備えたものであって、この超音波診断
装置が、超音波送信時には、上記第3の端子を開放状態
あるいは対応する第1の端子に接続した状態に保ち、超
音波受信時には、上記第3の端子を接地する端子制御手
段を備えたことを特徴とする。
【0015】超音波送信時に、上記第3の端子を開放状
態あるいは対応する第1の端子に接続した状態に保つこ
とにより、第1圧電層と第2圧電層のうち第1圧電層の
みから基本波のみを送信することができ、超音波受信時
には、上記第3の端子を接地することにより、第2圧電
層で高調波を受信することができる。さらに、上記本発
明の超音波診断装置のうちの第2の超音波診断装置は、
被検体にあてがわれて被検体内に超音波を送信しその被
検体内で反射して戻ってきた超音波を受信する超音波探
触子が接続され、超音波探触子に電圧を印加して被検体
内に超音波を送信させるとともに超音波探触子で超音波
を受信して得た受信信号に基づく画像を生成する超音波
診断装置において、上記超音波探触子が、所定の第1の
音響インピーダンスを有する配列された複数の第1の圧
電素子からなる、所定の中心周波数の超音波からなる基
本波の、被検体内に向けた送信、およびその被検体内で
反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の受信を担う
第1圧電層と、上記第1の音響インピーダンスよりも小
さい所定の第2の音響インピーダンスを有し上記複数の
第1の圧電素子と同一ピッチで同一方向に配列された複
数の第2の圧電素子からなる、上記第1圧電層の、この
超音波探触子が被検体にあてがわれる側の前面に重ねら
れ上記被検体内で反射して戻ってきた超音波のうちの高
調波の受信を担う第2圧電層とを備えたものであって、
この超音波診断装置が、超音波探触子で得られた受信信
号を第1の圧電素子で得られた信号成分と第2の圧電素
子で得られた信号成分とに分離する信号分離手段と、信
号分離手段で分離された各信号成分をそれぞれ処理する
信号処理手段と、信号処理手段で処理された後の各信号
成分を互いに合成する信号合成手段とを備えたことを特
徴とする。
【0016】高調波に基づいて画像を生成すると高画質
の画像を得ることができることが期待されるが、基本波
に比べ超音波のパワーが小さく高調波のみで画像を生成
するのは困難な場合がある。その場合、高調波のみでな
く基本波も合わせて画像を生成することが考えられる
が、基本波と高調波とでは性質が異なる。そこで、上記
のように受信信号を基本波の信号成分と高調波の信号成
分とに分離し、それぞれに信号処理を施した後に合成す
ることにより、十分な信号強度を保ち、かつ高画質の画
像を生成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。以下では、先ず、超音波診断装置の概要につ
いて説明し、次いで本発明の実施形態の特徴部分につい
て説明する。図1は、本発明の超音波診断装置の一実施
形態を示すブロック図である。以下、各部の作用ないし
機能の説明はあとにまわし、先ずは、この超音波診断装
置の構成について説明する。
【0018】この超音波診断装置の本体部10は、大別
して、制御部100、信号処理部200、ディジタルス
キャンコンバータ部300、ドプラ処理部400、表示
制御部500、生体信号アンプ部600から構成されて
いる。制御部100は、CPU部101とビームスキャ
ン制御部102からなり、CPU部101には、操作パ
ネル701、一体的に構成されたタッチパネル702と
EL表示器703、およびフロッピィディスク装置70
4が接続されている。
【0019】また、信号処理部200は、送受信部20
1、受信ディレイ制御部202、ビームフォーマ部20
3、コントロールインターフェイス部204、演算部2
05、およびドプラシグナル処理部206から構成され
ており、コントロールインターフェイス部204と、送
受信部201、受信ディレイ制御部202、およびドプ
ラシグナル処理部206は、制御ライン207で結ばれ
ている。また、コントロールインターフェイス部204
と演算部205は制御ライン208で結ばれており、さ
らに、受信ディレイ制御部202とビームフォーマ部2
03は制御ライン209で結ばれている。信号処理部2
00を構成する送受信部201には、超音波探触子20
が、着脱自在に、ここでは最大4本まで接続される。
【0020】また、ディジタルスキャンコンバータ部3
00には、白黒用スキャンコンバータ301、カラー用
スキャンコンバータ302、およびスクロール用スキャ
ンコンバータ303が備えられている。また、ドプラ処
理部400には、パルス/連続波ドプラ解析部401と
カラードプラ解析部402が備えられている。
【0021】さらに、表示制御部500は、ここでは1
つのブロックで示されており、この表示制御部500に
は、プリンタ705、VTR(ビデオテープレコーダ)
706、観察用テレビモニタ707、およびスピーカ7
08が接続されている。また、生体信号アンプ部600
も、表示制御部500と同様、ここでは1つのブロック
で示されており、この生体信号アンプ部600には、E
CG電極ユニット709、心音マイク710、および脈
波用トランスデューサ711が接続されている。
【0022】さらに、この超音波診断装置には、電源部
800が備えられている。この電源部800は、商用電
源に接続され、この超音波診断装置各部に必要な電力を
供給する。また、本体部10は、CPUバス901を有
しており、このCPUバス901は、制御部100を構
成するCPU部101およびビームスキャン制御部10
2と、信号処理部200を構成するコントロールインタ
ーフェイス部204と、ディジタルスキャンコンバータ
部300を構成する白黒用スキャンコンバータ301、
カラー用スキャンコンバータ302、およびスクロール
用スキャンコンバータ303と、ドプラ処理部400を
構成するパルス/連続波ドプラ解析部401およびカラ
ードプラ解析部402と、さらに画像表示部500とを
接続している。また、この本体部10は、エコーバス9
02を有しており、このエコーバス902は、信号処理
部200を構成する演算部205で生成される画像デー
タを、ディジタルスキャンコンバータ部300に供給す
る。また、ドプラ処理部400を構成するパルス/連続
波ドプラ解析部401およびカラードプラ解析部402
で生成されたデータも、エコーバス902を経由してデ
ィジタルスキャンコンバータ部300に供給される。さ
らに、この本体部10は、ビデオバス903を有してお
り、このビデオバス903は、ディジタルスキャンコン
バータ部300を構成する白黒用スキャンコンバータ3
01、カラー用スキャンコンバータ302、およびスク
ロール用スキャンコンバータ303のいずれかで生成さ
れたビデオ信号を表示制御部500に伝達する。
【0023】操作パネル701は、多数のキーを備えた
キーボード等からなり、この操作パネル701を操作す
るとその操作情報がCPU部101で検知され、その操
作情報に応じた指令が、その指令に応じて、ビームスキ
ャン制御部102、コントロールインターフェイス部2
04、ディジタルスキャンコンバータ部300、ドプラ
処理部400、あるいは表示制御部500に伝達され
る。
【0024】EL表示部703は、液晶表示画面を有
し、また、CPU部101は、そのEL表示部703の
液晶表示画面に表示するEL用線画を作成するEL用線
画作成部を兼ねており、そのCPU部101で生成され
