JPH11276363A - ボール一体カウンター - Google Patents
ボール一体カウンターInfo
- Publication number
- JPH11276363A JPH11276363A JP10013398A JP10013398A JPH11276363A JP H11276363 A JPH11276363 A JP H11276363A JP 10013398 A JP10013398 A JP 10013398A JP 10013398 A JP10013398 A JP 10013398A JP H11276363 A JPH11276363 A JP H11276363A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- vinyl ester
- ester resin
- resin
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】小ロット対応の注型成形であっても、耐薬品
性、耐アルカリ性、熱衝撃性に優れた人工大理石製のボ
ール一体カウンターを提供することにある。 【解決手段】表面ゲルコート層とその下に形成された基
材層とで構成する、ボール部と平板部とを一体化したボ
ール一体カウンターをビニルエステル樹脂で作成する。
基材層にはビニルエステル樹脂に骨材を混合してなる。
ビニルエステル樹脂中にガラスビーズを分散混合したゲ
ルコート層とし、表面硬度が3H以上とする。
性、耐アルカリ性、熱衝撃性に優れた人工大理石製のボ
ール一体カウンターを提供することにある。 【解決手段】表面ゲルコート層とその下に形成された基
材層とで構成する、ボール部と平板部とを一体化したボ
ール一体カウンターをビニルエステル樹脂で作成する。
基材層にはビニルエステル樹脂に骨材を混合してなる。
ビニルエステル樹脂中にガラスビーズを分散混合したゲ
ルコート層とし、表面硬度が3H以上とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシステムキッチン、
洗面化粧台等に用いられる、シンクや洗面器等のボール
部と平板部とからなる人工大理石製品であり、ボール部
と平板部とを一体化したボール一体カウンターとその製
造方法に関するものである。
洗面化粧台等に用いられる、シンクや洗面器等のボール
部と平板部とからなる人工大理石製品であり、ボール部
と平板部とを一体化したボール一体カウンターとその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の人工大理石製のボール一体カウン
ターとしては、ポリエステル系樹脂、不飽和ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂等の樹脂材料を、金型に該樹脂材料を充填
して、加熱加圧成形することにより作成されたものが多
く見られる。又、不飽和ポリエステル樹脂を樹脂型に充
填して、常温硬化することにより作成されたものもあ
る。
ターとしては、ポリエステル系樹脂、不飽和ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂等の樹脂材料を、金型に該樹脂材料を充填
して、加熱加圧成形することにより作成されたものが多
く見られる。又、不飽和ポリエステル樹脂を樹脂型に充
填して、常温硬化することにより作成されたものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱加圧成形で
は、多種の樹脂材料を使用することができ、ボール一体
カウンターも容易に作成可能であった。しかし、専用の
金型が必要であり、小ロット対応が出来ないため、小ロ
ット対応として、樹脂型を使用し、不飽和ポリエステル
樹脂を型内に注入させる注型成形でボール一体カウンタ
ーが作成されている。
は、多種の樹脂材料を使用することができ、ボール一体
カウンターも容易に作成可能であった。しかし、専用の
金型が必要であり、小ロット対応が出来ないため、小ロ
ット対応として、樹脂型を使用し、不飽和ポリエステル
樹脂を型内に注入させる注型成形でボール一体カウンタ
ーが作成されている。
【0004】不飽和ポリエステル樹脂を用いて注型成形
されたボール一体カウンターは、耐薬品性、耐アルカリ
性、熱衝撃に弱いと言う欠点がある。特にボール部は、
熱湯を溜水するため熱衝撃によるクラックが入り、ボー
ル部から平板部の全体に亘ってクラックが拡がってボー
