JP2001044750A - 透明電波吸収体 - Google Patents
透明電波吸収体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】軽量化や低コスト化を図るとともに、吸収周波
数の変更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体
を提供する。 【解決手段】透明電波吸収膜22とこれを支持する第1
の透明支持体21とからなる第1の積層体16と、透明
電波反射膜26とこれを支持する第2の透明支持体25
とからなる第2の積層体17と、両積層体16,17の
間に介在するスペーサ18とを備えた透明電波吸収体1
5であって、上記スペーサ18として、電波の侵入方向
Aに面した空隙部を有する交換自在な部材を用いるよう
にした。
数の変更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体
を提供する。 【解決手段】透明電波吸収膜22とこれを支持する第1
の透明支持体21とからなる第1の積層体16と、透明
電波反射膜26とこれを支持する第2の透明支持体25
とからなる第2の積層体17と、両積層体16,17の
間に介在するスペーサ18とを備えた透明電波吸収体1
5であって、上記スペーサ18として、電波の侵入方向
Aに面した空隙部を有する交換自在な部材を用いるよう
にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓ガラスや壁等に
施工し、電波の反射を少なくすることができる透明電波
吸収体に関するものである。
施工し、電波の反射を少なくすることができる透明電波
吸収体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報伝達技術の飛躍的進歩に伴
い、多様な情報伝達が可能となっている。こうしたなか
で、無線による情報伝達が、利便性の観点から、非常に
優れ、盛んに研究が進められている。無線による情報伝
達としては、携帯電話等の電話機が広く知られている
が、最近、携帯型コンピューターや移動型コンピュータ
ーを支援するネットワーク装置である無線LAN(Loca
l Area Network) が注目を集めている。無線LANは、
その通信方式として、スペクトル拡散方式、狭帯域方式
等が知られており、現在、無線LANは、室内において
導入が進められている。しかし、隣室その他の場所で別
の無線LANが使用されていた場合や外部からの電波に
よって伝送速度の低下や誤動作が生じる可能性がある。
そこで、室内では、電磁波遮蔽性能を有する窓ガラスや
壁材が用いられてきているが、その反射波により、かえ
って伝送速度が低下するという問題が発生している。そ
のため、室内における反射波を低減するとともに室外か
らの電波を遮蔽することのできる建材が必要となってい
る。なかでも、窓ガラスや透明間仕切り用には、透明性
も必要とされるため、透明性を兼ね備えた建材が必要と
なっている。
い、多様な情報伝達が可能となっている。こうしたなか
で、無線による情報伝達が、利便性の観点から、非常に
優れ、盛んに研究が進められている。無線による情報伝
達としては、携帯電話等の電話機が広く知られている
が、最近、携帯型コンピューターや移動型コンピュータ
ーを支援するネットワーク装置である無線LAN(Loca
l Area Network) が注目を集めている。無線LANは、
その通信方式として、スペクトル拡散方式、狭帯域方式
等が知られており、現在、無線LANは、室内において
導入が進められている。しかし、隣室その他の場所で別
の無線LANが使用されていた場合や外部からの電波に
よって伝送速度の低下や誤動作が生じる可能性がある。
そこで、室内では、電磁波遮蔽性能を有する窓ガラスや
壁材が用いられてきているが、その反射波により、かえ
って伝送速度が低下するという問題が発生している。そ
のため、室内における反射波を低減するとともに室外か
らの電波を遮蔽することのできる建材が必要となってい
る。なかでも、窓ガラスや透明間仕切り用には、透明性
も必要とされるため、透明性を兼ね備えた建材が必要と
なっている。
【0003】このような建材として、例えば、図18に
示す透明電波吸収体1が提案されている。この透明電波
吸収体1は、ポリカーボネート(PC)製のスペーサ2
と、第1の積層体3と、第2の積層体4と、アクリル系
透明粘着剤からなる粘着剤層5,6とから構成される。
第1の積層体3は、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)製の第1の透明フィルム(第1の透明支持体)7の
表面に、酸化インジウムすず(ITO)からなる、膜厚
数十nmの透明電波吸収膜8を形成したものである。ま
た、第2の積層体4は、PET製の第2の透明フィルム
(第2の透明支持体)9の表面に、ITOからなる、膜
厚数百nmの透明電波反射膜10を形成したものであ
る。そして、上記第1,第2の積層体3,4は、粘着剤
層5,6を介して、スペーサ2の左右両面に接着されて
おり、その接着態様は、第1の積層体3の透明電波吸収
膜8と第2の積層体4の透明電波反射膜10とが互いに
対向するようになっている。なお、図において、矢印A
は、電波の侵入方向を示している。
示す透明電波吸収体1が提案されている。この透明電波
吸収体1は、ポリカーボネート(PC)製のスペーサ2
と、第1の積層体3と、第2の積層体4と、アクリル系
透明粘着剤からなる粘着剤層5,6とから構成される。
第1の積層体3は、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)製の第1の透明フィルム(第1の透明支持体)7の
表面に、酸化インジウムすず(ITO)からなる、膜厚
数十nmの透明電波吸収膜8を形成したものである。ま
た、第2の積層体4は、PET製の第2の透明フィルム
(第2の透明支持体)9の表面に、ITOからなる、膜
厚数百nmの透明電波反射膜10を形成したものであ
る。そして、上記第1,第2の積層体3,4は、粘着剤
層5,6を介して、スペーサ2の左右両面に接着されて
おり、その接着態様は、第1の積層体3の透明電波吸収
膜8と第2の積層体4の透明電波反射膜10とが互いに
対向するようになっている。なお、図において、矢印A
は、電波の侵入方向を示している。
【0004】上記透明電波吸収体1は、ITOの、膜厚
の変化によって表面抵抗率が変化する性質、すなわち膜
厚を大きくすると表面抵抗率が小さくなって電波反射能
を発揮し、逆に膜厚を小さくすると表面抵抗率が大きく
なって電波吸収能を発揮する性質を利用したものであ
り、両膜8,10の距離を吸収波長(λ)の1/4にす
ることにより、全体として電波を吸収し、反射波を少な
くすることができるようになっている。そのため、この
透明電波吸収体1の表面(例えば、第2の透明フィルム
9の表面)に粘着剤層を設け、この粘着剤層を介して窓
ガラス等に施工するようにすれば、無線LAN電波の反
射を少なくすることができるとともに、室外からの電波
を遮蔽でき、無線LAN等による情報伝達を支障なく行
うことができる。
の変化によって表面抵抗率が変化する性質、すなわち膜
厚を大きくすると表面抵抗率が小さくなって電波反射能
を発揮し、逆に膜厚を小さくすると表面抵抗率が大きく
なって電波吸収能を発揮する性質を利用したものであ
り、両膜8,10の距離を吸収波長(λ)の1/4にす
ることにより、全体として電波を吸収し、反射波を少な
くすることができるようになっている。そのため、この
透明電波吸収体1の表面(例えば、第2の透明フィルム
9の表面)に粘着剤層を設け、この粘着剤層を介して窓
ガラス等に施工するようにすれば、無線LAN電波の反
射を少なくすることができるとともに、室外からの電波
を遮蔽でき、無線LAN等による情報伝達を支障なく行
うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記透
明電波吸収体1は、一旦窓ガラス等に施工した後、吸収
予定の電波を変更したい場合、施工した透明電波吸収体
1を取り外し、新たに電波の周波数に応じた透明電波吸
収体1を施工し直さなければならないという問題があ
る。すなわち、上記透明電波吸収体1は、スペーサ2
と、第1の積層体3と、第2の積層体4とが積層一体化
したものであるため、吸収予定の電波の周波数が変更に
なった場合、全体として取り替えなければならず、吸収
周波数の変更に柔軟に対応しにくいという問題がある。
明電波吸収体1は、一旦窓ガラス等に施工した後、吸収
予定の電波を変更したい場合、施工した透明電波吸収体
1を取り外し、新たに電波の周波数に応じた透明電波吸
収体1を施工し直さなければならないという問題があ
る。すなわち、上記透明電波吸収体1は、スペーサ2
と、第1の積層体3と、第2の積層体4とが積層一体化
したものであるため、吸収予定の電波の周波数が変更に
なった場合、全体として取り替えなければならず、吸収
周波数の変更に柔軟に対応しにくいという問題がある。
【0006】また、低周波数の電波を吸収する場合、P
C製のスペーサ2の厚みが非常に大きくなるため、コス
トアップや重量増加という問題もある。
C製のスペーサ2の厚みが非常に大きくなるため、コス
トアップや重量増加という問題もある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、軽量化や低コスト化を図るとともに、吸収周波
数の変更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体
の提供をその目的とする。
もので、軽量化や低コスト化を図るとともに、吸収周波
数の変更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体
の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の透明電波吸収体は、透明電波吸収膜とこれ
を支持する第1の透明支持体とからなる第1の積層体
と、透明電波反射膜とこれを支持する第2の透明支持体
とからなる第2の積層体と、両積層体の間に介在するス
ペーサとを備えた透明電波吸収体であって、上記スペー
サが、電波の侵入方向に面した空隙部を有する交換自在
な部材であるという構成をとる。
め、本発明の透明電波吸収体は、透明電波吸収膜とこれ
を支持する第1の透明支持体とからなる第1の積層体
と、透明電波反射膜とこれを支持する第2の透明支持体
とからなる第2の積層体と、両積層体の間に介在するス
ペーサとを備えた透明電波吸収体であって、上記スペー
サが、電波の侵入方向に面した空隙部を有する交換自在
な部材であるという構成をとる。
【0009】すなわち、本発明者らは、透明電波吸収体
の軽量化、低コスト化を図るとともに、吸収周波数の変
更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体を得る
べく、鋭意研究を重ねた。その結果、透明電波吸収膜と
これを支持する第1の透明支持体とからなる第1の積層
体と、透明電波反射膜とこれを支持する第2の透明支持
体とからなる第2の積層体と、両積層体の間に介在する
スペーサとを備えた透明電波吸収体において、上記スペ
ーサとして、電波の侵入方向に面した空隙部を有する交