たEL用線画がEL表示部703の液晶表示画面上に表
示される。そのEL表示部703の液晶表示画面上には
タッチパネル702が備えられており、そのタッチパネ
ル702に指で触れるとそのタッチパネル702上の指
で触れた位置をあらわす位置情報がCPU部101に伝
達される。このタッチパネル702およびEL表示器7
03は、例えば、操作パネル701の操作により、この
超音波診断装置に、ある1つのモードに関するパラメー
タを設定する旨指示すると、CPU101により、その
1つのモード用に設定すべき多数のパラメータ一覧がE
L表示部703に表示され、タッチパネル702を指で
触れて所望のパラメータを設定するなど、この超音波診
断装置への各種の指示を入力し易いように構成されたも
のである。
【0025】フロッピィディスク装置704は、図示し
ないフロッピィディスクが装脱自在に装填され、その装
填されたフロッピィディスクをアクセスする装置であっ
て、CPU部101により、オペレータが操作パネル7
01やタッチパネル702の操作により行なった指示が
そのフロッピィディスク装置704に装填されたフロッ
ピィディスクに書き込まれ、この超音波診断装置への電
源投入時、あるいは操作パネル701の操作により初期
状態へのリセットが指示された時に、そのフロッピィデ
ィスク装置704に装填されたフロッピィディスクから
そこに書き込まれている各種の指示情報がCPU部10
1に入力され、CPU部101は、その指示情報に応じ
て各部を初期状態に設定する。これは、この超音波診断
装置を稼働させるにあたって必要となる、操作パネル7
01やタッチパネル702から設定すべきパラメータ等
が多数存在し、例えば電源投入のたびにそれら多数のパ
ラメータ等を設定し直すのは極めて大変であり、このた
めフロッピィディスクに初期状態のパラメータ等を書き
込んでおいて、電源投入時や初期状態へのリセットが指
示された時には、そのフロッピィディスクに書き込まれ
ているパラメータ等を読み込んでそれらのパラメータ等
に応じて各部を設定することにより、パラメータ等の設
定効率化を図るというものである。
【0026】制御部100を構成するCPU部101
は、上述のように、主としてマン・マシンインターフェ
イスの役割りを担っているのに対し、同じく制御部10
0を構成するビームスキャン制御部102は、主とし
て、この超音波診断装置による超音波の送受信のタイミ
ング等、リアルタイム性が要求される制御を担当してい
る。この超音波診断装置で超音波の送受信を行なう時に
は、信号処理部200を構成する各部を制御するための
データがビームスキャン制御部102からCPUバス9
01を経由して信号処理部200のコントロールインタ
ーフェイス部204に伝達され、このコントロールイン
ターフェイス部204は、制御ライン207を経由し
て、送受信部201、受信ディレイ制御部202、およ
びドプラシグナル処理部206を制御し、また、このコ
ントロールインターフェイス部204は、制御ライン2
08を介して演算部205を制御し、さらに受信ディレ
イ制御部202は、コントロールインターフェイス部2
04の制御を受けて、制御ライン209を介してビーム
フォーマ部203を制御する。信号処理部200の各部
の制御についての詳細は後述する。
【0027】送受信部201には、超音波探触子20が
接続されている。この超音波探触子には、例えばリニア
走査型超音波探触子、コンベックス走査型超音波探触
子、セクタ走査型超音波探触子、また特殊な超音波探触
子としては、体腔内に挿入されるタイプの超音波探触
子、さらには、これら各種の超音波探触子について、使
用される超音波の周波数の相違による種別等、多種類の
超音波探触子が存在する。超音波探触子を本体部10に
装着するにはコネクタ(図示せず)が用いられるが、本
体部10側には超音波探触子を接続するためのコネクタ
が4個取り付けられており、前述したように、多種類の
超音波探触子のうち最大4本まで同時装着が可能であ
る。超音波探触子を本体部10に装着すると、どの種類
の超音波探触子が装着されたかをあらわす情報が本体部
10で認識できるように構成されており、その情報は、
制御ライン207、コントロールインターフェイス部2
04、およびCPUバス901を経由してCPU部10
1に伝えられる。一方、操作パネル701からは、この
超音波診断装置を使用するにあたり、今回、本体部10
側の4つのコネクタのうちのどのコネクタに接続された
超音波探触子を使用するか指示が入力される。その指示
は、CPUバス901を経由してビームスキャン制御部
102に伝えられ、そのビームスキャン制御部102か
ら、使用する超音波探触子に応じたデータが、CPUバ
ス901、コントロールインターフェイス部204、制
御ライン207を経由して送受信部201に伝達され、
送受信部201は、上記のようにして指示された超音波
探触子20に対し、以下に説明するように高電圧パルス
を送信して超音波を送信し、その超音波探触子で受信さ
れた信号を受け取る。ここでは、図1に1つだけ示す超
音波探触子20が超音波送受信のために選択されたもの
とする。
【0028】図1に示す超音波探触子20はいわゆるリ
ニア走査型の超音波探触子であり、その先端には、この
図1には図示が省略されている複数の圧電素子が配列さ
れた圧電部210が備えられており、超音波の送受信に
あたっては、被検体(特に人体)1の体表に圧電部21
0があてがわれる。その状態で、送受信部201から複
数の圧電素子それぞれに向けて超音波送信用の各高電圧
パルスが印加される。複数の圧電素子それぞれに印加さ
れる各高電圧パルスは、コントロールインターフェイス
部204の制御により相対的な時間差が調整されてお
り、これら相対的な時間差がどのように調整されるかに
応じて、それら複数の圧電素子から、被検体1の内部に
延びる複数の走査線2のうちのいずれか一本の走査線に
沿って、被検体内部の所定深さ位置に焦点が結ばれた超
音波パルスビームが送信される。
【0029】この送信される超音波パルスビームの属
性、すなわち、その超音波パルスビームの方向、焦点の
深さ位置、中心周波数等は、ビームスキャン制御部10
2からCPUバス901を経由してコントロールインタ
ーフェイス部204に伝えられた制御データにより定ま
る。この超音波パルスビームは被検体1の内部を進む間
にその1本の走査線上の各点で反射して超音波探触子2
0に戻り、その反射超音波が複数の圧電素子で受信され
る。この受信により得られた複数の受信信号は、送受信
部201に入力されて送受信部201に備えられた複数
のプリアンプ(図示せず)でそれぞれ増幅された後ビー
ムフォーマ部203に入力される。このビームフォーマ
部203には、多数の中間タップを備えたアナログ遅延
線(後述する)が備えられており、受信ディレイ制御部
202の制御により、送受信部201から送られてきた
複数の受信信号がアナログ遅延線のどの中間タップから
入力されるかが切り換えられ、これにより、それら複数
の受信信号が相対的に遅延されるとともに互いに電流加
算される。ここで、それら複数の受信信号に関する相対
的な遅延パターンを制御することにより、被検体1の内
部に延びる所定の走査線に沿う方向の反射超音波が強調
され、かつ被検体1の内部の所定深さ位置に焦点が結ば
れた、いわゆる受信超音波ビームが形成される。ここ
で、超音波は、被検体1内部を、信号処理の速度と比べ
てゆっくりと進むため、1本の走査線に沿う反射超音波
