JPH11274791A - 電波シールド材 - Google Patents

電波シールド材

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JPH11274791A
JPH11274791A JP10069929A JP6992998A JPH11274791A JP H11274791 A JPH11274791 A JP H11274791A JP 10069929 A JP10069929 A JP 10069929A JP 6992998 A JP6992998 A JP 6992998A JP H11274791 A JPH11274791 A JP H11274791A
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wave shielding
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shielding material
conductive
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崎 俊 夫 杉
Yasukazu Nakada
田 安 一 中
Satoru Sakurai
井 哲 桜
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付作業が容易で、確実に電波を遮断でき、ま
た、取捨選択的に電波の遮断を可能とし、さらに、金属
枠以外の材質の窓枠であっても電波の遮断を行うことが
できる電波シールド材を提供することを課題とする。 【解決手段】被貼着面に貼着して使用する電波シールド
材であって、本体部材17と、接続片19とから構成さ
れ、前記本体部材は、光透過性の表面基材12と、この
表面基材の一方の面に設けた光透過性の導電層13と、
この導電層の一部を露出して接続導電部を形成するよう
に、前記導電層の少なくとも一部に設けた光透過性の接
着剤層14とを備え、前記接続片は、前記本体部材の接
続導電部に接続する電波熱変換部材19bと、この電波
熱変換部材の一方の面に設けた接着剤層19c(19
a)とを備える電波シールド材11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物や移動車
体(車、電車、飛行機など)の窓に貼着されて電波を遮
断する電波シールド材に係り、特に、取付作業の操作性
に優れ、確実に電波を遮断できる電波シールド材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の窓や、病院の部屋の壁など
に使用される電波シールド部材は、種々の物が提案され
ている。その一例として、窓ガラスに光透過性の電波遮
断塗料を塗布するものが知られている。この電波遮断塗
料は、必要とされる建物の窓ガラスに塗布して設ける構
成である。
【0003】また、建物の内装工事の際に、銅やアルミ
などの金属箔や炭素繊維などの導電性のある材料で、部
屋をすきま無く覆うようにして電波の遮断を行う電波シ
ールド部材も提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電波シ
ールド部材は、つぎのような問題点が存在した。 窓ガラスに塗布する構成の電波遮断塗料は、窓ガラ
スに刷毛やスプレーなどで塗布するため、一定の厚みで
構成することが困難で、また、作業効率が悪かった。
【0005】 金属箔や炭素繊維などの導電性のある
材料で部屋を覆う構成のものは、作業工程が困難で、ま
た、窓ガラス部分には光透過性のあるものが必要である
ため、適用できなかった。
【0006】 また、全ての電波を遮断する機能か
ら、所定帯域の電波のみを遮断して電波を取捨選択して
使用できるような構成の電波シールド材が望まれてい
た。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑み創案された
ものであり、取付作業が容易で、確実に電波を遮断で
き、また、取捨選択的に電波の遮断を可能とし、さら
に、金属枠以外の材質の窓枠であっても電波の遮断を行
うことができる電波シールド材を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、被貼着面に貼着して使用する電波シー
ルド材であって、本体部材と、接続片とから構成され、
前記本体部材は、光透過性の表面基材と、この表面基材
の一方の面に設けた光透過性の導電層と、この導電層の
一部を露出して接続導電部を形成するように、前記導電