換自在な部材を用いれば、所期の目的を達成できること
を見いだし、本発明に到達した。そして、上記透明電波
吸収体は、上記空隙部が空気層として作用するため、複
層ガラスのように、断熱性、防音性の向上が期待できる
という利点を有する。
の軽量化、低コスト化を図るとともに、吸収周波数の変
更に柔軟に対応することができる透明電波吸収体を得る
べく、鋭意研究を重ねた。その結果、透明電波吸収膜と
これを支持する第1の透明支持体とからなる第1の積層
体と、透明電波反射膜とこれを支持する第2の透明支持
体とからなる第2の積層体と、両積層体の間に介在する
スペーサとを備えた透明電波吸収体において、上記スペ
ーサとして、電波の侵入方向に面した空隙部を有する交
換自在な部材を用いれば、所期の目的を達成できること
を見いだし、本発明に到達した。そして、上記透明電波
吸収体は、上記空隙部が空気層として作用するため、複
層ガラスのように、断熱性、防音性の向上が期待できる
という利点を有する。
【0010】特に、上記部材として空洞部を有する交換
自在な枠体を用いればより一層良好な結果が得られるこ
とを突き止めた。
自在な枠体を用いればより一層良好な結果が得られるこ
とを突き止めた。
【0011】また、上記透明電波吸収体において、水分
遮断層を設けるようにすると、施工時に用いた水分が透
明電波反射膜まで浸透し、それにより透明電波反射膜が
酸化して劣化してしまうという事態を防止できるため、
良好な電波反射能を長期にわたって保つことができる。
例えば、透明電波吸収膜とこれを支持する第1の透明支
持体とからなる第1の積層体と、透明電波反射膜とこれ
を支持する第2の透明支持体とからなる第2の積層体
と、両積層体の間に介在するスペーサとを備えた透明電
波吸収体を被施工体に施工する場合、第2の積層体と被
施工体の双方を水で濡らし、その水の表面張力を利用し
て仮止めし、その後へら等で水を追い出すことによりし
わや気泡等を発生させずに貼り合わせることができる
が、この時の残留水分の浸透によって上記第2の積層体
を構成する透明電波反射膜(特に、銀,銀系合金膜)が
劣化し、電波反射能が悪化する傾向がある。しかし、水
分遮断層を設けると、それによって水分の浸透を遮断
し、透明電波反射膜の劣化を防止できるため、初期の良
好な電波反射能を長期にわたって維持することが可能と
なる。
遮断層を設けるようにすると、施工時に用いた水分が透
明電波反射膜まで浸透し、それにより透明電波反射膜が
酸化して劣化してしまうという事態を防止できるため、
良好な電波反射能を長期にわたって保つことができる。
例えば、透明電波吸収膜とこれを支持する第1の透明支
持体とからなる第1の積層体と、透明電波反射膜とこれ
を支持する第2の透明支持体とからなる第2の積層体
と、両積層体の間に介在するスペーサとを備えた透明電
波吸収体を被施工体に施工する場合、第2の積層体と被
施工体の双方を水で濡らし、その水の表面張力を利用し
て仮止めし、その後へら等で水を追い出すことによりし
わや気泡等を発生させずに貼り合わせることができる
が、この時の残留水分の浸透によって上記第2の積層体
を構成する透明電波反射膜(特に、銀,銀系合金膜)が
劣化し、電波反射能が悪化する傾向がある。しかし、水
分遮断層を設けると、それによって水分の浸透を遮断
し、透明電波反射膜の劣化を防止できるため、初期の良
好な電波反射能を長期にわたって維持することが可能と
なる。
【0012】なお、本発明において、「透明」とは、可
視光(光線の波長が380〜780nm程度)を通過さ
せることができることをいい、通常JIS R 310
6に準じて測定される分光透過率(測定波長:550n
m)が60%以上であることをいう。上記定義は、「透
明」がつくものすべてに適用される。
視光(光線の波長が380〜780nm程度)を通過さ
せることができることをいい、通常JIS R 310
6に準じて測定される分光透過率(測定波長:550n
m)が60%以上であることをいう。上記定義は、「透
明」がつくものすべてに適用される。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【0014】図1は、本発明の透明電波吸収体の一実施
の形態を示す。この透明電波吸収体15は、第1の積層
体16と、第2の積層体17とを備え、両積層体16,
17の間に、電波の侵入方向(図示の矢印A)に面した
空洞部を有する枠体からなるスペーサ18が介在されて
構成される。そして、この透明電波吸収体15は、スペ
ーサ18が交換自在な状態で、サッシ19によって固定
されている。
の形態を示す。この透明電波吸収体15は、第1の積層
体16と、第2の積層体17とを備え、両積層体16,
17の間に、電波の侵入方向(図示の矢印A)に面した
空洞部を有する枠体からなるスペーサ18が介在されて
構成される。そして、この透明電波吸収体15は、スペ
ーサ18が交換自在な状態で、サッシ19によって固定
されている。
【0015】上記第1の積層体16は、第1の透明支持
体21と、この一面に形成された透明電波吸収膜22と
から構成されている。そして、この第1の積層体16
は、透明粘着剤等からなる粘着剤層23を介して、透明
な板状体24に積層されている。
体21と、この一面に形成された透明電波吸収膜22と
から構成されている。そして、この第1の積層体16
は、透明粘着剤等からなる粘着剤層23を介して、透明
な板状体24に積層されている。
【0016】上記第1の積層体16を構成する第1の透
明支持体21としては、通常、各種の透明材料を適宜の
方法によってフィルム状に成形したものが用いられる。
この透明材料の具体例としては、PET,ポリイミド
(PI),PC,ポリメタクリル酸メチル(PMM
A),ポリエチレンナフタレート(PEN)等があげら
れる。また、透明ガラス等の透明剛性体であっても差し
支えはない。そして、上記第1の透明支持体21は、主
として透明電波吸収膜22を保持する機能を発揮するた
め、その厚みは、通常10〜300μm、好適には20
〜150μmの範囲に設定される。
明支持体21としては、通常、各種の透明材料を適宜の
方法によってフィルム状に成形したものが用いられる。
この透明材料の具体例としては、PET,ポリイミド
(PI),PC,ポリメタクリル酸メチル(PMM
A),ポリエチレンナフタレート(PEN)等があげら
れる。また、透明ガラス等の透明剛性体であっても差し
支えはない。そして、上記第1の透明支持体21は、主
として透明電波吸収膜22を保持する機能を発揮するた
め、その厚みは、通常10〜300μm、好適には20
〜150μmの範囲に設定される。
【0017】また、上記第1の透明支持体21の一面に
形成される透明電波吸収膜22の形成材料としては、通
常、透明電波吸収膜22の表面抵抗率を370〜400
Ω/□程度に設定できるものが用いられる。例えば、I
TO等があげられる。また、金属等の導電メッシュであ
っても差し支えはない。そして、ITOを用いる場合
は、その性質から、膜厚は、通常100nm以下、好適
には10〜50nmに設定される。
形成される透明電波吸収膜22の形成材料としては、通
常、透明電波吸収膜22の表面抵抗率を370〜400
Ω/□程度に設定できるものが用いられる。例えば、I
TO等があげられる。また、金属等の導電メッシュであ
っても差し支えはない。そして、ITOを用いる場合
は、その性質から、膜厚は、通常100nm以下、好適
には10〜50nmに設定される。
【0018】上記第1の積層体16は、例えば、第1の
透明支持体21の一面に対し、透明電波吸収膜22形成
材料を用いて、蒸着,塗装,積層等の各種の方法を実施
することにより作製することができる。
透明支持体21の一面に対し、透明電波吸収膜22形成
材料を用いて、蒸着,塗装,積層等の各種の方法を実施
することにより作製することができる。
【0019】上記蒸着方法としては、膜厚制御が容易で
あるという理由から、主としてスパッタリング法が採用
されるが、それ以外に真空蒸着法やイオンプレーティン
グ法等を採用してもよい。ここで、スパッタリング法と
は、不活性ガス(アルゴン等)を槽内に導入し、電極間
に数千ボルトの電圧をかけてグロー放電を起こさせ、不
活性ガスイオンを負に印加したターゲットに衝突させ、
飛散したターゲット物質を被蒸着体(第1の透明支持体
21)上で凝固させて皮膜を形成する方法である。ま
た、真空蒸着法とは、高真空中(1.33×10-1〜
1.33×10-4Pa程度)で蒸着物質を加熱蒸発さ
せ、被蒸着体(第1の透明支持体21)上で凝固させて
皮膜を形成する方法である。さらに、イオンプレーティ
ング法とは、加熱蒸発させた蒸発原子をグロー放電また
は高周波プラズマで部分的にイオン化し、負に印加した
被蒸着体(第1の透明支持体21)表面に蒸着させて皮
膜を形成する方法である。
あるという理由から、主としてスパッタリング法が採用
されるが、それ以外に真空蒸着法やイオンプレーティン
グ法等を採用してもよい。ここで、スパッタリング法と
は、不活性ガス(アルゴン等)を槽内に導入し、電極間
に数千ボルトの電圧をかけてグロー放電を起こさせ、不
活性ガスイオンを負に印加したターゲットに衝突させ、
飛散したターゲット物質を被蒸着体(第1の透明支持体
21)上で凝固させて皮膜を形成する方法である。ま
た、真空蒸着法とは、高真空中(1.33×10-1〜
1.33×10-4Pa程度)で蒸着物質を加熱蒸発さ
せ、被蒸着体(第1の透明支持体21)上で凝固させて
皮膜を形成する方法である。さらに、イオンプレーティ
ング法とは、加熱蒸発させた蒸発原子をグロー放電また
は高周波プラズマで部分的にイオン化し、負に印加した
被蒸着体(第1の透明支持体21)表面に蒸着させて皮
膜を形成する方法である。
【0020】そして、上記第1の積層体16が粘着剤層
23を介して積層される透明な板状体24は、第1の積
層体16が撓まないように支持するためのものであり、
成形したものが剛性を有するようになる各種の透明材料
を用いて成形されたものである。上記透明材料として
は、例えばPC等があげられる。
23を介して積層される透明な板状体24は、第1の積
層体16が撓まないように支持するためのものであり、
成形したものが剛性を有するようになる各種の透明材料
を用いて成形されたものである。上記透明材料として
は、例えばPC等があげられる。
【0021】一方、上記第2の積層体17は、第2の透
明支持体25と、この一面に形成された透明電波反射膜
26とから構成されている。そして、この第2の積層体
17は、透明粘着剤等からなる粘着剤層27を介して、
窓ガラス等の被施工体20に積層されている。
明支持体25と、この一面に形成された透明電波反射膜
26とから構成されている。そして、この第2の積層体
17は、透明粘着剤等からなる粘着剤層27を介して、
窓ガラス等の被施工体20に積層されている。
【0022】上記第2の積層体17を構成する第2の透
明支持体25は、各種の透明材料を適宜の方法によって
フィルム状に成形したものである。この透明材料の具体
例としては、上記第1の透明支持体21と同種のものが
例示できる。そして、上記第2の透明支持体25は、第
1の透明支持体21と同様、主として透明電波反射膜2
6を保持する機能を発揮するため、その厚みは、通常1
0〜300μm、好適には20〜150μmの範囲に設
定される。
明支持体25は、各種の透明材料を適宜の方法によって