を受信している途中で被検体内のより深い位置に焦点を
順次移動させる、いわゆるダイナミックフォーカスを実
現することもでき、この場合、超音波パルスビーム1回
の送信に対応する1回の受信の間であっても、その途中
で時間的に順次に、受信ディレイ制御部202により、
各超音波振動子で得られた各受信信号が入力される、ア
ナログ遅延線の各タップが切り換えられる。
【0030】この受信超音波ビームの属性、すなわち受
信超音波ビームの方向、焦点位置等についても、ビーム
スキャン制御部102からCPUバス901を経由して
コントロールインターフェイス部204に伝えられ、さ
らに制御ライン207を経由して受信ディレイ制御部2
02に伝えられてきた制御データにより定められ、受信
ディレイ制御部202はそのようにして伝えられてきた
制御データに基づいて、ビームフォーマ部203を制御
する。
【0031】尚、上記説明では、圧電素子には高電圧パ
ルスを与え、超音波パルスビームを送信する旨説明した
が、この場合、前述したように超音波は信号処理速度と
比べるとゆっくりと被検体内を進むため、圧電素子に高
電圧パルスを印加した時点を起点とし、圧電素子で反射
超音波を受信する時点までの時間により、その時点で得
られた信号が被検体内のどの深さ位置で反射した反射超
音波に対応する信号であるかを知ることができる。すな
わち、送信される超音波がパルス状のものであることに
より、被検体の深さ方向に分解能を持つことになる。通
常は、このように、圧電素子には高電圧パルスが印加さ
れるが、特殊な場合には、被検体内の深さ方向に分解能
を持たないことを許容し、圧電素子に連続的に繰り返す
高電圧パルス列信号を印加して被検体内に連続波として
の超音波ビームを送信することもある。
【0032】ただし、以下においても、ドプラ処理部4
00を構成するパルス/連続波ドプラ解析部401の説
明の際に連続波に言及する場合を除き、パルス状の超音
波ビームを送信するものとして説明する。送受信部20
1およびビームフォーマ部203は、上記のようにし
て、被検体1内部の複数の走査線2のそれぞれに沿って
順次に超音波パルスビームの送信と受信とを繰り返し、
これにより生成される各走査線に沿う受信超音波ビーム
をあらわす信号が順次演算部205に入力される。この
演算部205の詳細については後述するが、この演算部
205では、入力された信号がA/D変換によりディジ
タルの走査線データに変換される。
【0033】この演算部205で得られた走査線データ
は、エコーバス902を経由して、ディジタルスキャン
コンバータ部300を構成する白黒用スキャンコンバー
タ301に入力される。この白黒用スキャンコンバータ
301では、表示用の各画素に対応したデータを生成す
るための補間演算処理が施され、さらに入力された走査
線データが表示用のビデオ信号に変換され、その表示用
のビデオ信号がビデオバス903を経由して表示制御部
500に入力される。この表示制御部500は、複数の
走査線2で規定される被検体断層面内の超音波反射強度
分布によるBモード像を観察用テレビモニタ707に表
示する。その際、必要に応じて、操作パネル701から
入力された患者名や撮影年月日、撮影条件等も、そのB
モード像に重畳されて表示される。このBモード像とし
て、被検体1内部が動いている様子をあらわす動画像を
表示することもでき、あるいは、ある時点における静止
画像を表示することもでき、さらには、生体信号アンプ
部600からの同期信号に基づいて、人体の心臓の動き
に同期した、その心臓の動きの、ある位相における画像
を表示することもできる。
【0034】生体信号アンプ部600には、被検体(人
体)1の心電波形を得るためのECG電極ユニット70
9、心音をピックアップする心音マイク710、人体の
脈をとらえる脈波用トランスデューサ711が接続され
ており、生体信号アンプ部600では、これらのうちの
いずれか1つもしくは複数のセンサに基づいて同期信号
が生成され、表示制御部500に送られる。
【0035】また表示制御部500には、観察用テレビ
モニタ707のほか、プリンタ705、VTR(ビデオ
テープレコーダ)706が接続されており、表示制御部
500は、オペレータからの指示に応じて、観察用テレ
ビモニタ707に表示された画像をプリンタ705ない
しはVTR706に出力する。再度、信号処理部200
の説明から始める。
【0036】被検体内部に延びるある一本の走査線上の
超音波反射情報の時間変化を知ろうとするときは、オペ
レータからの指示に応じて、その関心のある一本の走査
線に沿って超音波が繰り返し送受信され、その1本の走
査線に沿う被検体の受信超音波ビームをあらわすデータ
がエコーバス902を経由してスクロール用スキャンコ
ンバータ303に入力される。このスクロール用スキャ
ンコンバータ303は、縦方向にその1本の走査線に沿
う被検体の深さ方向の超音波反射強度分布、横軸が時間
軸からなり時間軸方向にスクロールする画像(Mモード
像)をあらわすビデオ信号が生成され、ビデオバス90
3を経由して表示制御部500に入力され、例えば観察
用テレビモニタ707に、そのビデオ信号に基づく画像
が表示される。尚、表示制御部500は、白黒用スキャ
ンコンバータ301から送られてきたBモード像をあら
わすビデオ信号とスクロール用スキャンコンバータ30
3から送られてきたMモード像をあらわすビデオ信号と
を横に並べる機能や、Bモード像に、後述するカラーモ
ード像を重畳する機能も有しており、観察用テレビモニ
タ707には、オペレータからの指示に応じて、複数の
画像が並べて表示され、あるいは複数の画像が重畳して
表示される。
【0037】もう一度、信号処理部200の説明に戻
る。信号処理部200を構成するドプラシグナル処理部
206は、被検体1内部の血流分布や、ある一点、ない
しある1本の走査線上の血流速度を求めるための構成要
素であり、このドプラシグナル処理部206では、ビー
ムフォーマ部203で生成された受信超音波ビームをあ
らわす受信信号に、いわゆる直交検波が施され、さらに
A/D変換によりディジタルデータに変換される。ドプ
ラシグナル処理部206から出力された直交検波後のデ
ータは、ドプラ処理部400に入力される。ドプラ処理
部400には、パルス/連続波ドプラ解析部401とカ
ラードプラ解析部402とが備えられており、ここで
は、ドプラシグナル処理部206から出力されたデータ
は、カラードプラ解析部402に入力されるものとす
る。カラードプラ解析部402では、各走査線それぞれ
に沿って例えば8回ずつ超音波送受信を行なったときの
データに基づく自己相関演算により、オペレータにより
指定された、Bモード画像上の関心領域(ROI)内の
血流分布をあらわすデータが求められる。ROI内の血
流分布をあらわすデータは、エコーバス902を経由し
てカラー用スキャンコンバータ302に入力される。こ
のカラー用スキャンコンバータ302では、そのROI
内の血流分布をあらわすデータが表示に適したビデオ信
号に変換され、そのビデオ信号は、ビデオバス903を
経由して表示制御部500に入力される。表示制御部5
00では、白黒用スキャンコンバータ301から送られ
てきたBモード像上のROIに、例えば超音波探触子2
0に近づく方向の血流を赤、遠ざかる方向の血流を青、
それらの輝度で血流速度をあらわしたカラーモード像を
重畳して、観察用テレビモニタ707に表示する。これ
により、そのROI内の血流分布の概要を把握すること