ル一体カウンターの事故品が発生することがある。
されたボール一体カウンターは、耐薬品性、耐アルカリ
性、熱衝撃に弱いと言う欠点がある。特にボール部は、
熱湯を溜水するため熱衝撃によるクラックが入り、ボー
ル部から平板部の全体に亘ってクラックが拡がってボー
ル一体カウンターの事故品が発生することがある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、小ロット対応の注型成形で
あっても、耐薬品性、耐アルカリ性、熱衝撃性に優れた
人工大理石製のボール一体カウンターを提供することに
ある。
たもので、本発明の目的は、小ロット対応の注型成形で
あっても、耐薬品性、耐アルカリ性、熱衝撃性に優れた
人工大理石製のボール一体カウンターを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】表面ゲルコート層とその
下に形成された基材層とで構成する、ボール部と平板部
とを一体化したボール一体カウンターを、ビニルエステ
ル樹脂で作成する。基材層にはビニルエステル樹脂に骨
材を混合してなる。ボール一体カウンターのゲルコート
層の全体又はボール部において、表面硬度が3H以上で
ある。ゲルコート層は、ビニルエステル樹脂中にガラス
ビーズが分散混合されたものである。
下に形成された基材層とで構成する、ボール部と平板部
とを一体化したボール一体カウンターを、ビニルエステ
ル樹脂で作成する。基材層にはビニルエステル樹脂に骨
材を混合してなる。ボール一体カウンターのゲルコート
層の全体又はボール部において、表面硬度が3H以上で
ある。ゲルコート層は、ビニルエステル樹脂中にガラス
ビーズが分散混合されたものである。
【0007】又、ボール一体カウンターは、下型の成形
面にゲルコート層用ビニルエステル樹脂を塗布した後、
平板部に基材層用ビニルエステル樹脂を注入し、ボール
部排水口に対応する部分に注入口を有する上型を下型に
被覆させた後、該注入口よりボール部に、更に続けて前
記基材層用ビニルエステル樹脂を注入し、硬化させて作
成する。
面にゲルコート層用ビニルエステル樹脂を塗布した後、
平板部に基材層用ビニルエステル樹脂を注入し、ボール
部排水口に対応する部分に注入口を有する上型を下型に
被覆させた後、該注入口よりボール部に、更に続けて前
記基材層用ビニルエステル樹脂を注入し、硬化させて作
成する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明のボール一体
カウンター製品の見取り図である。このボール一体カウ
ンターは、平面からなる平板部1と、陶磁器等で作成さ
れた通常の洗面器形状を持つボール部2とを連続一体し
て形成されている。このボール一体カウンターは、図1
(b)又は図1(c)に示すような、断面構造を成す。
カウンター製品の見取り図である。このボール一体カウ
ンターは、平面からなる平板部1と、陶磁器等で作成さ
れた通常の洗面器形状を持つボール部2とを連続一体し
て形成されている。このボール一体カウンターは、図1
(b)又は図1(c)に示すような、断面構造を成す。
【0009】図1(b)は、製品の表面を形成するゲル
コート層3と、その下に積層された基材層4とからな
る。ゲルコート層3は、ビニルエステル樹脂にスチレン
モノマー、硬化促進剤、硬化剤等を混入し硬化させたも
のである。又、図1(c)に示すように、これらを混合
したものに、更にガラスビーズやガラスチョップ等を添
加したゲルコート層5を形成してもよい。又、ガラスビ
ーズやガラスチョップ等の添加量を平板部1とボール部
2とで変化させることもできる。
コート層3と、その下に積層された基材層4とからな
る。ゲルコート層3は、ビニルエステル樹脂にスチレン
モノマー、硬化促進剤、硬化剤等を混入し硬化させたも
のである。又、図1(c)に示すように、これらを混合
したものに、更にガラスビーズやガラスチョップ等を添
加したゲルコート層5を形成してもよい。又、ガラスビ
ーズやガラスチョップ等の添加量を平板部1とボール部
2とで変化させることもできる。
【0010】基材層4は、ビニルエステル樹脂に水酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム等の骨材、硬化促進剤、
硬化剤等を混入し硬化させたものである。ゲルコート樹
脂や基材樹脂に、常温硬化系の硬化剤、硬化促進剤を添
加使用することで、注型成形が可能となり、小ロットで
の生産が可能である。
アルミニウム、炭酸カルシウム等の骨材、硬化促進剤、