層の少なくとも一部に設けた光透過性の接着剤層とを備
え、前記接続片は、前記本体部材の接続導電部に接続す
る電波熱変換部材と、この電波熱変換部材の一方の面に
設けた接着剤層とを備える電波シールド材として構成し
た。
【0009】また、被貼着面に貼着して使用する電波シ
ールド材であって、光透過性の表面基材と、この表面基
材の一方の面に設けた光透過性の導電層と、この導電層
に接続させて設けた電波熱変換部材と、前記表面基材ま
たは導電層あるいは電波熱変換部材の少なくとも一部に
設けた光透過性の接着剤層とからなる電波シールド材と
して構成した。
【0010】さらに、被貼着面に貼着して使用する電波
シールド材であって、光透過性の表面基材と、この表面
基材の一方の面に設けた所定波長帯域に共振する導電層
と、この導電層に接続する電波熱変換部材とを有し、前
記表面基材の一面側あるいは他面側に接着剤層を設ける
電波シールド材として構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。図1は電波シールド材の要部
を示す断面図、図2(a)は、電波シールド材の他の形
態を示す原理図、(b)は、(a)の電波シールド材の
中央位置での断面図、図3(a)(b)は、電波シール
ド材の他の形態を示す斜視図および断面図である。
【0012】図1で示すように、電波シールド材11
は、光透過性の表面基材12と、この表面基材12の一
方の面に設けた光透過性の導電層13と、この導電層1
3の一部を露出して接続導電部16を構成するように設
けた光透過性の接着剤層14と、この接着剤層14の粘
着面に設けた剥離フィルム15とからなる本体部材17
と、前記本体部材17とは別体で形成された電波熱変換
部材を備える接続片19bとから構成されている。
【0013】前記本体部材17は、その表面基材12
が、例えば、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムに、導電層13であるインジウムチンオキサ
イド(ITO)を0.5μmの厚みになるように既存の
方法によって蒸着して設け、かつ、前記導電層13に接
着剤層14としてアクリル系粘着剤を、30μmの厚み
で塗布して形成し、その接着剤層14に剥離フィルム1
5をラミネートして全体を構成している。
【0014】また、前記アクリル系粘着剤を設ける場合
には、インジウムチンオキサイドの蒸着面の一端側に所
定幅(例えば2cm)で、そのインジウムチンオキサイ
ドの蒸着面が露出する接続導電層16を設ける構成とし
ている。
【0015】なお、前記表面基材12は、光透過性を備
える部材であれば限定されるものではなく、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレンナフタレートなどであっても構わ
ない。
【0016】そして、前記導電層13は、インジウムチ
ンオキサイド(ITO)を蒸着した構成としているが、
アルミニウム、金、銀、銅、ニッケル、鉄、スズ等の他
の金属またはその酸化物を蒸着する構成であっても良
く、さらに、ポリピロール、ボリアニリン、ポリアセチ
レンなどの有機導電剤を用いても構わない。
【0017】さらに、導電層13の厚さは0.1μm〜
10μmの範囲が好ましい。この理由として、前記導電
層13の厚みが0.1μm以下となると電波シールド性
が低下し、10μmを越えると光透過性が低下するた
め、特に、視界を確保する必要がある窓部分に貼着する
場合に好ましくない。そして、導電層13を形成する方
法としては、蒸着以外にもスパッタリングや、メッキ
法、あるいは印刷、あるいは金属箔を張り合わせて使用
するなど、適正に導電層13を形成できる手段であれば
他の方法であっても構わない。
【0018】また、前記接着剤層14は、アクリル系粘
着剤を例示して説明したが、光透過性を備える部材であ
れば、ゴム系粘着剤や、シリコーン系粘着剤、エポキシ
系接着剤、ポリウレタン接着剤、ポリエチレン系ヒート
シール接着剤などの他の粘着剤あるいは接着剤で構成し
ても構わない。
【0019】一方、前記接続片19は、所定寸法(例え
ば2cm)の幅で形成され、電波熱変換部材である炭素
粉末を100重量部に対しウレタン樹脂を100重量部
添加して形成したウレタンフィルム19bの一方の面に
導電性粘着剤(アクリル系粘着剤100部、アルミ粉末
50部)19aを塗布し、そのウレタンフィルム19b
の他方の面にアクリル系粘着剤19cを設けている。そ
して、前記導電性粘着剤19aの上面側には、剥離フィ
ルム18がラミネートされている。
【0020】なお、前記接続片19は、炭素粉末を含有