ができる。
【0038】ここで、オペレータにより、そのROI内
のある1点もしくはある1本の走査線上の血流を詳細に
観察する旨の要求が入力されると、今度は送受信部20
1により、その関心のある一点を通る一本の走査線、も
しくはその関心のある1本の走査線に沿う方向に多数回
超音波の送受信が繰り返され、それにより得られた信号
に基づいてドプラシグナル処理部206で生成されたデ
ータが、ドプラ処理部400を構成するパルス/連続波
ドプラ解析部401に入力される。被検体内のある一点
の血流に関心があるときは、被検体内にはパルス状の超
音波ビームが送信され、ある1本の走査線上の血流情報
が平均化されることを許容しS/Nの良い血流情報を得
たいときは、被検体内には連続波としての超音波ビーム
が送信される。パルス/連続波ドプラ解析部401で
は、ある1点もしくはある1本の走査線について多数回
超音波送受信を行なうことにより得られたデータに基づ
くFFT(Fast Fourier Transfo
rm)演算により、その一点の血流情報あるいはその一
本の走査線上の平均的な血流情報が得られる。このパル
ス/連続波ドプラ解析部401で得られた血流情報をあ
らわすデータは、エコーバス902を経由して、スクロ
ール用スキャンコンバータ303に入力され、スクロー
ル用スキャンコンバータ303では、縦軸が血流速度、
横軸が時間軸からなり時間軸方向にスクロールする画像
をあらわすビデオ信号が生成される。このビデオ信号
は、ビデオバス903を経由して表示制御部500に入
力され、観察用テレビモニタ707上に、例えば白黒用
スキャンコンバータ301から送られてきたBモード像
と並べられて表示される。
【0039】図2は、複数の超音波振動子に印加される
高電圧パルスの遅延パターンを示した概念図である。配
列された複数の圧電素子21のうち、配列の両端
(A),(B)に位置する圧電素子と比べ配列の中央
(O)よりに位置する圧電素子に、時間的に遅れた高圧
パルス22を印加する。このように、遅延パターンを持
った高電圧パルスを複数の圧電素子21に印加すること
により、被検体内の所定の方向に延び、かつある深さ位
置に焦点が形成された送信超音波パルスビームが形成さ
れる。
【0040】図3は、ビームフォーマ部における、受信
超音波ビームの形成の仕方を示す原理説明図である。こ
こでは、説明の簡単のため、複数のタップを備えた遅延
線1001a,…,1001m,…,1001nと、制
御信号に応じて受信信号の遅延線への入力ルートを切り
換える選択スイッチ1002a,…,1002m,…,
1002nとのペアが各圧電素子21に対応して備えら
れているものとする。各選択スイッチ1002a,…,
1002m,…,1002nそれぞれには対応する圧電
素子で得られた各1つの受信信号が入力され、各選択ス
イッチ1002a,…,1002m,…,1002nで
は、その入力された受信信号が、遅延線の複数のタップ
のうちの、制御信号に応じたタップから遅延線に入力さ
れる。各遅延線は2001a,…,2001m,…,2
001nは受信信号が入力されたタップに応じた遅延時
間だけその入力された受信信号を遅延して加算器100
3に入力する。加算器1003は、その加算器1003
に同時に入力された受信信号どうしを加算して、受信超
音波ビームをあらわす受信信号を出力する。
【0041】なお、この図3では、解りやすさのため、
受信信号の数と同数の、遅延線1001a,…,100
1m,…,1001nと選択スイッチ1002a,…,
1002m,…,1002nとのペアを備えるととも
に、各遅延線1001a,…,1001m,…,100
1nから出力された受信信号を互いに加算する加算器1
03を備えた構成について説明したが、実際には、多数
のタップを備えた一本の遅延線に、複数の圧電素子で得
られた複数の受信信号が、入力されるタップがそれぞれ
制御されながら入力され、それら複数の受信信号がそれ
ぞれ入力された各タップに応じた時間だけ遅延されると
共にその遅延線内で互いに電流的に加算され、その一本
の遅延線から、制御された遅延パターンに従って遅延を
受けかつ互いに加算された受信信号が、直接に出力され
る。
【0042】図4は、遅延パターンと、走査線の方向
と、焦点位置との関係を示した説明図である。A−B間
に複数の圧電素子が配列されているものとし、A−B間
の中点をOとする。このとき、各圧電素子に印加される
高電圧パルスに、図4(A)に示すようにB側に位置す
る圧電素子に対し長めの遅延時間を与えて各圧電素子に
印加すると、中点OからB側に傾いた方向に延びる走査
線に沿う送信超音波ビームが形成され、図4(B)に示
すように、左右対称の遅延パターンを与えると中点Oか
ら圧電素子の配列方向に対し垂直に延びる走査線に沿う
送信超音波ビームが形成され、図4(C)に示すよう
に、A側に位置する圧電素子に対し長めの遅延時間を与
えた高電圧パルスを印加すると、A側に傾いた送信超音
波ビームが得られる。また、同一の走査線に沿う送信超
音波ビームであっても、高電圧パルスの遅延パターンに
応じて焦点位置を定めることができる。具体的には、図
4(A)〜(C)に破線で示すように焦点を中心として
A−B間を結ぶ線分に接する円弧を描いて考える。各圧
電素子から送信された超音波パルスがその円弧上に同時
に到達すると、それらの超音波パルスは焦点に集まるよ
うに進む。したがって、例えば図4(B)のように焦点
を形成する場合は、A点およびB点に位置する圧電素子
に同時に高電圧パルスが印加され、その高電圧パルスの
印加によってA点およびB点に位置する圧電素子から発
せられた超音波パルスがその円弧上に達したタイミング
でO点に位置する圧電素子に高電圧パルスが印加されて
そのO点に位置する圧電素子から超音波パルスが送信さ
れる。こうすることにより、図4(B)に示す走査線に
沿うとともに図4(B)に示す焦点位置で最も細いビー
ム径を有する送信超音波パルスビームが形成される。
【0043】ここで、A−B間に配列された、超音波送
信に用いられている複数の圧電素子は、例えば超音波探
触子20(図1参照)に配列された複数の圧電素子の一
部であって、送信超音波パルスビームの形成に用いる複
数の圧電素子からなる送信開口を、超音波探触子20に
配列された圧電素子の配列方向に移動することにより、
走査線を、圧電素子の配列方向に平行移動させることが
できる。
【0044】このようにして、超音波探触子20に配列
された圧電素子上の任意の点を始点として被検体内の任
意の方向に延びる走査線に沿うとともに、その走査線上
の任意の点に焦点を持つ送信超音波ビームを得ることが
できる。受信超音波ビームの形成についても上記の送信
超音波ビームの場合と同様である。
【0045】すなわち、被検体内で反射し各圧電素子に
戻ってきた超音波を各圧電素子で受信することにより得
られた各受信信号を、図4(A)に示すように、B側の
圧電素子で得られた受信信号に対し長めの遅延時間を与
えた上で互いに加算すると、中点Oを始点としB側に傾
いた走査線に沿う受信超音波ビームが形成され、図4
(B)に示すように左右対称の遅延時間を与えた上で互
いに加算すると、中点Oを始点として圧電素子の配列方
向に対し垂直に延びる走査線に沿う受信超音波ビームが
形成され、図4(C)に示すようにA側の圧電素子で得
られた受信信号に対し長めの遅延時間を与えた上で互い
に加算すると、点Oを始点としA側に傾いた走査線に沿
う受信超音波ビームが得られる。また、同一の走査線に