フィルム状に成形したものである。この透明材料の具体
例としては、上記第1の透明支持体21と同種のものが
例示できる。そして、上記第2の透明支持体25は、第
1の透明支持体21と同様、主として透明電波反射膜2
6を保持する機能を発揮するため、その厚みは、通常1
0〜300μm、好適には20〜150μmの範囲に設
定される。
【0023】また、上記第2の透明支持体25の一面に
形成される透明電波反射膜26の形成材料としては、従
来から用いられている各種のものがあげられる。例え
ば、図1に示すとおり、透明電波反射膜26が1層から
なる場合は、ITO等があげられる。ITOを用いた場
合は、その性質から、膜厚は、通常150nm以上に設
定されていることが好ましい。
形成される透明電波反射膜26の形成材料としては、従
来から用いられている各種のものがあげられる。例え
ば、図1に示すとおり、透明電波反射膜26が1層から
なる場合は、ITO等があげられる。ITOを用いた場
合は、その性質から、膜厚は、通常150nm以上に設
定されていることが好ましい。
【0024】そして、上記透明電波反射膜26は、1層
構造に限定するものではなく、2層以上の構造にしても
よい。なかでも、図2に示すように、電波反射能を有す
る膜(以下「電波反射膜」という)28の両面に、透明
性を向上させることが可能な膜(以下「透明性向上膜」
という)29a,29bを形成した3層構造が、透明性
と電波反射能の両立という点で好ましい。
構造に限定するものではなく、2層以上の構造にしても
よい。なかでも、図2に示すように、電波反射能を有す
る膜(以下「電波反射膜」という)28の両面に、透明
性を向上させることが可能な膜(以下「透明性向上膜」
という)29a,29bを形成した3層構造が、透明性
と電波反射能の両立という点で好ましい。
【0025】上記電波反射膜28の形成材料としては、
銀(Ag),アルミニウム(Al),銀(Ag)と銅
(Cu),銀(Ag)と金(Au)等の銀系合金等があ
げられる。なかでも、透明性が比較的良好で、低表面抵
抗率を実現できるという理由から、Agが好ましい。
銀(Ag),アルミニウム(Al),銀(Ag)と銅
(Cu),銀(Ag)と金(Au)等の銀系合金等があ
げられる。なかでも、透明性が比較的良好で、低表面抵
抗率を実現できるという理由から、Agが好ましい。
【0026】また、上記電波反射膜28の両面に形成さ
れる透明性向上膜29a,29bの形成材料としては、
酸化チタン(TiO2 ),酸化ジルコニウム(Zr
O2 ),酸化インジウム(In2 O3 ),ITO,酸化
アルミニウム(Al2 O3 ),フッ化マグネシウム(M
gF2 ),酸化タンタル(Ta2 O5 ),酸化スズ(S
nO2 ),酸化亜鉛(ZnO)等があげられる。なかで
も、電波反射膜28表面の光の反射を効果的に抑えるこ
とができるという理由から、TiO2 が好ましい。な
お、2つの透明性向上膜29a,29bは、その形成材
料が互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。
れる透明性向上膜29a,29bの形成材料としては、
酸化チタン(TiO2 ),酸化ジルコニウム(Zr
O2 ),酸化インジウム(In2 O3 ),ITO,酸化
アルミニウム(Al2 O3 ),フッ化マグネシウム(M
gF2 ),酸化タンタル(Ta2 O5 ),酸化スズ(S
nO2 ),酸化亜鉛(ZnO)等があげられる。なかで
も、電波反射膜28表面の光の反射を効果的に抑えるこ
とができるという理由から、TiO2 が好ましい。な
お、2つの透明性向上膜29a,29bは、その形成材
料が互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0027】そして、上記透明性向上膜29aと電波反
射膜28と透明性向上膜29bの3層構造にした場合
は、電波反射能と透明性の両立という観点から、各膜厚
は、透明性向上膜29a/電波反射膜28/透明性向上
膜29b=5〜50nm/5〜30nm/5〜50nm
に設定されていることが好ましい。より好ましくは、2
0〜40nm/10〜20nm/20〜40nmであ
る。
射膜28と透明性向上膜29bの3層構造にした場合
は、電波反射能と透明性の両立という観点から、各膜厚
は、透明性向上膜29a/電波反射膜28/透明性向上
膜29b=5〜50nm/5〜30nm/5〜50nm
に設定されていることが好ましい。より好ましくは、2
0〜40nm/10〜20nm/20〜40nmであ
る。
【0028】上記第2の積層体17は、例えば、第2の
透明支持体25の一面に対し、透明電波反射膜26形成
材料を用いて、蒸着,塗装,積層等の各種の方法を実施
することにより作製することができる。
透明支持体25の一面に対し、透明電波反射膜26形成
材料を用いて、蒸着,塗装,積層等の各種の方法を実施
することにより作製することができる。
【0029】そして、上記第1の積層体16と第2の積
層体17の間に介在するスペーサ18は、図3に示すよ
うな枠体であって、前述したとおり、その空洞部が電波
の侵入方向に面するように配設され、第1の積層体16
および第2の積層体17に交換自在な状態で取り付けら
れている。このようにスペーサ18として枠体を用いる
ことにより、軽量化、低コスト化が実現できるようにな
る。また、透明電波吸収体15内に空気層30(図1参
照)を設けることになるため、電波吸収能に加えて、断
熱性、防音性の向上が期待できる。
層体17の間に介在するスペーサ18は、図3に示すよ
うな枠体であって、前述したとおり、その空洞部が電波
の侵入方向に面するように配設され、第1の積層体16
および第2の積層体17に交換自在な状態で取り付けら
れている。このようにスペーサ18として枠体を用いる
ことにより、軽量化、低コスト化が実現できるようにな
る。また、透明電波吸収体15内に空気層30(図1参
照)を設けることになるため、電波吸収能に加えて、断
熱性、防音性の向上が期待できる。
【0030】上記スペーサ18を構成する枠体は、電波
の通路に空気層30を設けることができるものであれば
その形状に特に制限はない。なかでも、空気層30を大
きくするとともに充分な強度を保つという理由から、枠
体の厚みD(図3参照)が数cm程度に設定されている
形状が好ましい。
の通路に空気層30を設けることができるものであれば
その形状に特に制限はない。なかでも、空気層30を大
きくするとともに充分な強度を保つという理由から、枠
体の厚みD(図3参照)が数cm程度に設定されている
形状が好ましい。
【0031】さらに、上記スペーサ18を構成する枠体
の幅L(図3参照)は、透明電波吸収体15がλ/4型
電波吸収体として機能するため、通常、透明電波吸収膜
22と透明電波反射膜26との距離が吸収波長(λ)の
1/4になるように設定される。
の幅L(図3参照)は、透明電波吸収体15がλ/4型
電波吸収体として機能するため、通常、透明電波吸収膜
22と透明電波反射膜26との距離が吸収波長(λ)の
1/4になるように設定される。
【0032】そして、上記枠体の材質としては、特に制
限されるものではなく、樹脂,金属,セラミック,ガラ
ス等の各種のものが用いられる。
限されるものではなく、樹脂,金属,セラミック,ガラ
ス等の各種のものが用いられる。
【0033】上記透明電波吸収体15は、例えば、つぎ
のようにして施工することができる。すなわち、まず、
前記した透明な板状体24付き第1の積層体16と、第
2の積層体17と、スペーサ18とを準備するととも
に、サッシ19の凹部に窓ガラス等の被施工体20(図
1参照)が配設されたものを準備する。そして、その被
施工体20の一面に、第2の積層体17、スペーサ1
8、透明な板状体24付き第1の積層体16をこの順で
配設することにより施工することができる。なお、上記
サッシ19の凹部内に、スペーサ18等ががたつかない
ようにゴム製シート31等を配設しておいてもよい。ま
た、上記ゴム製シート31が導電性を有するものなら、
サッシ19に導電され、より好ましい。
のようにして施工することができる。すなわち、まず、
前記した透明な板状体24付き第1の積層体16と、第
2の積層体17と、スペーサ18とを準備するととも
に、サッシ19の凹部に窓ガラス等の被施工体20(図
1参照)が配設されたものを準備する。そして、その被
施工体20の一面に、第2の積層体17、スペーサ1
8、透明な板状体24付き第1の積層体16をこの順で
配設することにより施工することができる。なお、上記
サッシ19の凹部内に、スペーサ18等ががたつかない
ようにゴム製シート31等を配設しておいてもよい。ま
た、上記ゴム製シート31が導電性を有するものなら、
サッシ19に導電され、より好ましい。
【0034】そして、上記のようにして施工された透明
電波吸収体15は、例えばつぎのようにして使用され
る。すなわち、まず図1のように透明電波吸収体15を
施工する。その後、吸収したい電波の周波数の変更等に
より取り替える必要が生じた場合、上記透明電波吸収体
15全体を取り外すのではなく、交換自在な状態で取り
付けられている透明な板状体24付き第1の積層体16
およびスペーサ18を取り外す。そして、図4に示すよ
うに、サッシ19内に配設されている第2の積層体17
の一面に、吸収したい電波の周波数に応じたスペーサ1
8′と透明な板状体24付き第1の積層体16とをこの
順で再度取り付けて、透明電波吸収体15′を施工す
る。その後、新たに生じたサッシ19内の空隙に、ゴム
製パッキング32を配設する等して固定する。このよう
にして使用することができる。
電波吸収体15は、例えばつぎのようにして使用され
る。すなわち、まず図1のように透明電波吸収体15を
施工する。その後、吸収したい電波の周波数の変更等に
より取り替える必要が生じた場合、上記透明電波吸収体
15全体を取り外すのではなく、交換自在な状態で取り
付けられている透明な板状体24付き第1の積層体16
およびスペーサ18を取り外す。そして、図4に示すよ
うに、サッシ19内に配設されている第2の積層体17
の一面に、吸収したい電波の周波数に応じたスペーサ1
8′と透明な板状体24付き第1の積層体16とをこの
順で再度取り付けて、透明電波吸収体15′を施工す
る。その後、新たに生じたサッシ19内の空隙に、ゴム
製パッキング32を配設する等して固定する。このよう
にして使用することができる。
【0035】図5は、本発明の透明電波吸収体の他の例
を示す。このものは、第2の積層体17側(図5のスペ
ーサ18の右側)において、水分遮断層50が、粘着剤
層51と透明電波反射膜26とを介して、第2の透明支
持体25と対峙した状態で形成された構造を有するもの
である。それ以外の構成は、図1に示す構造の透明電波
吸収体15と同様である。
を示す。このものは、第2の積層体17側(図5のスペ
ーサ18の右側)において、水分遮断層50が、粘着剤
層51と透明電波反射膜26とを介して、第2の透明支
持体25と対峙した状態で形成された構造を有するもの
である。それ以外の構成は、図1に示す構造の透明電波
吸収体15と同様である。
【0036】上記構成において、水分遮断層50は、そ
の字句どおり、水分を遮断する層のことであり、例えば
水分を遮断することができる各種のフィルムを用いて形
成される。このフィルムとしては、例えばPETフィル