したウレタンフィルム19bを用いた構成としている
が、そのウレタンフィルム19bの代わりに、ポリ塩化
ビニルやポリスチレンなどのプラスチックフィルムに炭
素粉末やフェライトを含有させたものや、繊維表面にフ
ェライトや炭素粉末を含有させた不織布を設ける構成と
しても良い。そして、炭素あるいはフェライトの含有量
は、プラスチックフィルムなどの被含有部材を100重
量部としたときに、50〜1000重量部の割合として
いる。
【0021】また、導電性粘着剤19aまたはアクリル
系粘着剤19cの取り扱いを容易とするため、その導電
性粘着剤19aおよび、アクリル系粘着剤19cに剥離
フィルムをラミネートしておき、貼着時に剥離フィルム
を除いて使用する構成とすると都合が良い。
【0022】つぎに、前記電波シールド材11を窓ガラ
スに貼着する場合の手順を説明する。はじめに、窓ガラ
ス20の窓枠20aに接するように、接続片19の剥離
フィルム18を剥がした状態で貼着する。そして、本体
部材17の剥離フィルム15を剥離して、接続導電部1
6の裏面が、前記接続片19の導電性粘着剤19aに重
なるように、その本体部材17の接着剤層14を窓ガラ
ス90に貼着する。
【0023】そのため、電波シールド材11を適切な状
態で貼着する作業が容易になり、窓ガラス側から侵入し
ようとする携帯電話などの電波は、電波シールド材11
の導電層13からウレタンフィルム19bに伝達され、
そのウレタンフィルム19bに含まれる炭素粉末により
熱に変換されて消滅する。
【0024】つぎに、この発明の第2の形態について図
2に基づいて説明する。図2(a)(b)で示すよう
に、電波シールド材21Bは、光透過性の表面基材22
Bと、この表面基材22Bの一方の面に設けた光透過性
の電導層23Bと、この導電層23Bの一端側に導電性
粘着剤28b、28bを介して設けた電波熱変換部材2
8と、前記導電層23Bの一方の面に設けた光透過性の
接着剤層24Bと電波熱変換部材28に設けた接着剤層
26Bとから構成されている。
【0025】また、図2で示す電波シールド材21B
は、その具体的な構成を示す一例として、例えば、表面
基材22Bとして、厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを使用し、このポリエチレンテレフタ
レートフィルムの一方の面に導電層23Bとして、アル
ミニウムを厚さ0.1μmになるように蒸着してアルミ
ニウム蒸着面を形成し、そのアルミニウム蒸着面の一端
側に2cmの幅で導電性粘着剤26b(アクリル系粘着
剤100重量部に銀粉末50重量部を添加したもの)を
塗布し、前記導電性粘着剤26bの上に電波熱変換部材
28として、炭素粉末を含有するウレタンフィルムを設
け、そのウレタンフィルムにアクリル系粘着剤を積層し
ている。そして、前記透過性の接着剤層24Bとしてア
クリル系粘着剤をアルミニウム蒸着面に塗布した構成と
している。
【0026】なお、前記表面基材22Bは、前記した表
面基材12と同様のものが使用できる。さらに、前記接
着剤層24Bは、前記した接着剤層14と同様のものが
使用できる。また、前記導電層23Bは、前記した導電
層13と同様のものが使用できるものである。そして、
前記電波熱変換部材は、炭素粉末を含有するウレタンフ
ィルム28の代わりに例えば、前記した繊維表面にフェ
ライトを含有させた不織布を使用しても構わない。
【0027】なお、前記電波熱変換部材28に設けた接
着剤層26Bおよび接着剤層24Bの裏面側には剥離フ
ィルム25Bがラミネートされて設けられる構成として
いる。
【0028】そのため、図2(a)で示すように、電波
シールド材21Bを被貼着面である例えば窓に貼着する
場合は、つぎの手順で行う。すなわち、電波シールド材
21Bの周端を窓枠91に沿わせるようにし全体を窓ガ
ラスに貼着し、窓全体をその電波シールド材21Bで覆
う構成とする。このとき、窓枠が金属であっても木製で
あっても電波シールド材21Bが適切に貼着されている
ことで、窓側から侵入しようとする電波が導電層23B
からウレタンフィルム28側に伝達され、そのウレタン
フィルム28に含まれる炭素粉末で熱に変換されて発散
するため、的確に電波の侵入を遮断することが可能とな
る。
【0029】つぎに、この発明の第3の形態について、
図3に基づいて説明する。図3(a)(b)で示すよう
に、窓ガラス90に貼着される電波シールド材51は、
遮断したい所定波長帯域に共振する導電層53が複数設
けられ、それら導電層53、53の距離dが、その遮断
したい波長λの1/2以下に配置されるように表面基材
52に設けられている。そして、前記導電層53の横幅
寸法Lは、遮断したい帯域の波長λの半分の寸法に形成
されている。さらに、導電層53の裏面側には、電波熱
変換部材である炭素粉末を含有したウレタンフィルム5
4が設けられている。さらに、前記表面基材52および
ウレタンフィルム54の裏面側には、接着剤層55が設
けられており、この接着剤層55の粘着面側には、剥離
フィルム56が設けられている。
【0030】なお、前記表面基材52は、前記した表面
基材12と同様のものが使用できる。また、前記導電層
53は、前記した導電層13と同様のものが使用でき
る。さらに、前記接着剤層55は、前記した接着剤層1
4と同様のものが使用できるものでる。
【0031】そして、導電層53の厚さは0.1μm〜
10μmの範囲が好ましい。この理由として、前記導電
層53の厚みが0.1μm以下となると電波シールド性
が低下し、10μmを越えると光透過性が低下するので
好ましくないためである。また、導電層53を形成する
方法としては、蒸着以外にもスパッタリングや、メッキ
法、あるいは印刷、金属箔を貼り合わせるなど適正に導
電層53を形成できる手段であれば他の方法であっても
構わない。
【0032】そのため、例えば、携帯電話の周波数帯域
の電波を遮断する場合には、各導電層53の配置を、そ
の電波の波長λの1/2以下に上下および左右の位置を
合わせて導電層53を形成することで、携帯電話の電波
を遮断することが可能となる。なお、遮断したい波長が
複数ある場合は、各周波数帯域の電波の波長に対応する
導電層を複数種類設ける構成とすることで、遮断するこ
とが可能となる。
【0033】なお、前記した各電波シールド材は、建物
の窓ガラスに使用する以外に自動車、新幹線や電車など
の列車、あるいは飛行機などの窓部分に使用することも
でき、さらに、建物の壁部分に使用する構成としても良
く、建物壁部分に使用する場合は、導電層の構成を光透
過性の部材を使用することなく、例えば、銅箔などの金
属箔を使用する構成としても構わない。また、前記接着
剤層は、被貼着面の全面にわたって設ける必要はなく、
その電波シールド材が貼着固定できる範囲に部分的に設
ける構成であっても良い。
【0034】
【実施例】そして、図1で示す電波シールド材を窓ガラ
スに施工して電波のシールド評価を行った場合は、以下
のようになった。なお、電波シールドの評価は、電界波
の減衰を測定することにより行った。
【0035】測定装置は、NETWORK−ANALY
ZER−MS4662A(アンリツ電子社製)を用い
た。そして、測定方法は、電波シールド材を施工した窓
ガラスの外側に送信アンテナを設置し、前記窓ガラスの
内側に受信アンテナを配置して、電波を送信して各周波
数10MHz,100MHz,1000MHzに対する
減衰を測定した。
【0036】その結果、10MHzの場合は、35dB
であり、100MHzの場合は、29dBであり、10
00MHzの場合は、26dBの値を得ることができ
た。したがって、各周波数に対して顕著な減衰効果を得
ることが分かった。また、比較として厚さ50μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムにアクリル系粘着剤
を設けたものを窓ガラスに貼付して同様の測定を行った
が、10MHz、100MHz,1000MHzのいず
れの周波数においても電波の減衰は得られなかった。
【0037】つぎに、図2で示す電波シールド材を窓ガ
ラスに施工して電波のシールド評価を行った場合は、以
下のようになった。なお、電波シールドの評価は、電界
波の減衰を測定することにより行った。
【0038】測定装置は、NETWORK−ANALY
ZER−MS4662A(アンリツ電子社製)を用い
た。そして、測定方法は、電波シールド材を施工した窓
ガラスの外側に送信アンテナを設置し、前記窓ガラスの
内側に受信アンテナを配置して、電波を送信して各周波
数10MHz,100MHz,1000MHzに対する
減衰を測定した。
【0039】その結果、10MHzの場合は、35dB
であり、100MHzの場合は、29dBであり、10
00MHzの場合は、26dBの値を得ることができ
た。したがって、各周波数に対して顕著な減衰効果を得
ることが分かった。また、比較として厚さ50μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルムにアクリル系粘着剤
を設けたものを窓ガラスに貼付して同様の測定を行った
が、10MHz、100MHz,1000MHzのいず
れの周波数においても電波の減衰は得られなかった。
【0040】また、図3で示す構成の電波シールド材の
実施例としては、選択的に電波を遮断する場合は次の構
成の電波シールド材を使用した。すなわち、アルミニウ
ム箔(厚さ10μm)に炭素粉末を含有したウレタンフ
ィルム(厚さ500μm)を熱融着し、続いて長さ50
mm、幅1mmに切断して導電層に接続された電波熱変
換部材とした。
【0041】そして、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚さ50μm)に、前記電波熱変換部材を間隔が
縦、横10mmになるように接着剤を用いて貼付した。
さらに、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムにア
クリル系粘着剤を全面に塗布し、電波シールド材を構成
した。
【0042】前記電波シールド材を窓ガラスに貼付し、
測定装置(NETWORK−ANALYZER−MS4
662A〔アンリツ電子社製〕)を用い、電波の侵入状
況を測定したところ、3GHzにおいて25dBの値が
得られ、電波を選択的に減衰していることが測定結果か
ら得ることができた。
【0043】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成したので
以下に示す優れた効果を奏する。 電波シールド材は、導電層の裏面に電波熱変換部材
を設けているため、導電層で受け止めた電波を熱に変換
して発散することで電波を確実に遮断できる。
【0044】 また、電波シールド材は、あらかじめ
電波熱変換部材を有する接続片を別体で形成しておき、
はじめに接続片を窓ガラス側に粘着させた後に本体部材
を粘着させる構成にすることで、確実にかつ窓ガラス側
からの侵入使用とする電波を遮断することが可能とな
り、また、電波シールド材の取付作業が容易になる。
【0045】 電波シールド材は、所定波長帯域に共
振する導電層と、この導電層に設けた電波熱変換部材を
備えているため、所望の電波を遮断し、それ以外の電波
を進入させるように、電波の取捨選択を行うことが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電波シールド材の要部を示す断面図
である。
【図2】(a)は、この発明の電波シールド材の他の形
態を示す正面図、(b)は、(a)の電波シールド材の
中央位置での断面図である。
【図3】(a)(b)は、この発明の電波シールド材の
他の形態を示す斜視図および断面図である。
【符号の説明】
11 電波シールド材 12 表面基材 13 導電層 14 接着剤層 15 剥離フィルム 16 接続導電部 17 本体部材 18 剥離フィルム 19 接続片 19b 電波熱変換部材 20 窓ガラス 20a 窓枠 51 電波シールド材 52 表面基材 53 導電層 54 電波熱変換部材 55 粘着剤層 56 剥離フィルム 90 窓ガラス 91 窓枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被貼着面に貼着して使用する電波シールド
    材であって、本体部材と、接続片とから構成され、 前記本体部材は、光透過性の表面基材と、この表面基材
    の一方の面に設けた光透過性の導電層と、この導電層の
    一部を露出して接続導電部を形成するように、前記導電
    層の少なくとも一部に設けた光透過性の接着剤層とを備
    え、 前記接続片は、前記本体部材の接続導電部に接続する電
    波熱変換部材と、この電波熱変換部材の一方の面に設け
    た接着剤層とを備えることを特徴とする電波シールド
    材。
  2. 【請求項2】被貼着面に貼着して使用する電波シールド
    材であって、光透過性の表面基材と、この表面基材の一
    方の面に設けた光透過性の導電層と、この導電層に接続
    させて設けた電波熱変換部材と、前記表面基材または導
    電層あるいは電波熱変換部材の少なくとも一部に設けた
    光透過性の接着剤層とからなることを特徴とする電波シ
    ールド材。
  3. 【請求項3】被貼着面に貼着して使用する電波シールド
    材であって、光透過性の表面基材と、この表面基材の一
    方の面に設けた所定波長帯域に共振する導電層と、この
    導電層に接続する電波熱変換部材とを有し、前記表面基
    材の一面側あるいは他面側に接着剤層を設けることを特
    徴とする電波シールド材。
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