沿う受信超音波ビームであっても、遅延パターンに応じ
て焦点位置を定めることができる。具体的には、焦点で
反射してそれぞれ各点A,O,Bに向かう超音波は、焦
点と各点A,O,Bとを結ぶ各線分と、円弧との交点に
同時に到達することになり、焦点で反射した超音波を各
圧電素子で受信する時刻に差異が生じることになる。そ
こで焦点で反射した超音波が先に到達した圧電素子で得
られた受信信号を、超音波が後から到達する圧電素子に
超音波が到達する迄の間遅延させた上で互いに加算する
と、焦点を通る走査線に沿う方向に延び、かつその焦点
で最も細く絞られた受信超音波ビームが形成されること
になる。
【0046】ここで、送信の場合と同様、A−B間に配
列された、反射超音波の受信に用いられている複数の圧
電素子は、例えば超音波探触子20(図1参照)に配列
された複数の圧電素子の一部であって、反射超音波の受
信に用いる複数の圧電素子からなる受信開口を、超音波
探触子20に配列された圧電素子の配列方向に移動する
ことにより、走査線を、配列された圧電素子の方向に平
行移動させることができる。
【0047】このようにして、送信および受信の双方に
ついて、超音波探触子20に配列された圧電素子上の任
意の点を始点として被検体内の任意の方向に延びる走査
線に沿うとともにその走査線上の任意の点に焦点を持つ
超音波ビームを得ることができる。図5は、超音波探触
子の圧電部の構造図である。
【0048】この圧電部210は、音響吸収層211
と、その音響吸収層211の前面に配置された第1圧電
層212と、その第1圧電層の前面に配置された第2圧
電層213と、その第2圧電層の前面に配置された第3
層214を備えている。この第3層214は、その前面
が被検体1にあてがわれ、この圧電部210からは、図
5に示す矢印の方向に超音波が送信される。
【0049】第1圧電層212は配列された複数の第1
の圧電素子2121からなり、この第1圧電層212
は、基本周波数f1 の超音波を送受するように、基本周
波数f 1 に対応する、その第1圧電層212の固有の音
速から割り出される波長λ1 の1/2倍の厚さを有して
いる。またここではこの第1圧電層212の音響インピ
ーダンスを第1の音響インピーダンスz1 と称する。
【0050】第2圧電層213は、第1圧電層212に
配列された第1圧電素子2121の配列ピッチと同一の
ピッチで配列された複数の第2の圧電素子2131から
なり、この第2圧電層213は、基本周波数f1 の2倍
の周波数f2 に対応する、その第2圧電層213の固有
の音速から割り出される波長λ2 の1/4倍の厚さを有
しており、基本周波数f1 の2倍の周波数f2 の超音波
を受信することができる。この第2圧電層213の音響
インピーダンスz2 は、第1圧電層212の音響インピ
ーダンスz1 よりも低く、かつ以下において説明する第
3層214の音響インピーダンスz3 よりも高い。
【0051】第3層214は、基本周波数f1 の2倍の
周波数f2 に対応する、その第3層の固有の音速から割
り出され波長λ3 の1/4倍の厚みを有しており、か
つ、第2圧電層213の音響インピーダンスz2 と、被
検体1の音響インピーダンスz 0 の中間の音響インピー
ダンスz3 を有している。ここで、本実施形態では、 第1圧電層212の音響インピーダンスz1=30×1
6 (kg/m2 ・sec) 第2圧電層213の音響インピーダンスz2=8×106
(kg/m2 ・sec) 第3層214の音響インピーダンスz3=5×106
(kg/m2 ・sec) であり、被検体(人体)1の音響インピーダンスz0
は、 z0 ≒1.5×106 (kg/m2 ・sec) である。
【0052】したがって、第3層214は、周波数f2
に対する波長λ3 の1/4倍の厚さを有し、かつ、z0
<z3 <z2 であることから、被検体1と第2圧電層2
13との間を伝播する周波数f2 の高調波が共振透過す
る、音響的な整合層として作用する。また、第3層21
4と第2圧電層213とを合わせると、それぞれが周波
数f 2 に対応する各波長λ3 ,λ2 の1/4倍の厚さを
有し、それらを合わせると、周波数f2 に対応する波長
の1/2倍の厚さを有し、周波数f2 は基本周波数f 1
の2倍の周波数を有することから、基本周波数f1 を基
準にすると、第3層214と第2圧電層213とを合わ
せると、基本周波数f1 に対応する波長の1/4倍の厚
さを有することになる。さらにz0 <z3 ,z2 <z1
であることから、これら第3層214と第2圧電層21
3とを合わせた層が、被検体1と第1圧電層212との
間を伝播する基本周波数f1 の超音波に対する整合層と
して作用する。
【0053】ここで、第1圧電層212と第2圧電層2
13との間には、この図の上下に隣接する互いに対応す
る第1の圧電素子2121と第2の圧電素子2131と
に共通の第1の電極2151が、これら第1の圧電素子
2121や第2の圧電素子2131と同一ピッチで同一
数配列されている。また、第1圧電層212の背面、す
なわち第1圧電層212と音響吸収層211との間に
は、第1圧電層212を構成する複数の第1の圧電素子
2121に共通の第2の電極216が形成されており、
さらに、第2圧電層213の前面、すなわち第2圧電層
213と第3層214との間には、この実施形態では第
2圧電層213を構成する複数の第2圧電素子2131
に共通の第3の電極217が形成されている。
【0054】ここで、被検体1の内部に向けて超音波を
送信するときは、第2の電極216は接地し、第3の電
極217は電気的に絶縁された状態とし、配列された第
1の電極2151に高電圧パルスを印加する。これによ
り、第1圧電層212から被検体1の内部に向けて中心
周波数f1 の基本波が送信される。ここで、前述したと
おり、各第1の電極2151への高電圧パルスの印加の
タイミングを調整することにより、被検体1の内部に、
任意の方向に進み、かつ任意の深さ位置に焦点を持った
超音波ビームを送り込むことができる。
【0055】この超音波送信時は、前述したように第3
層214と第2圧電層213とが複合的に、第1圧電層
212で発せられた中心周波数f1 の基本波を被検体1
に伝播する整合層として作用する。超音波受信時は、第
2の電極216は接地したまま、第3の電極217も接
地する。すると、上述のとおり、第3層214は、第2
圧電層213で受信する中心周波数f2 の高調波に対す
る整合層として作用して第2圧電層213を構成する複
数の第2の圧電素子2131それぞれで中心周波数f2
の高調波が受信され、これとともに、第3層214と第
2圧電層213とが複合的に、第1圧電層212で受信
する中心周波数f1 の基本波に対する整合層として作用
して、第1圧電層212を構成する複数の第1の圧電素
子2121それぞれで中心周波数f1の基本波が受信さ
れる。
【0056】配列された複数の第1の電極2151それ
ぞれでは、対応する第2の圧電素子2131で受信され
た高調波の信号と対応する第1の圧電素子2121で受
信された基本波の信号とが複合された受信信号が得られ
ることになる。図6は、図5に示す圧電部210におけ
る送信、受信の周波数帯域を示す図である。
【0057】超音波送信時は、第3の電極217が電気
的に絶縁された状態に置かれているため、第1の電極2
15に印加した高電圧パルスは第1圧電層212にのみ
作用し、第1圧電層212から中心周波数f1 ,周波数