ム,PENフィルム等のポリエステルフィルム,ナイロ
ンフィルム,二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP
フィルム),無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフ
ィルム)等があげられる。なかでも、透湿度,酸素透過
度,コスト等の観点から、ナイロンフィルム,ポリエス
テルフィルムが好ましい。特に、二軸延伸PETフィル
ムは、低透湿度および低酸素透過度を兼ね備えているた
め、最適である。なお、上記フィルムには、例えば紫外
線吸収剤等の添加剤が添加されてあってもよい。
の字句どおり、水分を遮断する層のことであり、例えば
水分を遮断することができる各種のフィルムを用いて形
成される。このフィルムとしては、例えばPETフィル
ム,PENフィルム等のポリエステルフィルム,ナイロ
ンフィルム,二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP
フィルム),無延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフ
ィルム)等があげられる。なかでも、透湿度,酸素透過
度,コスト等の観点から、ナイロンフィルム,ポリエス
テルフィルムが好ましい。特に、二軸延伸PETフィル
ムは、低透湿度および低酸素透過度を兼ね備えているた
め、最適である。なお、上記フィルムには、例えば紫外
線吸収剤等の添加剤が添加されてあってもよい。
【0037】図5に示す構造の透明電波吸収体15は、
例えば、つぎのようにして施工することができる。すな
わち、まず、前記した第2の積層体17の一面(透明電
波反射膜26面)に、透明粘着剤等からなる粘着剤層5
1を形成した後、水分遮断層50形成用のフィルムを貼
りつけて一体化し、水分遮断層50付き第2の積層体1
7を準備する。また、前記した透明な板状体24付き第
1の積層体16と、スペーサ18とを準備するととも
に、図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様、サッ
シ19の凹部に窓ガラス等の被施工体20が配設された
ものを準備する。つぎに、その被施工体20の一面に、
透明粘着剤等からなる粘着剤層27を形成する。つづい
て、その粘着剤層27面を、水を掛ける等して濡らした
後、その粘着剤層27面に、予め水で濡らしておいた水
分遮断層50付き第2の積層体17をその水を利用して
仮止めする。その後、粘着剤層27と水分遮断層50付
き第2の積層体17との間の水を気泡等とともにへら等
で追い出すことにより、被施工体20に、水分遮断層5
0付き第2の積層体17を貼りつけて一体化する。その
後、図1に示す透明電波吸収体20の施工と同様にし
て、スペーサ18、透明な板状体24付き第1の積層体
16をこの順で配設することにより施工することができ
る。
例えば、つぎのようにして施工することができる。すな
わち、まず、前記した第2の積層体17の一面(透明電
波反射膜26面)に、透明粘着剤等からなる粘着剤層5
1を形成した後、水分遮断層50形成用のフィルムを貼
りつけて一体化し、水分遮断層50付き第2の積層体1
7を準備する。また、前記した透明な板状体24付き第
1の積層体16と、スペーサ18とを準備するととも
に、図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様、サッ
シ19の凹部に窓ガラス等の被施工体20が配設された
ものを準備する。つぎに、その被施工体20の一面に、
透明粘着剤等からなる粘着剤層27を形成する。つづい
て、その粘着剤層27面を、水を掛ける等して濡らした
後、その粘着剤層27面に、予め水で濡らしておいた水
分遮断層50付き第2の積層体17をその水を利用して
仮止めする。その後、粘着剤層27と水分遮断層50付
き第2の積層体17との間の水を気泡等とともにへら等
で追い出すことにより、被施工体20に、水分遮断層5
0付き第2の積層体17を貼りつけて一体化する。その
後、図1に示す透明電波吸収体20の施工と同様にし
て、スペーサ18、透明な板状体24付き第1の積層体
16をこの順で配設することにより施工することができ
る。
【0038】このようにして施工された透明電波吸収体
15は、水分遮断層50を設けて施工時の水分を透明電
波反射膜26まで浸透させないようにしたため、良好な
電波反射能を長期にわたって維持することができるもの
となる。また、水を用いて施工するようにしたため、し
わや気泡等が存在せず、高品質化が図れる。さらに、図
1に示す構造の透明電波吸収体15と同様、交換自在な
部材を用いているため、軽量化や低コスト化が図れると
ともに、吸収周波数の変更に柔軟に対応することができ
る。
15は、水分遮断層50を設けて施工時の水分を透明電
波反射膜26まで浸透させないようにしたため、良好な
電波反射能を長期にわたって維持することができるもの
となる。また、水を用いて施工するようにしたため、し
わや気泡等が存在せず、高品質化が図れる。さらに、図
1に示す構造の透明電波吸収体15と同様、交換自在な
部材を用いているため、軽量化や低コスト化が図れると
ともに、吸収周波数の変更に柔軟に対応することができ
る。
【0039】本発明の透明電波吸収体は、上記図1,図
5に示す構造に限定されるものではなく、例えば図6,
図7に示すように、スペーサ18の左右両面に配設され
る各部材の配設順序等を適宜に変更したものであっても
よい。
5に示す構造に限定されるものではなく、例えば図6,
図7に示すように、スペーサ18の左右両面に配設され
る各部材の配設順序等を適宜に変更したものであっても
よい。
【0040】図6に示す構造の透明電波吸収体15は、
図1に示す構造の透明電波吸収体15において、第1の
積層体16側(図6のスペーサ18の左側)の各部材の
配設順序を換えたものである。すなわち、スペーサ18
の一面(図6において左面)に、第1の積層体16、粘
着剤層23、透明な板状体24がこの順で積層された構
造を有するものである。それ以外の構成は、図1に示す
構造の透明電波吸収体15と同様である。このものも、
図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様の作用効果
を奏する。なお、この態様において、図5に示す構造の
透明電波吸収体15と同様、水分遮断層50(図5参
照)を、第2の積層体17の透明電波反射膜26を介し
て第2の透明支持体25と対峙した状態で設けるように
してもよい。
図1に示す構造の透明電波吸収体15において、第1の
積層体16側(図6のスペーサ18の左側)の各部材の
配設順序を換えたものである。すなわち、スペーサ18
の一面(図6において左面)に、第1の積層体16、粘
着剤層23、透明な板状体24がこの順で積層された構
造を有するものである。それ以外の構成は、図1に示す
構造の透明電波吸収体15と同様である。このものも、
図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様の作用効果
を奏する。なお、この態様において、図5に示す構造の
透明電波吸収体15と同様、水分遮断層50(図5参
照)を、第2の積層体17の透明電波反射膜26を介し
て第2の透明支持体25と対峙した状態で設けるように
してもよい。
【0041】また、図7に示す構造の透明電波吸収体1
5は、図1に示す構造の透明電波吸収体15において、
第2の積層体17側(図7のスペーサ18の右側)に配
設する部材を変更したものである。すなわち、スペーサ
18の一面(図7において右面)に、透明な板状体3
3、粘着剤層27、第2の積層体17がこの順で積層さ
れた構造を有するものである。それ以外の構成は、図1
に示す構造の透明電波吸収体15と同様である。このも
のも、図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様の作
用効果を奏する。なお、透明な板状体33は、窓ガラス
等の被施工体であってもよい。そして、この態様におい
て、図5に示す構造の透明電波吸収体15と同様、水分
遮断層50(図5参照)を、第2の積層体17の透明電
波反射膜26を介して第2の透明支持体25と対峙した
状態で設けるようにしてもよい。
5は、図1に示す構造の透明電波吸収体15において、
第2の積層体17側(図7のスペーサ18の右側)に配
設する部材を変更したものである。すなわち、スペーサ
18の一面(図7において右面)に、透明な板状体3
3、粘着剤層27、第2の積層体17がこの順で積層さ
れた構造を有するものである。それ以外の構成は、図1
に示す構造の透明電波吸収体15と同様である。このも
のも、図1に示す構造の透明電波吸収体15と同様の作
用効果を奏する。なお、透明な板状体33は、窓ガラス
等の被施工体であってもよい。そして、この態様におい
て、図5に示す構造の透明電波吸収体15と同様、水分
遮断層50(図5参照)を、第2の積層体17の透明電
波反射膜26を介して第2の透明支持体25と対峙した
状態で設けるようにしてもよい。
【0042】そして、本発明の透明電波吸収体は、上記
図1,図5等に示すように、第1の積層体16,スペー
サ18,第2の積層体17をそれぞれ1個ずつ用いた態
様に限定されるものではなく、例えば図8に示すよう
に、第1の積層体16等を複数個用いるようにしてもよ
い。このように複数個用いると、1つの透明電波吸収体
において、透明電波吸収膜と透明電波反射膜との距離を
複数異ならせることができるため、この距離が波長
(λ)の1/4になる複数の特定周波数の電波を吸収で
き、結果、吸収周波数の広帯域化を図ることができる。
図1,図5等に示すように、第1の積層体16,スペー
サ18,第2の積層体17をそれぞれ1個ずつ用いた態
様に限定されるものではなく、例えば図8に示すよう
に、第1の積層体16等を複数個用いるようにしてもよ
い。このように複数個用いると、1つの透明電波吸収体
において、透明電波吸収膜と透明電波反射膜との距離を
複数異ならせることができるため、この距離が波長
(λ)の1/4になる複数の特定周波数の電波を吸収で
き、結果、吸収周波数の広帯域化を図ることができる。
【0043】図8に示す構造の透明電波吸収体15は、
図1に示す第1の積層体16面に、さらにスペーサ18
aおよび透明な板状体38付き第1の積層体34をこの
順で積層した構造を有するものである。なお、37は粘
着剤層である。このものも、図1に示す構造の透明電波
吸収体15と同様の作用効果を奏する。加えて、2層の
透明電波吸収膜および2層の空隙部を有するため、2種
の特定周波数の電波を吸収することができる。なお、こ
の態様において、図5に示す構造の透明電波吸収体15
と同様、水分遮断層50(図5参照)を、第2の積層体
17の透明電波反射膜26を介して第2の透明支持体2
5と対峙した状態で設けるようにしてもよい。また、例
えば図6,図7に示すように、スペーサ18,18aの
左右両面に配設される各部材の配設順序等を適宜変更し
ても差し支えはない。
図1に示す第1の積層体16面に、さらにスペーサ18
aおよび透明な板状体38付き第1の積層体34をこの
順で積層した構造を有するものである。なお、37は粘
着剤層である。このものも、図1に示す構造の透明電波
吸収体15と同様の作用効果を奏する。加えて、2層の