硬化剤等を混入し硬化させたものである。ゲルコート樹
脂や基材樹脂に、常温硬化系の硬化剤、硬化促進剤を添
加使用することで、注型成形が可能となり、小ロットで
の生産が可能である。
【0011】以下、実施例に沿って、図2から図7に示
す製造方法を説明する。まず、ビニルエステルゲルコー
ト樹脂100部に、スチレンモノマー3部、硬化促進剤
(コバルト)1部、硬化剤(MEKPO)1部を混入し
たゲルコート樹脂3を準備する。一方、ビニルエステル
ゲルコート樹脂100部に、ガラスビーズ20部、スチ
レンモノマー3部、硬化促進剤1部、硬化剤1部を混入
したゲルコート樹脂5を準備する。
す製造方法を説明する。まず、ビニルエステルゲルコー
ト樹脂100部に、スチレンモノマー3部、硬化促進剤
(コバルト)1部、硬化剤(MEKPO)1部を混入し
たゲルコート樹脂3を準備する。一方、ビニルエステル
ゲルコート樹脂100部に、ガラスビーズ20部、スチ
レンモノマー3部、硬化促進剤1部、硬化剤1部を混入
したゲルコート樹脂5を準備する。
【0012】図2の製造工程(1)に示すように、平面
形状の平板部面7cと、ボール形状突部7aと、側部立
ち上がり面7bとからなるキャビティー型7の、平板部
面7c表面に、準備したゲルコート樹脂5をスプレーガ
ンにてスプレー塗布し、図3の製造工程(3)に示すよ
うに、続けてボール形状突部7a表面に、準備したゲル
コート樹脂6をスプレーガンにてスプレー塗布する。こ
のゲルコート樹脂を常温で脱泡した後、60℃で40分
間熱をかけ硬化させる。
形状の平板部面7cと、ボール形状突部7aと、側部立
ち上がり面7bとからなるキャビティー型7の、平板部
面7c表面に、準備したゲルコート樹脂5をスプレーガ
ンにてスプレー塗布し、図3の製造工程(3)に示すよ
うに、続けてボール形状突部7a表面に、準備したゲル
コート樹脂6をスプレーガンにてスプレー塗布する。こ
のゲルコート樹脂を常温で脱泡した後、60℃で40分
間熱をかけ硬化させる。
【0013】ビニルエステル樹脂100部に、水酸化ア
ルミニウム180〜200部、ガラスチョップ3部、硬
化促進剤0.6〜2.0部、硬化剤0.7〜2.0部を
混入させ、真空脱泡し、基材用ビニルエステル樹脂8を
準備する。
ルミニウム180〜200部、ガラスチョップ3部、硬
化促進剤0.6〜2.0部、硬化剤0.7〜2.0部を
混入させ、真空脱泡し、基材用ビニルエステル樹脂8を
準備する。
【0014】ゲルコート樹脂の半硬化又は完全硬化後、
図4の製造工程(4)に示すように、ゲルコート樹脂3
を塗布した部分全体に、基材用ビニルエステル樹脂8を
キャビティー型7の側部立ち上がり面7bまで注入した
後、図5に示すように、排水口部10を上部に有し、下
部にボール形状突部7aに沿った凹部形状を有するコア
型9を、キャビティー型7の上に被覆させ、型締めをす
る。このキャビティー型7とコア型9により、鋳込み空
間11が形成される。
図4の製造工程(4)に示すように、ゲルコート樹脂3
を塗布した部分全体に、基材用ビニルエステル樹脂8を
キャビティー型7の側部立ち上がり面7bまで注入した
後、図5に示すように、排水口部10を上部に有し、下
部にボール形状突部7aに沿った凹部形状を有するコア
型9を、キャビティー型7の上に被覆させ、型締めをす
る。このキャビティー型7とコア型9により、鋳込み空
間11が形成される。
【0015】図6の製造工程(5)に示すように、コア
型9の排水口部10より、続けて基材用ビニルエステル
樹脂8を鋳込み空間11に注入した後、常温で硬化させ
る。硬化後、コア型9を取り外し、図7の製造工程
(6)に示すように、型合い面12にエアーを吹き込ん
で成形品を脱型し、70℃で1時間、90℃で1時間、
熱をかけ養生することにより、ボール部2と平板部1と
が一体化されたビニルエステル樹脂を主体材料としたボ
ール一体カウンターが得られる。
型9の排水口部10より、続けて基材用ビニルエステル
樹脂8を鋳込み空間11に注入した後、常温で硬化させ
る。硬化後、コア型9を取り外し、図7の製造工程
(6)に示すように、型合い面12にエアーを吹き込ん
で成形品を脱型し、70℃で1時間、90℃で1時間、
熱をかけ養生することにより、ボール部2と平板部1と
が一体化されたビニルエステル樹脂を主体材料としたボ
ール一体カウンターが得られる。
【0016】本実施例で得られたボール一体カウンター
につき、耐薬品性、耐アルカリ性、耐衝撃性を測定した
結果を、図8から図11に示す。図8は従来の不飽和ポ