帯域Δf1 の基本波が送波される。この周波数帯域Δf
1 としては、第1圧電層212を構成する第1の圧電素
子2121の周波数帯域全域を使うことができる。また
超音波受信時には、第3の電極217も接地されている
ため、第1圧電層212では、中心周波数f1,周波数
帯域Δf1 の基本波が受信されるとともに、第2圧電層
213では、中心周波数f1 の2倍の中心周波数数f2
を持つ周波数帯域Δf2 の高調波が受信される。この周
波数帯域Δf2 として、第2圧電層213を構成する第
2の圧電素子2131の周波数帯域全域を使用すること
ができる。
【0058】したがって、図5に示す構造の圧電部21
0を備えた超音波探触子を使用すると、送信用の基本波
の周波数帯域として第1圧電層212を構成する第1の
周波数帯域全域を使用することができ、高電圧パルスの
生成に特別な注意を払うことなく、従来と同様な送信回
路を使用することができる。また、送信用の基本波とし
て広い周波数帯域を確保することができるとともに、受
信用の基本波、高調波としても広い周波数帯域を確保す
ることができ、時間分解能も良好な、一層の高画質の
“Harmonic Imaging”を実現すること
ができる。
【0059】図7は、超音波探触子の圧電部の他の例を
示す構造図である。図5に示す圧電部の構成要素と同一
の構成要素には、図5に付した符号と同一の符号を付し
て示し、相違点について説明する。但し、図7において
は電極は省略されている。この図7に示す圧電部210
には、第3層214のさらに前面に第4層218と第5
層219が配置されている。第4層218および第5層
219は、それぞれが基本周波数f1 の2倍の周波数f
2 に対応する、各層の固有の音速から割り出される各波
長λ4 ,λ5 の1/4倍の厚みを有しており、かつ、第
3層214の音響インピーダンスz3 と被検体1の音響
インピーダンスz0 との中間の音響インピーダンスを有
している。しかも、第4層218の音響インピーダンス
をz 4 ,第5層219のインピーダンスをz5 としたと
き、z4 >z5 の関係にある。
【0060】したがって、これら第4層218,第5層
219は、それぞれの層が、第3層214と同様に、被
検体1と第2圧電層213との間を伝播する中心周波数
2の高調波に対する整合層として作用するとともに、
これら第4層218と第5層219を合わせた層が、被
検体1と第1圧電層212との間を伝播する中心周波数
1 の基本波に対する整合層として作用する。すなわ
ち、図7に示す圧電部の場合、第1圧電層212で送受
信される中心周波数f1 の基本波に対しては2層整合、
第2圧電層213で受信される中心周波数f2 の高調波
に対しては3層整合の超音波探触子となる。
【0061】尚、この図7に示す例は、図5に示す例に
対し、第4層218と第5層219を追加した例である
が、同様の考え方でさらに2層ずつ層を増やしてもよ
い。第4層218と第5層219を備えるとともに、さ
らに2層追加したときは、第1圧電層212で送受信さ
れる中心周波数f1 の基本波に対しては3層整合、第2
圧電層213で受信される中心周波数f2 の高調波に対
しては4層整合の超音波探触子となる。
【0062】図8,図9は、超音波探触子の圧電部の製
造方法の説明図であり、図8は、2枚の圧電セラミック
ス板の接合方法の説明図、図9はその後の工程の説明図
である。先ず、図8に示すように、完成後に第1圧電層
となる第1の圧電セラミックス板2120と完成後に第
2圧電層となる第2の圧電セラミックス2130を、電
極形成物質が塗布された導電性メッシュシート2150
を間に挟んで重ね合わせ、焼成することにより、それら
第1の圧電セラミックス板2120と第2の圧電セラミ
ックス板2130を接合するとともに、それら2枚の圧
電セラミックス板2120,2130の間に、完成後に
第1の電極2151(図5参照)となる導体膜を形成す
る。
【0063】次に、図9に示すように、2枚重ねの圧電
セラミックス板を音響吸収体211の上に固定し、スリ
ット2111を形成して第1の圧電セラミックス板21
20を複数の第1の圧電素子の配列に分離するととも
に、第2の圧電セラミックス板2130を複数の第2の
圧電素子の配列に分離する。さらにこのスリット211
1を形成することにより、配列された第1の電極215
1も形成される。次に、第1の電極2151を切断しな
い程度に、第2の圧電セラミックス板2130にスリッ
ト2112を形成し、このようにして形成されたスリッ
ト2111,2112に樹脂を注入する。これにより、
圧電セラミックス製の、配列された第1の圧電素子が生
成されるとともに、スリットが形成された圧電セラミッ
クスとそのスリットを埋める樹脂とからなる、配列され
た第2の圧電素子が形成される。第2の圧電素子を作製
するにあたり、スリットの本数やスリット幅、そのスリ
ットを埋める樹脂の材質等により、第2の圧電素子の音
響インピーダンスを調整することができる。
【0064】スリット2111,2112を埋めた樹脂
が硬化した後、第2の圧電セラミックス板の前面を平面
に削り、メッキ、蒸着等により第3の電極を形成する。
尚、第1の電圧セラミックス板2120の背面の第2の
電極は予め形成されている。第2の電極、第3の電極の
形成方法は従来と同様であり、詳細説明は省略する。第
2の圧電セラミックス板2130(配列された第2の圧
電素子)の前面に第3の電極を形成した後、その上に図
5に示す第3層を重ねる(図9では図示省略)。
【0065】図10は、超音波探触子の圧電部のもう1
つの例を示した図である。尚、ここでも、第2圧電層2
13の上の整合層は図示省略されている。第1圧電層2
12と第2圧電層213との間に段差2113が設けら
れており、その段差2113の部分で第1の電極215
1が信号線2152に接続されている。また、第2の電
極216は、配列された複数の第1の圧電素子2121
に共通的に導通する電極シート216aを介して信号線
2153に接続され、また、第3の電極217は、配列
された複数の第2の圧電素子213に共通的に導通され
て信号線2154に接続されている。
【0066】図11は、図10に示す構造の圧電部を有
する超音波探触子20が接続された超音波診断装置の特
徴部分を示す図である。本体部10に備えられた送受信
部201(図1参照)の送受信回路2011には、超音
波探触子20側の、配列された第1の電極2151にそ
れぞれ接続された複数本の信号線2152が接続されて
おり、送受信部201は、制御ライン207を経由して
入力された制御信号に基づいて、信号線2152を経由
して超音波探触子20に高電圧パルスを送り超音波を送
信させるとともに、超音波探触子20で得られ信号線2
152を経由して伝達されてきた受信信号を受け取る。
また、第2の電極216は、信号線2153を介して本
体部10に接続され、接地されている。さらに、第3の
電極217は、信号線2154を経由して本体部10に
接続され、スイッチ素子2012を介して接地されてい
る。このスイッチ素子2012は、制御ライン207を
経由して入力される制御信号により、超音波送信時は開
放されており、これにより第3の電極217は電気的に
他と絶縁された状態に置かれ、超音波受信時は閉鎖さ
れ、これにより第3の電極217は接地された状態に置
かれる。超音波送信時に第3の電極を他と絶縁された状
態に置き、超音波受信時に接地することの作用は図5を