透明電波吸収膜および2層の空隙部を有するため、2種
の特定周波数の電波を吸収することができる。なお、こ
の態様において、図5に示す構造の透明電波吸収体15
と同様、水分遮断層50(図5参照)を、第2の積層体
17の透明電波反射膜26を介して第2の透明支持体2
5と対峙した状態で設けるようにしてもよい。また、例
えば図6,図7に示すように、スペーサ18,18aの
左右両面に配設される各部材の配設順序等を適宜変更し
ても差し支えはない。
【0044】本発明の透明電波吸収体は、図1,図5等
に示すように、必ずしもサッシ19を用いて固定する必
要はない。例えば、図9,図10に示すように、固定金
具39を用いて第1の積層体16,スペーサ18,第2
の積層体17等を固定する方法、あるいは枠体の開口縁
部に、剥離自在の両面粘着テープを配設したり剥離自在
の粘着剤層を形成し、透明な板状体24付き第1の積層
体16および第2の積層体17を貼りつける方法等によ
って固定してもよい。
に示すように、必ずしもサッシ19を用いて固定する必
要はない。例えば、図9,図10に示すように、固定金
具39を用いて第1の積層体16,スペーサ18,第2
の積層体17等を固定する方法、あるいは枠体の開口縁
部に、剥離自在の両面粘着テープを配設したり剥離自在
の粘着剤層を形成し、透明な板状体24付き第1の積層
体16および第2の積層体17を貼りつける方法等によ
って固定してもよい。
【0045】図9に示す構造の透明電波吸収体は、サッ
シ19(図1等参照)を用いずに、固定金具39を用い
て、第1の積層体16,スペーサ18,第2の積層体1
7等を固定した一体型透明電波吸収体である。この一体
型透明電波吸収体は、固定金具39によって透明電波吸
収膜22と透明電波反射膜26の間隔を固定したまま一
体化されていることから、このままサッシ19にはめ込
むことができ、また一体型透明電波吸収体の透明電波反
射膜26方向の面に粘着テープを配設したり粘着剤層を
形成することによって、壁や窓ガラス等に貼りつけて使
用することもでき、また一体型透明電波吸収体自体を透
明な間仕切り(パーティション)として使用することも
できる。このような態様であっても、図1に示す構造の
透明電波吸収体15と同様の作用効果を奏する。なお、
この態様において、図5に示す構造の透明電波吸収体1
5と同様、水分遮断層50(図5参照)を、第2の積層
体17の透明電波反射膜26を介して第2の透明支持体
25と対峙した状態で設けるようにしてもよい。また、
例えば図6,図7に示すように、スペーサ18の左右両
面に配設される各部材の配設順序等を適宜変更しても差
し支えはない。
シ19(図1等参照)を用いずに、固定金具39を用い
て、第1の積層体16,スペーサ18,第2の積層体1
7等を固定した一体型透明電波吸収体である。この一体
型透明電波吸収体は、固定金具39によって透明電波吸
収膜22と透明電波反射膜26の間隔を固定したまま一
体化されていることから、このままサッシ19にはめ込
むことができ、また一体型透明電波吸収体の透明電波反
射膜26方向の面に粘着テープを配設したり粘着剤層を
形成することによって、壁や窓ガラス等に貼りつけて使
用することもでき、また一体型透明電波吸収体自体を透
明な間仕切り(パーティション)として使用することも
できる。このような態様であっても、図1に示す構造の
透明電波吸収体15と同様の作用効果を奏する。なお、
この態様において、図5に示す構造の透明電波吸収体1
5と同様、水分遮断層50(図5参照)を、第2の積層
体17の透明電波反射膜26を介して第2の透明支持体
25と対峙した状態で設けるようにしてもよい。また、
例えば図6,図7に示すように、スペーサ18の左右両
面に配設される各部材の配設順序等を適宜変更しても差
し支えはない。
【0046】図10に示す構造の透明電波吸収体は、図
9に示す構造の透明電波吸収体と同様、サッシ19を用
いずに、固定金具39を用いて固定した一体型透明電波
吸収体であって、図9に示す第1の積層体16面に、さ
らにスペーサ18aおよび透明な板状体38付き第1の
積層体34をこの順で積層した構造を有するものであ
る。このような態様であっても、図1に示す構造の透明
電波吸収体15と同様の作用効果を奏する。また、図8
に示す構造の透明電波吸収体15と同様、2層の透明電
波吸収膜および2層の空隙部を有するため、2種の特定
周波数の電波を吸収することができる。さらに、図9に
示す構造の透明電波吸収体と同様、固定金具39を用い
て一体型としているため、このままサッシ19にはめ込
んだり、窓ガラスや壁等に貼りつけたり、これ自体を透
明な間仕切り(パーティション)として使用することが
できる。なお、この態様において、図5に示す構造の透
明電波吸収体15と同様、水分遮断層50(図5参照)
を、第2の積層体17の透明電波反射膜26を介して第
2の透明支持体25と対峙した状態で設けるようにして
もよい。また、例えば図6,図7に示すように、スペー
サ18,18aの左右両面に配設される各部材の配設順
序等を適宜変更しても差し支えはない。
9に示す構造の透明電波吸収体と同様、サッシ19を用
いずに、固定金具39を用いて固定した一体型透明電波
吸収体であって、図9に示す第1の積層体16面に、さ
らにスペーサ18aおよび透明な板状体38付き第1の
積層体34をこの順で積層した構造を有するものであ
る。このような態様であっても、図1に示す構造の透明
電波吸収体15と同様の作用効果を奏する。また、図8
に示す構造の透明電波吸収体15と同様、2層の透明電
波吸収膜および2層の空隙部を有するため、2種の特定
周波数の電波を吸収することができる。さらに、図9に
示す構造の透明電波吸収体と同様、固定金具39を用い
て一体型としているため、このままサッシ19にはめ込
んだり、窓ガラスや壁等に貼りつけたり、これ自体を透
明な間仕切り(パーティション)として使用することが
できる。なお、この態様において、図5に示す構造の透
明電波吸収体15と同様、水分遮断層50(図5参照)
を、第2の積層体17の透明電波反射膜26を介して第
2の透明支持体25と対峙した状態で設けるようにして
もよい。また、例えば図6,図7に示すように、スペー
サ18,18aの左右両面に配設される各部材の配設順
序等を適宜変更しても差し支えはない。
【0047】なお、本発明の透明電波吸収体において、
上記スペーサ18,18aは、図3に示す枠体に限定さ
れるものではなく、例えば上記透明電波吸収膜22,3
6と透明電波反射膜26との距離を一定に保つことがで
きる部材(例えば、対向する2つの板状体、4角が固定
できる4つの棒状体等)を用いてもよい。
上記スペーサ18,18aは、図3に示す枠体に限定さ
れるものではなく、例えば上記透明電波吸収膜22,3
6と透明電波反射膜26との距離を一定に保つことがで
きる部材(例えば、対向する2つの板状体、4角が固定
できる4つの棒状体等)を用いてもよい。
【0048】また、本発明の透明電波吸収体は、図1,
図5等に示す構造に限定されるものではなく、例えば透
明な板状体24および粘着剤層23を積層しない構造で
あってもよい。また、上記透明電波吸収膜22を直接透
明な板状体24の表面に形成した構造であってもよい。
さらに、上記透明電波反射膜26を直接被施工体20の
表面に形成した構造であってもよい。
図5等に示す構造に限定されるものではなく、例えば透
明な板状体24および粘着剤層23を積層しない構造で
あってもよい。また、上記透明電波吸収膜22を直接透
明な板状体24の表面に形成した構造であってもよい。
さらに、上記透明電波反射膜26を直接被施工体20の
表面に形成した構造であってもよい。
【0049】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0050】
【実施例1】まず、スペーサとなる枠体α(厚みD:1
0mm、幅L:22.7mm、材質:ABS樹脂)と、
枠体β(厚みD:10mm、幅L:6.8mm、材質:
ABS樹脂)とを準備した。なお、両枠体α,βは、上
記した以外は同じ形状とした。
0mm、幅L:22.7mm、材質:ABS樹脂)と、
枠体β(厚みD:10mm、幅L:6.8mm、材質:
ABS樹脂)とを準備した。なお、両枠体α,βは、上
記した以外は同じ形状とした。
【0051】つぎに、厚み75μmの長尺のPET製フ
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が400Ω/□となるITO膜(膜
厚:24nm)を形成し、第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、厚み3mmで60cm角の透明な板状体(材質:P
C)の一面に貼りつけた。なお、アクリル系透明粘着剤
層の厚みは、20μmであった。
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が400Ω/□となるITO膜(膜
厚:24nm)を形成し、第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、厚み3mmで60cm角の透明な板状体(材質:P
C)の一面に貼りつけた。なお、アクリル系透明粘着剤
層の厚みは、20μmであった。
【0052】さらに、厚み25μmの長尺のPET製フ
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、膜厚20nmのTiO2 膜、膜厚14nmのAg
膜、膜厚20nmのTiO2膜を順次形成し、第2の積
層体を得た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、10Ω/□
であった。
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、膜厚20nmのTiO2 膜、膜厚14nmのAg
膜、膜厚20nmのTiO2膜を順次形成し、第2の積
層体を得た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、10Ω/□
であった。
【0053】そして、アルミサッシの凹部に配設された
窓ガラスの一面に、上記のようにして準備した第2の積
層体、枠体α、PC製板状体付き第1の積層体をこの順
で、第2の積層体,第1の積層体ともに下記の測定系に
示す発振器方向に向くよう積層し、透明電波吸収体を作
製した(図1参照)。
窓ガラスの一面に、上記のようにして準備した第2の積
層体、枠体α、PC製板状体付き第1の積層体をこの順
で、第2の積層体,第1の積層体ともに下記の測定系に
示す発振器方向に向くよう積層し、透明電波吸収体を作
製した(図1参照)。
【0054】このようにして得られた透明電波吸収体に
ついて、下記に示すようにして自由空間法(反射電力
法)による反射減衰量を測定したところ、周波数2.4
GHzにおいて35dBであった。また、JIS R
3106に準じて分光透過率(測定波長:550nm)
を測定したところ、72%であった。
ついて、下記に示すようにして自由空間法(反射電力
法)による反射減衰量を測定したところ、周波数2.4
GHzにおいて35dBであった。また、JIS R
3106に準じて分光透過率(測定波長:550nm)
を測定したところ、72%であった。
【0055】〔自由空間法(反射電力法)による反射減