リエステル樹脂製品と、本願のビニルエステル樹脂製品
との耐薬品性を測定したもので、8種類の汚染物質を各
サンプルの上に載置させ、24時間放置後、1から6に
示す各洗浄手段にて洗浄を行い、除去の可否を測定した
ものである。1:水洗いで除去できたものが耐薬品性が
あり、6:除光液で除去できたものは耐薬品性がないと
判断でき、本願のビニルエステル樹脂サンプルは1:水
洗いで除去できたものが殆どであった。
につき、耐薬品性、耐アルカリ性、耐衝撃性を測定した
結果を、図8から図11に示す。図8は従来の不飽和ポ
リエステル樹脂製品と、本願のビニルエステル樹脂製品
との耐薬品性を測定したもので、8種類の汚染物質を各
サンプルの上に載置させ、24時間放置後、1から6に
示す各洗浄手段にて洗浄を行い、除去の可否を測定した
ものである。1:水洗いで除去できたものが耐薬品性が
あり、6:除光液で除去できたものは耐薬品性がないと
判断でき、本願のビニルエステル樹脂サンプルは1:水
洗いで除去できたものが殆どであった。
【0017】図9は従来の不飽和ポリエステル樹脂製品
と、本願のビニルエステル樹脂製品との耐アルカリ性を
測定したもので、サンプルの表面にph14の水酸化ナ
トリウム水溶液を載置させ、80℃の雰囲気で放置しク
ラックの発生する時間を測定したものである。本願のビ
ニルエステル樹脂サンプルは、従来の不飽和ポリエステ
ル樹脂サンプルに比較して、17倍の412時間でクラ
ックが発生し、耐アルカリ性が高いものであった。
と、本願のビニルエステル樹脂製品との耐アルカリ性を
測定したもので、サンプルの表面にph14の水酸化ナ
トリウム水溶液を載置させ、80℃の雰囲気で放置しク
ラックの発生する時間を測定したものである。本願のビ
ニルエステル樹脂サンプルは、従来の不飽和ポリエステ
ル樹脂サンプルに比較して、17倍の412時間でクラ
ックが発生し、耐アルカリ性が高いものであった。
【0018】図10は従来の不飽和ポリエステル樹脂製
品と、本願のビニルエステル樹脂製品との耐衝撃性を測
定したもので、冷水5℃、温水85℃で、給水30秒→
貯水60秒→排水30秒→給湯30秒→貯湯60秒→排
湯30秒の4分を1サイクルとし、これを24サイクル
行った後、同試験体で冷水15℃、温水85℃で365
0サイクル行いクラック発生の有無を測定したものであ
る。本願のビニルエステル樹脂サンプルは、従来の不飽
和ポリエステル樹脂サンプルに比較して、6〜9倍の3
650サイクルでクラックが発生し、耐衝撃性が高いも
のであった。
品と、本願のビニルエステル樹脂製品との耐衝撃性を測
定したもので、冷水5℃、温水85℃で、給水30秒→
貯水60秒→排水30秒→給湯30秒→貯湯60秒→排
湯30秒の4分を1サイクルとし、これを24サイクル
行った後、同試験体で冷水15℃、温水85℃で365
0サイクル行いクラック発生の有無を測定したものであ
る。本願のビニルエステル樹脂サンプルは、従来の不飽
和ポリエステル樹脂サンプルに比較して、6〜9倍の3
650サイクルでクラックが発生し、耐衝撃性が高いも
のであった。
【0019】図11は従来の不飽和ポリエステル樹脂製
品と、本願のビニルエステル樹脂製品との表面硬度を測
定したもので、各サンプルに鉛筆で傷を付けて傷跡の有
無を測定(JIS:K5652による鉛筆硬度)したも
のである。本願のゲルコート樹脂にガラスビーズを含有
しない平板部1のビニルエステル樹脂サンプルは、従来
の不飽和ポリエステル樹脂サンプルに比較して同硬度で
あり、本願のゲルコート樹脂にガラスビーズを含有した
ボール部2のビニルエステル樹脂サンプルは、従来の不
飽和ポリエステル樹脂サンプルに比較して、約2.5〜
3倍の高硬度のものであった。又、硬度はガラスビーズ
の含有量により相違するが、ガラスビーズを含有するこ
とで、ビニルエステル樹脂だけでは得られない3H以上
の硬度を得ることができる。
品と、本願のビニルエステル樹脂製品との表面硬度を測
定したもので、各サンプルに鉛筆で傷を付けて傷跡の有
無を測定(JIS:K5652による鉛筆硬度)したも
のである。本願のゲルコート樹脂にガラスビーズを含有
しない平板部1のビニルエステル樹脂サンプルは、従来
の不飽和ポリエステル樹脂サンプルに比較して同硬度で
あり、本願のゲルコート樹脂にガラスビーズを含有した
ボール部2のビニルエステル樹脂サンプルは、従来の不
飽和ポリエステル樹脂サンプルに比較して、約2.5〜
3倍の高硬度のものであった。又、硬度はガラスビーズ
の含有量により相違するが、ガラスビーズを含有するこ