参照して説明済であるため、ここでは、これ以上の説明
は省略する。
【0067】図12は、超音波探触子の圧電部のさらに
異なる例を示した図である。尚、ここでも、第2圧電層
213の上の整合層は図示省略されている。図10に示
す圧電部との相違点について説明する。図10に示す圧
電部では、第3の電極217は、配列された複数の第2
の圧電素子213に共通的に導通されて信号線2154
に接続されているが、図12に示す圧電部では、第3の
電極217は、各第2の圧電素子213それぞれについ
て独立であって、基板2155上に配列された対応する
スイッチ素子2156を介して、対応する第1の電極2
151と接続されている。これらのスイッチ素子215
6は、本体部10(図1,図11参照)からの制御信号
を制御信号線2157を経由して受け取り、図12に実
線で示す、第3の電極217と第1の電極2151とが
短絡される側と、図12に破線で示す、第3の電極21
7が接地される側とに切り替えられる。
【0068】この制御信号線2157は、例えば図11
に示す信号線2154に代わるものであり、スイッチ素
子2156は、本体部10側のスイッチ素子2012
(図11参照)がオフ(制御信号線2157が接地から
離れる)のときに第3の電極217と第1の電極215
1を短絡し、本体部10側のスイッチ素子2012がオ
ン(制御信号線2157が接地される)のときに第3の
電極217が接地されるように切り替えられる。
【0069】この場合、超音波送信時は、各第2の圧電
素子を挟む各第3の電極と各第1の電極が短絡されるた
め、第3の電極を開放状態としておく場合よりも、第2
圧電層213が存在することによる、基本波の送信への
悪影響を一層完全に押えることができる。図13は、図
1に示す超音波診断装置のブロック図中の、演算部20
5,白黒用スキャンコンバータ301および表示制御部
500の、本実施形態に特徴的な構成部分を示した機能
ブロック図である。
【0070】前述したように、本実施形態では、第1圧
電層212で受信された基本波と第2圧電層213で受
信された高調波との双方の成分を含んだ受信信号が得ら
れる。その受信信号はビームフォーマ部203(図1参
照)に入力されて受信超音波ビームが形成された後、演
算部205に入力される。演算部205では、2つのフ
ィルタ部2051A,2051Bでそれぞれ基本波の信
号成分、高調波の信号成分が抽出され、これにより基本
波の信号成分と高調波の信号成分とに分離される。分離
された2つの信号成分は、各対数圧縮部2052A,2
052Bでそれぞれ対数圧縮され、各検波部2053
A,2053Bでそれぞれ検波され、各画像処理部20
54A,2054Bにより、それぞれ基本波、高調波に
適した画像処理が施される。画像処理部2054A,2
054Bにおいて行なわれる画像処理には、例えば、基
本波、高調波にそれぞれ適したスムージング処理、ある
いはエッジ強調処理等、基本波、高調波による画像の画
質改善のための処理が含まれる。各画像処理部2054
A,2054Bで画像処理の行なわれた後の各信号成分
は、各A/D変換器2055A,2055Bでディジタ
ルの各走査線データに変換され、エコーバス902を経
由して白黒用スキャンコンバータ301に入力され、各
スキャンコンバータ301A,301Bにより、表示用
の各ビデオ信号に変換され、ビデオバス903を経由し
て表示制御部500に入力される。表示制御部500の
画像合成部5001では、これら基本波,高調波に基づ
いて生成された2つのビデオ信号が1つのビデオ信号に
合成される。すなわち、ここでは、受信信号が基本波の
信号成分と高調波の信号成分とに分離され、それぞれに
適した処理が施された後1枚の画像に合成される。こう
することにより、高調波のみでは信号パワーが低過ぎ、
画質が悪化する恐れがあるのを防ぐことができ、かつ、
基本波と高調波とを一緒にしたまま処理を行なう場合と
比べ高画質の画像を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
広帯域の“Harmonic Imaging”を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波診断装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図2】複数の超音波振動子に印加される高電圧パルス
の遅延パターンを示した概念図である。
【図3】ビームフォーマ部における、受信超音波ビーム
の形成の仕方を示す原理説明図である。
【図4】遅延パターンと、走査線の方向と、焦点位置と
の関係を示した説明図である。
【図5】超音波探触子の圧電部の構造図である。
【図6】図5に示す圧電部における送信、受信の周波数
帯域を示す図である。
【図7】超音波探触子の圧電部の他の例を示す構造図で
ある。
【図8】超音波探触子の圧電部の製造方法の説明図であ
る。
【図9】超音波探触子の圧電部の製造方法の説明図であ
る。
【図10】超音波探触子の圧電部のもう1つの例を示し
た図である。
【図11】図10に示す構造の圧電部を有する超音波探
触子が接続された超音波診断装置の特徴部分を示す図で
ある。
【図12】超音波探触子の圧電部のさらに異なる例を示
した図である。
【図13】図1に示す超音波診断装置のブロック図中
の、演算部,白黒用スキャンコンバータおよび表示制御
部の、本実施形態に特徴的な構成部分を示した機能ブロ
ック図である。
【図14】従来の“Harmonic Imagin
g”の手法の説明であり、超音波探触子に備えた圧電素
子の周波数帯域を示す図である。
【符号の説明】
1 被検体 2 走査線 10 本体部 20 超音波探触子 100 制御部 101 CPU部 102 ビームスキャン制御部 200 信号処理部 201 送受信部 202 受信ディレイ制御部 203 ビームフォーマ部 204 コントロールインターフェイス部 205 演算部 207 制御ライン 300 ディジタルスキャンコンバータ部 301 白黒用スキャンコンバータ 301A,301B スキャンコンバータ 400 ドプラ処理部 500 表示制御部 701 操作パネル 707 観察用テレビモニタ 210 圧電部 211 音響吸収層 212 第1圧電層 213 第2圧電層 214 第3層 216 第2の電極 217 第3の電極 218 第4層 219 第5層 2011 送受信回路 2012 スイッチ素子 2051A,2051B フィルタ部 2052A,2052B 対数圧縮部 2053A,2053B 検波部 2054A,2054B 画像処理部 2055A,2055B A/D変換器 2121 第1の圧電素子 2131 第2の圧電素子 2151 第1の電極 2156 スイッチ素子 5001 画像合成部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体にあてがわれて該被検体内に超音
    波を送信し該被検体内で反射して戻ってきた超音波を受
    信する超音波探触子において、 所定の第1の音響インピーダンスを有する配列された複
    数の第1の圧電素子からなる、所定の中心周波数の超音
    波からなる基本波の、被検体内に向けた送信、および該
    被検体内で反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の
    受信を担う第1圧電層と、 前記第1の音響インピーダンスよりも小さい所定の第2
    の音響インピーダンスを有する配列された複数の第2の
    圧電素子からなる、前記第1圧電層の、この超音波探触
    子が被検体にあてがわれる側の前面に重ねられ、前記被
    検体内で反射して戻ってきた超音波のうちの高調波の受
    信を担う第2圧電層とを備えたことを特徴とする超音波
    探触子。
  2. 【請求項2】 前記第2圧電層の、この超音波探触子が
    被検体にあてがわれる側の前面に重ねられた、前記第2
    の音響インピーダンスよりも小さく、かつ被検体の音響
    インピーダンスよりも大きい、所定の第3の音響インピ
    ーダンスを有する第3層を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 前記第3層が、被検体と前記第2圧電層
    との間を伝播する前記高調波に対する整合層として作用
    するとともに、前記第3層と前記第2圧電層とを合わせ
    た層が、被検体と前記第1圧電層との間を伝播する前記
    基本波に対する整合層として作用するものであることを
    特徴とする請求項2記載の超音波探触子。
  4. 【請求項4】 前記第3層の、この超音波探触子が被検
    体にあてがわれる側の前面に、前記第3の音響インピー
    ダンスよりも小さく、かつ、被検体の音響インピーダン
    スよりも大きい音響インピーダンスの範囲内で、該第3
    層側から被検体にあてがわれる側に向かって音響インピ
    ーダンスが順次に減少し、それぞれの層が被検体と前記
    第2圧電層との間を伝播する前記高調波に対する整合層
    として作用するとともに、前記第3層に隣接する層から
    順に二層ずつペアにしたときの各ペアが被検体と前記第
    1圧電層との間を伝播する前記基本波に対する整合層と
    して作用する、積層された偶数の層を有することを特徴
    とする請求項3記載の超音波探触子。
  5. 【請求項5】 前記第1の圧電素子がセラミックスから
    なり、前記第2の圧電素子がスリットが形成されたセラ
    ミックスと該スリットを埋める樹脂とからなるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の超音波探触子。
  6. 【請求項6】 前記第1圧電層を構成する複数の第1の
    圧電素子と前記第2圧電層を構成する複数の第2の圧電
    素子が同一ピッチで同一方向に配列されたものであっ
    て、 前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に形成された、
    互いに対応する第1の圧電素子と第2の圧電素子とに共
    通であって前記同一方向に配列された第1の電極と、 前記第1圧電層の背面に形成された、該第1圧電層を構
    成する複数の第1の圧電素子に共通の第2の電極と、 前記第2圧電層の前面に形成された、該第2圧電層を構
    成する複数の第2の圧電素子それぞれに対応する、ある
    いはこれら複数の第2の圧電素子に共通の、第3の電極
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の超音波探触
    子。
  7. 【請求項7】 前記第1圧電層と前記第2圧電層との間
    に段差を有し、該段差の部分に前記第1の電極への配線
    が接続されてなることを特徴とする請求項6記載の超音
    波探触子。
  8. 【請求項8】 被検体にあてがわれて該被検体内に超音
    波を送信し該被検体内で反射して戻ってきた超音波を受
    信する超音波探触子が接続され、該超音波探触子に電圧
    を印加して被検体内に超音波を送信させるとともに該超
    音波探触子で超音波を受信して得た受信信号に基づく画
    像を生成する超音波診断装置において、 前記超音波探触子が、 所定の第1の音響インピーダンスを有する配列された複
    数の第1の圧電素子からなる、所定の中心周波数の超音
    波からなる基本波の、被検体内に向けた送信、および該
    被検体内で反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の
    受信を担う第1圧電層と、 前記第1の音響インピーダンスよりも小さい所定の第2
    の音響インピーダンスを有し前記複数の第1の圧電素子
    と同一ピッチで同一方向に配列された複数の第2の圧電
    素子からなる、前記第1圧電層の、この超音波探触子が
    被検体にあてがわれる側の前面に重ねられ前記被検体内
    で反射して戻ってきた超音波のうち高調波の受信を担う
    第2圧電層と、 前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に形成された、
    互いに対応する第1の圧電素子と第2の圧電素子とに共
    通であって前記配列方向に配列された第1の電極と、 前記第1圧電層の背面に形成された、該第1圧電層を構
    成する複数の第1の圧電素子に共通の第2の電極と、 前記第2圧電層の前面に形成された、該第2圧電層を構
    成する複数の第2の圧電素子それぞれに対応する、ある
    いはこれら複数の第2の圧電素子に共通の第3の電極と
    を備えたものであって、 この超音波診断装置が、超音波送信時には、前記第3の
    端子を開放状態あるいは対応する第1の端子に接続した
    状態に保ち、超音波受信時には、前記第3の端子を接地
    する端子制御手段を備えたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  9. 【請求項9】 被検体にあてがわれて該被検体内に超音
    波を送信し該被検体内で反射して戻ってきた超音波を受
    信する超音波探触子が接続され、該超音波探触子に電圧
    を印加して被検体内に超音波を送信させるとともに該超
    音波探触子で超音波を受信して得た受信信号に基づく画
    像を生成する超音波診断装置において、 前記超音波探触子が、 所定の第1の音響インピーダンスを有する配列された複
    数の第1の圧電素子からなる、所定の中心周波数の超音
    波からなる基本波の、被検体内に向けた送信、および該
    被検体内で反射して戻ってきた超音波のうちの基本波の
    受信を担う第1圧電層と、 前記第1のンピーダンスよりも小さい所定の第2の音響
    インピーダンスを有し前記複数の第1の圧電素子と同一
    ピッチで同一方向に配列された複数の第2の圧電素子か
    らなる、前記第1圧電層の、この超音波探触子が被検体
    にあてがわれる側の前面に重ねられ前記被検体内で反射
    して戻ってきた超音波の内の高調波の受信を担う第2圧
    電層とを備えたものであって、 この超音波診断装置が、 前記超音波探触子で得られた受信信号を前記第1圧電層
    で得られた信号成分と前記第2圧電層で得られた信号成
    分とに分離する信号分離手段と、 前記信号分離手段で分離された各信号成分をそれぞれ処
    理する信号処理手段と、 前記信号処理手段で処理された後の各信号成分を互いに
    合成する信号合成手段とを備えたことを特徴とする超音
    波診断装置。
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