衰量の測定方法〕図11に示す測定系を準備し、この測
定系により、透明電波吸収体およびそれと同寸法の金属
板(材質:アルミニウム)の反射レベルを測定し、両者
の差を反射減衰量として算出した。図示の測定系による
測定方法を詳しく説明すると、まず、ネットワークアナ
ライザー40で発振したCW波を逓倍器41を介して3
逓倍波とし、送信アンテナ42から距離d1 (2.5
m)離れた試料43に向けて送信する。つぎに、試料4
3からの反射波を、送信アンテナ42から距離d2 (3
0cm)離れた受信アンテナ44で受信する。そして、
受信した反射波をダウンコンバータ45で変換し、ネッ
トワークアナライザー40によって測定する。なお、図
示の測定系では、電波のカップリングを防止するため、
試料43に対する入射角が約5°となっているが、この
程度の入射角であれば略垂直入射とみなすことができ
る。また、試料43以外の反射波の影響を少なくするた
め、従来公知の電波吸収体47を貼りつけた発泡スチロ
ール製の試料固定台46を用いている。なお、測定は、
電波暗室48の中で行ない、送受信アンテナ42,44
は、電波暗室48の無電波地域(クワイアットゾーン)
49に設置してある。
衰量の測定方法〕図11に示す測定系を準備し、この測
定系により、透明電波吸収体およびそれと同寸法の金属
板(材質:アルミニウム)の反射レベルを測定し、両者
の差を反射減衰量として算出した。図示の測定系による
測定方法を詳しく説明すると、まず、ネットワークアナ
ライザー40で発振したCW波を逓倍器41を介して3
逓倍波とし、送信アンテナ42から距離d1 (2.5
m)離れた試料43に向けて送信する。つぎに、試料4
3からの反射波を、送信アンテナ42から距離d2 (3
0cm)離れた受信アンテナ44で受信する。そして、
受信した反射波をダウンコンバータ45で変換し、ネッ
トワークアナライザー40によって測定する。なお、図
示の測定系では、電波のカップリングを防止するため、
試料43に対する入射角が約5°となっているが、この
程度の入射角であれば略垂直入射とみなすことができ
る。また、試料43以外の反射波の影響を少なくするた
め、従来公知の電波吸収体47を貼りつけた発泡スチロ
ール製の試料固定台46を用いている。なお、測定は、
電波暗室48の中で行ない、送受信アンテナ42,44
は、電波暗室48の無電波地域(クワイアットゾーン)
49に設置してある。
【0056】つぎに、上記透明電波吸収体を構成するP
C製板状体付き第1の積層体と枠体αとを取り外し、そ
の後枠体βとPC製板状体付き第1の積層体とをこの順
で第2の積層体に取り付け、再度、透明電波吸収体を作
製した(図4参照)。そして、得られた透明電波吸収体
について、上記と同様にして反射減衰量を測定したとこ
ろ、周波数5.2GHzにおいて34dBであった。ま
た、上記と同様にして分光透過率(測定波長:550n
m)を測定したところ、72%であった。なお、得られ
た透明電波吸収体には、枠体の交換に伴う、しわ等の不
具合は見られなかった。
C製板状体付き第1の積層体と枠体αとを取り外し、そ
の後枠体βとPC製板状体付き第1の積層体とをこの順
で第2の積層体に取り付け、再度、透明電波吸収体を作
製した(図4参照)。そして、得られた透明電波吸収体
について、上記と同様にして反射減衰量を測定したとこ
ろ、周波数5.2GHzにおいて34dBであった。ま
た、上記と同様にして分光透過率(測定波長:550n
m)を測定したところ、72%であった。なお、得られ
た透明電波吸収体には、枠体の交換に伴う、しわ等の不
具合は見られなかった。
【0057】
【実施例2】アルミサッシを使用せず、枠体αの開口縁
部に両面粘着テープを貼りつけたものを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして、透明電波吸収体を得た。こ
のようにして得られた透明電波吸収体について、実施例
1と同様にして、枠体αの場合の反射減衰量および分光
透過率を求めるとともに、枠体αを枠体βに交換した後
の反射減衰量および分光透過率を求めた。その結果、実
施例1と同様、良好な結果が得られた。
部に両面粘着テープを貼りつけたものを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして、透明電波吸収体を得た。こ
のようにして得られた透明電波吸収体について、実施例
1と同様にして、枠体αの場合の反射減衰量および分光
透過率を求めるとともに、枠体αを枠体βに交換した後
の反射減衰量および分光透過率を求めた。その結果、実
施例1と同様、良好な結果が得られた。
【0058】
【実施例3】まず、スぺーサーとなる枠体α(厚みD:
10mm、幅L:19.2mm、材質:ABS樹脂)と
枠体β(厚みD:10mm、幅L:10.0mm、材
質:ABS樹脂)と枠体γ(厚みD:10mm、幅L:
8.2mm、材質:ABS樹脂)とを、実施例1とは別
に準備した。なお、枠体α、β、γは、上記した以外は
同じ形状とした。
10mm、幅L:19.2mm、材質:ABS樹脂)と
枠体β(厚みD:10mm、幅L:10.0mm、材
質:ABS樹脂)と枠体γ(厚みD:10mm、幅L:
8.2mm、材質:ABS樹脂)とを、実施例1とは別
に準備した。なお、枠体α、β、γは、上記した以外は
同じ形状とした。
【0059】つぎに、厚み75μmの長尺のPET製フ
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が380Ω/□となるITO膜(膜
厚:28nm)と表面抵抗率が680Ω/□となるIT
O膜(膜厚:20nm)とを別々に形成し、異なる透明
電波吸収膜を持つ、2種の第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、それぞれ、厚み5mmで60cm角の透明な板状体
(材質:PC)の一面に貼りつけた。なお、アクリル系
透明粘着剤層の厚みは、20μmであった。
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が380Ω/□となるITO膜(膜
厚:28nm)と表面抵抗率が680Ω/□となるIT
O膜(膜厚:20nm)とを別々に形成し、異なる透明
電波吸収膜を持つ、2種の第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、それぞれ、厚み5mmで60cm角の透明な板状体
(材質:PC)の一面に貼りつけた。なお、アクリル系
透明粘着剤層の厚みは、20μmであった。
【0060】さらに、Ag膜の膜厚を18nmに変更し
た以外は実施例1と同様にして、第2の積層体を得た。
なお、Ag膜の表面抵抗率は3Ω/□であった。
た以外は実施例1と同様にして、第2の積層体を得た。
なお、Ag膜の表面抵抗率は3Ω/□であった。
【0061】そして、図12に示すように、アルミサッ
シ19の凹部に配設された窓ガラス20の一面に、上記
のようにして準備した第2の積層体17、枠体α、表面
抵抗率380Ω/□のPC製板状体24付き第1の積層
体16をこの順で、第2の積層体17,第1の積層体1
6ともに実施例1の測定系に示す発振器方向に向くよう
積層し、透明電波吸収体15を作製した。
シ19の凹部に配設された窓ガラス20の一面に、上記
のようにして準備した第2の積層体17、枠体α、表面
抵抗率380Ω/□のPC製板状体24付き第1の積層
体16をこの順で、第2の積層体17,第1の積層体1
6ともに実施例1の測定系に示す発振器方向に向くよう
積層し、透明電波吸収体15を作製した。
【0062】このようにして得られた図12に示す構造
の透明電波吸収体15について、実施例1に示す自由空
間法(反射電力法)による反射減衰量を測定したとこ
ろ、周波数2.4GHzにおいて44dBであった。ま
た、JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波
長:550nm)を測定したところ、69%であった。
の透明電波吸収体15について、実施例1に示す自由空
間法(反射電力法)による反射減衰量を測定したとこ
ろ、周波数2.4GHzにおいて44dBであった。ま
た、JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波
長:550nm)を測定したところ、69%であった。
【0063】つぎに、上記図12に示す構造の透明電波
吸収体15を構成するPC製板状体24付き第1の積層
体16と枠体αとを取り外し、その後、図13に示すよ
うに、枠体β,表面抵抗率380Ω/□のPC製板状体
24付き第1の積層体16,枠体γ,表面抵抗率680
Ω/□のPC製板状体38付き第1の積層体34とをこ
の順で、2種の第1の積層体16,34ともに実施例1
の測定系に示す発振器方向に向くよう第2の積層体17
に取りつけ、再度、透明電波吸収体15′を作製した。
なお、PC製板状体38付き第1の積層体34は、第1
の透明支持体35と透明電波吸収膜36とが積層された
上記第1の積層体34が、粘着剤層37を介して、上記
PC製板状体38に、この順で積層されたものである。
吸収体15を構成するPC製板状体24付き第1の積層
体16と枠体αとを取り外し、その後、図13に示すよ
うに、枠体β,表面抵抗率380Ω/□のPC製板状体
24付き第1の積層体16,枠体γ,表面抵抗率680
Ω/□のPC製板状体38付き第1の積層体34とをこ
の順で、2種の第1の積層体16,34ともに実施例1
の測定系に示す発振器方向に向くよう第2の積層体17
に取りつけ、再度、透明電波吸収体15′を作製した。
なお、PC製板状体38付き第1の積層体34は、第1
の透明支持体35と透明電波吸収膜36とが積層された
上記第1の積層体34が、粘着剤層37を介して、上記
PC製板状体38に、この順で積層されたものである。
【0064】そして、このようにして得られた図13に
示す構造の透明電波吸収体15′について、自由空間法
(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周
波数1.9GHzにおいて16dB、周波数2.4GH
zにおいて24dB、周波数5.8GHzにおいて20
dBであった。また、上記と同様にして分光透過率(測
定波長:550nm)を測定したところ、64%であっ
た。
示す構造の透明電波吸収体15′について、自由空間法
(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周
波数1.9GHzにおいて16dB、周波数2.4GH
zにおいて24dB、周波数5.8GHzにおいて20
dBであった。また、上記と同様にして分光透過率(測
定波長:550nm)を測定したところ、64%であっ
た。
【0065】
【実施例4】まず、スぺーサーとなる枠体α(厚みD:
10mm、幅L:14.1mm、材質:ABS樹脂)と
枠体β(厚みD:10mm、幅L:7.4mm、材質:
ABS樹脂)と枠体γ(厚みD:10mm、幅L:5.
4mm、材質:ABS樹脂)とを、実施例1,3とは別
に準備した。なお、枠体α、β、γは、上記した以外は
同じ形状とした。
10mm、幅L:14.1mm、材質:ABS樹脂)と
枠体β(厚みD:10mm、幅L:7.4mm、材質:
ABS樹脂)と枠体γ(厚みD:10mm、幅L:5.