とで、ビニルエステル樹脂だけでは得られない3H以上
の硬度を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】ゲルコート用樹脂と基材用樹脂にビニル
エステル樹脂を使用したことで、小ロット対応の注型成
形であっても、耐薬品性、耐アルカリ性、熱衝撃性、表
面硬度に優れた人造石製のボール一体カウンターを得る
ことができ、しかも陶器で得られない複雑な形状が得ら
れ、かつ、一体成形であるため意匠性に優れている。ゲ
ルコート用ビニルエステル樹脂にガラスビーズを混入す
ることで、更に表面硬度に優れた人造石製のボール一体
カウンターを得ることができ、形成されたゲルコート層
を高強度が要求されるボール部のみに使用することで、
簡単に安価で強度のあるボール一体カウンターを得るこ
とができる。
エステル樹脂を使用したことで、小ロット対応の注型成
形であっても、耐薬品性、耐アルカリ性、熱衝撃性、表
面硬度に優れた人造石製のボール一体カウンターを得る
ことができ、しかも陶器で得られない複雑な形状が得ら
れ、かつ、一体成形であるため意匠性に優れている。ゲ
ルコート用ビニルエステル樹脂にガラスビーズを混入す
ることで、更に表面硬度に優れた人造石製のボール一体
カウンターを得ることができ、形成されたゲルコート層
を高強度が要求されるボール部のみに使用することで、
簡単に安価で強度のあるボール一体カウンターを得るこ
とができる。
【図1】本発明のボール一体カウンター製品の見取り図
【図2】本発明実施例の製造工程(1)を示す
【図3】本発明実施例の製造工程(2)を示す
【図4】本発明実施例の製造工程(3)を示す
【図5】本発明実施例の製造工程(4)を示す
【図6】本発明実施例の製造工程(5)を示す
【図7】本発明実施例の製造工程(6)を示す
【図8】本発明実施例の耐薬品性測定結果を示す
【図9】本発明実施例の耐アルカリ性測定結果を示す
【図10】本発明実施例の熱衝撃性測定結果を示す
【図11】本発明実施例の表面硬度測定結果を示す
1:平板部 2:ボール部 3:ゲルコート層 4:基材層 5、6:ゲルコート用樹脂 7:キャビティー型 8:基材用ビニルエステル樹脂 9:コア型 10:排水口部 11:鋳込み空間 12:型合い面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:44
Claims (5)
- 【請求項1】 ビニルエステル樹脂からなる表面ゲルコ
ート層と基材層とで構成された、ボール部と平板部とを
一体化した人造石であることを特徴とするボール一体カ
ウンター。 - 【請求項2】 前記基材層はビニルエステル樹脂に骨材
を混合してなることを特徴とする請求項1に記載のボー
ル一体カウンター。 - 【請求項3】 前記ゲルコート層の少なくともボール部
は、表面硬度が3H以上であることを特徴とする請求項
1及び請求項2のいずれかに記載のボール一体カウンタ
ー。 - 【請求項4】 前記ゲルコート層は、前記ビニルエステ
ル樹脂中にガラスビーズが分散混合されたものであるこ
とを特徴とする請求項1及び請求項3のいずれかに記載
のボール一体カウンター。 - 【請求項5】 ボール部と平板部とからなるキャビティ
ー型の成形面に、ゲルコート用ビニルエステル樹脂を塗
布した後、平板部に基材層用ビニルエステル樹脂を注入
し、ボール部排水口に対応する部分に注入口を有するコ
ア型をキャビティー型に被覆させ、鋳込み空間を形成し
た後、該注入口より続けて前記基材層用ビニルエステル
樹脂を前記鋳込み空間に注入し、硬化させて、ボール部
と平板部とを一体成形することを特徴とする請求項1か
ら請求項4のいずれかに記載のボール一体カウンターの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10013398A JPH11276363A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ボール一体カウンター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10013398A JPH11276363A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ボール一体カウンター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11276363A true JPH11276363A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=14265826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10013398A Pending JPH11276363A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ボール一体カウンター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11276363A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003170533A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-06-17 | Nippon Sheet Glass Environment Amenity Co Ltd | 設備台用ガラス天板 |
WO2005061197A1 (ja) * | 2003-12-18 | 2005-07-07 | Showa Kasei Company, Ltd. | 手摺付天板の製造方法 |
JP2007117657A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Toto Ltd | 洗面ボウルカウンター |
JP2011126255A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Panasonic Electric Works Co Ltd | キッチンカウンタの製造方法 |
WO2011161694A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | Chirag Parekh | Sink with peripheral glass frame |
JP2018080574A (ja) * | 2017-12-18 | 2018-05-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 樹脂成形体とその製造方法、並びにキッチンカウンター、浴室用床パン、便器及び洗面化粧台 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10013398A patent/JPH11276363A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003170533A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-06-17 | Nippon Sheet Glass Environment Amenity Co Ltd | 設備台用ガラス天板 |
WO2005061197A1 (ja) * | 2003-12-18 | 2005-07-07 | Showa Kasei Company, Ltd. | 手摺付天板の製造方法 |
JPWO2005061197A1 (ja) * | 2003-12-18 | 2007-07-12 | 由和 芝田 | 手摺付天板の製造方法 |
JP2007117657A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Toto Ltd | 洗面ボウルカウンター |
JP4622810B2 (ja) * | 2005-10-31 | 2011-02-02 | Toto株式会社 | 洗面ボウルカウンター |
JP2011126255A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Panasonic Electric Works Co Ltd | キッチンカウンタの製造方法 |
WO2011161694A1 (en) * | 2010-06-22 | 2011-12-29 | Chirag Parekh | Sink with peripheral glass frame |
JP2018080574A (ja) * | 2017-12-18 | 2018-05-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 樹脂成形体とその製造方法、並びにキッチンカウンター、浴室用床パン、便器及び洗面化粧台 |
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