4mm、材質:ABS樹脂)とを、実施例1,3とは別
に準備した。なお、枠体α、β、γは、上記した以外は
同じ形状とした。
【0066】つぎに、厚み75μmの長尺のPET製フ
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が380Ω/□となるITO膜(膜
厚:28nm)と表面抵抗率が740Ω/□となるIT
O膜(膜厚:18nm)とを別々に形成し、異なる透明
電波吸収膜を持つ、2種の第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、それぞれ厚み5mmで幅100cm、高さ150c
mの透明な板状体(材質:PC)の一面に貼りつけた。
なお、アクリル系透明粘着剤層の厚みは、20μmであ
った。
ィルムを準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマ
グネトロンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用
いて、表面抵抗率が380Ω/□となるITO膜(膜
厚:28nm)と表面抵抗率が740Ω/□となるIT
O膜(膜厚:18nm)とを別々に形成し、異なる透明
電波吸収膜を持つ、2種の第1の積層体を得た。そし
て、上記第1の積層体を、アクリル系透明粘着剤を用い
て、それぞれ厚み5mmで幅100cm、高さ150c
mの透明な板状体(材質:PC)の一面に貼りつけた。
なお、アクリル系透明粘着剤層の厚みは、20μmであ
った。
【0067】さらに、実施例3と同様の工程によって、
第2の積層体を得た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、実
施例3と同様3Ω/□であった。
第2の積層体を得た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、実
施例3と同様3Ω/□であった。
【0068】ついで、上記第2の積層体を、アクリル系
透明粘着剤を用いて、厚み5mmで幅100cm、高さ
150cmの透明な板状体(材質:PC)の一面に貼り
つけた。なお、アクリル系透明粘着剤層の厚みは、20
μmであった。
透明粘着剤を用いて、厚み5mmで幅100cm、高さ
150cmの透明な板状体(材質:PC)の一面に貼り
つけた。なお、アクリル系透明粘着剤層の厚みは、20
μmであった。
【0069】そして、図14に示すように、PC製板状
体33付き上記第2の積層体17、枠体α、表面抵抗率
380Ω/□のPC製板状体24付き第1の積層体16
をこの順で、第1の積層体16,第2の積層体17が互
いに外方向に向くよう積層し、導電性を有するゴム製シ
ート31を介して固定金具39で固定し、一体型透明電
波吸収体を作製した。
体33付き上記第2の積層体17、枠体α、表面抵抗率
380Ω/□のPC製板状体24付き第1の積層体16
をこの順で、第1の積層体16,第2の積層体17が互
いに外方向に向くよう積層し、導電性を有するゴム製シ
ート31を介して固定金具39で固定し、一体型透明電
波吸収体を作製した。
【0070】このようにして得られた図14に示す構造
の一体型透明電波吸収体について、第1の積層体16面
が実施例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミ
サッシの凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間
法(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、
周波数2.4GHzにおいて44dBであった。また、
JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波長:
550nm)を測定したところ、67%であった。
の一体型透明電波吸収体について、第1の積層体16面
が実施例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミ
サッシの凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間
法(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、
周波数2.4GHzにおいて44dBであった。また、
JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波長:
550nm)を測定したところ、67%であった。
【0071】つぎに、上記図14に示す構造の一体型透
明電波吸収体を構成するPC製板状体24付き第1の積
層体16と枠体αとを取り外し、その後、図15に示す
ように、枠体βと表面抵抗率380Ω/□のPC製板状
体24付き第1の積層体16,枠体γ,表面抵抗率74
0Ω/□のPC製板状体38付き第1の積層体34とを
この順で、取り外す前の第1の積層体16と同一方向に
上記2種の第1の積層体16,34がともに向くよう、
PC製板状体33付き第2の積層体17に取りつけ、再
度、一体型透明電波吸収体を作製した。
明電波吸収体を構成するPC製板状体24付き第1の積
層体16と枠体αとを取り外し、その後、図15に示す
ように、枠体βと表面抵抗率380Ω/□のPC製板状
体24付き第1の積層体16,枠体γ,表面抵抗率74
0Ω/□のPC製板状体38付き第1の積層体34とを
この順で、取り外す前の第1の積層体16と同一方向に
上記2種の第1の積層体16,34がともに向くよう、
PC製板状体33付き第2の積層体17に取りつけ、再
度、一体型透明電波吸収体を作製した。
【0072】そして、このようにして得られた図15に
示す構造の一体型透明電波吸収体について、上記と同
様、アルミサッシの凹部に配設した上で、自由空間法
(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周
波数1.9GHzにおいて15dB、周波数2.4GH
zにおいて25dB、周波数5.8GHzにおいて24
dBであった。また、上記と同様にして分光透過率(測
定波長:550nm)を測定したところ、62%であっ
た。
示す構造の一体型透明電波吸収体について、上記と同
様、アルミサッシの凹部に配設した上で、自由空間法
(反射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周
波数1.9GHzにおいて15dB、周波数2.4GH
zにおいて25dB、周波数5.8GHzにおいて24
dBであった。また、上記と同様にして分光透過率(測
定波長:550nm)を測定したところ、62%であっ
た。
【0073】
【実施例5】厚み25μmの長尺のPET製フィルムを
準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマグネトロ
ンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用いて、膜
厚20nmのTiO2 膜、膜厚14nmのAg膜、膜厚
20nmのTiO2 膜を順次形成し、第2の積層体を得
た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、10Ω/□であっ
た。その後、第2の積層体のTiO2 膜面に、アクリル
系粘着剤層を形成し、さらにその表面に、水分遮断層用
のPETフィルム〔厚み25μm、テトロンフィルム
(特殊タイプ)HB、帝人社製〕を貼りつけて一体化
し、水分遮断層付き第2の積層体を準備した。また、P
C製の板状体を別個に準備した。それ以外は、実施例1
と同様にして、PC製板状体付き第1の積層体、スペー
サとなる枠体α,枠体βを準備した。
準備し、この一面にフィルム巻き取り式DCマグネトロ
ンスパッタ蒸着装置(日本真空技術社製)を用いて、膜
厚20nmのTiO2 膜、膜厚14nmのAg膜、膜厚
20nmのTiO2 膜を順次形成し、第2の積層体を得
た。なお、Ag膜の表面抵抗率は、10Ω/□であっ
た。その後、第2の積層体のTiO2 膜面に、アクリル
系粘着剤層を形成し、さらにその表面に、水分遮断層用
のPETフィルム〔厚み25μm、テトロンフィルム
(特殊タイプ)HB、帝人社製〕を貼りつけて一体化
し、水分遮断層付き第2の積層体を準備した。また、P
C製の板状体を別個に準備した。それ以外は、実施例1
と同様にして、PC製板状体付き第1の積層体、スペー
サとなる枠体α,枠体βを準備した。
【0074】つぎに、図16に示すように、PC製板状
体33、水分遮断層50付き第2の積層体17、枠体
α、PC製板状体24付き第1の積層体16をこの順で
積層し、導電性を有するゴム製シート31を介して固定
金具39で固定し、一体型透明電波吸収体を作製した。
なお、PC製板状体33と水分遮断層50付き第2の積
層体17の貼り合わせ(積層一体化)は、つぎのように
して行った。すなわち、まず、PC製板状体33の一面
に、アクリル系粘着剤を塗布して、粘着剤層27を形成
した。つぎに、その粘着剤層27面を、水を掛けて濡ら
した後、その粘着剤層27面に、予め水で濡らしておい
た水分遮断層50付き第2の積層体17をその水を利用
して仮止めした。その後、粘着剤層27と水分遮断層5
0付き第2の積層体17の間の水をへらで追い出すこと
により両者を貼りつけて一体化した。この際、水分遮断
層50付き第2の積層体17を目視したところ、しわや
気泡の発生は見られなかった。
体33、水分遮断層50付き第2の積層体17、枠体
α、PC製板状体24付き第1の積層体16をこの順で
積層し、導電性を有するゴム製シート31を介して固定
金具39で固定し、一体型透明電波吸収体を作製した。
なお、PC製板状体33と水分遮断層50付き第2の積
層体17の貼り合わせ(積層一体化)は、つぎのように
して行った。すなわち、まず、PC製板状体33の一面
に、アクリル系粘着剤を塗布して、粘着剤層27を形成
した。つぎに、その粘着剤層27面を、水を掛けて濡ら
した後、その粘着剤層27面に、予め水で濡らしておい
た水分遮断層50付き第2の積層体17をその水を利用
して仮止めした。その後、粘着剤層27と水分遮断層5
0付き第2の積層体17の間の水をへらで追い出すこと
により両者を貼りつけて一体化した。この際、水分遮断
層50付き第2の積層体17を目視したところ、しわや
気泡の発生は見られなかった。
【0075】このようにして得られた図16に示す構造
の一体型透明電波吸収体を、常温常湿条件下(20℃×
40%RH)で一週間放置した。そして、放置後の一体
型透明電波吸収体について、第1の積層体16面が実施
例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミサッシ
の凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間法(反
射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周波数
2.4GHzにおいて35dBであった。また、JIS
R 3106に準じて分光透過率(測定波長:550
nm)を測定したところ、72%であった。
の一体型透明電波吸収体を、常温常湿条件下(20℃×
40%RH)で一週間放置した。そして、放置後の一体
型透明電波吸収体について、第1の積層体16面が実施
例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミサッシ
の凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間法(反
射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周波数
2.4GHzにおいて35dBであった。また、JIS
R 3106に準じて分光透過率(測定波長:550
nm)を測定したところ、72%であった。
【0076】また、上記一体型透明電波吸収体を、常温
常湿条件下ではなく、60℃×90%条件下で2000
時間放置した。そして、放置後の透明電波吸収体につい
て、上記と同様、アルミサッシの凹部に配設した上で、
実施例1に示す自由空間法(反射電力法)による反射減
衰量を測定したところ、常温常湿条件下放置の場合と同
じ、周波数2.4GHzにおいて35dBであった。ま
た、JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波
長:550nm)を測定したところ、常温常湿条件下放
置の場合と同じ、72%であった。
常湿条件下ではなく、60℃×90%条件下で2000
時間放置した。そして、放置後の透明電波吸収体につい
て、上記と同様、アルミサッシの凹部に配設した上で、
実施例1に示す自由空間法(反射電力法)による反射減
衰量を測定したところ、常温常湿条件下放置の場合と同
じ、周波数2.4GHzにおいて35dBであった。ま
た、JIS R 3106に準じて分光透過率(測定波
長:550nm)を測定したところ、常温常湿条件下放
置の場合と同じ、72%であった。
【0077】そして、常温常湿条件下放置および60℃
×90%条件下放置を行わず、実施例1と同様に、上記
図16に示す構造の一体型透明電波吸収体を構成するP
C製板状体24付き第1の積層体16と枠体αとを取り
外した後、枠体βとPC製板状体24付き第1の積層体
16とをこの順で第2の積層体17に取りつけ、再度、
一体型透明電波吸収体を作製したところ、実施例1と同
様、良好な結果が得られた。
×90%条件下放置を行わず、実施例1と同様に、上記
図16に示す構造の一体型透明電波吸収体を構成するP
C製板状体24付き第1の積層体16と枠体αとを取り
外した後、枠体βとPC製板状体24付き第1の積層体
16とをこの順で第2の積層体17に取りつけ、再度、
一体型透明電波吸収体を作製したところ、実施例1と同
様、良好な結果が得られた。
【0078】
【実施例6】実施例1と同様にして、PC製板状体付き
第1の積層体、スペーサとなる枠体α,枠体β、第2の
積層体(水分遮断層なし)を準備した。また、PC製の
板状体を別個に準備した。
第1の積層体、スペーサとなる枠体α,枠体β、第2の
積層体(水分遮断層なし)を準備した。また、PC製の
板状体を別個に準備した。
【0079】つぎに、図17に示すように、PC製板状
体33、第2の積層体17、枠体α、PC製板状体24
付き第1の積層体16をこの順で積層し、導電性を有す
るゴム製シート31を介して固定金具39で固定し、一
体型透明電波吸収体を作製した。なお、PC製板状体3
3と第2の積層体17の貼り合わせ(積層一体化)は、
つぎのようにして行った。すなわち、まず、PC製板状
体33の一面に、アクリル系粘着剤を塗布して、粘着剤
層27を形成した。つぎに、その粘着剤層27面を、水
をかけて濡らした後、その粘着剤層27面に、予め水で
濡らしておいた第2の積層体17をその水を利用して仮
止めした。その後、粘着剤層27と第2の積層体17の
間の水をへらで追い出すことにより両者を貼りつけて一
体化した。この際、第2の積層体17を目視したとこ
ろ、しわや気泡の発生は見られなかった。
体33、第2の積層体17、枠体α、PC製板状体24
付き第1の積層体16をこの順で積層し、導電性を有す
るゴム製シート31を介して固定金具39で固定し、一
体型透明電波吸収体を作製した。なお、PC製板状体3
3と第2の積層体17の貼り合わせ(積層一体化)は、
つぎのようにして行った。すなわち、まず、PC製板状
体33の一面に、アクリル系粘着剤を塗布して、粘着剤
層27を形成した。つぎに、その粘着剤層27面を、水
をかけて濡らした後、その粘着剤層27面に、予め水で
濡らしておいた第2の積層体17をその水を利用して仮
止めした。その後、粘着剤層27と第2の積層体17の
間の水をへらで追い出すことにより両者を貼りつけて一
体化した。この際、第2の積層体17を目視したとこ
ろ、しわや気泡の発生は見られなかった。
【0080】このようにして得られた図17に示す構造
の一体型透明電波吸収体を、常温常湿条件下(20℃×
40%RH)で一週間放置した。そして、放置後の一体
型透明電波吸収体について、第1の積層体16面が実施
例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミサッシ
の凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間法(反
射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周波数
2.4GHzにおいて35dBであった。また、JIS
R 3106に準じて分光透過率(測定波長:550
nm)を測定したところ、72%であった。
の一体型透明電波吸収体を、常温常湿条件下(20℃×
40%RH)で一週間放置した。そして、放置後の一体
型透明電波吸収体について、第1の積層体16面が実施
例1の測定系に示す発振器方向に向くようアルミサッシ
の凹部に配設した上で、実施例1に示す自由空間法(反
射電力法)による反射減衰量を測定したところ、周波数
2.4GHzにおいて35dBであった。また、JIS
R 3106に準じて分光透過率(測定波長:550
nm)を測定したところ、72%であった。
【0081】また、上記一体型透明電波吸収体を、常温
常湿条件下ではなく、60℃×90%条件下で2000
時間放置した。そして、放置後の透明電波吸収体につい
て、上記と同様、アルミサッシの凹部に配設した上で、
実施例1に示す自由空間法(反射電力法)による反射減
衰量を測定したところ、周波数2.4GHzにおいて3
1dBであり、常温常湿条件下放置の場合に比べ、4d
B低下していた。また、JIS R 3106に準じて
分光透過率(測定波長:550nm)を測定したとこ
ろ、常温常湿条件下放置の場合と同じ、72%であっ
た。
常湿条件下ではなく、60℃×90%条件下で2000
時間放置した。そして、放置後の透明電波吸収体につい
て、上記と同様、アルミサッシの凹部に配設した上で、
実施例1に示す自由空間法(反射電力法)による反射減
衰量を測定したところ、周波数2.4GHzにおいて3
1dBであり、常温常湿条件下放置の場合に比べ、4d
B低下していた。また、JIS R 3106に準じて
分光透過率(測定波長:550nm)を測定したとこ
ろ、常温常湿条件下放置の場合と同じ、72%であっ
た。
【0082】そして、常温常湿条件下放置および60℃
×90%条件下放置を行わず、実施例1と同様に、上記
図17に示す構造の一体型透明電波吸収体を構成するP
C製板状体24付き第1の積層体16と枠体αとを取り
外した後、枠体βとPC製板状体24付き第1の積層体
16とをこの順で第2の積層体17に取りつけ、再度、
一体型透明電波吸収体を作製したところ、実施例1と同
様、良好な結果が得られた。
×90%条件下放置を行わず、実施例1と同様に、上記
図17に示す構造の一体型透明電波吸収体を構成するP
C製板状体24付き第1の積層体16と枠体αとを取り
外した後、枠体βとPC製板状体24付き第1の積層体
16とをこの順で第2の積層体17に取りつけ、再度、
一体型透明電波吸収体を作製したところ、実施例1と同
様、良好な結果が得られた。
【0083】上記実施例5および実施例6の結果から、
水分遮断層が設けられている実施例5品の透明電波吸収
体は、残留水分の透明電波反射膜までの浸透がなく、反
射減衰量の低下が全く見られなかったが、水分遮断層が
設けられていない実施例6品の透明電波吸収体は、残留
水分が透明電波反射膜まで浸透して、反射減衰量の低下
が見られた。
水分遮断層が設けられている実施例5品の透明電波吸収
体は、残留水分の透明電波反射膜までの浸透がなく、反
射減衰量の低下が全く見られなかったが、水分遮断層が
設けられていない実施例6品の透明電波吸収体は、残留
水分が透明電波反射膜まで浸透して、反射減衰量の低下
が見られた。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明の透明電波吸収体
は、透明電波吸収膜とこれを支持する第1の透明支持体
とからなる第1の積層体と、透明電波反射膜とこれを支
持する第2の透明支持体とからなる第2の積層体と、両
積層体の間に介在されるスペーサとを備えた透明電波吸
収体において、上記スペーサとして、電波の侵入方向に
面した空隙部を有する交換自在な部材を用いたものであ
る。そのため、施工後、吸収予定の周波数を変更したい
場合、従来のように透明電波吸収体全体を取り替えなけ
ればならないといったことがなくなる。したがって、本
発明の透明電波吸収体は、吸収周波数の変更に柔軟に対
応することができる。また、本発明の透明電波吸収体
は、従来のようにスペーサとしてフィルム(あるいはシ
ート)を用いず、空隙部を有する部材を用いるため、軽
量化、低コスト化を図ることができる。さらに、上記部
材の空隙部が空気層として作用するため、複層ガラスの
ように、断熱性、防音性の向上が期待できるという利点
を有する。
は、透明電波吸収膜とこれを支持する第1の透明支持体
とからなる第1の積層体と、透明電波反射膜とこれを支
持する第2の透明支持体とからなる第2の積層体と、両
積層体の間に介在されるスペーサとを備えた透明電波吸
収体において、上記スペーサとして、電波の侵入方向に
面した空隙部を有する交換自在な部材を用いたものであ
る。そのため、施工後、吸収予定の周波数を変更したい
場合、従来のように透明電波吸収体全体を取り替えなけ
ればならないといったことがなくなる。したがって、本
発明の透明電波吸収体は、吸収周波数の変更に柔軟に対
応することができる。また、本発明の透明電波吸収体
は、従来のようにスペーサとしてフィルム(あるいはシ
ート)を用いず、空隙部を有する部材を用いるため、軽
量化、低コスト化を図ることができる。さらに、上記部
材の空隙部が空気層として作用するため、複層ガラスの
ように、断熱性、防音性の向上が期待できるという利点
を有する。
【0085】上記透明電波吸収体のなかでも、水分遮断
層を設けるようにしたものは、施工時の水分の浸透が防
止されるため、透明電波反射膜が劣化せず、良好な電波
反射能を長期にわたって維持することができるという利
点を有する。
層を設けるようにしたものは、施工時の水分の浸透が防
止されるため、透明電波反射膜が劣化せず、良好な電波
反射能を長期にわたって維持することができるという利
点を有する。
【図1】本発明の透明電波吸収体の一実施の形態を模式
的に示す断面図である。
的に示す断面図である。
【図2】透明電波反射膜の一例を模式的に示す断面図で
ある。
ある。
【図3】枠体の一例を模式的に示す斜視図である。
【図4】上記透明電波吸収体の枠体を交換した態様を模
式的に示す断面図である。
式的に示す断面図である。
【図5】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図9】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図10】本発明の透明電波吸収体の他の例を模式的に
示す断面図である。
示す断面図である。
【図11】反射減衰量の測定系を示す説明図である。
【図12】実施例3の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図13】実施例3の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図14】実施例4の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図15】実施例4の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図16】実施例5の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図17】実施例6の透明電波吸収体を説明するための
模式的断面図である。
模式的断面図である。
【図18】従来の透明電波吸収体を模式的に示す断面図
である。
である。
15 透明電波吸収体 16 第1の積層体 17 第2の積層体 18 スペーサ 21 第1の透明支持体 22 透明電波吸収膜 25 第2の透明支持体 26 透明電波反射膜 A 電波の侵入方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 晶雅 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA44 AA46 BB23 BB25 BB41 BB44 BB53 CC16 GG05 GG11 GH01 5J020 BD02 EA01 EA07 EA10
Claims (4)
- 【請求項1】 透明電波吸収膜とこれを支持する第1の
透明支持体とからなる第1の積層体と、透明電波反射膜
とこれを支持する第2の透明支持体とからなる第2の積
層体と、両積層体の間に介在するスペーサとを備えた透
明電波吸収体であって、上記スペーサが、電波の侵入方
向に面した空隙部を有する交換自在な部材であることを
特徴とする透明電波吸収体。 - 【請求項2】 上記部材が、空洞部を有する交換自在な
枠体である請求項1記載の透明電波吸収体。 - 【請求項3】 水分遮断層を備えている請求項1または
2記載の透明電波吸収体。 - 【請求項4】 上記水分遮断層が、第2の積層体の透明
電波反射膜を介して第2の透明支持体と対峙した状態で
形成されている請求項3記載の透明電波吸収体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11292973A JP2001044750A (ja) | 1998-12-28 | 1999-10-14 | 透明電波吸収体 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37463498 | 1998-12-28 | ||
JP14557699 | 1999-05-25 | ||
JP11-145576 | 1999-05-25 | ||
JP10-374634 | 1999-05-25 | ||
JP11292973A JP2001044750A (ja) | 1998-12-28 | 1999-10-14 | 透明電波吸収体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001044750A true JP2001044750A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=27319011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11292973A Pending JP2001044750A (ja) | 1998-12-28 | 1999-10-14 | 透明電波吸収体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001044750A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007129607A1 (ja) | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Central Glass Company, Limited | 無線lanに用いる電磁波吸収板 |
JP2009027126A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-02-05 | Central Glass Co Ltd | 電磁遮蔽パネル |
US7623058B2 (en) | 2004-12-28 | 2009-11-24 | Central Glass Company, Limited | Electromagnetic wave absorbing plate |
JP2011066094A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Nitta Corp | 電磁波吸収体、パーティション、電波暗箱、建材、無線通信システムおよび無線通信方法 |
JP2012124291A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Seiji Kagawa | 電磁波吸収体 |
WO2014010502A1 (ja) * | 2012-07-13 | 2014-01-16 | 株式会社デンソー | レーダ装置 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP11292973A patent/JP2001044750A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7623058B2 (en) | 2004-12-28 | 2009-11-24 | Central Glass Company, Limited | Electromagnetic wave absorbing plate |
WO2007129607A1 (ja) | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Central Glass Company, Limited | 無線lanに用いる電磁波吸収板 |
US7940203B2 (en) | 2006-05-02 | 2011-05-10 | Central Glass Company, Limited | Electromagnetic wave absorption board to be used in wireless LAN |
JP2009027126A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-02-05 | Central Glass Co Ltd | 電磁遮蔽パネル |
JP2011066094A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Nitta Corp | 電磁波吸収体、パーティション、電波暗箱、建材、無線通信システムおよび無線通信方法 |
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WO2014010502A1 (ja) * | 2012-07-13 | 2014-01-16 | 株式会社デンソー | レーダ装置 |
JP2014020846A (ja) * | 2012-07-13 | 2014-02-03 | Denso Corp | レーダ装置 |
US9780443B2 (en) | 2012-07-13 | 2017-10-03 | Denso Corporation | Radar apparatus |
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Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |